JP2003024196A - 物品収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、店頭でのアイキャッチのための独自
性を確保すると共に、組み立てが容易に行うことがで
き、かつノックダウンを可能にしてコンパクトに搬送す
ることができる、一段式または多段式の収納ポケットを
有する吊り下げ展示或いは据え置き展示を可能とした物
品収納ケースを提供する。 【解決手段】一枚の厚紙を折り畳み、カタログ、リーフ
レット等を収納するポケット収納部を設けた一体型構造
の物品収納ケースであって、背板と底板と前板と、左右
に側板と支持背板が折線を介して繰り返し一連で連設さ
れた一枚の厚紙を折り畳み、前記ポケット収納部が一段
式または複数段式の収納ポケットを具備したことを特徴
とする吊り下げ或いは据え置き展示可能な物品収納ケー
スを提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、リーフレット、パ
ンフレット等を収納し、このリーフレット、パンフレッ
ト等を自由に持ち帰ることができるようにした据え置き
或いは吊り下げ展示可能な物品収納ケースに関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】近年、電気店等の店頭で宣伝用のリーフ
レット、パンフレット等を収納して顧客が自由に持ち帰
ることができる販促用のリーフレットスタンド或いはカ
タログスタンドと呼称される物品収納ケースが多く見ら
れるが、このスタンドの組み立てが難しく、しかも複雑
で時間と手間がかかる等の問題を抱えている。例えば、
図示はしないが、構成パーツが二つからなる紙脚つき物
品収納ケースは、先ずリーフレツト、カタログ等を収納
する箱部があり、その箱に紙脚を別に付けなければなら
ないことから、設置に手間がかかる。またこのスタンド
の形状にも変化を付けることが難しく、さらに、パーツ
も二つになることからコストも高くなり、経済性の点か
らも問題があった。

【０００３】また、他の例によれば、一枚の厚紙から製
造される箱体の物品収納ケースは、比較的重いカタログ
等を収納した場合に、強度の点で問題が起こる。また、
通常の箱体によるスタンドの場合は、リーフレツト収納
部が一般的に一段での展開は容易であるが、多段での対
応は追加の加工を施さねば困難である。すなわち、一枚
の用紙による一体型構造の物品収納ケースは耐久性、強
度、構造の点で問題が多く、製造が難しかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
の問題を解決するためになされたもので、一枚の厚紙を
折り畳むことにより構成されるスタンド方式の物品収納
ケースであって、店頭でのアイキャッチのための独自性
を確保すると共に、組み立てが容易に行うことができ、
かつノックダウンを可能にしてコンパクトに搬送するこ
とができる、一段式または多段式の収納ポケットを有す
る吊り下げ展示或いは据え置き展示を可能とした物品収
納ケースを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、背板と底板と前板と、左右に側板と支持背
板が折線を介して繰り返し一連で連設された一枚の厚紙
を折り畳み、カタログ、リーフレット等を収納するポケ
ット収納部を設けた一体型構造の物品収納ケースであっ
て、前記ポケット収納部が一段式または複数段式の収納
ポケットを具備したことを特徴とする物品収納ケースを
提供するものである。

【０００６】前記物品収納ケースが、該背板（１１）の
上部に半円形の舌片（ｂ）と下部に切り抜き線（ｋ，
ｋ）を介して前面支持板（２０）を設け、該前面支持板
（２０）の左右に折線（ｅ，ｅ）を介して左側板（１
２）と右側板（１３）を連接し、該左右の側板のいずれ
か一方に折線を介して折り込み片（ｇ）と切り込み
（Ａ）とを設け、他方の側板の端縁には係止可能な係止
片（ａ）と上部に折り込み片（ｆ）と切り込み（Ｂ）を
有する支持背板（１５）とを設けた構成としたもので、
前記背板（１１）の下方に設けた底板（１４）を折り込
むと共に、前面支持板を突出させ、左右の側板と支持背
板を折り畳み、前記背板の舌片（ｂ）を支持背板の切り
込み（Ｂ）に差し込み固定することにより物品収納ポケ
ット（５０）を構成したことを特徴とするものである。

【０００７】物品収納ケースが、該背板（１１）の上部
に半円形の舌片（ｂ）と中央部に折り曲げ線（ｄ１，ｄ
２）を介して上部底板（１８）と下部に折り曲げ線
（ｄ）を介して底板（１４）と切り抜き線（ｋ，ｋ）を
介して前面支持板（２０）と、該背板の中央部に折立て
線（Ｔ）と両端にフラップ（Ｆ１，Ｆ２）を設け、該前
面支持板（２０）の左右に折線を介して左側板（１２）
と右側板（１３）を連接し、該左右の側板のいずれか一
方に折線を介して折り込み片（ｇ）と切り込み（Ａ）と
を設け、他方の側板の端縁には係止可能な係止片（ａ）
と上部に折り込み片（ｆ）と切り込み（Ｂ）を有する支
持背板（１５）とを設けた構成としたもので、前記背板
（１１）の上部底板（１８）と下方に設けた底板（１
４）を折り込み、左右の側板と支持背板を折り畳み、前
記背板の舌片（ｂ）を支持背板の切り込み（Ｂ）に差し
込み固定することにより複数の収納ポケット（５０）を
構成したことを特徴とするものである。

【０００８】また、物品収納ケースの前記支持背板（１
５）と折り込み片（ｆ）の相対する位置に吊り下げ用の
小孔（ｎ，ｎ）を設けたことを特徴とするものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明は、一枚の厚紙を折り畳
み、カタログ、リーフレット等を収納するポケット収納
部を設けた一体型構造の物品収納ケースであって、背板
と底板と前板と、左右に側板と支持背板が折線を介して
繰り返し一連で連設された一枚の厚紙を折り畳み、前記
ポケット収納部が一段式または複数段式の収納ポケット
を具備したことを特徴とする物品収納ケースを提供する
ものである。

【００１０】

【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。
本発明は、一枚の厚紙を折線と共に打ち抜き、この折線
に従い折り畳むことにより、カタログ、リーフレット等
を収納するポケット収納部を設けることができる一体型
構造の物品収納ケースであって、構成は背板と底板と前
板と、左右に側板と支持背板が折線を介して繰り返し一
連で連設された一枚の厚紙を折り畳むことで、前記ポケ
ット収納部が一段式または複数段式の収納ポケットを設
けることができる物品収納ケースを提供するものであ
る。

【００１１】＜実施例１＞先ず、図１は本発明の一実施
例を示す物品収納ケースの展開図であり、図２はこの物
品収納ケースの組み立て方法の説明図であり、図３は組
み立てが完成した物品収納ケースの斜視図である。本発
明の物品収納ケースは図１に示すように、中央部に背板
（１１）を配置し、この背板の上部に半円形の切り抜き
により舌片（ｂ）を設け、下部には略Ｕ字形状の切り抜
き線（ｋ，ｋ）を介して前面支持板（２０）と折り曲げ
線（ｄ）を介して底板（１４）を設けたものである。さ
らに、該底板（１４）は折線（ｈ）を介して前面支持板
（２０）に連結し、この前面支持板（２０）の左右に折
線（ｅ，ｅ）を介して左側板（１２）と右側板（１３）
を連接し、この左側板（１２）の側端に折線を介して折
り込み片（ｇ）と折線の下方位置に切り込み（Ａ）を設
け、他方の右側板（１３）の端縁には折線（ｃ）を介し
て支持背板（１５）を連接し、この支持背板（１５）の
端縁に係止可能な係止片（ａ）と上部に折線を介して折
り込み片（ｆ）とこの折線の中央部に切り込み（Ｂ）を
設けた構成としたものである。また左右の側板及び支持
背板の下端を僅かに上方に向かって傾斜させて打ち抜き
したものである。前面支持板（２０）には、上部にスト
ッパー（２１）が設けられている。

【００１２】この組み立ては、図２に示すように、前記
背板（１１）の下方に設けた折り曲げ線（ｄ）を谷折し
底板（１４）を押し込むように前方に折り込むと同時
に、切り抜き線（ｋ，ｋ）から前面支持板（２０）が背
板から離れ前方に突出する。さらに左右の側板（１２，
１３）を折線（ｅ，ｅ）から後方に折り曲げると同時に
折線（ｃ）から支持背板（１５）も背板の後方に折り曲
げ、支持背板（１５）に設けた係止片（ａ）を左側板
（１２）に設けた切り込み（Ａ）に差し込み固定すると
共に、支持背板（１５）に設けた折り込み片（ｆ）を内
側に折り込み、この端縁に露出した切り込み（Ｂ）に背
板（１１）に設けた舌片（ｂ）を押し込むように差し込
み係止することで、図３に示すように、底部が平らで背
板を中心に僅かに後方に傾斜し、しかも前面支持板（２
０）が前方に突出してその後方、かつ背板の下方に一段
の物品収納ポケット（５０）を設けた背板がしっかりと
固定された物品収納ケースを得ることができた。なお、
支持背板（１５）と折り込み片（ｆ）の相対する位置に
小孔（ｎ，ｎ）を設けることにより吊り下げ展示が可能
となる。

【００１３】＜実施例２＞図４は本発明の他の実施例を
示す複数段式の収納ポケットを有する物品収納ケースの
展開図であり、図５はこの物品収納ケースの斜視図であ
る。図４に示すように、この物品収納ケースは折り畳む
ことにより複数の収納ポケットを設けてなる物品収納ケ
ースである。先ず、実施例１と同様に背板（１１）の上
部に半円形の切り込みにより舌片（ｂ）を設け、さらに
中央部に折り曲げ線（ｄ１，ｄ２）を介して上部底板
（１８）と下部に折線（ｄ）を介して底板（１４）と切
り抜き線（ｋ，ｋ）を介して前面支持板（２０）とを設
けたもので、この背板の両側端にはフラップ（Ｆ１，Ｆ
１）とその下方に同じくフラップ（Ｆ２，Ｆ２）を設け
たものである。また、折り曲げ線（ｄ２）と下方のフラ
ップ（Ｆ２，Ｆ２）との間に起立線（Ｔ）を設け、さら
に、この背板（１１）の下端には底部支持板（１７）設
けたものである。このフラップは後述するそれぞれの背
板と収納ポケットを保持するものである。次に、前面支
持板（２０）の左右に実施例１と同様に折線（ｅ，ｅ）
を介して左側板（１２）と右側板（１３）を連接し、該
左右の側板のいずれか一方に折線を介して折り込み片
（ｇ）と切り込み（Ａ）とを設け、他方の側板の端縁に
は係止可能な係止片（ａ）と上部に折り込み片（ｆ）と
切り込み（Ｂ）を有する支持背板（１５）とを設けた構
成としたものである。なお、実施例１と同様に、支持背
板（１５）と折り込み片（ｆ）の相対する位置に小孔
（ｎ，ｎ）を設けることにより吊り下げ展示が可能とな
る。

【００１４】この組み立ては実施例１と同様に、前記背
板（１１）の下端に設けた底支持板（１７）を内側に折
り曲げ、折り曲げ線（ｄ）を谷折し底板（１４）を押し
込むように前方に折り込み下部の収納ポケットを形成す
ると同時に、切り抜き線（ｋ，ｋ）から前面支持板（２
０）が背板から離れ前方に突出する。次に、起立線
（Ｔ）を山折して背板の中間部を折立てると同時に、折
り曲げ線（ｄ１，ｄ２）を谷折に折り曲げて上部背底板
（１８）を下方に押し込むようにすることで上部の収納
ポケットが形成される。また、背板（１１）に設けたフ
ラップ（Ｆ１，Ｆ１）（Ｆ２，Ｆ２）を前方に９０°折
り曲げ、さらに左右の側板（１２，１３）を折線（ｅ，
ｅ）から後方に折り曲げると同時に折線（ｃ）から支持
背板（１５）も背板の後方に折り曲げ、支持背板（１
５）に設けた係止片（ａ）を左側板（１２）に設けた切
り込み（Ａ）に差し込み固定すると共に、支持背板（１
５）に設けた折り込み片（ｆ）を内側に折り込み、この
端縁に露出した切り込み（Ｂ）に背板（１１）に設けた
舌片（ｂ）を押し込むように差し込み係止することでし
っかりと背板が固定され、図５に示すように、底部が平
らで背板を中心に僅かに後方に傾斜し、しかも前面支持
板（２０）が前方に突出してその後方に複数段の収納ポ
ケット（５０）を設けた物品収納ケースを得ることがで
きた。なお、背板に設けたフラップを折り曲げることに
より上部の収納ポケット及び下方の収納ポケットが潰れ
ないように保持することができる。

【００１５】

【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。すなわち、本発明の物品収納ケー
スは、一枚の厚紙を打ち抜きするだけで、貼り合わせも
必要なく製造工程が簡略化できる。また、店頭での設置
を容易にするため専門家でなくともワンタッチ形式で一
段式或いは複数段の収納ポケットを設けることができる
組み立てを可能とした。また、背板の舌片を引っかける
ように差し込む構造を採用したことで収納ケースの強度
が得られた。さらに、折り畳み自在であるため輸送が簡
単になり、ノックダウン時のサイズも小さく展示するリ
ーフレット等との同時輸送が可能となる等の種々の優れ
た効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す物品収納ケースの展開
図である。

【図２】上記物品収納ケースの組み立て方法の説明図で
ある。

【図３】組み立てが完成した物品収納ケースの斜視図で
ある。

【図４】本発明の他の実施例を示す複数段式の収納ポケ
ットを有する物品収納ケースの展開図である。

【図５】上記複数段式の収納ポケットを有する物品収納
ケースの斜視図である。

【符号の説明】

１０……物品収納ケース １１……背板 １２……左側板 １３……右側板 １４……底板 １５……支持背板 １７……底支持板 ２０……前面支持板 ５０……収納ポケット Ａ，Ｂ……切り込み ａ ……係止片 ｂ ……舌片 ｃ ……折線 ｄ，ｄ１，ｄ２……折り曲げ線 ｆ，ｇ……折り込み片 ｋ ……切り抜き線 Ｔ ……折立線 Ｆ１，Ｆ２……フラップ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】背板と底板と前板と、左右に側板と支持背
   板が折線を介して繰り返し一連で連設された一枚の厚紙
   を折り畳み、カタログ、リーフレット等を収納するポケ
   ット収納部を設けた一体型構造の物品収納ケースであっ
   て、前記ポケット収納部が一段式または複数段式の収納
   部を具備したことを特徴とする物品収納ケース。
2. 【請求項２】背板と底板と前板とが折線を介して繰り返
   し一連で連設し、折り畳むことにより物品収納部を形成
   してなる物品収納ケースであって、該背板（１１）の上
   部に半円形の舌片（ｂ）と下部に切り抜き線（ｋ，ｋ）
   を介して前面支持板（２０）を設け、該前面支持板（２
   ０）の左右に折線（ｅ，ｅ）を介して左側板（１２）と
   右側板（１３）を連接し、該左右の側板のいずれか一方
   に折線を介して折り込み片（ｇ）と切り込み（Ａ）とを
   設け、他方の側板の端縁には係止可能な係止片（ａ）と
   上部に折り込み片（ｆ）と切り込み（Ｂ）を有する支持
   背板（１５）とを設けた構成としたもので、前記背板
   （１１）の下方に設けた底板（１４）を折り込むと共
   に、前面支持板を突出させ、左右の側板と支持背板を折
   り畳み、前記背板の舌片（ｂ）を支持背板の切り込み
   （Ｂ）に差し込み固定することにより物品収納ポケット
   （５０）を構成したことを特徴とする物品収納ケース。
3. 【請求項３】背板と底板と前板とが折線を介して繰り返
   し一連で連設し，折り畳むことにより複数の物品収納部
   を形成してなる物品収納ケースであって、該背板（１
   １）の上部に半円形の舌片（ｂ）と中央部に折り曲げ線
   （ｄ１，ｄ２）を介して上部底板（１８）と下部に折り
   曲げ線（ｄ）を介して底板（１４）と切り抜き線（ｋ，
   ｋ）を介して前面支持板（２０）と、該背板の中央部に
   折立て線（Ｔ）と両端にフラップ（Ｆ１，Ｆ２）を設
   け、該前面支持板（２０）の左右に折線を介して左側板
   （１２）と右側板（１３）を連接し、該左右の側板のい
   ずれか一方に折線を介して折り込み片（ｇ）と切り込み
   （Ａ）とを設け、他方の側板の端縁には係止可能な係止
   片（ａ）と上部に折り込み片（ｆ）と切り込み（Ｂ）を
   有する支持背板（１５）とを設けた構成としたもので、
   前記背板（１１）の上部底板（１８）と下方に設けた底
   板（１４）を折り込み、左右の側板と支持背板を折り畳
   み、前記背板の舌片（ｂ）を支持背板の切り込み（Ｂ）
   に差し込み固定することにより複数の収納ポケット（５
   ０）を構成したことを特徴とする物品収納ケース。
4. 【請求項４】前記支持背板（１５）と折り込み片（ｆ）
   の相対する位置に小孔（ｎ，ｎ）を設けたことを特徴と
   する請求項２又は３に記載の物品収納ケース。