JP2003031162A - アノード端子と高圧トランスとの一体構造を有する画像表示装置 - Google Patents

アノード端子と高圧トランスとの一体構造を有する画像表示装置

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JP2003031162A
JP2003031162A JP2001216809A JP2001216809A JP2003031162A JP 2003031162 A JP2003031162 A JP 2003031162A JP 2001216809 A JP2001216809 A JP 2001216809A JP 2001216809 A JP2001216809 A JP 2001216809A JP 2003031162 A JP2003031162 A JP 2003031162A
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Hisao Tajima
尚雄 田島
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平面型画像表示装置のより薄型化を進めた場
合の高電圧リーク対策について、商品価値を落とさずに
高い安全性を実現する。 【解決手段】 薄型平面型画像表示パネルの支持枠3は
リアプレート2とフェースプレート1との間に挟持さ
れ、両プレート1、2とともに真空容器を形成する。リ
アプレート2に設けられたアノード端子への高電圧導入
部6、高電圧トランス8および高電圧中継端子7はリア
プレート2と内ケース10によって一体的に密閉されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像表示装置に関
し、特に画像表示装置の高圧配線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビ、コンピュータの端末、広
告媒体、標識などの用途に、電子放出素子を用いた表示
装置、プラズマ放電を用いた表示装置、液晶を用いた表
示装置、蛍光表示管を用いた表示装置などの薄型平面型
画像表示装置が用いられている。中でも近年注目されて
いるのが、画面サイズ40型以上の壁掛けテレビであ
り、それは薄型の画像表示装置の特徴を生かすものであ
る。これらの装置の基本構造は画像表示部、電気回路
部、それらを支持する構造部、更に外装部から成ってい
る。
【0003】これらの表示装置の中でも、電子放出素子
を用いた表示装置をはじめとする高電圧を画像表示部に
供給する画像表示装置においては、電気回路部の中の高
電圧発生部、高圧ケーブルそして高電圧導入部において
高電圧リーク対策が施されている。
【0004】本発明に係わる従来例として、例えば、ア
ノードキャップおよびこれを用いた平面型画像表示装置
(特開2000-251981公報)がある。
【0005】図8は、従来の電子放出素子を用いた表示
装置の縦断面図を示す。図8において、101は画像を
表示する真空容器を形成し内面に高電圧領域と蛍光体膜
を有するフェースプレート、102は画像を表示する真
空容器を形成し内面に電子放出素子とマトリクス配線が
施されたリアプレート、103はリアプレート102の
背面側の高圧導入部(図示せず)をカバーするアノード
キャップ、104は高圧導入部へ高圧の電気を供給する
高圧ケーブル、105は高電圧を発生する高圧トラン
ス、112は画像表示部の周辺を額縁状に支持するため
の緩衝材、113は画像表示部を額縁状に囲む外カバ
ー、114は外カバー113との間で真空容器を挟持す
る金属製の内フレーム、115は内フレーム114に支
持されて高圧トランス105や後述の電気回路部116
を支持するシャーシー、116は入力信号を画像表示信
号に変換したり制御したりするための電気回路部、11
7は電気回路部116からの画像表示用の電気駆動信号
(走査信号)をリアプレート102のマトリクス配線に
出力するX方向ドライバー回路、118は電気回路部1
16からの画像表示用の電気駆動信号(選択駆動をパル
ス幅変調で行う)をリアプレート102のマトリクス配
線に出力するY方向ドライバー回路、119はY方向ドラ
イバー回路118と画像表示部のリアプレート102に
接続されているフレキシブルケーブルである。尚、X方
向ドライバー回路117と画像表示部のリアプレート1
02に接続されているフレキシブルケーブルは図示を省
略する。
【0006】以上の構成において、高電圧のリークによ
る電気的故障や発火の危険を回避するため、高電圧導入
部には絶縁性のシリコンゴムからなるアノードキャップ
103を被せ、高圧ケーブル104はその周辺部材に対
して高電圧のリークが発生しない空間距離を確保し、高
圧トランス105は厳重な絶縁対策を実施している。
【0007】また、別の従来例として、例えば、陰極線
管層装置(実登録2554078公報)がある。
【0008】図9は、従来の陰極線管(CRT)を用いた
画像表示装置の縦断面図を示す。図9において、131
は後部の電子銃から放出された電子が前部の高電圧領域
の蛍光体膜に衝突して発光し画像を表示する陰極線管、
132は陰極線管131を額縁状に囲む前部カバー、1
33は陰極線管131の後部やその他電気回路(図示せ
ず)を囲む後部カバー、134は高電圧を発生する高圧
トランス(フライバックトランス)、135は高圧トラ
ンス134からの高電圧の電気を陰極線管131の高電
圧供給部に供給するための高圧ケーブル、136は高電
圧供給部の絶縁性を確保するためのアノードキャップ、
137は高圧ケーブル135やアノードキャップ136
からの高電圧リークが後部カバー133に達する危険を
回避するための絶縁性と難燃性を有するバリアーであ
る。
【0009】以上の構成において、高電圧のリークによ
る電気的故障や発火の危険を回避するため、高電圧導入
部には絶縁性のシリコンゴムからなるアノードキャップ
136を被せ、高圧ケーブル135はその周辺部材に対
して高電圧のリークが発生しない空間距離を確保し、ま
た、必要な空間距離を確保できない部分にはバリアー1
37を配置している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、壁掛け
テレビなどに採用するための薄型平面型画像表示装置の
商品価値を高めるためには、より薄型の筐体構成が必要
となっている。たとえば、現在市販されているプラズマ
放電を利用した画像表示装置では厚みが90mm前後で
ある。
【0011】更に薄型を目標に筐体構成を考えていく
と、従来の画像表示装置の高電圧リーク対策の構成では
以下のような問題点があった。 1.周辺部材との空間距離が確保できない。 2.絶縁材で高電圧が流れる部分をカバーしても、その
カバーに電位が発生して周辺部材への高電圧リークの可
能性がある。 3.高圧トランスから高圧ケーブル、そして高圧導入部
までの範囲に亘って高電圧リーク対策を施すと、部品点
数の増加による重量増しとコスト上昇により商品価値が
低下する。
【0012】本発明は上述のような実状に鑑みてなされ
たもので、薄型平面型画像表示装置のより薄型化を進め
た場合の高電圧リーク対策について、商品価値を落とさ
ずに高い安全性を実現する筐体構成を提供するものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
高圧トランスの配置を真空容器背面の角付近の真空容器
の高圧導入部付近に寄せ、絶縁性の内ケースとリアプレ
ートと合わせることにより密閉空間を造り、その内部に
アノード端子、高圧中継端子,高圧トランスを配置し
た。密閉空間確保のため内ケースとリアプレートとの接
触界面に絶縁性グリースを塗布した。また、低圧ケーブ
ルが通過する内ケースの開口部は空気流通を遮断する構
造にした。内ケースを囲む位置に導電性の金属外ケース
を配置し、その外ケースをアース接地した。
【0014】第2の発明は、高圧トランスをアノード端
子(高電圧導入部)と重なるように配置した。更に高圧ト
ランスの高電圧出力部にボールとばねを組み込んだ開口
部を設け、そこにアノード端子のピンを嵌合させた。ま
た、内ケース内部に高圧トランスとアノード端子を一体
的に収納し、リアプレートと合わせることにより密閉空
間を造った。内ケースとリアプレートとの接触界面に絶
縁性のシリコン系接着剤を塗布して固定した。また、低
圧ケーブルが通過する内ケースの開口部は接触面積を増
やし、また、低圧ケーブルの被覆を軽く締め付ける開口
寸法にした。一方外ケースは周辺の金属部材を介して電
気回路ユニットのアース端子と電気接続した。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0016】はじめに、本発明の薄型平面型画像表示装
置の画像表示部の動作原理について説明する。この画像
表示部は電子放出素子を用いたもので、一般的にSED
と呼ばれている。この電子放出素子の動作は、電気実装
回路で選択したX方向配線とY方向配線間に十数〔V〕
の電圧を掛けてリアプレートの電子放出素子から電子を
放出させ、フェースプレートの真空空隙側のメタルバッ
ク膜に外部高圧電源から供給された十数〔kV〕の+電
位により放出電子が加速されて蛍光体膜に衝突して発光
を起す。リアプレートと電気実装回路とを接続している
フレキシブルケーブルは、電気実装回路側はコネクター
で電気的機械的に接続され、一方のリアプレート側は、
異方性導電膜によりこのリアプレート上に印刷されたX
方向配線とY方向配線の電極部(配線端部)に電気的機
械的に接続されている。フェースプレートのメタルバッ
ク膜と高圧電源回路とを接続する高圧ケーブルは、高圧
電源回路側は高圧用のコネクターで電気的機械的に接続
し、一方のフェースプレート側は、リアプレートに設け
た貫通穴に配置したアノード端子を介してメタルバック
に電気的機械的に接続している。(詳細は特開平07−
235255を参照)。
【0017】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態の特徴を最もよく表わす画像表示装置の高
電圧部を拡大した縦断面図、図2はその平面図、図3は
図1の要部を拡大した断面図、図4は図1の画像表示装
置全体の縦断面図を表している。
【0018】次に、上記構成における詳細な説明を行
う。1はガラス基板上にRGBの蛍光体膜と後述のメタル
バック膜の高電圧領域4を有するフェースプレート、2
はガラス基板上にX方向配線とY方向配線および電子放
出素子が形成されたリアプレート、3は細いガラス板の
両面のインジウム(図示せず)溶融によりフェースプレ
ート1とリアプレート2とを全周に渡って接着し、真空
容器を形成するところの枠であり、4はフェースプレー
ト1にアルミ合金で形成された高電圧領域、更に5は電
子が放出される真空部を表している。6はリアプレート
2の貫通部を通過して真空容器内部の高電圧領域4に電
気的に接続しているアノード端子であり、真空容器内部
ではステンレス材で弾性を有するばね形状とし、リアプ
レート2の貫通部と真空容器外では426合金材で剛性
を有するピン形状を成している。ここで426合金を利
用するのはガラス製のリアプレート2の貫通部とフリッ
ト接続するためである。7はステンレス材の丸棒を加工
した高圧中継端子であり、アノード端子6と電気的機械
的に接続され、他端は後述の高圧トランス8の内部に接
続されて10[kV]以上の高い電圧に耐えうる仕様で
ある。7a(図3)は高圧中継端子7の中空部であり、ア
ノード端子6のピン形状の部分が挿入されて電気的接続
を図る。7b(図3)は板金加工により微細な板ばね構造
をなすところの高圧中継端子7のばね部であり、摩擦力
によりアノード端子6が抜けることを防止している。8
は直流150[V]を10[kV]以上に昇圧する高圧
トランスであり、主に入力側コイル、出力側コイルと絶
縁材料からなっている。9は電気回路の中の直流電源
(図示せず)からの電気を高圧トランス8へ流すための
ケーブルと高圧トランス8を制御する信号を流すケーブ
ルとを束ねたところの低圧ケーブル、10は電気絶縁性
を有するセラミック製の内ケースであり、アノード端子
6、高圧中継端子7、高圧トランス8を略密閉する構造
である。11は電気絶縁性を有する難燃プラスチック製
で高圧トランス8および内ケース10を支持するための
支持部材であり、リアプレート2の表面に両面テープに
より固定され、高圧トランス8および内ケース10をね
じ(図示せず)により固定している。12は内ケース1
0を囲む形状をなし、導電性を有するアルミニウム合金
からなる外ケースであり、図には示さないが電気的にア
ースに接地されていて、アノード端子6や高圧中継端子
7による影響で高い電位を有する内ケース10から周辺
の部品に高電圧リークが発生することを防止している。
13(図4)は外部からの衝撃を緩和したり温度変化によ
るパネルのたわみを吸収するため、弾性を有する発泡性
の硬質ウレタンフォーム材からなるパネル支持部材であ
る。14(図4)は画像表示装置内部への埃や異物の侵入
を防止すると共に外観性を有する外カバーであり、剛性
を有するアルミニウム合金を金型加工により上下左右別
個に製作した後に額縁状に組み上げている。15(図4)
はパネル支持部材13を介して外カバー14との間で真
空容器を挟み支持する外フレームであり、剛性を有する
アルミニウム合金を金型加工により上下左右別個に製作
した後に額縁状に組み上げている。16(図4)は外フレ
ームの内側を略密閉する形状を成して筐体構造全体の剛
性を上げると共に、後述の電気回路ユニット17を支持
する多数の雌ねじ(図示せず)を有するところの内フレ
ーム。17(図4)は定圧直流電源や信号処理回路、制御
回路などを有する電気回路ユニット、18(図4)は電気
回路ユニット17からの画像表示用の電気駆動信号(走
査信号)をリアプレート2のマトリクス配線にフレキシ
ブルケーブル(図示せず)を介して出力するためのXド
ライバー回路であり画像表示部の左右に1個ずつ配置さ
れ、図には示さないが外フレーム15にねじにより固定
されている。19(図4)は電気回路ユニット17からの
画像表示用の電気駆動信号(選択駆動をパルス幅変調で
行う)をリアプレート2のマトリクス配線に出力するY
ドライバー回路で、図には示さないが外フレーム15に
ねじにより固定されている。20(図4)はYドライバー
回路19とリアプレート2を電気的に接続するフレキシ
ブルケーブルであり、Yドライバー回路19とは抜き差
し可能なコネクターで接続され、一方のリアプレート2
側では異方性導電テープを介してリアプレート2上に形
成された電極パターンに接続されている。21(図4)は
画像表示装置内部への埃や異物の侵入を防止すると共
に、メンテナンス時はねじ(図示せず)により着脱が容
易な構造の後カバーであり、剛性を有するアルミニウム
合金を金型加工により製作している。
【0019】次に、本発明の特徴的な高電圧の流れる周
辺の構造について説明する。高圧トランス8の配置は真
空容器背面の角付近の真空容器へ高圧を導入する部分付
近に寄せた。その結果、従来のように長い高圧ケーブル
を利用せずに、短い金属線の高圧中継端子7により高圧
トランス8からアノード端子6へ電気を供給可能となっ
た。また、高電圧による周辺部材への高電圧リークを防
止するために内ケース10はリアプレート2と合わせる
ことにより密閉空間を造っている。これは外気中の水分
や埃が浸入すると電気の特性からリークし易くなるため
で、本実施の形態では耐高電圧リーク性能を高めるため
に内ケース10とリアプレート2との接触界面に絶縁性
グリースを塗布している。メンテナンス性を犠牲にする
ならば絶縁性接着剤を塗布しても良い。絶縁性のグリー
スや接着剤はシリコン系のものが使い勝手が良い。ま
た、低圧ケーブル9が通過する内ケース10の開口部は
接触面積を増やし、また、低圧ケーブル9の被覆を軽く
締め付ける開口寸法にしている。
【0020】尚、内ケースの材質にセラミックを利用し
たが、外ケース12との絶縁耐圧性能が確保できる素
材、例えばプラスチック類で必要な肉厚を確保して構成
しても良い。一方、外ケース12は外フレーム15及び
電気回路ユニット17のアース端子(図示せず)と電気
接続している内フレーム6とねじにより接合して電気的
に同電位(アース電位)となっているため、内ケース1
0が絶縁性のために高電圧の影響で高い電位にあるが、
外ケース12の外部へ高電圧リークが発生することは皆
無である。
【0021】(第2の実施の形態)図5は本発明の第2
の実施の形態の特徴を最もよく表わす画像表示装置の高
電圧部を拡大した縦断面図、図6はその平面図、図7は
図5の要部を拡大した断面図を示す。
【0022】次に、上記構成における詳細な説明を行
う。尚、第1の実施の形態と同様の部材に関しては同一
番号を付与し説明を省略する。
【0023】31はリアプレート2の貫通部を通過して
真空容器内部の高電圧領域4に電気的に接続しているア
ノード端子であり、真空容器内部ではステンレス材で弾
性を有するばね形状とし、リアプレート2の貫通部と真
空容器外では426合金材で剛性を有するピン形状を成
している。ここで426合金を利用するのはガラス製の
リアプレート2の貫通部とフリット接続するためであ
る。32は直流150[V]を10[kV]以上に昇圧
する高圧トランスであり、主に入力側コイル、出力側コ
イルと絶縁材料からなっている。32a(図7)は高圧ト
ランス32の出力側に配置された円筒形状の開口部であ
り、周辺の壁は絶縁性材料からなっている。32b(図
7)は開口部32a内部に挿入された金属製のボールであ
り表面は電気抵抗値の低い防錆メッキが施されている。
32c(図7)は開口部32aの内部奥に設置されたばねで
あり、このばねの奥側で高圧トランス32の出力端子
(図示せず)と電気的、機械的に接続され、もう一端は
ボール32bを受けて電気的に接続する形状を成してい
る。33は電気絶縁性を有する難燃プラスチック製の内
ケースであり、アノード端子31、高圧トランス32を
密閉する構造である。34は内ケース33を囲む形状を
なし、導電性を有するアルミニウム合金からなる外ケー
スであり、図には示さないが電気的にアースに接地され
ていて、アノード端子31や高圧トランス32による影
響で高い電位を有する内ケース33から周辺の部品に高
圧リークが発生することを防止している。35は弾性を
有する硬質ゴムの両面にアクリル系粘着材を塗布してな
る支持部材であり、リアプレート2へ高圧トランス32
を固定している。
【0024】次に、本実施の形態の特徴的な構造につい
て説明を加える。アノード端子31の真空容器外はピン
形状をなしていて、そのピンの外径は十分に余裕をもっ
て高圧トランスの開口部32aに嵌合できる。そのため
真空容器と高圧トランス32の相対位置がずれていても
電気的な接続が保証されるし、更に、高圧トランス内部
のボール32bとばね32cの作用により経時変化に対し
ても電気的接続の信頼性が高くなっている。また、高圧
トランス32の配置は真空容器背面の角付近の真空容器
へ高圧を導入する部分に重なるように配置した。その結
果、従来のように長い高圧ケーブルなどの中継部材を利
用せずに高圧トランス32からアノード端子31へ直接
電気を供給可能となった。また、高圧トランス32の固
定に弾性と粘着性を有する支持部材35を利用したた
め、衝撃や温度変化に対してリアプレート2の負担が軽
減されている。高電圧による周辺部材へのリークを防止
するために内ケース33はリアプレート2と合わせるこ
とにより密閉空間を造っている。外気中の水分や埃が浸
入すると電気の特性からリークし易くなるためで、本実
施の形態では耐リーク性能を高めるために内ケース33
とリアプレート2との接触界面に絶縁性のシリコン系接
着剤を塗布して固定している。また、低圧ケーブル9が
通過する内ケース33の開口部は接触面積を増やしま
た、低圧ケーブル9の被覆を軽く締め付ける開口寸法に
している。一方外ケース34は第1実施の形態と同様に
周辺の金属部材(図3参照)を介して電気回路ユニット
のアース端子と電気接続しているため、内ケース33が
絶縁性のために高電圧の影響で高い電位にあるが、外ケ
ース34の外部へ高圧リークが発生することは皆無であ
る。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので次のような効果がある。
【0026】第1の本発明によれば、 1)背面側の基板配置の自由度が増してより集積化でき
るため、筐体全体が薄型になり、商品価値が増した。 2)部品点数の削減と小型化により、コストダウンと軽
量化が図られ、商品価値が増した。 3)湿度や埃の影響による高電圧リークの危険が皆無と
なり使用用途の拡大と長期信頼性が確保された。 4)高電圧の流れる近傍に周辺部材を安全に配置できる
ため電気回路がより集積化できるため、筐体全体が薄型
になり、商品価値が増した。
【0027】第2の本発明によれば 1)背面側の基板配置の自由度が増してより集積化でき
るため、筐体全体が薄型になり、商品価値が増した。 2)部品点数の削減と小型化により、コストダウンと軽
量化が図られ、商品価値が増した。 3)湿度や埃の影響による高電圧リークの危険が皆無と
なり使用用途の拡大と長期信頼性が確保された。 4)高電圧の流れる近傍に周辺部材を安全に配置できる
ため電気回路がより集積化できるため、筐体全体が薄型
になり、商品価値が増した。 5)高圧が流れる部材を削減したため、高電圧リークに
対する安全性、電気的信頼性が高まった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を表わす高電圧部を拡
大した縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を表わす高電圧部を拡
大した平面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を表わす図1の要部を
拡大した縦断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を表わす画像表示装置
全体の縦断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を表わす高電圧部を拡
大した縦断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態を表わす高電圧部を拡
大した平面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態を表わす図5の要部を
拡大した縦断面図である。
【図8】薄型画像表示装置の従来例の縦断面図である。
【図9】陰極線管を用いた画像表示装置の従来例の縦断
面図である。
【符号の説明】
1 フェースプレート 2 リアプレート 3 枠 4 高電圧領域 5 真空部 6 アノード端子 7 高圧中継端子 7a 高圧中継端子の中空部 7b 高圧中継端子のばね部 8 高圧トランス 9 低圧ケーブル 10 内ケース 11 支持部材 12 外ケース 13 パネル支持部材 14 外カバー 15 外フレーム 16 内フレーム 17 電気回路ユニット 18 Xドライバー回路 19 Yドライバー回路 20 フレキシブルケーブル 21 後カバー 31 アノード端子 32 高圧トランス 32a 開口部 32b ボール 32c ばね 33 内ケース 34 外ケース 35 支持部材

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電子放出素子が形成されたリアプ
    レートと、該リアプレートに対向して配置され前記電子
    放出素子からの電子ビーム照射で発光し画像を表示する
    蛍光体及び高電圧が印加されて前記電子ビームを吸引す
    るアノード電極が内面に形成されたフェースプレート
    と、前記リアプレートとフェースプレートとの間に挟持
    され該両プレートとともに真空容器を形成する支持枠と
    を備えた薄型平面型画像表示パネルにおいて、前記リア
    プレートに設けられたアノード端子への高電圧導入部、
    高電圧発生手段および高電圧中継手段が一体的に密閉さ
    れたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 高電圧導入部と高電圧発生手段とが重な
    って配置されていることを特徴とする請求項1記載の画
    像表示装置。
  3. 【請求項3】 リアプレートに設けられた高電圧導入
    部、高電圧発生手段および高電圧中継手段を一体的に密
    閉する密閉構造は前記リアプレートと第1のケースによ
    ることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 高電圧発生手段が高圧トランスであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 第1のケースが絶縁性を有することを特
    徴とする請求項3記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 リアプレートに設けられた高電圧導入
    部、高電圧発生手段および高電圧中継手段を一体的に密
    閉する密閉構造を構成する前記リアプレートと第1のケ
    ースとの接触部にグリースまたは接着剤が塗布されたこ
    とを特徴とする請求項3記載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】 第1のケースの外側を囲む第2のケース
    を有することを特徴とする請求項3記載の画像表示装
    置。
  8. 【請求項8】 第2のケースは導電性を有することを特
    徴とする請求項7記載の画像表示装置。
  9. 【請求項9】 第2のケースはアースに接地されている
    ことを特徴とする請求項7記載の画像表示装置。
  10. 【請求項10】 第1のケースがセラミック製であるこ
    とを特徴とする請求項3、5記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】 第1のケースが難燃性樹脂製であるこ
    とを特徴とする請求項3、5記載の画像表示装置。
  12. 【請求項12】 第2のケースが金属製であることを特
    徴とする請求項7,8記載の画像表示装置。
  13. 【請求項13】 高電圧導入部と高電圧発生手段との間
    で、直接的な電気接続手段を有することを特徴とする請
    求項2記載の画像表示装置。
  14. 【請求項14】 電気接続手段は、高電圧導入部の凸部
    が高電圧発生手段の凹部に嵌合することを特徴とする請
    求項13記載の画像表示装置。
  15. 【請求項15】 高電圧導入部の凸部がピン形状の金属
    製であることを特徴とする請求項14記載の画像表示装
    置。
  16. 【請求項16】 高電圧発生手段の凹部が高圧トランス
    の高電圧出力側の電気導通部であることを特徴とする請
    求項14記載の画像表示装置。
  17. 【請求項17】 高電圧発生手段の凹部の内部にばね性
    を有する手段を配置したことを特徴とする請求項14記
    載の画像表示装置。
  18. 【請求項18】 高電圧発生手段の凹部の内部に摺動可
    能な電気的接続部材を配置したことを特徴とする請求項
    14記載の画像表示装置。
  19. 【請求項19】 摺動可能な電気的接続部材が金属ボー
    ルであることを特徴とする請求項18記載の画像表示装
    置。
  20. 【請求項20】 高電圧発生手段がリアプレートに固定
    されていることを特徴とする請求項1記載の画像表示装
    置。
  21. 【請求項21】 高電圧発生手段をリアプレートに固定
    する手段は、接着剤または粘着剤が弾性部材と積層され
    ていることを特徴とする請求項20記載の画像表示装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011148656A1 (ja) * 2010-05-28 2011-12-01 シャープ株式会社 表示装置

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