JP2003024289A - 味刺激マウスピース - Google Patents
味刺激マウスピースInfo
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Abstract
液のたまりが少なく、口腔内で楽に舌上に味刺激液を呈
示する事が出来、被験者には苦痛を伴わず、余分な負担
がかからないで誘発反応が観測できる。 【構成】 味刺激マウスピース1の本体3は二重
壁によって中空部5を形成しており、この中空部5はそ
の内面上下において仕切壁8により仕切られており、味
刺激液供給部9及び味刺激液排出部10を構成し、それ
ぞれ導入導出部4の導入路13及び導出路14に連通
し、本体3の前部には、上記空洞部2に舌を挿入するこ
とができる開口12が形成されている。
Description
刺激するのに有効なマウスピースで、味の誘発応答の計
測分野に有効なマウスピースである.
管の一部に小さな穴を開け、その穴の部分を舌上に押し
つけて、舌の一部を刺激する手段はあった。
を刺激する手段では、舌に押しつける面積が小さく、刺
激応答が弱い欠点があった。また、この方法では舌上の
刺激部位を広げることは困難であり、限界がある。さら
に、管を口でくわえて舌上に当てるために被験者の疲労
が大きく、負担となるために有効な誘発が得られないと
いう問題があった。
するものであり、舌を挿入するだけで、舌上の広い面積
に味液刺激が均一に呈示できるとともに、舌上に呈示す
る瞬間の刺激トリガー信号が正確に得られ、しかも被験
者の負担を大幅に軽減することのできる味刺激マウスピ
ースを実現することである。
するために、内部に舌形状型空洞部を有する本体と、管
状の導入導出部とが一体に構成されており、舌上の広い
範囲に味刺激液を供給する味刺激マウスピースであっ
て、上記本体は二重壁によって中空部を形成しており、
中空内面の上部と下部は味刺激液を通すための仕切壁に
より、味刺激液供給部及び味刺激液排出部を構成する。
上記味刺激液供給部及び味刺激液排出部は、それぞれ導
入導出部の味刺激液導入路及び味刺激液導出路に連通
し、上記本体の前部には、上記空洞部に舌を挿入するこ
とのできる開口部が形成されていることを特徴とする味
刺激マウスピースを提供することである。
色による味刺激液の判別と、味刺激液が舌上に供給され
るタイミングを計測するための検知器を設けたことを特
徴とする。
供給部及び洗滌液供給部に切り換えることが可能な機構
に接続されていることを特徴とする。
の原理、実施の形態を実施例に基づいて図面を参照して
説明する。
間の(ヒトの)舌の味覚(甘い、苦い、辛い、酸っぱい
等)は脳のどこの部位で感じているのかを正確に把握す
るためには、舌上に各種の味液刺激を与えた際に、脳か
ら発生する脳波や脳磁波を検出し、それらの繰り返し刺
激から得られた検出信号の加算平均の結果から脳内で活
性化した部位を同定する。
示する。具体的には、舌上に味刺激を所定時間t(例.
0.5秒間)与えた後、無味液を味刺激液の5倍以上の
時間をかけて洗滌すると共に、これを無味液の刺激とし
て計測する。脳磁計センサでは有味・無味を問わず連続
的に全刺激液データを記憶すると共に、有味・無味の刺
激ごとに分けて加算し、加算平均処理の演算を行う。こ
のような味刺激を10〜40回程度繰り返して、脳磁波
信号の積算値を得る。
味刺激液を導入して舌上にそれを呈示し、さらに舌上か
ら流れ落ちた味刺激の済んだ液を集めて導出することの
できる構成の、被験者がくわえて使用することが可能な
味刺激マウスピースである。
めには、舌上に味刺激液を与えた時点を正確に定める必
要がある。本発明では、この時点を把握するために、導
入路中の所定箇所に味刺激液の通過を検知する検出器を
設ける。そして、この検出器により、舌上に呈示される
瞬間からの脳磁波信号を計測する。
2において説明する。味刺激マウスピース1は、中心に
舌部を挿入するための空洞部2を有し、被験者が口でく
わえやすい形状の舌形状型をしている本体3と、管状の
導入導出部4が一体に構成されている。本体3及び導入
導出部4を構成する二重壁6、7は、中空部5を形成す
る。この本体3及び導入導出部4は、ガラスやゴム(無
味、無臭のシリコンゴム等)の材質で形成される。
上下の中空部を仕切壁8により仕切られ、味刺激液供給
部9及び排出部10を構成している。味刺激液供給部9
は、舌形状にフィットする形状であり、味刺激液を舌上
の広い面積に散布でき、又排出部10は、味刺激液を確
実に排出できるようにするため、空洞部2の内面の上部
と下部のそれぞれの内側壁6には小孔11が多数形成さ
れている。
口12が形成されており、この開口部12から被験者は
舌を空洞部2内に挿入することができる。
出部10は、それぞれ導入導出部4の導入路13及び導
出路14に連通している。導入路13は、ポンプ15及
び切替弁16を介して味刺激液の供給部17又は舌を洗
滌するための無味液供給部18に接続されている。一
方、導出路14は、排水栓19と廃液容器24に接続さ
れている。
検出器20が配置されている。この味刺激液検出器20
は、導入される味刺激液21に投光用光ファイバ22を
通して光を照射し、液を通った光を光ファイバ23で検
出するものであり、導入路13を流れる味刺激液21の
色を検出するとともに、味刺激液の導入の時点を測定す
ることができる。これによって、異なる種類の味刺激液
毎に着色されている味刺激液の種類の判別とその導入時
点をそれぞれ検出することができる。
の作用を説明する。導入路13に、ポンプ15及び切替
弁16を介して味刺激液供給部17に接続する。被験者
は、その舌を開口部12から空洞部2内に挿入し、舌上
を味刺激供給9面にあたるようにマウスピースを口にく
わえる。ポンプ15を作動させて、味刺激液を導入路1
3を通して舌形状の味刺激液供給部9に供給する。この
とき、導入路13に配置された味刺激液検知器20は通
過する瞬間の液の色を検出して味刺激液の種類を判別す
るとともに、舌上に味刺激液が導入された時点を示すト
リガー信号を発生して脳磁波を測定することができる。
ら舌上に呈示され、被験者はその舌で味刺激を受ける。
すると、舌神経を通して味覚を認知する脳内の部位の皮
質神経細胞が活性化し、脳磁波が強く発生する。そこ
で、被験者の頭部全体に配置した、脳磁計センサの全て
(例えば122カ所)の脳磁波を測定すれば、これら全
てのセンサ応答の結果から脳神経細胞が活性化した部位
を同定することができる。
をマウスピース1内に挿入した状態のままで切替弁16
を切替え、導入路13を洗滌の無味液供給部18に接続
する。無味液の脱イオン水をマウスピースに注入して舌
上を洗滌し、洗滌水を排出すれば、味刺激を受けた舌を
洗滌することができるため、全く異なる別の種類の味刺
激液を与えて、味覚刺激の応答が計測できる。
ース1では、味刺激の測定後、洗滌することにより、被
験者は舌を入れたまま異なる種類の味の刺激を与えるこ
とができ、それぞれの味に反応する脳磁波応答を連続的
に検出することができる。
者に味刺激を与える味刺激マウスピース自体に関するも
のであり、被験者から脳磁波を連続的に測定する脳磁計
については要旨とするものではないから詳細な説明は特
にここでは明記しない。
型のガラス又はシリコンゴムのマウスピースの開口部に
舌を挿入すると、舌の奥が前部と遮断されて舌上の前部
だけに味刺激液が散布され、のどの奥には味刺激液は達
しないので鳴咽感はなく、スムースに味刺激液の散布が
できる。従って、マウスピース1をくわえる時の疲労や
唾液のたまりが少なく、口腔内で楽に舌上に味刺激液を
呈示する事が出来、被験者には苦痛を伴わず、余分な負
担がかからないで誘発反応が観測できる。そして、舌形
状マウスピースの上部の歯の当たる部分を歯型形状で平
らにした構造とすれば、安定感が増し、楽に口にくわえ
られる。
づいて説明したが、特にこのような実施例に限定される
ことなくいろいろな実施例があることはいうまでもな
い。
上のような構成により、次のような効果が生じる。 (1)マウスピースをくわえる時の疲労や唾液のたまり
が少なく、口腔内で楽に舌上のみに味刺激液を呈示する
事が出来、被験者には苦痛を伴わず、余分な負担がかか
らないで誘発反応が計測できる。 (2)味刺激液を舌上に呈示する時点を正確に検出する
ことにより、味刺激を与えてから脳内部位が応答するま
での計測が正確となり、脳内情報処理のメカニズムの推
定精度の向上が期待できる。 (3)味刺激呈示後、舌上を洗滌できる構造であるか
ら、マウスピースをくわええたまま、いろいろな異なる
味刺激を切り替えて与えることが出来るため、多種類の
異なる味刺激の連続的な計測が可能である。
成を示す断面図である。
切壁及び小孔を説明する図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 内部に舌形状型空洞部を有する本体
と、管状の導入導出部とで一体に構成されており、舌上
の広い範囲に味刺激液を呈示する味刺激マウスピースで
あって、 上記本体は二重壁によって中空部を形成しており、該中
空内面の上部と下部は味刺激液を通す構造の仕切壁によ
り仕切られており、それぞれ味刺激液供給部及び味刺激
液排出部を構成している。 上記味刺激液供給部及び味刺激液排出部は、それぞれ導
入導出部の味刺激液導入路及び味刺激液導出路に連通し
ており、 上記本体の前部には、上記空洞部に連通し、舌を空洞部
に挿入することのできる開口部が形成されていることを
特徴とする味刺激マウスピースである。 - 【請求項2】 上記味刺激液供給部と導入路の連通部
分に、色による味刺激液の判別と、味刺激液が舌上に供
給されるタイミングを計測するための検出器を設けたこ
とを特徴とする請求項1記載の味刺激マウスピース。 - 【請求項3】 上記味刺激液供給路には複数の味刺激
液の供給部及び洗滌液供給部に切り換えることが可能な
機構に接続されていることを特徴とする請求項1又は2
記載の味刺激マウスピース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001213670A JP3665816B2 (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 味刺激マウスピース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001213670A JP3665816B2 (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 味刺激マウスピース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003024289A true JP2003024289A (ja) | 2003-01-28 |
JP3665816B2 JP3665816B2 (ja) | 2005-06-29 |
Family
ID=19048607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001213670A Expired - Lifetime JP3665816B2 (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 味刺激マウスピース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3665816B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160083150A (ko) * | 2014-12-30 | 2016-07-12 | 연세대학교 산학협력단 | 뇌자도 및 mri 측정에 사용될 수 있는 미각자극용 마우스피스 |
KR101843906B1 (ko) * | 2014-12-04 | 2018-04-05 | 연세대학교 산학협력단 | 뇌자도 및 mri 측정에 사용될 수 있는 미각 자극기 |
-
2001
- 2001-07-13 JP JP2001213670A patent/JP3665816B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101843906B1 (ko) * | 2014-12-04 | 2018-04-05 | 연세대학교 산학협력단 | 뇌자도 및 mri 측정에 사용될 수 있는 미각 자극기 |
KR20160083150A (ko) * | 2014-12-30 | 2016-07-12 | 연세대학교 산학협력단 | 뇌자도 및 mri 측정에 사용될 수 있는 미각자극용 마우스피스 |
KR101645553B1 (ko) * | 2014-12-30 | 2016-08-10 | 연세대학교 산학협력단 | 뇌자도 및 mri 측정에 사용될 수 있는 미각자극용 마우스피스 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3665816B2 (ja) | 2005-06-29 |
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