JP2003029128A - 電子機器、電子機器への電子部品取り付け方法、光学鏡筒、撮像装置および光学鏡筒への検出素子取り付け方法 - Google Patents

電子機器、電子機器への電子部品取り付け方法、光学鏡筒、撮像装置および光学鏡筒への検出素子取り付け方法

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JP2003029128A
JP2003029128A JP2001215021A JP2001215021A JP2003029128A JP 2003029128 A JP2003029128 A JP 2003029128A JP 2001215021 A JP2001215021 A JP 2001215021A JP 2001215021 A JP2001215021 A JP 2001215021A JP 2003029128 A JP2003029128 A JP 2003029128A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器本体に保持部材を介して電子部品を取り
付ける場合に、保持部材に形成した端子貫通用の穴部の
切断面から生じたカスが機器内に入り込んだり、端子に
配線基板を半田付けした際に生じる半田フラックスが上
記穴部を通って機器内に侵入したりする。 【解決手段】 機器本体1,5内に収容された可動部材
子2,4の位置を検出する電子部品である検出素子1
1,12と、この検出素子の端子が挿入される貫通穴部
11cが形成され、検出素子を保持して鏡筒本体に固定
される保持部材11aとを有する電子機器において、検
出素子の端子が挿入された保持部材の貫通穴部を接着剤
により密閉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器やビ
デオカメラ・スチルカメラに搭載される光学鏡筒に関
し、さらに詳しくは、上記電子機器や光学鏡筒への電子
部品の取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種電子機器、例えば、ビデオレンズや
カメラレンズにおいては、ズームレンズ群やフォーカス
レンズ群といった可動光学素子の位置を検出する検出素
子があり、このような検出素子としては、例えばフォト
インタラプタが一般的に使用されている。
【0003】フォトインタラプタは、光軸方向に移動す
るズームおよびフォーカスレンズ群に形成された遮光部
が投受光部間に進退することによる遮光と透光との切り
換わりに応じて電気信号を出力するものであり、上記レ
ンズ群が基準位置に位置したかどうかを検出するための
ズーム若しくはフォーカスリセットスイッチとして用い
られる。
【0004】そして、このような検出素子を鏡筒本体に
固定する場合、まずガラスポリエステル材からなる保持
部材に検出素子を保持させ、この保持部材を鏡筒本体に
位置決め固定するという方法が採られることが多い。
【0005】この場合、図8に示すように、保持板(保
持部材)16には、フォトインタラプタ11の各端子1
1aを貫通挿入させる貫通穴部16bが端子ごとに形成
されており、各端子11aを貫通穴部16bに係合させ
ることによってフォトインタラプタ11が保持板16に
対して位置決め保持される。
【0006】また、保持板16上に4つの貫通穴部16
bが形成されている場合(フォトインタラプタ11が4
つの端子を有する場合)において、対角方向2つの貫通
穴部16bの周りには導電パターン16aが形成されて
いることがある。この場合、フォトインタラプタ11の
端子11aを貫通穴部16bに挿入してフォトインタラ
プタ11を保持板16に組み込み、さらに貫通穴部16
bを貫通した端子11aにフレキシブル基板17を半田
接合する。
【0007】この際、フォトインタラプタ11の端子1
1aと保持部材16上の導電パターン16aとフレキシ
ブル基板17とを共半田する。
【0008】なお、フレキシブル基板17に形成された
フォトインタラプタ11の端子11aを挿入する穴部の
うち、上述した共半田する位置の穴部17aは、半田が
保持板11上の導電パターン16a上に回り込みやすい
ように、貫通穴部16bよりも若干大きい寸法設定にな
っている。
【0009】また、特開平6−77620号公報には、
冶具上に電子素子を位置決めする凹形状を設けてここに
電子素子を嵌合させておき、冶具上に形成された位置決
めピンを基板(保持部材)上に形成された位置決め用穴
部に挿入して基板を冶具に装着し、基板に形成された注
入穴部から接着剤を注入して電子素子を基板に接着させ
る方法が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した共半田による
フォトインタラプタと保持部材の固定方法では、保持部
材に導電パターンを形成しなければならないことから、
現状では保持部材の材質としてガラスエポキシを使用し
ている。
【0011】しかしながら、ガラスエポキシ材は貫通穴
部等を形成するための切断面から樹脂のカスが出やす
い。このため、鏡筒本体に固定した場合に、そのカスが
鏡筒本体内に入り込んだり、保持部材に形成された貫通
穴部を通って上記共半田の際に生じる半田フラックスが
鏡筒本体内に侵入したりして、レンズ面等に付着すると
いう問題がある。
【0012】また、保持部材をフレキシブル基板に熱溶
着する構造やフォトインタラプタのパッケージに位置決
めおよび固定形状を形成した構造にすると、コストが大
幅にアップしてしまう。
【0013】さらに、上記特開平6−77620号公報
にて提案された方法では、冶具によって電子素子の基板
(保持部材)上へ位置決めを行なうため、冶具を用いる
分の組立工数や組立コストが増えることになる。
【0014】また、表面実装以外の方法による実装に際
して、例えばフォトインタラプタの本体部(パッケージ
部)に対して端子が突出している電子部品に対しては、
端子を逃がすための貫通穴部を保持部材に空ける必要が
ある。この構成になってしまうと、前述のように半田に
よる半田フラックスがレンズ鏡筒内部に端子逃げの該貫
通穴部から回り込んでしまう。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願第1の発明では、電子部品の端子が挿入され
る貫通穴部が形成され、上記電子部品を保持して機器本
体に固定される保持部材を有する電子機器において、上
記電子部品の端子が挿入された保持部材の貫通穴部を接
着剤により密閉するようにしている。
【0016】また、本願第2の発明では、鏡筒本体内に
収容された可動光学部材の位置を検出する電子部品であ
る検出素子と、この検出素子の端子が挿入される貫通穴
部が形成され、検出素子を保持して鏡筒本体に固定され
る保持部材とを有する光学鏡筒において、検出素子の端
子が挿入された保持部材の貫通穴部を接着剤により密閉
している。
【0017】これら第1および第2の発明により、保持
部材としてガラスエポキシ等を使用した場合において、
保持部材における貫通穴部を形成するための切断面から
カス等が出ることを接着剤によって阻止でき、また貫通
穴部に挿入された端子に配線基板を半田付けした際に生
じる半田フラックスや機器外部に存在するゴミ等が貫通
穴部を通過することも接着剤により阻止できる。したが
って、上記カス,半田フラックスおよびゴミ等の異物が
機器内に入り込むことを確実に防止することが可能とな
る。
【0018】ここで、電子部品が複数の端子を有する場
合に、保持部材の貫通穴部を、上記複数の端子を全て挿
入可能な1つの穴部として形成し、かつこの貫通穴部と
上記複数の端子との係合により電子部品を保持部材に対
して位置決め保持する形状に形成するとよい。
【0019】これにより、端子ごとに形成された複数の
貫通穴部に接着剤を注入する場合に比べて、接着剤の注
入作業性を向上させることが可能であり、また貫通穴部
に端子を挿入するだけで電子部品を保持部材に位置決め
保持させることができるため、電子部品の保持部材に対
する組み込み作業性も向上させることが可能である。
【0020】さらに、保持部材の貫通穴部を、電子部品
において端子を保持する部品本体部の外形よりも小さく
することにより、貫通穴部に注入した接着剤を部品本体
側(つまりは機器内側)に回り込みにくくすることが可
能である。
【0021】また、保持部材を熱可塑性ポリエステル系
ガラス繊維充填材により形成することによって、切断面
からのカスの発生自体を抑えることができ、上記接着剤
による密封作用と相まって、機器内への異物の侵入をよ
り確実に防止することが可能となる。
【0022】なお、このような電子部品の取り付け方法
(手順)としては、まず電子部品の端子を保持部材の貫
通穴部に挿入した後、この貫通穴部に接着剤を注入して
貫通穴部を密閉する。そして、この貫通穴部が密閉され
て電子部品を保持した保持部材を機器本体に固定する。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態であるレンズ鏡筒(光学鏡筒,電子機
器)の構成を示している。なお、本実施形態のレンズ鏡
筒は、被写体側から順に凸凹凸凸となる4群構成の変倍
光学系を有するレンズ鏡筒であり、ビデオカメラやスチ
ルカメラ等の撮像装置に搭載されるレンズ鏡筒である。
【0024】図1において、L1は固定されている第1
レンズ群、L2は光軸方向に移動することにより変倍動
作を行なう第2レンズ群、L3は固定されている(但
し、光軸に対する傾き調整が可能である)第3レンズ
群、L4は光軸方向に移動することにより合焦動作を行
なう第4レンズ群である。
【0025】1は第1レンズ群L1を保持する固定鏡
筒、2は第2レンズ群L2を保持する2群移動枠、3は
第3レンズ群L3を保持し、光軸直交面内でシフトさせ
ることにより像振れを防止するシフトユニット、4は第
4レンズ群L4を保持する4群移動枠である。
【0026】5は固定鏡筒1とともに上記各レンズ群等
を収容する後部鏡筒であり、その後端部にはCCD等の
撮像素子が取り付けられる。固定鏡筒1は後部鏡筒5に
位置決めされた上で、ビス5本により固定されている。
なお、固定鏡筒1および後部鏡筒5により鏡筒本体が構
成される。
【0027】7は2群移動枠2および4群移動枠4を光
軸方向にガイドするとともに光軸直交面内での回転を阻
止する2本のガイドバー7であり、固定鏡筒1と後部鏡
筒5とによって両端が保持されている。
【0028】6は光学系の開口径を変化させる絞り装置
であり、6枚の絞り羽根を移動させて開口径を変化させ
る、いわゆる虹彩絞りである。この絞り装置はビス1本
により後部鏡筒5に固定されている。
【0029】9は第4レンズ群L4を光軸方向に移動さ
せて合焦動作を行なわせるためのスッテピングモーター
ユニットであり、モータ本体と、ロータを一体に有する
リードスクリュー9aとから構成されている。このリー
ドスクリュー9aには、4群移動枠4に取り付けられた
ラック4aが噛み合っており、ロータおよびリードスク
リュー9aの回転によって4群移動枠4(第4レンズ群
L4)が光軸方向に駆動される。
【0030】また、移動枠4、ガイドバー7、ラック4
aおよびリードスクリュー9aはネジリコイルバネ8a
の付勢力によって互いに片寄せされており、これら部材
間のガタが取り除かれている。
【0031】10は第2レンズ群L2を光軸方向に移動
させて変倍動作を行なわせるためのステッピングモータ
ーユニットであり、モータ本体と、ロータを一体に有す
るリードスクリュー10aとから構成されている。この
リードスクリュー10aには、2群移動枠2に取り付け
られたラック2aが噛み合っており、ロータおよびリー
ドスクリュー2aの回転によって2群移動枠2(第2レ
ンズ群L2)が光軸方向に駆動される。
【0032】また、移動枠2、ガイドバー7、ラック2
aおよびリードスクリュー10aはネジリコイルバネ8
bの付勢力によって互いに片寄せされており、これら部
材間のガタが取り除かれている。
【0033】ステッピングモーターユニット9,10の
モータ本体部は後部鏡筒5にそれぞれ2本のビスで固定
されている。
【0034】11はフォーカスリセットスイッチとして
のフォトインタラプタ(検出素子)であり、4群移動枠
4に形成された遮光壁部(不図示)の投受光部間への進
退による遮光と透光との切り換わりに応じて電気信号を
出力する。不図示の制御回路は、このフォトインタラプ
タ11からの電気信号に基づいて、第4レンズ群L4が
所定の基準位置に位置したか否かを検出する。
【0035】フォトインタラプタ11は、図2に示すよ
うに、保持板(保持部材)11aに保持され、保持板1
1aとともにビス1本で後部鏡筒5に固定される。後部
鏡筒5には、その外周面上に保持板11aを取り付ける
ための取り付け面(不図示)が形成されており、この取
り付け面の近傍には、フォトインタラプタ11の本体
(投受光部が保持されているパッケージ体)を後部鏡筒
5の内部に挿入するためのセンサ挿入穴部(不図示)が
形成されている。
【0036】12はズームリセットスイッチとしてのフ
ォトインタラプタ(検出素子)であり、2群移動枠2に
形成された遮光壁部(不図示)の投受光部間への進退に
よる遮光と透光との切り換わりに応じて電気信号を出力
する。不図示の制御回路は、このフォトインタラプタ1
2からの電気信号に基づいて、第2レンズ群L2が所定
の基準位置に位置したか否かを検出する。
【0037】フォトインタラプタ12も、フォトインタ
ラプタ11と同様に、保持板(不図示)に保持され、保
持板とともにビス1本で固定鏡筒1に固定される。固定
鏡筒1には、その外周面上に保持板を取り付けるための
取り付け面1aが形成されており、この取り付け面の近
傍には、フォトインタラプタ12の本体(投受光部が保
持されているパッケージ体)を固定鏡筒1の内部に挿入
するためのセンサ挿入穴部1bが形成されている。
【0038】次に、図2〜4を用いて、フォトインタラ
プタ11を例にその取り付け構造および取り付け方法に
ついて説明する。なお、図2には、フォトインタラプタ
11を含むフォトインタラプタユニットを分解して示し
ている。また、図3はフォトインタラプタユニットを端
子側から見た図であり、図4はフォトインタラプタユニ
ットの側面断面図である。
【0039】保持板11aには、フォトインタラプタ1
1の本体から延出した4本の端子11bを全て通すため
の貫通穴部11cが形成されている。
【0040】本実施形態では、フォトインタラプタ11
の端子11bを貫通穴部11cに圧入係合させてフォト
インタラプタ11を保持板11aに組み込んだ後、貫通
穴部11c内に接着剤を注入する。図3および図4にハ
ッチング部11dとして示したのが接着剤である。
【0041】そして、接着剤が硬化してフォトインタラ
プタ11と保持板11aとが固着され、かつ貫通穴部1
1cが密閉された後、貫通穴部11cから突出した端子
11bにフレキシブル基板13を半田付けする。図4に
おいて11eとして示したのが半田付け部分である。
【0042】このように貫通穴部11cを接着剤によっ
て密閉することにより、フォトインタラプタ11と保持
板11aとを固着できるだけでなく、貫通穴部11cを
加工する際の切断面から保持板11aの材料カスが出て
きたり、フレキシブル基板13を半田付けした際に生じ
た半田フラックスや鏡筒本体外部に存在するゴミが貫通
穴部11cを通って鏡筒本体内に侵入したりすることを
防止できる。
【0043】ここで、貫通穴部11cは、接着剤の注入
作業性を向上させるため、従来のようにフォトインタラ
プタの端子ごとに設けられた丸穴ではなく、フォトイン
タラプタの4本の端子11bを全て通すことが可能な略
X字形状を有している。この貫通穴部11cにおける4
つの先端部分に各端子11bが挿入される。
【0044】貫通穴部11cにおける4つの先端部分
は、端子11bが圧入係合可能な寸法に形成されてお
り、これによりフォトインタラプタ11の保持板11a
に対する位置決めが可能となる。
【0045】また、貫通穴部11cは、接着剤が注入さ
れる際に、保持板11aとフォトインタラプタ本体との
間に接着剤が回り込むのを防止するために、フォトイン
タラプタ本体(図3に点線で示す)の外形よりも小さい
寸法に設定され、さらに効果的に接着剤の回り込みを防
止できるように、端子11bが挿入される箇所以外の箇
所を中央に向かって凹となるように(すなわち、全体と
して略X字形状となるように)形成されている。
【0046】ただし、凹量は接着剤の貫通穴部11cへ
の充填性、注入作業性を考慮して決定する。
【0047】注入する接着剤は、フォトインタラプタ1
1および保持板11aを固着した後にフレキシブル基板
13の半田付けを行うことから、熱特性(耐熱性)の高
いもの、例えばエポキシ系接着剤を使用するのがよい。
【0048】また、保持板11aの材質においても、熱
特性が良好で且つ接着剤との相性が良く、さらに加工切
断面からの切断カスの出にくい材料が望ましい。本実施
形態では、耐熱性、強度および寸法安定性が良好なPE
T樹脂を主原料に、ガラス繊維等を充填複合させた熱可
塑性ポリエステル系ガラス繊維充填材である熱可塑性ポ
リエステル系コンポジットシート(例えば、ユニレー
ト)を保持板11aの材料として使用している。
【0049】なお、本実施形態では、検出素子としてフ
ォトインタラプタ11,12を用いた場合について説明
したが、これ以外の検出素子(例えば、検出方式が異な
るものや端子数が異なるもの)を用いる場合にも本発明
を適用することができる。
【0050】また、本実施形態では、保持板11aを鏡
筒本体の外面に取り付け、鏡筒本体に形成したセンサ挿
入穴部を通してフォトインタラプタ11,12を鏡筒本
体内に挿入する場合について説明したが、本発明は、保
持部材を鏡筒本体内側に取り付ける場合にも適用するこ
とができ、保持部材の切断面からのカス発生防止等の効
果を得ることができる。
【0051】また、本実施形態では、凸凹凸凸の4群構
成の変倍光学系を有するレンズ鏡筒について説明した
が、本発明はこれ以外の光学鏡筒にも適用することがで
きる。
【0052】(第2実施形態)図5には、本発明の第2
実施形態である電子機器における電子部品の取付け部を
示している。また、図6は、上記電子部品取付け部の正
面図であり、図7は上記電子部品取付け部の側面側面図
である。
【0053】これらの図において、14は発光素子であ
るLED(電子部品)であり、このLED14を位置決
め、固定するための保持部材14aには、LED14の
2本の端子14bを通すための貫通穴部14cが形成さ
れている。
【0054】図7に示すように、貫通穴部14cには、
2本のLED端子14bとそれぞれ係合する部分が設け
られており、LED端子14bがこれら2箇所の部分と
係合することで、LED14および保持部材14aの相
対位置決めおよび角度決めがなされる。
【0055】本実施形態では、まず貫通穴部14cにL
ED端子14bを通した後、貫通穴部14cに接着剤を
注入し、貫通穴部14cを密閉するとともにLED14
と保持部材14aとを固着する。
【0056】ここで、貫通穴部14cの形状は、上記第
1実施形態と同様に、LED14の本体部り外形よりも
小さくなるように設定されている。これにより、接着剤
のLED14および保持部材14aの間への回り込みを
防止することができる。
【0057】LED14と保持部材14aとを固着した
後、保持部材14aを固定するためのベース部材(機器
本体)15に形成された凹形状部15aに保持部材14
aの外形部を嵌め込むことにより、固着一体化されたL
ED14と保持部材14aのベース部材15に対する位
置決めおよび角度決めを行なう。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電子部品(検出素子)の端子が挿入された保持部材の貫
通穴部を接着剤により密閉するようにしているので、保
持部材としてガラスエポキシ等を使用した場合におい
て、保持部材における貫通穴部を形成するための切断面
からカス等が出ることを接着剤によって阻止でき、また
貫通穴部に挿入された端子に配線基板を半田付けした際
に生じる半田フラックスや機器(鏡筒)外部に存在する
ゴミ等が貫通穴部を通過することも接着剤により阻止で
きる。したがって、上記カス,半田フラックスおよびゴ
ミ等の異物が機器内に入り込むことを確実に防止でき
る。
【0059】また、電気部品が複数の端子を有する場合
に、保持部材の貫通穴部を、上記複数の端子を全て挿入
可能な1つの穴部として形成し、かつこの貫通穴部と上
記複数の端子との係合により電子部品を保持部材に対し
て位置決め保持する形状に形成すれば、端子ごとに形成
された複数の貫通穴部に接着剤を注入する場合に比べ
て、接着剤の注入作業性を向上させることができ、また
貫通穴部に端子を挿入するだけで電子部品を保持部材に
位置決め保持させることができるため、電子部品の保持
部材に対する組み込み作業性も向上させることができ
る。
【0060】さらに、保持部材の貫通穴部を、電子部品
において端子を保持する部品本体部の外形よりも小さく
すれば、貫通穴部に注入した接着剤を部品本体側(つま
りは機器内側)に回り込みにくくすることができる。
【0061】また、保持部材を熱可塑性ポリエステル系
ガラス繊維充填材により形成することによって、切断面
からのカスの発生自体を抑えることができ、上記接着剤
による密封作用と相まって、機器内への異物の侵入をよ
り確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるレンズ鏡筒の分解
斜視図。
【図2】上記レンズ鏡筒におけるフォトインタラプタユ
ニットの取付け部の分解斜視図。
【図3】上記フォトインタラプタユニットの取付け部の
端子側から見た図。
【図4】上記フォトインタラプタユニットの取付け部の
側面断面図。
【図5】本発明の第2実施形態である電子機器における
電気部品取付け部の分解斜視図。
【図6】上記第2実施形態の電子部品取付け部の正面断
面図。
【図7】上記第2実施形態の電子部品取付け部の側面断
面図。
【図8】従来のフォトインタラプタユニットの取付け部
の分解斜視図。
【符号の説明】
1 固定鏡筒 2 2群移動枠 3 シフト鏡筒 4 4群移動枠 5 後部鏡筒 11,12 フォトインタラプタ 11a,16 保持板 13,17 フレキシブル基板 14 LED 14a 保持部材 15 ベース部材
フロントページの続き Fターム(参考) 2H044 AJ04 AJ06 DA01 DA02 EC07 2H100 BB11 5C022 AB66 AC54 AC70 AC74 AC77 5E336 AA01 AA04 AA16 BB05 BB14 BC04 CC02 CC51 EE01 EE07 GG09

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品の端子が挿入される貫通穴部が
    形成され、前記電子部品を保持して機器本体に固定され
    る保持部材を有する電子機器であって、 前記電子部品の端子が挿入された前記保持部材の貫通穴
    部を接着剤により密閉したことを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 前記接着剤により密閉された前記保持部
    材の貫通穴部から突出した前記電子部品の端子に、配線
    基板を半田接続したことを特徴とする請求項1に記載の
    電子機器。
  3. 【請求項3】 前記電子部品が複数の端子を有してお
    り、 前記保持部材の貫通穴部が、前記複数の端子を全て挿入
    可能な1つの穴部として形成され、かつこの貫通穴部と
    前記複数の端子との係合により前記電子部品を前記保持
    部材に対して位置決め保持する形状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 【請求項4】 前記保持部材の貫通穴部が、前記電子部
    品において端子を保持する部品本体部の外形よりも小さ
    いことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
    電子機器。
  5. 【請求項5】 前記保持部材が、熱可塑性ポリエステル
    系ガラス繊維充填材により形成されていることを特徴と
    する請求項1から4のいずれかに記載の電子機器。
  6. 【請求項6】 電子部品の端子が挿入される貫通穴部が
    形成され、前記電子部品を保持する保持部材を機器本体
    に固定する電子機器への電子部品取り付け方法であっ
    て、 前記電子部品の端子を前記保持部材の貫通穴部に挿入し
    た後、この貫通穴部に接着剤を注入して前記貫通穴部を
    密閉し、 この貫通穴部が密閉されて前記電子部品を保持した前記
    保持部材を前記機器本体に固定することを特徴とする電
    子機器への電子部品取り付け方法。
  7. 【請求項7】 前記保持部材の貫通穴部から突出した前
    記電子部品の端子に配線基板を半田接続することを特徴
    とする請求項6に記載の電子機器への電子部品取り付け
    方法。
  8. 【請求項8】 前記電子部品が複数の端子を有してお
    り、 前記保持部材の貫通穴部を、前記複数の端子を全て挿入
    可能な1つの穴部として形成し、かつ挿入された前記複
    数の端子との係合により前記電子部品を前記保持部材に
    対して位置決めする形状に形成することを特徴とする請
    求項6又は7に記載の電子機器への電子部品取り付け方
    法。
  9. 【請求項9】 前記保持部材の貫通穴部を、前記電子部
    品において端子を保持する部品本体部の外形よりも小さ
    くすることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記
    載の電子機器への電子部品取り付け方法。
  10. 【請求項10】 前記保持部材を、熱可塑性ポリエステ
    ル系ガラス繊維充填材により形成することを特徴とする
    請求項6から9のいずれかに記載の電子機器への電子部
    品取り付け方法。
  11. 【請求項11】 鏡筒本体内に収容された可動光学素子
    の位置を検出する電子部品である検出素子と、この検出
    素子の端子が挿入される貫通穴部が形成され、前記検出
    素子を保持して前記鏡筒本体に固定される保持部材とを
    有する光学鏡筒であって、 前記検出素子の端子が挿入された前記保持部材の貫通穴
    部を接着剤により密閉したことを特徴とする光学鏡筒。
  12. 【請求項12】 前記接着剤により密閉された前記保持
    部材の貫通穴部から突出した前記検出素子の端子に、配
    線基板を半田接続したことを特徴とする請求項11に記
    載の光学鏡筒。
  13. 【請求項13】 前記検出素子が複数の端子を有してお
    り、 前記保持部材の貫通穴部が、前記複数の端子を全て挿入
    可能な1つの穴部として形成され、かつこの貫通穴部と
    前記複数の端子との係合により前記検出素子を前記保持
    部材に対して位置決め保持する形状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項11又は12に記載の光学鏡筒。
  14. 【請求項14】 前記保持部材の貫通穴部が、前記検出
    素子において端子を保持する素子本体部の外形よりも小
    さいことを特徴とする請求項11から13のいずれかに
    記載の光学鏡筒。
  15. 【請求項15】 前記保持部材が、熱可塑性ポリエステ
    ル系ガラス繊維充填材により形成されていることを特徴
    とする請求項11から14のいずれかに記載の光学鏡
    筒。
  16. 【請求項16】 請求項11から15のいずれかに記載
    の光学鏡筒を備えたことを特徴とする撮像装置。
  17. 【請求項17】 鏡筒本体内に収容された可動光学素子
    の位置を検出する電子部品である検出素子を、この検出
    素子の端子が挿入される貫通穴部が形成され、前記検出
    素子を保持する保持部材を用いて前記鏡筒本体に固定す
    る光学鏡筒への検出素子取り付け方法であって、 前記検出素子の端子を前記保持部材の貫通穴部に挿入し
    た後、この貫通穴部に接着剤を注入して前記貫通穴部を
    密閉し、 この貫通穴部が密閉されて前記検出素子を保持した前記
    保持部材を前記鏡筒本体に固定することを特徴とする光
    学鏡筒への検出素子取り付け方法。
  18. 【請求項18】 前記保持部材の貫通穴部から突出した
    前記検出素子の端子に配線基板を半田接続することを特
    徴とする請求項17に記載の光学鏡筒への検出素子取り
    付け方法。
  19. 【請求項19】 前記検出素子が複数の端子を有してお
    り、 前記保持部材の貫通穴部を、前記複数の端子を全て挿入
    可能な1つの穴部として形成し、かつ挿入された前記複
    数の端子との係合により前記検出素子を前記保持部材に
    対して位置決めする形状に形成することを特徴とする請
    求項17又は18に記載の光学鏡筒への検出素子取り付
    け方法。
  20. 【請求項20】 前記保持部材の貫通穴部を、前記検出
    素子において端子を保持する素子本体部の外形よりも小
    さくすることを特徴とする請求項17から19のいずれ
    かに記載の光学鏡筒への検出素子取り付け方法。。
  21. 【請求項21】 前記保持部材が、熱可塑性ポリエステ
    ル系ガラス繊維充填材により形成されていることを特徴
    とする請求項17から20のいずれかに記載の光学鏡筒
    への検出素子取り付け方法。
  22. 【請求項22】 請求項17から21のいずれかに記載
    の検出素子取り付け方法を用いた光学鏡筒を備えたこと
    を特徴とする撮像装置。
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