JP2003028167A - 車軸用軸受装置 - Google Patents

車軸用軸受装置

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JP2003028167A
JP2003028167A JP2001218179A JP2001218179A JP2003028167A JP 2003028167 A JP2003028167 A JP 2003028167A JP 2001218179 A JP2001218179 A JP 2001218179A JP 2001218179 A JP2001218179 A JP 2001218179A JP 2003028167 A JP2003028167 A JP 2003028167A
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hub wheel
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outer ring
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Junji Murata
順司 村田
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輪の回転に伴なって軸受部分の温度は上昇
し、車軸用軸受装置が泥水等をかぶると温度が低下し
て、ハブホイールと外輪の間の隙間の気圧が低下する。
そうすると、シール部材が設けられているにもかかわら
ず、泥水が軸受部内に侵入してしまい、装置の寿命低下
の原因になってしまう。 【解決手段】 車両の走行に際して車軸用軸受装置の玉
3,4と接している部分の温度が上昇し、車両が水溜り
などを走行し車軸用軸受装置が泥水等をかぶると、その
温度が急激に低下するが、軸受空間8は連通路14を介
して空間13Aに連通されているので、玉3,4と接し
ている部分の温度が低下しても、空間13Aから空気が
軸受空間8に侵入して気圧低下が抑えられ、泥水等が軸
受空間8内に吸引されにくくなり、泥水等が軸受空間8
内に入るのを防止することで、軸受部分の潤滑性を維持
して早期劣化を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車軸用軸受装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車軸用軸受装置には、車体側に固
定される外輪部材と、この外輪部材に複列の転動体
(玉)を介して外輪と同心に配置されるとともに軸心回
りに回転自在に支持されるハブホイール(内輪)とを備
え、このハブホイールの挿通穴に駆動軸がスプライン嵌
合によって挿通されているものがあり、前記内輪と外輪
の間の端部位置に、外輪と内輪との間の軸受空間に泥水
などが侵入を防止するためのシール部材が設けられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の車軸用軸受
装置において、車両走行中の駆動軸の回転に伴なって、
軸受部分の温度は上昇する。この状態で例えば、車両が
水溜りを走行して車軸用軸受装置が泥水などをかぶると
急激に温度が低下して、軸受空間の気圧が低下する(負
圧になる)。そうすると、シール部材が設けられている
にもかかわらず、泥水が軸受部内に侵入してしまい、装
置の寿命低下の原因になってしまう。
【0004】そこで本発明は、上記課題を解決し得る車
両用軸受装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
手段は、車輪を取付けるためのハブホイールとこのハブ
ホイールの挿通穴に軸部が挿通して連結される等速ジョ
イントの椀形外輪部材とが、車体側に取付けられた筒状
外輪部材にそれぞれ転動体を介して軸心回りに回転自在
に支持され、前記筒状外輪部材とハブホイールの間およ
び筒状外輪部材と椀形外輪部材の間の軸受空間に前記転
動体を内装するよう、その軸心方向両側で軸受空間をシ
ールするためのシール部材を備え、前記等速ジョイント
の椀形外輪部材とハブホイールとの連結部分に、一方が
軸受空間に開放し他方が軸受空間とは別の空間に開放す
る連通路が形成されている。
【0006】前記ハブホイールの一側開口を覆うように
ハブホイールに取付けたカバーにより空間が設けられ、
連通路の一方が軸受空間に開放されるとともに他方が空
間に解放されている。
【0007】前記軸部が中空状に形成され、連通路の一
方が軸受空間に開放されるとともに他方が軸部中心の空
間に開放されている。
【0008】また、車輪を取付けるためのハブホイール
に、このハブホイールとは別部材の内輪部材が嵌着さ
れ、前記ハブホイールと内輪部材とが、車体側に取付け
られた外輪部材にそれぞれ転動体を介して軸心回りに回
転自在に支持され、前記外輪部材とハブホイールの間お
よび外輪部材と内輪部材の間の軸受空間に前記転動体を
内装するよう、その軸心方向両側で軸受空間をシールす
るためのシール部材を備え、前記ハブホイールと内輪部
材との嵌着面に、一方が軸受空間に開放し他方が軸受空
間とは別の空間に開放する連通路が形成されている。
【0009】前記空間として、外輪部材の開口を覆うよ
うにカバーを取付けて車速度センサを内装する内装空間
が用いられ、連通路の一方が軸受空間に開放されるとと
もに他方が前記内装空間に解放されている。
【0010】また、車輪を取付けるためのハブホイール
の外周面に、互いに突き合わせるように接合される複数
の内輪部材が嵌着され、これら内輪部材が、車体側に取
付けられる外輪部材にそれぞれ転動体を介して軸心回り
に回転自在に支持され、前記外輪部材と各内輪部材の間
の軸受空間に前記転動体を内装するよう、その軸心方向
両側で軸受空間をシールするためのシール部材を備え、
前記内輪部材どうしの突き合わせ面から軸受空間に一方
が開放し、他方が軸受空間とは別の空間に開放する連通
路が設けられている。
【0011】前記空間として、外輪部材の開口を覆うよ
うにカバーを取付けて車速度センサを内装する内装空間
が用いられ、連通路の一方が軸受空間に開放されるとと
もに他方が前記内装空間に解放されている。
【0012】上記各構成において、軸受空間と、この軸
受空間とは別の空間が連通路によって連通されているの
で、車両の走行中に、転動体周辺部の部材が高温の状態
から泥水等の付着によって急激に低下した場合であって
も、連通路を通して空間から空気が侵入し、これによっ
て軸受空間の気圧低下が抑えられて泥水等が軸受空間内
に吸引されにくくなり、これによって泥水等が軸受空間
内に入ることを防止し、もって軸受部分の潤滑性を維持
して早期劣化を防止する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。まず、第一の実施の形態に係る
車軸用軸受装置を、図1の全体断面図に基づいて説明す
る。
【0014】第一の実施の形態に係る車軸用軸受装置
は、駆動輪側の構成を示し、図示しないナックルを介し
て車体側に取付けられる外輪部材1と、この外輪部材1
に車両アウタ側から挿通されるとともに図示しない車輪
(タイヤホイール部材)を取付けるためのハブホイール
2とを有し、このハブホイール2の外周面には、径方向
外向きに拡径されたハブフランジHが形成され、このハ
ブフランジHに圧入されたハブボルトBを介して図示し
ないブレーキディスクロータおよび車輪が、ハブホイー
ル2(ハブフランジH)に取付けられる。また、前記外
輪部材1には、その外周面に径方向外向きに拡径した取
付けフランジ6が形成され、この取付けフランジ6が前
記ナックルを介して車体側に取付けられる。
【0015】このハブホイール2に形成した挿通穴9
に、車両インナ側から等速ジョイントJの椀形外輪部材
21に一体的に形成した軸部10がスプラインS嵌合さ
れ、前記ハブホイール2および等速ジョイントJの椀形
外輪部材21は、外輪部材1に、保持器5によって円周
等配位置に保持された複列の玉3,4(転動体の一例)
を介して、それぞれ軸心回りに回転自在に支持されてい
る。
【0016】すなわち、前記複列の玉3,4のうち一方
の列の玉3は、ハブホイール2の途中の外周面を内輪軌
道面とし、他方の列の玉4は、等速ジョイントJの椀形
外輪部材21の外周面を内輪軌道面としており、各列の
玉3,4は外輪部材1の内周面を共通の外輪軌道面と
し、車軸用軸受装置全体として複列アンギュラ玉軸受の
構成を有している。なお、前記軸部10の車両アウタ側
端部に、軸部10を挿通穴9に挿通した状態でナットN
を螺着することで、軸部10とハブホイール2とが一体
化されている。
【0017】前記外輪部材1とハブホイール2との間の
軸受空間8を車両アウタ側でシールするためのシール部
材7Aが設けられ、このシール部材7Aは、外輪部材1
の内周面に嵌着された芯金およびこの芯金に固定されて
ハブホイール2の外周面に接触する合成ゴム製のリップ
を有する弾性シール体とを備えている。
【0018】また、軸受空間8を車両インナ側でシール
するためのシール部材7Bが設けられ、このシール部材
7Bは、外輪部材1の内周面に嵌着されるとともに芯金
を兼用して等速ジョイントJの外輪部21側に延長した
延長部22を有する第一環体23と、この第一環体23
に固定されて等速ジョイントJの椀形外輪部材21の周
面に摺接する合成ゴム製のリップ部24を有する弾性シ
ール体と、等速ジョイントJの椀形外輪部材21の外周
面に嵌着されて前記延長部22が僅かな隙間を置いて挿
入される断面コ字形の第二環体25とから構成されてい
る。
【0019】すなわち、延長部22と第二環体25とで
ラビリンスを構成して、泥水等の浸入を確実に防止して
いる。またシール部材7A,7Bによって軸受空間8に
グリース等の潤滑材が封入される。
【0020】前記ハブホイール2の車両アウタ側端面に
前記ナットNを螺着するための凹部11が形成され、ま
たハブホイール2の一側すなわち、車両アウタ側端部内
周面に、ハブホイール2の車両アウタ側を覆って前記凹
部11を密封するカバー12が取付けられ、このカバー
12によってハブホイール2の車両アウタ側に、空間1
3Aが形成されている。
【0021】前記ハブホイール2に、前記軸受空間8と
空間13Aとを連通するための連通路14が形成され、
この連通路14は、双方の列の玉3,4の中間に位置し
かつハブホイール2と椀形外輪部材21の連結部分位置
で椀形外輪部材21の径方向に形成されている。
【0022】すなわち、前記連通路14の一方は前記軸
受空間8に開放され、他方は前記挿通穴9に開放されて
いる。この連通路14によってスプラインS(雄スプラ
イン、雌スプライン)どうしの噛合隙間を介して軸受空
間8と空間13Aとが連通されている。
【0023】上記構成において、車両の走行に際してハ
ブホイール2および椀形外輪部材21が軸心回りに回転
すると、車軸用軸受装置の、特に玉3,4と接している
部分の温度が上昇する。そして、車両が水溜りなどを走
行し車軸用軸受装置が泥水等をかぶると、その温度が急
激に低下する。そして従来は、このような温度低下に伴
なって軸受空間8内の気圧が低下して負圧となってい
た。しかし本発明の第一の実施の形態によれば、軸受空
間8は連通路14を介して空間13Aに連通されている
ので、玉3,4と接している部分の温度が低下した場
合、連通路14を通して空間13Aから空気が軸受空間
8に侵入し、これにより軸受空間8の気圧低下が抑えら
れる。
【0024】このため、シール部材7Aとハブホイール
2の接触部分、あるいはシール部材7Bと等速ジョイン
トJの椀形外輪部材21との接触部分から泥水等が軸受
空間8内に吸引されにくくなる。このように、泥水等が
軸受空間8内に入ることを防止することで、軸受部分の
潤滑性を維持し、軸受部分の早期劣化を防止することが
できる。
【0025】次に、図2の断面図に基づいて本発明の第
二の実施の形態を説明する。この車軸用軸受装置は、車
両の駆動輪側の構成であり、上記第二の実施の形態の構
成と異なる部分の説明をする。
【0026】ハブホイール2の中心に形成した挿通穴9
にスプラインS嵌合によって、等速ジョイントJの椀形
外輪部材21に一体的に形成された内空状の軸部10が
挿通され、この軸部10の車両アウタ側端部が径方向外
方に拡径してハブホイール2の端面にかしめられること
でかしめ部10Aが形成され、これにより軸部10(等
速ジョイントJ)とハブホイール2とが軸心方向に分離
するのが防止されている。
【0027】外輪部材1の内周面とハブホイール2の外
周面との間、外輪部材1と椀形外輪部材21との間の軸
受空間8と、前記軸部10の内空部26(軸受空間8と
は別の空間)とを連通するための連通路14が、軸部1
0の途中でその径方向に形成され、この連通路14の一
方は軸受空間8に開放され、他方は軸部10の内空部2
6に開放されている。なお、前記軸部10の内空部26
は蓋部材27によって封止されている。他の構成は上記
第一の実施の形態と同様であるので省略する。
【0028】上記構成において、軸受空間8と内空部2
6とは、連通路14を介して連通されているので、車両
の走行中に車両の玉3,4と接している部分の温度が高
温状態から急激に低下した場合でも、連通路14を通し
て内空部26から軸受空間8に空気が侵入することで軸
受空間8の気圧低下が抑えられ、泥水等が軸受空間8内
に吸引されにくくなり、従って、軸受部分の潤滑性を維
持できる。
【0029】次に、図3の断面図に基づいて本発明の第
三の実施の形態を説明する。本発明の第三の実施の形態
に係る車軸用軸受装置は、車両における従動輪側の車軸
用軸受装置を示し、車体側に取付けフランジ6を介して
支持される外輪部材1に、車輪を取付けるためのハブホ
イール2が複列の玉3,4を介して軸心回りに回転自在
に支持されている。
【0030】前記複列の玉3,4のうち、一方の列の玉
3は、ハブホイール2の車両アウタ側の外周面を内輪軌
道面とし、他方の列の玉4は、ハブホイール2の車両イ
ンナ側に形成された環状溝2aに、ハブホイールに一体
的に嵌着した内輪部材2Aの外周面を内輪軌道面として
おり、各列の玉3,4は保持器5によって円周方向に等
間隔で保持されている。また、ハブホイール2の車両イ
ンナ側の端部は径方向外向きに拡径されて前記内輪部材
2Aに対してかしめたかしめ部2Bが形成されている。
【0031】ハブホイール2の車両アウタ側端面には、
車輪側に取付けられる取付け凹部20が形成され、ハブ
ホイール2の外周面には、径方向外向きに拡径されたハ
ブフランジHが形成され、このハブフランジHに圧入さ
れたハブボルトBを介して図示しないブレーキディスク
ロータおよび車輪がハブホイール2に取付けられる。
【0032】前記外輪部材1とハブホイール2との間の
軸受空間8を、車両インナ側および車両アウタ側でそれ
ぞれシールするためのシール部7が設けられ、これらシ
ール部7は、外輪部材1の内周面に嵌着される芯金およ
び合成ゴム製のリップを形成した弾性シール体を有す
る。
【0033】前記外輪部材1の車両インナ側端部の内周
面にカバー12が嵌着され、このカバー12によって、
かしめ部2Bの車両インナ側に、ABS装置の車速セン
サーを内装するための内装空間13B(軸受空間8とは
別の空間)が形成されている。
【0034】前記軸受空間8と内装空間13Bとを連通
するための連通路14が設けられ、この連通路14は、
前記環状溝2aに沿って形成されて一方が軸受空間8に
開放され、他方がかしめ部2Aから内装空間13Bに開
放されている。
【0035】上記構成において、車両の走行に際してハ
ブホイール2が軸心回りに回転すると、車軸用軸受装置
の、特に玉3,4と接している部分の温度が上昇する。
そして、車両が水溜りなどを走行し車軸用軸受装置が泥
水等をかぶると、その温度が急激に低下する。しかし、
軸受空間8は連通路14を介して内装空間13Bに連通
されているので、玉3,4と接している部分の温度が低
下しても、連通路14を通して内装空間13Bから軸受
空間8に空気が侵入することで軸受空間8の気圧低下が
抑えられ、泥水等が軸受空間8内に吸引されにくくな
り、従って、泥水等が軸受空間8内に入るのを防止で
き、軸受部分の潤滑性を維持し、早期劣化を防止するこ
とができる。
【0036】次に、本発明の第四の実施の形態を図4の
断面図に基づいて説明する。本発明の実施の第四形態に
係る車軸用軸受装置は、車両の従動輪側の構成であり、
取付けフランジ6を介して車体に支持される外輪部材1
と、この外輪部材1に複列の玉3,4を介して軸心回り
に回転自在に支持される複列の内輪部材2A,2Cと、
これら内輪部材2A,2Cの内周面に圧入されたハブホ
イール2とを備え、ハブホイール2の車両インナ側の端
部を、径方向外向きに拡径して、一方の内輪部材2Aに
対してかしめたかしめ部2Bを形成している。
【0037】前記外輪部材1とハブホイール2との間の
軸受空間8を、車両インナ側および車両アウタ側でそれ
ぞれシールするためのシール部7が設けられ、これらシ
ール部7は、外輪部材1の内周面に嵌着される芯金およ
び合成ゴム製のリップを形成した弾性シール体を有す
る。
【0038】前記外輪部材1の車両インナ側外周面にカ
バー12が嵌着され、このカバー12によって、前記ハ
ブホイール2の車両インナ側に、ABS装置の車速セン
サーを内装する内装空間13B(軸受空間8とは別の空
間)が形成されている。
【0039】前記軸受空間8と内装空間13Bとを連通
するための連通路14が形成され、この連通路14は、
内輪部材2A,2Cどうしの突き合わせ部からハブホイ
ール2の中心に向けて径方向に形成され、ハブホイール
2の中心で車両インナ側に向けて折曲されてハブホイー
ル2の端面凹部2Dに到っている。
【0040】すなわち、連通路14の一方が軸受空間8
に開放され、他方がハブホイール2の端面凹部2Dに開
放されることで、軸受空間8と内装空間13Bが連通さ
れている。他の構成は上記実施の第三形態と同様であ
る。
【0041】上記構成において、軸受空間8と内装空間
13Bとは、連通路14を介して連通されているので、
玉3,4と接している部分の温度が低下した場合でも、
連通路14を通して内装空間13Bから軸受空間8に空
気が侵入することで軸受空間8の気圧低下が抑えられ、
泥水等が軸受空間8内に吸引されにくくなり、従って、
軸受部分の潤滑性を維持できる。
【0042】次に、図5の断面図に基づいて本発明の第
五の実施の形態を説明する。前述の第四の実施の形態で
は、連通路14は、内輪部材2A,2Cどうしの突き合
わせ部に形成されるとともに、この突き合わせ部からハ
ブホイール2の内部に径方向に形成され、ハブホイール
2の中心で車両インナ側に向けて折曲されてハブホイー
ル2の端面凹部2Dに到るように形成されたが、本発明
の実施の第五形態では、連通路14は、内輪部材2A,
2Cどうしの突き合わせ部から一方の内輪部材2Aに沿
って、ハブホイール2の外周面に形成され、この連通路
14の一方は軸受空間8に開放され、連通路14の他方
はかしめ部2Bにおける内輪部材2A側に開放され、こ
れにより軸受空間8と内装空間13Bとが連通されてい
る。他の構成は上記実施の第四形態と同様である。
【0043】本発明の実施の第五形態においても、軸受
空間8と内装空間13Bとは、連通路14を介して連通
されているので、玉3,4と接している部分の温度が低
下した場合でも、連通路14を通して内装空間13Bか
ら軸受空間8に空気が侵入することで軸受空間8の気圧
低下が抑えられ、泥水等が軸受空間8内に吸引されにく
くなり、従って、軸受部分の潤滑性を維持できる。
【0044】なお、上記各実施の形態では等速ジョイン
トJの軸部10あるいはハブホイール2を穿つことで連
通路14を形成して軸受空間8と別の空間とを連通した
が、例えば図6のに示すように、ハブホイール2あるい
は等速ジョイントJの軸部10に連通路14を形成する
際に、軸受空間8内に端部が径方向外向きに突出するよ
うにハブホイール2あるいは軸部10とは別体の突出管
30を嵌着するようにしてもよい。この場合、突出管3
0の突出部分によって軸受空間8内のグリースの流出を
抑止できる。
【0045】また図7に示すように、前記突出部分は、
ハブホイール2あるいは軸部10を形成する際に一体に
形成してもよく、この場合も軸受空間8内のグリースの
流出を抑止できる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、複列転がり軸受の転動体間の軸受空間を別の空間に
連通する連通路を有しているので、車両の走行中に転動
体周辺部の部材が高温の状態から泥水等の付着によって
急激に低下した場合であっても、連通路を通して別の空
間から軸受空間に空気が侵入することで軸受空間の気圧
低下が抑えられ、これによって泥水等が軸受空間内に吸
引されにくくなり、泥水等が軸受空間内に入ることを防
止することで軸受部分の潤滑性を維持して、早期劣化を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す車軸用軸受装
置の全体構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第二の実施の形態を示す車軸用軸受装
置の全体構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第三の実施の形態を示す車軸用軸受装
置の全体構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第四の実施の形態を示す車軸用軸受装
置の全体構成を示す断面図である。
【図5】本発明の第五の実施の形態を示す車軸用軸受装
置の全体構成を示す断面図である。
【図6】別の実施の形態を示す車軸用軸受装置の一部拡
大断面図である。
【図7】さらに別の実施の形態を示す車軸用軸受装置の
一部拡大断面図である。
【符号の説明】 1 外輪部材 2 ハブホイール 3 玉 7 シール部材 8 軸受空間 10 軸部 11 凹部 12 カバー 13A 空間 14 連通路 J 等速ジョイント

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を取付けるための、フランジを設け
    た略円筒形状のハブホイールと、このハブホイールの挿
    通穴に軸部が挿通して連結される等速ジョイントの椀形
    外輪部材とが、車体側に取付けられた筒状外輪部材にそ
    れぞれ転動体を介して軸心回りに回転自在に支持され、
    前記筒状外輪部材とハブホイールの間および筒状外輪部
    材と椀形外輪部材の間の軸受空間に前記転動体を内装す
    るよう、その軸心方向両側で軸受空間をシールするため
    のシール部材を備えた車軸用軸受装置であって、 前記等速ジョイントの椀形外輪部材とハブホイールとの
    連結部分に、一方が軸受空間に開放し他方が軸受空間と
    は別の空間に開放する連通路が形成されたことを特徴と
    する車軸用軸受装置。
  2. 【請求項2】 ハブホイールの一側開口を覆うようにハ
    ブホイールに取付けたカバーにより空間が設けられ、連
    通路の一方が軸受空間に開放されるとともに他方が空間
    に解放されたことを特徴とする請求項1記載の車軸用軸
    受装置。
  3. 【請求項3】 軸部が中空状に形成され、連通路の一方
    が軸受空間に開放されるとともに他方が軸部中心の空間
    に開放されたことを特徴とする請求項1記載の車軸用軸
    受装置。
  4. 【請求項4】 車輪を取付けるためのハブホイールに、
    このハブホイールとは別部材の内輪部材が嵌着され、前
    記ハブホイールと内輪部材とが、車体側に取付けられた
    外輪部材にそれぞれ転動体を介して軸心回りに回転自在
    に支持され、前記外輪部材とハブホイールの間および外
    輪部材と内輪部材の間の軸受空間に前記転動体を内装す
    るよう、その軸心方向両側で軸受空間をシールするため
    のシール部材を備えた車軸用軸受装置であって、 前記ハブホイールと内輪部材との嵌着面に、一方が軸受
    空間に開放し他方が軸受空間とは別の空間に開放する連
    通路が形成されたことを特徴とする車軸用軸受装置。
  5. 【請求項5】 空間として、外輪部材の開口を覆うよう
    にカバーを取付けて車速度センサを内装する内装空間が
    用いられ、連通路の一方が軸受空間に開放されるととも
    に他方が前記内装空間に解放されたことを特徴とする請
    求項4記載の車軸用軸受装置。
  6. 【請求項6】 車輪を取付けるためのハブホイールの外
    周面に、互いに突き合わせるように接合される複数の内
    輪部材が嵌着され、これら内輪部材が、車体側に取付け
    られる外輪部材にそれぞれ転動体を介して軸心回りに回
    転自在に支持され、前記外輪部材と各内輪部材の間の軸
    受空間に前記転動体を内装するよう、その軸心方向両側
    で軸受空間をシールするためのシール部材を備えた車軸
    用軸受装置であって、 前記内輪部材どうしの突き合わせ面から軸受空間に一方
    が開放し、他方が軸受空間とは別の空間に開放する連通
    路が設けられたことを特徴とする車軸用軸受装置。
  7. 【請求項7】 空間として、外輪部材の開口を覆うよう
    にカバーを取付けて車速度センサを内装する内装空間が
    用いられ、連通路の一方が軸受空間に開放されるととも
    に他方が前記内装空間に解放されたことを特徴とする請
    求項6記載の車軸用軸受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012036997A (ja) * 2010-08-09 2012-02-23 Nsk Ltd エンコーダ付転がり軸受ユニット
CN110005715A (zh) * 2019-05-14 2019-07-12 核心驱动科技(金华)有限公司 一种驻车轮毂轴承单元

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