JP2003024422A - 足臭用消臭剤 - Google Patents

足臭用消臭剤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 即効性、持続性に優れ、心地よい香りを有
し、安全かつ簡便に使用できる足臭用消臭剤を得る。 【解決手段】 溶解度パラメータ値が18〜30であ
り、シトラールをフタル酸ジエチルで希釈した濃度1重
量%、2.5重量%、6.3重量%、16重量%、40
重量%および100重量%の希釈液の匂いの強度を標準
としてそれぞれ0、1、2、3、4、5の整数で示して
なる匂いの感覚強度が1以下である化合物を含む足臭用
消臭剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、悪臭の消臭剤に係
り、特にイソ吉草酸が主成分である足臭用の消臭剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】足の不快な臭気(以下、足臭という。)
は、皮脂、蛋白質(角質)、汗等の分泌される有機質成
分が、靴の中で繁殖する細菌類によって分解されて発生
するもので、継続的に揮発して臭気を発し、靴下や靴に
も付着する。足臭の主成分はイソ吉草酸が挙げられる。
【0003】一般的に、消臭方法としては、中和や酸
化等による化学消臭、吸着や吸収作用を用いる物理消
臭、香料等でマスキングする感覚消臭による消臭方法
が挙げられる(嗅覚とにおい物質、川崎通昭ら、臭気対
策協議会編 p84、1998)。化学消臭のうち、中和作用
を利用した方法では、単一の悪臭の場合には適切な液性
(酸性、塩基性)を選択すれば悪臭を中和消臭できる
が、混合臭には適さない場合が多い。また、化学消臭の
うち酸化作用を利用する方法として、金属フタロシアニ
ンの触媒作用を用いる方法(特開昭63−7000号公
報参照)が提案されているが、これは着色や溶液化等の
取り扱い性に問題がある。足臭の消臭に関しては、取り
扱いが簡単で安全性も高い物理消臭や感覚消臭が用いら
れてきた。物理消臭(主に活性炭を用いる方法)は、悪
臭成分に対する選択性が少ないという点で混合臭に対し
て比較的有効である。また、余分な香りがないため使用
感はよい。しかし、即効性に乏しく、吸着が飽和してし
まうと交換が必要になるという問題があった。また、固
体であるため溶液化はできず、例えば特開平6−319
932号公報に提案されているように脱臭装置とする
か、または特開平8−173513号公報記載のように
マットとして成形する必要があった。そのためコストが
高価になり、また長期間使用している間に活性炭の吸着
部位に皮脂、垢、埃などが付着してしまい、吸着能力が
極度に低下してしまう問題があった。
【0004】感覚消臭も古くから実施されており、最
近、悪臭に対してマスキングやハーモナージュ効果を高
めた香料が提案されている(例えば特開平11−286
428号公報参照)。感覚消臭は、臭気に感覚強度の強
い別の香りを加えて、臭気を被覆したり相殺したりする
ため、ある程度は臭気を消臭するが、同時に、用いる香
りの種類によっては、香料の香りが強くなり不快に感じ
られることがあった。また、即効性はあるが、時間が経
つと消臭能力が落ちてくる問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、即効性か
つ持続性がある足臭用消臭剤、さらには、強すぎずに心
地よい香りがする足臭用消臭剤が待ち望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは、匂いが少なく、工業的に広く用いられる各
種化合物において、それぞれの消臭効果すなわち悪臭揮
発抑制効果を調べ、足臭に対して消臭効果が高い特定の
化合物を見出し、さらに特定の香料成分と併用すると消
臭効果がより向上することを見出し、諸条件を確立して
本発明を完成させた。すなわち本発明は、足臭用の消臭
剤であって、溶解度パラメータ値が18〜30であり、
シトラールをフタル酸ジエチルで希釈した濃度1重量
%、2.5重量%、6.3重量%、16重量%、40重
量%および100重量%の希釈液の匂いの強度を標準と
してそれぞれ0、1、2、3、4、5の整数で示してな
る匂いの感覚強度が1以下である化合物を含む消臭剤を
要旨とする。
【0007】
【発明の実施の形態】まず、本発明における匂いの感覚
強度について説明する。匂いの感覚強度とは、Physical
Foundations in Perfumery (American Perfumer and C
osmetics, 1970年12月発行)中、第5章、Absolute inte
nsity of odor, olfactory equilibrium(第43〜47頁)
に記載の方法により求められる匂いの感覚強度である。
匂いの感覚強度(以下、感覚強度という。)は、Weber-
Fechner則に従うので、匂い物質(ここではシトラー
ル)の濃度をCとすると、6段階の尺度すなわち0、
1、2、3、4、5を取った場合の感覚強度Iは以下の
式で示される。 I=(100)1/5logC≒2.5logC すなわち、まず標準用に感覚強度0、1、2、3、4、
5のサンプルを得るため、シトラールを無臭溶剤である
フタル酸ジエチルで希釈して、シトラールの2.5
(≒1)重量%、2.5(=2.5)重量%、2.
(≒6.3)重量%、2.5(≒16)重量%、
2.5(≒40)重量%および2.5(≒100)
重量%の各希釈液(以下、シトラール標準希釈液とい
う。)を調製する。次に、ある物質の匂い強度が、前記
シトラール標準希釈液のどれと感覚的に同じレベルかを
見極める。例えば物質Aの匂いの強度が前記シトラール
1重量%希釈液の匂いの強度と同じであった場合、物質
Aの感覚強度は「0」であり、物質Bの匂いの強度が前
記シトラール2.5重量%希釈液の匂いの強度と同じで
あった場合、物質Bの感覚強度は「1」である。本発明
における化合物の感覚強度は、1以下であれば、使用時
に化合物自身の匂いが気にならないため、閉め切った室
内や、人の多い環境でも安心して使用できる。Physical
Foundations in Perfumery (American Perfumer and C
osmetics 1970年12月発行)中、第5章、Absolute inte
nsity of odor, olfactory equilibrium(第43〜47
頁)によると、感覚強度1の化合物の例としてRosacetol
(ローズクリスタル)、感覚強度2の化合物の例として
酢酸ベンジル、フェニルエチルアルコール等が挙げられ
ている。
【0008】次に、溶解度パラメータ値について説明す
る。液体の1モルあたりの蒸発エネルギーをΔE[単
位:kJmol-1]とし、そのモル体積をV[単位:cm
mol- 1]とすると、溶解度パラメータ(solubility par
ameter)値δ[単位:J1/2cm-3/2]は、下式
(1) (1):δ=(ΔE/V1/2 で定義される。δの値は液体での分子間相互作用の大き
さを示す物理化学定数として使用されている。実測のΔ
値より求めた常温でのδ値が、多くの化合物につい
て報告されている(例えばHoy, K. L., The Hoy Tables
of Solubility Parameters, Union Carbide Corporati
on, Solvents and Coatings Materials Division, Sout
h Charlston, WV, 1985)。しかしながら、実測ΔE
値の知られていない化合物では、これを予測することが
必要である。実測の沸点T[単位:K]値からのΔE
値の予測式は、J. H. Hildebrand (J. Am. Chem. Soc.,
37, 970, 1915; 40, 45, 1918)により報告されてい
る。ところが、この文献記載の式では高沸点化合物で徐
々に実測値からのずれが大きくなることが判って来た。
この欠点を改良した結果として、下式(2)に示す新た
な予測式を確立した。 (2):ΔE=2.54×10−4 この式(2)により求めたΔE値と、実測のモル体積
値からδ値を計算するのが最も便利であり、個々の実測
ΔE値には実験誤差が含まれることが多いので、以後
は溶解度パラメータδ値(以下、SP値という。)とし
てこの予測値を用いる。また、標準沸点が測定されてい
ない化合物については、次に示す式(3)により測定圧
力p[mmHg]での沸点T[K]からTを換算することがで
きる。 (3):Tb={Tα+(760α−pα)/A}1/α A=14.1、α=0.105 さらに、昇華性あるいは熱分解性の化合物など沸点が本
質的に観測されないものでは、Hoyによる原子団寄与法
(Allan F. M. Barton, CRC Handbook of Solubility Pa
rameters and Other Cohesion Parameters 2nd ed., CR
C Press (1991),p.165-167)で推算できる。
【0009】本発明の消臭剤により消臭する足臭の主成
分はイソ吉草酸であり、このSP値は22.1である。
本発明における化合物は、SP値が18〜30の範囲内
であれば、足の悪臭成分に対して明らかな揮散抑制効果
(消臭効果)が認められる。これは、悪臭成分のSP値
に近いSP値を有する化合物を、該悪臭発生源や悪臭を
感じる空間等に接触させると、該悪臭成分は該化合物に
溶質として溶解し、吸収されることによる。これによ
り、悪臭成分単独のときよりも揮散が抑制されて悪臭を
軽減できる。
【0010】かかる感覚強度とSP値との条件を満たす
化合物のうち、好ましい化合物の構造としては、(ポ
リ)アルキレングリコールが挙げられる。他には、芳香
族アルコール類、脂肪族アルコール類、ポリオールモノ
エーテル類、(ポリ)アルキレングリコールモノエーテ
ル類、脂肪族エステル類、オキシ酸エステル類、芳香族
エステル類等が挙げられる。これらは単独でまたは複数
を組み合わせて使用できる。前記(ポリ)アルキレング
リコールとして、プロピレングリコール(感覚強度0、
SP27.6)、ジプロピレングリコール(感覚強度
0、SP22.2)、トリエチレングリコール(感覚強
度0、SP24.5)、トリプロピレングリコール(感
覚強度0、SP20.0)、ジエチレングリコール(感
覚強度0、SP26.8)等が挙げられる。なお、イソ
吉草酸以外の足臭の成分としては酢酸(SP値26.
5)、カプリン酸(SP値19.9)、カプロン酸(S
P値20.2)、カプリル酸(SP値20.6)等が挙
げられるが、上記のような感覚強度とSP値との条件を
満たす化合物により、実用上充分な足臭の消臭が認めら
れる。
【0011】上記感覚強度およびSP値の条件を満たす
これら化合物の中で特に好ましいのは、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコールであり、これらの少な
くとも1つ以上が使用される。
【0012】本発明における上記感覚強度およびSP値
の条件を満たす前記化合物は、概ね足臭用消臭剤中に、
0.1〜15重量%含まれるのが好ましく、さらに好ま
しくは1〜10重量%である。多すぎると、例えばべた
つき等が生じて使用感が損なわれてしまうおそれがあ
り、少なすぎると足臭の消臭が不充分である。
【0013】本発明の足臭用消臭剤には、使用感や消臭
効果を高めるために、香料成分を含んでもよい。香料成
分は、足臭用消臭剤中0.01〜1.0重量%含まれる
のが好ましく、1.0重量%を超えると、感じる香料の
香りの強さ(以下、香り立ちという。)が強すぎるおそ
れがある。香料成分は、好ましくは、0.05〜0.5
重量%である。
【0014】前記香料成分は、セージ油、バジル油、ハ
ッカ油、ペパーミント油、スペアミント油、クローブ
油、オリバナム油、ローズマリー油、タイム油、ラベン
ダー油、ラバンディン油、メントール、カルボン、オイ
ゲノール、ユーカリプトール、チモール、リナロール、
酢酸リナリル、サリチル酸メチル、カンファーからなる
香料成分の群より一つ以上を含む。これらの香料成分に
よれば、香りが足臭を強めずに相殺できるため、香料成
分が少量でも消臭効果を高めることができる。
【0015】本発明の足臭用消臭剤には、前記感覚強度
およびSP値の条件を満たす化合物、香料成分に加え
て、殺菌剤、抗菌剤、制汗剤、キレート剤、pH調整
剤、色素、粘度調整剤、保湿剤等の添加物質を添加して
もよく、これらの材料から通常の方法により製造され
る。また、これら材料を揮発しやすい溶媒例えば水、エ
タノール、低分子炭化水素類、液体LPGガス、ジメチ
ルエーテル等にて希釈して使用しても良い。溶媒が揮発
後に所望した消臭効果が発揮される。材料を水に分散可
溶化させる場合には、可溶化剤としてカチオン性、アニ
オン性、ノニオン性、両性等の界面活性剤、p−トルエ
ンスルホン酸塩、m−キシレンスルホン酸塩等の芳香族
スルホン酸塩類等を使用することができる。特に両性界
面活性剤、カチオン性界面活性剤が好ましい。
【0016】本発明における感覚強度およびSP値の条
件を満たす前記化合物は、単独でまたは必要に応じて上
記の香料成分や添加物質と共に、足臭用消臭剤(直接塗
布式、清拭式、トリガー式、エアゾール式、機械噴霧
式、カプセル式等)として使用される他、単独でまたは
他の成分と組み合わせてローション、ボディシャンプ
ー、石鹸、芳香剤、衣類用洗剤、衣類用仕上げ剤、柔軟
剤等の香粧品・洗剤類に配合することができる。この場
合の上記感覚強度およびSP値の条件を満たす前記化合
物の、配合量は特に限定されるものではないが、例えば
プロピレングリコール、ジプロピレングリコールであれ
ば、概ね配合物(足臭用消臭剤)中の前記化合物が0.
1〜15重量%の範囲であるのが一般的であり、特に1
〜10重量%が好ましい。
【0017】本発明の消臭剤で足臭を消臭するには、素
足や靴下着用の足に直接、または靴(ブーツ、スポーツ
用シューズ、地下足袋、スリッパ、サンダル等を含む)
の中へ、消臭剤を噴霧、散布または塗付する、靴下や足
拭きマットの洗濯の際に消臭剤を含む柔軟剤や洗剤に浸
漬する、等の手段によるのが効率的であり、特に効率の
良いのは噴霧、塗付である。また、本発明の消臭剤は、
繊維、布、不織布原体等に含浸、練り込みまたはマイク
ロカプセル化して添加することにより、靴用清拭シー
ト、足拭きシート、足拭きマット等に加工して用いるこ
ともできる。この場合も配合量は特に限定されるもので
はなく、概ね足臭用消臭剤中の前記化合物が0.1〜1
5重量%の範囲であるのが一般的である。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらの実施例によって制限されるものではな
い。以下、%は重量%を示す。 (実施例1:イソ吉草酸に対するポリアルキレングリコ
ールの消臭試験)足臭の主要な臭い成分としてイソ吉草
酸を取り上げ、各種化合物による揮発抑制効果(消臭効
果)を調べた。足臭の臭気強さと同等レベルの強さとし
て、イソ吉草酸の0.005%水溶液を、0.25mL
浸した布(9cm)を用意した。表1に示す溶剤0.
25mLを前記布1枚に1種類ずつ布全体を被覆するよ
うに塗布し、比較のために、1枚には溶剤を塗布しなか
った(以下、コントロールという。)。塗布直後の布か
らの臭いの強さを、下記六段階臭気強度表示法によって
5人で官能評価した。評価結果と各溶剤のSP値を表1
に併記する。 <臭いの強さ(六段階臭気強度表示法)> 0:無臭 1:やっと感知できる臭い(検知閾値濃度) 2:何の匂いかわかる弱い臭い(認知閾値濃度) 3:容易に感知できる臭い 4:強い臭い 5:強烈な臭い なお、一般に、上記の臭いの強さが0から2の評価であ
れば、実用レベルの消臭剤として使用することができ
る。
【0019】
【表1】 化合物名(SP) イソ吉草酸の臭いの強さ プロピレングリコール(27.6) 0 ジプロピレングリコール(22.2) 0 トリエチレングリコール(24.5) 1 トリプロピレングリコール(20.0) 1 フタル酸ジエチル(DEP)(20.3) 1 エチレングリコール(31.7) 4 コントロール 5
【0020】(参考例:イソ吉草酸に対する香料成分の
消臭試験)表1の溶剤0.25mLの代わりに、表2に
示す香料成分を0.5g使用した以外は実施例1と同様
に行った。評価結果を表2に併記する。
【表2】 香料成分名 イソ吉草酸の臭い強さ ユーカリプトール 0 オリバナム油 0 ローズマリー油 0 チモール 0 タイム油 0 ラベンダー油 0 ラバンディン油 1 セージ油 1 ペパーミント油 2 ハッカ白油 2 クローブ油 2 リナロール 2 酢酸リナリル 2 カルボン 2 メントール 2 カンファー 2 サリチル酸メチル 2 オイゲノール 2 コントロール 5
【0021】(実施例2:プロピレングリコールと香料
成分を併用した消臭試験)<消臭剤サンプル1〜8>
香料成分として、オレンジ油:10.0%、ライム油:
5.0%、レモン油:15.0%、ユーカリプトール:
20.0%、ハッカ油:10.0%、メントール:5.
0%、クローブ油:5.0%、リナロール:10.0
%、シトロネロール:5.0%、ゲラニオール:5.0
%、ヘキシルシンナミックアルデヒド:10.0%から
なる香料成分を0.30%、SP値18〜30で匂いの
感覚強度1以下である化合物としてプロピレングリコー
ル(PG)をそれぞれ1、3、5、10、15、20
%、残部エタノールからなる消臭剤サンプル1〜6を調
製した。別に、エタノール100%、エタノール90%
+プロピレングリコール10%の消臭剤サンプル7、8
を調製した。なお、上記消臭剤サンプル1〜6中、ユー
カリプトール、ハッカ油、メントール、クローブ油およ
びリナロールの香料成分は、合計で0.15%である。
調整した前記各消臭剤サンプル1〜8と噴射剤(LP
G)とを重量比1:9で噴射容器に注入した。表1の溶
剤0.25mLを塗布する代わりに、0.5gの消臭剤
サンプル1〜8を噴射容器から噴射した以外は実施例1
と同様に行った。噴射直後の評価結果を表3に示す。
【0022】
【表3】消臭剤サンプル PG量(%) 香料 イソ吉草酸の臭いの強さ 1 1 あり 1 2 3 あり 0 3 5 あり 0 4 10 あり 0 5 15 あり 0 6 20 あり 0 7 10 なし 2 8 − なし 3 コントロール − なし 5 表3に示すように、消臭剤サンプル1〜6は、非常に高
い消臭効果があることがわかった。
【0023】(実施例3:着用靴下に対する消臭試験)
8時間着用して、イソ吉草酸臭とアミン臭とナッツ様臭
とが発生(官能測定による。)している靴下を履いてい
る人に対して次のように消臭効果を確認した。実施例3
で調製した消臭剤サンプル1〜6を、上記靴下に噴射容
器から0.5g噴射した。噴射直後の靴下の臭いの強さ
と使用感の評価を、コントロールと共に表4に示す。使
用感は、良好なものを○、ややべたつきを生じたものを
△、べたつきの生じたものを×で表した。表4に示すよ
うに、プロピレングリコールの処方量が20%では、消
臭効果はあるがべたつきがあり、使用感が悪くなること
がわかった。
【0024】
【表4】消臭剤サンプル PG量(%) 靴下の臭いの強さ 使用感 1 1 1 ○ 2 3 0 ○ 3 5 0 ○ 4 10 0 ○ 5 15 0 △ 6 20 0 × コントロール − 5 ○
【0025】(実施例4〜6、比較例1〜2:消臭効果
と香り立ち試験)表5に示す組成の消臭剤サンプルをそ
れぞれ調製した。これら消臭剤サンプルを実施例1の溶
剤の代わりに使用した以外は実施例1と同様に行った。
塗布直後及び1時間後の臭いの強さ及び香り立ちを表5
に併記する。なお、香り立ちは適度な強さ(A)、強す
ぎる(B:非実用レベル)、弱すぎる(C:非実用レベ
ル)に分類される官能評価の5人の平均による。
【0026】
【表5】
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、即効性、持続性に優
れ、心地よい香りを有し、安全かつ簡便に使用できる足
臭用の消臭剤を得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA04 BB02 CC12 HH03 KK06 MM15 MM16 MM31 QQ03 4C083 AA12 AC12 AC21 AC39 AC47 AD04 AD11 AD53 BB41 CC02 CC17 DD08 DD12 DD23 EE18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶解度パラメータ値が18〜30であ
    り、匂いの感覚強度が1以下である化合物を含む足臭用
    消臭剤。
  2. 【請求項2】 前記化合物が(ポリ)アルキレングリコ
    ールである請求項1記載の足臭用消臭剤。
  3. 【請求項3】 前記(ポリ)アルキレングリコールが、
    プロピレングリコール、ジプロピレングリコールより選
    ばれる一つ以上である請求項2記載の足臭用消臭剤。
  4. 【請求項4】 前記化合物を0.1〜15重量%含む請
    求項1〜3記載の足臭用消臭剤。
  5. 【請求項5】 さらに、セージ油、バジル油、ハッカ
    油、ペパーミント油、スペアミント油、クローブ油、オ
    リバナム油、ローズマリー油、タイム油、ラベンダー
    油、ラバンディン油、メントール、カルボン、オイゲノ
    ール、ユーカリプトール、チモール、リナロール、酢酸
    リナリル、サリチル酸メチル、カンファーより選ばれる
    一つ以上の香料成分を0.01〜1.0重量%含む請求
    項1〜4記載の足臭用消臭剤。
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