JP2003026009A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JP2003026009A
JP2003026009A JP2001213137A JP2001213137A JP2003026009A JP 2003026009 A JP2003026009 A JP 2003026009A JP 2001213137 A JP2001213137 A JP 2001213137A JP 2001213137 A JP2001213137 A JP 2001213137A JP 2003026009 A JP2003026009 A JP 2003026009A
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electric motor
rack bar
housing
electric power
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JP2001213137A
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English (en)
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Susumu Honaga
進 穂永
Yoshiharu Inaguma
義治 稲熊
Fumio Ukai
文郎 鵜飼
Nobuyuki Kawabata
信之 川幡
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動モータからの振動・騒音をステアリング
ギヤ装置を介して車室内側へ伝播させないようにする。 【解決手段】 ラックアンドピニオン式ギヤ機構9を形
成するラックバー6のところに設けられるものであって
ボールスクリュー機構66を形成するボールナット62
のところに一体的に設けられる従動歯車61と、従動歯
車61と噛合い係合をする駆動歯車1と、駆動歯車1の
回転軸11に所定の継手機構2を介してモータ回転軸3
1が連結される電動モータ3と、電動モータ3のケーシ
ング35と駆動歯車1及び継手機構2等を収容するハウ
ジング15との間に設けられるものであって所定の厚さ
を有するゴム状弾性部材5と、からなるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータにて駆
動されるパワーアシスト部を有する電動式パワーステア
リング装置に関するものであり、特に、上記電動式のパ
ワーアシスト部をラックアンドピニオン式ギヤ機構を有
するステアリング装置に採用するようにした電動式パワ
ーステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電動式パワーステアリング装置
における電動モータを収容するケーシングと、上記電動
モータからの動力をステアリングギヤ機構へ伝達する役
目を果すパワーアシスト部を収容するハウジングとの間
は、ボルト・ナット等の締結手段を介して一体的に結合
されるようになっているものである。そして、このよう
なケーシング及びハウジング内にて、上記電動モータの
回転軸とパワーアシスト部を形成する動力伝達軸とが、
スプライン結合手段あるいは所定の継手手段等を介して
連結され、上記電動モータからの動力がパワーアシスト
部側へ伝達されるとともに、当該パワーアシスト部から
ステアリング装置側へ伝達されるようになっているもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものにおいては、電動モータとパワーアシスト部側のハ
ウジングとがボルト・ナット等の締結手段にて結合され
ているところから、電動モータの回転運動に伴なう振動
あるいは騒音等がパワーアシスト部を形成するハウジン
グを介してステアリング装置に伝達され、この伝達され
た振動・騒音が車室内あるいはドライバ(操縦者)に伝
播されると言う問題点がある。このような問題点を解決
するために、上記電動モータとパワーアシスト部を収容
するハウジングとの間に、弾性部材を介在させたブッシ
ュ等を用いて結合させるようにしたものが、例えば特開
2000−350397号公報等により公表されてい
る。しかしながら、このものは、金属製カラー(ブッシ
ュ)の周りにゴム材等からなる弾性部材をわずかに巻き
付けるようにしたものであり、電動モータとハウジング
との間は基本的には金属どうしの接触部を形成するよう
になっているものである。従って、電動モータからの振
動・騒音の遮断と言う点に関しては不十分である。ま
た、このものは、電動モータを弾性部材によりハウジン
グに対してフローティング支持するようにしているが、
このフローティング支持によって電動モータがハウジン
グ上で踊ると言う現象が生ずることとなる。そのため、
電動モータの回転軸がパワーアシスト部の動力伝達軸を
こじるおそれがあり、パワーアシスト部の円滑な作動を
損ねるおそれがある。このような点に鑑みて、上記電動
モータとパワーアシスト部を収容するハウジングとの間
に、広い範囲にわたってゴム状弾性体からなるシートを
介在させるようにして、上記電動モータ側からは振動・
騒音を上記ハウジング側、延いてはステアリングギヤ機
構を含むステアリング装置側へは伝播させないようにし
た、振動・騒音の遮断機能に優れた電動式パワーステア
リング装置を提供しようとするのが、本発明の目的(課
題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、請求項1記載の発明においては、電動モ
ータからの動力を受けてパワーアシスト機能を発揮する
電動式パワーステアリング装置に関して、操舵力を車輪
側へ伝達する部材のいずれかに設けられる従動歯車と、
当該従動歯車と噛合い係合をする駆動歯車と、当該駆動
歯車の回転軸に、間に軸芯の不一致を許容して回転伝達
を行なう継手機構を有した状態でモータ回転軸が連結さ
れる電動モータと、からなるとともに、当該電動モータ
を収容するケーシングと上記駆動歯車を収容するハウジ
ングとの間に所定の厚さを有するゴム状弾性体を介在さ
せた状態で両者を組付けるようにしたパワーアシスト部
を有する構成を採ることとした。
【0005】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、パワーアシスト部を形成するもので
あってステアリング装置に動力を伝達する役目を果す駆
動歯車等の収容されるハウジングと上記電動モータとの
間が、ゴム状弾性体にて隔絶された状態で結合されるこ
ととなり、電動モータ側からの振動・騒音等は上記ゴム
状弾性体のところで遮断されることとなる。その結果、
電動モータのところで発生した振動・騒音等はステアリ
ング装置を介して車室内へは伝播されないようになる。
また、電動モータの回転軸と駆動歯車の回転軸との間に
は所定の継手機構が設けられるようになっているので、
上記ゴム状弾性体の撓み変形によって上記両軸間におい
て、仮に軸ずれ等が生じたとしても、電動モータからの
回転駆動力は、上記継手機構を介して円滑に駆動歯車側
へと伝達され、パワーアシスト部の作動には何ら支障を
来たすことがない。
【0006】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載の
ものと同じである。すなわち、本発明においては、請求
項1記載の電動式パワーステアリング装置に関して、上
記従動歯車を、ラックアンドピニオン式ギヤ機構を形成
するラックバーに対してボールスクリュー機構を介して
同軸上に設けられるボールナットのところに一体的に、
かつ、ステアリングシャフトにつながるピニオンギヤの
設置されるところとは異なったところに設けるように
し、一方、この位置に上記駆動歯車を有するパワーアシ
スト部を設置するようにした構成を採ることとした。
【0007】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいても、上記請求項1記載のものと基本的に
は同じような作用を呈することとなる。これに加えて、
更に、本発明のものにおいては、パワーアシスト部の設
置場所をステアリングシャフトに連結されるピニオンギ
ヤの設置される場所とは異なったところに設定するよう
にしたので、歯車機構の調整作業が円滑に行なわれるよ
うになる。また、上記パワーアシスト部をラックバーの
軸心に対して、その周りに360°の範囲内にて自由に
設置することができるようになり、設置位置等に関し
て、その自由度が高められることとなる。
【0008】次に、請求項3記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1または
請求項2記載のものと同じである。すなわち、本発明に
おいては、請求項1または請求項2記載の電動式パワー
ステアリング装置に関して、上記継手機構をオルダム軸
継手からなるようにした。このような構成を採ることに
より、本発明のものにおいても、上記請求項2記載のも
のと同様、ゴム状弾性体の撓み変形によって上記両軸間
において軸芯ずれ等が生じたとしても、これを許容する
ことができるようになる。
【0009】次に、請求項4記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項2または
請求項3記載のものと同じである。すなわち、本発明に
おいては、請求項2または請求項3記載の電動式パワー
ステアリング装置に関して、上記ラックバーを収容する
ハウジングのところであって上記ラックバーのストロー
クエンド時にラックバーの一部が接触するように形成さ
れるストッパ部のところに、上記ラックバーとの衝撃的
接触を回避するように形成されるものであって弾性体か
らなる緩衝部材を設けるようにした構成を採ることとし
た。このような構成を採ることにより、本発明のものに
おいては、上記ラックバーのストロークエンド時におい
て、ラックバーのハウジングストッパ部への衝撃的な接
触が回避されるようになる。その結果、ストロークエン
ド時における振動・騒音の発生が抑止されるとともに、
ラックバー周りに設けられたボールスクリュー機構部に
おける食い付き現象の発生等を抑止することができるよ
うになる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図5を基に説明する。本実施の形態に関するも
のの、その構成は、図1に示す如く、ステアリングギヤ
装置を形成するラックバー6のところに設けられるもの
であってボールスクリュー機構66(図4参照)を形成
するボールナット62のところに一体的に設けられるね
じ歯車からなる従動歯車61と、当該従動歯車を形成す
るねじ歯車61と噛合い係合をするものであって駆動歯
車1を形成する小ねじ歯車と、当該駆動歯車を形成する
小ねじ歯車1の回転軸11に所定の継手機構2を介し
て、その回転軸(モータ回転軸)31が連結される電動
モータ3と、当該電動モータ3のケーシング35と上記
小ねじ歯車1及び継手機構2等を収容するハウジング1
5との間に設けられるものであって所定の厚さを有する
ゴム状弾性部材5と、からなることを基本とするもので
ある。
【0011】このような構成からなるパワーアシスト部
8が、図3及び図4に示す如く、ラックアンドピニオン
式ギヤ機構9の、ステアリングシャフトに連結されるピ
ニオンギヤ91の設けられるところ(位置)とは別のと
ころ(位置)に設けられるようになっているものであ
る。特に、本実施の形態においては、上記ピニオンギヤ
91とパワーアシスト部8とは、ラックアンドピニオン
式ギヤ機構9を形成するラックバー6の軸線上であっ
て、その平面視において、ほぼ対称形の位置にそれぞれ
が設けられるようになっているものである。このような
配置構成を採ることによって、パワーアシスト部8をピ
ニオンギヤ91が設置されるところから離れた位置に設
けることができるようになり、ステアリングギヤ装置関
連の各種部品が集中するピニオンギヤ91周りの構造を
簡略化することができるようになる。その結果、ステア
リングギヤ装置周りのスペースの有効活用を図ることが
できるようになる。
【0012】次に、このような構成からなる本実施の形
態のものについての、そのパワーアシスト部8について
説明する。その具体的構成について、図1及び図2を基
に説明する。そのうちの一つの例としては、図1に示す
如く、継手機構2にオルダム軸継手を用いるようにした
ものが挙げられる。このものは、図1に示す如く、電動
モータ3の回転軸31と駆動歯車を形成する小ねじ歯車
1の回転軸11との間が、オルダム軸継手2にて連結さ
れるようになっているものである。そして、上記電動モ
ータ3を収容するケーシング35のフランジ部355と
上記小ねじ歯車1等を収容するハウジング15のフラン
ジ部155との間には、所定の厚さを有するゴム状弾性
部材5が設けられるとともに、これら両フランジ部15
5、355間は締結ボルト等からなる締結手段55にて
締め付け固定されるようになっているものである。な
お、上記小ねじ歯車1等を収容するハウジング15と上
記電動モータ3との間にはゴム状弾性部材5が設けられ
るようになっているところから、上記両者間において
は、電動モータ3の作動中にそれぞれの回転軸31、1
1間において軸ずれ等の生ずるおそれがある。これに対
処するために、本実施の形態においては、上記継手機構
としてオルダム軸継手2を設けるようにしている。
【0013】なお、上記継手機構に関しては、オルダム
軸継手2の外に、図2に示すような金属製フレックスカ
ップリング2’からなるものが挙げられる。このもの
は、図2に示す如く、モータ回転軸31と小ねじ歯車1
側の回転軸11との間に設けられるものであって複数の
金属製環状体の組合せ集合体からなるものである。すな
わち、可撓性金属環からなるものである。このような構
成からなる本金属製フレックスカップリング2’は、各
金属製環状体間において微少量ではあるが傾き変位をす
ることができるようになっているので、金属製フレック
スカップリング2’全体としては、所定の撓み変形等が
可能となる。従って、モータ回転軸31と小ねじ歯車1
の回転軸11との間において、軸芯ずれ、あるいは折れ
曲がり現象等が生じたとしても、いずれについても対処
することができるようになる。
【0014】次に、このような構成からなる電動モータ
3のケーシング35と上記継手機構2、2’等の収容さ
れるハウジング15との間における、ゴム状弾性部材5
を用いた結合部の具体的構造について、図5を基に説明
する。すなわち、本結合部の構造は、図5に示す如く、
電動モータ3側のケーシング35のフランジ部355と
ハウジング15のフランジ部155との間に、所定の厚
さを有するものであって両フランジ部155、355の
全面にわたって介在するように設けられるゴム状弾性部
材5を設置するようにしたことを基本とするものであ
る。このような構成からなるものにおいて、上記両フラ
ンジ部155、355間に、ディスタンスピースの役目
を果すカラー51を設け、更に、このようなカラー51
を間に介在させた状態で、ツバ付きの締結ボルト55に
て上記両フランジ部155、355間を締め付け固定す
るようにしているものである。なお、このような構成か
らなるものにおいて、上記両フランジ部155、355
におけるカラー51及び締結ボルト55の装着される部
分の具体的構成は、図5に示す如く、ゴム状弾性部材5
に設けられるものであって、カラー51の外径とほぼ同
等の径を有するように形成されたカラー装着穴511
と、電動モータ3側のケーシング35に設けられるフラ
ンジ部355に設けられるものであってカラー51の外
径よりも、わずかにではあるが大き目の値を有するよう
に設定されるカラー挿入穴356と、からなるようにな
っているものである。このような構成を採ることによっ
て、上記ゴム状弾性部材5が撓み変形をした場合に、上
記締結ボルト55及びカラー51に対して上記電動モー
タ3側のケーシング部35が傾くのを許容するようにし
ているものである。
【0015】次に、このようなラックアンドピニオン式
ギヤ機構9を有する電動式パワーステアリング装置にお
ける、その操舵エンド時、具体的には上記ラックバー6
のストロークエンド時における衝撃緩衝機構について、
図1及び図4を基に説明する。このものは、上記ストロ
ークエンド時においてラックバー6の一部が当該ラック
バー6を収容するハウジング15のストッパ部157に
衝突して金属性の衝撃音を発するのを抑止するようにし
ているものである。その具体的構成は、図1及び図4に
示す如く、ハウジング15の一部に形成されたストッパ
部157のところに、板バネ状あるいは皿バネ状のスプ
リングからなる緩衝部材7を設けるようにしたことであ
る。このようなスプリング状の緩衝部材7を設けること
によって、上記ラックバー6のストロークエンド時にお
いて、当該ラックバー6の一端側に設けられたボールジ
ョイント65の端部等が上記ストッパ部157のところ
に設けられた緩衝部材7のところに接触して、上記ボー
ルジョイント65の端部とストッパ部157との衝撃的
な接触、すなわち、衝突を回避するようにしているもの
である。その結果、ラックバー6のストロークエンド
時、すなわち、本ステアリング装置における操舵エンド
時において、振動・騒音の発生等が抑止されることとな
る。
【0016】次に、本実施の形態のものについての、そ
の作用等について説明する。本実施の形態のものにおい
ては、パワーアシスト部8を形成する小ねじ歯車1等の
収容されるハウジング15と電動モータ3を収容するケ
ーシング35との間が、所定の厚さを有するゴム状弾性
部材5を介した状態で結合されるようになっているの
で、電動モータ3側からの振動・騒音等は上記ゴム状弾
性部材5のところで遮断されることとなる。その結果、
電動モータ3のところで発生した振動・騒音等はステア
リング装置を介して車室内へは伝播されないようにな
る。また、上記電動モータ3の回転軸31と駆動歯車を
形成する小ねじ歯車1の回転軸11との間にはオルダム
軸継手2または金属製フレックスカップリング2’が設
けられるようになっているので、上記ゴム状弾性部材5
の撓み変形によって上記両軸11、31間において、仮
に軸芯ずれ等が生じたとしても、電動モータ3からの回
転駆動力は、上記継手機構2、2’を介して円滑に駆動
歯車である小ねじ歯車1へと伝達されることとなる。な
お、このような構成において、ゴム状弾性部材5の振動
減衰特性は、同部材5の厚さあるいは硬度等を適宜選択
することによって容易に調整することができる。
【0017】また、本実施の形態においては、パワーア
シスト部8を、ラックアンドピニオン式ギヤ機構9の、
ステアリングシャフトに連結されるピニオンギヤ91の
設けられるところ(位置)とは別のところ(位置)に、
すなわち、上記ピニオンギヤ91とパワーアシスト部8
とを、ラックアンドピニオン式ギヤ機構9を形成するラ
ックバー6の軸線上であって、その平面視において、ほ
ぼ対称形の位置に設けるようにしたので、ステアリング
ギヤ装置関連の各種部品が集中するピニオンギヤ91周
りの構造を簡略化することができるようになる。その結
果、ステアリングギヤ装置周りのスペースの有効活用を
図ることができるようになる。
【0018】また、本実施の形態においては、上記ラッ
クバー6を収容するハウジング15のところに設けられ
たストッパ部157のところに、上記ラックバー6のス
トロークエンド時に当該ラックバー6の一方の端部側に
設けられたボールジョイント65の端部等が接触する緩
衝部材7を設けるようにしたので、ラックバー6のスト
ロークエンド時において、振動・騒音の発生を抑止する
ことができるようになる。また、ボールスクリュー機構
66におけるボールナット61の食い付き現象等を抑止
することができるようになる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、電動モータからの動力
を受けてパワーアシスト機能を発揮する電動式パワース
テアリング装置に関して、操舵力を車輪側へ伝達する部
材のいずれかに設けられる従動歯車と、当該従動歯車と
噛合い係合をする駆動歯車と、当該駆動歯車の回転軸
に、間に軸芯の不一致を許容して回転伝達を行なう継手
機構を有した状態でモータ回転軸が連結される電動モー
タと、からなるとともに、当該電動モータを収容するケ
ーシングと上記駆動歯車を収容するハウジングとの間に
所定の厚さを有するゴム状弾性体を介在させた状態で両
者を組付けるようにしたパワーアシスト部を有する構成
を採ることとしたので、パワーアシスト部を形成するも
のであってステアリング装置に動力を伝達する役目を果
す駆動歯車等の収容されるハウジングと上記電動モータ
との間が、ゴム状弾性体にて隔絶された状態で結合され
ることとなり、電動モータ側からの振動・騒音等は上記
ゴム状弾性体のところで遮断されるようになった。その
結果、電動モータのところで発生した振動・騒音等はス
テアリング装置を介して車室内へは伝播されないように
なった。また、電動モータの回転軸と駆動歯車の回転軸
との間には所定の継手機構が設けられるようになってい
るので、上記ゴム状弾性体の撓み変形によって上記両軸
間において、仮に軸ずれ等が生じたとしても、電動モー
タからの回転駆動力は、上記継手機構を介して円滑に駆
動歯車側へと伝達されるようになり、パワーアシスト部
における円滑な作動が確保されるようになった。
【0020】また、本発明においては、上記従動歯車を
ラックアンドピニオン方式のステアリングギヤ装置を形
成するラックバーに設けられるものであって当該ラック
バーに対してボールスクリュー機構を介して同軸上に設
けられるボールナットに一体的に、かつ、ステアリング
シャフトにつながるピニオンギヤの設置されるところと
は異なったところに設けるようにし、一方、上記駆動歯
車を有するパワーアシスト部をこの位置に設置するよう
にした構成を採ることとしたので、パワーアシスト部の
設置場所がステアリングシャフトに連結されるピニオン
ギヤの設置される場所とは異なったところに設定される
ようになり、歯車機構の調整作業等が円滑に行なわれる
ようになった。また、上記パワーアシスト部をラックバ
ーの軸心に対して、その周りに、360°の範囲内にて
自由に設置することができるようになり、設置位置等に
関して、その自由度が高められるようになった。
【0021】また、本発明においては、上記継手機構を
オルダム軸継手からなるようにしたので、ゴム状弾性体
の撓み変形によって上記両軸間において軸芯ずれ等が生
じたとしても、それを許容することができるようになっ
た。
【0022】また、本発明においては、上記ラックバー
を収容するハウジングのところに設けられるストッパ部
のところに、上記ラックバーのストロークエンド時にラ
ックバーの一部が接触するように形成されるものであっ
て弾性体からなる緩衝部材を設けるようにした構成を採
ることとしたので、上記ラックバーのストロークエンド
時において、ラックバーのハウジングストッパ部への衝
撃的な接触が回避されるようになった。その結果、スト
ロークエンド時における衝撃音の発生が抑止されるとと
もに、ラックバー周りに設けられるボールスクリュー機
構部における食い付き現象の発生等を抑止することがで
きるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の主要部を成す継手機構周りの全体構成
を示すものであって継手機構にオルダム軸継手を用いる
ようにしたものについての、その縦断面図である。
【図2】継手機構に金属製フレックスカップリングを採
用するようにしたものについての、その縦断面図であ
る。
【図3】本発明の全体構成を示す平面図である。
【図4】本発明の全体構成を示す縦断面図である。
【図5】本発明にかかるパワーアシスト部におけるゴム
状弾性部材の取付構造を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 駆動歯車(小ねじ歯車) 11 回転軸 15 ハウジング 155 フランジ部 157 ストッパ部 2 継手機構(オルダム軸継手) 2’ 継手機構(金属製フレックスカップリング) 3 電動モータ 31 モータ回転軸 35 ケーシング 355 フランジ部 356 カラー挿入穴 5 ゴム状弾性体(ゴム状弾性部材) 51 カラー 511 カラー装着穴 55 締結手段(締結ボルト) 6 ラックバー 61 従動歯車(ねじ歯車) 62 ボールナット 65 ボールジョイント 66 ボールスクリュー機構 7 緩衝部材 8 パワーアシスト部 9 ラックアンドピニオン式ギヤ機構 91 ピニオンギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鵜飼 文郎 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 川幡 信之 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 Fターム(参考) 3D033 CA04 CA05 CA22 CA23 3J048 AA01 BA24 BC04 BC05 EA21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵力を車輪側へ伝達する部材のいずれ
    かに設けられる従動歯車と、当該従動歯車と噛合い係合
    をする駆動歯車と、当該駆動歯車の回転軸に、間に軸芯
    の不一致を許容して回転伝達を行なう継手機構を有した
    状態でモータ回転軸が連結される電動モータと、からな
    るとともに、当該電動モータを収容するケーシングと上
    記駆動歯車を収容するハウジングとの間に所定の厚さを
    有するゴム状弾性体を介在させた状態で両者を組付ける
    ようにした構成からなるパワーアシスト部を有すること
    を特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電動式パワーステアリン
    グ装置において、上記従動歯車を、ラックアンドピニオ
    ン式ギヤ機構を形成するラックバーに対してボールスク
    リュー機構を介して同軸上に設けられるボールナットの
    ところに一体的に、かつ、ステアリングシャフトにつな
    がるピニオンギヤの設置されるところとは異なったとこ
    ろに設けるようにし、一方、この位置に上記駆動歯車を
    有するパワーアシスト部を設置するようにしたことを特
    徴とする電動式パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の電動式パ
    ワーステアリング装置において、上記継手機構をオルダ
    ム軸継手からなるようにしたことを特徴とする電動式パ
    ワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3記載の電動式パ
    ワーステアリング装置において、上記ラックバーを収容
    するハウジングのところであって上記ラックバーのスト
    ロークエンド時に当該ラックバーの一部が接触するよう
    に形成されたストッパ部のところに、上記ラックバーと
    の衝撃的接触を回避するように形成された緩衝部材を設
    けるようにしたことを特徴とする電動式パワーステアリ
    ング装置。
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