JP2003023530A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2003023530A
JP2003023530A JP2001208237A JP2001208237A JP2003023530A JP 2003023530 A JP2003023530 A JP 2003023530A JP 2001208237 A JP2001208237 A JP 2001208237A JP 2001208237 A JP2001208237 A JP 2001208237A JP 2003023530 A JP2003023530 A JP 2003023530A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿を分割走査することにより得られた複数
の分割画像を順次合成することにより原稿画像を再現す
る。 【解決手段】 原稿上を走査して画像を読み取る画像読
取部101と、画像読取部101の移動量及び移動距離
より画像の読み取り位置を算出する位置情報生成手段1
07と、位置情報記憶手段107により生成された位置
情報に基づいて、読み取った画像データを写像する写像
手段106と、新たに読み取った画像データの走査開始
位置を算出する走査開始位置算出手段110と、走査開
始位置に基づいて、位置ずれを補正して画像を合成する
位置ずれ補正手段111と、位置ずれ補正手段111に
より位置ずれを補正して合成された画像を順次記憶する
画像メモリ112と、を有する画像処理装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイメージスキャナ等
の画像読取装置に関するものであり、特に自由走査が可
能な画像読取装置の画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿上の画像読取部を手動で移動
させて画像を取得するハンディスキャナタイプの画像読
取装置として特開平8−107479号に示されるよう
ものが一般的である。以下、この構成について図面を参
照しながら説明する。
【0003】従来の画像読取装置は、図25に示すよう
に原稿2509上を走査して画像データを得るイメージ
センサ2501と、イメージセンサを移動させる車輪2
503a、2503bと、車輪2503a、2503b
の移動量を検出するエンコーダ2502a、2502b
と、エンコーダ2502a、2502bにより検出され
た移動量に基づいて、読み取り画像の走査位置の情報を
生成する走査位置検出回路2504と、イメージセンサ
により読み取った画像を記憶する画像バッファ2505
と、読み取り画像の画像データと走査位置情報とにより
写像し、画像メモリ2507に記憶されている画像と合
成する写像回路2506と、合成された画像にずれがあ
る場合に、これを検出する位置ずれ検出回路2508と
を備えている。
【0004】イメージセンサ2501は2つの車輪25
03a、2503b間に設けられ、イメージセンサ25
01の各素子からの画像信号を処理して画像データを得
る。イメージセンサ2501の両端の車輪2503a、
2503bを原稿上で転せると、車輪2503a、25
03bに連動したエンコーダ2502a、2502bに
より、移動量が検出される。なお図示していないが、回
転方向によって位相の異なる2相のパルスを発生するエ
ンコーダを用いることにより回転方向を検出することが
できる。走査位置検出回路2504は、車輪2503
a、2503bの回転量により検出された移動量に基づ
いて、読み取り画像の走査位置の情報を生成する。イメ
ージセンサ2501で読み取った画像データを走査位置
に基づいて写像し、画像メモリに記憶されている画像と
合成して画像メモリ上に記憶していく。
【0005】この画像読取装置を用いた原稿の読取方法
を図26に示す。原稿を分割して走査する場合、車輪を
原稿から離さないように走査方向を逆転させて原稿を順
次読み取る。つまり、図26に示すようにまず領域AB
CDを走査2601にて読み取り、次に車輪を浮かさず
に逆方向に移動させて走査2602を行うことで、領域
CDEFを読み取る。この走査方法を繰り返して大画面
の画像を得ていた。
【0006】また別の走査の方法として特開2000−
295438号が開示されている。この走査方法につい
て図27を用いて説明する。特開2000−29543
8号では、まず走査2701に示すように、縦方向に画
像合成の基準となる画像を読み取るための走査を行い、
基準画像を得る。次に基準画像に対して垂直方向に順次
走査を行い画像データを読み取る。読み取った画像と基
準画像とのパターンマッチングを行うことで、読み取っ
た画像の相対的な位置を算出し画像合成を行う。例えば
走査2704で読み取った画像は、基準画像2701と
の重複走査領域ABCDのデータを用いてパターンマッ
チングを行うことで相対的な位置の算出を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−107479号に示される画像読取装置では、車輪
が一度原稿から離れると読み取り開始位置からの相対的
な距離情報が失われ、再び車輪を原稿に接して画像の読
み取りを行った場合の読み取り開始位置がわからなくな
り、画像を合成することができなくなるため、走査を始
めると原稿のすべての部分の読み取りが終了するまで画
像読取装置を原稿から離すことができないという問題が
あった。
【0008】さらに、図26の領域CDEFを読み取る
際に、車輪が浮かないように画像読取装置を回転させな
がら移動させなければならず、この走査方法に習熟が必
要であるという問題もあった。
【0009】また、特開2000−295438号に示
される画像読取装置では、パターンマッチングによる画
像合成処理を行う為、画像読取装置を原稿から一度離し
て走査できるものの、画像合成のための基準画像が必要
であり、さらに基準画像を得るために走査方向に対して
垂直方向に走査する必要があるため、画像読み取りの操
作が複雑になるという問題があった。
【0010】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、画像読取装置を原稿から離して走査開始位置を変
えながら走査することができ、また基準画像を読み取る
ことなく画像合成ができる画像処理装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載の画像処理装置は、原稿を
重複して走査することにより得られた複数の分割画像を
順次合成することにより原稿画像を再現する画像処理装
置であって、原稿上を走査して画像を読み取る画像読取
手段と、上記画像読取手段の走査時の移動量より、画像
の読み取り位置の位置情報を生成する位置情報生成手段
と、上記位置情報生成手段により生成した位置情報に基
づいて、読み取った画像データを記憶する画像記憶手段
と、上記画像読取手段で重複して走査した重複走査領域
内の、上記画像記憶手段内の画像データと新たに読み取
った画像データとから、走査開始位置算出手段により新
たに読み取った画像データの走査開始位置を算出し、該
走査開始位置に基づいて、上記画像記憶手段内の画像デ
ータと上記新たに読み取った画像データとを合成し、該
合成画像を上記画像記憶手段に記憶させる画像合成手段
と、を備えたものである、ことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項2に記載の画像処理装置
は、請求項1に記載の画像処理装置において、上記画像
合成手段は、走査開始位置算出手段により算出した走査
開始位置を基準にして、新たに読み取った画像データ
を、上記位置情報生成手段からの位置情報と、上記重複
走査領域内の画像データの相関とにより、その位置を補
正して、画像合成を行う、ことを特徴とする。
【0013】本発明の請求項3に記載の画像処理装置
は、請求項1に記載の画像処理装置において、上記画像
合成手段は、新たに読み取った画像データの上記重複走
査領域内の、かつ走査開始位置側の位置に、画像取り出
し用テンプレートを設定し、該テンプレートで取り出し
た画像データと上記画像記憶手段内の画像データとのパ
ターンマッチングを行う、ことを特徴とする。
【0014】本発明の請求項4に記載の画像処理装置
は、請求項3に記載の画像処理装置において、上記画像
合成手段は、読み取り画像データの大きさによりテンプ
レートの大きさを変更する、ことを特徴とする。
【0015】本発明の請求項5に記載の画像処理装置
は、原稿を重複して走査することにより得られた複数の
分割画像を順次合成することにより原稿画像を再現する
画像処理装置であって、原稿上を走査して画像を読み取
る画像読取手段と、上記画像読取手段の走査時の移動量
より、画像の読み取り位置の位置情報を生成する位置情
報生成手段と、上記位置情報生成手段により生成した位
置情報に基づいて、読み取った画像データを記憶する画
像記憶手段と、上記画像読取手段で重複して走査した重
複走査領域内の、上記画像記憶手段内の画像データと新
たに読み取った画像データとから、走査開始位置算出手
段により新たに読み取った画像データの走査開始位置を
算出し、該走査開始位置に基づいて、上記画像記憶手段
内の画像データと上記新たに読み取った画像データとを
合成し、該合成画像を上記画像記憶手段に記憶させる画
像合成手段と、を備え、上記画像合成手段は、上記新た
に読み取った画像データの上記重複走査領域内の、かつ
走査開始位置側の位置に第1テンプレートを設定し、上
記画像記憶手段内の画像データとの第1のパターンマッ
チングを行い、次に走査開始位置により近い位置に第2
テンプレートを設定し、第2のパターンマッチングを行
う、ことを特徴とする。
【0016】本発明の請求項6に記載の画像処理装置
は、請求項5に記載の画像処理装置において、上記第1
のパターンマッチングは、低解像化手段により画像デー
タを低解像度化した画像データによりパターンマッチン
グを行う、ことを特徴とする。
【0017】本発明の請求項7に記載の画像処理装置
は、請求項6に記載の画像処理装置において、上記低解
像度化手段は、低解像度化を開始する位置をずらして低
解像度化を行う、ことを特徴とする。
【0018】本発明の請求項8に記載の画像処理装置
は、原稿を重複して走査することにより得られた複数の
分割画像を順次合成することにより原稿画像を再現する
画像処理装置であって、原稿上を走査して画像を読み取
る画像読取手段と、上記画像読取手段の走査時の移動量
より、画像の読み取り位置の位置情報を生成する位置情
報生成手段と、上記位置情報生成手段により生成した位
置情報に基づいて、読み取った画像データを記憶する画
像記憶手段と、上記重複走査領域内の画像が存在する領
域を検索する画像検索手段と、上記画像読取手段で重複
して走査した重複走査領域内の、上記画像記憶手段内の
画像データと新たに読み取った画像データとから、走査
開始位置算出手段により新たに読み取った画像データの
走査開始位置を算出し、該走査開始位置に基づいて、上
記画像記憶手段内の画像データと上記新たに読み取った
画像データとを合成し、該合成画像を上記画像記憶手段
に記憶させる画像合成手段と、を備え、上記画像合成手
段は、画像が存在する領域にテンプレートを設定してパ
ターンマッチングを行う、ことを特徴とする。
【0019】本発明の請求項9に記載の画像処理装置
は、請求項8に記載の画像処理装置において、上記画像
検索手段は、輪郭抽出手段により画像の輪郭を抽出し、
画像を検索する、ことを特徴とする。
【0020】本発明の請求項10に記載の画像処理装置
は、請求項8に記載の画像処理装置において、上記画像
検索手段は、あらかじめ定めた範囲内の画像データの最
大値と最小値との差により画像を抽出し、画像を検索す
る、ことを特徴とする。
【0021】本発明の請求項11に記載の画像処理装置
は、原稿を重複して走査することにより得られた複数の
分割画像を順次合成することにより原稿画像を再現する
画像処理装置であって、原稿上を走査して画像を読み取
る画像読取手段と、上記画像読取手段の走査時の移動量
より、画像の読み取り位置の位置情報を生成する位置情
報生成手段と、上記位置情報生成手段により生成した位
置情報に基づいて、読み取った画像データを記憶する画
像記憶手段と、走査の終了状態、及び次の走査の開始状
態を検出する走査切替検出手段と、上記画像読取手段で
重複して走査した重複走査領域内の、上記画像記憶手段
内の画像データと新たに読み取った画像データとから、
走査開始位置算出手段により新たに読み取った画像デー
タの走査開始位置を算出し、該走査開始位置に基づい
て、上記画像記憶手段内の画像データと上記新たに読み
取った画像データとを合成し、該合成画像を上記画像記
憶手段に記憶させる画像合成手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0022】本発明の請求項12に記載の画像処理装置
は、請求項11に記載の画像処理装置において、上記走
査切替検出手段は、上記位置情報生成手段が算出した位
置情報が一定期間以上変化しないときに、これを走査の
終了として検出する、ことを特徴とする。
【0023】本発明の請求項13に記載の画像処理装置
は、請求項11に記載の画像処理装置において、上記走
査切替検出手段は、上記位置情報生成手段が算出した位
置情報に変化がない一定の期間の後、直前の走査方向と
同一の方向に動きがあったときに、これを次の走査の開
始として検出する、ことを特徴とする。
【0024】本発明の請求項14に記載の画像処理装置
は、請求項11に記載の画像処理装置において、上記走
査切替検出手段は、上記位置情報生成手段が算出した位
置情報にあらかじめ定めた値を超える移動量が発生した
ときに、走査の終了状態および次の走査の開始状態を検
出する、ことを特徴とする。
【0025】本発明の請求項15に記載の画像処理装置
は、請求項11に記載の画像処理装置において、上記走
査切替検出手段は、上記位置情報生成手段が算出した位
置情報により、直前の走査方向と逆方向に動きがあった
ときに、走査の終了状態および次の走査の開始状態を検
出する、ことを特徴とする。
【0026】本発明の請求項16に記載の画像処理装置
は、請求項11に記載の画像処理装置において、上記走
査切替検出手段は、上記位置情報生成手段が算出した位
置情報に変化がない一定の期間の後、直前の走査方向と
逆方向の動きがあったときに、走査の終了状態および次
の走査の開始状態を検出する、ことを特徴とする。
【0027】本発明の請求項17に記載の画像処理装置
は、原稿を重複して走査することにより得られた複数の
分割画像を順次合成することにより原稿画像を再現する
画像処理装置であって、原稿上を走査して画像を読み取
る画像読取手段と、上記画像読取手段の走査時の移動量
より、画像の読み取り位置の位置情報を生成する位置情
報生成手段と、上記位置情報生成手段により生成した位
置情報に基づいて、読み取った画像データを記憶する画
像記憶手段と、上記画像読取手段と原稿との距離を算出
する距離情報生成手段と、走査の終了状態、及び次の走
査の開始状態を検出する走査切替検出手段と、上記画像
読取手段で重複して走査した重複走査領域内の、上記画
像記憶手段内の画像データと新たに読み取った画像デー
タとから、走査開始位置算出手段により新たに読み取っ
た画像データの走査開始位置を算出し、該走査開始位置
に基づいて、上記画像記憶手段内の画像データと上記新
たに読み取った画像データとを合成し、該合成画像を上
記画像記憶手段に記憶させる画像合成手段と、を備え、
上記走査切替検出手段は、上記距離情報生成手段により
算出した距離情報に基づいて、走査の終了状態、及び次
の走査の開始状態を検出する、ことを特徴とする。
【0028】本発明の請求項18に記載の画像処理装置
は、請求項17に記載の画像処理装置において、上記距
離情報生成手段が、上記画像読取手段と原稿が接してい
る場合と、上記画像読取手段と原稿が離れている場合
と、を区別して検出するスイッチである、ことを特徴と
する。
【0029】本発明の請求項19に記載の画像処理装置
は、原稿を重複して走査することにより得られた複数の
分割画像を順次合成することにより原稿画像を再現する
画像処理装置であって、原稿上を走査して画像を読み取
る画像読取手段と、上記画像読取手段の走査時の移動量
より、画像の読み取り位置の位置情報を生成する位置情
報生成手段と、上記位置情報生成手段により生成した位
置情報に基づいて、読み取った画像データを記憶する画
像記憶手段と、上記画像読取手段で重複して走査した重
複走査領域内の、上記画像記憶手段内の画像データと新
たに読み取った画像データとから、走査開始位置算出手
段により新たに読み取った画像データの走査開始位置を
算出し、該走査開始位置に基づいて、上記画像記憶手段
内の画像データと上記新たに読み取った画像データとを
合成し、該合成画像を上記画像記憶手段に記憶させる画
像合成手段と、上記画像記憶手段内の画像データを表示
する画像表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0030】本発明の請求項20に記載の画像処理装置
は、請求項19に記載の画像処理装置において、上記画
像合成手段は、走査中に読み取った画像データの大きさ
がパターンマッチングのために必要な画像の大きさを越
えた時点で画像合成を開始する、ことを特徴とする。
【0031】本発明の請求項21に記載の画像処理装置
は、原稿を重複して走査することにより得られた複数の
分割画像を順次合成することにより原稿画像を再現する
画像処理装置であって、原稿上を走査して画像を読み取
る画像読取手段と、上記画像読取手段の走査時の移動量
より、画像の読み取り位置の位置情報を生成する位置情
報生成手段と、上記位置情報生成手段により生成した位
置情報に基づいて、読み取った画像データを記憶する画
像記憶手段と、走査の終了状態、及び次の走査の開始状
態を検出する走査切替検出手段と上記走査切替検出手段
により走査の終了状態が検出されると、次の走査が可能
であることを知らせる報知手段と、上記画像読取手段で
重複して走査した重複走査領域内の、上記画像記憶手段
内の画像データと新たに読み取った画像データとから、
走査開始位置算出手段により新たに読み取った画像デー
タの走査開始位置を算出し、該走査開始位置に基づい
て、上記画像記憶手段内の画像データと上記新たに読み
取った画像データとを合成し、該合成画像を上記画像記
憶手段に記憶させる画像合成手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0032】本発明の請求項22に記載の画像処理装置
は、請求項21に記載の画像処理装置において、上記報
知手段が、表示ランプである、ことを特徴とする。
【0033】本発明の請求項23に記載の画像処理装置
は、請求項21に記載の画像処理装置において、上記報
知手段が、液晶表示素子である、ことを特徴とする。
【0034】本発明の請求項24に記載の画像処理装置
は、請求項21に記載の画像処理装置において、上記報
知手段は、次の走査が可能であることを音で知らせる、
ことを特徴とする。
【0035】本発明の請求項25に記載の画像処理装置
は、請求項21に記載の画像処理装置において、上記報
知手段は、次の走査が可能であることを上記表示手段に
表示する、ことを特徴とする。
【0036】本発明の請求項26に記載の画像処理装置
は、原稿を重複して走査することにより得られた複数の
分割画像を順次合成することにより原稿画像を再現する
画像処理装置であって、原稿上を走査して画像を読み取
る画像読取手段と、上記画像読取手段の走査時の移動量
より、画像の読み取り位置の位置情報を生成する位置情
報生成手段と、上記位置情報生成手段により生成した位
置情報に基づいて、読み取った画像データを記憶する画
像記憶手段と、上記画像読取手段で重複して走査した重
複走査領域内の、上記画像記憶手段内の画像データと新
たに読み取った画像データとから、走査開始位置算出手
段により新たに読み取った画像データの走査開始位置を
算出し、該走査開始位置に基づいて、上記画像記憶手段
内の画像データと上記新たに読み取った画像データとを
合成し、該合成画像を上記画像記憶手段に記憶させる画
像合成手段と、新たに読み取った画像データと、上記画
像記憶手段に記憶されている画像データとに重複走査領
域がない場合を、走査の異常として検出する異常検出手
段と、を備え、走査の異常が検出された場合に、上記新
たに読み取った画像データを消去して走査を行う前の状
態に戻す、ことを特徴とする。
【0037】本発明の請求項27に記載の画像処理装置
は、請求項26に記載の画像処理装置において、上記異
常検出手段は、新たに読み取った画像データに曲がりが
生じている場合を走査の異常として検出し走査の異常が
検出された場合に、新たに読み取った画像データを消去
して走査を行う前の状態に戻す、ことを特徴とする。
【0038】本発明の請求項28に記載の画像処理装置
は、請求項26または請求項27に記載の画像処理装置
において、上記異常検出手段は、その検出結果を上記報
知手段により報知する、ことを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実
施の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施
の形態に限定されるものではない。
【0040】(実施の形態1)まず、本発明の請求項1ない
し請求項4に記載された画像処理装置Aを実施の形態1
として、図面を参照しながら説明する。図1は実施の形
態1に係る画像処理装置Aの構成を示すブロック図であ
る。
【0041】図1に示すように、画像処理装置Aは、原
稿を、重複して走査する重複走査領域を設けて分割走査
し、得られた複数の分割画像を順次合成することにより
原稿画像を再現するものである。
【0042】つまり、画像処理装置Aは、移動量検出手
段102、103とイメージセンサ104とを有し、原
稿上を走査して画像を読み取る画像読取部101と、読
み取った画像データを一時記憶する画像バッファ105
と、画像読取部101の移動量及び移動距離より画像の
読み取り位置の位置座標を算出する位置情報生成手段1
07と、位置情報生成手段107により生成された位置
情報を記憶する位置情報記憶手段108と、位置情報記
憶手段108に記憶されている位置情報に基づいて、読
み取った画像データを写像する写像手段106と、写像
データを記憶する写像データ記憶手段109と、位置情
報生成手段107により生成した位置情報に基づいて、
読み取り画像データを記憶する画像メモリ112と、重
複走査領域内の画像データにより、画像メモリ112に
記憶されている画像データを基準とした新たに読み取っ
た画像データの走査開始位置を算出する走査開始位置算
出手段110と、位置ずれを補正して画像を合成する位
置ずれ補正手段111と、を有するものであり、画像メ
モリ112は、位置ずれ補正手段111により位置ずれ
を補正して合成された画像を順次記憶するものである。
【0043】画像読取部101は図2に示すように原稿
の画像を読み取るイメージセンサ104と、その両端に
車輪A,車輪Bを有し、さらに、車輪Aの回転を検出す
るエンコーダ204および車輪Bの回転を検出するエン
コーダ205を有している。ここで、車輪Aとエンコー
ダ204とで、原稿上の移動量を検出する移動量検出手
段102を構成し、車輪Bとエンコーダ205とで移動
量検出手段103を構成している。エンコーダ204,
205は車輪の回転角度に応じて位相の異なる2相のパ
ルスを発生し、この2相パルスは位置情報生成手段10
7に入力される。
【0044】このような構成の画像読取部101により
原稿を読み取る際は、図3に示すように、まず、画像読
取部101を原稿に密着させて矢印31の方向に移動し
て走査することにより領域ABCDの画像データを得、
次に、画像読取部101を原稿から離してEFライン上
に移動させ、再び画像読取部101を原稿に密着させて
領域ABCDと一部の領域が重複するように矢印32の
方向に移動して走査して領域EFGHの画像データを得
る。この要領で順次走査を行い原稿を読み取る。
【0045】位置情報生成手段107は、移動量検出手
段102,103の検出信号に基づいて、読み取った画
像の位置情報を生成し、生成した位置情報を位置情報記
憶手段108に記憶するものである。
【0046】この位置情報生成手段107による位置情
報生成方法について図4を用いて説明を行う。図4は、
車輪Aと車輪Bがセンサ部の両側にある画像読取部10
1を、車輪Aが位置P(XA0,YA0)に、車輪Bが
位置P(XB0,YB0)にある場合を基準位置として
走査する場合の、車輪A及び車輪Bの移動を示す図であ
る。Lは車輪Aと車輪Bとの距離を表している。ここ
で、基準位置から微小距離移動したときの車輪Aの座標
をP(XA1,YA1)とし、車輪Bの座標をP(XB
1,YB1)とし、この位置の基準位置からの角度をθ
1で表す。車輪Aの移動距離をdA1、車輪Bの移動距
離をdB1とするとθ1は、θ1=(dB1−dA1)
/Lで算出される。さらに次の微小時間後に車輪Aが座
標P(XA2,YA2)に移動し、車輪Bが座標P(X
B2,YB2)に移動した場合の移動角度をθ2で表
し、車輪Aの移動距離をdA2、車輪Bの移動距離をd
B2とするとθ2は、 θ2=(dB2−dA2)/L で近似できる。また微小時間の移動であるので円弧の長
さと弦の長さとが等しいものとし、座標XA1,YA
1,XB1,YB1が既知であるとすれば、XA2,Y
A2,XB2,YB2はXA1,YA1,XB1,YB
1を用いて次式で近似できる。 XA2=XA1+dA*cos(θ1+θ2/2) YA2=YA1−dA*sin(θ1+θ2/2) XB2=XB1+dB*cos(θ1+θ2/2) YB2=YB1−dB*sin(θ1+θ2/2)
【0047】イメージセンサ104と車輪A,Bとの位
置関係は既知であるため、車輪Aおよび車輪Bの位置座
標を算出してイメージセンサ104が読み取った画像の
位置を算出し、読み取り画像の座標位置情報を生成す
る。
【0048】写像手段106は、画像バッファ105に
記憶されている画像と、位置情報記憶手段108に記憶
されている位置情報と、により写像を行い、写像データ
を写像データ記憶手段109に記憶するものである。
【0049】走査開始位置算出手段110は、図5に示
すように、第2画像502を、すでに走査されている第
1画像501と一部の領域を重複させて読み取った際
の、重複走査領域EIJDを用いてパターンマッチング
を行い、第2画像502の走査開始位置EFを算出する
ものである。第2画像502の走査開始位置を算出する
際には、図6に示すように、第1画像501に検索領域
601を、第2画像502に画像取り出し用のテンプレ
ート602を設定し、検索領域601とテンプレート6
02とでパターンマッチングを行う。
【0050】次に、この走査開始位置算出手段110に
よるパターンマッチング法について説明する。図6の2
枚の画像は、図5に示す方法で走査して得た第1画像5
01と第2画像502とを表している。まず、図6に示
すように、第2画像502の重複走査領域EIJD内、
かつ辺EJに接する部分にテンプレート602を設定す
る。この時、走査開始位置を正確に算出するために走査
開始位置に近い領域にテンプレートを設定し、第2画像
502の走査開始位置が第1画像501との重複走査領
域外にある場合でもパターンマッチングできるようにす
るために、第2画像502の走査開始位置からテンプレ
ートを設定せずに右側にオフセットを持たせた位置に設
定している。次に、テンプレート602と同じ画像サイ
ズの検索領域601を第1画像501上に仮に設定す
る。パターンマッチングでは第2画像502に設定され
たテンプレート602の画像データと、第1画像501
上の検索領域601との類似度を算出する。次に検索領
域601を移動させて再び類似度を算出する。このよう
に検索領域601の位置を移動させながら類似度を算出
し、類似度が最も高くなる位置を検索する。ここで、類
似度は、テンプレート602内の画像データtと検索領
域601内の画像データkとの差分値の絶対値|t−k
|を、テンプレート602内及び検索領域601内の全
ての画素について算出し、その総和値を算出することで
算出できる。従って総和値が最も小さくなる位置が類似
度が最も高い場所となる。このようにしてパターンマッ
チングを行い、総和値が最も小さくなる位置を算出して
第2画像502の第1画像501に対する相対位置を算
出し、第2画像502の走査開始位置EFを算出する。
なお、画像データの画像の大きさによりテンプレートの
大きさを変更するようにしてもよい。この場合、読み取
り画像が大きい場合にはパターンマッチングの精度を向
上させるように大きなテンプレート設定する一方、読み
取り画像データが小さい場合にはテンプレートが読み取
った画像からはみ出してパターンマッチングできなくな
ることを防止するように小さいテンプレートを設定す
る。
【0051】位置ずれ補正手段111は、読み取り画像
に歪みが生じた場合に、走査開始位置算出手段110に
より算出された走査開始位置に基づいて2枚の画像を合
成した際に生じる画像のずれを、第1画像501の重複
走査領域内の画像に対して相関が高い位置に第2画像5
02を変形移動させ、画像の歪みを補正して画像合成を
行うものである。
【0052】次に、この位置ずれ補正手段111により
画像のずれを補正する方法を説明する。まず、図5に示
すように、第2画像502の任意の位置に、画像読取部
101の走査方向に垂直な方向にKLラインを設定し、
図8に示すように、KLラインの周囲の画像データをブ
ロック化する。例えば、第1画像501のKLライン上
のK点に画像データDm,nがあり、第2画像502のK
点に画像データXnがある場合、位置補正を行わなけれ
ば第2画像502の画像データXnは第1画像501の
m,nの位置に写像されることになる。位置ずれの補正
は、第2画像502のKMライン上のデータを上下左右
斜めに移動させて、各々の位置での第1画像との相関値
を算出して行う。相関値は相関の度合いを表す値であ
り、移動させない場合と、左斜め上に移動させた場合
と、上に移動させた場合と、右斜め上に移動させた場合
と、右に移動させた場合と、右斜め下に移動させた場合
と、下に移動させた場合と、左斜め下に移動させた場合
と、左に移動させた場合と、の合計9個の相関値を算出
する。例えば左に移動させた場合の相関値は図9(a)
に示すように、写像データと画像メモリ上の重なり走査
領域の画像データとの差分で算出され、 (相関値)=|Xn−Dm-1,n|+|Xn+1−Dm-1,n+1
+|Xn+2−Dm-1,n+2|・・・ となる。同様に位置を移動させない場合、すなわち中央
での相関値は図9(b)に示すように、 (相関値)=|Xn−Dm,n|+|Xn+1−Dm,n+1|+|
n+2−Dm,n+2|・・・ で算出される。
【0053】このようにして9個の相関値を算出し、そ
の中で最も小さい値をとる座標位置が相関の最も高い位
置となる。そして、その座標位置に第2画像502の写
像データを写像して画像合成を行う。写像位置毎の補正
量(ΔX,ΔY)は図10に示す値となり、位置情報生
成手段107により生成された座標(X,Y)は位置補
正されて、座標(Xh,Yh)となる。 Xh=X+ΔX Yh=Y+ΔY
【0054】次に、このように構成される画像処理装置
Aの動作について説明する。まず、画像読取部101に
より走査を行い原稿を読み取る。図3に示すように、画
像読取部101を図3の矢印31の方向に走査し、領域
ABCDを得る。読み取られた領域ABCDの画像デー
タは画像バッファ105に記憶され、移動量検出手段1
02、103は車輪A、Bの回転角度に応じて位相の異
なる2相のパルスを発生し、この2相パルスに基づい
て、位置情報生成手段107は画像読取部101の走査
位置情報を算出する。位置情報生成手段107により生
成された位置情報は位置情報記憶手段108に記憶さ
れ、写像手段106により、この位置情報と画像バッフ
ァ105に記憶されている画像データとを写像する。そ
して、この領域ABCDの画像データは画像メモリ11
2に記憶される。
【0055】次に、図3に示すように領域ABCDに一
部重なるように矢印32の方向に走査し、領域EFGH
を得る。この要領で原稿の一部領域を重複して走査を行
い、順次原稿を読み取っていく。
【0056】このような走査では、領域ABCDを走査
した後、画像読取部101をいったん原稿から離して領
域EFGHの走査開始位置のEFライン上に移動させ、
再び画像読取部101を原稿に密着させて領域EFGH
の走査を行うことになるので、移動量検出手段102、
103が原稿から離れてしまい、領域ABCDと領域E
FGHとの位置関係を検出することができない。このた
め、読み取った画像EFGHの画像データは、領域AB
CDの画像データと同様に画像バッファ105に記憶
し、位置情報生成手段107により画像読取部101の
走査位置情報を算出し、写像手段106によりこの位置
情報と画像バッファ105に記憶されている画像データ
とを写像した後、走査開始位置算出手段110により、
重複走査領域の画像データを利用して領域ABCDの画
像データに対する領域EFGHの画像データの走査開始
位置を算出する。図5に示すように、第2画像502
を、画像メモリ112に記憶されている第1画像501
と重なりが生じるように読み取って、重複走査領域EI
JDを得た場合、第1画像502の重複走査領域にテン
プレート602を設定し、これと同じ画像サイズの検索
領域601を第1画像501上に仮に設定してパターン
マッチングを行う。つまり、検索領域601の位置を移
動させながらテンプレート602のデータと検索領域6
01との類似度を算出し、類似度が最も高くなる位置を
検索する。この位置に基づいて第2画像502の第1画
像に対する相対的位置を算出し、第2画像502の走査
開始位置EFを算出する。
【0057】パターンマッチングにより第1画像501
と第2画像502とを合成せずに、走査開始位置EFの
みを算出しているのは、走査の際に車輪が滑ったり浮い
たりすることにより読み取り画像に歪みが生じる可能性
があり、このような場合、そのまま単純に2枚の画像を
合成すると、2枚の画像にずれが生じるためである。こ
の現象の例を図7に示す。図7(a)の原稿画像に対し
て、走査71によって一回目の走査を行い、走査72に
より2回目の走査を行う。その後、重複走査領域でパタ
ーンマッチングを行い2枚の画像を合成すると、図7
(b)のような画像が得られる。図7(b)は走査開始
位置を基準にして、読み取った画像を単純に合成した画
像である。走査72による2回目の走査で画像読取部の
滑りによる誤差が生じると、図7(b)のように走査開
始位置側では境界部の画像が一致するが、走査開始位置
から離れた位置では走査71による画像と走査72によ
る画像とに、画像読み取り部の移動方向のずれが生じ、
うまく合成できていない。
【0058】次に、このようなずれをなくす為に、画像
メモリ112に記憶されている第1画像501との相関
に基づき第2画像502の写像位置を補正して2枚の画
像データを合成する。位置ずれ補正手段111により、
第2画像502を上下左右斜めにずらして各々の位置で
の第1画像501との相関値を算出し、その中で最も相
関の最も高い位置に第2画像502の写像データを写像
することにより位置ずれを補正し、画像データを合成す
る。そして、画像メモリ112は、位置ずれを補正して
合成された画像データを記憶する。
【0059】このように、本実施の形態1による画像処
理装置Aにおいては、既に画像メモリ112に記憶され
ている第1画像501に対して一部の領域を重複させて
2回目の走査を行い、この重複走査領域を用いて2回目
の走査で得られた第2画像502の走査開始位置を算出
するので、1回目の原稿を走査した後、2回目の原稿を
走査する際に、画像読取部101をいったん原稿から離
して移動させたため移動量検出手段102、103によ
る移動量の検出ができなくなった場合でも、第2画像5
02の位置を検出することができる。
【0060】また、第2画像502の重複走査領域の走
査開始位置に近い位置にテンプレートを設定することに
より、このテンプレートと第1画像501に仮に設定し
た検索領域とでパターンマッチングを行うことができ、
第2画像502の走査開始位置を正確に算出することが
できる。
【0061】また、第2画像502の任意の位置に走査
方向に垂直な方向のラインを設定し、このライン上の画
像データと第1画像501の画像データとが一致するよ
うに第2画像の写像位置を補正して2枚の画像を合成す
るので、走査を行う際に車輪が滑ったり浮いたりして読
み取り画像に歪みが生じた場合でも、写像位置を正確に
補正することができ、画像合成の精度を向上させること
ができる。
【0062】また、第1画像501の画像データと第2
画像502の画像データとが一致する位置を検索する際
に、設定されたライン上の画像データを上下左右および
斜め方向に移動させて相関値を算出するので、走査角度
がずれて走査した場合でも写像位置を正確に補正するこ
とができ、さらに合成精度を向上させることができる。
【0063】(実施の形態2)次に、本発明の請求項5な
いし請求項7に記載された画像処理装置Bを実施の形態
2として、図面を参照しながら説明する。本実施の形態
2による画像処理装置Bの構成は、上記実施の形態1と
同様であるが、走査開始位置算出手段110によりパタ
ーンマッチングを行う際に、第2画像502に2つのテ
ンプレートを設定し、それぞれのテンプレートを用いて
2回のパターンマッチングを行う点が異なる。
【0064】図11は、2つのテンプレートによるパタ
ーンマッチングを説明する図である。2つのテンプレー
トは第2画像502の重複走査領域EIJD内に設定さ
れている。第1テンプレート1101は辺EJに接し
て、走査開始位置に近い位置に設定され、第2テンプレ
ート1102は走査開始位置である辺EIに隣接して設
定されている。
【0065】次に、このような構成の画像処理装置Bの
動作について説明する。まず、第2画像502に第1テ
ンプレート1101を設定し、設定した第1テンプレー
ト1101を用いてパターンマッチングを行い、走査開
始位置EFを算出する。次に、この走査開始位置EFに
隣接する位置に第2テンプレート1102を設定し、同
様にパターンマッチングにより再度走査開始位置EFを
算出する。ここで、まず第1テンプレート1101によ
りパターンマッチングを行うのは、第2画像502の走
査開始位置が第1画像501との重複走査領域外にある
場合、第2テンプレート1102によるパターンマッチ
ングができなくなり、また、第2テンプレート1102
はテンプレートの面積が小さくなるのでパターンマッチ
ングの精度が低下するためである。
【0066】このように、本実施の形態2による画像処
理装置Bにおいては、第2画像502に第1テンプレー
ト1101を設定してパターンマッチングを行い走査開
始位置EFを算出した後、この走査開始位置EFに隣接
した位置に第2テンプレート1102を設定して再度パ
ターンマッチングを行うので、より走査開始位置に近い
場所でパターンマッチングを行うことができ、走査開始
位置の算出の精度、及び画像合成精度を向上させること
ができる。
【0067】なお、本実施の形態2においては、パター
ンマッチングとして、第2画像502内の第1テンプレ
ート1101および第2テンプレート1102の画像デ
ータと、第1画像501の画像データと、によるパター
ンマッチングについて説明したが、これは一例であっ
て、他の画像データによってパターンマッチングを行っ
てもよい。
【0068】例えば、第1テンプレート1101でパタ
ーンマッチングを行う際に、第1テンプレート1101
内の画像データを画像データをブロック化し、各ブロッ
ク毎に画像データを低解像度化して低解像度化データを
作成し、同様に第1画像501を低解像度化した低解像
度化データを作成し、これらの低解像度化データにより
パターンマッチングを行うようにしてもよい。この場合
の低解像度化は、図12のようにあらかじめ設定されて
いるブロック内の画像データを平均化し、平均値を低解
像度化データとすることで実現できる。第1テンプレー
ト1101及び第1画像501を低解像度化した解像度
化データによってパターンマッチングを行うことによ
り、低解像度化しない画像によるパターンマッチングを
行った場合と比較して、パターンマッチングに要する処
理時間を大幅に短縮することができる。
【0069】また、第1テンプレート1101の画像デ
ータを平均化する際に、図13に示すようにブロック化
開始位置を図13(a)から図13(d)のように縦方
向に移動させて低解像度化データを作成し、それぞれの
低解像度化データと第1画像501の低解像度化データ
とにより類似度を算出し、そのなかで最も類似度が高い
ものによりパターンマッチングを行うようにしてもよ
い。低解像度化データによりパターンマッチングを行う
場合、図14(a)に示す例のように第1画像501の
画像データと第2画像502の画像データとを同じ位置
でブロックした場合では精度良くパターンマッチングが
できるが、第1画像501のブロック化の位置が図14
(a)の状態の際に、図14(b)に示す位置で走査を
行って第2画像502を読み取ったような場合、つま
り、第1画像501と第2画像502とでブロック化が
異なった領域で行われた場合、パターンマッチングの精
度が低下する可能性がある。このように第1画像501
と第2画像502とでブロック化が異なった位置で行わ
れた場合でも、ブロック化開始位置を移動させて作成し
た低解像度化データを用いてパターンマッチングを行う
ことにより、精度よくパターンマッチングを行うことが
できる。
【0070】また、第1テンプレート1101のブロッ
ク化開始位置は、図13では縦方向に移動させて低解像
度化データを作成する場合について説明しているが、縦
方向に限定されるものではなく、縦方向及び横方向にブ
ロック化開始位置を移動させて低解像度化データを作成
してもよい。2方向にブロック化開始位置を移動させて
作成した低解像度化データを用いてパターンマッチング
を行うことにより、さらにパターンマッチングの精度を
向上させることができる。
【0071】(実施の形態3)次に、本発明の請求項8な
いし請求項10に記載された画像処理装置Cを実施の形
態3として、図面を参照しながら説明する。本実施の形
態3による画像処理装置Cの構成は、上記実施の形態1
と同様であるが、走査開始位置算出手段110によりパ
ターンマッチングを行う際に、画像データが存在する領
域にテンプレートを設定する点が異なる。
【0072】図15に示す例のように第2画像502に
空白の部分が多い場合、第1テンプレート1101を図
15のように辺EGに接した位置に設定すると、画像デ
ータが存在しないためパターンマッチングができなくな
る可能性がある。これを防止するため、走査開始位置算
出手段110は、図16に示すようにまず画像データを
検索して画像データが存在する領域を検出し、画像デー
タが存在する領域に第1テンプレート1101を設定す
る。第2テンプレート1102(図示せず)についても
同様に走査開始位置EFから画像データを検索し、画像
データが存在する部分に第2テンプレート1102を設
定する。画像データの検索は、ラプラシアンフィルタ等
のエッジ抽出フィルタにより行い、抽出したエッジの大
きさがあらかじめ設定した値より大きい場合に画像デー
タが存在すると判断するようになされている。
【0073】次に、このような構成の画像処理装置Cの
動作について説明する。まず、走査開始位置算出手段1
10により第2画像502の画像データが存在する領域
を検索する。画像データが存在する領域が見つかると第
1テンプレート1101を設定し、この第1テンプレー
トに基づいてパターンマッチングを行い、走査開始位置
EFを算出する。次に走査開始側から画像データを検索
し、画像データが存在する場所が見つかると第2テンプ
レート1102を設定し、同様にパターンマッチングに
より再度走査開始位置EFを算出する。
【0074】このように、本実施の形態3による画像処
理装置Cにおいては、第2画像502の画像データが存
在する場所を検索するので、画像データの存在する場所
にテンプレートを設定することができ、画像の合成精度
を向上させることができる。
【0075】なお本実施の形態3においては、エッジ抽
出フィルタにより画像の検索を行うとしているが、これ
は一例であって、他の方法で画像を検索してもよい。
【0076】例えば、第1テンプレート1101及び第
2テンプレート1102を設定する際、ブロック化を行
い画像データを低解像度化し、それぞれのブロック内の
画像データの最大値と最小値を算出し、その差が大きい
ブロックに画像データが存在すると判断するようにして
もよい。この場合、ブロック化と画像データの検索とを
同時に実施できるので、パターンマッチングに要する処
理時間を短縮することができる。
【0077】(実施の形態4)次に、本発明の請求項1
1ないし請求項14に記載された画像処理装置Dを実施
の形態4として、図面を参照しながら説明する。図17
は、実施の形態4による画像処理装置Dの構成を示すブ
ロック図である。
【0078】図17において、図1と同一符号は同一ま
たは相当する構成である。本実施の形態4による画像処
理装置Dは、上記実施の形態1による画像処理装置Aに
おいて、走査の終了状態、及び次の走査の開始状態を検
出する走査切替検出手段1701を備えたものである。
【0079】つまり、走査切替検出手段1701は、位
置情報生成手段107が生成する位置情報を検出し、こ
の位置情報が一定期間以上変化しない場合、つまり画像
読取部101を操作者が原稿から離した場合に、走査が
終了したと判断するものである。そして、走査が終了し
た後、読み取り画像が画像メモリ112に記憶されてい
る画像と合成されて、合成画像が画像メモリ112に記
憶されると、走査切替検出手段1701は、位置情報生
成手段107の移動量データと、画像バッファ105及
び写像データ記憶手段109にある写像データと、を消
去する。また、走査切替検出手段1701は、位置情報
生成手段107が算出する位置情報に変化がない一定の
期間の後、位置情報生成手段107が直前の走査と同一
方向の移動量を検出すると、次の走査が開始されたと判
断する。
【0080】次に、このような構成の画像処理装置Dの
動作について説明する。走査切換検出手段1701は位
置情報生成手段107から出力される位置情報を検出
し、その位置情報が一定の期間以上変化しなくなると、
走査が終了したと判断する。すると、走査して得た画像
は位置情報生成手段107により生成された位置情報に
基づいて写像され、既に画像メモリ112に記憶されて
いる画像と合成されて画像メモリ112に記憶される。
次に、走査切替検出手段1701は、位置情報生成手段
107の移動量データと、画像バッファ105及び写像
データ記憶手段109にある写像データと、を消去して
次の走査まで待機する。また、位置情報生成手段107
が算出する位置情報に変化がない一定の期間を経た後、
位置情報生成手段107が直前の走査方向と同一方向の
移動量を検出すると、走査切替検出手段1701は次の
走査が開始されたと判断する。
【0081】このように、本実施の形態4による画像処
理装置Dにおいては、位置情報生成手段107により出
力される位置情報が一定期間以上変化しなくなると走査
が終了したと判断し、位置情報に変化がない一定の期間
の後に直前の走査と同一方向の動きを検出すると次の走
査が開始されたと判断する走査切替検出手段1701を
設けたので、原稿を走査した後で画像読取部101を原
稿から離して次の走査開始位置に移動させながら順次走
査を行う場合でも、容易に走査終了、次の走査を開始な
どの走査状況を検出することができる。
【0082】また、走査方向と同一方向に動きがあった
場合にのみ次の走査が開始されたと判断するので、次の
走査に移る場合に原稿と画像読取部とが接触した場合で
も、走査切替の状況が誤検出されるのを防止することが
できる。
【0083】また、操作者が次の走査を行う際に、画像
読取部101を原稿上に置いた後で、走査開始位置を前
回の走査開始位置に合わせるために本来の走査方向とは
逆の方向に移動し、その後に本来の走査方向に走査した
場合でも、逆の方向に移動した際に走査して得た画像デ
ータは必要ないものとして扱うことができるので、走査
切替の状態が誤検出されるのを防止することができる。
【0084】なお、本実施の形態4においては、走査切
替の状態の検出方法として、位置情報生成手段107の
出力変化に基づく検出方法について説明したが、これは
一例であって、他の方法で走査切替の状態を検出しても
よい。
【0085】例えば、位置情報生成手段107により出
力される位置情報にあらかじめ定めた値以上の移動量が
発生した場合に、走査切替検出手段1701が走査切替
の状態を判断するようにしてもよい。これにより画像読
取部101を再び原稿に接触させたときにおこる振動に
より、実際には走査を行っていないのに移動量が発生し
てしまう場合でも、走査切替の状態を誤検出することな
く、走査切替の状態を正確に検出することができる。
【0086】また、走査よりも画像合成処理に時間がか
かり、次々と読み取った画像をリアルタイムに合成する
ことができない場合は、画像バッファ105と位置情報
記憶手段108とに全ての走査により得た画像データと
位置情報とを記憶し、走査が終了した後、画像の合成を
行うようにしてもよい。この場合、走査切替手段170
1により走査の切り替えが検出されたときに位置情報生
成手段107の位置情報が初期化され0になっているの
で、画像の合成処理をする際に位置情報が0になってい
るデータを検索することにより走査の切り替えを検出で
き、簡単に各々の画像データの境界を検出することがで
きる。
【0087】(実施の形態5)次に、本発明の請求項1
5及び請求項16に記載された画像処理装置Eを実施の
形態5として、図面を参照しながら説明する。本実施の
形態5による画像処理装置Eの構成は、上記実施の形態
4と同様であるが、走査切替検出手段1701は、直前
の走査の方向とは逆の方向の移動量を検出した場合に次
の走査が開始した判断する点が異なる。
【0088】つまり、図18に示すように矢印1801
の方向に走査して第1画像501を読み取った後、それ
とは逆の方向(矢印1802の方向)に走査して第2画
像502を読み取った場合に、直前の走査の方向とは逆
の方向の移動量が検出されるので、走査切替検出手段1
701は次の走査が開始したと判断する。なお、この場
合、第2画像画像502の走査開始位置はGHラインと
なるため、走査開始位置検出手段110は、パターンマ
ッチングのためのテンプレートを走査開始位置GHライ
ンに隣接する位置に設定してパターンマッチングを行
う。
【0089】次に、このような構成の画像処理装置Eの
動作について説明する。位置情報生成手段107が直前
の走査の方向とは逆の方向の移動量を検出すると、走査
切替検出手段1701は次の走査が開始されたと判断す
る。すると、走査して得た画像は位置情報生成手段10
7により生成された位置情報に基づいて写像される。そ
して、走査開始位置検出手段110により第2画像のG
Hラインに近接した位置にテンプレートを設定してパタ
ーンマッチングを行い、第2画像502の走査開始位置
GHを検出する。この走査開始位置GHに基づいて第2
画像502と第1画像501とが合成され、画像メモリ
112に記憶される。すると、走査切替検出手段170
1は、位置情報生成手段107の移動量データと、画像
バッファ105及び写像データ記憶手段109にある写
像データと、を消去して次の走査まで待機する。
【0090】このように、本実施の形態5による画像処
理装置Eにおいては、走査切替検出手段1701は、位
置情報生成手段107により直前の走査の方向とは逆の
方向の移動量を検出すると次の走査が開始されたと判断
するので、走査の方向が逆方向に変わることを検出し
て、容易に次の走査の開始を検出することができる。
【0091】なお、本実施の形態5においては、走査切
替の状態の検出方法として、位置情報生成手段107の
出力変化による走査切替の状態の検出方法について説明
したが、これは一例であって、他の方法で走査切替の状
態を検出してもよい。
【0092】例えば、位置情報生成手段107が生成す
る位置情報にあらかじめ定めた値以上の移動量が発生し
た場合に、走査切替検出手段1701が走査切替の状態
を判断するようにしてもよい。これにより、画像読取部
101を再び原稿に接触させたときにおこる振動によ
り、実際には走査を行っていないのに移動量が発生して
しまう場合でも、走査切替の状態を誤検出することな
く、正確な走査切替の状態を検出することができる。
【0093】また、走査切替検出手段1701は、位置
情報生成手段107が算出する位置情報に変化がない一
定の期間の後、直前の走査の方向とは逆方向の移動量を
検出した場合に、次の走査が開始されたと判断するよう
にしてもよい。これにより、走査の途中または終了直前
に画像読取部101に走査の方向とは逆の方向の微小な
移動量が生じた場合でも走査の切り替えを誤検出するこ
となく、走査の状態を正確に検出することができる。
【0094】(実施の形態6)次に、本発明の請求項1
7及び請求項18に記載された画像処理装置Fを実施の
形態6として、図面を参照しながら説明する。図19
は、実施の形態6による画像処理装置Fの構成を示すブ
ロック図である。図19において、図17と同一符号は
同一または相当する構成である。本実施の形態6による
画像処理装置Fは、上記実施の形態4による画像処理装
置Dにおいて、画像読取部101と原稿との距離情報を
生成する距離情報生成手段1901を備え、この距離情
報生成手段1901により生成される距離情報に基づい
て、走査切替検出手段1701が走査切替の状態を検出
するようにしたものである。
【0095】図20は、画像読取部101と原稿200
1との位置関係を示す断面図である。走査が切り替わる
際には、図20に示すように、図20(a)の画像読取
部101と原稿2001が接している状態(走査をして
いる)から、図20(b)の画像読取部101と原稿2
001が離れた状態(画像読取部101を次の走査開始
位置に移動している)に移行し、さらに図20(c)の
ように両者が接している状態(次の走査をしている)へ
と移行する。そこで、距離情報性製手段1901は、原
稿2001と画像読取部101との距離を計測し、この
計測結果を走査切替検出手段1701により閾値判断し
て走査の状態を検出する。つまり、走査切替検出手段1
701は、画像読取部101と原稿2001との距離が
規定の閾値より小さい場合は走査中であると判断し、画
像読取部101と原稿2001との距離が規定の閾値よ
り大きい場合は走査が終了していると判断する。そし
て、走査が終了している状態から、再び画像読取部10
1と原稿2001との距離が規定の閾値より小さくなっ
た場合は次の走査が開始されたと判断する。
【0096】次に、このような構成の画像処理装置Fの
動作について説明する。距離情報生成手段1901は画
像読み取り部101と原稿2001との距離を計測し、
走査切替検出手段1701に入力する。走査切替検出手
段1701は、距離情報生成手段1901により計測さ
れた距離情報に基づき、距離が閾値より小さい期間は走
査中と判断し、その後、距離が閾値より大きくなると走
査が終了したと判断し、次に再び距離が閾値より小さく
なった場合には次の走査が開始されたと判断する。
【0097】このように、本実施の形態6による画像処
理装置Fにおいては、画像読取部101と原稿2001
との距離を計測し、計測された距離情報に基づいて走査
切替検出手段1701が走査の切替を検出するので、走
査中、走査終了、次の走査を開始などの走査状態を正確
に検出することができる。また、走査の切替を検出する
ために設けていた、走査を行わない一定の期間が必要な
くなり、次の走査までの時間を短縮することができる。
【0098】なお本実施の形態6においては、距離情報
生成手段1901は距離を計測することにより距離情報
を生成するとしているが、これは一例であって、他の方
法で距離情報を生成してもよい。
【0099】例えば、距離情報生成手段1901をスイ
ッチにより構成し、原稿2001と画像読取部101が
接している場合にオンとなり、離れている場合にはオフ
となるようにしてもよい。この場合は、画像読み取り部
101にスイッチを取付けるだけで距離情報生成手段1
901を実現することができ、低コストで走査切替検出
手段1701を提供することができる。
【0100】(実施の形態7)次に、本発明の請求項1
9及び請求項20に記載された画像処理装置Gを実施の
形態7として、図面を参照しながら説明する。図21
は、実施の形態7による画像処理装置Gの構成を示すブ
ロック図である。図21において、図17と同一符号は
同一または相当する構成である。本実施の形態7による
画像処理装置Gは、上記実施の形態4による画像処理装
置Dにおいて、画像メモリ112に記憶されている画像
データを表示する画像表示手段2101を備え、走査開
始位置算出手段110を、走査開始位置算出に必要な大
きさの画像データを読み取った時点で走査開始位置を算
出するようにし、走査をしながら画像を合成し、合成さ
れた画像をリアルタイムで画像表示手段2101に表示
するようにしたものである。
【0101】つまり、走査開始位置算出手段110は、
位置情報記憶手段108に記憶されている走査開始位置
からの距離がパターンマッチングに必要な距離を越えた
時点でパターンマッチングを行い、第2画像502の走
査開始位置を算出するものである。ここで、第2画像5
02のテンプレート1101、1102は図11に示し
たように走査開始位置側に設定されるため、パターンマ
ッチングの為に必要な画像は走査開始位置からテンプレ
ート1101の位置までである。走査開始位置を算出し
た後、走査により得られる画像は走査開始位置に基づい
て順次合成され、画像メモリ112に記憶される。画像
表示手段2101は合成されて画像メモリ112に記憶
される画像をリアルタイムで表示するものである。
【0102】次に、このような構成の画像処理装置Gの
動作について説明する。原稿の走査中、パターンマッチ
ングに必要な大きさの画像データを走査した時点で、走
査開始位置算出手段110によりパターンマッチングを
行い、走査開始位置を算出する。そして、この走査開始
位置に基づいて、位置ずれ補正手段111により位置ず
れを補正し、第2画像502と第1画像501とを合成
して画像メモリ112に記憶し、この画像を画像表示手
段2101に表示する。同様に、この後の走査により得
られる画像を走査開始位置に基づいて順次合成し、画像
メモリ112に記憶し、リアルタイムで画像表示手段2
101に表示する。
【0103】このように、本実施の形態7による画像処
理装置Gにおいては、パターンマッチングに必要な画像
データを読み取った時点でパターンマッチングを行うの
で、走査の終了を待つことなく、画像合成を行い合成画
像を表示することができ、操作者は読み取り画像をリア
ルタイムに確認しながら走査を行うことができる。
【0104】(実施の形態8)次に、本発明の請求項2
1ないし請求項25に記載された画像処理装置Hを実施
の形態8として、図面を参照しながら説明する。図22
は、実施の形態8による画像処理装置Hの構成を示すブ
ロック図である。図22において、図21と同一符号は
同一または相当する構成である。本実施の形態8による
画像処理装置Hは、上記実施の形態7による画像処理装
置Gにおいて、走査の開始が可能か否かを知らせる報知
手段2201を備えたものである。
【0105】つまり、報知手段2201は、図23に示
すように画像読取部101に取付けられた表示ランプ2
301により構成され、走査の開始が可能な状態の時に
点灯するものである。走査の開始が可能か否かの判断
は、走査切替検出手段1701の検出結果によってなさ
れ、走査切替検出手段1701により走査の終了状態が
検出されているときが、次の走査が可能な状態である。
【0106】次に、このような構成の画像処理装置Hの
動作について説明する。走査切替検出手段1701によ
り走査が終了したことを検出すると、報知手段2201
は、表示ランプ2301を点灯させて次の走査が可能で
あることを操作者に知らせる。そして、走査切替検出手
段1701により次の走査が始まったことが検出される
と、点灯を止める。
【0107】このように、本実施の形態8による画像処
理装置Hにおいては、表示ランプ2301が点灯するこ
とによって操作者に次の走査が可能な状態であることを
報知するので、操作者は走査の終了が正しく検出された
ことや、次の走査が可能であることを確認することがで
き、誤操作をすることなく画像の読み取りを行うことが
できる。また、走査の切替を検出するために設けてい
た、走査を行わない一定の期間が必要なくなり、次の走
査までの時間を短縮することができる。
【0108】なお本実施の形態8においては、報知手段
2201を表示ランプ2301により構成しているが、
これは一例であって、他の構成としてもよい。
【0109】例えば、報知手段2201は、図23に示
すように画像読取部101に取付けられた液晶表示素子
2302により構成され、走査の開始が可能な状態の時
に「読み取りOK」等の文字を表示し、次の走査が可能
であることを操作者に報知するようにしてもよい。
【0110】また、報知手段2201は、図23に示す
ように画像読取部101に取付けられたスピーカ230
3により構成され、走査の開始が可能な状態の時に音を
発生させて、次の走査が可能であることを操作者に報知
するようにしてもよい。
【0111】また、報知手段2201を画像表示手段2
101に設け、走査の開始が可能な状態の時に画像表示
手段2101に「読み取りOK」等の文字を表示し、次
の走査が可能であることを操作者に報知するようにして
もよい。
【0112】(実施の形態9)次に、本発明の請求項2
6ないし請求項28に記載された画像処理装置Iを実施
の形態9として、図面を参照しながら説明する。図24
において、図1と同一符号は同一または相当する構成で
ある。本実施の形態9による画像処理装置Iは、上記実
施の形態1による画像処理装置Aにおいて、走査の異常
を検出する異常検出手段2401、及び異常が検出され
た場合に警告を表示する報知手段2201とを備えたも
のである。
【0113】ここで走査の異常とは、重複走査領域を設
けることなく走査を行った場合や、走査の際に極端な曲
がりが生じたような場合のことであり、異常検出手段2
401は、走査開始位置算出手段110によるパターン
マッチングで算出される相関値により走査した画像の重
複走査領域の有無を判断する。つまり、画像メモリ11
2に記憶されている画像データと、走査して読み取った
画像データとによるパターンマッチングで算出した相関
値が大きな値になるのは、相関がない場合であり、重複
走査領域がないことを意味する。そこで、異常検出手段
2401は、相関値があらかじめ定めた値より大きい場
合に重複走査領域がないと判断し、報知手段2201に
警告を表示する。また、移動量検出手段102、103
からの検出信号のうちどちらか一方だけの変化量が大き
い場合には走査に曲がりが生じており、正確な画像合成
ができないため、このような場合も走査の異常である。
そこで、異常検出手段2401は、走査に曲がりが生じ
た場合も同様に走査異常であると判断し、報知手段22
01に警告を表示する。ここで、報知手段2201は実
施の形態8と同様に、画像読取部101に設けた表示ラ
ンプ2301や液晶表示素子2302やスピーカ230
3、また画像表示手段2101上への表示等で警告を発
し、操作者に再走査を促すものである。
【0114】異常を検出した後、異常検出手段2401
は、位置情報生成手段107の位置情報を初期化すると
共に、異常が発生した走査により読み取った位置情報と
画像データとを位置情報記憶手段108、画像バッファ
105、写像データ記憶手段109から消去する。
【0115】次に、このような構成の画像処理装置Iの
動作について説明する。異常検出手段2401は重複走
査領域を設けることなく走査を行った場合や、走査の際
に極端な曲がりが生じるような場合を検出すると、走査
の異常であるとして報知手段2201に警告表示し、操
作者に走査のやり直しを促す。そして、新たに走査して
読み取った画像の画像データ及び位置情報を消去し、画
像読み取り前の状態に戻す。
【0116】このように、本実施の形態9による画像処
理装置Iにおいては、重複走査領域を設けることなく走
査を行った場合や、走査に極端な曲がりが生じた場合
を、走査の異常として検出して、このような異常な走査
によって得た画像データ及び位置情報を消去するので、
操作者が走査に失敗した場合に、全ての原稿を再走査す
るのではなく、異常が発生した部分のみを再走査して画
像合成を行うことができ、原稿の再走査の負担を軽減す
ることができる。また、走査の異常が検出された場合
に、報知手段2201により警告を表示するので、操作
者に容易に異常を認識させて、再走査を促すことができ
る。
【0117】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
された画像処理装置によれば、原稿を重複して走査する
ことにより得られた複数の分割画像を順次合成すること
により原稿画像を再現する画像処理装置であって、原稿
上を走査して画像を読み取る画像読取手段と、上記画像
読取手段の走査時の移動量より、画像の読み取り位置の
位置情報を生成する位置情報生成手段と、上記位置情報
生成手段により生成した位置情報に基づいて、読み取っ
た画像データを記憶する画像記憶手段と、上記画像読取
手段で重複して走査した重複走査領域内の、上記画像記
憶手段内の画像データと新たに読み取った画像データと
から、走査開始位置算出手段により新たに読み取った画
像データの走査開始位置を算出し、該走査開始位置に基
づいて、上記画像記憶手段内の画像データと上記新たに
読み取った画像データとを合成し、該合成画像を上記画
像記憶手段に記憶させる画像合成手段と、を備えたも
の、としたので、上記画像読取手段を原稿から離して走
査開始位置を移動させて走査を行い、画像を読み取るこ
とができる。
【0118】本発明の請求項2に記載された画像処理装
置によれば、請求項1に記載の画像処理装置において、
上記画像合成手段は、走査開始位置を基準として画像を
合成する際に、上記位置情報生成手段により生成された
位置情報と上記重複走査領域内の画像の相関とにより合
成位置を補正して、画像合成を行うもの、としたので、
上記画像読取手段により走査を行う際の歪み等によって
読み取り画像に歪みが生じた場合でも、合成位置を正確
に補正することができ、画像合成の精度を向上すること
ができる。
【0119】本発明の請求項3に記載された画像処理装
置によれば、上記画像合成手段は、新たに読み取った画
像データの上記重複走査領域内の、かつ走査開始位置側
の位置に、画像取り出し用テンプレートを設定し、該テ
ンプレートで取り出した画像データと上記画像記憶手段
内の画像データとのパターンマッチングを行うもの、と
したので、走査開始位置を正確に算出することができ
る。
【0120】本発明の請求項4に記載された画像処理装
置によれば、請求項3に記載の画像処理装置において、
上記画像合成手段は、読み取り画像データの大きさによ
りテンプレートの大きさを変更するもの、としたので、
読み取った画像に最適な大きさのテンプレートを用いて
パターンマッチングを行うことができる。
【0121】本発明の請求項5に記載された画像処理装
置によれば、原稿を重複して走査することにより得られ
た複数の分割画像を順次合成することにより原稿画像を
再現する画像処理装置であって、原稿上を走査して画像
を読み取る画像読取手段と、上記画像読取手段の走査時
の移動量より、画像の読み取り位置の位置情報を生成す
る位置情報生成手段と、上記位置情報生成手段により生
成した位置情報に基づいて、読み取った画像データを記
憶する画像記憶手段と、上記画像読取手段で重複して走
査した重複走査領域内の、上記画像記憶手段内の画像デ
ータと新たに読み取った画像データとから、走査開始位
置算出手段により新たに読み取った画像データの走査開
始位置を算出し、該走査開始位置に基づいて、上記画像
記憶手段内の画像データと上記新たに読み取った画像デ
ータとを合成し、該合成画像を上記画像記憶手段に記憶
させる画像合成手段と、を備え、上記画像合成手段は、
上記新たに読み取った画像データの上記重複走査領域内
の、かつ走査開始位置側の位置に第1テンプレートを設
定し、上記画像記憶手段内の画像データとの第1のパタ
ーンマッチングを行い、次に走査開始位置により近い位
置に第2テンプレートを設定し、第2のパターンマッチ
ングを行うもの、としたので、より走査開始位置に近い
場所でパターンマッチングを行うことができ、走査開始
位置の算出の精度、及び画像合成精度を向上させること
ができる。
【0122】本発明の請求項6に記載された画像処理装
置によれば、請求項5に記載の画像処理装置において、
上記第1のパターンマッチングは、低解像化手段により
画像データを低解像度化した画像データによりパターン
マッチングを行うもの、としたので、低解像度化しない
画像によるパターンマッチングを行った場合と比較し
て、パターンマッチングに要する処理時間を大幅に短縮
することができる。
【0123】本発明の請求項7に記載された画像処理装
置によれば、請求項6に記載の画像処理装置において、
上記低解像度化手段は、低解像度化を開始する位置をず
らして低解像度化を行うもの、としたので、低解像度化
によってパターンマッチングの精度が低下することを防
止することができる。
【0124】本発明の請求項8に記載された画像処理装
置によれば、原稿を重複して走査することにより得られ
た複数の分割画像を順次合成することにより原稿画像を
再現する画像処理装置であって、原稿上を走査して画像
を読み取る画像読取手段と、上記画像読取手段の走査時
の移動量より、画像の読み取り位置の位置情報を生成す
る位置情報生成手段と、上記位置情報生成手段により生
成した位置情報に基づいて、読み取った画像データを記
憶する画像記憶手段と、上記重複走査領域内の画像が存
在する領域を検索する画像検索手段と、上記画像読取手
段で重複して走査した重複走査領域内の、上記画像記憶
手段内の画像データと新たに読み取った画像データとか
ら、走査開始位置算出手段により新たに読み取った画像
データの走査開始位置を算出し、該走査開始位置に基づ
いて、上記画像記憶手段内の画像データと上記新たに読
み取った画像データとを合成し、該合成画像を上記画像
記憶手段に記憶させる画像合成手段と、を備え、上記画
像合成手段は、画像が存在する領域にテンプレートを設
定してパターンマッチングを行うもの、としたので、画
像の合成精度を向上させることができる。
【0125】本発明の請求項9に記載された画像処理装
置によれば、請求項8に記載の画像処理装置において、
上記画像検索手段は、輪郭抽出手段により画像の輪郭を
抽出し、画像を検索するもの、としたので、画像データ
が存在する領域にテンプレートを設定することができ、
画像の合成精度を向上させることができる。
【0126】本発明の請求項10に記載された画像処理
装置によれば、請求項8に記載の画像処理装置におい
て、上記画像検索手段は、あらかじめ定めた範囲内の画
像データの最大値と最小値との差により画像を抽出し、
画像を検索するもの、としたので、ブロック化と画像デ
ータの検索とを同時に実施することができ、パターンマ
ッチングに要する処理時間を短縮することができる。
【0127】本発明の請求項11に記載された画像処理
装置によれば、原稿を重複して走査することにより得ら
れた複数の分割画像を順次合成することにより原稿画像
を再現する画像処理装置であって、原稿上を走査して画
像を読み取る画像読取手段と、上記画像読取手段の走査
時の移動量より、画像の読み取り位置の位置情報を生成
する位置情報生成手段と、上記位置情報生成手段により
生成した位置情報に基づいて、読み取った画像データを
記憶する画像記憶手段と、走査の終了状態、及び次の走
査の開始状態を検出する走査切替検出手段と、上記画像
読取手段で重複して走査した重複走査領域内の、上記画
像記憶手段内の画像データと新たに読み取った画像デー
タとから、走査開始位置算出手段により新たに読み取っ
た画像データの走査開始位置を算出し、該走査開始位置
に基づいて、上記画像記憶手段内の画像データと上記新
たに読み取った画像データとを合成し、該合成画像を上
記画像記憶手段に記憶させる画像合成手段と、を備えた
もの、としたので、原稿を走査した後で上記画像読取手
段を原稿から離して次の走査開始位置に移動させながら
順次走査を行う場合でも、走査終了、次の走査を開始な
どの走査状態を正確に検出することができる。
【0128】本発明の請求項12に記載された画像処理
装置によれば、請求項11に記載の画像処理装置におい
て、上記走査切替検出手段は、上記位置情報生成手段が
算出した位置情報が一定期間以上変化しないときに、こ
れを走査の終了として検出するもの、としたので、簡単
に走査の終了を検出することができる。
【0129】本発明の請求項13に記載された画像処理
装置によれば、請求項11に記載の画像処理装置におい
て、上記走査切替検出手段は、上記位置情報生成手段が
算出した位置情報に変化がない一定の期間の後、直前の
走査方向と同一の方向に動きがあったときに、これを次
の走査の開始として検出するもの、としたので、操作者
が本来の走査方向とは逆の方向に誤走査してしまった場
合でも、逆の方向に走査して得た画像データは必要ない
ものとして扱うことができるので、走査の開始状態が誤
検出されるのを防止することができ、走査の開始を正確
に検出することができる。
【0130】本発明の請求項14に記載された画像処理
装置によれば、請求項11に記載の画像処理装置におい
て、上記走査切替検出手段は、上記位置情報生成手段が
算出した位置情報にあらかじめ定めた値を超える移動量
が発生したときに、走査の終了状態および次の走査の開
始状態を検出するもの、としたので、次の走査に移る場
合に画像読取部を原稿に接触した際に微小な移動が生じ
た場合でも、走査の状態が誤検出されるのを防止するこ
とができる。
【0131】本発明の請求項15に記載された画像処理
装置によれば、請求項11に記載の画像処理装置におい
て、上記走査切替検出手段は、上記位置情報生成手段が
算出した位置情報により、直前の走査方向と逆方向に動
きがあったときに、走査の終了状態および次の走査の開
始状態を検出するもの、としたので、走査の方向が逆方
向に変わることを検出して、容易に次の走査の開始状態
を検出することができる。
【0132】本発明の請求項16に記載された画像処理
装置によれば、請求項11に記載の画像処理装置におい
て、上記走査切替検出手段は、上記位置情報生成手段が
算出した位置情報に変化がない一定の期間の後、直前の
走査方向と逆方向の動きがあったときに、走査の終了状
態および次の走査の開始状態を検出するもの、としたの
で、走査の状態を簡単にかつ正確に検出することができ
る。
【0133】本発明の請求項17に記載された画像処理
装置によれば、原稿を重複して走査することにより得ら
れた複数の分割画像を順次合成することにより原稿画像
を再現する画像処理装置であって、原稿上を走査して画
像を読み取る画像読取手段と、上記画像読取手段の走査
時の移動量より、画像の読み取り位置の位置情報を生成
する位置情報生成手段と、上記位置情報生成手段により
生成した位置情報に基づいて、読み取った画像データを
記憶する画像記憶手段と、上記画像読取手段と原稿との
距離を算出する距離情報生成手段と、走査の終了状態、
及び次の走査の開始状態を検出する走査切替検出手段
と、上記画像読取手段で重複して走査した重複走査領域
内の、上記画像記憶手段内の画像データと新たに読み取
った画像データとから、走査開始位置算出手段により新
たに読み取った画像データの走査開始位置を算出し、該
走査開始位置に基づいて、上記画像記憶手段内の画像デ
ータと上記新たに読み取った画像データとを合成し、該
合成画像を上記画像記憶手段に記憶させる画像合成手段
と、を備え、上記走査切替検出手段は、上記距離情報生
成手段により算出した距離情報に基づいて、走査の終了
状態、及び次の走査の開始状態を検出するもの、とした
ので、上記画像読取手段と原稿との距離に基づいて、走
査中、走査終了、次の走査を開始などの走査状態を正確
に検出することができる。また、走査の切替を検出する
ために設けていた、走査を行わない一定の期間が必要な
くなり、次の走査までの時間を短縮することができる。
【0134】本発明の請求項18に記載された画像処理
装置によれば、請求項17に記載の画像処理装置におい
て、上記距離情報生成手段が、上記画像読取手段と原稿
が接している場合と、上記画像読取手段と原稿が離れて
いる場合と、を区別して検出するスイッチであるもの、
としたので、低コストで上記走査切替検出手段を提供す
ることができる。
【0135】本発明の請求項19に記載された画像処理
装置によれば、原稿を重複して走査することにより得ら
れた複数の分割画像を順次合成することにより原稿画像
を再現する画像処理装置であって、原稿上を走査して画
像を読み取る画像読取手段と、上記画像読取手段の走査
時の移動量より、画像の読み取り位置の位置情報を生成
する位置情報生成手段と、上記位置情報生成手段により
生成した位置情報に基づいて、読み取った画像データを
記憶する画像記憶手段と、上記画像読取手段で重複して
走査した重複走査領域内の、上記画像記憶手段内の画像
データと新たに読み取った画像データとから、走査開始
位置算出手段により新たに読み取った画像データの走査
開始位置を算出し、該走査開始位置に基づいて、上記画
像記憶手段内の画像データと上記新たに読み取った画像
データとを合成し、該合成画像を上記画像記憶手段に記
憶させる画像合成手段と、上記画像記憶手段内の画像デ
ータを表示する画像表示手段と、を備えたもの、とした
ので、走査の終了を待つことなく、パターンマッチング
に必要な画像データを読み取った時点で画像合成を行い
合成画像を表示することができ、操作者は読み取り画像
をリアルタイムに確認しながら走査を行うことができ
る。
【0136】本発明の請求項20に記載された画像処理
装置によれば、請求項19に記載の画像処理装置におい
て、上記画像合成手段は、走査中に読み取った画像デー
タの大きさがパターンマッチングのために必要な画像の
大きさを越えた時点で画像合成を開始するもの、とした
ので、操作者が読み取り画像を確認することができる。
【0137】本発明の請求項21に記載された画像処理
装置によれば、原稿を重複して走査することにより得ら
れた複数の分割画像を順次合成することにより原稿画像
を再現する画像処理装置であって、原稿上を走査して画
像を読み取る画像読取手段と、上記画像読取手段の走査
時の移動量より、画像の読み取り位置の位置情報を生成
する位置情報生成手段と、上記位置情報生成手段により
生成した位置情報に基づいて、読み取った画像データを
記憶する画像記憶手段と、走査の終了状態、及び次の走
査の開始状態を検出する走査切替検出手段と上記走査切
替検出手段により走査の終了状態が検出されると、次の
走査が可能であることを知らせる報知手段と、上記画像
読取手段で重複して走査した重複走査領域内の、上記画
像記憶手段内の画像データと新たに読み取った画像デー
タとから、走査開始位置算出手段により新たに読み取っ
た画像データの走査開始位置を算出し、該走査開始位置
に基づいて、上記画像記憶手段内の画像データと上記新
たに読み取った画像データとを合成し、該合成画像を上
記画像記憶手段に記憶させる画像合成手段と、を備えた
もの、としたので、操作者は走査の終了が正しく検出さ
れたことや、次の走査が可能であることを確認すること
ができ、誤操作をすることなく画像の読み取りを行うこ
とができる。また、走査の切替を検出するために設けて
いた、走査を行わない一定の期間が必要なくなり、次の
走査までの時間を短縮することができる。
【0138】本発明の請求項22に記載された画像処理
装置によれば、請求項21に記載の画像処理装置におい
て、上記報知手段が、表示ランプであるもの、としたの
で、操作者は走査の終了が正しく検出されたことや、次
の走査が可能であることを容易に確認することができ
る。
【0139】本発明の請求項23に記載された画像処理
装置によれば、請求項21に記載の画像処理装置におい
て、上記報知手段が、液晶表示素子であるもの、とした
ので、操作者は走査の終了が正しく検出されたことや、
次の走査が可能であることを容易に確認することができ
るる。
【0140】本発明の請求項24に記載された画像処理
装置によれば、請求項21に記載の画像処理装置におい
て、上記報知手段は、次の走査が可能であることを音で
知らせるもの、としたので、操作者は走査の終了が正し
く検出されたことや、次の走査が可能であることを容易
に確認することができる。
【0141】本発明の請求項25に記載された画像処理
装置によれば、請求項21に記載の画像処理装置におい
て、上記報知手段は、次の走査が可能であることを上記
表示手段に表示するもの、としたので、操作者は走査の
終了が正しく検出されたことや、次の走査が可能である
ことを容易に確認することができる。
【0142】本発明の請求項26に記載された画像処理
装置によれば、原稿を重複して走査することにより得ら
れた複数の分割画像を順次合成することにより原稿画像
を再現する画像処理装置であって、原稿上を走査して画
像を読み取る画像読取手段と、上記画像読取手段の走査
時の移動量より、画像の読み取り位置の位置情報を生成
する位置情報生成手段と、上記位置情報生成手段により
生成した位置情報に基づいて、読み取った画像データを
記憶する画像記憶手段と、上記画像読取手段で重複して
走査した重複走査領域内の、上記画像記憶手段内の画像
データと新たに読み取った画像データとから、走査開始
位置算出手段により新たに読み取った画像データの走査
開始位置を算出し、該走査開始位置に基づいて、上記画
像記憶手段内の画像データと上記新たに読み取った画像
データとを合成し、該合成画像を上記画像記憶手段に記
憶させる画像合成手段と、新たに読み取った画像データ
と、上記画像記憶手段に記憶されている画像データとに
重複走査領域がない場合を、走査の異常として検出する
異常検出手段と、を備え、走査の異常が検出された場合
に、上記新たに読み取った画像データを消去して走査を
行う前の状態に戻すもの、としたので、操作者が走査に
失敗した場合に、全ての原稿を再走査するのではなく、
異常が発生した部分のみを再走査して画像合成を行うこ
とができ、原稿の再走査の負担を軽減することができ
る。
【0143】本発明の請求項27に記載された画像処理
装置によれば、請求項26に記載の画像処理装置におい
て、上記異常検出手段は、新たに読み取った画像データ
に曲がりが生じている場合を走査の異常として検出し走
査の異常が検出された場合に、新たに読み取った画像デ
ータを消去して走査を行う前の状態に戻すもの、とした
ので、操作者が走査に失敗した場合に、全ての原稿を再
走査するのではなく、異常が発生した部分のみを再走査
して画像合成を行うことができ、原稿の再走査の負担を
軽減することができる。
【0144】本発明の請求項28に記載された画像処理
装置によれば、請求項26または請求項27に記載の画
像処理装置において、上記異常検出手段は、その検出結
果を上記報知手段により報知するもの、としたので、操
作者に容易に異常を認識させて、再走査を促すことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における画像処理装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1における画像処理装置の
構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1における走査方法を説明
する図である。
【図4】本発明の実施の形態1における座標算出処理を
説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態1における画像合成処理を
説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態1におけるパターンマッチ
ングの方法を説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態1における合成画像のずれ
を説明する図である。
【図8】本発明の実施の形態1における相関値の算出方
法を説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態1における相関値の算出方
法を説明する図である。
【図10】本発明の実施の形態1における相関値の算出
方法を説明する図である。
【図11】本発明の実施の形態2におけるパターンマッ
チングを説明する図である。
【図12】本発明の実施の形態2における低解像度化の
ためのブロック化を説明する図である。
【図13】本発明の実施の形態2における低解像度化開
始位置を移動させる方法を説明する図である。
【図14】本発明の実施の形態2における低解像度化開
始位置の差によるブロック化の違いを示す図である。
【図15】本発明の実施の形態3における画像検索の方
法を説明する図である。
【図16】本発明の実施の形態3における画像検索の方
法を説明する図である。
【図17】本発明の実施の形態4における画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の実施の形態5における走査の方法を
説明する図である。
【図19】本発明の実施の形態6における画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の実施の形態6における画像読取部と
原稿との位置関係を示す断面図である。
【図21】本発明の実施の形態7における画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図22】本発明の実施の形態7における画像読取手段
の外観を示す図である
【図23】本発明の実施の形態8における画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図24】本発明の実施の形態9における画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図25】従来の画像処理装置の構成を示すブロック図
である。
【図26】従来の画像処理装置による走査の方法を説明
する図である。
【図27】従来の他の画像処理装置による走査の方法を
説明する図である。
【符号の説明】
101 画像読取手段 102,103 移動量検出手段 104,2501 イメージセンサ 105,2505 画像バッファ 106 写像手段 107 位置情報生成手段 108 位置情報記憶手段 109 写像データ記憶手段 110 走査開始位置算出手段 111 位置ずれ補正手段 112,2507 画像メモリ 202,203,2503 車輪 204,205,2502 エンコーダ 501 第1画像 502 第2画像 601 検索領域 602,1101,1102 テンプレート 1701 走査切替検出手段 1901 距離情報生成手段 2001,2509 原稿 2101 画像表示手段 2201 報知手段 2301 表示ランプ 2302 液晶表示手段 2303 スピーカ 2401 異常検出手段 2504 走査位置検出回路 2506 写像回路 2508 位置ずれ検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AA01 BA03 BB02 BC15 BC18 CA07 CA14 CA21 EA02 EB11 5B057 AA11 BA02 BA11 BA19 BA23 CD05 CE09 CE10 CH07 CH11 CH18 DA07 DA08 DC32 5C072 AA01 BA10 EA05 PA01 PA02 PA04 PA05 UA11 5C076 AA02 AA19 AA22 AA36 BA01 BA03 CA10

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を重複して走査することにより得ら
    れた複数の分割画像を順次合成することにより原稿画像
    を再現する画像処理装置であって、 原稿上を走査して画像を読み取る画像読取手段と、 上記画像読取手段の走査時の移動量より、画像の読み取
    り位置の位置情報を生成する位置情報生成手段と、 上記位置情報生成手段により生成した位置情報に基づい
    て、読み取った画像データを記憶する画像記憶手段と、 上記画像読取手段で重複して走査した重複走査領域内
    の、上記画像記憶手段内の画像データと新たに読み取っ
    た画像データとから、走査開始位置算出手段により新た
    に読み取った画像データの走査開始位置を算出し、該走
    査開始位置に基づいて、上記画像記憶手段内の画像デー
    タと上記新たに読み取った画像データとを合成し、該合
    成画像を上記画像記憶手段に記憶させる画像合成手段
    と、 を備えたものであることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像処理装置におい
    て、 上記画像合成手段は、走査開始位置算出手段により算出
    した走査開始位置を基準にして、新たに読み取った画像
    データを、上記位置情報生成手段からの位置情報と、上
    記重複走査領域内の画像データの相関とにより、その位
    置を補正して、画像合成を行う、ことを特徴とする画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像処理装置におい
    て、 上記画像合成手段は、新たに読み取った画像データの上
    記重複走査領域内の、かつ走査開始位置側の位置に、画
    像取り出し用テンプレートを設定し、該テンプレートで
    取り出した画像データと上記画像記憶手段内の画像デー
    タとのパターンマッチングを行う、 ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像処理装置におい
    て、 上記画像合成手段は、読み取り画像データの大きさによ
    りテンプレートの大きさを変更する、 ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 原稿を重複して走査することにより得ら
    れた複数の分割画像を順次合成することにより原稿画像
    を再現する画像処理装置であって、 原稿上を走査して画像を読み取る画像読取手段と、 上記画像読取手段の走査時の移動量より、画像の読み取
    り位置の位置情報を生成する位置情報生成手段と、 上記位置情報生成手段により生成した位置情報に基づい
    て、読み取った画像データを記憶する画像記憶手段と、 上記画像読取手段で重複して走査した重複走査領域内
    の、上記画像記憶手段内の画像データと新たに読み取っ
    た画像データとから、走査開始位置算出手段により新た
    に読み取った画像データの走査開始位置を算出し、該走
    査開始位置に基づいて、上記画像記憶手段内の画像デー
    タと上記新たに読み取った画像データとを合成し、該合
    成画像を上記画像記憶手段に記憶させる画像合成手段
    と、を備え、 上記画像合成手段は、上記新たに読み取った画像データ
    の上記重複走査領域内の、かつ走査開始位置側の位置に
    第1テンプレートを設定し、上記画像記憶手段内の画像
    データとの第1のパターンマッチングを行い、次に走査
    開始位置により近い位置に第2テンプレートを設定し、
    第2のパターンマッチングを行う、 ことを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の画像処理装置におい
    て、 上記第1のパターンマッチングは、低解像化手段により
    画像データを低解像度化した画像データによりパターン
    マッチングを行う、ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の画像処理装置におい
    て、 上記低解像度化手段は、低解像度化を開始する位置をず
    らして低解像度化を行う、ことを特徴とする画像処理装
    置。
  8. 【請求項8】 原稿を重複して走査することにより得ら
    れた複数の分割画像を順次合成することにより原稿画像
    を再現する画像処理装置であって、 原稿上を走査して画像を読み取る画像読取手段と、 上記画像読取手段の走査時の移動量より、画像の読み取
    り位置の位置情報を生成する位置情報生成手段と、 上記位置情報生成手段により生成した位置情報に基づい
    て、読み取った画像データを記憶する画像記憶手段と、 上記重複走査領域内の画像が存在する領域を検索する画
    像検索手段と、 上記画像読取手段で重複して走査した重複走査領域内
    の、上記画像記憶手段内の画像データと新たに読み取っ
    た画像データとから、走査開始位置算出手段により新た
    に読み取った画像データの走査開始位置を算出し、該走
    査開始位置に基づいて、上記画像記憶手段内の画像デー
    タと上記新たに読み取った画像データとを合成し、該合
    成画像を上記画像記憶手段に記憶させる画像合成手段
    と、を備え、上記画像合成手段は、画像が存在する領域
    にテンプレートを設定してパターンマッチングを行うこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の画像処理装置におい
    て、 上記画像検索手段は、輪郭抽出手段により画像の輪郭を
    抽出し、画像を検索する、 ことを特徴とする画像処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の画像処理装置におい
    て、 上記画像検索手段は、あらかじめ定めた範囲内の画像デ
    ータの最大値と最小値との差により画像を抽出し、画像
    の検索を行う、 ことを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 原稿を重複して走査することにより得
    られた複数の分割画像を順次合成することにより原稿画
    像を再現する画像処理装置であって、 原稿上を走査して画像を読み取る画像読取手段と、 上記画像読取手段の走査時の移動量より、画像の読み取
    り位置の位置情報を生成する位置情報生成手段と、 上記位置情報生成手段により生成した位置情報に基づい
    て、読み取った画像データを記憶する画像記憶手段と、 走査の終了状態、及び次の走査の開始状態を検出する走
    査切替検出手段と、 上記画像読取手段で重複して走査した重複走査領域内
    の、上記画像記憶手段内の画像データと新たに読み取っ
    た画像データとから、走査開始位置算出手段により新た
    に読み取った画像データの走査開始位置を算出し、該走
    査開始位置に基づいて、上記画像記憶手段内の画像デー
    タと上記新たに読み取った画像データとを合成し、該合
    成画像を上記画像記憶手段に記憶させる画像合成手段
    と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の画像処理装置にお
    いて、 上記走査切替検出手段は、上記位置情報生成手段が算出
    した位置情報が一定期間以上変化しないときに、これを
    走査の終了として検出する、ことを特徴とする画像処理
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の画像処理装置にお
    いて、 上記走査切替検出手段は、上記位置情報生成手段が算出
    した位置情報に変化がない一定の期間の後、直前の走査
    方向と同一の方向に動きがあったときに、これを次の走
    査の開始として検出する、 ことを特徴とする画像処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の画像処理装置にお
    いて、 上記走査切替検出手段は、上記位置情報生成手段が算出
    した位置情報にあらかじめ定めた値を超える移動量が発
    生したときに、走査の終了状態および次の走査の開始状
    態を検出する、 ことを特徴とする画像処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項11に記載の画像処理装置にお
    いて、 上記走査切替検出手段は、上記位置情報生成手段が算出
    した位置情報により、直前の走査方向と逆方向に動きが
    あったときに、走査の終了状態および次の走査の開始状
    態を検出する、 ことを特徴とする画像処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項11に記載の画像処理装置にお
    いて、 上記走査切替検出手段は、上記位置情報生成手段が算出
    した位置情報に変化がない一定の期間の後、直前の走査
    方向と逆方向の動きがあったときに、走査の終了状態お
    よび次の走査の開始状態を検出する、 ことを特徴とする画像処理装置。
  17. 【請求項17】 原稿を重複して走査することにより得
    られた複数の分割画像を順次合成することにより原稿画
    像を再現する画像処理装置であって、 原稿上を走査して画像を読み取る画像読取手段と、 上記画像読取手段の走査時の移動量より、画像の読み取
    り位置の位置情報を生成する位置情報生成手段と、 上記位置情報生成手段により生成した位置情報に基づい
    て、読み取った画像データを記憶する画像記憶手段と、 上記画像読取手段と原稿との距離を算出する距離情報生
    成手段と、 走査の終了状態、及び次の走査の開始状態を検出する走
    査切替検出手段と、 上記画像読取手段で重複して走査した重複走査領域内
    の、上記画像記憶手段内の画像データと新たに読み取っ
    た画像データとから、走査開始位置算出手段により新た
    に読み取った画像データの走査開始位置を算出し、該走
    査開始位置に基づいて、上記画像記憶手段内の画像デー
    タと上記新たに読み取った画像データとを合成し、該合
    成画像を上記画像記憶手段に記憶させる画像合成手段
    と、を備え、 上記走査切替検出手段は、上記距離情報生成手段により
    算出した距離情報に基づいて、走査の終了状態、及び次
    の走査の開始状態を検出する、 ことを特徴とする画像処理装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の画像処理装置にお
    いて、 上記距離情報生成手段が、上記画像読取手段と原稿が接
    している場合と、上記画像読取手段と原稿が離れている
    場合と、を区別して検出するスイッチである、 ことを特徴とする画像処理装置。
  19. 【請求項19】 原稿を重複して走査することにより得
    られた複数の分割画像を順次合成することにより原稿画
    像を再現する画像処理装置であって、 原稿上を走査して画像を読み取る画像読取手段と、 上記画像読取手段の走査時の移動量より、画像の読み取
    り位置の位置情報を生成する位置情報生成手段と、 上記位置情報生成手段により生成した位置情報に基づい
    て、読み取った画像データを記憶する画像記憶手段と、 上記画像読取手段で重複して走査した重複走査領域内
    の、上記画像記憶手段内の画像データと新たに読み取っ
    た画像データとから、走査開始位置算出手段により新た
    に読み取った画像データの走査開始位置を算出し、該走
    査開始位置に基づいて、上記画像記憶手段内の画像デー
    タと上記新たに読み取った画像データとを合成し、該合
    成画像を上記画像記憶手段に記憶させる画像合成手段
    と、 上記画像記憶手段内の画像データを表示する画像表示手
    段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の画像処理装置にお
    いて、 上記画像合成手段は、走査中に読み取った画像データの
    大きさがパターンマッチングのために必要な画像の大き
    さを越えた時点で画像合成を開始する、 ことを特徴とする画像処理装置。
  21. 【請求項21】 原稿を重複して走査することにより得
    られた複数の分割画像を順次合成することにより原稿画
    像を再現する画像処理装置であって、 原稿上を走査して画像を読み取る画像読取手段と、 上記画像読取手段の走査時の移動量より、画像の読み取
    り位置の位置情報を生成する位置情報生成手段と、 上記位置情報生成手段により生成した位置情報に基づい
    て、読み取った画像データを記憶する画像記憶手段と、 走査の終了状態、及び次の走査の開始状態を検出する走
    査切替検出手段と上記走査切替検出手段により走査の終
    了状態が検出されると、次の走査が可能であることを知
    らせる報知手段と、 上記画像読取手段で重複して走査した重複走査領域内
    の、上記画像記憶手段内の画像データと新たに読み取っ
    た画像データとから、走査開始位置算出手段により新た
    に読み取った画像データの走査開始位置を算出し、該走
    査開始位置に基づいて、上記画像記憶手段内の画像デー
    タと上記新たに読み取った画像データとを合成し、該合
    成画像を上記画像記憶手段に記憶させる画像合成手段
    と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の画像処理装置にお
    いて、 上記報知手段が、表示ランプである、 ことを特徴とする画像処理装置。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載の画像処理装置にお
    いて、 上記報知手段が、液晶表示素子である、ことを特徴とす
    る画像処理装置。
  24. 【請求項24】 請求項21に記載の画像処理装置にお
    いて、 上記報知手段は、次の走査が可能であることを音で知ら
    せる、ことを特徴とする画像処理装置。
  25. 【請求項25】 請求項21に記載の画像処理装置にお
    いて、 上記報知手段は、次の走査が可能であることを上記表示
    手段に表示する、ことを特徴とする画像処理装置。
  26. 【請求項26】 原稿を重複して走査することにより得
    られた複数の分割画像を順次合成することにより原稿画
    像を再現する画像処理装置であって、 原稿上を走査して画像を読み取る画像読取手段と、 上記画像読取手段の走査時の移動量より、画像の読み取
    り位置の位置情報を生成する位置情報生成手段と、 上記位置情報生成手段により生成した位置情報に基づい
    て、読み取った画像データを記憶する画像記憶手段と、 上記画像読取手段で重複して走査した重複走査領域内
    の、上記画像記憶手段内の画像データと新たに読み取っ
    た画像データとから、走査開始位置算出手段により新た
    に読み取った画像データの走査開始位置を算出し、該走
    査開始位置に基づいて、上記画像記憶手段内の画像デー
    タと上記新たに読み取った画像データとを合成し、該合
    成画像を上記画像記憶手段に記憶させる画像合成手段
    と、 新たに読み取った画像データと、上記画像記憶手段に記
    憶されている画像データとに重複走査領域がない場合
    を、走査の異常として検出する異常検出手段と、を備
    え、 走査の異常が検出された場合に、上記新たに読み取った
    画像データを消去して走査を行う前の状態に戻す、 ことを特徴とする画像処理装置。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載の画像処理装置にお
    いて、 上記異常検出手段は、新たに読み取った画像データに曲
    がりが生じている場合を走査の異常として検出し走査の
    異常が検出された場合に、上記新たに読み取った画像デ
    ータを消去して走査を行う前の状態に戻す、 ことを特徴とする画像処理装置。
  28. 【請求項28】 請求項26または請求項27に記載の
    画像処理装置において、 上記異常検出手段は、その検出結果を上記報知手段によ
    り報知する、 ことを特徴とする画像処理装置。
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