JP2003027388A - アカシア材パルプを使用した紙およびその製造方法 - Google Patents

アカシア材パルプを使用した紙およびその製造方法

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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H11/00Pulp or paper, comprising cellulose or lignocellulose fibres of natural origin only

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 混合南洋材を主成分とする紙であって、10
%針葉樹晒クラフトパルプと90%混合南洋材パルプか
ら作られた紙に匹敵する特性を有しながらもさらに安価
である紙を提供すること。 【解決手段】 混合南洋材パルプを主原料とし、これに
アカシア材パルプを所定量配合したことを特徴とする紙
であって、この紙の製造に際し、両パルプをそれぞれ異
なる叩解ラインで叩解を行うことを特徴とする。前記ア
カシア材パルプは、配合量が20〜30重量%、好まし
くは25〜30重量%であり、叩解度は400CSF〜
500CSFである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、混合南洋材パル
プを主原料とする紙に関し、特に混合南洋材パルプに配
合されてきた針葉樹晒クラフトパルプに代えてアカシア
材パルプを使用した紙およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】紙の強度は、種々の要素によって影響を
受けることが知られている。まず、紙は、繊維から構成
されているので、この繊維の強度が主要な要素となる。
そして、この繊維強度は主に繊維の細胞膜厚に左右され
ており、繊維が壊れるとき、そのウエブも壊れることに
なる。
【0003】次に第二の要素は、繊維表面間の水素結合
といえる。繊維の表面は、水酸基で覆われており、これ
らは水素結合に大きく影響している。そして、この水素
結合は、結合力は弱いが高密度効果を有すると強い結合
になる。以下の観点を考慮することによりこれを強める
ことができる。すなわち、二つの繊維表面間の総合水素
結合は、接触面積の大きさに影響される。そして、この
接触面積は、繊維の特性、調成工程、繊維長さ、フィブ
リル化、柔軟性及び直径比率等に依存している。
【0004】これらのうち繊維長は、絡みやフロックを
起こす傾向があるものの繊維の結合により強固なウエブ
を形成させることができる。また、調成工程における叩
解は、繊維のフィブリル化を進め接触表面積を拡大する
作用がある。このようにして総合水素結合強度を上げる
ことができる。さらに、繊維の細胞膜厚が薄い場合、叩
解工程で容易に繊維を壊し、柔軟性を増すこともできる
が、これも表面の接触面積を増すことになる。
【0005】混合南洋材(MTH:Mixed Tropical Har
dwood)パルプは、安価であるために紙の原料として広
く用いられているが、近年の抄紙機の高速化に伴い混合
南洋材パルプのみでは抄紙時に強度不足となるため、通
常、特別な繊維特性を持ったパルプを原料パルプに混入
し、紙の強度を上げている。最も一般的な方法は、混合
南洋材の原料パルプに、針葉樹晒クラフトパルプ(NB
KP:Needle Bleached Kraft Pulp)を配合することで
ある。この配合により、針葉樹晒クラフトパルプの長い
繊維が混合南洋材のパルプ繊維と絡みあって、水素結合
により強い繊維結合を生じ、紙の強度が上がることにな
る。そして、紙の強度が上がることは、紙品質の向上ば
かりでなく、抄紙機の運転効率にとっても重要なファク
タとなっている。
【0006】しかしながら、針葉樹晒クラフトパルプ
は、混合南洋材パルプと比すると非常に高価であるた
め、針葉樹晒クラフトパルプの混入量を増大させて紙の
強度を大きくしようとすると、その針葉樹晒クラフトパ
ルプの混入量に比例して高価となってしまうという課題
があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】紙の強度は、上述のよ
うな要素に影響されるので、紙の強度を向上させるため
には同様な特性を持った他のパルプも適用できるはずで
ある。発明者等は、製品開発及び最適コストの面から、
代替の繊維が適用できないかを鋭意研究した結果、繊維
ウエブの水素結合強度を向上する為の一つの繊維とし
て、アカシア材パルプに注目した。アカシア材パルプ
は、針葉樹晒クラフトパルプと異なり、繊維の長さによ
ってウエブ強度を上げることができない。アカシア材パ
ルプの繊維長は、針葉樹晒クラフトパルプはもちろん混
合南洋材よりも短いが、壊れ易く、後述の実施例で示す
ように薄い繊維状に分割される。
【0008】発明者等は、これらの薄い繊維状物は、混
合南洋材からなるパルプの繊維間の空隙を塞ぎ、より大
きい接触面積をもたらし、その結果ウェブの中の水素結
合強度を向上させることができることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、混合南洋材を主原料
とする紙であって、針葉樹晒クラフトパルプと混合南洋
材パルプから作られた紙に匹敵する特性を有しながらも
さらに安価である紙を提供すること及びその紙の製造方
法を提供することを目的とする。さらに詳しくは、本発
明は、混合南洋材とアカシア材の混合パルプから作られ
た紙であって、10%針葉樹晒クラフトパルプと90%
混合南洋材パルプから作られた紙に匹敵する特性を有し
ながらもさらに安価である紙を提供すること及びその紙
の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】なお、本発明における混合南洋材パルプと
は、実施例では入手の容易性からメランチ類(Meranti
Group、俗称メランチ材)のパルプを主成分とし、他に
リンバキャンプラン類(Rimba Campuran Group、現地名
プナ(Punak)、ケンパス(Kempas)、バラン(Bala
n)、ビンタングル(Bintangur)、ピサンピサン(Pisa
ng pisang)等が含まれる)のパルプを含むものを用い
たが、特にこれに限られるものではなく、必要に応じて
紙の製造に普通に使用されている南洋材パルプを適宜混
合して使用し得ることは明らかである。
【0011】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、混合南洋材パルプを主原料とし、これにアカシア材
パルプを所定量配合したことを特徴とする紙が提供され
る。本発明の紙は、前記混合南洋材パルプとして、メラ
ンチ類(Meranti Group、俗称メランチ材)のパルプを
主成分とし、他にリンバキャンプラン類(Rimba Campur
an Group、現地名プナ(Punak)、ケンパス(Kempa
s)、バラン(Balan)、ビンタングル(Bintangur)、
ピサンピサン(Pisang pisang)等)のパルプのいくつ
かを組合わせ混合したものであり、アカシア材パルプの
配合量は、20〜30重量%、好ましくは25〜30重
量%であることを特徴とする。
【0012】さらに、本発明によれば、混合南洋材パル
プを主原料とし、これにアカシア材パルプを所定量配合
した紙の製造に際し、両パルプをそれぞれ異なる叩解ラ
インで叩解を行うことを特徴とする紙の製造方法が提供
される。本発明の紙の製造方法は、前記混合南洋材パル
プとして、メランチ類(MerantiGroup、俗称メランチ
材)のパルプを主原料とし、他にリンバキャンプラン類
(Rimba Campuran Group、現地名プナ(Punak)、ケン
パス(Kempas)、バラン(Balan)、ビンタングル(Bin
tangur)、ピサンピサン(Pisang pisang)等が含まれ
る)のパルプのいくつかを組合わせ混合したものを用い
たものであり、アカシア材パルプは、配合量が20〜3
0重量%であり、叩解度を400CSF〜500CSF
(Canadian Standard Freeness)の範囲で叩解するこ
と、好ましくは配合量が25〜30重量%であり、叩解
度を400CSF〜500CSFの範囲で叩解すること
を特徴とする。
【0013】以下、本発明の具体例を参考例及び実施例
でもって詳細に説明する。
【0014】
【参考例】ここでは、繊維長さ及びSEM写真分析(S
EM: Scanning Electron Microscope、走査電子顕微
鏡)を含む、アカシア材パルプ繊維の特性を考察するこ
とから始め、特に繊維長さ及び繊維径に対する叩解工程
の影響を調べた。各パルプの叩解前及び所定の叩解度に
おける繊維長および粗度(繊維径の度合い)を調べた結
果をまとめて表1に示す。ただし、この表1において、
=長さ加重平均繊維長、L=重さ加重平均繊維長
を示し(JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法N
o.52−89による)、また、混合南洋材としては、
LPP社製のもの(メランチ類:約70重量%、リンバ
キャンプラン類:約30重量%)を用い、針葉樹晒クラ
フトパルプとしては市販のLeaf River(商品名)を用い
た。
【0015】
【表1】
【0016】この表1の結果から、アカシア材パルプの
繊維長さは、同一叩解度では針葉樹晒クラフトパルプは
もちろん、混合南洋材より短いことがわかる。したがっ
て、アカシア材パルプは、繊維長さの面からウエブ強さ
を向上させることはできない。
【0017】しかし、アカシア材パルプは、混合南洋材
パルプや針葉樹晒クラフトパルプに比較し非常に薄い繊
維で、特に400CSFに叩解された時に著しい。表1
に示すように、叩解工程は、繊維長さの低下より、粗度
の低下に大きく影響している。アカシア材パルプを55
0CSFから400CSFに叩解したとき、繊維長さは
わずか95%(重さ加重平均繊維長)に低下するだけで
あるが、粗度は60%に低下する。
【0018】粗度のデータから、400CSFにおける
アカシア繊維の径は、500CSFにおける混合南洋材
繊維の径の約40%である。したがって、この粗度デー
タから導き出される両繊維の直径比は、500CSF針
葉樹晒クラフトパルプと500CSF混合南洋材の直径
比と非常に近い値となる。この直径比の達成により、ウ
エブ形成時に混合南洋材繊維の空隙を特に叩解されたア
カシア繊維で埋めることができる。
【0019】図1に、各繊維の接触状態を模式化した図
面を示す。(a)は混合南洋材(MTH)とアカシア
(Acacia)材パルプの場合を示し、(b)は針葉
樹晒クラフトパルプ(NBKP)と混合南洋材(MT
H)の場合を示す。この図から、アカシア繊維の太さは
混合南洋材或いは針葉樹晒クラフトパルプに比べて小さ
いことから、アカシア繊維が混合南洋材繊維の隙間を塞
ぎ込んでいることが容易に理解されるはずである。
【0020】次に、SEM写真により各パルプの叩解度
合いによるパルプ繊維の状態の違いを調べた。図2は、
アカシア材パルプの叩解度を種々変えた場合の走査電子
顕微鏡写真であり、(a)は叩解前、(b)は叩解度5
50CSF、(c)は叩解度500CSF、(d)は叩
解度450CSF、(e)は叩解度400CSFの場合
を示す。図3は、針葉樹晒クラフトパルプの叩解度を変
えた場合の走査電子顕微鏡写真であり、(a)は叩解
前、(b)は叩解度500CSFの場合を示す。また、
図4は、混合南洋材パルプの叩解度を変えた場合の走査
電子顕微鏡写真であり、(a)は叩解前、(b)は叩解
度500CSFの場合を示す。
【0021】図3及び図4から明らかなように、針葉樹
晒クラフトパルプ及び混合南洋材パルプは、叩解工程で
フィブリル化の傾向が表れるが、アカシア材パルプで
は、叩解工程で繊維が壊れ、更に叩解が進むと薄い繊維
層に分割される(図2参照)。アカシア繊維は、竹に似
た挙動を示し、短い断片にカットされにくいが、つぶさ
れた時薄い断片に分割されやすい(図5参照)。この特
性は、アカシア材パルプの繊維が、混合南洋材パルプ及
び針葉樹晒クラフトパルプより薄い壁を持っていること
を示しているが、同時にこの繊維は丈夫である。この特
性が、混合南洋材パルプの繊維間の空間を満たすことに
より柔軟性を高めると共に接触面積を増大することがで
きる。
【0022】
【実施例】次に、実験室での試行テストにより、各種叩
解度のアカシア材パルプを用いて製紙し、こわさ(剛
度)、引張強さ、破裂強さ及び引裂き強さを調べた。紙
シートは、74〜76g/mの範囲で、自動手漉きマ
シンで作られた。原料は、混合南洋材パルプ(ex.I
KPP社製)500ccにアカシア材パルプを20〜3
5%(重量%、以下同じ)の範囲で混入したもので、ア
カシア材パルプの叩解度は、400CSF〜550CS
Fの範囲において単独で叩解した。その理由は、アカシ
ア材パルプは混合南洋材に比較し叩解が容易であるため
であり、そのためアカシア材パルプの叩解は、単独のラ
インで行う必要がある。もしアカシア材と混合南洋材と
の叩解を同時に行うと、アカシア材パルプの繊維が切断
されるため、最適な条件が得られない。さらに、アカシ
ア材パルプの叩解度は、正確に調整する必要がある。ア
カシア材パルプの叩解は、針葉樹晒クラフトパルプの叩
解ラインで行うこともできる。この実施例では、パルプ
の特性により焦点を当てるため、ケミカルは使用してい
ない。
【0023】比較例として、10%針葉樹晒クラフトパ
ルプ500CSF(90%混合南洋材パルプ)から作成
されたシート(以下「10%NBKP」という)及び1
00%混合南洋材パルプで作られたシート(以下「10
0%MTH」という)の場合も例示する。原料配合及び
叩解度に対する紙の単独特性値との関係を、図6から図
13に示した。合成特性値との関係は、図14及び図1
5に示す。こわさ(剛度)の測定値には坪量が含まれて
いるため、こわさ以外のすべての特性値は、インデック
ス値、すなわち各特性値を坪量で割ったもので表してい
る。
【0024】アカシア材パルプの混合割合を変えた場合
のこわさの関係を図6に、アカシア材パルプの叩解度を
変えた場合のこわさの関係を図7に、それぞれ示す。
【0025】図6を参照すると、400CSF以外はア
カシア材パルプの混合比に対しある一定の傾向が見られ
ないが、400CSFの点で最も高い値となっており、
アカシア材パルプの含有量が20%以上で10%NBK
Pと同等ないしはそれ以上のこわさが得られていること
がわかる。この理由は、繊維の径によるものすなわち混
合南洋材の繊維間の空隙をアカシア材パルプの繊維が充
分満たしているものと考えられる。
【0026】一方、図7を参照すると、アカシア材パル
プ含有量が20%以上では、アカシア材パルプの叩解度
が450CSFから400CSFと進むに従って、こわ
さが大きくなっており、アカシア材パルプ含有量が25
%以上ではアカシア材パルプの叩解度が約420CSF
以下で10%NBKPと同等ないしはそれ以上のこわさ
が得られていることがわかる。
【0027】図6及び図7の両者の傾向を合わせ見る
と、少なくともアカシア材パルプの叩解度が約420C
SFより進めば、アカシア材パルプ含有量約22%以上
で10%NBKPと同等ないしはそれ以上のこわさが得
られることが期待できよう。
【0028】次に、アカシア材パルプの混合割合を変え
た場合の引っ張り強さインデックスの変化を図8に、ア
カシア材パルプの叩解度を変えた場合の引っ張り強さイ
ンデックスを図9に、それぞれ示す。
【0029】図8を参照すると、引張強さインデックス
の最適値は、アカシア材パルプの混合量が24%から3
0%、叩解度が400CSFから500CSFの範囲の
時に得られる。アカシア材パルプの混合量が20%から
30%の範囲でも、550CSFの場合を除き、ほとん
どのシートは10%NBKPとほぼ同等とないしはそれ
以上の引張強さインデックス有している。550CSF
では、アカシア材パルプの繊維は、壊されておらず、薄
い繊維状に分割されていない為、引張強さの向上に寄与
しないからである。しかし、100%MTHのものより
は、高い数値が得られている。なお、各図のLPPAE
は100%MTHを示す。
【0030】図9を参照すると、アカシア材パルプの含
有量が25%から30%で、叩解度が400CSFから
520CSFの範囲で引張強さインデックスが10%N
BKPとほぼ同等とないしはそれ以上となっている。
【0031】図8及び図9の両者の傾向を合わせ見る
と、少なくともアカシア材パルプの叩解度が約400C
SF〜520CSFであれば、アカシア材パルプの含有
量が24%〜30%の範囲で10%NBKPと同等ない
しはそれ以上の引張強さインデックスが得られることが
期待できよう。
【0032】また、アカシア材パルプの混合割合を変え
た場合の破裂抵抗インデックスの変化を図10に、アカ
シア材パルプの叩解度を変えた場合の破裂抵抗インデッ
クスの変化を図11に、それぞれ示す。
【0033】破裂強さは、こわさ(剛度)及び引張強さ
インデックスとは異なる傾向を示す。図10及び図11
に示すように、アカシア材パルプの混合割合が増加する
につれ、破裂強さインデックスの数値は増加している。
この実施例で測定した数値範囲では、アカシア材パルプ
の含有量に対しピークは現れなかった、一方、叩解度の
作用に対しては、450CSFの時に最適な破裂強さイ
ンデックスが得られた。550CSFの時以外、アカシ
ア材パルプの含有量が20%以上で、10%NBKPと
同等ないしはそれ以上の破裂強さインデックスが得られ
た。
【0034】また、アカシア材パルプの混合割合を変え
た場合の引裂強さインデックスの変化を図12に、アカ
シア材パルプの叩解度を変えた場合の引裂強さインデッ
クスの変化を図13に示す。
【0035】図12及び図13から明らかなように、引
裂強さも、破裂強さの場合と同様、特定の傾向を示さな
かった。このアイテムに対し、正確なデータを得ること
は、膨大なサンプルの量を必要とするため、困難であっ
た。しかし、アカシア材パルプの叩解度が400CSF
時点のサンプルでは、アカシア材パルプの含有量が20
%から30%の範囲で、やはり10%NBKPのものと
匹敵する値となっている。400CSFサンプル(良く
叩解された繊維)では, 混合南洋材パルプの繊維の空隙
が満たされ、高密度の紙となり、引裂強さ値が上がって
いる。一方、550CSFのサンプルでは、繊維そのも
のの強度により、それなりの引裂強さを得ている。他の
配合のサンプルでは、混合南洋材パルプとアカシア材パ
ルプの複雑なウエブ構造により、込み入った傾向を示
す。
【0036】合成特性値(破裂強さ、引張強さ及び引裂
強さ)を図14及び図15に示す。この図では、こわさ
(剛度)は他の3つの特性に較べ、それほど重要でない
ので、省いている。すべての数値は、アカシア材パルプ
と混合南洋材パルプとの混合物から得られたものと、1
0%NBKPとの差を、10%NBKPの値で割ったも
ので表している。
【0037】図14は、各物性の合成総合値で、正の値
を持ったサンプルが見られる。図15は、各物性値ごと
に区別して記載したものであり、25%−400CS
F、20%−500CSF及び30%−500CSFの
アカシア材パルプを持ったサンプルではすべて正の値を
有している。これは、すべての項目で10%NBKPよ
り優れていることを表している。
【0038】25%−400CSFアカシア材パルプを
含むサンプルは、最も高い合成値を示した。一方、30
%−500CSFのアカシア材パルプを持ったサンプル
では、より均等な配分の値を示している。
【0039】以上の結果を総合すると、アカシア材パル
プの混合量を25%から30%、叩解度を450CSF
前後の条件とした混合南洋材−アカシア材混合パルプを
使用することによりにより、10%NBKPよりも優れ
た特性を有する紙が得られるが、重視する特性値に応じ
てアカシア材パルプの含有量を20〜35%、アカシア
材パルプの叩解度が400CSF〜500CSFの間で
適宜選択することにより、10%NBKPとほぼ同じか
より優れた性質の紙を製造することができることができ
る。
【0040】また、アカシア材パルプは針葉樹晒クラフ
トパルプよりも安価であるため、ケミカルコスト(填
料、ウエットエンドスターチ、歩留剤、サイズ剤、等)
や叩解コスト(アカシア材パルプは叩解が容易である)
は同一であるとして、混合南洋材−アカシアの混合パル
プを用いた場合の紙の生産コストを10%針葉樹晒クラ
フトパルプ−90%南洋材の混合パルプを用いた場合と
比較すると、概ね針葉樹晒クラフトパルプとアカシア材
パルプとの価格差の分だけ安価にできる。
【0041】
【発明の効果】本発明による混合南洋材−アカシア材パ
ルプから得られた紙は、上述したように、90%混合南
洋材−10%針葉樹晒クラフトパルプを用いた紙とほぼ
同等ないしはそれ以上の特性値を有するものが得られる
ため、混合南洋材−アカシア材パルプは混合南洋材−針
葉樹晒クラフトパルプに十分代替できることが確認され
た。また、アカシア材パルプは針葉樹晒クラフトパルプ
よりも安価であるため、同等の特性を有しながらも生産
コストが概ね両パルプの価格差の分だけ安価に出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 各繊維の接触状態を模式化した図面であり、
(a)は混合南洋材(MTH)とアカシア(Acaci
a)材パルプ場合を示し、(b)は針葉樹晒クラフトパ
ルプ(NBKP)と混合南洋材(MTH)の場合を示
す。
【図2】 アカシア材パルプの叩解度を種々変えた場合
の走査電子顕微鏡写真であり、(a)は叩解前、(b)
は叩解度550CSF、(c)は叩解度500CSF、
(d)は叩解度450CSF、(e)は叩解度400C
SFの場合を示す。
【図3】 針葉樹晒クラフトパルプの叩解度を変えた場
合の走査電子顕微鏡写真であり、(a)は叩解前、
(b)は叩解度500CSFの場合を示す。
【図4】 混合南洋材パルプの叩解度を変えた場合の走
査電子顕微鏡写真であり、(a)は叩解前、(b)は叩
解度500CSFの場合を示す。
【図5】 原料の差異による叩解効果の差異を示す模式
図であり、(a)は叩解された針葉樹晒クラフトパルプ
の繊維、(b)は叩解された混合南洋樹パルプの繊維、
(c)は叩解されたアカシア材パルプの繊維の場合を示
す。
【図6】 アカシア材パルプの混合割合を変えた場合の
こわさ(剛度)の関係を示す図である。
【図7】 アカシア材パルプの叩解度を変えた場合のこ
わさの関係を示す図である。
【図8】 アカシア材パルプの混合割合を変えた場合の
引っ張り強さインデックスの変化を示す図である。
【図9】 アカシア材パルプの叩解度を変えた場合の引
っ張り強さインデックスの変化を示す図である。
【図10】 アカシア材パルプの混合割合を変えた場合
の破裂抵抗インデックスの変化を示す図である。
【図11】 アカシア材パルプの叩解度を変えた場合の
破裂抵抗インデックスの変化を示す図である。
【図12】 アカシア材パルプの混合割合を変えた場合
の引き裂き抵抗インデックスの変化を示す図である。
【図13】 アカシア材パルプの叩解度を変えた場合の
引き裂き抵抗インデックスの変化を示す図である。
【図14】 10%NBKPの紙に対するアカシア材パ
ルプ含有紙の総合特性値差比を示す図である。
【図15】 10%NBKPの紙に対するアカシア材パ
ルプ含有紙の合成特性値差比を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 501494399 鈴木 力夫 東京都青梅市木野下2−181−5 (74)上記1名の代理人 100093470 弁理士 小田 富士雄 (72)発明者 チャンドラ・ヘリヤント インドネシア国、ジャワ ティムール モ ジョケルト ジャラン ラヤ スラバヤ− モジョケルト ケーエム 44 ピー・オ ー・ボックス 115 (72)発明者 ジョニィ・ヒダヤット インドネシア国、ジャワ ティムール モ ジョケルト ジャラン ラヤ スラバヤ− モジョケルト ケーエム 44 ピー・オ ー・ボックス 115 (72)発明者 ツァイ・ミング・ツング インドネシア国、ジャワ ティムール モ ジョケルト ジャラン ラヤ スラバヤ− モジョケルト ケーエム 44 ピー・オ ー・ボックス 115 Fターム(参考) 4L055 AA04 AA20 AC06 EA05 EA32 FA30 GA17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合南洋材パルプを主原料とし、これに
    アカシア材パルプを所定量配合したことを特徴とする
    紙。
  2. 【請求項2】 前記混合南洋材パルプは、メランチ類
    (Meranti Group、俗称メランチ材)のパルプを主原料
    とし、他にリンバキャンプラン類(Rimba Campuran Gro
    up、現地名プナ(Punak)、ケンパス(Kempas)、バラ
    ン(Balan)、ビンタングル(Bintangur)、ピサンピサ
    ン(Pisang pisang)等)のパルプのいくつかを組合わ
    せ混合したことを特徴とする請求項1記載の紙。
  3. 【請求項3】 前記アカシア材パルプの配合量が20〜
    30重量%であることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の紙。
  4. 【請求項4】 前記アカシア材パルプの配合量が25〜
    30重量%であることを特徴とする請求項1ないし3の
    何れか1項に記載の紙。
  5. 【請求項5】 混合南洋材パルプを主原料とし、これに
    アカシア材パルプを所定量配合し、常法により紙を製造
    するに際し、それぞれのパルプは異なる叩解ラインで叩
    解を行うことを特徴とする紙の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記混合南洋材パルプは、メランチ類
    (Meranti Group、俗称メランチ材)のパルプを主原料
    とし、他にリンバキャンプラン類(Rimba Campuran Gro
    up、現地名プナ(Punak)、ケンパス(Kempas)、バラ
    ン(Balan)、ビンタングル(Bintangur)、ピサンピサ
    ン(Pisang pisang)等が含まれる)のパルプのいくつ
    かを組合わせ混合したものであることを特徴とする請求
    項5記載の紙の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記アカシア材パルプは、配合量が20
    〜30重量%であり、叩解度を400CSF〜500C
    SFの範囲で叩解することを特徴とする請求項5又は6
    記載の紙の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記アカシア材パルプは、配合量が25
    〜30重量%であり、叩解度を400CSF〜500C
    SFの範囲で叩解することを特徴とする請求項5〜7の
    何れか1項に記載の紙の製造方法。
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