JP2003025838A - 自動車用ドア - Google Patents

自動車用ドア

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JP2003025838A
JP2003025838A JP2001209572A JP2001209572A JP2003025838A JP 2003025838 A JP2003025838 A JP 2003025838A JP 2001209572 A JP2001209572 A JP 2001209572A JP 2001209572 A JP2001209572 A JP 2001209572A JP 2003025838 A JP2003025838 A JP 2003025838A
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glass
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス板10を前後2本のガイドレールでガイ
ドするものであって、ドア1を勢いよく閉めた瞬間にガ
ラス板10が車内方向に過剰に動作しかけた状態のとき、
ガラス板10の撓みを最小限に押えるようにする。 【解決手段】 窓枠の前後に夫々配置されたガラス板案
内用のガイドレールと、ガイドレールにて案内される上
下動自在のガラス板と、ガラス板上下駆動用の駆動装置
とを備え、ドアの腰部の内部空間には、ガラス板の上下
動軌跡に沿って支承杆を配設し、ガラス板の下部には、
上記支承杆と非接触の間隙をもってガラス板と共に上下
動する当て部材を配設し、上記の間隙は、ドアを閉めた
瞬間にガラス板の下部が車内方向に過剰動作しかけたと
き、当て部材が上記支承杆に接するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、窓に設ける上下動
自在のガラス板を、窓における前後に配設される2箇所
の窓枠で支持するように構成してある自動車用ドアに関
する。 【0002】 【従来の技術】従来より広く知られている自動車用ドア
の例としては、図5に示されるようなヒンジドアや、ス
ライドドアの例がある(例えば特開2001−1756
号公報参照)。この図5を用いて従来例を説明する。な
おこの図において用いられている符号は、本願実施例に
おける構成、部材等と機能、性質、特徴等が同旨と理解
できる部分には同じ符号を用いた。 【0003】自動車用ドア1は、ドアパネルユニット
と、ドアモジュールとを備えている。ドアパネルユニッ
トは、ドア1の外壁面を構成するアウタパネル13と、
アウタパネル13の車両内側に設けた補強部材と、ドア
1を車体に取付けるためのヒンジ部材と、アウタパネル
13の車両内側の周縁部に設けたインナパネルなどを備
えている。一方、ドアモジュールは、ドアモジュールの
骨格をなす枠構体を備えている。この枠構体は、車両前
側に位置する前サッシュ6aと、車両後側に位置する後
サッシュ6bと、ドアモジュールの最上部に位置する上
部サッシュ6cと、上部サッシュ6cの下方に位置して
水平方向に延びる中間枠6dと、ドアモジュールの最下
部に位置する下枠6eなどからなる。上部サッシュ6c
は、後述するドアガラス10の上縁10aに沿う形状と
なっている。枠構体にはドアガラス昇降機構20や、ド
アラッチ機構、ラッチ操作機構(ドアインサイドハンド
ル)などが取付けられている。サッシュ6a,6b,6
cとドアガラス昇降機構20およびドアガラス10など
は、ドアガラス昇降装置を構成している。このドアモジ
ュールをドアパネルユニットに組込むには、ドアモジュ
ールの後端部をアウタパネル13と後部インナパネルと
の間に挿入したのち、ドアモジュールの前端部を車両内
側からドアパネルユニットの前部インナパネルに重ねる
方向に動かし、ドアモジュールの下端部をアウタパネル
13と下部インナパネルとの間に落とし込む。そしてド
アモジュールの前端部をボルトによって固定し、ドアモ
ジュールの後端部をボルトによってドアパネルユニット
に固定する。図5に示すようにドアガラス昇降機構20
は、中間枠6dと下枠6eとの間に配されたベースプレ
ート21と、このベースプレート21に固定されて上下
方向に延びる前後一対のフレーム22,23などを備え
ている。フレーム22,23の下端部は、下枠6eに固
定されている。フレーム22,23の上端部と下端部
に、それぞれ上プーリ26,28と下プーリ27,29
が設けられている。またベースプレート21に、駆動プ
ーリ25と、駆動プーリ25を回転させるためのモータ
24が設けられている。このモータ24は、車載バッテ
リ(図示せず)を電源とする正逆回転可能な減速ギヤ付
DCモータである。 【0004】これらのプーリに、ワイヤケーブル等から
なる1本の索条体がX状にクロスした状態で巻掛けられ
ている。すなわちこの索条体は、前側の上プーリ26と
下プーリ27との間に上下方向に張り渡された前側移動
部と、後側の上プーリ28と下プーリ29との間に上下
方向に張り渡された後側移動部と、上プーリ28と駆動
プーリ25との間に斜めに張り渡された第1の斜状部
と、下プーリ27と駆動プーリ25との間に斜めに張り
渡された第2の斜状部と、上プーリ26と下プーリ29
との間に斜めに張り渡された第3の斜状部とを有してい
る。そして第1および第2の斜状部と、第3の斜状部と
がX状にクロスしている。第1の斜状部と第2の斜状部
には、索条体全体に適度な張力を与えることによって索
条体の伸びや弛みを吸収するテンション部材30が設け
られている。前側移動部と後側移動部の各々の上下方向
中間部に、ドアガラス10を支持するためのキャリアプ
レート38が、おおむね水平となるように固定されてい
る。索条体の一端側、すなわち第1の斜状部の端部は駆
動プーリ25に係止され、かつ、ドアガラス10の昇降
ストロークを許容できる長さ分が駆動プーリ25に巻取
られている。索条体の他端側、すなわち第2の斜状部の
端部も駆動プーリ25に係止され、かつ、ドアガラス1
0の昇降ストロークを許容できる長さ分が駆動プーリ2
5における複数回の螺旋溝に巻取られている。従って駆
動プーリ25が時計回り方向に回転したときに、索条体
の第1の斜状部が駆動プーリ25から繰出されるととも
に、第2の斜状部が駆動プーリ25に巻取られ、移動部
が互いに同期して下降することにより、キャリアプレー
ト38とドアガラス10が一体となって下降する。ま
た、駆動プーリ25が反時計回りに回転したときに、第
1の斜状部が駆動プーリ25に巻取られるとともに、第
2の斜状部が駆動プーリ25から繰出され、移動部が互
いに同期して上昇することにより、キャリアプレート3
8とドアガラス10が一体に上昇することになる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来の自動車用ドアで
は、ガラス板10は、図1の状態においては窓枠におけ
る前後2本のサッシュ6a、6bの溝内に設けた弾性材
により支持されている。その為ドア1を勢いよく閉め、
ドアが乗降口の枠に当って急停止した瞬間には、ガラス
板10が慣性で車内側に撓み、乃至はサッシュ内の弾性
材(ブレード)を押潰す状態でガラス板の下部12の部
材が腰部3における空間4に配置されている内部部品に
当る。それにより衝撃音が発生する問題点があった。 【0006】上記問題点解決する為に、従来ドア1にお
ける腰部3内に備えさせる前後2本のガイドレールとし
てのサッシュ6a、6bの中間位置にもう一本のガイド
レールを設け、これら3本のレールでガラス板10を支
持し、上下動させる自動車用ドアがある。このようにす
ると、ドアを閉めたときの安定性は良くなる。しかし、
使用時において、ガラス板10の上下動にレール3本分
の抵抗負荷がかかる。その摺動抵抗により、ガラス板の
上下動が全体に重くなる。その為駆動装置は高出力を要
し、駆動装置を大型化する等の問題点があった。さら
に、上記3本目のレールをガラス板の移動軌跡に合致さ
せること要する。即ち、窓枠における前後2本のガイド
レールとしてのサッシュ6a、6bによって定るガラス
板の移動軌跡に対応させて前後2本のガイドレールの中
間位置にもう一本のガイドレールを正確に配することを
要する。しかしそれには高度な技術を要するので、ドア
の組立てにおいて熟練工を配置するなど人的問題があ
る。また、前後2本のガイドレールの中間位置に追加す
るガイドレールがガラス板の移動軌跡に合致していない
ときには、ガラス板を上下動させる際、きしんだり、ガ
ラス板が上下動しなくなるという問題点があった。 【0007】本件出願の自動車用ドアは、上記従来技術
の問題点を解決する為に提供するものである。本件出願
の目的は、ドアのガラス板を前後2本のガイドレールで
ガイドすることにより、ガラス板を安定した軌跡で上下
動することできる自動車用ドアを提供しようとするもの
である。他の目的は、ドアのガラス板を導く為の最小限
の前後2本でガイドレールでガイドすることにより、摺
動抵抗少なくガラス板を軽く上下動させることができ
る。それにより、駆動装置の出力が小さくて済む自動車
用ドアを提供しようとするものである。 【0008】他の目的は、ガラス板10を前後2本のガ
イドレールでガイドするものであっても、ドア1を勢い
よく閉め、ドアが急停止した瞬間にガラス板10が慣性
で車内側に撓み、乃至はガイドレール内の弾性材(ブレ
ード)を押潰す状態でガラス板の下部12が車内方向に
過剰に動作しかけた状態のとき、ガラス板10の撓み等
を最小限に押えて、ガラス板の下部12が腰部3内の車
内側の空間4bに配置されている内部部品に当たること
による衝撃音の発生を防止すると共にその状態のとき、
ガラス板10の撓みを最小限に押えることにより、ドア
1の腰部3における空間4bを有効に使用することによ
り、大きな内部部品が配置可能になる自動車用ドアを提
供しようとするものである。他の目的は、ドアのガラス
板を導く為のガイドレールを最小限の前後2本でもって
安定的にガラス板10をガイドできるように構成するこ
とにより、従来のようにガラス板の移動軌跡に対応させ
て前後2本のガイドレールの中間位置に、もう一本のガ
イドレールを正確に配置する場合に比較して、組付けが
簡単な自動車用ドアを提供しようとするものである。他
の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明に
より容易に明らかになるであろう。 【0009】 【課題を解決するための手段】本願発明における自動車
用ドアは、自動車における乗降口に対して開閉自在に装
着するようにしたドアであって、そのドアは、上方には
窓を、下方には腰部を備えさせ、さらに上記ドアにおい
ては、上昇状態では上記ドアにおける窓を塞ぎ、下降状
態では上記ドアの腰部の内に形成されている空間に納る
ようにしてある上下動自在のガラス板と、上記ガラス板
の上下動軌跡の前後における窓枠に夫々配置されたガラ
ス板を案内する為のガイドレールと、上記ドアの腰部内
の空間に備えさせた上記ガラス板上下駆動用の駆動装置
とを備える自動車用ドアにおいて、上記腰部の内部空間
にあっては、ガラス板の上下動軌跡の車内側に、ガラス
板の上下動軌跡に沿って支承杆を上下方向に向けて配設
し、一方、ガラス板の下部には、上記支承杆と非接触の
間隙をもってガラス板と共に上下動するように当て部材
を配設し、上記の間隙は、ドアを閉めた瞬間にガラス板
の下部が慣性で車内方向に過剰に動作しかけた状態のと
き、上記当て部材が上記支承杆に接してガラス板の下部
が過度に振動することを防止できるような寸法に設定し
たものである。 【0010】 【発明の実施の形態】以下本願発明の実施の形態を示す
図面について説明する。図1乃至図4において、1は、
自動車における乗降口に対して一端1aを枢着し、他端
1bを水平方向に回動するようにしたドアである。これ
らの図において符号1から42で示される構成部材の構
成、機能等は、前記従来品の同符号のものと同様であ
り、従来より知られた構成と同概念であるが、念のため
以下に説明を加える。ドア1における上方は窓5に、下
方は内部に空間4を備える腰部3に構成してある。窓5
において、6は窓枠を示し、前枠6a、後枠6b、上枠
6c、中間枠6d、下枠6eを備える。上記前枠6a、
後枠6bにはガラス板10を案内する為の一対のガイド
レール7、8が付設されており、ガラス板10について
予定されている上下動軌跡11をガラス板10が上下動
できるように各ガイドレールには図3(C)に例示され
るような案内溝8bが形成してある。さらに、上記上枠
6cにはガラス板10を受け止める為の受溝9が付設さ
れている。これらのガイドレール7、8及び受溝9の夫
々は、ランチャンネルと称され、弾性材で形成されてい
る部材で構成されている。各ランチャンネルにあっては
周知の通り、図3(C)に例示するように両側のブレー
ド8a、8a相互間に案内溝8bが構成される。 【0011】腰部3において、13は外枠を構成するパ
ネル、14は下部においてパネル13に連結させた内
枠、15は作業用透孔を示し、常時は着脱自在のパネル
(一点鎖線15aの位置に設けられる)によって覆われ
る。空間4において、4aはガラス収納空間を示し、4
bはそれより車内寄りの空間で、4cは車外寄り空間で
インパクトバー17等が配置される。16は中間枠6d
に形成したガラス出入口を示し、ゴムなどの弾性材で形
成されたランチャンネルのブレード16aが両側に配置
されている。 【0012】上記ドア1にあっては、上下動自在のガラ
ス板10の上部10aが受溝9に入り、上死点10cに
至る上昇状態では、上記ドア1におけるの窓5を塞ぎ、
ガラス板10の下部10bが下死点10dに至る下降状
態ではガラス板10は上記ドア1のガラス板収納空間4
aに納るようにしてある。 【0013】ドア1の腰部3におけるガラス収納空間4
aに備えさせた上記ガラス板10を上下に駆動する為の
駆動装置20において、ベースパネル21は、両側に一
体的に連結されているステー22、23の上下の部分2
2a、22b、23a、23bを介して内枠14に対
し、ボルトを用いて着脱自在に装着してある。ベースパ
ネル21には、駆動用のモータ24、ワイヤー駆動用の
ドラム25が装着されており、一方、ステー22、23
の上下の部分22a、22b、23a、23bには夫々
プーリー26、27、28、29が設けられている。3
3、34、35は図示の如く上記プーリー等に張設され
たワイヤーを示す。なお、上記モータ24に代えて、従
来品のように周知の手動ハンドルによりドラム25を駆
動するようにしてもよい。 【0014】38はガラス板10の下部にそれを支える
状態で連結してあるキャリアプレートで、これの一端に
はワイヤー33と、ワイヤー35の一端が、キャリアプ
レートの他端にはワイヤー34の一端と、ワイヤー35
の他端が夫々固着されている。なお、ワイヤー33と、
ワイヤー34の夫々の他端は、夫々5〜7回巻きの螺旋
状のワイヤー溝を備えるドラム25の両側に個別に止着
してある。これらの駆動用のモータ24と、ワイヤー駆
動用のドラム25と、プーリー26、27、28、29
と、キャリアプレート38と、ワイヤー33、34、3
5の位置関係及び張設状態は、従来品と同じように、モ
ータ24を一方向に回転させることによりドラム25が
一方向に回り、例えばワイヤー33、34、35が夫々
矢印58方向に移動し、キャリアプレート38を上昇さ
せる。モータ24を逆転させるとワイヤーは逆方向に移
動し、キャリアプレートを下降させる。上記キャリアプ
レート38には、ガラス板10の下端10bが従来品の
ガラス受け41と同様のフック部材で受止められる(フ
ック部材は図1における矢印41の場所に存在するが図
示は省略)と共に、ガラスホルダーなど任意の部材42
を介して一体的な上下動を可能に着脱自在な構成でもっ
て固着されている。なお30は、ワイヤーの伸びや弛み
を取るための公知のテンショナーを示す。 【0015】次に支承杆50と当て部材51とを備える
ガラス板の振止手段49は、常態にあってはガラス板1
0の上下動に対し、何らの実質的負荷を伴うことはな
く、しかしガラス板10に車内方向に向けての圧力が加
えられたときには、その圧力に耐えてガラス板10がラ
ンチャンネルにおけるブレード8a、16aを押潰して
の移動、或はガラス板自体の曲りを防ぐようにしたもの
である。振止手段49において、支承杆50は、ガラス
板10の上下動軌跡11の車内側4b(矢印57方向)
であって、ガラス板10の上下動軌跡11に沿って上下
方向に向けて設けてある。なお本例にあっては、1又は
2本のステー22、23の表面を、ガラス板10の湾曲
した上下動軌跡11に対応させた曲面に形成しておき、
その表面を支承杆として利用したものであるが、独立し
た部材を用いて形成しても良い。 【0016】次に51はガラス板10の下部に設けた当
て部材であり、常時は上記支承杆50と非接触の間隙5
3を維持しながらガラス板10と共に上下動するように
キャリアプレート38に対し任意の取付け手段でもって
着脱自在に配設したものである。当て部材51の材料と
しては支承杆50に衝突したときに大きな音がしない消
音材、例えば硬質ゴム或は合成樹脂製品であってもよ
い。上記の間隙53は次のように定める。ドア1を矢印
57方向に向けて勢いよく閉め、ドアが乗降口の縁に当
って止った瞬間に、ガラス板10の下部12が慣性で車
内方向に過剰に動作しかける。これを放置しておくと、
ガラス板10の下部12は車内方向に過剰に動作し、図
3(A)の内部部品(例えばドラム25)に当り、衝撃
音が発生する。しかし本実施例では、上記車内方向に過
剰に動作しかける状態のとき、当て部材51が支承杆5
0に当り、受け止められてガラス板10の下部12の過
剰な動作が防止される。ことのときには、図3(A)の
ようにガラス板10の下部12におけるキャリアプレー
ト38と、内部部品(例えばドラム25)とは隙間Gが
残り、衝撃音の発生を防止する。上記間隙53は上記の
衝撃防止動作に相応しい寸法にすればよい(例えば5mm
から10mm位の寸法)。一方、ガラス板10が上死点1
0c及び下死点10dに至った状態においては車内方向
に向けての振れは極力小さくするのが好ましい。その場
合は、支承杆50の構成を図2に示されるように支承杆
表面をガラス板10の上下動軌跡11の方向に湾曲さ
せ、そこの上死点対応位置50a(下死点対応位置50
b)における間隙53を夫々中間における間隙53より
も小さく構成するとよい。そこの間隙53は、僅かで、
例えばソフトタッチになる状態でもよい。上記のように
構成すると、ガラス板10が上死点10c及び下死点1
0dに至った状態では横振れを殆ど無くすることができ
る。 【0017】上記構成のものにあっては、ドア1の腰部
3における空間4bに駆動装置20を組付けるとき、上
記のようにガラス板の振止手段49を備えるものであっ
ても、当て部材51はキャリアプレート38と一緒にし
てあり、支承杆50はステーを利用出来る構成であるか
ら、余分な人手間を要することなく組付を可能にする。
さらに、支承杆50を組付けるとき、ガラス板10の下
部における当て部材51に対し支承杆50の表面は間隙
53を介して対応させるものだから、その間隙53の間
隔に多少の誤差があっても(支承杆50の製作、組付精
度が悪くても)上記の機能には何ら支障を起さない。 【0018】 【発明の効果】以上のように本願発明は、ドアのガラス
板10を前後2本のガイドレール7、8でガイドするこ
とにより、ガラス板を安定した軌跡で上下動させること
のできる特長がある。また、ドアのガラス板を導く為の
ガイドレールは、最小限の前後2本でガイドするもので
あるから、摺動抵抗少なくガラス板を軽く上下動するこ
とができる。それにより駆動装置の出力が小さくて済
み、駆動装置が小さくて済む利点がある。 【0019】さらに、ガラス板10を前後2本のガイド
レール7、8でガイドするものであっても、ドア1を勢
いよく閉め、ドアが急停止した瞬間にガラス板10が慣
性で車内側(矢印57方向)に撓み、ガラス板の下部1
2が車内方向に過剰に動作しかけた状態のとき、ガラス
板10の撓みを最小限に押えて、ガラス板の下部12が
腰部3内の車内側の空間4bに配置されている内部部品
に当たることによる衝撃音の発生を防止する特長があ
る。 【0020】さらに、ガラス板10の撓みを最小限に押
える構成であるから、ドア1の腰部3の車内側における
限られた空間4bを広く、有効に使用することが可能に
なる効果がある。このことは、大きな内部部品の配置を
可能にし、内部部品のレイアウトの自由度を高める効果
がある。 【0021】さらに、上記のようにドアのガラス板を導
く為のガイドレール7、8は最小限の前後2本の構成だ
から、従来のようにガラス板の移動軌跡に対応させて前
後2本のガイドレールの中間位置に、ガラス振れ止め用
のもう一本のガイドレールを正確に配する場合に比較し
て、組付けが簡単で機械組付け可能な利点がある。 【0022】さらに、上記のようにガラス板の振止手段
49を備えるものであっても、ドア1の腰部3における
空間4に駆動装置20を組付けるとき、当て部材51
は、ガラス板10の下部に対して備えさせる構成にして
あるから、余分な人手間を要することなく組付を可能に
する特徴がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】 ドアにおける窓枠と、ガラス板、駆動装置と
の関係を示す車両の外側から見た説明用側面図。 【図2】(A)は図1におけるA−A断面図、(B)は
(A)図における当て部材を中心とする部分拡大図。 【図3】(A)は図1におけるB−B断面図、(B)は
図1におけるC−C断面図、(C)は図1におけるD−
D断面図。 【図4】(A)は図1におけるE方向からみた一部破断
図で、ガラス板下部におけるキャリアプレートをワイヤ
で吊るした状態を説明する為の図、(B)はプーリー
と、上死点におけるキャリアプレートと、当て部材と、
支承杆との位置関係を示す図。 【図5】 従来品におけるドアの窓枠と、ガラス板、駆
動装置との関係を示す車両の外側から見た説明用側面
図。 【符号の説明】 1・・・ドア、1a・・・一端、1b・・・他端、3・
・・腰部、4・・・空間、5・・・窓開口部、6・・・
窓枠、6a・・・前枠、6b・・・後枠、6c・・・上
枠、6d・・・中間枠、6e・・・下枠、7・・・ガイ
ドレール、8・・・ガイドレール、8a・・・ブレー
ド、8b・・・案内溝、9・・・受溝、10・・・ガラ
ス板、10a・・・上縁、10b・・・下部、10c・
・・上死点、10d・・・下死点、11・・・上下動軌
跡、12・・・ガラス板の下部、13・・・パネル、1
4・・・内枠、15・・・作業用透孔、16・・・ガラ
ス出入口、16a・・・ブレード、20・・・駆動装
置、21・・・ベースパネル、22・・・ステー、23
・・・ステー、24・・・モータ、25・・・ドラム、
26・・・プーリー、27・・・プーリー、28・・・
プーリー、29・・・プーリー、30・・・テンショナ
ー、33・・・ワイヤー、34・・・ワイヤー、35・
・・ワイヤー、38・・・キャリアプレート、41・・
・ガラス受け、42・・・ガラス連結部材、49・・・
振止手段、50・・・支承杆、50a・・・上死点、5
0b・・・下死点、51・・・当て部材、53・・・間
隙、57,58・・・矢印、G・・・隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 貴士 名古屋市熱田区中出町2丁目64番地 株式 会社アンセイ内 (72)発明者 安藤 芳広 名古屋市熱田区中出町2丁目64番地 株式 会社アンセイ内 Fターム(参考) 3D127 AA04 CB05 CC05 DF09 DF14

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】自動車における乗降口に対して開閉自在に
    装着するようにしたドアであって、そのドアは、上方に
    は窓を、下方には腰部を備えさせ、さらに上記ドアにお
    いては、上昇状態では上記ドアにおける窓を塞ぎ、下降
    状態では上記ドアの腰部の内に形成されている空間に納
    るようにしてある上下動自在のガラス板と、上記ガラス
    板の上下動軌跡の前後における窓枠に夫々配置されたガ
    ラス板を案内する為のガイドレールと、上記ドアの腰部
    内の空間に備えさせた上記ガラス板上下駆動用の駆動装
    置とを備える自動車用ドアにおいて、 上記腰部の内部空間にあっては、ガラス板の上下動軌跡
    の車内側に、ガラス板の上下動軌跡に沿って支承杆を上
    下方向に向けて配設し、一方、ガラス板の下部には、上
    記支承杆と非接触の間隙をもってガラス板と共に上下動
    するように当て部材を配設し、上記の間隙は、ドアを閉
    めた瞬間にガラス板の下部が慣性で車内方向に過剰に動
    作しかけた状態のとき、上記当て部材が上記支承杆に接
    してガラス板の下部が過度に振動することを防止できる
    ような寸法に設定してあることを特徴とする自動車用ド
    ア。
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