JP2003026534A5 - - Google Patents

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【特許請求の範囲】
【請求項1】 南洋紫珠(Callicarpaarborea Roxb.)、紫珠草(Callicarpa macrophylla Vahl)及びムラサキシキブ(Callicarpa japonica)から選択されるムラサキシキブ属植物(Callicarpa)のエキスを含有することを特徴とする化粧料。
【請求項2】 エキスが全草の極性溶媒による抽出物であることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
【請求項3】 養毛料であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧料に関し、更に詳細には、安全性が高く、使用性に優れ、育毛効果が著しい養毛料として好適な化粧料に関する。
一方、クマツズラ科(Verbenaceac)ムラサキシキブ属(Callicarpa)は、インドから中国南部に分布し、苦味のある樹皮はヒンドゥー生薬においては、皮膚病に用いられていた。インドでは、南洋紫珠(Callicarpa arborea Roxb.)が有名である。中国では、紫珠草(Callicarpa macrophylla Vahl)と呼ばれる種がある。日本では、ムラサキシキブ属(Callicarpa)の近縁種として、ムラサキシキブ(Callicarpa japonica)が有名である。これら植物の葉あるいは若い枝のエキスが止血・解毒作用として利用され、特に外傷の出血、鼻出血、吐血、血便及び血尿などに用いられ、特に、血尿に対しては常用薬である。この有効成分は、カリカルピン(callicarpin)及びタンニン(tannin)が主成分である。カリカルピンによる止血の作用機作は、出血時間と凝固時間を短縮する。これは、微小血管の収縮と血小板の増加によるものとされている。又、黄色ブドウ球菌に対する抗菌作用があり、増
殖を抑制する。他には、熱傷に用いられ、50〜100%の紫珠草液を噴霧またはガーゼに塗布して処置し、重度の熱傷には、内服と注射を併用する。上述のように感染を防止し、創傷面の治癒を促進する。
これらのムラサキシキブ属(Callicarpa)植物のエキス配合された化粧料は知られていない。取り分け、インド産の南洋紫珠(Callicarpa arborea Roxb.)のエキスに良好な養毛促進効果のあることも知られていなかった。更に、該エキスを配合することにより、安全性が高く、使用性に優れ、育毛効果が著しい化粧料が得られることも全く知られていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、安全性が高く、使用性に優れ、育毛効果が著しい養毛料として好適な化粧料を提供することを課題とする。
【0007】
【課題の解決手段】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、安全性が高く、使用性に優れ、育毛効果が著しい養毛料として好適な化粧料を求めて、鋭意研究を重ねた結果、ムラサキシキブ属(Callicarpa)植物のエキスに優れた養毛促進作用を見出し、かかる作用を有する物質を含有させることにより、安全性が高く、使用性に優れ、育毛効果が著しい、禿や薄毛の予防・改善作用が得られることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は次に示す技術に関するものである。
(1)南洋紫珠(Callicarpaarborea Roxb.)、紫珠草(Callicarpa macrophylla Vahl)及びムラサキシキブ(Callicarpa japonica)から選択されるムラサキシキブ属植物(Callicarpa)のエキスを含有することを特徴とする化粧料。
(2)エキスが全草の極性溶媒による抽出物であることを特徴とする、(1)に記載の化粧料。
(3)養毛料であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の化粧料。
下、本発明について、実施の形態を中心に詳細に説明を加える。
【0008】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の化粧料に必須の養毛促進成分であるムラサキシキブ属植物(Callicarpa)のエキス
本発明の化粧料に必須の養毛促進成分であるムラサキシキブ属植物(Callicarpa)のエキスの由来植物は、インド産の南洋紫珠(Callicarpa arborea Roxb.)、中国産の紫珠草(Callicarpa macrophylla Vahl)及び中国・日本産のムラサキシキブ(Callicarpa japonica)であり、これらの植物の何れもが使用できる。中でもインド産の南洋紫珠(Callicarpa arborea Roxb.)が好ましい。エキスを抽出する植物体の部位は、全草から可能であり、中でも葉及び茎の部位が好ましく用いられる。これは、葉や茎に養毛促進物質が多く含まれるからである。ここで、エキスとは、かかる植物の植物体それ自身、植物体を乾燥或いは細切、粉砕など加工した加工物、植物体乃至はその加工物を溶媒で抽出した抽出物、抽出物の溶媒を除去した、溶媒除去物、抽出物乃至はその溶媒除去物をカラムクロマトグラフィーや液液抽出で精製した精製分画物などの総称を意味する。これらの内、本発明の化粧料に必須の養毛促進成分としては、葉及び/又は茎の溶媒抽出物乃至はその溶媒除去物が好ましく例示でき、かかる溶媒としては、極性溶媒が特に好ましく例示できる。この様な極性溶媒としては、例えば、水、エタノール、メタノール、1,3−ブタンジオール、プロピレングリコールなどのアルコール類、酢酸エチルや蟻酸メチルなどのエステル類、アセトンやメチルエチルケトンなどのケトン類、クロロホルムや塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、ジエチルエーテルやテトラヒドロフランなどのエーテル類から選ばれる1種乃至は2種以上が好ましく例示できる。これらの内、特に好ましいものは、水及び/又はアルコール類である。この様な抽出物を作成するには、植物体乃至はその加工物に1〜10倍量の溶媒を加え、室温であれば数日、沸点付近の温度であれば数時間浸漬すればよい。しかる後に、不溶物を濾過などで除去し、必要に応じて減圧濃縮や凍結乾燥により溶媒除去することが出来る。ムラサキシキブ属(Callicarpa)の南洋紫珠(Callicarpa arborea Roxb.)の葉及び/又は茎を十分に乾燥し、50%エタノールで抽出後、濾過、減圧濃縮する、そして場合によって凍結乾燥するのがエキスとして特に好ましい。それは、葉や茎の部分がムラサキシキブ属(Callicarpa)の南洋紫珠(Callicarpa arborea Roxb.)に、これら養毛促進成分が多く含まれており、特に好ましいからである。かくして得られた、本発明の化粧料に必須の養毛促進成分である、ムラサキシキブ属(Callicarpa)の南洋紫珠(Callicarpa arborea Roxb.)のエキスは、養毛促進に優れ、以て、禿・薄毛・脱毛の予防或いは改善する作用を有する。
(2)本発明の化粧料
本発明の化粧料に必須のムラサキシキブ属植物(Callicarpa)のエキスは、化粧料に含有させることにより、その養毛促進効果を発揮し、禿・薄毛・脱毛等の予防改善に優れている。ここで、本発明で言う化粧料とは、皮膚に外用で適用される組成物の総称であって、貼付剤を含む皮膚外用医薬や洗浄剤を含む化粧料が好ましく例示でき、これらの内では、トニック剤形、ローション剤形、クリーム剤形であることが特に好ましい。本発明の化粧料に含有される養毛促進成分は、安全性が高く、使用性に優れ、育毛効果が著しい。本発明の養毛促進用の化粧料に於ける、養毛促進成分であるエキスの好ましい含有量は、化粧料全量に対して、0.001〜30重量%であり、更に好ましくは0.1〜10重量%である。これは、少なすぎると養毛促進作用が発揮されない場合があり、多すぎても効果が頭打ちになり他の処方成分の自由度を損なうことがあるからである。
本発明の化粧料は、養毛促進成分として知られる、ミノキシジルやフィトステロールマルトシド、パントテニルエチルエーテルやアロキサジン、アデノシン3'、5'サイクリックモノフォスフェート(c−AMP)、ビタミンEアセテート、塩化カルプロニウム、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸、DL−αトコフェロール、DL−αトコフェロールニコチン酸エステル、ニコチン酸メチル、セファランチンと共に配合させれば相乗効果により、更に養毛促進効果に優れる。また、上記必須成分以外に、通常化粧料や皮膚外用医薬で使用される任意の成分を含有することが出来る。かかる任意成分としては、例えば、ローヤルゼリーやサンザシ、イチョウ、ショウガ、センブリ、トウガラシ、トウキ、オタネニンジン、ジオウ、チョレイ、オウゴン、カンゾウ、ダイオウ、チンピ、チョウジ、サイコ、センキュウ、シャクヤク、ゲンノショウコ、ウィキョウ、カイコノソウ、ケンゴシ、ケイガイ、エイジツ、クマザサ、カゴソウ、アセンヤク、シャゼンシ等の生薬抽出エキス、スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、ホホバ油、カルナウバワックス,オレイン酸オクチルドデシル等のエステル類、オリーブ油、牛脂、椰子油等のトリグリセライド類、ステアリン酸、オレイン酸、リチノレイン酸等の脂肪酸、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、スルホコハク酸エステルやポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤類、アルキルベタイン塩等の両性界面活性剤類、ジアルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、これらのポリオキシエチレン付加物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、増粘・ゲル化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、色剤、防腐剤、粉体等を含有することができる。
<実施例1>
クマツズラ科(Verbenaceac)、ムラサキシキブ属植物(Callicarpa)、南洋紫珠(Callicarpa arborea Roxb.)の乾燥した葉及び茎100gに対して50%エタノール1Lで室温にて7〜10日間抽出し、減圧濃縮後、凍結乾燥して、その乾固物を70%エタノールに5%濃度に溶解し、これを被験試料とした。一方、コントロールとしてベヒクルの70%エタノール、また比較対照例1%ミノキシジルを用いた。C3Hマウス背部ほぼ全面を電気バリカンで刈毛し、更に、尾部方向半面をシェーバー(ナショナル・ハイスピンES467)で剃毛した。1群7匹として、剃毛部位にサンプル40μlを毎日、1週に5日間塗布した。被毛の成長は肉眼観察と色彩色差計(ミノルタCR−200)による明度値(L)の測定による客観的測定で評価した。20日後のマウス養毛効果の試験結果を表1に示す。表1から分かるように、南洋紫珠(Callicarpa arborea Roxb.)のエキスは、コントロール及びミノキシジル投与群よりも優れていた。これにより、南洋紫珠(Callicarpa arborea Roxb.)のエキスは、優れた養毛促進成分であることが分かる。
<実施例2>
上記実施例1の南洋紫珠エキスを用いて、下記に示すトニックを作成しヒトでの養毛促進効果を調べた。尚、同時にコントロールとして南洋紫珠エキスを除いたトニックを、また比較対照例1%ミノキシジルを加えたトニックを作成した。南洋紫珠エキス10%含有トニック、コントロール乳液及び1%ミノキシジル含有トニック投与群の3群に分け、平均年齢が45.5才の男性型脱毛症の被験者を30人集め、10人ずつ3グループに分けた。朝晩2回、6ヶ月連続使用してもらった。6ヶ月後に、養毛における改善度を調べた。結果を、使用前に比べ有意に改善した群を++、使用前に比べ軽度に改善した群を+、使用前に比べ改善しなかった群を±として表した。表2の結果から、南洋紫珠含有トニックは、ミノキシジル含有トニックと同程度以上に男性型脱毛症に有効であることが分かった。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、安全性が高く、使用性に優れ、育毛効果が著しい養毛料として好適な化粧料を提供することができる。
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