JP3768877B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字や画像等の情報を表示する表示ユニットを備える表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子線を利用して画像等の情報を表示する表示装置には、表示ユニットとしてCRT(Cathode-Ray Tube)を用いる構成が従来から広く用いられてきた。この種のCRTでは、電子線を発生させるために、数十kVの高電圧を供給する構造で、放電等の発生が生じないようにアノードキャップを使用し、ブラウン管に電圧を供給している。例えば、特開平08−287851号公報に開示されているように、円形をなす絶縁性のキャップが使用されている。
【0003】
一方、表示ユニットとしては、薄型であることが望まれており、また前面だけでなく背面も略平面であり、これら前面および背面が互いに略平行であることが望まれていた。近年になって液晶を用いた薄型の平板型の表示装置が、CRTに替わって普及してきた。しかしながら、液晶を用いた表示装置は、液晶がいわゆる自発光型でないため、バックライトを備える必要がある等の不都合があり、自発光型の表示装置の開発が望まれてきた。
【0004】
自発光型の表示装置としては、最近ではプラズマディスプレイが製品化されている。いずれも、薄型大画面であり、市場での期待が大きい。また、プラズマディスプレイと並行して、電子放出素子を複数配列し、これを平板型の表示装置に適用することによって、CRTと同じ品位の発光を得られることが期待され、多くの提案がなされている。例えば特開平4−163833号公報には、線状熱陰極と、複雑な電極構体を真空パネルに内包した平板型の電子線表示装置が開示されている。また、電子放出素子としては、エミッタコーンを用いた電界放出素子や表面伝導型放出素子が知られており、これら各種電子素子を用いた表示装置も研究が進んでいる。
【0005】
一般的に、このような真空パネルとしては、複数の電子放出素子をマトリック状に配置して形成された電子源と、この電子源を駆動する駆動配線がマトリックス状に形成されたガラス製のリアプレートと、加速電極および蛍光体が形成されたガラス製のフェースプレートとがそれぞれ枠を介して封着材により気密封着された構成や、フェースプレートとリアプレートとの間隔が狭い場合に、封着材のみで気密封着された構成が知られている。このような表示装置においては、表示ユニットに種々の信号電位を供給して表示を行う。
【0006】
例えばCRTでは、電子放出素子(電子銃)から電子を放出させるための電圧を生じさせる電位や、アノード電位等が供給される。また、プラズマディスプレイパネルにおいては、プラズマを発生させるための電圧を生じさせる電位が供給される。また、電子放出素子をマトリックス状に配置して電子を放出させて画像等を表示させるフラットパネルディスプレイにおいては、マトリックス駆動のための電位や、電子を加速する電位等が供給される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、表示装置においては、表示ユニットに電位を供給する端子を、絶縁体で覆うことにより、端子の電位が、表示装置内の他の部分に対して及ぼす悪影響を抑制することが可能とされる。
【0008】
例えばCRTでは、10kV以上のアノード電位を用いる構成が知られている。また、例えば複数の電子放出素子を面内に分散して配置し、各電子放出素子を独立に駆動させる構成の表示ユニットにおいては、いわゆる低圧駆動型の表示ユニットであっても700ボルト以上、高圧駆動型の表示ユニットにおいては1kV以上、好ましくは5kV以上の加速電位を用いることが好適であると本願発明者は考える。
【0009】
このような高電位を用いる場合には、CRTで用いられるアノードキャップのように絶縁体を電位供給端子に被せる構成が好適である。
【0010】
本発明は、端子を絶縁体で覆う構成を採用した場合の好適な絶縁体の保持構成を実現することを課題とする。
【0011】
そこで、本願発明者は、表示ユニットに直接絶縁体を付着させ、該付着のみで絶縁体を保持する構成を検討した。
【0012】
しかしながら、この構成では、絶縁体を確実に保持するために、表示ユニットに強固に固定させる必要があり、また絶縁体の強度を十分に確保する必要があった。絶縁体の強度を大きくすることに伴って、絶縁体の大きさも大きくなってしまうため、表示装置全体を小型化することが困難であった。
【0013】
したがって、本発明は、絶縁体の位置を確実に規制することが可能とされるとともに、表示装置全体の小型化、薄型化を図ることができる表示装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明に係る表示装置の1つは、以下のように構成される。すなわち、本発明に係る表示装置は、電子放出素子と、この電子放出素子が放出する電子を加速するための加速電位が与えられる電極と、電子放出素子が放出する電子が当たることにより発光する蛍光体とを内蔵する表示ユニットを備える表示装置であって、表示ユニットの所定位置に結合されて電極に加速電位を供給する端子と、表示ユニットの外側に位置して設けられて端子を覆う絶縁体と、表示ユニットを支持する支持構造体とを備える。そして、支持構造体には、絶縁体を保持する保持部が設けられる。
【0015】
以上のように構成された表示装置によれば、絶縁体が支持構造体の保持部に保持されることによって、絶縁体が表示ユニットの面内方向および面法線方向に対して位置ずれすることが抑制できる。
【0016】
また、この表示装置によれば、表示ユニットを支持する支持構造体に、絶縁体を保持する保持部が設けられることによって、表示ユニットと絶縁体との固定を強固にする必要が無くなる。さらに、絶縁体は、支持構造体に支持されることにより、絶縁体自体に要求される強度の条件が緩和される。
【0017】
また、本発明に係る表示装置は、保持部が支持構造体と別体に形成されて、支持構造体に取り付けられている構成を好適に採用できる。なお、支持構造体の一部が保持部を兼ねるように支持構造体に一体に形成されても良い。例えば、支持構造体の一部を、絶縁体を保持可能な形状に形成することにより、支持構造体による絶縁体の保持が実現される。
【0018】
また、本発明に係る表示装置は、端子が表示ユニットに結合される所定位置が、表示ユニットの背面である構成が好ましい。また特に表示ユニットの背面側に位置する支持構造体に保持部を設ける構成が好ましい。さらに、加速電位は、700ボルト以上であってもよい。
【0019】
また、本発明に係る表示装置は、保持部が、絶縁体を表示ユニット側に付勢するように設けられることが好ましく、表示ユニットに対する絶縁体の位置を規制することができる。
【0020】
また特に、前面および背面がそれぞれ略平面をなし、互いに略平行である構成の表示ユニットにおいては、表示ユニットの背面側に位置する構成部材をなるべく小さくすることが望まれるため、本発明を特に好適に採用することができる。
【0021】
また、本発明に係る表示装置は、情報を表示する表示ユニットを備える表示装置であって、表示ユニットの所定位置に結合されて表示ユニット内に電位を供給する端子と、表示ユニットの外側に位置して設けられて端子を覆う絶縁体と、表示ユニットを支持する支持構造体とを備える。そして、支持構造体には、絶縁体を保持する保持部が設けられる。
【0022】
以上のように構成された表示装置によれば、絶縁体が支持構造体の保持部に保持されることによって、絶縁体が表示ユニットの面内方向および面法線方向に対して位置ずれすることを抑制できる。
【0023】
なお、本願にかかわる発明は電子放出素子を用いたものに限られるものではない。例えばプラズマディスプレイパネルやエレクトロルミネッセンスを用いて画像表示を行うELパネルにも適用できる。
【0024】
また、本発明に係る表示装置の1つは、以下のように構成される。すなわち、本発明に係る表示装置は、電子放出素子と、該電子放出素子が放出する電子を加速するための加速電位が与えられる電極と、前記電子放出素子が放出する電子が当たることにより発光する蛍光体とを内蔵する表示ユニットを有する表示装置であって、表示ユニットの所定位置に結合されて電極に加速電位を供給する端子と、端子に導体ケーブルを介して加速電位を供給する電源とを備える。さらに、この表示装置は、端子と電源との間で、導体ケーブルに沿って導体ケーブルを案内するガイドを有する。
【0025】
以上のように構成された本発明の表示装置は、端子と電源とを接続する導体ケーブルを、導体ケーブルに沿って案内するガイドを有する。これにより、導体ケーブルに外部から力がかかったとしても導体ケーブルが動いてしまったり、変形するといったことがないので端子に悪影響を及ぼす力がかかることはない。また、導体ケーブルに沿ったガイドであるため、導体ケーブルと他の構成部品との干渉も防ぐことができる。
【0026】
また、本発明に係る表示装置のガイドは、導体ケーブルを曲げる曲げ部を有する構成が好ましい。この場合、導体ケーブルを曲げることに伴って導体ケーブルと導体ケーブルの接続先(端子や電源など)との間に生じる力を緩和することができる。さらに、加速電位は、700ボルト以上であってもよい。
【0027】
また、本発明に係る表示装置は、端子が表示ユニットに結合される所定位置が、表示ユニットの背面である構成が好ましい。
【0028】
また特に、前面および背面が略平面をそれぞれなし、互いに略平行である構成の表示ユニットにおいては、表示ユニットの背面側に位置する構成部材をなるべく小さくすることが望まれるため、本発明を特に好適に採用することができる。
【0029】
特に電源を表示ユニットの背面側に配置する構成とすると、表示装置をコンパクトにすることができるが、その場合、導体ケーブルの取り回し空間の制限が大きくなるため本願発明を特に好適に適用できる。また、表示ユニットが前面および背面ともに略平面であり、該前面および背面は互いに略平行である場合には、背面側は特にコンパクトに配置することが望まれ、導体ケーブルの取り回しの制限は特に大きいので本願発明を特に好適に適用できる。
【0030】
さらに、本発明に係る表示装置の1つは、以下のように構成される。すなわち、本発明に係る表示装置は、電子放出素子と、この電子放出素子が放出する電子を加速するための加速電位が与えられる電極と、電子放出素子が放出する電子が当たることにより発光する蛍光体とを内蔵する表示ユニットを有する表示装置であって、表示ユニットの所定面に結合されて電極に加速電位を供給する端子と、表示ユニットの外側に位置して設けられて端子を覆う絶縁体と、絶縁体を覆い、加速電位よりも低い電位が与えられる導体と、表示ユニットを駆動するための信号が入出力される回路とを備える。そして、この表示装置は、回路の少なくとも一部分が、この一部分の前記所定面への正射影が端子の少なくとも一部と重なるように配置される。
【0031】
以上のように構成された本発明の表示装置は、端子と回路とを重なるように配置することが可能となる。これは、端子を絶縁体で覆うとともに、絶縁体と回路との間に端子に供給される電位よりも低い電位が与えられる導体を設けることにより、端子電位が回路に与える影響が緩和されることによるものである。
【0032】
また、本発明の表示装置の導体はグランドに電気的に接続されているものであってもよい。
【0033】
さらに、本発明の表示装置の所定面は、表示ユニットの背面であるものであってもよく、この場合、端子と回路とを重ねて設けることができるので、特に表示装置全体の構成をコンパクト化することができる。また、加速電位は、700ボルト以上であってもよい。
【0034】
また、本発明に係る他の表示装置は、電子放出素子と、この電子放出素子が放出する電子を加速するための加速電位が与えられる電極と、電子放出素子が放出する電子が当たることにより発光する蛍光体とを内蔵する表示ユニットを有する表示装置であって、表示ユニットの所定面に結合されて表示ユニット内に電位を供給する端子と、表示ユニットの外側に位置して設けられて端子を覆う絶縁体と、表示ユニットを駆動するための信号が入出力される回路とを備える。そして、この表示装置は、回路の少なくとも一部である第1の部分が、この第1の部分の前記所定面への正射影が端子の少なくとも一部と重なるように配置さており、絶縁体と第1の部分との間に、加速電位よりも低い電位が与えられる導体を有する。
【0035】
また、本発明に係るさらに他の表示装置は、情報を表示する表示ユニットを有する表示装置であって、表示ユニットの所定面に結合されて表示ユニット内に電位を供給する端子と、表示ユニットの外側に位置して設けられて端子を覆う絶縁体と、表示ユニットを駆動するための信号が入出力される回路とを備える。そして、この表示装置は、回路の少なくとも一部である第1の部分が、この第1の部分の所定面への正射影が端子の少なくとも一部と重なるように配置されており、絶縁体と第1の部分との間に、加速電位よりも低い電位が与えられる導体を有する。
【0036】
なお、本願にかかわる発明は電子放出素子を用いたものに限られるものではない。例えばプラズマディスプレイパネルやエレクトロルミネッセンスを用いて画像表示を行うELパネルにも適用できる。
【0037】
以上述べた各発明において、前記導体は金属板であると好適である。また、該導体は絶縁体を被覆するように設ける構成も採用できる。
【0038】
また特に、前面および背面が略平面をそれぞれなし、互いに略平行である構成の表示ユニットにおいては、表示ユニットの背面側に位置する構成部材をなるべく小さくすることが望まれるため、本発明を特に好適に採用することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態の表示装置の模式的な外観斜視図を図1に示す。また、図1に示した表示装置を、図1中に示すX方向にみた側断面図を図2に示す。
【0040】
表示装置1は、画像等が表示されるフェースプレート101を、エンジニアリングプラスチックで形成されているカバー108の開口部となる前面に配した構成となっている。
【0041】
フェースプレート101は、電子源より放出された電子によって発光する蛍光体よりなる表示部材を有しており、高歪点ガラス材料で構成されている。リアプレート102は、電子源を形成するための基板を兼ねており、特開平7−235255号公報に記載される表面伝導型の電子放出素子がマトリクス状に配列されている。また、リアプレート101には、電子放出素子が放出する電子を加速するための加速電位が供給される電極が設けられている。この電極には、700V以上の加速電位が供給される。リアプレート102の基材としてはフェースプレート101と同様のガラス材料が好適である。
【0042】
外枠103は、ガラス製であり、フェースプレート101とリアプレート102の間隔を規制するために枠状に加工形成されている。フェースプレート101、リアプレート102、外枠103で囲まれる空間を真空に維持するために、封着材料であるガラスフリットを、外枠103がフェースプレート101とリアプレート102と接触する面の間にあらかじめ配置しておき、加熱工程を通して接着固定する。
【0043】
これらフェースプレート101と、リアプレート102と、外枠103とにより、前面および背面が略平行な表示ユニット(表示パネル)113が構成されている。この表示ユニット113は、アルミニウムをプレス加工により形成した支持構造体である支持板107に両面粘着テープにて接着固定されている。この支持板107は電気的に接地された状態にある。
【0044】
リアプレート102には、マトリックス状に複数形成された電子放出素子を目的に応じて駆動できるように、不図示の走査配線および変調駆動用配線が設けられており、これら走査配線および変調駆動用配線は、それぞれの端部が外部からの信号の供給を受ける引き出し部分(引き出し配線)となっている。
【0045】
FPC(フレキシブルプリンテッドケーブル)105は、変調駆動用引き出し配線と既知のヒートシール方法で接続されるものであり、ポリイミド材料を主成分とし、可撓性を有する。
【0046】
回路基板109上には、FPC105を介して変調駆動用の引き出し配線へと信号を送信する変調ドライバ回路106、走査配線に信号を送信する走査ドライバ回路110等の電気回路の他、走査配線用のFPC1001のコネクタ111が搭載されている。
【0047】
支柱112は、回路基板109と支持板107との間に空間を保持しながら、回路基板109と支持板107とを固定するためのものである。
【0048】
次に、キャップガイドを取り外した状態の保持ガイド部材の側断面図である図3、保持ガイド部材近傍の拡大側断面図である図4を用いて、絶縁キャップ203および保持ガイド部材204の各部構成、支持板107への取り付け等に関して説明する。
【0049】
円錐台形状の絶縁キャップ203はシリコーン樹脂材料で一体形成されており、市販の15kV耐圧を有するケーブル202が取り付けられている。このケーブル202の一端に接続された電源201から、他端に接続された電源導入端子104を介してフェースプレート101の表示部材に電圧が供給される。電源導入端子104は426合金(Ni42%,Cr6%,残りFe)からなり、リアプレート102のコーナ部に設けた孔に気密に封着結合している。
【0050】
保持ガイド部材204は、絶縁キャップ203をXY面内方向およびZ方向の位置規制をする保持部材と、ケーブル202の引き出し方向を規制するためのガイドとを兼ねている。保持ガイド部材204のキャップガイド206の形状は、絶縁キャップ203をXY面内方向およびZ方向に対する位置規制をしながら保持するため、絶縁キャップ203の保持面208に対応する形状に加工されている。これにより、絶縁キャップ203の保持面208が保持ガイド部材204のキャップ保持面204aに密着した状態となる。
【0051】
保持ガイド部材204は、不図示のねじにより支持板107の支持板背面側107aに固定されているため、絶縁キャップ203は支持板107に対して動かない構成となっている。保持ガイド部材204を支持板107に固定することで、絶縁キャップ203は、その当接面209がリアプレート102のリアプレート背面側102aに対して押圧される。なお、キャップガイド206の掘り込み深さdを変更することにより、リアプレート102に対する絶縁キャップ203の押圧力を制御できる。すなわち、押圧力を小さくしたい場合は堀り込み深さdを深く、一方、押圧力を大きくしたい場合は堀り込み深さdを浅くすればよい。また、保持ガイド部材204と支持板107との間に、スペーサを介在させることでも、押圧力は制御できる。
【0052】
ケーブルガイド207は、電源導入端子104側から図中Z方向に取り出したケーブル202を、Z方向から−Y方向に方向変換させる曲げ部210を有する。また、このケーブルガイド207は、ケーブル202を長さlにわたりガイドするため、電源導入端子104に無理な力がかかりにくい構成となっている。例えば、ケーブル202が一点で支持される構成であった場合、ケーブル202の電源201が接続された側を力点として力が負荷されて大きく変位すると、作用点となる電源導入端子104は、ケーブル202を支持する点を支点として力点側が変位した方向と反対側に大きく変位してしまい、電源導入端子104に無理な力がかかってしまう。しかしながら、本実施形態の場合、ケーブル202がケーブルガイド207の長さlの部分で固定されているため、たとえ、ケーブル202の電源201が接続された側が大きく変位しても、電源導入端子104が接続された側は動かず、よって、電源導入端子104に無理な力がかかることはない。
【0053】
表示装置1のGND(グランド)に電気的に接続された支持板107に固定された保持ガイド部材204は、導電性を有し、表示装置1のGNDに接続された導体カバー205により周囲を覆われている。すなわち、加速電位よりも低い電位が与えられている導体カバー205により電源導入端子104が覆われた状態となっている。
【0054】
次に、図2中に示す、S方向にみた絶縁キャップおよび導体カバー近傍の一部透視図を図5に示す。
【0055】
走査ドライバ回路110の表示ユニットへの正射影が電源導入端子104と重なるように配置しているが、電源導入端子104と走査ドライバ回路110との間には電源導入端子104を覆う絶縁キャップ203とGNDに電気的に接続された導体カバー205が存在するため、絶縁キャップ203、保持ガイド部材204等から電位が漏洩することを抑制できるので、電源導入端子104の電位は走査ドライバ回路110等の電気回路に電気的な悪影響を及ぼさない。
【0056】
以上説明したような本実施形態の構成により、以下のような長所が得られる。
【0057】
(1)絶縁キャップ203および保持ガイド部材204といった電源導入端子104の周辺の構造部を導体カバー205で覆うことで、走査ドライバ回路110や変調ドライバ回路106を搭載した回路基板109を保持ガイド部材204の直上ぎりぎり(数mm)まで近づけて配置することができる。放電耐圧が低いIC回路を搭載しているドライバ回路において、高電圧が供給される電圧導入端子104の周辺の絶縁キャップ203、保持ガイド部材204といった部材は高電位をもつこととなるが、導体カバー205で覆うことにより電位を規定することができる。この電位を表示装置1のGND(=電気回路のGND)と接続することで、絶縁キャップ203、保持ガイド部材204等からの電位のしみ出しを抑制することができ、回路基板109の配置に関する自由度が高められる。これにより、表示装置1の薄型化が可能となる。
【0058】
(2)保持ガイド部材204を支持板107に固定することで、絶縁キャップ203を支持板107に対して動かない構造とすることが可能となり、運搬時の振動や衝撃などによる外力に対して有効な構造となる。すなわち、保持ガイド部材204を表示ユニット113に固定する場合には、外力に対して有効な構造とするためには、表示ユニット113の厚さを厚くすることとなり、表示装置1が厚くならざるを得ないが、本実施形態の構成の場合、表示ユニット113の厚みを増す必要がないため、表示装置1の薄型化が可能となる。
【0059】
(3)ケーブルガイド207を形成した保持ガイド部材204を配置構成することで、電源201の配置に合わせて自由にかつ安全にケーブルを引き回す方向を変えることが可能となり、ケーブル引き回しを自在に扱うことができる。
(第2の実施形態)
図6に、本実施形態の表示装置の導体保持ガイド部材近傍の拡大側断面図を示す。
【0060】
なお、以下の説明において、導体保持ガイド部材301以外の、上述した第1の実施形態と同様の構成に関しての説明は省略するとともに、第1の実施形態と同じ構成要素の符号は第1の実施形態で用いた符号を用いるものとする。
【0061】
導体保持ガイド部材301は、電源導入端子104を覆う絶縁キャップ203と走査ドライバ回路110を含む電気回路との間に位置する電位規定導体と、絶縁キャップ203の保持部と、ケーブル202をガイドするケーブルガイドとを兼ねる部材であり、アルミニウム材料を加工して形成したものである。
【0062】
キャップガイド306は、第1の実施形態で説明したキャップガイド206と同様に、絶縁キャップ203をXY面内方向およびZ方向の位置規制をする保持部材とケーブル202の引き出し方向を規制するためのガイドを兼ねている。導体保持ガイド部材301のキャップガイド306の形状は、絶縁キャップ203をXY面内方向およびZ方向に対する位置規制をしながら保持するため、絶縁キャップ203の保持面208の形状に加工されている。
【0063】
また、アルミニウム部材である導体保持ガイド部材301を加工形成する際に生じた加工のばりで、ケーブル202に損傷を与えることがないように、ケーブル202は絶縁被覆部材302で覆われている。
【0064】
導体保持ガイド部材301に形成されているケーブルガイド307も第1の実施形態で説明したケーブルガイド307と同様に、図中Z方向に取り出したケーブル202をZ方向から−Y方向に方向変換させる曲げ部310を有する形状とともに、電源導入端子104に無理な力がかかりにくい構成となっている。
【0065】
導体保持ガイド部材301を支持板107にねじで固定することで、絶縁キャップ203を固定することが可能となる。同時に、導体保持ガイド部材301は、アルミニウム製の支持板107と結合することで電気的につながる。そして、これら支持板107と導体保持ガイド部材301は、表示装置1のGNDに電気的に接続されているため、第1の実施形態と同様に、絶縁キャップ203から電位が漏洩すること抑制できる。
【0066】
また、導体保持ガイド部材301を支持板107に固定することで、絶縁キャップ203を支持板107に対して動かない構造とすることが可能となり、第1の実施形態と同様に、表示ユニットの厚さを増すことなく、運搬時の振動や衝撃などによる外力に対して有効な構造となる。
【0067】
さらに、本実施形態も、第1の実施形態と同様に、ケーブルガイド307を形成した導電保持ガイド部材301を配置構成することで、電源201の配置に合わせて自由にかつ安全にケーブルを引き回す方向を変えることが可能となり、ケーブル引き回しを自在に扱うことができる。
【0068】
本実施形態では、導体保持ガイド部材301を配置することで、走査ドライバ回路110や変調ドライバ回路106を搭載した回路基板109を導体保持ガイド部材301の直上ぎりぎり(数mm)まで近づけて配置することができる。また、絶縁キャップ203の保持およびケーブルガイドとしての機能に加えて電位規定導体としての機能も導体保持ガイド部材301にもたせたことで、より表示装置1の薄型化を図ることができるとともに、部品点数も削減され、よりローコストな構造とすることができた。
【0069】
なお、本実施形態の構成の表示装置1に画像信号を入力し、画像を形成したところ、安定に長時間駆動できることが確認された。
(第3の実施形態)
図7に、本実施形態の表示装置の導体保持ガイド部材近傍の拡大側断面図を示す。
【0070】
なお、以下の説明において、上述した第1の実施形態と同様の構成に関しての説明は省略するとともに、第1の実施形態と同じ構成要素の符号は第1の実施形態で用いた符号を用いるものとする。
【0071】
絶縁キャップ導体カバー401は、絶縁キャップ203の外形形状に合わせて形づくった導電性を有するゴム部材であり、絶縁キャップ203と走査ドライバ回路110を含む電気回路との間の導体となる。
【0072】
導電被覆部材402は、ケーブル202を被覆する導体チューブである。
【0073】
保護部材403は、アルミニウム材料を絶縁キャップ203および絶縁キャップ導体カバー401が入るように加工形成した部材であり、絶縁キャップ203および導体カバー401をXY面内方向およびZ方向に動かないように保持して位置規制する。保持部材403は、支持板107にねじで機械的に固定した。この固定により、保持部材403は、アルミニウム製の支持板107と電気的につながる。さらに、導電被覆部材402と支持板107が表示装置1のGNDに電気的に接続されているため、第1および第2の実施形態と同様に、絶縁キャップ203から電位が漏洩することを抑制できる。
【0074】
本実施形態も、第1および第2の実施形態と同様に、絶縁キャップ導体カバー401と導電被覆部材導体402の構成により、走査ドライバ回路110や変調ドライバ回路106を搭載した回路基板109を絶縁キャップ導体カバー401の直上ぎりぎり(数mm)まで近づけて配置することができる。
【0075】
また、本実施形態の場合、絶縁キャップ導体カバー401を保護部材403を介して支持板107に固定することで、絶縁キャップ203を支持板107に対して動かない構造とすることが可能となり、第1および第2の実施形態と同様に、表示ユニットの厚さを増すことなく、運搬時の振動や衝撃などによる外力に対して有効な構造となるが、絶縁キャップ導体カバー401がゴム部材であるため厚さtを薄くすることができ、さらに表示装置1の薄型化を図ることができる。
【0076】
なお、本発明に係る表示装置1,2,3は、テレビやコンピュータの端末機器のモニタに用いられる以外に、広告表示器、標識や、例えばビデオカメラ等の各種電子機器に用いられて好適である。
【0077】
【発明の効果】
上述したように本発明に係る表示装置によれば、絶縁体を保持する保持部が設けられた支持構造体を備えることによって、表示ユニットに対する絶縁体の位置を確実に規制することが可能とされるとともに、装置全体の小型化、薄型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における表示装置の模式的な外観斜視図である。
【図2】図1に示す表示装置の側断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における、キャップガイドを取り外した状態の保持ガイド部材の側断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における、保持ガイド部材近傍の拡大側断面図である。
【図5】図2中に示すS方向からみた絶縁キャップおよび導体カバー近傍の一部透視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における、導体保持ガイド部材近傍の拡大側断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態における、導体保持ガイド部材近傍の拡大側断面図である。
【符号の説明】
1 表示装置
101 フェースプレート
102 リアプレート
102a リアプレート背面側
103 外枠
104 端子
104 電圧導入端子
106 変調ドライバ回路
107 支持板
107a 支持板背面側
108 カバー
109 回路基板
110 走査ドライバ回路
111 コネクタ
113 表示ユニット
201 電源
202 ケーブル
203 絶縁キャップ
204 保持ガイド部材
204a キャップ保持面
205 導体カバー
206、306 キャップガイド
207、307 ケーブルガイド
208 保持面
209 当接面
301 導体保持ガイド部材
301 導電保持ガイド部材
302 絶縁被覆部材
401 絶縁キャップ導体カバー
402 導電被覆部材
402 導電被覆部材導体
403 保持部材

Claims (5)

  1. 電子放出素子と、該電子放出素子が放出する電子を加速するための加速電位が与えられる電極と、前記電子放出素子が放出する電子が当たることにより発光する蛍光体とを内蔵する表示ユニットを備える表示装置において、
    前記表示ユニットの所定位置に結合され、前記電極に前記加速電位を供給する端子と、
    前記表示ユニットの外側に位置して設けられて、前記端子を覆う絶縁体と、前記表示ユニットを支持する支持構造体と、を備え、
    前記支持構造体には、前記絶縁体を保持する保持部が、前記絶縁体を前記表示ユニット側に付勢するように設けられていることを特徴とする表示装置。
  2. 前記保持部は、前記支持構造体と別体に形成され、前記支持構造体に取り付けられている請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記所定位置は、前記表示ユニットの背面である請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記加速電位は、700ボルト以上である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記表示ユニットは、前面および背面が、それぞれ略平面をなし互いに略平行である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の表示装置。
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