JP2003030567A - 室内空気汚染予測システム、室内空気汚染予測サーバ、及びプログラム - Google Patents

室内空気汚染予測システム、室内空気汚染予測サーバ、及びプログラム

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JP2003030567A
JP2003030567A JP2001218245A JP2001218245A JP2003030567A JP 2003030567 A JP2003030567 A JP 2003030567A JP 2001218245 A JP2001218245 A JP 2001218245A JP 2001218245 A JP2001218245 A JP 2001218245A JP 2003030567 A JP2003030567 A JP 2003030567A
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indoor
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JP2001218245A
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Yukitada Murae
行忠 村江
Yasushi Asai
靖史 浅井
Shinichi Tanabe
新一 田辺
Isao Miura
勇雄 三浦
Shuji Shirota
修司 城田
Akira Oosakaya
彰 大阪谷
Ryoji Sasaki
亮治 佐々木
Jiyouichi Koike
浄一 小池
Kozo Hagitani
宏三 萩谷
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Nishimatsu Construction Co Ltd
Toda Corp
Original Assignee
Nishimatsu Construction Co Ltd
Toda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、室内の空気汚染状況の予測
結果を効率的に提供すると共に、常に信頼性の高い予測
結果を閲覧できる様にすることである。 【解決手段】 本発明に係る室内空気汚染予測システム
100によれば、閲覧端末11は、汚染物質の濃度の計
算に必要な条件データを入力し、入力された条件データ
をサーバ1へ送信する。サーバ1は、条件データを代入
して汚染物質の濃度の計算が可能な計算式を記憶し、閲
覧端末11から送信された条件データを受信し、受信し
た条件データを上記計算式に代入して汚染物質の濃度を
計算し、計算された汚染物質の濃度を室内空気汚染状況
の予測結果として閲覧端末11へ送信する。閲覧端末1
1は、サーバ1より送信された予測結果を受信し、受信
し予測結果を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内の空気汚染状
況を予測する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅やオフィス等の建物を施工するに際
して、室内の空気汚染状況を的確に把握することは、居
住者や利用者が好環境で生活する為に重要な要素であ
る。室内の空気汚染状況は、部材の種類、室内汚染物質
の種類や放散速度、各部材の施工面積の他に、室内温
度、湿度、換気回数等の外的要因が複雑に絡み合って決
定される。このため、実際に建物を施工した後に各室内
汚染物質の濃度を実測しない限り、室内の空気汚染状況
を精確に把握することはできなかった。
【0003】この様な問題点に鑑みて、建物の施工前
に、室内汚染物質の濃度を予測する技術が提案されてい
る。即ち、設計者が部材に関するデータや外的要因を特
定する為のデータを指定することにより、端末は、所与
の計算式に従って室内汚染物質の予測濃度を算定する。
設計者は、算定結果を参照することにより、施工後にお
ける凡その室内空気汚染状況を施工前に把握する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の様な技術は、室
内空気汚染を低減した建物を設計する上で有用であった
が、以下の様な問題があった。各設計者は、予測結果の
閲覧に際して、管理者から配布された空気汚染状況の予
測に必要なデータが格納されている記録媒体を、各人が
利用する端末で個別に参照して予測結果を得ていた。
【0005】データの更新作業は、汚染状況の予測精度
を上げるために特に重要な作業であるが、上記データに
変更(追加・削除)が有った際に、各設計者が自発的に
データの更新を行わない限り、最新の予測結果を閲覧す
ることはできなかった。また、予測結果を利用する人や
場所によって、更新作業を行う間隔や頻度が異なるの
で、異なる現場間における予測結果を比較する場合等
に、比較精度の信頼性を保つ事は困難であった。
【0006】一方、予測結果を提供する側にとっても、
データの更新が必要な度に、設計現場や建築現場に個別
に記録媒体を配布する作業が必要となり、時間やコスト
等の観点からも非効率的であった。
【0007】本発明の課題は、室内の空気汚染状況の予
測結果を効率的に提供すると共に、常に信頼性の高い予
測結果を閲覧できる様にすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決する為、以下の様な特徴を備えている。発明の構成要
素と発明の実施の形態における構成部分との対応関係を
明確にする為、以下に示す手段の説明において、発明の
実施の形態における構成部分に符号(図面参照)を付し
て括弧内に例示する。
【0009】請求項1記載の発明は、サーバと閲覧端末
とが通信ネットワークを介して接続されて構成される室
内空気汚染予測システム(例えば、図1の室内空気汚染
予測システム100)において、前記閲覧端末(例え
ば、図1の閲覧端末11)は、室内汚染物質の濃度の計
算に必要な条件データを入力する条件入力手段(例え
ば、図2の入力部13)と、前記入力手段により入力さ
れた条件データを前記サーバへ送信する条件送信手段
(例えば、図2の通信制御部15)と、を備え、前記サ
ーバ(例えば、図1のサーバ1)は、前記条件送信手段
により送信された条件データを代入して室内汚染物質の
濃度の計算が可能な計算式を記憶する計算式記憶手段
(例えば、図2の記憶部7)と、前記条件送信手段によ
り送信された条件データを受信する条件受信手段(例え
ば、図2の通信制御部5)と、前記条件受信手段により
受信された条件データを、前記計算式記憶手段に記憶さ
れている計算式に代入して、前記室内汚染物質の濃度を
計算する計算手段(例えば、図2のCPU2)と、前記
計算手段により計算された室内汚染物質の濃度を室内空
気汚染状況の予測結果として前記閲覧端末へ送信する予
測結果送信手段(例えば、図2の通信制御部5)と、を
備え、前記閲覧端末は、前記予測結果送信手段により送
信された予測結果を受信する予測結果受信手段(例え
ば、図2の通信制御部15)と、前記予測結果受信手段
により受信された予測結果を表示する予測結果表示手段
(例えば、図2の表示部14)と、を備えることを特徴
としている。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、例えば、前記計算式記憶手段は、実
大モデルルームにおける汚染物質の濃度の実測値に基づ
いて特定された計算式(例えば、計算式(1)〜
(7))を記憶する。
【0011】更に、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の発明において、例えば、前記計算手段は、前
記条件受信手段により受信された条件データを前記計算
式記憶手段に記憶されている計算式に代入して、前記室
内汚染物質の濃度と経過日数又は換気回数の関数を生成
し、前記計算手段により生成された前記関数に従ってグ
ラフを作成するグラフ作成手段(例えば、図2のCPU
2)、を更に備え、前記予測結果送信手段は、前記グラ
フ作成手段により作成されたグラフを前記室内汚染物質
濃度の予測結果として前記閲覧端末へ送信する。
【0012】請求項4記載の発明は、閲覧端末が通信ネ
ットワークを介して接続された室内空気汚染予測サーバ
(例えば、図1のサーバ1)において、代入された任意
の条件データを基に室内汚染物質の濃度の計算が可能な
計算式を記憶する計算式記憶手段(例えば、図2の記憶
部7)と、前記条件データを前記計算式記憶手段に記憶
されている計算式に代入して、前記室内汚染物質の濃度
を計算する計算手段(例えば、図2のCPU2)と、前
記計算手段により計算された室内汚染物質の濃度を室内
空気汚染状況の予測結果として出力する予測結果出力手
段(例えば、図2の通信制御部5)と、を備えることを
特徴としている。
【0013】請求項5記載の発明は、コンピュータ(例
えば、図1のサーバ1)に、代入された任意の条件デー
タを基に室内汚染物質の濃度の計算が可能な計算式を記
憶する機能と、前記条件データを前記計算式に代入して
前記室内汚染物質の濃度を計算する機能と、計算された
室内汚染物質の濃度を室内空気汚染状況の予測結果とし
て出力する機能と、を実現させる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。まず、構成を説明する。図1
は、本実施の形態における室内空気汚染予測システム1
00の全体構成を示す概念図である。図1に示す様に、
室内空気汚染予測システム100は、サーバ管理者等の
予測結果提供側が管理・運用するサーバ1と、設計者や
作業者等の予測結果閲覧側が利用する閲覧端末11と、
がイントラネットを経由して相互にデータの送受信が可
能な様に接続されることにより構成されている。
【0015】イントラネットは、同一の企業又は企業グ
ループに属する会社間で各種情報の共有化を行うことを
目的として、インターネットの技術を利用して構築され
た総合的な情報ネットワーク(通信網)である。一般的
には、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local A
rea Network)等の専用線又は無線通信等の様々な回線
形態を適用可能なネットワークであるが、情報管理の信
頼性の観点から、特定のユーザのみアクセスが可能なセ
キュリティの確保されているネットワークであることが
望ましい。
【0016】次に、図2を参照して、サーバ1の内部構
成を詳細に説明する。図2は、サーバ1の機能的構成を
示すブロック図である。図2に示す様に、サーバ1は、
CPU2、入力部3、表示部4、通信制御部5、RAM
6、及び記録媒体7aを備えた記憶部7によって構成さ
れ、記録媒体7aを除く各部はバス8によって接続され
ているコンピュータである。
【0017】CPU(Central Processing Unit)2
は、記憶部7に記憶されているプログラムを読み出して
RAM6に展開し、当該プログラムに従って各部を集中
制御する。即ち、CPU2は、RAM6に展開したプロ
グラムに従って、後述する予測結果提供処理の一部を実
行し、その処理結果をRAM6に格納すると共に表示部
4に表示させる。そして、RAM6に格納した処理結果
を記憶部7又は記録媒体7a内部の所定領域に保存させ
る。
【0018】入力部3は、文字・数字入力キー、カーソ
ル移動キー、及び各種機能キー等を備えたキーボード
と、クリックボタンを備えたポインティングデバイスで
あるマウスと、を備えて構成される。入力部3は、キー
ボードによる押下信号とマウスによる操作信号とを、入
力信号としてCPU2へ出力する。
【0019】表示部4は、LCD(Liquid Crystal Dis
play)やCRT(Cathode Ray Tube)等により構成さ
れ、CPU2から入力される表示信号の指示に従って画
面上に表示データの表示を行う。
【0020】通信制御部5は、LANカード等の通信制
御カードによって構成され、LANケーブル等の通信回
線を介してイントラネットに接続された閲覧端末11と
の間で各種データの送受信を行う。
【0021】RAM(Random Access Memory)6は、C
PU2により実行制御される予測結果提供処理におい
て、記憶部7又は記録媒体7aから読み出された各種プ
ログラムの全部又は一部やデータ、及び閲覧端末11か
ら通信制御部5を介して受信したデータの一時的な格納
領域を形成する。
【0022】記憶部7は、HD(Hard Disc)等の不揮
発性の半導体メモリにより構成され、サーバ1で実行可
能な予測結果提供処理等の各種処理プログラム、及び該
プログラムで処理されたデータ等を記憶する。また、記
憶部7は、着脱自在に装着された記録媒体7aを有し、
この記録媒体7aは、磁気的又は光学的記録媒体で構成
される。プログラムは、コンピュータが読み取り可能な
プログラムコードの形態で格納され、CPU2は、当該
プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0023】記憶部7に記憶されるプログラムやデータ
は、その全部若しくは一部を他の機器から通信回線等の
伝送媒体を介して通信制御部5で受信し、記憶する構成
にしてもよい。反対に、上記プログラムやデータを、伝
送媒体を介して通信制御部5より送信し、他の機器にイ
ンストールする構成としてもよい。なお、プログラムや
データには、コンピュータのハードウェアと一体化され
たファームウェアによって実現されるものも含まれる。
【0024】記憶部7は、図2に示す様に、後に詳述す
る基本情報DB(Data Base)71と部材情報DB72
を更新可能な形態で内部に有して構成される。以下の説
明では、これら2種類のDBを個別のデータ格納領域と
して説明するが、連続した行番号を基に1つのDBファ
イルとして構成することも勿論可能である。以下、各D
B内部のデータ格納例について、図3を参照して説明す
る。
【0025】図3(a)は、基本情報DB71のデータ
格納例を示す図である。基本情報DB71は、室内汚染
物質濃度の計算に必要で部材の特性に依存しない数値や
計算式等のデータ(基本情報)を記憶するデータベース
であり、図3(a)に示す様に、行番号領域71aと、
データ名領域71bと、データ領域71cと、を少なく
とも有して構成される。
【0026】詳細には、行番号領域71aは、基本情報
DB71に格納されている各種データを読み取る際に必
要なレコード(DBファイルの構成単位)の識別番号
(例えば、“1000”、“1001”、…、“1008”)を「行
番号」として格納する。また、データ名領域71bは、
データの名称及び単位を示す文字列(例えば、“基準温
度(℃)”、“基準湿度(%RH)”、…、“物質名”、
…、“吸脱着”)を「データ名」として格納する。
【0027】更に、データ領域71cは、部材の特性に
依存しない数値や計算式等のデータ(例えば、“25”、
“50”、…、“c1”、…、“M(c1,p)=f(TM
(c1,p))”)を「計算データ」として格納する。この計
算データは、所与の数値、計算式、識別記号等の様にデ
ータの属性を問わない。なお、図3中の網掛け箇所は、
対応するフィールド内の計算データが更新可能な計算式
であることを示す。また、図3(a)においては、特に
物質名“c1”の室内汚染物質に対応する計算データを例
示したが、他の室内汚染物質に対応する計算データに関
しても同様の格納形態で記憶されている。
【0028】ここで、室内汚染物質(以下、単に「汚染
物質」と記す。)は、ガス状物質、無機粒子・繊維状物
質、有機粒子状物質の他に、ウィルスやダニ等の微生物
・細菌類をも含むことができる。ガス状物質としては、
例えば、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンを始め
とする揮発性有機化合物(VOC:Volatile OrganicCo
mpounds)、窒素硫黄酸化物、一酸化炭素等が挙げられ
る。また、無機粒子・繊維状物質としては、ガラス繊
維、アスベスト、重金属等が挙げられ、有機粒子状物質
としては、花粉、かび、粉塵等が挙げられる。
【0029】図3(b)は、部材情報DB72のデータ
格納例を示す図である。部材情報DB72は、汚染物質
濃度の計算に必要な部材の特性に依存するデータ(部材
情報)を記憶するデータベースである。部材情報DB7
2は、図3(b)に示す様に、行番号領域72aと、仕
上げ材領域72bと、部材構成領域72cと、詳細領域
72dと、初期単位放散速度領域72eと、減衰指数領
域72fと、補助係数領域72gと、単位放散速度計算
式72hと、を少なくとも有して構成される。
【0030】詳細には、行番号領域72aは、部材情報
DB72に格納されている各種データを読み取る際に必
要なレコードの識別番号(例えば、“1009”、“101
0”、…)を「行番号」として格納する。仕上げ材領域
72bは、選択候補となる部材構成(部材の組合せ)を
特定する為のデータ(例えば、“cat(m1)”、“ca
t(m2)”、…)を「仕上げ材」として格納する。部材に
は、コンクリートや木材等から作られた建材や断熱材は
勿論のこと、内装材等の仕上げ材や施工材を含む。ま
た、施工材としては、塗料や接着剤、発泡剤、有機溶
剤、可塑剤、防虫剤等を含むことができる。
【0031】部材構成領域72cは、選択された仕上げ
材によって特定される部材構成を示すデータ(例えば、
“m1”、“m2”、…)を「部材構成」として格納す
る。詳細領域72dは、特定された部材構成に対応する
複数の部材に関する詳細情報を表すデータ(例えば、
“d1(m1)”、“d1(m2)”、…“d7(m1)”、“d
7(m5)”、…)を「詳細1〜6」又は「備考」として格
納する。この詳細情報には、各構成部材の製品名は元よ
り、製品番号や製造元等の情報を含む。
【0032】初期単位放散速度領域72eは、部材mが
初期(内装工事終了時)に放散する汚染物質cの単位時
間・単位面積当たりの重量を示すデータ(例えば、“E
F0 (m1,c1)”、“EF0(m2,c1)”、…)を「初期単位
放散速度」として格納する。減衰指数領域72fは、後
述する単位放散速度計算式に代入するデータ(例えば、
“K(m1,c1)”、“K(m2,c1)”、…)を「減衰指数」と
して格納する。補助係数領域72gは、汚染物質濃度の
予測精度を上げる為、必要に応じて使用(加算乗除)さ
れるデータ(例えば、“O(m1,c1)”、“O(m2,c1)”、
…)を「補助係数」として格納する。
【0033】なお、本実施の形態では、説明の便宜上、
初期単位放散速度、減衰指数、及び補助係数を英数字デ
ータで表記しているが、実際には数値データとして記憶
されている。特に、初期単位放散速度は、実大モデルル
ームにおいて部材実験を行った際に、各部材mから放散
される汚染物質cの放散速度の測定結果を反映した実測
値である。
【0034】ここに、実大モデルルームとは、条件デー
タに応じて変化する汚染物質の濃度、合計放散速度等の
室内汚染状況を試験及び検証する為に設けられた模擬実
験用の建造物である。実大モデルルームは、経時変化や
環境要因による影響を考慮した、より居住環境に近い条
件下の予測結果を得るため、例えば、集合住宅の一部を
実大スケールで再現して構築される。この実大モデルル
ームは、所定位置に固着されたエアコンや給気口、換気
扇等により居住空間中の汚染物質濃度に大きな影響を与
える要因(温度T、湿度H、換気回数Q、部材m等)を
自由に設定可能である。
【0035】単位放散速度計算式領域72hは、上述し
た初期単位放散速度EF0、減衰指数K、補助係数O、
及び経過日数dを媒介定数として、単位放散速度EFを
算出する為の計算式(例えば、“EF(m1,c1,p) =f
(EF0(m1,c1),K(m1,c1),O (m1,c1),d(p))”、
…)を「単位放散速度計算式」として格納する。
【0036】ここで、計算式は、基本情報DB71及び
部材情報DB72に予め格納されている数値と閲覧端末
11からの入力値(条件データ)とを代入することによ
り、所定の計算条件pにおける汚染物質の濃度及び合計
放散速度を算定可能な数式である。なお、この計算式
は、複数有る室内汚染状況の計算方法の一例を示すもの
に過ぎない。即ち、予め複数の計算式を記憶部7に記憶
し、ユーザ又はCPU12の指定に応じて、実際に使用
する計算式を選択可能な構成としてもよい。
【0037】また、計算式は、図3に例示した更新可能
なもの以外にも記憶部7に複数記憶されている。記憶さ
れている全ての計算式を用いて体積比濃度CR(単位は
ppm:parts per million)を算定することも可能である
が、一部の計算式を使用せずに重量濃度C(単位はμg/
m3)或いは合計放散速度M(単位はμg/h)のみ計算す
ることも勿論可能である。具体的な濃度計算方法に関し
ては、図4を参照した動作説明の一工程として後述する
ので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0038】以上、サーバ1の構成について説明した
が、閲覧端末11の要部構成については、記憶部に基本
情報DBと部材情報DBを有しない点を除き、上述した
サーバ1と同様であるので、各構成部分には同列の符号
を付し、その構成の図示及び説明は省略する。即ち、閲
覧端末11は、図2に示す様に、CPU12、入力部1
3、表示部14、通信制御部15、RAM16、記憶部
17より構成され、各部はバス18により接続されてい
るコンピュータである。
【0039】次に、動作を説明する。室内空気汚染予測
システム100により実行制御される予測結果提供処理
について図4を参照して説明する。図4は、閲覧端末1
1からの要求に応じて、室内汚染状況の予測、及び予測
結果の提供をネットワーク上で実現する予測結果提供処
理の一例を示すフローチャートである。
【0040】まず、閲覧端末11のユーザにより入力部
3を介した、汚染物質濃度の予測結果の閲覧要求を検出
すると、閲覧端末11は、通信制御部15により当該閲
覧要求をサーバ1へ送信する(ステップS1)。サーバ
1は、閲覧端末11からの閲覧要求を通信制御部5によ
り受信すると、濃度計算に必要な各種条件データを入力
する為のWebページを条件入力画面として閲覧端末1
1に送信する(ステップS2)。
【0041】条件入力画面には、記憶部7に記憶されて
いる計算式に代入する各種条件データを入力或いは選択
する為の領域が設けられている。入力或いは選択される
条件データには、経過日数や施工面積等の数値データの
みならず、部材や汚染物質の種類等の文字データを含
む。また、条件データとは、ここで入力されるデータの
みならず、予め基本情報DB71及び部材情報DB72
に記憶されている数値データを含む。
【0042】ステップS3では、閲覧端末11のユーザ
は、濃度の計算対象となる室の室容積V(m3)を入力
する。この時、ユーザは、計算タイトルを入力すること
もできる。計算タイトルは、計算対象となる物件名、室
名、計算条件等をユーザが判り易い様に任意の文字列で
入力できることが望ましい。
【0043】次のステップS4では、閲覧端末11のユ
ーザは、部材mを選択する。部材mの選択手順は多種多
様であるが、例えば以下の様な手順がある。まず、閲覧
端末11は、仕上げ材の選択候補をプルダウン形式で表
示部14に表示する。ユーザは、入力部3を介して、選
択候補の中から所望の仕上げ材を選択する。
【0044】例えば、仕上げ材としてビニルクロスが選
択された場合には、ビニルクロスに対応する部材構成
(建材、施工材等の組合せ)が次の選択候補としてプル
ダウン形式で表示部14に表示される。ユーザが、入力
部3を介して、所望の部材構成を選択すると、選択され
た部材構成に含まれる全ての構成部材が部材mとしてR
AM16に記憶される。同様の選択操作を繰り返すこと
により、1回の濃度予測に対して複数の部材mを設定す
ることもできる。
【0045】図5は、ユーザが部材構成を選択する際
に、必要に応じて参照される部材mの詳細情報の表示例
を示す図である。図5に示す表示画面141は、例え
ば、床面の仕上げ材としてフローリングが選択された場
合において、台板やパーチ等の他の部材構成例を3種類
示す画面である。最上段左側に示す部材構成例は、“00
1_F1 フローリング+F1 台板+E1 パーチ”(パーチ
は、「パーティクルボード」の略称)という様に、各部
材の名称をその識別符号と共に表している。なお、F1や
E1等の識別符号は、部材からのホルムアルデヒドの放散
量が日本農林規格(JAS)や日本工業規格(JIS)
の規定値に準拠していることを示すものである。
【0046】最上段右側には、製品名や製造元等の様
に、各部材に関する更に詳細な情報が表示される。同様
に、中段には、“002_F1 フローリング+F1 台板+E1
パーチ”の部材構成例と詳細情報が、下段には、“003_
F1 フローリング(単体)”の部材例と詳細情報が表示
される。表示部14に一覧表示された部材構成例と詳細
情報を参照することにより、部材に関する知識が少ない
ユーザであっても、容易な操作で最適な部材を選択でき
る。なお、表示画面141は、条件入力画面とは独立し
た画面としてもよいし、その一部として表示してもよ
く、表示形態は任意である。
【0047】ステップS5では、閲覧端末11のユーザ
は、ステップS4で選択した部材mの施工面積A(単位
はm2)を入力する。次のステップS6では、必要に応
じて、他の汚染物質c'の放散速度EF'(単位はμg/
h)を入力する。他の汚染物質c'は、ステップS4で選
択した部材m以外から放散する汚染物質であり、例え
ば、タンス、カーペット等の家具・調度品、石油ストー
ブ、システムキッチン等の暖房・厨房機器、ダクト内壁
等の空調機器、掃除機、コピー機等の電化製品・事務機
器が放散する汚染物質である。他の汚染物質c'は、ス
テップS4で選択した部材mが放散する汚染物質cと同
一のものであってもよい。
【0048】更に、ステップS7では、温度T(単位は
℃)、湿度H(単位は%RH)、経過日数d(日)、換気
回数Q(回/h)を計算条件pとして入力する。計算条
件pは、室の実状により近い値を指定するため、数値に
よる直接入力が望ましいが、幾つかの選択候補を提示し
て選択させる形式であってもよい。また、計算条件p
は、温度T、湿度H、経過日数d、換気回数Qの各値に
前回の数値とは異なる数値を入力して複数設定すること
も可能である。
【0049】ステップS8では、閲覧端末11のユーザ
は、濃度計算の対象となる汚染物質cを選択する。この
選択は、ステップS4で選択された部材mが放散する汚
染物質c及びステップS6で選択された汚染物質c'の
双方を選択候補として行われる。そして、ここで選択さ
れた汚染物質cが濃度予測の対象物質として設定され
る。
【0050】次に、閲覧端末11は、ステップS3〜S
8において入力又は選択した各種条件データを表示部1
4に一覧表示する。ユーザは、表示内容を確認して(ス
テップS9)、条件データに不都合が有れば適宜訂正
し、無ければ当該条件データに基づく計算の実行を指示
する。入力部13を介して、計算の実行が指示される
と、閲覧端末11は、通信制御部15により条件データ
をサーバ1へ送信する(ステップS10)。
【0051】サーバ1は、通信制御部5により条件デー
タを受信すると、受信した条件データを基に汚染物質c
と部材mを特定する。そして、特定された汚染物質cに
対応する数値や計算式を基本情報DB71から読み出
し、特定された部材mに対応する数値や計算式を部材情
報DB72から読み出す(ステップS11)。読み出さ
れたデータは、RAM6に一時的に記憶される。
【0052】次のステップS12では、CPU2は、R
AM6に記憶されている計算式に、初期単位放散速度E
F0や減衰指数K等の数値と受信した室容積Vや施工面
積A等の条件データを代入して、計算条件pにおける濃
度計算を実行する(ステップS12)。
【0053】濃度計算は、例えば、以下に示す複数の計
算式(1)〜(7)に従って段階的に実行される。
【数1】
【0054】まず、ステップS11で取得した初期単位
放散速度EF0、減衰指数K、補助係数O、経過日数d
を計算式(1)に代入して、各部材mからのd日後にお
ける汚染物質cの単位放散速度EFを求める。次いで、
この単位放散速度EFと施工面積Aを計算式(2)に代
入して、各部材mからのd日後における汚染物質cの放
散速度MSを求める。続いて、この放散速度MSを計算
式(3)に代入して、全ての部材mからの合計放散速度
TMSを求める。
【0055】次に、この合計放散速度TMSと温度Tと
湿度Hを計算式(4)に代入して、温度と湿度の補正を
行い、補正内容を反映した汚染物質cの合計放散速度T
Mを求める。更に、この合計放散速度TMを計算式
(5)に代入して、吸脱着効果を考慮した汚染物質cの
合計放散速度Mを求める。そして、この合計放散速度M
と室容積Vと換気回数Qを計算式(6)に代入して重量
濃度Cを求める。重量濃度Cは、室内汚染状況の予測結
果として有効であるが、この重量濃度Cと、汚染物質c
の分子量ML、温度Tを計算式(7)に代入して体積比
濃度CRを求めることもできる。
【0056】計算が終了すると、CPU2は、計算結果
と使用した条件データをRAM6に記憶すると共に、通
信制御部5により計算結果を閲覧端末11へ送信する。
閲覧端末11は、通信制御部15により計算結果を受信
すると、表示部14に表示する(ステップS13)。
【0057】図6は、ステップS13における計算結果
の表示例を示す図である。図6に示す表示画面142に
は、閲覧端末11のユーザが指定した条件データと該条
件データに基づく計算結果とが同時に閲覧可能に表示さ
れる。詳細には、画面中央位置に室容積Vとして“22
3”の数値が、部材mとして“001_F1 フローリング+
F1 台板+E1 パーチ”と“001_ビニルクロス+石膏ボー
ド”の文字列が、施工面積Aとして“8m2”と“20
2”等の数値が夫々表示される。そして、画面下方位
置には、ホルムアルデヒドの合計放散速度を表す“497.
735373μg/h”と、重量濃度を表す“45.24967μg/m3
と、体積比濃度を表す“36.843571ppm”と、の数値が予
測結果として表示される。
【0058】次のステップS14では、閲覧端末11の
ユーザは、入力部13を介して計算条件pにおけるグラ
フの種類を選択する。グラフの種類は、例えば、経過日
数dと重量濃度Cの関係、換気回数Qと体積比濃度CR
の関係等の様に、横軸(独立変数)と縦軸(従属変数)
にとる条件データを変数に指定する事により行う。条件
データの組み合わせは、上記計算式に従って関数化が可
能な範囲で任意である。また、このグラフ種類の選択に
は、対象となる汚染物質c、及び横軸と縦軸の最大値、
目盛幅等の細部情報の指定を含む。
【0059】入力部13を介して、グラフ作成の実行が
指示されると、閲覧端末11は、作成するグラフの種
類、汚染物質c、及び横軸と縦軸の最大値等のグラフ作
成に必要な諸データを通信制御部15によりサーバ1へ
送信する。サーバ1は、通信制御部5により当該データ
を受信し、受信したデータと、RAM6に記憶されてい
る計算結果及び条件データを基にグラフを作成する(ス
テップS15)。グラフの作成は、例えば、横軸、縦軸
として指定された条件データに所定値を複数代入した計
算結果を棒グラフとして描画することにより行う。
【0060】次いで、サーバ1は、作成したグラフを表
示する為のデータを通信制御部5により閲覧端末11へ
送信して(ステップS16)、表示部14に表示させる
(ステップS17)。図7は、横軸に経過日数d、縦軸
に重量濃度Cをとった場合のグラフの表示画面例を示す
図である。この画面においても、閲覧端末11のユーザ
は、グラフ作成条件の変更釦143aを選択することに
より、条件データの一部を修正して再計算することがで
きる。
【0061】また、この時表示されるグラフは、描画速
度やサーバ1の負荷を考慮して表示専用に簡易化された
ものであるが、必要に応じてグラフの作成に使用したデ
ータをCSV(Comma Separated Values)等のファイル形
式でサーバ1から閲覧端末11へダウンロードすること
もできる。これにより、ユーザは自己の閲覧端末11側
で自由なデータ加工や詳細なグラフの作成、表示が可能
となる。
【0062】図8は、サーバ1からダウンロードしたデ
ータを、閲覧端末11の記憶部17に格納されている表
計算専用のアプリケーションプログラムで加工して、作
成したグラフの表示例を示す図である。グラフの作成
は、例えば、横軸、縦軸として指定された条件データの
値を変数X,Yに変換した後、最小2乗法等の回帰分析
により計算式を関数化し、その関数を近似値化した曲線
グラフとして描画することにより行う。図8に示す様
に、横軸に経過日数d、縦軸に重量濃度C及び合計放散
速度Mをとる等すれば、ユーザは、サーバ1に負荷をか
けることなく、複雑なグラフの作成、閲覧が可能とな
る。
【0063】以上説明したように、本発明を適用した室
内空気汚染予測システム100によれば、サーバ1は、
室内の空気汚染状況の予測に必要な計算式や条件データ
を記憶部7に蓄積して一元的に管理すると共に一括して
更新する。これにより、サーバ管理者等の予測結果提供
側は、設計現場や建築現場に記録媒体を個別に配布する
作業を要せずに、データを容易に更新できるという利点
がある。また、更新に伴う作業時間やコストの節約にも
なる。
【0064】一方、設計者や作業者等の予測結果の閲覧
側にとっては、サーバ1の管理者が更新したデータ及び
計算式に基づく最新且つ高精度の予測結果を常時参照で
きる。また、計算式や条件データの変更時に、自ら更新
作業を行う必要が無く、室内空気汚染予測システム10
0の利便性が向上する。更に、予測結果を利用する人や
場所によって、更新作業を行う間隔や頻度が異なること
が無い。このため、各現場において、常時同一の計算式
に基づいて予測が行われことになり、異なる現場間にお
ける予測結果を比較する場合にも、比較精度の信頼性を
保つ事ができる。
【0065】その結果、設計者や作業者は、予測結果を
参照することにより、自らが設定した条件データに応じ
た換気手法や汚染物質低減部材等の対策技術による低減
効果を客観的に評価することができる。この評価内容を
基にして、居住空間中の汚染物質濃度をより低減した仕
様の室内環境を構築できる。
【0066】また、基本情報DB71に記憶される計算
式(1)〜(7)は、実大モデルルーム内における汚染
物質の濃度の実測値に基づいて特定された計算式であ
る。従って、実状により近い室内環境における汚染状況
の予測が可能となり、予測結果及びシステムの信頼性を
向上できる。
【0067】更に、サーバ1は、設計者や作業者が指定
した条件データを基本情報DB71に記憶される計算式
(1)〜(7)に夫々代入して、汚染物質の濃度を経過
日数又は換気回数の関数として計算し、計算した汚染物
質の濃度の関数に従ってグラフを作成し、作成したグラ
フを汚染物質濃度の予測結果として閲覧端末11へ送信
して表示させる。これにより、設計者や作業者は、グラ
フを参照することにより、特定の経過日数又は換気回数
における汚染物質の濃度のみならず汚染物質の濃度の経
時的変化を簡易迅速に把握できる。
【0068】なお、本実施の形態における記述内容は、
本発明に係る室内空気汚染予測システムの好適な一例で
あり、これに限定されるものではない。例えば、本実施
の形態では、閲覧端末11は、ノートパソコンとして図
示したが、PDA(Personal Digital Assistance)や
携帯電話等の様に、通信機能、表示機能を少なくとも有
する端末であればよい。
【0069】また、条件データとして、部材のみなら
ず、床、壁、天井等の部位を設定する構成としてもよ
い。これにより、室内の相対的な温度差を考慮に入れ
た、より精確な濃度予測が可能となる。更に、濃度予測
の対象となる室には、居間、寝室、子供部屋、台所等の
部屋は勿論のこと、オフィスや店舗内の部屋を含み、そ
の数は任意である。その他、室内空気汚染予測システム
100を構成する装置の細部構成、及び細部動作に関し
ても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変
更可能である。
【0070】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、室内の空
気汚染状況の予測結果を効率的に提供できると共に、常
に信頼性の高い予測結果を閲覧できる様にすることがで
きる。
【0071】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、実際の室内環境により近い予
測結果を得る事ができ、システムの信頼性を向上でき
る。
【0072】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の発明の効果に加えて、ユーザは、グラフを参
照することにより、予測結果を簡易迅速に把握できる。
【0073】請求項4記載の発明によれば、室内の空気
汚染状況の予測結果を効率的に提供できると共に、常に
信頼性の高い予測結果を閲覧できる様にすることができ
る。
【0074】請求項5記載の発明によれば、本プログラ
ムを汎用コンピュータ等のハードウェア資源に読み込ま
せることで室内空気汚染予測システムの機能を実現でき
る。また、プログラムを格納した記録媒体をシステムと
独立した単体の製品として販売、配布すれば、本発明に
係る室内空気汚染の予測技術を広範かつ容易に実施でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した室内空気汚染予測システム1
00の全体構成を示す概念図である。
【図2】図1のサーバ1の機能的構成を示すブロック図
である。
【図3】記憶部7の有するDBの一例を示す図であり、
(a)は図2の基本情報DB71内部のデータ格納例を
示す図、(b)は図2の部材情報DB72内部のデータ
格納例を示す図である。
【図4】図1の室内空気汚染予測システム100により
実行される予測結果提供処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】図4のステップS4における部材に関する詳細
情報の表示例を示す図である。
【図6】図4のステップS13における計算結果の表示
例を示す図である。
【図7】図4のステップS17における簡易グラフの表
示例を示す図である。
【図8】サーバ1より受信したグラフ作成用データに基
づいて、閲覧端末11により作成されたグラフの表示例
を示す図である。
【符号の説明】
1 サーバ 2 CPU 3 入力部 4 表示部 5 通信制御部 6 RAM 7 記憶部 71 基本情報DB 71a 行番号領域 71b データ名領域 71c データ領域 72 部材情報DB 72a 行番号領域 72b 仕上げ材領域 72c 部材構成領域 72d 詳細領域(備考領域) 72e 初期単位放散速度 72f 減衰指数 72g 補助係数 72h 単位放散速度計算式 7a 記録媒体 8 バス 11 閲覧端末 12 CPU 13 入力部 14 表示部 15 通信制御部 16 RAM 17 記憶部 18 バス 100 室内空気汚染予測システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 靖史 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 (72)発明者 田辺 新一 千葉県八千代市ゆりのき台4丁目5番地6 ゆりのき台プラザシティ4号棟1303 (72)発明者 三浦 勇雄 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社本社内 (72)発明者 城田 修司 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 (72)発明者 大阪谷 彰 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社本社内 (72)発明者 佐々木 亮治 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 (72)発明者 小池 浄一 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社本社内 (72)発明者 萩谷 宏三 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーバと閲覧端末とが通信ネットワークを
    介して接続されて構成される室内空気汚染予測システム
    において、 前記閲覧端末は、 室内汚染物質の濃度の計算に必要な条件データを入力す
    る条件入力手段と、 前記入力手段により入力された条件データを前記サーバ
    へ送信する条件送信手段と、を備え、 前記サーバは、 前記条件送信手段により送信された条件データを代入し
    て室内汚染物質の濃度の計算が可能な計算式を記憶する
    計算式記憶手段と、 前記条件送信手段により送信された条件データを受信す
    る条件受信手段と、 前記条件受信手段により受信された条件データを、前記
    計算式記憶手段に記憶されている計算式に代入して、前
    記室内汚染物質の濃度を計算する計算手段と、 前記計算手段により計算された室内汚染物質の濃度を室
    内空気汚染状況の予測結果として前記閲覧端末へ送信す
    る予測結果送信手段と、を備え、 前記閲覧端末は、 前記予測結果送信手段により送信された予測結果を受信
    する予測結果受信手段と、 前記予測結果受信手段により受信された予測結果を表示
    する予測結果表示手段と、 を備えることを特徴とする室内空気汚染予測システム。
  2. 【請求項2】前記計算式記憶手段は、実大モデルルーム
    における汚染物質の濃度の実測値に基づいて特定された
    計算式を記憶することを特徴とする請求項1記載の室内
    空気汚染予測システム。
  3. 【請求項3】前記計算手段は、前記条件受信手段により
    受信された条件データを前記計算式記憶手段に記憶され
    ている計算式に代入して、前記室内汚染物質の濃度と経
    過日数又は換気回数の関数を生成し、 前記計算手段により生成された前記関数に従ってグラフ
    を作成するグラフ作成手段、を更に備え、 前記予測結果送信手段は、前記グラフ作成手段により作
    成されたグラフを前記室内汚染物質濃度の予測結果とし
    て前記閲覧端末へ送信することを特徴とする請求項1又
    は2記載の室内空気汚染予測システム。
  4. 【請求項4】閲覧端末が通信ネットワークを介して接続
    された室内空気汚染予測サーバにおいて、 代入された任意の条件データを基に室内汚染物質の濃度
    の計算が可能な計算式を記憶する計算式記憶手段と、 前記条件データを前記計算式記憶手段に記憶されている
    計算式に代入して、前記室内汚染物質の濃度を計算する
    計算手段と、 前記計算手段により計算された室内汚染物質の濃度を室
    内空気汚染状況の予測結果として出力する予測結果出力
    手段と、 を備えることを特徴とする室内空気汚染予測サーバ。
  5. 【請求項5】コンピュータに、 代入された任意の条件データを基に室内汚染物質の濃度
    の計算が可能な計算式を記憶する機能と、 前記条件データを前記計算式に代入して前記室内汚染物
    質の濃度を計算する機能と、 計算された室内汚染物質の濃度を室内空気汚染状況の予
    測結果として出力する機能と、 を実現するためのプログラム。
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