JP2003037020A - 電子部品形成体の加工装置 - Google Patents

電子部品形成体の加工装置

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JP2003037020A
JP2003037020A JP2001224138A JP2001224138A JP2003037020A JP 2003037020 A JP2003037020 A JP 2003037020A JP 2001224138 A JP2001224138 A JP 2001224138A JP 2001224138 A JP2001224138 A JP 2001224138A JP 2003037020 A JP2003037020 A JP 2003037020A
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JP2001224138A
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Hiromasa Ozaki
浩正 尾崎
Masaki Kondo
昌樹 近藤
Hiroshi Wada
弘志 和田
Nobutaka Hayashi
信孝 林
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非円形断面形状の電子部品形成体の加工点位
置が変動しても、加工点とレーザ光の集光点の位置関係
を一定に維持し、細い溝加工が可能な電子部品形成体の
加工装置を提供することを目的とするものである。 【解決手段】 電子部品形成体1をチャック体2、3で
着脱自在に保持し、電子部品形成体1を同期して回転と
水平移動させ、レーザ発振器10より放射され反射ミラ
ー5〜9を経由し集光レンズ4により集光したレーザ光
10aを、前記電子部品形成体1の回転軸の垂直方向よ
り、電子部品形成体1における外周表面の加工点に照射
する構成とし、前記加工点と本体ベース21間の距離を
変位センサー13で検出し、その検出信号によりレーザ
光10aの集光点位置を制御ユニット20、アクチュエ
ータ12の駆動により集光レンズ4を変化させ追従させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインダクタ部品など
を製作するために微細精密な加工を行う電子部品形成体
の加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話の普及などによる電気製
品の小型軽量化が進んでおり、従ってそれらに使用され
る電子部品においても、軽量化、小型化および高性能化
が要求されている。
【0003】従来、電子部品における例えばインダクタ
部品を製作するためには、銅線をボビンやコアに必要数
巻回してコイルを形成しインダクタ部品としていた。し
かし、より小型のコイルを形成するためには、小型のコ
アや細い線材を扱う必要があるという難しさがあり、代
替の方法がいくつか提案されている。
【0004】基板に導電体の印刷などにより渦巻状のパ
ターンを形成してコイルとする方法、導電体を螺旋状に
積層してコイルとする方法、あるいは絶縁体の素体に導
電体をめっきなどでコーティングし、その導電体をレー
ザ光などによって螺旋状に溝加工してコイルを形成する
方法である。
【0005】さて、絶縁体の素体に施した導電体をレー
ザ光などによって螺旋状に溝加工しコイルを形成するた
めの加工装置に関して、例えば特開平11−13535
0号公報が示される。
【0006】従来の例えばインダクタ部品を構成するた
めの電極部品形成体(素体)の外周表面に施された導電
体に、螺旋状の溝加工を行う加工装置について図面を用
いて説明する。図6は従来の電子部品形成体に溝加工を
行う加工装置の構成要部斜視図、図7は同溝加工された
インダクタ部品である電子部品形成体の斜視図である。
【0007】図6において、絶縁体あるいは磁性体でな
る素体の表面に金属材を主とする導電体を施し、非円形
断面形状の四角柱体である電子部品形成体(素体)1
は、鋼材でなり片側が円錐形状でその先端に把持部を有
する同一線上に、前記把持部を対向して配設されたチャ
ック体2およびチャック体3により、その両端が把持さ
れている。
【0008】チャック体2、3は矢印X方向に平行して
水平移動自在であり、また、矢印θ方向に同期して回転
自在となっている。電子部品形成体1を把持したチャッ
ク体2、3を、回転および同期して並進し水平移動させ
るとともに、電子部品形成体1の外周表面付近に集光点
を設定したレーザ光10aが照射されて、電子部品構成
体1の外周表面に施された導電体に螺旋状の溝加工が行
われるのである。
【0009】このレーザ光10aは本体ベース10bに
設置されたレーザ発振器10から放射されるのであり、
使用するレーザ発振器10はネオジウムYAGレーザ発
振器が一般的であるが、電子部品形成体1の外周表面に
施された導電体への吸収率が高い短波長のレーザ発振器
を使用する場合もある。
【0010】レーザ発振器10より放射されたレーザ光
10aは、水平方向の伝送経路を変更する反射ミラー
5、6、7、8および垂直方向の伝送経路を変更する反
射ミラー9により、電子部品形成体1の近傍まで伝送さ
れ、集光レンズ4により電子部品形成体1の導電体が施
された外周表面の所定箇所すなわち加工点に集光される
のである。
【0011】その結果、図7に示すように螺旋状にレー
ザ加工された溝1a(絶縁体でなる素体部分)および未
加工部分1b(導電体部分)とによりコイルが形成さ
れ、電子部品であるインダクタ部品が構成されるのであ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記の溝加工を行う電
子部品形成体の加工装置においては、非円形断面形状で
ある電子部品形成体1の回転による溝加工時に、外周表
面の加工点位置(距離)が回転中心より変動し、固定焦
点である集光レンズ4を使用すると、前記加工点とレー
ザ光10aの集光点の位置がずれる(合致しない)とい
う課題を有していた。
【0013】前記のずれである回転する電子部品形成体
1における加工点位置の変化に関して図3を用いて説明
する。
【0014】すなわち、図3(a)は電子部品形成体1
における水平状態の外周表面の一辺にレーザ光10aの
集光点を合致させた状態であり、電子部品形成体1が回
転することにより、レーザ光10aと電子部品形成体1
における外周表面との合致状態が図3(b)、そして図
3(c)のように変化するのであり、図3(c)におい
て加工点とレーザ光10aの集光点のずれが最大とな
る。
【0015】加工点とレーザ光10aの集光点の位置が
ずれた場合には、加工点でのレーザ光10aのエネルギ
密度が小さくなり、一定のエネルギ密度以下になった場
合には、溝加工することができず溝が途切れる現象が発
生することになる。
【0016】特に、高いインダクタンス値のコイルを形
成する場合には、螺旋状の巻回数を増やす必要があり、
そのためには細い溝に加工する必要がある。
【0017】この時、レーザ光10aの集光点のスポッ
ト径を小さくするために、焦点距離の短い集光レンズ4
を用いて集光し、NA値(開口数)を大きくして加工を
行うのであるが、NA値が大きい場合にはレーザ光10
aの集光点と加工点が、図3(b)および図3(c)に
示すようにずれた場合には、逆に加工点でのレーザ光の
スポット径が大きくなり、エネルギ密度が小さくなるの
である。
【0018】このため、非円形断面形状の電子部品形成
体1における外周表面に溝加工を行う場合に、固定焦点
の集光レンズ4を用いると、ある条件より細い溝加工が
できず、高いインダクタンス値のコイルの形成、すなわ
ちインダクタ部品を製作することが困難であった。
【0019】本発明は、前記従来の課題を解決しようと
するものであり、非円形断面形状の電子部品形成体が回
転することにより、加工点の位置が変動しても、加工点
とレーザ光の集光点の位置関係を一定に維持し、細い溝
加工が可能な電子部品形成体の加工装置を提供すること
を目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の電子部品形成体の加工装置は、以下の構成
を有する。
【0021】本発明の請求項1に記載の発明は、特に、
電子部品形成体を着脱自在に保持し、前記電子部品形成
体の加工軸に対し回転とそれに同期した水平移動させる
機構と、レーザ発振器より放射され反射ミラーを経由し
集光レンズにより集光したレーザ光を、前記加工軸の垂
直方向より前記電子部品形成体の外周表面に照射させる
レーザ光学系と、前記電子部品形成体の外周表面におけ
る加工点とレーザ光学系の距離を検出し、その検出信号
によりレーザ光の集光点位置を変化させる集光点調整機
構でなる構成を有しており、これにより、非円形断面形
状の電子部品形成体が回転することにより加工点位置が
変動しても、その変動を検出して集光点調整機構により
レーザ光の集光点位置を加工点位置の変動に追従させる
ことができ、加工点とレーザ光の集光点の位置関係を一
定に維持し、細い溝加工が可能になるという作用効果を
有する。
【0022】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、特に、電子部品形成体の加工
時における回転角を検出する検出器と、前記検出器にて
検出した回転角と電子部品形成体における回転軸の断面
形状データにより加工点位置を算出する制御器を備え、
前記制御器の出力によりレーザ光学系におけるレーザ光
の集光点位置を変化させてなるという構成を有してお
り、これにより、レーザ加工における反射光などによ
り、電子部品形成体における外周表面の加工点を直接検
出する事が困難な状態でも、加工点の直接検出が不要な
集光点調整機構を実現できるという作用効果を有する。
【0023】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2に記載の発明において、特に、レーザ光の集
光点調整機構として、レーザ光学系における集光レンズ
を移動自在としてなる構成を有しており、これにより、
レーザ光の集光点を電子部品形成体における外周表面の
加工点に、容易に設定できるという作用効果を有する。
【0024】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1または2に記載の発明において、特に、レーザ光の集
光点調整機構として、少なくとも2つの光学レンズから
構成されるビームエキスパンダーにおける、1つの光学
レンズを移動自在としてなる構成を有しており、レーザ
光の集光点を電子部品形成体における外周表面の加工点
に、より確実にかつ容易に設定できるという作用効果を
有する。
【0025】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、実施の形
態1を用いて、本発明の特に請求項1、3に記載の発明
について説明する。図1は本発明の実施の形態1におけ
るインダクタ部品を構成する電子部品形成体に溝加工を
行う加工装置の要部構成斜視図である。
【0026】なお、以下前記従来の技術で説明した構成
部材、機構には同一の符号を付与して詳細な説明は省略
する。
【0027】図1において、非円形断面形状である四角
柱体の電子部品形成体1は、その両端をチャック体2お
よびチャック体3により挟持されて保持され、回転およ
び同期して回転軸方向に水平移動自在に設定し配設され
ている。
【0028】10はレーザ発振器、4は集光レンズ、そ
して5、6、7、8および9はレーザ光10aの伝送経
路を変更する反射ミラーであり、レーザ発振器10より
放射されたレーザ光10aは、反射ミラー5、6、7、
8および9を経由して水平および垂直方向に伝送され、
集光レンズ4により電子部品形成体1の外周表面の所定
箇所すなわち加工点に集光されるのであり、レーザ光学
系を構成している。
【0029】前記集光レンズ4は、ブラケット15の片
端に固定されており、そのブラケット15は、直線移動
自在な直動軸受14を介して固定体16の片面に取付け
られ、またその固定体16は本体ベース21に固着され
ているのであり、反射ミラー9と集光レンズ4の間にお
けるレーザ光10aの光軸を可変すなわち移動できるよ
うに構成されている。
【0030】12は圧電素子あるいは超磁歪素子からな
るアクチュエータであり、ブラケット15に取付け固定
された集光レンズ4を、直動軸受14を介して上下(垂
直)方向に駆動できるように、その固定端は固定体16
の一端に、そして出力端はブラケット15の他端に固定
されている。
【0031】13は電子部品形成体1の外周表面の加工
点と本体ベース21との距離を検出して出力信号を送出
する変位センサーであり、前記検出が可能となる電子部
品形成体1の垂直線上における本体ベース21の一端に
固定されている。
【0032】20は制御ユニットであり、アクチュエー
タ12および変位センサー13と電気的に接続されてお
り、その出力および入力信号を駆動および制御信号とし
ているのである。
【0033】そして、22は駆動機構であり、集光レン
ズ4、アクチュエータ12、直動軸受14、ブラケット
15、固定体16および変位センサー13で構成されて
おり、制御ユニット20を含めてレーザ光10aの集光
点調整機構となっている。
【0034】以下、前記のように構成された電子部品形
成体の加工装置における溝加工動作について説明する。
まず、インダクタ部品となる電子部品形成体1を供給
(供給機構は図示せず)し、その両端をチャック体2、
3により設定された位置に把持して保持する。
【0035】チャック体2およびチャック体3は矢印X
方向に並進し、また、同期して矢印θ方向に回転するの
であり、チャック体2、3が回転と並進(すなわち電子
部品形成体1が回転し水平移動)している間に、レーザ
発振器10より放射されて反射ミラー5、6、7、8お
よび9により電子部品形成体1の近傍まで伝送され、集
光レンズ4により集光されたレーザ光10aが、電子部
品形成体1における外周表面の加工点に照射され、螺旋
状の溝加工が行われるのである。
【0036】この際ほぼ同時に、変位センサー13によ
り電子部品形成体1における外周表面の加工点と本体ベ
ース21(レーザ光学系)との距離を検出し、その出力
信号を制御入力信号とした制御ユニット20によりアク
チュエータ12を駆動し、回転する電子部品形成体1に
おける外周表面の加工点と、本体ベース21との間隔距
離変化に対応して集光レンズ4を上下に移動させ、レー
ザ光10aの集光点を、電子部品形成体1における外周
表面の加工点の位置に常に追従させ合致させるのであ
り、細い溝加工を確実に行う事ができるのである。
【0037】(実施の形態2)以下、実施の形態2を用
いて、本発明の特に請求項2に記載の発明について説明
する。図2は本発明の実施の形態2におけるインダクタ
部品を構成する電子部品形成体に溝加工を行う加工装置
の要部構成斜視図、図3は同電子部品形成体の回転にお
ける加工点位置の変化および特性図である。
【0038】図2に示す実施の形態2は、前記で説明し
た実施の形態1の構成から、変位センサー13を取外
し、代りにチャック体3すなわち電子部品形成体1の回
転角を検出する検出器であるエンコーダ17を配設し、
その電気出力を制御ユニット20に接続する構成となっ
ている。
【0039】また、制御ユニット20は、前記検出器
(エンコーダ17)にて検出した回転角と電子部品形成
体1の回転軸に垂直な断面形状のデータより、電子部品
形成体1の外周表面における加工点位置を演算して算出
する制御器の機能を果たすものである。
【0040】この実施の形態2における、請求項1にて
説明した集光点調整機構とは、集光レンズ4、アクチュ
エータ12、直動軸受14、ブラケット15、固定体1
6、エンコーダ17そして制御ユニット20により構成
されるのである。
【0041】図3において、1cは電子部品形成体1の
回転軸に対する断面を示しており、前記でも説明した
が、図3(a)、(b)、および(c)は電子部品形成
体1の回転に伴う外周表面の所定箇所すなわち加工点の
移動を表わしている。
【0042】図3(d)は横軸を電子部品形成体1の回
転角τ、縦軸を加工点位置の変位Hとする関係の特性グ
ラフを示している。
【0043】次に、前記構成による電子部品形成体の加
工装置における溝加工動作について図2を用いて説明す
る。
【0044】実施の形態1の場合と同じく、インダクタ
部品となる電子部品形成体1を供給(供給機構は図示せ
ず)し、その両端をチャック体2、3により設定された
位置に把持して保持する。
【0045】チャック体2およびチャック体3は矢印X
方向に並進し、また、同期して矢印θ方向に回転するの
であり、チャック体2、3が回転と並進(すなわち電子
部品形成体1が回転し水平移動)している間に、レーザ
発振器10より放射されて反射ミラー5、6、7、8お
よび9により電子部品形成体1の近傍まで伝送され、集
光レンズ4により集光されたレーザ光10aが、電子部
品形成体1における外周表面の加工点に照射され、螺旋
状の溝加工が行われるのである。
【0046】この時、図3(a)、(b)および(c)
に示すように、電子部品形成体1が回転するのに従って
加工点の位置が移動し変化するのであり、その移動によ
る変位Hは図3(d)に示すように、電子部品形成体1
の断面形状があらかじめ既知の場合には、H=f(τ)
の関数の形で求める事ができる。
【0047】実施の形態2においては、チャック体2の
回転角をエンコーダ17により検出し、制御ユニット2
0は、そのエンコーダ17の出力信号を、非円形断面形
状である電子部品形成体1における回転軸に垂直な断面
形状により予め設定しておいた変換方式を用いて、電子
部品形成体1における外周表面の加工点位置に変換し、
その変換して求めた加工点位置を位置指令値として、制
御ユニット20によりアクチュエータ12を駆動して集
光レンズ4を上あるいは下方向に移動させ、レーザ光1
0aの集光点を、電子部品形成体1の外周表面における
加工点の位置に常に追従させ合致させるのであり、細い
溝加工を確実に行う事ができるのである。
【0048】(実施の形態3)以下、実施の形態3を用
いて、本発明の特に請求項4に記載の発明について説明
する。図4は本発明の実施の形態3におけるインダクタ
部品を構成する電子部品形成体に溝加工を行う加工装置
の要部構成斜視図、図5は同ビームエキスパンダーの概
要動作説明図である。
【0049】図4において、第一レンズ18と第二レン
ズ19は、反射ミラー6および7の間でレーザ光10a
の光軸上に配置されており、第二レンズ19はブラケッ
ト23の片端に固定されている。
【0050】ブラケット23は、直線移動自在な直動軸
受25を介して本体ベース21に固定された固定体24
に取付けられ、反射ミラー6と反射ミラー7の間におけ
るレーザ光10aの光軸と平行に移動自在な構成となっ
ているのであり、以上によりビームエキスパンダー11
を構成している。
【0051】駆動機構22はブラケット23の片端に固
定された第二レンズ19を駆動するために、その固定端
は固定体24に、そして出力端はブラケット23の他端
に固着されている。
【0052】さて、図5(a)は前記で説明した通常状
態における第一レンズ18と第二レンズ19の配置を示
しており、図5(b)に示すように駆動機構22の駆動
により第二レンズ19を移動して第一レンズ18に接近
させると、集光レンズ4による集光点位置を通常位置よ
りレーザ光学系に近い方向に移動する事ができる。
【0053】逆に図5(c)に示すように駆動機構22
の駆動により第二レンズ19を移動させて第一レンズ1
8から遠ざけると、集光レンズ4による集光点位置を通
常位置よりレーザ光学系から遠い方向に移動する事がで
きるのである。
【0054】すなわち、本体ベース21から非円形断面
形状の電子部品形成体1における外周表面の加工点まで
における距離の変化に対応することができるのである。
【0055】以上のように構成された電子部品形成体の
加工装置における溝加工動作について説明する。実施の
形態1および2の場合と同じく、インダクタ部品となる
電子部品形成体1を供給(供給機構は図示せず)し、そ
の両端をチャック体2、3により設定された位置に把持
して保持する。
【0056】チャック体2およびチャック体3は矢印X
方向に並進し、また、同期して矢印θ方向に回転するの
であり、チャック体2、3が回転と並進(すなわち電子
部品形成体1が回転し水平移動)している間に、レーザ
発振器10より放射されて反射ミラー5、6、第一レン
ズ18、第二レンズ19、反射ミラー7、8および9を
経由して電子部品形成体1の近傍まで伝送され、集光レ
ンズ4により集光されたレーザ光10aが、電子部品形
成体1における外周表面の加工点に照射され、螺旋状の
溝加工が行われるのである。
【0057】このとき、実施の形態1と同じく変位セン
サー13の出力信号を制御入力信号として、制御ユニッ
ト20が駆動機構22を駆動することにより、ビームエ
キスパンダー11における第二レンズ19を移動させ
て、レーザ光10aの集光レンズ4による集光点を、電
子部品形成体1における外周表面の加工点の位置に常に
追従させ合致させるのであり、細い溝加工を確実に行う
事ができるのである。
【0058】以上、いずれも非円形断面形状である四角
柱体の電子部品形成体1について説明したが、それ以外
の多角形断面形状や楕円形断面形状でも同じく溝加工を
確実に行う事ができる。
【0059】なお、溝加工のみでなく、各種電子部品の
電子部品形成体1における外周表面の所定箇所でのマー
キング、トリミング、あるいは溶融、接続加工などを行
う事も同じく可能である。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明の電子部品形成体の
加工装置は、非円形断面形状の電子部品形成体の外周表
面を、回転軸における回転と回転軸方向への平行移動を
同期して行い、前記回転軸に対して垂直の方向から、集
光レンズにより集光したレーザ光をその外周表面の加工
点に照射して溝加工を行うものであり、前記電子部品形
成体における外周表面の加工点とレーザ光学系との距離
を検出し、それに対応してレーザ光の集光点位置を変化
させる集光点調整機構を備えた構成であり、前記電子部
品形成体の回転により加工点高さ(位置)が変動して
も、その変動を検出して集光点調整機構によりレーザ光
の集光点を、電子部品形成体における外周表面の加工点
の変動に追従させ、加工点とレーザ光の集光点の位置関
係を常に一定に維持して加工することができ、細い溝を
確実に加工することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるインダクタ部品
を構成する電子部品形成体に溝加工を行う加工装置の要
部構成斜視図
【図2】本発明の実施の形態2におけるインダクタ部品
を構成する電子部品形成体に溝加工を行う加工装置の要
部構成斜視図
【図3】(a)〜(d)同電子部品形成体の回転におけ
る加工点位置の変化および特性図
【図4】本発明の実施の形態3におけるインダクタ部品
を構成する電子部品形成体に溝加工を行う加工装置の要
部構成斜視図
【図5】(a)〜(c)同ビームエキスパンダーの概要
動作説明図
【図6】従来の電子部品形成体に溝加工を行う加工装置
の構成要部斜視図
【図7】同溝加工されたインダクタ部品である電子部品
形成体の斜視図
【符号の説明】
1 電子部品形成体 1a 溝 1b 未加工部分 1c 断面 2、3 チャック体 4 集光レンズ 5、6、7、8、9 反射ミラー 10 レーザ発振器 10a レーザ光 10b 本体ベース 11 ビームエキスパンダー 12 アクチュエータ 13 変位センサー 14 直動軸受 15 ブラケット 16 固定体 17 エンコーダ 18 第一レンズ 19 第二レンズ 20 制御ユニット 21 本体ベース 22 駆動機構 23 ブラケット 24 固定体 25 直動軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 弘志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 林 信孝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4E068 AD00 CA11 CE02 DA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品形成体を着脱自在に保持し、前
    記電子部品形成体の加工軸に対し回転とそれに同期した
    水平移動させる機構と、レーザ発振器より放射され反射
    ミラーを経由し集光レンズにより集光したレーザ光を、
    前記加工軸の垂直方向より前記電子部品形成体の外周表
    面に照射させるレーザ光学系と、前記電子部品形成体の
    外周表面における加工点とレーザ光学系の距離を検出
    し、その検出信号によりレーザ光の集光点位置を変化さ
    せる集光点調整機構により構成してなる電子部品形成体
    の加工装置。
  2. 【請求項2】 電子部品形成体の加工時における回転角
    を検出する検出器と、前記検出器にて検出した回転角と
    電子部品形成体における回転軸の断面形状データにより
    加工点位置を算出する制御器を備え、前記制御器の出力
    によりレーザ光学系におけるレーザ光の集光点位置を変
    化させてなる請求項1に記載の電子部品形成体の加工装
    置。
  3. 【請求項3】 レーザ光の集光点調整機構として、レー
    ザ光学系における集光レンズを移動自在としてなる請求
    項1または2に記載の電子部品形成体の加工装置。
  4. 【請求項4】 レーザ光の集光点調整機構として、少な
    くとも2つの光学レンズから構成されるビームエキスパ
    ンダーにおける、1つの光学レンズを移動自在としてな
    る請求項1または2に記載の電子部品形成体の加工装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012055929A (ja) * 2010-09-08 2012-03-22 Pulstec Industrial Co Ltd レーザ加工装置、及び、レーザ加工装置のフォーカスサーボ制御方法
JP2015205346A (ja) * 2010-04-22 2015-11-19 トルンプフ ヴェルクツォイクマシーネン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトTrumpf Werkzeugmaschinen GmbH + Co. KG レーザー光をフォーカシングするためのビーム整形ユニット、および、ビーム整形ユニットの駆動方法

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