JP2003022505A - 薄膜磁気ヘッドおよび磁気再生装置 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドおよび磁気再生装置

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JP2003022505A
JP2003022505A JP2001210530A JP2001210530A JP2003022505A JP 2003022505 A JP2003022505 A JP 2003022505A JP 2001210530 A JP2001210530 A JP 2001210530A JP 2001210530 A JP2001210530 A JP 2001210530A JP 2003022505 A JP2003022505 A JP 2003022505A
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thin film
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Masaya Sakaguchi
昌也 坂口
Toshio Fukazawa
利雄 深澤
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気抵抗効果型の薄膜磁気ヘッドにおいて、
短波長の記録信号の再生効率を向上させる。 【解決手段】 磁気抵抗効果層15が、絶縁性部材12
と、周囲を絶縁性部材によって囲まれた導電性部材11
とからなる支持基体13の導電性部材が表出する一面上
で、かつ薄膜磁気ヘッドの磁気記録媒体14側の面に形
成される。これにより、磁気抵抗効果層が磁気記録媒体
と直接対向するため再生効率が向上し、かつ、膜厚方向
にセンス電流を流し抵抗変化率が大きい磁気抵抗効果層
を用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録再生装置
(例えば、HDD装置)等に用いられる薄膜磁気ヘッド
に関し、特に、磁気抵抗効果層を用いて高密度の再生を
行う磁気抵抗効果型の浮上型薄膜磁気ヘッド及びその薄
膜磁気ヘッドを用いた磁気再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録再生装置等の磁気記録媒
体に対する記録・再生において、処理速度の向上と記録
容量の大容量化の必要性が増してきており、高記録密度
化への取り組みが強化されつつある。
【0003】以下、従来の薄膜磁気ヘッドについて図面
を用いて説明する。
【0004】図30及び図31は、従来の薄膜磁気ヘッ
ドの構造を示し、図30は斜視概略図であり、図31は
磁気記録媒体側からみた正面概略図である。
【0005】図30において、パーマロイ、Co系アモ
ルファス磁性膜或いはFe系合金磁性膜等の軟質磁性材
料で形成された下部シールド層301の上に、Al
23、AlN或いはSiO2等の非磁性絶縁材料を用い
て下部ギャップ絶縁層302が形成され、更にその上面
に磁気抵抗効果層303が形成され、磁気抵抗効果層3
03の両側端部に、CoPt合金等の材料で、磁気抵抗
効果層303にバイアス磁界を印加するバイアス層30
4が形成される。
【0006】また、図30に示したように、バイアス層
304の上面にCu、Cr或いはTa等の材料を用いて
導電層305が形成される。
【0007】次に、導電層305と磁気抵抗効果層30
3の露出した部分の上に、Al23、AlN或いはSi
2等の非磁性絶縁材料を用いて、上部ギャップ絶縁層
306を形成する。更に、上部ギャップ絶縁層306の
上に、パーマロイ、Co系アモルファス磁性膜或いはF
e系合金磁性膜等の軟質磁性材料を用いて、上部シール
ド層307を形成し、再生用磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘ
ッド部308を構成する。このような、上部シールド層
307と下部シールド層301に挟まれた領域に磁気抵
抗効果層303が存在する構造の薄膜磁気ヘッドをシー
ルド型薄膜磁気ヘッドと呼ぶ。
【0008】次に、上部シールド層307の上面に、A
23、AlN或いはSiO2等の非磁性絶縁材料を用
いて、記録ギャップ層311を形成し、更に記録ギャッ
プ層311を介して上部シールド層307に対向し、か
つ、他の部分で上部シールド層307に接している(図
示せず)上部磁極312を軟質磁性材料を用いて形成
し、記録ギャップ層311を介して上部シールド層30
7と上部磁極312が対向している部分と上部磁極31
2が上部シールド層307に接している部分(図示せ
ず)との間で、上部シールド層307と上部磁極312
から絶縁材(図示せず)を介して絶縁された巻線コイル
313が設けられて、記録用誘導型薄膜磁気ヘッド部3
10を構成する。ここで、上部シールド層307は、再
生用磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド部308のシールド
機能と、記録用誘導型薄膜磁気ヘッド部310の下部磁
極機能とを兼ね備えた機能を有している。
【0009】図31に、薄膜磁気ヘッドの再生ヘッド部
における磁気抵抗効果層近傍の正面概略図を示す。この
図では、磁気抵抗効果層303として巨大磁気抵抗効果
(いわゆるGMR効果)層(以下、GMR層と略記す
る)318を用いた場合を示す。下部シールド層301
の上面に形成された下部ギャップ絶縁層302の上に、
FeMn系合金膜、PtMn系合金膜、IrMn系合金
膜、NiO系合金膜、Fe23系合金膜等の材料からな
る反強磁性層314、NiFe系合金膜、Co、CoF
e合金膜等を材料とする固定磁性層315、Cu等を材
料とする非磁性導電層316、NiFe系合金膜、C
o、CoFe合金膜等を材料とするフリー磁性層317
等によって構成されたGMR層318が形成され、GM
R層318の両側端面に接して、一対のバイアス層30
4が形成され、その上に一対の導電層305が形成され
ている。更に、それらの上に、上部ギャップ絶縁層30
6が形成され、更にその上に、上部シールド層307が
形成されている。
【0010】ここで、再度図30を用いて動作を説明す
る。巻線コイル313に記録電流が供給されることによ
り、記録用誘導型薄膜磁気ヘッド部310の上部磁極3
12と上部シールド層307に記録磁界が発生し、記録
ギャップ層311を介して対向する上部磁極312と上
部シールド層307との間に漏洩磁束が発生し、磁気記
録媒体に記録信号が記録される。また、信号が記録され
た磁気記録媒体からの信号磁界を再生用磁気抵抗効果型
薄膜磁気ヘッド部308で再生し、磁気抵抗効果層30
3(GMR層318)による抵抗変化に応じた再生信号
が導電層305の端子から検出される。
【0011】近年、GMR層よりも更に抵抗変化率が大
きい、トンネル接合型磁気抵抗効果(いわゆるTMR)
層(以下、TMR層と略記する)や、GMR層の膜厚方
向にセンス電流を流すタイプ(いわゆるCPP型GMR
層、以下、CPP型GMR層と略記する)等も提案され
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の薄膜磁気ヘッドの再生ヘッド部においては、
高記録密度化に対応した短波長の記録信号を再生するた
めに、上下シールド間隔319が小さくなると、フリー
磁性層317とシールドとの間の磁気抵抗が低くなり、
それに伴って磁気記録媒体から発生した磁束がシールド
に抜け易くなってしまう。そのため、フリー磁性層31
7に流れる磁束量が減少し、再生効率が低下するという
問題があった。
【0013】本発明は、かかる問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、従来のシールド型薄膜磁気ヘッ
ドよりも短波長の記録信号の再生効率が高く、良好な再
生性能を得ることができる磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッ
ド、及びこの薄膜磁気ヘッドを使用した磁気再生装置を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る第1の薄膜磁気ヘッドは、絶縁性部
材、及び周囲を絶縁性部材によって囲まれた導電性部材
からなる支持基体と、支持基体の導電性部材が表出する
一面上で、薄膜磁気ヘッドの磁気記録媒体側の面に形成
された磁気抵抗効果層とを備えたことを特徴とする。
【0015】かかる構成によれば、磁気抵抗効果層が磁
気記録媒体と直接対向するので、磁気抵抗効果層に誘導
される磁束量を大きくすることができる。また、センス
電流を磁気抵抗効果層の膜厚方向に流すことができるた
め、磁気抵抗効果層として、抵抗変化率が大きいTMR
層やCPP型GMR層を用いることが可能となる。その
ため、従来のシールド型薄膜磁気ヘッドよりも短波長の
記録信号の再生効率が高い薄膜磁気ヘッドを実現するこ
とができる。
【0016】前記の目的を達成するため、本発明に係る
第2の薄膜磁気ヘッドは、絶縁性部材、及び周囲を絶縁
性部材によって囲まれた導電性部材からなる支持基体
と、支持基体の導電性部材が表出する一面上で、薄膜磁
気ヘッドの磁気記録媒体側の面に形成された磁気抵抗効
果層とを備えたことを特徴とする。
【0017】かかる構成によれば、また、センス電流を
磁気抵抗効果層の膜厚方向に流すことができるため、磁
気抵抗効果層として、抵抗変化率が大きいTMR層やC
PP型GMR層を用いることが可能となる。そのため、
従来のシールド型薄膜磁気ヘッドよりも短波長の記録信
号の再生効率が高い薄膜磁気ヘッドを実現することがで
きる。また、第1の薄膜磁気ヘッドの支持基体を構成す
る絶縁性部材の代わりに高抵抗軟質磁性材料を用いるこ
とで、隣接トラックや隣接ビットからのノイズ低減効果
の高い薄膜磁気ヘッドを得ることができる。
【0018】第1および第2の薄膜磁気ヘッドにおい
て、磁気抵抗効果層を、少なくとも反強磁性層、固定磁
性層、非磁性導電層、及びフリー磁性層で構成すれば、
高再生効率な薄膜磁気ヘッドを実現することができる。
【0019】また、第1および第2の薄膜磁気ヘッドに
おいて、磁気抵抗効果層を、少なくとも反強磁性層、固
定磁性層、トンネル絶縁層、及びフリー磁性層で構成し
ても、高再生効率な薄膜磁気ヘッドを実現することがで
きる。
【0020】また、反強磁性層を支持基体側に形成すれ
ば、より再生効率の高い薄膜磁気ヘッドを得ることがで
きる。
【0021】また、フリー磁性層と導電性部材間に再生
電流を流せば、容易に磁気抵抗効果層の膜厚方向にセン
ス電流を流すことができる。
【0022】また、フリー磁性層の少なくとも一部に接
する導電層を形成すれば、より確実に磁気抵抗効果層の
膜厚方向にセンス電流を流すことができる。
【0023】また、導電層と磁気抵抗効果層の少なくと
も一部との間に、絶縁層を形成すれば、不要な部分にセ
ンス電流が流れることを抑えることができる。
【0024】また、固定磁性層の磁化方向が、再生時の
磁気記録媒体の移動方向と略平行になるように構成すれ
ば、磁気記録媒体が面内長手記録媒体及び垂直記録媒体
の場合に最適な薄膜磁気ヘッドを提供することができ
る。
【0025】また、固定磁性層の磁化方向が、磁気抵抗
効果層の膜面に平行で、かつ、再生時の磁気記録媒体の
移動方向と略直交するように構成すれば、磁気記録媒体
が面内横手記録媒体の場合に最適な薄膜磁気ヘッドを提
供することができる。
【0026】さらに、磁気抵抗効果層にバイアス磁界を
印加するために、一対のバイアス層を設ければ、フリー
磁性層の磁化方向を固定磁性層の磁化方向と直交させる
ためのバイアス磁界を確実に印加することができる。
【0027】また、支持基体の磁気抵抗効果層が形成さ
れた面上に、磁気抵抗効果層を覆う保護層を設ければ、
衝撃等により誤って薄膜磁気ヘッドと磁気記録媒体が接
触したような場合の破損や、酸化等の影響から薄膜磁気
ヘッドを保護することができる。
【0028】前記の目的を達成するため、本発明に係る
第1の磁気再生装置は、本発明に係る第1の薄膜磁気ヘ
ッドと、回転可能な磁気記録媒体と、薄膜磁気ヘッドを
磁気記録媒体と対向するように支持する支持部材と、磁
気記録媒体を回転する手段と、支持部材に結合され、薄
膜磁気ヘッドを磁気記録媒体の膜面に沿って移動させる
手段と、薄膜磁気ヘッド、回転手段及び移動手段と電気
的に結合され、薄膜磁気ヘッドと信号を交換し、磁気記
録媒体の回転を制御し、薄膜磁気ヘッドの移動を制御す
る処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0029】かかる構成によれば、従来のシールド型薄
膜磁気ヘッドを用いた磁気再生装置よりも再生出力の大
きい磁気再生装置を実現することができる。
【0030】前記の目的を達成するため、本発明に係る
第2の磁気再生装置は、本発明に係る第2の薄膜磁気ヘ
ッドと、回転可能に支持された磁気記録媒体と、薄膜磁
気ヘッドが磁気記録媒体と対向するように支持する支持
部材と、磁気記録媒体を回転する手段と、支持部材に結
合され、薄膜磁気ヘッドを磁気記録媒体の膜面に沿って
移動させる手段と、薄膜磁気ヘッド、回転手段及び移動
手段と電気的に結合され、薄膜磁気ヘッドと信号を交換
し、磁気記録媒体の回転を制御し、前記薄膜磁気ヘッド
の移動を制御する処理手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0031】かかる構成によれば、従来のシールド型薄
膜磁気ヘッドを用いた磁気再生装置よりも再生出力の大
きい磁気再生装置を実現することができる。
【0032】第1および第2の磁気再生装置において、
それぞれ、固定磁性層の磁化方向が、磁気記録媒体の移
動方向と略平行になるように構成した第1および第2の
薄膜磁気ヘッドを用いれば、磁気記録媒体の記録された
磁化の方向が、磁気記録媒体の回転方向と略平行な構成
をとる面内長手記録媒体に適した磁気再生装置を提供で
きる。
【0033】また、第1および第2の磁気再生装置にお
いて、それぞれ、固定磁性層の磁化方向が、磁気記録媒
体の移動方向と略平行になるように構成した第1および
第2の薄膜磁気ヘッドを用いれば、磁気記録媒体の記録
された磁化の方向が、磁気記録媒体面に対して略直交す
る構成をとる垂直記録媒体に適した磁気再生装置を提供
できる。
【0034】さらに、第1および第2の磁気再生装置に
おいて、それぞれ、固定磁性層の磁化方向が、磁気抵抗
効果層の膜面に平行で、かつ、磁気記録媒体の移動方向
と略直交するように構成した第1および第2の薄膜磁気
ヘッドを用いれば、磁気記録媒体の記録された磁化の方
向が、磁気記録媒体の半径方向と略平行である構成をと
る面内横手記録媒体に適した磁気再生装置を提供でき
る。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0036】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドを磁気記録媒体側
から見た正面図であり、図2は、本発明の第1の実施の
形態に係る薄膜磁気ヘッドの構造を示すための、図1中
A−A線に沿った断面図である。
【0037】本実施の形態においては、導電性部材11
が絶縁性部材12に囲まれて支持基体13が形成され、
支持基体13の、導電性部材11が表出した、磁気記録
媒体14に対向すべき面には、磁気抵抗効果層15が形
成されている。
【0038】なお、絶縁性部材12は、絶縁材料、例え
ばAl23、SiO2、AlNまたはTiNから選択さ
れた材料を少なくとも一つ以上用いて形成され、導電性
部材11は、導電性材料、例えばCu、Cr、Taまた
はAuから選択された材料を少なくとも一つ以上用いて
形成されている。
【0039】図3(a)及び図3(b)は、磁気記録媒
体14上に記録された磁化領域31から発生する磁束の
流れを示す図である。図3(a)は、図1及び図2に示
す本実施の形態による薄膜磁気ヘッドの場合の磁束の流
れを示し、図3(b)は、図4に示す従来のシールド型
薄膜磁気ヘッドの場合の磁束の流れを示す。
【0040】図1及び図2に示した本実施の形態による
薄膜磁気ヘッドでは、磁気抵抗効果層15と磁気記録媒
体14とが対向し、磁気抵抗効果層15全体を磁気記録
媒体12に非常に接近させることができる。それに対し
て、図4に示す構成の従来のシールド型薄膜磁気ヘッド
では、磁気抵抗効果層15が一対のシールド層32間に
存在するために、磁気抵抗効果層15の一端が磁気記録
媒体14に非常に近づくが、他端は大きく離れてしま
う。
【0041】図3(a)と図3(b)を比較すると、従
来のシールド型薄膜磁気ヘッドの方が、多くの磁束を発
生しているように見えるが、実際に重要なセンス領域に
流れる磁束量は、本実施の形態による薄膜磁気ヘッドの
方が多い。本実施の形態による薄膜磁気ヘッドの場合
は、記録された磁化領域31から発生した磁束の大部分
が磁気抵抗効果層15に流れ込んでいるが、従来のシー
ルド型薄膜磁気ヘッドの場合は、一部の磁束しか磁気抵
抗効果層15に流れ込んでいない。図3(a)及び図3
(b)中の磁束線の本数で比較すると、本実施の形態に
よる薄膜磁気ヘッドでは6本、従来のシールド型薄膜磁
気ヘッドでは約2本(場所によって異なるが、センス領
域全体の平均値)の磁束線がセンス領域に流れている。
なお、センス領域とは、磁気抵抗効果層15中でセンス
電流が流れる領域のことである。具体的には、本実施の
形態による薄膜磁気ヘッドの場合は、導電性部材11近
傍部とし、従来のシールド型薄膜磁気ヘッドの場合は、
磁気抵抗効果層15全体とした。
【0042】なお、本実施の形態による薄膜磁気ヘッド
のセンス領域は、磁気抵抗効果層15の構成や抵抗率及
び形状、導電性部材11の抵抗率及び形状、磁気抵抗効
果層15の磁気記録媒体14側からのセンス電流の流し
方等により変化する。
【0043】図1及び図2に示すように、本実施の形態
による薄膜磁気ヘッドは、磁気記録媒体14とは反対側
にある絶縁性部材12に囲まれた導電性部材11と磁気
抵抗効果層15とが接している。磁気抵抗効果層15の
磁気記録媒体14側から導電性部材11にセンス電流を
流すことによって、容易に磁気抵抗効果層15の膜厚方
向にセンス電流を流すことができる。そのため、膜厚方
向にセンス電流を流す磁気抵抗効果層に好適な薄膜磁気
ヘッドである。
【0044】図5及び図6は、それぞれ、本発明の第1
の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの二種類の磁気抵抗
効果層15の構成を示す断面図である。図5に示した磁
気抵抗効果層15は、膜厚方向にセンス電流を流す巨大
磁気抵抗効果層(いわゆるCPP型GMR層、以下、C
PP型GMR層と略記する)であって、図5において、
上側(支持基体13側)から、IrMn系合金膜、Fe
Mn系合金膜、またはPtMn系合金膜から選択された
材料からなる反強磁性層51が形成され、その次にNi
Fe系合金膜、Co膜、CoFe系合金膜から選択され
た材料からなる固定磁性層52、その次にCuからなる
非磁性導電層53、そしてその次にNiFe系合金膜、
Co膜、CoFe系合金膜から選択された材料からなる
フリー磁性層54が順次積層されて、磁気抵抗効果層1
5を構成している。
【0045】図6に示した磁気抵抗効果層15は、トン
ネル接合型磁気抵抗効果層(いわゆるTMR層、以下、
TMR層と略記する)であって、図6において、上側
(支持基体13側)から、IrMn系合金膜、FeMn
系合金膜、またはPtMn系合金膜から選択された材料
からなる反強磁性層61が形成され、その次にNiFe
系合金膜、Co膜、CoFe系合金膜から選択された材
料からなる固定磁性層62、その次にAl23からなト
ンネル絶縁層63、そしてその次にNiFe系合金膜、
Co膜、CoFe系合金膜から選択された材料からなる
フリー磁性層64が順次積層されて、磁気抵抗効果層1
5を構成している。
【0046】CPP型GMR層及びTMR層のどちらの
磁気抵抗効果層15を用いた場合でも、従来シールド型
薄膜磁気ヘッドで用いられているGMR層よりも抵抗変
化率を大きくできる可能性が高いため、高効率化が実現
できる。
【0047】また、磁気抵抗効果層15の構成として、
フリー磁性層54、64を支持基体13側に形成するよ
りも、図5及び図6に示したように、磁気記録媒体14
側に形成するほうが、磁気記録媒体14とフリー磁性層
54、64との距離が近づくため、高効率化が可能であ
る。
【0048】なお、本実施の形態では、支持基体13の
磁気記録媒体14側面全体に磁気抵抗効果層15が形成
されている場合について示したが、磁気抵抗効果層15
の少なくとも一部が導電性部材11に接していれば、本
発明の効果を有する。
【0049】なお、本実施の形態では、導電性部材11
を、金属導電性材料を用いて形成しているが、導電性の
ある材料であれば、金属以外に例えば有機材料を用いて
も、本発明の効果に影響がないことは言うまでもない。
【0050】なお、本実施の形態では、絶縁性部材12
を、金属酸化膜や金属窒化膜等の無機材料を用いて形成
しているが、高抵抗な材料であれば、例えば樹脂等の有
機材料を用いても、本発明の効果に影響がないことは言
うまでもない。
【0051】なお、本実施の形態では、導電性部材11
と絶縁性部材12との界面が磁気抵抗効果層15の膜面
とが直交している場合について示したが、図7(a)に
示すように、導電性部材11と絶縁性部材12との界面
と、磁気抵抗効果層15の膜面とが直交しない場合、ま
たは図7(b)に示すように、導電性部材11のx軸方
向の長さが均一でない場合でも、同様の効果を有するこ
とは言うまでもない。
【0052】また、Ruなどの非磁性材料を介して対向
する一対の強磁性材料で構成された固定磁性層や、2種
類以上の強磁性材料が積層されたフリー磁性層を有する
磁気抵抗効果層15を用いた場合でも、同様の効果を有
することは言うまでもない。
【0053】更に、異材料の界面反応を抑えるための反
応防止膜や、接着力や材料特性を向上させるための下地
膜等を形成しても、本実施の形態による薄膜磁気ヘッド
と同様の効果を有することは言うまでもない。
【0054】以上のように、本実施の形態による薄膜磁
気ヘッドによれば、従来のシールド型薄膜磁気ヘッドに
比べて良好な再生効率を実現することができる。
【0055】(第2の実施の形態)図8は、本発明の第
2の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドを磁気記録媒体1
4側から見た正面図であり、図9及び図10は、本発明
の第2の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの構造を示す
ための断面図である。図9は、図8中B−B線に沿った
断面図であり、図10は図8中C−C線に沿った断面図
である。
【0056】本実施の形態による薄膜磁気ヘッドが、第
1の実施の形態と最も異なるところは、磁気抵抗効果層
15の磁気記録媒体14側に、導電層81が形成されて
いる点である。この導電層81は、導電性材料、例えば
Cu、Cr、TaまたはAuから選択された材料を少な
くとも一つ以上用いて形成されている。
【0057】このような構成にすることにより、導電層
81−磁気抵抗効果層15−導電性部材11間に容易に
センス電流を流すことができる。そのため、より安定に
高効率な再生性能を有する薄膜磁気ヘッドを実現するこ
とができる。
【0058】また、導電性部材11と導電層81が接
し、磁気抵抗効果層15を流れずに導電層81から直接
導電性部材11にセンス電流が流れ、再生効率が劣化す
るのを防ぐために、絶縁層82を形成している。この絶
縁層82は、絶縁材料、例えばAl23、SiO2、A
lNまたはTiNから選択された材料を少なくとも一つ
以上用いて形成されている。
【0059】なお、本実施の形態では、磁気抵抗効果層
15と導電層81が十字型に交差し、その交差部分より
も大きい範囲に導電性部材11が形成されている場合に
ついて示したが、磁気抵抗効果層15、導電層81及び
導電性部材11の形状や大きさを限定したものではな
い。磁気抵抗効果層15と導電層81が接し、その接し
ている領域の磁気抵抗効果層15の少なくとも一部が導
電性部材11に接していれば、本発明の効果を有する。
【0060】なお、本実施の形態では、磁気抵抗効果層
15と絶縁層82の膜厚を同一で、また、絶縁層82の
膜厚を均一である場合について示したが、磁気抵抗効果
層15を流れずに導電層81から直接導電性部材11に
センス電流が流れるのを防げれば、如何なる膜厚でも本
発明の効果を有する。
【0061】なお、本実施の形態では、構成要素の形状
や境界が座標軸方向と平行である場合について示した
が、座標軸方向に対して斜めの場合や曲線となる場合で
も、同様の効果を有することは言うまでもない。
【0062】また、本実施の形態では、磁気抵抗効果層
15と磁気記録媒体14との間に導電層81を設けた構
成であるため、磁気抵抗効果層15と磁気記録媒体14
との距離が増加し、再生効率が低下する可能性がある。
そのため、導電層81の磁気抵抗効果層15上での膜厚
を薄くして、再生効率の低下を抑える必要がある。
【0063】(第3の実施の形態)図11は、本発明の
第3の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドを磁気記録媒体
14側から見た正面図であり、図12、図13及び図1
4は、本発明の第3の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッド
の構造を示すための断面図である。図12は、図11中
D−D線に沿った断面図であり、図13及び図14は、
図11中E−E線に沿った断面図である。図14は、磁
気抵抗効果層15としてCPP型GMR層を用いた場合
の、拡大図である。
【0064】本実施の形態による薄膜磁気ヘッドが、第
2の実施の形態と最も異なるところは、導電層81によ
って磁気抵抗効果層15にセンス電流を流すにもかかわ
らず、磁気抵抗効果層15の磁気記録媒体14側に、導
電層81が形成されてない点である。導電層81−磁気
抵抗効果層15−導電性部材11間にセンス電流を流す
ためには、図14に示すように、導電層81が、フリー
磁性層54にのみ接し、磁気抵抗効果層15を構成する
他の膜には接しない構造にする必要がある。
【0065】このような構成にすることにより、第2の
実施の形態による薄膜磁気ヘッドの場合よりも、磁気抵
抗効果層15と磁気記録媒体14との間の距離を小さく
することができる。そのため、第2の実施の形態による
薄膜磁気ヘッドの場合よりも、再生効率を改善した薄膜
磁気ヘッドを実現することが可能である。
【0066】なお、本実施の形態では、磁気抵抗効果層
15と導電層81の表面が同一平面である場合について
示したが、同一平面でなくても同様の効果を有する。
【0067】また、図15に示すように、導電層81の
一部が磁気抵抗効果層15の磁気記録媒体側の面と接す
る場合や、図16に示すように、更に薄い導電層81を
設けることも可能である。どちらの場合も、図14で示
した場合よりも容易に磁気抵抗効果層15と導電層81
とを接触させることができ、そのうえ、接触抵抗を低減
することも可能である。また、図15及び図16に示し
たどちらの場合でも、磁気抵抗効果層15と磁気記録媒
体14との間の距離が増加し、再生効率が低下する可能
性がある。しかしながら、第2の実施の形態の場合より
も、磁気抵抗効果層15と磁気記録媒体14との間に形
成される導電層81の膜厚を薄くすることが容易である
ため、再生効率の低下を抑えることができる。
【0068】なお、磁気抵抗効果層15の断面形状が台
形である場合や、導電層81の正面図形状において磁気
抵抗効果層15から離れた部分の幅が大きくなっている
場合でも、同様の効果を有する。
【0069】(第4の実施の形態)図17は、本発明の
第4の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドを磁気記録媒体
14側から見た正面図であり、図18、図19及び図2
0は、本発明の第4の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッド
の構造を示すための断面図である。図18及び図19
は、図17中F−F線に沿った断面図であり、図20
は、図17中G−G線に沿った断面図である。図19
は、磁気抵抗効果層15としてTMR層を用いた場合
の、拡大図である。
【0070】本実施の形態による薄膜磁気ヘッドが、第
3の実施の形態と最も異なるところは、磁気抵抗効果層
15にバイアス磁界を印加するためのバイアス層171
を設けた点である。バイアス層171の材料としては、
硬質磁性材料、例えばCoPt合金を用いることができ
る。センス電流がバイアス層171に分流することによ
って再生出力が低下するのを抑えるために、図19に示
すように、絶縁層82を設ける必要がある。また、絶縁
層82を設ける代わりに、バイアス層171として高抵
抗硬質磁性材料を用いることも可能である。
【0071】このような構成にすることにより、磁気抵
抗効果層15にバイアス磁界を容易に印加することが可
能となる。そのため、抵抗変化率が大きいTMR層やC
PP型GMR層を用いた高効率な薄膜磁気ヘッドを実現
することが可能である。
【0072】なお、本実施の形態では、磁気抵抗効果層
15の導電層81側幅よりもバイアス層171側幅の方
が大きい場合について示したが、バイアス層171側幅
よりも導電層81側幅の方が大きい場合でも、同様の効
果を有する。
【0073】なお、本実施の形態では、磁気抵抗効果層
15とバイアス層171の表面が同一平面である場合に
ついて示したが、同一平面でなくても同様の効果を有す
る。
【0074】(第5の実施の形態)本発明の薄膜磁気ヘ
ッドにおいては、様々な磁気記録媒体14に対応したヘ
ッド構成を提供することができる。これを本発明の第5
の実施の形態として説明する。
【0075】図21は、本発明の第5の実施の形態に係
る薄膜磁気ヘッドの要部概要図であり、薄膜磁気ヘッド
の磁気抵抗効果層15を磁気記録媒体14側から見た正
面図であり、紙面に対して縦方向が磁気記録媒体の記録
波長方向、横方向が磁気記録媒体の再生トラック幅方向
とする。
【0076】図21中の磁気抵抗効果層15は、図5に
示したCPP型GMR層、或いは図6に示したTMR層
にて構成され、図21(a)は固定磁性層52、62の
磁化方向が波長方向と一致している場合、図21(b)
は固定磁性層52、62の磁化方向が再生トラック幅方
向と一致している場合を示している。
【0077】磁気記録媒体14に記録された信号を良好
に再生するためには、磁気抵抗効果層15中の固定磁性
層52、62の磁化方向と、磁気記録媒体14から発生
した磁束が磁気抵抗効果層15に流れるときの方向と
が、ほぼ平行である必要がある(固定磁性層の磁化方向
と磁束の方向が平行で同方向の場合に抵抗が小さくな
り、平行で逆方向の場合に抵抗が大きくなる)。そのた
め、図21(a)の構成では磁気記録媒体14からの磁
束が波長方向に流れ、図21(b)の構成では再生トラ
ック幅方向に流れなければならない。
【0078】つまり、図21(a)の構成の薄膜磁気ヘ
ッドでは、面内長手記録媒体(記録された磁化の方向が
波長方向)、または垂直記録媒体(記録された磁化の方
向が媒体膜面に対して垂直方向)から発生した磁束を信
号として再生することが可能であり、図21(b)の構
成の薄膜磁気ヘッドでは、面内横手記録媒体(記録され
た磁化の方向がトラック幅方向)からの磁束を信号とし
て再生することが可能となる。
【0079】また、磁気記録媒体14に記録された信号
を良好に再生するためには、磁気記録媒体14からの磁
束がない時に、磁気抵抗効果層15中の固定磁性層5
2、62の磁化方向とフリー磁性層54、64の磁化方
向とが、ほぼ直交している必要がある(再生出力の対称
性等のため)。つまり、図21(a)の構成では、フリ
ー磁性層54、64の磁化方向を再生トラック幅方向に
向けておく必要があり、図21(b)の構成では、フリ
ー磁性層54、64の磁化方向を波長方向に向けておく
必要がある。
【0080】磁気抵抗効果層15中のフリー磁性層5
4、64にかかる主な磁界としては、磁気記録媒体14
からの信号磁界、固定磁性層52、62との結合磁界
(固定磁性層の磁化方向と平行で同一方向)、固定磁性
層52、62からの静磁界(固定磁性層の磁化方向と平
行で逆方向)及びセンス電流からの電流磁界(センス電
流の流れる方向を中心軸にした回転方向)がある。
【0081】このうち、固定磁性層52、62との結合
磁界は、フリー磁性層54、64と固定磁性層52、6
2との間の非磁性導電層53、63の厚さを変化させる
ことにより、大きさと符号を変えることが可能である。
【0082】次に、固定磁性層52、62からの静磁界
は、固定磁性層52、62の膜構成(非磁性導電層を介
した一対の強磁性層を利用する等)を変化させることに
より、大きさと符号を変えることができる。
【0083】これらの方法を用いて磁界の大きさや符号
を制御することにより、図21(a)の構成の場合は、
波長方向にかかる磁界(固定磁性層52、62との結合
磁界と固定磁性層52、62からの静磁界)を調整して
おおよそ零にすることが可能である。また、図21
(b)の構成の場合も同様に、再生トラック幅方向にか
かる磁界(固定磁性層52、62との結合磁界と固定磁
性層52、62からの静磁界)を調整しておおよそ零に
することが可能である。
【0084】しかしながら、フリー磁性層54、64の
磁化方向を固定磁性層52、62と直交する方向に向け
るための磁界が存在しない。そのため、第3の実施の形
態で述べたバイアス層171が必要になる。図21
(a)の場合は、再生トラック幅方向にバイアス層17
1を設けてバイアス磁界をかける必要があり、図21
(b)の場合は、波長方向にバイアス層171を設けて
バイアス磁界をかける必要がある。
【0085】このようなバイアス磁界をかけることによ
り、図21(a)の構成の薄膜磁気ヘッドでは、面内長
手記録媒体(記録された磁化の方向が波長方向)、また
は垂直記録媒体(記録された磁化の方向が媒体膜面に対
して垂直方向)から発生した磁束を信号として再生する
ことが可能となり、図21(b)の構成の薄膜磁気ヘッ
ドでは、面内横手記録媒体(記録された磁化の方向がト
ラック幅方向)からの磁束を信号として再生することが
可能となる。
【0086】このように、本実施の形態の薄膜磁気ヘッ
ドによれば、磁気記録媒体14の記録方式に応じて、最
適な薄膜磁気ヘッドを提供することができる。
【0087】(第6の実施の形態)図22は、本発明の
第6の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドを磁気記録媒体
14側から見た正面図であり、図23及び図24は、本
発明の第6の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの構造を
示すための断面図である。図23は、図22中H−H線
に沿った断面図であり、図24は図22中I−I線に沿
った断面図である。
【0088】本実施の形態による薄膜磁気ヘッドが、第
4の実施の形態と最も異なるところは、導電性部材11
が高抵抗軟質磁性部材221に囲まれて支持基体222
が形成されている点である。高抵抗軟質磁性部材221
の材料としては、高抵抗な軟質磁性材料、例えばMnZ
nフェライトを用いることができる。
【0089】このような構成にすることにより、高抵抗
軟質磁性部材221が磁気シールドとして機能するの
で、隣接トラックや隣接ビットに記録された磁化からの
磁束を磁気抵抗効果層15に流れ難くする、つまりノイ
ズ低減という効果を奏することができる。
【0090】これは、磁気記録媒体14の隣接トラック
部と対向する部分に高抵抗軟質磁性部材221が存在す
るので、隣接トラック上の記録磁化から発生した磁束が
高抵抗軟質磁性部材221に流れ込むためである。その
ため、隣接トラックからのノイズを低減することが可能
となる。隣接ビットに関しても同様である。
【0091】図25に、磁気記録媒体14上に記録され
た磁化領域31から発生する磁束の流れを示す。これに
よれば、導電性部材11を介して高抵抗軟質磁性部材2
21が対向しているため、磁気抵抗効果層15を通らず
に導電性部材11を通る磁束が多数生じている。そのた
め、第1から第5の実施の形態による薄膜磁気ヘッドの
ように、導電性部材11が絶縁性部材12に囲まれて支
持基体13が形成された場合に比べて、再生効率が低下
してしまう。
【0092】しかしながら、従来のシールド型薄膜磁気
ヘッドと比較すると、再生効率は改善されることが明ら
かである。図3(a)、図3(b)及び図25に示され
た磁束の流れを比較すると、導電性部材11が絶縁性部
材12に囲まれて支持基体が形成された場合(図3
(a))のセンス領域に流れる磁束線の本数が6である
のに対して、導電性部材11が高抵抗軟質磁性部材22
1に囲まれて支持基体222が形成されている場合(図
25)は4本、従来のシールド型薄膜磁気ヘッドの場合
(図3(b))は2本であった。
【0093】また、導電性部材11が高抵抗軟質磁性部
材221に囲まれて支持基体222が形成されている場
合においては、例えば図7(b)に示した構成のよう
に、磁気抵抗効果層15と近接する部分以外の導電性部
材11のx軸方向の長さを長く形成することによって、
再生効率を改善し、導電性部材11が絶縁性部材12に
囲まれて支持基体が形成された場合の薄膜磁気ヘッドの
再生効率に近づけることが可能である。
【0094】なお、第1から第6の実施の形態による薄
膜磁気ヘッドにおいて、その磁気抵抗効果層15や導電
層81の磁気記録媒体14側の面上に、保護層を形成し
ておけば、磁気抵抗効果層15を破損や酸化等から保護
することができる。保護層の材料としては、例えばDL
C(ダイアモンド状カーボン)、TiN、CrN、B
N、CNまたはta−C(Tetrahedral A
morphous Carbon)から選択された材料
を用いることができる。この場合も本発明の薄膜磁気ヘ
ッドの効果は損なわれるものではない。
【0095】(第7の実施の形態)図26から図29
は、本発明の第7の実施の形態に係る磁気再生装置を説
明するための概要図である。
【0096】図26に示すように、少なくとも一枚の磁
気記録媒体261がスピンドル262上に支持され、ス
ピンドルモータ263によって回転する。また、少なく
とも一つの本発明による薄膜磁気ヘッド264がサスペ
ンション265を介してアクチュエータアーム266に
取り付けられ、さらに、アクチュエータアーム266は
アクチュエータ267に取り付けられる。
【0097】このため、薄膜磁気ヘッド264は、アク
チュエータ267が動作することによって移動できる。
薄膜磁気ヘッド264は磁気記録媒体261面に対向し
て配置され、磁気記録媒体261の回転、及び薄膜磁気
ヘッド264の磁気記録媒体261の半径方向の移動に
よって、磁気記録媒体261のほぼ全面に対して信号の
読み書きが可能となる。
【0098】磁気記録媒体261の回転の制御、薄膜磁
気ヘッド264の位置制御及び記録再生信号の制御等は
制御回路268で行われる。
【0099】薄膜磁気ヘッド264としては、図21
(a)の構成の薄膜磁気ヘッドを用い、磁気記録媒体2
61としては、図27に示すように、記録された磁化の
方向が磁気記録媒体の回転方向とほぼ平行である磁気記
録媒体271(面内長手記録媒体)を用いることによ
り、面内長手記録媒体を用いた再生性能良好な磁気再生
装置を実現することができる。
【0100】また、薄膜磁気ヘッド264として、図2
1(b)の構成の薄膜磁気ヘッドを用い、図28に示す
ように、記録された磁化の方向が磁気記録媒体の半径方
向とほぼ平行である磁気記録媒体281(面内横手記録
媒体)を用いることにより、面内横手記録媒体を用いた
再生性能良好な磁気再生装置を実現することができる。
【0101】さらに、薄膜磁気ヘッド264として、図
21(a)の構成の薄膜磁気ヘッドを用い、図29に示
すように、記録された磁化の方向が磁気記録媒体面に対
してほぼ垂直方向である磁気記録媒体291(垂直記録
媒体)を用いることにより、垂直記録媒体を用いた再生
性能良好な磁気再生装置を実現することができる。
【0102】以上のように、本実施の形態によれば、面
内長手記録媒体、面内横手記録媒体または垂直記録媒体
のうちのどのような磁気記録媒体に対しても、再生性能
が優れた磁気再生装置を実現することができる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の薄膜磁気
ヘッドは、磁気抵抗効果層が磁気記録媒体と直接対向す
るので、従来のシールド型薄膜磁気ヘッドの場合よりも
磁気抵抗効果層に誘導される磁束量を大きくすることが
でき、再生効率が向上する。
【0104】また、本発明の薄膜磁気ヘッドは、センス
電流を磁気抵抗効果層の膜厚方向に流すことが容易であ
るため、抵抗変化率が大きいCPP型GMR層やTMR
層を用いることができる。
【0105】さらに、本発明の磁気再生装置は、従来の
シールド型薄膜磁気ヘッドを用いた磁気再生装置よりも
優れた再生性能を発揮することができる。
【0106】また、本発明の磁気再生装置は、面内長手
記録媒体、面内横手記録媒体または垂直記録媒体のうち
のどのような磁気記録媒体に対しても、優れた再生性能
を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの構造を示す正面概略図
【図2】 本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの構造を示す断面概略図
【図3】 本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッド(a)と従来の薄膜磁気ヘッド(b)における磁気
記録媒体から発生した磁束の流れを示す図(磁束線図)
【図4】 従来のシールド型薄膜磁気ヘッド構造を示す
断面概略図
【図5】 本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの磁気抵抗効果層の構造を示す断面概略図
【図6】 本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの他の磁気抵抗効果層の構造を示す断面概略図
【図7】 本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの変形例を示す断面概略図
【図8】 本発明の第2の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの構造を示す正面概略図
【図9】 本発明の第2の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの構造を示す断面概略図
【図10】 本発明の第2の実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドの構造を示す他の断面概略図
【図11】 本発明の第3の実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドの構造を示す正面概略図
【図12】 本発明の第3の実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドの構造を示す断面概略図
【図13】 本発明の第3の実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドの構造を示す他の断面概略図
【図14】 本発明の第3の実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドの構造を示す断面拡大図
【図15】 本発明の第3の実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドの変形例を示す断面拡大図
【図16】 本発明の第3の実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドの変形例を示す断面拡大図
【図17】 本発明の第4の実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドの構造を示す正面概略図
【図18】 本発明の第4の実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドの構造を示す断面概略図
【図19】 本発明の第4の実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドの構造を示す断面拡大図
【図20】 本発明の第4の実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドの構造を示す他の断面概略図
【図21】 本発明の第5の実施の形態を説明するため
の薄膜磁気ヘッドの磁気抵抗効果層の正面概略図
【図22】 本発明の第6の実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドの構造を示す正面概略図
【図23】 本発明の第6の実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドの構造を示す断面概略図
【図24】 本発明の第6の実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドの構造を示す他の断面概略図
【図25】 本発明の第6の実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドの効果を説明するための、磁気記録媒体から発生
した磁束の流れを示す図(磁束線図)
【図26】 本発明の第7の実施の形態に係る磁気再生
装置の概略構成図
【図27】 本発明の第7の実施の形態における磁気記
録媒体を示す模式図
【図28】 本発明の第7の実施の形態における他の磁
気記録媒体を示す模式図
【図29】 本発明の第7の実施の形態における他の磁
気記録媒体を示す模式図
【図30】 従来の薄膜磁気ヘッドの構造を示す斜視概
略図
【図31】 従来の薄膜磁気ヘッドの構造を示す正面概
略図
【符号の説明】 11 導電性部材 12 絶縁性部材 13 支持基体 14 磁気記録媒体 15 磁気抵抗効果層 31 記録された磁化領域 32 シールド層 51 反強磁性層 52 固定磁性層 53 非磁性導電層 54 フリー磁性層 61 反強磁性層 62 固定磁性層 63 トンネル絶縁層 64 フリー磁性層 81 導電層 82 絶縁層 171 バイアス層 221 高抵抗軟質磁性部材 261 磁気記録媒体 262 スピンドル 263 スピンドルモータ 264 薄膜磁気ヘッド 265 サスペンション 266 アクチュエータアーム 267 アクチュエータ 268 制御回路 271 磁気記録媒体(面内長手記録媒体) 281 磁気記録媒体(面内横手記録媒体) 291 磁気記録媒体(垂直記録媒体) 301 下部シールド層 302 下部ギャップ絶縁層 303 磁気抵抗効果層 304 バイアス層 305 導電層 306 上部ギャップ絶縁層 307 上部シールド層 308 再生用磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド部 310 記録用誘導型薄膜磁気ヘッド部 311 記録ギャップ層 312 上部磁極 313 巻線コイル 314 反強磁性層 315 固定磁性層 316 非磁性導電層 317 フリー磁性層 318 GMR層 319 上下シールド間隔
フロントページの続き Fターム(参考) 2G017 AA01 AB07 AD55 AD65 5D034 BA03 BA04 BA05 BA08 BA17 BA19 CA08

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗効果層を有する薄膜磁気ヘッド
    であって、 絶縁性部材、及び周囲を前記絶縁性部材によって囲まれ
    た導電性部材からなる支持基体を備え、 前記磁気抵抗効果層は、前記支持基体の前記導電性部材
    が表出する一面上で、薄膜磁気ヘッドの磁気記録媒体側
    の面に形成されていることを特徴とする薄膜磁気ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 磁気抵抗効果層を有する薄膜磁気ヘッド
    であって、 高抵抗軟質磁性部材、及び周囲を前記高抵抗軟質磁性部
    材によって囲まれた導電性部材からなる支持基体を備
    え、 前記磁気抵抗効果層は、前記支持基体の前記導電性部材
    が表出する一面上で、薄膜磁気ヘッドの磁気記録媒体側
    の面に形成されていることを特徴とする薄膜磁気ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記磁気抵抗効果層は、少なくとも反強
    磁性層、固定磁性層、非磁性導電層、及びフリー磁性層
    で構成されたことを特徴とする請求項1または2記載の
    薄膜磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記磁気抵抗効果層は、少なくとも反強
    磁性層、固定磁性層、トンネル絶縁層、及びフリー磁性
    層で構成されたことを特徴とする請求項1または2記載
    の薄膜磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記反強磁性層は、前記支持基体側に形
    成されていることを特徴とする請求項3または4記載の
    薄膜磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記フリー磁性層と前記導電性部材間に
    再生電流を流すことを特徴とする請求項5記載の薄膜磁
    気ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記フリー磁性層の少なくとも一部に接
    する導電層が形成されていることを特徴とする請求項6
    記載の薄膜磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記導電層と前記磁気抵抗効果層の少な
    くとも一部との間に、絶縁層が形成されていることを特
    徴とする請求項7記載の薄膜磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記固定磁性層の磁化方向が、磁気記録
    媒体の移動方向と略平行になるように構成したことを特
    徴とする請求項3または4記載の薄膜磁気ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記固定磁性層の磁化方向が、前記磁
    気抵抗効果層の膜面に平行で、かつ、前記磁気記録媒体
    の移動方向と略直交するように構成したことを特徴とす
    る請求項3または4記載の薄膜磁気ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記磁気抵抗効果層にバイアス磁界を
    印加するために、一対のバイアス層を設けたことを特徴
    とする請求項3または4記載の薄膜磁気ヘッド。
  12. 【請求項12】 前記支持基体の前記磁気抵抗効果層が
    形成された面上に、前記磁気抵抗効果層を覆う保護層を
    設けることを特徴とする請求項1から11のいずれか一
    項記載の薄膜磁気ヘッド。
  13. 【請求項13】 絶縁性部材、及び周囲を前記絶縁性部
    材によって囲まれた導電性部材からなる支持基体と、前
    記支持基体の前記導電性部材が表出する一面上で、磁気
    記録媒体側の面に形成された磁気抵抗効果層とを有する
    薄膜磁気ヘッドと、 回転可能に支持された磁気記録媒体と、 前記薄膜磁気ヘッドが前記磁気記録媒体と対向するよう
    に支持する支持部材と、 前記磁気記録媒体を回転する手段と、 前記支持部材に結合され、前記薄膜磁気ヘッドを前記磁
    気記録媒体の膜面に沿って移動させる手段と、 前記薄膜磁気ヘッド、前記回転手段及び前記移動手段と
    電気的に結合され、前記薄膜磁気ヘッドと信号を交換
    し、前記磁気記録媒体の回転を制御し、前記薄膜磁気ヘ
    ッドの移動を制御する処理手段とを備えたことを特徴と
    する磁気再生装置。
  14. 【請求項14】 高抵抗軟質磁性部材、及び周囲を前記
    高抵抗軟質磁性部材によって囲まれた導電性部材からな
    る支持基体と、前記支持基体の前記導電性部材が表出す
    る一面上で、磁気記録媒体側の面に形成された磁気抵抗
    効果層とを有する薄膜磁気ヘッドと、 回転可能に支持された磁気記録媒体と、 前記薄膜磁気ヘッドが前記磁気記録媒体と対向するよう
    に支持する支持部材と、 前記磁気記録媒体を回転する手段と、 前記支持部材に結合され、前記薄膜磁気ヘッドを前記磁
    気記録媒体の膜面に沿って移動させる手段と、 前記薄膜磁気ヘッド、前記回転手段及び前記移動手段と
    電気的に結合され、前記薄膜磁気ヘッドと信号を交換
    し、前記磁気記録媒体の回転を制御し、前記薄膜磁気ヘ
    ッドの移動を制御する処理手段とを備えたことを特徴と
    する磁気再生装置。
  15. 【請求項15】 前記薄膜磁気ヘッドの前記磁気抵抗効
    果層は、少なくとも反強磁性層、固定磁性層、非磁性導
    電層、及びフリー磁性層で構成されたことを特徴とする
    請求項13または14記載の磁気再生装置。
  16. 【請求項16】 前記薄膜磁気ヘッドの前記磁気抵抗効
    果層は、少なくとも反強磁性層、固定磁性層、トンネル
    絶縁層、及びフリー磁性層で構成されたことを特徴とす
    る請求項13または14記載の磁気再生装置。
  17. 【請求項17】 前記薄膜磁気ヘッドの前記反強磁性層
    は、前記支持基体側に形成されていることを特徴とする
    請求項15または16記載の磁気再生装置。
  18. 【請求項18】 前記薄膜磁気ヘッドの前記フリー磁性
    層と前記導電性部材間に再生電流を流すことを特徴とす
    る請求項17記載の磁気再生装置。
  19. 【請求項19】 前記薄膜磁気ヘッドの前記フリー磁性
    層の少なくとも一部に接する導電層が形成されているこ
    とを特徴とする請求項18記載の磁気再生装置。
  20. 【請求項20】 前記薄膜磁気ヘッドの前記導電層と前
    記磁気抵抗効果層の少なくとも一部との間に、絶縁層が
    形成されていることを特徴とする請求項19記載の磁気
    再生装置。
  21. 【請求項21】 前記薄膜磁気ヘッドの前記固定磁性層
    の磁化方向が、前記磁気記録媒体の移動方向と略平行に
    なるように構成したことを特徴とする請求項15または
    16記載の磁気再生装置。
  22. 【請求項22】 前記薄膜磁気ヘッドの前記固定磁性層
    の磁化方向が、前記磁気抵抗効果層の膜面に平行で、か
    つ、前記磁気記録媒体の移動方向と略直交するように構
    成したことを特徴とする請求項15または16記載の磁
    気再生装置。
  23. 【請求項23】 前記薄膜磁気ヘッドの前記磁気抵抗効
    果層にバイアス磁界を印加するために、一対のバイアス
    層を設けたことを特徴とする請求項15または16記載
    の磁気再生装置。
  24. 【請求項24】 前記薄膜磁気ヘッドの前記支持基体の
    前記磁気抵抗効果層が形成された面上に、前記磁気抵抗
    効果層を覆う保護層を設けたことを特徴とする請求項1
    3から23のいずれか一項に記載の磁気再生装置。
  25. 【請求項25】 前記磁気記録媒体の記録された磁化の
    方向が、前記磁気記録媒体の回転方向と略平行になる構
    成であることを特徴とする請求項21記載の磁気再生装
    置。
  26. 【請求項26】 前記磁気記録媒体の記録された磁化の
    方向が、前記磁気記録媒体面に対して略直交する構成で
    あることを特徴とする請求項21記載の磁気再生装置。
  27. 【請求項27】 前記磁気記録媒体の記録された磁化の
    方向が、前記磁気記録媒体の半径方向と略平行になる構
    成であることを特徴とする請求項22記載の磁気再生装
    置。
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