JP2003025098A - 粉末成形機のフィーダ - Google Patents
粉末成形機のフィーダInfo
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- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B15/00—Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
- B30B15/30—Feeding material to presses
- B30B15/302—Feeding material in particulate or plastic state to moulding presses
- B30B15/304—Feeding material in particulate or plastic state to moulding presses by using feed frames or shoes with relative movement with regard to the mould or moulds
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダイス面に沿って前後に往復移動し、給粉口
から粉末を供給して、その下方の開口からダイキャビテ
ィ内に粉末を充填する給粉装置において、フィーダボッ
クス内の粉体の密度を均一にし、ダイキャビティに粉末
を均一に充填することができ、しかも、構造が簡単な粉
末フィーダを提供する。 【解決手段】 フィーダボックスに、少なくともフィー
ダボックス内の側壁及びダイス面との間に粉末が流動可
能な隙間を隔てて仕切り部材を設け、前記仕切り部材を
境にしてフィーダボックスの後方の給粉口側に貯粉室、
前方側に充填室を備えたことを特徴とする粉末成形機の
フィーダ。
から粉末を供給して、その下方の開口からダイキャビテ
ィ内に粉末を充填する給粉装置において、フィーダボッ
クス内の粉体の密度を均一にし、ダイキャビティに粉末
を均一に充填することができ、しかも、構造が簡単な粉
末フィーダを提供する。 【解決手段】 フィーダボックスに、少なくともフィー
ダボックス内の側壁及びダイス面との間に粉末が流動可
能な隙間を隔てて仕切り部材を設け、前記仕切り部材を
境にしてフィーダボックスの後方の給粉口側に貯粉室、
前方側に充填室を備えたことを特徴とする粉末成形機の
フィーダ。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は粉末成形金型に粉末
を充填するためのフィーダに関する。
を充填するためのフィーダに関する。
【０００２】
【従来の技術】粉末成形金型に粉末を充填する粉末フィ
ーダは、下方が開口しているフィーダボックスの後方側
の給粉口に、上方に設置した粉末ホッパーからフレキシ
ブルホースを経て粉末を供給した後、フィーダボックス
をダイスの上面に沿ってダイキャビティの上部まで前進
させてダイキャビティに粉末を充填し、後退する際にフ
ィーダボックスの下端面で粉末を擦り切り、必要量の粉
末が充填されるようになっている。 ダイキャビティに
粉末を充填するときには、予めダイキャビティを形成し
ておく方法（落とし込み充填）や、ダイキャビティのな
い状態の金型上にシューボックスを移動した後、キャビ
ティを徐々に形成させて粉末を吸い込む方法（吸い込み
充填）がある。
ーダは、下方が開口しているフィーダボックスの後方側
の給粉口に、上方に設置した粉末ホッパーからフレキシ
ブルホースを経て粉末を供給した後、フィーダボックス
をダイスの上面に沿ってダイキャビティの上部まで前進
させてダイキャビティに粉末を充填し、後退する際にフ
ィーダボックスの下端面で粉末を擦り切り、必要量の粉
末が充填されるようになっている。 ダイキャビティに
粉末を充填するときには、予めダイキャビティを形成し
ておく方法（落とし込み充填）や、ダイキャビティのな
い状態の金型上にシューボックスを移動した後、キャビ
ティを徐々に形成させて粉末を吸い込む方法（吸い込み
充填）がある。
【０００３】このような粉末フィーダを用いて、例え
ば、板状の圧粉体、或いはリング状の圧粉体を成形する
ために粉末を充填すると、ダイキャビティの前後方向や
左右方向の粉末充填量にばらつきを生じことがあり、こ
れを圧縮成形すると密度が不均一な成形体になる。この
ようになる主な原因は、フィーダボックス内にあった粉
体の密度が、粉末供給パイプ附近では粉末の流入によっ
て高くなり、それから離れた場所では比較的低いためで
ある。図７は、フィーダボックス１がダイキャビティ８
の上にある状態を示したもので、（ａ）は粉末供給パイ
プ６が矢印で示される粉末フィーダの進退方向に平行に
設置されたもの、（ｂ）粉末供給パイプ６が進退方向に
対して斜めに設置されたものである。ダイキャビティ８
がリング状の場合、粉末の充填密度は、（ａ）では前後
の斜線で示した部分、（ｂ）では上側の斜線で示した部
分が高くなり、成形体の平均密度を７.０ｇ／ｃｍ３と
したとき、斜線部分と他の部分では密度が約０.１〜０.
２ｇ／ｃｍ３異なる。このような状態を改善する手段と
しては、粉末冶金技術講座４「金属粉の成形」１３９頁
（日刊工業新聞社 昭和３９年８月２５日発行）の図３・
４０に示されているように、（１）フィーダボックス内
に攪拌羽根（アジテーター）を設けて攪拌するとか、
（２）ダイス面より上方に複数の仕切り縦板を等間隔に
設ける方法がある。また、実公昭５９−３２５６８号公
報に記載されているように、（３）フィーダボックス内
のダイス面より上方に水平に網を設けて、ダイキャビテ
ィには網を通過させた粉末を充填させるもの、特開平１
０−５８１９８号公報に記載されているように、（４）
フィーダボックス内にダイキャビティ内に落下すること
がない大きさの複数の鋼球を、遊びがあるように装入
し、粉末の攪拌及び鋼球の隙間を通過した粉末を充填す
るものがある。
ば、板状の圧粉体、或いはリング状の圧粉体を成形する
ために粉末を充填すると、ダイキャビティの前後方向や
左右方向の粉末充填量にばらつきを生じことがあり、こ
れを圧縮成形すると密度が不均一な成形体になる。この
ようになる主な原因は、フィーダボックス内にあった粉
体の密度が、粉末供給パイプ附近では粉末の流入によっ
て高くなり、それから離れた場所では比較的低いためで
ある。図７は、フィーダボックス１がダイキャビティ８
の上にある状態を示したもので、（ａ）は粉末供給パイ
プ６が矢印で示される粉末フィーダの進退方向に平行に
設置されたもの、（ｂ）粉末供給パイプ６が進退方向に
対して斜めに設置されたものである。ダイキャビティ８
がリング状の場合、粉末の充填密度は、（ａ）では前後
の斜線で示した部分、（ｂ）では上側の斜線で示した部
分が高くなり、成形体の平均密度を７.０ｇ／ｃｍ３と
したとき、斜線部分と他の部分では密度が約０.１〜０.
２ｇ／ｃｍ３異なる。このような状態を改善する手段と
しては、粉末冶金技術講座４「金属粉の成形」１３９頁
（日刊工業新聞社 昭和３９年８月２５日発行）の図３・
４０に示されているように、（１）フィーダボックス内
に攪拌羽根（アジテーター）を設けて攪拌するとか、
（２）ダイス面より上方に複数の仕切り縦板を等間隔に
設ける方法がある。また、実公昭５９−３２５６８号公
報に記載されているように、（３）フィーダボックス内
のダイス面より上方に水平に網を設けて、ダイキャビテ
ィには網を通過させた粉末を充填させるもの、特開平１
０−５８１９８号公報に記載されているように、（４）
フィーダボックス内にダイキャビティ内に落下すること
がない大きさの複数の鋼球を、遊びがあるように装入
し、粉末の攪拌及び鋼球の隙間を通過した粉末を充填す
るものがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】これらの改善手段は、
それぞれ効果があるが、（１）では回転手段があり、粉
末フィーダが大きくなり、耐久性が悪いこと、（２）や
（３）では粉末供給パイプ附近の粉末が依然と多いまま
であるため均質性に劣り、（４）では球によりダイキャ
ビティの入り口部を摩耗させる、等の欠点がある。この
ような従来の技術状態に鑑み、この発明の目的は、フィ
ーダボックス内の粉体の密度が均一であり、ダイキャビ
ティに粉末を均一に充填することができ、かつ構造が簡
単な粉末フィーダを提供することにある。
それぞれ効果があるが、（１）では回転手段があり、粉
末フィーダが大きくなり、耐久性が悪いこと、（２）や
（３）では粉末供給パイプ附近の粉末が依然と多いまま
であるため均質性に劣り、（４）では球によりダイキャ
ビティの入り口部を摩耗させる、等の欠点がある。この
ような従来の技術状態に鑑み、この発明の目的は、フィ
ーダボックス内の粉体の密度が均一であり、ダイキャビ
ティに粉末を均一に充填することができ、かつ構造が簡
単な粉末フィーダを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の粉末成形におけるフィーダは、フィーダボ
ックス内に少なくとも側壁及びダイス面との間に粉末が
流動可能な隙間を形成して仕切り部材を設け、前記仕切
り部材を境にしてシューボックスの後方の給粉口側に貯
粉室、前方側に充填室を備えた構造を特徴とする。この
仕切り部材は、板状、網状、櫛状の何れかであって、フ
ィーダボックスの上壁から垂直に又は給粉口方向に傾斜
して垂下する。また、仕切り部材は、ダイス面との隙間
間隔を調整することができるように昇降可能とし、希望
する位置に固定することができる構造が好ましい形態で
ある。また、フィーダボックスをその進退移動方向に２
個結合して、各フィーダボックスに性質の異なる粉末を
供給する２層充填用の形態、及びこの２層充填用のフイ
ーダを並列に結合して設置し、前方の各フィーダボック
スの貯粉室へ粉末を供給する給粉パイプを、源流のパイ
プから二股に分かれたＹ字状とし、その源流のパイプを
並列するフィーダボックスの中間に配置し、しかもＹ字
状の給粉パイプをフィーダの後方側に傾斜して設置した
形態が包含される。
に、本発明の粉末成形におけるフィーダは、フィーダボ
ックス内に少なくとも側壁及びダイス面との間に粉末が
流動可能な隙間を形成して仕切り部材を設け、前記仕切
り部材を境にしてシューボックスの後方の給粉口側に貯
粉室、前方側に充填室を備えた構造を特徴とする。この
仕切り部材は、板状、網状、櫛状の何れかであって、フ
ィーダボックスの上壁から垂直に又は給粉口方向に傾斜
して垂下する。また、仕切り部材は、ダイス面との隙間
間隔を調整することができるように昇降可能とし、希望
する位置に固定することができる構造が好ましい形態で
ある。また、フィーダボックスをその進退移動方向に２
個結合して、各フィーダボックスに性質の異なる粉末を
供給する２層充填用の形態、及びこの２層充填用のフイ
ーダを並列に結合して設置し、前方の各フィーダボック
スの貯粉室へ粉末を供給する給粉パイプを、源流のパイ
プから二股に分かれたＹ字状とし、その源流のパイプを
並列するフィーダボックスの中間に配置し、しかもＹ字
状の給粉パイプをフィーダの後方側に傾斜して設置した
形態が包含される。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、図１〜図６に基づいて本発
明の形態を説明する。図１は、本発明の粉末フィーダの
構造を示す縦断面図である。フィーダボックス１は、従
来のものの外観と同様である。すなわち、下方が開口
し、前方（図の左側）の上面を成形装置の上パンチ９４
と干渉しないように傾斜面とし、後方側の上部からは粉
末ホッパー（図示せず）から粉末７を導く給粉パイプ６
を経由してパイプ状の給粉口２を設ける。フィーダボッ
クス１の内部には、給粉口２に対向するように仕切り部
材３を垂下することにより、給粉口２側に貯粉室４、前
方側に充填室５を形成する。フィーダボックス１は、ア
クチエータ（図示せず）によりダイ９１の上面を図面の
左右方向に進退し、図１に示す位置に前進したとき、ダ
イ９１、コアロツド９３、下パンチ９２によって形成さ
れるダイキャビティ８にフィーダボックス１の充填室５
にある粉末７を充填する。
明の形態を説明する。図１は、本発明の粉末フィーダの
構造を示す縦断面図である。フィーダボックス１は、従
来のものの外観と同様である。すなわち、下方が開口
し、前方（図の左側）の上面を成形装置の上パンチ９４
と干渉しないように傾斜面とし、後方側の上部からは粉
末ホッパー（図示せず）から粉末７を導く給粉パイプ６
を経由してパイプ状の給粉口２を設ける。フィーダボッ
クス１の内部には、給粉口２に対向するように仕切り部
材３を垂下することにより、給粉口２側に貯粉室４、前
方側に充填室５を形成する。フィーダボックス１は、ア
クチエータ（図示せず）によりダイ９１の上面を図面の
左右方向に進退し、図１に示す位置に前進したとき、ダ
イ９１、コアロツド９３、下パンチ９２によって形成さ
れるダイキャビティ８にフィーダボックス１の充填室５
にある粉末７を充填する。
【０００７】図２は図１のII−II線における横断面図で
ある。同図に示すように仕切り部材３は、給粉口２に対
向した板状の部材であり、フィーダボックス１の側壁と
に隙間３ａ、３ａを形成し、ダイ９１の上面との間に隙
間３ｂを形成する。仕切り部材３は、給粉口２から流入
する粉末７を堰き止め、貯粉室４内に粉末７を蓄える。
また、隙間３ａ、３ａ、３ｂは、貯粉室４内の粉末７が
充填室５内へ適度に流動するために必要な間隔に設定す
る。鉄粉を主とする通常の粉末７では、隙間３ａ、３
ａ、３ｂは１０〜１５ｍｍ程度である。 充填室５への
粉末の移動は、粉末７の自然流動、或いはフィーダボッ
クス１の振動や揺動でも行われるが、主にはフィーダボ
ックス１が後退（図の右方向）するときに隙間３ｂから
移動する。充填室５に移動した粉末７は、貯粉室４の下
部にある粉末７が間欠的に順次供給されたものであるか
ら、給粉パイプ６から流入する粉末７の自重や圧力の影
響がなく、粉体密度が安定しているため、ダイキャビテ
ィ８への充填のばらつきを少なくすることができる。
ある。同図に示すように仕切り部材３は、給粉口２に対
向した板状の部材であり、フィーダボックス１の側壁と
に隙間３ａ、３ａを形成し、ダイ９１の上面との間に隙
間３ｂを形成する。仕切り部材３は、給粉口２から流入
する粉末７を堰き止め、貯粉室４内に粉末７を蓄える。
また、隙間３ａ、３ａ、３ｂは、貯粉室４内の粉末７が
充填室５内へ適度に流動するために必要な間隔に設定す
る。鉄粉を主とする通常の粉末７では、隙間３ａ、３
ａ、３ｂは１０〜１５ｍｍ程度である。 充填室５への
粉末の移動は、粉末７の自然流動、或いはフィーダボッ
クス１の振動や揺動でも行われるが、主にはフィーダボ
ックス１が後退（図の右方向）するときに隙間３ｂから
移動する。充填室５に移動した粉末７は、貯粉室４の下
部にある粉末７が間欠的に順次供給されたものであるか
ら、給粉パイプ６から流入する粉末７の自重や圧力の影
響がなく、粉体密度が安定しているため、ダイキャビテ
ィ８への充填のばらつきを少なくすることができる。
【０００８】図３に示すフィーダボックス１は、仕切り
部材３が後方側に傾斜し、粉末７の流入方向に略直角に
対面させたもので、フィーダボックス１の大きさや粉末
７の性質等に応じて、このような構成にすることもでき
る。また、仕切り部材３は、フィーダボックス１の上壁
を貫通し上下に移動可能とし、固定部３ｃに設けたナッ
ト（図示せず）等を用いて所定位置に固定できる構造と
する。この場合、仕切り部材３の上下の移動によって、
ダイ面との隙間３ｂの間隔を調整して、充填室５の粉末
７の高さを変更することができる。充填室５内の粉末７
の高さ（深さ）は、ダイキャビティ８の深さとほぼ同じ
か、あるいは１.５倍程度とする。粉末を深くしてもよ
いが、フィーダボックス１を高くする必要があり、粉末
充填を完了して、フィーダボックス１を後退させ、上パ
ンチ９４を下降するときに、フィーダボックス１と上パ
ンチ９４とが干渉しやすい状態になるため、成形装置の
構造によって制約される。
部材３が後方側に傾斜し、粉末７の流入方向に略直角に
対面させたもので、フィーダボックス１の大きさや粉末
７の性質等に応じて、このような構成にすることもでき
る。また、仕切り部材３は、フィーダボックス１の上壁
を貫通し上下に移動可能とし、固定部３ｃに設けたナッ
ト（図示せず）等を用いて所定位置に固定できる構造と
する。この場合、仕切り部材３の上下の移動によって、
ダイ面との隙間３ｂの間隔を調整して、充填室５の粉末
７の高さを変更することができる。充填室５内の粉末７
の高さ（深さ）は、ダイキャビティ８の深さとほぼ同じ
か、あるいは１.５倍程度とする。粉末を深くしてもよ
いが、フィーダボックス１を高くする必要があり、粉末
充填を完了して、フィーダボックス１を後退させ、上パ
ンチ９４を下降するときに、フィーダボックス１と上パ
ンチ９４とが干渉しやすい状態になるため、成形装置の
構造によって制約される。
【０００９】仕切り部材３は、板状に限らず、前記の作
用をするような隙間をもつ網状や櫛状のものにすること
ができる。また、上述の本発明の粉末フィーダには、粉
末の充填性を向上させるために通気口を設けたり、吸気
手段、或いは振動付与手段を付設してもよい。
用をするような隙間をもつ網状や櫛状のものにすること
ができる。また、上述の本発明の粉末フィーダには、粉
末の充填性を向上させるために通気口を設けたり、吸気
手段、或いは振動付与手段を付設してもよい。
【００１０】次に、図４及び図５に示す粉末フィーダ
は、前記のフィーダボックス１を移動方向に２個直列に
結合した構造のものである。フィーダボックス１ａとフ
ィーダボックス１ｂには、異なる性質の粉末７ａ、７ｂ
を供給し、ダイキャビティ８に粉末を２層に積層するた
めに用いる。例えば、１層が低級材料、２層目が耐摩耗
性の高い高級材料とされる内燃機関のバルブシート等の
製造に適用される。後方側のフィーダボックス１ａは、
前記と同様な構造である。前方側のフィーダボックス１
ｂが、後方側のフィーダボックス１ａと異なる点は、給
粉口２ｂは貯粉室４２の中心から偏った位置にあり、給
粉パイプ６は、ダイキャビティ８に降下する上パンチ９
４と干渉しないように斜め方向から進入している。ま
た、仕切り部材３２も給粉口２ｂの粉末流入方向に対面
するように傾いて設けられている。仕切り部材３２の作
用は前述のものと同様である。
は、前記のフィーダボックス１を移動方向に２個直列に
結合した構造のものである。フィーダボックス１ａとフ
ィーダボックス１ｂには、異なる性質の粉末７ａ、７ｂ
を供給し、ダイキャビティ８に粉末を２層に積層するた
めに用いる。例えば、１層が低級材料、２層目が耐摩耗
性の高い高級材料とされる内燃機関のバルブシート等の
製造に適用される。後方側のフィーダボックス１ａは、
前記と同様な構造である。前方側のフィーダボックス１
ｂが、後方側のフィーダボックス１ａと異なる点は、給
粉口２ｂは貯粉室４２の中心から偏った位置にあり、給
粉パイプ６は、ダイキャビティ８に降下する上パンチ９
４と干渉しないように斜め方向から進入している。ま
た、仕切り部材３２も給粉口２ｂの粉末流入方向に対面
するように傾いて設けられている。仕切り部材３２の作
用は前述のものと同様である。
【００１１】粉末の充填方法は、下パンチ９２を上昇さ
せ、ダイキャビティ８を形成していない状態で、粉末フ
ィーダを前進（図の左方向）させ、後方のフィーダボッ
クス１ａの充填室５１をダイキャビティ８を覆う位置で
停止させ、下パンチ９２を所定量だけ下降させて粉末７
ａを充填する。次いで、粉末フィーダを後退させ（図の
右方向に移動）、フィーダボックス１ｂの充填室５２を
ダイキャビティ８を覆う位置で停止させ、下パンチ９２
を所定量だけ下降させて粉末７ｂを充填する。粉末フィ
ーダを更に後退させる最中に、上パンチ９４が下降し始
め、フィーダボックス１ｂの下端面で充填された粉末７
ｂは擦り切られ、充填が完了する。
せ、ダイキャビティ８を形成していない状態で、粉末フ
ィーダを前進（図の左方向）させ、後方のフィーダボッ
クス１ａの充填室５１をダイキャビティ８を覆う位置で
停止させ、下パンチ９２を所定量だけ下降させて粉末７
ａを充填する。次いで、粉末フィーダを後退させ（図の
右方向に移動）、フィーダボックス１ｂの充填室５２を
ダイキャビティ８を覆う位置で停止させ、下パンチ９２
を所定量だけ下降させて粉末７ｂを充填する。粉末フィ
ーダを更に後退させる最中に、上パンチ９４が下降し始
め、フィーダボックス１ｂの下端面で充填された粉末７
ｂは擦り切られ、充填が完了する。
【００１２】図６は、前記の図４に示した粉末フィーダ
を並列に結合したもので、成形金型にダイキャビティを
２個（８ａ、８ｂ）設けて、成形能率を高めた粉末成形
装置に用いられるものである。前方の各フィーダボック
ス１ｂ、１ｄの貯粉室４ｂ、４ｄへ粉末７を供給する給
粉パイプ６ｂ、６ｄは、後方側に傾斜して、並列した粉
末フィーダの境界である両フィーダの中間に向かってＶ
字状に集束し、粉末ホッパーから導かれた１本の給粉パ
イプに導通してＹ字状となっている。これによって、給
粉パイプ６ｂ、６ｄが下降してくる上パンチ９４と干渉
することを防止する。粉末充填の手順及び仕切り部材３
１、３２、３３、３４の作用および効果は、前記と同様
である。
を並列に結合したもので、成形金型にダイキャビティを
２個（８ａ、８ｂ）設けて、成形能率を高めた粉末成形
装置に用いられるものである。前方の各フィーダボック
ス１ｂ、１ｄの貯粉室４ｂ、４ｄへ粉末７を供給する給
粉パイプ６ｂ、６ｄは、後方側に傾斜して、並列した粉
末フィーダの境界である両フィーダの中間に向かってＶ
字状に集束し、粉末ホッパーから導かれた１本の給粉パ
イプに導通してＹ字状となっている。これによって、給
粉パイプ６ｂ、６ｄが下降してくる上パンチ９４と干渉
することを防止する。粉末充填の手順及び仕切り部材３
１、３２、３３、３４の作用および効果は、前記と同様
である。
【００１３】
【発明の効果】以上に説明したように、フィーダボック
ス内を貯粉室と充填室に分ける仕切り部材をダイ面及び
フィーダボックスの内側面とに粉末が流動する隙間を開
けて設けた構造としたことにより、構造が簡単であると
ともに、充填室に蓄えられた粉体密度のばらつきの少な
い粉末をダイキャビティに充填するため、密度のばらつ
きの少ない圧粉体及び焼結製品を得ることができる。
ス内を貯粉室と充填室に分ける仕切り部材をダイ面及び
フィーダボックスの内側面とに粉末が流動する隙間を開
けて設けた構造としたことにより、構造が簡単であると
ともに、充填室に蓄えられた粉体密度のばらつきの少な
い粉末をダイキャビティに充填するため、密度のばらつ
きの少ない圧粉体及び焼結製品を得ることができる。
【図１】粉末フィーダの構造を示す縦断面図である。
【図２】図１のII−II線における粉末フィーダの横断面
である。
である。
【図３】粉末フィーダの仕切り部材の別の態様を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図４】二つのフィーダボックスを連結した粉末フィー
ダの構造を示す縦断面図である。
ダの構造を示す縦断面図である。
【図５】図４のＶ−Ｖ線における粉末フィーダの横断面
図である。
図である。
【図６】四つのフィーダボックスを連結した構造の粉末
フィーダの横断面図である。
フィーダの横断面図である。
【図７】従来のフィーダの横断面図である。
１、１ａ〜１ｄ フィーダボックス
２、２ａ〜２ｄ 給粉口
３、３１〜３４ 仕切り部材
３ａ、３ｂ 隙間
３ｃ 固定部
４、４１、４２、４ａ〜４ｄ 貯粉室
５、５１、５２、５ａ〜５ｄ 充填室
６、６ｂ、６ｄ 給粉パイプ
７、７ａ、７ｂ 粉末
８、８ａ、８ｂ ダイキャビティ
９１ ダイ
９２ 下パンチ
９３ コアロッド
９４ 上パンチ
Claims (5)
- 【請求項１】 ダイス面に沿って前後に往復移動する、
下方が開口したフィーダボックスの内部に、給粉口から
粉末を供給して、その下方の開口からダイキャビティ内
に粉末を充填する給粉装置において、 前記フィーダボックスには、少なくともフィーダボック
ス内の側壁及びダイス面との間に粉末が流動可能な隙間
を形成して仕切り部材を設け、前記仕切り部材を境にし
てフィーダボックスの後方の給粉口側に貯粉室、前方側
に充填室を備えていることを特徴とする粉末成形機のフ
ィーダ。 - 【請求項２】 仕切り部材が板状、網状、櫛状の何れか
よりなり、しかもフィーダボックスの上壁から垂直に又
は給粉口方向に傾斜して垂下している請求項１に記載の
粉末成形機のフィーダ。 - 【請求項３】 フィーダボックスに設けた仕切り部材を
昇降可能とし、ダイス面との隙間間隔を調整することが
できる請求項１又は請求項２に記載の粉末成形機のフィ
ーダ。 - 【請求項４】 二つのフィーダボックスをフィーダの移
動方向に結合し、各フィーダボックスに性質の異なる粉
末を供給可能にした２層充填用の請求項１から３の何れ
かに記載の粉末成形機のフィーダ。 - 【請求項５】 二つのフィーダボックスをフィーダの移
動方向に結合した請求項４に記載の２層充填用フィーダ
を並列して設置し、前方の各フィーダボックスの貯粉室
へ粉末を供給する給粉パイプを、源流のパイプから二股
に分かれたＹ字状とし、また源流のパイプを並列するフ
ィーダボックスの中間に配置し、しかも給粉パイプを後
方側に傾斜している請求項１から３の何れかに記載の粉
末成形機のフィーダ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001210765A JP2003025098A (ja) | 2001-07-11 | 2001-07-11 | 粉末成形機のフィーダ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001210765A JP2003025098A (ja) | 2001-07-11 | 2001-07-11 | 粉末成形機のフィーダ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003025098A true JP2003025098A (ja) | 2003-01-28 |
Family
ID=19046182
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001210765A Pending JP2003025098A (ja) | 2001-07-11 | 2001-07-11 | 粉末成形機のフィーダ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003025098A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007038272A (ja) * | 2005-08-04 | 2007-02-15 | Toyota Motor Corp | 粉末投入方法 |
| JP2007075837A (ja) * | 2005-09-12 | 2007-03-29 | Tdk Corp | 粉末供給装置及び粉末供給方法 |
| JP2010142863A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Hitachi Powdered Metals Co Ltd | 粉末フィーダ |
| JP2012071324A (ja) * | 2010-09-28 | 2012-04-12 | Hitachi Powdered Metals Co Ltd | 粉末成形金型装置 |
-
2001
- 2001-07-11 JP JP2001210765A patent/JP2003025098A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007038272A (ja) * | 2005-08-04 | 2007-02-15 | Toyota Motor Corp | 粉末投入方法 |
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| JP4618504B2 (ja) * | 2005-09-12 | 2011-01-26 | Ｔｄｋ株式会社 | 粉末供給装置及び粉末供給方法 |
| JP2010142863A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Hitachi Powdered Metals Co Ltd | 粉末フィーダ |
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