JP2003029260A - 液晶表示装置用バックライト - Google Patents

液晶表示装置用バックライト

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JP2003029260A
JP2003029260A JP2001212129A JP2001212129A JP2003029260A JP 2003029260 A JP2003029260 A JP 2003029260A JP 2001212129 A JP2001212129 A JP 2001212129A JP 2001212129 A JP2001212129 A JP 2001212129A JP 2003029260 A JP2003029260 A JP 2003029260A
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face
light guide
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Tomohiro Sasagawa
智広 笹川
Naoko Iwasaki
直子 岩崎
Toshio Hida
敏男 飛田
Akimasa Yuki
昭正 結城
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】適正な配光分布をもちかつ出射光強度の均一化
が可能な液晶表示装置用バックライトを提供する。 【解決手段】 導光板と、導光板3の両端面に配置され
た2つの光源と、くさび状反射溝とを備え、くさび状反
射溝4は底面に対する傾斜角が48、5度の二等辺三角
形状で、底面から導光板の板厚方向の深さを上記傾斜角
とピッチとの関数で規定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置用バ
ックライトに関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の液晶表示装置用バック
ライトを構成する導光板110として、出射面側にプリ
ズムシートを持たないプリズム光学素子一体型導光板
(特開平10―282342号公報)を示す。この導光
板110は、入射端面が延びる方向に延びた、導光板1
10の深さ方向にくさび状に穿たれた空間であるくさび
状光反射溝111と、入射端面とその複数本の平行な稜
線が直交する方向に延びるプリズム状凹凸部112とを
備える。113は冷陰極ランプである。入射端面から導
光板110に入射した冷陰極ランプ113からの光は、
導光板110内において全反射を繰り返しながら伝播す
る。その際、くさび状反射溝111の入射端面側の斜面
114に当たった光は、その斜面114によって上方に
反射される。反射された光は全反射条件が崩れており、
全反射することなく出光面115より出射する。出光面
115ではプリズム状凹凸部112により、配光分布が
狭められる。このような構成をとることによって、プリ
ズムシートを付加することなく、出射光の配光分布を制
御することができる。このような構成の場合、導光板1
10内の各位置にわたって出射光の強度分布を均一に制
御するためには、くさび状反射溝111の形状(表面
積)を導光板内の位置に応じて制御することが必要とな
る。そこで、図13(a)(b)に示すようなくさび状反
射溝111の形状(表面積)を変化させる構成がある。
図12において、導光板110の底面には冷陰極ランプ
113に沿った方向に複数のくさび状反射溝111が列
状に形成され、くさび状反射溝111が延びる方向に直
交しくさび状反射溝111を分断する帯状の分断平坦部
116が設けられている。分断平坦部116は冷陰極ラ
ンプ113から離れるに従い幅が狭くなるような帯状に
形成されている。さらに、くさび状反射溝111の深さ
は図13の(a)に示すように入射端面から離れるに従い
深くなるように構成されており、くさび状反射溝111
の間には平坦部117が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した液晶表示装置
用バックライトは上記のようにくさび状反射溝111の
深さが徐々に変化するような構成であるため、くさび状
反射溝111の深さとともに導光板110から出射され
る光の配光分布が空間的に変化してしまい、導光板11
1の出光面115における空間的な出射光強度の均一化
が困難であり、さらに視認する方向によって、輝度空間
分布が異なるといった問題点があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、適正な配光分布
をもち、かつ出射光強度の均一化が可能で製造の容易な
液晶表示装置用バックライトを実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成によ
る液晶表示装置用バックライトは、液晶パネルの照明に
用いられる光を供給する第1及び第2の光源と、第1及
び第2の光源間に配置されると共に各光源に平行に沿う
側方の第1及び第2の入射端面、液晶パネルに対向して
平行に配置される出光面、およびこの出光面に平行に対
面する底面、を有する導光板を備え、導光板の底面に
は、底面に対する傾斜角αが45度から50度の範囲で
ある斜面からなる2等辺3角形形状で、この底面から導
光板の内部方向への深さがTan(α)×ピッチ(P)
/2×0.8以上でかつ底面が延びる方向に一定の深さ
である、第1及び第2の入射端面に沿う方向に延びるく
さび状反射溝と、くさび状反射溝が延びる方向と交差す
る方向に延びて当該くさび状反射溝を分断する帯状でか
つ幅が入射端面からの距離によって変化する分断平坦部
とを設けている。本発明の第2の構成による液晶表示装
置用バックライトは、液晶パネルの照明に用いられる光
を供給する第1及び第2の光源と、第1及び第2の光源
間に配置されると共に各光源に平行に沿う側方の第1及
び第2の入射端面、液晶パネルに対向して平行に配置さ
れる出光面、およびこの出光面に平行に対面する底面、
を有する導光板を備え、導光板の底面には、底面に対す
る傾斜角αがほぼ48.5度である斜面からなる2等辺
3角形形状で、この底面から導光板内部方向への深さが
Tan(α)×ピッチ(P)/2×0.8以上でかつ底
面が延びる方向に一定の深さである、第1及び第2の入
射端面に沿う方向に延びるくさび状反射溝と、くさび状
反射溝が延びる方向と交差する方向に延びて当該くさび
状反射溝を分断する帯状でかつ幅が入射端面からの距離
によって変化する分断平坦部とを設けている。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図を用いて説明する。
【0007】実施の形態1.図1は、実施の形態1にお
ける液晶表示装置用バックライトを示す部分的な透視し
た斜視図である。図中、1A、1Bは一対の冷陰極管ラ
ンプ(以下、ランプと記載する。)、2A、2Bはランプ
1A、1Bを覆う反射板、3は導光板、4は導光板3の
底面に形成されたくさび状反射溝、5は導光板3の底面
に形成された帯状の分断平坦部である。図2は実施の形
態1におけるくさび状反射溝4を示す構成図である。図
2において、(a)の左図はくさび状反射溝4の正面の
形状であり、ランプ1A、1Bからの出射光が進む方向
に見た形状を表す。この形状は台形状であり、底辺と両
斜面とのなす角θは70度に構成されている。(a)の右
図はランプ1A、1Bの延びる方向に見たくさび状反射
溝4の側面の形状を表している。この形状は傾斜角度α
をもつ二等辺三角形状に構成されている。(b)は分断平
坦部5により分断されたくさび状反射溝4を示す斜視図
であり、図中のAはくさび状反射溝4のランプ1A、1
Bが延びる方向の長さ、Bは分断平坦部5のピッチ、H
はくさび状反射溝4の深さをそれぞれ示す。(c)はく
さび状反射溝4のランプ間方向における深さ分布を示す
導光板3を主とした断面図である。(d)は分断平坦部5
とその加工方法を示す概略底面図である。図1および図
2によれば、実施の形態1における液晶表示装置用バッ
クライトのくさび状反射溝4の斜面は、図2の(a)に示
すようにその傾斜角度αが48.5°(図5)となってお
り、側面は二等辺三角形状である。くさび状反射溝4の
間隔ピッチP(図5)は160μm、くさび状反射溝4
の深さHは80μmで一定である。ここで、「深さ」は
図2の(b)に示すように導光板3の底面22からくさび
状反射溝4の先端に至る方向(導光板の板厚方向)への距
離Hをさす。導光板3は底面22において、くさび状反
射溝4が延びる方向に直交してくさび状反射溝を分断す
る帯状の分断平坦部5を備え、分断平坦部5の幅とくさ
び状反射溝4の幅Aとは図2の(d)に示すように位置と
共に変化するように構成されている。すなわち、(d)に
はランプ1A側からランプ間の中央部までに対応する分
断平坦部5とくさび状反射溝4とが示されており、ラン
プ1Aには(d)における最も幅の短いくさび状反射溝の
列(図では最下段のもの)が対応し、両ランプ間の中央部
分には(d)における最も幅の長いくさび状反射溝の列
(図では最上段のもの)が対応するように、くさび状反射
溝4と分断平坦部5は形成されている。ランプ1Bとラ
ンプ間の中央部との間にも同様な構成を備えている。分
断平坦部5はバイトTを矢印方向に駆動することにより
加工することができる。また導光板3の底面22に近接
して底面反射板7を有する。
【0008】このような構成を備えた液晶表示装置用バ
ックライトでは、導光板3の向かい合う2つの入射端面
20に接近するように配置されたランプ1A、1Bから
出射した光は、直接、入射端面20に向かうか、または
反射鏡2において反射して導光板3の入射端面20に入
射し、導光板3の底面22および出光面21において全
反射を繰り返して伝播する。その際、一部の光はくさび
状反射溝4の入射側の斜面24にあたり上方に反射され
る。くさび状反射溝4は部分的に帯状の分断平坦部5に
よって分断されているため、分断平坦部5を通過する光
は、そのまま導光板3内を伝播し、光出射量の空間分布
を制御することができる。くさび状反射溝4の反射面2
4により反射された光は、全反射条件が崩れて、出光面
21より出射される。
【0009】ここで、導光板3の出光面2の全面から均
一に光を取り出すためには、導光板3内における位置の
変化にともなってくさび状反射溝4の反射面24に光が
入射する確率を変化させなければならない。本実施の形
態1に基づく液晶表示装置用バックライトでは、図2の
(b)(d)のように帯状の分断平坦部5の幅のみを変化
させると共に、くさび状反射溝4の底面から導光板の板
厚方向への深さは、導光板3の底面22が延びる方向に
おいて一定としている。
【0010】ここで、くさび状反射溝4の深さは導光板
3の底面22が延びる方向において一定としている理由
について説明する。図3において、1つのランプ1から
入射した光L1は、導光板3内を進むにつれて、徐々に
導光板3外へ取り出されていくので、ランプ1の入射端
面付近と比較すると導光板3のランプ1と逆側の端面付
近では、導光板3内を伝播する光L2は非常に少なくな
っている(図4に示す導光板内の光量が第1又は第2入
射端面からの距離に比例して急に減少している。)。そ
のため、図3のに示すようにランプ1を導光板3の1つ
の端面にのみ配置するいわゆる1灯方式のバックライト
の場合では、図4の(a)に示すように、出射輝度を均一
に保つために、くさび状光反射溝の反射面面積をランプ
1の入射端面付近からランプと逆側の端面付近へと進む
につれて、極めて大きな変化で増大させなければならな
い(図4の反射面面積と第1又は第2の入射端面からの
距離との関係で示す)。そのため、図3のようなくさび
状反射溝111の深さのみを変化させる構成では10倍
以上の大きな変化が必要となり、きわめて高い金型加工
精度が必要となる。そこで、くさび状反射溝111の深
さと、このくさび状反射溝を分割する上記帯状分断平坦
部の幅の両方を同時に変化させて均一性を確保する必要
があった。くさび状反射溝111の深さを変化させるこ
とにより、くさび状反射溝111の深さに応じて、導光
板3から出射される光の配光分布が変化してしまうた
め、表示面内の位置によって配光分布が異なり、均一な
表示を行うことが難しかった。
【0011】しかし、導光板3の向かい合う2つの端面
にランプ1A、1Bを配置するいわゆる2灯式のバック
ライトの場合には、図4の(b)に示すように、片側から
入射した光を均一に出射させる必要はなく、両側のラン
プ1A、1Bから入射した光の出射空間分布の重ねあわ
せとして、均一な空間輝度分布が得られればよい(図4
のランプ片側のみの輝度を実線と点線で示してい
る。)。1つのランプから入射した光のみの出射輝度分
布は導光板内を伝播する1つのランプから入射した光の
量と同じように、入射端面から離れるにしたがって減少
していく分布でかまわない(図4に導光板内の光量と第
1又は第2の入射端面との関係として示す)。そのた
め、くさび状光反射溝4の反射面面積も大きく変化させ
る必要がなく(図4に反射面面積と第1又は第2の入射
端面との関係を示す)、面積比が数倍程度の変化で出射
光量を均一化できる。そこで、くさび状光反射溝の深さ
は一定に保ち、帯状分断平坦部の幅のみの変化でも、比
較的容易に均一輝度分布を得ることができる。
【0012】そこで、2灯式のバックライトにおいて
は、、輝度均一化のため、くさび状反射溝4の反射面の
面積変化を、図2の(d)に示すように帯状の分断平坦部
5の幅のみを調整すると共に、図2の(c)、図5に示す
ように、くさび状光反射溝における導光板の底面から導
光板の板厚方向の深さHはランプ間の方向において一定
に形成する。分断平坦部5を加えることによって、導光
板の入光部付近できわめて小さい反射面面積が必要とな
る大面積のバックライトにおいても、比較的深い(大き
な)くさび状反射溝4を形成することができるため、金
型加工が容易になる。図2の(d)のようなバイトTによ
るスキャン加工をおこなうことにより、ランプ1A、1
B側からランプ間の中央部方向へ、幅が徐々に狭く変化
した分断平坦部5を容易に形成することができる。
【0013】くさび状反射溝4は、2灯式のバックライ
トにおいては、両側から入射する光に対して等しく作用
するため、図2の(a)、図5に示すような2等辺三角形
状に形成する。なお、同図において、Aはくさび状反射
溝4間にある導光板3の底面の長さ、Pはくさび状反射
溝4のピッチ、及びHはくさび状反射溝4の底面からの
深さをそれぞれ表している。Dはくさび状溝間における
導光板の底面の距離である。Bは分断平坦部5のピッチ
を示す。以下、図2の(a)に示すくさび状反射溝4の斜
面角度αを決定することについて説明する。くさび状反
射溝4の斜面角度αが40度、45度、50度、55度
の場合について、出射光の配光分布(ランプ片側2A1
灯のみ)をシミュレーションによって求めた。まず、く
さび状反射溝4の深さHは、ピッチPが決まったときに
形成できる最大の深さ(図5のD=0)として計算し
た。ピッチが変化すると、形成できる最大のくさび状反
射溝4の深さも変化するが、ピッチと高さの比が同じな
らば、反射溝プリズムとしての光学特性は同一と考えら
れるため、均一なピッチ(160μm)で角度のみを変
えた。図7の(a)はランプ2Aのみがある1灯式の場
合、出光面21(表示面)の縦方向における配光分布の計
算結果を示す。横軸は、図6の出光面21の中心Oに立
てた垂線の位置から−φ、+φ方向に傾斜したときの角
度(0度が垂直すなわち上記垂線方向、−は入光側すな
わちランプ2A側)、縦軸は輝度である。55度(特性
曲線A)、40度(特性曲線D)の場合には複数のピーク
が生じる複雑な角度分布になっているが、45度(特性
曲線C)、50度(特性曲線B)の場合は正面(角度φ
が0)近くに非常に鋭い角度分布を持つ配光分布特性が
得られることがわかる。配光分布が、複数のピークを持
つ複雑な角度分布になると、見る角度によって表示の明
暗が複雑に変化するなどの、表示品質上の不都合が生じ
るため、くさび状反射溝4の斜面角度αは鋭い単一のピ
ークを配光分布が得られる、45度から50度の間の角
度に設定する必要がある。
【0014】次ぎに、斜面角度αを45度から50度の
間の角度として、より詳細に計算することにより図7の
(b)のような配光特性を得ることができた。特性曲線A
〜Dは、それぞれ角度が50度、49度、48度、47
度の配光分布特性を示している。このような角度範囲で
角度を調整することにより、ほぼ正面(角度φが0)に
ピークを持ち、幅20度〜30度程度のたいへん鋭い出
射角度分布を実現できることが判明した。
【0015】次ぎに、図8に、斜面角度αを45度から
50度のうちで、特に48.5度、1灯式としたときの
配光分布特性を示す。この場合、横軸の角度は−40度
から+40度の範囲としている。ほぼ正面方向にピーク
を持つ狭く集光された配光分布特性となっており、液晶
表示装置用バックライトにとって最適な配光分布特性を
実現することができる。さらに、図9に示すように、サ
イズ15インチのバックライトにおける実寸法である、
ランプ間240mmの場合について、配光分布の位置依
存性を計算すると、図10のように、ランプ付近ではラ
ンプ側に出射ピークが傾く傾向があり、位置とともに出
射ピーク方向がシフトすることがわかった。ランプ2
灯、15インチサイズにおいて、斜面角度50度の場合
と、48.5度の場合とにおける出射ピークのシフトを
シミュレーションした結果、図10に示す配光分布特性
を得た。配光分布特性曲線A〜Fは図9に示すように第
1の入射端面2Aからの距離xが20mm、40mm、
60mm、80mm、100mm、120mmの位置に
おける配光分布特性を表している。横軸の角度は図8と
同じ範囲であり、縦軸の輝度は2灯式であること、また
導光板サイズやランプ光量を実際の値に合わせているこ
とから、絶対値は図8の場合とは大きく異なっている。
同図では、ランプ1Aの第1の入光端面20からの距離
xをパラメータとして、位置によって異なる配光分布を
プロットしている。図10の(a)に示すように50度の
場合には、ピーク方向が大きくシフトしているのに対
し、同図の(b)に示すように48.5度の場合のシフト
量は大幅に小さな値になっており、より這い光分布の変
化が小さいな配光分布特性となっている。この、出射ピ
ークのシフトの観点からも、斜面角度は48.5度が最
適であることがわかる。ただし、斜面角度は加工にかか
わる誤差により、完全に目標値に一致させることは難し
く、ある程度のずれが生じる。また、多少のずれがあっ
ても、前に述べた45度から50度の配以内にあれば、
鋭い単一のピークが得られることには変わりなく、正面
の輝度等の表示特性が目的に合致していれば、十分使用
できるものと考えられる。斜面角度αは48.5度が最
適であるが、加工誤差その他により1度程度のずれがあ
っても、本発明の効果が変わるものではない。
【0016】次ぎに、くさび状反射溝の導光板の板厚方
向の深さを特定することについて説明する。1灯式で、
斜面角度50度の場合について、ピッチを一定として、
くさび状反射溝4の深さを変化させた(プリズム間平坦
部Dを増やす)場合、計算結果の得た配光分布特性曲線
を図11示す。くさび状反射溝4の深さは最大高さの8
0%、60%、40%、20%の場合について計算し
た。配光分布特性曲線A〜Eはそれぞれ100%(最
大)、80%、60%、40%、20%の場合に対応し
ている。深さが60%以下になると、+30度近辺に傾
いて出射される光が増加し、深さの減少とともに配光分
布が大きく変化する。このため、導光板の出光面内で均
一な配光分布を得るためには、くさび状反射溝の深さを
変化させないことが必要となる。出光面内の輝度分布を
制御する手法として、くさび状反射溝の深さをランプ間
方向の位置とともに変化させる方法が考えられるが、こ
のような配光分布の変化が生じることにより適用が表示
品位上難しいことがわかる。配光分布に変化なく出射で
きるのは、最大高さの80%以上の深さ、つまりくさび
状反射溝の深さがピッチPと斜面傾斜角αに対してTa
n(α)×ピッチ(P)/2×0.8以上の場合であ
る。望ましい配光分布を表示面全域で維持するには、こ
の条件を満たし、かつランプ間方向に均一なくさび状反
射溝の深さとする必要がある。くさび状反射溝の深さが
均一となるために、くさび状反射溝の深さによる空間輝
度分布の制御が不可能となり、望ましい配光分布を全域
で実現するためは、分断平坦幅のみによる制御が必須と
なる。
【0017】実施の形態1によれば、分断平坦部によっ
て分断されたくさび状反射面による反射より、プリズム
シート等を用いずに導光板のみで適正な配光分布をもつ
光を出射させる。また、導光板からの出射光の空間分布
を、帯状分断平坦部の幅のみによって調整するので、反
射溝の深さ変化に伴う配光分布の面内不均一がなくな
り、均一な輝度空間分布、配光分布が得られ、表示特性
の劣化を防ぐことができる。これにより、バックライト
の部材を減らし、均一な空間分布、適正な配光分布をも
ち、低コストなバックライトを実現できる効果がある。
【0018】
【発明の効果】本発明の第1の構成による液晶表示装置
用バックライトは、液晶パネルの照明に用いられる光を
供給する第1及び第2の光源と、第1及び第2の光源間
に配置されると共に各光源に平行に沿う側方の第1及び
第2の入射端面、液晶パネルに対向して平行に配置され
る出光面、およびこの出光面に平行に対面する底面、を
有する導光板を備え、導光板の底面には、底面に対する
傾斜角αが45度から50度の範囲である斜面からなる
2等辺3角形形状で、この底面から導光板の内部方向へ
の深さがTan(α)×ピッチ(P)/2×0.8以上
でかつ底面が延びる方向に一定の深さである、第1及び
第2の入射端面に沿う方向に延びるくさび状反射溝と、
くさび状反射溝が延びる方向と交差する方向に延びて当
該くさび状反射溝を分断する帯状でかつ幅が入射端面か
らの距離によって変化する分断平坦部とを設けたので、
適正な配光分布をもつ液晶表示装置用バックライトを実
現できる効果がある。
【0019】本発明の第2の構成による液晶表示装置用
バックライトは、液晶パネルの照明に用いられる光を供
給する第1及び第2の光源と、第1及び第2の光源間に
配置されると共に各光源に平行に沿う側方の第1及び第
2の入射端面、液晶パネルに対向して平行に配置される
出光面、およびこの出光面に平行に対面する底面、を有
する導光板を備え、導光板の底面には、底面に対する傾
斜角αがほぼ48.5度である斜面からなる2等辺3角
形形状で、この底面から導光板内部方向への深さがTa
n(α)×ピッチ(P)/2×0.8以上でかつ底面が
延びる方向に一定の深さである、第1及び第2の入射端
面に沿う方向に延びるくさび状反射溝と、くさび状反射
溝が延びる方向と交差する方向に延びて当該くさび状反
射溝を分断する帯状でかつ幅が入射端面からの距離によ
って変化する分断平坦部とを設けたので、適正な配光分
布をもつ液晶表示装置用バックライトを実現できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における液晶表示装置
用バックライトを部分的に透視した斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1における液晶表示装置
用バックライトの導光板に設けられたくさび状反射溝を
示す構成図である。
【図3】 本発明の実施の形態1における液晶表示装置
用バックライトのくさび状反射溝について説明する構成
図である。
【図4】 本発明の実施の形態1における液晶表示装置
用バックライトのくさび状反射溝についの説明する特性
図である。
【図5】 本発明の実施の形態1における液晶表示装置
用バックライトの導光板に設けられたくさび状反射溝の
形状を説明する構成図である。
【図6】 本発明の実施の形態1における液晶表示装置
用バックライトの導光板に設けられたくさび状反射溝の
斜面角度について説明する構成図である。
【図7】 本発明の実施の形態1における液晶表示装置
用バックライトの導光板による出射光の配光分布につい
て説明する特性図である。
【図8】 本発明の実施の形態2における液晶表示装置
用バックライトの導光板による出射光の配光分布につい
て説明する特性図である。
【図9】 本発明の実施の形態3における液晶表示装置
用バックライトの導光板に設けられたくさび状反射溝の
深さを説明する構成図である。
【図10】 本発明の実施の形態2における液晶表示装
置用バックライトの導光板による出射光の配光分布につ
いて説明する特性図である。
【図11】 本発明の実施の形態2における液晶表示装
置用バックライトの導光板による出射光の配光分布につ
いて説明する特性図である。
【図12】 従来におけるプリズム一体型導光板の液晶
表示装置用バックライトを示す構成図である。
【図13】 従来におけるプリズム一体型導光板の液晶
表示装置用バックライトを示す構成図である。
【符号の説明】
1A、1B ランプ、 3 導光板、 4 くさび状反
射溝、 5 分断平坦部、 20 第1及び第2の入射
端面、 21 出光面、 22 底面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飛田 敏男 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 結城 昭正 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H038 AA55 BA06 2H091 FA21X FA23Y FA41Z FA43Z LA18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶パネルの照明に用いられる光を供給
    する第1及び第2の光源と、 第1及び第2の光源間に配置されると共に各光源に平行
    に沿う側方の第1及び第2の入射端面、液晶パネルに対
    向して平行に配置される出光面、およびこの出光面に平
    行に対面する底面、を有する導光板を備え、 導光板の底面には、底面に対する傾斜角αが45度から
    50度の範囲である斜面からなる2等辺3角形形状で、
    この底面から導光板の内部方向への深さがTan(α)
    ×ピッチ(P)/2×0.8以上でかつ底面が延びる方
    向に一定の深さである、第1及び第2の入射端面に沿う
    方向に延びるくさび状反射溝と、くさび状反射溝が延び
    る方向と交差する方向に延びて当該くさび状反射溝を分
    断する帯状でかつ幅が入射端面からの距離によって変化
    する分断平坦部とが設けられた液晶表示装置用バックラ
    イト。
  2. 【請求項2】 液晶パネルの照明に用いられる光を供給
    する第1及び第2の光源と、 第1及び第2の光源間に配置されると共に各光源に平行
    に沿う側方の第1及び第2の入射端面、液晶パネルに対
    向して平行に配置される出光面、およびこの出光面に平
    行に対面する底面、を有する導光板を備え、 導光板の底面には、底面に対する傾斜角αがほぼ48.
    5度である斜面からなる2等辺3角形形状で、この底面
    から導光板内部方向への深さがTan(α)×ピッチ
    (P)/2×0.8以上でかつ底面が延びる方向に一定
    の深さである、第1及び第2の入射端面に沿う方向に延
    びるくさび状反射溝と、 くさび状反射溝が延びる方向と交差する方向に延びて当
    該くさび状反射溝を分断する帯状でかつ幅が入射端面か
    らの距離によって変化する分断平坦部とが設けられた液
    晶表示装置用バックライト。
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