JP2003022734A - 開閉器および受電設備 - Google Patents

開閉器および受電設備

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JP2003022734A JP2001207243A JP2001207243A JP2003022734A JP 2003022734 A JP2003022734 A JP 2003022734A JP 2001207243 A JP2001207243 A JP 2001207243A JP 2001207243 A JP2001207243 A JP 2001207243A JP 2003022734 A JP2003022734 A JP 2003022734A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】開閉操作性に支障無く、且つ、合理化及びコス
ト低減を成し得る開閉器およびこの開閉器を用いた受電
設備を提供する。 【解決手段】固定電極モールド10のガイド棒13にガ
イド筒22をはめて可動電極モールド20を上下に移動
拘束した開閉器、および、この開閉器が搭載された受電
設備を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電路を入り切りす
る開閉器、および、この開閉器が搭載された受電設備に
関する。
【0002】
【従来の技術】高圧配電線路から需要家への地中引き込
み用として、従来より一般的に受電設備が設置されてい
る。図6はこのような従来技術の受電設備の内観構成
図、図7は従来技術の開閉器の可動電極モールドの説明
図である。この受電設備は、図6で示すように、高圧配
電線路用端子100と需要家側母線用端子200とを備
え、さらに高圧配電線路用端子100は接触部300a
に、また、需要家側母線用端子200は接触部300b
に電気的に接続されている。
【0003】この接触部300a,300bは、図示し
ない電極にエポキシ樹脂を被覆して略円錐台状(円錐の
先端を取り去った形状)に形成して頂上部のみ電極が現
れるようになされており、それぞれ一本の単相電極モー
ルドを形成している。このような接触部300a,30
0bが2行3列に並べられた6個の接触部300a,3
00bは総称して固定電極モールド300と呼ばれ、一
個の固定電極モールド300で三相一体となるようにな
されている。
【0004】固定電極モールド300の上方には可動電
極モールド400が配置されている。この可動電極モー
ルド400は、図7でも示すように、誘導穴400aが
形成された蓋部400bが2行3列計6個並べられて三
相一体となるように配置される。この誘導穴400a
は、固定電極モールド300の接触部300a,300
bに嵌合わせた場合に略一致するような形状である。
【0005】6個の蓋部400bのうち、一相分の各列
の2個の蓋部400bには、可動電極である埋込導体4
00c(図6,7参照)がまたがって配置され、埋込導
体400cにより同列の蓋部400bの間は電気的に結
ばれている。この埋込導体400cは三相分計3本配置
される。これら一対の蓋部400bは、埋込導体400
cを配置した鋳型にエポキシ樹脂などの絶縁樹脂を流し
込み、埋込導体400cを被覆しつつ誘導穴400aを
モールド成型して製作するものである。
【0006】このような可動電極モールド400は、手
動回動力、または、磁力を生成するマグネットコイルな
どアクチュエータの駆動力により、リンク、カム、レバ
ーなどで構成される伝達機構(図示せず)を介して移動
される。可動電極モールド400は、図6で示すよう
に、固定電極モールド300に近づく方向(図6の矢印
a方向)に移動して、接触部300a,300bと埋込
導体400cとを電気的に接続し、高圧配電線路用端子
100と需要家側母線用端子200との間を閉路にす
る。
【0007】また、可動電極モールド400は、固定電
極モールド300から離れる方向(矢印b方向)に移動
して、接触部300a,300bと埋込導体400cと
を電気的に遮断し、高圧配電線路用端子100と需要家
側母線用端子200との間を開路にする。以上、説明し
た固定電極モールド300、可動電極モールド400、
および、可動電極モールド400を上下方向に駆動する
伝達機構が一体になって配置されたものが図6で示す開
閉器500となる。
【0008】これら高圧配電線路用端子100、需要家
側母線用端子200、開閉器500、需要家側機器60
0、電源装置700が一体となってキャビネット800
に収納されて、受電設備を構成している。従来技術の開
閉器および受電設備とは、このようなものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】受電設備に配置されて
いる先行技術の開閉器500では、図示しないが上記以
外にも、各接触部300a,300bに内蔵される取付
座、1個の蓋部400bを三相一体に組み付けるための
組付用金具などの付属部品が必要であって部品点数が嵩
んでおり、製造時におけるコスト増大要因である部品点
数およびその取付作業が多いものであった。また、各接
触部300a,300bにおける相間ギヤップの確保や
三相一体組付用金具の使用が必要であって、開閉器50
0の大型化のみならず、開閉器500の収納用スペース
が増加、すなわち、キャビネット800の大型化を招来
するという問題があった。
【0010】さらに、開閉器500の組立、特に、各相
毎の固定電極モールド300と可動電極モールド400
との電極位置決め調整に多くの作業工数を費やしてい
た。これは、可動電極モールド400が上側から固定電
極モールド300へ向けて下降した場合に、固定電極3
00の6本の接触部300a,300bに、可動電極4
00の誘導穴400aが填め込まることで誘導されて、
固定電極(図示せず)と可動電極(埋込導体400c)
とが確実に接触するように調整しなければならず、手間
を要するものであった。
【0011】また、固定電極モールド300の直上に可
動電極モールド400が正確に配置されるよう伝達機構
に取り付ける必要があり、この点でも手間を要してい
た。さらに、開閉器500の固定電極モールド300の
接触部300a,300bと可動電極モールド400の
蓋部400bとの電極位置を治具で正確に組付けても、
固定電極モールド300の高圧配電線路用端子100と
需要家用母線用端子200とに電線を取付る際に、キャ
ビネット800内に収納する事を優先させるあまり、高
圧配電線路用端子100と需要家用母線用端子200と
を移動させる無用な力を与えて接触部300a,300
bに位置ズレを生じさせることがあった。このため、可
動電極モールド400の固定電極モールド300へのス
ムースな投入・開放を妨げてしまい、電路の開閉を行え
なくなる虞もあった。
【0012】また、固定電極モールド300および可動
電極モールド400の移動軸ズレを吸収する為、チュー
リップ形コネクタを使用せざるを得ず、比較的安価なブ
レード接触子又はフィンガー接触子を採用し難い事晴も
あった。以上説明したように、従来の開閉器は、部品点
数や組立工数の増加、電極形状の制約や大型化などが回
避できず、概してコスト高の要因を含んでいた。
【0013】そこで、本発明は上記課題を解決しようと
するものであり、その目的は、開閉操作性に支障無く、
且つ合理化及びコスト低減を成し得る開閉器およびこの
開閉器を用いた受電設備を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の請求項1に係る発明の開閉器によれば、可動
電極を移動させて、固定電極に接続される電路を入り切
りする開閉器において、固定電極を絶縁樹脂で一体被覆
して形成した固定電極モールドと、可動電極を絶縁樹脂
で一体被覆して形成した可動電極モールドと、前記固定
電極モールドに一体に形成される誘導部と、前記可動電
極モールドに一体に形成される従動部と、を備え、前記
誘導部が前記従動部を誘導して移動方向が直線方向に拘
束される前記可動電極モールドが、前記固定電極モール
ドに投入されることを特徴とする。
【0015】また、請求項2に係る発明の開閉器によれ
ば、請求項1に記載の開閉器において、前記誘導部およ
び前記従動部は、何れか一方を凸部とし、他方を凹部と
することを特徴とする。
【0016】また、請求項3に係る発明の開閉器によれ
ば、請求項2に記載の開閉器において、前記凸部は中実
または中空のガイド棒であって、前記凹部は前記ガイド
棒の外周と略一致する開口を有する有底のガイド筒であ
ることを特徴とする。
【0017】また、請求項4に係る発明の開閉器によれ
ば、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の開閉器に
おいて、前記誘導部および前記従動部は導電性材料で形
成されるものとし、前記可動電極モールドに取り付けら
れる導電性材料の接地電極と、前記可動電極モールドに
取り付けられる導電性材料の取付金具と、を備え、前記
誘導部、前記従動部、前記接地電極および前記取付金具
は、電気的に接続され、前記固定電極モールドおよび前
記可動電極モールドの絶縁樹脂の帯電を防止することを
特徴とする。
【0018】また、請求項5に係る発明の開閉器によれ
ば、請求項4に記載の開閉器において、前記誘導部、前
記従動部、前記接地電極および前記取付金具は、前記取
付金具に接続される伝達機構を通じて接地されることを
特徴とする。
【0019】また、請求項6に係る発明の開閉器によれ
ば、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の開閉器に
おいて、前記固定電極モールドおよび前記可動電極モー
ルドは三相一体に形成されることを特徴とする。
【0020】また、請求項7に係る発明の受電設備によ
れば、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の開閉器
と、前記開閉器の固定電極の端子に接続される高圧配電
線路用端子と、前記開閉器の固定電極の端子に接続され
る需要家側母線用端子と、前記開閉器、前記高圧配電線
路用端子および前記需要家側母線用端子を内部に収納す
るキャビネットと、を備えることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図に基づいて本発明の開閉
器の実施形態を説明する。本実施形態の開閉器は固定電
極モールドと可動電極モールドとを備えている。まず固
定電極モールドについて説明する。図1は、本実施形態
の開閉器の固定電極モールドの構成図であって、図1
(a)は平面図、図1(b)は正面図である。図2は、
本実施形態の開閉器の固定電極モールドの構成図であっ
て、図2(a)はA−A線断面図を含む正面図、図2
(b)はB−B線断面図である。
【0022】本実施形態の固定電極モールド10は、図
1,図2で示すように、接触端子11a,11b、フィ
ンガー接触子12、本発明の誘導部の一具体例であるガ
イド棒13、および、モールド本体14を備えている。
接触端子11a,11bは、2種類の端子が設けられる
ものであり、一方が高圧配電線路用端子に接続され、他
方が需要家側母線用端子に接続される。これら接触端子
11a,11bにはそれぞれフィンガー接触子12が取
り付けられている。フィンガー接触子12は、相方向で
は直列に配置され、且つ相間方向では三相並べられて、
2行3列に配置されている。
【0023】ガイド棒13は、図1(b)で示すように
2本設けられ、また、図1(a)で示すように斜め方向
の直線上に配置される。これらガイド棒13は、銅合
金、アルミ、鉄、ステンレスなど金属製円筒が突設した
状態でモールド本体14に埋め込む構成としてもよく、
あるいは、エポキシ樹脂などの固体絶縁物を用いてモー
ルド本体14とガイド棒13とを一体にモールド成形
し、このガイド棒13の外周表面に溶融亜鉛メタリコン
処理等など導電処理を施した構成としてもよい。
【0024】モールド本体14は、さらに台座部14
a、円筒部14b、取付孔部14cを備えている。台座
部14aは、図1(a)で示すように略長方形状に形成
されており、この台座部14aに6本の円筒部14bが
突設して配置されている。この円筒部14bの筒内には
それぞれフィンガー接触子12が配置される。さらに、
この台座部14aには上下方向を貫通する取付孔部14
cが設けられており、上側からねじ・ボルトなどの締結
部材により図示しない受電設備のキャビネットに固定で
きるようになされている。
【0025】本実施形態の取付孔部14cでは一方がU
字状の切り欠き溝であり、他方が長孔となっているが、
これはU字状の切り欠き溝側をキャビネット側に向けた
状態で固定電極モールド10をキャビネットへ押し込ん
で、このキャビネット内の図示しない突設部材へU字状
の切り欠き溝を填め込んで嵌着し、その後に長孔内にね
じ・ボルトなど締結部材を入れて強固に固定するための
ものである。なお、これら取付孔部14cはU字状の切
り欠き溝を用いずに全て長孔とするなど各種の形態が可
能であり、このような取付孔部14cの構造は適宜選択
される。
【0026】続いて可動電極モールドについて説明す
る。図3は、本実施形態の開閉器の可動電極モールドの
構成図であって、図3(a)は平面図、図3(b)は正
面図、図3(c)は底面図である。図4は、本実施形態
の開閉器の可動電極モールドの構成図であって、図4
(a)は平面図、図4(b)はC−C線断面図である。
【0027】本実施形態の可動電極モールド20は、ブ
レード接触子21、本発明の従動部の一具体例であるガ
イド筒22、モールド本体23、および取付金具24を
備えている。ブレード接触子21は、図3(c)で示す
ように上下方向の2個所で図面から表裏方向に突設して
いるが、図4(a)(図3(a)と共通、点線部参
照)、図4(b)で示すように略コ字状に一体に構成さ
れているものであり、電気的に接続されている。このよ
うなブレード接触子21は、相間方向に三相並べて3列
に配置されている。
【0028】ガイド筒22は、図3(b)で示すように
2本設けられ、また、図3(a)で示すように斜め方向
の直線上で配置される。このガイド筒22は、銅合金、
アルミ、鉄、ステンレスなど等金属製の中空円筒が突設
した状態でモールド本体23に埋め込まれた構成として
もよく、あるいは、エポキシ樹脂などの固体絶縁物を用
いてガイド筒22とモールド本体23とを一体にモール
ド成形し、このガイド筒22の内周表面に溶融亜鉛メタ
リコン処理等など導電処理を施した構成としてもよい。
【0029】モールド本体23は、図3(b)で示すよ
うに、さらに台座部23a、円筒部23bを備えてい
る。台座部23aは、図3(a)で示すように3個の小
判状体を側面で3個連結したような形状であり、その側
壁部は、図3(b)で示すように波状に形成されてい
る。この台座部23aには6本の円筒部23bが配置さ
れ、この円筒部23bの略中央からそれぞれブレード接
触子21が突設している。
【0030】取付金具24は、これら円筒部23bが配
置された台座部23aの反対側に取付られており、図示
しない伝達機構に固定するためのものである。この伝達
機構に対してねじ・ボルトなどの締結部材により固定で
きるようになされている。
【0031】接地電極25は、ガイド筒22および取付
金具24に電気的に接続された状態で、モールド本体2
3の台座部23aを覆うように配置されている。取付金
具24に連結される伝達機構は接地されるようになされ
ている。絶縁樹脂であるモールド本体23内で帯電した
場合、この接地電極25により伝達機構を介して電荷が
大地へ逃げるようになされており、作業員がモールド本
体23に接触したとしても、電撃による思わぬ驚きを与
えるおそれは解消される。
【0032】続いてこのような固定電極モールド10と
可動電極モールド20とを組み合わせた開閉器について
概略説明する。図5は、固定電極モールドと可動電極モ
ールドとを組み合わせた開閉器の構成図である。可動電
極モールド20のブレード接触子21を、固定電極モー
ルド10の円筒部14bの中のフィンガー接触子12に
接離させるため、手動回動力或はマグネットコイルなど
の駆動力が伝達機構(図示せず)を介して付与され、可
動電極モールド20は相方向と直角方向に移動する。
【0033】図5で示すように、固定電極モールド10
のガイド棒13には可動電極モールド20のガイド筒2
2が填め込まれており、可動電極モールド20はガイド
棒13に沿って図5の矢印Aで示すように直線方向に下
降する。したがって、ブレード接触子21およびフィン
ガー接触子12が所定位置に取り付けられていればブレ
ード接触子21およびフィンガー接触子12はスムース
かつ確実に投入・開放される。
【0034】この固定電極モールド10に可動電極モー
ルド20を投入した場合、ガイド筒22の底面とガイド
棒13の先端面が当接するようになされており、ガイド
機能の他に可動電極モールド20の移動制限とするスト
ッパー機能を兼ねている。さらに、投入時にガイド筒2
2の底面とガイド棒13の先端面が当接した場合、接地
電極25、取付金具24、ガイド棒13およびガイド筒
22は、取付金具24に接続される図示しない伝達機構
を通じて接地される。
【0035】このような構成とする理由について説明す
る。仮に未接地の固定電極モールド10に対し、未接地
の可動電極モールド20が投入されたような場合、誘電
体であるエポキシ樹脂は、充電部が遮折されても帯電す
るので、作業者がエポキシ樹脂表面に接触した場合、電
撃により思わぬ衝撃を受けて脅かされる虞もある。
【0036】このような電撃を防止する為、ガイド棒1
3とガイド筒22の接触させて、固定電極モールド10
および可動電極モールド20の電荷を共に大地へ逃がす
ようにしている。伝達機構が接地端子を兼ねているた
め、別途接地端子を設ける必要がない。なお、図3,
4,5で示すようにガイド筒22が単なる円筒であって
筒先が開放されている場合であっても、モールド本体1
4の円筒部14bと可動電極モールド20の台座部23
aとが当接して移動制限され、また、ガイド棒13、ガ
イド筒22および接地電極25とは電気的に接続されて
おり、電撃防止の効果を果たす。これら構成は適宜選択
される。
【0037】以上、本実施形態の開閉器について説明し
た。本実施形態の開閉器では、固定電極モールド10の
円筒部14b内に可動電極モールド20の円筒部23b
が接触することなく入るため、これら円筒の位置決め、
厳密な寸法設定等は不要であり、モールド成形に対応し
た設計となっている。
【0038】しかも、固定電極モールド10および可動
電極モールド20はエポキシ樹脂などの絶縁樹脂を用い
て三相一体にモールド成形されているため、ガイド棒1
3やガイド筒22の位置決め寸法精度、および、ブレー
ド接触子21およびフィンガー接触子12はスムースか
つ確実に投入・開放される程度の寸法精度は、充分に確
保される。
【0039】また、一旦モールド成形されたならば、固
定電極モールド10の接触端子11a,11bおよびフ
ィンガー接触子12や、可動電極モールド20のブレー
ド接触子21は強固に固定されるため、配線時に軸ズレ
が生じるおそれは殆どなくなる。
【0040】このように、可動電極モールド20が同じ
方向へ繰り返し上昇・下降し、しかも移動軸ズレが生じ
ることがないため、フィンガー接触子11a,11bと
ブレード接触子21が確実に投入・開放される位置でモ
ールド成形して固定電極モールド10および可動電極モ
ールド20を製作すれば、その後の調節工程が不要とな
り、作業工程を減らすことができ、製造コストを著しく
低減することができる。
【0041】しかも、移動軸ズレを吸収するために従来
用いられていたチューリップ形コネクタが無用となり、
本実施形態では比較的安価なブレード接触子21又はフ
ィンガー接触子12が採用できるようになったため、部
品の単価を低減することでコスト低減を実現することも
できる。
【0042】また、可動電極モールド20を相方向と直
角方向に移動することにより、地中から垂直に立ち上げ
られた高圧配線路などの主回路導体(図示ぜず)の開閉
操作の際に、キャビネットの高さ方向スペースを削減出
来る。また、固定電極モールド10のモールド本体14
および可動電極モールド20のモールド本体23は、エ
ポキシ樹脂などの絶縁樹脂で成形するので、キャビネッ
ト等収納条件に応じて任意の形状を形成出来ると共に、
仕上がり表面も平滑となり良好な状態を保持出来る。
【0043】また、固定電極モールド10及び可動電極
モールド20は、ガイド棒13、ガイド筒22、接地電
極25、取付金具24により、伝達機構(図示せず)を
介して接地され、固定電極モールド10及び可動電極モ
ールド20の絶縁樹脂に滞留する帯電電荷を大地に逃が
すため、電撃による問題は解消される。また、伝達機構
が接地端子を兼ねるため、可動電極モールド10に別途
接地端子を設ける必要がなく、コスト低減にも寄与す
る。
【0044】上記のように構成される固定電極モールド
10および可動電極モールド20からなる開閉器を、例
えば、図6で説明した受電設備の開閉器500の固定電
極モールド300および可動電極モールド400に代え
て配置すれば、本実施形態の受電設備とすることができ
る。この場合、開閉器の部品点数・製造工程を低減させ
たことから、全体として製造コストを低減させることが
できる。
【0045】なお、本発明は、開閉器のうち高圧気中開
閉器や、SFガスなど他の絶縁媒体中にそのまま使用
する開閉器などに使用できることは言うまでもない。ま
た、高圧配電線路から需要家への地中引込み用として設
置される受電設備の使用に限定されるものでもなく、開
閉器が必要となる各種の装置に適宜用いることが可能で
ある。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にれば、開
閉操作性に支障無く、且つ、合理化及びコスト低減を成
し得る開閉器およびこの開閉器を用いた受電設備を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の開閉器の固定電極モールド
の構成図であって、図1(a)は平面図、図1(b)は
正面図である。
【図2】本発明の実施形態の開閉器の固定電極モールド
の構成図であって、図2(a)はA−A線断面図を含む
正面図、図2(b)はB−B線断面図である。
【図3】本発明の実施形態の開閉器の可動電極モールド
の構成図であって、図3(a)は平面図、図3(b)は
正面図、図3(c)は底面図である。
【図4】本発明の実施形態の開閉器の固定電極モールド
の構成図であって、図4(a)は平面図、図4(b)は
C−C線断面図である。
【図5】固定電極モールドと可動電極モールドとを組み
合わせた本発明の実施形態の開閉器の構成図である。
【図6】従来技術の受電設備の内観構成図である。
【図7】従来技術の開閉器の可動電極モールドの説明図
である。
【符号の説明】
10 固定電極モールド 11a,11b 接触端子 12 フィンガー接触子 13 ガイド棒 14 モールド本体 14a 台座部 14b 円筒部 14c 取付孔部 20 可動電極モールド 21 ブレード接触子 22 ガイド筒 23 モールド本体 23a 台座部 23b 円筒部 24 取付金具

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可動電極を移動させて、固定電極に接続さ
    れる電路を入り切りする開閉器において、 固定電極を絶縁樹脂で一体被覆して形成した固定電極モ
    ールドと、 可動電極を絶縁樹脂で一体被覆して形成した可動電極モ
    ールドと、 前記固定電極モールドに一体に形成される誘導部と、 前記可動電極モールドに一体に形成される従動部と、 を備え、 前記誘導部が前記従動部を誘導して移動方向が直線方向
    に拘束される前記可動電極モールドが、前記固定電極モ
    ールドに投入されることを特徴とする開閉器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の開閉器において、 前記誘導部および前記従動部は、何れか一方を凸部と
    し、他方を凹部とすることを特徴とする開閉器。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の開閉器において、 前記凸部は中実または中空のガイド棒であって、前記凹
    部は前記ガイド棒の外周と略一致する開口を有する有底
    のガイド筒であることを特徴とする開閉器。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の
    開閉器において、 前記誘導部および前記従動部は導電性材料で形成される
    ものとし、 前記可動電極モールドに取り付けられる導電性材料の接
    地電極と、 前記可動電極モールドに取り付けられる導電性材料の取
    付金具と、 を備え、 前記誘導部、前記従動部、前記接地電極および前記取付
    金具は、電気的に接続され、前記固定電極モールドおよ
    び前記可動電極モールドの絶縁樹脂の帯電を防止するこ
    とを特徴とする開閉器。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の開閉器において、 前記誘導部、前記従動部、前記接地電極および前記取付
    金具は、前記取付金具に接続される伝達機構を通じて接
    地されることを特徴とする開閉器。
  6. 【請求項6】請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の
    開閉器において、 前記固定電極モールドおよび前記可動電極モールドは三
    相一体に形成されることを特徴とする開閉器。
  7. 【請求項7】請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の
    開閉器と、 前記開閉器の固定電極の端子に接続される高圧配電線路
    用端子と、 前記開閉器の固定電極の端子に接続される需要家側母線
    用端子と、 前記開閉器、前記高圧配電線路用端子および前記需要家
    側母線用端子を内部に収納するキャビネットと、 を備えることを特徴とする受電設備。
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