JP2003036960A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JP2003036960A
JP2003036960A JP2001219432A JP2001219432A JP2003036960A JP 2003036960 A JP2003036960 A JP 2003036960A JP 2001219432 A JP2001219432 A JP 2001219432A JP 2001219432 A JP2001219432 A JP 2001219432A JP 2003036960 A JP2003036960 A JP 2003036960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal member
magnetic metal
heating
magnetic
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001219432A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Watanabe
督 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001219432A priority Critical patent/JP2003036960A/ja
Publication of JP2003036960A publication Critical patent/JP2003036960A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • General Induction Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁誘導加熱装置において、コイル昇温による
被覆の溶融を簡易に防止し、且つ低コストでコンパクト
な誘導加熱装置を提供すること。 【解決手段】磁性金属部材101と、該磁性金属部材に
高周波磁界を与える磁束発生手段120と、該磁性金属
部材の温度を検知する温度検知手段106と、該磁束発
生手段に供給する電力を制御する制御手段とを有し、前
記磁束発生手段により発生する磁束により該磁性金属部
材に渦電流を発生させることで発熱させ、その熱により
被加熱材Pを加熱する加熱装置において、上記磁性金属
部材101に高周波磁界を与える検知加熱工程を設け、
前記温度検知手段106により検知される検知加熱工程
での該磁性金属部材の温度の上昇率に応じて、電力の印
加を停止させること、あるいは被加熱材を加熱する時間
の間隔を制御すること、あるいは被加熱材を加熱する時
間を制御すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気(電磁)誘導
加熱方式の加熱装置、および該加熱装置を像加熱装置と
して備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真式の複写機などには、記録媒体
である記録紙ないし転写材などのシート上に転写された
トナー像をシートに定着させる定着装置が設けられてい
る。
【0003】この定着装置は、例えば、シート上のトナ
ーを熱溶融させる定着ローラーと、当該定着ローラーに
圧接してシートを挟持する加圧ローラーとを有してい
る。定着ローラーは中空状に形成され、この定着ローラ
ーの中心軸上には、発熱体が保持手段により保持されて
いる。発熱体は、例えば、ハロゲンランプなどの管状発
熱ヒータより構成され、所定の電圧が印加されることに
より発熱するものである。
【0004】このハロゲンランプは定着ローラーの中心
軸に位置しているため、ハロゲンランプから発せられた
熱は定着ローラー内壁に均一に輻射され、定着ローラー
の外壁の温度分布は円周方向において均一となる。定着
ローラーの外壁は、その温度が定着に適した温度(例え
ば、150〜200℃)になるまで加熱される。この状
態で定着ローラーと加圧ローラーは圧接しながら互いに
逆方向へ回転し、トナーが付着したシートを挟持する。
定着ローラーと加圧ローラーとの圧接部(以下、ニップ
部ともいう)において、シート上のトナーは定着ローラ
ーの熱により溶解し、両ローラーから作用する圧力によ
りシートに定着される。
【0005】しかし、ハロゲンランプなどから構成され
る発熱体を備えた上記定着装置においては、ハロゲンラ
ンプからの輻射熱を利用して定着ローラーを加熱するた
め、電源を投入した後、定着ローラーの温度が定着に適
した所定温度に達するまでの時間(以下、「ウォームア
ップタイム」という)に、比較的長時間を要していた。
その間、使用者は複写機を使用することができず、長時
間の待機を強いられるという問題があった。その一方、
ウォームアップタイムの短縮を図ってユーザの操作性を
向上すべく多量の電力を定着ローラーに印加したので
は、定着装置における消費電力が増大し、省エネルギー
化に反するという問題が生じていた。
【0006】このため、複写機などの商品の価値を高め
るためには、定着装置の省エネルギー化(低消費電力
化)と、ユーザの操作性向上(クイックプリント)との
両立を図ることが一層注目され重視されてきている。
【0007】かかる要請に応える装置として、特開昭5
9−33787号公報に示されるように、加熱源として
高周波誘導を利用した誘導加熱方式の定着装置が提案さ
れている。
【0008】この誘導加熱定着装置は、金属導体からな
る中空の定着ローラー(加熱部材)の内部にコイルが同
心状に配置されており、このコイルに高周波電流を流し
て生じた高周波磁界により定着ローラーに誘導渦電流を
発生させ、定着ローラー自体の表皮抵抗によって定着ロ
ーラーそのものをジュール発熱させるようになってい
る。
【0009】この誘導加熱方式の定着装置によれば、発
熱位置を被加熱材に近くすることができ、電力−熱変換
効率がきわめて向上するため、ウォームアップタイムの
短縮化が可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな誘導加熱方式の加熱装置にあっては、定着ローラー
の内面への熱放射のために、コイル周辺の温度上昇が大
きく、そのためコイルの電気抵抗の上昇が発生し、必要
電力が増加してしまうという問題があった。また、樹脂
からなるコイルの被覆が熱により溶融し、コイルの絶縁
性が損なわれてしまうという問題があった。
【0011】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、本発明の目的は、コイルの被
覆の溶融を簡易に防止し、かつ低コストでコンパクトな
誘導加熱装置を提供することにある。また該誘導加熱装
置を像加熱装置として備えている画像形成装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置および画像形成装置である。
【0013】(1)磁性金属部材と、該磁性金属部材に
高周波磁界を与える磁束発生手段と、該磁性金属部材の
温度を検知する温度検知手段と、該磁束発生手段に供給
する電力を制御する制御手段とを有し、前記磁束発生手
段により発生する磁束により該磁性金属部材に渦電流を
発生させることで発熱させ、その熱により被加熱材を加
熱する加熱装置において、上記磁性金属部材に高周波磁
界を与える検知加熱工程を設け、前記温度検知手段によ
り検知される検知加熱工程での該磁性金属部材の温度の
上昇率に応じて、電力の印加を停止させることを特徴と
する加熱装置。
【0014】(2)磁性金属部材と、該磁性金属部材に
高周波磁界を与える磁束発生手段と、該磁性金属部材の
温度を検知する温度検知手段と、該磁束発生手段に供給
する電力を制御する制御手段とを有し、前記磁束発生手
段により発生する磁束により該磁性金属部材に渦電流を
発生させることで発熱させ、その熱により被加熱材を加
熱する加熱装置において、上記磁性金属部材に高周波磁
界を与える検知加熱工程を設け、前記温度検知手段によ
り検知される検知加熱工程での該磁性金属部材の温度の
上昇率に応じて、被加熱材を加熱する時間の間隔を制御
することを特徴とする加熱装置。
【0015】(3)磁性金属部材と、該磁性金属部材に
高周波磁界を与える磁束発生手段と、該磁性金属部材の
温度を検知する温度検知手段と、該磁束発生手段に供給
する電力を制御する制御手段とを有し、前記磁束発生手
段により発生する磁束により該磁性金属部材に渦電流を
発生させることで発熱させ、その熱により被加熱材を加
熱する加熱装置において、上記磁性金属部材に高周波磁
界を与える検知加熱工程を設け、前記温度検知手段によ
り検知される検知加熱工程での該磁性金属部材の温度の
上昇率に応じて、被加熱材を加熱する時間を制御するこ
とを特徴とする加熱装置。
【0016】(4)前記検知加熱工程は被加熱材が加熱
されていないときに行われることを特徴とする(1)か
ら(3)のいずれか1つに記載の加熱装置。
【0017】(5)磁性金属部材が固定部材、あるいは
回転体もしくは走行移動有端部材であることを特徴とす
る(1)から(4)のいずれか1つに記載の加熱装置。
【0018】(6)磁性金属部材が磁性金属層を含む積
層部材、もしくはそれ自体磁性金属の部材であることを
特徴とする(1)から(5)のいずれか1つに記載の加
熱装置。
【0019】(7)磁性金属部材に被加熱材を直接もし
くは間接的に密着させる加圧部材を有することを特徴と
する(1)から(6)のいずれか1つに記載の加熱装
置。
【0020】(8)加圧部材が回転駆動されるあるいは
従動回転する加圧回転体であることを特徴とする(1)
から(7)のいずれか1つに記載の加熱装置。
【0021】(9)被加熱材が加熱処理すべき画像を担
持させた記録材であり、該記録材に画像を加熱処理する
像加熱装置であることを特徴とする(1)から(8)の
いずれか1つに記載の加熱装置。
【0022】(10)前記(1)から(9)のいずれか
1つに記載の加熱装置を像加熱装置として備えているこ
とを特徴とする画像形成装置。
【0023】〈作 用〉上記本発明によれば、コイルに
温度検知素子等を用いずに、コイルの温度を検知するこ
とができるため、コイルの温度の異常昇温を検知でき、
これから加熱動作の停止をする、被加熱材を加熱する間
隔(紙間)を延長する、プロセススピードを遅くする等
の方法により、コイルに流れる電力を下げ、コイルの昇
温を抑えることができる。以上により、高信頼性の装置
を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】〈実施例1〉(図1〜図6) (1)画像形成装置例 図1は本発明に従う画像形成装置の一例の概略構成図で
ある。本実施例の画像形成装置はレーザー走査式・電子
写真カラープリンタである。
【0025】3は有機感光体やアモルファスシリコン感
光体でできた感光体ドラムであり、矢示の反時計方向に
所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動さ
れる。
【0026】この回転感光体ドラム3は帯電ローラー4
によりその周面が所定の極性・電位に一様帯電される。
【0027】そしてその帯電面に、レーザー光学箱8か
ら出力される、不図示の画像読み取り装置やコンピュー
タ等の画像信号発生装置から入力された目的の画像情報
の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調(オン/
オフ変換)されたレーザー光6による走査露光がなされ
る事で、画像情報の静電潜像が形成される。7はレーザ
ー光反射ミラーであり、レーザー光学箱8からの出力レ
ーザー光6を感光体ドラム3に対して偏向する。
【0028】5は現像器であり、イエロートナー現像器
5Y、マゼンタトナー現像器5M、シアントナー現像器
5Cの切り替え式のカラー現像器と、黒用のブラックト
ナー現像器5Bから構成されている。
【0029】16は中間転写体ドラムである。感光体ド
ラム3に接触若しくは接近させて配設してあり、感光体
ドラム3の回転に順方向に感光体ドラム3とほぼ同一周
速度で回転駆動される。
【0030】そして、回転感光体ドラム3に対して、目
的のフルカラー画像の色分解像に各対応する静電潜像の
形成、その静電潜像のトナー現像が順次に実行され、そ
の各トナー像の、中間転写体ドラム16に対する順次重
ね合わせ転写がなされて該中間転写体ドラム16の面に
目的のフルカラー画像の鏡像に対応したフルカラートナ
ー像が合成形成される。12は中間転写体ドラム16に
対するトナー像転写後の感光体ドラム3の面を清掃する
クリーナーである。
【0031】この中間転写体ドラム16に対して、給紙
カセット11から被記録材としての転写材Pが給紙ロー
ラー10により一枚給紙されて、該転写材Pに対して中
間転写体ドラム16側の鏡像フルカラートナー像が転写
ローラー9により転写されて転写材P面にフルカラート
ナー像が形成される。転写ローラー9は転写材Pの背面
からトナーと逆極性の電荷を供給する事で中間転写体ド
ラム16から転写材Pにトナー像を転写する。
【0032】フルカラートナー像の転写を受けた転写材
Pは中間転写体ドラム16から分離されて定着装置13
へ導入され、トナー像の加熱定着を受け、排紙トレー1
4に排出される。
【0033】(2)加熱定着装置13 図2は加熱定着装置13の断面の模式図である。
【0034】定着ローラー101は外径40[mm]、
厚さ0.7[mm]の鉄製の芯金シリンダに表面の離型
性を高めるために例えばPTFE10〜50[μm]
や、PFA10〜50[μm]の層を設けてもよい。
【0035】また定着ローラー101の他の材料とし
て、例えば磁性ステンレスのような磁性材料(磁性金
属)といった、比較的透磁率μが高く、適当な抵抗率ρ
を持つ物を用いてもよい。さらに非磁性材料でも、金属
などの導電性のある材料は材料を薄膜にする事などによ
り使用可能である。
【0036】加圧ローラー102は外径20[mm]の
鉄製の芯金の外周に厚さ5[mm]のSiゴムの層11
4と定着ローラー101と同様に表面の離型性を高める
ために例えばPTFE10〜50[μm]や、PFA1
0〜50[μm]の離型層115を設けており、外径は
30[mm]である。
【0037】定着ローラー101と加圧ローラー102
は回転自在に支持されていて、定着ローラー101のみ
を駆動する構成になっている。
【0038】加圧ローラー102は定着ローラー101
の表面に圧接していて、圧接部(ニップ部)での摩擦力
で従動回転する様に配置してある。また加圧ローラー1
02は定着ローラー101の回転軸方向にバネなどを用
いた図示しない機構によって加圧されている。加圧ロー
ラー102は294N(約30[Kg重])で荷重され
ており、その場合圧接部の幅(ニップ幅)は約6[m
m]になる。しかし都合によっては荷重を変化させてニ
ップ幅を変えてもよい。
【0039】搬送ガイド107は、未定着のトナー画像
119を担持しながら搬送される用紙Pを定着ローラー
101と加圧ローラー102とのニップ部へ案内する位
置に配置される。
【0040】分離爪110は、定着ローラー101の表
面に当接して配置され、用紙Pがニップ部通過後に定着
ローラー101に張り付いてしまった場合、強制的に分
離してジャムを防止するためのものである。
【0041】定着ローラー101の内部には、当該定着
ローラー101に誘導電流(渦電流)を誘起させてジュ
ール発熱させるために、高周波磁界を生じるコイルユニ
ット120が配設されている。このコイルユニット12
0は、ホルダ112の内部に保持されている。ホルダ1
12は、図示しない定着ユニットフレームに固定され非
回転となっている。
【0042】コイルユニット120は、磁性材からなる
コア104(芯材に相当する)と、定着ローラー101
に誘導電流を誘起させて加熱する誘導コイル103(誘
導加熱源に相当する)とを有する。
【0043】コア104としては、透磁率が大きく自己
損失の小さい材料がよく、例えばフェライト、パーマロ
イ、センダスト等が適している。そして、コイルユニッ
ト120は前記ホルダ112内に、外部に露呈しないよ
うに収納されている。
【0044】(3)温度制御系 図3は本実施例の誘導コイル103への電力制御の仕組
みを示す説明図である。60はマイクロコンピュータを
含む制御回路(温度制御、印加電力制御、共振出力制御
の複合機能を有す)であり、定着ローラー101の表面
に当接するサーミスタ106の検知温度に応じて、MO
S−FET、IGBT等のスイッチング手段73を制御
し電源61からの誘導コイル103に供給する交流電流
の周波数或いは電流振幅を変動させることで供給電力を
制御する。これにより定着ローラー101の表面温度が
所定の一定温度になる様自動制御される。
【0045】本実施例で温度センサ106として接触式
サーミスタを定着ローラー外表面に設けているが、これ
は非接触式のものでもかまわない。また、定着ローラー
内面に配しても構わない。
【0046】(4)検知加熱工程と定着工程 誘導コイル103の銅線を形成する銅の温度に対するイ
ンピーダンスの変化は次に示す関係の式で成立してい
る。
【0047】 R(f,T) =R(f,T1)(1+(T−T0)/(234.5+
T1)) R(f,T):温度Tでのコイルのインピーダンス
(Ω) R(f,T1):温度T1でのコイルのインピーダンス
(Ω) T:コイルの温度(℃) T1:コイルの温度(℃) T0:周囲温度(℃) f:周波数 例えば25℃環境下でコイルの温度を200℃まで上昇
させた場合のインピーダンスの変化率は 1+(200−25)/(234.5+25)=1.8
6(倍) となる。
【0048】このように温度によりコイルのインピーダ
ンスが変化するため、同じ電力を印加しても定着ローラ
ー101の温度の立ち上がりは異なってくる。
【0049】ところで、誘導コイル103へある一定の
時間、一定の周波数、一定の電流振幅の高周波電流を通
電した時の通電時間内における定着ローラー温度Trの
上昇分をΔTrとする。発明者らの実験によると図4の
ようにΔTrは誘導コイルへの印加電力W=R(f,
T)・I2に対し正の相関があった。
【0050】以上のことから、例えば定着ローラーの温
度がTのときとT+ΔTのときを比べると、一定の時
間、一定の周波数、一定の電流振幅の高周波電流をコイ
ルに対して供給したとしても、コイルのインピーダンス
の変化により定着ローラーの温度上昇率は異なってく
る。
【0051】本発明は、これを利用し、定着ローラーの
温度上昇率とコイルの印加する電力の周波数よりコイル
の温度を検知するものである。
【0052】例えば、電流振幅が20Aで35kHz
(1300W相当)の高周波電流を1秒間印加した場合
の定着ローラーの温度上昇量(ΔTr)はコイルの温度
に対して図5のようになる。
【0053】図6は画像形成装置(第1図)に連続通紙
を行った際の検知加熱工程と定着工程のシーケンスであ
る。また、図6は本発明を実施した画像形成装置のフロ
ーチャートである。
【0054】:時刻t0で電源ON。
【0055】:時刻t1で画像形成開始スイッチをO
Nすると、前回転を開始し、周波数及び電流振幅を固定
した一定電力で、加熱昇温特性検知工程(以後検知加熱
工程と称す)。
【0056】:定着工程を開始(加熱工程)。時刻t
2〜t3間は被加熱材が実際に加熱されている時間で加
熱に必要な電力が印加される。
【0057】:時刻t3〜t4は紙間であり、ここで
再び、加熱昇温特性検知工程(以後検知加熱工程と称
す)。
【0058】:以後、定着工程と紙間での検知加熱工
程が交互に行われる。
【0059】:時刻t5にて検知加熱工程終了後、t
6にて画像形成動作完了。
【0060】検知加熱工程における動作は、 1)誘導コイルに図4と同一条件で電力印加し、その時
のTrの上昇量ΔTrを測定する。
【0061】2)制御回路60でΔTrの測定値に応じ
てコイルの温度を検知する。
【0062】検知加熱工程においてコイルの温度が所定
値を超えた場合、装置を停止させる。
【0063】また、復帰時には画像形成開始スイッチを
ONにしたのち、再び検知加熱工程を行い、コイルの温
度が所定値以下の場合再び画像形成をはじめる。
【0064】〈実施例2〉(図7) 図7は実施例2を用いた画像形成装置(図2)の制御フ
ローチャートである。る。本実施例においては、コイル
の異常昇温を検知した場合、給紙ローラー10が給紙す
るタイミングが変更され、通紙間隔を延長するようにな
っている。これにより、加熱に必要な電力が軽減される
ため、コイルの昇温が抑制される。異常な昇温がない場
合は通常の間隔にて通紙される。
【0065】〈実施例3〉(図8) 図8は実施例3を用いた画像形成装置(図1)のフロー
チャートである。本実施例においては、コイルの異常昇
温を検知した場合、画像形成装置自体のプロセススピー
ドが遅くなる。これにより、加熱に必要な電力が軽減さ
れるため、コイルの昇温が抑制される。異常な昇温がな
い場合は通常のプロセス兼スピードにて画像形成され
る。
【0066】〈その他〉 1)以上の実施例装置は転写式の電子複写装置である
が、画像形成のプロセス・手段はエレクトロファックス
紙・静電記録紙等に直接にトナー画像を形成担持させる
直接式や、磁気記録画像形成式、その他適宜の画像形成
プロセス・手段で記録材上に加熱溶融性トナーによる画
像を形成し、それを加熱定着する方式の複写機・レーザ
ビームプリンタ・ファクシミリ・マイクロフィルムリー
ダプリンタ・ディスプレイ装置、記録機等の各種の画像
形成装置における画像加熱定着装置として本発明は有効
に適用できるものである。
【0067】2)本発明の加熱装置は、画像加熱定着装
置に限らず、例えば画像を担持した記録材を加熱してつ
や等の表面性を改質する装置、仮定着する装置等、その
他、広くシート状の被加熱材を加熱処理する手段、装置
として使用できる。
【0068】3)実施例では加熱部材として定着ローラ
ーを用いているが、薄膜金属フィルムからなる構成を採
用することももちろん可能である。
【0069】磁性金属部材は固定部材あるいは走行移動
有端部材であってもよい。また磁性金属層を含む積層部
材であってもよい。
【0070】4)加圧部材は回転駆動されてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、コイルに
サーミスタ等の温度検知素子等を用いずに、コイルの温
度を検知することができるため、コイルの温度の異常昇
温を検知でき、これから加熱動作の停止をする、被加熱
材を加熱する間隔を延長する、プロセススピードを遅く
する等の方法により、コイルに流れる電力を下げ、コイ
ルの昇温を抑えることができる。以上により、高信頼性
かつ低コストな誘導加熱装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の画像形成装置の概略構成摸式図
【図2】 実施例1の加熱定着装置の概略構成摸式図
【図3】 実施例1の画像形成装置の制御系ブロック図
【図4】 実施例1の加熱定着装置の定着ローラー温度
の変化量ΔTrと誘導コイルへの印加電力Wの関係を示
すグラフ
【図5】 実施例1の加熱定着装置に所定電力入力時の
定着ローラー温度上昇量とコイル温度の関係
【図6】 実施例1の画像形成装置の検知加熱工程と定
着工程のシーケンス
【図7】 実施例1の画像形成装置の制御フローチャー
【図8】 実施例2の画像形成装置の制御フローチャー
【図9】 実施例3の画像形成装置の制御フローチャー
【符号の説明】
13:加熱装置(画像定着装置) 101:定着ローラー(加熱部材) 102:加圧ローラー 103:誘導コイル 104:コア 106:サーミスタ(温度検知手段) 60:制御回路 61:高周波電源

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性金属部材と、該磁性金属部材に高周波
    磁界を与える磁束発生手段と、該磁性金属部材の温度を
    検知する温度検知手段と、該磁束発生手段に供給する電
    力を制御する制御手段とを有し、前記磁束発生手段によ
    り発生する磁束により該磁性金属部材に渦電流を発生さ
    せることで発熱させ、その熱により被加熱材を加熱する
    加熱装置において、 上記磁性金属部材に高周波磁界を与える検知加熱工程を
    設け、前記温度検知手段により検知される検知加熱工程
    での該磁性金属部材の温度の上昇率に応じて、電力の印
    加を停止させることを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】磁性金属部材と、該磁性金属部材に高周波
    磁界を与える磁束発生手段と、該磁性金属部材の温度を
    検知する温度検知手段と、該磁束発生手段に供給する電
    力を制御する制御手段とを有し、前記磁束発生手段によ
    り発生する磁束により該磁性金属部材に渦電流を発生さ
    せることで発熱させ、その熱により被加熱材を加熱する
    加熱装置において、 上記磁性金属部材に高周波磁界を与える検知加熱工程を
    設け、前記温度検知手段により検知される検知加熱工程
    での該磁性金属部材の温度の上昇率に応じて、被加熱材
    を加熱する時間の間隔を制御することを特徴とする加熱
    装置。
  3. 【請求項3】磁性金属部材と、該磁性金属部材に高周波
    磁界を与える磁束発生手段と、該磁性金属部材の温度を
    検知する温度検知手段と、該磁束発生手段に供給する電
    力を制御する制御手段とを有し、前記磁束発生手段によ
    り発生する磁束により該磁性金属部材に渦電流を発生さ
    せることで発熱させ、その熱により被加熱材を加熱する
    加熱装置において、 上記磁性金属部材に高周波磁界を与える検知加熱工程を
    設け、前記温度検知手段により検知される検知加熱工程
    での該磁性金属部材の温度の上昇率に応じて、被加熱材
    を加熱する時間を制御することを特徴とする加熱装置。
  4. 【請求項4】前記検知加熱工程は被加熱材が加熱されて
    いないときに行われることを特徴とする請求項1から3
    のいずれか1つに記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】磁性金属部材が固定部材、あるいは回転体
    もしくは走行移動有端部材であることを特徴とする請求
    項1から4のいずれか1つに記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】磁性金属部材が磁性金属層を含む積層部
    材、もしくはそれ自体磁性金属の部材であることを特徴
    とする請求項1から5のいずれか1つに記載の加熱装
    置。
  7. 【請求項7】磁性金属部材に被加熱材を直接もしくは間
    接的に密着させる加圧部材を有することを特徴とする請
    求項1から6のいずれか1つに記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】加圧部材が回転駆動されるあるいは従動回
    転する加圧回転体であることを特徴とする請求項1から
    7のいずれか1つに記載の加熱装置。
  9. 【請求項9】被加熱材が加熱処理すべき画像を担持させ
    た記録材であり、該記録材に画像を加熱処理する像加熱
    装置であることを特徴とする請求項1から8のいずれか
    1つに記載の加熱装置。
  10. 【請求項10】前記請求項1から9のいずれか1つに記
    載の加熱装置を像加熱装置として備えていることを特徴
    とする画像形成装置。
JP2001219432A 2001-07-19 2001-07-19 加熱装置及び画像形成装置 Pending JP2003036960A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001219432A JP2003036960A (ja) 2001-07-19 2001-07-19 加熱装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001219432A JP2003036960A (ja) 2001-07-19 2001-07-19 加熱装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003036960A true JP2003036960A (ja) 2003-02-07

Family

ID=19053437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001219432A Pending JP2003036960A (ja) 2001-07-19 2001-07-19 加熱装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003036960A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012108288A (ja) * 2010-11-17 2012-06-07 Kyocera Mita Corp 定着装置、画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012108288A (ja) * 2010-11-17 2012-06-07 Kyocera Mita Corp 定着装置、画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3527442B2 (ja) 像加熱装置および画像形成装置
US7262391B2 (en) Image heating apparatus having a heat generation member generating heat by magnetic flux and heating an image on a recording material
JP3706761B2 (ja) 像加熱装置
JPH0944014A (ja) 加熱用フィルム、加熱加圧部材、加熱装置及び画像形成装置
JP4508485B2 (ja) 像加熱装置、画像形成装置及び設定方法
JP3441820B2 (ja) 加熱装置
JP2003186322A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JPH11297462A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP4332274B2 (ja) 画像形成装置
JP2009210869A (ja) 像加熱装置
JP5800688B2 (ja) 像加熱装置
JP2002008845A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP2004253177A (ja) 加熱装置
JPH11297463A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JPH11258939A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP3976837B2 (ja) 像加熱装置
JP2000214714A (ja) 定着ロ―ラ、定着装置及び画像形成装置
JPH10162944A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP2003036960A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JPH11329700A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP2002158083A (ja) 加熱用回転体、加熱装置、定着装置及び画像形成装置
JP2001126856A (ja) 誘導加熱装置及び画像形成装置
JP2002352943A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP2002123113A (ja) 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
JP2001102163A (ja) 加熱装置、像加熱装置および画像形成装置