JP2003029727A - 液晶素子の駆動方法 - Google Patents
液晶素子の駆動方法Info
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Abstract
階調表示を行うものにおいて、表示のチラツキやクロス
トーク等を生じることなく良好に階調表示が行えるよう
にする。 【解決手段】 複数個の走査電極を有する基板と複数個
の信号電極を有する基板との間に液晶層を介在させ、上
記複数個の走査電極を順次選択して、その各選択期間内
に所望の表示データに基づいて上記複数個の信号電極お
よび走査電極に電圧を印加して駆動する液晶素子の駆動
方法において、上記表示データを複数ビットで表すと共
に、上記各選択期間を上記複数ビットのビット数もしく
はそれ以上の複数の期間に分割し、その各分割した期間
に上記表示データに応じて電圧値の異なる電圧を上記信
号電極または走査電極に印加して階調表示を行うことを
特徴とする。
Description
に階調表示を行うための駆動方法に関する。
て、電圧平均化法によるマルチプレクス駆動が知られて
いる。この駆動方法は例えば単純マトリックス型の液晶
素子においては、一般に走査電極を1ラインづつ順次選
択して走査電圧波形を印加すると共に、その選択された
走査電極上の各画素がオンかオフかによって、それに応
じた信号電極波形を各信号電極に印加することによって
駆動するものである。
る階調表示を行う場合の手法としては、例えば各画素が
複数のフレームのうちでオン・オフされる回数を異なら
せることによって階調表示を行ういわゆるフレーム階調
や、図34に示すように印加電圧波形のパルス幅を変え
ることによって階調表示を行うパルス幅変調階調表示等
が知られている。
フレーム階調表示は、各画素に印加される電圧の繰り返
し周期が長くなってフリッカ等の表示のチラツキが生じ
易く、また後者のパルス幅変調階調表示は印加電圧波形
のなまりによるクロストークが生じ易い等の問題があ
る。
もので、上記のような表示のチラツキやクロストーク等
を生じることなく良好に階調表示を行うことのできる液
晶素子の駆動方法を提供することを目的とする。
めに本発明による液晶素子の駆動方法は、以下の構成と
したものである。即ち、複数個の走査電極を有する基板
と複数個の信号電極を有する基板との間に液晶層を介在
させ、上記複数個の走査電極を順次選択して、その各選
択期間内に所望の表示データに基づいて上記複数個の信
号電極および走査電極に電圧を印加して駆動する液晶素
子の駆動方法において、上記表示データを複数ビットで
表すと共に、上記各選択期間を上記複数ビットのビット
数もしくはそれ以上の複数の期間に分割し、その各分割
した期間に上記表示データに応じて電圧値の異なる電圧
を上記信号電極または走査電極に印加して階調表示を行
うことを特徴とする。
図に示す実施例に基づいて具体的に説明する。
行う場合、1選択期間Δtをn分割(nは階調ビット
数)し、その各分割期間Δt1 に表示データの各ビッ
トに対応して重み付けした電圧を印加する。例えば、n
=3として、2n =23 =8、すなわち8階調の表
示を行う場合には、1選択期間Δtを3分割し、その各
分割期間Δt 1 に表示データの各ビットに対応して重
み付けした電圧を印加すればよい。
対応して1選択期間Δt中に信号電極に印加する電圧波
形の一例を示す。図1において、表示データは2進法に
より3桁の数字で表したもので、非選択時すなわち(0
00)のときは、同図(a)に示すように3つに分割し
た期間に順にVY4・VY2・VY1の電圧を印加す
る。その電圧比は、VY1:VY2:VY4=1:2:
4の関係にある。そして表示データ中のいずれかの桁が
1のときは、それに対応した分割期間中の信号電圧波形
の正負を反転させて印加するようにしたものである。
る電圧が正側の場合に信号電極に印加される電圧を示し
たものであるが、いわゆる交流駆動で走査電極の正負を
逆転させたときは、図1と正負が逆の信号電圧を印加す
る。
3に示す8階調の表示を行う場合の印加電圧波形の一例
を示すもので、図2中のX1 ・X2 はそれぞれ走査
電極X1 ・X2 に印加される走査電圧波形、Y1
は信号電極Y1 に印加される信号電圧波形、X1 −
Y1 は走査電極X1 と信号電極Y1 との交点の画
素に印加される電圧波形を示す。
1 との交点の画素に表示すべきデータは(010)
で、それに対応する信号電圧波形は図1の(c)であ
り、走査電極X1 が選択されている期間中、信号電極
Y1 には図1の(c)と同じ波形の信号電圧が印加さ
れている。次いで走査電極X2 が選択されたとき、信
号電極Y1 には図3における走査電極X2 と信号電
極Y1 との交点の表示データ(101)に対応した図
1の(f)と同じ波形の信号電圧が、引き続き印加され
ている。
画素の表示データに応じた波形の信号電圧を各信号電極
Y1 〜Yn に印加して行く。そして、全ての走査電
極X 1 〜Xn が選択されたところで、1つのフレー
ムFが終了し、再び走査電極X1 から順に選択して行
き、これを順次繰り返すものである。なおフレームが変
わる毎に走査電極X1 および信号電極Y1 に印加す
る電圧の極性(正負)を反転するようにして、いわゆる
交流駆動している。なお1フレーム内で極性を反転させ
ることもある。
し、その各分割期間Δt1 に表示データの各ビットに
対応して重み付けした電圧を印加するようにしたので、
階調数の割りに使用電圧レベル数や選択期間の分割数が
少なくて済み、各画素に印加される電圧の繰り返し周期
が長くなってフリッカ等が生じたり、印加電圧波形のな
まりによるクロストーク等が生じることなく、良好に階
調表示を行うことができるものである。
は、必ずしも厳密に1:2:4の関係にしなければなら
ないというものではなく、また選択期間Δtも必ずしも
厳密に等分に分割する必要はなく、例えば液晶の特性等
に応じて適宜調整するようにしてもよい。後述する実施
例においても同様である。
数に分割し、その分割した選択期間を連続的に実行する
ようにしたが、上記の分割した選択期間を1フレームF
内で複数回に分けて実行するようにしてもよい。例え
ば、先ず表示データの上位ビットを全ての走査電極につ
いて実行した後、次のビットを全ての走査電極について
実行していく、このようにして各ビット毎に全ての走査
電極について実行して行くことができる。この場合、1
つのビットについて全ての走査電極が選択されるまでを
1フィールドfとすれば、1フレームF内に複数のフィ
ールドfが繰り返され、各走査電極には各フィールド毎
に分割した選択期間Δt1 が設けられたことになる。
電極についてビット毎に実行した実施例の印加電圧波形
である。本例は図3の表示データを上位ビットから順番
に3つのフィールドに分けて実行したもので、前記図2
との対比からも明らかなように、走査電極X1 の選択
期間Δtは前記例の場合と同様に3つに分割され、その
分割された選択期間Δt 1 は1フレームF内に一定の
時間的間隔をおいて分散して設けられている。なお図4
においては走査電極X1 に印加する電圧を各フィール
ド毎に正負を反転し、それに伴って信号電極Y1 も正
負反転させることによって1フレーム内で交流駆動させ
ている。他の走査電極X2 …についても同様である。
た選択期間Δt1 では、図3の表示データにおける最
上位のビット、図の場合は括弧内の左側のビット(走査
電極X1 上の表示データにおいては0)に対応する信
号電圧波形を各信号電極Y1…に印加し、次の走査電極
X2 が選択されたときには、その走査電極上の表示デ
ータの最初のビットに対応する信号電圧波形を各信号電
極Y1 …に印加する。
ち再び最初の走査電極X1 に戻り、各走査電極に印加
する電圧の正負を反転させると共に、2番目の分割され
た選択期間に次のビットに対応した信号電圧波形を各信
号電極Y1 …に印加する。このようにして各ビット毎
に全ての走査電極について順に実行し、これを1フィー
ルドとして、全てのビットについて終了するまでの期間
を1フレーム内で実行するものである。
選択期間を階調ビット数nに分割し、VY1・V Y2・
VY4の3レベルの信号電圧を信号電極に選択的に印加
するようにしたが、上記の分割数を増やすことによって
信号電圧のレベル数を減らすこともできる。例えば液晶
表示パネル等の液晶素子を駆動する場合の実効電圧は、
一般に電圧値と印加時間(パルス幅)とで決定され、高
い電圧を短時間印加しても、低い電圧を長時間印加して
も同等に駆動させることができる。
高いレベルの電圧を用いる代わりにそれよりも低いレベ
ルの電圧を使用して印加時間を長くしても同等に駆動さ
せることが可能である。従って、前記図1におけるV
Y4の電圧レベルを用いる代わりにVY2の電圧レベル
を用い、その印加時間を長くしても前記実施例1の場合
と同様に駆動することができ、それによって信号電圧の
レベル数を減らすことができる。
減らす場合の各階調における印加電圧波形の一例を示
す。前記図1の場合は1選択期間Δtをn分割、具体的
には3分割したのに対し、本例は1選択期間を(n+
1)分割、具体的には4分割し、その始めの2つの分割
期間を表示データの上位ビットの電圧印加時間に当てた
ものである。
ットと同じVY2を用い、印加時間は中間ビットの2倍
になるようにしたものである。その結果、液晶素子に印
加される電圧値と時間とは、中間ビットの2倍、下位ビ
ットの4倍になり、各ビットに対する重み付けの比は、
前記図1の場合と同じように、4:2:1の関係にな
る。
記図3の表示データに基づいて前記実施例1と同様の8
階調の表示を行う場合の印加電圧波形であり、前記実施
例1の場合よりも信号電極への印加電圧レベルを1つ少
なくした上で実施例1の場合と同等に駆動させることが
できる。
圧レベルVY4を無くしたが、図1における中間ビット
に対する電圧レベルとして下位ビットの電圧レベルV
Y1を用いると共に、その印加時間を下位ビットの2倍
にすることによって中間ビットに対する電圧レベルV
Y2を無くすこともできる。さらに、2以上の電圧レベ
ルを削減することも可能であり、特に階調数が多い場合
に有効である。
例2の場合と同様に分割した選択期間を1フレームF内
で複数回に分けて実行することも可能であり、図7はそ
の一例を示す印加電圧波形である。即ち、本例は上記実
施例3において1選択期間をn+1、具体的には4つに
分割した選択期間を、実施例2の場合と同様に1フレー
ム内で複数回、具体的には4回のフィールドfに分けて
実行したものである。ただし2回もしくは3回にわける
こともできる。なお上記実施例も前記図4の実施例と同
様に、走査電極X1 に印加する電圧を各フィールド毎
に正負を反転し、それに伴って信号電極Y1 も正負反
転させることによって1フレーム内で交流駆動させてい
る。
する場合の実効電圧は、一般に印加される電圧値と印加
時間(パルス幅)とによって決定され、信号電極への印
加電圧の電圧値と印加時間とを適宜組み合わせることに
よって所望の階調表示を行うことができる。図8は信号
電極への印加電圧の電圧値と印加時間とを適宜組み合わ
せることよって16階調の表示を行う場合の各階調にお
ける信号電極への印加電圧波形の一例を示す。
10の表示データに基づいて16階調の表示を行う場合
の印加電圧波形の一例を示す。走査電極X1 …には図
9に示すような走査電圧VX4・VX2・VX1が印加
され、走査電極X1 が選択されたとき信号電極Y1
には図10の表示データに基づいて(0010)に対応
する図8の(c)の波形、走査電極X2 の選択時は
(0101)に対応する図8の(f)の波形…が順に印
加されていく。上記の走査電圧VX4・VX2・VX1
の比は、本例においてはVX1:VX 2:VX4=1:
2:4の関係に設定されているが、例えば液晶の特性等
に応じて適宜調整するようにしてもよい。
値と時間とを適宜組み合わせることよって所望の階調表
示を行うことができるもので、特に階調数の多い場合で
も少ない電圧レベルで階調表示を行うことが可能とな
る。
に印加する電圧レベルを変えて階調表示を行うようにし
たが、走査電極に印加する電圧レベルを変えて階調表示
を行うこともできる。図11は走査電極に印加する電圧
レベルを変えて階調表示を行う場合の走査電極への印加
電圧の一例を示す電圧波形図、図12の(a)〜(h)
は上記の走査電圧に対して信号電極に印加する8つの階
調の電圧波形図である。
形を用いて前記実施例1と同様に前記図3に示す8階調
の表示を行う場合の印加電圧波形の一例を示すもので、
図13において、X1 ・X2 はそれぞれ走査電極X
1 ・X2 に印加される走査電圧波形、Y1 は信号
電極Y1 に印加される信号電圧波形、X1 −Y1は
走査電極X1 と信号電極Y1 との交点の画素に印加
される電圧波形である。
の波形の走査電圧が印加され、信号電極Y1 には図3
の表示データに応じて(010)に対応する図12の
(c)の波形、(101)に対応する図11の(f)の
波形が順に印加されて前記の実施例と同様に駆動され
る。
ベルを増やす代わりに、上記実施例のように走査電極側
の電圧レベルを増やすようにすると、信号電極側のドラ
イバの回路構成を簡略化できる等の利点がある。
例2と同様に選択期間を1フレームF内で複数回に分け
て実行することができる。図14はその一例を示すもの
で、上記図13における選択期間Δtを前記図4と同様
に1フレームF内で3つに分けて表示データのビット毎
に全ての走査電極について実行し、1つのビットが終わ
るまでを1フィールドfとして1フレームF内で3回繰
り返すようにしたものである。なお本例においても前記
図4の実施例と同様に、走査電極X1 に印加する電圧
を各フィールド毎に正負を反転し、それに伴って信号電
極Y1 も正負反転させることによって1フレーム内で
交流駆動させている。
例3と同様に選択期間の分割数を増やして印加電圧レベ
ル数を少なくすることができる。図15はその一例を示
すもので、前記図13における選択期間Δtを前記図6
と同様に1フレームF内で4つに分けて始めの2つの分
割期間を上位ビットに対する印加時間に、他の分割期間
をそれぞれ中間ビットおよび下位ビットに対する印加時
間としたものである。
期間を1フレームF内で複数回に分けて実行することが
できる。図16はその一例を示すもので、上記実施例8
において4つに分割した選択期間毎に、それぞれを1フ
ィールドfとして1フレームF内で4回繰り返すように
したものである。なお本例においても前記図4の実施例
と同様に、走査電極X1 に印加する電圧を各フィール
ド毎に正負を反転し、それに伴って信号電極Y1 も正
負反転させることによって1フレーム内で交流駆動させ
ている。
への印加電圧の電圧値と印加時間とを適宜組み合わせる
ことによって所望の階調表示を行う場合においても前記
実施例6と同様に信号電極側の電圧レベルを増やす代わ
りに走査電極側の電圧レベルを増やすことによって実施
例5と同様に駆動させることができる。図17はその一
例を示すもので、前記図8における表示データの上位2
つのビットに対する走査電極への印加電圧レベルはV
X4、下位2つのビットに対する印加電圧のレベルはV
X1とし、それに対する信号電極への印加電圧レベルは
V Y1と−VY1のみとして表示データが0か1かで極
性を異ならせたものである。
査電極への印加電圧波形を1フレーム毎に極性(正負)
を反転させることによって、いわゆる交流駆動させるよ
うにしたが、1フレーム内で交流駆動することもでき
る。図18はその一例を示すもので、各走査電極X1
…には、それぞれ負の走査電圧−VX1と正の走査電圧
VX1とを1フレーム内で1回ずつ続けて印加し、各信
号電極には前記実施例1の図2と同様に前記図3の表示
データに応じた信号電圧が印加されている。なお表示デ
ータの各ビットに対する信号電圧波形の配列順序は図2
の場合と逆になっているが、同じにしてもよい。また図
19に示すように走査電極への印加電圧が負側と正側と
で、信号電圧波形の配列順序を逆にしてもよく、そのよ
うにすると走査電極X1 と信号電極Y 1 との交点の
画素に印加される電圧波形X1 −Y1 を、図のよう
に負側と正側とで対称形状にすることができる。
フレーム内で交流駆動する場合において各走査電極X1
…に印加した正負1サイクルの走査電圧波形を複数に
分割し、それを適宜並べ変えて印加することもできる。
図20は前記図18において各々3つに分割した負側と
正側とを1つずつ順に印加するようにして正負3サイク
ルの波形とし、それに合わせて信号電極の順番を入れ替
えて印加するようにしたものである。また上記図20に
おける3サイクルの走査電圧波形を、図21に示すよう
に各サイクル毎に分けて全ての走査電極が選択されるま
でを1フィールドとし、1フレーム内で複数のフィール
ドに分けて駆動することもできる。
に1フレーム内で交流駆動する場合においても、前記実
施例3と同様に1選択期間の分割数を増やして印加電圧
レベルを少なくすることができる。図22はその一例を
示すもので、走査電極への印加電圧波形の正・負それぞ
れを4つに分割して正負各々について実施例3と同様の
要領で表示データに応じた信号電圧を信号電極に印加す
るようにしたものである。なお表示データの各ビットに
対する信号電圧波形の配列順序は実施例3の場合と逆に
なっているが、同じにしてもよい。また図23に示すよ
うに走査電極への印加電圧が負側と正側とで、信号電圧
波形の配列順序を逆にしてもよく、そのようにすると走
査電極X1 と信号電極Y 1 との交点の画素に印加さ
れる電圧波形X1 −Y1 を、図のように負側と正側
とで対称形状にすることができる。
各走査電極X1 …に印加した正負1サイクルの走査電
圧波形を複数に分割し、それを適宜並べ変えて印加する
ことができる。図24は前記図22における走査電極を
正負各々4分割して負側と正側とを1つずつ順に並べて
4サイクルの波形とし、それに合わせて信号電極の順番
を入れ替えて印加するようにしたものである。また上記
図24における上記4サイクルの走査電圧波形を、図2
5に示すように各サイクル毎に分割し、その分割したサ
イクル毎に全ての走査電極が選択されるまでを1フィー
ルドとして、1フレーム内で複数のフィールドに分けて
駆動することもできる。
に1フレーム内で交流駆動する場合においても、前記実
施例6と同様に走査電極に印加する電圧レベルを変えて
階調表示を行うこともできる。図26はその一例を示す
もので、走査電極X1 …には電圧値の異なる3つの走
査電圧VX1、VX2、VX4を負・正それぞれ順に印
加し、信号電極Y1…には前記実施例6と同様に表示デ
ータに応じた信号電圧を印加するようにしたものであ
る。なお波形の配列順序は前記実施例6の場合と逆にな
っているが、同じにしてもよい。また走査電極への印加
電圧が負側と正側とで、電圧波形の配列順序を逆にする
ことによって前記図23の場合と同様に画素に印加され
る電圧波形を負側と正側とで対称形状にすることもでき
る。
各走査電極X1 …に印加した正負1サイクルの走査電
圧波形を複数に分割し、それを適宜並べ変えて複数のサ
イクルにしてもよく、図27は前記図26の走査電圧を
3サイクルの波形とし、それに合わせて信号電極に印加
する電圧を入れ替えたものである。また上記図27にお
ける上記3サイクルの走査電圧波形を、図28に示すよ
うに各サイクル毎に分割し、その分割したサイクル毎に
全ての走査電極が選択されるまでを1フィールドとし
て、1フレーム内で複数のフィールドに分けて駆動する
こともできる。
に走査電極に印加する電圧レベルを変え、かつ1フレー
ム内で交流駆動する場合においても、前記実施例3と同
様に1選択期間の分割数を増やして印加電圧レベルを少
なくすることができる。図29はその一例を示すもの
で、走査電極への印加電圧波形の正・負それぞれを4つ
に分割して正負各々について実施例3と同様の要領で表
示データに応じた信号電圧を信号電極に印加するように
したものである。なお表示データの各ビットに対する信
号電圧波形の配列順序は実施例3の場合と逆になってい
るが、同じにしてもよい。また走査電極への印加電圧が
負側と正側とで、電圧波形の配列順序を逆にすることに
よって前記図23の場合と同様に画素に印加される電圧
波形を負側と正側とで対称形状にすることもできる。
各走査電極X1 …に印加した正負1サイクルの走査電
圧波形を複数に分割し、それを適宜並べ変えて複数のサ
イクルにしてもよく、図30は前記図29の走査電圧を
4サイクルの波形に並べ替え、それに合わせて信号電極
に印加する電圧を入れ替えたものである。なお例えば図
31のような波形に並べ替えることもできる。また上記
図30における上記4サイクルの走査電圧波形を、図3
2に示すように各サイクル毎に分割し、その分割したサ
イクル毎に全ての走査電極が選択されるまでを1フィー
ルドとして、1フレーム内で複数のフィールドに分けて
駆動することもできる。図31についても同様である。
電極への印加電圧と信号電極への印加電圧とを、ほぼ同
じにすることもできる。図33はその一例を示すもの
で、前記実施例1と同じ駆動方法で走査電極に印加する
電圧波形のピーク・トゥ・ピーク間の電圧を下げた場合
について示している。
選択電圧をV3 とV10の2つのレベルとして、信号
電極への印加電圧波形の電圧レベルを、V3 を中心に
してV0 、V1 、V2 、V4 、V5 、V6
の駆動電圧で発生するときと、V10を中心にしてV7
、V8 、V9 、V11、V12、V13の駆動電
圧で発生するように駆動することによって、走査電極に
印加するピーク・トゥ・ピーク電圧と、信号電極に印加
するピーク・トゥ・ピーク電圧とがほぼ同じになるよう
にした場合の一例である。そして、各画素にかかる電圧
は実施例1の図2と同じになる。
ず、他の実施例についても適用可能であり、上記と同様
の要領で走査電極への印加電圧波形と信号電極への印加
電圧波形の電圧をほぼ同じにすることができる。また前
記の各実施例においては、8階調もしくは16階調を例
にして説明したが、それ以外の階調数で表示する場合に
も適用できる。
特願平4−143482号および特願平4−12362
3号において提案した駆動方式、すなわち走査電極を有
する基板と、信号電極を有する基板間に液晶を介在させ
てなる液晶素子をマルチプレックス駆動する場合に、順
次複数本の走査電極を同時に選択し、かつその選択期間
を1フレーム期間の中で複数回に分けて電圧を印加する
方式にも適用することができる。
子の駆動方法は、1選択期間を複数の期間に分割し、そ
の各分割した選択期間に、所望の表示データに応じた重
み付けをした電圧を印加して階調表示を行うようにした
から、繰り返し周期が長くなってチラツキが生じたり、
印加電圧波形のなまりによるクロストークの発生が防止
され、良好な階調表示が得られる。また印加電圧レベル
が少なくて済み、駆動ドライバ等の駆動手段を構造簡単
に構成できると共に、信頼性および表示性能に優れた液
晶素子の駆動方法を提供できる等の効果がある。
電圧波形の一例を示す図。
電圧波形の他の例を示す図。
電圧波形の他の例を示す図。
加電圧波形の他の例を示す図。
図。
Claims (8)
- 【請求項1】 複数個の走査電極を有する基板と複数個
の信号電極を有する基板との間に液晶層を介在させ、上
記複数個の走査電極を順次選択して、その各選択期間内
に所望の表示データに基づいて上記複数個の信号電極お
よび走査電極に電圧を印加して駆動する液晶素子の駆動
方法において、 上記表示データを複数ビットで表すと共に、上記各選択
期間を上記複数ビットのビット数もしくはそれ以上の複
数の期間に分割し、その各分割した期間に上記表示デー
タに応じて電圧値の異なる電圧を上記信号電極または走
査電極に印加して階調表示を行うことを特徴とする液晶
素子の駆動方法。 - 【請求項2】 前記複数ビットのビット数に応じて前記
各選択期間を複数の期間に分割し、その各分割した期間
に表示データに応じて電圧値の異なる電圧を信号電極ま
たは走査電極に印加することを特徴とする請求項1記載
の液晶素子の駆動方法。 - 【請求項3】 前記複数ビットのビット数に応じて1フ
レームを複数の期間に分け、これを各ビットごとに全て
の走査電極が選択されるまでを1フィールドとして駆動
することを特徴とする請求項1記載の液晶素子の駆動方
法。 - 【請求項4】 前記各選択期間を前記複数ビットのビッ
ト数よりも多く分割し、いずれかのビットに対応した表
示データを前記の分割した期間のうちの複数の期間に割
り当てることによって印加電圧レベル数を減少させるよ
うにした請求項1記載の液晶素子の駆動方法。 - 【請求項5】 1フレームを前記複数ビットのビット数
よりも多い複数の期間に分け、これを各ビットごとに全
ての走査電極が選択されるまでを1フィールドとして駆
動することを特徴とする請求項1記載の液晶素子の駆動
方法。 - 【請求項6】 前記の分割した期間に信号電極または走
査電極に印加する電圧の電圧値と印加時間を適宜組み合
わせて複数階調の表示を行うことを特徴とする請求項1
記載の液晶素子の駆動方法。 - 【請求項7】 走査電極に印加する電圧の極性を1フレ
ーム毎に反転させて駆動する請求項1〜6のいずれかに
記載の液晶素子の駆動方法。 - 【請求項8】 走査電極に印加する電圧の極性を1フレ
ーム内で反転させて駆動する請求項1〜6のいずれかに
記載の液晶素子の駆動方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002111673A JP2003029727A (ja) | 2002-04-15 | 2002-04-15 | 液晶素子の駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002111673A JP2003029727A (ja) | 2002-04-15 | 2002-04-15 | 液晶素子の駆動方法 |
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JP19152292A Division JP3584045B2 (ja) | 1992-06-25 | 1992-06-25 | 液晶素子の駆動方法 |
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Family Applications (1)
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JP2002111673A Withdrawn JP2003029727A (ja) | 2002-04-15 | 2002-04-15 | 液晶素子の駆動方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2003029727A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7176876B2 (en) | 2003-03-24 | 2007-02-13 | Hitachi, Ltd. | Display apparatus |
-
2002
- 2002-04-15 JP JP2002111673A patent/JP2003029727A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7176876B2 (en) | 2003-03-24 | 2007-02-13 | Hitachi, Ltd. | Display apparatus |
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