JP2003022509A - ヘッドサスペンションアッセンブリ、およびこのヘッドサスペンションアッセンブリを備えたディスク装置 - Google Patents
ヘッドサスペンションアッセンブリ、およびこのヘッドサスペンションアッセンブリを備えたディスク装置Info
- Publication number
- JP2003022509A JP2003022509A JP2001206926A JP2001206926A JP2003022509A JP 2003022509 A JP2003022509 A JP 2003022509A JP 2001206926 A JP2001206926 A JP 2001206926A JP 2001206926 A JP2001206926 A JP 2001206926A JP 2003022509 A JP2003022509 A JP 2003022509A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- head
- suspension
- head amplifier
- suspension assembly
- wiring pattern
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
- Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】製造工程においてヘッドアンプICチップに欠
け、クラック等が発生した場合でも、ディスク表面への
破片の落下を防止できるようにした上で、機械的特性を
安定させることができるヘッドサスペンションアッセン
ブリを提供することを課題とする。 【解決手段】ヘッドサスペンションアッセンブリのサス
ペンション14上には、配線パターンを有したトレース
20が設けられている。配線パターン上には、磁気ヘッ
ドからの信号を増幅するためのヘッドアンプICチップ
18が実装されている。トレース20上のカバーレイヤ
32の開口32aを介してICチップ18が接合され、
その下面側および周囲にアンダーフィル30が充填され
る。開口32aの段差によって樹脂30の広がりが規制
され、ICチップ18の側面18aが被覆される。
け、クラック等が発生した場合でも、ディスク表面への
破片の落下を防止できるようにした上で、機械的特性を
安定させることができるヘッドサスペンションアッセン
ブリを提供することを課題とする。 【解決手段】ヘッドサスペンションアッセンブリのサス
ペンション14上には、配線パターンを有したトレース
20が設けられている。配線パターン上には、磁気ヘッ
ドからの信号を増幅するためのヘッドアンプICチップ
18が実装されている。トレース20上のカバーレイヤ
32の開口32aを介してICチップ18が接合され、
その下面側および周囲にアンダーフィル30が充填され
る。開口32aの段差によって樹脂30の広がりが規制
され、ICチップ18の側面18aが被覆される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドアンプIC
チップを実装したヘッドサスペンションアセンブリ、お
よびこのヘッドサスペンションアッセンブリを備えたデ
ィスク装置に関する。
チップを実装したヘッドサスペンションアセンブリ、お
よびこのヘッドサスペンションアッセンブリを備えたデ
ィスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気ディスク装置は、スライダ
に取り付けられた電磁変換素子としてのヘッド、例えば
磁気ヘッド、をサスペンションにより支持したヘッドサ
スペンションアセンブリ(以下、HSAと称する)を備
えている。この磁気ディスク装置において、磁気ヘッド
により磁気ディスクから読み取られた信号を増幅するリ
ードアンプ回路と、磁気ヘッドに対して方向を切り換え
て電流を流すことで当該ヘッドによる磁気ディスクへの
データ書き込みを行わせるライトドライバ回路と、を含
む集積回路素子は、一般にヘッドアンプICと呼ばれて
いる。従来、このヘッドアンプICは、配線用のケーブ
ル部材としてのフレキシブルプリント配線板(FPC)
に実装されるのが一般的であった。
に取り付けられた電磁変換素子としてのヘッド、例えば
磁気ヘッド、をサスペンションにより支持したヘッドサ
スペンションアセンブリ(以下、HSAと称する)を備
えている。この磁気ディスク装置において、磁気ヘッド
により磁気ディスクから読み取られた信号を増幅するリ
ードアンプ回路と、磁気ヘッドに対して方向を切り換え
て電流を流すことで当該ヘッドによる磁気ディスクへの
データ書き込みを行わせるライトドライバ回路と、を含
む集積回路素子は、一般にヘッドアンプICと呼ばれて
いる。従来、このヘッドアンプICは、配線用のケーブ
ル部材としてのフレキシブルプリント配線板(FPC)
に実装されるのが一般的であった。
【0003】これに対して近年では、例えば特開平11
−213365号公報に記載されているように、磁気ヘ
ッドの近傍でHSAのサスペンション上にヘッドアンプ
ICを実装することにより、磁気ヘッドからヘッドアン
プICまでの配線パターンの長さを短くし、配線パター
ンのインダクタンス、キャパシタンスを減らすととも
に、磁気ヘッドとFPCとの接続を行う際の静電破壊を
防止することが提案されている。
−213365号公報に記載されているように、磁気ヘ
ッドの近傍でHSAのサスペンション上にヘッドアンプ
ICを実装することにより、磁気ヘッドからヘッドアン
プICまでの配線パターンの長さを短くし、配線パター
ンのインダクタンス、キャパシタンスを減らすととも
に、磁気ヘッドとFPCとの接続を行う際の静電破壊を
防止することが提案されている。
【0004】また、このようにヘッドアンプICが実装
されたHSAを磁気ディスク装置に組み込んだ場合、ヘ
ッドアンプICは磁気ディスクの表面に接近して位置す
る。そこで、ヘッドアンプICの薄型化を図るため、こ
のヘッドアンプICとして、合成樹脂等かなるパッケー
ジを持たない、いわゆるベアチップが用いられている。
されたHSAを磁気ディスク装置に組み込んだ場合、ヘ
ッドアンプICは磁気ディスクの表面に接近して位置す
る。そこで、ヘッドアンプICの薄型化を図るため、こ
のヘッドアンプICとして、合成樹脂等かなるパッケー
ジを持たない、いわゆるベアチップが用いられている。
【0005】さらに、このベアチップからなるヘッドア
ンプIC(以下、ICチップと称する)をサスペンショ
ン上に実装する場合、ICチップが、その接続端子とな
る金属バンプを介して、サスペンション上に超音波接合
され、補強のため、両者の間、すなわちICチップの下
面側にアンダーフィルと呼ばれる樹脂材料が充填され
る。
ンプIC(以下、ICチップと称する)をサスペンショ
ン上に実装する場合、ICチップが、その接続端子とな
る金属バンプを介して、サスペンション上に超音波接合
され、補強のため、両者の間、すなわちICチップの下
面側にアンダーフィルと呼ばれる樹脂材料が充填され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなICチップは、製造工程において、回路形成され
たシリコンウェハーをダイシングブレード等を用いて所
望の大きさに切削して形成されているが、その際、ダイ
シングブレードが直接当たる部分、すなわちICチップ
の側面(ダイシング面)に20〜30μm程度に亘る微
小な欠け、クラックが生じる。この問題を解消するた
め、ダイシングブレードの最適化や接着剤の素材検討な
ど様々な技術的対策を行ったとしても、物理的には欠
け、クラックを完全に無くすことは困難となる。
ようなICチップは、製造工程において、回路形成され
たシリコンウェハーをダイシングブレード等を用いて所
望の大きさに切削して形成されているが、その際、ダイ
シングブレードが直接当たる部分、すなわちICチップ
の側面(ダイシング面)に20〜30μm程度に亘る微
小な欠け、クラックが生じる。この問題を解消するた
め、ダイシングブレードの最適化や接着剤の素材検討な
ど様々な技術的対策を行ったとしても、物理的には欠
け、クラックを完全に無くすことは困難となる。
【0007】このような製造工程で欠け、クラックの発
生したICチップを実装したHSAを磁気ディスク装置
内に組込み動作させた場合、外的要因による振動/衝撃
によってICチップの欠け、クラックが成長し、最悪の
場合、磁気ディスク表面に破片が落下することが予想さ
れる。そして、落下した破片は、磁気ヘッドのスライダ
によって磁気ディスク表面を引き摺られることとなり、
磁気ディスク表面が損傷し磁気的に記録したデータが読
み取れなくなることも考えられる。
生したICチップを実装したHSAを磁気ディスク装置
内に組込み動作させた場合、外的要因による振動/衝撃
によってICチップの欠け、クラックが成長し、最悪の
場合、磁気ディスク表面に破片が落下することが予想さ
れる。そして、落下した破片は、磁気ヘッドのスライダ
によって磁気ディスク表面を引き摺られることとなり、
磁気ディスク表面が損傷し磁気的に記録したデータが読
み取れなくなることも考えられる。
【0008】この問題を解決するため、アンダーフィル
の粘性を比較的高くして且つ多めにして、ICチップの
ダイシング面まで覆うことにより、クラックによる破片
の落下を防止することも考えられるが、アンダーフィル
の量を多くすると、サスペンション上で樹脂が広がり過
ぎてHSAの機械的な特性が悪化してしまう。つまり、
樹脂が広がることによって、HSAのバランスが崩れる
とともに、サスペンションの強度が変化し、機械的特性
が悪化してしまう。
の粘性を比較的高くして且つ多めにして、ICチップの
ダイシング面まで覆うことにより、クラックによる破片
の落下を防止することも考えられるが、アンダーフィル
の量を多くすると、サスペンション上で樹脂が広がり過
ぎてHSAの機械的な特性が悪化してしまう。つまり、
樹脂が広がることによって、HSAのバランスが崩れる
とともに、サスペンションの強度が変化し、機械的特性
が悪化してしまう。
【0009】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、製造工程においてヘッドアンプICチ
ップに欠け、クラック等が発生した場合でも、ディスク
表面への破片の落下を防止できるようにした上で、機械
的特性を安定させることができるヘッドサスペンション
アッセンブリ、およびこのヘッドサスペンションアッセ
ンブリを備えたディスク装置を提供することにある。
で、その目的は、製造工程においてヘッドアンプICチ
ップに欠け、クラック等が発生した場合でも、ディスク
表面への破片の落下を防止できるようにした上で、機械
的特性を安定させることができるヘッドサスペンション
アッセンブリ、およびこのヘッドサスペンションアッセ
ンブリを備えたディスク装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係るヘッドサスペンションアッセンブリ
は、基端部を回動可能に支持されるアームと、このアー
ムの回動の先端から延設されたサスペンションと、少な
くともこのサスペンション上を延設された配線パターン
と、上記サスペンションの先端近くで上記配線パターン
上に実装され、記録媒体に対して情報の記録再生を行な
うヘッドと、上記配線パターン上に実装され、上記ヘッ
ドの読み出し信号を増幅するヘッドアンプICと、を備
え、上記ヘッドアンプICの周囲に、上記ヘッドアンプ
ICが上記配線パターンに対向する下面より高く上記ヘ
ッドアンプICの実装高さより低い環状の段差を形成
し、上記ヘッドアンプICの下面側および周囲に上記段
差で広がりを規制される樹脂を充填し、上記ヘッドアン
プICの側面に樹脂を濡れ上がらせることで、上記ヘッ
ドアンプICの側面を被覆するようにした。
め、この発明に係るヘッドサスペンションアッセンブリ
は、基端部を回動可能に支持されるアームと、このアー
ムの回動の先端から延設されたサスペンションと、少な
くともこのサスペンション上を延設された配線パターン
と、上記サスペンションの先端近くで上記配線パターン
上に実装され、記録媒体に対して情報の記録再生を行な
うヘッドと、上記配線パターン上に実装され、上記ヘッ
ドの読み出し信号を増幅するヘッドアンプICと、を備
え、上記ヘッドアンプICの周囲に、上記ヘッドアンプ
ICが上記配線パターンに対向する下面より高く上記ヘ
ッドアンプICの実装高さより低い環状の段差を形成
し、上記ヘッドアンプICの下面側および周囲に上記段
差で広がりを規制される樹脂を充填し、上記ヘッドアン
プICの側面に樹脂を濡れ上がらせることで、上記ヘッ
ドアンプICの側面を被覆するようにした。
【0011】上記発明によると、パッケージを持たない
ベアチップとして形成されるヘッドアンプICのダイシ
ング面となる側面を樹脂により完全に被覆することがで
きる。これにより、ヘッドアンプICの製造工程におい
てダイシング面に生じる欠けやクラック等に起因したチ
ップの破片が記録媒体の表面に落下することを防止でき
る。その上、ヘッドアンプICの周囲に形成した段差に
より、樹脂の広がりを規制できるため、樹脂の広がりに
起因したバランスの変化を防止できるとともに、サスペ
ンションの強度変化を防止でき、ヘッドサスペンション
アッセンブリの機械的な特性を安定させることができ
る。
ベアチップとして形成されるヘッドアンプICのダイシ
ング面となる側面を樹脂により完全に被覆することがで
きる。これにより、ヘッドアンプICの製造工程におい
てダイシング面に生じる欠けやクラック等に起因したチ
ップの破片が記録媒体の表面に落下することを防止でき
る。その上、ヘッドアンプICの周囲に形成した段差に
より、樹脂の広がりを規制できるため、樹脂の広がりに
起因したバランスの変化を防止できるとともに、サスペ
ンションの強度変化を防止でき、ヘッドサスペンション
アッセンブリの機械的な特性を安定させることができ
る。
【0012】また、この発明に係るディスク装置は、デ
ィスク状の記録媒体を回転可能に支持したスピンドルモ
ータと、上記記録媒体に対して情報の読取りおよび書き
込みを行なうヘッドをその回動の先端近くに備えたヘッ
ドサスペンションアッセンブリと、このヘッドサスペン
ションアッセンブリの基端部を支持し、該ヘッドサスペ
ンションアッセンブリを回動させて上記記録媒体に対し
て上記ヘッドを位置決めするためのボイスコイルモータ
と、を備え、上記ヘッドサスペンションアッセンブリ
は、その基端部を回動可能に支持されるアームと、この
アームの先端から延設されたサスペンションと、少なく
ともこのサスペンション上を延設された配線パターン
と、上記サスペンションの先端近くで上記配線パターン
上に実装され、上記記録媒体に対して情報の記録再生を
行なうヘッドと、上記配線パターン上に実装され、上記
ヘッドの読み出し信号を増幅するヘッドアンプICと、
を備え、上記ヘッドアンプICの周囲に、上記ヘッドア
ンプICが上記配線パターンに対向する下面より高く上
記ヘッドアンプICの実装高さより低い環状の段差を形
成し、上記ヘッドアンプICの下面側および周囲に上記
段差で広がりを規制される樹脂を充填し、上記ヘッドア
ンプICの側面に樹脂を濡れ上がらせることで、上記ヘ
ッドアンプICの側面を被覆するようにした。
ィスク状の記録媒体を回転可能に支持したスピンドルモ
ータと、上記記録媒体に対して情報の読取りおよび書き
込みを行なうヘッドをその回動の先端近くに備えたヘッ
ドサスペンションアッセンブリと、このヘッドサスペン
ションアッセンブリの基端部を支持し、該ヘッドサスペ
ンションアッセンブリを回動させて上記記録媒体に対し
て上記ヘッドを位置決めするためのボイスコイルモータ
と、を備え、上記ヘッドサスペンションアッセンブリ
は、その基端部を回動可能に支持されるアームと、この
アームの先端から延設されたサスペンションと、少なく
ともこのサスペンション上を延設された配線パターン
と、上記サスペンションの先端近くで上記配線パターン
上に実装され、上記記録媒体に対して情報の記録再生を
行なうヘッドと、上記配線パターン上に実装され、上記
ヘッドの読み出し信号を増幅するヘッドアンプICと、
を備え、上記ヘッドアンプICの周囲に、上記ヘッドア
ンプICが上記配線パターンに対向する下面より高く上
記ヘッドアンプICの実装高さより低い環状の段差を形
成し、上記ヘッドアンプICの下面側および周囲に上記
段差で広がりを規制される樹脂を充填し、上記ヘッドア
ンプICの側面に樹脂を濡れ上がらせることで、上記ヘ
ッドアンプICの側面を被覆するようにした。
【0013】上記発明によると、ヘッドアンプICのダ
イシング面を樹脂で被覆することにより、製造工程にお
いてヘッドアンプICに欠け、クラック等が発生した場
合でも、ヘッドアンプICの破片が磁気ディスク表面へ
落下することを防止でき、信頼性の向上を図ることがで
きる。
イシング面を樹脂で被覆することにより、製造工程にお
いてヘッドアンプICに欠け、クラック等が発生した場
合でも、ヘッドアンプICの破片が磁気ディスク表面へ
落下することを防止でき、信頼性の向上を図ることがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明の実施の形態に係るヘッドサスペンションアッセンブ
リについて詳細に説明する。図1に示すように、ヘッド
サスペンションアセンブリ(以下、HSAと称する)1
0は、アーム12と、アーム12の先端に、その基端が
スポット溶接あるいは接着により固定され、アーム12
から延出したサスペンション14とを備えている。
明の実施の形態に係るヘッドサスペンションアッセンブ
リについて詳細に説明する。図1に示すように、ヘッド
サスペンションアセンブリ(以下、HSAと称する)1
0は、アーム12と、アーム12の先端に、その基端が
スポット溶接あるいは接着により固定され、アーム12
から延出したサスペンション14とを備えている。
【0015】アーム12は、例えば、SUS304等の
ステンレス系の材料により、板厚250μm程度の薄い
平板状に形成され、その基端には円形の透孔15が形成
されている。サスペンション14は、板厚60〜70μ
mの細長い板ばねにより構成されている。なお、サスペ
ンション14は、アーム12と同一の材料によりアーム
と一体に形成されていてもよい。
ステンレス系の材料により、板厚250μm程度の薄い
平板状に形成され、その基端には円形の透孔15が形成
されている。サスペンション14は、板厚60〜70μ
mの細長い板ばねにより構成されている。なお、サスペ
ンション14は、アーム12と同一の材料によりアーム
と一体に形成されていてもよい。
【0016】HSA10は、後述する磁気ディスク装置
の軸受組立体のハブをアーム12の透孔15に挿通する
ことにより、軸受組立体に取り付けられ、駆動機構とし
てのボイスコイルモータにより、軸受組立体の回りで回
動される。そして、HSA10が回動することにより、
サスペンション14の先端部は、ほぼ磁気ディスクの半
径方向に沿って移動される。
の軸受組立体のハブをアーム12の透孔15に挿通する
ことにより、軸受組立体に取り付けられ、駆動機構とし
てのボイスコイルモータにより、軸受組立体の回りで回
動される。そして、HSA10が回動することにより、
サスペンション14の先端部は、ほぼ磁気ディスクの半
径方向に沿って移動される。
【0017】また、HSA10は、サスペンション14
およびアーム12上に固定された後述のトレース20
と、このトレース20(配線パターン)上に実装されサ
スペンション14の先端に支持された電磁変換素子とし
ての磁気ヘッド16(ヘッド)と、トレース20上に実
装され磁気ヘッド16の読み出し信号を増幅するヘッド
アンプICチップ(以下、単にICチップと称する)1
8と、を備えている。磁気ヘッド16としては、再生
(リード)用のMR素子(磁気抵抗効果素子)と、記録
(ライト)用の薄膜ヘッドと、を有した複合分離型の磁
気ヘッドが用いられている。
およびアーム12上に固定された後述のトレース20
と、このトレース20(配線パターン)上に実装されサ
スペンション14の先端に支持された電磁変換素子とし
ての磁気ヘッド16(ヘッド)と、トレース20上に実
装され磁気ヘッド16の読み出し信号を増幅するヘッド
アンプICチップ(以下、単にICチップと称する)1
8と、を備えている。磁気ヘッド16としては、再生
(リード)用のMR素子(磁気抵抗効果素子)と、記録
(ライト)用の薄膜ヘッドと、を有した複合分離型の磁
気ヘッドが用いられている。
【0018】磁気ヘッド16は矩形状のスライダ22に
固定され、このスライダ22は、サスペンション14の
先端部に設けられた図示しないジンバル部に取り付けら
れている。スライダ22は、サスペンション14の板ば
ねとしての機能により磁気ディスク方向に加圧され、磁
気ディスクの回転によって発生する空気圧により、磁気
ヘッド16を磁気ディスク表面からほぼ一定距離だけ浮
上させるための役割を有している。
固定され、このスライダ22は、サスペンション14の
先端部に設けられた図示しないジンバル部に取り付けら
れている。スライダ22は、サスペンション14の板ば
ねとしての機能により磁気ディスク方向に加圧され、磁
気ディスクの回転によって発生する空気圧により、磁気
ヘッド16を磁気ディスク表面からほぼ一定距離だけ浮
上させるための役割を有している。
【0019】図1および図2に示すように、ICチップ
18は、パッケージを持たないベアチップとして構成さ
れ、偏平な矩形状に形成されている。また、ICチップ
18の一方の表面(下面)上には、例えば入出力端子と
して機能する10個の電気的接続用のバンプ24が設け
られている。ICチップ18は、サスペンション14上
において、スライダ22からアーム12側に離間した位
置、つまり、スライダ22を挟んで磁気ヘッド16と反
対側の位置で、トレース20上に実装されている。
18は、パッケージを持たないベアチップとして構成さ
れ、偏平な矩形状に形成されている。また、ICチップ
18の一方の表面(下面)上には、例えば入出力端子と
して機能する10個の電気的接続用のバンプ24が設け
られている。ICチップ18は、サスペンション14上
において、スライダ22からアーム12側に離間した位
置、つまり、スライダ22を挟んで磁気ヘッド16と反
対側の位置で、トレース20上に実装されている。
【0020】磁気ヘッド16およびICチップ18は、
トレース20により互いに電気的に接続されているとと
もに、磁気ディスク装置の制御部に電気的に接続され
る。このトレース20は、ステンレス板21と、このス
テンレス板21上に形成された中継用のフレキシブル配
線板(以下、中継FPCと称する)23と、を有し、細
長い帯状に形成されている。中継FPC23は、ベース
フィルム23a上に導体線23bをパターニングして形
成されている。トレース20は、サスペンション14お
よびアーム12上に固定され、サスペンション14の先
端からアーム12の中途部まで延び、その基端部に設け
られた半田付けパッド部26は、アーム12から外方に
延出している。
トレース20により互いに電気的に接続されているとと
もに、磁気ディスク装置の制御部に電気的に接続され
る。このトレース20は、ステンレス板21と、このス
テンレス板21上に形成された中継用のフレキシブル配
線板(以下、中継FPCと称する)23と、を有し、細
長い帯状に形成されている。中継FPC23は、ベース
フィルム23a上に導体線23bをパターニングして形
成されている。トレース20は、サスペンション14お
よびアーム12上に固定され、サスペンション14の先
端からアーム12の中途部まで延び、その基端部に設け
られた半田付けパッド部26は、アーム12から外方に
延出している。
【0021】トレース20の中継FPC23は、磁気ヘ
ッド16の例えば4つの電極とICチップ18の10個
のバンプ24のうちの4つのバンプとを接続した4本の
導体線23bを有した配線パターン27と、ICチップ
18の残りの6個のバンプ24と半田付けパッド部26
とを接続した6本の導体線23bを有した配線パターン
28と、を備えている。
ッド16の例えば4つの電極とICチップ18の10個
のバンプ24のうちの4つのバンプとを接続した4本の
導体線23bを有した配線パターン27と、ICチップ
18の残りの6個のバンプ24と半田付けパッド部26
とを接続した6本の導体線23bを有した配線パターン
28と、を備えている。
【0022】半田付けパッド部26はトレース20の接
続端部を構成するもので、配線パターン28と同数、つ
まり、6個の電極パッド29を有している。この半田付
けパッド部26は、磁気ディスク装置のメインFPCに
接続される。また、ICチップ18の近傍の各導体線2
3bには、それぞれテスト用パッド25が設けられてい
る。
続端部を構成するもので、配線パターン28と同数、つ
まり、6個の電極パッド29を有している。この半田付
けパッド部26は、磁気ディスク装置のメインFPCに
接続される。また、ICチップ18の近傍の各導体線2
3bには、それぞれテスト用パッド25が設けられてい
る。
【0023】ところで、ICチップ18は、ICチップ
18のバンプ24とトレース20の導体線23bのパッ
ドとを合わせて超音波接合でトレース20上に実装され
るが、バンプ24のみの接着では接着強度が低いため、
外部から力が加わった際にバンプ24とパッドとが剥が
れる可能性がある。そこで、図2に示すように、接着強
度の強化を目的として、ICチップ18とトレース20
との接合部の隙間にアンダーフィル30と呼ばれる樹脂
が流し込まれている。
18のバンプ24とトレース20の導体線23bのパッ
ドとを合わせて超音波接合でトレース20上に実装され
るが、バンプ24のみの接着では接着強度が低いため、
外部から力が加わった際にバンプ24とパッドとが剥が
れる可能性がある。そこで、図2に示すように、接着強
度の強化を目的として、ICチップ18とトレース20
との接合部の隙間にアンダーフィル30と呼ばれる樹脂
が流し込まれている。
【0024】このアンダーフィル30は、毛細管現象に
よって接続部の隙間に気泡を残さずに入りこむ。気泡が
侵入した場合、温度変化による樹脂と気泡の熱膨張係数
の違いによるクラックあるいはバンプ24とパッドの剥
がれが考えられるため、アンダーフィル30には流動性
に優れた樹脂を使用し、気泡の侵入が無いように充填さ
れる。すなわち、アンダーフィル30の代表的なものと
して、粘度が500ないし2000程度のエポキシ系樹
脂が挙げられる。
よって接続部の隙間に気泡を残さずに入りこむ。気泡が
侵入した場合、温度変化による樹脂と気泡の熱膨張係数
の違いによるクラックあるいはバンプ24とパッドの剥
がれが考えられるため、アンダーフィル30には流動性
に優れた樹脂を使用し、気泡の侵入が無いように充填さ
れる。すなわち、アンダーフィル30の代表的なものと
して、粘度が500ないし2000程度のエポキシ系樹
脂が挙げられる。
【0025】また、本実施の形態では、ICチップ18
のダイシング面となる側面18aにアンダーフィル30
を良好に濡れ上がらせるため、ICチップ18の周囲に
環状の段差を形成するようにした。つまり、トレース2
0の中継FPC23の表面を被覆するカバーレイヤ32
を所定の厚さに設計し、このカバーレイヤ32のICチ
ップ18の実装位置に略矩形の開口32aを形成するよ
うにした。開口32aの大きさは、ICチップを収容し
て尚且つ余裕のある大きさに設定されており、ICチッ
プとの間の隙間が、樹脂を充填するためのノズルの先端
が作用容易な幅にされている。
のダイシング面となる側面18aにアンダーフィル30
を良好に濡れ上がらせるため、ICチップ18の周囲に
環状の段差を形成するようにした。つまり、トレース2
0の中継FPC23の表面を被覆するカバーレイヤ32
を所定の厚さに設計し、このカバーレイヤ32のICチ
ップ18の実装位置に略矩形の開口32aを形成するよ
うにした。開口32aの大きさは、ICチップを収容し
て尚且つ余裕のある大きさに設定されており、ICチッ
プとの間の隙間が、樹脂を充填するためのノズルの先端
が作用容易な幅にされている。
【0026】具体的には、カバーレイヤ32の高さが、
バンプ24の高さとICチップ18の厚さを足したIC
チップ18の実装高さより低く、バンプ24の高さより
高くなるように、カバーレイヤ32の厚さを設定した。
本実施の形態では、ICチップ18の厚さを100〜2
00μm程度に設定し、バンプ24の高さを20〜30
μm程度に設定し、カバーレイヤ32の厚さをICチッ
プ18の実装高さ(120μm〜230μm)の1/2
〜1/3程度に設定した。
バンプ24の高さとICチップ18の厚さを足したIC
チップ18の実装高さより低く、バンプ24の高さより
高くなるように、カバーレイヤ32の厚さを設定した。
本実施の形態では、ICチップ18の厚さを100〜2
00μm程度に設定し、バンプ24の高さを20〜30
μm程度に設定し、カバーレイヤ32の厚さをICチッ
プ18の実装高さ(120μm〜230μm)の1/2
〜1/3程度に設定した。
【0027】このように、ICチップ18の周囲にカバ
ーレイヤ32による所定高さの段差を形成することによ
り、ICチップ18の下面側および周囲にアンダーフィ
ル30としての樹脂を充填した際、トレース20に沿っ
て樹脂が広がる範囲を一定の範囲内に規制することがで
き、ICチップ18の側面18aに沿って樹脂を良好に
濡れ上がらせることができる。これにより、製造工程で
ICチップ18の側面18aに発生した欠けやクラック
にアンダーフィル30を隙間無く充填でき、HSA10
を後述する磁気ディスク装置に組み込んだ状態におい
て、振動、衝撃等によってICチップ18側面の欠け、
クラックが成長することを防止でき、ICチップ18の
破片が磁気ディスク表面へ落下することを防止できる。
ーレイヤ32による所定高さの段差を形成することによ
り、ICチップ18の下面側および周囲にアンダーフィ
ル30としての樹脂を充填した際、トレース20に沿っ
て樹脂が広がる範囲を一定の範囲内に規制することがで
き、ICチップ18の側面18aに沿って樹脂を良好に
濡れ上がらせることができる。これにより、製造工程で
ICチップ18の側面18aに発生した欠けやクラック
にアンダーフィル30を隙間無く充填でき、HSA10
を後述する磁気ディスク装置に組み込んだ状態におい
て、振動、衝撃等によってICチップ18側面の欠け、
クラックが成長することを防止でき、ICチップ18の
破片が磁気ディスク表面へ落下することを防止できる。
【0028】その上、段差によって樹脂の広がりを規制
することで、アンダーフィル30の形状および重量バラ
ンスを安定させることができ、HSA10の機械的特性
を安定させることができる。また、段差によって樹脂の
広がりを規制することにより、サスペンション14の強
度変化を防止でき、HSA10の機械的特性を安定させ
ることができる。さらに、段差により樹脂の充填範囲を
規定できるため、アンダーフィル30の充填作業を簡単
にでき、作業性を向上させることができる。
することで、アンダーフィル30の形状および重量バラ
ンスを安定させることができ、HSA10の機械的特性
を安定させることができる。また、段差によって樹脂の
広がりを規制することにより、サスペンション14の強
度変化を防止でき、HSA10の機械的特性を安定させ
ることができる。さらに、段差により樹脂の充填範囲を
規定できるため、アンダーフィル30の充填作業を簡単
にでき、作業性を向上させることができる。
【0029】次に、上述したHSA10に搭載されるI
Cチップ18の製造工程について説明する。図3に示す
ように、通常のIC製造工程と同様、シリコンウェハー
に露光、エッチング、拡散等の処理により回路及び回路
素子をつなぐ配線を形成した後、ICの信号パッドとF
PC上に設けられたパッドとを接続するための金属バン
プを回路形成面(下面)に形成する。金属バンプとして
は、代表的なものとして半田ボールバンプ、Auスタッ
ドバンプ等が挙げられる。
Cチップ18の製造工程について説明する。図3に示す
ように、通常のIC製造工程と同様、シリコンウェハー
に露光、エッチング、拡散等の処理により回路及び回路
素子をつなぐ配線を形成した後、ICの信号パッドとF
PC上に設けられたパッドとを接続するための金属バン
プを回路形成面(下面)に形成する。金属バンプとして
は、代表的なものとして半田ボールバンプ、Auスタッ
ドバンプ等が挙げられる。
【0030】次の研磨工程は通常のIC製造工程にはあ
まり含まれていないが、ヘッドサスペンションアッセン
ブリに実装されるヘッドアンプICの場合、薄型化が必
要であるために設けられている工程であり、バンプの形
成されていない面を削る裏面研磨工程である。ここで
は、バンプの形成されていない面を上面と称する。
まり含まれていないが、ヘッドサスペンションアッセン
ブリに実装されるヘッドアンプICの場合、薄型化が必
要であるために設けられている工程であり、バンプの形
成されていない面を削る裏面研磨工程である。ここで
は、バンプの形成されていない面を上面と称する。
【0031】図4に示すように、ヘッドサスペンション
アッセンブリを後述する磁気ディスク装置に組み込んだ
場合、各スライダ22は磁気ディスク41(記録媒体)
の表面上を15〜30nm程度と極めて低い高さdで浮
上する。スライダ22白身の厚さは約300μm程度で
あり、スライダ近傍に実装されたICチップ18につい
ても厚みに対する制限を設ける必要がある。そこで、ヘ
ッドアンプICの製造工程においては、シリコンウェハ
ーを薄くするため、回路形成した後、シリコンウェハー
の裏面を研磨機によって削り、700μmから約100
μm〜200μm程度の厚さになるまで研磨する。
アッセンブリを後述する磁気ディスク装置に組み込んだ
場合、各スライダ22は磁気ディスク41(記録媒体)
の表面上を15〜30nm程度と極めて低い高さdで浮
上する。スライダ22白身の厚さは約300μm程度で
あり、スライダ近傍に実装されたICチップ18につい
ても厚みに対する制限を設ける必要がある。そこで、ヘ
ッドアンプICの製造工程においては、シリコンウェハ
ーを薄くするため、回路形成した後、シリコンウェハー
の裏面を研磨機によって削り、700μmから約100
μm〜200μm程度の厚さになるまで研磨する。
【0032】次に、シリコンウェハーを各々のチップに
分割するためにダイシング工程が行われる。図5に示す
ように、ダイシング工程では、接着剤54によりシリコ
ンウェハー50の下面50aをベース52に接着した
後、回転するダイシングブレード56によってシリコン
ウェハー50を所定の大きさに切断することにより、I
Cチップ18が完成する。
分割するためにダイシング工程が行われる。図5に示す
ように、ダイシング工程では、接着剤54によりシリコ
ンウェハー50の下面50aをベース52に接着した
後、回転するダイシングブレード56によってシリコン
ウェハー50を所定の大きさに切断することにより、I
Cチップ18が完成する。
【0033】上述したダンシングの際、ダイシングブレ
ード56が直接当たるシリコンウェハー50の切断面5
0c(ICチップの側面18a)側に、20〜30μm
程度にわたる微少な欠け、クラックが生じる場合があ
る。そこで、上述したように、本実施の形態では、カバ
ーレイヤ32の開口32aを介してICチップ18をト
レース20上に実装した後、ICチップ18の下面側お
よび周囲にアンダーフィル30を充填し、ICチップ1
8の側面18aを樹脂により被覆するようにした。
ード56が直接当たるシリコンウェハー50の切断面5
0c(ICチップの側面18a)側に、20〜30μm
程度にわたる微少な欠け、クラックが生じる場合があ
る。そこで、上述したように、本実施の形態では、カバ
ーレイヤ32の開口32aを介してICチップ18をト
レース20上に実装した後、ICチップ18の下面側お
よび周囲にアンダーフィル30を充填し、ICチップ1
8の側面18aを樹脂により被覆するようにした。
【0034】図6には、ICチップ18の周囲に段差を
形成するための変形例を示してある。これによると、上
述した実施の形態のカバーレイヤ32の開口32aの縁
に沿って環状のレジスト膜61が形成されている。これ
により、上述した実施の形態と比較して段差を高くで
き、アンダーフィル30の広がりを規制する効果をさら
に高めることができる。尚、レジスト膜61の代わりに
ポリイミド膜を形成しても良い。
形成するための変形例を示してある。これによると、上
述した実施の形態のカバーレイヤ32の開口32aの縁
に沿って環状のレジスト膜61が形成されている。これ
により、上述した実施の形態と比較して段差を高くで
き、アンダーフィル30の広がりを規制する効果をさら
に高めることができる。尚、レジスト膜61の代わりに
ポリイミド膜を形成しても良い。
【0035】また、図示していないが、開口32aを形
成したカバーレイヤ32により段差を形成する代わり
に、トレース20上に直接レジスト幕やポリイミド幕を
形成して段差を形成するようにしてもよい。
成したカバーレイヤ32により段差を形成する代わり
に、トレース20上に直接レジスト幕やポリイミド幕を
形成して段差を形成するようにしてもよい。
【0036】図7および図8には、ICチップ18の上
面を樹脂により被覆した状態を示してある。図7に示す
例では、カバーレイヤ32の開口32aにアンダーフィ
ル30を充填した後、ICチップ18の上面にアンダー
フィル30と同じ樹脂をポッティングし、ICチップ1
8の全面を樹脂により被覆している。また、図8に示す
例では、開口32aの縁にレジスト膜61(或いはポリ
イミド膜)を形成し、且つICチップ18の上面にアン
ダーフィル30と同じ樹脂をポッティングし、ICチッ
プ18の全面を樹脂により被覆している。
面を樹脂により被覆した状態を示してある。図7に示す
例では、カバーレイヤ32の開口32aにアンダーフィ
ル30を充填した後、ICチップ18の上面にアンダー
フィル30と同じ樹脂をポッティングし、ICチップ1
8の全面を樹脂により被覆している。また、図8に示す
例では、開口32aの縁にレジスト膜61(或いはポリ
イミド膜)を形成し、且つICチップ18の上面にアン
ダーフィル30と同じ樹脂をポッティングし、ICチッ
プ18の全面を樹脂により被覆している。
【0037】このように、ICチップ18の全面を樹脂
により被覆することで、ICチップ18が露出する部分
が全くなくなり、ダイシング面に限らず、クラックの破
片等が磁気ディスク41上に落下することを完全に防止
することができる。
により被覆することで、ICチップ18が露出する部分
が全くなくなり、ダイシング面に限らず、クラックの破
片等が磁気ディスク41上に落下することを完全に防止
することができる。
【0038】尚、この発明は上述した実施の形態に限定
されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能であ
る。例えば、ICチップ18を被覆する樹脂、ICチッ
プ18の周囲に環状の段差を形成するための部材等は、
適宜変更可能であり、アンダーフィルとしてシリコン系
樹脂等を用いても良い。
されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能であ
る。例えば、ICチップ18を被覆する樹脂、ICチッ
プ18の周囲に環状の段差を形成するための部材等は、
適宜変更可能であり、アンダーフィルとしてシリコン系
樹脂等を用いても良い。
【0039】図9には、上述したHSA10を搭載した
ハードディスクドライブ40(以下、HDD40と称す
る)(ディスク装置)の概略構成を斜視図にして示して
ある。
ハードディスクドライブ40(以下、HDD40と称す
る)(ディスク装置)の概略構成を斜視図にして示して
ある。
【0040】HDD40は、上面の開口した矩形箱状の
ケース42と、複数のねじによりケースにねじ止めされ
てケースの上端開口を閉塞する図示しないトップカバー
と、を有する。つまり、図9では、HDD40の内部構
造を図示するため、トップカバーを取り外した状態を示
してある。
ケース42と、複数のねじによりケースにねじ止めされ
てケースの上端開口を閉塞する図示しないトップカバー
と、を有する。つまり、図9では、HDD40の内部構
造を図示するため、トップカバーを取り外した状態を示
してある。
【0041】ケース42内には、記録媒体として例えば
2枚の磁気ディスク41(ディスク)と、これら磁気デ
ィスク41を支持および回転駆動するスピンドルモータ
43と、磁気ディスク41の両面に対して情報の読み取
りおよび書き込みを行なう上述した磁気ヘッド16(ヘ
ッド)をそれぞれ先端に備えた4つのHSA10と、こ
れらHSA10を磁気ディスク41に対して回動自在に
支持した軸受組立体44と、各HSA10を回動および
位置決めするためのボイスコイルモータ(以下、VCM
と称する)45と、各HSA10の磁気ヘッド16が磁
気ディスク41の最外周に移動した際、その磁気ヘッド
16を磁気ディスク41から離間した位置に保持するラ
ンプロード機構46と、基板ユニット47と、が収納さ
れている。
2枚の磁気ディスク41(ディスク)と、これら磁気デ
ィスク41を支持および回転駆動するスピンドルモータ
43と、磁気ディスク41の両面に対して情報の読み取
りおよび書き込みを行なう上述した磁気ヘッド16(ヘ
ッド)をそれぞれ先端に備えた4つのHSA10と、こ
れらHSA10を磁気ディスク41に対して回動自在に
支持した軸受組立体44と、各HSA10を回動および
位置決めするためのボイスコイルモータ(以下、VCM
と称する)45と、各HSA10の磁気ヘッド16が磁
気ディスク41の最外周に移動した際、その磁気ヘッド
16を磁気ディスク41から離間した位置に保持するラ
ンプロード機構46と、基板ユニット47と、が収納さ
れている。
【0042】また、ケース42の底壁外面には、基板ユ
ニット47を介してスピンドルモータ43、VCM4
5、および磁気ヘッド16の動作を制御する図示しない
メインFPCがねじ止めされている。
ニット47を介してスピンドルモータ43、VCM4
5、および磁気ヘッド16の動作を制御する図示しない
メインFPCがねじ止めされている。
【0043】各磁気ディスク41は、ガラスもしくはア
ルミ等の基板上に形成され、上面および下面に磁気記録
層を有している。磁気ディスク41は、スピンドルモー
タ43の図示しないハブに同軸的に嵌合されているとと
もにクランプばね48により保持されている。そして、
2枚の磁気ディスク41は、スピンドルモータ43によ
って所定の速度で回転駆動される。
ルミ等の基板上に形成され、上面および下面に磁気記録
層を有している。磁気ディスク41は、スピンドルモー
タ43の図示しないハブに同軸的に嵌合されているとと
もにクランプばね48により保持されている。そして、
2枚の磁気ディスク41は、スピンドルモータ43によ
って所定の速度で回転駆動される。
【0044】4つのHSA10は、VCM45によって
軸受組立体44を中心に揺動され、それぞれの先端に設
けられた磁気ヘッド16が磁気ディスク41上の所望す
るトラック上へ移動(シーク)される。そして、磁気ヘ
ッド16を介して、磁気ディスク41に対する情報の読
取りおよび書き込みがなされる。
軸受組立体44を中心に揺動され、それぞれの先端に設
けられた磁気ヘッド16が磁気ディスク41上の所望す
るトラック上へ移動(シーク)される。そして、磁気ヘ
ッド16を介して、磁気ディスク41に対する情報の読
取りおよび書き込みがなされる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のヘッド
サスペンションアッセンブリ、およびこのヘッドサスペ
ンションアッセンブリを備えたディスク装置は、上記の
ような構成および作用を有しているので、製造工程にお
いてヘッドアンプICチップに欠け、クラック等が発生
した場合でも、ディスク表面への破片の落下を防止でき
るようにした上で、機械的特性を安定させることができ
る。
サスペンションアッセンブリ、およびこのヘッドサスペ
ンションアッセンブリを備えたディスク装置は、上記の
ような構成および作用を有しているので、製造工程にお
いてヘッドアンプICチップに欠け、クラック等が発生
した場合でも、ディスク表面への破片の落下を防止でき
るようにした上で、機械的特性を安定させることができ
る。
【図1】図1は、この発明の実施の形態に係るヘッドサ
スペンションアッセンブリを示す平面図。
スペンションアッセンブリを示す平面図。
【図2】図2は、上記ヘッドサスペンションアッセンブ
リにおけるICチップ実装部分を拡大して示す断面図。
リにおけるICチップ実装部分を拡大して示す断面図。
【図3】図3は、上記ICチップの製造工程を示すフロ
ーチャート。
ーチャート。
【図4】図4は、上記ヘッドサスペンションアッセンブ
リを磁気ディスク装置に組み込んだ状態を示す断面図。
リを磁気ディスク装置に組み込んだ状態を示す断面図。
【図5】図5は、上記ICチップのダイシング工程を示
す断面図。
す断面図。
【図6】図6は、ICチップの周囲に段差を形成するた
めの変形例を示す断面図。
めの変形例を示す断面図。
【図7】図7は、図2のICチップの上面に樹脂を被覆
した状態を示す断面図。
した状態を示す断面図。
【図8】図8は、図6のICチップの上面に樹脂を被覆
した状態を示す断面図。
した状態を示す断面図。
【図9】図9は、この発明の実施の形態に係るヘッドサ
スペンションアッセンブリを備えた磁気ディスク装置を
示す斜視図。
スペンションアッセンブリを備えた磁気ディスク装置を
示す斜視図。
10…ヘッドサスペンションアッセンブリ、
12…アーム、
14…サスペンション、
16…磁気ヘッド、
18…ヘッドアンプICチップ、
18a…側面(ダイシング面)、
20…トレース、
22…スライダ、
30…アンダーフィル、
32…カバーレイヤ、
32a…開口、
40…磁気ディスク装置、
41…磁気ディスク、
61…レジスト膜(ポリイミド膜)。
Claims (14)
- 【請求項1】 基端部を回動可能に支持されるアーム
と、 このアームの回動の先端から延設されたサスペンション
と、 少なくともこのサスペンション上を延設された配線パタ
ーンと、 上記サスペンションの先端近くで上記配線パターン上に
実装され、記録媒体に対して情報の記録再生を行なうヘ
ッドと、 上記配線パターン上に実装され、上記ヘッドの読み出し
信号を増幅するヘッドアンプICと、を備え、 上記ヘッドアンプICの周囲に、上記ヘッドアンプIC
が上記配線パターンに対向する下面より高く上記ヘッド
アンプICの実装高さより低い環状の段差を形成し、上
記ヘッドアンプICの下面側および周囲に上記段差で広
がりを規制される樹脂を充填し、上記ヘッドアンプIC
の側面に樹脂を濡れ上がらせることで、上記ヘッドアン
プICの側面を被覆することを特徴とするヘッドサスペ
ンションアッセンブリ。 - 【請求項2】 上記環状の段差は、上記配線パターンを
被覆するカバーレイヤに上記ヘッドアンプICを収容可
能な大きさの開口を形成することで形成されることを特
徴とする請求項1に記載のヘッドサスペンションアッセ
ンブリ。 - 【請求項3】 上記開口の縁に沿って環状のレジスト膜
をさらに形成したことを特徴とする請求項2に記載のヘ
ッドサスペンションアッセンブリ。 - 【請求項4】 上記開口の縁に沿って環状のポリイミド
膜をさらに形成したことを特徴とする請求項2に記載の
ヘッドサスペンションアッセンブリ。 - 【請求項5】 上記環状の段差は、環状のレジスト膜に
より形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
ヘッドサスペンションアッセンブリ。 - 【請求項6】 上記環状の段差は、環状のポリイミド膜
により形成されていることを特徴とする請求項1に記載
のヘッドサスペンションアッセンブリ。 - 【請求項7】 上記ヘッドアンプICの上面が樹脂によ
り被覆されていることを特徴とする請求項1乃至6のい
ずれかに記載のヘッドサスペンションアッセンブリ。 - 【請求項8】 ディスク状の記録媒体を回転可能に支持
したスピンドルモータと、 上記記録媒体に対して情報の読取りおよび書き込みを行
なうヘッドをその回動の先端近くに備えたヘッドサスペ
ンションアッセンブリと、 このヘッドサスペンションアッセンブリの基端部を支持
し、該ヘッドサスペンションアッセンブリを回動させて
上記記録媒体に対して上記ヘッドを位置決めするための
ボイスコイルモータと、を備えたディスク装置であっ
て、 上記ヘッドサスペンションアッセンブリは、 その基端部を回動可能に支持されるアームと、 このアームの先端から延設されたサスペンションと、 少なくともこのサスペンション上を延設された配線パタ
ーンと、 上記サスペンションの先端近くで上記配線パターン上に
実装され、上記記録媒体に対して情報の記録再生を行な
うヘッドと、 上記配線パターン上に実装され、上記ヘッドの読み出し
信号を増幅するヘッドアンプICと、を備え、 上記ヘッドアンプICの周囲に、上記ヘッドアンプIC
が上記配線パターンに対向する下面より高く上記ヘッド
アンプICの実装高さより低い環状の段差を形成し、上
記ヘッドアンプICの下面側および周囲に上記段差で広
がりを規制される樹脂を充填し、上記ヘッドアンプIC
の側面に樹脂を濡れ上がらせることで、上記ヘッドアン
プICの側面を被覆したことを特徴とするディスク装
置。 - 【請求項9】 上記環状の段差は、上記配線パターンを
被覆するカバーレイヤに上記ヘッドアンプICを収容可
能な大きさの開口を形成することで形成されることを特
徴とする請求項8に記載のディスク装置。 - 【請求項10】 上記開口の縁に沿って環状のレジスト
膜をさらに形成したことを特徴とする請求項9に記載の
ディスク装置。 - 【請求項11】 上記開口の縁に沿って環状のポリイミ
ド膜をさらに形成したことを特徴とする請求項9に記載
のディスク装置。 - 【請求項12】 上記環状の段差は、環状のレジスト膜
により形成されていることを特徴とする請求項8に記載
のディスク装置。 - 【請求項13】 上記環状の段差は、環状のポリイミド
膜により形成されていることを特徴とする請求項8に記
載のディスク装置。 - 【請求項14】 上記ヘッドアンプICの上面が樹脂に
より被覆されていることを特徴とする請求項8乃至13
のいずれかに記載のディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001206926A JP2003022509A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | ヘッドサスペンションアッセンブリ、およびこのヘッドサスペンションアッセンブリを備えたディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001206926A JP2003022509A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | ヘッドサスペンションアッセンブリ、およびこのヘッドサスペンションアッセンブリを備えたディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003022509A true JP2003022509A (ja) | 2003-01-24 |
Family
ID=19042986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001206926A Pending JP2003022509A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | ヘッドサスペンションアッセンブリ、およびこのヘッドサスペンションアッセンブリを備えたディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003022509A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6850393B2 (en) | 2000-09-26 | 2005-02-01 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic head including a magneto resistive film connected to a yoke portion |
US7471519B2 (en) | 2004-07-27 | 2008-12-30 | Nitto Denko Corporation | Wired circuit board |
WO2020184564A1 (ja) * | 2019-03-13 | 2020-09-17 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 電子部品付きフレキシブルプリント基板、および電池配線モジュール |
-
2001
- 2001-07-06 JP JP2001206926A patent/JP2003022509A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6850393B2 (en) | 2000-09-26 | 2005-02-01 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic head including a magneto resistive film connected to a yoke portion |
US7471519B2 (en) | 2004-07-27 | 2008-12-30 | Nitto Denko Corporation | Wired circuit board |
WO2020184564A1 (ja) * | 2019-03-13 | 2020-09-17 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 電子部品付きフレキシブルプリント基板、および電池配線モジュール |
JPWO2020184564A1 (ja) * | 2019-03-13 | 2020-09-17 | ||
US12119460B2 (en) | 2019-03-13 | 2024-10-15 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Vehicular battery wiring module |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7006330B1 (en) | Head stack assembly including a ground conductive pad for grounding a slider to a gimbal | |
US8045295B2 (en) | Method and apparatus for providing an additional ground pad and electrical connection for grounding a magnetic recording head | |
US6349017B1 (en) | Magnetic head suspension assembly using bonding pads of a slider to an attachment surface of a flexure | |
US6965499B1 (en) | Head suspension configured for improved thermal performance during solder ball bonding to head slider | |
JP2721783B2 (ja) | 薄膜磁気ヘッド変換器/懸架部の組合せシステム並びにその製造方法 | |
JP2006004599A (ja) | 積層構造における電気的な交差を提供する方法 | |
JP2006323991A (ja) | はんだボール接合パッドおよび記録ヘッド用後縁リミッタタブを有するジンバル設計 | |
JPH07226040A (ja) | 磁気ディスク装置及びそれに用いられるフレキシブルプリント基板 | |
JP2001266511A (ja) | ヘッドサスペンションアッセンブリ、およびヘッドサスペンションアッセンブリを備えた磁気ディスク装置 | |
JP2007305270A (ja) | 磁気ヘッド・アセンブリ及び磁気ディスク装置 | |
US7433156B2 (en) | Flexure for minimizing fly height modulation of near-contact recording sliders in a disk drive | |
US6400529B1 (en) | Integrated circuit chip supporting and electrically connecting a head slider | |
US8503132B2 (en) | Head gimbal assembly, slider, and method of manufactuing a head gimbal assembly with reduced lead length | |
US9966093B1 (en) | Heat assisted magnetic recording head gimbal assembly and hard disk drive using same | |
JP2000215428A (ja) | ヘッドスライダ支持体およびヘッド装置、ならびにそれらの製造方法 | |
US6687090B2 (en) | Head suspension assembly with head amplifier IC | |
US6714383B2 (en) | Magnetic disk apparatus | |
JP2014089781A (ja) | ヘッドジンバルアッセンブリおよびこれを備えたディスク装置 | |
US20010001587A1 (en) | Interconnect module for use in a suspension assembly | |
JPH103758A (ja) | ディスク装置 | |
JP2003022509A (ja) | ヘッドサスペンションアッセンブリ、およびこのヘッドサスペンションアッセンブリを備えたディスク装置 | |
US20020131210A1 (en) | Method of manufacturing head suspension assembly and head suspension assembly | |
JP2003016616A (ja) | ヘッドサスペンションアッセンブリ、ディスク装置、およびヘッドサスペンションアッセンブリの製造方法 | |
US6369985B1 (en) | Head suspension, head assembly, and disk apparatus having a head IC mounted on a head suspension, and method for fitting a head IC to a head suspension | |
US20060087768A1 (en) | Method and apparatus for electrically coupling a slider to a wireless suspension substrate |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071101 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090415 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090421 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090818 |