JP2003023240A - カバーレイフィルム付フレキシブル回路基板の製造方法 - Google Patents

カバーレイフィルム付フレキシブル回路基板の製造方法

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JP2003023240A JP2001205328A JP2001205328A JP2003023240A JP 2003023240 A JP2003023240 A JP 2003023240A JP 2001205328 A JP2001205328 A JP 2001205328A JP 2001205328 A JP2001205328 A JP 2001205328A JP 2003023240 A JP2003023240 A JP 2003023240A
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Masami Konishi
真美 小西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半田付け有効面積を確保し部品等の実装が確
実に行われる信頼性の高いカバーレイフィルム付フレキ
シブル回路基板を製造する。 【解決手段】 フレキシブルベース基板7上にカバーレ
イフィルム10を位置決めした状態で仮接合する工程
と、カバーレイフィルム10の開口部13に充填材21
を充填する工程と、仮接合されたフレキシブルベース基
板7とカバーレイフィルム10とに加熱圧着処理を施し
て本接合する工程と、カバーレイフィルム10の開口部
13から充填材21を除去する工程とを有して、フレキ
シブルベース基板7の導体パターン8の一部8aを開口
部13から露出させたカバーレイフィルム付フレキシブ
ル回路基板1を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、導体パターンが形
成されたフレキシブルベース基板をカバーレイフィルム
によって被覆してなるカバーレイフィルム付フレキシブ
ル回路基板の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】フレキシブル回路基板は、各種の電子機
器等において、例えば機器本体と可動部との間における
電気的配線を行ったり、迂回配線を行ったりする場合等
に汎用されている。フレキシブル回路基板は、一般に可
撓性を有する樹脂フィルムに接着剤によって銅箔を接合
したベース基材を用い、エッチング処理等を施して銅箔
に適宜の導体パターンやランド等を形成してフレキシブ
ルベース基板が備えられる。フレキシブル回路基板に
は、導体パターンやランド等を保護するために、フレキ
シブルベース基板の表面上に、カバーレイフィルムを接
合したり絶縁インクを塗布して絶縁保護部材が設けられ
る。 【0003】絶縁インク塗布型フレキシブル回路基板
は、絶縁インクとして一般にソルダレジストが用いられ
ているが、固くて脆くまた剥離する虞も大きいソルダレ
ジストの特性から、繰返し曲げ変形等が発生する部位へ
の適用は避けてもっぱら機器内部の迂回配線用に用いら
れている。一方、カバーレイフィルム型フレキシブル回
路基板は、フレキシブルベース基板に対して接着剤付の
樹脂フィルムからなるカバーレイフィルムを加熱圧着し
て接合してなり、優れた可撓性を有して繰返し曲げ変形
等が行われても充分な信頼性を有することから機器本体
と可動部との間のケーブル等に好適に用いられている。 【0004】従来のカバーレイフィルム型フレキシブル
回路基板50(以下、フレキシブル回路基板50と略称
する。)は、一般に図14に示した製造工程を経て製造
される。フレキシブル回路基板50には、同図(A)に
示したポリイミドフィルム等の樹脂フィルム52の主面
上にエポキシ系接着剤等の接着剤53が塗布されたカバ
ーレイフィルム51が用いられる。カバーレイフィルム
51には、同図(B)に示すように所定の位置に開口部
54が打ち抜き形成される。開口部54は、後述するよ
うにフレキシブル配線基板50のランド等に対応して所
定の開口幅dを以って形成されている。なお、開口部5
4は、形成部位に応じてその形状や開口幅dの大きさが
適宜決定される。 【0005】また、フレキシブル回路基板50には、ポ
リイミドフィルム等の樹脂フィルム56に接着剤層57
によって銅箔が接合されてなるフレキシブル基材に対し
て銅箔にエッチング処理等を施して所定の導体パターン
58を形成してなるフレキシブルベース基板55が用い
られる。フレキシブル回路基板50は、図14(C)に
示すようにフレキシブルベース基板55に対してカバー
レイフィルム51が位置決めされた状態で積層される。
フレキシブル回路基板50は、同図に示すようにフレキ
シブルベース基板55の所定の導体パターン58に対し
てカバーレイフィルム51の開口部54が対応位置され
て外方に臨ませる。 【0006】フレキシブル回路基板50は、加熱圧着処
理が施されることによって、積層されたカバーレイフィ
ルム51とフレキシブルベース基板55とが図14
(D)に示すように一体的に接合される。フレキシブル
回路基板50においては、この加熱圧着処理を施す際
に、カバーレイフィルム51側の接着剤53を溶融させ
て導体パターン58を充分埋めてボイドが残らないよう
に管理される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来のフレキ
シブル回路基板50においては、加熱圧着処理が施され
ることによってカバーレイフィルム51側の接着剤53
が溶融し、図14(D)に示すようにこの接着剤53の
一部が開口部54内へとはみ出すことにより導体パター
ン58上にはみ出し部59を形成する。フレキシブル回
路基板50においては、このはみ出し部59のはみ出し
量Δd1、Δd2によって開口部54の開口幅dに対し
て導体パターン58が外方に露出する幅eが小さくなっ
てしまう。 【0008】フレキシブル回路基板50には、開口部5
4を介して外方に臨ませられた導体パターン58の表面
を半田付け領域として電子部品等が実装される。フレキ
シブル回路基板50においては、上述した接着剤53の
はみ出し部59がプロセス条件によっては、そのはみ出
し量Δd1、Δd2が数十μm乃至数百μmにも達して
半田付け領域の有効面積を大きく減少させるといった問
題があった。フレキシブル回路基板50においては、こ
のために半田付け強度が劣化して実装された電子部品が
脱落したり接続不良を生じさせたりするといった問題が
あった。また、フレキシブル回路基板50においては、
導体パターン58上にはみ出し部59の接着剤と半田と
が混在することで半田クラックが生じやすくなり、この
半田クラックが接続不良や電子部品等の脱落といった問
題を生じさせる。 【0009】従来のフレキシブル回路基板50の製造工
程においては、例えば接着剤の材料組成の改良、その溶
融粘度の調整或いは加熱圧着処理を施す熱プレスの温度
や圧力条件の調整等の対応が図られていた。また、特開
平6−283849号公報には、上述した問題点を解消
する印刷回路板用カバーレイが開示されている。すなわ
ち、この先願の印刷回路板用カバーレイは、開口部の周
辺のみに部分的な熱処理を施こすことによって接着剤の
溶融粘度を他の部位に対して高くし、開口部への接着剤
のはみ出しを抑制するようにしてなる。しかしながら、
かかる先願の印刷回路板用カバーレイは、所定の開口部
に対してそれぞれ個別に部分加熱処理を施すことから、
量産性が悪くかつ適当な治具や専用の装置を必要とする
といった問題があった。また、先願の印刷回路板用カバ
ーレイは、開口部の周辺に形成する高溶融粘度部の管理
が面倒であるとともに、開口部への接着剤のはみ出しを
確実に阻止することも困難である。 【0010】したがって、本発明は、半田付け有効面積
を確保し部品等の実装が確実に行われる信頼性の高いカ
バーレイフィルム付フレキシブル回路基板の製造方法を
提供することを目的に提案されたものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかるカバーレイフィルム付フレキシブル回路
基板の製造方法は、所定の導体パターンが形成されたフ
レキシブルベース基板上に、導体パターンの所定部位を
露出させる開口部が形成されその他の部位を被覆するカ
バーレイフィルムを接合してなるカバーレイフィルム付
フレキシブル回路基板を製造する。カバーレイフィルム
付フレキシブル回路基板の製造方法は、フレキシブルベ
ース基板上にカバーレイフィルムを位置決めした状態で
仮接合する工程と、カバーレイフィルムの開口部に充填
材を充填する工程と、仮接合されたフレキシブルベース
基板とカバーレイフィルムとに加熱圧着処理を施して本
接合する工程と、カバーレイフィルムの開口部から充填
された充填材を除去する工程とを有してなる。 【0012】以上の工程を有する本発明にかかるカバー
レイフィルム付フレキシブル回路基板の製造方法によれ
ば、フレキシブルベース基板とカバーレイフィルムとを
加熱圧着処理して本接合する際に、導体パターンの所定
部位を露出させるカバーレイフィルムの開口部に充填さ
れた充填材によりこの開口部への接着剤の流れ込みが阻
止される。カバーレイフィルム付フレキシブル回路基板
の製造方法によれば、フレキシブルベース基板とカバー
レイフィルムとを本接合した後に充填材を除去すること
により、開口部の開口形状が保持されてフレキシブルベ
ース基板の所定の導体パターンを所定の大きさで露出さ
せるようにする。したがって、カバーレイフィルム付フ
レキシブル回路基板の製造方法によれば、導体パターン
の半田付け有効面積が確保されるとともに接着剤と半田
との混在による半田クラックの発生が抑制されて部品等
の実装が確実に行われる信頼性の高いカバーレイフィル
ム付フレキシブル回路基板を製造する。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。実施の形態として
示すカバーレイフィルム付フレキシブル回路基板1(以
下、フレキシブル回路基板1と略称する。)の製造工程
も、図1に示すように、フレキシブル基材2とカバーレ
イフィルム10とが用いられる。製造工程は、フレキシ
ブル基材2に対して所定の工程を経て製作したフレキシ
ブルベース基板7と所定の開口部13を形成したカバー
レイフィルム10とを仮接合する工程と、このフレキシ
ブルベース基板7とカバーレイフィルム10との接合体
に対して開口部13に充填材21を充填する工程と、フ
レキシブルベース基板7とカバーレイフィルム10とを
本接合する工程と、開口部13から充填材21を除去す
る工程とを経てフレキシブル回路基板1を製造する。 【0014】フレキシブル基材2は、図2に示すように
合成樹脂フィルムからなるフィルム基材3に対して、接
着剤層4を介して金属箔5を接合してなる。フレキシブ
ル基材2は、フィルム基材3に例えば25μmのポリイ
ミドフィルム(デュポン社製カプトン)を用い、このフ
ィルム基材3上に例えばエポキシ系接着剤を厚み約15
μm塗布して接着剤層4を形成し、この接着剤層4を介
して厚み35μmの圧延銅箔5を貼り合わせてなる。 【0015】製造工程は、図3に示すように、フレキシ
ブル基材2の銅箔5上にエッチングレジスト6をパター
ン形成する(s−1)。エッチングレジスト6は、例え
ばスクリーン印刷法やフォトレジスト法等によって、所
定のパターン形状に対応して銅箔5上にパターン形成さ
れる。製造工程は、フレキシブル基材2に対して不要部
分の銅箔5を除去するエッチング処理が施される(s−
2)。フレキシブル基材2は、図4に示すようにエッチ
ングレジスト6に被覆された部位の銅箔5が残されると
ともに被覆されていない部位の銅箔5が除去され、導体
パターン8と銅箔除去部9とが形成される。 【0016】製造工程は、フレキシブル基材2から導体
パターン8を被覆したエッチングレジスト6の剥離処理
が施される(s−3)。フレキシブル基材2は、これに
よって図5に示すようにフィルム基材3上に接着剤層4
を介して銅箔5がパターニングされた所定形状の導体パ
ターン8が銅箔除去部9により区割り形成されてなるフ
レキシブルベース基板7を形成する。フレキシブルベー
ス基板7には、図示しないが適宜の位置に後述するカバ
ーレイフィルム10との位置決め積層を行うためのガイ
ド穴を穿孔する穴あけが施される(s−4)。なお、上
述したフレキシブルベース基板7の製造工程は、従来と
同様に行われるものであり、適宜の方法によって導体パ
ターン8が形成される。 【0017】カバーレイフィルム10は、図6に示すよ
うに合成樹脂フィルムからなるフィルム基材11の一方
主面に全体に亘って熱硬化性接着剤等の反応型接着剤層
12が塗布されてなる。フィルム基材11には、例えば
25μmのポリイミドフィルム(デュポン社製カプト
ン)が用いられる。反応型接着剤層12は、例えばエポ
キシ系接着剤、ポリイミド系接着剤或いはアクリル系接
着剤等が用いられ、約25μmの厚みによって形成され
る。 【0018】製造工程は、カバーレイフィルム10の原
反に対して開口部13の打ち抜き加工が施される(s−
5)。打ち抜き加工は、打ち抜き金型により、図7に示
すようにフレキシブルベース基板7の外形とほぼ等しい
外形を有するとともに導体パターン8の所定部位に対応
した開口部13を有するカバーレイフィルム10を形成
する。打ち抜き加工では、図示を省略するがフレキシブ
ルベース基板7に形成したガイド穴に対応してガイド穴
が形成される。 【0019】製造工程は、上述した工程を経て製作した
フレキシブルベース基板7とカバーレイフィルム10と
に第1の加熱圧着処理を施して仮接合する(s−6)。
仮接合工程においては、上述したそれぞれのガイド穴を
基準として、図8に示すようにフレキシブルベース基板
7に対してカバーレイフィルム10が位置決めされた状
態で積層される。仮接合工程においては、この状態で圧
力1Kg/cm乃至100Kg/cm、加熱温度5
0℃乃至200℃で加熱圧着処理を施こすことにより、
図9に示すようにフレキシブルベース基板7とカバーレ
イフィルム10とを仮接合する。 【0020】仮接合工程においては、上述した加熱圧着
処理の条件が、フレキシブルベース基板7やカバーレイ
フィルム10の材料仕様、特にカバーレイフィルム10
の反応型接着剤によりそれぞれ最適に決定され、フレキ
シブルベース基板7の導体パターン8とカバーレイフィ
ルム10とが隙間を生じることなく完全に密着されるよ
うにする。また、仮接合工程では、加熱圧着が進行する
にしたがって反応型接着剤の硬化が進行して溶融粘度が
次第に上昇する。したがって、仮接合工程においては、
後述する本接合工程において反応型接着剤が導体パター
ン8間に充填される際にボイドが発生しないように最適
の温度・圧力条件等が決定される。 【0021】仮接合工程は、具体的には圧力80Kg/
cm、温度190℃の条件で、20秒間の圧着処理を
行ってフレキシブルベース基板7とカバーレイフィルム
10との仮接合体を製作した。仮接合体は、導体パター
ン8の表面に対してカバーレイフィルム10が隙間なく
完全に密着した状態で得られた。なお、仮接合工程は、
フレキシブルベース基板7とカバーレイフィルム10の
積層体を多数枚重ね合わせた状態で上述した加熱圧着処
理が施される。 【0022】製造工程は、上述したフレキシブルベース
基板7とカバーレイフィルム10との仮接合体に対し
て、カバーレイフィルム10側に形成された開口部13
に充填材21が充填される(s−7)。充填材21の充
填工程は、後工程において除去可能な絶縁性インクや導
電ペースト等の一般的な回路基板の形成工程において用
いられる適宜の材料が充填材21として用いられる。充
填材21の充填工程は、仮接合体上に充填材料を供給し
た後に、図10に示すようにスキージ20を操作させて
各開口部13内に充填材21を充填する。 【0023】充填材22の充填工程は、具体的には光感
応型樹脂を原料としたアルカリ現像型インク(太陽イン
キ製のソルダレジストインクPSR−4000)をスキ
ージ20で2回ベタ印刷し、カバーレイフィルム10の
開口部13内に充填した。なお、充填工程には、充填材
21を開口部13内に充填するためスキージ20を用い
たが、例えばローラ等を用いるようにしてもよい。製造
工程は、上述したアルカリ現像型インクを用いることか
ら、後述する充填材21の除去工程を白色色、太陽光下
での作業を避けてイエローランプ下で行う。また、充填
材21は、後述する本接合もフレキシブルベース基板7
とカバーレイフィルム10との仮接合体を多数枚重ね合
わせた状態で加熱圧着処理を行うために、仮接合体の表
面が充分な平坦性を保持されるようにして充填される。 【0024】製造工程は、仮接合を行ったフレキシブル
ベース基板7とカバーレイフィルム10との接合体に対
して熱処理を施して開口部13内に充填した充填材21
を硬化させる(s−8)。熱処理は、仮接合体を80℃
のオーブン中に10分間放置して行うことにより、図1
1に示すように各開口部13内において充填材21を硬
化させる。充填材21は、この場合エポキシ成分のみが
硬化して柔らかめの半硬化状態にある。 【0025】製造工程は、仮接合体を多数枚重ね合わせ
た状態で、圧力10Kg/cm乃至100Kg/cm
、加熱温度50℃乃至300℃の加熱圧着条件で熱プ
レス機等によって加熱圧着処理を施こすことにより、図
12に示すようにフレキシブルベース基板7とカバーレ
イフィルム10とを本接合する(s−9)。加熱圧着処
理工程は、圧力と加熱温度条件が上述した仮接合時の圧
力と加熱温度条件とオーバラップスルが、仮接合時より
も大きな圧力と加熱温度条件とによって行われることは
勿論である。本接合工程は、具体的には圧力80Kg/
cm、加熱温度190℃の条件で、70秒間の加熱圧
着処理を行ってフレキシブルベース基板7とカバーレイ
フィルム10とを接合した。なお、充填材21は、この
本接合工程において硬化促進が図られて半硬化状態から
硬化状態となる。 【0026】製造工程は、開口部13から硬化した充填
材21を除去する充填剤除去工程が施される(s−1
0)。充填剤除去工程は、フレキシブルベース基板7や
カバーレイフィルム10或いは用いた充填材21の使用
材料等により、酸、アルカリ、有機溶剤等により洗浄す
る方法、例えば粘着テープ等を用いて剥がし取る機械的
方法等が適宜採用され、図13に示すように所定の導電
パターン8の表面8aが外方に臨ませられてランド孔2
2が形成されたフレキシブル回路基板1が製造される。 【0027】充填剤除去工程においては、上述したいず
れの除去方法を採用する場合であっても、フレキシブル
ベース基板7やカバーレイフィルム10の各部を損傷、
汚損或いは変質等させることが無いような方法が採用さ
れる。充填剤除去工程は、具体的にはアルカリ現像型イ
ンクの充填材21に対して液温30℃、1wt%のNa
Coのアルカリ溶液を60秒間スプレー洗浄するこ
とによって行った。 【0028】製造工程は、上述して製作したフレキシブ
ル回路基板1に対して、導電パターン8の表面8aに半
田付け性を付与するためのAgメッキやプリフラックス
の塗布等の表面処理工程(s−11)を行った後に、所
定の外形形状とする外形加工工程(s−12)を施して
フレキシブル回路基板1を完成する。なお、製造工程
は、フレキシブル回路基板1について接着剤層12中の
ボイドの有無或いはランド孔22へのはみ出しについて
目視等による検査を行う。 【0029】フレキシブル回路基板1は、ランド孔22
を構成するカバーレイフィルム10の開口部13に充填
材21を充填した状態で本接合の加熱圧着処理を施すこ
とにより、カバーレイフィルム10の接着剤の開口部1
3へのはみ出しが確実に阻止される。したがって、フレ
キシブル回路基板1は、図13に示すように、ランド孔
22が高精度の開口寸法Dを以って形成され、半田付け
領域となる導電パターン8の表面8aに充分な有効面積
を確保する。 【0030】フレキシブル回路基板1は、上述したよう
に従来の一般的な回路基板の製造工程とほぼ同一の設備
や材料によって製造される。フレキシブル回路基板1
は、各ランド孔22を介して電子部品等の半田付け或い
は接続端子との半田による接続が行われる。フレキシブ
ル回路基板1は、導電パターン8の表面8aに充分な有
効面積が確保されることで電子部品等を確実に実装し或
いは接続端子との接続が行われる。フレキシブル回路基
板1は、半田付け領域となる導電パターン8の表面8a
上に接着剤が存在しないことから、接着剤と半田の混在
による半田クラックの発生が抑制されて部品等の実装が
確実に行われる。 【0031】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かるカバーレイフィルム付フレキシブル回路基板の製造
方法によれば、導体パターンの所定部位を露出させるカ
バーレイフィルムの開口部に充填材を充填することによ
って、フレキシブルベース基板とカバーレイフィルムと
を加熱圧着処理して本接合する際に開口部への接着剤の
流れ込みを阻止し、その後に充填材を除去するようにす
る。カバーレイフィルム付フレキシブル回路基板の製造
方法によれば、カバーレイフィルムの開口部の開口形状
が保持されてフレキシブルベース基板の所定の導体パタ
ーンが所定の大きさで露出されることから半田付け有効
面積が確保され、半田量の不足による脱落や接続不良の
発生を低減して部品等が確実に実装される信頼性の高い
カバーレイフィルム付フレキシブル回路基板の製造が行
われる。また、カバーレイフィルム付フレキシブル回路
基板の製造方法によれば、導体パターン上への接着剤の
流れ込みが阻止されることによって、接着剤と半田との
混在に起因する半田クラックの発生や半田強度の低下等
を抑制することから部品実装の信頼性の向上が図られた
カバーレイフィルム付フレキシブル回路基板の製造が行
われる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態として示すカバーレイフィ
ルム付フレキシブル回路基板の製造工程図である。 【図2】フレキシブルベース基板の要部縦断面図であ
る。 【図3】レジストのパターニングが施されたフレキシブ
ルベース基板の要部縦断面図である。 【図4】エッチング処理が施されたフレキシブルベース
基板の要部縦断面図である。 【図5】フレキシブルベース基板の要部縦断面図であ
る。 【図6】カバーレイの要部縦断面図である。 【図7】穴穿け加工を施したカバーレイの要部縦断面図
である。 【図8】カバーレイとフレキシブルベース基板の要部縦
断面図である。 【図9】カバーレイとフレキシブルベース基板とを仮接
合してなる仮接合体の要部縦断面図である。 【図10】仮接合体に対する充填材の充填工程を説明す
る接合体の要部縦断面図である。 【図11】充填材を充填した仮接合体の要部縦断面図で
ある。 【図12】加熱圧着処理により本接合したカバーレイと
フレキシブルベース基板の接合体の要部縦断面図であ
る。 【図13】フレキシブル回路基板の要部縦断面図であ
る。 【図14】従来のフレキシブル回路基板の製造工程説明
図である。 【符号の説明】 1 カバーレイフィルム付フレキシブル回路基板、2
フレキシブル基材、3フィルム基材、4 接着剤層、5
銅箔層、6 レジスト層、7 フレキシブルベース基
板、8 導体パターン、9 銅箔除去部、10 カバー
レイフィルム、11 フィルム基材、12 接着剤層、
13 開口部、20 スキージ、21充填インク材、2
2 開口部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 所定の導体パターンを形成したフレキシ
    ブルベース基板上に、上記導体パターンの所定部位を露
    出させる開口部が形成されるとともにその他の部位を被
    覆するカバーレイフィルムを接合してなるカバーレイフ
    ィルム付フレキシブル回路基板の製造方法において、 上記フレキシブルベース基板上に上記カバーレイフィル
    ムを位置決めした状態で仮接合する工程と、 上記カバーレイフィルムの上記開口部に充填材を充填す
    る工程と、 仮接合された上記フレキシブルベース基板とカバーレイ
    フィルムとに加熱圧着処理を施して本接合する工程と、 上記カバーレイフィルムの開口部から充填された上記充
    填材を取り出す工程とを有することを特徴とするカバー
    レイフィルム付フレキシブル回路基板の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103220886A (zh) * 2013-04-09 2013-07-24 阳程(佛山)科技有限公司 一种柔性电路板覆膜贴片机及其加工工艺

Cited By (1)

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CN103220886A (zh) * 2013-04-09 2013-07-24 阳程(佛山)科技有限公司 一种柔性电路板覆膜贴片机及其加工工艺

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