JP2003025555A - プリンタにおける紙送り誤差の補正 - Google Patents

プリンタにおける紙送り誤差の補正

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JP2003025555A
JP2003025555A JP2001212280A JP2001212280A JP2003025555A JP 2003025555 A JP2003025555 A JP 2003025555A JP 2001212280 A JP2001212280 A JP 2001212280A JP 2001212280 A JP2001212280 A JP 2001212280A JP 2003025555 A JP2003025555 A JP 2003025555A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタの紙送り誤差を補正して画質を向上
させることが可能な技術を提供する。 【解決手段】 印刷媒体の副走査送り量の補正値を決定
するためのテストパターンとして、異なる補正値を用い
てそれぞれ印刷される複数のカラーパッチを含むテスト
パターンを、1種類のインクを用いて100%未満のイ
ンクデューティで印刷する。例えば、ブラックインクを
用いて、約80%のインクデューティのテストパターン
を印刷する。そして、印刷を行う際に、テストパターン
の印刷結果に応じて設定された補正値に従って副走査送
り量を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷ヘッドを主
走査方向に移動させつつ印刷媒体上にインクドットを記
録することによって印刷を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの出力装置としては、イン
クをヘッドから吐出するインクジェットプリンタやレー
ザプリンタが普及している。特に、近年では、カラーイ
ンクを用いたカラープリンタも広く利用されている。
【0003】また、インクジェットプリンタ用の各種の
印刷媒体が市販されている。異なる印刷媒体では、イン
クの発色性が異なるので、得られる画質にも大きな差異
がある。また、印刷媒体の種類は、印刷媒体の副走査送
り(以下、「紙送り」と呼ぶ)の精度にも影響を与え
る。例えば、表面が滑り易い印刷媒体と、表面が滑り難
い印刷媒体では、同じ送り動作を行っても、実際の送り
量がかなり異なる場合がある。また、紙送りの精度は、
プリンタ毎にかなりばらつく傾向がある。
【0004】紙送り精度の良否は、画質に大きな影響が
ある。しかし、いわゆるインターレース記録モードによ
って印刷を行うプリンタでは、紙送り量を適切に設定す
ることによって、紙送り誤差による画質低下をある程度
抑制することが可能である。ここで、「インターレース
記録モード」とは、副走査方向のドットピッチ(すなわ
ち主走査ラインピッチ)の2倍以上のノズルピッチで配
列されたノズルを有する印刷ヘッドを用いて行う印刷方
法を意味している。このような印刷ヘッドを用いる場合
には、1回の主走査によって記録できる主走査ライン
(ラスタライン)同士の間にはギャップが生じる。そし
て、このギャップを無くするために、ギャップに含まれ
る主走査ラインの数に等しい回数の主走査がさらに必要
となる。このようなインターレース記録モードでは、種
々の送り量を採用することが可能であることが知られて
いる。そこで、従来は、インターレース記録モードにお
ける紙送り量を適切に選択することによって、紙送り精
度のばらつきによる画質の影響を小さく抑えていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような理由か
ら、インターレース記録モードのプリンタでは、紙送り
誤差を直接補正することは、あまり考慮されていなかっ
た。しかし、近年におけるプリンタの高画質の進展に伴
って、インターレース記録モードで印刷を行うプリンタ
においても、紙送り誤差を適切に補正することによっ
て、画質をさらに向上させたいという要望が生じてき
た。このような要望は、インターレース記録モードだけ
を用いるプリンタのみでなく、非インターレース記録モ
ードを用いるプリンタに関しても同様に高まってきてい
る。
【0006】本発明は、上述した従来の課題を解決する
ためになされたものであり、プリンタの紙送り誤差を補
正して画質を向上させることが可能な技術を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するために、本発明の方法は、印刷ヘッド
を主走査方向に移動させつつ印刷媒体上にインクドット
を記録することによって印刷を行う印刷装置における印
刷媒体の副走査送り量の補正方法であって、(a)前記
印刷媒体の副走査送り量の補正値を決定するためのテス
トパターンとして、異なる補正値を用いてそれぞれ印刷
される複数のカラーパッチを含むテストパターンを、1
種類のインクを用いて100%未満のインクデューティ
で印刷する工程と、(b)印刷を行う際に、前記テスト
パターンの印刷結果に応じて設定された補正値に従って
副走査送り量を補正する工程と、を備えることを特徴と
する。
【0008】この方法によれば、1種類のインクを用い
て100%未満のインクデューティでカラーパッチを印
刷するので、紙送り誤差に起因する画像劣化を発見しや
すいカラーパッチを印刷することができる。この結果、
適切な補正値でプリンタの副走査送り誤差を補正して画
質を向上させることが可能である。
【0009】なお、前記インクデューティは、前記印刷
媒体の種類に応じて変更されるようにしてもよい。
【0010】一般に、インクデューティが過度に大きく
なるとインクが滲み易くなり、逆に過度に低くなると紙
送り誤差に起因する画質劣化を発見しにくくなる傾向に
ある。また、インクの滲み易さは、印刷媒体の種類(特
にその表面の特性)に応じて変わるのが普通である。従
って、印刷媒体の種類に応じてインクデューティを変更
するようにすれば、各種類の印刷媒体に適したテストパ
ターンを印刷することが可能である。
【0011】なお、前記複数のカラーパッチは、ブラッ
クインクによって再現されたグレーパッチであるとして
もよい。また、前記グレーパッチのインクデューティ
は、約70%から約90%までの範囲の値であるとして
もよい。
【0012】この構成によれば、紙送り誤差の適切な補
正値を決定し易いテストパターンを印刷することが可能
である。
【0013】なお、前記複数のカラーパッチは、一枚の
印刷媒体上において副走査方向に沿って配列されている
ことが好ましい。
【0014】こうすれば、1枚の印刷媒体上に多くのカ
ラーパッチを印刷できるので、印刷媒体を節約すること
ができる。
【0015】前記印刷ヘッドは、複数のカラーノズル群
が副走査方向に沿って所定の順序で配列されたカラーノ
ズル列と、前記カラーノズル列に並列に配置されたブラ
ックノズル列とを有していてもよい。このとき、前記複
数のカラーパッチは、前記ブラックノズル列に含まれる
複数のブラックノズルのうちの一部のみを用いて印刷さ
れることが好ましい。
【0016】この構成によれば、カラーパッチの間のギ
ャップを比較的小さくすることができるので、1枚の印
刷媒体上により多くのカラーパッチを印刷することが可
能である。
【0017】なお、本発明は、種々の形態で実現するこ
とが可能であり、例えば、副走査送り量(紙送り量)の
補正方法および装置、副走査送りの制御方法および装
置、副走査送り量の補正を考慮した印刷方法および装
置、副走査送り量の補正を考慮して印刷装置を制御する
ための印刷制御装置および方法、それらの方法や装置を
実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプ
ログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログ
ラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の種
々の形態で実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて以下の順序で説明する。 A.装置の全体構成: B.紙送り補正の内容: C.テストパターンの印刷方法と紙送り補正値の決定方
法の詳細: D.変形例:
【0019】A.装置の全体構成:図1は、本発明の一
実施例として印刷システムの構成を示すブロック図であ
る。この印刷システムは、コンピュータ90と、カラー
インクジェットプリンタ20と、を備えている。なお、
プリンタ20とコンピュータ90とを含む印刷システム
は、広義の「印刷装置」と呼ぶことができる。
【0020】コンピュータ90では、所定のオペレーテ
ィングシステムの下で、アプリケーションプログラム9
5が動作している。オペレーティングシステムには、ビ
デオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれ
ており、アプリケーションプログラム95からは、これ
らのドライバを介して、プリンタ20に転送するための
印刷データPDが出力される。画像のレタッチなどを行
うアプリケーションプログラム95は、処理対象の画像
に対して所望の処理を行い、また、ビデオドライバ91
を介してCRT21に画像を表示している。
【0021】アプリケーションプログラム95が印刷命
令を発すると、コンピュータ90のプリンタドライバ9
6が、画像データをアプリケーションプログラム95か
ら受け取り、これをプリンタ20に供給する印刷データ
PDに変換する。プリンタドライバ96の内部には、解
像度変換モジュール97と、色変換モジュール98と、
ハーフトーンモジュール99と、ラスタライザ100
と、ユーザインターフェース表示モジュール101と、
テストパターン供給モジュール102と、色変換ルック
アップテーブルLUTと、が備えられている。
【0022】解像度変換モジュール97は、アプリケー
ションプログラム95で形成されたカラー画像データの
解像度を、印刷解像度に変換する役割を果たす。こうし
て解像度変換された画像データは、まだRGBの3つの
色成分からなる画像情報である。色変換モジュール98
は、色変換ルックアップテーブルLUTを参照しつつ、
各画素ごとに、RGB画像データを、プリンタ20が利
用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。
【0023】色変換された多階調データは、例えば25
6階調の階調値を有している。ハーフトーンモジュール
99は、いわゆるハーフトーン処理を実行してハーフト
ーン画像データを生成する。このハーフトーン画像デー
タは、ラスタライザ100によりプリンタ20に転送す
べきデータ順に並べ替えられ、最終的な印刷データPD
として出力される。なお、印刷データPDは、各主走査
時のドットの形成状態を示すラスタデータと、副走査送
り量を示すデータと、を含んでいる。
【0024】ユーザインターフェース表示モジュール1
01は、印刷に関係する種々のユーザインターフェース
ウィンドウを表示する機能と、それらのウィンドウ内に
おけるユーザの入力を受け取る機能とを有している。
【0025】テストパターン供給モジュール102は、
副走査送り量(「紙送り量」とも呼ぶ)の補正値を決定
するために使用されるテストパターン印刷信号TPSを
ハードディスク92から読み出して、プリンタ20に供
給する機能を有している。また、テストパターン印刷信
号TPSが圧縮データとして格納されている場合には、
その圧縮データを伸張する機能を有している。
【0026】なお、プリンタドライバ96は、印刷デー
タPDやテストパターン印刷信号TPSをプリンタ20
に供給する機能を実現するためのプログラムに相当す
る。プリンタドライバ96の機能を実現するためのプロ
グラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録
された形態で供給される。このような記録媒体として
は、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディ
スク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカー
ド、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピ
ュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)
および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能
な種々の媒体を利用できる。また、このようなコンピュ
ータプログラムを、インターネットを介してコンピュー
タ90にダウンロードすることも可能である。
【0027】プリンタドライバ96を備えたコンピュー
タ90は、印刷データPDやテストパターン印刷信号T
PSをプリンタ20に供給して印刷を行わせる印刷制御
装置として機能する。
【0028】図2は、カラーインクジェットプリンタ2
0の主要な構成を示す概略斜視図である。このプリンタ
20は、用紙スタッカ22と、図示しないステップモー
タで駆動される紙送りローラ24と、プラテン26と、
キャリッジ28と、キャリッジモータ30と、キャリッ
ジモータ30によって駆動される牽引ベルト32と、キ
ャリッジ28のためのガイドレール34とを備えてい
る。キャリッジ28には、多数のノズルを備えた印刷ヘ
ッド36が搭載されている。
【0029】印刷用紙Pは、用紙スタッカ22から紙送
りローラ24によって巻き取られてプラテン26の表面
上を副走査方向へ送られる。キャリッジ28は、キャリ
ッジモータ30により駆動される牽引ベルト32に牽引
されて、ガイドレール34に沿って主走査方向に移動す
る。主走査方向は、副走査方向に垂直である。
【0030】図3は、インクジェットプリンタ20の電
気的な構成を示すブロック図である。このプリンタ20
は、コンピュータ90から供給された信号を受信する受
信バッファメモリ50と、印刷データを格納するイメー
ジバッファ52と、プリンタ20全体の動作を制御する
システムコントローラ54と、メインメモリ56と、E
EPROM58とを備えている。システムコントローラ
54は、さらに、キャリッジモータ30を駆動する主走
査駆動回路61と、紙送りモータ31を駆動する副走査
駆動回路62と、印刷ヘッド36を駆動するヘッド駆動
回路63とが接続されている。
【0031】主走査駆動回路61と、キャリッジモータ
30と、牽引ベルト32(図2)と、ガイドレール34
は、主走査駆動機構を構成している。また、副走査駆動
回路62と、紙送りモータ31と、紙送りローラ24
(図2)は、副走査駆動機構(または「送り機構」と呼
ぶ)を構成している。
【0032】コンピュータ90から転送された印刷デー
タは、一旦、受信バッファメモリ50に蓄えられる。プ
リンタ20内では、システムコントローラ54が、受信
バッファメモリ50から印刷データの中から必要な情報
を読取り、これに基づいて、各駆動回路61,62,6
3に対して制御信号を送る。
【0033】イメージバッファ52には、受信バッファ
メモリ50で受信された複数の色成分の印刷データが格
納される。ヘッド駆動回路63は、システムコントロー
ラ54からの制御信号に従って、イメージバッファ52
から各色成分の印刷データを読出し、これに応じて印刷
ヘッド36に設けられた各色のノズルアレイを駆動す
る。
【0034】図4は、副走査駆動機構の構成を示す斜視
図である。紙送りモータ31の動力は、ギアトレイン4
0を介して紙送りローラ24と排紙ローラ42とに伝達
される。紙送りローラ24には従動ローラ25が設けら
れており、排紙ローラ42にもその従動ローラとしての
ギザローラ44が設けられている。印刷用紙Pは、これ
らのローラによって挟持された状態で送られて、プラテ
ン26上を移動する。
【0035】紙送りローラ24の軸には、符号板46a
とフォトセンサ46bとで構成されるロータリエンコー
ダ46が設けられている。紙送り量(副走査送り量)
は、このロータリエンコーダ46からのパルス信号に応
じて決定される。
【0036】図5は、印刷ヘッド36の下面におけるノ
ズル配列を示す説明図である。この印刷ヘッド36は、
副走査方向SSに沿った一直線上にそれぞれ配列された
ブラックノズル列とカラーノズル列とを有している。本
明細書においては、「ノズル列」を「ノズル群」とも呼
ぶ。
【0037】ブラックノズル列(白丸で示す)は、18
0個のノズル#1〜#180を有している。これらのノ
ズル#1〜#180は、副走査方向に沿って一定のノズ
ルピッチk・Dで配置されている。ここで、Dは副走査
方向SSのドットピッチであり、kは整数である。副走
査方向のドットピッチDは、副走査方向の印刷解像度に
依存した値であり、主走査ライン(ラスタライン)のピ
ッチと等しい。以下では、ノズルピッチk・Dを表す整
数kを、単に「ノズルピッチk」と呼ぶ。ノズルピッチ
kの単位は[ドット]であり、これは副走査方向のドット
ピッチを意味している。
【0038】図5の例では、ノズルピッチk・Dは18
0dpiに相当する値である。副走査方向の印刷解像度
(すなわちドットピッチD)が360dpiのときに
は、ノズルピッチkは2ドットである。また、副走査方
向の印刷解像度が720dpiのときには、ノズルピッ
チkは4ドットである。なお、ノズルピッチkは、1以
上の任意の整数を取り得る。
【0039】カラーノズル列は、イエロー用ノズル群Y
(白三角で示す)と、マゼンタ用ノズル群M(白四角で
示す)と、シアン用ノズル群C(白菱形で示す)とを含
んでいる。なお、この明細書では、有彩色インク用のノ
ズル群を「有彩色ノズル群」とも呼ぶ。各有彩色ノズル
群は、60個のノズル#1〜#60を有している。ま
た、有彩色ノズル群のノズルピッチは、ブラックノズル
列のノズルピッチkと同じである。有彩色ノズル群のノ
ズルは、ブラックノズル列のノズルと同じ副走査位置に
配置されている。
【0040】本明細書においては、図5の印刷ヘッドの
ように、複数の有彩色ノズル群が副走査方向に沿って順
に配列されているカラーノズル列と、これに平行なブラ
ックノズル列とを含む印刷ヘッドを「縦配列ヘッド」と
呼ぶ。これに対して、複数色分のノズル群がほぼ同一の
副走査位置に存在し、それらが主走査方向に沿って順に
並んでいるような印刷ヘッドを、「横配列ヘッド」と呼
ぶ。なお、横配列ヘッドにおいても、各ノズル群を構成
する複数のノズルは副走査方向に沿って配列されてい
る。なお、以下に説明する実施例では、図5に示す縦配
列ヘッドを用いている。
【0041】印刷時には、キャリッジ28(図2)とと
もに印刷ヘッド36が主走査方向に一定速度で移動して
いる間に、各ノズルからインク滴が吐出される。但し、
印刷方式によっては、すべてのノズルが常に使用される
とは限らず、一部のノズルのみが使用される場合もあ
る。
【0042】通常の白黒印刷の際には、180個のブラ
ックノズルがほとんどすべて使用される。一方、カラー
印刷の際には、CMYの各色について60個のノズルが
それぞれ使用されるとともに、ブラックノズルも60個
使用される。カラー印刷の際に使用される60個のブラ
ックノズルは、例えばシアンの60個のノズルと同じ副
走査位置に配置されているノズル#121〜#180で
ある。
【0043】B.紙送り補正の概略:以下に説明するよ
うに、紙送り誤差はプリンタ20の出荷前に補正され、
また、出荷後にユーザが補正することができる。
【0044】図6は、プリンタ20の出荷前における紙
送り補正の手順を示すフローチャートである。ステップ
S1では、プリンタ20で使用が予定されている印刷用
紙(印刷媒体)の種類を順次選択する。印刷用紙の種類
としては、例えば、普通紙や、光沢フィルム、写真用
紙、ロールタイプ写真用紙などがある。ステップS2で
は、印刷解像度が選択される。本実施例では、印刷解像
度として、360×360dpiの低解像度と、720
×720dpiの高解像度の2つの印刷解像度を利用可
能である。なお、本明細書において、印刷解像度は、
(主走査方向解像度)×(副走査方向解像度)と表記さ
れる。
【0045】ステップS3では、選択された印刷用紙を
プリンタ20にセットして、所定のテストパターンを印
刷する。図7は、テストパターンの例を示している。こ
のテストパターンでは、A4サイズの1枚の印刷用紙P
の上に、紙送り補正値δの異なる9つのカラーパッチ
が、副走査方向(図7では上下方向)に沿って配列され
ている。各カラーパッチの高さ(2×LB)と、カラー
パッチ間のギャップGの値は、1枚の印刷用紙P上にす
べてのカラーパッチが収まるように設定されている。こ
れらの値(2×LB,G)については更に後述する。
【0046】各カラーパッチの横に印刷されているパッ
チ番号は、紙送り補正値δに予め関連づけられている。
但し、紙送り補正値δは便宜上描かれているだけであ
り、実際には印刷されない。各カラーパッチは、一様な
濃度のグレー領域を、ブラックインクのみを用いて再現
したグレーパッチである。
【0047】各グレーパッチの上半分と下半分の相対位
置は、紙送り補正値δに応じて調整されている。この結
果、各グレーパッチには、プリンタ20の紙送り誤差と
補正値δとの関係に応じて、主走査方向に平行な黒スジ
や白スジが現れる。図7のテストパターンは、プリンタ
20に紙送り誤差が無い場合に印刷されるものに相当す
る。このとき、パッチ番号5(補正値δ=0)のグレー
パッチには黒スジや白スジが無く、この補正状態が最適
であることが観察できる。なお、紙送り誤差が発生する
と、他のパッチの補正状態が最適となる。
【0048】図8は、グレーパッチの2種類のドット記
録方法を示す説明図である。図8において、矩形の格子
は画素を示しており、斜線でハッチングされた丸はイン
クドットを示している。図8(A)に示す第1の方法で
は、ドットサイズがベタサイズ(100%サイズ)であ
り、ドット記録率が80%である。ここで、「ベタサイ
ズ」とは、すべての画素にそのドットを記録したとき
に、ベタ領域(インクで隙間無く塗りつぶされた画像領
域)を形成できるドットサイズを意味している。一般
に、ベタサイズは、印刷解像度毎に予め決定されてい
る。「ドット記録率」とは、ドットが記録されている画
素の割合を意味している。
【0049】図8(A)のドット記録方法においてドッ
ト記録率を80%に設定している理由は、図7の各グレ
ーパッチにおける黒スジや白スジを検出し易いようにす
るためである。すなわち、ドット記録率を過度に高い値
(例えば100%)に設定すると、インクの滲みが発生
しやすいので、黒スジや白スジを観察し難くなる可能性
がある。一方、ドット記録率を過度に低い値(例えば6
0%)にすると、インクドットがまばらになりすぎて、
やはり黒スジや白スジを観察し難くなる可能性がある。
これに対して、ドット記録率を約80%に設定すれば、
インクの滲みが少なく、また、ドットがかなり稠密に配
置されるので、黒スジや、白スジを発見し易い。なお、
普通紙を用いる場合のグレーパッチのドット記録率とし
ては、100%未満であればよいが、約70%〜約90
%の範囲の値が好ましく、約75%〜約85%の値が更
に好ましく、約80%が最も好ましい。
【0050】図8(B)に示す第1の方法では、ドット
サイズがベタサイズの80%であり、ドット記録率は1
00%である。このドット記録方法によっても、図8
(A)の方法と同様に、黒スジや白スジを発見し易いグ
レーパッチを記録することができる。
【0051】なお、本明細書において、ドットサイズ
(ベタサイズを100%としたときの面積%)とドット
記録率との積を「インクデューティ」と呼ぶ。図8
(A),(B)の2つの方法では、いずれもインクデュ
ーティが80%である。普通紙を用いる場合に、テスト
パターンのグレーパッチのインクデューティとしては、
100%未満であればよいが、約70%〜約90%の範
囲の値が好ましく、約75%〜約85%の値が更に好ま
しく、約80%が最も好ましい。なお、グレーパッチの
インクデューティの値は、印刷媒体の種類(表面の材質
の違い)に応じて異なる値に設定することが好ましい。
【0052】テストパターンとしては、図7に示したも
の以外の種々のパターンを使用可能であり、例えば他の
種類のカラーパッチや、罫線パターンなどを用いること
も可能である。特に、カラーパッチとしては、グレーパ
ッチに限らず、他のインクを用いたカラーパッチを使用
することができる。なお、本明細書において、「カラー
パッチ」とは、ほぼ一様な色に再現された画像領域を意
味している。カラーパッチを用いる際には、黒スジや白
スジを検出し易くするために、1種類のインクのみを用
いてカラーパッチを印刷することが好ましい。なお、テ
ストパターンの印刷方法の詳細については、後述する。
【0053】このプリンタ20における紙送り誤差の主
な要因は、紙送りローラ24(図4)の製造誤差であ
る。この製造誤差は、外径の誤差と、表面粗さの誤差と
を含んでいる。例えば、紙送りローラ24の外径が設計
値よりも大きいと送り誤差がプラスになり、小さいとマ
イナスになる。本実施例では、このような紙送りローラ
24の製造誤差に起因する紙送り誤差の補正を、出荷前
に各プリンタ毎に実施している。従って、紙送りローラ
24の許容誤差をやや大きく設定しても、実際の印刷時
における紙送り誤差がほとんどゼロにすることが可能で
ある。また、紙送りローラ24の製造誤差に対する許容
値を緩和するのに伴って紙送りローラ24の歩留まりが
高くなるので、プリンタ20のコストが低下するという
利点もある。
【0054】図6のステップS4では、印刷された複数
のカラーパッチの中から、最も画質の高いカラーパッチ
を選択し、そのパッチ番号をプリンタ20のEEPRO
M58(図3)内に設定する。図7の例では、黒スジや
白スジの無い中央のカラーパッチのパッチ番号(=5)
がEEPROM58に格納される。なお、出荷前の検査
によって設定された紙送りの補正値を「基準補正値」と
呼ぶ。
【0055】ステップS5では、プリンタ20で使用が
予定されているすべての印刷用紙と、すべての印刷解像
度との組合せに関してステップS1〜S4が終了したか
否かが判断され、終了していなければステップS1に戻
る。ここで、「プリンタ20で使用が予定されているす
べての印刷用紙」とは、プリンタドライバ96(図1)
のプロパティウィンドウでユーザが選択できる用紙の種
類を意味する。「すべての印刷解像度」も同様である。
こうして、印刷用紙と印刷解像度のすべての組合せに関
して紙送りの基準補正値が設定される。
【0056】図9は、ユーザによる紙送り補正の手順を
示すフローチャートである。ステップS11,S12で
はユーザが印刷用紙の種類と印刷解像度を選択し、ステ
ップS13ではテストパターンの印刷指令を入力するこ
とによってテストパターンを印刷させる。図10は、ユ
ーザにテストパターンの印刷指示を許容するユーザイン
ターフェースウィンドウW1の例を示す説明図である。
このウィンドウW1は、プリンタプロパティ内のユーテ
ィリティ用ウィンドウであり、紙送り調整用テストパタ
ーンの印刷指示を入力するためのボタンB1が設けられ
ている。ユーザがボタンB1をクリックすると、テスト
パターン供給モジュール102(図1)が、ハードディ
スク92からテストパターン印刷信号TPSを読み出し
てプリンタ20に供給し、プリンタ20がこれに従って
テストパターンを印刷する。このテストパターンは、出
荷前の紙送り補正で用いられてテストパターン(図7)
と同じものでもよく、あるいは、これとは違うテストパ
ターンでもよい。本実施例では、ユーザによる紙送り補
正においても、図7に示したテストパターンを用いる。
【0057】図8のステップS14では、印刷された複
数のカラーパッチの中から、最も画質の高いカラーパッ
チを選択し、そのパッチ番号を設定する。図11は、好
ましいパッチ番号の設定をユーザに許容するユーザイン
ターフェースウィンドウW2の例を示す説明図である。
このウィンドウW2は、テストパターンが印刷されたと
きに、ユーザインターフェース表示モジュール101
(図1)によって自動的に表示される。このウィンドウ
W2には、好ましいパッチ番号を選択するための複数の
ボタンB11〜B19が設けられている。ユーザがこれ
らのボタンB11〜B19のいずれかをクリックする
と、好ましいパッチ番号がプリンタ20のEEPROM
58(図3)内に設定される。なお、パッチ番号は、図
6のステップS4で設定された基準補正値に置き換わる
ものとしてEEPROM58に登録されてもよく、ある
いは、基準補正値をさらに補正する値としてEEPRO
M58に登録されてもよい。また、ユーザによる送り補
正値を示すパッチ番号は、EEPROM58でなく、プ
リンタドライバ96に登録されるようにしてもよい。
【0058】図9のステップS15では、ユーザの指示
に応じて実際の印刷が実行される。このとき、ステップ
S14で設定された紙送りの補正値に従って紙送りモー
タ31(図3)の動作が制御される。
【0059】このように、本実施例では、ブラックイン
クのみを用い、インクデューティが約80%のグレーパ
ッチをテストパターンとして印刷するので、プリンタ2
0の紙送り誤差に起因する黒スジや白スジを発見し易い
という利点がある。また、1枚の印刷用紙Pの上にすべ
てのグレーパッチが副走査方向に沿って順に配置されて
いるので、テストパターンの印刷のために何枚もの印刷
用紙Pを使用しないで済むという利点がある。
【0060】C.テストパターンの印刷方法と紙送り補
正値の決定方法の詳細:図12は、図6のステップS3
および図9のステップS13においてテストパターンを
印刷する際に使用する紙送りの例を示している。この紙
送りは、360×360dpiの低解像度印刷モード用
のものである。図5でも説明したように、ノズルピッチ
k・Dは180dpiなので、副走査方向の印刷解像度
が360dpiのときには、ノズルピッチを規定する整
数kは2である。
【0061】図12には、パス1〜パス4の4つのパス
における印刷ヘッド36の副走査方向の位置がそれぞれ
示されている。ここで、「パス」とは、1回の主走査を
意味している。なお、図12では、図示の便宜上、印刷
ヘッド36のノズル数が少なく描かれており、ブラック
ノズルの数が9個であり、1色分の有彩色ノズルの数が
3個であるとしている。また、黒く塗りつぶされた図形
は、テストパターンの印刷に使用されるノズルを示して
おり、白い図形は使用されないノズルを示している。本
実施例では、ブラックインクのみを用いてグレーパッチ
を再現するので、有彩色ノズルは使用されず、9個のブ
ラックノズルのうちの3個のノズル#7〜#9のみが使
用される。なお、一部のブラックノズル#7〜#9のみ
を使用する理由は、グレーパッチの高さ(副走査方向の
幅)を低くして、1枚の印刷用紙Pの上に多数のグレー
パッチを印刷できるようにするためである。
【0062】図12の例では、ノズルピッチkは2ドッ
トなので、1回のパスで記録されるラスタライン(主走
査ライン)の間には1ライン分の隙間がある。パス1の
後の紙送り量F1は、1ドットである。従って、パス2
では、パス1で記録されなかった隙間のラインが記録さ
れる。図12の右端には、パス1〜2で記録されるラス
タライン位置が示されている。これから理解できるよう
に、パス1〜2では、ブラックインクで6本の連続した
ラインが記録される。ここで、パス1〜2においてブラ
ックインクで記録された6本のラインを「ブラックバン
ドBB」と呼ぶ。このブラックバンドBBは、ノズルピ
ッチkが1ドットで配列された6個のノズルを有する仮
想的な密ノズル列36aを用いて1回のパスで印刷され
るラスタラインと同じである。換言すれば、パス1〜2
は、図12の右端に示すような密ノズル列36aを用い
た1回のパスと等価である。この密ノズル列36aの高
さLB(「バンド幅」と呼ぶ)は、(使用ノズル個数
N)×(ノズルピッチk)で定義される。図12の例で
は、バンド幅LBは、1色分の有彩色ノズル群の高さL
c1に等しく設定されている。
【0063】パス2の後の紙送り量F2は5ドットであ
り、この紙送りによって、使用されるブラックノズルの
中の上端のノズルが、パス1の終了時にブラックドット
が記録されていない領域の最上端に位置決めされる。こ
のような記録方法は、図12の右端に示した仮想的な密
ノズル列を用いて、1回のパスのたびにバンド幅LBず
つ紙送りする記録方法とほぼ等価であることが理解でき
る。そこで、図12のような紙送りを、「疑似バンド送
り」と呼ぶ。パス2の後の送り量F2は、バンド幅LB
から、その前の送り量F1(=1ドット)を引いた値に
等しい。従って、2回分の送り量F1〜F2の合計ΣF
iは、バンド幅LBに等しくなる。
【0064】パス1〜2では、図7に示した1個のグレ
ーパッチの上半分が印刷され、パス3〜4では、そのグ
レーパッチの下半分が印刷される。従って、図7の各グ
レーパッチの副走査方向の高さは、バンド幅LBの約2
倍である。なお、各カラーパッチを印刷する際には、2
回目のパスの後の送り量F2の値が、紙送り補正値δに
応じて調整される。すなわち、各カラーパッチは、互い
に異なる紙送り誤差を模擬している。
【0065】図13は、720×720dpiの高解像
度印刷モード用の紙送りの例を示している。このとき、
ノズルピッチを規定する整数kは4になるので、パス1
〜4の4回のパスによってラスタラインを隙間無く記録
できる。図13の右端には、パス1〜4で記録されるラ
スタラインを1回のパスで記録できる密ノズル列36b
を示している。この密ノズル列36bの高さLBも、1
色分の有彩色ノズル群の高さLc1に等しい。
【0066】図12,図13の例では、説明の便宜上、
使用するノズル数を3としているが、実際には使用する
ノズル数は数十個以上である。図14は、2つの印刷モ
ードにおける実際の紙送り量の例を示している。このよ
うな実際の紙送り量は、プリンタドライバ96に予め設
定されている。図14(A)は、低解像度印刷モードの
テストパターンに使用される紙送りの例である。このモ
ードでは、ノズルピッチkは2ドットであり、使用ノズ
ル数Nは60個である。また、1回目の送り量F1が1
ドットであり、2回目の送り量F2が119ドットであ
る。これらの2回分の送り量F1〜F2の合計は、バン
ド幅N×k(=120)に等しい。図12は、この紙送
りを簡略化して描いたものである。
【0067】図14(B)は、高解像度印刷モードにお
ける紙送り量の例を示している。このモードでは、3回
の送り量F1〜F3が1ドットであり、4回目の送り量
F4が117ドットである。これらの4回分の送り量F
1〜F4の合計は、バンド幅N×k(=120)に等し
い。図13は、この紙送りを簡略化して描いたものであ
る。
【0068】図12および図13に示したような疑似バ
ンド送りを利用してテストパターンを印刷すると、紙送
り誤差によって各カラーバンドの境界にバンディングが
発生し易いので、紙送り誤差を検出し易いという特徴が
ある。ここで、「バンディング」とは、主走査方向に沿
った筋状の画像劣化部分を意味する。例えば、図7の上
方の4つテストパターンでは上半分と下半分の境界に濃
いバンディング(黒スジ)が発生しており、下方の4つ
のテストパターンでは薄いバンディング(白スジ)が発
生している。白スジは、紙送りが不足している場合に発
生し、黒スジは紙送りが過大である場合に発生する。な
お、バンディングの検出は、肉眼で行ってもよく、ある
いは、テストパターンを撮像して画像処理することによ
って自動的に行ってもよい。
【0069】このように、ノズルピッチkが2以上であ
る印刷ヘッド36を用い、疑似バンド送りでテストパタ
ーン(カラーパッチ)を印刷すると、紙送り誤差を容易
に検出することができるという利点がある。特に、本実
施例では、インクデューティが約80%に設定されてい
るので、紙送り誤差がさらに検出しやすくなっている。
【0070】本実施例において、1種類のインク(ブラ
ックインク)のみを用いてテストパターンを印刷してい
る理由の1つは、カラーパッチ間のギャップG(図7)
を小さくして、1枚の印刷用紙Pの上に多数のカラーパ
ッチを印刷できるようにするためである。図15と図1
6は、ブラックインクのみを用いてグレーパッチを印刷
する方法と、コンポジットブラックを用いてグレーパッ
チを印刷する方法とを比較して示したものである。ここ
で、「コンポジットブラック」とは、CMYの3色のイ
ンクを用いて再現される無彩色を意味している。
【0071】図15には、図12に示した仮想的な密ノ
ズル列36aを用いて2つのグレーパッチGP1,GP
2を印刷する様子が示されている。1つの密ノズル列3
6aを用いた1回のパスによってグレーパッチGP1の
上半分が印刷され、次の1回のパスによって下半分が印
刷される。なお、密ノズル列36aの1回のパスは、図
12に示した印刷ヘッド36の2回のパス(例えばパス
1とパス2)に相当する。
【0072】密ノズル列36aのパス1とパス2の位置
の差ΔL1は、バンド幅LBに等しく設定される。但
し、厳密には、この位置の差ΔL1は、バンド幅LB
と、グレーパッチGP1の紙送り補正値δ(図7)とを
加算した値に等しい。2番目のグレーパッチGP2も、
同様に、密ノズル列36aのパス3とパス4によって印
刷される。
【0073】2つのグレーパッチGP1,GP2のギャ
ップG1は、パス2とパス3における密ノズル列36a
の位置の差ΔL2から、バンド幅LBを減算した値に等
しい。この位置の差ΔL2の値は、任意に設定できるの
で、ギャップG1も任意に設定可能である。
【0074】一方、図16に示すように、コンポジット
ブラックを用いてグレーパッチを印刷する場合には、2
つのグレーパッチGP3,GP4のギャップG2には以
下のような制約が存在する。コンポジットブラックでグ
レーパッチを印刷する場合には、密ノズル列36aを用
いて3回のパスを行うことによって、グレーパッチの上
半分におけるCMYの3色のインクドットを形成する。
図16の例では、パス1〜パス3によってグレーパッチ
GP3の上半分が記録され、パス2〜4によってその下
半分が記録される。
【0075】次のグレーパッチGP4の印刷は、パス4
から開始することができる。このときのギャップG2は
バンド幅LBに等しい。ところで、いわゆるバックフィ
ード(逆方向の紙送り)を行わないとすれば、このギャ
ップG2=LBが、グレーパッチ間の最小のギャップで
ある。バックフィードを行うと、ギア機構のバックラッ
シュなどによる送り誤差が発生するので、通常の印刷で
はバックフィードを行わない。従って、コンポジットブ
ラックでグレーパッチを印刷する場合には、グレーパッ
チ間のギャップG2をバンド幅LB以下にするのは困難
である。従って、グレーパッチ間のギャップを小さくす
るという意味からは、コンポジットブラックを用いるよ
りも単色ブラックを用いることが好ましい。
【0076】なお、テストパターンの印刷の際には、図
7でも説明したように、1枚の印刷用紙P上になるべく
多くのカラーパッチを配置することによって紙資源を節
約することが好ましい。このためには、カラーパッチ間
のギャップをなるべく小さく設定したい。この意味で
は、コンポジットブラックのように複数種類のインクを
用いずに、1種類のインクのみ(例えばブラックインク
のみ)を用いてテストパターンを印刷することが好まし
い。但し、印刷ヘッドとして、図5に示したような縦配
列ヘッドでなく、横配列ヘッド(各色のノズル群が主走
査方向に沿って順に並んでいるヘッド)である場合に
は、図16で説明したようなギャップの制約が無い。従
って、この場合には、複数種類のインクでテストパター
ンを印刷するようにしてもよい。
【0077】テストパターンを表すテストパターン印刷
信号TPSは、プリンタドライバ96(図1)に登録さ
れており、コンピュータ90のハードディスク92内に
プリンタドライバ96用のファイルとして格納されてい
る。このテストパターン印刷信号TPSは、プリンタド
ライバ96からプリンタ20に送信される印刷データP
D(ラスタデータ+紙送り量)と同じ形式を有してい
る。但し、このテストパターン印刷信号TPSは、デー
タ圧縮された形式で格納されていることが好ましい。ユ
ーザがテストパターンの印刷を指示すると、このテスト
パターン印刷信号TPSがテストパターン供給モジュー
ル102によって呼び出され、必要に応じて伸長されて
プリンタ20に転送される。このように、本実施例で
は、テストパターン印刷信号TPSが、そのままプリン
タ20に転送できる形式でプリンタドライバ96に登録
されているので、テストパターンの印刷を短時間で行う
ことができるという利点がある。この利点は、特に、図
7に示したカラーパッチのように、2次元的な広がりの
あるテストパターンを用いるときに顕著である。
【0078】また、本実施例では、テストパターン印刷
信号TPSがプリンタドライバ96のファイルとして格
納されているので、プリンタドライバ96の仕様が変更
されたときに、プリンタドライバ96と一緒にテストパ
ターン印刷信号TPSを同時にバージョンアップするこ
とができるという利点がある。従って、プリンタドライ
バ96で実際に使用される紙送り量に適したテストパタ
ーンを、紙送り量の補正に使用することが可能である。
【0079】ところで、通常のプリンタ20では、複数
種類の紙送り量を利用することが可能である。そこで、
本実施例では、各紙送り量に対して補正値δが決定され
る。図17(A)は、紙送り量Fと補正値δとの関係を
示している。ここで、送り量Fの単位は[ドット]であ
り、補正値δの単位は[パルス]である。図17(B)
は、補正値δの単位を示している。ここでは、紙送り機
構のロータリエンコーダ46(図4)のA相とB相の信
号の1周期が1440dpiに相当するものと仮定して
いる。そこで、本実施例では、エンコーダ46のA相と
B相の信号の1周期(1440dpi)に相当する距離
を、補正値δの単位[パルス]として使用している。
【0080】なお、通常のエンコーダでは、A相とB相
の信号は1/4周期だけ位相がずれているので、1周期
(1440dpi)の1/4の単位で位置を指令するこ
とが可能である。従って、エンコーダ46のA相とB相
の信号の1周期(1440dpi)の1/4周期に相当
する距離を、補正値δの単位[パルス]として使用する
ようにしてもよい。また、エンコーダの出力信号の1周
期の1/2を補正値δの単位として採用してもよい。さ
らに、紙送りモータ31としてステップモータを利用す
る場合には、1ステップパルスを補正値δの単位として
用いることができる。
【0081】送り量の補正値の予測は、例えば、図17
(A)に示すような曲線G1や、原点を通る直線G2の
ような特性曲線(予測曲線)の形状を予め設定しておく
ことによって行うことが可能である。一般には、所定の
予測曲線に従って、代表的な送り量以外の送り量の補正
値を予測するようにすればよい。ここで、「予測曲線」
とは、直線も含む広い意味を有している。
【0082】図17に示した補正値δは、プリンタ20
内の不揮発性メモリ(EEPROM58)や、プリンタ
ドライバ96(具体的にはコンピュータ90のハードデ
ィスク)内に登録される。そして、実際の印刷時には、
紙送り量Fをその補正値δで補正した値が、指令値とし
てシステムコントローラ54から副走査駆動回路62に
与えられる。
【0083】以上のように、本実施例では、テストパタ
ーンの印刷結果に応じて決定された補正値δを用いて紙
送り量を補正するので、紙送り誤差の少ない高画質な印
刷を行うことが可能である。特に、1種類のインク(ブ
ラックインク)のみを用いて、インクデューティが約8
0%のカラーパッチをテストパターンとして印刷してい
るので、紙送り誤差によるバンディングを検出しやす
く、この結果、紙送り誤差の適切な補正値を容易に決定
することが可能である。
【0084】E.変形例:なお、この発明は上記の実施
例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々の態様において実施することが
可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0085】E1.変形例1:上記実施例では、カラー
インクジェットプリンタについて説明したが、本発明
は、モノクロプリンタにも適用可能であり、また、イン
クジェット方式以外のプリンタにも適用可能である。本
発明は、一般に、印刷媒体上に画像の記録を行う印刷装
置に適用可能であり、例えばファクシミリ装置やコピー
機にも適用することが可能である。
【0086】E2.変形例2:上記実施例では、一般
に、ノズルピッチkが2ドット以上である印刷ヘッドを
用いてインターレース記録モードの印刷を行う場合を説
明したが、本発明は密ヘッド(ノズルピッチkが1ドッ
トである印刷ヘッド)を用いて印刷を行う場合にも適用
可能である。
【0087】E3.変形例3:上記実施例では、図5に
示したように、ブラックノズル列とカラーノズル列との
2列構成を有する縦配列ヘッドを用いた場合について説
明したが、本発明は、各色のノズル列がすべて同一の副
走査方向位置にあり、主走査方向に沿って順次並んでい
るような横配列ヘッドにも適用可能である。
【0088】E4.変形例4:また、上記実施例では、
1種類のテストパターンによって補正値を決定していた
が、複数種類のテストパターンを用いて補正値を決定す
るようにしてもよい。例えば、粗調整用の第1のテスト
パターンを用いて粗い補正値を決定し、細調整用の第2
のテストパターンを用いて最終的な細かな補正値を決定
するようにしてもよい。例えば、粗い補正値を10ステ
ップ間隔とし、細かな補正値を1ステップ間隔とするこ
とができる。このように、複数段階の調整を行えば、細
かな補正値を効率良く決定することが可能である。
【0089】E5.変形例5:上記実施例では、テスト
パターンのカラーパッチとして、ブラックインクのみで
再現されたグレーパッチを用いていたが、これ以外のカ
ラーパッチを用いることも可能である。例えば、シアン
インクやマゼンタインクで再現される単色のカラーパッ
チを用いることも可能である。
【0090】E6.変形例6:上記実施例では、テスト
パターンを人間が観察することによって補正値を決定し
ていたが、この代わりに、テストパターンの画質を機械
的に測定する画質測定部を用いて副走査送り誤差の画質
への影響を実測し、その実測結果に応じて補正部が副走
査送りを補正するようにしてもよい。このようにすれ
ば、人手による作業を必要とすることなく、副走査送り
誤差を適切に補正することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として印刷システムの構成を
示すブロック図。
【図2】カラーインクジェットプリンタ20の主要な構
成を示す概略斜視図。
【図3】プリンタ20の電気的な構成を示すブロック
図。
【図4】副走査駆動機構の構成を示す斜視図。
【図5】印刷ヘッド36の下面におけるノズル配列を示
す説明図。
【図6】プリンタの出荷前における紙送り補正の手順を
示すフローチャート。
【図7】テストパターンの例を示す説明図。
【図8】グレーパッチの2種類のドット記録方法を示す
説明図。
【図9】ユーザによる紙送り補正の手順を示すフローチ
ャート。
【図10】ユーザにテストパターンの印刷指示を許容す
るユーザインターフェースウィンドウW1の例を示す説
明図。
【図11】パッチ番号の設定をユーザに許容するユーザ
インターフェースウィンドウW2の例を示す説明図。
【図12】テストパターンを印刷する際に使用する紙送
りの第1の例を示す説明図。
【図13】テストパターンを印刷する際に使用する紙送
りの第2の例を示す説明図。
【図14】実際の紙送りを示す説明図。
【図15】ブラックインクのみを用いてグレーパッチを
印刷する方法を示す説明図。
【図16】コンポジットブラックを用いてグレーパッチ
を印刷する方法を示す説明図。
【図17】紙送り量Fと補正値δとの関係を示す説明
図。
【符号の説明】
20…カラーインクジェットプリンタ 21…CRT 22…用紙スタッカ 24…紙送りローラ 25…従動ローラ 26…プラテン 28…キャリッジ 30…キャリッジモータ 31…紙送りモータ 32…牽引ベルト 34…ガイドレール 36…印刷ヘッド 36a,36b…仮想的な密ノズル列 40…ギアトレイン 42…排紙ローラ 44…ギザローラ 46…ロータリエンコーダ 46a…符号板 46b…フォトセンサ 50…受信バッファメモリ 52…イメージバッファ 54…システムコントローラ 54a…紙送り制御部 56…メインメモリ 58…EEPROM 61…主走査駆動回路 62…副走査駆動回路 63…ヘッド駆動回路 90…コンピュータ 91…ビデオドライバ 92…ハードディスク 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…解像度変換モジュール 98…色変換モジュール 99…ハーフトーンモジュール 100…ラスタライザ 101…ユーザインターフェース表示モジュール 102…テストパターン供給モジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA08 EA11 EB27 EC12 EC34 EC69 EC71 EC72 EC73 EC78 EE09 FA10 HA22 HA29 2C061 AP03 AP04 AQ05 AR01 KK18 KK26 2C062 KA05 2C480 CA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ヘッドを主走査方向に移動させつつ
    印刷媒体上にインクドットを記録することによって印刷
    を行う印刷装置における印刷媒体の副走査送り量の補正
    方法であって、(a)前記印刷媒体の副走査送り量の補
    正値を決定するためのテストパターンとして、異なる補
    正値を用いてそれぞれ印刷される複数のカラーパッチを
    含むテストパターンを、1種類のインクを用いて100
    %未満のインクデューティで印刷する工程と、(b)印
    刷を行う際に、前記テストパターンの印刷結果に応じて
    設定された補正値に従って副走査送り量を補正する工程
    と、を備えることを特徴とする補正方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の補正方法であって、 前記インクデューティは、前記印刷媒体の種類に応じて
    変更される、補正方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の補正方法であっ
    て、 前記複数のカラーパッチは、ブラックインクによって再
    現されたグレーパッチである、補正方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の補正方法であって、 前記グレーパッチのインクデューティは、約70%から
    約90%までの範囲の値である、補正方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の補
    正方法であって、前記複数のカラーパッチは、一枚の印
    刷媒体上において副走査方向に沿って配列されている、
    補正方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の補正方法であって、 前記印刷ヘッドは、複数のカラーノズル群が副走査方向
    に沿って所定の順序で配列されたカラーノズル列と、前
    記カラーノズル列に並列に配置されたブラックノズル列
    とを有しており、 前記複数のカラーパッチは、前記ブラックノズル列に含
    まれる複数のブラックノズルのうちの一部のみを用いて
    印刷される、補正方法。
  7. 【請求項7】 印刷ヘッドを主走査方向に移動させつつ
    印刷媒体上にインクドットを記録することによって印刷
    を行う印刷装置であって、 複数のノズルを有する印刷ヘッドと、 前記印刷ヘッドを前記主走査方向に移動させる主走査駆
    動部と、 前記印刷媒体を間欠的な多数回の送りで前記副走査方向
    に移動させる副走査駆動部と、 前記印刷ヘッドの主走査中に前記複数のノズルからイン
    ク滴を吐出させるヘッド駆動部と、 前記主走査駆動部と前記副走査駆動部と前記ヘッド駆動
    部とを制御する制御部と、を備え、 前記制御部は、(a)前記印刷媒体の副走査送り量の補
    正値を決定するためのテストパターンとして、異なる補
    正値を用いてそれぞれ印刷される複数のカラーパッチを
    含むテストパターンを、1種類のインクを用いて100
    %未満のインクデューティで印刷するテストパターン印
    刷モードを有しており、(b)印刷を行う際に、前記テ
    ストパターンの印刷結果に応じて設定された補正値に従
    って副走査送り量を補正するとともに、補正した副走査
    送り量を示す指令値を前記副走査駆動部に供給すること
    を特徴とする印刷装置。
  8. 【請求項8】 印刷ヘッドを主走査方向に移動させつつ
    印刷媒体上にインクドットを記録することによって印刷
    を行う印刷装置を含むコンピュータに、印刷媒体の副走
    査送り量の補正を行わせるためのコンピュータプログラ
    ムであって、(a)前記印刷媒体の副走査送り量の補正
    値を決定するためのテストパターンとして、異なる補正
    値を用いてそれぞれ印刷される複数のカラーパッチを含
    むテストパターンを、1種類のインクを用いて100%
    未満のインクデューティで印刷する工程と、(b)印刷
    を行う際に、前記テストパターンの印刷結果に応じて設
    定された補正値に従って副走査送り量を補正する工程
    と、を前記コンピュータに実現させるプログラムを備え
    ることを特徴とするコンピュータプログラム。
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