JP2003023165A - 日射センサ - Google Patents

日射センサ

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JP2003023165A
JP2003023165A JP2001206716A JP2001206716A JP2003023165A JP 2003023165 A JP2003023165 A JP 2003023165A JP 2001206716 A JP2001206716 A JP 2001206716A JP 2001206716 A JP2001206716 A JP 2001206716A JP 2003023165 A JP2003023165 A JP 2003023165A
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sun
light receiving
solar radiation
elevation angle
radiation sensor
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JP2001206716A
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English (en)
Inventor
Isao Tsunoda
功 角田
Ikuo Takamatsu
育生 高松
Kiyomitsu Ishikawa
清光 石川
Hiroshi Takada
洋 高田
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Honda Motor Co Ltd
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のこの種の日射センサでは、日昇時や日
没時に近い時間帯など太陽の仰角が低いときには、仰角
の正確な測定ができず、これにより空調機器などの制御
も不充分なものとなる問題点を生じていた。 【解決手段】 本発明により、略メニスカス状とした集
光レンズ2の下方に、それぞれが独立して出力の取出し
を可能とした複数の受光素子3を配置し、それぞれの受
光素子3からの出力を演算回路4で比較、演算して太陽
の仰角、方位角を検出する日射センサ1において、集光
レンズ2の凸側の面は、中心から外周に向うに従い次第
に半径を小さい値とした少なくとも2つの曲面による複
合曲面で形成されているものとしたことで、従来は測定
が不可能であった、日昇時、日没時など太陽の仰角が小
さい状態でも正確に測定することを可能とし、課題を解
決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に空調機器な
どを設けるときに、外部環境の計測の一部として光量の
計測に加えて、太陽の高度(仰角)、方位などを計測る
ことで外部環境の予測の精度を高め、空調装置の温度調
整などを乗員に対して一層に快適なものとするために設
けられる日射センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の日射センサ90の構成の
例を示すものが図7、図8であり、この日射センサ90
は、凸面と凹面とで形成されて略メニスカスレンズ状と
した集光レンズ91と、複数、例えば4個の受光素子9
2(a〜d)と、前記受光素子92(a〜d)からの出
力を演算し、太陽の仰角、及び、方位角を計測する演算
回路93とから構成されている。
【0003】このときに、前記受光素子92(a〜d)
は図7にも示すように車両の進行方向に対して、前後方
向には受光素子92aと受光素子92bとが配置され、
左右方向には受光素子92cと受光素子92dとが配置
され、それぞれの受光素子92(a〜d)は出力が独立
して演算回路93へ送られるものとされている。
【0004】そして、演算回路93では、各受光素子9
2(a〜d)の出力を演算し、当該車両に対する太陽の
仰角αと、方位角とを得て、例えば、これから気温が上
昇傾向にあるのか下降傾向にあるのかなどを予測し、空
調装置に対する制御の精度を一層に向上させるものとし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の日射センサ90においては、図3にも特性曲線
Pとして示すように太陽の仰角αが略30゜以下となる
低い仰角の状態では、受光素子92aと受光素子92b
とに顕著な出力差を生じなくなり、結果として、上記の
仰角α(略30゜)以下のときの計測が実質的に不可能
と成っている。
【0006】ここで、略30゜近辺の仰角αに太陽が位
置するということは、例えば夏季の日昇時であれば、以
降において急激な温度上昇が予想される時間帯であり、
また、例えば冬季の日没時であれば、以降において急激
な温度降下がが予想される時間帯であり、何れにしても
空調装置の制御の精度を損うものとなる問題点を生じて
いた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記した従来
の課題を解決するための具体的手段として、凸面を上方
とし光軸を略鉛直方向とし略メニスカス状とした集光レ
ンズの下方に、それぞれが独立して出力の取出しを可能
とした複数の受光素子を配置し、それぞれの前記受光素
子からの出力を比較、演算して太陽の仰角、方位角を検
出する日射センサにおいて、前記集光レンズの凸側の面
は、中心から外周に向うに従い次第に半径を小さい値と
した少なくとも2つの曲面による複合曲面で形成されて
いることを特徴とする日射センサを提供することで、上
記の低い仰角の場合にも正確な測定が可能なものとして
課題を解決するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を図に示す実施形
態に基づいて詳細に説明する。図1、図2に符号1で示
すものは本発明に係る日射センサであり、この日射セン
サ1は凸面と凹面とで形成されて略メニスカスレンズ状
とした集光レンズ2と、複数、例えば4個の受光素子3
(a〜d)と、前記受光素子3(a〜d)からの出力を
演算して、太陽の仰角α、及び、車両に対する太陽の方
位角を計測する演算回路4とから構成されているもので
ある点は従来例のものと同様である。
【0009】また、前記日射センサ1は車両用の空調機
器の制御などに用いられ、現状の太陽光の量を測定する
と共に、以後の温度変化などを予測し、一層に精度が高
い制御を可能として、乗員に高い快適感を与えることを
目的とするものである点も従来例のものと同様である。
従って、太陽の仰角αが30゜以下となる日昇時、或
は、日没時にもより正確な測定精度が要求されるもので
ある。
【0010】ここで、本発明では前記集光レンズ2に着
目し、この集光レンズ2に改良を加えることで、上記し
た日昇時、或は、日没時に対する測定精度を向上させる
ものであり、先ず、図2に第一実施形態として示す集光
レンズ2では、略メニスカス状とされた前記集光レンズ
2の凸面2aは、半径R1とした第一曲面2bと、半径
R2とした第二曲面2cとの2つの曲面が複合された複
合曲面として構成されている。
【0011】そして、本発明では、前記凸面2aを形成
するに当たり、前記集光レンズ2の中心部に設定される
第一曲面2bの半径R1に対して、外周部に設定される
第二曲面2cの半径R2は小さくされ、即ち、半径R1
>半径R2とされている。尚、前記第一曲面2bと第二
曲面2cとの接合に当っては、段差、急激な折れ曲りな
どを生じないものとされている。また、第一曲面2bと
第二曲面2cとの接合部位は、太陽の仰角αが30゜以
下となったときの受光素子3(a〜d)に対する光の到
達状態を考慮して設定される。
【0012】次いで、上記の構成とした本発明の集光レ
ンズ2の作用及び効果について説明する。先ず、太陽の
仰角αが90゜から略30゜にある状態では、前記第一
曲面2bを透過する光が受光素子3(a〜d)に達する
ものとなり、従来例と同様に受光素子3aと受光素子3
bとの出力の比から、演算回路4により太陽の仰角αが
演算されるものとなる。
【0013】そして、太陽の仰角αが略30゜近傍に達
すると、前記受光素子3(a〜d)に達する光の一部は
第二曲面2cを透過するものとなる。このときに、集光
レンズ2は、上記にも説明したように、半径R1>半径
R2とされているので、図2中にも示すように仰角αが
小さくなった光に対し、第二曲面2dは屈折角を減じ
て、光を受光素子3aの全面に当接させるものとする。
【0014】従って、受光素子3aと受光素子3b、特
に受光素子3aにおいては、一部の光にこの受光素子3
aに達しないものを生じて、データーが欠落することが
なくなり、よって、受光素子3aと受光素子3bとの出
力比を演算回路4により演算することで、正確な仰角α
が得られるものとなる。
【0015】図3は、前記演算回路4による演算結果
を、従来例の演算結果との比較で示すものであり、図中
に符号Tで示す曲線は本発明に係る集光レンズ2を採用
した日射センサ1の出力特性であり、図中に符号Pで示
す曲線は従来例における出力特性であり、そして、符号
Sで示す曲線は、この種の日射センサとして得られるこ
とが好ましい理想出力特性である。
【0016】ここで、前記理想出力特性Sに、本発明の
出力特性Tと、従来例の出力特性Pとを対比させると、
本発明の出力特性Tは理想出力特性Sに対して曲線の全
域で良く一致しているのに対して、従来例の出力特性P
は特に仰角30゜以下の領域で前記理想出力特性Sに対
する乖離が大きいものとなっていることが明確に認めら
れ、特性の改善が顕著であることが理解できる。
【0017】図4は本発明に係る日射センサ1の第二実
施形態であり、前の第一実施形態では集光レンズ2は異
なる2つの曲率が組合された複合曲面として形成されて
いたが、本発明はこれを限定するものではなく、任意数
の複数の曲率が組合わされた複合曲面としても良いもの
である。そして、図4では3つの異なる曲率、半径R
1、半径R2、半径R3を組合わせた集光レンズ12の
例で示してある。
【0018】このように、集光レンズ12を数多くの曲
率とした曲面を適正な位置に配置していくことで、上記
した本発明の日射センサ1の出力特性Tを一層に理想出
力特性Sに近づけることが可能である。但し、このよう
に異なる曲率の曲面の複数を組合わせて集光レンズ12
を構成するときにも、集光レンズ12の中心から周縁に
向うに従い、半径R1>半径R2>半径R3となるよう
にされているものであることは、第一実施形態と同じで
ある。
【0019】図5は本発明に係る日射センサ1の第三実
施形態であり、前の第一実施形態及び第二実施形態で
は、集光レンズ2、12は、それぞれが独立する半径を
有する複数の曲面の組合せで凸面側が構成されているも
のとして説明したが、本発明はこれをも限定するもので
はない。
【0020】即ち、この第三実施形態における集光レン
ズ22は、この集光レンズ22の中心を通る断面で、中
心の近傍が最も曲率が小さく、周縁に向うに従って曲率
が暫増するような曲面22a(凸面)として構成されて
いる。このような性質を持つ凸面としては、短軸を回転
軸とした回転楕円面があるが、本発明では曲率の設定
に、上記図3に示した出力特性Tが得られることが目的
であるので、必ずしも上記した回転楕円面である必要は
なく、類似する性質を有していればよい。
【0021】図6は本発明に係る日照センサ1の第四実
施形態であり、第一実施形態〜第三実施形態においては
凸面2aは何れも連続する曲面として形成されていた
が、本発明はこれを限定するものではなく、図3に示し
た出力特性が得られるものであれば、集光レンズ23の
中心を通る断面で、図示のように、中心から外周に向か
うに従い次第に傾斜角が増す直線の集合としても良いも
のである。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、凸
面を上方とし光軸を略鉛直方向とし略メニスカス状とし
た集光レンズの下方に、それぞれが独立して出力の取出
しを可能とした複数の受光素子を配置し、それぞれの受
光素子からの出力を比較、演算して太陽の仰角、方位角
を検出する日射センサにおいて、集光レンズの凸側の面
は、中心から外周に向うに従い次第に半径を小さい値と
した少なくとも2つの曲面による複合曲面で形成されて
いる日射センサとしたことで、従来は測定が不可能であ
った、日昇時、日没時など太陽の仰角が小さい状態でも
正確に測定することを可能とし、日射センサを昼間時の
全ての状態に対応可能なものとして、車両用空調装置な
どの制御の精度を高め、快適性の向上などに極めて優れ
た効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る日射センサの第一実施形態を示
す平面図である。
【図2】 同じ第一実施形態の要部の断面図である。
【図3】 本発明に係る日射センサの特性を従来例との
比較で示すグラフである。
【図4】 本発明に係る日射センサの第二実施形態を示
す要部断面図である。
【図5】 本発明に係る日射センサの第三実施形態を示
す要部断面図である。
【図6】 本発明に係る日射センサの第四実施形態を示
す要部断面図である。
【図7】 従来例を示す平面図である。
【図8】 従来例の要部の断面図である。
【符号の説明】
1……日射センサ 2、12、22、23……集光レンズ 2a……凸面 2b……第一曲面 2c……第二曲面 3……受光素子 4……演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高松 育生 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 石川 清光 東京都目黒区中目黒2丁目9番13号 スタ ンレー電気株式会社内 (72)発明者 高田 洋 東京都目黒区中目黒2丁目9番13号 スタ ンレー電気株式会社内 Fターム(参考) 5F088 BB06 JA12 JA20 KA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凸面を上方とし光軸を略鉛直方向とし略
    メニスカス状とした集光レンズの下方に、それぞれが独
    立して出力の取出しを可能とした複数の受光素子を配置
    し、それぞれの前記受光素子からの出力を比較、演算し
    て太陽の仰角、方位角を検出する日射センサにおいて、
    前記集光レンズの凸側の面は、中心から外周に向うに従
    い次第に半径を小さい値とした少なくとも2つの曲面に
    よる複合曲面で形成されていることを特徴とする日射セ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 前記集光レンズの前記凸側の面は、短軸
    で回転させた回転楕円を長軸で切断した半部、若しく
    は、その半部に類似して曲率が徐変される曲面であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の日射センサ。
  3. 【請求項3】 前記集光レンズの前記凸側の面は、この
    集光レンズの中心を通る断面で複数の直線が組合わされ
    た面として形成されていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の日射センサ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101696654B1 (ko) * 2015-08-28 2017-01-16 장활진 오목형 구면렌즈를 이용한 태양광 집광장치

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995006861A1 (de) * 1993-09-02 1995-03-09 Se Scientific Electronics München Gmbh Sensor zum erfassen von elektromagnetischer strahlung
JP2001091353A (ja) * 1999-09-24 2001-04-06 Stanley Electric Co Ltd 日射センサ

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