JP2003028719A - 色調検査装置および方法 - Google Patents
色調検査装置および方法Info
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- JP2003028719A JP2003028719A JP2001213131A JP2001213131A JP2003028719A JP 2003028719 A JP2003028719 A JP 2003028719A JP 2001213131 A JP2001213131 A JP 2001213131A JP 2001213131 A JP2001213131 A JP 2001213131A JP 2003028719 A JP2003028719 A JP 2003028719A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】全体的な色調変動、部分的な色ムラ、等の多様
な項目に基づいて、物品色の検査を行うことができる色
調検査装置と方法を提供する。 【解決手段】測色対象の複数個所において測色を行い各
々の測色値を出力する測色手段と、前記測色値の統計量
を演算する演算手段と、前記統計量に基づいて前記測色
対象の良否判定を行う判定手段とを有するようにした色
調検査装置。また、その装置に適用される方法。
な項目に基づいて、物品色の検査を行うことができる色
調検査装置と方法を提供する。 【解決手段】測色対象の複数個所において測色を行い各
々の測色値を出力する測色手段と、前記測色値の統計量
を演算する演算手段と、前記統計量に基づいて前記測色
対象の良否判定を行う判定手段とを有するようにした色
調検査装置。また、その装置に適用される方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷物、等の物品色
を検査する技術分野に属する。特に、複数個所において
測色を行い測色値の統計量に基づいて良否判定を行う色
調検査に関する。
を検査する技術分野に属する。特に、複数個所において
測色を行い測色値の統計量に基づいて良否判定を行う色
調検査に関する。
【0002】
【従来技術】印刷機のオペレータは、印刷中は、正常な
印刷が行なわれているか否かを監視している。折丁を形
成する印刷機においては、その折丁を定期的にサンプリ
ングして印刷色を含む印刷品質を総合的にチェックす
る。巻取体を形成する印刷機においては、最終印刷ユニ
ットの下流において移送中の印刷物をチェックする。
印刷が行なわれているか否かを監視している。折丁を形
成する印刷機においては、その折丁を定期的にサンプリ
ングして印刷色を含む印刷品質を総合的にチェックす
る。巻取体を形成する印刷機においては、最終印刷ユニ
ットの下流において移送中の印刷物をチェックする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】印刷色のチェックは、
通常は、校正印刷物または色見本との突き合わせによっ
て行なわれる。そのため、判定に個人差が含まれたり、
色調変化の見落としを避けることができない。また、印
刷機のオペレータは印刷色だけを常時監視しているわけ
には行かないから、印刷色の変化に即応することができ
ない。そこで、測色センサにより自動監視することが望
まれ、印刷機上に測色センサを設置して印刷物を測色す
る装置の提案がある。しかし、単に印刷物の特定スポッ
トの色を測定するだけでは、全体的な色の変動を示すの
か、部分的な色ムラであるのかを判断することはできな
い。
通常は、校正印刷物または色見本との突き合わせによっ
て行なわれる。そのため、判定に個人差が含まれたり、
色調変化の見落としを避けることができない。また、印
刷機のオペレータは印刷色だけを常時監視しているわけ
には行かないから、印刷色の変化に即応することができ
ない。そこで、測色センサにより自動監視することが望
まれ、印刷機上に測色センサを設置して印刷物を測色す
る装置の提案がある。しかし、単に印刷物の特定スポッ
トの色を測定するだけでは、全体的な色の変動を示すの
か、部分的な色ムラであるのかを判断することはできな
い。
【0004】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたものである。その目的は、全体的な色調変動、部分
的な色ムラ、等の多様な項目に基づいて、物品色の検査
を行うことができる色調検査装置と方法を提供すること
にある。
れたものである。その目的は、全体的な色調変動、部分
的な色ムラ、等の多様な項目に基づいて、物品色の検査
を行うことができる色調検査装置と方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は下記の本発明
によって解決される。すなわち、本発明の請求項1に係
る色調検査装置は、測色対象の複数個所において測色を
行い各々の測色値を出力する測色手段と、前記測色値の
統計量を演算する演算手段と、前記統計量に基づいて前
記測色対象の良否判定を行う判定手段とを有するように
したものである。
によって解決される。すなわち、本発明の請求項1に係
る色調検査装置は、測色対象の複数個所において測色を
行い各々の測色値を出力する測色手段と、前記測色値の
統計量を演算する演算手段と、前記統計量に基づいて前
記測色対象の良否判定を行う判定手段とを有するように
したものである。
【0006】本発明によれば、測色手段により測色対象
の複数個所において測色が行われ各々の測色値が出力さ
れ、演算手段により測色値の統計量が演算され、判定手
段により統計量に基づいて測色対象の良否判定が行われ
る。したがって、全体的な色調変動、部分的な色ムラ、
等の多様な項目に基づいて、測定対象の色調の検査を行
う色調検査装置が提供される。
の複数個所において測色が行われ各々の測色値が出力さ
れ、演算手段により測色値の統計量が演算され、判定手
段により統計量に基づいて測色対象の良否判定が行われ
る。したがって、全体的な色調変動、部分的な色ムラ、
等の多様な項目に基づいて、測定対象の色調の検査を行
う色調検査装置が提供される。
【0007】また本発明の請求項2に係る色調検査装置
は、請求項1に係る色調検査装置において、前記統計量
は、測色値の平均値と標準偏差であるようにしたもので
ある。本発明によれば、測色値の平均値により全体的な
色調変動が判定され、測色値の標準偏差により部分的な
色ムラが判定される。
は、請求項1に係る色調検査装置において、前記統計量
は、測色値の平均値と標準偏差であるようにしたもので
ある。本発明によれば、測色値の平均値により全体的な
色調変動が判定され、測色値の標準偏差により部分的な
色ムラが判定される。
【0008】また本発明の請求項3に係る色調検査装置
は、請求項1または2に係る色調検査装置において、前
記統計量が複数の項目からなるときには、前記判定手段
は各々の項目が各々の許容範囲内であるときに良と判定
するようにしたものである。本発明によれば、色調が良
と判定される測定対象は、すべての統計量の項目が許容
範囲内であるものに限定される。
は、請求項1または2に係る色調検査装置において、前
記統計量が複数の項目からなるときには、前記判定手段
は各々の項目が各々の許容範囲内であるときに良と判定
するようにしたものである。本発明によれば、色調が良
と判定される測定対象は、すべての統計量の項目が許容
範囲内であるものに限定される。
【0009】また本発明の請求項4に係る色調検査装置
は、請求項1〜3のいずれかに係る色調検査装置におい
て、前記測色手段は、測色領域がスポット状の検出ヘッ
ドとその検出ヘッドを前記測定対象の複数個所に移動す
る移動機構とを有するようにしたものである。本発明に
よれば、測色領域がスポット状の検出ヘッドを測定対象
の複数個所に移動することによって、複数個所の測色値
が得れらる。
は、請求項1〜3のいずれかに係る色調検査装置におい
て、前記測色手段は、測色領域がスポット状の検出ヘッ
ドとその検出ヘッドを前記測定対象の複数個所に移動す
る移動機構とを有するようにしたものである。本発明に
よれば、測色領域がスポット状の検出ヘッドを測定対象
の複数個所に移動することによって、複数個所の測色値
が得れらる。
【0010】また本発明の請求項5に係る色調検査装置
は、請求項1〜3のいずれかに係る色調検査装置におい
て、前記測色手段は、イメージング分光器またはエリア
センサカメラであって、1回の測色で前記測定対象の複
数個所を測色するようにしたものである。本発明によれ
ば、イメージング分光器またはエリアセンサカメラによ
り、1回の測色で測定対象の複数個所の測色が行われ
る。
は、請求項1〜3のいずれかに係る色調検査装置におい
て、前記測色手段は、イメージング分光器またはエリア
センサカメラであって、1回の測色で前記測定対象の複
数個所を測色するようにしたものである。本発明によれ
ば、イメージング分光器またはエリアセンサカメラによ
り、1回の測色で測定対象の複数個所の測色が行われ
る。
【0011】また本発明の請求項6に係る色調検査方法
は、測色対象の複数個所において測色を行い各々の測色
値を出力する測色過程と、前記測色値の統計量を演算す
る演算過程と、前記統計量に基づいて前記測色対象の良
否判定を行う判定過程とを有するようにしたものであ
る。
は、測色対象の複数個所において測色を行い各々の測色
値を出力する測色過程と、前記測色値の統計量を演算す
る演算過程と、前記統計量に基づいて前記測色対象の良
否判定を行う判定過程とを有するようにしたものであ
る。
【0012】本発明によれば、測色過程において測色対
象の複数個所において測色が行われ各々の測色値が出力
され、演算過程において測色値の統計量が演算され、判
定過程において統計量に基づいて測色対象の良否判定が
行われる。したがって、全体的な色調変動、部分的な色
ムラ、等の多様な項目に基づいて、測定対象の色調の検
査を行う色調検査方法が提供される。
象の複数個所において測色が行われ各々の測色値が出力
され、演算過程において測色値の統計量が演算され、判
定過程において統計量に基づいて測色対象の良否判定が
行われる。したがって、全体的な色調変動、部分的な色
ムラ、等の多様な項目に基づいて、測定対象の色調の検
査を行う色調検査方法が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明について実施の形態
を説明する。本発明の色調検査装置における構成の一例
を図1に示す。図1において、1はエリアセンサカメ
ラ、2は操作・処理部、10a,10bはガイドロー
ラ、100はウェブである。ウェブ100は、印刷機、
巻返機、等において印刷済みの用紙である。ガイドロー
ラ10a,10bは、そのウェブ100を移送経路にお
ける撮像位置へと案内するローラである。
を説明する。本発明の色調検査装置における構成の一例
を図1に示す。図1において、1はエリアセンサカメ
ラ、2は操作・処理部、10a,10bはガイドロー
ラ、100はウェブである。ウェブ100は、印刷機、
巻返機、等において印刷済みの用紙である。ガイドロー
ラ10a,10bは、そのウェブ100を移送経路にお
ける撮像位置へと案内するローラである。
【0014】エリアセンサカメラ1は、その撮像位置に
おいてウェブ100を撮像し撮像信号を出力する。エリ
アセンサカメラ1は、ウェブ100に印刷されている絵
柄の特定箇所、すなわち測色対象を撮像する。そのウェ
ブ100は移送されているため、その移送に撮像を同期
させる必要がある。ウェブ100を移送する印刷機、巻
返機、等には、たとえば版胴回転軸、駆動軸、等にロー
タリエンコーダ(RE)が設けられている。操作・処理
部2は、印刷機、巻返機、等が出力するウェブ100の
移送信号(RE出力信号)を入力し、エリアセンサカメ
ラ1の撮像をウェブ100の移送に同期させる。
おいてウェブ100を撮像し撮像信号を出力する。エリ
アセンサカメラ1は、ウェブ100に印刷されている絵
柄の特定箇所、すなわち測色対象を撮像する。そのウェ
ブ100は移送されているため、その移送に撮像を同期
させる必要がある。ウェブ100を移送する印刷機、巻
返機、等には、たとえば版胴回転軸、駆動軸、等にロー
タリエンコーダ(RE)が設けられている。操作・処理
部2は、印刷機、巻返機、等が出力するウェブ100の
移送信号(RE出力信号)を入力し、エリアセンサカメ
ラ1の撮像をウェブ100の移送に同期させる。
【0015】エリアセンサカメラ1は、測色対象の複数
個所において測色を行い各々の測色値を出力する測色手
段の一例である。エリアセンサカメラ1による測色の説
明図を図2に示す。図2に示すように、エリアセンサカ
メラ1は、印刷物101に印刷されている測色対象11
1を撮像する。その撮像により撮像画像4が得られる。
測定対象111は、たとえば、模様のない全体が均一な
特定色の絵柄である。撮像画像4は2次元配列の画素の
集合であり、各々の画素は画素値を有する。画素値は、
たとえば、RGB表色系、または類似フィルター系にお
けるR(red)、G(green)、B(blue)の各々の分色
強度によって(R,G,B)=(10,20,25)の
ように表される。
個所において測色を行い各々の測色値を出力する測色手
段の一例である。エリアセンサカメラ1による測色の説
明図を図2に示す。図2に示すように、エリアセンサカ
メラ1は、印刷物101に印刷されている測色対象11
1を撮像する。その撮像により撮像画像4が得られる。
測定対象111は、たとえば、模様のない全体が均一な
特定色の絵柄である。撮像画像4は2次元配列の画素の
集合であり、各々の画素は画素値を有する。画素値は、
たとえば、RGB表色系、または類似フィルター系にお
けるR(red)、G(green)、B(blue)の各々の分色
強度によって(R,G,B)=(10,20,25)の
ように表される。
【0016】本発明における測色手段はエリアセンサに
限定されない。測色領域がスポット状の検出ヘッドとそ
の検出ヘッドを測定対象の複数個所に移動する移動機構
とを有する装置を測色手段とすることができる。そのよ
うな測色装置による測色の説明図を図3に示す。測色装
置は、印刷物101に印刷されている測色対象111に
おいて、検出ヘッドを移動させながら複数箇所の位置に
おいて測色を行う。図3においては、その複数箇所は測
色スポット3として示されている。測定対象111は、
たとえば、模様のない全体が均一な特定色の絵柄であ
る。その測色により、各々の測色スポットにおける測色
値が得られる。測色値は、たとえば、CIEのL*a*b
*色空間における座標値によって(L*,a*,b*)=
(20.1,15.5,56.8)のように表される。
限定されない。測色領域がスポット状の検出ヘッドとそ
の検出ヘッドを測定対象の複数個所に移動する移動機構
とを有する装置を測色手段とすることができる。そのよ
うな測色装置による測色の説明図を図3に示す。測色装
置は、印刷物101に印刷されている測色対象111に
おいて、検出ヘッドを移動させながら複数箇所の位置に
おいて測色を行う。図3においては、その複数箇所は測
色スポット3として示されている。測定対象111は、
たとえば、模様のない全体が均一な特定色の絵柄であ
る。その測色により、各々の測色スポットにおける測色
値が得られる。測色値は、たとえば、CIEのL*a*b
*色空間における座標値によって(L*,a*,b*)=
(20.1,15.5,56.8)のように表される。
【0017】操作・処理部2は、測色値の統計量を演算
する演算手段の役割と、その統計量に基づいて測色対象
の良否判定を行う判定手段の役割を果たす。エリアセン
サカメラ1の一例では、操作・処理部2は、まずエリア
センサカメラ1が出力する撮像信号を入力してA/D
(analog-to-digital)変換し撮像画像を生成する。そ
の後に、画素値(R,G,B)に基づいて統計量を演算
し、さらにその統計量に基づいて測色対象111の良否
判定を行う処理を行う。
する演算手段の役割と、その統計量に基づいて測色対象
の良否判定を行う判定手段の役割を果たす。エリアセン
サカメラ1の一例では、操作・処理部2は、まずエリア
センサカメラ1が出力する撮像信号を入力してA/D
(analog-to-digital)変換し撮像画像を生成する。そ
の後に、画素値(R,G,B)に基づいて統計量を演算
し、さらにその統計量に基づいて測色対象111の良否
判定を行う処理を行う。
【0018】また同様に上述の測色装置の一例では、操
作・処理部2は、測色装置が出力する座標値(L*,
a*,b*)に基づいて統計量を演算し、さらにその統計
量に基づいて測色対象111の良否判定を行う処理を行
う。このような操作・処理部2は、マイクロコンピュー
タシステム、パーソナルコンピュータシステム、等のデ
ータ処理装置のハードウェアとソフトウェアによって実
現することができる。
作・処理部2は、測色装置が出力する座標値(L*,
a*,b*)に基づいて統計量を演算し、さらにその統計
量に基づいて測色対象111の良否判定を行う処理を行
う。このような操作・処理部2は、マイクロコンピュー
タシステム、パーソナルコンピュータシステム、等のデ
ータ処理装置のハードウェアとソフトウェアによって実
現することができる。
【0019】次に、測色値の統計量を演算し測色対象の
良否判定を行う操作・処理部2における処理の過程につ
いて図4に示すフロー図に基づいて説明する。まず図4
のステップS1において、操作・処理部2は、スポット
測色センサ、イメージング分光器、CCDカメラ、等の
測色手段が出力する測色値を入力する。測色値は、測定
対象の複数箇所を測定して得た複数の測色値である。
良否判定を行う操作・処理部2における処理の過程につ
いて図4に示すフロー図に基づいて説明する。まず図4
のステップS1において、操作・処理部2は、スポット
測色センサ、イメージング分光器、CCDカメラ、等の
測色手段が出力する測色値を入力する。測色値は、測定
対象の複数箇所を測定して得た複数の測色値である。
【0020】測色値は、RGB表色系やXYZ表色系の
三刺激値、CIE表色系におけるL *a*b*色空間また
はL*u*v*色空間の座標値、補色フィルター系におけ
るC(cyan)、M(magenta)、Y(yellow)の各々の
分色強度、等のいずれであってもよく、本発明は、測色
値を決定する表色方式によっては限定されない。
三刺激値、CIE表色系におけるL *a*b*色空間また
はL*u*v*色空間の座標値、補色フィルター系におけ
るC(cyan)、M(magenta)、Y(yellow)の各々の
分色強度、等のいずれであってもよく、本発明は、測色
値を決定する表色方式によっては限定されない。
【0021】次に、ステップS2において、操作・処理
部2は、その測色値について統計量を演算する。統計量
としては、たとえば、測色値の平均値とばらつき度合い
(標準偏差、分散)である。検査基準の測色値の平均値
とばらつき度合いをCav_S、σ_Sとする。Cav_
S、σ_Sは、検査基準となる測色対象を測色して得た
測色値に基づいて操作・処理部2が演算するか、または
あらかじめ(製造仕様として)決められた値としてオペ
レータ等が操作・処理部2に入力する。検査対象(判定
対象)の測色値の平均値とばらつき度合いをCav_M、
σ_Mとする。Cav_M、σ_Mは、検査対象となる測
色対象を測色して得た測色値に基づいて操作・処理部2
が演算する。
部2は、その測色値について統計量を演算する。統計量
としては、たとえば、測色値の平均値とばらつき度合い
(標準偏差、分散)である。検査基準の測色値の平均値
とばらつき度合いをCav_S、σ_Sとする。Cav_
S、σ_Sは、検査基準となる測色対象を測色して得た
測色値に基づいて操作・処理部2が演算するか、または
あらかじめ(製造仕様として)決められた値としてオペ
レータ等が操作・処理部2に入力する。検査対象(判定
対象)の測色値の平均値とばらつき度合いをCav_M、
σ_Mとする。Cav_M、σ_Mは、検査対象となる測
色対象を測色して得た測色値に基づいて操作・処理部2
が演算する。
【0022】次に、ステップS3において、平均値の変
動、すなわちCav_SとCav_Mとの差異が許容範囲内
であるか否かを判定する。許容範囲内であればステップ
S4に進み、ばらつき度合いの変動、すなわちσ_Sと
σ_Mとの差異が許容範囲内であるか否かを判定する。
許容範囲内であればステップS5に進み、許容範囲外で
あればステップS6に進む。ステップS5においては、
操作・処理部2は、色調変動があると判定し色調変動警
報出力を行う。また、ばらつき度合いの変動があると判
定し色ムラ発生警報出力を行う。一方、ステップS6に
おいては、操作・処理部2は、色調変動だけがあると判
定し色調変動警報出力だけを行う。
動、すなわちCav_SとCav_Mとの差異が許容範囲内
であるか否かを判定する。許容範囲内であればステップ
S4に進み、ばらつき度合いの変動、すなわちσ_Sと
σ_Mとの差異が許容範囲内であるか否かを判定する。
許容範囲内であればステップS5に進み、許容範囲外で
あればステップS6に進む。ステップS5においては、
操作・処理部2は、色調変動があると判定し色調変動警
報出力を行う。また、ばらつき度合いの変動があると判
定し色ムラ発生警報出力を行う。一方、ステップS6に
おいては、操作・処理部2は、色調変動だけがあると判
定し色調変動警報出力だけを行う。
【0023】一方、ステップS3において、許容範囲外
であればステップS7に進み、ばらつき度合いの変動、
すなわちσ_Sとσ_Mとの差異が許容範囲内であるか
否かを判定する。ステップS7において許容範囲内であ
ればステップS8に進み、許容範囲外であればステップ
S9に進む。ステップS8においては、操作・処理部2
は、ばらつき度合いの変動があると判定し色ムラ発生警
報出力を行う。一方、ステップS9においては、操作・
処理部2は、色調変動もばらつき度合いの変動もともに
ないと判定し警報出力は行わない。
であればステップS7に進み、ばらつき度合いの変動、
すなわちσ_Sとσ_Mとの差異が許容範囲内であるか
否かを判定する。ステップS7において許容範囲内であ
ればステップS8に進み、許容範囲外であればステップ
S9に進む。ステップS8においては、操作・処理部2
は、ばらつき度合いの変動があると判定し色ムラ発生警
報出力を行う。一方、ステップS9においては、操作・
処理部2は、色調変動もばらつき度合いの変動もともに
ないと判定し警報出力は行わない。
【0024】上述の判定方法をまとめた表を図5に示
す。図5に示す(例1)は、ヒストグラムに示されるよ
うに、測色値の平均値(または最頻度値)は検査基準と
検査対象とで一致しているが、その平均値における度数
が異なっている。すなわち色調変動はないが色ムラがあ
る一例である。一方、図5に示す(例2)は、ヒストグ
ラムに示されるように、ヒストグラムの形状は検査基準
と検査対象とで合同であるが、その平均値が異なってい
る。すなわち色ムラはないが色調変動がある一例であ
る。
す。図5に示す(例1)は、ヒストグラムに示されるよ
うに、測色値の平均値(または最頻度値)は検査基準と
検査対象とで一致しているが、その平均値における度数
が異なっている。すなわち色調変動はないが色ムラがあ
る一例である。一方、図5に示す(例2)は、ヒストグ
ラムに示されるように、ヒストグラムの形状は検査基準
と検査対象とで合同であるが、その平均値が異なってい
る。すなわち色ムラはないが色調変動がある一例であ
る。
【0025】
【発明の効果】以上のとおりであるから、本発明の請求
項1に係る色調検査装置によれば、全体的な色調変動、
部分的な色ムラ、等の多様な項目に基づいて、測定対象
の色調の検査を行うことができる色調検査装置が提供さ
れる。また本発明の請求項2に係る色調検査装置によれ
ば、測色値の平均値により全体的な色調変動を判定する
ことができ、測色値の標準偏差により部分的な色ムラを
判定することができる。また本発明の請求項3に係る色
調検査装置によれば、色調が良と判定される測定対象
は、すべての統計量の項目が許容範囲内であるものに限
定することができる。また本発明の請求項4に係る色調
検査装置によれば、測色領域がスポット状の検出ヘッド
を測定対象の複数個所に移動することによって、複数個
所の測色値を得ることができる。また本発明の請求項5
に係る色調検査装置によれば、イメージング分光器また
はエリアセンサカメラにより、1回の測色で測定対象の
複数個所の測色を行うことができる。また本発明の請求
項6に係る色調検査方法によれば、全体的な色調変動、
部分的な色ムラ、等の多様な項目に基づいて、測定対象
の色調の検査を行うことができる色調検査方法が提供さ
れる。
項1に係る色調検査装置によれば、全体的な色調変動、
部分的な色ムラ、等の多様な項目に基づいて、測定対象
の色調の検査を行うことができる色調検査装置が提供さ
れる。また本発明の請求項2に係る色調検査装置によれ
ば、測色値の平均値により全体的な色調変動を判定する
ことができ、測色値の標準偏差により部分的な色ムラを
判定することができる。また本発明の請求項3に係る色
調検査装置によれば、色調が良と判定される測定対象
は、すべての統計量の項目が許容範囲内であるものに限
定することができる。また本発明の請求項4に係る色調
検査装置によれば、測色領域がスポット状の検出ヘッド
を測定対象の複数個所に移動することによって、複数個
所の測色値を得ることができる。また本発明の請求項5
に係る色調検査装置によれば、イメージング分光器また
はエリアセンサカメラにより、1回の測色で測定対象の
複数個所の測色を行うことができる。また本発明の請求
項6に係る色調検査方法によれば、全体的な色調変動、
部分的な色ムラ、等の多様な項目に基づいて、測定対象
の色調の検査を行うことができる色調検査方法が提供さ
れる。
【図1】本発明の色調検査装置における構成の一例を示
す図である。
す図である。
【図2】エリアセンサカメラによる測色の説明図であ
る。
る。
【図3】スポット測色装置による測色の説明図である。
【図4】測色値の統計量を演算し測色対象の良否判定を
行う処理の過程を示すフロー図である。
行う処理の過程を示すフロー図である。
【図5】判定方法をまとめて表として示す図である。
1 エリアセンサカメラ
2 操作・処理部
10a,10b ガイドローラ
100 ウェブ
Claims (6)
- 【請求項1】測色対象の複数個所において測色を行い各
々の測色値を出力する測色手段と、 前記測色値の統計量を演算する演算手段と、 前記統計量に基づいて前記測色対象の良否判定を行う判
定手段と、 を有することを特徴とする色調検査装置。 - 【請求項2】請求項1記載の色調検査装置において、前
記統計量は、測色値の平均値と標準偏差であることを特
徴とする色調検査装置。 - 【請求項3】請求項1または2記載の色調検査装置にお
いて、前記統計量が複数の項目からなるときには、前記
判定手段は各々の項目が各々の許容範囲内であるときに
良と判定することを特徴とする色調検査装置。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の色調検査
装置において、前記測色手段は、測色領域がスポット状
の検出ヘッドとその検出ヘッドを前記測定対象の複数個
所に移動する移動機構とを有することを特徴とする色調
検査装置。 - 【請求項5】請求項1〜3のいずれかに記載の色調検査
装置において、前記測色手段は、イメージング分光器ま
たはエリアセンサカメラであって、1回の測色で前記測
定対象の複数個所を測色することを特徴とする色調検査
装置。 - 【請求項6】測色対象の複数個所において測色を行い各
々の測色値を出力する測色過程と、 前記測色値の統計量を演算する演算過程と、 前記統計量に基づいて前記測色対象の良否判定を行う判
定過程と、 を有することを特徴とする色調検査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001213131A JP2003028719A (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 色調検査装置および方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001213131A JP2003028719A (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 色調検査装置および方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003028719A true JP2003028719A (ja) | 2003-01-29 |
JP2003028719A5 JP2003028719A5 (ja) | 2008-09-04 |
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ID=19048167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001213131A Withdrawn JP2003028719A (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 色調検査装置および方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2003028719A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007205721A (ja) * | 2006-01-30 | 2007-08-16 | Canon Inc | 色ムラの評価装置および評価方法 |
CN103674956A (zh) * | 2013-12-20 | 2014-03-26 | 吴江华尔美特装饰材料有限公司 | 一种墙纸品检装置 |
JP2019203845A (ja) * | 2018-05-25 | 2019-11-28 | 共和機械株式会社 | 汚卵検出装置 |
JP2020201188A (ja) * | 2019-06-12 | 2020-12-17 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 色ムラ検査方法、色ムラ検査装置、およびプログラム |
JP2021099285A (ja) * | 2019-12-23 | 2021-07-01 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 色ムラ検査装置および色ムラ検査方法 |
-
2001
- 2001-07-13 JP JP2001213131A patent/JP2003028719A/ja not_active Withdrawn
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