JP2003032178A - Avmシステム - Google Patents

Avmシステム

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JP2003032178A
JP2003032178A JP2001219047A JP2001219047A JP2003032178A JP 2003032178 A JP2003032178 A JP 2003032178A JP 2001219047 A JP2001219047 A JP 2001219047A JP 2001219047 A JP2001219047 A JP 2001219047A JP 2003032178 A JP2003032178 A JP 2003032178A
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JP
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dynamic
sensor
command
signal processing
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JP2001219047A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Fujiwara
伸陽 藤原
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Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 AVM端末の動態キーを押下しなくても、自
動的に出動車両の動態情報を指令センタに送信する。 【解決手段】 AVM端末35をGPS受信機35f
と、現在走行中の位置情報や予め登録した各種の位置情
報などを記憶しているメモリ部35aと、緊急車両に装
備された種々の機器の状態を検知するセンサ入力部35
hと、キー入力部35cと、メモリ部35aに記憶して
いるデータを所定の手順で判別し、判別結果である現在
の動態名を出力する判別部35iと、出力された動態名
または、押下されたキー信号に対応する動態名のどちら
かに、その動態が発生した発生時間を付加した動態情報
を送受信部34を介して指令センタへ送信するととも
に、これらを制御する信号処理部35dとで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AVMシステムに
係わり、緊急事態により出動した緊急車両の動態を逐一
指令センタに送信するAVM端末を緊急車両に搭載した
AVMシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、AVMシステムは、例えば図3の
ブロック図で示す消防署用のシステムであり、指令セン
タと署所と消防車である緊急車両(いずれも図示せず)
とに備えられた無線装置で構成されていた。指令センタ
には、火災発生時に無線による音声回線およびデータ回
線を介して指令を発する機能を有しており、アンテナ7
1が接続された送受信部72と、各種の指令を入力する
ための操作卓73と、受信した情報や指令情報を一時的
に記憶するメモリ部74と、指令情報や現場の状況、緊
急車両の動態などを表示する表示部75と、署所や緊急
車両と音声で交信するスピーカ76とマイク77と、こ
れらを制御するための信号処理部78とで構成された無
線装置70が設置されている。
【0003】一方、署所には、指令センタからの指令を
受信し、所属している緊急車両を出動させるため、アン
テナ81が接続された送受信部82と、指令センタから
の指令を一時的に記憶するメモリ部83と、同記憶され
た指令内容を表示する表示部84と、指令センタからの
指令を音声で伝達する拡声器85と、指令センタと音声
で交信するスピーカ86とマイク87と、これらを制御
するための信号処理部88とで構成された無線装置80
が設置されている。また、この無線装置80は指令セン
タや緊急車両と交信する機能も備えている。
【0004】また、緊急車両には、マイク91とスピー
カ92とアンテナ93が接続された送受信部94と、A
VM(Automatic Vehicle Monitoring)端末95とで構成
された無線装置90が搭載されている。AVM端末95
は、指令センタから送受信部94を介して指令を受信
し、受信した指令を一時的に記憶させるメモリ部95a
と、同記憶された指令内容を表示する表示部95bと、
押下されたキー信号を出力するキー入力部95cと、キ
ー信号に対応して緊急車両の現在の動態を表す動態名に
動態の発生時間を付加した動態情報を出力し、同動態情
報を送受信部94を介して指令センタへ送信するととも
に、これらを制御する信号処理部95dとから構成され
ている。
【0005】つぎにシステム全体の動作を順を追って説
明する。電話などにより火災発生の連絡を受けた指令セ
ンタは、火災現場に一番近い署所を選択し、無線により
緊急車両の出動指令を送信する。出動指令は、発生現
場、状況、出動車両の指定などを表す音声及びデータか
らなり、これを受信した署所では、受信音声を拡声器8
5を通して署所内に放送する。これを受けた消防隊員
(図示せず)は、指定された緊急車両に乗車し現場に急
行する。一方、出動指令のデータは、署所の信号処理部
88により表示部84へ指令内容が表示されるととも
に、緊急車両に搭載された送受信部94を介してAVM
端末95にも受信される。AVM端末95では、受信し
た指令をメモリ部95aに記憶するとともに、表示部9
5bに表示させる。このAVM端末95は指令センタか
らの指令を受信して表示する機能の他に、出動した緊急
車両の動態を指令センタに送信する機能を有している。
【0006】例えば署所から出動した緊急車両は、この
状態を指令センタに伝えるため、AVM端末95のキー
入力部95cのキーに割り当てられている”出動”キー
を押下する。すると、このキー信号はキー入力部95c
から信号処理部95dへ伝わり、同信号処理部95dで
この信号と対応する動態名とその発生時間からなるデジ
タルの動態情報を生成し、送受信部94を介して指令セ
ンタに送信する。この動態情報を受信した指令センタで
は、信号処理部78により出動した緊急車両とその動態
が発生した時刻とを表示部75に表示する。つぎに、緊
急車両が火災現場に到着すると、AVM端末95の”現
場到着”キーを押下する。この動態情報も前述と同様に
指令センタに送られる。さらに、放水を開始したら”放
水開始”、火災が鎮火したら”鎮火”、署所に緊急車両
が帰ってきたら”帰署”の各キーを押下することによ
り、指令センタでは出動した緊急車両の動態とその発生
時間とを常に把握し、適切な指令を出すことができる。
【0007】しかしながら、火災現場は混乱しており、
現場の対処を優先する場合が有り、現在の動態情報を指
令センタに送信することが後回しになり、指令センタで
適切な指令が出せないことがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上述べた問
題点を解決し、AVM端末の動態キーを押下しなくて
も、自動的に出動車両の動態情報を指令センタに送信す
るAVM端末を備えたAVMシステムを提供することを
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するため、災害や事件発生時に無線による音声回線
およびデータ回線を介して指令を発する指令センタと、
同指令センタと無線装置で交信し、所属している緊急車
両を出動させる各署所と、前記緊急車両に前記指令セン
タと無線で交信する送受信部とともに搭載され、同送受
信部を介して前記指令センタからの指令を受信し、押下
されたキー信号を出力するキー入力部を備え、前記キー
信号に対応して前記緊急車両の現在の動態を表す動態名
に動態の発生時間を付加した動態情報を出力する信号処
理部を備え、同動態情報を前記送受信部を介して前記指
令センタへ送信するAVM(Automatic Vehicle Monitor
ing)端末とからなるAVMシステムにおいて、前記AV
M端末に、前記緊急車両の現在の位置を検出し、検出し
た位置情報を前記信号処理部へ出力するGPS(Global
Positioning System )受信機と、前記信号処理部に入力
された前記緊急車両の現在の位置情報を含み、前記緊急
車両の現在の状態を表す現在の比較情報と、前記指令セ
ンタからの指令により受信した現場の位置情報と出動指
令を受けた前記署所の位置情報とを含む被比較情報と、
予め決められた動態での前記現在の比較情報と前記被比
較情報との比較結果および同比較結果に対応する前記動
態名とからなる動態比較情報とを記憶するメモリ部と、
同メモリ部に記憶されている前記現在の比較情報と前記
被比較情報とを比較し、その比較結果と前記動態比較情
報とをさらに比較し、その比較結果が一致するときに対
応する前記動態名を前記信号処理部に出力する判別部と
を設け、同判別部から前記動態名が出力されたとき、前
記信号処理部は前記送受信部を介して前記指令センタに
前記動態情報を自動的に送信する。
【0010】また、複数の前記動態比較情報を予め決め
られた動態に対応した順序で判別する。
【0011】また、前記現在の比較情報に前記指令セン
タからの指令のデータに含まれる出動対象の前記緊急車
両を識別する出動移動局番号と、前記被比較情報に予め
重複なく決められた前記緊急車両の移動局番号と、前記
動態比較情報に前記出動移動局番号と前記移動局番号と
の一致を示す情報とを追加する。
【0012】また、前記AVM端末に、前記緊急車両に
備えられた機器の状態を検知するセンサと、同センサの
信号を入力し、同センサの状態情報を前記信号処理部の
制御により前記メモリ部へ記憶させるセンサ入力部とを
追加して設け、前記現在の比較情報に前記センサの状態
情報と、前記被比較情報に所定のセンサの状態情報と、
前記動態比較情報に前記センサの状態情報と前記所定の
センサの状態情報との比較結果を示す情報とを追加す
る。
【0013】また、前記センサ入力部は、前記センサで
の状態変化を検出してから所定の時間の間に変化がない
場合に前記センサの状態情報を前記信号処理部へ送出す
る。
【0014】また、前記信号処理部は、前記キー入力部
から動態を表すキー信号を入力した後には、前記判別部
から出力された動態を表すキー信号と対応する前記動態
名の情報を破棄する。
【0015】また、前記信号処理部は、前記動態情報を
自動的に前記指令センタへ送信した後には、送信された
同動態情報と対応するキー信号を前記キー入力部から受
け取った場合に、同キー信号を破棄する。
【0016】また、前記センサは、消防自動車の放水を
開始/停止させるスイッチの状態を検知する。
【0017】また、前記センサは、ハシゴ車のハシゴの
伸縮を開始/停止させるスイッチの状態を検知する。
【0018】前記信号処理部は、前記センサ入力部から
前記所定の時間が経過した前記センサの状態情報を入力
し、前記判別部から前記動態名が出力されたとき、前記
発生時間を現在の時間から前記所定の時間だけ遡った時
間値としてなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明によ
るAVMシステムを詳細に説明する。図1は本発明によ
るAVMシステムの一実施例を示すブロック図であり、
システムに備えられている無線機器を示している。この
実施例でのAVMシステムは消防署用のシステムであ
り、指令センタと署所と消防車である緊急車両(いずれ
も図示せず)とに備えられた無線装置で構成されてい
る。指令センタには、火災発生時に無線による音声回線
およびデータ回線を介して指令を発する機能を有してお
り、アンテナ11が接続された送受信部12と、各種の
指令を入力するための操作卓13と、受信した情報や指
令情報を一時的に記憶するメモリ部14と、指令情報や
現場の状況、緊急車両の動態などを表示する表示部15
と、署所や緊急車両と音声で交信するスピーカ16とマ
イク17と、これらを制御するための信号処理部18と
で構成された無線装置10が設置されている。
【0020】一方、署所には、指令センタからの指令を
受信し、所属している緊急車両を出動させるため、アン
テナ21が接続された送受信部22と、指令センタから
の指令を一時的に記憶するメモリ部23と、同記憶され
た指令内容を表示する表示部24と、指令センタからの
指令を音声で伝達する拡声器25と、指令センタと音声
で交信するスピーカ26とマイク27と、これらを制御
するための信号処理部28とで構成された無線装置20
が設置されている。また、この無線装置20は指令セン
タや緊急車両と交信する機能も備えている。
【0021】また、緊急車両には、マイク31とスピー
カ32とアンテナ33が接続された送受信部34と、A
VM(Automatic Vehicle Monitoring)端末35とで構成
された無線装置30が搭載されている。AVM端末35
は、衛星からの電波をアンテナ35eで受けて現在走行
中の位置を確認できるGPS(Global Positioning Syst
em )受信機35fと、現在走行中の位置を地図にして表
示するGPS受信機35f用の表示部35gと、指令セ
ンタから送受信部34を介して指令を受信し、受信した
指令を一時的に記憶させるとともに、GPS受信機35
fから受けた現在走行中の位置情報や予め登録した各種
の位置情報などを記憶しているメモリ部35aと、記憶
された指令内容を表示する表示部35bと、緊急車両に
装備された種々の機器の状態を検知するセンサの信号
を、信号処理部3dを介してメモリ部35aへ記憶させ
るセンサ入力部35hと、押下されたキーと対応するキ
ー信号を出力するキー入力部35cと、メモリ部35a
に記憶しているデータを所定の手順で判別し、判別結果
である現在の動態名を出力する判別部35iと、出力さ
れた動態名または、押下されたキー信号に対応する動態
名のどちらかに、その動態が発生した発生時間を付加し
た動態情報を送受信部34を介して指令センタへ送信す
るとともに、これらを制御する信号処理部35dとから
構成されている。また、センサ入力部35hへは、例え
ばハシゴ消防自動車のハシゴ(図示せず)を伸縮させる
ハシゴ伸縮スイッチ36の状態や、放水の開始/停止を
制御する放水スイッチ37の状態が入力されており、信
号処理部35dを介して常に現在のスイッチ状態がメモ
リ部35aへ更新、記憶されている。
【0022】以上の構成において、つぎにその動作を順
を追って説明する。電話などにより火災発生の連絡を受
けた指令センタは、火災現場に一番近い署所を選択し、
無線により緊急車両の出動指令を署所送信する。出動指
令は、発生現場の位置情報、現場の状況、出動すべき出
動車両の指定などを表す音声及びデータからなり、これ
を受信した署所では、受信音声を拡声器25を通して署
所内に放送する。これを受けた消防隊員(図示せず)
は、指定された緊急車両に乗車し現場に急行する。一
方、出動指令のデータは、署所の信号処理部28により
表示部24へ指令内容が表示されるとともに、緊急車両
に搭載された送受信部34を介してAVM端末35にも
受信される。AVM端末35では、受信した指令をメモ
リ部35aに記憶するとともに、表示部35bに表示さ
せる。このAVM端末35は指令センタからの指令を受
信して表示する機能の他に、出動した緊急車両の動態情
報を指令センタに送信する機能を有しており、従来例で
説明したようにAVM端末35のキーを逐次押下する方
法と、本願の要旨である自動的に適切な現在の動態情報
を指令センタに送信する方法とを両方備えている。
【0023】ここでは自動的に現在の動態情報を指令セ
ンタに送信する方法を説明する。緊急出動した車両の現
在の動態を決定する要因としては、出動する車両の区
別、現在の位置、出動した署所の場所、火災現場の場
所、搭載された機器の状態の5つがある。車両の区別
は、指令センタから出動の指令が送信されたときに含ま
れている出動移動局番号で行なわれる。緊急車両は同じ
署所でも複数台が配置されており、すべてが出動すると
は限らない。従って出動指示を受けない車両は管理の対
象外となる。これを区別するために、全ての署所を通し
て重複しない移動局番号がそれぞれの車両に割り当てら
れており、この中から前述の出動移動局番号として移動
局番号が指令センタからの指令として指定される。搭載
された機器の状態は、その機器が使用開始されたり、終
了したりすることにより、出動車両の状態を把握でき
る。例えば、ハシゴ消防車のハシゴが延ばされた状態で
あれば、高所への消防活動の開始を意味しており、ま
た、放水スイッチが押された状態であれば、放水の開始
を意味している。また、現在の位置情報と、出動した署
所の位置情報、または火災が発生している現場の位置情
報との一致または不一致を調べることにより、出動車両
が署所にまだいるのか、または現場へ向かっている途中
なのか、現場へ到着したのか、などを知ることができ
る。本願では現在の位置情報を得るためにGPS受信機
35fを使用しており、現在の位置情報がAVM端末3
5の信号処理部35dを介してメモリ部35aに常に更
新、記憶されている。また、緊急車両が出動した署所の
位置情報は固定情報であるため、事前にメモリ部35a
へ記憶されている。さらに、火災現場の位置情報につい
ては、指令センタからの指令に含まれており、指令を受
信すると同時にメモリ部35aへ記憶される。
【0024】また、出動した緊急車両は予め定めた一連
のパターンに沿って行動しており、これに対応して、例
えば通常の消防自動車には以下のように各動態名が付与
されている。ただし、これらの動態名を指令センタへ送
ることは、前述のように出動移動局番号により指示され
た車両に限定される。 順序 動態名 判断基準 1.出動 :現在の位置情報が配置された署所と等し
くない。 2.現場到着:現在の位置情報が現場の位置情報と等し
いか近い。 3.放水開始:搭載された機器の放水スイッチがON状
態になった。 4.鎮火 :搭載された機器の放水スイッチがOFF
状態になった。 5.帰署 :現在の位置情報が署所の位置情報と等し
いか近い。 このパターンは常に同じであり、逆に判断基準と、現在
の位置や機器の状態などの各種の情報が一致すればその
時の動態を決定できる。この予想されるパターンを動態
の比較情報としてメモリ部35aへ格納した状態を表し
たのが図2である。比較した結果が等しければ”○”、
等しくなければ”×”印として表されている。
【0025】一方、この動態比較情報と比較するものと
して、図2に示す現在の比較情報と被比較情報とがあ
る。実際にはこの現在の比較情報と被比較情報とを比較
し、その結果が、ある動態比較情報のすべての項目と一
致すれば、その動態比較情報に対応して格納されている
動態名が現在の動態となる。現在の比較情報は、出動移
動局番号と、車両の現在の位置、放水スイッチの状態か
ら構成されており、これと対応して比較される被比較情
報は、割り当てられた移動局番号と、出動した署所の位
置と、現場の位置と、放水スイッチの状態から構成され
ている。なお、車両の現在の位置は、出動した署所の位
置と現場の位置とのそれぞれと比較される。前述のよう
に、出動移動局番号と現場の位置とは指令センタからの
出動指令にその情報が含まれており、指令を受信した時
にメモリ部35aへ格納される。また、車両の現在の位
置は、GPS受信機35fから常に送られて来る情報で
ある。さらに、現在の比較情報での放水スイッチの状態
は、センサ入力部35hで常に検出している放水スイッ
チ37の現在の状態であり、この情報も常にメモリ部3
5aへ格納されている。その他の項目については固定項
目であり、事前にメモリ部35aへ格納されている。
【0026】つぎに図2を用いて、メモリ部35aに記
憶されたこれらの情報をもとに、判別部35iで動態名
を判別する方法を説明する。先ず最初に、現在の比較情
報と被比較情報とをそれぞれの項目ごとに比較し、その
一致または不一致を判別する。例えば、出動の指令が来
た後の状態を表している図2において、出動移動局番号
と割り当てられた移動局番号は、共に#1であり一致し
ている。一致しているので、この比較結果を○とする。
また、車両の現在の位置は、東経137 度29分、北緯76度
41分であり、出動した署所の位置である東経137 度30
分、北緯76度40分とは一致しないので、結果は×であ
る。同様に現場の位置は東経137 度28分、北緯76度48分
であるため結果は×である。さらに、現在の放水スイッ
チの状態はOFF 、比較される状態はONであるため結果は
×である。この結果は動態比較情報1と比較した場合に
一致しており、これと対応する動態名”出動”が現在の
動態を表している。このように判別部35iでは一定時
間ごとにこの判別を繰り返しており、現在の動態が変化
した時にその動態名を信号処理部35dへ出力する。こ
の動態名を前述のように自動的に指令センタに送信する
ことにより、指令センタでは確実に現在の出動車両の動
態を把握することができる。
【0027】また、判別部35iでは動態比較情報に順
番を表す番号を付加しており、ある動態が確定したらこ
の番号を一つ進め、次の動態比較情報を用いるように管
理している。従って例えば図2の動態比較情報2と動態
比較情報4とが同じ情報であったとしても確実に区別す
ることができる。また、移動局番号も出動車両と待機車
両とで区別されているため、待機車両がガソリン補給な
どで動いたとしても、不要な動態情報を指令センタに送
信することがない。また、センサ入力部35hは、各セ
ンサでの状態変化を検出してから所定の時間、例えば1
0分の間に変化がない場合にのみ、各センサの状態情報
を信号処理部へ送出する。このため、”放水開始”の動
態を判別したのち、一時的に放水を中断し、その後放水
を再開したとしても、誤って”鎮火”の動態を判別する
ことがない。さらに、信号処理部35dは、センサ入力
部35hから所定の時間が経過したセンサの状態情報を
入力し、判別部35iから動態名が出力されたとき、発
生時間を現在の時間から所定の時間だけ遡った時間値と
する。これは前述のように、センサの状態が確定するま
で動態の確定が遅れるため、所定の時間、例えば10分
前の時間を正式な動態の発生時間とすることにより、正
確な時間管理を行なうことができる。
【0028】また、信号処理部35dはキー入力部35
cから動態を表すキー信号を入力した後は、判別部35
iから出力された動態名がこのキー押下による動態と同
じなら、動態名の情報を破棄するようにしている。この
機能により、動態情報の二重送信を防ぐとともに消防隊
員のキー操作を優先させ、より精度の高い情報を指令セ
ンタに送ることができる。また、信号処理部35dは、
動態情報を自動的に指令センタへ送信した後に、キー入
力部35cからこの送信した動態と同じ内容を表すキー
信号を受け取った場合に、同キー信号を破棄する。この
機能により、動態情報の二重送信を防ぐことができる。
また、車両に備えられた機器のセンサは、消防自動車の
放水を開始/停止させる放水スイッチ37の状態やハシ
ゴ車のハシゴの伸縮を開始/停止させるハシゴ伸縮スイ
ッチ36の状態を検知しているため、より詳細な動態情
報を指令センタで把握できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるAV
Mシステムによれば、AVM端末に、緊急車両の現在の
位置を検出し、検出した位置情報を信号処理部へ出力す
るGPS受信機と、信号処理部に入力された緊急車両の
現在の位置情報を含み、緊急車両の現在の状態を表す現
在の比較情報と、指令センタからの指令により受信した
現場の位置情報と出動指令を受けた署所の位置情報とを
含む被比較情報と、予め決められた動態での現在の比較
情報と被比較情報との比較結果および同比較結果に対応
する動態名とからなる動態比較情報とを記憶するメモリ
部と、同メモリ部に記憶されている現在の比較情報と被
比較情報とを比較し、その比較結果と動態比較情報とを
さらに比較し、その比較結果が一致するときに対応する
動態名を信号処理部に出力する判別部とを設け、同判別
部から動態名が出力されたとき、信号処理部は送受信部
を介して指令センタに動態情報を自動的に送信すること
により、AVM端末の動態キーを押下しなくても、自動
的に出動車両の動態情報を指令センタに送信できるた
め、出動車両において動態を送信するキーを押し忘れた
としても、指令センタでは最新の動態情報を受信するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるAVMシステムの一実施例を示す
ブロック図であり、(A)は指令センタに、(B)は署
所に、(C)は緊急車両にそれぞれ備えられた無線機器
を示している。
【図2】AVM端末に備えられたメモリ部の内容を表す
説明図である。
【図3】従来のAVMシステムの一実施例を示すブロッ
ク図であり、(A)は指令センタに、(B)は署所に、
(C)は緊急車両にそれぞれ備えられた無線機器を示し
ている。
【符号の説明】
10 指令センタの無線装置 11 アンテナ 12 送受信部 13 操作卓 14 メモリ部 15 表示部 16 スピーカ 17 マイク 18 信号処理部 20 署所の無線装置 21 アンテナ 22 送受信部 23 メモリ部 24 表示部 25 拡声器 26 スピーカ 27 マイク 28 信号処理部 30 緊急車両の無線装置 31 マイク 32 スピーカ 33 アンテナ 34 送受信部 35 AVM端末 35a メモリ部 35b 表示部 35c キー入力部 35d 信号処理部 35e アンテナ 35f GPS受信機 35g 表示部 35h センサ入力部 35i 判別部 36 ハシゴ伸縮スイッチ 37 放水スイッチ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 災害や事件発生時に無線による音声回線
    およびデータ回線を介して指令を発する指令センタと、
    同指令センタと無線装置で交信し、所属している緊急車
    両を出動させる各署所と、前記緊急車両に前記指令セン
    タと無線で交信する送受信部とともに搭載され、同送受
    信部を介して前記指令センタからの指令を受信し、押下
    されたキー信号を出力するキー入力部を備え、前記キー
    信号に対応して前記緊急車両の現在の動態を表す動態名
    に動態の発生時間を付加した動態情報を出力する信号処
    理部を備え、同動態情報を前記送受信部を介して前記指
    令センタへ送信するAVM(Automatic Vehicle Monitor
    ing)端末とからなるAVMシステムにおいて、 前記AVM端末に、前記緊急車両の現在の位置を検出
    し、検出した位置情報を前記信号処理部へ出力するGP
    S(Global Positioning System )受信機と、 前記信号処理部に入力された前記緊急車両の現在の位置
    情報を含み、前記緊急車両の現在の状態を表す現在の比
    較情報と、前記指令センタからの指令により受信した現
    場の位置情報と出動指令を受けた前記署所の位置情報と
    を含む被比較情報と、予め決められた動態での前記現在
    の比較情報と前記被比較情報との比較結果および同比較
    結果に対応する前記動態名とからなる動態比較情報とを
    記憶するメモリ部と、 同メモリ部に記憶されている前記現在の比較情報と前記
    被比較情報とを比較し、その比較結果と前記動態比較情
    報とをさらに比較し、その比較結果が一致するときに対
    応する前記動態名を前記信号処理部に出力する判別部と
    を設け、 同判別部から前記動態名が出力されたとき、前記信号処
    理部は前記送受信部を介して前記指令センタに前記動態
    情報を自動的に送信してなることを特徴とするAVMシ
    ステム。
  2. 【請求項2】 複数の前記動態比較情報を予め決められ
    た動態に対応した順序で判別してなることを特徴とする
    請求項1記載のAVMシステム。
  3. 【請求項3】 前記現在の比較情報に前記指令センタか
    らの指令のデータに含まれる出動対象の前記緊急車両を
    識別する出動移動局番号と、前記被比較情報に予め重複
    なく決められた前記緊急車両の移動局番号と、前記動態
    比較情報に前記出動移動局番号と前記移動局番号との一
    致を示す情報とを追加してなることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載のAVMシステム。
  4. 【請求項4】 前記AVM端末に、前記緊急車両に備え
    られた機器の状態を検知するセンサと、同センサの信号
    を入力し、同センサの状態情報を前記信号処理部の制御
    により前記メモリ部へ記憶させるセンサ入力部とを追加
    して設け、 前記現在の比較情報に前記センサの状態情報と、前記被
    比較情報に所定のセンサの状態情報と、前記動態比較情
    報に前記センサの状態情報と前記所定のセンサの状態情
    報との比較結果を示す情報とを追加してなることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3記載のAVMシステム。
  5. 【請求項5】 前記センサ入力部は、前記センサでの状
    態変化を検出してから所定の時間の間に変化がない場合
    に前記センサの状態情報を前記信号処理部へ送出してな
    ることを特徴とする請求項4記載のAVMシステム。
  6. 【請求項6】 前記信号処理部は、前記キー入力部から
    動態を表すキー信号を入力した後には、前記判別部から
    出力された動態を表すキー信号と対応する前記動態名の
    情報を破棄してなることを特徴とする請求項1乃至請求
    項5記載のAVMシステム。
  7. 【請求項7】 前記信号処理部は、前記動態情報を自動
    的に前記指令センタへ送信した後には、送信された同動
    態情報と対応するキー信号を前記キー入力部から受け取
    った場合に、同キー信号を破棄してなることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項5記載のAVMシステム。
  8. 【請求項8】 前記センサは、消防自動車の放水を開始
    /停止させるスイッチの状態を検知してなることを特徴
    とする請求項4記載のAVMシステム。
  9. 【請求項9】 前記センサは、ハシゴ車のハシゴの伸縮
    を開始/停止させるスイッチの状態を検知してなること
    を特徴とする請求項4記載のAVMシステム。
  10. 【請求項10】 前記信号処理部は、前記センサ入力部
    から前記所定の時間が経過した前記センサの状態情報を
    入力し、前記判別部から前記動態名が出力されたとき、
    前記発生時間を現在の時間から前記所定の時間だけ遡っ
    た時間値としてなることを特徴とする請求項5記載のA
    VMシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7432409B2 (ja) 2020-03-17 2024-02-16 株式会社モリタホールディングス 特装車活動判断装置及び特装車活動判断プログラム

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JP2002525728A (ja) * 1998-09-15 2002-08-13 クゥアルコム・インコーポレイテッド 無線通信システムにおけるイベント自動検知のための方法及び装置

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