JP2003024334A - 縫合針及びその製造方法 - Google Patents

縫合針及びその製造方法

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JP2003024334A
JP2003024334A JP2001215777A JP2001215777A JP2003024334A JP 2003024334 A JP2003024334 A JP 2003024334A JP 2001215777 A JP2001215777 A JP 2001215777A JP 2001215777 A JP2001215777 A JP 2001215777A JP 2003024334 A JP2003024334 A JP 2003024334A
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hole
curved surface
peripheral edge
suture needle
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Yokichi Nakayama
與吉 中山
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IKEN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】縫合糸切れの原因であるバリやエッジを取り除
いた縫合針を提供する。 【解決手段】基端面7に穴部4が穿設された縫合針を、
穴部4の内径より大径の外径である大径部9と、大径部
9の軸線の中央先端部に位置し穴部4の内径と等しい外
径を有して穴部4に挿入する小径部10と、大径部9と
小径部10との周面間をなめらかに連ねる曲面形成部1
1と、曲面形成部11の上部周縁と大径部9の周面とを
連ねて、胴部5の軸線に直交する方向に対し5度から1
5度の傾斜角である平坦面12とを有するドリル13
を、回転させながらドリル13の小径部10を縫合針1
の穴部4に挿入し、穴部4の周縁に曲面部14aを形成
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外科手術等に用い
られる縫合針及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、縫合針の縫合糸をかしめ止めする
穴部を穿設する方法として、ドリルにより穴部を形成す
る方法と、レーザにより穴部を形成する方法が知られて
いる。約0.2mm以上の内径の穴部を穿設する場合
は、一般的にドリル加工が行われている。ドリルによっ
て縫合針に穴部を形成する場合は、図7(a)のように
縫合針の胴部の基端面に穴部の周縁の面取りと芯出しの
目的でセンタードリル加工を行い、次に図7(b)のよ
うに穴部を穿設するためのドリル加工を行っている。こ
の場合、センタードリル加工時に、面取り部と基端面と
が連なる部分にバリやエッジが生じ易い。また、穴部を
穿設するためのドリル加工時に、面取り部と穴部の内周
面とが連なる部分にバリやエッジが生じ易い。
【0003】また、約0.2mm以下の内径の穴部を穿
設する場合は、一般的にレーザ加工が行われている。レ
ーザ加工の条件として、高エネルギーのレーザ光を正確
な焦点で発射する必要があり、この条件を満たせるレー
ザ発振装置によれば、十分な穴部の内径及び深さの精度
が得られる。しかしながら、同時に図7(c)のように
穴部の周縁にバリやエッジが生じ易い。
【0004】このため、該穴部に縫合糸をかしめ取り付
け、縫合針の胴部の軸線に対して直交する方向に縫合糸
を引っ張るとバリやエッジが縫合糸を傷つけるために縫
合糸が切れ、縫合糸の必要な引張強度が得られなかっ
た。
【0005】また、電解研磨又は化学研磨によりバリや
エッジを取り除く方法も考えられる。しかし、バリやエ
ッジがなくなるまで研磨すると縫合針の直径方向の寸法
に大きな誤差を生じる等の問題があり好ましくない。逆
に、縫合針の直径が許容される程度に研磨すると、穴部
のバリやエッジを取り除く効果は得られない。
【0006】以上のようなバリやエッジによる縫合糸切
れを軽減するために、図8(a)から図8(d)のよう
なテーパー状かしめ、部分かしめ、片面かしめ、穴部内
周面の螺旋加工のような種々のかしめ方法が提案されて
いる。しかしながら、これらのかしめ方法は、バリやエ
ッジが縫合糸にできるだけ当たらないように工夫されて
いるだけなので、基本的な課題であるバリやエッジが生
じていないわけではなく、バリやエッジによる縫合糸切
れの問題は解決されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記背景を鑑
みてなされたものであり、縫合糸切れの原因であるバリ
やエッジを取り除いた縫合針を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の縫合針は、胴部と、該胴部の先端に設けら
れた針先部と、該胴部の基端面から該胴部の軸線方向に
沿って穿設された穴部とを有する縫合針において、該穴
部の周縁に該基端面から該穴部の内周面に向かって次第
に縮経しながら連なる曲面部を有することを特徴とす
る。
【0009】また、本発明の縫合針の製造方法は、胴部
の先端に針先部が形成された針素材を、該胴部の基端面
から該胴部の軸線方向に沿って穴部を穿設する穴部形成
工程と、該穴部の周縁を切削または研削して該基端面か
ら該穴部の内周面に向かって次第に縮経しながら連なる
曲面部を設ける曲面部形成工程とを備えることを特徴と
する。
【0010】かかる発明によれば、該穴部の周縁に、該
基端面から該穴部の内周面に向かって次第に縮経しなが
ら連なる曲面部が形成されているため、換言すれば、該
穴部の周縁の部分が丸みを帯びており縫合糸を傷つける
バリやエッジがないため、該穴部に挿入してかしめ取り
付けられた縫合糸を該胴部の軸線に直交する方向に引っ
張っても縫合糸が切れにくい。外科手術等に用いる場合
は、穴部に縫合糸を挿入してかしめ取り付けて使用され
る。
【0011】また、ドリル切削により曲面部を形成する
場合には、該基端面の外周縁に連なるように該曲面部を
形成してしまうと、該基端面の外周縁にバリやエッジが
生じ易い。このため、該曲面部は、該基端面の外周縁か
ら間隔を存した位置から、該穴部の内周面に向かって次
第に縮経しながら連なることが好ましい。
【0012】また、前記曲面部形成工程は、前記穴部の
内径より大径の外径である大径部と、該大径部の軸線の
中央先端部に位置し該穴部の内径と等しい外径を有して
該穴部に挿入する小径部と、大径部と小径部との周面間
をなめらかに連ねる曲面形成部と、該曲面形成部の上部
周縁と大径部の周面とを連ねる平坦面とを有するドリル
を、前記胴部の軸線方向から該穴部に回転させながら押
圧することにより該穴部の周縁を切削し該曲面部を形成
することができる。この場合、該ドリルの小径部の外径
が該穴部の内径よりも小さいと、該ドリルの小径部の側
面と該穴部の内周面との間に隙間が生じ、該曲面部の下
部周縁にバリやエッジが生じ易い。このため、該小径部
の外径と該穴部の内径とを等しくすることが好ましい。
また、大径部と小径部との周面間をなめらかに連ねてい
ない場合は、該曲面形成部の面が曲面ではなくなり該穴
部の周縁を切削してもさらにエッジが生じ易い。このた
め、該曲面形成部は大径部と小径部の周面間をなめらか
に連ねていることが好ましい。また、前記平坦面を設け
ずに該曲面形成部の上部周縁と該大径部の周面とを連ね
た場合、該曲面部の上部周縁の接線方向の面と該基端面
のなす角がドリルの進行状況によって変化するため該曲
面部の上部周縁にエッジが生じない角度に調節すること
が困難である。このため、該曲面部の上部周縁の接線方
向の面と該基端面のなす角が常に所定の角度となるよう
該平坦面を設けることが好ましい。
【0013】また、該ドリルの平坦面の傾斜角が該胴部
の軸線に直交する方向に対して5度未満であると、曲面
部を形成するにあたって該ドリルの平坦面が該基端面を
切削するため、該基端面の外周縁にバリやエッジが生じ
易い。このため該ドリルの平坦面の傾斜角は該胴部の軸
線に直交する方向に対して5度以上であることが好まし
い。また、該ドリルの平坦面の傾斜角が該胴部の軸線に
直交する方向に対して15度を越えると該胴部の曲面部
の上部周縁にバリやエッジが生じ易い。このため、該ド
リルの平坦面の傾斜角が該胴部の軸線に直交する方向に
対して15度以下であることが好ましい。
【0014】また、前記曲面部形成工程は、研削用粒体
の噴射を、前記胴部の軸線方向に対して所定の傾斜角
で、かつ、該研削用粒体の噴射方向を該胴部の軸線を軸
に回転させながら、若しくは、該胴部を、軸線を軸に回
転させながら、前記穴部の周縁と前記基端面の外周縁に
向けて研削用粒体を噴射させることにより、該穴部の周
縁と該基端面の外周縁を研削し該曲面部を形成すること
もできる。
【0015】この場合、該穴部の内周面に適度の凹凸が
研削用粒体の噴射により生じ易い。仕上げの化学研磨等
では該穴部の内周面の凹凸は研磨されないため、軽いか
しめ圧でも縫合糸を十分に保持することができる。この
ため、過度のかしめ圧により縫合糸を傷つけることはな
い。
【0016】また、該研削用粒体を該胴部の軸線方向に
対して30度未満の傾斜角から該穴部の周縁に向けて噴
射すると、主に該基端面が削り取られると共に該穴部の
内周面と該胴部の外周面が削られ、穴部の内径が不正確
になるのみで、該穴部の周縁に曲面部を形成する効果が
少なく、エッジが残って好ましくない。したがって、軸
線方向に対して30度以上の傾斜角で研削用粒体を噴射
することが好ましい。また、軸線方向に対して70度を
超える傾斜角で研削用粒体を噴射すると、該穴部の周縁
のエッジをとる効果が少なく該穴部の周縁が大きく削ら
れ好ましくない。したがって、軸線方向に対して70度
以下の傾斜角で研削用粒体を噴射することが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1から図
6を参照して説明する。図1は本発明の穴部付縫合針1
に縫合糸2をかしめ取り付けた全体図、図2は本発明の
穴部付縫合針1の説明断面図、図3はドリル切削による
本発明の穴部付縫合針1の製造方法の各工程を示す説明
図、図4は研削用粒体の噴射3による本発明の穴部付縫
合針1の製造方法の各工程を示す説明図、図5は軸線方
向から70度を超える傾斜角で研削用粒体を噴射3した
場合、及び研削用粒体の径が大きい場合の説明図、図6
は軸線方向から30度未満の傾斜角で研削用粒体を噴射
3した場合の説明図である。
【0018】図1を参照して、本発明の穴部付縫合針1
は穴部4に縫合糸2をかしめ取り付けて使用される。縫
合針1は、半円弧状に形成された胴部5の先端に鋭利な
針先部6が設けられている。また、胴部5の基端面7に
は穴部4がドリル切削やレーザ加工により穿設されてい
る。
【0019】次に、図2(a)から図2(b)を参照し
て、本発明の穴部付縫合針1は、胴部5の基端面7に軸
線方向に向かってドリル切削やレーザ加工により穴部4
が穿設されている。穴部4の周縁には後述するドリルや
研削用粒体の噴射3により穴部4の周縁が切削または研
削され曲面部14aが形成されている。また、曲面部1
4aはバリやエッジが取り除かれている。このため、曲
面部14aは案内の役割を果たし縫合糸2の挿入が容易
となる。また、縫合糸2のかしめ取り付け時に、バリや
エッジによって縫合糸2を切断しないように警戒しなが
らかしめ圧を調整しなくてもよい。したがって、縫合糸
2のかしめ取り付け時のかしめ圧の調整が容易となる。
また、外科手術等において縫合針1を使用するときにお
いても曲面部14aがバリやエッジによって縫合糸2を
傷つけることがなく、バリやエッジによる縫合糸2切れ
がなくなる。
【0020】図2(a)は曲面部14aを形成するため
の後述するドリルにより曲面部14aを形成した本発明
の穴部付縫合針1である。曲面部14aは、基端面7の
外周縁から間隔を存した位置から連なることが好まし
い。基端面7の外周縁から曲面部14aを連ねてしまう
と、基端面7の外周縁にバリが生じ易いからである。
【0021】図2(b)は後述する研削用粒体の噴射に
より曲面部14aを形成した本発明の穴部付縫合針1で
ある。基端面7の外周縁を研削用粒体の噴射により研削
してバリやエッジのない曲面部14bが形成されてい
る。このため、外科手術等に本発明の縫合針1を使用す
る場合において、基端面7の外周縁のバリやエッジによ
って人体組織を損傷することはない。また、穴部4の内
周面15に適度の凹凸が研削用粒体の噴射3により生じ
易い。仕上げの化学研磨等では穴部4の内周面15の凹
凸は研磨されないため、軽いかしめ圧でも縫合糸2を十
分に保持することができる。このため、過度のかしめ圧
により縫合糸2を傷つけることはない。
【0022】次に、図3(a)から図3(d)を参照し
て、ドリル切削により本発明の穴部付縫合針1を製造す
る場合の実施の形態について説明する。まず穴部形成工
程として、図3(a)から図3(b)のように、穴部4
を穿設するためのドリル8により穴部4を形成する。穴
部4を穿設するためのドリル8は、胴部5の軸線方向か
ら縫合針1の胴部5の基端面7に、回転させながら押圧
する。なお、軸芯を出すためにセンタードリルを用いて
も差し支えない。また、穴部形成工程として、ドリル8
の代わりにレーザを用いて穴部4を穿設してもよい。
【0023】次に曲面部形成工程として、図3(c)か
ら図3(d)のように、ドリル13を回転させながら押
圧し穴部4の周縁に曲面部14aを形成させる。ドリル
13は大径部9と小径部10とからなる。大径部9の外
径は穴部4の内径より大径である。小径部10は大径部
9の軸線の中央先端部に位置する。
【0024】小径部10の外径は穴部4の内径と同径に
する。小径部10の外径が穴部4の内径よりも小さいと
小径部10と穴部4の周面間に隙間が生じ易い。このた
め、曲面部14aの下部周縁にバリやエッジが生じ好ま
しくないからである。大径部9と小径部10とは互の周
面間をなめらかに連ねる曲面形成部11より連なってい
る。この曲面形成部11により穴部4の周縁を切削し曲
面部14aが形成される。
【0025】曲面形成部11の上部周縁には大径部9の
周面と連なる平坦面12を有する。平坦面12がないと
曲面部14aの上部周縁の接線方向の面の傾斜角θがド
リル13の押圧の進行度合いに伴って変化する。このた
め、曲面部14aの上部周縁の接線方向の面の傾斜角θ
が胴部5の軸線に直交する方向に対し所定の角度となる
ような曲面部14aの形成が難しいため好ましくない。
【0026】平坦面12は胴部5の軸線に直交する方向
に対し5度から15度の傾斜角θであることが好まし
い。平坦面12が胴部5の軸線に直交する方向に対し5
度未満の傾斜角θであるとドリル13の平坦面12が縫
合針1の基端面7の外周縁まで切削してしまい易い。こ
のため、基端面7の外周縁にバリやエッジが生じて好ま
しくないことを確認した。また、平坦面12が胴部5の
軸線に直交する方向に対し15度を超える傾斜角θであ
ると曲面部14aの上部周縁にバリやエッジが生じて好
ましくない。なお、ドリル13の曲面形成部11の曲率
半径は縫合針1の穴部4の内径により異なるため随時設
定する。
【0027】次に、研削用粒体の噴射3により本発明の
穴部付縫合針1を製造する場合の実施の形態について説
明する。まず穴部形成工程として、図4(a)から図4
(b)のように、胴部5の軸線方向から縫合針1の胴部
5の基端面7に穴部4を穿設するためのドリル8を回転
させながら押圧し穴部4を形成する。軸芯を出すために
センタードリルを用いても差し支えない。また、ドリル
8の代わりにレーザを用いても良い。
【0028】次に曲面部形成工程について説明する。本
実施の形態においては、縫合針1の材質としてステンレ
ススチールを用いた。また、研削用粒体として炭化けい
素質系のグリーンカーボランダム(以下、GCとい
う。)を用いた。図4(c)のように、穴部4の周縁と
基端面7の外周縁に向けてGCを噴射3させることによ
り穴部4の周縁と基端面7の外周縁を研削し、穴部4の
周縁と基端面7の外周縁とに曲面部14a及び曲面部1
4bを形成させる。GCは、噴射3の方向を胴部5の軸
線を軸に回転させながら噴射3させる。なお、胴部5を
軸線を軸に回転させながらGCを噴射3させてもよい。
【0029】GCの直径の大きさは、縫合針1の胴部5
の外径および穴部4の内径の大きさを考慮して選択する
ことが好ましい。GCの直径が大きすぎると縫合針1の
基端面7に塑性変形が生じ、図5のように穴部4の周縁
と基端面7の外周縁とにバリを生じさせ易い。このバリ
は、GCの直径が大きすぎるためバリに衝突する確率が
小さくなりバリを取り除くよりも塑性変形の方が大きい
ために生じる。また、このバリは穴部4の内径を小さく
する点からも好ましくない。また、縫合針1の仕上げと
して電解研磨または化学研磨により光沢を出す場合、G
Cの直径が大きすぎると研磨代を大きくとらなければな
らない。このため、寸法等が狂いやすく好ましくない。
逆に、GCの直径が小さすぎると、穴部4の周縁を研削
する効果が少なく、曲面部14aを形成しづらいため好
ましくない。
【0030】今回は、下記4つのケースについて好まし
いGCの直径を測定した。第1のケースとして、縫合針
1の胴部5の外径が0.65mm、穴部4の内径が0.
3mmの場合、GCの直径は18μmから20μmが好
ましいことを確認した。第2のケースとして、縫合針1
の胴部5の外径が0.6mm、穴部4の内径が0.25
mmから0.3mmの場合、GCの直径は16μmから
18μmが好ましいことを確認した。第3のケースとし
て、縫合針1の胴部5の外径が0.5mm、穴部4の内
径が0.2mmから0.25mmの場合、GCの直径は
13μmから16μmが好ましいことを確認した。第4
のケースとして、縫合針1の胴部5の外径が0.4m
m、穴部4の内径が0.2mmから0.25mmの場
合、GCの直径は10μmから13μmが好ましいこと
を確認した。
【0031】GCを噴射3させる方法としては、ショッ
トブラスト法、水にGCを混入したジェットウォーター
法、サンドブラスト法、圧縮空気などでGCを噴射させ
るエアーブラスト法などがある。力が掛かり過ぎず、制
御しやすく、さらに安価であるエアーブラスト法でGC
を噴射3させることが好ましい。なお、GCの噴射3の
方法は、ショットブラスト法、ジェットウォーター法、
サンドブラスト法、エアーブラスト法に制限されない。
【0032】次に、図5のように軸線方向に対して70
度を超える傾斜角θ’でGCを噴射3した場合について
説明する。この場合、GCの噴射3により穴部4の周縁
と基端面7の外周縁とにバリが生じ易い。したがって、
軸線方向に対して70度以下の傾斜角θ’でGCを噴射
3することが好ましいことを確認した。
【0033】次に、図6のように胴部5の軸線方向に対
して30度未満の傾斜角θ’から穴部4の周縁に向けて
GCを噴射3した場合について説明する。この場合、G
Cの噴射3により主に基端面7が削り取られる。さら
に、GCの噴射3により穴部4の内周面15と胴部5の
外周面16が削られる。このため、穴部4の内径が不正
確になると共に、穴部4の周縁に曲面部14aを形成す
る効果が少ない。さらに、穴部4の周縁にエッジが残っ
て好ましくない。したがって、軸線方向に対して30度
以上の傾斜角θ’で研削用粒体を噴射3することが好ま
しいことを確認した。
【0034】なお、GCの噴射3により本発明の穴部付
縫合針1を製造する場合は、縫合針1を複数本束ねて曲
面部14aを形成することも可能である。また、縫合針
1の材質はステンレススチールでなくてもよい。また、
研削用粒体は、GCに限られず、けい砂、川砂、ガラ
ス、プラスチック、セラミック、ダイヤモンド、アルミ
ナ質系のアランダム(A)、ホワイトアランダム(W
A)、ピンクアランダム(PA)、ジルコニア(Z)、
炭化けい素質系のカーボランダム(C)等でもよい。縫
合針1の材質、縫合針1の外径および穴部4の内径の大
きさにより適切な材質を選ぶのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の穴部付縫合針に縫合糸をかしめ取り付
けた全体図。
【図2】本発明の穴部付縫合針の説明断面図。
【図3】ドリル切削による本発明の穴部付縫合針の製造
方法の各工程を示す説明図。
【図4】研削用粒体の噴射による本発明の穴部付縫合針
の製造方法の各工程を示す説明図。
【図5】軸線方向から70度を超える傾斜角で研削用粒
体を噴射した場合、及び研削用粒体の径が大きい場合の
説明図。
【図6】軸線方向から30度未満の傾斜角で研削用粒体
を噴射した場合の説明図。
【図7】従来のドリル切削およびレーザ加工により製造
された縫合針の説明図。
【図8】従来の、バリやエッジによる縫合糸切れを軽減
するためのかしめ方法の説明図。
【符号の説明】
1…縫合針、2…縫合糸、3…研削用粒体の噴射、4…
穴部、5…胴部、6…針先部、7…基端面、8…穴部を
穿設するためのドリル、9…大径部、10…小径部、1
1…曲面形成部、12…平坦面、13…ドリル、14a
…曲面部、14b…曲面部、15…内周面、16…外周

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】胴部と、該胴部の先端に設けられた針先部
    と、該胴部の基端面から該胴部の軸線方向に沿って穿設
    された穴部とを有する縫合針において、 該穴部の周縁に該基端面から該穴部の内周面に向かって
    次第に縮経しながら連なる曲面部を有することを特徴と
    する縫合針
  2. 【請求項2】前記曲面部は、該基端面の外周縁から間隔
    を存した位置から、該穴部の内周面に向かって次第に縮
    経しながら連なる曲面部であることを特徴とする請求項
    1記載の縫合針
  3. 【請求項3】前記穴部に縫合糸を挿入し、かしめ取り付
    けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の縫
    合針
  4. 【請求項4】胴部の先端に針先部が形成された針素材
    を、該胴部の基端面から該胴部の軸線方向に沿って穴部
    を穿設する穴部形成工程と、該穴部の周縁を切削または
    研削して該基端面から該穴部の内周面に向かって次第に
    縮経しながら連なる曲面部を形成する曲面部形成工程と
    を備えることを特徴とする縫合針の製造方法
  5. 【請求項5】前記曲面部形成工程は、 前記穴部の内径より大径の外径である大径部と、該大径
    部の軸線の中央先端部に位置し該穴部の内径と等しい外
    径を有して該穴部に挿入する小径部と、大径部と小径部
    との周面間をなめらかに連ねる曲面形成部と、該曲面形
    成部の上部周縁と大径部の周面とを連ねる平坦面とを有
    するドリルを、 該胴部の軸線方向から該穴部に回転させながら押圧する
    ことにより該穴部の周縁を切削し該曲面部を形成するこ
    とを特徴とする請求項4記載の縫合針の製造方法
  6. 【請求項6】前記ドリルにより、前記基端面の外周縁か
    ら間隔を存した位置から、前記穴部の内周面に向かって
    次第に縮経しながら連なる前記曲面部を形成することを
    特徴とする請求項5記載の縫合針の製造方法
  7. 【請求項7】前記ドリルの平坦面は、前記胴部の軸線に
    直交する方向に対し5度から15度の傾斜角であること
    を特徴とする請求項5記載の縫合針の製造方法
  8. 【請求項8】前記曲面部形成工程は、研削用粒体の噴射
    を、前記胴部の軸線方向に対して所定の傾斜角で、か
    つ、該研削用粒体の噴射方向を該胴部の軸線を軸に回転
    させながら、若しくは、該胴部を、軸線を軸に回転させ
    ながら、前記穴部の周縁と前記基端面の外周縁に向けて
    該研削用粒体を噴射させることにより、該穴部の周縁と
    該基端面の外周縁を研削し前記曲面部を形成することを
    特徴とする請求項4記載の縫合針の製造方法
  9. 【請求項9】前記曲面部形成工程は、研削用粒体の噴射
    により前記穴部の内周面に凹凸を形成することを特徴と
    する請求項8記載の縫合針の製造方法
  10. 【請求項10】前記所定の傾斜角は、30度から70度
    の傾斜角であることを特徴とする請求項8記載の縫合針
    の製造方法
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