JP2003024939A - 造水方法および造水装置 - Google Patents

造水方法および造水装置

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JP2003024939A
JP2003024939A JP2001214871A JP2001214871A JP2003024939A JP 2003024939 A JP2003024939 A JP 2003024939A JP 2001214871 A JP2001214871 A JP 2001214871A JP 2001214871 A JP2001214871 A JP 2001214871A JP 2003024939 A JP2003024939 A JP 2003024939A
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JP
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water
ultrafiltration
concentrated
reverse osmosis
fresh
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JP2001214871A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Hayashi
久仁彦 林
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ミネラル成分をバランスよく調整した飲料可能
な除菌水を設備費・運転費ともに安価に抑えて製造でき
る方法および装置を提供する。 【解決手段】海水取水手段と、海水を淡水と濃縮水とに
分離する逆浸透分離手段と、濃縮水を限外濾過する限外
濾過手段と、限外濾過手段による濾過水の少なくとも一
部を淡水に還流する還流手段とを備えた造水装置を用い
て、海水を逆浸透膜で処理して淡水と濃縮水とに分離す
るとともに、その濃縮水の少なくとも一部を限外濾過膜
で除菌処理して淡水に添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、逆浸透法により飲
料水を製造する方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、海水、特に水深200m以深から
取水される海洋深層水は、清澄でかつ各種ミネラル成分
をバランスよく含むので、健康飲料や医薬品、化粧料、
食品、美容、畜産、農業等の分野での利用が検討され始
めている。その中で、海水から飲料可能な水を製造する
方法として、逆浸透膜を利用して海水を一旦淡水と濃縮
水に分離し、その濃縮水の一部すなわちミネラル分を淡
水に添加して飲料水を製造するという方法が提案されて
いる。
【0003】しかし、この方法の場合、淡水は逆浸透膜
を透過することにより除菌されているが分離された濃縮
水には原水中の菌が濃縮されているので、殺菌のため
に、添加する濃縮水又は濃縮水を添加した後の水を加熱
殺菌する必要がある。そして、加熱殺菌を行うために
は、熱源の発生装置や殺菌装置などの専用設備が必要と
なるうえに、運転に際してエネルギーコストがかかり、
さらに高温の高濃度塩水による装置の腐食等、問題が種
々ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ミネラル成
分をバランスよく調整した飲料可能な除菌水を設備費・
ランニングコストともに抑えて製造できる方法および装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明は、海水を逆浸透膜で処理して淡水と濃縮水と
に分離するとともに、その濃縮水の少なくとも一部を限
外濾過膜で除菌処理して淡水に添加する造水方法を特徴
とするものである。
【0006】また、本発明は、海洋深層水を逆浸透膜で
処理して淡水と濃縮水とに分離するとともに、その濃縮
水の少なくとも一部を限外濾過膜で除菌処理して淡水に
添加する造水方法を特徴とするものである。
【0007】さらに、本発明は、海水取水手段と、海水
を淡水と濃縮水とに分離する逆浸透分離手段と、濃縮水
を限外濾過する限外濾過手段と、限外濾過手段による濾
過水の少なくとも一部を淡水に還流する還流手段とを備
えている造水装置を特徴とするものである。
【0008】さらにまた、本発明は、海洋深層水取水手
段と、海洋深層水を淡水と濃縮水とに分離する逆浸透分
離手段と、濃縮水を限外濾過する限外濾過手段と、限外
濾過手段による濾過水の少なくとも一部を淡水に還流す
る還流手段とを備えている造水装置を特徴とするもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の造水装置は、たとえば図
1に示すように、海洋深層水などの海水を取水する取水
手段11と、海水を淡水6と濃縮水4とに分離する逆浸
透膜を備えた逆浸透分離手段1と、逆浸透分離手段1に
よる濃縮水4を限外濾過する膜を備えた限外濾過手段2
と、限外濾過手段2による除菌濃縮水5(濾過水)の少
なくとも一部を淡水6に還流する還流手段12などから
なる。この装置において、海洋深層水などの海水3は、
取水手段11によって逆浸透分離手段1に供給され濃縮
水4と淡水6に分離される。
【0010】ここで、淡水6は、海水中に含まれている
塩分や細菌類が除去されているが、同時にミネラル分も
除去されている。一方、濃縮水4は、ミネラル分が豊富
であるが、塩分や細菌類が濃縮されている。そこで、本
発明においては、逆浸透分離手段1の濃縮水4の少なく
とも一部を、限外濾過手段2に供給して除菌濃縮水5と
限外ろ過膜非透過水8とにさらに分離し、得られた除菌
濃縮水5の少なくとも一部を逆浸透分離手段1によって
分離した淡水6に混入する。
【0011】このように、本発明においては除菌濃縮水
5を淡水6に混入してミネラル成分を調整することによ
り、加熱殺菌をしなくとも、ミネラル成分をバランスよ
く含有しかつ除菌もされた飲料可能な水を造水すること
ができる。そして、逆浸透分離および限外濾過により水
の除菌を行うので、加熱殺菌を行うための熱源設備、加
熱器、冷却器などの専用設備が不要となり、設備費や運
転費を抑えることができ、また、高温の高濃度塩水によ
る装置の腐食という問題もなくなる。
【0012】なお、上記実施態様において、逆浸透分離
手段1の前段に砂濾過や膜濾過などの前処理を施すと、
逆浸透分離手段1への負荷を低減することができ、逆浸
透膜などの交換頻度、ランニングコストを抑えることが
できる。
【0013】また、濃縮水4を限外濾過手段2に供給す
るには、逆浸透分離手段1の濃縮水出口と限外濾過手段
2の濃縮水入口とを直結し、逆浸透分離手段1による排
圧を利用して供給しても、また、濃縮水4を一旦タンク
に貯留しポンプによって限外濾過手段2に供給してもよ
い。
【0014】また、海水として水深200m以深から取
水される海洋深層水を用いる場合、原水そのものが清澄
でかつ各種ミネラル成分をよりバランスよく含有するの
で、除菌処理を行う逆浸透分離手段1や限外濾過手段2
への負担が小さくなり、これらの交換や洗浄頻度を抑え
ることができ、また、ミネラル成分をバランスよく含む
飲料可能な水を前処理を施さずとも効率的に造水するこ
とができる。
【0015】
【発明の効果】本発明は、海洋深層水などの海水淡水と
濃縮水とに分離するとともに、その濃縮水の少なくとも
一部を限外濾過膜で除菌処理して淡水に添加するので、
ミネラル成分をバランスよく調整した飲料可能な水を設
備費、ランニングコストともに安価に造水できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を示す造水装置の概略フロ
ー図である。
【符号の説明】
1:逆浸透分離手段 2:限外濾過手段 3:海水 4:濃縮水 5:除菌濃縮水 6:淡水 7:飲料水 8:限外濾過膜非透過水 11:取水手段 12:還流手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 61/58 C02F 1/68 510B C02F 1/68 510 520K 520 530A 530 540Z 540 A23L 2/00 V

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】海水を逆浸透膜で処理して淡水と濃縮水と
    に分離するとともに、その濃縮水の少なくとも一部を限
    外濾過膜で除菌処理して淡水に添加することを特徴とす
    る造水方法。
  2. 【請求項2】海洋深層水を逆浸透膜で処理して淡水と濃
    縮水とに分離するとともに、その濃縮水の少なくとも一
    部を限外濾過膜で除菌処理して淡水に添加することを特
    徴とする造水方法。
  3. 【請求項3】海水取水手段と、海水を淡水と濃縮水とに
    分離する逆浸透分離手段と、濃縮水を限外濾過する限外
    濾過手段と、限外濾過手段による濾過水の少なくとも一
    部を淡水に還流する還流手段とを備えていることを特徴
    とする造水装置。
  4. 【請求項4】海洋深層水取水手段と、海洋深層水を淡水
    と濃縮水とに分離する逆浸透分離手段と、濃縮水を限外
    濾過する限外濾過手段と、限外濾過手段による濾過水の
    少なくとも一部を淡水に還流する還流手段とを備えてい
    ることを特徴とする造水装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100758663B1 (ko) 2005-08-10 2007-09-19 (주)비룡 정밀여과 및 한외여과막과 역삼투막을 이용한 미네랄 함유 음용수 고도정수처리장치
JP2010274214A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Dhc Co 飲料水の製造方法、飲料水
JP2014103893A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Izumi Food Machinery Co Ltd 連続無菌混合システム

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