JP2003029493A - 多色画像形成装置 - Google Patents

多色画像形成装置

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JP2003029493A
JP2003029493A JP2001214170A JP2001214170A JP2003029493A JP 2003029493 A JP2003029493 A JP 2003029493A JP 2001214170 A JP2001214170 A JP 2001214170A JP 2001214170 A JP2001214170 A JP 2001214170A JP 2003029493 A JP2003029493 A JP 2003029493A
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electrostatic latent
latent image
image forming
forming apparatus
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JP2001214170A
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English (en)
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Kenjiro Nishiwaki
健次郎 西脇
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置を大型化することなく、かつ、光学系間
の歪み等の違いによる色ずれを発生させることのない多
色画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 第1の中間転写体11と感光体6との間
に、第2の中間転写体10を設け、感光体5と感光体6
を互いに反対方向に回転させる。このようにして感光体
5と感光体6のそれぞれの露光ポイントを接近させ、こ
の露光ポイントの近くに共通のスキャナ7を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の静電潜像担
持体及び複数の現像装置等を備えた多色画像形成装置の
技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来から、カラー印字を行うカラーレー
ザープリンタ等のカラー画像形成装置が種々提案されて
いる。例えば、特開昭58−95361号公報には、感
光体を4個使用し、それぞれの感光体に対して現像装
置、露光装置等を1つずつ配置するようにした、所謂タ
ンデム方式の画像形成装置が開示されている。この方式
では、各感光体による画像プロセス工程を順次に行うこ
とによりカラー画像を形成する。
【0003】また、特開平10−31342号公報、特
開平2−12273号公報、及び特開平4−20487
1号公報等には、装置の小型化と印字速度の高速化を図
るために、2個の感光体により同時に2色の画像プロセ
ス工程を行い、これを他の2色について同様に行う構成
の画像形成装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、各感光体のそれぞれに露光装置が設けら
れるために、装置が大型化するという問題があった。
【0005】また、別々の光学系により露光を行って形
成した画像を重ね合わせる場合には、光学系間の歪み等
の違いが、色ずれとなり、画像品質を劣化させるという
問題があった。
【0006】本発明は、前記問題に鑑みてなされたもの
で、装置を大型化することなく、かつ、光学系間の歪み
等の違いによる色ずれを発生させることのない多色画像
形成装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の多色画像
形成装置は、前記課題を解決するために、静電潜像を担
持する無端移動自在な静電潜像担持体と、該静電潜像担
持体に対向する帯電手段と、該静電潜像担持体に対向し
前記静電潜像を現像剤像として現像する少なくとも1つ
の現像装置とを含む画像形成部を複数備えた多色画像形
成装置であって、前記複数の画像形成部におけるそれぞ
れの静電潜像担持体上の現像剤像に対する共通な転写媒
体として、当該それぞれの静電潜像担持体を周囲に配置
する位置に設けられ、無端移動自在な第1の中間転写手
段と、前記中間転写手段の無端移動方向上流側から下流
側に設けられたそれぞれの静電潜像担持体の間の領域に
設けられ、それぞれの静電潜像担持体の当該領域側の表
面を露光させる共通の露光手段と、前記上流側または下
流側のいずれか一方の静電潜像担持体と前記第1の中間
転写手段との間に設けられた第2の中間転写手段とを備
え、前記上流側と下流側の静電潜像担持体の無端移動方
向は、それぞれ異なる方向に設定されていることを特徴
とする。
【0008】請求項1記載の多色画像形成装置によれ
ば、複数の画像形成部におけるそれぞれの静電潜像担持
体上の現像剤像に対する共通な転写媒体として、無端移
動自在な第1の中間転写手段を、当該それぞれの静電潜
像担持体を周囲に配置する位置に設けると共に、前記第
1の中間転写手段の無端移動方向における上流側または
下流側のいずれか一方において、静電潜像担持体と前記
第1の中間転写手段との間に、第2の中間転写手段を設
ける。そして、前記上流側と下流側の静電潜像担持体の
無端移動方向を、それぞれ異なる方向に設定したので、
前記上流側と下流側の静電潜像担持体のそれぞれで形成
された画像を、前記第1の中間転写手段に転写する際
に、一方では静電潜像担持体から直接に、他方では第2
の中間転写手段から、同じ方向に移動させながら転写す
ることができる。また、前記上流側と下流側の静電潜像
担持体の無端移動方向を、それぞれ異なる方向に設定し
た結果、それぞれの静電潜像担持体の露光位置を接近さ
せることができ、余分な搬送光学系を用いることなく、
共通の露光手段から直接それぞれの静電潜像担持体の露
光を行うことができる。
【0009】請求項2記載の多色画像形成装置は、前記
課題を解決するために、請求項1記載の多色画像形成装
置において、複数色の現像剤のうち、転写効率が他の色
の現像剤に比べて低い色の現像剤を収容する現像装置
を、前記第2の中間転写手段が設けられた側の静電潜像
担持体以外の静電潜像担持体を備える画像形成部に備え
ることを特徴とする。
【0010】請求項2記載の多色画像形成装置によれ
ば、転写効率が他の色の現像剤に比べて低い色の現像剤
を収容する現像装置は、前記第2の中間転写手段が設け
られていない静電潜像担持体を備える画像形成部に備え
られるので、前記第2の中間転写手段による転写工程の
増加の影響を受けることなく、静電潜像担持体から直接
に前記第1の中間転写手段に転写される。従って、良好
な画像が形成される。
【0011】請求項3記載の多色画像形成装置は、前記
課題を解決するために、請求項1記載の多色画像形成装
置において、複数色の現像剤のうち、明度が他の色の現
像剤に比べて低い色の現像剤を収容する現像装置を、前
記第2の中間転写手段が設けられた側の静電潜像担持体
以外の静電潜像担持体を備える画像形成部に備えること
を特徴とする。
【0012】請求項3記載の多色画像形成装置によれ
ば、明度が他の色の現像剤に比べて低い色の現像剤を収
容する現像装置は、前記第2の中間転写手段が設けられ
ていない静電潜像担持体を備える画像形成部に備えられ
るので、前記第2の中間転写手段による転写工程の増加
の影響を受けることなく、静電潜像担持体から直接に前
記第1の中間転写手段に転写される。従って、良好な画
像が形成される。
【0013】請求項4記載の多色画像形成装置は、前記
課題を解決するために、請求項1ないし3のいずれか1
記載の多色画像形成装置において、複数色の現像剤のう
ち、黒色の現像剤を収容する現像装置を、前記第2の中
間転写手段が設けられた側の静電潜像担持体以外の静電
潜像担持体を備える画像形成部に備えることを特徴とす
る。
【0014】請求項4記載の多色画像形成装置によれ
ば、黒色の現像剤を収容する現像装置は、前記第2の中
間転写手段が設けられていない静電潜像担持体を備える
画像形成部に備えられるので、前記第2の中間転写手段
による転写工程の増加の影響を受けることなく、静電潜
像担持体から直接に前記第1の中間転写手段に転写され
る。従って、使用頻度の高い黒色の現像剤による画像が
良好に形成される。
【0015】請求項5記載の多色画像形成装置は、前記
課題を解決するために、請求項1ないし4のいずれか1
記載の多色画像形成装置において、複数色の現像剤のう
ち、黄色の現像剤を収容する現像装置を、前記第2の中
間転写手段が設けられた側の静電潜像担持体を備える画
像形成部に備えることを特徴とする。
【0016】請求項5記載の多色画像形成装置によれ
ば、黄色の現像剤を収容する現像装置は、前記第2の中
間転写手段が設けられた静電潜像担持体を備える画像形
成部に備えられる。その結果、前記第2の中間転写手段
により現像剤飛散が生じる場合でも、黄色の現像剤は現
像剤飛散が目立ちにくいため、現像剤飛散による画質劣
化を防止することができる。
【0017】請求項6記載の多色画像形成装置は、前記
課題を解決するために、請求項1ないし5のいずれか1
記載の多色画像形成装置において、前記第1の中間転写
体が、駆動ローラを含む複数ローラに架け渡された中間
転写ベルトであり、前記第2の中間転写体が設けられた
側の静電潜像担持体以外の静電潜像担持体と当該中間転
写ベルトの接触位置から、前記第2の中間転写体と当該
中間転写ベルトの接触位置までの距離が、前記駆動ロー
ラの周長の整数倍に設定されていることを特徴とする。
【0018】請求項6記載の多色画像形成装置によれ
ば、前記駆動ローラの偏芯により、前記中間転写ベルト
の周期的な駆動むらが生じた場合でも、各静電潜像担持
体において形成された画像の前記中間転写ベルト上にお
ける重ね合わせ時の位置ずれが軽減される。
【0019】請求項7記載の多色画像形成装置は、前記
課題を解決するために、請求項1ないし6のいずれか1
記載の多色画像形成装置において、前記静電潜像担持体
の周長及び前記第1の中間転写体の周長が、前記第2の
中間転写体の周長の整数倍に設定されていることを特徴
とする。
【0020】請求項7記載の多色画像形成装置によれ
ば、各静電潜像担持体にそれぞれ複数の現像装置が対向
配置され、各静電潜像担持体においてそれぞれ複数の色
の画像が形成される場合に、前記静電潜像担持体または
前記第1の中間転写体が偏芯していたとしても、各静電
潜像担持体において形成される複数の画像の、前記第1
の中間転写体における転写の位置ずれが軽減される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて説明する。以下の説明は、多色画
像形成装置としてのカラープリンターに対して本発明を
適用した場合の実施形態である。
【0022】まず、本発明の第1の実施形態を図1に基
づいて説明する。図1は、本実施形態におけるカラーレ
ーザープリンタ100の概略側断面図である。
【0023】図1に例示するレーザープリンタ100
は、現像器1、現像器2、感光体5、及び帯電器8を備
える第1の画像プロセス部と、現像器3、現像器4、感
光体6、及び帯電器9を備える第2の画像プロセス部と
を備えている。また、第1の画像プロセス部及び第2の
画像プロセス部の共通の露光手段として、スキャナ7が
設けられている。更に、レーザープリンタ100は、ベ
ルト状の第1の中間転写体11と、この第1の中間転写
体11及び感光体6の間に設けられたローラ状の第2の
中間転写体10とを備えている。また、レーザープリン
タ100は、給紙ユニット15と、転写器12と、定着
ユニット13とを備えている。
【0024】現像装置としての現像器1及び現像器2
は、それぞれ現像ローラ1a及び現像ローラ2aを備え
ており、図示しない移動機構により、現像ローラ1aと
現像ローラ2aが交互に感光体5に対して近接または離
間するように設けられている。現像器1にはブラック
(Bk)のトナーが収容され、現像器2にはマゼンタ
(M)のトナーが収容される。現像ローラ1aと現像ロ
ーラ2aには所定の電圧が印加されており、感光体5と
の間に所定の電位差を有するように構成されている。
【0025】また同様に、現像装置としての現像器3及
び現像器4は、それぞれ現像ローラ3a及び現像ローラ
4aを備えており、図示しない移動機構により、現像ロ
ーラ3aと現像ローラ4aが交互に感光体6に対して近
接または離間するように設けられている。現像器3には
シアン(C)のトナーが収容され、現像器4にはイエロ
ー(Y)のトナーが収容される。現像ローラ3a、4a
には所定の電圧が印加されており、感光体6との間に所
定の電位差を有するように構成されている。
【0026】静電潜像担持体としての感光体5及び感光
体6は、一例として、アルミニウム製の基材上に、感光
層が形成されたものを用いる。第1の画像プロセス部に
おける感光体5は、図示しない駆動機構により、図1に
示す矢印A方向(反時計方向)に回転駆動される。一
方、第2の画像プロセス部における感光体6は、図示し
ない駆動機構により、図1に示す矢印B方向(時計方
向)に回転駆動される。このように、本実施形態におい
ては、第1の画像プロセス部における感光体5と第2の
画像プロセス部における感光体6とがそれぞれ反対方向
に回転するように構成されている。
【0027】第1の中間転写体11は、ポリカーボネイ
ト、またはポリイミド等の導電性のシートをベルト状に
形成したものである。ベルト状の中間転写体11は、図
1に示すように、3つのローラ20、21、22に架け
渡されている。これらのローラ20、21、22は、例
えば何れか一つが図示しない駆動機構により回転駆動さ
れるように構成され、第1の中間転写体11は、この回
転駆動力により、矢印C方向(時計回り方向)に回転駆
動される。
【0028】従って、第1の画像プロセス部における感
光体5と第1の中間転写体11との接触位置において
は、それぞれの移動方向が同じになる。しかし、第2の
画像プロセス部における感光体6は、上述したように感
光体5とは反対方向に回転するので、第1の中間転写体
11との対向位置においては、それぞれの移動方向が反
対になる。そこで、本実施形態においては、第1の中間
転写体11と第2の画像プロセス部における感光体6と
の間に、第2の中間転写体10を設けている。
【0029】第2の中間転写体10は、ポリカーボネイ
ト、またはポリイミド等の導電性の弾性層をその表層に
有しており、第1の中間転写体11と感光体6の双方に
接触するように設けられる。第2の中間転写体10は、
図示しない駆動機構により、図1に示す矢印D方向(反
時計方向)に回転駆動される。
【0030】転写ローラ12は、第1の中間転写体11
が架け渡されたローラのうちの一つであるローラ22に
対向する位置に設けられ、図1に実線で示す位置と点線
で示す位置とに随時移動可能となっている。図1に実線
で示す位置に移動した場合には、ローラ22上の第1の
中間転写体11と転写ローラ12との間において、記録
紙14を挟持搬送する。また、転写ローラ12とローラ
22との間には所定の電位差が設けられており、この電
位差によって、第1の中間転写体11上の画像が記録紙
14に転写される。
【0031】定着ユニット13は、加熱ローラ31と、
加圧ローラ30とから構成され、画像が転写された記録
紙14を、加熱ローラ31及び加圧ローラ30によって
狭持搬送しながら加熱及び加圧することにより、前記画
像を記録紙14に定着させる。
【0032】給紙ユニット15は、記録紙14を収容す
る収容トレイ40、記録紙を送り出すピックアップロー
ラ41を備えており、第1の画像プロセス部、第2の画
像プロセス部、第2の中間転写体10並びに第1の中間
転写体11による画像形成工程と所定のタイミングをと
って記録紙14を供給するように構成されている。給紙
ユニット15から供給された記録紙14は、搬送ローラ
対50によって第1の中間転写体11と転写ローラ12
との圧接部に搬送される。
【0033】次に、スキャナ7の構成を、図2(A)、
(B)に基づいて詳しく説明する。図2(A)はスキャ
ナ7の側断面図であり、図2(B)はスキャナ7の上面
図である。
【0034】スキャナ7は、図2(A)、(B)に示す
ように、独立した2つの光源7a、7bと、回転多面鏡
7cと、走査レンズ7dと、ミラー7eとを備えてい
る。
【0035】このような構成のスキャナ7においては、
独立した2つの光源7a、7bが、それぞれ光ビームを
出力し、これらの光ビームは、回転多面鏡7cに入射す
る。回転多面鏡7cは、入射した光ビームを偏向させ、
走査レンズ7d及びミラー7eを介して、感光体5及び
感光体6に結像させる。このように、本実施形態におい
ては、一つのスキャナ7により、2つの感光体5、6に
対して別々に露光を行うことが可能となっている。
【0036】次に、本実施形態におけるカラーレーザー
プリンタ100の概略の動作について説明する。
【0037】まず、図1に示す矢印A及び矢印B方向に
回転する感光体5及び感光体6が、それぞれ帯電器8及
び帯電器9により帯電される。次に、帯電された感光体
5及び感光体6は、共通のスキャナ7によって露光さ
れ、感光体5及び感光体6には、静電潜像が形成され
る。
【0038】初期状態では、第1の画像プロセス部では
現像器1が感光体5に近接し、第2の画像プロセス部で
は現像器3が感光体6に近接するように設定される。そ
して、第1の画像プロセス部では、感光体5上の静電潜
像が、現像器1の現像ローラ1aとの対向部まで移動す
ると、現像器1に収容された黒トナーによる現像が行わ
れる。同様に、第2のプロセス部では、感光体6上の静
電潜像が、現像器3の現像ローラ3aとの対向部まで移
動すると、現像器3に収容されたシアントナーによる現
像が行われる。
【0039】このようにして形成された黒トナーによる
トナー像は、感光体5から第1の中間転写体11上に転
写される。一方、感光体6上に形成されたシアントナー
によるトナー像は、一旦、第2の中間転写体10上に転
写され、この第2の中間転写体10から、前記第1の中
間転写体11上に転写された黒トナーによるトナー像と
位置を合わせるようにして第1の中間転写体11上に転
写される。このようにして、第1の中間転写体11上に
は、黒トナーとシアントナーとの2色のトナー像が形成
される。
【0040】次に、感光体5及び感光体6は、再び帯電
器8及び帯電器9により帯電され、スキャナ7により露
光される。そして、感光体5上には、現像器2によりマ
ゼンタトナーによるトナー像が形成され、感光体6上に
は現像器4によるイエロートナーによるトナー像が形成
される。
【0041】マゼンタトナーによるトナー像は、前記第
1の中間転写体11上に転写された黒トナー及びシアン
トナーによるトナー像と位置を合わせるように感光体5
から転写される。また、イエロートナーによるトナー像
は、一旦、第2の中間転写体10に転写された後、この
第2の中間転写体10から、前記第1の中間転写体11
上に転写された黒トナー及びシアントナー並びにマゼン
タトナーによるトナー像と位置を合わせるように第1の
中間転写体11上に転写される。
【0042】転写ローラ12は、以上のような第1の中
間転写体11への4色のトナーの転写工程が終了するま
での間、第1の中間転写体11から図1に点線で示す位
置に離間している。しかし、第1の中間転写体11への
4色のトナーの転写工程が終了すると、転写ローラ12
は図1に実線で示す位置に移動し、第1の中間転写体1
1に接触する。
【0043】4色のトナーによるトナー像は、転写ロー
ラ12と第1の中間転写体11との接触する位置に、第
1の中間転写体11によって搬送される。一方、この搬
送タイミングに合わせて、給紙ユニット15から記録紙
14が供給され、転写ローラ12と第1の中間転写体1
1との接触する位置に到達する。従って、4色のトナー
によるトナー像は、記録紙14上に転写され、その後、
定着ユニット13において加熱及び加圧されて記録紙1
4上に定着する。このようにしてカラー画像を得ること
ができる。
【0044】以上のように、本実施形態のカラーレーザ
ープリンタ100によれば、2つの画像プロセス部によ
り2色のトナーによる現像を同時に行うので、4色のト
ナーをそれぞれ1色ずつ現像する方式のカラーレーザー
プリンタに比べて、2倍の現像速度で4色カラー画像を
形成することができる。
【0045】また、本実施形態のカラーレーザープリン
タ100は、上述したように、共通のスキャナ7により
2つの感光体5、6のそれぞれに露光を行うことが出来
る。従って、図4に示すような、2つの画像プロセス部
にそれぞれ別々のスキャナ70、71を設ける方式のカ
ラーレーザープリンタに比べて、スキャナの配置スペー
スを狭くすることが出来、装置全体の小型化を図ること
ができる。
【0046】更に、本実施形態においては、感光体5と
感光体6の回転方向をそれぞれ逆向きとし、感光体6と
第1の中間転写体11との間に第2の中間転写体10を
設ける構成としたので、スキャナ7の配置位置から直接
に2つの感光体5と感光体6を露光することが出来、か
つ、適切に第1の中間転写体11上にトナー像を転写さ
せることが出来る。従って、2つの感光体の回転方向を
同方向とし、多数のミラーを備えた搬送光学系を用いて
2つの感光体の同じ位置に露光を行う方式のカラーレー
ザープリンタに比べて、前記搬送光学系が不要となり、
より一層、装置全体の小型化を図ることができる。
【0047】但し、本実施形態のようにカラーレーザー
プリンタ100を構成した場合には、感光体5の露光ポ
イントから第1の中間転写体における転写位置までの移
動時間と、感光体6の露光ポイントから第1の中間転写
体における転写位置までの移動時間との間には差が生じ
る。従って、同じタイミングで2つの感光体を露光した
場合には、それぞれの画像が第1の中間転写体11上で
重ならない。
【0048】そこで、本実施形態においては、2つの感
光体5、6上に形成した画像を、第1の中間転写体11
上の同じ位置に転写するために、2つの感光体への露光
タイミングをずらすように構成している。
【0049】第2の中間転写体10と第1の中間転写体
11が接触する位置を基準にすると、感光体5の露光ポ
イントから、第1の中間転写体11と第2の中間転写体
10との接触位置までの移動時間は、感光体5の露光ポ
イントから感光体5と第1の中間転写体11との接触位
置までの移動時間と、感光体5と第1の中間転写体11
との接触位置から第1の中間転写体11と第2の中間転
写体10との接触位置までの第1の中間転写体11の移
動時間の合計である。
【0050】また、第2の中間転写体10と第1の中間
転写体11が接触する位置を基準にすると、感光体6の
露光ポイントから、第1の中間転写体11と第2の中間
転写体10との接触位置までの移動時間は、感光体6の
露光ポイントから感光体6と第2の中間転写体10との
接触位置までの移動時間と、感光体6と第2の中間転写
体10との接触位置から第1の中間転写体11と第2の
中間転写体10との接触位置までの第1の中間転写体1
1の移動時間の合計である。
【0051】以上のような、感光体5に関する前記移動
時間の合計と、感光体6に関する前記移動時間の合計と
の差を、それぞれの感光体を露光するタイミングをずら
すことで吸収している。
【0052】また、2つの感光体5、6の像を第1の中
間転写体11に重ねる際には、第1の中間転写体11の
駆動むら等による像の位置ずれが生じる場合がある。
【0053】第1の中間転写体11の駆動むらは、主に
ローラ20、21、22のうちの駆動を行う駆動ローラ
の偏芯が原因となる。従って、この駆動むらは、この駆
動ローラの周長を1周期とする周期的なむらである。そ
こで、本実施形態では、感光体5による像が第1の中間
転写体11上に転写される位置と、感光体6による像が
第1の中間転写体1上に転写される位置との第1の中間
転写体11上での距離を、駆動むらの発生源である駆動
ローラの周長の整数倍にするように設定した。このよう
に設定することで、2つの感光体5、6による像を、第
1の中間転写体上に重ねる時に生じる位置ずれを軽減す
ることができる。
【0054】また、それぞれの感光体5、6は、2色の
像を形成するために、この2色が感光体の偏芯または第
2の中間転写体10の偏芯により位置ずれを生じること
が考えられる。そこで、本実施形態では、感光体5及び
感光体6の周長、並びに第2の中間転写体10の周長に
対し、第1の中間転写体11の周長を整数倍とするよう
に設定した。従って、各感光体により形成される2色の
像の位置ずれを軽減することができる。
【0055】更に、本実施形態のように、感光体6と第
1の中間転写体11との間に第2の中間転写体10を設
けた場合には、その分だけトナーの転写工程が増えるこ
とになる。そこで、本実施形態においては、使用頻度の
高い黒トナーを、第2の中間転写体10を設けていない
第1の画像プロセス部側の現像器1に収容するように構
成した。その結果、使用頻度の高い黒トナーについて、
転写工程が増えることによる画質劣化を防ぐことができ
る。また、黒トナーは明度が高く、トナー飛散が発生す
ると目立ち易いが、第2の中間転写体10が設けられて
いない第1の画像プロセス部側においては、第2の中間
転写体10によるトナー飛散が発生しない。従って、こ
のようなトナー飛散を目立たなくさせるためにも、第1
の画像プロセス部側の現像器1に黒トナーを収容するこ
とが好ましい。また同様に、マゼンタトナーも明度が高
く、トナー飛散が発生すると目立ち易いが、マゼンタト
ナーについても、第2の中間転写体10が設けられてい
ない第1の画像プロセス部側における現像器2に収容し
ているので、第2の中間転写体10によるトナー飛散が
発生しない。従って、このようなトナー飛散を目立たな
くさせるためにも、マゼンタトナーは第1の画像プロセ
ス部側の現像器2に収容することが好ましい。
【0056】また、本実施形態のように、第2の中間転
写体10を設けた場合には、トナー飛散が生じることが
予想される。そこで、本実施形態においては、明度が低
く、飛散の目立ちにくいイエロートナーを、第2の中間
転写体10を設けた第2の画像プロセス部側の現像器4
に収容するように構成した。その結果、トナー飛散が目
立つことを防止することができる。また同様に、明度が
低く、飛散の目立ちにくいシアントナーを、第2の中間
転写体10を設けた第2の画像プロセス部側の現像器3
に収容するように構成した。その結果、トナー飛散が目
立つことを防止することができる。
【0057】なお、本発明は、図3に示すように、4つ
の感光体5、5’、6、6’を備え、第1の中間転写体
11が1周する工程で4色の画像を形成する、所謂、タ
ンデム方式のカラーレーザープリンタにも適用可能であ
る。この場合には、感光体5と感光体5’の間にスキャ
ナ7を設け、感光体6と感光体6’の間にスキャナ7と
同様の構成のスキャナ7’を設けるようにすれば良い。
更に、感光体5と感光体5’の回転方向を互いに反対方
向とし、感光体5’と第1の中間転写体11との間に第
2の中間転写体10を設ける。また、感光体6と感光体
6’の回転方向を互いに反対方向とし、感光体6’と第
1の中間転写体11との間に第2の中間転写体10と同
様の構成の第2の中間転写体10’を設ける。このよう
にすれば、各感光体ごとにスキャナを4つ設ける従来の
タンデム方式のカラーレーザープリンタに比べて、スキ
ャナの数を減らすことができ、装置の小型化、及びコス
トの削減を図ることができる。
【0058】以上のように、本発明によれば、第2の中
間転写体を設けたことにより、2つの感光体の回転方向
を違いに反対方向とし、各感光体の露光位置を接近させ
ることができる。従って、余分な搬送光学系を設けるこ
となく、2つの感光体を共通のスキャナを用いて露光す
ることが可能となる。その結果、装置全体を小型化する
ことができると共に、光学系の歪みの違いによる色間の
位置ずれを無くすことができる。
【0059】なお、図1においては、第1の画像プロセ
ス部と第2の画像プロセス部において、それぞれ2つの
現像器を備える例について説明したが、本発明はこのよ
うな例に限定されるものではなく、各画像プロセス部に
それぞれ1つの現像器を備える画像形成装置にも本発明
は適用可能である。
【0060】また、図1の例では、第1の中間転写体と
して、中間転写ベルトを用いたが、本発明はこのような
例に限定されるものではなく、第1の中間転写体とし
て、ドラム型の中間転写体を用いることも可能である。
更に、図1の例では、静電潜像担持体としてドラム型の
感光体を用いたが、本発明はこのような例に限定される
ものではなく、静電潜像担持体としてベルト型の感光体
を用いても良い。
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第2の中間転写体を設けたことにより、2つの感光体の
回転方向を互いに反対方向とし、各感光体の露光位置を
接近させることができる。従って、余分な搬送光学系を
設けることなく、2つの感光体を共通のスキャナを用い
て露光することが可能となる。その結果、装置全体を小
型化することができると共に、光学系の歪みの違いによ
る色間の位置ずれを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるカラーレーザープ
リンタの概略構成を示す断面図である。
【図2】図1のカラーレーザープリンタにおけるスキャ
ナの構成を示す図であり、(A)は側断面図、(B)は
上面図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるタンデム方式のカ
ラーレーザープリンタの概略構成を示す断面図である。
【図4】図1のカラーレーザープリンタと比較される従
来のカラーレーザープリンタの概略構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1、2、3、4 現像器 5、6 感光体 5’、6’ 感光体 7 スキャナ 7’ スキャナ 10 第2の中間転写体 10’ 第2の中間転写体 11 第1の中間転写体 100 カラーレーザープリンタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月23日(2001.7.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 多色画像形成装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の静電潜像担
持体及び複数の現像装置等を備えた多色画像形成装置の
技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来から、カラー印字を行うカラーレー
ザープリンタ等のカラー画像形成装置が種々提案されて
いる。例えば、特開昭58−95361号公報には、感
光体を4個使用し、それぞれの感光体に対して現像装
置、露光装置等を1つずつ配置するようにした、所謂タ
ンデム方式の画像形成装置が開示されている。この方式
では、各感光体による画像プロセス工程を順次に行うこ
とによりカラー画像を形成する。
【0003】また、特開平10−31342号公報、特
開平2−12273号公報、及び特開平4−20487
1号公報等には、装置の小型化と印字速度の高速化を図
るために、2個の感光体により同時に2色の画像プロセ
ス工程を行い、これを他の2色について同様に行う構成
の画像形成装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、各感光体のそれぞれに露光装置が設けら
れるために、装置が大型化するという問題があった。
【0005】また、別々の光学系により露光を行って形
成した画像を重ね合わせる場合には、光学系間の歪み等
の違いが、色ずれとなり、画像品質を劣化させるという
問題があった。
【0006】本発明は、前記問題に鑑みてなされたもの
で、装置を大型化することなく、かつ、光学系間の歪み
等の違いによる色ずれを発生させることのない多色画像
形成装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の多色画像
形成装置は、前記課題を解決するために、静電潜像を担
持する無端移動自在な静電潜像担持体と、該静電潜像担
持体に対向する帯電手段と、該静電潜像担持体に対向し
前記静電潜像を現像剤像として現像する少なくとも1つ
の現像装置とを含む画像形成部を複数備えた多色画像形
成装置であって、前記複数の画像形成部におけるそれぞ
れの静電潜像担持体上の現像剤像に対する共通な転写媒
体として、当該それぞれの静電潜像担持体を周囲に配置
する位置に設けられ、無端移動自在な第1の中間転写手
段と、前記中間転写手段の無端移動方向上流側から下流
側に設けられたそれぞれの静電潜像担持体の間の領域に
設けられ、それぞれの静電潜像担持体の当該領域側の表
面を露光させる共通の露光手段と、前記上流側または下
流側のいずれか一方の静電潜像担持体と前記第1の中間
転写手段との間に設けられた第2の中間転写手段とを備
え、前記上流側と下流側の静電潜像担持体の無端移動方
向は、それぞれ異なる方向に設定されていることを特徴
とする。
【0008】請求項1記載の多色画像形成装置によれ
ば、複数の画像形成部におけるそれぞれの静電潜像担持
体上の現像剤像に対する共通な転写媒体として、無端移
動自在な第1の中間転写手段を、当該それぞれの静電潜
像担持体を周囲に配置する位置に設けると共に、前記第
1の中間転写手段の無端移動方向における上流側または
下流側のいずれか一方において、静電潜像担持体と前記
第1の中間転写手段との間に、第2の中間転写手段を設
ける。そして、前記上流側と下流側の静電潜像担持体の
無端移動方向を、それぞれ異なる方向に設定したので、
前記上流側と下流側の静電潜像担持体のそれぞれで形成
された画像を、前記第1の中間転写手段に転写する際
に、一方では静電潜像担持体から直接に、他方では第2
の中間転写手段から、同じ方向に移動させながら転写す
ることができる。また、前記上流側と下流側の静電潜像
担持体の無端移動方向を、それぞれ異なる方向に設定し
た結果、それぞれの静電潜像担持体の露光位置を接近さ
せることができ、余分な搬送光学系を用いることなく、
共通の露光手段から直接それぞれの静電潜像担持体の露
光を行うことができる。
【0009】請求項2記載の多色画像形成装置は、前記
課題を解決するために、請求項1記載の多色画像形成装
置において、複数色の現像剤のうち、転写効率が他の色
の現像剤に比べて低い色の現像剤を収容する現像装置
を、前記第2の中間転写手段が設けられた側の静電潜像
担持体以外の静電潜像担持体を備える画像形成部に備え
ることを特徴とする。
【0010】請求項2記載の多色画像形成装置によれ
ば、転写効率が他の色の現像剤に比べて低い色の現像剤
を収容する現像装置は、前記第2の中間転写手段が設け
られていない静電潜像担持体を備える画像形成部に備え
られるので、前記第2の中間転写手段による転写工程の
増加の影響を受けることなく、静電潜像担持体から直接
に前記第1の中間転写手段に転写される。従って、良好
な画像が形成される。
【0011】請求項3記載の多色画像形成装置は、前記
課題を解決するために、請求項1記載の多色画像形成装
置において、複数色の現像剤のうち、明度が他の色の現
像剤に比べて低い色の現像剤を収容する現像装置を、前
記第2の中間転写手段が設けられた側の静電潜像担持体
以外の静電潜像担持体を備える画像形成部に備えること
を特徴とする。
【0012】請求項3記載の多色画像形成装置によれ
ば、明度が他の色の現像剤に比べて低い色の現像剤を収
容する現像装置は、前記第2の中間転写手段が設けられ
ていない静電潜像担持体を備える画像形成部に備えられ
るので、前記第2の中間転写手段による転写工程の増加
の影響を受けることなく、静電潜像担持体から直接に前
記第1の中間転写手段に転写される。従って、良好な画
像が形成される。
【0013】請求項4記載の多色画像形成装置は、前記
課題を解決するために、請求項1ないし3のいずれか1
記載の多色画像形成装置において、複数色の現像剤のう
ち、黒色の現像剤を収容する現像装置を、前記第2の中
間転写手段が設けられた側の静電潜像担持体以外の静電
潜像担持体を備える画像形成部に備えることを特徴とす
る。
【0014】請求項4記載の多色画像形成装置によれ
ば、黒色の現像剤を収容する現像装置は、前記第2の中
間転写手段が設けられていない静電潜像担持体を備える
画像形成部に備えられるので、前記第2の中間転写手段
による転写工程の増加の影響を受けることなく、静電潜
像担持体から直接に前記第1の中間転写手段に転写され
る。従って、使用頻度の高い黒色の現像剤による画像が
良好に形成される。
【0015】請求項5記載の多色画像形成装置は、前記
課題を解決するために、請求項1ないし4のいずれか1
記載の多色画像形成装置において、複数色の現像剤のう
ち、黄色の現像剤を収容する現像装置を、前記第2の中
間転写手段が設けられた側の静電潜像担持体を備える画
像形成部に備えることを特徴とする。
【0016】請求項5記載の多色画像形成装置によれ
ば、黄色の現像剤を収容する現像装置は、前記第2の中
間転写手段が設けられた静電潜像担持体を備える画像形
成部に備えられる。その結果、前記第2の中間転写手段
により現像剤飛散が生じる場合でも、黄色の現像剤は現
像剤飛散が目立ちにくいため、現像剤飛散による画質劣
化を防止することができる。
【0017】請求項6記載の多色画像形成装置は、前記
課題を解決するために、請求項1ないし5のいずれか1
記載の多色画像形成装置において、前記第1の中間転写
体が、駆動ローラを含む複数ローラに架け渡された中間
転写ベルトであり、前記第2の中間転写体が設けられた
側の静電潜像担持体以外の静電潜像担持体と当該中間転
写ベルトの接触位置から、前記第2の中間転写体と当該
中間転写ベルトの接触位置までの距離が、前記駆動ロー
ラの周長の整数倍に設定されていることを特徴とする。
【0018】請求項6記載の多色画像形成装置によれ
ば、前記駆動ローラの偏芯により、前記中間転写ベルト
の周期的な駆動むらが生じた場合でも、各静電潜像担持
体において形成された画像の前記中間転写ベルト上にお
ける重ね合わせ時の位置ずれが軽減される。
【0019】請求項7記載の多色画像形成装置は、前記
課題を解決するために、請求項1ないし6のいずれか1
記載の多色画像形成装置において、前記静電潜像担持体
の周長及び前記第1の中間転写体の周長が、前記第2の
中間転写体の周長の整数倍に設定されていることを特徴
とする。
【0020】請求項7記載の多色画像形成装置によれ
ば、各静電潜像担持体にそれぞれ複数の現像装置が対向
配置され、各静電潜像担持体においてそれぞれ複数の色
の画像が形成される場合に、前記静電潜像担持体または
前記第1の中間転写体が偏芯していたとしても、各静電
潜像担持体において形成される複数の画像の、前記第1
の中間転写体における転写の位置ずれが軽減される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて説明する。以下の説明は、多色画
像形成装置としてのカラープリンターに対して本発明を
適用した場合の実施形態である。
【0022】まず、本発明の第1の実施形態を図1に基
づいて説明する。図1は、本実施形態におけるカラーレ
ーザープリンタ100の概略側断面図である。
【0023】図1に例示するレーザープリンタ100
は、現像器1、現像器2、感光体5、及び帯電器8を備
える第1の画像プロセス部と、現像器3、現像器4、感
光体6、及び帯電器9を備える第2の画像プロセス部と
を備えている。また、第1の画像プロセス部及び第2の
画像プロセス部の共通の露光手段として、スキャナ7が
設けられている。更に、レーザープリンタ100は、ベ
ルト状の第1の中間転写体11と、この第1の中間転写
体11及び感光体6の間に設けられたローラ状の第2の
中間転写体10とを備えている。また、レーザープリン
タ100は、給紙ユニット15と、転写器12と、定着
ユニット13とを備えている。
【0024】現像装置としての現像器1及び現像器2
は、それぞれ現像ローラ1a及び現像ローラ2aを備え
ており、図示しない移動機構により、現像ローラ1aと
現像ローラ2aが交互に感光体5に対して近接または離
間するように設けられている。現像器1にはブラック
(Bk)のトナーが収容され、現像器2にはマゼンタ
(M)のトナーが収容される。現像ローラ1aと現像ロ
ーラ2aには所定の電圧が印加されており、感光体5と
の間に所定の電位差を有するように構成されている。
【0025】また同様に、現像装置としての現像器3及
び現像器4は、それぞれ現像ローラ3a及び現像ローラ
4aを備えており、図示しない移動機構により、現像ロ
ーラ3aと現像ローラ4aが交互に感光体6に対して近
接または離間するように設けられている。現像器3には
シアン(C)のトナーが収容され、現像器4にはイエロ
ー(Y)のトナーが収容される。現像ローラ3a、4a
には所定の電圧が印加されており、感光体6との間に所
定の電位差を有するように構成されている。
【0026】静電潜像担持体としての感光体5及び感光
体6は、一例として、アルミニウム製の基材上に、感光
層が形成されたものを用いる。第1の画像プロセス部に
おける感光体5は、図示しない駆動機構により、図1に
示す矢印A方向(反時計方向)に回転駆動される。一
方、第2の画像プロセス部における感光体6は、図示し
ない駆動機構により、図1に示す矢印B方向(時計方
向)に回転駆動される。このように、本実施形態におい
ては、第1の画像プロセス部における感光体5と第2の
画像プロセス部における感光体6とがそれぞれ反対方向
に回転するように構成されている。
【0027】第1の中間転写体11は、ポリカーボネイ
ト、またはポリイミド等の導電性のシートをベルト状に
形成したものである。ベルト状の中間転写体11は、図
1に示すように、3つのローラ20、21、22に架け
渡されている。これらのローラ20、21、22は、例
えば何れか一つが図示しない駆動機構により回転駆動さ
れるように構成され、第1の中間転写体11は、この回
転駆動力により、矢印C方向(時計回り方向)に回転駆
動される。
【0028】従って、第1の画像プロセス部における感
光体5と第1の中間転写体11との接触位置において
は、それぞれの移動方向が同じになる。しかし、第2の
画像プロセス部における感光体6は、上述したように感
光体5とは反対方向に回転するので、第1の中間転写体
11との対向位置においては、それぞれの移動方向が反
対になる。そこで、本実施形態においては、第1の中間
転写体11と第2の画像プロセス部における感光体6と
の間に、第2の中間転写体10を設けている。
【0029】第2の中間転写体10は、ポリカーボネイ
ト、またはポリイミド等の導電性の弾性層をその表層に
有しており、第1の中間転写体11と感光体6の双方に
接触するように設けられる。第2の中間転写体10は、
図示しない駆動機構により、図1に示す矢印D方向(反
時計方向)に回転駆動される。
【0030】転写ローラ12は、第1の中間転写体11
が架け渡されたローラのうちの一つであるローラ22に
対向する位置に設けられ、図1に実線で示す位置と点線
で示す位置とに随時移動可能となっている。図1に実線
で示す位置に移動した場合には、ローラ22上の第1の
中間転写体11と転写ローラ12との間において、記録
紙14を挟持搬送する。また、転写ローラ12とローラ
22との間には所定の電位差が設けられており、この電
位差によって、第1の中間転写体11上の画像が記録紙
14に転写される。
【0031】定着ユニット13は、加熱ローラ31と、
加圧ローラ30とから構成され、画像が転写された記録
紙14を、加熱ローラ31及び加圧ローラ30によって
狭持搬送しながら加熱及び加圧することにより、前記画
像を記録紙14に定着させる。
【0032】給紙ユニット15は、記録紙14を収容す
る収容トレイ40、記録紙を送り出すピックアップロー
ラ41を備えており、第1の画像プロセス部、第2の画
像プロセス部、第2の中間転写体10並びに第1の中間
転写体11による画像形成工程と所定のタイミングをと
って記録紙14を供給するように構成されている。給紙
ユニット15から供給された記録紙14は、搬送ローラ
対50によって第1の中間転写体11と転写ローラ12
との圧接部に搬送される。
【0033】次に、スキャナ7の構成を、図2(A)、
(B)に基づいて詳しく説明する。図2(A)はスキャ
ナ7の側断面図であり、図2(B)はスキャナ7の上面
図である。
【0034】スキャナ7は、図2(A)、(B)に示す
ように、独立した2つの光源7a、7bと、回転多面鏡
7cと、走査レンズ7dと、ミラー7eとを備えてい
る。
【0035】このような構成のスキャナ7においては、
独立した2つの光源7a、7bが、それぞれ光ビームを
出力し、これらの光ビームは、回転多面鏡7cに入射す
る。回転多面鏡7cは、入射した光ビームを偏向させ、
走査レンズ7d及びミラー7eを介して、感光体5及び
感光体6に結像させる。このように、本実施形態におい
ては、一つのスキャナ7により、2つの感光体5、6に
対して別々に露光を行うことが可能となっている。
【0036】次に、本実施形態におけるカラーレーザー
プリンタ100の概略の動作について説明する。
【0037】まず、図1に示す矢印A及び矢印B方向に
回転する感光体5及び感光体6が、それぞれ帯電器8及
び帯電器9により帯電される。次に、帯電された感光体
5及び感光体6は、共通のスキャナ7によって露光さ
れ、感光体5及び感光体6には、静電潜像が形成され
る。
【0038】初期状態では、第1の画像プロセス部では
現像器1が感光体5に近接し、第2の画像プロセス部で
は現像器3が感光体6に近接するように設定される。そ
して、第1の画像プロセス部では、感光体5上の静電潜
像が、現像器1の現像ローラ1aとの対向部まで移動す
ると、現像器1に収容された黒トナーによる現像が行わ
れる。同様に、第2のプロセス部では、感光体6上の静
電潜像が、現像器3の現像ローラ3aとの対向部まで移
動すると、現像器3に収容されたシアントナーによる現
像が行われる。
【0039】このようにして形成された黒トナーによる
トナー像は、感光体5から第1の中間転写体11上に転
写される。一方、感光体6上に形成されたシアントナー
によるトナー像は、一旦、第2の中間転写体10上に転
写され、この第2の中間転写体10から、前記第1の中
間転写体11上に転写された黒トナーによるトナー像と
位置を合わせるようにして第1の中間転写体11上に転
写される。このようにして、第1の中間転写体11上に
は、黒トナーとシアントナーとの2色のトナー像が形成
される。
【0040】次に、感光体5及び感光体6は、再び帯電
器8及び帯電器9により帯電され、スキャナ7により露
光される。そして、感光体5上には、現像器2によりマ
ゼンタトナーによるトナー像が形成され、感光体6上に
は現像器4によるイエロートナーによるトナー像が形成
される。
【0041】マゼンタトナーによるトナー像は、前記第
1の中間転写体11上に転写された黒トナー及びシアン
トナーによるトナー像と位置を合わせるように感光体5
から転写される。また、イエロートナーによるトナー像
は、一旦、第2の中間転写体10に転写された後、この
第2の中間転写体10から、前記第1の中間転写体11
上に転写された黒トナー及びシアントナー並びにマゼン
タトナーによるトナー像と位置を合わせるように第1の
中間転写体11上に転写される。
【0042】転写ローラ12は、以上のような第1の中
間転写体11への4色のトナーの転写工程が終了するま
での間、第1の中間転写体11から図1に点線で示す位
置に離間している。しかし、第1の中間転写体11への
4色のトナーの転写工程が終了すると、転写ローラ12
は図1に実線で示す位置に移動し、第1の中間転写体1
1に接触する。
【0043】4色のトナーによるトナー像は、転写ロー
ラ12と第1の中間転写体11との接触する位置に、第
1の中間転写体11によって搬送される。一方、この搬
送タイミングに合わせて、給紙ユニット15から記録紙
14が供給され、転写ローラ12と第1の中間転写体1
1との接触する位置に到達する。従って、4色のトナー
によるトナー像は、記録紙14上に転写され、その後、
定着ユニット13において加熱及び加圧されて記録紙1
4上に定着する。このようにしてカラー画像を得ること
ができる。
【0044】以上のように、本実施形態のカラーレーザ
ープリンタ100によれば、2つの画像プロセス部によ
り2色のトナーによる現像を同時に行うので、4色のト
ナーをそれぞれ1色ずつ現像する方式のカラーレーザー
プリンタに比べて、2倍の現像速度で4色カラー画像を
形成することができる。
【0045】また、本実施形態のカラーレーザープリン
タ100は、上述したように、共通のスキャナ7により
2つの感光体5、6のそれぞれに露光を行うことが出来
る。従って、図4に示すような、2つの画像プロセス部
にそれぞれ別々のスキャナ70、71を設ける方式のカ
ラーレーザープリンタに比べて、スキャナの配置スペー
スを狭くすることが出来、装置全体の小型化を図ること
ができる。
【0046】更に、本実施形態においては、感光体5と
感光体6の回転方向をそれぞれ逆向きとし、感光体6と
第1の中間転写体11との間に第2の中間転写体10を
設ける構成としたので、スキャナ7の配置位置から直接
に2つの感光体5と感光体6を露光することが出来、か
つ、適切に第1の中間転写体11上にトナー像を転写さ
せることが出来る。従って、2つの感光体の回転方向を
同方向とし、多数のミラーを備えた搬送光学系を用いて
2つの感光体の同じ位置に露光を行う方式のカラーレー
ザープリンタに比べて、前記搬送光学系が不要となり、
より一層、装置全体の小型化を図ることができる。
【0047】但し、本実施形態のようにカラーレーザー
プリンタ100を構成した場合には、感光体5の露光ポ
イントから第1の中間転写体における転写位置までの移
動時間と、感光体6の露光ポイントから第1の中間転写
体における転写位置までの移動時間との間には差が生じ
る。従って、同じタイミングで2つの感光体を露光した
場合には、それぞれの画像が第1の中間転写体11上で
重ならない。
【0048】そこで、本実施形態においては、2つの感
光体5、6上に形成した画像を、第1の中間転写体11
上の同じ位置に転写するために、2つの感光体への露光
タイミングをずらすように構成している。
【0049】第2の中間転写体10と第1の中間転写体
11が接触する位置を基準にすると、感光体5の露光ポ
イントから、第1の中間転写体11と第2の中間転写体
10との接触位置までの移動時間は、感光体5の露光ポ
イントから感光体5と第1の中間転写体11との接触位
置までの移動時間と、感光体5と第1の中間転写体11
との接触位置から第1の中間転写体11と第2の中間転
写体10との接触位置までの第1の中間転写体11の移
動時間の合計である。
【0050】また、第2の中間転写体10と第1の中間
転写体11が接触する位置を基準にすると、感光体6の
露光ポイントから、第1の中間転写体11と第2の中間
転写体10との接触位置までの移動時間は、感光体6の
露光ポイントから感光体6と第2の中間転写体10との
接触位置までの移動時間と、感光体6と第2の中間転写
体10との接触位置から第1の中間転写体11と第2の
中間転写体10との接触位置までの第1の中間転写体1
1の移動時間の合計である。
【0051】以上のような、感光体5に関する前記移動
時間の合計と、感光体6に関する前記移動時間の合計と
の差を、それぞれの感光体を露光するタイミングをずら
すことで吸収している。
【0052】また、2つの感光体5、6の像を第1の中
間転写体11に重ねる際には、第1の中間転写体11の
駆動むら等による像の位置ずれが生じる場合がある。
【0053】第1の中間転写体11の駆動むらは、主に
ローラ20、21、22のうちの駆動を行う駆動ローラ
の偏芯が原因となる。従って、この駆動むらは、この駆
動ローラの周長を1周期とする周期的なむらである。そ
こで、本実施形態では、感光体5による像が第1の中間
転写体11上に転写される位置と、感光体6による像が
第1の中間転写体1上に転写される位置との第1の中間
転写体11上での距離を、駆動むらの発生源である駆動
ローラの周長の整数倍にするように設定した。このよう
に設定することで、2つの感光体5、6による像を、第
1の中間転写体上に重ねる時に生じる位置ずれを軽減す
ることができる。
【0054】また、それぞれの感光体5、6は、2色の
像を形成するために、この2色が感光体の偏芯または第
2の中間転写体10の偏芯により位置ずれを生じること
が考えられる。そこで、本実施形態では、感光体5及び
感光体6の周長、並びに第2の中間転写体10の周長に
対し、第1の中間転写体11の周長を整数倍とするよう
に設定した。従って、各感光体により形成される2色の
像の位置ずれを軽減することができる。
【0055】更に、本実施形態のように、感光体6と第
1の中間転写体11との間に第2の中間転写体10を設
けた場合には、その分だけトナーの転写工程が増えるこ
とになる。そこで、本実施形態においては、使用頻度の
高い黒トナーを、第2の中間転写体10を設けていない
第1の画像プロセス部側の現像器1に収容するように構
成した。その結果、使用頻度の高い黒トナーについて、
転写工程が増えることによる画質劣化を防ぐことができ
る。また、黒トナーは明度が低く、トナー飛散が発生す
ると目立ち易いが、第2の中間転写体10が設けられて
いない第1の画像プロセス部側においては、第2の中間
転写体10によるトナー飛散が発生しない。従って、こ
のようなトナー飛散を目立たなくさせるためにも、第1
の画像プロセス部側の現像器1に黒トナーを収容するこ
とが好ましい。また同様に、マゼンタトナーも明度が
、トナー飛散が発生すると目立ち易いが、マゼンタト
ナーについても、第2の中間転写体10が設けられてい
ない第1の画像プロセス部側における現像器2に収容し
ているので、第2の中間転写体10によるトナー飛散が
発生しない。従って、このようなトナー飛散を目立たな
くさせるためにも、マゼンタトナーは第1の画像プロセ
ス部側の現像器2に収容することが好ましい。
【0056】また、本実施形態のように、第2の中間転
写体10を設けた場合には、トナー飛散が生じることが
予想される。そこで、本実施形態においては、明度が
、飛散の目立ちにくいイエロートナーを、第2の中間
転写体10を設けた第2の画像プロセス部側の現像器4
に収容するように構成した。その結果、トナー飛散が目
立つことを防止することができる。また同様に、明度が
高く、飛散の目立ちにくいシアントナーを、第2の中間
転写体10を設けた第2の画像プロセス部側の現像器3
に収容するように構成した。その結果、トナー飛散が目
立つことを防止することができる。
【0057】なお、本発明は、図3に示すように、4つ
の感光体5、5'、6、6'を備え、第1の中間転写体1
1が1周する工程で4色の画像を形成する、所謂、タン
デム方式のカラーレーザープリンタにも適用可能であ
る。この場合には、感光体5と感光体5'の間にスキャ
ナ7を設け、感光体6と感光体6'の間にスキャナ7と
同様の構成のスキャナ7'を設けるようにすれば良い。
更に、感光体5と感光体5'の回転方向を互いに反対方
向とし、感光体5'と第1の中間転写体11との間に第
2の中間転写体10を設ける。また、感光体6と感光体
6'の回転方向を互いに反対方向とし、感光体6'と第1
の中間転写体11との間に第2の中間転写体10と同様
の構成の第2の中間転写体10'を設ける。このように
すれば、各感光体ごとにスキャナを4つ設ける従来のタ
ンデム方式のカラーレーザープリンタに比べて、スキャ
ナの数を減らすことができ、装置の小型化、及びコスト
の削減を図ることができる。
【0058】以上のように、本発明によれば、第2の中
間転写体を設けたことにより、2つの感光体の回転方向
を違いに反対方向とし、各感光体の露光位置を接近させ
ることができる。従って、余分な搬送光学系を設けるこ
となく、2つの感光体を共通のスキャナを用いて露光す
ることが可能となる。その結果、装置全体を小型化する
ことができると共に、光学系の歪みの違いによる色間の
位置ずれを無くすことができる。
【0059】なお、図1においては、第1の画像プロセ
ス部と第2の画像プロセス部において、それぞれ2つの
現像器を備える例について説明したが、本発明はこのよ
うな例に限定されるものではなく、各画像プロセス部に
それぞれ1つの現像器を備える画像形成装置にも本発明
は適用可能である。
【0060】また、図1の例では、第1の中間転写体と
して、中間転写ベルトを用いたが、本発明はこのような
例に限定されるものではなく、第1の中間転写体とし
て、ドラム型の中間転写体を用いることも可能である。
更に、図1の例では、静電潜像担持体としてドラム型の
感光体を用いたが、本発明はこのような例に限定される
ものではなく、静電潜像担持体としてベルト型の感光体
を用いても良い。
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第2の中間転写体を設けたことにより、2つの感光体の
回転方向を互いに反対方向とし、各感光体の露光位置を
接近させることができる。従って、余分な搬送光学系を
設けることなく、2つの感光体を共通のスキャナを用い
て露光することが可能となる。その結果、装置全体を小
型化することができると共に、光学系の歪みの違いによ
る色間の位置ずれを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるカラーレーザープ
リンタの概略構成を示す断面図である。
【図2】図1のカラーレーザープリンタにおけるスキャ
ナの構成を示す図であり、(A)は側断面図、(B)は
上面図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるタンデム方式のカ
ラーレーザープリンタの概略構成を示す断面図である。
【図4】図1のカラーレーザープリンタと比較される従
来のカラーレーザープリンタの概略構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】 1、2、3、4 現像器 5、6 感光体 5'、6' 感光体 7 スキャナ 7' スキャナ 10 第2の中間転写体 10' 第2の中間転写体 11 第1の中間転写体 100 カラーレーザープリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H030 AA01 AA06 AB02 BB02 BB23 BB42 BB63 BB71 2H077 BA10 GA13 2H200 FA04 GA12 GA23 GA34 GA50 GA51 GB41 HA01 HB12 JA01 JC02 JC03 JC15 JC16 MA02 MA06 MB01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を担持する無端移動自在な静電
    潜像担持体と、該静電潜像担持体に対向する帯電手段
    と、該静電潜像担持体に対向し前記静電潜像を現像剤像
    として現像する少なくとも1つの現像装置とを含む画像
    形成部を複数備えた多色画像形成装置であって、 前記複数の画像形成部におけるそれぞれの静電潜像担持
    体上の現像剤像に対する共通な転写媒体として、当該そ
    れぞれの静電潜像担持体を周囲に配置する位置に設けら
    れ、無端移動自在な第1の中間転写手段と、 前記中間転写手段の無端移動方向上流側から下流側に設
    けられたそれぞれの静電潜像担持体の間の領域に設けら
    れ、それぞれの静電潜像担持体の当該領域側の表面を露
    光させる共通の露光手段と、 前記上流側または下流側のいずれか一方の静電潜像担持
    体と前記第1の中間転写手段との間に設けられた第2の
    中間転写手段と、を備え、 前記上流側と下流側の静電潜像担持体の無端移動方向
    は、それぞれ異なる方向に設定されている、 ことを特徴とする多色画像形成装置。
  2. 【請求項2】 複数色の現像剤のうち、転写効率が他の
    色の現像剤に比べて低い色の現像剤を収容する現像装置
    は、前記第2の中間転写手段が設けられた側の静電潜像
    担持体以外の静電潜像担持体を備える画像形成部に備え
    ることを特徴とする請求項1記載の多色画像形成装置。
  3. 【請求項3】 複数色の現像剤のうち、明度が他の色の
    現像剤に比べて低い色の現像剤を収容する現像装置は、
    前記第2の中間転写手段が設けられた側の静電潜像担持
    体以外の静電潜像担持体を備える画像形成部に備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の多色画像形成装置。
  4. 【請求項4】 複数色の現像剤のうち、黒色の現像剤を
    収容する現像装置は、前記第2の中間転写手段が設けら
    れた側の静電潜像担持体以外の静電潜像担持体を備える
    画像形成部に備えることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれか1記載の多色画像形成装置。
  5. 【請求項5】 複数色の現像剤のうち、黄色の現像剤を
    収容する現像装置は、前記第2の中間転写手段が設けら
    れた側の静電潜像担持体を備える画像形成部に備えるこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1記載の多
    色画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の中間転写体は、駆動ローラを
    含む複数ローラに架け渡された中間転写ベルトであり、
    前記第2の中間転写体が設けられた側の静電潜像担持体
    以外の静電潜像担持体と当該中間転写ベルトの接触位置
    から、前記第2の中間転写体と当該中間転写ベルトの接
    触位置までの距離は、前記駆動ローラの周長の整数倍に
    設定されていることを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれか1記載の多色画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記静電潜像担持体の周長及び前記第1
    の中間転写体の周長は、前記第2の中間転写体の周長の
    整数倍に設定されていることを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれか1記載の多色画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004279689A (ja) * 2003-03-14 2004-10-07 Brother Ind Ltd 多色画像形成装置
JP2007293047A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Konica Minolta Business Technologies Inc カラー画像形成装置及びカラー画像形成方法
US7636539B2 (en) 2005-04-27 2009-12-22 Ricoh Company Limited Tandem intermediate-transfer type image forming apparatus
JP2011197111A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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