JP2003032894A - 電力系統の安定化装置とそれを実行するためのプログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

電力系統の安定化装置とそれを実行するためのプログラムを記憶した記憶媒体

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JP2003032894A
JP2003032894A JP2001207449A JP2001207449A JP2003032894A JP 2003032894 A JP2003032894 A JP 2003032894A JP 2001207449 A JP2001207449 A JP 2001207449A JP 2001207449 A JP2001207449 A JP 2001207449A JP 2003032894 A JP2003032894 A JP 2003032894A
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voltage phase
power system
power
voltage
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Yasuhiro Taguchi
保博 田口
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 通信設備や整定の手間が不要であり、又、電
力動揺モードが無視できないような場合でも、誤判定を
起こさないようにしたい。 【解決手段】 電力系統の動揺を検出し、安定化を図る
電力系統の安定化装置において、測定手段から入力した
電圧と電流とを用いて連系線両端の電圧位相差θを計算
する電圧位相差演算手段21と、電圧位相差θ(t)と
所定時間Δtだけ前の時刻(t−Δt)とから計算され
た電圧位相差θ(t−Δt)とを比較し、前記電圧位相
差の増減傾向を検出する電圧位相差傾向検出手段22
と、予め設けた電圧位相差のしきい値θu と、電圧位相
差θ(t)との大小関係を判定する電圧位相差レベル判
定手段23と、前記電圧位相差の増減傾向を判定する電
圧位相差傾向判定手段24と、前記電圧位相の増減傾向
と、前記電圧位相差に関する判定結果とに応じて、前記
電力系統に脱調現象が生じているか否かを検出する脱調
検出手段25とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統において
系統故障が発生した時、発電機が脱調し電力系統の安定
を保てないとき、脱調を検出し、所定の発電機を遮断す
ることにより、電力系統に残された発電機の脱調を防止
し、電力系統の安定化維持を行なう電力系統の安定化装
置とそれを実行するためのプログラムを記憶した記憶媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】電力系統に故障が発生すると、故障前に
発電機が電力系統に送っていた電気的エネルギーが縮小
され、発電機に入力される機械的エネルギーは急には変
化しないため、このエネルギーのアンバランスにより発
電機は加速し、故障が過酷なときは発電機は脱調する。
これを放置すると、他の発電機も連鎖的に脱調し、電力
系統を安定に維持できなくなって広範囲な停電を引き起
こす場合がある。
【0003】この連鎖的な発電機の脱調を防止するため
には、エネルギーのアンバランスの大きな発電機を電力
系統から切り離し、電力系統全体のエネルギーをバラン
スさせる必要がある。このため、発電機の連鎖的な脱調
を防止して電力系統を安定に維持するために、安定化の
ために遮断する必要のある発電機を判定し、これを遮断
するための安定化装置が電力系統に適用されている。
【0004】エネルギーのアンバランスにより加速され
た発電機は基準となる電力系統との電圧位相差が一定値
以上になると、基準となる電力系統にある発電機との同
期が保てなくなり、これを脱調という。同様に、2つの
電力系統が連系線によって結合されているとき、連系線
両端の電圧位相差が一定値以上になると、2つの電力系
統にある発電機間では同期が保てなくなって互いに脱調
する。
【0005】この脱調現象を検出するためには、連系線
両端の電圧位相差を通信線等により比較する方法、連系
線端の電圧と電流を測定してインピーダンスを計算し、
このインピーダンスの軌跡により判定する方法等があ
る。又、最近では、有効電力の増減傾向と、電流実効値
の増減傾向と、有効電力P(t)と定常有効電力Poに
関する判定結果とに応じて、脱調現象を判定する方法
(PI法)がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】連系線両端の電圧位相
差を通信線等により比較する方法は最も精度がよいが、
通信設備が必要となり高価格となる。又、インピーダン
スの軌跡により判定する方法は、通信設備は不用だが脱
調検出に時間がかかり、又、インピーダンスの軌跡から
脱調を判定する脱調判定領域整定のための手間もかか
る。
【0007】更に、PI法(特許第2619194号)
による方法は、通信設備は不用かつ、又、早い時間に脱
調検出が可能であるが、電力系統が複雑になり、多くの
発電機の電力動揺モードが無視できなくなると、誤動
作,誤不動作の恐れが生じる。
【0008】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、通信設備や整定の手間が不用であり、
又、電力動揺モードが無視できないような場合でも誤判
定を起こすことのない脱調検出機能をもつ電力系統の安
定化装置とそれを実行するためのプログラムを記憶した
記憶媒体を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の[請求項1]に
係る電力系統の安定化装置は、電力系統に生じる動揺現
象を検出し、系統の安定化を図る電力系統の安定化装置
において、前記電力系統の連系点における自端の電圧と
電流とを所定周期で測定する測定手段と、連系点を結ぶ
連系線のインピーダンス*Zとすると前記測定手段から
入力した電圧と電流とを用いて連系線両端の電圧位相差
θを計算する電圧位相差演算手段と、時刻tの電圧*V
(t)と電流*I(t)とから計算された電圧位相差θ
(t)と所定時間Δtだけ前の時刻(t−Δt)とから
計算された電圧位相差θ(t−Δt)とを比較し、前記
電圧位相差の増減傾向を検出する電圧位相差傾向検出手
段と、予め設けた電圧位相差のしきい値θu と、前記電
圧位相差θ(t)との大小関係を判定する電圧位相差レ
ベル判定手段と、前記電圧位相差の増減傾向を判定する
電圧位相差傾向判定手段と、前記電圧位相の増減傾向
と、前記電圧位相差に関する判定結果とに応じて、前記
電力系統に脱調現象が生じているか否かを検出する脱調
検出手段を備えたものである。
【0010】本発明の[請求項2]に係る電力系統の安
定化装置は、電力系統に生じる動揺現象を検出し、系統
の安定化を図る電力系統の安定化装置において、前記電
力系統の連系点における自端の電圧と電流と有効電力と
を所定周期で測定する測定手段と、連系点を結ぶ連系線
のインピーダンス*Zと前記測定手段から入力した電圧
と電流とを用いて連系線両端の電圧位相差θを計算する
電圧位相差演算手段と、時刻tにて測定された有効電力
P(t)と所定時間Δtだけ前の時刻(t−Δt)にて
測定された有効電力P(t−Δt)とを比較し、前記有
効電力の増減傾向を検出する有効電力傾向検出手段と、
予め設けた電圧位相差のしきい値θu と、前記電圧位相
差θ(t)との大小関係を判定する電圧位相差レベル判
定手段と、前記有効電力の増減傾向を判定する電力傾向
判定手段と前記電圧位相差に関する判定結果とに応じ
て、前記電力系統に脱調現象が生じているか否かを検出
する脱調検出手段を備えたものである。
【0011】本発明の[請求項3]に係る電力系統の安
定化装置は、電力系統に生じる動揺現象を検出し、系統
の安定化を図る電力系統の安定化装置において、前記電
力系統の連系点における自端の電圧と電流と電流実効値
とを所定周期で測定する測定手段と、連系点を結ぶ連系
線のインピーダンス*Zと前記測定手段から入力した電
圧と電流とを用いて連系線両端の電圧位相差θを計算す
る電圧位相差演算手段と、時刻tに測定された電流実効
値I(t)と所定時間Δtだけ前の時刻(t−Δt)で
測定された電流実効値I(t−Δt)とを比較し、前記
電流実効値の増減傾向を検出する電流傾向検出手段と、
予め設けた電圧位相差のしきい値θu と、前記電圧位相
差θ(t)との大小関係を判定する電圧位相差レベル判
定手段と、前記電流実効値の増減傾向を判定する電流傾
向判定手段と、前記電圧位相差に関する判定結果とに応
じて、前記電力系統に脱調現象が生じているか否かを検
出する脱調検出手段を備えたものである。
【0012】本発明の[請求項4]に係る電力系統の安
定化装置は、[請求項1]において、有効電力を所定周
期で測定する手段を測定手段に追加し、電力系統が定常
状態時に前記測定手段で測定された定常時の有効電力P
oが予め記憶されると共に、前記測定手段から前記有効
電力が順次入力され、時刻tにて測定された有効電力P
(t)と前記定常有効電力Poとの大小関係を判定する
電力レベル判定手段を設け、この電力レベル判定手段の
結果を加えて前記電力系統に脱調現象が生じているか否
かを検出する脱調検出手段を備えたものである。
【0013】本発明の[請求項5]に係る電力系統の安
定化装置は、[請求項2]において、電力系統が定常状
態時に前記測定手段で測定された定常時の有効電力Po
が予め記憶されると共に、前記測定手段から前記有効電
力が順次入力され、時刻tに測定された有効電力P
(t)と前記定常有効電力Poとの大小関係を判定する
電力レベル判定手段を設け、この電力レベル判定手段の
結果を加えて前記電力系統に脱調現象が生じているか否
かを検出する脱調検出手段を備えたものである。
【0014】本発明の[請求項6]に係る電力系統の安
定化装置は、[請求項3]において、電流実行値を所定
周期で測定する手段を測定手段に追加し、電力系統が定
常状態時に前記測定手段で測定された定常時の有効電力
Poが予め記憶されると共に、前記測定手段から前記有
効電力が順次入力され、時刻tに測定された有効電力P
(t)と前記定常有効電力Poとの大小関係を判定する
電力レベル判定手段を設け、この電力レベル判定手段の
結果を加えて前記電力系統に脱調現象が生じているか否
かを検出する脱調検出手段を備えたものである。
【0015】本発明の[請求項7]に係る電力系統の安
定化装置は、[請求項1]において、電流実効値を所定
周期で測定する手段を測定手段に追加し、時刻tにて測
定された電流実効値I(t)と所定時間Δtだけ前の時
刻(t−Δt)にて測定された電流実効値I(t−Δ
t)とを比較し、前記電流実効値の増減傾向を検出する
電流傾向検出手段を設け、この電流傾向検出手段の結果
を加えて前記電力系統に脱調現象が生じているか否かを
検出する脱調検出手段を備えたものである。
【0016】本発明の[請求項8]に係る電力系統の安
定化装置は、[請求項2]において、電流実効値を所定
周期で測定する手段を測定手段に追加し、時刻tにて測
定された電流実効値I(t)と所定時間Δtだけ前の時
刻(t−Δt)で測定された電流実効値I(t−Δt)
とを比較し、前記電流実効値の増減傾向を検出する電流
傾向検出手段を設け、この電流傾向検出手段の結果を加
えて前記電力系統に脱調現象が生じているか否かを検出
する脱調検出手段を備えたものである。
【0017】本発明の[請求項9]に係る電力系統の安
定化装置は、電力系統に生じる動揺現象を検出し、系統
の安定化を図る電力系統の安定化装置において、前記電
力系統の連系点における電圧と電流と有効電力とを所定
周期で測定する測定手段と、連系点を結ぶ連系線のイン
ピーダンス*Zと前記測定手段から入力した電圧と電流
とを用いて連系線両端の電圧位相差θを計算する電圧位
相差演算手段と、時刻tにて測定された有効電力P
(t)と所定時間Δtだけ前の時刻(t−Δt)にて測
定された有効電力P(t−Δt)とを比較し、前記有効
電力の増減傾向を検出する有効電力傾向検出手段と、前
記有効電力の増減状態を判定する電力傾向判定手段と、
電圧位相差θ(t)の正負の符号を判定する電圧位相極
性判定手段と、電力系統が定常状態時に前記測定手段で
測定された定常時の有効電力Poが予め記憶されると共
に、前記測定手段から前記有効電力が順次入力される電
力レベル検出手段と、時刻tに測定された有効電力P
(t)と前記定常有効電力Poとの大小関係を判定する
電力レベル判定手段と、前記有効電力の増減傾向と、前
記電圧位相差の符号と、前記有効電力P(t)と前記定
常有効電力Poに関する判定結果とに応じて、前記電力
系統に脱調現象が生じているか否かを検出する脱調検出
手段を備えたものである。
【0018】本発明の[請求項10]に係る電力系統の
安定化装置は、[請求項9]において、時刻tに測定さ
れた電圧位相差θ(t)と所定時間Δtだけ前の時刻
(t−Δt)で測定された電圧位相差θ(t−Δt)と
を比較し、前記電圧位相差θの増減傾向を検出する電圧
位相差傾向検出手段を設け、この電圧位相差傾向検出手
段の結果を加えて前記電力系統に脱調現象が生じている
か否かを検出する脱調検出手段を備えたものである。
【0019】本発明の[請求項11]に係る記憶媒体
は、電力系統に生じる動揺現象を検出し、系統の安定化
を図る電力系統の安定化装置を実現するプログラムであ
って、前記電力系統の連系点における自端の電圧と電流
とを所定周期で測定する測定手段を実行する機能と、連
系点を結ぶ連系線のインピーダンス*Zとすると前記測
定手段から入力した電圧と電流とを用いて連系線両端の
電圧位相差θを計算する電圧位相差演算手段を実行する
機能と、時刻tの電圧*V(t)と電流*I(t)とか
ら計算された電圧位相差θ(t)と所定時間Δtだけ前
の時刻(t−Δt)とから計算された電圧位相差θ(t
−Δt)とを比較し、前記電圧位相差の増減傾向を検出
する電圧位相差傾向検出手段を実行する機能と、予め設
けた電圧位相差のしきい値θu と、前記電圧位相差θ
(t)との大小関係を判定する電圧位相差レベル判定手
段を実行する機能と、前記電圧位相差の増減傾向を判定
する電圧位相差判定手段を実行する機能と、前記電圧位
相の増減傾向と、前記電圧位相差に関する判定結果とに
応じて、前記電力系統に脱調現象が生じているか否かを
検出する脱調検出手段を実行する機能とを実現するプロ
グラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
である。
【0020】本発明の[請求項12]に係る記憶媒体
は、電力系統に生じる動揺現象を検出し、系統の安定化
を図る電力系統の安定化装置を実現するプログラムであ
って、前記電力系統の連系点における自端の電圧と電流
と有効電力とを所定周期で測定する測定手段を実行する
機能と、連系点を結ぶ連系線のインピーダンス*Zと前
記測定手段から入力した電圧と電流とを用いて連系線両
端の電圧位相差θを計算する電圧位相差演算手段を実行
する機能と、時刻tにて測定された有効電力P(t)と
所定時間Δtだけ前の時刻(t−Δt)にて測定された
有効電力P(t−Δt)とを比較し、前記有効電力の増
減傾向を検出する有効電力傾向検出手段を実行する機能
と、予め設けた電圧位相差のしきい値θu と、前記電圧
位相差θ(t)との大小関係を判定する電圧位相差レベ
ル判定手段を実行する機能と、前記有効電力の増減傾向
を判定する電力傾向判定手段を実行する機能と前記電圧
位相差に関する判定結果とに応じて、前記電力系統に脱
調現象が生じているか否かを検出する脱調検出手段を実
行する機能とを実現するプログラムを記憶したコンピュ
ータ読み取り可能な記憶媒体である。
【0021】本発明の[請求項13]に係る記憶媒体
は、電力系統に生じる動揺現象を検出し、系統の安定化
を図る電力系統の安定化装置を実現するプログラムであ
って、前記電力系統の連系点における自端の電圧と電流
と電流実効値とを所定周期で測定する測定手段を実行す
る機能と、連系点を結ぶ連系線のインピーダンス*Zと
前記測定手段から入力した電圧と電流とを用いて連系線
両端の電圧位相差θを計算する電圧位相差演算手段を実
行する機能と、時刻tに測定された電流実効値I(t)
と所定時間Δtだけ前の時刻(t−Δt)で測定された
電流実効値I(t−Δt)とを比較し、前記電流実効値
の増減傾向を検出する電流傾向検出手段を実行する機能
と、予め設けた電圧位相差のしきい値θu と、前記電圧
位相差θ(t)との大小関係を判定する電圧位相差レベ
ル判定手段を実行する機能と、前記電流実効値の増減傾
向を判定する電流傾向判定手段を実行する機能と、前記
電圧位相差に関する判定結果とに応じて、前記電力系統
に脱調現象が生じているか否かを検出する脱調検出手段
を実行する機能とを実現するプログラムを記憶したコン
ピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【0022】本発明の[請求項14]に係る記憶媒体
は、[請求項2]記載の電力系統の安定化装置を実現す
るプログラムを記憶した媒体であって、電流実効値を所
定周期で測定する手段を実行する機能を測定手段に追加
し、時刻tにて測定された電流実効値I(t)と所定時
間Δtだけ前の時刻(t−Δt)で測定された電流実効
値I(t−Δt)とを比較し、前記電流実効値の増減傾
向を検出する電流傾向検出手段を実行する機能を設け、
この電流傾向検出手段の結果を加えて前記電力系統に脱
調現象が生じているか否かを検出する脱調検出手段を実
行する機能とを実現するプログラムを記憶したコンピュ
ータ読み取り可能な記憶媒体である。
【0023】本発明の[請求項15]に係る記憶媒体
は、電力系統の安定化装置を実現するプログラムを記憶
した媒体であって、電力系統の連系点における電圧と電
流と有効電力とを所定周期で測定する測定手段を実行す
る機能と、連系点を結ぶ連系線のインピーダンス*Zと
前記測定手段から入力した電圧と電流とを用いて連系線
両端の電圧位相差θを計算する電圧位相差演算手段を実
行する機能と、時刻tにて測定された有効電力P(t)
と所定時間Δtだけ前の時刻(t−Δt)にて測定され
た有効電力P(t−Δt)とを比較し、前記有効電力の
増減傾向を検出する有効電力傾向検出手段を実行する機
能と、前記有効電力の増減状態を判定する電力傾向判定
手段を実行する機能と、電圧位相差θ(t)の正負の符
号を判定する電圧位相極性判定手段を実行する機能と、
電力系統が定常状態時に前記測定手段で測定された定常
時の有効電力Poが予め記憶されると共に、前記測定手
段から前記有効電力が順次入力される電力レベル検出手
段を実行する機能と、時刻tに測定された有効電力P
(t)と前記定常有効電力Poとの大小関係を判定する
電力レベル判定手段を実行する機能と、前記有効電力の
増減傾向と、前記電圧位相差の符号と、前記有効電力P
(t)と前記定常有効電力Poに関する判定結果とに応
じて、前記電力系統に脱調現象が生じているか否かを検
出する脱調検出手段を実行する機能とを実現するプログ
ラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体で
ある。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は本発
明の電力系統の安定化装置の第1の実施の形態を示す機
能ブロックである。同図に示す電力系統の安定化装置
は、電力系統の連系点において電力系統の電気的諸量
(連系線の有効電力量P,電流実効値I等)を測定する
測定部1と、測定部1の測定結果から電力系統に発生し
ている脱調現象を検出する脱調判定部2と、この脱調判
定部2で脱調検出したとき解列指示を行なう解列指示部
3とからなる。
【0025】測定部1は電力系統の連系線に設けられた
変流器CT,計器用変圧器PTから電力系統の電流及び
電圧を一定周期で取り込み、連系線の電圧*V及び電流
*Iを測定する。取り込まれた電圧*Vと電流*Iから
電圧位相差θを計算する。脱調判定部2は測定部1から
電圧位相θを取り込むために測定部1に接続されてい
る。
【0026】脱調判定部2は電圧位相差演算手段21
と、電圧位相差傾向検出手段22と、電圧位相差レベル
判定手段23と、電圧位相差傾向判定手段24と、脱調
検出手段25とからなる。そして電圧位相差演算手段2
1は、自端の電圧と電流とを用いて連系線両端の電圧位
相差θを計算し、電圧位相差傾向検出手段22は、時刻
tの電圧*V(t)と電流*I(t)とから計算された
電圧位相差θ(t)と所定時間Δtだけ前の時刻(t−
Δt)で計算された電圧位相差θ(t−Δt)とを比較
して、その増減方向を検出する電圧位相差の増減傾向を
検出する。
【0027】電圧位相差レベル判定手段23は、電力系
統が定常状態のときに測定された定常有効電力Poから
決定された電圧位相差しきい値θu が予め記憶され、時
刻tで計算された電圧位相差θ(t)から前記電圧位相
差しきい値θu を差し引いて、その減算値(θ(t)−
θu )の極性を表示する。
【0028】電圧位相差傾向判定手段24は、時刻tに
て測定された*V,*Iから計算された電圧位相差θ
(t)から時刻(t−Δt)で計算された電圧位相差θ
(t−Δt)を差し引いて、その減算値Δθの極性を表
わす。
【0029】図2は電圧*Vと電流*Iから電圧位相差
θを計算する方法を説明するための図である。電力系統
Aと電力系統Bが連系線(AB)で接続され、電力系統
の安定化装置4が設置されている端子Aを自端、連系線
(AB)の相手方の端子Bを相手端とする。電力系統の
安定化装置4では、自端の電圧*Vと電流*Iを検出
し、以下のようにして、連系線(AB)の両端位相差、
即ち、電圧位相差θを計算することができる。
【0030】相手端の電圧を*VB ,連系線(AB)の
インピ−ダンスを*Zとすると、*V,*VB ,*I,
*Zの関係は式(1)で表され、*VB が(1)式で計
算できるから、*Vと*VB の位相差、即ち、電圧位相
差θは(2)式で求めることができる。
【数1】 *VB =*V−*Z・*I …………………(1) θ=angle *V−angle *VB ………………(2)
【0031】図3は電圧位相差しきい値θu の計算方法
の説明図である。定常有効電力Poのときの電圧位相差
をθoとすると、Po,θo,θu の関係式は(3)式
で表される。又、(4)式の関係があるから、θu
(5)式で計算できる。
【数2】 Po=Pm・sin(θo)=Pm・sin(θu ) ……(3) ここで、Pm=V・VB /X (Xは連系線(AB)の
リアクタンス)。 sin(θo)=sin(θu ) (θo≠θu ) ………(4) θu =π−θo ………………………………(5)
【0032】次に作用について説明する。図4は電圧位
相差θ,電流I,有効電力Pの関係と、Δθや(θ−θ
u )等の極性の組み合わせパターンを示す図である。脱
調検出手段25は図4に示す極性の組み合わせパターン
のうち、Δθと(θ−θu )の極性の組み合わせパター
ンが記憶されていて、この極性の組み合わせパターンの
推移方向からPやIのカーブ上での推移方向を判断す
る。
【0033】図4に示すように、Δθ>0かつ(θ−θ
u )>0の極性パターンは不安定、即ち、脱調があるこ
とを示しており、脱調検出手段25はこの結果を解列指
示部3に送る。解列指示部3は脱調検出手段25で脱調
検出をした場合、予め決めておいた線路のしゃ断器を開
放する。
【0034】本実施の形態によれば、電力系統の連系点
における電圧と電流とを所定周期で測定し、これら電気
量と連系線のインピーダンスからΔθと(θ−θu )を
計算し、Δθと(θ−θu )の極性から発電機の脱調を
検出するものであるため、脱調判定に必要となる電気量
は電力系統の連系点における電圧と電流だけでよく、高
価な通信設備を必要とせず脱調を判定できる。又、脱調
条件のひとつとして(θ−θu )の極性を用いているた
め、多くの発電機の電力動揺モードが無視できない場合
でθが小さい場合に生じやすい脱調でないときに、脱調
と判定する誤判定はない。又、θu を超えてθが増加し
続けても、Δθと(θ−θu )の極性が変わらないた
め、脱調なのに脱調でないと判定する誤判定はない。
【0035】(第2の実施の形態)図5は本発明による
電力系統の安定化装置の第2の実施の形態を示す構成図
である。図5において、図1と同一機能部分については
同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態の構成
上の特徴点は図1に示す電圧位相差傾向検出手段22
と、電圧位相差傾向判定手段24に代えて、有効電力傾
向検出手段26と、電力傾向判定手段27とを設けた点
である。即ち、脱調判定部2は測定部1から電圧位相θ
と有効電力Pを取り込むようにしている。その他は図1
と同様である。
【0036】次に作用について説明すると、電力傾向判
定手段27は時刻tで測定された有効電力P(t)から
時刻(t−Δt)で測定された有効電力P(t−Δt)
を差し引いて、その減算値ΔPの極性を表した電力傾向
判定信号を出力する。したがって、脱調検出手段25は
図4に示す極性の組み合わせパターンのうち、ΔPと
(θ−θu )の極性の組み合わせパターンが記憶されて
いて、この極性の組み合わせパターンの推移方向からP
やIのカーブ上での推移方向を判断する。要するに、図
4に示すように、ΔP<0かつ(θ−θu )>0の極性
パターンは不安定即ち、脱調があることを示しており、
脱調検出手段25はこの結果を解列指示部3に送る。
【0037】本実施の形態によれば、電力系統の連系点
における電圧と電流とを所定周期で測定し、これら電気
量と連系線のインピーダンスからΔPと(θ−θu )を
計算し、ΔPと(θ−θu )との極性から発電機の脱調
を検出するようにしたので、脱調判定に必要となる電気
量は電力系統の連系点における電圧と電流だけでよく、
高価な通信設備を必要とせず脱調を判定できる。又、脱
調条件のひとつとして(θ−θu )の極性を用いている
ため、多くの発電機の電力動揺モ−ドが無視できない場
合でθが小さい場合に生じやすい脱調でないときに脱調
と判定する誤判定はない。又、θu を超えてθが増加し
続けても、(θ−θu )の極性は変わらず、ΔPの極性
も脱調判定の時間帯(90°≦θ≦270°)では変わ
らないため、脱調なのに脱調でないと判定する誤判定は
ない。
【0038】(第3の実施の形態)図6は本発明による
電力系統の安定化装置の第3の実施の形態を示す構成図
である。図6において、図1と同一機能部分については
同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態の構成
上の特徴点は図1に示す電圧位相差傾向検出手段22
と、電圧位相差傾向判定手段24に代えて、電流傾向検
出手段28と、電流傾向判定手段29とを設けた点であ
り、その他は図1と同様である。即ち、脱調判定部2は
測定部1から電圧位相θと有効電流Iを取り込むように
している。又、電流傾向判定手段29は時刻tで測定さ
れた電流実効値I(t)から時刻(t−Δt)で測定さ
れた電流実効値I(t−Δt)を差し引いて、その減算
値ΔIの極性を表した電流傾向判定信号を出力する。
【0039】次に作用について説明すると、脱調検出手
段25は図4に示す極性の組み合わせパターンのうち、
ΔIと(θ−θu )の極性の組み合わせパターンが記憶
されていて、極性の組み合わせパターンの推移方向から
PやIのカーブ上での推移方向を判断する。要するに、
図4に示すように、ΔI>0かつ(θ−θu )>0の極
性パターンは不安定即ち、脱調があることを示してお
り、脱調検出手段25はこの結果を解列指示部3に送
る。
【0040】本実施の形態によれば、電力系統の連系点
における電圧と電流とを所定周期で測定し、これら電気
量と連系線のインピーダンスからΔPと(θ−θu )と
を計算し、ΔPと(θ−θu )との極性から発電機の脱
調を検出するようにしたので、脱調判定に必要となる電
気量は電力系統の連系点における電圧と電流だけでよ
く、高価な通信設備を必要とせず脱調を判定できる。
又、脱調条件のひとつとして(θ−θu )の極性を用い
ているため、多くの発電機の電力動揺モードが無視でき
ない場合でθが小さい場合に生じやすい脱調でないとき
に脱調と判定する誤判定はない。又、θu を超えてθが
増加しても、(θ−θu )の極性は変わらず、ΔIの極
性もθu が180°に近すぎない限りでは、脱調なのに
脱調でないと判定する誤判定の可能性はない。
【0041】(第4の実施の形態)図7は本発明による
電力系統の安定化装置の第4の実施の形態を示す構成図
である。図7において、図1と同一機能部分については
同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態の構成
上の特徴点は図1に対して、電力レベル検出手段30
と、電力レベル判定手段31とを設けたものであり、そ
の他は図1と同様である。即ち、脱調判定部2は測定部
1から電圧位相θと有効電力Pを取り込むようにしてい
る。
【0042】電力レベル判定手段31は電力系統が定常
状態の時に測定された定常有効電力Poが予め記憶さ
れ、時刻tで測定された有効電力P(t)から定常有効
電力Poを差し引いて、その減算値(P(t)−Po)
の極性を表す電力判定信号を出力する。
【0043】次に作用について説明すると、脱調検出手
段25は図4に示す極性の組み合わせパターンのうち、
(P(t)−Po),Δθと(θ−θu )の極性の組み
合わせパターンが記憶されていて、その極性の組み合わ
せパターンの推移方向からPやIのカーブ上での推移方
向を判断する。要するに、図4に示すように、(P
(t)−Po)<0,Δθ>0かつ(θ−θu )>0の
極性パターンは不安定、即ち、脱調があることを示して
おり、脱調検出手段25はこの結果を解列指示部3に送
る。
【0044】本実施の形態によれば、電力系統の連系点
における電圧と電流とを所定周期で測定し、これら電気
量と連系線のインピーダンスからΔθと(θ−θu )を
計算し、Δθと(θ−θu )と(P−Po)との極性か
ら発電機の脱調を検出するようにしたので、θを計算す
る際に誤差が発生する可能性があった場合、これによる
誤判定を無くすることができる。
【0045】(第5の実施の形態)図8は本発明による
電力系統の安定化装置の第5の実施の形態を示す構成図
である。図8において、図5と同一機能部分については
同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態の構成
上の特徴点は第2の実施の形態である図5に対して、電
力レベル検出手段30と、電力レベル判定手段31とを
設けた点であり、その他は図5と同様である。即ち、脱
調判定部2は測定部1から電圧位相θと有効電力Pを取
り込むようにしている。
【0046】次に作用について説明すると、脱調検出手
段25は図4に示す極性の組み合わせパターンのうち、
(P(t)−Po),ΔPと(θ−θu )の極性の組み
合わせパターンが記憶されていて、その極性の組み合わ
せパターンの推移方向からPやIのカーブ上での推移方
向を判断する。要するに、図4に示すように、(P
(t)−Po)<0,ΔP<0かつ(θ−θu )>0の
極性パターンは不安定、即ち、脱調があることを示して
おり、脱調検出手段25はこの結果を解列指示部3に送
る。
【0047】本実施の形態によれば、電力系統の連系点
における電圧と電流とを所定周期で測定し、これら電気
量と連系線のインピーダンスとから(θ−θu )を計算
し、ΔPと(θ−θu )と(P−Po)との極性から発
電機の脱調を検出するようにしたので、θを計算する際
に誤差が発生する可能性があった場合、これによる誤判
定を無くすることができる。
【0048】(第6の実施の形態)図9は本発明による
電力系統の安定化装置の第6の実施の形態を示す構成図
である。図9において、図6と同一機能部分については
同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態の構成
上の特徴点は第3の実施の形態である図6に対して、電
力レベル検出手段30と、電力レベル判定手段31とを
設けた点であり、その他は図6と同様である。即ち、脱
調判定部2は測定部1から有効電流I,電圧位相θと有
効電力Pを取り込むようにしている。
【0049】次に作用について説明すると、脱調検出手
段25は図4に示す極性の組み合わせパターンのうち、
(P(t)−Po),ΔIと(θ−θu )の極性の組み
合わせパターンが記憶されていて、その極性の組み合わ
せパターンの推移方向からPやIのカーブ上での推移方
向を判断する。要するに、図4に示すように、(P
(t)−Po)<0,ΔI>0かつ(θ−θu )>0の
極性パターンは不安定即ち、脱調があることを示してお
り、脱調検出手段25はこの結果を解列指示部3に送
る。
【0050】本実施の形態によれば、電力系統の連系点
における電圧と電流とを所定周期で測定し、これら電気
量と連系線のインピーダンスから(θ−θu )を計算
し、ΔIと(θ−θu )と(P−Po)との極性から発
電機の脱調を検出するようにしているため、θを計算す
る際に誤差が発生する可能性があった場合、これによる
誤判定を無くすることができる。
【0051】(第7の実施の形態)図10は本発明によ
る電力系統の安定化装置の第7の実施の形態を示す構成
図である。図10において、図1と同一機能部分につい
ては同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態の
構成上の特徴点は第1の実施の形態である図1に対し
て、電流傾向検出手段28と、電流傾向判定手段29と
を設けたものであり、その他は図1と同様である。即
ち、脱調判定部2は測定部1から有効電流Iと電圧位相
θを取り込むようにしている。
【0052】次に作用について説明すると、脱調検出手
段25は図4に示す極性の組み合わせパターンのうち、
Δθ,ΔIと(θ−θu )の極性の組み合わせパターン
が記憶されていて、その極性の組み合わせパターンの推
移方向からPやIのカーブ上での推移方向を判断する。
要するに、図4に示すように、Δθ>0,ΔI>0かつ
(θ−θu )>0の極性パターンは不安定即ち、脱調が
あることを示しており、脱調検出手段25はこの結果を
解列指示部3に送る。
【0053】本実施の形態によれば、電力系統の連系点
における電圧と電流とを所定周期で測定し、これら電気
量と連系線のインピーダンスからΔθと(θ−θu )と
を計算し、ΔIと(θ−θu )とΔθとの極性から発電
機の脱調を検出するようにしたので、θを計算する際に
誤差が発生する可能性があった場合、これによる誤判定
を無くすることができる。
【0054】(第8の実施の形態)図11は本発明によ
る電力系統の安定化装置の第8の実施の形態を示す構成
図である。図11において、図5と同一機能部分につい
ては同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態の
構成上の特徴点は第2の実施の形態である図5に対し
て、電流傾向検出手段28と、電流傾向判定手段29と
を設けた点であり、その他は図5と同様である。即ち、
脱調判定部2は測定部1から有効電力P、有効電流Iと
電圧位相θを取り込むようにしている。
【0055】次に作用について説明すると、脱調検出手
段25は図4に示す極性の組み合わせパターンのうち、
ΔP,ΔIと(θ−θu )の極性の組み合わせパターン
が記憶されていて、その極性の組み合わせパターンの推
移方向からPやIのカーブ上での推移方向を判断する。
要するに、 図4に示すように、ΔP<0,ΔI>0か
つ(θ−θu )>0の極性パターンは不安定即ち、脱調
があることを示しており、脱調検出手段25はこの結果
を解列指示部3に送る。
【0056】本実施の形態によれば、電力系統の連系点
における電圧と電流とを所定周期で測定し、これら電気
量と連系線のインピーダンスから(θ−θu )を計算
し、ΔIと(θ−θu )とΔPとの極性から発電機の脱
調を検出するようにしているので、θを計算する際に誤
差が発生する可能性があった場合、これによる誤判定を
無くすることができる。
【0057】(第9の実施の形態)図12は本発明によ
る電力系統の安定化装置の第9の実施の形態を示す構成
図である。図12において、図8と同一機能部分につい
ては同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態の
構成上の特徴点は第5の実施の形態である図8の電圧位
相差レベル判定手段23に代えて、電圧位相極性判定手
段32を設けた点であり、その他は図8と同様である。
即ち、電圧位相極性判定手段32は時刻tに測定された
*V,*Iから計算された電圧位相差θ(t)の極性を
表した電圧位相極性判定信号を出力する。脱調判定部2
は測定部1から有効電力Pと電圧位相θを取り込むよう
にしている。
【0058】次に作用について説明すると、脱調検出手
段25は図4に示す極性の組み合わせパターンのうち、
ΔP、θと(P(t)−Po)の極性の組み合わせパタ
ーンが記憶されていて、その極性の組み合わせパターン
の推移方向からPやIのカーブ上での推移方向を判断す
る。要するに、図4に示すように、ΔP<0,P(t)
−Po<0かつθ>0の極性パターンは不安定、即ち、
脱調があることを示しており、脱調検出手段25はこの
結果を解列指示部3に送る。
【0059】本実施の形態によれば、電力系統の連系点
における電圧と電流とを所定周期で測定し、これら電気
量と連系線のインピーダンスからθを計算し、(P−P
o)とΔPとθとの極性から発電機の脱調を検出するよ
うにしているため、図8に示す脱調判定条件に(θ−θ
u )の極性の代わりθの極性を加えたことにより、θを
計算する際に誤差が発生する可能性があった場合の誤判
定への影響を少なくすることができる。
【0060】(第10の実施の形態)図13は本発明に
よる電力系統の安定化装置の第10の実施の形態のを示
す構成図である。図13において、図12と同一機能部
分については同一符号を付して説明を省略する。本実施
の形態の構成上の特徴点は第9の実施の形態である図1
2に対して、電圧位相差傾向判定手段24を設けた点で
ある。その他は図12と同様である。即ち、脱調判定部
2は測定部1から有効電力Pと電圧位相θを取り込むよ
うにしている。
【0061】次に作用について説明すると、脱調検出手
段25は図4に示す極性の組み合わせパターンのうち、
ΔP,Δθ,θと(P(t)−Po)の極性の組み合わ
せパターンが記憶されていて、その極性の組み合わせパ
ターンの推移方向からPやIのカーブ上での推移方向を
判断する。要するに、図4に示すように、ΔP<0,P
(t)−Po<0,Δθ>0かつθ>0の極性パターン
は不安定、即ち、脱調があることを示しており、脱調検
出手段25はこの結果を解列指示部3に送る。
【0062】本実施の形態によれば、電力系統の連系点
における電圧と電流とを所定周期で測定し、これら電気
量と連系線のインピーダンスからθとΔθを計算し、
(P−Po)、ΔP、θとΔθとの極性から発電機の脱
調を検出するようにしているため、θを計算する際に誤
差が発生する可能性があった場合の判定への影響や、他
の発電機の動揺が無視できずθが小さな場合に生じやす
い誤判定の可能性を少なくすることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば脱
調判定に必要となる電気量は電力系統の連系点における
電圧と電流だけでよく、高価な通信設備を必要とせず脱
調を判定できる。又、脱調条件のひとつとして位相差に
ついての極性を用いているため、多くの発電機の電力動
揺モードが無視できない場合でθが小さい場合に生じや
すい脱調でないときに脱調と判定する誤判定はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電力系統の安定化装置の第1の実
施の形態を示す構成図。
【図2】電圧*Vと電流*Iから電圧位相差θを計算す
る方法の説明図。(*はベクトル量を意味する。)
【図3】電圧位相差しきい値θu の計算方法の説明図。
【図4】電圧位相差θ,電流I,有効電力Pの関係と、
Δθや(θ−θu )等の極性の組み合わせパターンを説
明する図。
【図5】本発明による電力系統の安定化装置の第2の実
施の形態を示す構成図。
【図6】本発明による電力系統の安定化装置の第3の実
施の形態を示す構成図。
【図7】本発明による電力系統の安定化装置の第4の実
施の形態を示す構成図。
【図8】本発明による電力系統の安定化装置の第5の実
施の形態を示す構成図。
【図9】本発明による電力系統の安定化装置の第6の実
施の形態を示す構成図。
【図10】本発明による電力系統の安定化装置の第7の
実施の形態を示す構成図。
【図11】本発明による電力系統の安定化装置の第8の
実施の形態を示す構成図。
【図12】本発明による電力系統の安定化装置の第9の
実施の形態を示す構成図。
【図13】本発明による電力系統の安定化装置の第10
の実施の形態を示す構成図。
【符号の説明】
1 測定部 2 脱調判定部 3 解列指示部 21 電圧位相差演算手段 22 電圧位相差傾向検出手段 23 電圧位相差レベル判定手段 24 電圧位相差傾向判定手段 25 脱調検出手段 26 有効電力傾向検出手段 27 電力傾向判定手段 28 電流傾向検出手段 29 電流傾向判定手段 30 電力レベル検出手段 31 電力レベル判定手段 32 電圧位相極性判定手段

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統に生じる動揺現象を検出し、系
    統の安定化を図る電力系統の安定化装置において、前記
    電力系統の連系点における自端の電圧と電流とを所定周
    期で測定する測定手段と、連系点を結ぶ連系線のインピ
    ーダンス*Z(*はベクトル量を意味する。以下同
    じ。)とすると前記測定手段から入力した電圧と電流と
    を用いて連系線両端の電圧位相差θを計算する電圧位相
    差演算手段と、時刻tの電圧*V(t)と電流*I
    (t)とから計算された電圧位相差θ(t)と所定時間
    Δtだけ前の時刻(t−Δt)とから計算された電圧位
    相差θ(t−Δt)とを比較し、前記電圧位相差の増減
    傾向を検出する電圧位相差傾向検出手段と、予め設けた
    電圧位相差のしきい値θu と、前記電圧位相差θ(t)
    との大小関係を判定する電圧位相差レベル判定手段と、
    前記電圧位相差の増減傾向を判定する電圧位相差傾向判
    定手段と、前記電圧位相の増減傾向と、前記電圧位相差
    に関する判定結果とに応じて、前記電力系統に脱調現象
    が生じているか否かを検出する脱調検出手段とを備えた
    ことを特徴とする電力系統の安定化装置。
  2. 【請求項2】 電力系統に生じる動揺現象を検出し、系
    統の安定化を図る電力系統の安定化装置において、前記
    電力系統の連系点における自端の電圧と電流と有効電力
    とを所定周期で測定する測定手段と、連系点を結ぶ連系
    線のインピーダンス*Zと前記測定手段から入力した電
    圧と電流とを用いて連系線両端の電圧位相差θを計算す
    る電圧位相差演算手段と、時刻tにて測定された有効電
    力P(t)と所定時間Δtだけ前の時刻(t−Δt)に
    て測定された有効電力P(t−Δt)とを比較し、前記
    有効電力の増減傾向を検出する有効電力傾向検出手段
    と、予め設けた電圧位相差のしきい値θu と、前記電圧
    位相差θ(t)との大小関係を判定する電圧位相差レベ
    ル判定手段と、前記有効電力の増減傾向を判定する電力
    傾向判定手段と前記電圧位相差に関する判定結果とに応
    じて、前記電力系統に脱調現象が生じているか否かを検
    出する脱調検出手段とを備えたことを特徴とする電力系
    統の安定化装置。
  3. 【請求項3】 電力系統に生じる動揺現象を検出し、系
    統の安定化を図る電力系統の安定化装置において、前記
    電力系統の連系点における自端の電圧と電流と電流実効
    値とを所定周期で測定する測定手段と、連系点を結ぶ連
    系線のインピーダンス*Zと前記測定手段から入力した
    電圧と電流とを用いて連系線両端の電圧位相差θを計算
    する電圧位相差演算手段と、時刻tに測定された電流実
    効値I(t)と所定時間Δtだけ前の時刻(t−Δt)
    で測定された電流実効値I(t−Δt)とを比較し、前
    記電流実効値の増減傾向を検出する電流傾向検出手段
    と、予め設けた電圧位相差のしきい値θu と、前記電圧
    位相差θ(t)との大小関係を判定する電圧位相差レベ
    ル判定手段と、前記電流実効値の増減傾向を判定する電
    流傾向判定手段と、前記電圧位相差に関する判定結果と
    に応じて、前記電力系統に脱調現象が生じているか否か
    を検出する脱調検出手段とを備えたことを特徴とする電
    力系統の安定化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電力系統の安定化装置に
    おいて、有効電力を所定周期で測定する手段を測定手段
    に追加し、電力系統が定常状態時に前記測定手段で測定
    された定常時の有効電力Poが予め記憶されると共に、
    前記測定手段から前記有効電力が順次入力され、時刻t
    にて測定された有効電力P(t)と前記定常有効電力P
    oとの大小関係を判定する電力レベル判定手段を設け、
    この電力レベル判定手段の結果を加えて前記電力系統に
    脱調現象が生じているか否かを検出する脱調検出手段と
    を備えたことを特徴とする電力系統の安定化装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の電力系統の安定化装置に
    おいて、電力系統が定常状態時に前記測定手段で測定さ
    れた定常時の有効電力Poが予め記憶されると共に、前
    記測定手段から前記有効電力が順次入力され、時刻tに
    測定された有効電力P(t)と前記定常有効電力Poと
    の大小関係を判定する電力レベル判定手段を設け、この
    電力レベル判定手段の結果を加えて前記電力系統に脱調
    現象が生じているか否かを検出する脱調検出手段とを備
    えたことを特徴とする電力系統の安定化装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の電力系統の安定化装置に
    おいて、電流実行値を所定周期で測定する手段を測定手
    段に追加し、電力系統が定常状態時に前記測定手段で測
    定された定常時の有効電力Poが予め記憶されると共
    に、前記測定手段から前記有効電力が順次入力され、時
    刻tに測定された有効電力P(t)と前記定常有効電力
    Poとの大小関係を判定する電力レベル判定手段を設
    け、この電力レベル判定手段の結果を加えて前記電力系
    統に脱調現象が生じているか否かを検出する脱調検出手
    段とを備えたことを特徴とする電力系統の安定化装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の電力系統の安定化装置に
    おいて、電流実効値を所定周期で測定する手段を測定手
    段に追加し、時刻tにて測定された電流実効値I(t)
    と所定時間Δtだけ前の時刻(t−Δt)にて測定され
    た電流実効値I(t−Δt)とを比較し、前記電流実効
    値の増減傾向を検出する電流傾向検出手段を設け、この
    電流傾向検出手段の結果を加えて前記電力系統に脱調現
    象が生じているか否かを検出する脱調検出手段とを備え
    たことを特徴とする電力系統の安定化装置。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の電力系統の安定化装置に
    おいて、電流実効値を所定周期で測定する手段を測定手
    段に追加し、時刻tにて測定された電流実効値I(t)
    と所定時間Δtだけ前の時刻(t−Δt)で測定された
    電流実効値I(t−Δt)とを比較し、前記電流実効値
    の増減傾向を検出する電流傾向検出手段を設け、この電
    流傾向検出手段の結果を加えて前記電力系統に脱調現象
    が生じているか否かを検出する脱調検出手段とを備えた
    ことを特徴とする電力系統の安定化装置。
  9. 【請求項9】 電力系統に生じる動揺現象を検出し、系
    統の安定化を図る電力系統の安定化装置において、前記
    電力系統の連系点における電圧と電流と有効電力とを所
    定周期で測定する測定手段と、連系点を結ぶ連系線のイ
    ンピーダンス*Zと前記測定手段から入力した電圧と電
    流とを用いて連系線両端の電圧位相差θを計算する電圧
    位相差演算手段と、時刻tにて測定された有効電力P
    (t)と所定時間Δtだけ前の時刻(t−Δt)にて測
    定された有効電力P(t−Δt)とを比較し、前記有効
    電力の増減傾向を検出する有効電力傾向検出手段と、前
    記有効電力の増減状態を判定する電力傾向判定手段と、
    電圧位相差θ(t)の正負の符号を判定する電圧位相極
    性判定手段と、電力系統が定常状態時に前記測定手段で
    測定された定常時の有効電力Poが予め記憶されると共
    に、前記測定手段から前記有効電力が順次入力される電
    力レベル検出手段と、時刻tに測定された有効電力P
    (t)と前記定常有効電力Poとの大小関係を判定する
    電力レベル判定手段と、前記有効電力の増減傾向と、前
    記電圧位相差の符号と、前記有効電力P(t)と前記定
    常有効電力Poに関する判定結果とに応じて、前記電力
    系統に脱調現象が生じているか否かを検出する脱調検出
    手段とを備えたことを特徴とする電力系統の安定化装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の電力系統の安定化装置
    において、時刻tに測定された電圧位相差θ(t)と所
    定時間Δtだけ前の時刻(t−Δt)で測定された電圧
    位相差θ(t−Δt)とを比較し、前記電圧位相差θの
    増減傾向を検出する電圧位相差傾向検出手段を設け、こ
    の電圧位相差傾向検出手段の結果を加えて前記電力系統
    に脱調現象が生じているか否かを検出する脱調検出手段
    とを備えたことを特徴とする電力系統の安定化装置。
  11. 【請求項11】 電力系統に生じる動揺現象を検出し、
    系統の安定化を図る電力系統の安定化装置を実現するプ
    ログラムであって、前記電力系統の連系点における自端
    の電圧と電流とを所定周期で測定する測定手段を実行す
    る機能と、連系点を結ぶ連系線のインピーダンス*Zと
    すると前記測定手段から入力した電圧と電流とを用いて
    連系線両端の電圧位相差θを計算する電圧位相差演算手
    段を実行する機能と、時刻tの電圧*V(t)と電流*
    I(t)とから計算された電圧位相差θ(t)と所定時
    間Δtだけ前の時刻(t−Δt)とから計算された電圧
    位相差θ(t−Δt)とを比較し、前記電圧位相差の増
    減傾向を検出する電圧位相差傾向検出手段を実行する機
    能と、予め設けた電圧位相差のしきい値θu と、前記電
    圧位相差θ(t)との大小関係を判定する電圧位相差レ
    ベル判定手段を実行する機能と、前記電圧位相差の増減
    傾向を判定する電圧位相差判定手段を実行する機能と、
    前記電圧位相の増減傾向と、前記電圧位相差に関する判
    定結果とに応じて、前記電力系統に脱調現象が生じてい
    るか否かを検出する脱調検出手段を実行する機能とを実
    現するプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能
    な記憶媒体。
  12. 【請求項12】 電力系統に生じる動揺現象を検出し、
    系統の安定化を図る電力系統の安定化装置を実現するプ
    ログラムであって、前記電力系統の連系点における自端
    の電圧と電流と有効電力とを所定周期で測定する測定手
    段を実行する機能と、連系点を結ぶ連系線のインピーダ
    ンス*Zと前記測定手段から入力した電圧と電流とを用
    いて連系線両端の電圧位相差θを計算する電圧位相差演
    算手段を実行する機能と、時刻tにて測定された有効電
    力P(t)と所定時間Δtだけ前の時刻(t−Δt)に
    て測定された有効電力P(t−Δt)とを比較し、前記
    有効電力の増減傾向を検出する有効電力傾向検出手段を
    実行する機能と、予め設けた電圧位相差のしきい値θu
    と、前記電圧位相差θ(t)との大小関係を判定する電
    圧位相差レベル判定手段を実行する機能と、前記有効電
    力の増減傾向を判定する電力傾向判定手段を実行する機
    能と前記電圧位相差に関する判定結果とに応じて、前記
    電力系統に脱調現象が生じているか否かを検出する脱調
    検出手段を実行する機能とを実現するプログラムを記憶
    したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  13. 【請求項13】 電力系統に生じる動揺現象を検出し、
    系統の安定化を図る電力系統の安定化装置を実現するプ
    ログラムであって、前記電力系統の連系点における自端
    の電圧と電流と電流実効値とを所定周期で測定する測定
    手段を実行する機能と、連系点を結ぶ連系線のインピー
    ダンス*Zと前記測定手段から入力した電圧と電流とを
    用いて連系線両端の電圧位相差θを計算する電圧位相差
    演算手段を実行する機能と、時刻tに測定された電流実
    効値I(t)と所定時間Δtだけ前の時刻(t−Δt)
    で測定された電流実効値I(t−Δt)とを比較し、前
    記電流実効値の増減傾向を検出する電流傾向検出手段を
    実行する機能と、予め設けた電圧位相差のしきい値θu
    と、前記電圧位相差θ(t)との大小関係を判定する電
    圧位相差レベル判定手段を実行する機能と、前記電流実
    効値の増減傾向を判定する電流傾向判定手段を実行する
    機能と、前記電圧位相差に関する判定結果とに応じて、
    前記電力系統に脱調現象が生じているか否かを検出する
    脱調検出手段を実行する機能とを実現するプログラムを
    記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  14. 【請求項14】 請求項2記載の電力系統の安定化装置
    を実現するプログラムを記憶した媒体であって、電流実
    効値を所定周期で測定する手段を実行する機能を測定手
    段に追加し、時刻tにて測定された電流実効値I(t)
    と所定時間Δtだけ前の時刻(t−Δt)で測定された
    電流実効値I(t−Δt)とを比較し、前記電流実効値
    の増減傾向を検出する電流傾向検出手段を実行する機能
    を設け、この電流傾向検出手段の結果を加えて前記電力
    系統に脱調現象が生じているか否かを検出する脱調検出
    手段を実行する機能とを実現するプログラムを記憶した
    コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  15. 【請求項15】 電力系統の安定化装置を実現するプロ
    グラムを記憶した媒体であって、電力系統の連系点にお
    ける電圧と電流と有効電力とを所定周期で測定する測定
    手段を実行する機能と、連系点を結ぶ連系線のインピー
    ダンス*Zと前記測定手段から入力した電圧と電流とを
    用いて連系線両端の電圧位相差θを計算する電圧位相差
    演算手段を実行する機能と、時刻tにて測定された有効
    電力P(t)と所定時間Δtだけ前の時刻(t−Δt)
    にて測定された有効電力P(t−Δt)とを比較し、前
    記有効電力の増減傾向を検出する有効電力傾向検出手段
    を実行する機能と、前記有効電力の増減状態を判定する
    電力傾向判定手段を実行する機能と、電圧位相差θ
    (t)の正負の符号を判定する電圧位相極性判定手段を
    実行する機能と、電力系統が定常状態時に前記測定手段
    で測定された定常時の有効電力Poが予め記憶されると
    共に、前記測定手段から前記有効電力が順次入力される
    電力レベル検出手段を実行する機能と、時刻tに測定さ
    れた有効電力P(t)と前記定常有効電力Poとの大小
    関係を判定する電力レベル判定手段を実行する機能と、
    前記有効電力の増減傾向と、前記電圧位相差の符号と、
    前記有効電力P(t)と前記定常有効電力Poに関する
    判定結果とに応じて、前記電力系統に脱調現象が生じて
    いるか否かを検出する脱調検出手段を実行する機能とを
    実現するプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可
    能な記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101606919B1 (ko) * 2015-11-20 2016-03-28 (주)오엔앰 코리아 전압 조정 기능을 갖는 비동기 투입방지용 차단장치

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