JP2003030915A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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JP2003030915A
JP2003030915A JP2001216791A JP2001216791A JP2003030915A JP 2003030915 A JP2003030915 A JP 2003030915A JP 2001216791 A JP2001216791 A JP 2001216791A JP 2001216791 A JP2001216791 A JP 2001216791A JP 2003030915 A JP2003030915 A JP 2003030915A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクトレーのワンタッチ組立てが可能で
あり、ローディング完了状態でのディスクトレーの高精
度の位置決めを行え、トレー出入口の密封性を簡単に実
現することができるようにすること。 【解決手段】 トレーフロントパネル7bの後面173
にスライドコアによりアンダーカット加工された複数の
中空部181を成形することにより、トレーフロントパ
ネル7bをトレー本体7aの前面にワンタッチで垂直状
に組み付けることができるようにし、トレーフロントパ
ネル7bの後面173に一体成形したほぼコ字状のトレ
ー引き込み位置規制用リブ178によってディスクトレ
ー7のローディング完了状態での高精度の位置決めを行
い、トレーフロントパネルの後面173の下端縁に沿っ
て接着した弾性部材185でトレー出入口6の密封性を
確保するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDやDVD等の
光ディスク等のディスク状記録媒体をディスクトレーに
よってローディング及びアンローディングするトレー方
式の光ディスクドライブ装置に適用するのに最適なディ
スクドライブ装置に関し、特に、ディスクトレーのロー
ディング完了状態での位置決め精度の向上と、トレー出
入口の密封性の向上とを実現するための技術分野に属す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、トレー方式の光ディスクドラ
イブ装置では、光ディスクドライブ装置本体のフロント
パネルに横長の開口であるトレー出入口を形成し、光デ
ィスクをディスクトレー上の凹所内に載置して、そのデ
ィスクトレーをローディング機構によってトレー出入口
から光ディスクドライブ装置本体内にローディング(引
き込み)及びアンローディング(引き出し)することに
よって、光ディスクのローディング(光ディスクを引き
込んでスピンドルモータにチャッキングする動作)及び
アンローディング(光ディスクをスピンドルモータから
チャッキング解除して引き出す動作)を行っている。こ
の際、スピンドルモータに対する光ディスクのチャッキ
ングを高精度に行うためには、ローディング完了状態で
のディスクトレーの位置決め精度が重要であり、光ディ
スクの記録及び/又は再生中の防塵性を得るために、デ
ィスクトレーのローディング完了状態でのトレー出入口
の密封性が重要である。
【0003】そこで、トレー出入口の密封性の向上に関
しては、本発明の発明者が先に出願して、特開平10−
340515号公報によって公開された第1の従来例で
あって、図37及び図38に示すように、ディスクトレ
ー201の水平状のトレー本体202の前面に脱着可能
で、垂直状に組立てられた細長いトレーフロントパネル
203の後面203aの後側で、トレー本体202の前
端部分の外周に環状溝部204を形成し、その環状溝部
204内にOリング形状の環状弾性体205を巻き付け
るように嵌合させたものがある。この環状弾性体205
は剪断面形状が丸形で、エンドレス状であり、ゴムや柔
軟な合成樹脂によって金型で成形されたものであり、こ
の環状弾性体205は初期締め付け応力を与えられた状
態で環状溝部204内に巻き付けられている。そして、
ディスクトレー201のローディング完了状態で、環状
弾性体205を光ディスクドライブ装置本体211のフ
ロントパネル212に開口されている横長の開口である
トレー出入口213の内周面212aに弾性に抗して圧
着させるようにして、トレー出入口213を密封してい
る。
【0004】また、米国特許5,625,072号公報
で公開された第2の従来例であって、図39及び図40
に示すように、発泡ウレタンフォーム等の非常に柔軟な
弾性部材で成形された細長い額縁形状の弾性部材206
を光ディスクドライブ装置本体211のフロントパネル
212に開口されているトレー出入口213の外周の凹
部212bの幅Wの狭い額縁形状の前面212cに両面
テープ207で接着して、ディスクトレー201のロー
ディング完了状態で、ディスクトレー201のトレーフ
ロントパネル203の後面203aの外周をその額縁形
状の弾性部材206の前面に弾性に抗して圧着させるよ
うにして、トレー出入口213を密封している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1の従来例
は、ディスクトレー201のローディング完了状態で、
環状弾性体205をトレー出入口213の内周面212
aに圧着させる方式であり、また、第2の従来例は、デ
ィスクトレー201のローディング完了状態で、額縁形
状の弾性部材206をディスクトレー201のトレーフ
ロントパネル203の後面203aとフロントパネル2
12のトレー出入口213の外周の額縁形状の前面21
2cとの間で弾性的に圧着させる方式であるから、これ
らは何れも、ディスクトレー201の引き込み位置を機
械的に高精度に規制することができない。従って、ディ
スクトレー201の引き込み完了位置に僅かなバラツキ
が発生し易く、スピンドルモータに対する光ディスクの
チャッキングミスが発生し易いという問題があった。
【0006】一方、これら第1及び第2の従来例は、何
れも、ディスクトレー201のローディング完了状態で
のトレー出入口213の密封性が高く、光ディスクの記
録及び/又は再生中の高い防塵性が得られる。しかし、
第1の従来例は、Oリング形状の環状弾性体205を1
本ずつ金型で成形しなければならず、製造コストが高く
つく上に、その環状弾性体205にゴム等の柔軟性が高
い素材が使用されていることから、組立て時に、その環
状弾性体205をトレーフロントパネル203の後面2
03aの後側の幅が狭い環状溝部204内に正確に巻き
付けにくい。また、ディスクトレー201の繰り返しの
ローディング及びアンローディングによるフロントパネ
ル212との摩擦動作によって、その剪断面形状が丸形
の環状弾性体205が環状溝部204外へ脱落し易いと
言う問題があった。
【0007】また、第2の従来例は、図42に示すよう
に、1枚の剥離紙208上に1枚の両面テープ207に
よって接着した方形状の弾性部材基体209の外周部分
に細長い額縁形状の弾性部材206を両面テープ207
と共にカッター(図示せず)でカット209aした板上
形態で納品される。そして、図41に示すように、その
弾性部材基体209の外周部分から額縁形状の弾性部材
206を両面テープ207と共に剥ぎ取って、フロンと
パネル212のトレー出入口213の幅Wの狭い額縁形
状の前面212cに接着するように使用される。従っ
て、弾性部材基体209の面積の大部分を占めている額
縁形状の弾性部材206の内側部分209bが廃材とな
ってしまい、材料費の無駄が多く、コスト高につく。し
かも、細長い額縁形状の弾性部材206をフロントパネ
ル212の外周凹部212bの幅Wが狭い額縁形状の前
面212cに両面テープ207によって接着する作業は
大変面倒な作業であり、作業性に欠けると言う問題もあ
った。
【0008】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、トレー本体の前面にトレーフロン
トパネルをワンタッチで脱着可能に組み付けるための構
造上の特性を有しているディスクトレーを使用し、ロー
ディング完了状態でのディスクドライブ装置本体に対す
るディスクトレーの位置決め精度の向上を図ると共に、
トレー出入口の密封性を簡単な構造で実現することがで
きるディスクドライブ装置を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のディスクドライブ装置は、合成樹脂で射出
成形されたトレー本体と、合成樹脂で射出成形されて、
前記トレー本体の前端に脱着可能で、垂直状に嵌合され
たトレーフロントパネルとによって構成されたディスク
トレーと、ディスクドライブ装置本体のフロントパネル
に開口されたトレー出入口から前記ディスクトレーを出
し入れするローディング機構とを備えたディスクドライ
ブ装置において、前記トレー本体の前端に垂直状に一体
成形されて、前記トレーフロントパネルが嵌合される嵌
合壁部と、前記トレーフロントパネルの後面に一体成形
されて、前記嵌合壁部の上部及び左右両側部の外側に上
方から嵌合されるほぼコ字状の嵌合枠部と、前記嵌合枠
部の上部及び左右両側部の後端部分の内側に複数のスラ
イドコアによってアンダーカットされて下方に開放され
た複数の中空部を介して垂直状に一体成形された複数の
嵌合係止部であって、前記嵌合枠部を前記嵌合壁部の上
部及び左右両側部に上方から嵌合させた時に、前記複数
の嵌合係止部が前記複数の中空部を介して前記嵌合壁部
の上部及び左右両側部の後側に嵌合される複数の中空部
及び複数の嵌合係止部と、前記トレーフロントパネルの
後面の下端近傍位置に沿った位置に一体成形された複数
の係止部であって、前記嵌合枠部の前記複数の嵌合係止
部を前記嵌合壁部の上部及び左右両側部の後側に嵌合さ
せることによって、前記嵌合壁部の下端部の下側に係止
される複数の係止部と、前記トレーフロントパネルの後
面で、前記嵌合枠部の上部及び左右両側部の外側に沿っ
てほぼコ字状に形成されて、前記ディスクトレーが前記
ローディング機構によって前記ディスクドライブ装置本
体内のローディング完了位置までローディングされた時
に、前記フロントパネル前面でトレー出入口の外周の上
部及び左右両側部にほぼコ字状に当接密着されるトレー
引き込み位置規制用リブと、前記トレーフロントパネル
の合成樹脂による射出成形時に、前記複数の中空部をア
ンダーカットするための前記複数のスライドコアの垂直
下方への抜き取りによって、前記トレーフロントパネル
の後面の嵌合枠部の内側に垂直状に成形されて、下方に
開放された複数のスライドコア抜き取り用切欠き部と、
前記複数のスライドコア抜き取り用切欠き部の下端部分
を横切るように、前記トレーフロントパネルの後面の下
端縁に沿って接着又は前記ディスクドライブ装置本体の
フロントパネルにおける前記トレー出入口の外周の前面
の下端縁に沿って接着された弾性部材であって、前記デ
ィスクトレーが前記ローディング機構によって前記ディ
スクドライブ装置本体内のローディング完了位置までロ
ーディングされて、前記トレーフロントパネルの前記ト
レー引き込み位置規制用リブが前記ディスクドライブ装
置のフロントパネルの前面に当接密着された時に、その
フロントパネルの前面の下端縁とトレーフロントパネル
の後面との間で弾性に抗して圧縮されて、前記複数のス
ライドコア抜き取り用切欠き部の下端から前記トレー出
入口内への外気の流入を防止する弾性部材とを備えたも
のである。
【0010】上記のように構成された本発明のディスク
ドライブ装置は、合成樹脂で射出成形されたトレー本体
の前端の垂直状の嵌合壁部の外側に、合成樹脂で射出成
形されたトレーフロントパネルの後面のほぼコ字状の嵌
合枠部を上方から嵌合させるだけで、その嵌合枠部の上
部及び左右両側部の後端部分の内側の複数の嵌合係止部
が下方に開放された複数の中空部を介して嵌合壁部の上
部及び左右両側部の後側に嵌合されると共に、トレーフ
ロントパネルの後面の下部の複数の係止部が嵌合壁部の
下側に係止されて、トレーフロントパネルをトレー本体
の前面にワンタッチで脱着可能に組み付けることができ
る。そして、ローディング完了状態では、ディスクトレ
ーのトレーフロントパネルの後面の嵌合枠部の上部と両
側部の外側に沿ってほぼコ字状に形成されているディス
クトレー引き込み位置規制用リブをディスクドライブ装
置本体のフロントパネルのトレー出入口の外周の前面の
上部及び左右両側部にほぼコ字状に当接密着させること
により、ディスクトレーの引き込み位置を機械的に高精
度に規制することができる。しかも、トレーフロントパ
ネルの後面の下端縁に沿って接着又はディスクドライブ
装置本体のフロントパネルにおけるトレー出入口の外周
の前面の下端縁に沿って接着された弾性部材は、ローデ
ィング完了状態で、ディスクドライブ装置本体のフロン
トパネルの前面の下端縁と、ディスクトレーのトレーフ
ロントパネルの後面の下端縁との間で弾性に抗して圧縮
されて、複数のスライドコア抜き取り用切欠き部の下端
(合成樹脂によるトレーフロントパネルの射出成形時
に、トレーフロントパネルの後面の嵌合枠部の上部及び
左右両側部の後端部分の内側に複数のスライドコアによ
ってアンダーカットされた複数の中空部を介して複数の
嵌合係止部を垂直状に一体成形するための、その複数の
スラドコアの垂直下方への抜き取りによって嵌合枠部の
内側に垂直状に成形されて下方に開放されている複数の
スライドコア抜き取り用切欠き部の下端)を閉塞するの
で、その複数のスライドコア抜き取り用切欠き部からト
レー出入口内への外気の流入を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した光ディス
クドライブ装置の実施の形態を図1〜図36によって、
下記の順序で説明する。 (1)・・・ ディスクトレーのディスクトレー本体に
対してフロントパネルをワンタッチで組み付けるための
嵌合構造の説明 (2)・・・ ディスクトレーの引き込み位置を機械的
に高精度に規制する構造及びトレー出入口の密封構造の
第1の実施の形態の説明 (3)・・・ トレー出入口の密封構造の第2の実施の
形態の説明 (4)・・・ 弾性部材基体の説明 (5)・・・ 光ディスクドライブ装置全体の説明
【0012】(1)・・・ ディスクトレーのディスク
トレー本体に対してフロントパネル部をワンタッチで組
み付けるための嵌合構造の説明 図1〜図11に示すように、ディスクトレー7は、AB
S樹脂等の合成樹脂によって金型で射出成形された水平
状のディスクトレー本体7aと、同じく、ABS樹脂等
の合成樹脂によって金型で射出成形された横長形状で、
垂直状のトレーフロントパネル7bとによって構成され
ている。そして、水平状のトレー本体7aの前端面には
横長形状で方形状の嵌合壁部171が垂直状に一体成形
されている。
【0013】そして、垂直状のトレーフロントパネル7
bの前面172は上下方向に湾曲された円弧状に形成さ
れていて、後面173には、トレー本体7aの嵌合壁部
171の上部171a及び左右両側部171bの外側に
上方から嵌合されるほぼコ字状の嵌合枠部174が一体
成形されている。そして、この嵌合枠部174の上部1
74aのほぼ中央部の後端部分の内側と、左右両側部1
74bの上端側で、後端部分の内側には複数(合計3
つ)の嵌合係止部175、176が一体成形されてい
る。そして、トレーフロントパネル7bの後面173の
下端近傍位置に沿った位置に複数(2個)の係止部17
7が横一列状に一体成形されている。
【0014】そして、トレーフロントパネル7bの後面
173で、嵌合枠部174の上部174a及び左右両側
部174bの外側に沿ってほぼコ字状のトレー引き込み
位置規制用リブ178が一体成形されている。なお、こ
のリブ178の後方への突出高さは、嵌合枠部174の
後方への突出高さより小さく設定されている。そして、
トレーフロントパネル7bの後面173で、ほぼコ字状
の嵌合枠部174の内側には、その嵌合枠部174の後
方への突出高さより小さい後方への突出高さの複数の垂
直状リブ179と上下2列状の水平状リブ180とが一
体成形されている。そして、これら複数の垂直状リブ1
79及び水平状リブ180の後端面と、複数の嵌合係止
部175、176の前端面との間に、嵌合壁部171の
上部171a及び左右両側部171bが下方から垂直状
に嵌合される中空部181がアンダーカット加工されて
いる。
【0015】ところで、このような形状のトレーフロン
トパネル7bを金型で射出成形する際、嵌合枠部174
の後端部分の内側に配置されている複数の嵌合係止部1
75、176が存在していなければ、このトレーフロン
トパネル7bを前後方向等に離型(二つ割りされるこ
と)される金型によって簡単に射出成形することが可能
になる。しかし、嵌合枠部174の外側にはディスクト
レー引き込み位置規制用リブ178を射出成形し、か
つ、嵌合枠部174の後端部分の内側に複数の中空部1
81を介して複数の嵌合係止部175、176をアンダ
ーカット加工方法によって射出成形するためには、図8
及び図9に1点鎖線で示すように、複数の嵌合係止部1
75、176とトレーフロントパネル7bの後面173
との間に複数のスライドコア182をその後面173と
平行状に挿入した金型を使用しなければならず、しか
も、その複数のスライドコア182の金型(キャビテ
ィ)に対する抜き取り方向は垂直下方(矢印X方向)の
みに限定されてしまう。従って、複数のスライドコア1
82を用いた金型によって、このトレーフロントパネル
7aを射出成形すると、複数のスライドコア182の垂
直下方(矢印X方向)への抜き取りによって、トレーフ
ロントパネル7bの後面173に複数のスライドコア抜
き取り用切欠き部183が垂直状に成形されてしまい、
これら複数のスライドコア抜き取り用切欠き部183の
下端183aは下側の水平状リブ180を貫通して下方
に開放されることになる。
【0016】そして、このような形状のトレーフロント
パネル7bは、トレー本体7aの前端面の嵌合壁部17
1にワンタッチで組み付けることができる。即ち、図1
0に実線で示すように、トレーフロントパネル7bの後
面173の嵌合枠部174の内側で、複数の嵌合係止部
175、176の前端面と複数の垂直状リブ179及び
水平状リブ180の後端面との間の垂直状の中空部18
1内に、トレー本体7aの嵌合壁部171の上部171
a及び左右両側部171bを相対的に挿入させるように
して、トレーフロントパネル7b及び嵌合壁部171の
弾性を利用して、トレーフロントパネル7bのほぼコ字
状の嵌合枠部174をトレー本体7aの嵌合壁部171
の上部171a及び左右両側部171bに上方から嵌合
させて、複数の嵌合係止部175、176を複数の中空
部181によって嵌合壁部171の上部171aのほぼ
中央部及び左右両側部171bの後側に上方から挿入す
る。
【0017】この時、図10に実線で示すように、トレ
ーフロントパネル7bの下端縁の近傍位置に沿って水平
状に配置されている複数の係止部177が嵌合壁部17
1の前面171d上に乗り上げて、トレーフロントパネ
ル7bが弾性に抗して左右方向の弓なり形状に撓み、複
数の係止部177はそのままその嵌合壁部171の前面
171d上を下方へスライドする。そして、図10に1
点鎖線で示すように、嵌合枠部174の上部174aが
嵌合壁部171の上部171aに当接されて停止され、
複数の嵌合係止部175、176が嵌合壁部171の上
部171aのほぼ中央部及び左右両側部171bの後側
に完全に挿入された瞬間に、トレーフロントパネル7b
の下端側の複数の係止部177が嵌合枠部174の下方
に外れる。
【0018】すると、その瞬間に、トレーフロントパネ
ル7bが弓なり形状から元の平面形状に自動的に弾性復
帰して、複数の係止部177が嵌合壁部171の下部1
71cに自動的に係止されて、以後、トレーフロントパ
ネル7bが嵌合壁部171から上方に抜け落ちることが
できなくなる。そして、フロントパネル7bが元の平面
形状に弾性復帰したことによって、その後面173上の
複数の垂直状リブ179及び水平状リブ180と、嵌合
枠部174の複数の嵌合係止部175、176との間
で、嵌合壁部171の前後両面171d、171eが前
後から弾性的に挟み付けられる。これにより、トレーフ
ロントパネル7bがトレー本体7aの前面に上下、左右
及び前後にガタツキの全くない状態に、ワンタッチで組
み付けられる。
【0019】しかし、このように、トレーフロントパネ
ル7bの後面173のほぼコ字状の嵌合枠部174の上
部174a及び左右両側部174bの内側に複数の嵌合
係止部175、176を複数のスライドコア182によ
って複数の中空部181を介してアンダーカット加工し
た形状のトレーフロントパネル7bでは、図8、図9及
び図11に示すように、トレーフロントパネル7bの後
面173に形成された複数のスライドコア抜き取り用切
欠き部183の下端183aが下方に開放されているこ
とから、トレー出入口6の密封性が非常に悪くなる。即
ち、図11に示すように、ディスクトレー7が後述する
ように、光ディスクドライブ装置本体2内に矢印a方向
にローディング完了された状態で、トレー本体7aの後
面173の下端部分に複数のスライドコア抜き取り用切
欠き部183の下端183aが開放されているために、
光ディスクDの記録及び/又は再生中に外気ARが、そ
の複数のスライドコア抜き取り用切欠き部183の下端
183aからトレー出入口6の下側部分を通って光ディ
スクドライブ装置本体2内に容易に流入する。そして、
その外気AR中の塵埃等が光ディスクD等に付着して、
ドロップアウトを招くと言う不都合を発生してしまう。
【0020】そこで、この光ディスクドライブ装置1で
は、上記したように、トレー本体7aの前面にトレーフ
ロントパネル7bをワンタッチで脱着可能に組み付ける
ための構造上の特性を有しているディスクトレー7を使
用し、ローディング完了状態での光ディスクドライブ装
置本体2に対するディスクトレー7の位置決め精度の向
上を図ると共に、トレー出入口6の密封性を簡単な構造
で実現することができる光ディスクドライブ装置1を提
供することを目的としていて、以下、その実施の形態を
説明する。
【0021】(2)・・・ ディスクトレー引き込み位
置を機械的に高精度に規制する構造及びトレー出入口の
密封構造の第1の実施の形態の説明 図1〜図4に示すように、この第1の実施の形態では、
まず、トレーフロントパネル7bの後面173で、嵌合
枠部175の上部175a及び両側部174bの外側に
沿って前述したほぼコ字状のトレー引き込み位置規制用
リブ178が一体成形されている。次に、図1〜図4に
示すように、ほぼ角柱形状に形成された弾性部材185
を両面テープ186によってトレーフロントパネル7b
の後面173の下端縁(下部の水平状リブ180より下
の水平領域を言う)173aに沿って、トレー引き込み
位置規制用リブ178の左右両側部178aの下端部間
に亘って水平状に接着し、前述したトレーフロントパネ
ル7bの後面173における複数のスライドコア抜き取
り用切欠き部183の下端183aを、この弾性部材1
85によって閉塞する。そして、この弾性部材185は
複数の垂直状リブ179及び水平状リブ180より後方
への突出高さH1より大きな厚みH2に設定されている。
【0022】従って、図1に示すように、後述するロー
ディング機構によってディスクトレー7が光ディスクド
ライブ装置本体2内に矢印a方向にローディング完了さ
れた時に、トレーフロントパネル7bの嵌合枠部174
が光ディスクドライブ装置本体2のフロントパネル4の
内に挿入され、トレーフロントパネル7bのほぼコ字状
のトレー引き込み位置規制用リブ178がフロントパネ
ル4のトレー出入口6の外周に形成されている外周凹部
4aの前面4bのほぼコ字状の領域に矢印a方向から当
接密着されて、そのトレー引き込み位置規制用リブ17
8によってディスクトレー7の矢印a方向への引き込み
位置が機械的に高精度に規制される。従って、後述する
ような、ディスクトレー7bのローディング完了に引き
続く、スピンドルモータへの光ディスクのチャッキング
をミスなく確実に実行することができる。
【0023】そして、図1に示すように、このディスク
トレー7bのローディング完了状態では、フロントパネ
ル4のトレー出入口6内に挿入されたトレーフロントパ
ネル7bの後面173の下端縁173aに沿って接着さ
れている弾性部材185がフロントパネル4の外周凹部
4aの前面4bの下端縁4cに弾性に抗して圧着、圧縮
される。そして、この弾性部材185は、トレーフロン
トパネル7bの後面173における複数のスライドコア
抜き取り用切欠き部183の下端183aを閉塞してい
ることから、この弾性部材185がフロントパネル7b
の後面173とフロントパネル4の前面4bの下端縁4
cとの間で前後両側から弾性に抗して圧着されることに
よって、トレー出入口6の外周がトレー引き込み位置規
制用リブ178と弾性部材185とによって密封され
て、図1に点線で示すように、外気ARが複数のスライ
ドコア抜き取り用切欠き部183を通ってトレー出入口
6内へ流入されることを完全に防止することができる。
従って、後述する光ディスクの記録及び/又は再生中
に、外気AR中の塵埃が、その複数のスライドコア抜き
取り用切欠き部183を通ってトレー出入口6から光デ
ィスクドライブ装置本体2内に流入されて、光ディスク
等に付着し、ドロップアウト等を招くことを未然に防止
することができて、光ディスクの記録及び/又は再生の
特性を著しく向上させることができる。
【0024】なお、弾性部材185を両面テープ186
によってトレーフロントパネル7bの後面173の下端
縁173aに沿って接着する作業は、通常、図3及び図
4に示すように、トレーフロントパネル7bをトレー本
体7aの前面に組み付ける作業の前に実行されるので、
その弾性部材185の接着作業は非常に簡単に行える。
但し、トレーフロントパネル7bをトレー本体7aの前
面に前述したように組み付けた後においても、弾性部材
185を両面テープ186によってトレーフロントパネ
ル7bの後面173の下端縁に沿って比較的簡単に接着
することが可能である。
【0025】(3)・・・ トレー出入口の密封構造の
第2の実施の形態の説明 図5に示すように、この第2の実施の形態では、光ディ
スクドライブ装置本体2のフロントパネル4における外
周凹部4aの前面4bの下端縁4cで、トレーフロント
パネル7bの後面173における下端縁173aと対向
する位置に弾性部材185を両面テープ186によって
水平状に接着したものである。従って、この第2の実施
の形態においても、前述した第1の実施の形態と同様
に、ディスクトレー7の光ディスクドライブ装置本体2
内への矢印a方向からのローディング完了状態では、弾
性部材185がフロントパネル4の前面4bと、トレー
フロントパネル7bの後面173との間で前後両側方か
ら弾性に抗して圧着されて、トレー出入口6の外周が密
封されることになる。
【0026】(4)・・・ 弾性部材基体の説明 次に、図6及び図7に示すように、ほぼ角柱形状に形成
された弾性部材185の納品形態は、1枚の剥離紙18
7上に1枚の両面テープ186によって接着された弾性
部材基体188をカッター(図示せず)によってその両
面テープ186と共に(但し、剥離紙187を除く深さ
まで)、一定間隔で平行状にカット189された形態で
あり、ほぼ角柱形状に形成された複数本の弾性部材18
5が1枚の剥離紙187上にそれぞれ小幅の両面テープ
186によって接着されている構造となっている。
【0027】従って、弾性部材185をトレーフロント
パネル7bの後面173の下端縁173aやフロントパ
ネル4の前面4bの下端縁4cに沿って水平状に接着す
る際には、納品された弾性部材基体188から弾性部材
185を1本ずつ、両面テープ186と一体に剥離して
トレーフロントパネル7bやフロントパネル4に順次貼
り付ければ良く、その貼り付け作業を非常に効率よく行
える。そして、その納品形態によれば、剥離紙187上
の弾性部材基体188を単にカッターによって平行状に
カットするだけで、複数本の弾性部材185を作成する
ことができるので、弾性部材185の作成に、図37及
び図38に示した第1の従来の環状弾性体205のよう
に金型で射出成形する必要が全くなく、製造コストを大
幅にダウンすることができる。また、弾性部材基体18
8全体が複数本の弾性部材185の集合体となってい
て、図41及び図42に示した第2の従来の額縁形状の
弾性部材206のように廃棄する部分が全くないので、
材料費の無駄が全くなく、非常に経済的である。このた
めに、この弾性部材185では、例えば、図37及び図
38に示した第1の従来例の環状弾性体105に比べ
て、1/3〜1/4の低価額で、安価に製造することが
可能である。
【0028】なお、この弾性部材185の素材として
は、マイクロセルポリマーシートであって、PORON
(インアックコーポレーションの商品名)が最適であ
り、この素材は、低反発性(低圧縮応力にて曲面や凹凸
面への追従性に優れていること)、薄さ+柔らかさ+剛
性感(薄く、柔らかな素材ながら、適度な剛性感を有
し、加工性、作業性に優れていること)、高衝撃吸収性
(衝撃や振動に対する吸収性に優れ、防振性も有してい
ること)、圧縮残留歪(通常の発泡体のようなヘタリが
殆んどないこと)、高いシール性(追従性により長期間
に亘り、安定したシール性を維持すること)、寸法安定
性(高応力、高歪条件に対しても更に寸法安定性に優れ
ていること)、非汚染性(可塑剤を含んでいないことに
より、他素材への汚染等が極めて小さいこと)等の優れ
た特性を有している。
【0029】(5)・・・ 光ディスクドライブ装置全
体の説明 次に、図12〜図36によって、光ディスク
ドライブ装置1全体について説明する。 まず、図27〜図36によって、ディスクドライブ装置
である光ディスクドライブ装置1の概要について説明す
ると、図27及び図28に示すように、この光ディスク
ドライブ装置1の光ディスクドライブ装置本体2は、板
金でプレス加工されたメインシャーシ3と、合成樹脂で
成形されたフロントパネル4と、板厚が薄めの板金で形
成された上カバー5とによって扁平な箱型に構成されて
いる。そして、フロントパネル4の上部側に形成された
横長の開口であるトレー出入口6から矢印a、b方向に
水平状に出し入れされるディスクトレー7によってディ
スク状記録媒体である光ディスクDが光ディスクドライ
ブ装置本体2内に矢印a、b方向にローディング及びイ
ジェクトされるように構成されている。そして、フロン
トパネル4の下部側にはメモリスティック(ソニー株式
会社の商品名)等のフラッシュメモリが内蔵されたカー
ド型記録媒体の挿入口8、イジェクト釦9、ボリューム
10、ヘッドホンジャック11、イマージェンシーイジ
ェクト用穴12、動作状態表示用LED(発光ダイオー
ド)13等が配置されている。
【0030】そして、図29に示すように、メインシャ
ーシ3は鉄板等の厚手の板金でプレス加工されたもので
あって、このメインシャーシ3には水平壁部3aと、そ
の水平壁部3aの左右両側と後端から上方に垂直状に立
ち上げられた左右一対の垂直壁部3bと後端側垂直壁部
3cとが備えられていて、左右一対の水平壁部3aの前
端側が前端開放部3dによって開放されている。そし
て、その水平壁部3aのほぼ中央部には方形状で大型の
中央開口部3eが形成されている。また、水平壁部3a
の外周から下方に立ち下げられた複数のスタンド部3f
も備えられている。
【0031】そして、このメインシャーシ3内に組み込
まれるユニットや部品等としては、ローディング機構2
1を構成するローディングギアユニット22、スライド
カム41、昇降駆動フレーム51、ピックアップユニッ
トである光学ピックアップユニット61やディスククラ
ンパーユニット91等がある。そして、スライドカム4
1、昇降駆動フレーム51、光学ピックアップユニット
61のピックアップ搭載フレームであるユニットフレー
ム62等はメインシャーシ3と同様に板金等の厚手の板
金によってプレス加工されていて、ディスククランパー
ユニット91のクランパー支持フレーム92は板金等の
薄手の板金でプレス加工されている。
【0032】ここで、光ディスクドライブ装置本体2の
組立て順序について説明すると、まず、図29及び図3
0に示すように、メインシャーシ3の水平壁部3aの前
端側の搭載位置P1にローディングギアユニット22を
上方から嵌め込む。この際、ローディングギアユニット
22は入力プーリ23と、その入力プーリ25にゴムベ
ルト24を介して連動されたギア付プーリ25と、その
ギア付プーリ25に連動された減速ギアである中間ギア
26と出力ギアである全周ギア27及び扇形ギア28と
によって構成されていて、これら入力プーリ23、ギア
付プーリ25、中間ギア26、全周ギア27及び扇形ギ
ア28の合計5枚のギア部品をメインシャーシ3の水平
壁部3a上の搭載位置P1上に垂直状に取り付けられて
いるモータ軸29及び3本の支軸31、32、33に上
方から挿入するように嵌め込む。この際、全周ギア27
と扇形ギア28は同一の支軸33に上下2段に重ねられ
て嵌め込まれている。なお、モータ軸29とは水平壁部
3aの下部にネジ止めされたローディングモータ30の
モータ軸である。
【0033】次に、図30〜図32に示すように、スラ
イドカム41をローディングギアユニット22の上部に
上方から嵌め込んで、その一部をメインシャーシ3の中
央開口部3e内の前端側に挿入する。この際、スライド
カム41は水平板部41aとその水平板部41aの後端
から下方に垂直状に折り曲げられた垂直板部41bとに
よって側面形状がL型に形成されている。
【0034】そこで、このスライドカム41の水平板部
41aに形成された合計3本のガイド溝42を水平板部
41a上に垂直状に切り起された2本のガイド突起43
と1本の支軸31の上端に上方から嵌合させて、垂直板
部41bを中央開口部3e内の前端側に垂直状に挿入す
る。すると、このスライドカム41は2本のガイド突起
43と1本の支軸31の上端部分に形成されている溝部
44で水平状に支持されて、ディスクトレー7のローデ
ィング及びアンローディング方向である矢印a、b方向
に対して直角な横方向である矢印c、d方向に水平にス
ライド自在に組み立てられる。そして、図21〜図26
に示すように、このスライドカム41の垂直板部41b
の一端側の前面に一体にプレス加工されたラック45が
ローディングギアユニット22の全周ギア26の下部の
扇形ギア28に噛合可能になる。なお、このスライドカ
ム41の水平板部41aの左右両端部分の上部には左右
一対のガイドピン46が垂直状に固着されていて、図2
2及び図25に示すように垂直板部41bにはほぼZ形
の左右一対のカム溝47が平行状に形成されている。
【0035】次に、図31及び図32に示すように、昇
降駆動フレーム51を中央開口部3eの前端側の組込み
位置P2に嵌め込んで、その昇降駆動フレーム51をメ
インシャーシ3に上下方向である矢印c、d方向に回動
自在に取り付けると共に、スライドカム41で昇降駆動
フレーム51をその矢印e、f方向に駆動できるように
連結する。この際、この昇降駆動フレーム51は、水平
板部51aと、その水平板部51aの左右両側から後方
へ平行状に延出された左右両側アーム部51bと、その
水平板部51aの前端から上方に垂直状に立ち上げられ
た高さが低い前端縁部51cとによって平面形状がほぼ
コ字状に形成されている。そして、左右両側アーム部5
1bの後端部の左右両側と、前端側の左右両側とにそれ
ぞれ同一中心状に配置された左右各一対の支点ピン52
とガイドピン53が水平状に突設されている。そして、
前端縁部51cの前面には左右一対のカム従動ピン54
が水平状に突設されている。
【0036】そこで、左右一対の支点ピン52とガイド
ピン53をメインシャーシ3の中央開口部3eの左右両
側から下方に垂直状に立ち上げられている左右一対の内
側垂直壁部3gに形成されている左右一対の支点ピン嵌
合穴55と、左右一対の円弧状ガイド溝56に嵌め込ん
で、昇降駆動フレーム51をメインシャーシ3にその左
右一対の支点ピン52を中心に上下方向である矢印c、
d方向に回動自在に取り付ける。そして、この後、後述
するように、左右一対のカム従動ピン54をスライドカ
ム41の垂直板部41bに形成されている左右一対のほ
ぼZ形のカム溝47の上端部47a内に挿入して係合さ
せる。
【0037】すると、スライドカム41の矢印c、d方
向のスライド運動によって左右一対のカム従動ピン54
が左右一対のカム溝47によって上下方向である矢印
e、f方向に昇降駆動されて、昇降駆動フレーム51が
左右一対の支点ピン52を中心に中央開口部3e内で矢
印e、f方向に昇降駆動されるように、これらスライド
カム41と昇降駆動フレーム51とが連結される。
【0038】次に、図32及び図33に示すように、光
学ピックアップユニット61のユニットフレーム62の
後端部62aと前端部62bの左右両側部に形成されて
いる左右各一対、合計4つのインシュレータ嵌合部63
に、ゴム等の弾性部材によってほぼダルマ形状に成形さ
れているそれぞれ左右一対、合計4つのインシュレータ
64、65をこれらの中間部によって垂直状に嵌合させ
る。そして、後端側の左右一対のインシュレータ64の
中心に上方から挿通した左右一対のフランジ付止ネジ6
6、67をメインシャーシ3の水平壁部3aの中央開口
部3eの後端側の上部の搭載位置P3に上方から捩じ込
んで取り付けるようにして、そのユニットフレーム62
の後端部62aをメインシャーシ3の水平壁部3aの後
端側の上部に左右一対のインシュレータ64を介して弾
性的に取り付ける。また、前端側の左右一対のインシュ
レータ65の中心に上方から挿通した左右一対の止ネジ
67を昇降駆動フレーム51の水平板部51aの上部の
搭載位置P4に上方から捩じ込んで取り付けるようにし
て、そのユニットフレーム62の前端部62bを昇降駆
動フレーム51の上部に左右一対のインシュレータ13
4を介して弾性的に取り付ける。
【0039】以上により、光学ピックアップユニット6
1がメインシャーシ3の中央開口部3e内で、メインシ
ャーシ3の水平壁部3aの後端側と、昇降駆動フレーム
51との上部間に跨がるようにして合計4つのインシュ
レータ64、65を介して弾性的に取り付けられる。そ
して、昇降駆動フレーム51の矢印e、f方向の昇降駆
動によつて、光学ピックアップユニット131が後端側
の左右一対のインシュレータ64を回動支点として、矢
印g、h方向にスイング運動によって昇降駆動すること
ができるように組立てられる。
【0040】次に、図33及び図34に示すように、デ
ィスクトレー7をメインシャーシ3の前端開放部3dか
ら水平壁部3aの上部の左右両側位置に矢印a方向から
水平状に挿入して取り付ける。この際、ディスクトレー
7はABS等の合成樹脂によって成形されていて、水平
状のトレー本体7aの前端に垂直状で横長形状のトレー
フロントパネル7bが一体に結合されている。そして、
トレー本体7aの前端側の上部にほぼ円形状の凹所7c
が形成されていて、その凹所7cの中央部から後端部7
d側に向けてトレーセンターに沿った大型の長穴である
底面開口部7eが形成されている。また、後端部7dの
一側部には後述するスレッド移動機構81のスレッド駆
動モータ82に対する逃げ用の切欠き部7fが形成され
ている。そして、トレー本体7aは前後方向(矢印a、
b方向)に対して直角な方向の断面形状が下向きの浅い
ほぼコ字状に形成されていて、そのトレー本体7aの左
右両側で、最下端位置に沿って左右一対の平行状のガイ
ドレール部7gが一体成形されている。
【0041】そこで、このディスクトレー7の左右一対
のガイドレール部7gをメインシャーシ3の左右一対の
垂直壁部3bの内側で、水平壁部3aの左右両側位置上
に形成されている左右一対のガイド溝部3h内に矢印a
方向に水平状に挿入する。すると、ディスクトレー7が
ローディングギアユニット22及びスライドカム41の
上部を左右方向に跨ぐようにして、メインシャーシ3内
に矢印a方向に水平状に挿入されて取り付けられる。そ
して、メインシャーシ3内に矢印a方向から挿入された
ディスクトレー7の下面に形成されている後述するラッ
ク及びガイド溝がローディングギアユニット22の全周
ギア27とスライドカム41のガイドピン46の1つに
噛合及び挿入されることになる。
【0042】次に、図34及び図35に示すように、メ
インシャーシ3の左右一対の垂直壁部3bに水平状に折
り曲げ加工されている左右一対のディスククランパーユ
ニット取付け部3iの上部に、ディスククランパーユニ
ット91のディスククランパー支持フレーム92の左右
両端部92aを水平状に載置して、左右各一対の位置決
めピン93と止ネジ94によって位置決めしてネジ止め
する。そして、ディスククランパー支持フレーム92の
中央部に形成されている円形凹所95内に合成樹脂で成
形された円板状のディスククランパー96が挿入され
て、このディスククランパー96が円形凹所95内に回
転自在及び上下方向に移動自在となるように遊びを有す
る状態で水平状に支持されている。そして、ディスクク
ランパー96が光学ピックアップユニット61のスピン
ドルモータ68の真上位置に遊びを有する状態で水平状
に架設されている。
【0043】そして、次に、図36に示すように、鉄板
等の薄手の板金で下向きのほぼコ字状にプレス加工され
ている上カバー5をメインシャーシ3の左右一対の垂直
壁部3b及び後端の垂直壁部3cの外側に被せるように
して、その上カバー5をメインシャーシ3に上方から嵌
め込んで、その上カバー5をメインシャーシ3に係止爪
構造やネジ止め等によって取り付ける。そして、最後
に、図27及び図28に示すように、合成樹脂で成形さ
れているフロントパネル4をメインシャーシ3の左右一
対の垂直壁部3bの前端部の外側及び上カバー5のコ字
状の前端部の外側に嵌め込んで複数の係止部(図示せ
ず)によって係止すれば、図28に示された光ディスク
ドライブ装置1の組立てが完了する。
【0044】ところで、この光ディスクドライブ装置1
は、ディスク状記録媒体である光ディスクDのローディ
ング時には、図27に示すように、光ディスクドライブ
装置本体2外に矢印b方向にイジェクトされているディ
スクトレー7の凹所7c内に光ディスクDを水平状に載
置する。そして、ディスクトレー7のトレーフロントパ
ネル7bを矢印a方向に軽く押すと、ローディングスイ
ッチがONされて、ローディング機構21のローディン
グモータ30が正回転駆動されて、ローディングギアユ
ニット22の全周ギア27が正回転駆動される。する
と、全周ギア27によってディスクトレー7の後述する
直線ラック16が駆動されて、図16及び図28に示す
ように、ディスクトレー7が光ディスクドライブ装置本
体2内の矢印a方向にローディングされ、図1又は図4
に示すように、前述したトレーフロントパネル7bのト
レー引き込み位置規制用リブ178がフロントパネル4
の前面4bに当接されて、ディスクトレー7の引き込み
位置が機械的に高精度に規制される。そして、光ディス
クDが光学ピックアップユニット61のスピンドルモー
タ68の真上位置に高精度に位置決めされる。
【0045】そして、ディスクトレー7のローディング
が完了すると、全周ギア27がディスクトレー7の直線
ラック16から外れて、スライドカム41のラック45
がローディング機構21の扇形ギア28に噛合され、図
21及び図22に示すように、この扇形ギア28によっ
てスライドカム41が矢印d方向にスライド駆動され
る。
【0046】すると、スライドカム41の左右一対のカ
ム溝47によって昇降駆動フレーム51の左右一対のカ
ム従動ピン54が上昇駆動されて、図14に示すよう
に、昇降駆動フレーム51が左右一対の支点ピン52を
中心に矢印e方向に回動駆動されて、光学ピックアップ
ユニット61が後端側の左右一対のインシュレータ64
を中心にして矢印g方向に上昇されて、光学ピックアッ
プユニット61のスピンドルモータ68の上端のディス
クテーブル69上に光ディスクDがディスククランパー
96によってチャッキングされて、その光ディスクDが
ディスクトレー7の凹所7cの上方に水平状に浮上され
る。そして、この時点でローディングモータ30が自動
停止する。
【0047】そして、ホストコンピュータからの記録及
び/又は再生の指令信号が入力されて、後述するスピン
ドルモータ68によって光ディスクDが回転駆動され、
光学ピックアップユニット61の光学ピックアップ71
によって光ディスクDのデータの記録及び/又は再生が
行われる。
【0048】そして、光ディスクDのデータの記録及び
/又は再生の終了後に、イジェクト釦9が押されると、
ローディングモータ30が逆回転駆動されて、ローディ
ングギアユニット22の全周ギア27及び扇形ギア28
が逆回転駆動される。すると、図24及び図25に示す
ように、ローディング時の逆動作で、スライドカム41
が矢印c方向にスライド駆動されて、図15に示すよう
に、昇降駆動フレーム51が矢印f方向に回動駆動され
て、光学ピックアップユニット61が矢印h方向に下降
駆動される。そして、ディスクテーブル69がディスク
クランパー96から下方へ離脱されて、光ディスクDが
ディスクトレー7の凹所7c内に載置される。そして、
この後、ローディングギアユニット22の全周ギア27
によってディスクトレー7が図27に示すように、矢印
b方向にイジェクトされて、光ディスクDが光ディスク
ドライブ装置本体2外へ取り出されるように構成されて
いる。
【0049】ところで、図16〜図20、図33に示す
ように、ディスクトレー7はABS樹脂等の合成樹脂に
よって成形されていて、水平状のトレー本体7aの前端
に垂直状で横長形状のトレーフロントパネル7bが一体
に結合されている。そして、トレー本体7aの前端側の
上部にほぼ円形状の凹所7cが形成されていて、その凹
所7cの中央部から後端部7d側に向けてトレーセンタ
ーに沿った大型の長穴である底面開口部7eが形成され
ている。また、後端部7dの一側部には後述するスレッ
ド移動機構81のスレッド駆動モータ82に対する逃げ
用の切欠き部7fが形成されている。そして、トレー本
体7aは前後方向(矢印a、b方向)に対して直角な方
向の断面形状が下向きの浅いほぼコ字状に形成されてい
て、そのトレー本体7aの左右両側で、最下端位置に沿
って左右一対の平行状のガイドレール部7gが一体成形
されている。そして、このディスクトレー7の後端部7
dで、他方の側部側に偏位された位置には弾性アーム部
7iが一体成形されている。
【0050】そして、このディスクトレー7の底面で、
左側(図17で矢印c方向側を言う)のガイドレール部
7gの下面に沿ってトレーセンターと平行な矢印a、b
方向の直線ガイド溝部15が一体成形されていて、その
直線ガイド溝部15がの右横(図17で矢印d方向側の
横位置を言う)に沿って直線ラック16と直線ガイド溝
部17が平行状に一体成形されている。なお、直線ガイ
ド溝部17の前端側(図17で矢印b方向側を言う)に
はほぼ45°に傾斜された傾斜ガイド溝部18を介して
直角状に屈曲された直角ガイド溝部19が一体に接続さ
れた形状に一体成形されている。また、ディスクトレー
7の底面で右側(図17で矢印d方向側を言う)の位置
には傾斜ガイド溝部18及び直角ガイド溝部19と同じ
形状で、かつ、同一位相状態の傾斜ガイド部18aと直
角ガイド溝部19aが一体成形されていて、その傾斜ガ
イド部18aの後端(図17で矢印a方向側の端部を言
う)は開放部18bによって開放されている。
【0051】そして、図16及び図20に示すように、
このディスクトレー7はメインシャーシ3の前端開放部
3dから左右一対のガイド溝部3h内に左右一対のガイ
ドレール部7gを矢印a方向に挿入させるようにして、
そのメインシャーシ3の水平壁部3a上に水平状に挿入
されている。そして、前述したように、板金でプレス加
工されているメインシャーシ3の左右一対のガイド溝部
3hは水平壁部3aの左右両端と、左右一対の垂直壁部
3bと、その左右一対の垂直壁部3bから内側に水平状
に切り起された複数の突片3jとによってコ字状に囲ま
れた左右対称状の空間内に形成されている。従って、こ
れら左右一対のガイド溝部3hの内側対向部は開放部3
hによって開放されている。
【0052】そして、メインシャーシ3の水平壁部3a
の左側の端部(図20で左側の端部を言う)上に絞り加
工等にて一体に形成された副数個(例えば3個)のガイ
ドピン部3mが矢印a、b方向に沿った一列状に配置さ
れている。そして、この複数のガイドピン部3mによっ
てディスクトレー7の左側のガイドレール部7gを案内
する片側ガイド機構が構成されていて、この片側ガイド
機構によってディスクトレー7がメインシャーシ3に対
して矢印a、b方向にスムーズにスライドできるように
構成されている。なお、ディスクトレー7の矢印a方向
へのローディング完了時点では、このディスクトレー7
の弾性アーム部7iがメインシャーシ3の後端垂直壁部
3cに矢印a方向から弾性に抗して押圧されて停止され
るように構成されている。
【0053】また、図12〜図15に示すように、光学
ピックアップユニット61は板金でプレス加工されたユ
ニットフレーム62の前端部62b側位置にスピンドル
モータ68が下方からのビス止め方式によって垂直状に
固着されていて、そのスピンドルモータ68のロータの
上端に一体に形成されて回転駆動されるディスクテーブ
ル69がユニットフレーム62の上方の所定高さ位置に
配置されている。
【0054】そして、ピックアップ手段である光学ピッ
クアップ71はスレッド72に搭載されていて、このス
レッド72には対物レンズが2軸アクチュエータ73に
よって上向きの垂直状に取り付けられている。そして、
このスレッド72はユニットフレーム62のほぼ中央部
に沿って形成された中央開口部75内に配置されてい
て、ユニットフレーム62の下面に平行状に取り付けら
れたステンレス等の金属製の左右一対のガイド軸である
ガイド主軸76とガイド副軸77によって案内されて矢
印a、b方向に水平移動(シーク動作)されるように構
成されている。そして、スピンドルモータ68及び対物
レンズ73はトレーセンターと同一位相のスキャニング
センターPo 上に配置されている。なお、スレッド72
はガイド主軸76の外周に一対のスラスト軸受72aに
よって遊び(ガタツキ)の全くない状態にスライド自在
に挿通されていて、ガイド副軸77に対してはU型溝7
2bによって遊びを有する状態にスライド自在に係合さ
れている。
【0055】そして、この光学ピックアップユニット6
1にはスレッド移動機構81が取り付けられている。こ
のスレッド移動機構81はユニットフレーム62の右側
端部(図12で矢印d方向側の端部を言う)に沿ってガ
イド主軸76と平行状に取り付けられていて、スレッド
駆動モータ82と、合計4枚の減速ギアで構成されたギ
アトレイン83とを有していて、そのギアトレイン83
の最終段の出力ギアがピニオン84に構成されていて、
そのピニオン84がスレッド72の右側端部に固着され
てスキャニングセンターPo と平行状に配置されたラッ
ク85に噛合されている。そして、スレッド駆動モータ
82によってギアトレイン83を介してピニオン84を
正逆回転駆動することにより、そのピニオン84でラッ
ク85を介してスレッド72をガイド主軸76及びガイ
ド副軸77に沿って矢印a、b方向にシーク駆動される
ように構成されている。
【0056】そして、前述したように、ユニットフレー
ム62の前後両端部62a、62bには、そのユニット
フレーム62の左右両側面62cから切り込まれた合計
4つのほぼΩ形状のインシュレータ嵌合部63が形成さ
れている。そして、ゴム等の弾性部材によってほぼダル
マ形状に成形されている合計4つのインシュレータ6
4、65が、これらの上下軸方向のほぼ中央部分に形成
されている環状凹部64a、65aによってユニットフ
レーム62の合計4つのインシュレータ嵌合部63に左
右両側方から弾性に抗して水平状に挿入されて嵌合され
ている。そして、これらのインシュレータ64、65の
中空部に上方から垂直状に挿通された合計4つのフラン
ジ付止ネジ66、67をメインシャーシ3の水平壁部3
aの後端部と昇降駆動フレーム51に上方から捩じ込ん
で垂直状に取り付けることによって、このユニットフレ
ーム62の後端部62aと前端部62bがメインシャー
シ3の水平壁部3aの後端部分の上部と、昇降駆動フレ
ーム51の上部とにその合計4つのインシュレータ6
4、65を介して弾性的(振動的に浮かされているこ
と)に取り付けられている。
【0057】そして、図14及び図15に示すように、
昇降駆動フレーム51が左右一対の支点ピン52を中心
にメインシャーシ3に対して上下方向である矢印e、f
方向に回転駆動されることによって、ユニットフレーム
62が上昇されて水平となる上昇位置と斜め前方下方に
傾斜された下降位置との間で後端部62aの左右一対の
インシュレータ64部分を回動支点にしてメインシャー
シ3に対して矢印g、h方向に上下方向に回転駆動され
るように構成されている。
【0058】また、図21〜図26に示すように、ロー
ディング機構21のローディングギアユニット22は前
述したようにローディングモータ30によって入力プー
リ23、ゴムベルト24、ギア付プーリ25及び中間ギ
ア26を介して正逆回転駆動される上下2段の出力ギア
である全周ギア27と、扇形ギア28を備えている。但
し、ギア付プーリ25、中間ギア26、上下2段に重ね
られている全周ギア27及び扇形ギア28は水平壁部3
a上に垂直状に固着されている3本の支軸31、32、
33の外周に取り付けられている。そして、ディスクト
レー駆動機構34が全周ギア27とディスクトレー7の
直線16とによって構成され、光学ピックアップユニッ
ト駆動機構35が扇形ギア28とスライドカム41のラ
ック45とによって構成され、ディスクトレー駆動機構
34と光学ピックアップユニット駆動機構35との駆動
状態を順次自動的に切り替える差動機構36がディスク
トレー7の直線ガイド溝部17、傾斜ガイド溝部18、
18a及び直角ガイド溝部19、19aとスライドカム
41の左右一対のガイドピン46とによって構成されて
いる。なお、図21〜図26に示すように、メインシャ
ーシ3の水平壁部3aの前端部の上部で、全周ギア27
の下部位置には扇形ギア28のストッパーピン37と、
扇形ギア28の位置決め基準ピン29が絞り加工等によ
って一体に成形されている。また、中間ギア26の下段
の小径ギア26aが全周ギア27と扇形ギア28に共通
に噛合されている。
【0059】そして、図16〜図20に示すように、メ
インシャーシ3の水平壁部3aの上部で、左右両側壁部
3bの内側の左右一対のガイド溝部3h内にディスクト
レー7の左右一対のガイドレール部3gを水平状に挿入
させるようにして、そのディスクトレー7をメインシャ
ーシ3内に矢印a方向から挿入することによって、全周
ギア27が直線ラック16に噛合され、スライドカム4
1の右側のガイドピン46が直線ガイド溝部17内に挿
入される。
【0060】図22及び図25に示すように、板金のプ
レス加工によってほぼL型に成形されているスライドカ
ム41の垂直板部41bには左右一対のカム溝42が平
行状に形成されていて、これら左右一対のカム溝42は
水平状の上端部42aと、ほぼ45°に傾斜された傾斜
部42bと、水平状の下端部42cとによってほぼZ形
に形成されていて、上端部42aの先端の上部に切り欠
かれた開放部42dが水平板部41aに開放されてい
る。そして、図25に示すように、昇降駆動フレーム5
1の前端の左右一対のカム従動ピン54が左右一対のカ
ム溝42の上端の開放部42dを通して上端部42a内
に水平状に挿入されている。
【0061】ここで、ローディング機構21の動作につ
いて説明すると、まず、ディスクトレー7がメインシャ
ーシ3外へ矢印b方向にイジェクトされたイジェクトエ
ンド状態では、前述したようにストッパー機構101に
よって停止されていて、このイジェクト完了状態では、
図17に1点鎖線で示す位置にてローディングギアユニ
ット22の全周ギア27が直線ラック16に噛合されて
いる。そして、このイジェクト完了状態では、図24〜
図26に示すように、扇形ギア28が矢印i方向に回転
されて停止されていて、この扇形ギア28がその入力側
のギアである中間ギア25の下段の小径ギア26aから
矢印i方向に離脱されている。そして、このイジェクト
完了状態では、扇形ギア28によってスライドカム41
がラック45を介して駆動されて、矢印c方向にスライ
ドされている。そして、このスライドカム41の矢印c
方向へのスライドによって、昇降駆動フレーム51の左
右一対のカム従動ピン54がそのスライドカム41の左
右一対のカム溝42の上端部42aから傾斜部42bを
経て下端部42cまで矢印f方向に下降され、図15に
示すように、光学ピックアップユニット61が後端部の
左右一対のインシュレータ64部分を回動支点にして下
降位置まで矢印h方向に下降されている。
【0062】そこで、前述したように、ディスクトレー
7の凹所7c内に光ディスクDを水平状に載置した後
に、トレーフロントパネル7aが後方である矢印a方向
に軽く押されてローディングスイッチがONされると、
ローディングモータ30が正回転駆動されて、図21〜
図23に示すように、ローディングギアユニット22の
中間ギア26が矢印j方向に正回転駆動されて、その下
段の小径ギア26aによって全周ギア27が矢印k方向
に正回転駆動される。この際、全周ギア27と扇形ギア
28が1つの支軸33の外周に挿入されて水平壁部3a
上に上下2段に重ねられている関係で、矢印k方向に正
回転駆動される全周ギア27の摩擦トルクによって扇形
ギア28も矢印k方向に従動回転されようとするが、図
17に1点鎖線で示すように、スライドカム41の左側
のガイドピン46がディスクトレー7の直線ガイド溝部
17内に係合されているために、ラック45を介してそ
の扇形ギア28の矢印k方向の回転が禁止されている。
従って、この時点では、全周ギア27のみが矢印k方向
に回転駆動される。
【0063】つまり、この時点では、図17に示した差
動機構36によってディスクトレー駆動機構34側がO
Nとなり、光学ピックアップ駆動機構35側がOFFと
なるように切り替えられている。そして、ディスクトレ
ー駆動機構34を構成している全周ギア27によってデ
ィスクトレー7の直線ラック16が矢印a方向に駆動さ
れて、ディスクトレー7がメインシャーシ3の外部のイ
ジェクト完了位置から、図16に示すローディング完了
位置まで矢印a方向に引き込まれて、ディスクトレー7
の凹所7c内に水平状に載置されている光ディスクDが
スピンドルモータ68の真上位置まで矢印a方向に取り
込まれて、ディスクトレー7のローディング動作が終了
して、ローディングエンドとなる。
【0064】そして、そのディスクトレー7のローディ
ング動作の終了直前に、図17に示されている差動機構
36を構成しているスライドカム41の左側のガイドピ
ン46がディスクトレー7の直線ガイド溝部17内から
傾斜ガイド溝部18内に矢印b方向に相対的に入り込
む。また、この時、スライドカム41の右側のガイドピ
ン46もディスクトレー7の右側の傾斜ガイド溝部18
a内に開放部18bから矢印b方向に相対的に入り込
む。そして、これとほぼ同時に、図17に2点鎖線で示
すように、全周ギア27が直線ラック16から矢印b方
向に相対的に離脱して、以後、全周ギア27は空回りす
ることになる。すると、この時の左右一対の傾斜ガイド
溝部18、18aとガイドピン46とによるカム作用に
よって、左右一対のガイドピン46を介してスライドカ
ム41が図24の位置から矢印d方向に少しスライド駆
動されて、そのスライドカム41のラック45によって
扇形ギア28が矢印k方向に少し回転駆動され、その扇
形ギア28が中間ギア26の下段の小径ギア26aに矢
印k方向から噛合される。
【0065】すると、この時点で、図17に示した差動
機構36によってディスクトレー駆動機構34側がOF
Fとなり、光学ピックアップ駆動機構35側がONとな
るように駆動状態が自動的に切り替えられる。そして、
中間ギア26の小径ギア26aによって、全周ギア27
を空回ししながら、扇形ギア28が図22で矢印k方向
に回転駆動される。すると、図21〜図23に示すよう
に、扇形ギア28によってラック45を介してスライド
カム41が矢印d方向に所定のストローク分スライド駆
動され、昇降駆動フレーム51の左右一対のカム従動ピ
ン54がスライドカム41の左右一対のカム溝42の下
端部42cから傾斜部42bを経て上端部42aまで矢
印e方向に上昇駆動される。そして、図14に示すよう
に、昇降駆動フレーム51が左右一対の支点ピン52を
中心に下降位置から上昇位置まで矢印e方向に上昇駆動
されて、光学ピックアップユニット61が後端部の左右
一対のインシュレータ64を回動支点にして下降位置か
ら上昇位置まで矢印g方向に上昇駆動されて、この光学
ピックアップユニット61が水平状態になる。
【0066】すると、スピンドルモータ68のディスク
テーブル69がディスクトレー7の凹所7c内の光ディ
スクDの中心孔Daに下方から嵌合されて、この光ディ
スクDを凹所7c内で上方に少し持ち上げて浮かせる。
そして、これとほぼ同時に、ディスククランパー96が
光ディスクDに上方から圧着されて、光ディスクDがデ
ィスクテーブル69上に水平状にチャッキング(マグネ
ットチャッキング)される。そして、この時点で光ディ
スクDの一連のローディング動作が完了して、ローディ
ング完了検出スイッチによってローディングモータ30
が自動停止される。
【0067】なお、図16に示すように、ディスクトレ
ー7のメインシャーシ3内への矢印a方向のローディン
グ動作の完了時点で、そのディスクトレー7の後端部7
dの弾性アーム部7iがメインシャーシ3の後端垂直壁
部3cに矢印a方向から弾性に抗して圧着される。そし
て、この後に、前述したように、扇形ギア28によって
スライドカム41が矢印d方向にスライド駆動されるこ
とによって、図17に2点鎖線で示すように、スライド
カム41の左右一対のガイドピン46が左右一対の傾斜
ガイド溝部18、18aから直角ガイド溝部19、19
aの奥位置まで矢印d方向に入り込んで、ディスクトレ
ー7が完了停止され、その弾性アーム部7iの弾性反発
力によってディスクトレー7が左右一対のガイドピン4
6に対するガタツキの全くない状態に高精度に位置決め
されることになる。
【0068】そして、スピンドルモータ68のディスク
テーブル69上への光ディスクDのチャッキング完了後
に、ホストコンピュータから記録及び/又は再生の指令
信号が入力されると、図14及び図16に示すように、
光学ピックアップユニット61のスピンドルモータ68
によって光ディスクDが高速で回転駆動されると共に、
光学ピックアップ71の対物レンズ73から上向きの垂
直状に出射されたレーザビームのスポットが光ディスク
Dの下面に収束される。そして、スレッド移動機構81
のスレッド駆動モータ82の正逆回転駆動によってギア
トレイン83のピニオン84が正逆回転駆動され、ラッ
ク85を介してスレッド72がガイド主軸76とガイド
副軸77で案内されて、矢印a、b方向に駆動されて、
対物レンズ73が光ディスクDの内外周方向にシーク駆
動されて、光ディスクDに対するデータの記録及び/又
は再生が行われる。
【0069】なお、光ディスクDのデータ記録及び/又
は再生後の光ディスクDのイジェクト時には、フロント
パネル4のイジェクト釦9を押す。すると、前述した光
ディスクDのローディング動作の逆動作が実行される。
即ち、ローディング機構21のローディングモータ30
が逆回転駆動されて、図21に示すように、ローディン
グギアユニット22の中間ギア26が矢印m方向に逆回
転駆動されて、その小径ギア26aによって扇形ギア2
8及び全周ギア27が矢印i方向に逆回転駆動される。
この時、全周ギア27は空回りし、扇形ギア28がラッ
ク45を介してスライドカム41を矢印c方向に駆動し
て、図24及び図25に示すように、スライドカム41
が矢印c方向にスライド駆動される。
【0070】すると、図15に示すように、昇降駆動フ
レーム51が左右一対の支点ピン52を中心に下降位置
まで矢印f方向に下降駆動されて、光学ピックアップユ
ニット61が後端部の左右一対のインシュレータ64を
回動支点にして下降位置まで矢印h方向に下降駆動され
る。すると、光ディスクDがディスクテーブル69及び
ディスククランパー96からチャッキング解除されて、
その光ディスクDがディスクトレー7の凹所7c上に落
し込まれて水平状に載置される。
【0071】そして、図24に示すように、スライドカ
ム41が矢印c方向に所定のストローク分スライド駆動
された時に、扇形ギア28が中間ギア26の小径ギア2
6aから離脱されて停止され、以後、その小径ギア26
aによって全周ギア27のみが矢印i方向に逆回転駆動
される。そして、スライドカム41が矢印c方向にスラ
イド駆動されると、図17に示す差動機構36の左右一
対のガイドピン46がディスクトレー7の左右一対の直
角ガイド溝部19、19aから傾斜ガイド溝部18、1
8aを経て直線ガイド溝部17及び開放部18bへ至
る。すると、左右一対のガイドピン46と左右一対の傾
斜ガイド溝部18、18aによるカム作用によって、デ
ィスクトレー7が矢印b方向に少しスライド駆動され
て、ディスクトレー7の直線ラック16が図17に1点
鎖線で示されている全周ギア27に自動的に噛合され
る。
【0072】すると、この後の全周ギア27の引き続き
の矢印j方向への逆回転駆動によって直線ラック16が
駆動されて、ディスクトレー7が矢印b方向にスライド
駆動されて、このディスクトレー7がメインシャーシ3
内から矢印b方向にイジェクトされる。そして、ディス
クトレー7がストッパー機構(図示せず)によって停止
されるイジェクトエンド位置までイジェクトされた時
に、イジェクト完了検出スイッチ(図示せず)がONさ
れてローディングモータ30が自動停止される。
【0073】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。例えば、本発明は光ディスク以外の光磁気ディス
クその他の各種のディスク状記録媒体を記録及び/又は
再生する各種のディスクドライブ装置に適用可能であ
る。
【0074】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のディス
クドライブ装置の請求項1は、合成樹脂で射出成形され
たトレー本体の前端の垂直状の嵌合壁部の外側に、合成
樹脂で射出成形されたトレーフロントパネルの後面のほ
ぼコ字状の嵌合枠部を上方から嵌合させるだけで、その
嵌合枠部の上部及び左右両側部の後端部分の内側の複数
の嵌合係止部が下方に開放された複数の中空部を介して
嵌合壁部の上部及び左右両側部の後側に嵌合されると共
に、トレーフロントパネルの後面の下部の複数の係止部
が嵌合壁部の下側に係止されて、トレーフロントパネル
をトレー本体の前面にワンタッチで脱着可能に組み付け
ることができるので、ディスクトレーの組立てが容易で
あり、コストダウンを図ることができる。そして、ロー
ディング完了状態では、ディスクトレーのトレーフロン
トパネルの後面の嵌合枠部の上部と両側部の外側に沿っ
てほぼコ字状に形成されているディスクトレー引き込み
位置規制用リブをディスクドライブ装置本体のフロント
パネルのトレー出入口の外周の前面の上部及び左右両側
部にほぼコ字状に当接密着させることにより、ディスク
トレーの引き込み位置を機械的に高精度に規制すること
ができるので、ディスク状記録媒体のスピンドルモータ
に対するチャッキングをミスなく行える。しかも、トレ
ーフロントパネルの後面の下端縁に沿って接着又はディ
スクドライブ装置本体のフロントパネルにおけるトレー
出入口の外周の前面の下端縁に沿って接着された弾性部
材は、ローディング完了状態で、ディスクドライブ装置
本体のフロントパネルの前面の下端縁と、ディスクトレ
ーのトレーフロントパネルの後面の下端縁との間で弾性
に抗して圧縮されて、複数のスライドコア抜き取り用切
欠き部の下端(合成樹脂によるトレーフロントパネルの
射出成形時に、トレーフロントパネルの後面の嵌合枠部
の上部及び左右両側部の後端部分の内側に複数のスライ
ドコアによってアンダーカットされた複数の中空部を介
して複数の嵌合係止部を垂直状に一体成形するための、
その複数のスラドコアの垂直下方への抜き取りによって
嵌合枠部の内側に垂直状に成形されて下方に開放されて
いる複数のスライドコア抜き取り用切欠き部の下端)を
閉塞するので、その複数のスライドコア抜き取り用切欠
き部からトレー出入口内への外気の流入を防止すること
ができるので、ディスク状記録媒体の記録及び/又は再
生中に外気中の塵埃等がディスク状記録媒体等に付着し
てドロップアウトを招くようなことを未然に防止するこ
とができて、その記録及び/又は再生の特性を著しく向
上させることができる。
【0075】本発明のディスクドライブ装置の請求項2
は、ほぼ角柱形状の弾性部材を両面テープによってトレ
ーフロントパネルの後面の下端縁に沿って接着又はディ
スクドライブ装置のフロントパネルのトレー出入口の外
周の前面の下端縁に沿って接着するようにしたので、そ
の弾性部材の接着の作業性が非常に良く、コストダウン
を図ることができる。
【0076】本発明のディスクドライブ装置の請求項3
は、1枚の剥離紙上に1枚の両面テープで接着された弾
性部材基体をカッターによってその両面テープと共に一
定間隔で平行状にカットすることによってほぼ角柱形状
に形成された複数本の弾性部材が1枚の剥離紙上にそれ
ぞれ両面テープによって接着されている構造の納品形態
を提供するので、金型で成形する従来の環状弾性体に比
べて、弾性部材の製造費用を1/3〜1/4の低価格
で、安価に製造することができ、金型費用も不要となる
等、製造(加工)コストを大幅にダウンすることができ
る。しかも、納品された弾性部材基体から弾性部材を1
本ずつ剥離して、トレーフロントパネル等に順次両面テ
ープによって接着すれば良いので、組立ての作業性が非
常に良い。しかも、廃棄する無駄な部材も全く発生しな
いことから、極めて高い経済性を実現できる。そして、
剥離紙上の弾性部材基体をカッターによって平行状にカ
ットして、複数本の弾性部材を作成する方法は、その作
成時間を非常に短くすることができて、リードタイムを
短くできるので、在庫を少なく管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した光ディスクドライブ装置に
おけるディスクトレー引き込み位置を機械的に高精度に
規制する構造及びトレー出入口の密封構造の第1の実施
の形態を説明するトレーフロントパネルとトレー本体の
嵌合構造、フロントパネルのトレー出入口及び弾性部材
の要部を拡大して示した断面側面図である。
【図2】 図1のI−I矢視での背面図である。
【図3】 同上のトレーフロントパネルの背面図であ
る。
【図4】 図3のJ−J矢視での下面図である。
【図5】 同上のトレー出入口の密封構造の第2の実施
の形態を説明する要部を拡大して示した断面側面図であ
る。
【図6】 同上のトレー出入口の密封構造に使用される
弾性部材の納品形態を説明する斜視図である。
【図7】 図6のK−K矢視での拡大断面図である。
【図8】 同上のトレーフロントパネルのスライドコア
によるアンダーカット加工を説明する背面図である。
【図9】 図8のL−L矢視での下面図である。
【図10】 トレー本体の前面へのトレーフロントパネ
ルの組み付け構造の要部を拡大して示した断面側面図で
ある。
【図11】 同上のトレー本体の前面へのトレーフロン
トパネルの組み付け完了状態を示した断面側面図であ
る。
【図12】 本発明を適用した光ディスクドライブ装置
の実施の形態における光学ピックアップユニット部分の
平面図である。
【図13】 図12の底面図である。
【図14】 図12のA−A矢視での側面図であって、
光学ピックアップユニットの上昇状態を示した図面であ
る。
【図15】 図12のA−A矢視での側面図であって、
光学ピックアップユニットの下降状態を示した図であ
る。
【図16】 メインシャーシ内にディスクトレーがロー
ディングされた状態を示した平面図である。
【図17】 ディスクトレーの底面図である。
【図18】 図17のB−B矢視での断面図である。
【図19】 図17のC−C矢視での断面図である。
【図20】 図17のD−D矢視での断面図である。
【図21】 ローディング機構における光学ピックアッ
プユニットの上昇時におけるスライドカム、昇降駆動フ
レーム及びローディングギアユニットの位置関係を示し
た平面図である。
【図22】 図21のE−E矢視での断面図である。
【図23】 図21のF−F矢視での断面図である。
【図24】 ローディング機構における光学ピックアッ
プユニットの下降時におけるスライドカム、昇降駆動フ
レーム及びローディングギアユニットの位置関係を示し
た図面である。
【図25】 図24のG−G矢視での断面図である。
【図26】 図24のH−H矢視での断面図である。
【図27】 光ディスクドライブ装置のディスクトレー
のアンローディング状態での外観を説明する斜視図であ
る。
【図28】 光ディスクドライブ装置のディスクトレー
のローディング状態での外観を説明する斜視図である。
【図29】 光ディスクドライブ装置のローディングギ
アユニットの組立てを説明する斜視図である。
【図30】 光ディスクドライブ装置のスライドカムの
組立てを説明する斜視図である。
【図31】 光ディスクドライブ装置の昇降駆動フレー
ムの組立てを説明する斜視図である。
【図32】 光ディスクドライブ装置の光学ピックアッ
プユニットの組立てを説明する斜視図である。
【図33】 光ディスクドライブ装置のディスクトレー
の組立てを説明する斜視図である。
【図34】 光ディスクドライブ装置のディスククラン
パーユニットの組立てを説明する斜視図である。
【図35】 光ディスクドライブ装置のディスククラン
パーの組立てを説明する斜視図である。
【図36】 光ディスクドライブ装置の上カバーの組立
てを説明する斜視図である。
【図37】 従来のトレー出入口の密封構造の第1の例
を説明する要部を拡大して示した断面側面図である。
【図38】 同上のトレー出入口の密封構造の第1の例
を説明する光ディスクドライブ装置の一部切欠き正面図
である。
【図39】 従来のトレー出入口の密封構造の第2の例
を説明する要部を拡大して示した断面側面図である。
【図40】 同上のトレー出入口の密封構造の第2の例
を説明する光ディスクドライブ装置の一部切欠き正面図
である。
【図41】 同上のトレー出入口の密封構造の第2の例
に使用されるほぼ額縁形状の弾性部材を説明する斜視図
である。
【図42】 同上のほぼ額縁形状の弾性部材の納品形態
を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1はディスクドライブ装置である光ディスクドライブ装
置、2はディスクドライブ装置本体である光ディスクド
ライブ装置本体、4はフロントパネル、6はトレー出入
口、7はディスクトレー、7aはトレー本体、7bはト
レーフロントパネル、171は嵌合壁部、174は嵌合
枠部、175、176は嵌合係止部、177は係止部、
178はトレー引き込み位置規制用リブ、181は中空
部、182はスライドコア、183はスライドコア抜き
取り用切欠き部、185は弾性部材、186は両面テー
プ、187は剥離紙、188は弾性部材基体、189は
カット部分、Dはディスク状記録媒体である光ディスク
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂で射出成形されたトレー本体と、 合成樹脂で射出成形されて、前記トレー本体の前端に脱
    着可能で、垂直状に嵌合されたトレーフロントパネルと
    によって構成されたディスクトレーと、 ディスクドライブ装置本体のフロントパネルに開口され
    たトレー出入口から前記ディスクトレーを出し入れする
    ローディング機構とを備えたディスクドライブ装置にお
    いて、 前記トレー本体の前端に垂直状に一体成形されて、前記
    トレーフロントパネルが嵌合される嵌合壁部と、 前記トレーフロントパネルの後面に一体成形されて、前
    記嵌合壁部の上部及び左右両側部の外側に上方から嵌合
    されるほぼコ字状の嵌合枠部と、 前記嵌合枠部の上部及び左右両側部の後端部分の内側に
    複数のスライドコアによってアンダーカットされて下方
    に開放された複数の中空部を介して垂直状に一体成形さ
    れた複数の嵌合係止部であって、前記嵌合枠部を前記嵌
    合壁部の上部及び左右両側部に上方から嵌合させた時
    に、前記複数の嵌合係止部が前記複数の中空部を介して
    前記嵌合壁部の上部及び左右両側部の後側に嵌合される
    複数の中空部及び複数の嵌合係止部と、 前記トレーフロントパネルの後面の下端近傍位置に沿っ
    た位置に一体成形された複数の係止部であって、前記嵌
    合枠部の前記複数の嵌合係止部を前記嵌合壁部の上部及
    び左右両側部の後側に嵌合させることによって、前記嵌
    合壁部の下端部の下側に係止される複数の係止部と、 前記トレーフロントパネルの後面で、前記嵌合枠部の上
    部及び左右両側部の外側に沿ってほぼコ字状に形成され
    て、前記ディスクトレーが前記ローディング機構によっ
    て前記ディスクドライブ装置本体内のローディング完了
    位置までローディングされた時に、前記フロントパネル
    前面でトレー出入口の外周の上部及び左右両側部にほぼ
    コ字状に当接密着されるトレー引き込み位置規制用リブ
    と、 前記トレーフロントパネルの合成樹脂による射出成形時
    に、前記複数の中空部をアンダーカットするための前記
    複数のスライドコアの垂直下方への抜き取りによって、
    前記トレーフロントパネルの後面の嵌合枠部の内側に垂
    直状に成形されて、下方に開放された複数のスライドコ
    ア抜き取り用切欠き部と、 前記複数のスライドコア抜き取り用切欠き部の下端部分
    を横切るように、前記トレーフロントパネルの後面の下
    端縁に沿って接着又は前記ディスクドライブ装置本体の
    フロントパネルにおける前記トレー出入口の外周の前面
    の下端縁に沿って接着された弾性部材であって、前記デ
    ィスクトレーが前記ローディング機構によって前記ディ
    スクドライブ装置本体内のローディング完了位置までロ
    ーディングされて、前記トレーフロントパネルの前記ト
    レー引き込み位置規制用リブが前記ディスクドライブ装
    置のフロントパネルの前面に当接密着された時に、その
    フロントパネルの前面の下端縁とトレーフロントパネル
    の後面の下端縁との間で弾性に抗して圧縮されて、前記
    複数のスライドコア抜き取り用切欠き部の下端から前記
    トレー出入口内への外気の流入を防止する弾性部材とを
    備えたことを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】前記弾性部材がほぼ角柱形状に形成され、
    この弾性部材が両面テープによって前記トレーフロント
    パネルの後面の下端縁に沿って接着又は前記ディスクド
    ライブ装置本体のフロントパネルにおける前記トレー出
    入口の外周の前面の下端縁に沿って接着されることを特
    徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】1枚の剥離紙上に1枚の両面テープで接着
    された弾性部材基体をカッターによってその両面テープ
    と共に一定間隔で平行状にカットすることによってほぼ
    角柱形状に形成された複数本の弾性部材が1枚の剥離紙
    上にそれぞれ両面テープによって接着されている構造の
    納品形態を提供することを特徴とする請求項2に記載の
    ディスクドライブ装置。
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US20190244640A1 (en) * 2018-02-07 2019-08-08 Getac Technology Corporation Waterproof module and seal member thereof

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