JP2003035464A - スターリング冷凍機 - Google Patents

スターリング冷凍機

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JP2003035464A JP2001221186A JP2001221186A JP2003035464A JP 2003035464 A JP2003035464 A JP 2003035464A JP 2001221186 A JP2001221186 A JP 2001221186A JP 2001221186 A JP2001221186 A JP 2001221186A JP 2003035464 A JP2003035464 A JP 2003035464A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油上がりを防止し、長寿命なピストン
ロッドとしてのオイルシール用ベローズを実現し、スタ
ーリング冷凍機の性能及び寿命を向上する。 【解決手段】 ハウジング2内の空間と、圧縮シリン
ダ及び膨張シリンダの間に、オイルシール用ベローズ2
2、28を設け、オイルシール用ベローズ22、28の
下端55は、固定プレート14で締着される下部取付環
61に溶着され、上部はピストンロッド21、27に締
着された上部取付環53に溶着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スターリング冷凍
に関し、特に油上がり防止用のロッドシールとして取り
付けられるオイルシール用ベローズの取付構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題におけるフロン代替
の冷凍装置として、又従来の冷却装置より使用温度が広
範囲で、従って、冷凍庫、冷蔵庫、投げ込み式クーラ等
の業務用又は家庭用の冷熱利用機器をはじめとして、低
温液循環器、低温恒温器、恒温槽、ヒートショック試験
装置、凍結乾燥機、温度特性試験装置、血液・細胞保存
装置、コールドクーラ、その他各種の冷熱装置等のあら
ゆる産業分野の冷熱利用機器に適用可能な、コンパクト
で、しかも成績係数が高く、エネルギー効率が良好とな
る冷凍機として、スターリング冷凍機が脚光を浴びてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スターリング冷凍機で
は、ピストンロッドに沿ってクランク室から油やオイル
ミストが上昇する、いわゆる油上がりという問題があ
る。この油上がりは、油やオイルミストがシリンダに入
るとその内面に付着し、ピストンリングのシール性に影
響を与え、耐久性、信頼性を著しく低減させるだけでな
く、スターリング冷凍機を構成する熱交換器の性能を低
下させ、結果的には冷凍機性能を劣下させる原因とな
る。この油上がりの問題を解決するために、従来、ピス
トンロッドは、オイルリングシールによりシールされて
いる。
【0004】ところで、このオイルリングシールは、一
般的にはゴム製であり、構造及び材料面でいろいろな開
発が行われているが、必ずしもシール性能、耐久性にお
いて十分とはいえない。
【0005】本発明の課題は、スターリング冷凍機の油
上がりを防止し、かつ長寿命なロッドシールを実現し、
スターリング冷凍機の性能向上を図り、信頼性、耐久性
の向上を図ることができるオイルシール用ベローズの取
付を確実にすることである。
【0006】発明者らは、スターリング冷凍機のロッド
シールとして、オイルシール用のベローズの構成(特願
平10−365371号参照。)を提案している。この
特願平10−365371号に係る発明では、スターリ
ング冷凍機のハウジング内の空間と、圧縮シリンダ及び
膨張シリンダとの間に、オイルシール用の金属ベローズ
を設け、ピストンロッドの表面に沿ってクランク室から
圧縮シリンダ及び膨張シリンダ内に流入する油上がりを
防止するものである。
【0007】このような先行発明のオイルシール用ベロ
ーズでは、下端部をシールを介してハウジングやシリン
ダブロックに固定すると、オイルシール用ベローズが本
来有するその優れた密封性を十分発揮できない。本発明
では、オイルシール用ベローズをより確実なシール方法
によって、ハウジングやシリンダブロックに固定し、オ
イルシール用ベローズの密封性を十分活かして、より完
璧に密封した構造を実現しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、モータ及びクランクを配設したハウジング
と、上記ハウジングの頂部に固定プレートを介して固定
されたシリンダと、上記シリンダ内を往復動するピスト
ンと、上記クランクと連動し、上記ピストンに一端が連
結され上記ハウジングを貫通するピストンロッドと、オ
イルシール用ベローズとを備えたスターリング冷凍機で
あって、上記オイルシール用ベローズは、その上端部が
上部取付環に固定され、その下端部が下部取付環に固定
され、上部取付環は上部シール材を介して上記ピストン
ロッドのフランジ部に締着されており、下部取付環は、
下部シール材を介して上記固定プレート及び/又はハウ
ジングに締着されていることを特徴とするスターリング
冷凍機を提供する。
【0009】本発明は上記課題を解決するために、モー
タ及びクランクを配設したハウジングと、上記ハウジン
グの頂部に固定プレートを介して固定されたシリンダ
と、上記シリンダ内を往復動するピストンと、上記クラ
ンクと連動し、上記ピストンに一端が連結され上記ハウ
ジングを貫通するピストンロッドと、オイルシール用ベ
ローズとを備えたスターリング冷凍機であって、上記オ
イルシール用ベローズは、その上端部が上部取付環に固
定され、その下端部が環状取付板に溶着され、上部取付
環は上部シール材を介して上記ピストンロッドのフラン
ジ部に締着されており、環状取付板は、上記固定プレー
トに溶着されていることを特徴とするスターリング冷凍
機を提供する。
【0010】上記上部シール材は、Oリング、又は金属
製若しくは樹脂製のガスケットである。
【0011】上記下部シール材は、Oリング、又は金属
製若しくは樹脂製のガスケットである。
【0012】上記クランクは複数設けられ、該複数のク
ランクに対応して複数のシリンダ及びピストンを備えて
おり、複数のピストンは互いに位相差をもって往復動す
ることを特徴とするスターリング冷凍機である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例に基
づき図面を参照して以下に説明する。図1はスターリン
グ冷凍機の全体構成を説明する正面図である。図2はス
ターリング冷凍機の要部を説明する図であり、図3は一
部が断面の右側面図である。本発明の特徴は、オイルシ
ール用ベローズの取付構造であり、図4〜6で夫々異な
るオイルシール用ベローズの取付構造を示している。以
下、スターリング冷凍機の全体構成を図1〜3で説明
し、オイルシール用ベローズの取付構造については図4
〜6で説明する。
【0014】スターリング冷凍機1の本体をなすハウジ
ング2は、鋳物で形成され、その内部は密閉状態に保持
される。このハウジング2内には、区画壁3を介して互
いに連通するモータ室4とクランク室5とを有する。こ
のモータ室4には正逆回転可能なモータ6が配設されて
おり、又クランク室5には、モータ6で回転駆動される
クランクシャフト7、コンロッド8、9と、クロスガイ
ドヘッド10、11等の駆動機構が配設されている。
【0015】クランクシャフト7の二つのクランク部1
2、13は、モータ6の正転時にクランク部13がクラ
ンク部12より先行して移動するように、位相差を付け
て形成されている。この位相差は、一般的には約90度
の位相差が採用される。クランク部12、13には、コ
ンロッド8、9が取り付けられ、さらにこのコンロッド
8、9にクロスガイドヘッド10、11が取り付けられ
ている。
【0016】ハウジング2におけるクランク室5の上部
には、固定プレート14を介してシリンダブロック15
がボルト16で取付られている。シリンダブロック15
は、圧縮シリンダ17を形成するとともに、膨張シリン
ダ18の一部(下部)を形成している。
【0017】圧縮シリンダ17内では圧縮ピストン19
が往復動する。圧縮シリンダ17内の圧縮ピストン19
の上方空間(圧縮空間)が高温室20であり、この中で
作動ガスは圧縮されて高温となる。圧縮ピストンロッド
21は、圧縮ピストン19とクロスガイドヘッド10を
連結し、クランク室5から圧縮シリンダ17へ伸びるよ
うに設けられている。オイルシール用ベローズ22が圧
縮ピストンロッド21とハウジング2の上部の間に取り
付けられ、圧縮シリンダ17とクランク室5の間をシー
ルし、クランク室5からの油上がりを防止している。
【0018】一方、膨張シリンダ18は、その下部は上
述の通りシリンダブロック15で構成し、その上部は、
後述する放熱用熱交換器29の内側シリンダ23と冷却
用熱交換器の内筒24とから構成している。この膨張シ
リンダ18内を膨張ピストン25が往復摺動しており、
膨張シリンダ18における膨張ピストン25の上方空間
(膨張空間)が低温室26であり、この中で作動ガスが
膨張し低温となる。
【0019】膨張ピストンロッド27は、膨張ピストン
25とクロスガイドヘッド11とを連結し、クランク室
5から膨張シリンダ18内に伸びている。オイルシール
用ベローズ28が、膨張ピストンロッド27とハウジン
グ2の上部の間に取り付けられ、膨張シリンダ18とク
ランク室5の間をシールしクランク室5からの油上がり
を防止している。膨張ピストン25は、圧縮ピストン1
9より90度の位相だけ先行して移動する。
【0020】膨張シリンダ18を囲むように、放熱用熱
交換器(高温側熱交換器)29、再生器30及び冷却用
熱交換器(低温側熱交換器)31が互いに連通して環状
に配設されている。放熱用熱交換器29の下端、かつ膨
張シリンダ18の周囲に、マニホールド(作動ガス用の
流路)32が形成されている。
【0021】そして、圧縮シリンダ17の上端部には、
高温室20とマニホールド32とを連通する連通孔33
が形成されている。高温室20と低温室26は、連通孔
33、マニホールド32、放熱用熱交換器29、再生器
30及び冷却用熱交換器31を通して互いに順次連通す
るように構成されている。
【0022】シリンダブロック15は、その上部に放熱
用熱交換ハウジング34を有する。この放熱用熱交換ハ
ウジング34と内側シリンダ23との間には、熱交換器
筒37が嵌合し、放熱用熱交換器(高温側熱交換器)2
9を構成している。熱交換器筒37は、その内面には、
作動ガスの流路を形成する細溝35を有し、外面に放熱
フィン36を有する。
【0023】作動ガスは細溝35を通り、放熱用熱交換
ハウジング34と放熱フィン36との間の放熱路38は
冷却水が流れこれにより、作動ガスの温熱が冷却水に放
熱される。シリンダブロック15の左右両側面には、蓋
板39が水密的に固定されており、この蓋板39とシリ
ンダブロック15との間に冷却水路40を形成してい
る。この冷却水路40は、入口41と通して放熱路38
に連通するとともに、圧縮シリンダ17及び膨張シリン
ダ18を囲むように形成されている。
【0024】放熱路38に冷却水の流入口42が設けら
れており、冷却水路40には流出口43が設けられ、流
入口40と流出口43は、図示はしないが、冷却水循環
路及び冷却水循環用ポンプを介して、冷却ファンを有す
る空冷の放熱器(ラジエータ)に接続されている。
【0025】内筒24の下部は、内側シリンダ23と嵌
合し膨張シリンダ18の一部を構成しているが、この内
筒24の上部外周側に冷却用熱交換ハウジング44が配
設され、シリンダブロック15の放熱用熱交換ハウジン
グ34の上面に着脱可能に固着されている。冷却用熱交
換ハウジング44は、その内面には複数の細溝45を有
し、内筒24と嵌合して作動ガス流路46を形成し、そ
の外面には冷却フィン47を有する。これにより、冷却
用熱交換器(低温側熱交換器)31を構成している。
【0026】この冷却用熱交換器31は、本発明のスタ
ーリング冷凍機の冷熱を利用する冷熱利用機器の冷熱冷
媒の冷却を行う。冷熱冷媒としては、空気、水、アルコ
ール、HFE、PFC等が使用される。
【0027】内筒24と冷却用熱交換ハウジング44と
の間の環状空間には、金属メッシュ等の蓄冷材から成る
再生器30が配設されている。
【0028】オイルシール用ベローズ28と膨張ピスト
ン25との間の空間(オイルシール用ベローズ25と圧
縮ピストン15との間の空間についても同じ)は、バフ
ァ空間(バッファ室)48と呼ばれている。バッファ空
間48は、管49によりバッファタンク51に接続さ
れ、バッファタンク51は、管50によりハウジング2
のクランク室5(モータ室4でもよい。)に接続されて
いる。
【0029】ここで本発明に係るスターリング冷凍機の
特徴的な構成であるオイルシール用ベローズの取付構造
について説明する。前述の通り、夫々異なった態様のオ
イルシール用ベローズの取付構造を図4〜6で夫々示し
ているが、まず共通する構成について図4〜6で説明す
る。
【0030】オイルシール用ベローズ22、28は、金
属材料をプレス加工により一体成形した金属成形ベロー
ズ又は溶接により組み立てた溶接ベローズ等が使用され
る。図4〜6において、圧縮ピストンロッド21及び膨
張ピストンロッド27は、夫々ハウジング2の頂壁の開
口2’、2’を通過して伸びている。オイルシール用ベ
ローズ22、28は、開口2’、2’を封止するもので
ある。
【0031】オイルシール用ベローズ22の上端部52
は、図4〜6の夫々の(a)、(b)に示す環状の上部
取付環53に溶着される。上部取付環53は、圧縮ピス
トンロッド21のフランジ部54上に載置され、圧縮ピ
ストン19で上方から挟持されてボルトで55で締着さ
れる。オイルシール用ベローズ28の上端部について
も、同様に上部取付環53に溶着され、上部取付環53
は、膨張ピストンロッド27のフランジ部56と、筒体
57を介して膨張ピストン25との間でボルト58で締
着されている。
【0032】ここで、図4に示すオイルシール用ベロー
ズ22、28の特有な取付構造について説明する。フラ
ンジ部54、56には、図4(b)に示すように、Oリ
ング59(上部シール材)が装着されており、フランジ
部54、56と上部取付環53との間のシール(完全に
密封すること)を行っている。
【0033】オイルシール用ベローズ22の下端部60
は、図4(a)、(c)に示す環状の下部取付環61の
上部62に溶着される。オイルシール用ベローズ28の
下端部60についても、同様に環状の下部取付環61の
上部62に溶着される。下部取付環61のフランジ63
は、ハウジング2の頂部の開口2’の周縁の上面に載置
されるとともに、ハウジング2とシリンダブロック15
との間に介装された固定プレート14で挟持され、ボル
ト16で締着される。
【0034】フランジ63の溝64内にには、図4
(c)に示すように、Oリング65(下部シール材)が
装着されており、下部取付環61と固定プレート14と
のシール(完全に密封すること)を行っている。
【0035】次に、図5のオイルシール用ベローズ2
2、28の特有な取付構造について説明する。フランジ
部54、56と上部取付環53との間には、図4(b)
に示すように、金属製又は樹脂製のガスケット66(上
部シール材)が装着されており、フランジ部54、56
と上部取付環53との間のシール(完全に密封するこ
と)を行っている。
【0036】オイルシール用ベローズ22の下端部60
は、図5(a)、(c)に示す環状の下部取付環61の
上部62に溶着される。オイルシール用ベローズ28の
下端部60についても、同様に環状の下部取付環61の
上部62に溶着される。下部取付環61のフランジ67
は、ハウジング2の頂部の開口2’の周縁の上面に載置
されるとともに、ハウジング2とシリンダブロック15
の間に介装された固定プレート14により挟持され、ボ
ルト16で締着されている。
【0037】フランジ67と固定プレート14との間に
は、図5(c)に示すように、金属製又は樹脂製のガス
ケット68(下部シール材)が装着されており、下部取
付環61と固定プレート14との間のシール(完全に密
封すること)を行っている。
【0038】次に、図6のオイルシール用ベローズ2
2、28に特有な取付構造について説明する。フランジ
部54、56と上部取付環53との間には、図6(b)
に示すように、金属製又は樹脂製のガスケット66(上
部シール材)が装着されており、フランジ部54と上部
取付環53との間のシール(完全に密封すること)を行
っている。
【0039】オイルシール用ベローズ22の下端部60
は、図6(a)、(c)に示すように、薄板から成る環
状取付板69に溶着されている。さらに環状取付板69
は、固定プレート14’の開口部の内周面70に溶着さ
れている。オイルシール用ベローズ28の下端部60に
ついても、同様に環状取付板69に溶着されており、固
定プレート14’の開口部の内周面70に溶着されてい
る。固定プレート14’は、ハウジング2とシリンダブ
ロック15との間に介装され、ボルト16で締着されて
いる。
【0040】(作用)次に、以上の構成から成る本発明
の実施例のスターリング冷凍機の作用を説明する。モー
タ6によってクランクシャフト7が正方向に回転し、ク
ランク室5内のクランク部10、11が90度位相がず
れて回転する。このクランク部10、11に連結された
コンロッド8、9、クロスガイドヘッド19、11、圧
縮ピストンロッド21及び膨張ピストンロッド27を介
して、圧縮ピストン19及び膨張ピストン25が、互い
に90度の位相差をもって往復動する。
【0041】膨張ピストン25が90度先行して上死点
付近でゆっくりと移動中、圧縮ピストン19は中間付近
を上死点に向かって急速に移動して作動ガスの圧縮動作
を行う。圧縮された作動ガスは、連通孔33及びマニホ
ールド32を通り放熱用熱交換器29の細溝35内に流
入し、放熱路38を流れる冷却水に放熱する。さらに作
動ガスは、再生器30に蓄熱された冷熱で冷却され、細
溝45内を通って低温室26(膨張空間)内に流入す
る。
【0042】圧縮ピストン19が上死点近辺でゆっくり
と移動している時に膨張ピストン25は急激に下死点に
向かって移動し、低温室26(膨張空間)に流入した作
動ガスは急激に膨張し冷熱が発生する。これにより冷却
用熱交換器31を含むヘッド部(コールドヘッドと言
う。)48は冷却されて低温となる。
【0043】そして、冷却用熱交換器31において、冷
却フィン47に接する冷熱利用機器の冷熱冷媒を冷却す
る。膨張ピストン25が下死点から上死点に移動すると
きには圧縮ピストン19は中間位置から下死点に向かっ
ており、作動ガスは低温室26より冷却用熱交換器の細
溝45を通り再生器30に流入し作動ガスの有する冷熱
を再生器30に蓄熱する。再生器30に蓄熱された冷熱
は、上記のように高温室20から放熱用熱交換器29を
通して送られてくる作動ガスを、再度冷却するために再
利用される。
【0044】スターリング冷凍機1の冷却用熱交換器3
1で冷却された冷熱冷媒は、流出パイプ71を通して各
種の冷熱利用機器に供給される。例えば、冷熱冷媒は、
冷凍庫等の冷熱利用機器内の熱交換器に送られ、冷熱利
用機器内で冷凍あるいは冷却作用を行う。そして、冷熱
利用機器で冷熱が利用された後、冷熱冷媒は冷熱利用機
器から流入パイプ72を通してスターリング冷凍機1の
冷却用熱交換器31に循環して戻される。
【0045】放熱器(ラジエータ)から送られてくる冷
却水は、流入口42から放熱用熱交換器38内に流入
し、放熱路38を通過して作動ガスを冷却する。さら
に、この冷却水は冷却水路40に流入し、圧縮シリンダ
17及び膨張シリンダ18の周囲を流れる。これによっ
て、シリンダブロック15の内側に形成されている圧縮
シリンダ17及び膨張シリンダ18を周囲から冷却す
る。この後、冷却水は、流出口43から流出して、放熱
器において冷却ファンで冷却され、再度、放熱用熱交換
器29へと循環する。
【0046】バッファタンク51は、バッファ空間48
とハウジング2を均等な圧力とし、バッファ空間48内
の圧力変動を吸収するとともに、ハウジング2内の圧力
変動を吸収し、バッファ空間にその影響を及ぼさないよ
うな緩衝機能を有する。
【0047】本発明では、オイルシール用ベローズ2
2、28の上端部52及び下端部60が、夫々上部取付
環53及び下部取付環61(図6に示すものは環状取付
板69)に溶着されており、さらに上部取付環53及び
下部取付環61(図6に示すものは環状取付板69)
は、ピストンロッド(圧縮ピストンロッド21、膨張ピ
ストンロッド27)及び固定プレート14に、Oリング
やガスケットを介してシールされて(図6に示すものは
直接溶着で)固定されている。
【0048】このようなオイルシール用ベローズ22、
28の取付構造のために、圧縮シリンダ17及び膨張シ
リンダ18と、ハウジング2のクランク室5とが、互い
に完全に封止され、クランク室5から圧縮シリンダ17
及び膨張シリンダ18内への油上がりが完全に防止され
る。
【0049】以上本発明の実施の形態を実施例に基づい
て具体的に説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載
されている範囲内でその技術思想を具現化するために、
上記実施例に限られることなく、いろいろな実施の態様
があることはい言うまでもない。例えば、本発明に係る
オイルシール用ベローズの取付構造は、スターリング冷
凍機以外に、気体圧縮機(気体コンプレッサ)、真空ポ
ンプ等の気体送流機にも適用できる。
【0050】
【発明の効果】以上の構成の本発明に係るスターリング
冷凍機によると、ロッドシールであるオイルシール用ベ
ローズは、その上下において、夫々ピストンに固定され
た取付環、及びハウジングに固定される固定プレートに
溶着されているから、ハウジングとロッド間では完全に
封止されているので、油上がりの問題を解決でき、これ
ににより、圧縮シリンダ及び膨張シリンダ内面や、ピス
トン、各種の熱交換器、ピストンリングへのオイルの付
着による性能劣化や耐久性の低減を防止できる。この結
果、耐久性にすぐれたオイルシールを実現し、この面か
らもメインテナンスフリーで長寿命のスターリング冷凍
機を実現することができる。
【0051】なお、オイルシール用ベローズの上部又は
下部の取付環の取付部に使用されるシールとして、金属
製若しくは樹脂製のガスケット等が利用されているか
ら、耐久性の向上が十分図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されるスターリング冷凍機を説明
する全体図である。
【図2】図1のスターリング冷凍機の要部を示す図であ
る。
【図3】図1のスターリング冷凍機の正面一部破断図で
ある。
【図4】(a)は本発明のオイルシールベローズの取付
構造の一つの態様の要部を示す図であり、(b)、
(c)は夫々、A、Bの拡大図である。
【図5】(a)は本発明のオイルシールベローズの取付
構造の別の態様の要部を示す図であり、(b)、(c)
は夫々、A、Bの拡大図である。
【図6】(a)は本発明のオイルシールベローズの取付
構造のさらに別の態様の要部を示す図であり、(b)、
(c)は夫々、A、Bの拡大図である。
【符号の説明】
1 スターリング冷凍機 2 ハウジング 3 区画壁 4 モータ室 5 クランク室 6 モータ 7 クランクシャフト 8、9 コンロッド 10、11 クロスガイドヘッド 12、13 クランク部 14、14’ 固定プレート 15 シリンダブロック 16、55、58 ボルト 17 圧縮シリンダ 18 膨張シリンダ 19 圧縮ピストン 20 高温室 21 圧縮ピストンロッド 22 (圧縮側)オイルシールベローズ 23 (放熱用熱交換器の)内側シリンダ 24 (冷却用熱交換器の)内筒 25 膨張ピストン 26 低温室 27 膨張ピストンロッド 28 (膨張側)オイルシールベローズ 29 放熱用熱交換器 30 再生器 31 冷却用熱交換器 32 マニホールド 33 連通孔 34 (シリンダブロックの)放熱用熱交換ハウジン
グ 35 (熱交換器筒の内面の)細溝 36 放熱フィン 37 熱交換器筒 38 放熱路 39 蓋板 40 冷却水路 41 入口 42 流入口 43 流出口 44 冷却用熱交換ハウジング 45 (冷却用熱交換ハウジングの)細溝 46 作動ガス流路 47 冷却フィン 48 バッファ室 49、50 管 51 バッファタンク 52 オイルシール用ベローズ上端部 53 上部取付環 54、56 ピストンロッドのフランジ部 57 筒体 59、65 Oリング 60 オイルシール用ベローズの下端部 61 下部取付環 62 上部 63 下部取付環のフランジ 64 溝 66、68 ガスケット 67 下部取付環のフランジ 69 環状取付板 70 固定プレートの内周面 71 流出パイプ 72 流入パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中崎 五夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ及びクランクを配設したハウジ
    ングと、上記ハウジングの頂部に固定プレートを介して
    固定されたシリンダと、上記シリンダ内を往復動するピ
    ストンと、上記クランクと連動し、上記ピストンに一端
    が連結され上記ハウジングを貫通するピストンロッド
    と、オイルシール用ベローズとを備えたスターリング冷
    凍機であって、 上記オイルシール用ベローズは、その上端部が上部取付
    環に固定され、その下端部が下部取付環に固定され、 上部取付環は上部シール材を介して上記ピストンロッド
    のフランジ部に締着されており、 下部取付環は、下部シール材を介して上記固定プレート
    及び/又はハウジングに締着されていることを特徴とす
    るスターリング冷凍機。
  2. 【請求項2】 モータ及びクランクを配設したハウジ
    ングと、上記ハウジングの頂部に固定プレートを介して
    固定されたシリンダと、上記シリンダ内を往復動するピ
    ストンと、上記クランクと連動し、上記ピストンに一端
    が連結され上記ハウジングを貫通するピストンロッド
    と、オイルシール用ベローズとを備えたスターリング冷
    凍機であって、 上記オイルシール用ベローズは、その上端部が上部取付
    環に固定され、その下端部が環状取付板に溶着され、 上部取付環は上部シール材を介して上記ピストンロッド
    のフランジ部に締着されており、 環状取付板は、上記固定プレートに溶着されていること
    を特徴とするスターリング冷凍機。
  3. 【請求項3】 上記上部シール材は、Oリング、又は
    金属製若しくは樹脂製のガスケットであることを特徴と
    する請求項1又は2記載のスターリング冷凍機。
  4. 【請求項4】 上記下部シール材は、Oリング、又は
    金属製若しくは樹脂製のガスケットであることを特徴と
    する請求項1記載のスターリング冷凍機。
  5. 【請求項5】 上記クランクは複数設けられ、該複数の
    クランクに対応して複数のシリンダ及びピストンを備え
    ており、複数のピストンは互いに位相差をもって往復動
    することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
    載のスターリング冷凍機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1302249C (zh) * 2005-05-08 2007-02-28 中国科学院理化技术研究所 一种油润滑的热驱动斯特林制冷系统

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