JP2003036618A - ヘッド支持機構 - Google Patents

ヘッド支持機構

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク装置のトラッキング補正等のために
ヘッドを高精度で且つ効率的に微小変位させることを解
決し、応答特性の優れたトラッキング補正を得ることの
できるヘッド支持機構を提供する。 【解決手段】 ヘッド素子を搭載したスライダーと、情
報を書き込む対象であるディスク面に対して所定の荷重
を作用させるためのロードビームと、前記ロードビーム
の先端部に設けられ前記スライダーを直接ピボット支持
する支点突起と、前記支点突起が前記スライダー中心に
当接するように開口部を有するヘッド配線部と、前記ス
ライダーに、直接、前記支点突起を当接させ、前記スラ
イダーをピボット支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータの記
憶装置等として用いられる磁気ディスク等のディスク装
置に設けられるヘッド支持機構に関し、特に、磁気ディ
スク装置においてデータを高記録密度化するために好適
なヘッド支持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置に設けられた磁気ディ
スクに対する記録密度はその高密度化が進んでいる。こ
れに伴い、磁気ディスクにデータの記録再生を行う磁気
ヘッドを支持するヘッド支持機構においては、磁気ヘッ
ドを、磁気ディスクに対してより高精度に位置決め可能
にすることが要求される。
【0003】図15を参照して従来のヘッド支持機構を
説明する。
【0004】102は、回転駆動される不図示の磁気デ
ィスクに対するデータの記録再生を行う磁気ヘッドであ
る。磁気ヘッド102は、サスペンションアーム104
の一端に支持されている。サスペンションアーム104
の他方の端部は、回動中心108を中心に微小角範囲内
で回動可能に支持されている。キャリッジ106は、磁
気ディスク装置のハウジングに対して固定された軸部材
110に対して回動可能に支持されている。
【0005】キャリッジ106には不図示の永久磁石が
固定されている。キャリッジ106は、ハウジング側に
固定された磁気回路112の一部である駆動コイル11
4に流す励磁電流を制御することによって、軸部材11
0に対して回動するようになっている。これにより、磁
気ヘッド102は、磁気ディスクの実質的な半径方向に
沿って移動させられる。
【0006】キャリッジ106とサスペンションアーム
104との間には、一対の圧電素子116A,116B
が設けられている。2つの圧電素子116A,116B
は、キャリッジ106の長手方向に対して、それぞれの
長手方向が相反する方向に若干傾斜した状態で取り付け
られている。そして、2つの圧電素子116A,116
Bに対して互いに逆極性の電圧を印加することにより、
一方の圧電素子116A(あるいは116B)をA14
1(あるいはA142)の方向に沿って伸張させると同時
に、他方の圧電素子116B(あるいは116A)をA
142 (あるいはA141)の方向に沿って収縮させるこ
とにより、サスペンションアーム104を回動中心10
8まわりに回動させる。これによって、サスペンション
アーム104の先端部に取り付けられた磁気ヘッド10
2は、磁気ディスク表面に沿って微小な範囲で変位さ
れ、磁気ディスク上の任意の位置にて高精度で位置決め
することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ヘ
ッド支持機構においては、磁気ヘッド102だけでな
く、磁気ヘッド102を取り付けているサスペンション
アーム104をも圧電素子116A,116Bによって
駆動するようになっており、サスペンションアーム10
4が磁気ヘッド102に比べてかなり長くしかも質量が
大きい。
【0008】そのため、サスペンションアーム104の
慣性モーメントが大きくなり、圧電素子116A,11
6Bの伸縮によるサスペンションアーム104に対して
の駆動トルクとして大きいものが必要となる。したがっ
て、電圧による指令に対して磁気ヘッド102が必ずし
も高速かつ高精度に応答できるものではない。
【0009】以上の理由から上記ヘッド支持機構は、磁
気ヘッド102に対する微小変位の制御に際して、磁気
ヘッド102を高速応答性をもって高精度にディスク上
のトラックに位置決めすることができない。
【0010】したがって、本発明は、磁気ディスクに対
するトラッキング補正等のために、磁気ヘッドに対する
微小変位の制御を行うに際して、磁気ヘッドを高速応答
性をもって高精度に微小変位させることができるディス
ク装置のヘッド支持機構を提供することを解決すべき課
題としている。
【0011】本発明は、スライダーの姿勢を目標値に対
して高精度に設定するヘッド支持機構を提供することを
他の解決すべき課題としている。
【0012】また、従来から、図15に示すヘッド支持
機構におけるサスペンションアーム104に相当するロ
ードビームと、図15に示すヘッド支持機構における磁
気ヘッド102に相当するスライダーとの間に、ポリイ
ミドからなるスライダー支持部を介在させ、このスライ
ダー支持部によってスライダーを支持してなる構造も考
えられている。ここで、ロードビームにより与えられる
荷重Fと、記録媒体のディスク面とスライダーとの摩擦
における摩擦係数μ、ロードビームに設けられた支点突
起の支持点からスライダーの被支持面までの長さlとの
関係から、慣性モーメント=Fμ×lになる。
【0013】したがって、支点突起の支持点からスライ
ダーの被支持面までの長さlが、ロードビームとスライ
ダーとの間に介在させたポリイミドからなるスライダー
支持部の厚み分だけ長くなるので、慣性モーメントが大
きくなり、ヘッドを高速、かつ高精度に応答させること
ができないという問題があった。そこで、本発明は、デ
ィスク装置のトラッキング補正等のためにヘッドを高精
度で且つ効率的に微小変位させることを解決し、応答特
性の優れたトラッキング補正を得ることのできるヘッド
支持機構を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のヘッド支持機構は、ヘッド素子を搭載したスライダー
と、情報を書き込む対象である記録媒体のディスク面に
対して所定の荷重を作用させるためのロードビームと、
前記ロードビームの先端部に設けられ前記スライダーを
直接ピボット支持する支点突起と、前記支点突起が前記
スライダーに当接するように開口部を有するヘッド配線
部とを備え、前記スライダーに、直接、前記支点突起を
当接させ、前記スライダーをピボット支持することを特
徴とするものである。
【0015】これにより、スライダーを、ロードビーム
の先端部に設けられた支点突起により直接支持すること
で、支点突起の支持点からスライダーの被支持面までの
長さが短くなることにより、慣性モーメントを小さくす
ることができ、ヘッドを高速、かつ高精度に応答させる
ことができる。
【0016】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載のヘッド支持機構において、前記ヘッド
配線部に設けられた開口部は、前記スライダーの中心部
に配置されることを特徴とするものである。これによ
り、スライダーの回転中心と重心とが一致することにな
り、ヘッドをより高精度に応答させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかわるヘッド支
持機構の具体的な実施の形態を図面に基づいて詳細に説
明する。
【0018】図1は、本発明の実施の形態にかかわるヘ
ッド支持機構の全体を示す斜視図であり、図2は、その
ヘッド支持機構を分解して示す斜視図である。
【0019】図3(a)は、ヘッド支持機構におけるスラ
イダーの斜視図であり、図3(b)は、前記スライダーの
裏面図である。
【0020】図4は、ヘッド支持機構におけるフレクシ
ャの構造を示す分解状態の斜視図であり、図5は、ヘッ
ド支持機構における薄膜圧電体素子ユニットの平面図で
あり、図6は、図5におけるA−A線での断面図であ
る。
【0021】図7は、フレクシャのスライダー貼り付け
側から見た平面図であり、図8は、図7におけるB−B
線での断面図であり、図9は、図7におけるC−C線で
の断面図である。
【0022】図10は、ヘッド支持機構の側面図であ
り、図11は、ヘッド支持機構における薄膜圧電体素子
ユニットの駆動説明図であり、図12は、ヘッド支持機
構の駆動説明図であり、図13はヘッド支持機構を駆動
したときの応答特性を示す図であり、図14は、スライ
ダをヘッド支持部に取り付ける際の斜視図および断面図
である。
【0023】ヘッド支持機構100は、ベースプレート
10、ロードビーム20、フレクシャ30、薄膜圧電体
素子ユニット40、スライダー50およびヘッド素子6
0を備える。
【0024】ベースプレート10は、不図示のヘッドア
クチュエータアームに取り付けられる。
【0025】ロードビーム20は、情報を書き込む対象
であるディスク面に対して所定の荷重を作用させるため
のものであって、ベースプレート10に固定される基端
部21、基端部21から延在されたネック部22、ネッ
ク部22の中央領域に形成された開口23、ネック部2
2に連成されたビーム主部24、およびビーム主部24
の先端に連成された先端支持部25を備える。
【0026】ネック部22における開口23の両側部分
は、板バネ部27a,27bとして構成される。
【0027】フレクシャ30は、フレクシャ基板31
と、スライダー支持部32と、配線用フレキシブル基板
33とを有する。配線用フレキシブル基板33には、ヘ
ッド素子用配線34と薄膜圧電体素子用配線35とがパ
ターン配線されている。配線用フレキシブル基板33
は、弾性ヒンジ部33d、33eと二股状の圧電体支持
部33a,33bとを備える。
【0028】フレクシャ基板31は、金属好ましくはス
テンレス鋼で構成されている。配線用フレキシブル基板
33はポリイミド樹脂等の絶縁膜で構成されている。こ
の配線用フレキシブル基板33にヘッド素子用配線34
と薄膜圧電体素子用配線35とがパターニングされてい
る。
【0029】薄膜圧電体素子用配線35は、第1の薄膜
圧電体素子駆動用配線35a、第2の薄膜圧電体素子駆
動用配線35b、第3の薄膜圧電体素子駆動用配線35
c、スライダー50をグランドレベルにするためのグラ
ンド配線35dからなる。
【0030】配線用フレキシブル基板33は、ロードビ
ーム20のビーム主部24に対して先端側を除いて接合
されるべきフレキシブル基板主部33Xと、ロードビー
ム20の基端部21に接合されるべき外部接続用端子保
持部33Yと、フレキシブル基板主部33Xと外部接続
用端子保持部33Yとをクランク状につなぐクランク連
結部33Zとを有して一体的に構成されている。
【0031】配線用フレキシブル基板33におけるフレ
キシブル基板主部33Xは、二股状の圧電体支持部33
a,33bと、その圧電体支持部33a,33b間のス
リット33cと、圧電体支持部33a,33bの先端側
のくびれをもって局部的に細い幅の状態で形成された弾
性ヒンジ部33d,33eと、弾性ヒンジ部33d,3
3eのさらに先端で両者をつなぐスライダー保持部32
とを有する状態で一体的に形成されている。スリット3
3cは、圧電体支持部33a,33bからスライダー保
持部32までわたっている。弾性ヒンジ部33d,33
eの部分も含めて配線用フレキシブル基板33はその全
体がポリイミド樹脂等から構成されており、ヘッド素子
用配線34や薄膜圧電体素子用配線35に対する絶縁膜
を兼ねている。
【0032】スライダー50は、MR素子などのヘッド
素子60をセラミックス製のスライダー本体51に装着
しているとともに、ヘッド素子60に接続されている4
つの電極端子52a,52b,52c,52dがスライ
ダー本体51に埋め込まれ、その一部が列状になって、
表面に露出している。スライダー本体51の上面は、回
転駆動される磁気ディスクによって生じる空気流に対す
るエアーベアリング面53とされている。エアーベアリ
ング面53は、前記の空気流をスライダー50のピッチ
ング方向(磁気ディスクの接線方向)に沿って通流させ
て、磁気ディスクとの間にエアー潤滑膜を形成するもの
である。
【0033】配線用フレキシブル基板33のヘッド素子
用配線34には、左側サイドに沿って配線された第1の
ヘッド素子配線34aと第2のヘッド素子配線34b
と、右側サイドに沿って配線された第3のヘッド素子配
線34cと第4のヘッド素子配線34dとがある。これ
らの配線はスライダー支持部32まで延出され、そこで
それぞれヘッド配線端子34a′,34b′,34
c′,34d′を形成している。ヘッド配線端子34
a′,34b′,34c′,34d′は、スライダー5
0のエアーベアリング面53の反対面に設けられたヘッ
ドの電極端子52a,52b,52c,52dに対応す
る。
【0034】第3の薄膜圧電体素子駆動用配線35cの
配線端子35c′はスリット33cの奥側端部の近傍に
配置され、第1の薄膜圧電体素子駆動用配線35aの配
線端子35a′と第2の薄膜圧電体素子駆動用配線35
bの配線端子35b′は配線端子35c′に対する左右
両側に配置されている。
【0035】グランド配線35dのグランド配線端子3
5d′はスリット33cの先端側端部の近傍に配置さ
れ、そこからスリット33cの両側を通って第3の薄膜
圧電体素子駆動用配線35cの配線端子35c′に接続
されている。このグランド配線端子35d′はスライダ
ー50の電極端子52eに対応している。
【0036】スライダー50は、フレクシャ30のスラ
イダー支持部32に取り付けられる。ヘッド配線端子3
4a′,34b′,34c′,34d′およびグランド
配線端子35d′と電極端子52a,52b,52c,
52d,52eとは接着される。
【0037】このとき、図14に示すように、ヘッド配
線端子34a′,34b′,34c′,34d′と、ス
ライダ−50の電極端子52a,52b,52c,52
d,52eとを接続する方法として、ヘッド配線端子3
4a′,34b′,34c′,34d′は、中央に直径
0.05mm程度の貫通穴が設けられておりこの貫通穴
からはスライダ−50の電極端子52a,52b,52
c,52d,52eが現れている。この貫通穴を用いて
ボールボンディング62によりヘッド配線端子34
a′,34b′,34c′,34d′それぞれに対し金
ボール62でもってスライダ−50の電極端子52a,
52b,52c,52d,52eそれぞれを接続するこ
ともがきる。
【0038】弾性ヒンジ部33dは、グランド配線35
d、第1のヘッド素子配線34a、第2のヘッド素子配
線34bおよびフレキシブル基板33の絶縁膜で構成さ
れている。同様に弾性ヒンジ部33eは、第3のヘッド
素子配線34c、第4のヘッド素子配線34d、および
フレキシブル基板33の絶縁膜で構成されている。薄膜
圧電体の動きは、弾性ヒンジを介してスライダー保持部
32に連結されることになる。
【0039】フレクシャ30は、その製造において、ヘ
ッド素子用配線34と薄膜圧電体素子用配線35とを被
覆する状態でフレクシャ基板31のもとになるステンレ
ス鋼板上にモールド形成される。その成形の後にステン
レス鋼板に対するエッチングによるトリミング加工を施
してフレクシャ基板31を現出させる。
【0040】スライダー支持部32は、フレクシャ基板
31に対して、配線用フレキシブル基板33の弾性ヒン
ジ部33d,33eを介して、スライダー50のピッチ
ング方向およびローリング方向でフレキシブルに自由度
をもっている。ピッチング方向は磁気ディスクの記録ト
ラックの接線方向であり、ローリング方向は磁気ディス
クの半径方向である。
【0041】圧電体支持部33aの外側端縁には第1の
ヘッド素子配線34aおよび第2のヘッド素子配線34
bが配線され、内側端縁にはグランド配線35dが配線
されている。第1および第2のヘッド素子配線34a,
34bはそれぞれヘッド支持部32まで延出され、そこ
でそれぞれ配線端子34a′,34b′を形成してい
る。また、圧電体支持部33bの外側端縁には第3のヘ
ッド素子配線34cおよび第4のヘッド素子配線34d
が配線され、内側端縁にはグランド配線35dが配線さ
れている。第3および第4のヘッド素子配線34c,3
4dはそれぞれヘッド支持部32まで延出され、そこで
それぞれ配線端子34c′,34d′を形成している。
【0042】薄膜圧電体素子ユニット40は、二股状と
され根元のみでつながっている第1の薄膜圧電体素子4
0aと第2の薄膜圧電体素子40bとを有し、第1およ
び第2の両薄膜圧電体素子40a,40bの間にスリッ
ト40cが形成されている。薄膜圧電体素子ユニット4
0の具体的構造については後述する。
【0043】以上によって、ベースプレート10、ロー
ドビーム20、フレクシャ30、薄膜圧電体素子ユニッ
ト40、スライダー50およびヘッド素子60の各構成
要素についての個別的な説明を終わる。
【0044】次に、各構成要素の相互関係について説明
する。ベースプレート10に対してロードビーム20を
その基端部21においてビーム溶接等により一体的に固
定してある。ロードビーム20に対してフレクシャ30
をその先端側は除いてビーム溶接または接着剤を介して
一体的に固定してある。フレクシャ30の外部接続用端
子保持部33Yをロードビーム20の基端部21に固定
し、フレキシブル基板主部33Xをその先端側は除いて
ビーム主部24に固定し、スライダー取り付け部32を
先端支持部25に載置してある。
【0045】このとき、フレクシャ30の圧電体支持部
33a,33bは、ロードビーム20のビーム主部24
に対して非接合で載置されている。
【0046】左右一対の圧電体支持部33a,33bに
対して薄膜圧電体素子ユニット40の左右一対の薄膜圧
電体素子40a,40bが接着により一体接合されてい
る。薄膜圧電体素子ユニット40への配線接続について
は後述する。
【0047】ヘッド素子60を装備したスライダー50
の端子は、電極端子52a,52b,52c,52d,
52eでスライダー支持部32のヘッド配線端子34
a′,34b′,34c′,34d′およびグランド配
線端子35d′に、ボールボンディングにより一体的に
固定され、電気的に接続されている。従来のヘッド支持
機構では、ヘッド素子60の回動中心がロードビーム2
0の長手方向のかなり後方にあったのに対して、本発明
の実施の形態においては、ヘッド素子60を備えたスラ
イダー50の回動中心がロードビーム20の長手方向の
充分に先端側にシフトした状態で位置している。
【0048】図16において比較すると、回動要素の占
有長さが従来のヘッド支持機構の場合には回動中心10
8より遊端側のサスペンションアーム104およびヘッ
ド102が占めるL1の範囲であったのに対して、本実
施の形態のヘッド支持機構の場合、磁気ヘッドのみに相
当するL2の範囲に相当して大幅に短くなっている。さ
らに、スライダー支持部32を必要最小限の大きさに
し、従来スライダーをスライダー支持部に接着剤で固定
していたが、ボールボンディングでスライダーを固定し
軽量化を図っている。
【0049】次に、図5および図6を参照して、薄膜圧
電体素子ユニット40の具体的構造について説明する。
図5は薄膜圧電体素子ユニット40の平面図である。図
6は図5におけるA−A線での断面図である。この図6
では理解を助けるために厚み方向での縮尺を実際より大
きくして描いている。
【0050】薄膜圧電体素子ユニット40は、スリット
40cを介して二股状とされ根元のみでつながっている
左右の第1の薄膜圧電体素子40aと第2の薄膜圧電体
素子40bとを有している。
【0051】第1の薄膜圧電体素子40aも第2の薄膜
圧電体素子40bもその構造は同じとなっている。その
構造は次のとおりである。上位の薄膜圧電体素子41と
下位の薄膜圧電体素子42とを積層状態で導電性接着剤
43を介して一体的に接合した構造となっている。上位
の薄膜圧電体素子41は、薄膜圧電体41pの両面に第
1の電極金属膜41aと第2の電極金属膜41bとを一
体化したものであり、下位の薄膜圧電体素子42は、同
様に薄膜圧電体42pの両面に第3の電極金属膜42c
と第4の電極金属膜42dとを一体化したものである。
第2の電極金属膜41bと第3の電極金属膜42cとの
間に前記の導電性接着剤43が介在され、両者が一体的
に接合されている。そして、薄膜圧電体素子40a,4
0bの全体が柔軟性のあるコーティング樹脂44によっ
て被覆され、左右の薄膜圧電体素子40a,40bを一
体化している。両薄膜圧電体素子40a,40bの基部
には、第2の電極金属膜41bと第3の電極金属膜42
cとを電気的に接続するためのグランド金属膜47a,
47bを充填するための接続用孔45a,45bが形成
されている。
【0052】図8は図7におけるB−B線での断面図で
ある。図8は配線状態を分かりやすくするために変則的
に切断した断面図である。
【0053】図8に示すように、薄膜圧電体素子ユニッ
ト40の左右一対の第1の薄膜圧電体素子40aおよび
第2の薄膜圧電体素子40bはそれぞれ、フレクシャ3
0における配線用フレキシブル基板33の二股状の圧電
体支持部33a,33bに載置され、接着剤を介して一
体的に接合されている。
【0054】左側の第1の薄膜圧電体素子40aは第1
および第2のヘッド素子配線34a,34bとグランド
配線35dとの間に配置されている。また、右側の第2
の薄膜圧電体素子40bは第3および第4のヘッド素子
配線34c,34dとグランド配線35dとの間に配置
されている。
【0055】図9は図7におけるC−C線での断面を示
したものである。薄膜圧電体素子ユニット40における
左側の第1の薄膜圧電体素子40aにおいて、その上位
の薄膜圧電体素子41の上側の第1の電極金属膜41a
と下位の薄膜圧電体素子42の下側の第4の電極金属膜
42dとがそれぞれワイヤーボンド線46aを介して第
1の薄膜圧電体素子駆動用配線35aの配線端子35
a′に接続されている。また、薄膜圧電体素子ユニット
40における右側の第2の薄膜圧電体素子40bにおい
て、その上位の薄膜圧電体素子41の上側の第1の電極
金属膜41aと下位の薄膜圧電体素子42の下側の第4
の電極金属膜42dとがそれぞれワイヤーボンド線46
bを介して第2の薄膜圧電体素子駆動用配線35bの配
線端子35b′に接続されている。第1の薄膜圧電体素
子駆動用配線35aおよび第2の薄膜圧電体素子駆動用
配線35bにはプラスの電圧が印加されるようになって
いる。したがって、薄膜圧電体素子40a,40bにお
いては、その薄膜圧電体41p,41bをサンドイッチ
状に挟む2つの電極金属膜のうち両外側に位置する第1
の電極金属膜41aと第4の電極金属膜42dとに対し
てプラスの電圧が印加されることになる。
【0056】薄膜圧電体素子ユニット40における左右
の薄膜圧電体素子40a,40bにおいて、それぞれの
接続用孔45a,45bにはグランド金属膜47a,4
7bが充填状態で形成され、そのグランド金属膜47
a,47bを介して上位の薄膜圧電体素子41の下側の
第2の電極金属膜41bと下位の薄膜圧電体素子42の
上側の第3の電極金属膜42cとが短絡的に接続され、
さらにグランド金属膜47a,47bがそれぞれワイヤ
ーボンド線48a,48bを介して第3の薄膜圧電体素
子駆動用配線35cの配線端子35c′に接続されてい
る。第3の薄膜圧電体素子駆動用配線35cはグランド
に接続されるようになっている。したがって、薄膜圧電
体素子40a,40bにおいては、その薄膜圧電体41
p,41bをサンドイッチ状に挟む2つの電極金属膜の
うち両内側に位置する第2の電極金属膜41bと第3の
電極金属膜42cとに対してグランドの電位が印加され
ることになる。
【0057】第1のヘッド素子配線34a、第2のヘッ
ド素子配線34b、第3のヘッド素子配線34c、第4
のヘッド素子配線34dからなるヘッド素子用配線34
は、クランク連結部33Zから外部接続用端子保持部3
3Yへと引き回され、外部接続用端子保持部33Yに形
成された外部接続用配線端子36に接続されている。ま
た、第1の薄膜圧電体素子駆動用配線35a、第2の薄
膜圧電体素子駆動用配線35b、第3の薄膜圧電体素子
駆動用配線35c、グランド配線35dからなる薄膜圧
電体素子用配線35は、クランク連結部33Zから外部
接続用端子保持部33Yへと引き回され、外部接続用端
子保持部33Yに形成された外部接続用配線端子37に
接続されている。外部接続用配線端子36,37は外部
の駆動回路に接続されるようになっている。
【0058】第1の薄膜圧電体素子駆動用配線35aと
第2の薄膜圧電体素子駆動用配線35bとは共通の高電
位側駆動配線35abに接続され、外部接続用端子保持
部33Yにおける配線端子37を介して電源回路におけ
る高電位側電源端子に接続されている。グランド配線3
5dは外部接続用端子保持部33Yにおける配線端子3
6を介して電源回路におけるグランドに接続されてい
る。
【0059】次に、フレクシャ30に対するスライダー
50の取り付けについて説明する。図14(a)および
図14(b)に示すように、フレクシャ30の先端部に
おけるスライダー支持部32に対してスライダー50を
取り付けてあるが、スライダー50の幾何学的中心(図
芯)をスライダー支持部32の配線端子35eにボール
ボンドにより接続させ、スライダー50の前端下部をス
ライダー支持部32の配線端子35a’,35b,35c,
35dにボールボンドにより接続させ一体的に接合固定
してある。ヘッド素子用配線34の端部における配線端
子34a′,34b′,34c′,34d′とスライダ
ー50におけるヘッド素子60との接続をなす電極端子
52a,52b,52c,52dとが電気的かつ物理的
に接続されている。
【0060】配線端子35dの高さを調節することによ
り、スライダー50のピッチング方向の傾斜角度を自由
に設定することができる。
【0061】次に、上記のように構成された実施の形態
のヘッド支持機構100の動作を説明する。
【0062】図11(a)ないし図11(c)とに示す
ように、左側の第1の薄膜圧電体素子40aと右側の第
2の薄膜圧電体素子40bとは互いに逆位相の電圧が印
加されるようになっている。この印加電圧についてはバ
イアス電圧Vo(この電圧は0ボルトであっても良い)
が与えられている。
【0063】例えば、期間T1においては、左側の第1
の薄膜圧電体素子40aに対する印加電圧がバイアス電
圧Voに対して増加し、同期して、右側の第2の薄膜圧
電体素子40bに対する印加電圧はバイアス電圧Voに
対して減少するように電圧制御される。逆に、期間T2
においては、左側の第1の薄膜圧電体素子40aに対す
る印加電圧がバイアス電圧Voに対して減少し、同期し
て、右側の第2の薄膜圧電体素子40bに対する印加電
圧はバイアス電圧Voに対して増加するように電圧制御
される。
【0064】図12の(b)は図12の(a)の構成を
模式的に示している。左側の圧電体支持部33aと左側
の第1の薄膜圧電体素子40aとが左側の第1のビーム
B1を構成する。右側の圧電体支持部33bと右側の第
2の薄膜圧電体素子40bとが右側の第2のビームB2
を構成する。スライダー支持部32がリンクLを構成す
る。段曲げ加工のスライダー保持部32aがリンクLの
回動中心Oを構成する。スライダー50がリンクLと一
体の長さdのアームA1を構成する。アームA1の先端
にヘッド素子60が存在している。
【0065】リンクLはその両端において第1のビーム
B1と第2のビームB2に対して相対回動自在となって
いる。それはくびれ状の弾性ヒンジ部33d,33eに
よる。弾性ヒンジ部33d,33eが揺動支点C1,C
2を構成する。弾性ヒンジ部33d,33eはスライダ
ー50のピッチング方向およびローリング方向の双方に
おいて柔軟な構成となっており、磁気ディスクに対する
スライダー50の良好な浮上特性を与えている。
【0066】期間T1において、例えば図12に示すよ
うに、左側の第1の薄膜圧電体素子40aがその長さ方
向において矢印D方向に収縮すると、右側の第2の薄膜
圧電体素子40bは逆に矢印E方向に沿って伸張する。
期間T2においては、伸縮の方向性が上記とは逆にな
る。
【0067】左側の第1の薄膜圧電体素子40aと右側
の第2の薄膜圧電体素子40bとの互いに逆方向の伸縮
力は、その下側において一体的に接合されているフレク
シャ30の配線用フレキシブル基板33の圧電体支持部
33a,33bに対して伝えられる。
【0068】薄膜圧電体素子40a,40bが一体的に
接合されている圧電体支持部33a,33bとスライダ
ー50の前端下縁を固定しているヘッド支持部32とは
くびれ状の弾性ヒンジ部33d,33eを介してつなが
っている。
【0069】圧電体支持部33aに矢印D方向に沿った
収縮力が作用し、同時に圧電体支持部33bに矢印E方
向に沿った伸張力が作用することにより、くびれ状の弾
性ヒンジ部33d,33eを介してヘッド支持部32が
その下側の支持となっているスライダー支持部32とと
もに矢印F方向へ首振り動作を起こす。これは、期間T
1に相当する。期間T2ではスライダー支持部32の首振
り動作は反矢印F方向となる。
【0070】スライダーのエアーベアリング面の幾何学
的中心において配線端子35dの位置で、スライダー5
0のスライダー保持部32の下面はロードビーム20の
支点突起28により非固定の状態で支持されている。し
たがって、スライダー支持部32が首振り動作をすると
きは、配線端子35dの箇所で支点突起28を回動中心
として首振り動作を行うことになる。
【0071】これに伴い、スライダー50も支点突起2
8を回動中心として首振り動作を行い、スライダー50
の前端面中央に配置されているヘッド素子60は支点突
起28を回動中心として回動することになる。
【0072】すなわち、矢印F方向または反矢印F方向
に沿って移動するが、この方向は磁気ディスク70にお
けるトラックを横切る方向である。なお、図12の
(b)においてdは、支点突起28(スライダー保持部
32)を回動中心とするヘッド素子60の回転半径を表
している。
【0073】ロードビーム20において、フレクシャ3
0の主部である配線用フレキシブル基板33を取り付け
ているビーム主部24は基端部21に対して一対の板バ
ネ部27a,27bを介して保持されている。ビーム主
部24には板バネ部27a,27bによるビーム面に対
する法線方向の付勢力が与えられている。
【0074】ビーム主部24における付勢力は支点突起
28からスライダー支持部32の配線端子35dを介し
てスライダー50に対してロード荷重として加えられ
る。そのロード荷重は、例えば20〜30mN(ミリニ
ュートン)である。このロード荷重が支点突起28とス
ライダー支持部32との間に作用し、摩擦力を発生させ
るので、スライダー支持部32は支点突起28に対し
て、支点突起28を回動中心として回動しこそすれ、そ
れ以外の位置ずれを生じることはない。
【0075】図13(a)は、入力信号に対してヘッド
の応答特性を測定した結果を示したものである。図13
において15kHz(p点)での共振は、薄膜圧電素子
のばね定数とスライダー支持部32およびスライダー5
0の慣性に起因するものである。
【0076】このとき図13(b)に示すようにスライ
ダ支持部70は、ステンレスベースでスライダの外形寸
法より大きな範囲を占めておりかつヘッド端子との接続
はボールボンドで行っている。そのためスライダ保持部
の慣性モーメントが大きくなっている。
【0077】一方、本願では図13(c)スライダー5
0の電極52をエアーベアリング面の裏側に配置し、接
続部をできる限りスライダーの回転中心に近接させるこ
とにより、慣性モーメントの低減を図った。
【0078】さらにスライダーの固定手段として接着剤
による固定方法がとられていたが、ヘッド配線のみでス
ライダーを固定している。これにより、回転駆動される
部分の慣性を小さくできるので共振は、図13のq点
(20kHz)まで改善する。結果として、ヘッドを制
御して位置決めする応答速度を高めることが可能とな
る。
【0079】また、本発明によるヘッド支持機構の特徴
部分として、図14(c)に示すように、スライダー5
0を、スライダー支持部32の開口部61を介して、ロ
ードビーム25の先端部に設けられた支点突起28によ
り直接ピボット支持する。したがって、従来、スライダ
ー支持部32を介在させて支持していた場合と比べて、
支点突起28の支持点からスライダー50の被支持面ま
での長さlが短くなる。これにより、ロードビーム25
により与えられる荷重Fと、磁気ディスク63のディス
ク面とスライダー50との摩擦における摩擦係数μ、ロ
ードビーム25に設けられた支点突起28の支持点から
スライダー50の被支持面までの長さlとの関係から、
慣性モーメント(=Fμ×l)の低減を図った。
【0080】なお、以上の説明では、フレクシャ30に
おいて、その左側の圧電体支持部33aと右側の圧電体
支持部33bとがスリット33cによって分離されてい
るが、それ以外の構成として、これら両圧電体支持部3
3a,33bを平面的に一連一体につないだ状態に構成
してもよい。その場合は、薄膜圧電体素子ユニット40
の法線方向における有害な振動のキャンセルを有利に展
開することが可能となる。
【0081】なお、図4においてステンレス鋼製のフレ
クシャ基板31を設けロードビームとフレクシャをスポ
ット溶接で張り合わせる構造としているが、フレクシャ
基板31を設けずに直接ロードビームに接着してもよ
い。これによりフレクシャの製造コストを大幅に削減で
きる。また、スライダ回転部の慣性モーメントをさらに
低減するために、スライダーを薄くすることにより特性
改善を行ってもよい。
【0082】また、図14において、ヘッド配線端子3
4a’,34b’,34c’,34d’の貫通穴の位置
で、スライダの電極端子52を接続することにより、固
定強度、固定位置精度を高められる。
【0083】以上説明した本実施の形態のヘッド支持機
構100の場合、ロードビーム20の先端部においてヘ
ッド素子60を搭載したスライダー50がロードビーム
20の先端部に装着されているという構成において、ス
ライダー50をロードビーム20に対して回動自在に支
持させ、スライダー50に対して回動力を付与する構成
としている。
【0084】そのため、本実施の形態のヘッド支持機構
100の場合、ヘッド素子60のトラッキング補正等の
ための微小変位制御に際して、ロードビーム20は回動
させることはない。ロードビーム20は不動としなが
ら、充分に小さいスライダー50をロードビーム20に
対して回動させるようにしている。すなわち、ヘッド素
子60の微小変位制御のために回動させる対象がスライ
ダー50を含んでのロードビーム20の全体というもの
ではなくて、ロードビーム20とは別個の状態のスライ
ダー50での独立的な回動という構成にしてある。
【0085】したがって、ヘッド素子60を装着したス
ライダー50は、サスペンションアームに相当のロード
ビームに比べて、その寸法が充分に短く、かつその重量
が充分に軽量となる。したがって、ヘッド素子60を有
するスライダー50そのものの慣性モーメントは小さく
なり、スライダー50の駆動トルクも充分に小さなもの
でよい。そして、小寸法かつ軽量であるゆえに、トラッ
キング補正等における応答性がすぐれたものとなる。そ
れゆえ、トラッキング補正等の精度がきわめて高いもの
になる。このようなディスクに対するトラッキング補正
等のためのヘッド素子変位の高速応答性をもって、ヘッ
ド素子を高精度かつ高速に微小変位させることができる
ディスク装置のヘッド支持機構を提供することができ
る。
【0086】なお、当該のヘッド支持機構は磁気ディス
ク装置に好適に適用するものであるが、必ずしも磁気デ
ィスク装置に限る必要性はなく、光ディスク装置や光磁
気ディスク装置などに適用してもよい。
【0087】
【発明の効果】本発明のヘッド支持機構によれば、ヘッ
ド素子を搭載したスライダーと、情報を書き込む対象で
あるディスク面に対して所定の荷重を作用させるための
ロードビームと、前記ロードビームの先端部に設けられ
前記スライダーを直接ピボット支持する支点突起と、前
記支点突起が前記スライダー中心に当接するように開口
部を有するヘッド配線部と、前記スライダーに、直接、
前記支点突起を当接させ、前記スライダーをピボット支
持することを特徴とするものである。
【0088】これにより、スライダーを、ロードビーム
の先端部に設けられた支点突起により直接支持すること
で、支点突起の支持点からスライダーの被支持面までの
長さが短くなり、慣性モーメントを小さくすることがで
きるので、ヘッドを高速、かつ高精度に応答させること
ができる。
【0089】なお、上記構成は、特に、本実施の形態で
説明したように、ロードビームとスライダーとが独立し
て回動可能である2段アクチュエーターにおいて、より
高精度な位置決めが必要な場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るヘッド支持機構の
全体を示す斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係るヘッド支持機構を
分解して示す斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係るヘッド支持機構に
おけるスライダーを示す斜視図、および裏面図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係るヘッド支持機構に
おけるフレクシャの構造を示す分解状態の斜視図であ
る。
【図5】 本発明の実施の形態に係るヘッド支持機構に
おける薄膜圧電体素子ユニットを示す平面図である。
【図6】 図5のA−A線における断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態に係るヘッド支持機構に
おけるフレクシャの先端部分の平面図である。
【図8】 図7におけるB−B線での断面図と配線状態
を分かりやすくするために変則的に切断した断面図であ
る。
【図9】 図7におけるC−C線での断面図と配線状態
を分かりやすくするために変則的に切断した断面図であ
る。
【図10】 本発明の実施の形態に係るヘッド支持機構
の側面図である。
【図11】 本発明の実施の形態に係るヘッド支持機構
における薄膜圧電体素子ユニットの駆動説明図である。
【図12】 本発明の実施の形態に係るヘッド支持機構
の駆動説明図である。
【図13】本発明の実施の形態に係るヘッド支持機構に
おける周波数応答特性を示す図である。
【図14】本発明の実施形態に係るヘッド支持機構にお
けるスライダ貼り付け部の斜視図および断面図である。
【図15】 従来の技術に係るディスク装置のヘッド支
持機構の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
10……ベースプレート 20……ロードビーム 21……基端部 22……ネック部 23……開口 24……ビーム主部 25……先端支持部 26……規制部 27a,27b……板バネ部 28……支点突起 30……フレクシャ 31……フレクシャ基板 32……スライダー支持部 33……配線用フレキシブル基板 33X……フレキシブル基板主部 33Y……外部接続用端子保持部 33Z……クランク連結部 33a,33b……二股状の圧電体支持部 33c……スリット 33d,33e……弾性ヒンジ部 33f……フレクシャ先端部 34……ヘッド素子配線 35……薄膜圧電体素子用配線 40……薄膜圧電体素子ユニット 40a……第1の薄膜圧電体素子 40b……第2の薄膜圧電体素子 40c……スリット 50……スライダー 60……ヘッド素子 61……開口部 62……ボールボンディング 63……磁気ディスク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド素子を搭載したスライダーと、 情報を書き込む対象である記録媒体のディスク面に対し
    て所定の荷重を与えるためのロードビームと、 前記ロードビームの先端部に設けられ、前記スライダー
    を直接ピボット支持する支点突起と、 前記支点突起が前記スライダーに当接するように開口部
    を有するヘッド配線部とを備え、 前記スライダーに、直接、前記支点突起を当接させ、前
    記スライダーをピボット支持することを特徴とするヘッ
    ド支持機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のヘッド支持機構におい
    て、 前記ヘッド配線部に設けられた開口部は、前記スライダ
    ーの中心部に配置されることを特徴とするヘッド支持機
    構。
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US8293125B2 (en) 2005-09-06 2012-10-23 Canon Kabushiki Kaisha Method and device for manufacturing structure having pattern, and method for manufacturing mold

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