JP2003031018A - 面光源装置および液晶表示装置 - Google Patents

面光源装置および液晶表示装置

Info

Publication number
JP2003031018A
JP2003031018A JP2001218620A JP2001218620A JP2003031018A JP 2003031018 A JP2003031018 A JP 2003031018A JP 2001218620 A JP2001218620 A JP 2001218620A JP 2001218620 A JP2001218620 A JP 2001218620A JP 2003031018 A JP2003031018 A JP 2003031018A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflector
cold cathode
discharge tube
cathode discharge
light source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001218620A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Higuchi
義則 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001218620A priority Critical patent/JP2003031018A/ja
Publication of JP2003031018A publication Critical patent/JP2003031018A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Planar Illumination Modules (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光効率が向上する液晶表示装置を提供す
る。 【解決手段】 冷陰極放電管25からの光の大部分がリフ
レクタ34の金属反射薄膜36にて高い反射率で反射してラ
ンプガイドへ入射する。ランプガイドは入射した光を面
状光源とする。絶縁体のベースフィルム35に金属製の金
属反射薄膜36を部分的に蒸着する。リフレクタ34におけ
る一方の電極28に近接した部分と他方の電極28に近接し
た部分とを絶縁する。電極28と金属反射薄膜36との間で
リークが生じにくい。電極28と金属反射薄膜36との間に
流れるリーク電流が減少する。冷陰極放電管25による発
光効率が向上する。冷陰極放電管25とリフレクタ34との
距離を短くできるから小型化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源からの光を導
光板で面状光源とする面光源装置およびこれを備えた液
晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワードプロセッサ、パーソナルコ
ンピュータなどの表示装置として液晶表示装置が多用さ
れている。そして、一般的に液晶表示装置は自発光のデ
バイスではないため、バックライトとして面光源装置が
必要である。
【0003】そして、従来、この種の面光源装置を用い
た液晶表示装置としては、例えば図10および図11に
示す構成が知られている。
【0004】この図10および図11に示す液晶表示装
置1は、液晶にて表面に画像を表示させる平板状の液晶
パネル2を備えており、この液晶パネル2の裏面側に
は、この液晶パネル2に相対してこの液晶パネル2へと
光を入射させる面光源装置としてのバックライト3がこ
の液晶パネル2と平行に配設されている。
【0005】このバックライト3は、液晶パネル2の面
方向に沿ってこの液晶パネル2に相対して配設され、入
射した光を面状光源にする導光板としてのランプガイド
4を備えている。そして、このランプガイド4の厚さ方
向となる側面に対向して細長円筒状の光源である冷陰極
放電管5が配設されている。
【0006】また、この冷陰極放電管5の軸方向におけ
る互いに対向する両端部には、図10に示すように、対
をなす電極6がそれぞれ封止固定されている。さらに、
この冷陰極放電管5は、この冷陰極放電管5からの光を
反射させてランプガイド4の一端面へと入射させるシー
ト状のリフレクタ7にて覆われている。
【0007】このリフレクタ7は、冷陰極放電管5の軸
方向における長さ寸法に等しい長さ寸法を有し、この冷
陰極放電管5の周方向に沿ってこの冷陰極放電管5を覆
っている。そして、このリフレクタ7の幅方向における
両側端は、ランプガイド4の一端面における両縁にそれ
ぞれ接続されている。この結果、このリフレクタ7とラ
ンプガイド4の一端面とにより冷陰極放電管5が周方向
に沿って覆われている。
【0008】また、このリフレクタ7は、絶縁材料、例
えばPET(PolyEthylene Terephthalate)などにて成形
されたフィルム状の基体としての絶縁体であるベースフ
ィルム8を備えており、このベースフィルム8の一主
面、すなわち内側面もしくは外側面の全域には、導電性
を有する金属製、例えば銀などが蒸着されて膜体として
の金属反射薄膜9が成膜されている。そして、この金属
反射薄膜9は、リフレクタ7で冷陰極放電管5を覆った
際に、この冷陰極放電管5に相対する側に位置する。
【0009】一方、液晶パネル2と対向するランプガイ
ド4の裏面側には、入射した光を拡散させる拡散ドット
11が取り付けられている。この拡散ドット11は、冷陰極
放電管5に近い側の面積密度が小さく、この冷陰極放電
管5から遠ざかるほど面積密度が大きく設定され、ラン
プガイド4の表面の全面でほぼ明るさが均一になる。ま
た、この拡散ドット11が取り付けられたランプガイド4
の表面から離間した位置には、入射した光を反射させる
反射シート12がこのランプガイド4と平行に配設されて
いる。
【0010】さらに、ランプガイド4の表面側である液
晶パネル2とこのランプガイド4との間には、このラン
プガイド4からの光を液晶パネル2へと透過または拡散
させる透過拡散シート13がこのランプガイド4および液
晶パネル2それぞれと互いに平行に間隙を介して配設さ
れている。
【0011】そして、ランプガイド4へと直接入射され
ない冷陰極放電管5からの光は、リフレクタ7の金属反
射薄膜9にて反射された後、ランプガイド4へと入射さ
れる。また、このランプガイド4へと入射した光は、こ
のランプガイド4と空気との屈折率差によってこのラン
プガイド4の表面および裏面の間で全反射を繰り返し、
冷陰極放電管5から遠ざかる方向へと進行する。
【0012】このとき、ランプガイド4の裏面側の拡散
ドット11に入射しこの拡散ドット11にて拡散された光
は、ランプガイド4による全反射の条件から外れてしま
い、このランプガイド4の表面から液晶パネル2の裏面
側へと入射した光がこの液晶パネル2の透過照射光とな
る。また、このランプガイド4の裏面から反射シート12
へと入射した光は、この反射シート12にて反射されて液
晶パネル2の裏面側へと入射し、この液晶パネル2の透
過照射光となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、上記
液晶表示装置1のバックライト3は、冷陰極放電管5を
覆うリフレクタ7のベースフィルム8の内周面の全域
に、導電体である金属反射薄膜9を成膜している。この
ため、冷陰極放電管5にて光を照射させる際に、この冷
陰極放電管5の電極6とリフレクタ7の金属反射薄膜9
との間にリーク、すなわち漏電が生じてしまい、これら
電極6間をバイパスするように、これら電極6と金属反
射薄膜9との間にリーク電流が流れてしまう。よって、
この冷陰極放電管5を発光させるための電極6間に流れ
る電流が少なくなってしまい、この冷陰極放電管5によ
る発光効率が低下してしまうおそれがある。また、この
ため、冷陰極放電管5とリフレクタ7との絶縁距離を長
くしなければならず、バックライト3が大型化してしま
うという問題を有している。
【0014】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、発光効率が向上し小型化を図った面光源装置およ
びこれを備えた液晶表示装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、対をなす電極
を備えた光源と、入射した光を面状光源とする導光板
と、絶縁体の基体、この基体に設けられ前記光源の一方
の電極に近接した部分とこの光源の他方の電極に近接し
た部分との間を絶縁させ前記光源からの光を前記導光板
へと反射させる金属製の反射体を備えたリフレクタとを
具備しているものである。
【0016】そして、電極間に電流を流して光源から発
光した光の大部分は、リフレクタの金属製の反射体にて
高い反射率で反射されて導光板へと入射される。また、
この導光板へと入射した光は、この導光板にて面状光源
となる。このとき、リフレクタにおける光源の一方の電
極に近接した部分とこの光源の他方の電極に近接した部
分との間が絶縁されるようにしたので、光源の電極とリ
フレクタの反射体との間にてリークが生じにくくなる。
このため、この光源の電極とリフレクタの反射体との間
に流れるリーク電流が減少するので、この光源による発
光効率が向上するとともに、光源とリフレクタとの距離
を短くできるため、小型化が図れる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の液晶表示装置の第
1の実施の形態の構成を図1ないし図7を参照して説明
する。
【0018】図1ないし図7において、21は液晶表示装
置で、この液晶表示装置21は、ワードプロセッサやパー
ソナルコンピュータ、すなわちPCなどの表示装置とし
て用いられる透過型の液晶表示装置である。また、この
液晶表示装置21は、図2に示すように、液晶にて表面に
画像を表示させる矩形平板状の表示部としての液晶パネ
ル22を備えている。
【0019】この液晶パネル22の裏面側には、この液晶
パネル22の裏面側から光Lを透過してこの液晶パネル22
にて表示する画像を照明する平面光源装置としてのバッ
クライト23が間隙を介して配設されている。このバック
ライト23は、略矩形平板状に形成されて、液晶パネル22
と平行に配設されている。
【0020】そして、このバックライト23は、一側面か
ら入射した光Lを面状光源とする略矩形平板状の導光板
であるランプガイド24を備えている。このランプガイド
24は、液晶パネル22の表面に均等に光Lを散乱させる。
さらに、このランプガイド24は、液晶パネル22の裏面側
に間隙を介してこの液晶パネル22と平行に相対して配設
されている。また、このランプガイド24は、このランプ
ガイド24における幅方向の一側面から他側面に向かうに
連れて肉薄に形成され、ランプガイド24の一側面と他側
面との間で明るさをほぼ均一にしている。
【0021】さらに、このランプガイド24の厚さ方向と
なる一側面の外域であるこの一側面に対向して、このラ
ンプガイド24の一側面に向けて光Lを照射する光源とし
ての冷陰極管である冷陰極放電管25が配設されている。
この冷陰極放電管25は、サイズ発光効率が高く、細長円
筒状であり、ランプガイド24の面方向に沿ってこのラン
プガイド24の一側面から離隔されてこの一側面に平行に
配設されている。また、この冷陰極放電管25は、図1お
よび図4に示すように、外径寸法が直径2〜3mm程度
で、肉厚が0.2mm程度の細長円筒状の放電管であるガ
ラス管26を備えている。
【0022】このガラス管26の内周面には、入射した紫
外線を可視光に変換する蛍光体27が塗布されている。ま
た、このガラス管26の長手方向である軸方向における両
端部には、タングステン(W)やニッケル(Ni)などの導電
体にて形成された対をなす電極28が封止固定されてい
る。さらに、このガラス管26の内部には、水銀(Hg)とと
もにアルゴン(Ar)などの不活性ガス29が低圧で封入され
ている。
【0023】また、この冷陰極放電管25の電極28間に
は、図4に示すように、この冷陰極放電管25を発光させ
るインバータ回路31が電気的に接続されている。このイ
ンバータ回路31は、直流を交流に変換し、冷陰極放電管
25の電極28間に高電圧交流を印加する。この結果、この
インバータ回路31にて冷陰極放電管25の電極28間に高電
圧交流を印加することにより、ガラス管26内における電
極28間に電子が放出され、この電子がガラス管26内の水
銀原子や不活性ガス29に衝突してこの水銀原子が励起さ
れる。
【0024】一方、ランプガイド24の裏面側には、入射
した光Lを拡散させる拡散手段としての拡散ドット32が
複数取り付けられている。この拡散ドット32は、ランプ
ガイド24内における冷陰極放電管25から遠ざかる方向に
向かって伝搬する光Lの強さが、この拡散ドット32によ
る光拡散の結果、冷陰極放電管25から遠ざかるに連れて
弱くなるため、冷陰極放電管25に近い方の面積密度が小
さく、この冷陰極放電管25から遠ざかるに連れて面積密
度が大きくされている。この結果、この拡散ドット32
は、ランプガイド24の表面から照射される光Lの強さを
略一定にするので、液晶パネル22の表示輝度を面内均一
にできる。
【0025】さらに、この拡散ドット32が取り付けられ
たランプガイド24の裏面から離間した位置には、入射し
た光Lを反射させるシート状の反射体である反射シート
33がこのランプガイド24の面方向と平行に配設されてい
る。この反射シート33は、ランプガイド24に入射されこ
のランプガイド24の裏面から入射した光Lを全反射し
て、このランプガイド24の裏面へと入射させる。
【0026】また、冷陰極放電管25は、図2に示すよう
に、この冷陰極放電管25のガラス管26から発光した光L
をランプガイド24の一側面へと効率良く入射させる反射
板としてのリフレクタ34にて間隙を介して覆われてい
る。このリフレクタ34は、冷陰極放電管25のガラス管26
の軸方向における長さ寸法に略等しい長さ寸法を有し、
このリフレクタ34を折り曲げて湾曲させることにより、
このガラス管26の略全域を周方向に沿って覆っている。
【0027】そして、このリフレクタ34は、冷陰極放電
管25の軸方向に沿った長手方向を有している。さらに、
このリフレクタ34の幅方向における両側端は、ランプガ
イド24の一端面における両縁にそれぞれ接続されてい
る。この結果、このリフレクタ34とランプガイド24の一
側面とにより冷陰極放電管25のガラス管26が周方向に沿
って離隔されて覆われている。
【0028】さらに、このリフレクタ34は、絶縁材料、
例えば発泡PET(PolyEthylene Terephthalate)やPT
FE(PolyTetraFluoroEthylene)などにて成形された矩
形フィルム状の基体としての光反射フィルムであるベー
スフィルム35を備えている。このベースフィルム35は絶
縁体であり、約90%程度の光拡散反射率を有する。
【0029】また、リフレクタ34にて冷陰極放電管25を
覆った際に、この冷陰極放電管25のガラス管26に相対す
る側である内周面、すなわちベースフィルム35の一主面
には、導電性を有する金属製、例えば銀(Ag)などが蒸着
されて反射体としての膜体である導電体、すなわち金属
反射薄膜36が部分的に成膜されている。この金属反射薄
膜36は、冷陰極放電管25からの光Lを全反射してランプ
ガイド24の一側面へと入射させる。また、この金属反射
薄膜36は、約98%程度の光拡散反射率を有し、入射し
た光Lを正反射、すなわち金属反射する。
【0030】さらに、この金属反射薄膜36は、図1に示
すように、リフレクタ34にて冷陰極放電管25を覆った際
に、この冷陰極放電管25の一方の電極28に近接した部分
と、この冷陰極放電管25の他方の電極28に近接した部分
との間が絶縁されるように、この冷陰極放電管25の各電
極28に近接するベースフィルム35の長手方向における両
側域を除いた位置に蒸着されている。この結果、この金
属反射薄膜36は、リフレクタ34にて冷陰極放電管25を覆
った際に、この冷陰極放電管25の各電極28それぞれから
離れた位置にのみ蒸着されている。
【0031】一方、ランプガイド24の表面側である液晶
パネル22とこのランプガイド24との間には、このランプ
ガイド24の表面から発光する光Lを液晶パネル22の裏面
側へと透過または拡散させる透過拡散シート37がこのラ
ンプガイド24および液晶パネル22それぞれと互いに平行
に間隙を介して配設されている。この透過拡散シート37
は、ランプガイド24からの光Lを等方拡散して、この透
過拡散シート37に入射した光Lをすべての方向に向けて
等しく分光する。
【0032】次に、上記第1の実施の形態の動作を説明
する。
【0033】まず、インバータ回路31で冷陰極放電管25
の電極28間に高電圧交流を印加する。
【0034】すると、この高電圧交流の印加により冷陰
極放電管25の電極28からガラス管26内に電子が放出さ
れ、この電子がガラス管26内の水銀電子や不活性ガスと
衝突してこの水銀電子を励起する。
【0035】この結果、励起された水銀原子は紫外線を
放出して安定状態に戻る。そして、この紫外線がガラス
管26内の蛍光体27を通過する際に、可視光に変換され
て、このガラス管26の外周面全域から光Lが発光する。
【0036】この後、ガラス管26から発光した光Lの一
部は、ランプガイド24の一側面に直接入射されるが、こ
のガラス管26から発光した光Lの大部分は、リフレクタ
34の金属反射薄膜36へと入射して、この金属反射薄膜36
にて反射された後、ランプガイド24の一側面へと入射さ
れる。
【0037】さらに、このランプガイド24の一側面から
このランプガイド24の内部へと入射した光Lは、このラ
ンプガイド24と空気との間の屈折率差によってこのラン
プガイド24の表面および裏面の間で全反射を繰り返し、
冷陰極放電管25から遠ざかる方向へと進行する。
【0038】このとき、ランプガイド24の裏面側の拡散
ドット32に入射しこの拡散ドット32にて拡散された光L
は、ランプガイド24による全反射の条件から外れてしま
い、このランプガイド24の表面または裏面から出射され
る。
【0039】そして、このランプガイド24の表面から出
射した光Lは、透過拡散シート37を透過して液晶パネル
22の裏面側へと入射し、この液晶パネル22の透過照射光
となる。
【0040】また、このランプガイド24の裏面から反射
シート33へと入射した光Lは、この反射シート33にて反
射された後、透過拡散シート37を透過して液晶パネル22
の裏面側へと入射し、この液晶パネル22の透過照射光と
なる。
【0041】上述したように、上記第1の実施の形態に
よれば、インバータ回路31で冷陰極放電管25の電極28間
に高電圧交流を印加すると、この高電圧交流の印加にて
電極28から電子が放出され、この放出された電子が冷陰
極放電管25のガラス管26内の水銀原子や不活性ガスと衝
突してこの水銀原子を励起するが、この冷陰極放電管25
の電極28から電子を放出させるためには、これら電極28
の材料によって決まる仕事関数に相当する電圧をこれら
電極28間に印加しなければならない。
【0042】ここで、これら電極28から電子を放出させ
るための電圧、いわゆる陰極降下電圧は、これら電極28
での電圧降下に相当する。そして、タングステンやニッ
ケル製の電極28では、陰極降下電圧が100V程度であ
る。
【0043】また、図5に示すように、冷陰極放電管25
のガラス管26の長さ方向に対する電極28間の電圧降下は
直線となるが、この時の動作電圧および動作電流は、冷
陰極放電管25のガラス管26のサイズによる。しかし、1
2.1型クラスのノートPCには、外径約2.2mm、長
さ約250mmのガラス管26が使用される。
【0044】そして、このガラス管26を備えた冷陰極放
電管25の動作電圧および動作電流は、約600V、3mA
程度である。ただし、この時の動作周波数は、インバー
タ回路31に内蔵される図示しない電圧変換トランスの小
型化および高効率化、さらには冷陰極放電管25の発光の
効率化のために高くする必要があるため、約30〜10
0kHz程度となる。
【0045】また、図6に示すように、冷陰極放電管25
の電圧電流特性は、電流を下げると電圧が増加する。す
なわちこの冷陰極放電管25の電圧電流特性は、グロー放
電管の特長である負特性である。
【0046】一方、液晶表示装置21は、低電力化が進
み、例えば12型クラスのノートPC用の液晶パネル22
では、消費電力が約2W程度であり、このうちバックラ
イト23で消費する電力は、約1.5W程度である。さら
に、ノートPCそのものの小型化および軽量化の結果、
液晶パネル22の薄型化も進み、全体の厚さも5mm程度と
なった。
【0047】この結果、この液晶パネル22に内蔵される
冷陰極放電管25のガラス管26も、約2.0〜2.2mm程
度と細いので、この冷陰極放電管25の駆動電圧が上昇し
た。
【0048】また、液晶表示装置21の小型化および薄型
化は、冷陰極放電管25の駆動電源であるインバータ回路
31にもおよび、主にこのインバータ回路31の電圧変換ト
ランスの小型化のため、この電圧変換トランスの動作周
波数をより高くする必要がある。
【0049】ここで、このインバータ回路31の電圧変換
トランスの動作周波数を高める理由としては、この電圧
変換トランスの小型化によるこの電圧変換トランスのコ
アの飽和磁束密度に対応させるためであるとともに、こ
の電圧変換トランスに流れる渦電流による鉄損を少なく
するためである。
【0050】さらに、低電力化とともに冷陰極放電管25
の電極28間における電流が低下すると、図6に示すよう
に、この冷陰極放電管25の電流電圧特性が負特性である
ため、この冷陰極放電管25の電極28間における電圧がよ
り高くなる。
【0051】一方、バックライト23の冷陰極放電管25に
配置されたリフレクタ34は、絶縁体であるベースフィル
ム35に導電体である金属反射薄膜36を蒸着させたもので
あるため、このリフレクタ34は導電性を有することとな
る。このため、このリフレクタ34と冷陰極放電管25との
間に静電結合が生じ、図7に示すように、これらリフレ
クタ34と冷陰極放電管25との間には、この静電結合によ
って発生した浮遊容量38が形成される。
【0052】この浮遊容量38は、冷陰極放電管25の電極
28間をバイパスするような回路を構成するから、これら
電極28間にリーク電流が流れることとなる。このリーク
電流は、浮遊容量38の大きさとインバータ回路31により
電極28間に印加される電圧および周波数に比例する。
【0053】また、この冷陰極放電管25を発光させるた
めのインバータ回路31による電圧および周波数が高くな
る傾向にあるから、この冷陰極放電管25の電極28間に印
加された高周波高電圧のうち、これら電極28間をリーク
するリーク電流が増加してしまう。
【0054】さらに、このリーク電流を減らすために
は、冷陰極放電管25に印加される電圧および周波数を下
げるか、もしくは冷陰極放電管25のガラス管26とリフレ
クタ34との距離を大きくして浮遊容量38を小さくすれば
よいが、液晶表示装置21の低消費電力化および小型化に
より困難である。
【0055】さらに、リーク電流を低減させるために
は、リフレクタ34を絶縁体にすればよい。そして、絶縁
体で光反射率の高い材料としては、例えば発泡PETや
PTFEなどがある。
【0056】しかし、これら発泡PETやPTFEなど
は、拡散反射率が約90%程度と高いが、一般にリフレ
クタ34の材料として用いられるベースフィルム35に銀な
どの金属反射薄膜36を蒸着したものは、光反射率が約9
8%程度と高く、さらには反射特性も散乱反射でなく金
属反射である。
【0057】このため、絶縁材料のみで設けたリフレク
タ34の光利用率は、金属反射薄膜36を用いたリフレクタ
34による光利用率よりも約10%程度低くなってしま
う。
【0058】また、リーク電流は冷陰極放電管25を発光
させずに、この冷陰極放電管25の電極28間を流れるた
め、見かけ上の冷陰極放電管25の発光効率が低下するか
ら、液晶表示装置21の消費電力が増加してしまう。この
結果、電池駆動時間の多いノートPCでは使用可能時間
が短くなるから特に問題である。
【0059】そこで、リフレクタ34にて冷陰極放電管25
を覆った際に、この冷陰極放電管25の一方の電極28に近
接した部分と、この冷陰極放電管25の他方の電極28に近
接した部分とが絶縁させるように、この冷陰極放電管25
の各電極28に近接するベースフィルム35の長手方向にお
ける両側域を除いた位置にのみ金属反射薄膜36を蒸着さ
れる。
【0060】この結果、この金属反射薄膜36は、リフレ
クタ34にて冷陰極放電管25を覆った際に、この冷陰極放
電管25の各電極28それぞれから離れた位置にのみ蒸着さ
れていることとなるから、この冷陰極放電管25の電極28
間におけるバイパス回路の途中に絶縁領域が形成される
こととなる。よって、この冷陰極放電管25の両電極28を
直接バイパスする電流がカットされるから、この冷陰極
放電管25の電極28とリフレクタ34の金属反射薄膜36との
間にてリークが生じにくくなる。
【0061】このため、この冷陰極放電管25の各電極28
とリフレクタ34の金属反射薄膜36との間に流れるリーク
電流が減少するから、冷陰極放電管25の電極28間のリー
クによる損失した電力を低減させることにより、低電力
域における冷陰極放電管25による発光効率を向上させる
ことができるとともに、液晶表示装置21の消費電流を低
減できるので、液晶表示装置21の搭載製品であるノート
PCなどの機器の電池による動作時間を延長できる。
【0062】次に、本発明の第2の実施の形態の構成を
図8を参照して説明する。
【0063】この図8に示す液晶表示装置21は、基本的
には図1ないし図7に示す液晶表示装置21と同一である
が、リフレクタ34のベースフィルム35の一主面の全域
に、微小な、例えば正六角形の金属反射薄膜36のパター
ンが互いに離間させて蒸着されている。
【0064】これら金属反射薄膜36の各パターンは、隣
接する金属反射薄膜36のパターンとの間に間隙が保持さ
れて形成されている。また、これら金属反射薄膜36の各
パターンは、正六角形の一辺を、隣接する金属反射薄膜
36の各パターンの一辺と平行に配設されている。
【0065】この結果、リフレクタ34にて冷陰極放電管
25を覆った際に、この冷陰極放電管25の一方の電極28に
近接した部分と、この冷陰極放電管25の他方の電極28に
近接した部分とが絶縁されるように、リフレクタ34の長
手方向における両端間であるバイパス回路間に複数の絶
縁領域が形成されるので、図1ないし図7に示す液晶表
示装置21と同様の作用効果を奏することができる。
【0066】さらに、リフレクタ34のベースフィルム35
の一主面における全域に、微小な金属反射薄膜36のパタ
ーンを複数蒸着させているので、このベースフィルム35
の一主面の長手方向における両端域のみ除く全域に金属
反射薄膜36を蒸着させる場合に比べ、このリフレクタ34
による光利用率を向上できる。
【0067】なお、上記第2の実施の形態では、ベース
フィルム35の一主面全域に正六角形の金属反射薄膜36の
パターンを蒸着したが、リフレクタ34のバイパス回路間
に絶縁領域が形成されれば、この金属反射薄膜36のパタ
ーンは、正三角形や矩形、正八角形などの多角形、また
は円形などでもよい。
【0068】次に、本発明の第3の実施の形態の構成を
図9を参照して説明する。
【0069】この図9に示す液晶表示装置21は、基本的
には図1ないし図7に示す液晶表示装置21と同一である
が、リフレクタ34のベースフィルム35の一主面の全域
に、このベースフィルム35の幅方向に沿って分割された
複数の細長状の金属反射薄膜36のパターンがこのベース
フィルム35の長手方向に沿って互いに等間隔に離間され
て蒸着されている。
【0070】これら金属反射薄膜36の各パターンは、隣
接する金属反射薄膜36の各パターンとの間に一定の間隙
が保持されて縞状に形成されている。また、これら金属
反射薄膜36の各パターンは、隣接する金属反射薄膜36の
各パターンと互いに平行に間隙を介して配設されてい
る。
【0071】この結果、リフレクタ34にて冷陰極放電管
25を覆った際に、リフレクタ34のバイパス回路間に複数
の絶縁領域が形成されるので、図1ないし図7に示す液
晶表示装置21と同様の作用効果を奏することができる。
【0072】さらに、リフレクタ34のベースフィルム35
の一主面の全域に、縞状の金属反射薄膜36のパターンを
蒸着させているので、このベースフィルム35の一主面の
全域に、微小な金属反射薄膜36のパターンを互いに離隔
して複数蒸着させる場合に比べ、このベースフィルム35
への金属反射薄膜36の蒸着が容易にできる。
【0073】なお、上記第3の実施の形態では、ベース
フィルム35の一主面の全域に等間隔な間隙を介した縞状
に金属反射薄膜36のパターンを蒸着したが、リフレクタ
34のバイパス回路間に絶縁領域が形成される構成であれ
ば、どのような構成であってもよい。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、光源からの光を導光板
へと反射させるリフレクタにおける光源の一方の電極に
近接した部分とこの光源の他方の電極に近接した部分と
の間が絶縁されるようにしたので、光源の電極とリフレ
クタの金属製の反射体との間にてリークが生じにくくな
るから、これら電極と反射体との間に流れるリーク電流
を減少でき、光源による発光効率を向上できるととも
に、光源とリフレクタとの距離を短くできるため、小型
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の第1の実施の形態の一
部を示す説明図である。
【図2】同上液晶表示装置の側面図である。
【図3】同上液晶表示装置の発光原理を示す説明図であ
る。
【図4】同上液晶表示装置の一部を示す説明図である。
【図5】同上液晶表示装置の光源の電圧配分を示すグラ
フである。
【図6】同上光源の電流と電圧との関係を示すグラフで
ある。
【図7】同上光源とリフレクタとの間の浮遊容量を示す
説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の一部を示す平面図
である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の一部を示す平面図
である。
【図10】従来例の液晶表示装置の一部を示す説明図で
ある。
【図11】同上液晶表示装置の側面図である。
【符号の説明】
21 液晶表示装置 22 液晶パネル 23 面光源装置としてのバックライト 24 導光板としてのランプガイド 25 光源としての冷陰極放電管 28 電極 34 リフレクタ 35 基体としてのベースフィルム 36 反射体としての金属反射薄膜 L 光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/13357 G02F 1/13357 G09F 9/00 336 G09F 9/00 336J 337 337Z // F21Y 103:00 F21Y 103:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対をなす電極を備えた光源と、 入射した光を面状光源とする導光板と、 絶縁体の基体、この基体に設けられ前記光源の一方の電
    極に近接した部分とこの光源の他方の電極に近接した部
    分との間を絶縁させ前記光源からの光を前記導光板へと
    反射させる金属製の反射体を備えたリフレクタとを具備
    していることを特徴とした面光源装置。
  2. 【請求項2】 リフレクタの反射体は、光源の各電極か
    ら離れた位置に設けられていることを特徴とした請求項
    1記載の面光源装置。
  3. 【請求項3】 リフレクタの反射体は、間隙を介してこ
    のリフレクタの基体に設けられていることを特徴とした
    請求項1または2記載の面光源装置。
  4. 【請求項4】 リフレクタの反射体は、光源の電極間を
    結ぶ方向に直交する方向に沿った間隙を介して前記リフ
    レクタの基体に設けられていることを特徴とした請求項
    1ないし3いずれか記載の面光源装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4いずれか記載の面光源装
    置と、 この面光源装置が相対されて取り付けられた液晶パネル
    とを具備していることを特徴とした液晶表示装置。
JP2001218620A 2001-07-18 2001-07-18 面光源装置および液晶表示装置 Pending JP2003031018A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001218620A JP2003031018A (ja) 2001-07-18 2001-07-18 面光源装置および液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001218620A JP2003031018A (ja) 2001-07-18 2001-07-18 面光源装置および液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003031018A true JP2003031018A (ja) 2003-01-31

Family

ID=19052779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001218620A Pending JP2003031018A (ja) 2001-07-18 2001-07-18 面光源装置および液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003031018A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007122006A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Lg Phillips Lcd Co Ltd 液晶表示装置用バックライトユニット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007122006A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Lg Phillips Lcd Co Ltd 液晶表示装置用バックライトユニット
JP4643500B2 (ja) * 2005-10-26 2011-03-02 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 液晶表示装置用バックライトユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5647655A (en) Back lighting device
US4950059A (en) Combination lamp and integrating sphere for efficiently coupling radiant energy from a gas discharge to a lightguide
US7246934B2 (en) Backlight unit
KR20070034947A (ko) 백라이트 시스템
USRE34492E (en) Combination lamp and integrating sphere for efficiently coupling radiant energy from a gas discharge to a lightguide
US20030034731A1 (en) Lighting device using fluorescent lamp
US20050083712A1 (en) Backlight unit
JP2003031018A (ja) 面光源装置および液晶表示装置
JP3158826B2 (ja) 小型蛍光管および小型蛍光管を具えた平面発光装置
KR101150196B1 (ko) 액정표시장치용 형광램프
JPH04267222A (ja) パネル用バックライト
JPH04269702A (ja) パネル用バックライト
JP2000106144A (ja) 内外電極形放電ランプおよび照明装置
JP4465416B2 (ja) フィールドエミッション型面状光源および面状光源装置
JP2007329061A (ja) 光源装置
US20030122488A1 (en) Light source device and liquid crystal display device
JPH0443907Y2 (ja)
JP2007042524A (ja) 光源装置
JPH04280225A (ja) バックライト
JP2624059B2 (ja) パネル用バックライト
JP2004063245A (ja) 冷陰極放電管
JP3603799B2 (ja) 希ガス蛍光ランプ
KR20020065666A (ko) 엘시디용 평판형 백라이트구조
JP2560583B2 (ja) パネル用バックライト
JP2003257378A (ja) 光源装置および液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070424

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070619