JP2003035634A - 検体分注用サンプリングノズル及びこのサンプリングノズルを用いた検体のサンプリング方法 - Google Patents

検体分注用サンプリングノズル及びこのサンプリングノズルを用いた検体のサンプリング方法

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JP2003035634A
JP2003035634A JP2001220738A JP2001220738A JP2003035634A JP 2003035634 A JP2003035634 A JP 2003035634A JP 2001220738 A JP2001220738 A JP 2001220738A JP 2001220738 A JP2001220738 A JP 2001220738A JP 2003035634 A JP2003035634 A JP 2003035634A
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sampling
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container
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JP2001220738A
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English (en)
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Kazushiro Shibazaki
和城 柴崎
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SHIBAZAKI SEISAKUSHO KK
Shibazaki Seisakusho Ltd
Shino Test Corp
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SHIBAZAKI SEISAKUSHO KK
Shibazaki Seisakusho Ltd
Shino Test Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上端開口をキャップ7で密閉した試料容器1
内に収容した検体を分注するサンプリング作業におい
て、試料容器1内の陰圧、外気との差異を解消し、それ
ぞれの検体に対して一定で正確な分注を可能とし、ま
た、通気針の併用を不要として分注装置の簡素化、作業
性の向上を図る。 【解決手段】 試料容器1内にピアッシングした状態
で、器内上層の中空層5と外気とを連通させる縦長の切
り溝12を、検体分注用サンプリングノズル10の管壁
に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、試料容器内に収
容した検体を他の検査容器へ分注するために用いる検体
分注用サンプリングノズル、及びこのサンプリングノズ
ルを用いた検体のサンプリング方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】各種の医療検査では、被検者から採取し
た検体を収容した試料容器から、その所要量を他の検査
容器へ分注するサンプリング作業が行われ、その代表的
なものが血液検査である。
【0003】一般的な血液検査では、図5に示すよう
に、上端開口にゴム製キャップ7を設けて密閉した真空
容器状の試料容器1(真空採血管)を用いて採血され、
試料容器1内に収容した血液は、遠心分離による比重の
差で、分離材2(通常グリスを使用)を介して上層に血
清3、底部に血球4に分離される。この状態で、吸引手
段に接続したサンプリングノズルを、キャップ7を貫通
して試料容器1内に挿入し(ピアッシング)、検査対象
である所要量の血清(又は血球)を吸引し、これを他の
検査容器へ分注する。
【0004】かかるサンプリング作業において、試料容
器1内に規定量の血液が採血されていない場合、器内圧
力が陰圧となって外気と著しい気圧差となり、吸引量
(サンプリング量)の誤差・バラツキを生じ、特に微量
成分分析では検査結果の信頼性を大きく損なうことにな
る。これを防止するため、サンプリングノズルとは別に
通気針を試料容器1内に挿入し、外気と連通させて器内
の陰圧、外気との差異を解消する手段がとられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、上端開口
をキャップ7で密閉した試料容器1内に2針(サンプリ
ングノズル、通気針)をピアッシングすることは、分注
装置の駆動系に大きな負荷であるとともに、その構造・
制御も複雑となり、作業性に著しく劣るものであった。
【0006】この発明は、これらの課題を解決すること
を目的とするもので、新規構成の検体分注用サンプリン
グノズルを提供し、極めて簡単な手段で器内の陰圧、外
気との差異を解消し、それぞれの検体に対して一定で正
確な分注を可能とすることを目的とするものである。ま
た、このサンプリングノズルを用いた検体のサンプリン
グ方法により、通気針の併用を不要とし、分注装置の簡
素化、作業性の向上を図り、サンプリングコストの大幅
な低廉化を実現することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】こうした目的を達成する
ため、この発明の検体分注用サンプリングノズルは、上
端開口をキャップで密閉した試料容器内に収容した検体
を、試料容器内にピアッシングしてその所要量を分注す
るサンプリング作業に用いる検体分注用サンプリングノ
ズルであって、試料容器内にピアッシングした状態で、
器内上層の中空層と外気とを連通させる縦長の切り溝
を、管壁に形成することを特徴とするものである。この
サンプリングノズルを用い、切り溝が器内と外気とを連
通させることで、外気との差異を解消することができ
る。
【0008】この切り溝は、試料容器内にピアッシング
した状態で、試料容器内の検体に浸漬しない高さ位置に
形成し、溝内への検体の付着を防止することが好まし
い。
【0009】また、この発明の検体分注用サンプリング
ノズルは、特に血液検査において、真空採血管内に収容
した血液を遠心分離して血清と血球に分離し、血清(又
は血球)の分注に用いて有益である。
【0010】この発明の検体のサンプリング方法は、上
端開口をキャップで密閉した試料容器内に収容した検体
を、試料容器内にピアッシングしてその所要量を分注す
る検体のサンプリング方法であって、上記の検体分注用
サンプリングノズルのみをピアッシングし、通気針を用
いないことを特徴とするものである。通気針を不要とす
ることで、分注装置の簡素化、作業性の向上を図ること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を、
図面を用いて具体的に説明する。図1及び2に、この発
明の検体分注用サンプリングノズル10を示す。図に示
すように、サンプリングノズル10の管壁には、縦長の
切り溝12が形成されている。この切り溝12は、上端
開口をキャップ7で密閉した試料容器1内にピアッシン
グした状態で、器内上層の中空層5と外気とを連通させ
る高さ位置に形成され、検体に浸漬することがないよう
に設定されている。
【0012】図3は、真空容器状の試料容器1内に収容
した血液を、遠心分離して分離材2を介して上層に血清
3、底部に血球4に分離し、この発明の検体分注用サン
プリングノズル10を用いて血清3を分注するサンプリ
ング方法を示す。サンプリングノズル10を試料容器1
内にピアッシングして先端を血清3に浸漬し、所要量を
吸引して他の検査容器へ分注する。サンプリングノズル
10を試料容器1内にピアッシングした状態で、切り溝
12が器内上層の中空層5と外気とを連通させ、器内の
陰圧、外気との差異が解消され、したがって、通気針の
併用を不要としている。
【0013】図4は、試料容器1内に収容した血液を、
分離材を用いずに遠心分離して上層に血清3、底部に血
球4に分離し、血球4を分注するサンプリング方法を示
す。サンプリングノズル10を試料容器1内にピアッシ
ングして先端を血球4に浸漬し、所要量を吸引して他の
検査容器へ分注する。前例と同様に、切り溝12が器内
上層の中空層5と外気とを連通させ、通気針の併用を不
要としているが、サンプリングノズル10がより深い深
度で挿入されるため、切り溝12が血清3に浸漬するこ
とがない高さ位置に設定されている。
【0014】
【発明の効果】以上のように、この発明の検体分注用サ
ンプリングノズル10は、試料容器1内にピアッシング
した状態で、器内上層の中空層5と外気とを連通させる
縦長の切り溝12を管壁に形成したもので、極めて簡単
な手段であり、この切り溝12が器内と外気とを連通さ
せて器内の陰圧、外気との差異を解消し、それぞれの検
体に対して一定で正確な分注を可能とするものである。
【0015】また、試料容器1内にピアッシングした状
態で、試料容器1内の検体に浸漬しない高さ位置に切り
溝12を形成することで、溝内への検体の付着を防止
し、付着した検体が他の検体を汚染するキャリオーバー
を回避することができる。
【0016】また、この発明の検体のサンプリング方法
は、管壁に縦長の切り溝12を形成した検体分注用サン
プリングノズル10のみをピアッシングし、通気針を用
いないことで、分注装置の構造・制御を簡素化し、分注
作業の作業性の向上でサンプリングコストを大幅に低廉
化することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の検体分注用サンプリングノズルの正
面図。
【図2】図1中A−A線の拡大断面図。
【図3】血清のサンプリング方法の説明図。
【図4】血球のサンプリング方法の説明図。
【図5】血清と血球を分離した試料容器の断面図(イ)
と平面図(ロ)。
【符号の説明】
1 試料容器 3 血清 4 血球 5 中空層 7 キャップ 10 サンプリングノズル 12 切り溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端開口をキャップ7で密閉した試料容
    器1内に収容した検体を、試料容器1内にピアッシング
    してその所要量を分注するサンプリング作業に用いる検
    体分注用サンプリングノズルであって、 試料容器1内にピアッシングした状態で、器内上層の中
    空層5と外気とを連通させる縦長の切り溝12を、管壁
    に形成したことを特徴とする検体分注用サンプリングノ
    ズル。
  2. 【請求項2】 試料容器1内にピアッシングした状態
    で、試料容器1内の検体に浸漬しない高さ位置に、切り
    溝12を形成した請求項1に記載の検体分注用サンプリ
    ングノズル。
  3. 【請求項3】 試料容器1が真空採血管で、この真空採
    血管内に収容した血液を遠心分離して血清3と血球4に
    分離し、血清3(又は血球4)を分注するために用いる
    請求項1又は2に記載の検体分注用サンプリングノズ
    ル。
  4. 【請求項4】 上端開口をキャップ7で密閉した試料容
    器1内に収容した検体を、試料容器1内にピアッシング
    してその所要量を分注する検体のサンプリング方法であ
    って、 請求項1、2又は3に記載の検体分注用サンプリングノ
    ズルのみをピアッシングし、通気針を用いないことを特
    徴とした検体のサンプリング方法。
JP2001220738A 2001-07-19 2001-07-19 検体分注用サンプリングノズル及びこのサンプリングノズルを用いた検体のサンプリング方法 Withdrawn JP2003035634A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101593895B1 (ko) * 2015-07-09 2016-02-16 한국지질자원연구원 해저 퇴적물의 공극수 추출 키트

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Effective date: 20081007