JP2003019828A - 回転式プリンタ、熱発色型ラベルプリンタ、記録媒体、光円盤記録媒体及びその製造方法、熱発色型ラベルシール、回転式ラベルスキャナ、複合型メディアデバイス、情報処理装置、デジタル音響映像装置、ホームマルチメディア情報処理装置、情報処理方法、ソフトウェア - Google Patents

回転式プリンタ、熱発色型ラベルプリンタ、記録媒体、光円盤記録媒体及びその製造方法、熱発色型ラベルシール、回転式ラベルスキャナ、複合型メディアデバイス、情報処理装置、デジタル音響映像装置、ホームマルチメディア情報処理装置、情報処理方法、ソフトウェア

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JP2003019828A
JP2003019828A JP2001187356A JP2001187356A JP2003019828A JP 2003019828 A JP2003019828 A JP 2003019828A JP 2001187356 A JP2001187356 A JP 2001187356A JP 2001187356 A JP2001187356 A JP 2001187356A JP 2003019828 A JP2003019828 A JP 2003019828A
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Koyu Cho
宏勇 張
Takeshi Cho
毅 張
Yasuharu Sai
保春 崔
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、円回転運動を利用した回転式プリ
ンタ及びラベルスキャナ及び複合型メディアデバイス、
また、それを内蔵した情報処理装置及びデジタル音響映
像装置、また、それに関わる情報処理方法及びソフトウ
ェア、また、ラベル印刷に好適な光円盤記録媒体及び熱
発色型ラベルシールを提供することを目的とする。 【解決手段】 ラベル印刷機構は、円盤記録媒体570
を搬送する円盤搬送系594と、円盤回転系595と、
半径方向に配置されたカラーヘッド585、インクカー
トリッジ586と、ヘッド回復系598と、ヘッドスキ
ャン系596とから構成されている。情報記録機構は、
共通の円盤搬送系594と、共通の円盤回転系595
と、ディスク半径に沿ってスキャンするピックアップ5
84から構成されている。ピックアップ584は、レー
ザビーム582を形成するレンズ系583と、ピックア
ップスキャン系597を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷ヘッドと印刷
対象物間の相対的円回転運動を利用した回転式プリン
タ、及び光円盤記録媒体のラベル印刷に好適な熱発色型
プリンタ、及び光円盤記録媒体の回転運動を利用したラ
ベルスキャナに関する。
【0002】また、本発明は、カラー熱発色ラベルを備
えたライトワンス型及びリライタブル型光円盤記録媒体
及びその製造方法、及び記録媒体のラベル印刷に好適な
熱発色ラベルシールに関する。
【0003】また、本発明は、ラベル印刷又は/及びラ
ベル読み取り機能を備えた複合型メディアデバイス、及
びそれを内蔵した情報処理装置、デジタル音響映像装置
及びホームマルチメディア情報処理装置に関する。
【0004】更に、本発明は、データ情報を再生記録す
る機能及びラベル情報を読み取る機能を内蔵した複合型
メディアデバイスを用いることにより、物理光ディスク
のラベルイメージ情報をビジュアルラベルアイコンと、
データ及びラベル情報を一体化した仮想光ディスクと、
ビジュアルデータベースとに利用する情報処理方法及び
そのソフトウェアに関する。
【0005】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ(PC)とインタ
ーネットの普及により、大容量のマルチメディア情報を
記録する光円盤記録媒体(以下、光ディスクとも記す)
が飛躍的に普及してきた。現在CD−ROM、CD−
R、CD−RW、DVD−RAM等の様々な光円盤記録
媒体が日常的に使われている。
【0006】以下、光円盤記録媒体の分類、物理的特徴
とラベル印刷に関する基本仕様を述べる。代表的な読み
出し専用の光円盤記録媒体としてCD−ROM、DVD
−ROM等が挙げられ、代表的な一回だけ書き込み可能
な光円盤記録媒体(以下、ライトワンス光ディスクと記
す)として、CD−R、DVD−R等が挙げられ、代表
的な何度でも書き込み可能な光円盤記録媒体(以下、リ
ライタブル光ディスクと記する)として、CD−RW、
DVD−RWとDVD−RAM等が挙げられる。これら
の光円盤記録媒体の物理的サイズが国際標準によって定
められている。現在、最も普及した光円盤記録媒体は、
外円直径120mm、厚さ1.2mm、ポリカーボネッ
ト等の透明樹脂で作られているものである。
【0007】以上のような光円盤記録媒体は、光ディス
ク駆動装置又は光ディスクドライブと呼ばれる周辺デバ
イスにより、記録情報の読み出し(再生)と書き込み
(記録)が行われる。ライトワンスとリライタブル光デ
ィスクの場合、データの読み出しは勿論、光ディスクへ
のデータ書き込みも可能である。このため、ユーザがデ
ータをCDやDVD等の光円盤記録媒体の記録面に保存
し、プリンタで作成したラベルシールをラベル面に貼り
付けることにより、オリジナルな音楽アルバム、画像ア
ルバムと映画アルバム等を作成する。
【0008】プリンタは、情報処理装置より文字及びイ
メージ情報を出力する周辺機器であり、印字原理により
インクジェット型、昇華型熱転写型、マイクロドライ熱
転写型及び熱発色型に分類されている。
【0009】図1は従来の直交型インクジェットプリン
タの基本構成図である。印刷対象物10が紙送り機構1
3によって、紙フィーダーからY軸に沿って少しずつ手
前に搬送される。印刷ヘッド11がY軸と直交したX軸に
沿って往復的に直線運動しながら、ドットアレイ12が
所定タイミングでインク粒子を印刷対象物10の表面に
噴射する。即ち、従来のインクジェットプリンタ、又は
サーマルヘッドプリンタは、印刷対象物のY方向におけ
る直線運動と印刷ヘッド11のX方向における往復直線
運動の組合せを利用して2次元平面印刷を実現した直交
描画型プリンタである。
【0010】一方、情報処理装置にイメージ情報を入力
する周辺機器として、イメージスキャナが幅広く応用さ
れている。イメージスキャナは、光電変換イメージセン
サ及びその光学系の種類により密着型と縮小型に大別さ
れる。前者は、CIS(Contact Image S
ensor)型リニアセンサ、密着型光学系とRGB3
色LED光源等から構成され、後者は、CCD(Cha
rge Coupled Device)型リニアセン
サ、縮小光学系と白色冷陰極管ランプ光源等から構成さ
れている。このようなリニアセンサ系を備えたイメージ
スキャナは、光電変換素子からなる一次元センサ列と原
稿間の相対的直線運動を利用して、1ラインずつ画像を
読み取ることにより、原稿全体の2次元画像情報を入力
する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】先ず、光円盤記録媒体
のラベル印刷に関わる課題を説明する。これまで、音
楽、ゲーム、映画等の分野で、CD−ROM、VCD−
ROM、DVD−ROM等の光円盤記録媒体が主に市販
ソフトウェアの記録媒体として使われていた。従って、
ユーザが市販ソフトのラベル面に自作イメージを印刷す
る必要はほとんどなかった。しかし、近年、CD−Rと
DVD−R等のライトワンス型又はCD−RW、DVD
−RW等のリライタブル型の光円盤記録媒体を用いて、
ユーザ自身がオリジナルCD音楽アルバム、CD写真ア
ルバムとDVD映画アルバム等が作れるようになったた
め、光円盤記録媒体にラベル印刷するニーズが益々高ま
っている。しかし、この新しいニーズに十分に応えられ
る周辺機器はまだ誕生していない。
【0012】従来の直交描画型プリンタは、定形サイズ
(即ち、長方形且つ薄型)の紙類印刷向けの直線運動系
を有する直交型プリンタであるため、印刷対象物の搬送
系も印刷方式も光円盤記録媒体のラベル印刷に対応でき
ない。仮に、従来の直交描画型プリンタを用いて光円盤
記録媒体に直接にラベル印刷すると、搬送機構等の大幅
改造が必要である上、操作性が非常に悪い。その上、ヘ
ッドの無駄な運動が多く効率が良くない。従って、商品
としての実用性が疑問視されている。
【0013】また、このような直線運動系を有するプリ
ンタは、光円盤記録媒体のような円形有効印字領域にイ
メージを作成する場合、印刷ヘッドの無駄な機械運動が
多く印字効率が悪い。従って、光円盤記録媒体のラベル
印刷の高速化と高品質化が困難である。更に、市販のパ
ーソナルプリンタは、各種サイズの用紙に対応できるよ
うに設計されており、紙送り機構が複雑で、印刷ヘッド
の移動範囲が広い。このため、ラベルプリンタの小型化
と軽量化が困難なので、コンピュータやデジタル音響映
像装置のような光円盤記録媒体を扱う情報処理機器に内
蔵することができない。
【0014】一方、光円盤記録媒体のラベル印刷をより
簡単且つ快適に行うために、光円盤記録媒体自身を改良
しラベル印刷のニーズに対応しやすくする必要がある。
特にインクフリー及びドナーフリーでラベル印刷を行う
ことが望ましい。
【0015】次に、光円盤記録媒体のラベル情報の読み
取り及びその有効利用に関わる課題を説明する。近年、
コンピュータとインターネットの普及により、法人は勿
論、個人が取り扱う情報量は急激に増加している。その
結果、個人所有の光円盤記録媒体の種類と枚数と共に急
増している。例えば、個人所有の音楽CD、ゲームC
D、映画DVD等が数百枚に上るケースも出てくる。こ
の場合、在庫の光円盤記録媒体を如何に有効に管理し効
率よく利用するのが課題である。このため、物理光ディ
スクの記録情報を圧縮し、ハードディスクに設けた専用
フォルダに保存する手法、いわゆる仮想光ディスクが提
案されている。
【0016】ところで、仮想ディスクのフォルダに物理
光ディスクのラベル情報を入力し反映させる発想も周辺
機器もなかった。このため、普段よく使っている光ディ
スクに対しても、ユーザが仮想光ディスクの文字名前だ
けを見ても中身がわからないケースもある。特に、音
楽、映画、ゲームとデータ等のジャンルの異なる仮想光
ディスクが存在している場合、より識別しにくくなる。
【0017】今後、ラベル情報を入力する周辺装置が普
及すれば、物理光ディスクのラベル情報の利用分野が更
に広がると本願発明者が予想している。例えば、セキュ
リティ管理、データベース、E−ビジネス、ネット販
売、情報サービス、教育等の応用分野である。
【0018】次に、光円盤記録媒体駆動装置(以下、光
ディスクドライブとも呼ぶ)と情報処理装置のハードウ
ェア環境に関わる課題を説明する。これまで、光ディス
クドライブは、情報再生と情報記録の周辺装置として取
り扱われてきた。以上説明した新しいニーズにより、今
後ラベル印刷機能又はラベルイメージ読み取り機能を内
蔵する複合型光ディスクドライブ(以下、複合型メディ
アデバイスとも記す)が市場に投入されると本願発明者
が予想している。これまで、デスクトップPCやノート
PC等の情報処理装置又は情報端末に光記録媒体駆動装
置が内蔵されているが、ラベル印刷やラベル情報読み取
りに必要な周辺機器が内蔵されていない。このため、オ
リジナル光ディスクや仮想光ディスクを作成する際、非
常に不便である。これは、大量情報のやり取りが日常に
行われている情報社会において、解決しなくてはならな
い課題である。
【0019】本発明は、光円盤記録媒体に簡単且つ確実
にラベル印刷することを可能とした新型周辺機器を提供
し、具体的には、円盤記録媒体のラベル印刷に好適な小
型・高品位の回転式プリンタ、及び熱発色ラベル面を備
えた光円盤記録媒体に好適なインク顔料フリーのコンパ
クトな熱発色型ラベルプリンタを提供することを目的と
する。
【0020】また、本発明は、出力周辺機器のみなら
ず、簡単且つ快適、安価なラベル印刷を可能にした新型
光円盤記録媒体を提供し、具体的には、カラー熱発色ラ
ベル面を備えたライトワンス型及びリライタブル型光円
盤記録媒体及びその製造方法、及び記録媒体に好適な熱
発色ラベルシールを提供することを目的とする。
【0021】また、本発明は、光円盤記録媒体のラベル
情報を簡単且つ確実に読み取って情報処理装置に入力す
ることを可能とした新型周辺機器を提供し、具体的に
は、光円盤記録媒体の回転運動を利用してラベル面の2
次元画像情報を読み取る小型・高性能のラベルスキャナ
を提供することを目的とする。
【0022】また、本発明は、円盤記録媒体の記録情報
とラベル情報からなるダブル情報をほぼ同時に入出力す
ることを可能とした新型周辺機器を提供し、具体的に
は、ラベル印刷機能又は/及びラベル情報の読み取り機
能を備えた複合型メディアデバイスを提供することを目
的とする。
【0023】また、本発明は、大容量記録媒体に関わる
情報処理がより効率且つ快適的に行われる優れたハード
/ソフトウェア環境を提供し、具体的には、ラベルプリ
ンタ及びラベルスキャナ及び複合型メディアデバイスの
いずれか又はその組合せを内蔵した情報処理装置、及び
情報処理機能を備えたデジタル音響映像装置、及びホー
ムマルチメディア情報処理装置を提供することを目的と
する。
【0024】更に、本発明は、物理光ディスクのラベル
イメージ情報をビジュアル・ラベルアイコン、及び仮想
光ディスク、及びビジュアルデータベース、及び各種店
舗又はオンラインサービスに利用することを可能とした
情報処理方法及びそのソフトウェアを提供することを目
的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1に
記載したように、複数の印字ドットからなるドットアレ
イと、前記ドットアレ1を備えた印刷ヘッドと、前記印
刷ヘッド及び印刷対象物の少なくとも一方を回転させる
描画機構を有することを特徴とする回転式プリンタによ
って達成される。
【0026】また、請求項2に記載したように、請求項
1に記載の発明において、前記印刷ヘッドは、半径方向
にライン状に配列された複数の印字ドットからなるシン
グル又はマルチドットアレイから構成されており、前記
印刷対象物の円心を軸とした回転運動及び前記印刷ヘッ
ドの半径方向における直線運動の組合せを利用して2次
元描画を実施することを特徴とする。
【0027】また、請求項3に記載したように、請求項
1に記載の発明において、前記印刷ヘッドは、半径方向
にライン状に配列された複数の印字ドットからなるシン
グル又はマルチドットアレイから構成されており、前記
印刷対象物は機械運動せず、前記印刷ヘッドは円心を軸
とした回転運動及び半径方向における直線運動の組合せ
を利用して2次元描画を実施することを特徴とする。
【0028】また、請求項4に記載したように、請求項
1乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、前記
印刷ヘッドは、半径方向にライン状に配列された複数の
印字ドットからなるシングル又はマルチドットアレイか
ら構成されており、前記ドットアレイの長さは、有効印
字領域幅R−rと同様かそれ以上であることを特徴
とする。
【0029】また、請求項5に記載したように、請求項
1乃至請求項3のいずれかに記載の発明において、前記
印刷ヘッドは、2次元扇状領域に配列された2次元印字
ドットからなるシングル又はマルチ扇状ドットアレイか
ら構成されており、その長さは有効印字領域幅R−r
と同様かそれ以上であり、その展開角度αは1〜36
0°の範囲内にあることを特徴とする。
【0030】また、請求項6に記載したように、請求項
5に記載の発明において、前記扇状ドットアレイのドッ
ト配列方式として、極座標系における千鳥パターン配列
が採用されたことを特徴とする。
【0031】また、請求項7に記載したように、請求項
1乃至請求項6のいずれかに記載の発明において、前記
印刷ヘッドは、多色のインクノズルアレイ及び前記イン
クノズルアレイにインク顔料を供給する交換型インクカ
ートリッジとを有することを特徴とする。
【0032】また、請求項8に記載したように、請求項
1乃至請求項6のいずれかに記載の発明において、前記
印刷ヘッドは、発熱体アレイを用いて、印刷対象物又は
顔料ソースに熱を与えることにより、前記印刷対象物に
色素を定着させてイメージ情報を記録することを特徴と
する。
【0033】また、請求項9に記載したように、請求項
1乃至請求項8のいずれかに記載の発明において、印刷
ヘッド又は印刷対象物の回転運動の制御方式において、
線速度一定(CLV)方式又は角速度一定(CAV)方
式が用いられることを特徴とする。
【0034】また、請求項10に記載したように、請求
項1乃至請求項8のいずれかに記載の発明において、2
次元描画ドット軌跡は、極座標系における同心印字円の
集合体から構成されていることを特徴とする。
【0035】また、請求項11に記載したように、請求
項1乃至請求項8のいずれかに記載の発明において、前
記極座標系における同心印字円の集合体において、内周
印字円より外周印字円の描画ドット数が多いことを特徴
とする。
【0036】更に、請求項12に記載したように、請求
項1乃至請求項8のいずれかに記載の発明において、印
字データを直交座標系から極座標系にフォーマット変換
して印刷を実施することを特徴とする。
【0037】上記目的は、請求項13に記載したよう
に、デジタル情報を保存する記録媒体において、記録物
理層を備えた情報記録面とマルチレイヤからなるカラー
熱発色層を備えた印刷ラベルとを有することを特徴とす
る記録媒体によって達成される。
【0038】上記目的は、請求項14に記載したよう
に、デジタル情報を記録する光円盤記録媒体において、
記録物理層を備えた情報記録面とマルチレイヤからなる
カラー熱発色層を備えたラベル印刷面とを有することを
特徴とする光円盤記録媒体によって達成される。
【0039】上記目的は、請求項15に記載したよう
に、光円盤記録媒体の製造工程において、樹脂円盤を成
形する円盤成形工程群と、前記樹脂円盤の上に情報記録
層を形成する工程を含む記録面工程群と、マルチレイヤ
からなるカラー熱発色層を形成する工程を含むラベル面
工程群とを有することを特徴とする光円盤記録媒体の製
造方法によって達成される。
【0040】上記目的は、請求項16に記載したよう
に、光円盤記録媒体の製造工程において、前記樹脂円盤
の上に情報記録層を形成する工程を含む記録面工程群
と、ラベル支持体の上にマルチレイヤからなるカラー熱
発色層を形成する工程を含むラベル面工程群と、前記情
報記録層を備えた前記樹脂円盤と前記熱発色層を備えた
前記ラベル支持体とを一体化させる工程を含む貼合工程
群とを有することを特徴とする光円盤記録媒体の製造方
法によって達成される。
【0041】上記目的は、請求項17に記載したよう
に、シール基紙と、前記シール基紙の上に接着剤層を介
して形成されたラベル支持体と、マルチレイヤからなる
カラー熱発色層と、前記カラー熱発色層を保護する表面
保護層とを有することを特徴とする熱発色型ラベルシー
ルによって達成される。
【0042】また、請求項18に記載したように、請求
項15に記載の発明において、前記カラー熱発色層をサ
ーマルプリンタで熱発色処理した後、前記シール基紙よ
り前記接着剤層を備えたラベル支持体を分離し記録媒体
のラベル面に貼り付けることを特徴とする。
【0043】また、請求項19に記載したように、請求
項17に記載の発明において、前記シール基紙より前記
接着剤層を備えたラベル支持体を分離し前記記録媒体の
ラベル面に貼り付けた後、前記カラー熱発色層をサーマ
ルプリンタで熱発色処理することを特徴とする。
【0044】更に、請求項20に記載したように、請求
項17に記載の発明において、前記シール基紙は、中央
ホールを備えた円形物体であり、その直径は貼付け対象
となる円盤記録媒体とほぼ同様であることを特徴とす
る。
【0045】上記目的は、請求項21に記載したよう
に、複数の電熱変換素子からなる発熱体アレイと、前記
発熱体アレイを備えたサーマルヘッドと、記録媒体のカ
ラー熱発色層からなるラベル印字領域に対して二次元描
画を行い熱発色処理を実施する機構と、前記熱発色処理
後、更に前記ラベル印字領域に対して光安定化処理を実
施する機構とを有することを特徴とする熱発色型ラベル
プリンタによって達成される。
【0046】また、請求項22に記載したように、請求
項21に記載の発明において、前記熱発色型ラベルプリ
ンタにおいて、前記サーマルヘッドは、前記多層熱発色
層からなる有効印字領域を1次元的にカバー可能な長尺
リニア発熱体アレイから構成されており、前記2次元描
画は、前記長尺リニア発熱体アレイに対しての一次元電
子スキャン(ES)及び極座標のθ方向又は直交座標一
方向(X又はY)における一次元機械スキャン(MS)
との組合せにより実施されることを特徴とする。
【0047】また、請求項23に記載したように、請求
項21に記載の発明において、前記サーマルヘッドは、
前記多層熱発色層からなる有効印字領域全体をカバー可
能な円形又は矩形の2次元発熱体アレイから構成されて
おり、前記2次元描画は、前記2次元発熱体アレイに対
しての極座標又は直交座標における二次元電子スキャン
(ES)のみにより実施されることを特徴とする。
【0048】上記目的は、請求項24に記載したよう
に、光円盤記録媒体のラベル面サイドに設置されてラベ
ル面の二次元画像情報を読み取るイメージセンサを含む
光電変換機構と、前記光円盤記録媒体及び光電変換機構
の少なくとも一方を回転させるスキャン機構とを有する
ことを特徴とする回転式ラベルスキャナによって達成さ
れる。
【0049】上記目的は、請求項25に記載したよう
に、情報記録面及びラベル面を備えた光円盤記録媒体を
駆動する光円盤記録媒体駆動装置において、前記情報記
録面に関わる再生又は/及び記録機能を実施する機構
と、前記ラベル面に関わるイメージ印刷機能を実施する
機構とを同一装置内に複合したことを特徴とする複合型
メディアデバイスによって達成される。
【0050】また、請求項26に記載したように、請求
項25に記載の発明において、前記ラベル面サイドに設
置されたサーマルヘッドと光安定化処理光源とを含むラ
ベル印刷機構と、前記情報記録面サイドに設置されたピ
ックアップとそのスキャン機構を含む再生記録機構と、
前記情報記録面のサイドに設置された回転モータを含む
円盤回転機構とを有することを特徴とする。
【0051】また、請求項27に記載したように、請求
項25に記載の発明において、前記ラベル面サイドに設
置されたインクジェット式印刷ヘッドとそのスキャン機
構とを含むラベル印刷機構と、前記情報記録面サイドに
設置されたピックアップとそのスキャン機構を含む再生
記録機構と、前記情報記録面サイドに設置された回転モ
ータを含む円盤回転機構とを有することを特徴とする。
【0052】上記目的は、請求項28に記載したよう
に、光円盤記録媒体のラベル面サイドに設置されてラベ
ル面の二次元画像情報を読み取るイメージセンサを含む
光電変換機構と、前記光円盤記録媒体の情報記録面サイ
ドに設置されて記録情報を読み取るピックアップとその
スキャン機構を含む再生記録機構と、前記情報記録面サ
イドに設置されて前記光円盤記録媒体を回転させる機構
を含む共通機構とを有することを特徴とする複合型メデ
ィアデバイスによって達成される。
【0053】また、請求項29に記載したように、請求
項28に記載の発明において、前記光電変換機構は、前
記光円盤記録媒体のラベル面サイドにおいて、半径方向
にライン状に配列された、有効印字領域幅R−r
同様かそれ以上の長さを有する密着型リニアセンサと、
ロッドレンズアレイと、RGB3色のLEDからなる光
源とを有することを特徴とする。
【0054】また、請求項30に記載したように、請求
項28に記載の発明において、前記光電変換機構は、半
径方向に直線配列又は千鳥配列された複数のカラー画素
列からなるCCD型リニアセンサと、縮小光学レンズ系
と、冷陰極蛍光ランプからなる光源とを有することを特
徴とする。
【0055】また、請求項31に記載したように、請求
項28に記載の発明において、前記光電変換機構は、2
次元扇状領域に千鳥配列されたカラー画素アレイからな
るCCD型二次元センサと、縮小光学レンズ系と冷陰極
蛍光ランプからなる光源を有することを特徴とする。
【0056】また、請求項32に記載したように、請求
項28に記載の発明において、前記光電変換機構は、2
次元矩形又は円形領域に配列されたカラー画素アレイか
らなるCCD型二次元センサと、縮小光学レンズ系と冷
陰極蛍光ランプからなる光源を有することを特徴とす
る。
【0057】また、請求項33に記載したように、請求
項28に記載の発明において、前記イメージセンサを含
む光電変換機構により取り込んだラベル面のイメージ又
はコード情報を前記複合型メディアデバイス内部又は情
報処理装置内部に用意されたイメージ又はコード情報と
照合し、その照合の結果により前記複合メディアデバイ
スの処理ルーチンを決定する機能を有することを特徴と
する。
【0058】また、請求項34に記載したように、請求
項25乃至請求項33のいずれかに記載の発明におい
て、前記情報記録面における再生記録機能及び前記ラベ
ル面におけるイメージ印刷機能(又はイメージ読み取り
機能)を実施する機械系統、電子制御系統又はインター
フェイスの少なくとも一部が共有されることを特徴とす
る。
【0059】また、請求項35に記載したように、請求
項34に記載の発明において、前記再生記録機能及びイ
メージ印刷機能(又はイメージ読み取り機能)を実施す
る回転機構が共用されており、応用モードに応じて回転
方式及び回転速度を切り替えることを特徴とする。
【0060】更に、請求項36に記載したように、請求
項34に記載の発明において、デジタル情報を再生記録
するドライブ、イメージを印刷するラベルプリンタ及び
イメージ読み取るラベルスキャナは、一つの共有インタ
フェイスを介して情報処理装置と接続されることを特徴
とする。
【0061】上記目的は、請求項37に記載したよう
に、プログラム実行及びデータ演算を担うCPU、起動
プログラム等を記憶するROMと、実行プログラム及び
データを保存するRAMとそのコントローラと、データ
及び制御信号を伝送するローカルバスと、周辺機器と接
続するインターフェイス又は拡張拡張スロットとを有す
る情報処理装置において、光円盤記録媒体のラベル情報
を入力するイメージスキャナと、前記ラベル情報を出力
するラベルプリンタと、前記記録情報及びラベル情報を
取り扱う複合型メディアデバイスのいずれかを本体に内
蔵して、前記記録情報及びラベル情報からなるダブル情
報を処理利用することを特徴とする情報処理装置によっ
て達成される。
【0062】また、請求項38及び請求項39に記載し
たように、前記インターフェイス又は拡張スロットを介
して接続された請求項1乃至請求項12のいずれかに記
載の回転式プリンタ、又は請求項21乃至請求項23の
いずれかに記載の熱発色型ラベルプリンタを有すること
を特徴とする。
【0063】また、請求項40に記載したように、前記
インターフェイス又は拡張スロットを介して接続された
請求項24に記載の回転式ラベルスキャナを有すること
を特徴とする。
【0064】また、請求項41に記載したように、前記
インターフェイス又は拡張スロットを介して接続された
請求項25乃至請求項36のいずれかに記載の複合型メ
ディアデバイスを有することを特徴とする
【0065】また、上記目的は、請求項42に記載した
ように、記録情報及びラベル情報を備えた光円盤記録媒
体を取り扱うデジタル音響映像装置において、前記ラベ
ル情報を入力するイメージスキャナと、前記ラベル情報
を出力するラベルプリンタと、前記記録情報及びラベル
情報を取り扱う複合型メディアデバイスのいずれかを本
体に内蔵し、前記記録情報及びラベル情報からなるダブ
ル情報を処理利用することを特徴とするデジタル音響映
像装置によって達成される。
【0066】更に、上記目的は、請求項43に記載した
ように、記録情報及びラベル情報を備えた光円盤記録媒
体を取り扱うホームマルチメディア情報処理装置におい
て、前記ラベル情報を入力するイメージスキャナと、前
記ラベル情報を出力するラベルプリンタと、前記記録情
報及びラベル情報を取り扱う複合型メディアデバイスと
のいずれかを本体に内蔵し、前記記録情報及びラベル情
報からなるダブル情報を処理利用することを特徴とする
ホームマルチメディア情報処理装置によって達成され
る。
【0067】上記目的は、請求項44に記載したよう
に、記録情報及びラベル情報からなるダブル情報を備え
た物理光ディスクと、前記ラベル情報をイメージセンサ
で読み取る機能を備えた複合型メディアデバイスと、少
なくとも情報入出力、処理及び保存機能を備えた情報処
理装置と、前記複合型メディアデバイスと前記情報処理
装置とを接続するインターフェイスを有する情報処理シ
ステム(又は情報処理環境)において、前記インターフ
ェイスを介して前記物理光デスクの記録情報及びラベル
情報からなるダブル情報を前記複合型メディアデバイス
により前記情報処理装置に入力処理し利用することを特
徴とする情報処理方法によって達成される。
【0068】また、請求項45に記載したように、前記
イメージセンサにより取り込んだラベル面のイメージ又
はコード情報を前記複合型メディアデバイス内部又は情
報処理装置内部に用意したイメージ又はコード情報から
なるセキュリティキーと照合し、その照合結果に基づく
判定により前記複合メディアデバイスに関わる情報入出
力の実行可否を決定することを利用して、情報システム
のセキュリティ管理を行うことを特徴とする。
【0069】また、請求項46に記載したように、前記
インターフェイスを介して前記物理光ディスクの記録情
報及びラベル情報からなるダブル情報を前記複合型メデ
ィアデバイスにより前記情報処理装置に入力し、更に、
前記入力したラベルイメージ情報を処理し、フォルダ又
はデータファイルのビジュアルアイコンとして利用する
ことを特徴とする。
【0070】また、上記目的は、請求項47に記載した
ように、前記インターフェイスを介して前記物理光ディ
スクの記録情報及びラベル情報からなるダブル情報を前
記複合型メディアデバイスにより前記情報処理装置に入
力すること、また、前記入力した記録情報をデータ処理
し前記入力したラベルイメージ情報を画像処理するこ
と、また、ダブル情報を一体化したビジュアル仮想光デ
ィスク、及びその集合体によるビジュアル仮想ディスク
空間又はビジュアルデータベースを情報蓄積装置内にお
いて作成すること、更に、前記ビジュアル仮想ディスク
に対してを情報検索又はデータ再生を行うことを特徴と
する情報処理方法によって達成される。
【0071】また、請求項48に記載したように、前記
ビジュアル仮想光ディスクを含むデータベースを在庫管
理又は店頭サービス又はオンラインサービスに利用する
ことを特徴とする。
【0072】上記目的は、請求項49に記載したよう
に、物理光ディスクのラベル情報を入力するハード環境
及び入力条件を設定する機能と、前記ラベル情報をイメ
ージセンサにより情報処理装置に取り込む機能と、取り
込んだ画像データを所定フォーマットに変換し保存する
機能と、前記画像データを基づいてビジュアルアイコン
を作成し、所定フォルダ又はファイルに付ける機能と、
前記ビジュアルアイコンの集合体をラベルアイコンバー
又は上位フォルダの形で画面上に一括表示させる機能
と、前記ビジュアルアイコンの集合体より、所定アイコ
ンを選択し拡大表示する機能と、前記所定ビジュアルア
イコンの画像データを編集し再度保存する機能とを有す
ることを特徴とするソフトウェアによって達成される。
【0073】また、請求項50に記載したように、前記
ビジュアルラベルアイコンを物理ディスクの記録情報に
基づいて圧縮されたデータフォルダに付けることによ
り、ビジュアル仮想ディスクを作成することを特徴とす
る。
【0074】上記目的は、請求項51に記載したよう
に、請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の回転式
プリンタ又は請求項21乃至請求項23のいずれかに記
載の熱発色型ラベルプリンタを周辺機器として、情報処
理装置のオペレーティングシステム(OS)に登録し認
識させる周辺機器ドライバ機能を有するソフトウェアに
よって達成される。
【0075】また、上記目的は、請求項52に記載した
ように、請求項25乃至請求項36のいずれかに記載の
複合型メディアデバイスを情報処理装置に周辺機器とし
て、情報処理装置のオペレーティングシステム(OS)
に登録し認識させる周辺機器ドライバ機能を有するソフ
トウェアによって達成される。
【0076】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の具体的な実施形態を説明する。
【0077】〔第1の実施形態〕第1の実施形態は、印
刷対象物の円心を軸とした回転運動(即ち自転運動)及
び印刷ヘッドの半径方向における直線運動の組合せを利
用して2次元描画を行うことを特徴とする回転式プリン
タに関するものである。後述の実施形態と区別するため
に、以下、本実施形態で開示した印字方式を“物体回転
式”と称する。
【0078】本実施形態の構成を説明する前に、先ず本
発明に関する基本的原理を説明する。図2は、光円盤記
録媒体の形態とラベル印刷面の有効印字領域を説明する
図である。図2に示すように、光円盤記録媒体20のラ
ベル印刷面に最内周印字円24と最外周印字円25が設
けられており、二つの同心円に囲まれた有効印字領域2
1、又は幅R−rの同心円区画領域22が設けられ
ており、光円盤記録媒体の中央に直径15mmの中心固
定穴23が設けられている。有効印字領域21に印刷イ
メージ26がプリンタ等によって作成される。最内周印
字円24と最外周印字円25の直径サイズはデータ記録
面における最内トラック円と最外トラック円とほぼ同
じ、それぞれφ50mmとφ116mmである。従っ
て、有効印字領域の半径範囲:r<ρ<R、有効印
字領域幅:R−r、有効印字領域の面積:π(R
−r)。
【0079】図3は、本発明に関わるρ-θ極座標系と
X-Y直交座標系の定義と座標変換を説明する図面であ
る。図3を用いてρ-θ極座標系とX-Y直交座標系の変
換方法を説明する。X-Y座標系では、任意点P(x,
y)がx値とy値で決められ、極座標系では、任意点P
(ρ, θ)がρ値とθ値で決められる。ここで、ρは円心
からの半径であり、θはX軸に対する角度である。従来
の直交型プリンタでは、データ処理と描画がX-Y座標
系に基づいて行われるが、本発明の円回転プリンタで
は、データ処理と2次元描画がρ−θ座標系に基づいて
行われる。
【0080】X-Y座標系〜ρ−θ座標系の変換に次の
ような変換式(式1〜4)が用いられる。 ρ= x+y (式1) θ=arctan(y/x) (式2) x=ρcosθ (式3) y=ρsinθ (式4) このように、X-Y座標系を有するイメージ情報を極座
標系で表現しようとすると、予めデータの座標変換を行
う必要がある。
【0081】次に、ρ−θ極座標における描画軌跡を用
いて2次元イメージを表現する方法を説明する。半径ρ
を固定してP点を回転させると、その軌跡は半径ρを有
する円になる。ここで、同じ半径ρを有するポイント
(印字ドット)の集合体を描画軌跡30と定義する。図
3に示すように、任意点P1〜P4の描画軌跡30は半
径ρ1〜ρ4を有する4つの同心円である。このよう
に、2次元面内における複数の同心円からなる描画軌跡
を用いて任意の2次元平面イメージを表現することがで
きる。
【0082】図4は、第1の実施形態の物体回転式プリ
ンタの描画系統の基本構成図である。描画系統は、順時
計方向で回転運動する印刷対象物100及び半径方向
(ABC方向)に沿って直線運動する印刷ヘッド110
から構成されている。前述のように、半径Rとr
二つの同心円で囲まれた領域は印刷対象物の有効印字領
域または同心円区画領域と定義される。
【0083】印刷ヘッド110は、半径方向にライン状
に配列された複数の印字ドットからなるドットアレイ1
20より構成されている。このドットアレイ120は、
インクジェットプリンタのノズルアレイ、サーマルプリ
ンタの抵抗アレイ、またはスキャン用レーザビームに相
当する。
【0084】ドットアレイを構成するドット総数は数個
〜数千個であり、線状ドットアレイの配列幅Δρを次式
で表す。 Δρ=D(N−1)=ρ−ρn-1 ( 式5) ここで、Dはドット間隔、Nはドット総数、ρとρ
n-1は第n周と第n−1周の描画円半径である。
【0085】このため、印刷対象物が一周回転すると、
ドットアレイ配列幅Δρと等しい同心円領域π(ρ
−ρn-1 )が描画される。このように、印刷対象物
の自転タイミングに合せて、一周回転毎に印刷ヘッドを
半径方向に沿ってΔρ直線移動させることにより、
ρ、ρ、…ρの順で半径rを有する最内周印字
円と半径Rを有する最外周印字円で囲まれた有効印字
領域全体が描画される。
【0086】以下、一例として、“CD-RW”という
文字情報の印刷方法を説明する。印刷対象物の回転運動
及び印刷ヘッドの直線運動により、文字情報が入ったρ
とρ、ρとρ、ρとρの三つのサブ同心円
領域が順次に描画され、入力データにより設定されたタ
イミングで所定ドットを活性させることによって、文字
“CD-RW”が印字される。なお、レーザビームをス
キャンソースとして用いた場合、ドットアレイの代わり
に、シングルドットビームを用いて描画を行ってもよ
い。
【0087】図5は、本発明の円周描画ドット数と印字
解像度の半径依存性を示す図である。図5を用いて本発
明の印刷解像度と描画ドット数の定義及び半径ρに対す
る依存性を説明する。
【0088】図5(a)は円周解像度と半径解像度の定
義を説明する図である。印刷解像度は、従来の直交型プ
リンタでは、印刷対象物の運動方向(Y方向)における
解像度及び印刷ヘッドの運動方向(X方向)における解
像度と定義されるが、本発明の回転式プリンタで、図5
(a)に示すように、円周上における円周解像度102
と半径方向における半径解像度103と定義され、それ
ぞれ符号δθとδρで表す。上記の極座標に関わる二つ
の解像度をそれぞれ所定値に設計することにより回転型
プリンタの印刷解像度を満たす。また、半径rとRをそ
れぞれ最内周描画半径104と最外周描画半径105と
定義する。
【0089】図5(b)は描画ドット数の印刷解像度及
び半径ρ依存性を示す図である。描画ドット数σは円周
上及び半径上における描画可能な最大ドット数であり、
本発明で円周描画ドット数σθ及び半径描画ドット数σ
ρと定義される。図5(b)に示すように、円周解像度
δθが一定の場合、描画半径ρが大きくなるほど、円周
描画ドット数σθが増加する。
【0090】最内周印字円の描画ドット数σθ(r
と最外周印字円の描画ドット数σθ(R)の間におい
て、以下の関係式を成立させる。 σθ(R)/σθ(r)=R/r(式6) ここで、rは最内周描画半径104、Rは最外周描
画半径105である。
【0091】例えば、最内周描画半径r=50mmと
最外周円半径R=116mmの場合、R/r
2.32となり、最内周に比べて、最外周描画ドット数
が2.32倍多い。同じように、半径解像度δρが一定
の場合、描画半径ρが大きくなるほど、半径描画ドット
数σρが増加する。
【0092】また、円周描画ドット数σθの円周解像度
δθに対しての依存性を次の関係式で表す。 σθaθb=δθaθb (式7) ここで、aとbは二つの構成例であり、δθaとδθb
は円周解像度である。即ち、円周描画ドット数σθは円
周解像度δθに対して線形的に変化する。例えば、δ
θaθb=200/100dpi=2の場合、σθa
θb=2となる。
【0093】図6は、本発明の回転速度とドットレート
の半径依存性を示す図である。図6(a)に示すよう
に、線速度一定CLV(Constant Linea
r Velocity)の場合、ドットレート(KB/s
ec)が描画半径ρに依存せず一定であるが、回転速度
は描画半径ρに従って減少し最内周描画半径rで最大
値となり、最外周描画半径Rで最小値となる。
【0094】図6(b)に示すように、角速度一定CA
V(Constant Angular Veloci
ty)方式の場合、回転速度(rpm)が描画半径に依
存せず一定であるが、ドットレート(KB/sec)は最
内周描画半径rで最小値となり、最外周描画半径R
で最大値となる。
【0095】本実施例で、有効印字領域の全域に渡って
ほぼ同様な印字解像度を得るために、各描画円におい
て、印刷対象物の回転速度と印刷ヘッドのドットレート
を最適な組合せにする。なお、ドットレートは、インク
ジェットプリンタのインクノズルの噴射レート、サーマ
ルプリンタのドット動作レートに相当する。
【0096】本発明で、円周解像度を回転速度とドット
レートにより、半径方向における分解能をノズル密度と
重なり方式により決める。ノズル数が多いほど、印刷分
解能が高くなり、印字速度が高速化となる。しかし、ノ
ズル密度とノズル数を増やすと、製造コストが増加す
る。この矛盾点を解消するために、半径方向における重
なり方式として、マルチパス方式を採用する。これによ
り、印刷すじが目立たなくなり、比較的低いドット密度
で高い印刷分解能を得ることができる。例えば、半径方
向におけるドット密度300dpiの印刷ヘッドを用い
てマルチパスで1200dpiの印刷解像度を得ること
が可能である。
【0097】図7は、第1の実施形態の物体回転式プリ
ンタの描画系統の具体的構成図である。ここでは、回転
式カラーインクジェットプリンタを例示する。図7に示
すように、半径方向にあるカラーヘッド111とB色ヘ
ッド112が構成されている。カラーヘッド111は、
C色(シアン)、M色(マゼンタ)、Y色(イエロー)
の三色のドットアレイを備えたカラードットアレイ12
1により構成されている。B色(ブラック)ヘッド11
2は、B色ドットアレイ122から構成されている。各
色ドットアレイのインクノズル数をそれぞれ64〜64
0個とし、1色あたりのドットアレイの配列幅をΔrと
する。ここで、Δr=ノズルピッチ×(ノズル数−1)
である。
【0098】なお、カラーノズルの色数は、プリンタの
カラー仕様により変更してもよい。例えば、中間色を重
視するカラー写真を印刷する場合は、LC(ライトシア
ン)とLM(ライトマゼンタ)のドットアレイを加えて
もよい。また、一色あたりのノズル数は、重なり方式、
印刷分解能又は製造コストの要求に応じて自由に設定し
てもよい。
【0099】次に、図7を基づいてカラーノズルアレイ
の二つの具体的制御方式について説明する。なお、B色
ノズルアレイの動作については説明を省略する (1)各色のノズルアレイが一つのデータ制御系を共有
する場合(即ち、3色のノズルアレイが時分割的に選択
される)、印刷ヘッドを動かずに、印刷対象物のみを回
転させて、第1周では、C色ノズルアレイを、第2周で
は、M色ノズルアレイを、第3周では、Y色ノズルアレ
イを順次に選択印字する。このように、カラーヘッド1
11をΔrずつシフトさせることにより、同心円領域に
カラー印刷を実施する。 (2)各色のノズルアレイが独立なデータ制御系を有す
る場合(例えば、独立の3系統)、印刷ヘッドを固定し
たまま、印刷対象物を1周回転させると、CMYの3色
が同時に印刷される。その後、印刷ヘッドをΔrずつシ
フトして、同心円領域にカラー印刷を実施する。方式
(1)に比べて、方式(2)の方がより少ない回転数で
カラー印字することができる。
【0100】図8は、第1の実施形態の物体回転式プリ
ンタの機械系統の構成図である。ここでは、カラー印刷
を可能とした回転式インクジェトプリンタを例示する。
図7に示した構成を有するカラーヘッド111とB色ヘ
ッド112と、ノズル分離型またはノズル一体型のイン
クカートリッジ130とがキャリッジ131に装着され
ている。前記キャリッジは、ステッピングモーター21
0を動力とした回転駆動輪211及び駆動ベルト212
等により、ガイド213に沿って直線的に移動され、こ
れにより、キャリッジに装着されたカラーヘッド111
及びB色ヘッド112は直線的に移動される。本発明の
印刷ヘッドの直線運動機構は従来の直交型インクジェッ
トとほぼ同様であるため、プリンタ部品の標準化・汎用
化とコストダウンを実現することが可能である。
【0101】また、印刷対象物である光円盤記録媒体が
中央固定穴を介して回転軸に固定され、スピンドルモー
ター200(またはステッピングモーター)によって角
速度一定CAV方式で回転される。この場合、ドットレ
ートは最内周描画円(φ50mm)で最小であり、最外
周描画円(φ116mm)で最大である。内外周におけ
るのドットレートの差は描画半径に比例しており、最大
2.32倍である。
【0102】以上説明したように、第1の実施形態によ
れば、印刷対象物の円心を軸とした回転運動と印刷ヘッ
ドの半径方向における直線運動を組み合わせて行うこと
により、簡単且つ確実に円形印刷対象物の有効印字領域
(同心円区画領域)にイメージ印刷を実施することがで
きる。
【0103】また、印刷対象物である光円盤記録媒体の
搬送機構と回転機構が非常に簡単であるため、製造コス
トの大幅削減が可能となる。しかも、印刷ヘッドの直線
運動範囲は光円盤記録媒体の半径とほぼ同様で短いた
め、プリンタの外形寸法及び重量を大幅に低減し、CD
ラベルプリンタのコンパクト化、軽量化とパソコン内蔵
化を図ることが可能となる。
【0104】〔第2の実施形態〕第2の実施形態では、
第1の実施例とほぼ同様な構成を有する回転式プリンタ
を例示する。即ち、光円盤記録媒体の自転運動と印刷ヘ
ッドの半径方向における直線運動を組み合わて行うこと
を利用した物体回転式プリンタである。しかし、その印
刷ヘッドは配置角度の異なる複数のドットアレイ(マル
チドットアレイ)から構成されており、その機械系統及
び運動方式は第1の実施形態と相違する。
【0105】図9は、第2の実施形態の物体回転式プリ
ンタの描画系統の基本構成図である。中央固定穴(図示
せず)を介して回転軸に固定された印刷対象物が順時計
方向で回転する。これに対して、ドットアレイを備えた
印刷ヘッドが直径方向に沿って直線運動を行う。印刷対
象物の回転運動と印刷ヘッドの直線運動を利用して二次
元描画を実現する。
【0106】次に、印刷ヘッドとドットアレイの構成を
説明する。カラーヘッド111は、半径方向にライン状
に配列されているC色(シアン)ドットアレイ123、
M色(マゼンタ)ドットアレイ124、Y色(イエロ
ー)ドットアレイ125から構成されていおり、B色
(ブラック)ヘッド112は、−X方向に配列されてい
るB色ドットアレイ122から構成されている。C、
M、Y、B色ドットアレイのX軸に対する初期角度はそ
れぞれ0°、α°、α°、180°である。所定色
のドットアレイを印刷しようとすると、まず印刷ヘッド
を初期位置からX軸と一致になるように回転させた後、
印刷対象物体を回転させる。各色ドットアレイのノズル
数は印刷分解能及びスキャン方式により異なるが、本発
明で、半径方向に一列に配置された64〜640個のノ
ズルから構成されており、その長さはΔrである。
【0107】次に、図9を用いてカラー印刷の二つの基
本的描画方法を説明する。(1)ステップ回転方式:B
ドットアレイ122とC色ドットアレイ123を回転せ
ずに、印刷対象物を1周回転させてΔr領域にC色とB
色を同時に又は順次に印刷する。続いて、M色ドットア
レイをX軸に向けて-α°回転させて、印刷対象物を
1周回転させてΔr領域にM色を印刷する。続いて、Y
色ドットアレイをX軸に向けてα°回転させて、印刷
対象物を1周回転させてΔrの領域にY色を印刷する。
Δr領域に全色を印刷した後、印刷ヘッドをX軸に沿っ
て移動し、同じ手順で次の次のΔr領域を印刷する。
(2)単色回転方式:先ず、印刷対象物の回転運動と印
刷ヘッドのX方向での直線運動を利用して全印字領域に
B色とM色を印刷し、その後、M色ドットアレイをX軸
に向けて-α°回転させて、同じ複合運動で全印字領
域にM色を印刷し、続いて、Y色ドットアレイをX軸に
向けてα°回転させて、同じ複合運動で全印字領域に
Y色を印刷する。
【0108】図10は、第2の実施形態の物体回転式プ
リンタの機械系統の構成図である。ここで、回転式カラ
ーインクジェトプリンタを例示する。4色(BCMY)
のカラーヘッド111と、ノズル分離型またはノズル一
体型のインクカートリッジ(図示せず)とがキャリッジ
131に装着されている。このキャリッジは、ステッピ
ングモーター210を動力としたスパラルシャフト21
4により、ガイド213に沿って上下移動され、これに
より、キャリッジに装着されているカラーヘッド111
が往復直線運動する。印刷対象物100が中央固定穴を
介して回転軸に固定されスピンドルモーターにより回さ
れる。図10に示す直線運動機構はCDドライブのピッ
クアップの運動機構とほぼ同じであるため、これまでの
CDドライブ分野における成熟した技術を利用すること
ができる。
【0109】次に、カラーヘッド111について色選択
方法を説明する。図9に示したノズル配置と若干異なる
が、ノズルアレイを回転させて印刷色を選択する基本的
原理は同じである。BCMY各色のドットアレイは配列
向きが90°異なるように配列されているため、逆時計
方向へ90°ずつ回転させることにより、B→C→M→
Yの色順でノズルアレイを選択する。
【0110】なお、以上説明した第2の実施形態の機械
系統は、図7に説明した第1実施形態のカラーノズルア
レイにも適用する。この場合、各色のノズルアレイの向
きが同じであるため、色選択のためのノズル回転を必要
としない。
【0111】以上説明したように、第2の実施形態によ
れば、印刷対象物の自転運動と印刷ヘッドの半径方向に
おける直線運動を組み合わせて行うことにより、簡単且
つ確実に円形印刷対象物にイメージ印刷を行うことがで
きる。
【0112】また、第1の実施形態と同様に、印刷対象
物である光円盤記録媒体の搬送機構と回転機構が非常に
簡単であるため、製造コストの大幅削減が可能となる。
しかも、印刷ヘッドの直線運動の範囲は光円盤記録媒体
の半径とほぼ同様であるため、プリンタの外形寸法と重
量が大幅に低減されてコンパクト化、軽量化とモバイル
化が可能となる。
【0113】〔第3の実施形態〕第3実施形態は、印刷
対象物は機械運動せず、印刷ヘッドの円心を軸とした回
転運動及び半径方向における直線運動の組合せを利用し
て2次元描画を行うことを特徴とする回転式プリンタヘ
ッド回転式プリンタに関するものである。以下、本実施
形態の印字方式を“ヘッド回転式”と記する。
【0114】図11は、第3の実施形態のヘッド回転式
プリンタの描画系統の基本構成図である。主な描画系統
は、最も外側にある点線円で示した印刷対象物100
と、ドットアレイ120を備えた印刷ヘッド110とに
より構成されている。印刷対象物100は回転せず静止
状態に置かれて、印刷ヘッドは、円心Aを軸とした回転
運動及び半径方向に沿った直線運動を行う。
【0115】印刷ヘッド110は、複数のドットからな
るドットアレイ120から構成されている。このドット
アレイ120は、インクジェットプリンタのノズルアレ
イまたはサーマルプリンタの抵抗アレイ、またはレーザ
ビームを用いた光線ドットに相当する。上記のドット総
数を数個〜数千個とし、その配列幅をΔρ=ρ−ρ
n-1とする。このため、印刷ヘッドが一周回転する
と、ドットアレイの配列幅と等しい同心円領域Δρに描
画される。このように、回転周期に合せて印刷ヘッドを
半径方向に沿ってΔρずつ移動させることにより、有効
印字領域全体を描画する。なお、ステッピング直線運動
の代わりに、印刷ヘッドを回転させながら、半径方向に
沿って移動するいわゆる螺旋運動方式を用いてもよい。
【0116】図12は、第3の実施形態のヘッド回転式
プリンタの描画系統の具体的構成図である。第1実施形
態で開示したカラーヘッドの構成とほぼ同様で、C色
(シアン)、M色(マゼンタ)、Y色(イエロー)、B
色(ブラック)の4色からなるカラードットアレイ12
1がカラーヘッド111に設置されている。各色(CM
YB)ドットアレイがX軸に沿って一列配置されるた
め、印刷色を切り替える際、ドットアレイを回転させる
必要はない。本実施例で、印刷対象物100が常に静止
状態にあるため、正方形等の非円形印刷対象物に印字す
ることができる。また、各色ドットアレイのノズル数は
64〜640個で、1色あたりの長さはΔrである。
【0117】なお、カラーノズルの色数は、プリンタの
カラー仕様により変更してもよい。例えば、中間色を重
視するカラー写真を印刷する場合は、LC(ライトシア
ン)とLM(ライトマゼンタ)のドットアレイを加えて
もよい。また、一色あたりのノズル数は、重なり方式、
印刷分解能と製造コストにより自由に設定してもよい。
【0118】図13は、第3の実施形態のヘッド回転式
プリンタの機械系統の構成図である。印刷対象物100
が静止状態にヘッドの下方に設置されており、図12に
示されたノズル構成をもつカラーヘッド111がキャリ
ッジ131に装着されている。このキャリッジ131に
ノズル分離型またはノズル一体型のインクカートリッジ
130が装着されている。本実施形態のヘッド回転機構
は、回転駆動モーター220と、回転駆動輪221と、
ボールベアリング222とにより構成されている。この
ボールベアリング222を採用することにより、円心に
ヘッド回転軸を設ける必要がなくなる。このため、直線
線運動系の構成が容易になる。
【0119】キャリッジ131は、直線駆動系(図示せ
ず)により、直線運動レール223に沿って直線運動す
る。また、直線運動レール223の左側にノズルキャッ
プ132が形成されている。非印刷時、カラーヘッドが
ノズルキャップ132に収納されてノズルへのゴミ付着
等を防ぐ。なお、本実施例で、印刷ヘッドの機械運動系
統にこだわらず、回転運動及びこれに伴う直線運動の仕
様に満たせば、他の構成を採用してもよい。
【0120】ところで、図13に示すように、印刷ヘッ
ドが回転すると、印刷ヘッドに接続された電源供給線と
データ・制御信号ケーブル等(未図示)が一緒に回転し
てしまう。そこで、本実施形態で、印刷ヘッドの回転方
向を一周毎に反転させることにより、この技術課題を解
決する。
【0121】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、印刷対象物を静止状態にしたまま、印刷ヘッドが回
転運動及び半径方向における直線運動を組み合わて行う
ことにより、簡単且つ確実に同心円区画領域にイメージ
印刷を行うことができる。
【0122】また、第1と第2の実施形態に開示した物
体回転式プリンタと同様な諸効果が得られる以上、印刷
時、印刷対象物が静止状態に置かれるため、印刷物体側
に回転機構を設けることを必要としなく、プリンタ全体
の機械系統と電子制御系統がより簡略化になり、低コス
ト化、軽量化と多機能化を実現することができる。また
非円形の印刷対象物にカラー印刷することが可能であ
る。
【0123】〔第4の実施形態〕本実施例は、高速印字
を実現可能な“長尺線状ヘッド”の構成及びその印刷方
法に関するものである。前記長尺線状ヘッドの長さは有
効印字領域幅R−rと同様かそれ以上である。な
お、本実施例の構成は、第1〜3実施形態で開示された
“物体回転方式”及び“ヘッド回転方式“に対応可能で
ある。
【0124】図14は、第4の実施形態の長尺線状ヘッ
ドプリンタの描画系統の基本構成図である。主な相対的
運動系は、最も外側にある点線円で示した印刷対象物1
00と複数のドットからなる線状ドットアレイを備えた
印刷ヘッド110から構成されている。
【0125】線状ドットアレイ128は、有効印字半径
BCに沿って一列配置された複数のドットから形成され
ており、その長さは有効印字領域幅R−rと同様か
それ以上である。この線状ドットアレイ128は、イン
クジェットプリンタのノズルアレイ又はサーマルプリン
タの抵抗アレイに相当する。このため、半径方向におけ
る密度が印字解像度と同じであれば、印刷ヘッドを動か
す必要がなく、印刷対象物のみが円心を軸として一定の
角速度で自転すれば、イメージ全体が有効印字領域π
(R −R )に印刷される。勿論、印刷対象物を
静止状態にしたまま、印刷ヘッドのみを回転させてもよ
い。しかしながら、後述のように、半径方向におけるド
ット密度が印刷解像度より低い場合、印刷ヘッドを直径
方向に沿って短い直線運動をさせる必要がある。
【0126】また、長尺線状ヘッドの特例として、図1
5に直径と同じ長さを有する2Ro線状ヘッド113を
示している。この構成方式は、熱発色サーマルプリンタ
の発熱抵抗体アレイの構成に特に適用しているので、第
7の実施形態で詳細に説明する。
【0127】図15は、第4の実施形態の長尺線状ヘッ
ドプリンタの描画系統の具体的構成図である。この構成
はカラー写真印刷可能な高品位インクジェットプリンタ
に適用している。線状多色印刷ヘッドは、C色(シア
ン)ドットアレイ123、M色(マゼンタ)ドットアレ
イ124、Y色(イエロー)ドットアレイ125、LC
色(ライトシアン)ドットアレイ126、LM色(ライ
トマゼンタ)ドットアレイ127とB色(ブラック)ド
ットアレイ122等の6種類のドットアレイから構成さ
れている。6色(C、M、Y、LM、LC、B)ドット
アレイは有効印字半径R−rの範囲内に放射線状に
配列されており、X軸との角度はそれぞれα°、α
°、α°、αLM°、αLC°、α°である。
【0128】以上説明したように、ノズルアレイの半径
方向におけるドット密度が半径印字分解能と一致するか
どうかによって、長尺線状ノズルアレイを用いた回転式
プリンタの機械系統の構成が大きく異なる。以下、ノズ
ル密度が印刷分解能と同様である場合の機械系統につい
て説明する。
【0129】図16は、第4の実施形態の固定型長尺線
状ヘッドプリンタの機械系統の構成図である。多色ノズ
ルアレイを備えた線状カラーヘッド134は、ノズル分
離型またはノズル一体型の交換インクカートリッジと共
にキャリッジ131に設置されている。半径方向におけ
るノズル密度が半径印字分解能と等しいため、ヘッドの
直径方向における直線運動を必要としなく、印刷ヘッド
とキャリッジと共に回転せず固定される。これに対し
て、印刷対象物100はスピンドルモーター200によ
って順時計方向へ一定の角速度で回転される。なお、上
記の機械系統の代わりに、印刷対象物を静止状態にし、
印刷ヘッドを回転させてもよい。このとき、印刷ヘッド
の回転方向を一周毎に変えることによりケーブル類の断
線等を防ぐ。
【0130】本実施形態において、電子制御系統のコス
ト削減のため、6色のノズルアレイが1系統の制御系統
を共有している。このため、時分割駆動方式を用いて、
回転順序に合せて各色ノズルアレイを動作させる。即
ち、1回転で1色を印刷し、6回転で6色のフルカラー
を印刷する。
【0131】次に、ノズル密度が印刷分解能より低い場
合の機械系統について説明する。長尺線状のノズル密度
が印字密度より低いため、ヘッドの半径方向における往
復直線運動が必要である。例えば、半径解像度300d
piのドットアレイを用いて1200dpiの印刷解像
度を印刷する際、カラーヘッドを半径方向に沿って短い
距離で移動させる。
【0132】図17は、第4の実施形態の移動型長尺線
状ヘッドプリンタの機械系統の構成図である。図16に
示した構成と同様な部分について説明を省略し、異なる
点のみを説明する。(1)ノズル半径密度を半径印字分
解能の1/5〜1/100とし、直線運動ステッピングモ
ーター233を用いて印刷ヘッドをY方向に沿って移動
させることによって、半径ノズル密度より5〜100倍
の高い印刷解像度を実現する。(2)ノズル色選択モー
ター230、回転駆動輪231及び駆動ベルト232に
より、各色線状ノズルを順次に選択しカラー印刷を実施
する。
【0133】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、第1〜3の実施形態に開示した回転式プリンタと同
様な諸効果が得られる以上、有効印字領域とほぼ同じ長
さの長尺線状ノズルを採用することにより、印刷対象物
またはヘッド側の機械系統を省略また簡略することがで
きる。従って、低コスト化、軽量化を実現することがで
きる。
【0134】また、自発色型サーマルプリンタの場合、
同じ線状(ライン)発熱体アレイを用いて複数の発色温
度を出力することにより、1本の長尺線状アレイでフル
カラー印刷を実現することができる。このため、サーマ
ルプリンタの機械系統と電子制御系統はより簡略化とな
り、低コスト化及び軽量化を実現することができる。
【0135】〔第5の実施形態〕第5の実施形態は、高
速印字を実現可能な“扇状ヘッド”(又は“近似三角ヘ
ッド”)の構成及びその印刷方法に関するものである。
本実施例の構成は、第1〜3実施形態で開示された“物
体回転方式”と“ヘッド回転方式“のいずれかの構成に
対応可能である。
【0136】図18は、第5の実施形態の扇状ヘッドプ
リンタの描画系統の基本構成図である。図18(a)に
示すように、第1〜第4の実施形態と同様に、最内周印
字円半径rと最外周印字円半径Rの二つの同心円で
囲まれた領域を有効印字領域又は同心円区画領域と定義
する。主な描画系統は、最も外側にある点線円で示した
印刷対象物100と、複数のドットからなる扇状ドット
アレイ129を備えた印刷ヘッド110から構成されて
いる。
【0137】扇状ドットアレイ129は、展開角度αの
2次元扇状領域BCDE(半径長さ)に配置された複数
のノズルから形成され構成されている。即ち、扇状ドッ
トアレイ129がα/360°の有効印字領域をカバー
するようになっている。この扇状ドットアレイ129
は、インクジェットプリンタのノズルアレイ、サーマル
プリンタ又は後述の熱発色プリンタの発熱体アレイに相
当する。また、インクジェットプリンタの場合、印刷ヘ
ッドの扇形状に合わせて、交換型扇状インクカートリッ
ジを採用する。これにより、インクカートリッジの高さ
を増やせずインクタンクの有効容積を増大させることが
できる。
【0138】第1〜4の実施形態で説明した1次元の線
状ドットアレイの直線配列と違って、扇状ドットアレイ
129の印字ドットが2次元の扇状領域に配列されてい
る。本実施例で、半径の異なる同心円の円周ドット密度
がほぼ同様になるように、円半径に比例して内側同心円
のドット総数を少なく、外側同心円のドット総数を多く
配置する。更に、半径ドット密度が半径印字解像度とほ
ぼ同様になるようにドット密度を設計する。その結果、
印刷ヘッドを静止にしたまま、印刷対象物のみを角度α
のステップで回転させて2次元描画を実施する。例え
ば、展開角度α=36°の場合、1回の印刷範囲を36
°とし、10回で360°の全有効印字領域π(R
−r )を描画することができる。従って、印字時間
が大幅に短縮される。ここで、印字速度は展開角度αに
比例し、展開角度αが大きくなるほど、印字速度が速く
なる。本発明では、展開角度αを1〜360°とする。
【0139】また、図18(b)に示すように、扇形領
域(近似三角領域)内のドット配列として、極座標系に
おける千鳥パターンを採用してもよい。この場合、円周
ドットの間隔が円周解像度より大きくなり、マルチパー
ス印字方式を用いて間隔補正印字を行う。即ち、印刷対
象物を少しずつ回転させて毎回の印字領域が少し重ねる
ように印字する。従来の直交座標マルチパース印字方式
と区別するために、本発明のマルチパース印字方法を
“極座標マルチパース方式”と記する。前記極座標マル
チパース方式を採用することにより、放射線状のような
重なり模様が目立たなくなる。
【0140】なお、前記相対的円回転運動を実現する手
法として、印刷対象物を静止状態にしたまま、扇状印刷
ヘッドのみを回転させてもよい。また、印刷対象物及び
扇状印刷ヘッド双方を異なる回転速度(又は回転方向)
で回転させて、相対的回転速度又は円周描画速度を調整
してもよい。
【0141】図19は、第5の実施形態の扇状ヘッドプ
リンタの描画系統の具体的構成図である。ここで、円心
展開角度αを有する6色(C、M、Y、LM、LC、
B)のドットアレイ122〜127が扇状カラーヘッド
135に配置されている。第4実施形態と同様に、6色
のノズルアレイが1系統の電子制御系統を共有し、時分
割駆動方式を用いて回転順序に合せて各色ノズルアレイ
を動作させる。即ち、1回転で1色を印刷し、6回転で
6色の写真質フルカラーを印刷する。
【0142】本実施形態の扇状(又は近似三角)ドット
アレイは熱発色サーマルプリンタに特に適用している。
その主な理由を次のように述べる。 (1)熱発色型サーマルプリンタの場合、1組の抵抗体
アレイを用いてヘッド温度を調整することにより、複数
の色を印刷することが可能である。 (2)フル電子スキャン機構又は機械スキャン及び電子
スキャンを併用した電子スキャンのサーマルプリンタが
構築しやすい。特に、大きい展開角αを有する扇状抵抗
アレイが電子スキャン方式に適用される。例えば、α=
180°の場合、電子スキャンと機械スキャンが半々で
あり、α=360°の場合、機械的スキャンを行う必要
が完全になくなる。 (3)インクやリボン等の装着機構が要らないため、機
械系統の構成が非常に簡単で安価である。その上、回復
系統が必要としなく、ランニングコストはインクジェッ
トプリンタより低い。
【0143】以上説明したように、本実施例によれば、
第1〜4の実施形態に開示した回転式プリンタと同様な
諸効果が得られる以上、有効印字領域とほぼ同じ長さの
扇状ドットアレイを採用することにより、高速プリンタ
を構築することができる。しかも、低コスト化、コンパ
クト化と軽量化を実現することが可能になる。また、極
座標マルチパース方式を採用することで、重なり模様が
抑えられて、高品質印字を実現することが可能になる。
【0144】更に、自発色型サーマルプリンタの場合、
第4実施形態と同様な効果が得られる以上、部分または
完全電子スキャンを有する熱自発色型サーマルプリンタ
を構築することが可能になる。
【0145】図20は、本発明の回転式プリンタの電子
制御系統のブロック図である。本発明の回転式プリンタ
の電子制御系統は、インターフェース、CPU機能を備
えたプリンタコントローラー、印刷ヘッドと印刷対象物
の機械運動を制御する機構制御系統及びドットアレイの
印字機能を制御する印字制御系統等より構成されてい
る。プリンタコントローラーは、パソコン等より送られ
てきた印字データ及び各種制御信号を処理しプリンタの
ハード及びソフト環境を統括的に管理する。機構制御系
統は、回転機構を制御する回転描画系、直線運動機構を
制御する直線描画系、光円盤媒体を出し入れる搬送系等
より構成されている。印字制御系統は、インクジェット
プリンタの場合、インクの噴射タイミングと噴射量等を
制御する部分と、サーマルプリンタの場合、抵抗体アレ
イの動作タイミング及び加熱温度等を精密に制御する部
分より構成されている。また、印刷ヘッドの描画機構に
動作状態をリアルタイム的に監視・制御する部分を必要
に応じて設ける。例えば、印刷ヘッドと印刷対象物のギ
ャップを監視・制御するサーボ系等である。更に、電子
スキャン機能を備えた印刷ヘッドの場合、電子スキャン
を制御する電子系統(図示せず)がプリンタコントロー
ラーの下層ブロックに設ける。
【0146】また、回転型プリンタのデータ処理速度と
印字速度を高めて快適な操作性能を得るように、プリン
タコントローラーの周辺には各種メモリを設ける。例え
ば、大量のデータを一時保存するバッファーメモリ、印
字データと実行コマンドを一時保存するキャッシュメモ
リ(SRAM)、印字データをX-Y座標からρ−θ極
座標に変換するソフトウェア、データ処理及び環境管理
を実施するソフトウェアを収納するROMまたはEP−
ROMである。
【0147】更に、パソコン等の各種情報処理装置と容
易に接続するように、本発明の回転型プリンタにUS
B、IEE1394、IrDA等のシリアルポートまた
はセントロニクス、SCSI等のパラレルポートを設け
る。
【0148】なお、図20に示した電子制御系統のブロ
ック図は、少々の変更を加えれば実施例1〜5のすべて
の回転式プリンタに適用可能である。勿論、プリンタの
仕様に応じて上記の電気制御系統の構成を若干変形させ
てもよい。
【0149】図21は、本発明の回転式CDラベルプリ
ンタの外観イメージ図である。プリンタの下段に、光円
盤記録媒体300を出し入れる搬送トレイ320と、光
円盤記録媒体を回転させるスピンドルモーターとを備え
たCD機構部310が設けられている。プリンタの上段
に、印刷ヘッドと交換型インクカートリッジ等を備えた
印刷機構部330が設けられている。CD-R、CD-R
W、DVD-RAM等の光円盤記録媒体に直接にラベル
印刷する際に、CDドライブのような使用感覚で光円盤
媒体を搬送トレイに設置しパソコンで編集したカラーイ
メージをラベル面に直接に印刷することができる。な
お、長尺線状ヘッドや扇状ヘッドを備えたサーマルプリ
ンタの場合は、上段の印刷機構部に機械機構の替わり
に、電子スキャン機構を設けてもよい。この場合、CD
ラベルプリンタの外形サイズと重さが大幅に低減され
る。
【0150】また、第1の実施形態の物体回転式プリン
タは、光円盤記録媒体のみならず、円形ラベルシール印
刷等にも対応できる。特にヘッド回転式プリンタは円形
ラベルシールの印刷に適用しており、円形ラベルシール
の詳細な説明について、第6の実施形態で詳細に説明す
る。
【0151】本発明で開示した物体自転式では、光円盤
媒体ドライブ(例えば、CD-R、CD-RW、DVD-
RAMドライブ等)に備えた回転機構をそのまま利用す
ることにより、ラベルプリンタを光円盤記録媒体ドライ
ブに内蔵することが可能である。具体的な構成について
は、第8の実施形態で詳細に説明する。
【0152】〔第6の実施形態〕第6の実施の形態で
は、カラー熱発色層からなるラベル印刷面を備えた円盤
記録媒体及びその製造方法について説明する。また、本
実施形態の変形例では、インク・リボンフリーのラベル
印刷を可能にしたカラー熱発色ラベルシールとその応用
について説明する。
【0153】以下、図22と図23を用いて本実施形態
の発明の基本構成を説明する。図22は、第6実施形態
のカラー熱発色ラベル付円盤記録媒体の模式図である。
図6(a)に示すように、円盤記録媒体400の熱発色
ラベル面410は、内周円非発色領域430と、外周非
発色領域431と、同心円RとRで区画された有効
印字領域とほぼ同様な面積を有する有効発色領域440
とから構成されている。有効発色領域440にカラー熱
発色剤(熱自発色ともいう)がコーティングされてお
り、サーマルヘッドを備えたサーマルプリンタで熱発色
剤をヒーティングし光安定化処理を行うことにより、ラ
ベル印刷面にイメージ情報を記録する。また、内周円非
発色領域430または外周円非発色領域431にθ位置
検出のための位置認識マーク421が形成されている。
位置認識マーク421は、同心円周に配列された半径向
きのバーコード、又は十字と▽形状等により構成されて
いる。初期又は追加印字の際、前記位置認識マーク42
1を利用して光円盤媒体の絶対θ座標を検出し正確にイ
メージ情報を所定位置に記録する。なお、情報記録面に
備えた検出マークやバーコードを利用してθ絶対座標を
検出してもよい。図6(b)にカラー熱発色ラベル付円
盤記録媒体の断面図を示す。情報記録機能を備えた情報
記録面420とカラー熱発色層441を備えた熱発色ラ
ベル面410はそれぞれ樹脂円盤の上下面に形成されて
おり一体化した構造になっている。
【0154】次に、上記のカラー熱発色ラベル付光円盤
記録媒体の具体的構成を説明する。ここで、カラー熱発
色ラベル面を備えたデータを一度だけ記録するライトワ
ンス型光円盤記録媒体を例示する。
【0155】図23は、第6実施形態のカラー熱発色ラ
ベル付ライトワンス型円盤記録媒体の断面図である。ラ
イトワンス型光円盤媒体は、有機色素の熱変色を利用し
た光ディスクであり、記録容量650MBのCD−Rと
3.95GBのDVD−Rが知れている。図23に示す
ように、情報記録面に関わる構造は、ポリカーボネート
(PC)からなる透明樹脂円盤500に有機色素剤から
なる色素記録層510と、アルミ(Al)等からなる反
射層520とが形成されており、その上に樹脂オーバー
コート剤等からなる記録保護層530が形成されてい
る。ラベル印刷面に関わる構成は、前記記録保護層53
0上に接着剤からなる接着層540と、ラベル母体とな
る熱防止支持層550とが形成されており、その上に多
層レイヤの熱発色剤からなるシアン発色層561と、マ
ゼンタ発色層562と、イエロー発色層563とが形成
されている。多層構造のカラー発色層565の上にオー
バーコート剤等からなる発色面保護層564が形成され
ている。
【0156】なお、本実施形態で、減法混色方式でフル
カラー(各色256階調、合計1670万色)を合成す
るが、色合成の原色数及び色レイヤの配置順序に拘ら
ず、上記のCMYレイヤの順序を変えてもよいし、3層
以上の熱発色層を設けてもよい。しかし、熱活性化を容
易に行うため、低温色相を有する発色レイヤと高温色層
を有する発色レイヤの配置順番を最適化する必要があ
る。熱発色後実施する光定着工程における照射光に対す
る吸収や各熱発色層の分光特性を考慮したうえ、各色相
のレイヤ配置を最適化する必要がある。また、支持体と
マルチレイヤ熱発色層の間に白色反射層を設けたり、ラ
ベル表面に光沢層を設けたりしてもよい。この場合、反
射率とコントラスト等が改善されて鮮やかな色表現がで
きる。
【0157】上記のカラー発色層は、CMYの3色熱発
色層から構成されるため、サーマルヘッドの発色温度を
マルチ制御することにより、各発色層を活性化しカラー
印字を施す。
【0158】CD-R本体と熱発色シールの間に設けた
熱絶縁材料を含む熱防止支持層は、名称の通り、基紙
(支持層)の役割を果たし、同時に熱防止に極めて重要
な役割を果たす。
【0159】その理由を次のように説明する。 (1)データ情報をCD-Rに記録するために、レーザ
で色素記録層を加熱し変色させる。この際、レーザ照射
により発生した熱流がラベル面に熱伝導するため、熱防
止対策がなければ、情報記録面の反対側に形成されたカ
ラー熱発色層は熱によって活性化されてしまう。発色層
の材料により異なるが、普通60℃以上の温度になる
と、発色剤が変色する恐れがある。 (2)同様に、ラベル面におけるカラー熱発色層を活性
化する際に、熱流がデータ記録面に熱伝導するため、熱
対策は十分でなければ、色素記録層が変色し記録データ
が破壊されてしまう。
【0160】このため、本実施例では、CD-R本体と
熱発色層に間に熱防止支持層を設けることにより、上記
の課題を解決することができる。
【0161】次に、カラー熱発色ラベル付光円盤記録媒
体のもう一つの具体的構成を説明する。ここで、カラー
熱発色ラベル面を備えたデータ書き換え可能なリライタ
ブル型光円盤記録媒体を例示する。
【0162】図24は、第6実施形態のカラー熱発色ラ
ベル付リライタブル光円盤記録媒体の断面図である。リ
ライタブル光円盤媒体は、相変化方式を利用した書き換
え可能な光ディスクであり、記録容量650MBのCD
−RW、3.0GBのDVD−RWと4.7GBのDVD
−RAMが知れている。しかし、DVD−RAMは専用
カートリッジに入っている。図24に示すように、情報
記録面に関わる構造は、ポリカーボネート(PC)から
なる透明樹脂円盤500の下に記録面保護層513が形
成されており、また透明樹脂円盤500の上に誘電層
(1)511と、合金記録層512と、誘電層(2)5
14とが形成されており、その上に金やアルミなどから
なる反射層層520と、樹脂オーバーコート剤等からな
る記録保護層530とが形成されて構成されている。ラ
ベル印刷面に関わる構成は、前記記録保護層530上に
接着剤からなる接着層540と、ラベル母体となる熱防
止支持層550とが形成されており、その上に多層レイ
ヤの熱発色剤からなるシアン発色層561と、マゼンタ
発色層562と、イエロー発色層563とが形成されて
おり、多層構造のカラー発色層565の上にオーバーコ
ート剤等からなる発色面保護層564が形成されて構成
されている。
【0163】ライトワンス型と同様にで、リライタブル
型光円盤記録媒体の情報記録面とカラー熱発色面の間に
熱防止支持層を設ける。しかし、リライタブル型の合金
記録相に情報を記録するため、より高いレーザエネルギ
ーが必要である。普通、合金記録層を相変化させるた
め、レーザビームによる400〜600℃の瞬間加熱が
必要である。このため、熱発色層の下に設けた熱防止支
持層は熱発色層の熱安定性に極めて重要である。
【0164】次に、本実施形態のカラー発色ラベル付き
光円盤記録媒体の製造工程を説明する。本実施例では、
ライトワンス型光円盤記録媒体の製造方法を例示する。
以下、二つの代表的な製造工程のフローチャート(以
下、AフローとBフロー)を説明する。
【0165】図25は、本発明のカラー熱発色ラベル付
きライトワンス型光円盤記録媒体の製造工程(A案)で
ある。図25に示すように、A案の製造工程は、樹脂円
盤を成形する円盤成形工程群P1と、情報記録面の物理
的構造を形成する記録面工程群P2と、カラー熱発色層
を形成するラベル面工程群P3とから構成されており、
P1→P2→P3の工程順で実施される。
【0166】円盤成形工程P1群において、スタンパ工
程でスタンパを形成する。この工程は本発明に直接に関
与しないので、ここで説明を省略する。樹脂円盤成形工
程において、高速射出成形機を使用して、ポリカーボネ
ート(PC)樹脂を360℃加熱溶解し固定型、移動型
とスタンパからなる金型に充填・成形し、高速冷却後硬
化した樹脂基板を取り出す。
【0167】次に、図23に示す断面図を参照しなが
ら、前工程である記録面工程群P2を説明する。色素記
録層形成工程において、透明樹脂円盤500上に有機と
なる色素記憶層510を塗布し形成する。反射層形成工
程において、スパッタやメッキ等により反射層520を
コーティングする。記録保護層形成工程において、反射
層520の上にスピンコート法で例えばUV樹脂膜から
なる保護膜を塗布し形成する。接着層形成工程におい
て、記録保護層に接着剤をスピンコート等で塗布する。
なお、熱防止支持層の素材と製法によって、点線で示す
ように、接着形成工程を省略してもよい。
【0168】次に、後製造工程であるラベル面工程群P
3を説明する。熱防止支持層形成工程において、接着剤
があった場合は、貼付け法で、接着剤を使用しない場合
は、スピンコート法で、熱絶縁の優れた高分子材料を主
成分とした熱防止支持層を形成する。熱防止支持層の上
にシアン感熱発色乳剤を塗布・乾燥し、その上にマゼン
タ感熱発色乳剤を塗布・乾燥し、その上にイエロー感熱
発色乳剤を塗布・乾燥して多層感熱発色層を形成する。
最後、表面保護層形成工程において、多層発色層の上に
オーバーコート剤を塗布・乾燥し表面保護層を形成す
る。各塗布・乾燥工程において、表面平坦性等を改善す
るための加圧平滑処理を実施てもよい。
【0169】なお、上記の感熱発色乳剤の成分は色相に
よって多少異なるが、ジアゾニウム塩と、カプラと、増
感剤と、ポリマー等とを一定の組成比で混合させ合成し
たものを採用してもよい。また、光定着熱発色層の保存
状態での性能劣化を防止し長寿命を図るために、ジアゾ
ニウム塩をポリウレタンからなるマイクロカプセルに封
入してもよい。この場合、カプラ等を調整し各色相の発
色閾値温度及び熱感度を最適化する必要がある。また、
前述のように、多層発色レイヤの形成順序や発色層数を
変えてもよい。
【0170】図26は、本発明のカラー発色ラベル付き
ライトワンス型光円盤記録媒体の製造工程(B案)であ
る。図26に示すように、B案の製造工程は、情報記録
面の物理的構造を形成する記録面工程群Q1、カラー熱
発色層を形成するラベル面工程群Q2と貼合工程群Q3
から構成されており、Q1→Q2→Q3の工程順で実施
される。上述のA案の製造工程と比較すれば、その相違
がわかる。即ち、記録面工程群Q1とラベル面工程群Q
2をそれぞれ独立に実施した後、貼合工程群Q3におい
て、記録面を備えた樹脂円盤と発色層を備えたラベル支
持体を一体化させて円盤記録媒体を完成する。
【0171】次に、A案の製造工程と同じ部分の記述を
省略し、B案の製造工程のフローチャートを簡単に説明
する。記録面工程群Q1において、透明樹脂円盤の上に
色素記録層形成と、反射層形成と、記録保護層形成と、
接着剤形成等とを順次に実施する。ラベル面工程群Q2
において、ポリエチレン等からなるラベル支持体に熱保
護層形成と、シアン発色層形成と、マゼンタ発色層形成
と、イエロー発色層形成と、表面保護層形成等とを順次
に実施する。貼合工程群Q3において、樹脂円盤の接着
剤が付いた面にラベル支持体を貼り合せて乾燥と加圧プ
レス等の後処理を実施する。なお、熱発色剤の発色温度
は65〜130℃範囲で、ポリカーボネート(PC)の
変形温度は132〜140℃であるため、60℃以下の
比較的低い温度で貼合工程を実施することが望ましい。
また、樹脂円盤及びラベル支持体フィルム両方の熱膨張
係数、吸湿寸法変化等を充分に考慮した上、ラベル支持
体フィルムの材質又は厚さを設計する必要がある。
【0172】以上説明したように、本実施形態の発明に
よれば、光円盤記録媒体のデータ記録面と熱発色ラベル
面との間に熱防止支持層を設けることにより、光円盤記
録媒体のラベル面にカラー熱発色層を設けることができ
る。カラー熱発色ラベルを備えた光円盤記録媒体を実現
することができるので、インクフリー及びリボンフリー
で光円盤記録媒体に直接印刷することができる。このた
め、光円盤記録媒体のラベル印刷が便利且つ快適にな
る。更に、インクカートリッジ等の交換型顔料を使用し
ないので、光記録媒体ラベルプリンタの小型化、軽量
化、モバイル化、内蔵一体化等が可能になる。
【0173】〔変形例〕以下、第6実施形態の変形例と
して、記録媒体用カラー熱発色ラベルシールについて説
明する。このカラー熱発色シールを記録媒体ラベル面に
貼り付けて、サーマルプリンタを用いて記録媒体に直接
にカラー印字する。なお、シール基紙が付いたまま、サ
ーマルプリンタでブランクシールにカラー印字し、その
後、印刷済みのラベルシールを記録媒体に貼り付けても
よい。
【0174】図27は、第6実施形態の変形例の光ディ
スク用カラー熱発色ラベルシールの基本構成図である。
図27(a)に示すように、カラー熱発色ラベルシール
470は、円形シール基紙460と、同心円RとR
で囲まれた有効発色領域440と、内周非発色リング4
50と、外周非発色リング451と、中央ホール467
とから構成されている。
【0175】円形シール基紙460の直径サイズは光円
盤記録媒体とほぼ同様であり、有効熱発色領域440は
有効印字領域とほぼ同様である。
【0176】図27(b)にカラー熱発色シールの断面
構造示す、繊維又はポリエチレン等からなる円形シール
基紙460の上に、アクリル系の粘着剤層462と、シ
ール支持体463と、下地反射層464と、多層構造
(例えば、C、M、Y色層等)のカラー熱発色層465
と、摩擦防止のための表面保護層466とが形成されて
いる。なお、シール支持体463の反射率が高ければ、
その上に下地反射層464を設けなくてもよい。
【0177】これによれば、次のような作用と効果が得
られる。 (1)シール印刷面の上にカラー熱自発色層が形成され
ているので、インクやリボンような外部顔料ソースを使
用しなくてもカラー印字することができる。しかし、従
来ブランクシールにカラー印字するために、最低3色
(CMY)の顔料インク又は顔料リボンを使用する必要
があった。 (2)予めブランクシールを円盤記録媒体に貼り付ける
ことにより、インクフリー且つリボンフリーで円盤記録
媒体にラベル印字することができる。このため、記録媒
体の直接印字に必要なクリーンな環境が実現できるよう
になり、しかも、取り扱いが便利でランニングコストが
低い。 (3)円形シール基紙の物理的形状(直径サイズと中央
ホール等)は、光ディスクとほぼ同様であるため、その
まま専用円盤トレイ(未図示)に装着して光ディスクと
同様な感覚で取り扱うことができる。また、中央ホール
を利用して複数の円形シールを専用円筒状の治具(未図
示)に重ねて収納し自動印刷することができる。
【0178】図28は、第6実施形態の変形例のカラー
熱発色ラベルシールの他の構成図である。図28(a)
に示すように、A4シール基紙461に光円盤媒体に適
用した熱発色ラベルシール470が例えば2枚形成され
ている。また、図28(b)に示すように、A4シール
基紙461にフロッピー(登録商標)ディスク480
(FDD)適用した熱発色ラベルシール470が例えば
8枚形成されている。なお、長方形シール基紙として、
B5とB4等の標準サイズを採用してもよい。上記の応
用例の断面構成は、図27(b)に示した断面構造とほ
ぼ同様であるため、ここで説明を省略する。
【0179】変形例の他の構成によれば、上述した変形
例の基本的効果が得られる同時に、次のような新しい効
果が得られる。(1)各種記録媒体に対応可能な熱発色
ラベルシールが標準仕様の長方形シール基紙に形成され
ているので、直交型サーマルプリンタを用いても熱発色
ラベルシールに直接にカラー印字することができる。こ
のため、カラー熱発色ラベルシールの汎用性が良くなり
応用分野が広がる。(2)普通紙の感覚で熱発色ラベル
シールを収納し、使用時ラベルシールを記録媒体に貼り
付けて、熱発色プリンタで記録媒体に直接にラベル印刷
するので、収納と長期保管しやすくなる。(3)複数の
カラー熱発色シールが同一シール基紙に形成されている
ので、ランニングコストの大幅削減が可能になる。
【0180】以上、第6の実施形態の変形例とその応用
例において、光円盤記録媒体とフロッピーディスクを例
示したが、Zip等の磁気記録媒体、CD-R、DVD-
R等のライトワンス光記録系、PD、CD-RW、DV
D-RAM等のリライタブル光記録系、MO、MD D
ATA等の光磁気記録系、ORB、jaz、SyJet
等のリムーバブルHDD記録系、コンパクトフラッシュ
(登録商標)、PCカード等のフラッシュメモリ記録系
等の各種記録媒体に本発明のカラー熱発色ラベルシール
を応用してもよい。この場合、記録媒体の物理形状とラ
ベル領域のサイズに応じて、カラー熱発色シールの平面
及び断面構成を設計する。
【0181】なお、本変形例とその応用例で説明したカ
ラー熱発色ラベルシールは記録媒体に限定したものでは
なく、商品ラベル、業務(生産又は商務)用ラベル、事
務用(OA)ラベル、収納用ラベル、、学習用ラベル、
家庭用ラベル等の分野に応用してもよい。
【0182】〔第7の実施形態〕第7の実施形態では、
カラー熱発色層ラベル付き光円盤記録媒体またはカラー
熱発色ラベルシールに適用した熱発色型ラベルプリンタ
を説明する。図29は、カラー熱発色型ラベルプリンタ
の原理図である。図29(a)と図29(b)にそれぞ
れ機械スキャン方式(MS)と電子スキャン方式(E
S)を用いた熱発色型ラベルプリンタの印字原理図を示
す。熱発色型ラベルプリンタの印字系統は、印刷対象物
である円盤記録媒体570と、機械スキャン又は電子ス
キャン機能を備えたサーマルヘッド571等から構成さ
れている。
【0183】円盤記録媒体570は、情報記録層と保護
層等からなる情報記録面573と多層熱発色層と表面保
護層からなる熱発色面560を有する。第6の実施形態
では、カラー熱発色層ラベル付き光円盤記録媒体を詳し
く述べたので、ここで説明を省略する。
【0184】サーマルヘッドは、複数の電熱変換ドット
からなる発熱体アレイ572と描画のための機械及び電
子機構から構成されている。印字動作の際、サーマルヘ
ッドは、所定のギャップで矢印で示した方向に沿って描
画を実施する。サーマルヘッド571は光円盤記録媒体
570のラベル面に接近し発熱させることにより、熱発
色層560は熱エネルギーを吸収発色し発色済層574
になる。なお、光定着感熱方式では、熱発色後光源(図
示せず)を用いてラベル面を光照射することで安定化処
理を実施する。
【0185】発熱体アレイは、抵抗体アレイとその上に
備えた酸化防止層及び耐磨耗層(未図示)等とから形成
されており、制御系統からの通電より熱を発生する。そ
の発熱温度は、抵抗体自身の電熱変換効率及び印字デー
タに応じた電流値により制御されるが、普通60℃〜2
00℃の範囲内である。前述のように、発色温度の異な
るマルチ発色層(C、M、Y色層)が多層構造に形成さ
れているので、各レイヤの発色温度に応じてスキャンす
ることによりカラー印字を実施する。
【0186】なお、本実施例では、発熱抵抗体アレイの
種類と製造方法に拘らず、DC/RFスパッタや真空蒸
着等による薄膜式とスクリーン印刷等による厚膜式のい
ずれかを用いてもよい。またサーマルヘッドの電子スキ
ャン回路の一部を抵抗アレイ基板の上に内蔵してもよ
い。
【0187】図30は、第7の実施形態のカラー熱発色
型ラベルプリンタの描画方式を示す図面である。図30
(a)に示すように、長尺リニア発熱体アレイを備えた
サーマルヘット571は、ρ−θ極座標系において、ρ
方向における一次元電子スキャン(ES)及びθ方向に
おける回転的一次元機械スキャン(MS)を組み合わせ
て行うことにより、円盤記録媒体570の同心円区画領
域に対して二次元描画を行う。
【0188】また、図30(b)に示すように、長尺リ
ニア発熱体アレイを備えたサーマルヘット571は、X
−Y直交座標系において、X方向における一次元電子ス
キャン(ES)及びY方向における直線的一次元機械ス
キャン(MS)を組み合わせて行うことにより、円盤記
録媒体570の同心円区画領域に対して2次元描画を行
う。
【0189】また、図30(c)に示すように、多層熱
発色層からなるラベル印字領域全体をカバー可能な2次
元発熱体アレイを備えたサーマルヘット571は、X−
Y直交座標系において、X方向及びY方向における二次
元電子スキャン(ES)により、フロッピーディスク4
80の矩形ラベル領域に対して2次元描画を行う。フル
電子スキャンのため、サーマルヘッド571の面内寸法
をフロッピーディスク(FDD)480のラベル印刷領
域とほぼ同様かそれ以上とする。
【0190】また、図30(d)に示すように、多層熱
発色層からなる円形ラベル印字領域全体をカバー可能な
矩形2次元発熱体アレイを備えたサーマルヘット571
は、X−Y直交座標系において、X方向及びY方向にお
ける二次元電子スキャン(ES)により、円盤記録媒体
570の同心円区画領域に対して二次元描画を行う。こ
の場合、フル電子スキャンができるよに、矩形2次元サ
ーマルヘッド571の長さを円盤記録媒体570の直径
とほぼ同様かそれ以上とする。
【0191】以上、熱発色型ラベルプリンタに適用した
4種類の描画方式を説明したが、本実施形態では、抵抗
体アレイの構成及び描画方式を限定せず、抵抗体アレイ
が発色領域全体をカバーしきれない場合は、機械スキャ
ンか機械スキャンと電子スキャンの組合せを採用し、抵
抗体アレイが全発色領域をカバーした場合は、フル電子
スキャン方式を採用してもよい。
【0192】なお、他のドットアレイの構成と描画方式
として、第1〜5の実施形態で開示した物体回転方式又
はヘッド回転方式等を採用してもよい。例えば、第1の
実施形態で開示した印刷ヘッド構成と描画方式を採用し
てもよい。即ち、印刷対象物の回転運動及び印刷ヘッド
の半径方向における直線運動を利用した回転式プリンタ
である。
【0193】次に、熱発色ラベル面を備えた光円盤媒体
に適用した熱発色型ラベルプリンタの具体的構成を例示
する。図31は、第7の実施形態のカラー熱発色型ラベ
ルプリンタの基本構成図である。図31(a)は円盤記
録媒体のラベル面から見た平面図であり、図31(b)
は平面図のA−A‘断面を示す断面図である。図31に
示すように、熱発色型ラベルプリンタは、印刷対象物で
ある円盤記録媒体570を搬送する円盤搬送系594
と、円盤記録媒体570を回転させる円盤回転系595
と、半径方向に配置されたサーマルヘッド571と、半
径方向に配置された光安定化処理用光線ビーム系575
とから構成されている。
【0194】円盤記録媒体570は、カラー熱発色ラベ
ル印刷面を備えたCD-R、CD-RW、DVD-RW等
のライトワンス又はリライタブル型光ディスクであり、
記録層等からなる情報記録面573とカラー熱発色層等
からなる熱発色面560を有する。なお、カラー熱発色
ラベル印刷面は、第6の実施形態で開示した光円盤記録
媒体の製造方法で形成してもよいし、通常の光ディスク
に第6の実施形態で開示した熱発色ラベルシールを貼付
けて形成してもよい。
【0195】円盤搬送系594は、未図示のローディン
グモーターと搬送トレイ等から構成されており、印刷対
象物を印字位置まで搬送し、また印刷対象物をセッティ
ング位置まで取り出す。本実施形態では、光ディスクド
ライブとほぼ同様のメカニズムを採用する。円盤回転系
595は、未図示のスピンドルモーターと回転制御系等
から構成されており、印刷対象物を円心aに対して自転
させる。即ち、θ方向において、機械スキャン(MS)
が行われる。なお、回転描画方式として、線速度一定
(CLV)又は角速度一定(CAV)のいずれかを採用
してもよい。
【0196】光線ビーム系575は、未図示の光源ラン
プ、光学レンズ系、シャッター、出力制御系及び電源供
給系等を有する。サーマルヘッドで有効印字領域を描画
し発色させた後、光円盤媒体を回転させながら、半径方
向に配置された光源ビームを点灯させて有効発色領域を
照射する。このような熱発色プリンタの特有な印刷後処
理を光安定処理と称する。
【0197】サーマルヘッド571は、半径方向に配置
された高密度のリニア発熱体アレイ572と半径ρ方向
に沿った電子スキャン系(未図示)等から構成されてい
る。リニア発熱体アレイ572は、直径に沿って一列に
配列された抵抗体列から形成され、その長さは有効印字
領域(Ro‐ro)とほぼ同様かそれ以上であり、その
密度は半径印字分解能とほぼ同様、例えば600dpi
である。
【0198】このように、図30(a)に示すように、
ρ方向における直線型電子スキャンと、θ方向における
回転型機械スキャンを組み合わせて行うことにより、2
次元熱発色領域を描画印字する。カラー発色層(C、
M、Y色等)の閾値温度が異なるため、それぞれの発色
層に適応して、抵抗体アレイのヒーティング温度を調整
し、マルチスキャン(複数のスキャン)でカラー印字を
実施する。なお、電子スキャンの方式として、一列の抵
抗発熱体を順次に選択する点順次スキャン方式を採用し
てもよいし、複数の抵抗発熱体を例えば数十〜数千個を
まとめて、ブロック単位で一括的に選択するブロック順
次スキャン方式を採用してもよい。点順次方式に比し
て、ブロック順次方式の印字速度が速い。
【0199】本実施形態の発明によれば、次のような作
用と効果が得られる。 (1)サーマルヘッドのρ方向における直線運動と円盤
記録媒体のθ方向における回転運動を組み合わせて行う
ことにより、簡単な機械機構で印刷対象物である光円盤
記録媒体に直接にラベル印刷することができる。このた
め、熱発色ラベル面を備えた円盤記録媒体に適応した熱
発色型ラベルプリンタを構築することが可能になる。 (2)記録媒体に形成されたカラー熱発色層を自発色さ
せる印字原理を利用したので、インク・リボンフリー、
便利且つ低ランニングコストで記録媒体に直接にラベル
印刷することが可能になる。 (3)円盤記録媒体自身の円回転運動を描画に利用する
ことにより、2次元描画機構が大幅に簡略化される。こ
のため、ラベルプリンタのコンパクト化、軽量化とモバ
イル化が可能になる。 (4)円形又は長方形の2次元ヘッドを採用することに
より、熱発色層ラベル付き記録媒体に好適なフル電子ス
キャン機構を有する小型ラベルプリンタを構築すること
が可能になる。
【0200】〔第8の実施形態〕第8の実施形態では、
情報記録面に関わる再生又は/及び記録機能とラベル面
に関わるラベル印刷機能を内蔵した複合型光円盤媒体駆
動装置(以下、複合型光円盤媒体ドライブ、複合型メデ
ィアデバイスと混用する)について説明する。以下、そ
れぞれ熱発色型ラベルプリンタとインクジェットプリン
タを内蔵した光円盤媒体駆動装置(複合型メディアデバ
イス)を例示する。
【0201】先ず、図32を用いて、インクフリーのラ
ベル印刷を可能にした熱発色型ラベルプリンタを内蔵し
た複合型光円盤記録媒体駆動装置(複合型メディアデバ
イス)について説明する。
【0202】図32は、本実施例の熱発色型ラベルプリ
ンタ内蔵型光円盤記録媒体駆動装置の構成図である。図
32(a)は円盤記録媒体のラベル面から見た平面図で
あり、図32(b)はA−A‘線の断面図である。な
お、図32において、図31に示したと同じ符号で同じ
要素を示している。
【0203】ラベル印刷機構は、印刷対象物である円盤
記録媒体570を搬送する円盤搬送系594と、円盤記
録媒体570を回転させる円盤回転系595と、半径方
向に配置されたサーマルヘッド571と光安定化処理用
光線ビーム系575から構成されている。
【0204】情報記録機構は、同一円盤搬送系594
と、同一円盤回転系595、ディスク半径に沿ってスキ
ャンするピックアップ584から構成されている。ピッ
クアップ584は、レーザビーム582を形成するレン
ズ系583と、ピックアップスキャン系597と、未図
示のサーボ系と光電変換系から構成されている。なお、
一台の円盤記録媒体駆動装置で記録フォーマットの異な
る記録媒体を再生記録するため、ピックアップに焦点距
離の異なる複数のレンズ系を設けてもよい。
【0205】円盤記録媒体570は、カラー熱発色ラベ
ル印刷面を備えたCD-R、CD-RW、DVD-RW等
のライトワンス又はリライタブル型光ディスクであり、
記録層等からなる情報記録面573とカラー熱発色層等
からなる熱発色面560を有する。
【0206】円盤搬送系594は、未図示のローディン
グモーターと搬送トレイ等から構成されており、円盤回
転系595は、未図示のスピンドルモーターと回転制御
系等から構成されている。光線ビーム系系575は、未
図示の光源ランプ、光学レンズ系、シャッター、出力制
御系及び電源供給系等を有する。有効印字領域を描画し
発色させた後、有効発色領域を照射する。
【0207】サーマルヘッド571は、半径方向に配置
された高密度のリニア発熱体アレイ572と半径ρ方向
に沿った電子スキャン系(未図示)等から構成されてい
る。リニア発熱体アレイ572は、直径に沿って一列に
配列された発熱抵抗体から形成され、その長さはほぼ有
効印字領域R−rであり、その密度は半径印字分解
能とほぼ同様、例えば600dpiである。
【0208】このように、ρ方向における直線型電子ス
キャンと、θ方向における回転型機械スキャンを組み合
わせて行うことにより、2次元熱発色領域(即ち、同心
円区画領域)にカラーイメージを印刷することができ
る。なお、本実施形態の熱発色型プリンタの印刷機構
は、第7の実施形態に示した熱発色型プリンタとほぼ同
じなので、詳細な説明を省略する。
【0209】次に、図33を用いて、インクジェットプ
リンタを内蔵した光円盤記録媒体駆動装置について説明
する。
【0210】図33は、第8実施形態のインクジェット
ラベルプリンタ内蔵型光円盤記録媒体駆動装置の構成図
である。図33(a)は円盤記録媒体のラベル面から見
た平面図であり、図33(b)はA−A‘線の断面図で
ある。なお、図33において、図32に示したと同じ符
号で同じ要素を示している。
【0211】ラベル印刷機構は、印刷対象物である円盤
記録媒体570を搬送する円盤搬送系594と、円盤記
録媒体570を回転させる円盤回転系595と、半径方
向に配置されたカラーヘッド585と、ノズルアレイを
クリーニングするヘッド回復系598と、ヘッドスキャ
ン系596とから構成されている。カラーヘッド585
は、4色(C、M、Y、B)又は6色(C、M、Y、
B、LC、LM)ノズルアレイ(未図示)と、カラー仕
様を備えたインクカートリッジ586とから構成されて
いる。なお、本実施形態のインクジェットプリンタの印
刷機構は、第1の実施形態に示したインクジェットプリ
ンタとほぼ同様なので、詳細な説明を省略する。
【0212】情報記録機構は、共通の円盤搬送系594
と、共通の円盤回転系595と、ディスク半径に沿って
スキャンするピックアップ584から構成されている。
ピックアップ584は、レーザビーム582を形成する
レンズ系583と、ピックアップスキャン系597と、
未図示のサーボ系と光電変換素子から構成されている。
【0213】以下、ラベルプリンタを内蔵した複合型光
ディスクドライブの電子制御系統を説明する。図34
は、第8実施形態のラベルプリンタ内蔵型光円盤記録媒
体駆動装置のブロック図である。
【0214】電子制御系統は、データドライブ/プリン
タ・コントローラ、周辺メモリ、共通制御部C1、記録
制御部C2、印刷制御部C3とインターフェース等から
構成されている。データドライブ/プリンタコントロー
ラーは、PC等の情報処理装置より送られてきた記録・
印字データ及び各種制御信号を処理し、複合型光媒体記
録装置の操作に関わるハード及びソフト環境を統括的に
管理する専用半導体LSI又は複数の汎用半導体LSI
等から構成されている。また、プリンタコントローラー
の周辺に情報処理に関わる各種メモリが設けられてい
る。例えば、大量の記録情報を一時保存するバッファー
メモリ、データと実行コマンドを一時保存するキャッシ
ュメモリ(SRAM)、印字データの座標変換及び演算
処理に関するソフトウェアを収納するROM又はEP−
ROM等である。
【0215】共通制御部C1は、光円盤記憶媒体の出し
入れを制御する光ディスク搬送制御系と、光円盤媒体の
回転運動を制御する光ディスク回転制御系等から構成さ
れており、複合型光円盤記録媒体駆動装置(複合型メデ
ィアデバイス)のデータ記録モード及びラベル印刷モー
ド両方に対応可能になっている。
【0216】記録制御部C2は、ピックアップの半径方
向における直線運動を制御するピックアップ運動制御
系、ピックアップサーボ系と光電変換機能やデータ転送
機能を備えたピックアップ信号変換系等から構成されて
いる。
【0217】印刷制御部C3は、印字ヘッドの直径方向
における直線運動を制御する機械描画系または電子描画
系とノズルや抵抗体からなるドットアレイを活性化させ
る印字ドット動作制御系等から構成されている。また、
点線で示すように、インクジェットプリンタの場合は、
ノズルをクリ−リングするヘッド回復系を設け、熱発色
プリンタの場合は、印字後処理に必要な光照射制御系を
設けることにする。
【0218】印字ドット制御系は、インクジェットプリ
ンタの場合は、噴射タイミングと噴射インク量等を制御
する機構、サーマルプリンタの場合は、抵抗体アレイの
動作タイミング及び加熱温度等を精密に制御する機構を
有する。
【0219】インターフェイスには、パソコン等の各種
情報処理装置と容易に接続するように、記録情報と印刷
情報両方を処理する汎用ポートが設けられている。本実
施例では、汎用ポートにフルスピード(12Mbps)
USB又はIEEE1394シリアルインターフェイス
を採用する。
【0220】なお、点線で示すように、ドライブ専用ポ
ートとプリンタ専用ポートを独立的に設けてもよい。こ
の場合、ドライブポートに数百Mバイト/秒以上の高速
転送可能なSCSI、IEEE1394等を採用し、プ
リンタポートにローススピード(1.5Mbps)US
B、フルスピード(12Mbps)USB、セントロニ
クス(150kバイト/秒)とIEEE1284(2M
バイト/秒)等を採用してもよい。
【0221】以上、ラベルプリンタを内蔵した複合型光
ディスクドライブ(複合型メディアデバイス)の電子制
御系統を説明したが、データ再生記録に関わる制御系統
を除けば、上記の電子制御系統を実施例1〜5の単体回
転式プリンタにも適用可能である。勿論、プリンタの仕
様に応じて上記の電子制御系統の構成を若干変形させて
もよい。
【0222】以下、本実施例のラベルプリンタ内蔵型光
ディスクドライブの印字モード及び再生・記憶モードに
おける回転速度の制御方法について説明する。図35
は、第8の実施形態のラベルプリンタ内蔵型光ディスク
ドライブの回転速度の制御方法を示す図である。
【0223】図35(a)に示すように、印字期間にお
いて、光ディスクを例えば1/20倍速(10rpm)
の一定の低速度で回転させ、再生・記録期間において、
ピックアップの所在半径に応じて、例えば回転速度を最
内周での12倍速(2400rpm)から最外周での3
2倍速(6400prm)まで変化させる。即ち、再生
・記録機能及びイメージ印刷機能を時分割的に選択し、
動作モードに応じて円盤記録媒体の回転速度を調整す
る。より具体には、低速CAVモードでラベル印刷を行
い、高速CLVモードでデータの再生・記録を行う。
【0224】また、図35(b)に示すように、印字期
間において、光ディスクを例えば1/20倍速(10r
pm)の低角速度(CAV)で回転させ、再生・記録期
間において、光ディスクを例えば24倍速(4800r
pm)の高速度(CAV)で回転させる。即ち、低速C
AVモードでラベル印刷を行い、高速CAVモードでデ
ータの再生・記録を行う。
【0225】図36は、第8実施形態のラベルプリンタ
内蔵型光円盤記録媒体駆動装置(複合型メディアデバイ
ス)の外形模式図である。図36(a)はインクジェッ
トラベルプリンタ内蔵型であり、図36(b)は熱発色
ラベルプリンタ内蔵型である。図36(a)に示すよう
に、下段に光円盤記録媒体600を出し入れる搬送トレ
イ602と、データを再生・記録する円盤媒体ドライブ
603とが設けいられており、上段に印刷ヘッドとイン
クカートリッジ等(未図示)を備えたラベルプリンタ6
01が設けられている。また、インクカートリッジの交
換作業を容易に行うように、上段に交換機構と扉などを
設ける。
【0226】図36(b)に示すように、熱発色ラベル
プリンタと円盤媒体ドライブが一体化した薄型収納ケー
スに設けられている。長尺線状サーマルヘッドを備えた
熱発色プリンタの場合、印刷ヘッドの半径方向における
機械スキャン系統を省略することが可能なので、複合型
メディアデバイスの小型化と軽量化を実現することがで
きる。
【0227】第8の実施形態の発明によれば、次のよう
な作用と効果が得られる。 (1)光ピックアップと印刷ヘッドをそれぞれ光ディス
クの記録面側とラベル面側に設けて、円盤回転系統を共
有することにより、ラベルプリンタを光円盤記録駆動装
置に内蔵することが可能になる。 (2)また、情報記録とラベル印刷に関わる機械運動系
及び電子制御系を部分的に共用することができるので、
低コストでラベルプリンタ内蔵型円盤記録媒体ドライブ
(複合型メディアデバイス)を構築することができる。 (3)また、ラベルプリンタとドライブを同じ筐体に内
蔵し一体化にすることにより、周辺装置の小型化、コン
パクト化と省スペース化を実現することができる。 (4)また、ラベル印刷をデータ記録とほぼ同時に実施
することにより、効率性と作業性が大幅に改善されるの
で、迅速かつ快適なラベル印刷ができる。 (5)更に、サーマルヘッドを備えた熱発色サーマルプ
リンタを内蔵することにより、インクフリーで快適且つ
安価に高画質ラベル印刷を行うことができる。
【0228】なお、本実施形態では、光円盤記録媒体の
種類と外形サイズを限定せず、CD-R、CD-RW、D
VD-R、DVD-RW等の様々な円盤記録媒体に適用し
てもよい。また、ラベルプリンタの印刷ヘッドと二次元
描画系統の構成を限定せず、有効印字領域に対して2次
元描画することができればよい。
【0229】〔第9の実施形態〕第9実施形態は、光円
盤記録媒体等の円形印刷物の2次元イメージ情報を読み
取ることを可能とした回転式スキャナーに関するのもで
ある。以下、本実施形態の従属実施例1〜3を順次に説
明する。実施例1とその変形例で、単体構成の回転式ラ
ベルスキャナを例示し、実施例2とその変形例で、回転
式ラベルスキャナを内蔵した光円盤記録媒体駆動装置
(複合型メディアデバイスと記す)を例示し、実施例3
とその変形例で、ラベルプリンタを内蔵した回転式スキ
ャナーと複合型メディアデバイスを例示する。
【0230】〔実施例1〕先ず、本実施形態の実施例1
として、円盤記録媒体ラベル面のイメージ情報を簡単に
読み取ることを可能とした、密着型イメージセンサを備
えた回転式ラベルスキャナについて説明する。なお、光
電変換デバイスである密着型リニアセンサをコンタクト
イメージセンサ(CIS:ContactImageS
ensor)を称することがある。
【0231】図37は、第9の実施形態の密着型ラベル
スキャナの基本構成図である。図37(a)は円盤記録
媒体のラベル面サイドから見た平面図であり、図37
(b)は平面図のA−A‘断面を示す断面図である。図
37に示すように、密着型ラベルスキャナは、印刷対象
物である円盤記録媒体570を搬送する円盤搬送系59
4、円盤記録媒体570を回転させる円盤回転系59
5、半径方向に配置された密着型リニアセンサ581と
ロッドレンズアレイ587等から構成されている。
【0232】円盤記録媒体570は、ラベル印刷面を備
えたCD-R、CD-RW、DVD-RW等のライトワン
ス又はリライタブル型光ディスクであり、物理記録層等
からなる情報記録面573とラベル印刷面580を有す
る。
【0233】円盤搬送系594は、未図示のローディン
グモーターと搬送トレイ等から構成されており、印刷対
象物である光ディスクを設置一致から回転位置まで搬送
し、また設置位置に取り戻す。本実施形態では、光ディ
スクドライブとほぼ同様の搬送メカニズムを採用する。
なお、マニュアルで円盤記録媒体を回転軸に設置する場
合、円盤搬送系594を省略してもよい。円盤回転系5
95は、未図示のスピンドルモーターと回転制御系等か
ら構成されており、印刷対象物を円心aに対して角速度
一定(CAV)で回転させる。
【0234】リニアセンサ581は、半径方向に配置さ
れた1次元画素アレイから構成されており、その長さは
有効印字領域幅(Ro‐ro)と以上であり、画素密度
は半径方向の光学光学解像度と同じ例えば300〜24
00dpiである。CIS型リニアセンサの場合、光学
受光面に印刷イメージが1対1のサイズで投影される。
また、CIS型センサの場合、光源(図示せず)とし
て、RGB3色のLEDを使うことにする。なお、CI
S型リニアセンサに上下移動機構を設けてスキャン機能
を使用しない場合、CIS型リニアセンサを円盤記録媒
体から離して収納してもよい。
【0235】次に、上記の密着型回転式ラベルスキャナ
の基本動作原理及び主走査方向と副走査方向の定義を説
明する。円盤記録媒体570は円盤回転系595により
回転され、このθ方向における回転運動に合せて、リニ
アセンサがラベル印刷面からカラーイメージ情報を入力
する。例えば、マイクロカラーフィルタを備えたカラー
センサの場合、3回のフル回転でラベル面のカラーイメ
ージ情報を読み取る。単色CIS型センサの場合、LE
D等の光源色(RGB)を変えて3回転でカラーイメー
ジを入力する。本実施例では、半径方向(ρ方向)を主
走査方向と、円周方向(θ方向)を副走査方向と定義す
る。このため、主走査光学光学解像度が一次元画素アレ
イの密度で、副走査光学光学解像度がセンサの読み取り
スピード即ち回転速度で決まる。従って、回転速度を下
げて、細かいステップでイメージ情報を取り込めば、主
走査光学光学解像度より高い副走査光学光学解像度を得
ることができる。例えば、600dpiの主走査光学光
学解像度に対して、1200dpiの副走査光学光学解
像度が得られる。
【0236】次に、実施例1の変形例として、円盤記録
媒体ラベル面のイメージ情報を簡単に読み取ることを可
能とした、縮小光学系を備えた回転式ラベルスキャナに
ついて説明する。
【0237】図38は、第9の実施形態の縮小型ラベル
スキャナの基本構成図である。図37(a)は円盤記録
媒体のラベル面から見た平面図であり、図37(b)は
平面図のA−A‘断面を示す断面図である。
【0238】図38に示すように、縮小型ラベルスキャ
ナは、円盤記録媒体570を搬送する円盤搬送系59
4、円盤記録媒体570を回転させる円盤回転系59
5、半径方向に配置されたCCD型リニアセンサ589
と縮小レンズ系588等から構成されている。実施例1
の密着型ラベルスキャナに比して、CCD型リニアセン
サ、その縮小レンズ系と冷陰極蛍光ランプ(図示せず)
等を除いて、基本構成はほとんど同様である。なお、C
CD型リニアセンサ589の長さは有効印字領域幅(R
o‐ro)より短い場合、CCD型リニアセンサ589
を半径方向に沿ってスキャンさせる機構を設ける必要が
ある。
【0239】縮小型ラベルスキャナの場合は、印刷イメ
ージがレンズ系を介してCCD型リニアセンサの受光面
に縮小投影されて電気信号に変換される。密着型センサ
に比して、縮小型センサの焦点距離が長いので、薄型フ
ラットヘッドスキャナを構築することが困難である。そ
の代わりに、製造コストが低い利点がある。なお、CC
D型センサの場合、RGBカラーフィルタを備えた3ラ
イン分の画素列は半径方向に直線配列又は千鳥配列され
ている。また、スキャン用光源(図示せず)として、冷
陰極蛍光ランプを使ってもよい。
【0240】このように、実施例1とその変形例によれ
ば、ラベル印刷面側に設けられたリニアイメージセンサ
によって、ラベル面からイメージを入力するスキャナ機
能を実現することが可能になる。更に、ρ−θ円座標で
の回転スキャン方式を採用することによって、回転式ラ
ベルスキャナのコンパクト化と軽量化を実現することが
可能になる。
【0241】〔実施例2〕以下、本実施形態の実施例2
として、情報記録面の再生記録及びラベル面のイメージ
認識を可能とした、密着型イメージセンサを備えた複合
型メディアデバイスについて説明する。
【0242】図39は、第9の実施形態の密着型ラベル
スキャナ内蔵型光ディスクドライブの基本構成図であ
る。図39(a)は円盤記録媒体のラベル面から見た平
面図であり、図39(b)は平面図のA−A‘断面を示
す断面図である。図39に示すように、複合型メディア
デバイスは、共通系統、スキャン系統と再生記録系統の
三つの部分から構成されている。
【0243】共通系統は、印刷対象物である円盤記録媒
体570を搬送する円盤搬送系594とそれを回転させ
る円盤回転系595から構成されている。円盤搬送系5
94は、未図示のローディングモーターと搬送トレイ等
から構成されており、印刷対象物である光ディスクを回
転位置に搬送し、また設置位置に取り戻す。本実施形態
では、光ディスクドライブとほぼ同様の搬送メカニズム
を採用する。円盤回転系595は、未図示のスピンドル
モーターと回転制御系等から構成されており、印刷対象
物を円心aに対して回転させる。複合型メディアデバイ
スでは、イメージ情報を読み取る際に、低速CAVモー
ドにし、情報を再生・記録する際に、光ディスクの種類
とフォーマットに応じて、高速CLV、高速CAVと高
速パーシャルCAVモードのいずれかを選択する。
【0244】スキャン系統は、半径方向に配置された密
着型リニアセンサ581とロッドレンズアレイ587等
から構成されている。リニアセンサ581は、図37に
示した構成と同様である。即ち、半径方向に配置された
1次元画素アレイから構成されており、その長さは有効
印字領域(Ro‐ro)以上であり、画素密度は半径方
向の光学光学解像度と同様例えば300〜2400dp
iである。
【0245】再生・記録系統は、ピックアップ584と
それを半径方向に沿ってスライドさせるピックアップス
キャン系597から構成されている。ピックアップ58
4は、レーザビーム582を形成するレンズ系583を
有する。なお、記録フォーマットの異なる記録媒体を再
生記録するため、ピックアップに焦点距離の異なる複数
のレンズ系を設けてもよい。
【0246】次に、実施例2の変形例として、情報記録
面の再生記録及びラベル面のイメージ認識を可能とし
た、縮小型光学系を備えた複合型メディアデバイスにつ
いて説明する。
【0247】図40は、第9の実施形態の縮小型ラベル
スキャナ内蔵型光ディスクドライブの基本構成図であ
る。図40(a)は円盤記録媒体のラベル面から見た平
面図であり、図40(b)は平面図のA−A‘断面を示
す断面図である。図40に示すように、複合型メディア
デバイスは、共通系統、スキャン系統と再生記録系統の
三つの部分から構成されている。実施例2の密着型イメ
ージスキャナを有する複合型メディアデバイスに比し
て、CCD型リニアセンサ、その縮小レンズ系と光源等
を除いて、基本構成はほとんど同様である。また、CC
D型リニアセンサとその縮小レンズ系は、実施例1の変
形例とほぼ同様である。
【0248】このように、実施例2とその変形例によれ
ば、記録面側に設けられた一つの回転機構によって、ラ
ベル面からイメージを入力するスキャナ機能と情報を再
生・記録するドライブ機能を1台の周辺装置で実現する
ことが可能になる。しかも、コンパクト・軽量で操作便
利である。
【0249】〔実施例3〕以下、本実施形態の実施例3
として、上記の実施例1の回転式ラベルスキャナにプリ
ンタ機能を加えた複合型ラベルスキャナについて説明す
る。
【0250】図41は、第9実施形態の回転式プリンタ
内蔵型ラベルスキャナの模式図である。図41(a)は
円盤記録媒体のラベル面から見た平面図であり、図41
(b)は平面図のA−A‘断面を示す断面図である。図
41に示すように、複合型ラベルスキャナは、共通系
統、スキャン系統とプリンタ系統の三つの部分から構成
されている。共通系統は、円盤記録媒体570を搬送す
る円盤搬送系594とそれを回転させる円盤回転系59
5から構成されている。円盤搬送系594は、未図示の
ローディングモーターと搬送トレイ等から構成されてい
る。
【0251】スキャン系統は、本実施形態の実施例1で
説明した密着型イメージスキャナとほぼ同様である。即
ち、半径方向に配置された1次元画素アレイから構成さ
れており、その長さは有効印字領域(Ro‐ro)以上
であり、画素密度は半径方向の光学解像度と同じ例えば
300〜2400dpiである。ラベルイメージ情報の
読み取りに、低速CAVモードを採用する。
【0252】プリンタ系統は、ノズルアレイ(未図示)
を備えたカラーヘッド585、交換可能なインクカート
リッジ586、カラーヘッド585を半径方向に沿って
スライドさせるヘッドスキャン系596とノズルアレイ
をクリーニングするヘッド回復系598から構成されて
いる。なお、物体回転式プリンタの描画系統の構成に関
しては、第1、4、5の実施形態で開示した物体回転式
プリンタのものを採用してもよい。
【0253】次に、実施例3の変形例として、情報記録
面に関わる再生・記録機能、ラベル面に関わるイメージ
認識機能とイメージ印刷という三つの機能を内蔵した複
合型メディアデバイスについて説明する。
【0254】図42は、第9実施形態の回転式ラベルス
キャナ/プリンタ内蔵型光ディスクの模式図である。図
42(a)は円盤記録媒体のラベル面から見た平面図で
あり、図42(b)は平面図のA−A‘断面を示す断面
図である。図42に示すように、複合型メディアデバイ
スは、共通系統、再生記録系統、スキャン系統とプリン
タ系統という四つの部分から構成されている。実施例3
の印刷機能を内蔵した複合型ラベルスキャナに比して、
記録面側の再生・記録系統を除いて、他の基本構成はほ
ぼ同様である。
【0255】再生・記録系統は、ピックアップ584と
それを半径方向に沿ってスライドさせるピックアップス
キャン系597から構成されている。ピックアップ58
4は、レーザビーム582を形成するレンズ系583を
有する。なお、記録フォーマットの異なる記録媒体を再
生記録するため、ピックアップに焦点距離の異なる複数
のレンズ系を設けてもよい。
【0256】このように、実施例3によれば、記録面側
に設けられたシングル回転機構によって、ラベル面から
イメージを入力するスキャナ機能及びラベル面へイメー
ジを出力する印刷機能を1台の周辺装置で実現すること
が可能になる。
【0257】更に、実施例3の変形例によれば、記録面
側に設けられたシングル回転機構によって、ラベル面よ
りイメージ入力するスキャナ機能、ラベル面へイメージ
出力する印刷機能、情報を再生・記録するドライブ機能
を1台の周辺装置で実現することが可能になる。
【0258】このため、これまでできなかったラベル面
のイメージ情報管理が可能になる。しかも、周辺装置は
コンパクト且つ軽量であり、情報処理の効率と作業性が
一層改善される。
【0259】以下、本実施形態の複合型メディアデバイ
スの具体的構成について説明する。ここで、実施例1の
CIS型センサを備えた複合型メディアデバイスを例示
する。なお、少々の変更を加えれば、他の実施例と変形
例にも適応してもよい。
【0260】図43は、第9実施形態のラベルスキャナ
内蔵型光ディスクドライブの具体構成図である。再生記
録系統は、ピックアップ584、キャリッジ599とス
キャン系から構成されている。ピックアップ584は、
レーザビーム582を形成するレンズ系583を有す
る。なお、記録フォーマットの異なる記録媒体を再生記
録するため、ピックアップに焦点距離の異なる複数のレ
ンズ系を設けてもよい。
【0261】キャリッジは、スライディングモーター5
91を動力としたスパラルシャフト593により、ガイ
ド592に沿って上下移動し、キャリッジの上に装着し
たピックアップ584を半径方向に沿ってスライドさせ
る。円盤記録媒体570は、中央固定穴を介して回転軸
に固定されて、スピンドルモーター590により回され
る。
【0262】一方、半径方向に装着されたCIS型リニ
アセンサ581は、光ディスクの回転運動に合せて、レ
ベル面の二次元画像情報を読み取る。また、CIS型リ
ニアセンサの代わりに、CCD型リニアセンサを使って
もよい。更に、CIS型リニアセンサの代わりに、扇状
二次元イメージセンサ581aを用いて設けてもよい。
この場合、第5の実施形態で示した千鳥パターン配置の
手法で、光電変換素子アレイを極座標における千鳥配置
にしてもよい。なお、CIS型リニアセンサ581を固
定せず上下移動機構を設けてもよい。例えば、スキャン
機能を使用しない場合、CIS型リニアセンサを円盤記
録媒体から離して収納する。
【0263】次に、複合型メディアデバイスの回転速度
制御方式について説明する。ここで、二つの代表的なマ
ルチ制御方式を例示する。図44は、第9実施形態のラ
ベルスキャナ内蔵型光ディスクドライブの回転速度制御
方法を説明する図である。
【0264】図44(a)に示すように、イメージ入力
期間において、光ディスクを例えば10rpmの低速度
CAV方式で回転させ、再生期間において、ピックアッ
プの所在半径に応じて、回転速度を最内周での12倍速
(2400rpm)から最外周での32倍速(6400
prm)まで変化させる。即ち、低速CAVでイメージ
入力を行い、高速CLVで再生記録を行うマルチ制御方
式である。
【0265】また、図44(b)に示すように、イメー
ジ入力期間において、光ディスクを例えば10rpmの
低速度CAV方式で回転させ、再生期間において、光デ
ィスクを24倍速(4800rpm)の高速度CAV方
式又は32倍速(6400rpm)のパーシャルCAV
で回転させる。即ち、複合型メディアデバイスは動作モ
ードに応じて、低速CAVでイメージ入力を行い、高速
CAV又はパーシャルCAVで再生記録を行うマルチ制
御方式である。なお、イメージ入力モードにおいて、円
周解像度(即ち、副走査解像度)の要求仕様に応じて、
円盤記録媒体の回転速度を0.1〜100rpmの範囲
で調整してもよい。勿論、解像度が高ければ高いほど、
イメージ入力の所用時間が長くなる。
【0266】次に、イメージスキャナを内蔵した複合型
メディアデバイスの制御ブロック図について説明する。
ここで、ラベルスキャナ内蔵型光ディスクドライブを例
示する。図45は、第9実施形態のラベルスキャナ内蔵
型光ディスクドライブの制御ブロックを説明する図であ
る。
【0267】電子制御系統は、データドライブ/スキャ
ナ・汎用コントローラー、周辺メモリ、共通制御部D
1、記録制御部D2、スキャナ制御部D3とインターフ
ェース等から構成されている。汎用コントローラーは、
複合型メディアデバイスの動作に関わるハード及びソフ
ト環境を統括的に管理する専用半導体LSI又は複数の
汎用半導体LSI等から構成されており、PC等の情報
端末より送られてきた記録データ及び各種制御信号、ま
たスキャン制御部より送られてきたイメージ信号を処理
する。この汎用コントローラーの周辺に情報処理に関わ
るメモリ群が設けられている。例えば、大量の記録情報
を一時保存するバッファーメモリ(SRAM/DRA
M)、データと実行コマンドを一時保存するキャッシュ
メモリ(SRAM)、座標変換及び演算処理に関するソ
フトウェアを収納するROM/EP−ROMメモリ等で
ある。
【0268】共通制御部D1は、光円盤記憶媒体の出し
入れを制御する光ディスク搬送制御系と、光円盤媒体の
回転運動を制御する光ディスク回転制御系等から構成さ
れており、複合型光円盤記録媒体駆動装置のデータ記録
モード及びラベルスキャンモード両方に対応可能になっ
ている。記録制御部D2は、ピックアップの半径方向に
おける直線運動を制御するピックアップ運動制御系、ピ
ックアップサーボ系と光電変換機能やデータ転送機能を
備えたピックアップ信号変換系等から構成されている。
また、スキャナ制御部D3は、光電変換制御系、A/D
変換処理系、光源制御系等から構成されている。
【0269】インターフェイスには、パソコン等の各種
情報処理装置と容易に接続するように、記録情報とスキ
ャン情報両方を処理する汎用ポートが設けられている。
本実施例では、汎用ポートにフルスピード(12Mbp
s)USB又はIEEE1394シリアルインターフェ
イスを採用する。
【0270】なお、点線で示すように、ドライブとスキ
ャナの専用ポートをそれぞれ独立的に設けてもよい。こ
の場合、ドライブ専用ポートに数百Mバイト/秒以上の
高速転送可能なSCSI、IEEE1394等を採用
し、プリンタ専用ポートにローススピードUSB(1.
5Mbps)、フルスピードUSB(12Mbps)、
IEEE1284(2Mバイト/秒)等を採用してもよ
い。
【0271】以上、ラベルスキャナを内蔵した複合型光
ディスクドライブの電子制御系統を説明したが、第8の
実施形態で説明したラベルプリンタの制御系統を追加す
ることにより、ラベルイメージ入力機能とラベル印刷機
能両方を内蔵した複合型メディアデバイスにも適用可能
である。なお、本発明は、電子制御系統を限定せず、イ
メージ入力と情報記録に関わる基本仕様に様々な付加機
能を追加してもよい。
【0272】〔第10の実施形態〕本実施形態では、第
9の実施形態で開示した光円盤記録媒体のラベルイメー
ジ情報を読み取るスキャナを内蔵した複合型メディアデ
バイスの具体的応用例について説明する。より具体的に
は、複合型メディアデバイスを用いて記録情報及びラベ
ル情報からなるダブル情報を情報処理装置に入力し処理
利用することを特徴とする情報処理方法について説明す
る。以下、本実施形態を従属実施例1〜4に分けて順次
に説明する。
【0273】〔実施例1〕本実施例で、記録情報及びラ
ベル情報を備えた光円盤記録媒体と、前記記録情報及び
ラベル情報からなるダブル情報を取り扱う複合型メディ
アデバイスと、少なくとも情報入出力、情報保存及び情
報処理の機能を備えた情報処理装置と、前記複合型メデ
ィアデバイスと前記情報処理装置とを接続するインター
フェイスを有する情報処理システム(又は情報処理環
境)において、ラベルイメージスキャン機能を内蔵した
複合型メディアデバイスを用いて、イメージ情報を記録
情報と共に様々な情報装置に入力し処理利用する方法に
ついて説明する。
【0274】図46は、第10実施形態の実施例1の記
録情報及びラベル情報のダブル伝送処理を説明する図で
ある。先ず、光ディスクに対してセキュリティ判定を実
施しない場合、情報の流れを説明する。図46に示すよ
うに、“判定?”を実施しないというコマンド(NO)
を受けて、入出力ゲートがオープン状態になる。この
際、市販ソフト類614a又は自作ソフト類614bに
収められたデータ面記録情報612a及びラベル面印刷
情報612bからなるダブル情報612は、複合型メデ
ィアデバイス610、インターフェイスポート611と
情報伝送路613を介して、電子情報装置615に転送
される。なお、市販ソフト類614aはCD-ROM、
VCD-ROM、DVD-ROM等を含み、自作ソフト類
614bはCD-R、CD-RW、DVD-R、DVD-R
W等を含む。
【0275】複合型メディアデバイス610は、従来の
再生・記録機能の他に、ラベル面のイメージ情報を読み
取る機能を内蔵しているため、光ピックアップで読み取
った記録情報及びスキャナで読み取ったイメージ情報と
共に各情報装置に入力される。従来のメディアドライブ
と区別するため、複合型メディアデバイス610に業界
団体や標準化機関に承認された周辺情報機器の分類識別
マーク616を設けてもよい。
【0276】また、複合型メディアデバイス610に
は、本発明が提案したビジュアルセキュリティチェック
機能が設けられている。ビジュアルセキュリティチェッ
ク機能というのは、ラベル面のイメージ情報をスキャナ
で読み取って、メディアドライブ内部又はパソコン等の
外部情報処理装置に事前に登録された“ビジュアルキー
“と呼ばれるイメージ情報と照合し、その判定結果の可
否に基づいて光ディスクの情報入出力又は記録データの
読み取りを行うか判断する新しいセキュリティ機能であ
る。なお、ビジュアルキーのイメージ情報として、画
像、図形、写真、文字、印章、サイン、指紋、瞳孔紋、
音声紋(強度〜周波数依存図)、マーク、商標、暗号化
パターン、一次元又は2次元バーコード、階調化パター
ン、音声コード等のいずれか又はその組合せを用いても
よい。
【0277】インターフェイスポート611は、データ
面記録情報612aとラベル面印刷情報612bからな
るダブル情報612を伝送可能なI/Oポートから構成
されている。例えば、シリアル伝送方式のUSB、IE
EE1394とIrDAポート、パラレル伝送方式のS
CSIとIEEE1284ポート等が挙げられる。な
お、情報伝送路613は、各種インターフェイス、メタ
リック配線網及び光ファイバ網からなるLAN、WA
N、インタネット等の情報伝送手段の集合体を指す。
【0278】電子情報装置615は、デジタルAV装
置、パソコン情報端末、大量情報蓄積装置、産業/商業
情報装置、データベースシステム等を指している。な
お、本実施形態では、電子情報装置の種類と応用分野を
限定せず、個人・家庭と産業分野での情報保存機能を備
えた電子情報機器に応用してもよい。
【0279】次に、再生光ディスク対してセキュリティ
判定を実施する場合、情報の流れを説明する。図46に
示すように、判定は必要(YES)だというコマンドが
受けた場合、ラベル面印刷情報612bは、セキュリテ
ィ判定プログラムSCPで決められた手順で処理されて
いく。メディアドライブにセキュリティキーが内蔵され
ている場合、ラベル面印刷情報612bは処理ルーチン
に沿って、複合型メディアデバイス610の内部ビジ
ュアルセキュリティキー617aに事前登録されたイメ
ージと照合され、また、セキュリティキーが外部情報装
置に内蔵されている場合、ラベル面印刷情報612bは
処理ルーチンに沿って、情報処理装置618の内部ビ
ジュアルセキュリティキー617bに事前登録されたイ
メージと照合され、そして、照合結果RESがセキュリ
ティ判定プログラムSCPに送られ判定ステップに入
る。合格という判断を下さった場合、オープンコマンド
OPCを入出力ゲートに通知し、ゲートをオープンさ
せ、ピックアップ(図示せず)による記録情報の読み取
りをスタートさせる。そして、データ面記録情報612
a及びラベル面印刷情報612bからなるダブル情報6
12は電子情報装置615に送られる。また、不合格と
いう判断を下さった場合、クローズコマンドCLCを入
出力ゲートに通知し、電子情報装置615への情報の流
れを遮断する同時に、ピックアップ(図示せず)又は他
の動作を停止させる。この際、必要に応じて、利用者か
システム管理者にアラーム等の通知を出す。
【0280】次に、記録光ディスク対してセキュリティ
判定を実施する場合、情報の流れを説明する。以上説明
したように、記録光ディスクのラベル情報をセキュリテ
ィ判定プログラムSCPにより判定される。合格という
判断を下さった場合、入出力ゲートにオープンコマンド
OPCを通知し、ゲートをオープンさせる同時に、ピッ
クアップを動作させて電子情報装置615から送られた
記録情報619を光ディスクのデータ面に記録する。ま
た、不合格という判断を下さった場合、複合型メディア
デバイスへの情報の流れを遮断する同時に、光ピックア
ップ(図示せず)又は他の動作を停止させる。
【0281】なお、前記情報処理装置618の代わり
に、ビジュアルセキュリティキーを電子情報装置615
のいずれかに設置し、LANやインターネットを利用し
てオンラインセキュリティ承認を採用してもよい。ま
た、同一情報処理装置618を用いて、ダブル情報61
2を受け取って情報処理を行ってもよい。
【0282】次に、ビジュアルセキュリティチェック機
能を備えた複合型メディアデバイスの応用について、具
体的事例を用いて説明する。
【0283】情報端末とLAN、WAN、インターネッ
トの普及に伴い、総務、財務、人事、資材、購買、研究
開発等の社内業務がデジタル化、データベース化、ペー
パーレス化の方向に推進されて、従業員が1台以上の情
報端末を持つような状況になってきた。しかも、各情報
端末はCD-ROM、DVD-ROM、CD-R/RW、D
VD-R/RW等の大容量記録媒体を再生記録する駆動装
置(ドライブ)を備えている。現状、社内LAN、WA
N、インターネット上の情報流れ、また情報端末とサー
バーやホストコンピュータとの間の情報流れを管理する
のが主流で、情報端末における情報入出力に関しては、
十分な管理が行われていなく、適切な管理手段がないが
現状である。
【0284】従って、次のような三つの問題点が指摘さ
れる。(1)情報端末の記録媒体を介して社内情報が流
出してしまう恐れ、(2)個人持ちの記録媒体からコン
ピュータウイルスが侵入されてしまう恐れ、(3)無断
コピーや無断インストールによる著作権侵害の恐れ。
【0285】従って、本発明のビジュアルセキュリティ
チェック機能を各情報端末のメディアドライブに設け
て、情報端末セキュリティ管理を強化する。例えば、会
社、事業部門、個人等の識別マークが入ったブランク記
録媒体を発行する社内システムを構築し、従業員が識別
マークのない記録媒体を使用しないように制度化する。
また、社内の著作権に関わる再生専用CD-ROM、D
VD-ROM等、また社内データを記録したCD-RO
M、MO等のラベル面にセキュリティ識別マーク(イメ
ージ)を入力しておく。更に、各情報端末のメディアド
ライブにビジュアル・セキュリティキーを登録しネット
を介して管理する。このように、社内で私有記録媒体の
使用はできなくなり、記録媒体に起因する情報流出、不
正コピーとウイルス感染等が防止され、上記(1)〜
(3)の問題点が解決される。
【0286】なお、前記ブランク記録媒体を発行する記
録媒体発行システムを飲料自動販売機のような端末機
器、即ち記録媒体自動発行機の形にし社内に設置しても
よい。発行時、従業員身分を示すIDカードと暗証番号
を入れれば、セキュリティ識別番号やシリアル番号等を
備えた記録媒体が発行される。また、記録媒体発行シス
テムによって、全社で“流通”している記録媒体をリア
ルタイム的に管理することができる。
【0287】また、現在大きな社会問題になっているソ
フトウェアの不正コピーに関しても、本発明のセキュリ
ティ機能を内蔵した複合型メディアデバイスを用いれ
ば、問題を解消することが可能になる。例えば、ソフ
ト、ゲーム、映画等の製作・販売会社、コンテンツ提供
者と出版社等がインストールに必要な暗号化した識別マ
ークをCD-ROMやDVD-ROMのラベル面に記入
し、それを解読するビジュアルセキュリティキーを店頭
又はオンラインで購入者に発行する。
【0288】第10の実施形態の実施例1によれば、ス
キャン機能を内蔵した複合型メディアデバイスを用いる
ことにより、イメージ情報を記録情報と共に情報装置に
入力することが可能になる。このため、従来不可能であ
った光ディスクのラベル情報の管理及び処理利用等がで
きるようになる。
【0289】また、光ディスクのラベル情報を利用した
ビジュアルセキュリティチェック機能を複合型メディア
デバイスに設けることによって、従来のメディアドライ
ブのないセキュリティ判定機能を実現することが可能に
なる。このため、情報システムのセキュリティを大幅に
向上させることは勿論、情報化社会における様々な新し
いアプリケーションを創出することが可能になる。
【0290】なお、本実施例は、複合型メディアデバイ
スの種類(読み出しのみかライトワンスかリライタブ
ル)及び内蔵型スキャナの構成を限定せず、第9の実施
形態で開示した回転スキャン式複合型メディアデバイス
を用いてもよいし、直線スキャン方式イメージスキャ
ナ、画像情報を一括に読み取るCCDエリアセンサやデ
ジタルカメラ等の光電変換装置を内蔵した複合型メディ
アデバイスを使用してもよい。さらに、コスト削減のた
めに、リニアセンサとエリアセンサの代わりに、単体受
光ダイオードや受光抵抗体、又はその集合体による受光
アレイ等の比較的安価な光電変換素子を情報読み取りセ
ンサ部に設けてもよい。
【0291】以上、本実施例では、光円盤記録媒体(光
ディスク)を対象とした複合型メディアデバイスを用い
て、ビジュアルセキュリティチェック機能を説明した。
なお、本発明のビジュアルセキュリティチェック機能を
他の記録媒体駆動装置に設けてもよい。例えば、Zip
等の磁気記録媒体、CD-R、DVD-R等のライトワン
ス光記録系、PD、CD-RW、DVD-RAM等のリラ
イタブル光記録系、MO、MD DATA等の光磁気記
録系、ORB、jaz、SyJet等のリムーバブルH
DD記録系、コンパクトフラッシュ、PCカード等のフ
ラッシュメモリ記録系等の記録媒体駆動装置に本発明の
ビジュアルセキュリティチェック機能を設けてもよい。
この際、記録媒体とその駆動装置の形態と要求仕様に応
じて、ラベル情報を読み取る光電変換装置(光電変換セ
ンサ、スキャナ又はカメラ等)を設計し取り付ける必要
がある。特に、MO等の光磁気記録方式、又はFDD等
の磁気記録方式、フラッシュメモリ等半導体記録方式等
を採用した記録媒体の場合、記録情報を再生記録する信
号変換部(ヘッド、ピックアップ又はセンス回路等)に
悪影響(運動妨害や電磁波ノイズEMI妨害等)を与え
ないように、光電変換装置を設置する必要がある。
【0292】〔実施例2〕本実施例で、パソコン等の情
報機器に入力したラベルイメージ情報を基づいて、ビジ
ュアルアイコンを作成し、ファイルやデータフォルダの
ラベルアイコンとして、普通のアイコンと混在させて使
用する方法について説明する。
【0293】図47は、第10実施形態の実施例2の光
ディスクラベル情報のビジュアルラベルアイコン化を説
明する図である。図47(a)に示すように、上位のフ
ォルダウインドウ620に、ファイルや下位フォルダを
表すビジュアルラベルアイコン622aを入れて、普通
アイコン621とほぼ同じ感覚で操作・編集する。図4
7(b)に示すように、アイコン選択枠623又はダブ
ルクリックで、例えば民謡集CD-Rと洋画DVD-Rを
選択することにより拡大ビジュアルラベルアイコン62
2bに変化させる。更に、サイズ調整ポイント624で
表示サイズを調整し、編集ツールを用いてビジュアルラ
ベルアイコンの画像ファイルを加工・編集する。なお、
ラベル操作と編集に関する編集ツールは、上位フォルダ
のツールバーに設けてもよい。
【0294】次に、ビジュアルラベルアイコンバーの基
本概念と構成を説明する。図47(c)に示すように、
表示画面625の下側に横型ラベルアイコンバー626
aが設置され、図47(d)に示すように、表示画面の
右側に縦型ラベルアイコン626bが設置されている。
マウス等でラベルアイコンバーをクリックすることよ
り、任意のラベルアイコンを選択し拡大表示させて画像
編集を行う。例えば、認識文字列627又はセキュリテ
ィマーク628にOCR処理を加えることにより、文字
情報又は特殊パターンによるセキュリティ情報が抽出さ
れる。
【0295】また、θ補正機能を利用してラベル画像の
θ角度を補正することができる。次に、具体的例を用い
て説明する。読み取った画像が参考座標629aに対し
てθ°ずれている場合、先ずθ調整座標629bを参考
座標に対してθ°回転させて画像本来の正しい座標に合
わせて、そして、補正機能を実行し画像全体を−θ°回
転させる。その結果、θ補正座標629bが参考座標6
29aと重ねるようになる。回転型ラベルスキャナの場
合、ラベル面にθ認識マークを用意しておくことが望ま
しい。なお、θ認識マークがなくても読み取った画像を
ソフトウェアで解析処理することにより、画像のθ補正
を行ってもよい。
【0296】次に、ビジュアルラベルアイコンの操作に
関するツールバーのメニューと基本機能を説明する。図
48は、第10実施形態の実施例2のメニューと基本機
能を示す図である。図48に示すように、ラベルアイコ
ンの操作に関わるツールバーは、メインメニュー(トッ
プ階層)、従属メニュー(第2階層)とサブ従属メニュ
ー(第3階層)等の目的別に分けられたマルチ階層メニ
ューから構成されている。なお、選択項目の後ろに付い
ている矢印は、従属メニューの存在を示すマークであ
る。
【0297】メインメニューは、専用ビジュアルアイコ
ン・ツールバー又は従来のメニュー・ツールバー等に設
けられており、ファイル、表示、編集とツール等の選択
項目(ファンクションキー)を有する。ファイルの従属
メニュー(第2階層)には、新規作成、アイコン保存、
ラベル編集とOCR処理とプロパティ等の選択項目が設
けられ、ラベル編集のサブ従属メニューには、例えばリ
ンク、オンライン、オフライン、ラベル入力とラベル出
力等の選択項目が設けられている。
【0298】表示/編集の従属メニューには、大アイコ
ン、小アイコン、表示設定とアイコン整列とθ補正等の
選択項目を設け、表示設定のサブ従属メニューには、例
えば直径、ドット構成、解像度、色設定とパネル設定等
の選択項目を設ける。
【0299】ツールの従属メニュー(第2階層)には、
初期設定、入力設定、アイコンバー、プロパティ、ユー
ザ設定とオプション等の選択項目を設け、入力設定のサ
ブ従属メニューには、例えばスキャナ、スキャン範囲、
解像度、コントラスト、色バランスと保存方式を設け
る。
【0300】上記のように、ビジュアルラベルアイコン
の操作に関する3層階層のメニュー構成を例示したが、
本実施形態では、ツールバーのメニュー階層数、分類方
法、プログラム言語等を限定せず、情報装置のOSと応
用ソフトのマスタ仕様に応じて設計してもよい。
【0301】第10の実施形態の実施例2によれば、ス
キャン機能を内蔵した複合型メディアデバイスにより入
力されたラベルイメージ情報はパソコン等の情報処理装
置の表示画面にビジュアルラベルアイコンの形で表示さ
れる。また、ラベルラベルアイコンバーとマルチ階層構
造からなる操作ツールバーを設けることにより、ビジュ
アルラベルアイコンに関する様々な操作が簡単且つ便利
になる。
【0302】〔実施例3〕本実施例で、ラベルスキャナ
機能を備えた複合型メディアデバイスを用いて、物理デ
ィスクよりラベル情報を記録情報と共にパソコン等の情
報処理装置を介してハードディスク等の情報蓄積装置に
転送し、そこでビジュアルアイコンをラベルとしたファ
イルフォルダ、即ちビジュアル仮想光ディスクとビジュ
アル仮想ディスク空間を作成する方法について説明す
る。
【0303】図49は、第10実施形態の実施例3の物
理光ディスクのビジュアル仮想光ディスク化を説明する
図である。図49(a)に示すように、複合型メディア
デバイス610を用いて、CD-ROM、VCD-ROM
とDVD-ROM等の物理光ディスク630の記録情報
とラベル情報両方をパソコンやワークステーション等の
情報処理装置632に入力し、そこで記録情報に対して
フォーマット変換やデータ圧縮といったデータ処理を行
って、ラベル情報に対して画像処理や編集を行う。そし
て、情報処理装置632に接続されているハードディス
ク等の情報蓄積装置633に、ビジュアルアイコンをラ
ベルとしたフォルダを作成し加工済の記録情報をそこに
転送して、ビジュアル仮想光ディスク631を完成させ
る。同様の手順で、情報蓄積装置に複数のビジュアル仮
想光ディスクを作成される。
【0304】図49(b)に物理光ディスクを情報一体
化したビジュアル仮想光ディスクに変換する模式図を示
す。ラベルイメージ情報と記録情報を備えた物理光ディ
スク630は、情報処理装置により記録情報とラベル情
報を一体化としたビジュアル仮想光ディスク631に変
換され、更に、ビジュアル仮想光ディスク631の集合
体からなるビジュアル仮想光ディスク空間640が作成
される。
【0305】図50は、第10実施形態の実施例3のビ
ジュアル仮想光デイスク化の作成フローチャートであ
る。図50に示すように、ラベル面におけるイメージ情
報と記録面における物理的記憶情報が複合型メディアデ
バイスの光電変換機能によって、電気的信号に変換され
る。前者はラベル情報処理ルーチンR1で処理され、後
者は記録情報処理ルーチンR2で処理される。
【0306】ラベル情報処理ルーチンR1は、画像読み
込み、画像データメモリ格納、画像データ圧縮/編集等
のサブルーチンを有し、記録情報処理ルーチンR2は、
記録データソート、記録データ読み込み、記録データメ
モリ格納と記録データ圧縮処理等のサブルーチンを有す
る。ルーチンR1を通したラベル情報とルーチンR2を
通した記録情報は、それぞれラベルアイコン634と加
工済記録データ635に変換されて、これによりビジュ
アル仮想光ディスクが作成され、更に複数の仮想光ドラ
イブよりビジュアル仮想光ディスク空間が構築される。
【0307】ラベルイメージの情報処理に関わるソフト
ウェアは、スキャナドライバソフトS1と画像処理ソフ
トS2から構成されている。画像処理ソフトS2は、初
期設定、画像入力、画像圧縮、画像処理、各種ツール等
から構成されている。
【0308】記録情報の処理に関わるソフトウェアは、
再生記録ドライバソフトS3とデータ処理ソフトS4か
ら構成されている。データ処理ソフトS4は、初期設
定、データ入力、データ圧縮、データ処理、各種ツール
等から構成されている。
【0309】第10の実施形態の実施例3によれば、ス
キャン機能を内蔵した複合型メディアデバイスを用い
て、ラベル情報処理ルーチンでラベルイメージ情報を処
理し記録情報処理ルーチンで記録情報を処理することに
より、物理光ディスクが持つ記録情報とラベル情報を情
報蓄積装置内にあるビジュアル仮想光ディスクに変換す
ることが可能になる。更に、複数の仮想光ディスクによ
りビジュアル仮想光ディスク空間を構築することが可能
になる。このため、物理光ディスクと仮想光ディスクの
ラベルイメージがほぼ同様であるので、光ディスクの管
理と操作が極めて便利になり、情報処理の作業性及び効
率を向上させることができる。
【0310】〔実施例4〕本実施例で、ラベルスキャナ
を内蔵した複合型メディアデバイス等を用いて、イメー
ジ情報と記録情報を情報処理装置に入力することによ
り、光ディスクのビジュアルデータベースを構築する方
法について説明する。更に、前記ビジュアル仮想光ディ
スクを含むデータベースを在庫管理、店頭サービス、イ
ンタネットを駆使したオンラインサービス等の分野に応
用する情報処理方法について説明する。
【0311】図51は、第10実施形態の実施例1の光
ディスクのビジュアル情報データベースを説明する図で
ある。図51に示すように、複合型メディアデバイス6
10を介して、CD-ROM、VCD-ROM、DVD-
ROMとCD/DVD-R等からなる物理光ディスク63
0より、記録情報とラベル情報からなるダブル情報がデ
ータ処理、画像処理とデータベース等のソフトウェアを
備えた情報処理装置632に入力加工され、光ディスク
のビジュアルデータベース637として構築される。
【0312】ビジュアルデータベース637は、個人又
は業務関係の光ディスク在庫管理において、光ディスク
のタイトル、曲名、映画名等の文字列のみならず、その
光ディスクに対応したラベルイメージ情報と記録情報を
一括管理し検索することができる。例えば、ユーザが名
称一覧、詳細一覧と普通アイコン等の旧式表示モードの
ほかに、縮小又は標準又は拡大のビジュアルラベルアイ
コンという新しい表示モードを利用することができる。
更に、前述のように、複数のビジュアル仮想光ディスク
をまとめて、ビジュアル仮想光ディスク空間を構築する
ことができる。
【0313】また、ビジュアルデータベース637は、
ソフトショップ、レンタルショップと書店等の店頭サー
ビスにも適用している。例えば、ソフトレンタルショッ
プの場合、サービス提供者が複合型メディアデバイスと
情報処理装置等を用いて、CD、VCD、DVD等の在
庫ソフトのラベルイメージと記録情報(又はそのハイラ
イト)を抽出してビジュアル仮想光ディスクからなるビ
ジュアルデータベースを作成し、サービス利用者がデー
タベースから借りたいソフトを検索することができる。
【0314】更に、ビジュアルデータベース637は、
オンラインサービス等の応用分野にも適用している。具
体的には、図書館、政府/民間情報センタ、オンライン
販売、オンラインデータベース等が挙げられる。例え
ば、オンラインソフト販売の場合、サービス提供者64
2が在庫ソフトのラベルイメージと記録情報(又はその
ハイライト)を抽出しビジュアル仮想光ディスクからな
るビジュアルデータベース637を作成し、サービス利
用者643が利用者端末639からインタネット638
と高速伝送線641を介して、サービス提供側の検索サ
ーバ636にアクセスし情報要請REQを行うことによ
り、在庫ソフトのビジュアル仮想光ディスクを検索し電
子注文する。
【0315】このように、第10の実施形態の実施例4
によれば、実施例3で説明したビジュアル仮想ディスク
とビジュアル仮想ディスク空間を備えたデータベースを
様々な情報サービスと業務支援(例えば、情報検索、在
庫管理又、頭サービスとオンラインサービス)に利用す
ることができる。
【0316】〔第11の実施形態〕本実施例は、第1乃
至第5、又は第7の実施形態で開示したラベルプリン
タ、第8の実施形態で開示したラベルプリンタを内蔵し
た複合型メディアデバイス、第9の実施形態で開示した
ラベルスキャナとそれを内蔵した複合型メディアデバイ
ス等の周辺機器を本体に内蔵した情報処理装置に関する
ものである。本実施例では、デスクトップ型コンピュー
タ(以下、デスクトップPCと記する)とノート型コン
ピュータ(以下、ノートPCと記する)を例示する。な
お、本実施形態の構成は、光円盤記録媒体を取り扱う各
種コンピュータ、情報端末、移動情報端末、通信機器、
産業機器、デジタル音響映像(AV)機器、ゲーム機器
等の様々な情報機器にも適用している。
【0317】先ず、デスクトップPCを用いてパソコン
の内部構成について簡単に説明する。なお、ノート型コ
ンピュータ(ノートPC)は、ディスプレイとキーボー
ドが内蔵されている点を除いて、デスクトップPCの内
部構成とほぼ同様である。デスクトップPCは、プログ
ラムとデータ演算を実行するCPU(Central
Processing Unit)又はMPU(Mic
ro Processing Unit)、パソコンの
起動時用プログラムを記憶するROMとEPROM、実
行するプログラム及び処理するデータを保存するRAM
(Random Acccess Memory)、プ
ログラム及びデータ及び制御信号を伝送するローカルバ
ス線、各種メモリとCPU間のやり取りを制御するメモ
リコントローラ、各種インターフェイスとそのコントロ
ーラ及び各種拡張拡張スロット等から構成されている。
これらの半導体ICチップ類及び各種電子部品と各種拡
張スロット等がマザーボートと呼ばれるプリント基板状
に実装されている。また、デスクトップPCはインター
フェイスを介して、記録装置及び周辺入出力装置と接続
されている。
【0318】図52は、第11実施形態のラベルスキャ
ナ/プリンタ内蔵型デスクトップPCの模式図である。
図52に示すように、デスクトップPC650は、ラベ
ルプリンタ651、CDドライブ/スキャナ652、D
VDドライブ/スキャナ653、FDDドライブ654
と正面I/O端子等から構成されている。以上示したプ
リンタ、スキャナと複合型メディアデバイスの組合せ
は、PC出荷時固定されてしまうので、ユーザからの多
様なニーズに答えるため、異なる組合せを備えた機種を
用意する必要がある。
【0319】ラベルプリンタ651は、ノズルアレイか
らなる印刷ヘッドを備えたインクジェットプリンタ、又
は発熱体ドットアレイからなるサーマルヘッドを備えた
サーマルプリンタのいずれか一種であり、ミドルタワー
型デスクトップPCの筐体に内蔵されている。
【0320】インクジェット方式の場合、ラベルプリン
タをデスクトップPCの最上段に設置することにより、
交換機構や交換蓋などの設置が簡単になり、インクカー
トリッジの交換作業が容易になる。また、ラベルプリン
タを単独に設置することにより、ユーザがCDドライブ
のような感覚でラベルプリンタを操作することができ
る。
【0321】なお、第6の実施形態で開示したカラー熱
発色ラベル付き円盤記録媒体を利用すれば、熱発色型サ
ーマルプリンタを内蔵してもよい。この場合、インクカ
ートリッジの交換を必要としないので、低いランニング
コストと優れた作業性が得られる。しかも、よりクリー
ンな印字環境を実現することが可能になる。
【0322】図53は、第11実施形態のデバイスベイ
方式のデスクトップPCの模式図である。ミドルタワー
型のデスクトップPCは、FDDドライブ654等の固
定式周辺機器、正面I/O端子655等のインターフェ
イスとフロント側に設置されたデバイスベイ656から
構成されている。デバイスベイ656の窓口(挿入口)
には、USB、IEEE1394等の標準規格のインタ
ーフェイス、そして電源系が設けられ、電源を入れたま
ま周辺機器と接続可能な“ホットプラグ“の状態になっ
ている。上記デバイスベイ656にデバイスベイ仕様に
基づいたデバイスベイ仕様デバイス657を差し込み、
プラグ&プレイ機能によって即時使える状態になる。デ
バイスベイ仕様デバイス657には、ラベルプリンタ6
51又はスラベルスキャナ(未図示)等の単一入出力機
能を持つ周辺機器、ドライブ/スキャナ658とスキャ
ナ/プリンタ659等の複合機能を備えた複合型メディ
アデバイスが含まれている。
【0323】なお、本実施形態では、コンピュータの種
類、外形デザイン、各種内蔵周辺装置の構成と配置等に
限定せず、自由に選択しデザインしてもよい。
【0324】以上説明した実施形態は、デスクトップP
C等のような決めた場所に設置された情報機器の他に、
ノートパソコン(以下ノートPCと称する)等の持ち運
び可能な情報端末にも適用している。
【0325】図54は、第11実施形態のラベルスキャ
ナ/プリンタ内蔵型ノートPCの模式図である。図54
に示すように、ノートPC660は、本体に設置された
キーボート、液晶表示パネルとメディアデバイス、各種
インターフェイス(未図示)から構成されている。ノー
トPCには、ラベル情報を読み取るドライブ/スキャナ
661、ラベル面にイメージを印刷するドライブ/プリ
ンタ662等の複合型メディアデバイスが設けられてい
る。図52に示したデスクトップPCと同様に、これら
の複合型メディアデバイスは、出荷時ノートPC本体に
設置されて、ユーザ自身が交換できない構成になってい
るので、PCメーカが多様の組合せを備えた機種を出荷
することにより市場ニーズに対応する。
【0326】図55は、第11実施形態の交換式ドライ
ブ内蔵型ノートPCの模式図である。ノートPC660
には、USBとIEEE1394等のインターフェイス
を備えたデバイスベイが設けられ、ドライブ/スキャナ
661、ドライブ/プリンタ662等の複合型メディア
デバイス、又はCD-R/RWドライブ663、DVD-
R/RW(未図示)等の従来型メディアデバイスが装着
口664に差し込み可能な構成になっている。これによ
り、ユーザが周辺機器を自由に変更することができる。
しかも、ホットプラグ機能により電源を入れたままドラ
イブを差し込んで即時使えるメリットがある。例えば、
ユーザは、オーダーメード注文で自分のニーズに合った
周辺機器を備えたノートPCを購入し、その後、デバイ
スベイ機能により、周辺機器を拡張する。なお、挿入口
のインターフェイス規格として、デバイスベイ以外の規
格を採用してもよい。例えば、SCSI等の内部PCI
バス673に適用したインターフェイス等である。
【0327】以上説明したように、デスクトップPC又
はノートPCにこれまで存在しなかった周辺機器を内蔵
しハード環境が変わったので、これらの周辺機器を制御
するドライバを基本OSに導入することにする。例え
ば、ラベルスキャン、ラベル印刷に関する新しいコマン
ド群をドライバソフトの形にして、MS/DOS、Wi
ndows(登録商標)、SUN等のオペレティングシ
ステム(OS)又は類似の基本ソフトに取り込んでお
く。また、データ保存、イメージ作成、イメージ入力と
イメージ出力等のハード及びソフト操作に関するコマン
ド群をまとめて、複合型メディアデバイスに適用した専
用アプリケーションソフトを作成する。
【0328】また、複合型メディアデバイスを備えたパ
ソコン(PC)を用いて、インターネットの情報を利用
する際、インターネットブラウザ、検索エンジンとホー
ムページ等にラベル印刷とラベルスキャン機能に適応し
たコマンドやプログラムを登録して、ユーザがオンライ
ン又はオフラインで利用できるようにする。即ち、情報
提供側は提供する情報と共に、利用者にラベルイメージ
情報、プリンタ機種情報、印刷ソフトウェア等を提供す
る。
【0329】以下、第11の実施形態の発明の作用効果
を詳細に説明する。ラベル印刷機能又はラベルスキャン
機能を備えた周辺機器をデスクトップPCとノートPC
等の情報処理装置に内蔵することにより、これまで存在
しなかった新しい情報処理のハードウェア環境が生まれ
る。
【0330】先ず、ラベルププリンタ又はそれを内蔵し
た複合型メディアデバイスに関わる作用効果を説明す
る。例えば、デジタルカメラやビデオカメラで撮った写
真と映像をパソコンで編集しCD-Rに保存し、そして
印刷イメージをデザインしラベル印刷を行うことによ
り、オリジナルなデジタルアルバムを作成することがで
きる。また、著作権に抵触しない範囲で映画の名画面を
DVD-R/RWに編集し、ラベル印刷を行ってオリジナ
ルなアル映画アルバムを作成することができる。
【0331】これまで、インタネットからダウンロード
した情報を光円盤記録媒体に保存することができるが、
光ディスクを入れたままラベル印刷できない。このた
め、時間が経つと、ダウンロードした情報を正確に把握
することが困難であった。本発明によれば、インタネッ
トのホームページや各種データベースからダウンロード
した情報をCD-R(CD-RW)等に保存した後、即時
ラベル印刷することができる。このため、情報処理とほ
ぼ同時に、光円盤記録媒体のラベル印刷が迅速かつ快適
に行われるため、情報処理の効率性と操作性が大幅に改
善される。
【0332】また、ラベルスキャナ又はそれを内蔵した
複合型メディアデバイスをパソコン(PC)等の情報処
理装置に内蔵することにより、第10実施形態で説明し
たような作用効果が得られる。例えば、ダブル情報入
力、ビジュアル仮想光ディスク、ビジュアル仮想光ディ
スク空間等の応用分野での作用効果である。
【0333】また、ラベルプリンタ/スキャナをコンピ
ュータに複合することにより、設置スペースが要らなく
なる。また、ユーザがコンピュータを購入する際、少量
の追加投資で高品位のカラーラベルプリンタ/スキャナ
を入手することができる。更に、ラベルプリンタをコン
ピュータに複合することにより、コンピュータ本体自身
の付加価値を高めることができる。
【0334】更に、スーパーやコンビニ等の流通・サー
ビス分野においても、本発明のラベルプリンタまたはこ
れを内蔵した情報端末を利用すれば、同じ効果を発揮す
る。例えば、コンビニストアに設置したラベルプリンタ
を備えたサービス端末機を利用して、その場でオリジナ
ルイメージを作成しラベル印刷を行うことができる。ま
た、先に作成済のイメージデータを電子メールでコンビ
ニのオンラインサービスシステムに転送し、その後、店
舗に設置した印刷マシンでラベル印刷を行う。このた
め、ユーザが高価な印刷マシンを所有しなくても、安価
で高品位のラベル印刷を実現することができる。
【0335】〔第12の実施形態〕本実施形態は、ラベ
ルプリンタ/ラベルスキャナを内蔵した複合型メディア
デバイスをコンピュータ(PC)等の外部情報処理装置
と接続するためのインタフェイスの構成例である。以
下、シングル型シリアル、シングル型パラレルと混載型
(ハイブリッド型)インターフェイス等の3種類の構成
を例示する。なお、本実施形態で開示したインターフェ
イス構成は、外付け又はコンピュータ筐体に内蔵した複
合型メディアデバイスに適用している。
【0336】図56は、第12実施形態の複合型メディ
アデバイスのシングル型シリアルインターフェイスを説
明する図である。コンピュータ670は、プログラムと
データ演算を実行するCPU、プログラム及びデータを
格納するメモリ、このメモリをCPUと接続するローカ
ルバス678、メモリとCPU間のやり取りを制御する
メモリコントローラ671、ホスト〜PCIブリッジ6
72、内部汎用バスであるPCIバス673等から構成
されている。複合型メディアデバイス674は、光ディ
スクドライバとスキャナ/プリンタに大別され、コント
ローラによって制御される。
【0337】複合型メディアデバイス674は、、シリ
アルI/O(USB)676、シリアルI/O(IEEE
1394)677、シリアルI/O(IrDA)(図示
せず)、無線I/O(図示せず)のいずれかを介して、
コンピュータ670と接続されている。即ち、光ディス
クドライブとスキャナ/プリンタからなる複合型メディ
アデバイスは、シングル(単一)型シリアルインタフェ
イスポートを介して、コンピュータと接続されている。
なお、複合型メディアデバイスの中にシリアルインタフ
ェイスポートを分岐させる内部ハブを設けてもよい。な
お、各種の情報装置に対応しやすくするため、複合型メ
ディアデバイスに光ディスクドライブとスキャナ/プリ
ンタのオプションI/Oポート675を設けてもよい。
例えば、オプションポートとして、ラベルプリンタにセ
ントロニクス又はIEEE1284を、ラベルスキャナ
にUSBを設置してもよい。
【0338】また、第11実施例で説明したように、U
SBとIEEE1394シリアルインタフェイスを使用
することにより、コンピュータにデバイスベイを設け
て、ホットプラグを実現することができる。
【0339】図57は、第12実施形態の複合型メディ
アデバイスのシングル型パラレルインターフェイスを説
明する図である。コンピュータ670と複合型メディア
デバイス674は、パラレルインターフェイスを除い
て、図56に示した構成とほぼ同様である。
【0340】複合型メディアデバイス674は、SCS
Iインタフェイス679をを介して、コンピュータ67
0と接続されている。即ち、光ディスクドライブとスキ
ャナ/プリンタからなる複合型メディアデバイスは、一
つ(シングル)のSCSIインタフェイスポートを介し
て、コンピュータと接続されている。なお、複合型メデ
ィアデバイスの中にSCSIポートを分岐させる内部ハ
ブを設けてもよい。なお、各種の情報装置に対応しやす
くするため、複合型メディアデバイスに光ディスクドラ
イブとスキャナ/プリンタのオプションI/Oポート67
5を設けてもよい。
【0341】図58は、第12実施形態の複合型メディ
アデバイスの混載型インターフェイスを説明する図であ
る。コンピュータ670と複合型メディアデバイス67
4は、混載型インターフェイスを除いて、図56に示し
た構成とほぼ同様である。
【0342】複合型メディアデバイス674は、SCS
Iインタフェイス679及びシリアルI/O(USB)
676ポートを介して、コンピュータ670と接続され
ている。即ち、光ディスクドライブとスキャナ/プリン
タからなる複合型メディアデバイスは、2種類の混載型
インタフェイスポートを介して、コンピュータと接続さ
れている。この場合、光ディスクドライブが高速SCS
Iポート(〜数百Mバイト/秒)を使用し、スキャナ/プ
リンタがロースピード(1.5Mbps)又はフルスピ
ード(12Mbps)のUSBポートを使用する。
【0343】このように、本実施形態によれば、ラベル
プリンタ又はラベルスキャナを内蔵した複合型メディア
デバイスを一つのインターフェイスポートを用いて、コ
ンピュータと接続することにより、従来と同じ感覚で複
合型メディアデバイスを簡単に取り扱うことができる。
【0344】〔第13の実施形態〕本実施形態は、ラベ
ルプリンタ又はラベルスキャナー又は複合型メディアデ
バイスを内蔵したデジタル音響映像装置に関するもので
ある。本実施形態では、ホームマルチメディアステーシ
ョン(即ち、ホームマルチメディア情報処理装置)とネ
ット通信型デジタルビデオ録画機を例示する。なお、こ
こで、デジタル音響映像装置は衛星と地上波テレビ放送
とインタネット放送の受信機、再生録画機等の音響映像
マルチ情報を取り扱う装置を含む。以下、本実施形態を
従属の実施例1と実施例2を分けて順次に説明する。
【0345】〔実施例1〕先ず、第13の実施形態の実
施例1として、ラベルスキャナ又はラベルプリンタ又は
複合型メディアデバイスを内蔵したホームマルチメディ
アステーション(以下、ホームマルチメディア情報処理
装置とも記す)について説明する。
【0346】図59は、第13実施形態の複合型メディ
アデバイスを内蔵したホームマルチメディアステーショ
ンを説明する図である。図59に示すように、ホームマ
ルチメディアステーション689は、光円盤記録媒体の
ラベル情報を入出力するラベルスキャナ/プリンタデッ
キ680と、DVD-ROM/RAMデッキ681と、C
D-ROM/R/RWデッキ682と、デジタル映像信号
を受信するデジタル放送受信デッキ683と、磁気テー
プを用いてマルチメディア情報を蓄積するD-VHS情
報蓄積デッキ684と、大量のマルチメディア情報を高
速記録するハードディスクHDD情報蓄積デッキ685
と、マルチメディア情報を再生記録するMDデッキ68
6から構成されている。
【0347】また、ホームマルチメディアステーション
689は、デジタル情報688を双方向伝送する高速イ
ンターフェイス687を介して、各種情報機器又はネッ
ト家電装置等と接続されている。例えば、ホームサー
バ、ホームシアター、デジタルTV、情報端末、ネット
家電等である。
【0348】更に、ホームマルチメディアステーション
689は、ホームサーバを介して高速インタネットと接
続されて、オンラインサービスとコンテンツ業者が提供
するマルチメディア情報を受け取る。
【0349】〔実施例2〕次に、第13の実施形態の実
施例2として、ラベルスキャナ又はラベルプリンタ又は
複合型メディアデバイスを内蔵した双方向通信可能なデ
ジタルビデオ録画装置(レコーダ))について説明す
る。ここで、単体据置型を例示するが、デジタルテレ
ビ、他の音響映像装置と情報装置に取り込んで複合化に
してもよい。
【0350】図60は、第13実施形態のラベルスキャ
ナ/プリンタ内蔵型ネット通信型デジタルビデオ録画装
置(レコーダ))を説明する図である。ネット通信型デ
ジタルビデオ録画デッキ696は、デジタルビデオ録画
ドライブ690、ラベルプリンタ/複合型メディアデバ
イス691、ラベルスキャナ/複合型メディアデバイス
692から構成されており、ホームネットデジタルAV
装置ファミリーの重要な構成要素である。
【0351】また、ネット通信型デジタルビデオ録画デ
ッキ696は、デジタルAV情報695を双方向通信機
能を有するインターフェイス694を介して、デジタル
情報ソース693と接続されている。例えば、デジタル
TV、ホームシアター、情報蓄積装置(HDD、D−V
HS等)、情報端末、インタネット等である。なお、ホ
ームルータ、ホームサーバ等を介して高速インタネット
と接続してもよい。
【0352】このように、ラベルスキャナ/プリンタ又
は複合型メディアデバイスをホームマルチメディアステ
ーションやネットデジタルビデオ録画デッキに内蔵する
ことにより、データと音声映像といったマルチメディア
情報を光円盤記録媒体に保存する同時に、保存情報に対
応したラベルイメージを印刷することができるので、情
報処理の環境が画期的に改善され快適かつ便利なホーム
情報処理ができるようになる。例えば、デジタルTV放
送からハードデスクに録画した番組を編集した上、CD
‐R/RWやDVD‐R/RWに保存し、そして、パソコ
ン又はテレビの画面上でラベルイメージを作成し光円盤
記録媒体にラベル印刷することにより、オリジナルアル
バムや永久保存盤を作成することができる。
【0353】また、インタネットのゲームサイトから無
料でダウンロードした様々なコンテンツ(例えば、ゲー
ムソフト、音楽、映画等)を光円盤記録媒体に保存しそ
の場でラベル印刷することにより、オリジナルソフト集
を作成することができる。更に、第9の実施形態で説明
したように、ラベルスキャナを用いてHDD情報蓄積デ
ッキにビジュアル仮想光ディスクを作成し、ビジュアル
データベースを構築することができる。
【0354】
【発明の効果】本発明の回転式プリンタによれば、円形
印刷対象物と印刷ヘッドの間の相対的円回転運動を利用
して極座標系における2次元描画を行うことにより、簡
単且つ確実に円盤記録媒体のような円形印刷対象物の同
心円区画領域にイメージ印刷することができる。その
上、印刷ヘッド及び印刷対象物の機械運動系は極めて簡
単なので、回転式プリンタのコンパクト・軽量化、低コ
スト化とパソコン内蔵化を図ることが可能になる。
【0355】本発明の光円盤記録媒体及びその製造方法
によれば、光円盤記録媒体のデータ記録面と熱発色ラベ
ル面との間に熱防止支持層を設けることにより、光円盤
記録媒体のラベル面にカラー熱発色層を設けることがで
きる。カラー熱発色ラベルを備えた光円盤記録媒体を実
現することができるので、インクフリー及びリボンフリ
ーで光円盤記録媒体に直接印刷することができる。この
ため、光円盤記録媒体のラベル印刷が便利且つ快適にな
る。更に、インクカートリッジ等の交換型顔料を使用し
ないので、光記録媒体ラベルプリンタの小型化、軽量
化、モバイル化、内蔵一体化等が可能になる。
【0356】本発明の熱発色型ラベルシールによれば、
シール印刷面の上にカラー熱自発色層が形成されている
ので、インクやリボンような外部顔料ソースを使用しな
くてもカラー印字することができる。また、予めブラン
クシールを円盤記録媒体に貼り付けることにより、イン
クフリー且つリボンフリーで円盤記録媒体にラベル印字
することができる。このため、記録媒体の直接印字に必
要なクリーンな環境が実現できるようになり、しかも、
取り扱いが便利でランニングコストが低い。
【0357】本発明の熱発色型プリンタによれば、サー
マルヘッドのρ方向における直線運動と円盤記録媒体の
θ方向における回転運動を組み合わせて行うことによ
り、簡単な機械機構で印刷対象物である光円盤記録媒体
に直接にラベル印刷することができる。このため、熱発
色ラベル面を備えた円盤記録媒体に適応した熱発色型ラ
ベルプリンタを構築することが可能になる。また、記録
媒体に形成されたカラー熱発色層を自発色させる印字原
理を利用したので、インク・リボンフリー、便利且つ低
ランニングコストで記録媒体に直接にラベル印刷するこ
とが可能になる。更に、円盤記録媒体自身の円回転運動
を描画に利用することにより、2次元描画機構が大幅に
簡略化されるので、ラベルプリンタのコンパクト化、軽
量化とモバイル化が可能になる。
【0358】本発明の回転式ラベルスキャナによれば、
サーマルヘッドのρ方向における直線運動と円盤記録媒
体のθ方向における回転運動を組み合わせて行うことに
より、簡単な機械機構で印刷対象物である光円盤記録媒
体に直接にラベル印刷することができる。このため、熱
発色ラベル面を備えた円盤記録媒体に適応した熱発色型
ラベルプリンタを構築することが可能になる。また、記
録媒体に形成されたカラー熱発色層を自発色させる印字
原理を利用したので、インク・リボンフリー、便利且つ
低ランニングコストで記録媒体に直接にラベル印刷する
ことが可能になる。また、円盤記録媒体自身の円回転運
動を描画に利用することにより、2次元描画機構が大幅
に簡略化される。このため、ラベルプリンタのコンパク
ト化、軽量化とモバイル化が可能になる。更に、円形又
は長方形の2次元ヘッドを採用することにより、熱発色
層ラベル付き記録媒体に好適なフル電子スキャン機構を
有する小型ラベルプリンタを構築することが可能にな
る。
【0359】本発明のラベル印刷機能を内蔵した複合型
メディアデバイスによれば、光ピックアップと印刷ヘッ
ドをそれぞれ光ディスクの記録面側とラベル面側に設け
て、円盤回転系統を共有することにより、ラベルプリン
タを光円盤記録駆動装置に内蔵することが可能になる。
また、情報記録とラベル印刷に関わる機械運動系及び電
子制御系を部分的に共用することができるので、低コス
トでラベルプリンタ内蔵型円盤記録媒体ドライブを構築
することができる。また、ラベルプリンタとドライブを
同じ筐体に内蔵し一体化にすることにより、周辺装置の
小型化、コンパクト化と省スペース化を実現することが
できる。また、ラベル印刷をデータ記録とほぼ同時に実
施することにより、効率性と作業性が大幅に改善される
ので、迅速かつ快適なラベル印刷ができる。更に、サー
マルヘッドを備えた熱発色サーマルプリンタを内蔵する
ことにより、インクフリーで快適且つ安価に高画質ラベ
ル印刷を行うことができる。
【0360】本発明のラベル読み取り機能を内蔵した複
合型メディアデバイスによれば、ラベル印刷面側に設け
られたイメージセンサを含む光電変換機構によって、ラ
ベル面からイメージを入力するスキャナ機能を実現する
ことが可能になる。また、ρ−θ円座標での回転スキャ
ン方式を採用することによって、回転式ラベルスキャナ
のコンパクト化と軽量化を実現することが可能になる。
更に、記録面側に設けられたシングル回転機構によっ
て、ラベル面よりイメージ入力するスキャナ機能及び情
報を再生記録するドライブ機能を1台の周辺装置で実現
することが可能になる。このため、これまでできなかっ
たラベル面のイメージ情報管理が可能になり情報処理の
効率と作業性が改善される。
【0361】本発明の情報処理装置によれば、ラベル印
刷機能又はラベル読み取り機能を備えた複合型メディア
デバイスをデスクトップPCとノートPC等の情報処理
装置に内蔵することにより、情報処理の汎用性、迅速
性、効率性と操作性が大幅に改善されることは勿論、情
報処理の新しいハードウェア環境とアプリケーション領
域を創出することができる。更に、ラベルプリンタ、ラ
ベルスキャナと複合型メディアデバイスを内蔵すること
により、情報処理装置自身の付加価値を向上させること
ができる。
【0362】本発明の情報処理方法とソフトウェアによ
れば、スキャン機能を内蔵した複合型メディアデバイス
を用いることにより、イメージ情報を記録情報と共に情
報装置に入力することが可能になるので、光ディスクの
ラベル情報の管理及び処理利用等ができるようになる。
また、光ディスクのラベル情報を利用したビジュアルセ
キュリティチェック機能を複合型メディアデバイスに設
けることによって、従来のメディアドライブのないセキ
ュリティ判定機能を実現することが可能になる。このた
め、情報システムのセキュリティを大幅に向上させるこ
とは勿論、情報化社会における様々な新しいアプリケー
ションを創出することが可能になる。
【0363】また、スキャン機能を内蔵した複合型メデ
ィアデバイスにより入力されたラベルイメージ情報はパ
ソコン等の情報処理装置の表示画面にビジュアルラベル
アイコンの形で表示される。しかも、ラベルラベルアイ
コンバーとマルチ階層構造からなる操作ツールバーを設
けることにより、ビジュアルラベルアイコンに関する様
々な操作が簡単且つ便利になる。
【0364】また、スキャン機能を内蔵した複合型メデ
ィアデバイスを用いて、ラベル情報処理ルーチンでラベ
ルイメージ情報を処理し記録情報処理ルーチンで記録情
報を処理することにより、物理光ディスクが持つ記録情
報とラベル情報を情報蓄積装置内にあるビジュアル仮想
光ディスクに変換することが可能になる。更に、複数の
仮想光ディスクによりビジュアル仮想光ディスク空間を
構築することが可能になる。このため、物理光ディスク
と仮想光ディスクのラベルイメージがほぼ同様であるの
で、光ディスクの管理と操作が極めて便利になり、情報
処理の作業性及び効率を向上させることができる。
【0365】更に、ビジュアル仮想ディスクとビジュア
ル仮想ディスク空間を備えたデータベースを様々な情報
サービスと業務支援(例えば、情報検索、在庫管理又、
頭サービスとオンラインサービス)に利用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の直交型インクジェットプリンタの基本構
成図である。
【図2】光円盤記録媒体の形態とラベル印刷面の有効印
字領域を説明する図である。
【図3】本発明に関わるρ-θ極座標系とX-Y直交座標
系の定義と座標変換を説明する図面である。
【図4】第1の実施形態の物体回転式プリンタの描画系
統の基本構成図である。
【図5】本発明の円周描画ドット数と印字解像度の半径
依存性を示す図である。
【図6】本発明の回転速度とドットレートの半径依存性
を示す図である。
【図7】第1実施形態の物体回転式プリンタの描画系統
の具体的構成図である。
【図8】第1実施形態の物体回転式プリンタの機械系統
の構成図である。
【図9】第2実施形態の物体回転式プリンタの描画系統
の基本構成図である。
【図10】第2実施形態の物体回転式プリンタの機械系
統の構成図である。
【図11】第3実施形態のヘッド回転式プリンタの描画
系統の基本構成図である。
【図12】第3実施形態のヘッド回転式プリンタの描画
系統の具体的構成図である。
【図13】第3実施形態のヘッド回転式プリンタの機械
系統の構成図である。
【図14】第4実施形態の長尺線状ヘッド回転式プリン
タの描画系統の基本構成図である。
【図15】第4実施形態の長尺線状ヘッド回転式プリン
タの描画系統の具体的構成図である。
【図16】第4実施形態の固定型長尺線状ヘッド回転式
プリンタの機械系統の構成図である。
【図17】第4実施形態の移動型長尺線状ヘッド回転式
プリンタの機械系統の構成図である。
【図18】第5実施形態の扇状ヘッド回転式プリンタの
描画系統の基本構成図である。
【図19】第5実施形態の扇状ヘッド回転式プリンタの
描画系統の具体的構成図である。
【図20】本発明の回転式プリンタの電子制御系統のブ
ロック図である。
【図21】本発明の回転式CDラベルプリンタの外観イ
メージを示す図である。
【図22】第6実施形態のカラー熱発色ラベル付円盤記
録媒体の模式図である。
【図23】第6実施形態のカラー熱発色ラベル付ライト
ワンス型光円盤記録媒体の断面図である。
【図24】第6実施形態のカラー熱発色ラベル付リライ
タブル光円盤記録媒体の断面図である。
【図25】第6実施形態の熱発色ラベル付ライトワンス
型円盤記録媒体の製造工程(A案)を示す図である。
【図26】第6実施形態の熱発色ラベル付ライトワンス
型円盤記録媒体の製造工程(B案)を示す図である。
【図27】第6実施形態の変形例の光ディスク用カラー
熱発色ラベルシールの基本構成図である。
【図28】第6実施形態の変形例のカラー熱発色ラベル
シールの他の構成図である。
【図29】第7実施形態のカラー熱発色型ラベルプリン
タの原理図である。
【図30】第7実施形態のカラー熱発色型ラベルプリン
タの描画方式を示す図である。
【図31】第7実施形態のカラー熱発色型ラベルプリン
タの基本構成図である。
【図32】第8実施形態の熱発色ラベルプリンタ内蔵型
光円盤記録媒体駆動装置の構成図である。
【図33】第8実施形態のインクジェットラベルプリン
タ内蔵型光円盤記録媒体駆動装置の構成図である。
【図34】第8実施形態のラベルプリンタ内蔵型光円盤
記録媒体駆動装置のブロック図である。
【図35】第8実施形態のラベルプリンタ内蔵型光円盤
記録媒体駆動装置の回転速度の制御方法を示す図であ
る。
【図36】第8実施形態のラベルプリンタ内蔵型光円盤
記録媒体駆動装置の外形模式図である。
【図37】第9実施形態の密着型ラベルスキャナの基本
構成図である。
【図38】第9実施形態の縮小型ラベルスキャナの基本
構成図である。
【図39】第9実施形態の密着型ラベルスキャナ内蔵型
光ディスクドライブの基本構成図である。
【図40】第9実施形態の縮小型ラベルスキャナ内蔵型
光ディスクドライブの基本構成図である。
【図41】第9実施形態の回転式プリンタ内蔵型ラベル
スキャナの基本構成図である。
【図42】第9実施形態の密着型ラベルスキャナ/プリ
ンタ内蔵型光ディスクドライブの基本構成図である。
【図43】第9実施形態の密着型ラベルスキャナ内蔵型
光デイスクドライブの具体的構成図である。
【図44】第9実施形態のラベルスキャナ内蔵型光ディ
スクドライブの回転速度制御方法を説明する図である。
【図45】第9実施形態のラベルスキャナ内蔵型光デイ
スクドライブの制御ブロックを説明する図である。
【図46】第10実施形態の実施例1の記録情報及びラ
ベル情報のダブル伝送処理を説明する図である。
【図47】第10実施形態の実施例2の光デイスクラベ
ル情報のビジュアルラベルアイコン化を説明する図であ
る。
【図48】第10実施形態の実施例2の操作メニューと
基本機能を説明する図である。
【図49】第10実施形態の実施例3の物理光デイスク
のビジュアル仮想光デイスク化を説明する図である。
【図50】第10実施形態の実施例3のビジュアル仮想
光デイスク作成のフローチャートである。
【図51】第10実施形態の実施例4の光ディスクのビ
ジュアル情報データベースを説明する図である。
【図52】第11実施形態のラベルスキャナ/プリンタ
内蔵型デスクトップPCの模式図である。
【図53】第11実施形態のデバイスベイ方式のデスク
トップPCの模式図である。
【図54】第11実施形態のラベルスキャナ/プリンタ
内蔵型ノートPCの模式図である。
【図55】第11実施形態の交換式ドライブ内蔵型ノー
トPCの模式図である。
【図56】第12実施形態の複合型メディアデバイスの
シングル型シリアルインターフェイスを説明する図であ
る。
【図57】第12実施形態の複合型メディアデバイスの
シングル型パラレルインターフェイスを説明する図であ
る。
【図58】第12実施形態の複合型メディアデバイスの
混載型インターフェイスを説明する図である。
【図59】第13実施形態の複合型メディアデバイスを
内蔵したホームマルチメディアステーションを説明する
図である。
【図60】第13実施形態の複合型メディアデバイスを
内蔵したネット通信型デジタルビデオ録画装置(レコー
ダ))を説明するである。
【符号の説明】
10 印刷対象物 11 印刷ヘッド 12 ドットアレイ 13 紙送り機構 20 光円盤記録媒体 21 有効印字領域 22 同心円区画領域 23 中心固定穴 24 最内周印字円 25 最外周印字円 26 印刷イメージ 30 描画軌跡 100 印刷対象物 102 円周解像度 103 半径解像度 104 最内周描画半径 105 最外周描画半径 110 印刷ヘッド 111 カラーヘッド 112 B色ヘッド 113 2Ro線状ヘッド 120 ドットアレイ 121 カラードットアレイ 122 B色ドットアレイ 123 C色ドットアレイ124 M色ドットアレ
イ 125 Y色ドットアレイ 126 LC色ドットアレイ 127 LM色ドットアレイ 128 線状ドットアレイ 129 扇状ドットアレイ 130 インクカートリッジ 131 キャリッジ 132 ノズルキャップ 134 線状カラーヘッド 135 扇状カラーヘッド 200 スピンドルモーター 210 ステッピングモーター 211 回転駆動輪 212 駆動ベルト 213 ガイド 214 スパラルシャフト 220 回転駆動モーター 221 回転駆動輪 222 ボールベアリング 223 直線運動レール 230 ノズル色選択モーター 231 回転駆動輪 232 駆動ベルト 233 直線運動ステッピングモーター 300 円盤記録媒体 310 CD機構部 320 搬送トレイ 330 印刷機構部 400 円盤記録媒体 410 熱発色ラベル面 420 情報記録面 421 位置認識マーク 430 内周非発色領域 431 外周非発色領域 440 有効発色領域 441 カラー熱発色層 450 内周非発色リング 451 外周非発色リング 460 円形シール基紙 461 A4シール基紙 462 粘着剤層 463 シール支持体 464 下地反射層 465 カラー熱発色層 466 表面保護層 467 中央ホール 470 熱発色ラベルシール 480 フロッピーディスク 500 透明樹脂円盤 510 色素記録層 511 誘電層(1) 512 合金記録層 513 記録面保護層 514 誘電層(2) 520 反射層 530 記録保護層 540 接着層 550 熱防止支持層 560 熱発色面 561 シアン発色層 562 マゼンタ発色層 563 イエロー発色層 564 発色面保護層 565 カラー発色層 570 円盤記録媒体 571 サーマルヘッド 572 発熱体アレイ 573 情報記録面 574 発色済層 575 光線ビーム系 580 ラベル印刷面 581 リニアセンサ(CIS型) 581a 扇状二次元センサ(CIS型) 582 レーザビーム 583 レンズ系 584 ピックアップ 585 カラーヘッド 586 インクカートリッジ 587 ロッドレンズアレイ 588 縮小レンズ系 589 リニアセンサ(CCD型) 590 スピンドルモーター 591 スライディングモーター 592 ガイド 593 スパラルシャフト 594 円盤搬送系 595 円盤回転系 596 ヘッドスキャン系 597 ピックアップスキャン系 598 ヘッド回復系 599 キャリッジ 600 円盤記録媒体 601 ラベルプリンタ 602 搬送トレイ 603 円盤媒体ドライブ 610 複合型メディアデバイス 611 インタフェイスポート 612a データ面記録情報 612b ラベル面印刷情報 612 ダブル情報 613 情報伝送路 614a 市販ソフト類 614b 自作ソフト類 615 電子情報装置 616 分類識別マーク 617a 内部ビジュアルセキュリティ・キー 617b 外部ビジュアルセキュリティ・キー 618 情報処理装置 619 記録情報 620 フォルダウインドウ 621 普通アイコン 622a ビジュアルラベルアイコン 622b 拡大ビジュアルラベルアイコン 623 アイコン選択枠 624 サイズ調整ポイント 625 表示画面 626a 横ラベルアイコンバー 626b 縦ラベルアイコンバー 627 認識文字列 628 セキュリティマーク 629a 参考座標 629b θ調整座標 630 物理光デイスク 631 ビジュアル仮想光デイスク 632 情報処理装置 633 情報蓄積装置 634 ラベルアイコン 635 加工済記録データ 636 検索サーバー 637 ビジュアルデータベース 638 インタネット 639 利用者端末 640 ビジュアル仮想光ディスク空間 641 高速伝送線 642 サービス提供者 643 サービス利用者 650 デスクトップPC 651 ラベルプリンタ 652 CDドライブ/スキャナ 653 DVDドライブ/スキャナ 654 FDDドライブ 655 正面I/O端子 656 デバイスベイ 657 バイスベー仕様デバイス 658 ドライブ/スキャナ 659 スキャナ/プリンタ 660 ノートパソコン 661 ドライブ/スキャナ 662 ドライブ/プリンタ 663 CD-R/RWドライブ 664 装着口 670 コンピュータ 671 メモリコントローラ 672 ホストPCIブリッジ 673 PCIバス 674 複合型メディアデバイス 675 オプションI/Oポート 676 シリアルI/O(USB) 677 シリアルI/O(IEEE1394) 678 ローカルバス 679 SCSIインターフェイス 680 ラベルスキャナ/プリンタデッキ 681 DVD-ROM/RAMデッキ 682 CD-ROM/R/RWデッキ 683 デジタル放送受信デッキ 684 D-VHS情報蓄積デッキ 685 HDD情報蓄積デッキ 686 MDデッキ 687 高速インターフェース 688 デジタル情報 689 ホームマルチメディアステーション 690 デジタルビデオ録画ドライブ 691 ラベルプリンタ/複合型メディアデバイス 692 ラベルスキャナ/複合型メディアデバイス 693 デジタル情報ソース 694 インターフェイス 695 デジタルAV信号 696 ネット通信型デジタルビデオ録画デッキ C1 共通制御部 C2 記録制御部 C3 印刷制御部 CLC クローズコマンド D1 共通制御部 D2 記録制御部 D3 スキャナ制御部 OPC オープンコマンド P1 円盤成形工程群 P2 記録面工程群 P3 ラベル面工程群 Q1 記録面工程群 Q2 ラベル面工程群 Q3 貼合工程群 R1 ラベル情報処理ルーチン R2 記録情報処理ルーチン REQ 情報要請 RES 照合結果 S1 スキャナドライバソフト S2 画像処理ソフト S3 再生記録ドライバソフト S4 データ処理ソフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA23 EA24 EC31 EC37 EC69 EC74 FA09 FA10 FB01 HA07 HA22 HA27 HA37 2C057 DB01 DB10 DC02 DC08 2C062 RA01 RA04 2C065 AB01 AC01 AF01 CZ13 CZ14 (54)【発明の名称】 回転式プリンタ、熱発色型ラベルプリンタ、記録媒体、光円盤記録媒体及びその製造方法、熱発 色型ラベルシール、回転式ラベルスキャナ、複合型メディアデバイス、情報処理装置、デジタル 音響映像装置、ホームマルチメディア情報処理装置、情報処理方法、ソフトウェア

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の印字ドットからなるドットアレイ
    と、前記ドットアレイを備えた印刷ヘッドと、前記印刷
    ヘッド及び印刷対象物の少なくとも一方を回転させる描
    画機構を有することを特徴とする回転式プリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回転式プリンタにおい
    て、 前記印刷ヘッドは、半径方向にライン状に配列された複
    数の印字ドットからなるシングル又はマルチドットアレ
    イから構成されており、 前記印刷対象物の円心を軸とした回転運動及び前記印刷
    ヘッドの半径方向における直線運動の組合せを利用して
    2次元描画を実施することを特徴とする回転式プリン
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の回転式プリンタにおい
    て、 前記印刷ヘッドは、半径方向にライン状に配列された複
    数の印字ドットからなるシングル又はマルチドットアレ
    イから構成されており、 前記印刷対象物は機械運動せず、前記印刷ヘッドは円心
    を軸とした回転運動及び半径方向における直線運動の組
    合せを利用して2次元描画を実施することを特徴とする
    回転式プリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の回転式プリンタにおいて、 前記印刷ヘッドは、半径方向にライン状に配列された複
    数の印字ドットからなるシングル又はマルチドットアレ
    イから構成されており、前記ドットアレイの長さは、有
    効印字領域幅R−rと同様かそれ以上であることを
    特徴とする回転式プリンタ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の回転式プリンタにおいて、 前記印刷ヘッドは、2次元扇状領域に配列された2次元
    印字ドットからなるシングル又はマルチ扇状ドットアレ
    イから構成されており、その長さは有効印字領域幅R
    −rと同様かそれ以上であり、その展開角度αは1〜
    360°の範囲内にあることを特徴とする回転式プリン
    タ。
  6. 【請求項6】 請求項5の回転式プリンタにおいて、 前記扇状ドットアレイのドット配列方式として、極座標
    系における千鳥パターン配列が採用されたことを特徴と
    する回転式プリンタ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に
    記載の回転式プリンタにおいて、 前記印刷ヘッドは、多色のインクノズルアレイ及び前記
    インクノズルアレイにインク顔料を供給する交換型イン
    クカートリッジとを有することを特徴とする回転式プリ
    ンタ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
    の回転式プリンタにおいて、 前記印刷ヘッドは、発熱体アレイを用いて、印刷対象物
    又は顔料ソースに熱を与えることにより、前記印刷対象
    物に色素を定着させてイメージ情報を記録することを特
    徴とする回転式プリンタ。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載
    の回転式プリンタにおいて、 印刷ヘッド又は印刷対象物の回転運動の制御方式におい
    て、線速度一定(CLV)方式又は角速度一定(CA
    V)方式が用いられることを特徴とする回転式プリン
    タ。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項8のいずれかに記
    載の回転式プリンタにおいて、 2次元描画ドット軌跡は、極座標系における同心印字円
    の集合体から構成されていることを特徴とする回転式プ
    リンタ。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項8のいずれかに記
    載の回転式プリンタにおいて、 前記極座標系における同心印字円の集合体において、内
    周印字円より外周印字円の描画ドット数が多いことを特
    徴とする回転式プリンタ。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項8のいずれかに記
    載の回転式プリンタにおいて、 印字データを直交座標系から極座標系にフォーマット変
    換して印刷を実施することを特徴とする回転式プリン
    タ。
  13. 【請求項13】 デジタル情報を保存する記録媒体にお
    いて、 記録物理層を備えた情報記録面とマルチレイヤからなる
    カラー熱発色層を備えた印刷ラベルとを有することを特
    徴とする記録媒体。
  14. 【請求項14】 デジタル情報を記録する光円盤記録媒
    体において、 記録物理層を備えた情報記録面とマルチレイヤからなる
    カラー熱発色層を備えたラベル印刷面とを有することを
    特徴とする光円盤記録媒体。
  15. 【請求項15】 光円盤記録媒体の製造工程において、 樹脂円盤を成形する円盤成形工程群と、 前記樹脂円盤の上に情報記録層を形成する工程を含む記
    録面工程群と、 マルチレイヤからなるカラー熱発色層を形成する工程を
    含むラベル面工程群と、 を有することを特徴とする光円盤記録媒体の製造方法。
  16. 【請求項16】 光円盤記録媒体の製造工程において、 前記樹脂円盤の上に情報記録層を形成する工程を含む記
    録面工程群と、 ラベル支持体の上にマルチレイヤからなるカラー熱発色
    層を形成する工程を含むラベル面工程群と、 前記情報記録層を備えた前記樹脂円盤と前記熱発色層を
    備えた前記ラベル支持体とを一体化させる工程を含む貼
    合工程群と、 を有することを特徴とする光円盤記録媒体の製造方法。
  17. 【請求項17】 シール基紙と、前記シール基紙の上に
    接着剤層を介して形成されたラベル支持体と、マルチレ
    イヤからなるカラー熱発色層と、前記カラー熱発色層を
    保護する表面保護層とを有することを特徴とする熱発色
    型ラベルシール。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の熱発色型ラベルシ
    ールにおいて、 前記カラー熱発色層をサーマルプリンタで熱発色処理し
    た後、前記シール基紙より前記接着剤層を備えたラベル
    支持体を分離し記録媒体のラベル面に貼り付けることを
    特徴とする熱発色型ラベルシール。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の熱発色型ラベルシ
    ールにおいて、 前記シール基紙より前記接着剤層を備えたラベル支持体
    を分離し前記記録媒体のラベル面に貼り付けた後、前記
    カラー熱発色層をサーマルプリンタで熱発色処理するこ
    とを特徴とする熱発色型ラベルシール。
  20. 【請求項20】 請求項17に記載の熱発色型ラベルシ
    ールにおいて、 前記シール基紙は、中央ホールを備えた円形物体であ
    り、その直径は貼付け対象となる円盤記録媒体とほぼ同
    様であることを特徴とする熱発色型ラベルシール。
  21. 【請求項21】 複数の電熱変換素子からなる発熱体ア
    レイと、前記発熱体アレイを備えたサーマルヘッドと、
    記録媒体のカラー熱発色層からなるラベル印字領域に対
    して二次元描画を行い熱発色処理を実施する機構と、前
    記熱発色処理後、更に前記ラベル印字領域に対して光安
    定化処理を実施する機構とを有することを特徴とする熱
    発色型ラベルプリンタ。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の熱発色型ラベルプ
    リンタにおいて、 前記サーマルヘッドは、前記多層熱発色層からなる有効
    印字領域を1次元的にカバー可能な長尺リニア発熱体ア
    レイから構成されており、 前記2次元描画は、前記長尺リニア発熱体アレイに対し
    ての一次元電子スキャン(ES)、及び極座標のθ方向
    又は直交座標一方向(X又はY)における一次元機械ス
    キャン(MS)との組合せにより実施されることを特徴
    とする熱発色型ラベルプリンタ。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載の熱発色型ラベルプ
    リンタにおいて、 前記サーマルヘッドは、前記多層熱発色層からなる有効
    印字領域全体をカバー可能な円形又は矩形の2次元発熱
    体アレイから構成されており、 前記2次元描画は、前記2次元発熱体アレイに対しての
    極座標又は直交座標における二次元電子スキャン(E
    S)のみにより実施されることを特徴とする熱発色型ラ
    ベルプリンタ。
  24. 【請求項24】 光円盤記録媒体のラベル面サイドに設
    置されてラベル面の二次元画像情報を読み取るイメージ
    センサを含む光電変換機構と、 前記光円盤記録媒体及び光電変換機構の少なくとも一方
    を回転させるスキャン機構とを有することを特徴とする
    回転式ラベルスキャナ。
  25. 【請求項25】 情報記録面及びラベル面を備えた光円
    盤記録媒体を駆動する光円盤記録媒体駆動装置におい
    て、 前記情報記録面に関わる再生又は記録機能を実施する機
    構と、前記ラベル面に関わるイメージ印刷機能を実施す
    る機構とを同一装置内に複合したことを特徴とする複合
    型メディアデバイス。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載の複合型メディアデ
    バイスにおいて、 前記ラベル面サイドに設置されたサーマルヘッドと光安
    定化処理光源とを含むラベル印刷機構と、 前記情報記録面サイドに設置されたピックアップとその
    スキャン機構を含む再生記録機構と、 前記情報記録面のサイドに設置された回転モータを含む
    円盤回転機構と、 を有することを特徴とする複合型メディアデバイス。
  27. 【請求項27】 請求項25に記載の複合型メディアデ
    バイスにおいて、 前記ラベル面サイドに設置されたインクジェット式印刷
    ヘッドとそのスキャン機構とを含むラベル印刷機構と、 前記情報記録面サイドに設置されたピックアップとその
    スキャン機構を含む再生記録機構と、 前記情報記録面サイドに設置された回転モータを含む円
    盤回転機構と、 を有することを特徴とする複合型メディアデバイス。
  28. 【請求項28】 光円盤記録媒体のラベル面サイドに設
    置されてラベル面の二次元画像情報を読み取るイメージ
    センサを含む光電変換機構と、 前記光円盤記録媒体の情報記録面サイドに設置されて記
    録情報を読み取るピックアップとそのスキャン機構を含
    む再生記録機構と、 前記情報記録面サイドに設置されて前記光円盤記録媒体
    を回転させる機構を含む共通機構とを有することを特徴
    とする複合型メディアデバイス。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の複合型メディアデ
    バイスにおいて、 前記光電変換機構は、前記光円盤記録媒体のラベル面サ
    イドにおいて、半径方向にライン状に配列された、有効
    印字領域幅R−rと同様かそれ以上の長さを有する
    密着型リニアセンサと、ロッドレンズアレイと、RGB
    3色のLEDからなる光源とを有することを特徴とする
    複合型メディアデバイス。
  30. 【請求項30】 請求項28に記載の複合型メディアデ
    バイスにおいて、 前記光電変換機構は、半径方向に直線配列又は千鳥配列
    された複数のカラー画素列からなるCCD型リニアセン
    サと、縮小光学レンズ系と、冷陰極蛍光ランプからなる
    光源とを有することを特徴とする複合型メディアデバイ
    ス。
  31. 【請求項31】 請求項28に記載の回転式ラベルスキ
    ャナにおいて、 前記光電変換機構は、2次元扇状領域に千鳥配列された
    カラー画素アレイからなるCCD型二次元センサと、縮
    小光学レンズ系と冷陰極蛍光ランプからなる光源を有す
    ることを特徴とする複合型メディアデバイス。
  32. 【請求項32】 請求項28に記載の複合型メディアデ
    バイスにおいて、 前記光電変換機構は、2次元矩形又は円形領域に配列さ
    れたカラー画素アレイからなるCCD型二次元センサ
    と、縮小光学レンズ系と冷陰極蛍光ランプからなる光源
    を有することを特徴とする複合型メディアデバイス。
  33. 【請求項33】 請求項28に記載の複合型メディアデ
    バイスにおいて前記イメージセンサを含む光電変換機構
    により取り込んだラベル面のイメージ又はコード情報を
    前記複合型メディアデバイス内部又は情報処理装置内部
    に用意されたイメージ又はコード情報と照合し、その照
    合の結果により前記複合メディアデバイスの処理ルーチ
    ンを決定する機能を有することを特徴とする複合型メデ
    ィアデバイス。
  34. 【請求項34】 請求項25乃至請求項33のいずれか
    一項に記載の複合型メディアデバイスにおいて、 前記情報記録面における再生記録機能及び前記ラベル面
    におけるイメージ印刷機能(又はイメージ読み取り機
    能)を実施する機械系統、電子制御系統又はインターフ
    ェイスの少なくとも一部が共有されることを特徴とする
    複合型メディアデバイス。
  35. 【請求項35】 請求項34に記載の複合型メディアデ
    バイスにおいて、 前記再生記録機能及びイメージ印刷機能(又はイメージ
    読み取り機能)を実施する回転機構が共用されており、
    応用モードに応じて回転方式及び回転速度を切り替える
    ことを特徴とする複合型メディアデバイス。
  36. 【請求項36】 請求項34に記載の複合型メディアデ
    バイスにおいて、 デジタル情報を再生記録するドライブ、イメージを印刷
    するラベルプリンタ及びイメージ読み取るラベルスキャ
    ナは、一つの共有インタフェイスを介して情報処理装置
    と接続されることを特徴とする複合型メディアデバイ
    ス。
  37. 【請求項37】 プログラム実行及びデータ演算を担う
    CPU、起動プログラム等を記憶するROMと、実行プ
    ログラム及びデータを保存するRAMとそのコントロー
    ラと、データ及び制御信号を伝送するローカルバスと、
    周辺機器と接続するインターフェイス又は拡張拡張スロ
    ットとを有する情報処理装置において、 光円盤記録媒体のラベル情報を入力するイメージスキャ
    ナと、前記ラベル情報を出力するラベルプリンタと、前
    記記録情報及びラベル情報を取り扱う複合型メディアデ
    バイスのいずれかを本体に内蔵し、前記記録情報及びラ
    ベル情報からなるダブル情報を処理利用することを特徴
    とする情報処理装置。
  38. 【請求項38】 請求項37に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記インターフェイス又は拡張スロットを介して接続さ
    れた請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の回転式
    プリンタを有することを特徴とする情報処理装置。
  39. 【請求項39】 請求項37に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記インターフェイス又は拡張スロットを介して接続さ
    れた請求項21乃至請求項23のいずれかに記載の熱発
    色型ラベルプリンタを有することを特徴とする情報処理
    装置。
  40. 【請求項40】 請求項37に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記インターフェイス又は拡張スロットを介して接続さ
    れた請求項24に記載の回転式ラベルスキャナを有する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  41. 【請求項41】 請求項37に記載の情報処理装置にお
    いて、 前記インターフェイス又は拡張スロットを介して接続さ
    れた請求項25乃至請求項36のいずれかに記載の複合
    型メディアデバイスを有することを特徴とする情報処理
    装置。
  42. 【請求項42】 記録情報及びラベル情報を備えた光円
    盤記録媒体を取り扱うデジタル音響映像装置において、 前記ラベル情報を入力するイメージスキャナと、前記ラ
    ベル情報を出力するラベルプリンタと、前記記録情報及
    びラベル情報を取り扱う複合型メディアデバイスのいず
    れかを本体に内蔵し、前記記録情報及びラベル情報から
    なるダブル情報を処理利用することを特徴とするデジタ
    ル音響映像装置。
  43. 【請求項43】 記録情報及びラベル情報を備えた光円
    盤記録媒体を取り扱うホームマルチメディア情報処理装
    置において、 前記ラベル情報を入力するイメージスキャナと、前記ラ
    ベル情報を出力するラベルプリンタと、前記記録情報及
    びラベル情報を取り扱う複合型メディアデバイスとのい
    ずれかを本体に内蔵し、前記記録情報及びラベル情報か
    らなるダブル情報を処理利用することを特徴とするホー
    ムマルチメディア情報処理装置。
  44. 【請求項44】 記録情報及びラベル情報からなるダブ
    ル情報を備えた物理光ディスクと、前記ラベル情報をイ
    メージセンサで読み取る機能を備えた複合型メディアデ
    バイスと、デジタル情報を入出力及び処理する機能を備
    えた情報処理装置と、前記複合型メディアデバイスと前
    記情報処理装置とを接続するインターフェイスを有する
    情報処理システム又は環境において、 前記インターフェイスを介して前記物理光デスクの記録
    情報及びラベル情報からなるダブル情報を前記複合型メ
    ディアデバイスにより前記情報処理装置に入力処理し利
    用することを特徴とする情報処理方法。
  45. 【請求項45】 請求項43に記載の情報処理方法にお
    いて、 前記イメージセンサにより取り込んだラベル面のイメー
    ジ又はコード情報を前記複合型メディアデバイス又は情
    報処理装置の内部に用意したイメージ又はコード情報か
    らなるセキュリティキーと照合し、その照合結果に基づ
    く判定により前記複合メディアデバイスに関わる情報入
    出力の実行可否を決定することを利用して、情報システ
    ムのセキュリティ管理を行うことを特徴とする情報処理
    方法。
  46. 【請求項46】 請求項44に記載の情報処理方法にお
    いて、 前記インターフェイスを介して前記物理光ディスクの記
    録情報及びラベル情報からなるダブル情報を前記複合型
    メディアデバイスにより前記情報処理装置に入力し、 更に、前記入力したラベルイメージ情報を処理し、フォ
    ルダ又はデータファイルのビジュアルアイコンとして利
    用することを特徴とする情報処理方法。
  47. 【請求項47】 請求項44に記載の情報処理方法にお
    いて、 前記インターフェイスを介して前記物理光ディスクの記
    録情報及びラベル情報からなるダブル情報を前記複合型
    メディアデバイスにより前記情報処理装置に入力するこ
    と、 また、前記入力した記録情報をデータ処理し前記入力し
    たラベルイメージ情報を画像処理すること、 また、ダブル情報を一体化したビジュアル仮想光ディス
    ク、及びその集合体によるビジュアル仮想ディスク空間
    又はビジュアルデータベースを情報蓄積装置内において
    作成すること、 更に、前記ビジュアル仮想ディスクに対してを情報検索
    又はデータ再生を行うことを有することを特徴とする情
    報処理方法。
  48. 【請求項48】 請求項47に記載の情報処理方法にお
    いて、 前記ビジュアル仮想光ディスクを含むデータベースを在
    庫管理又は店頭サービス又はオンラインサービスに利用
    することを特徴とする情報処理方法。
  49. 【請求項49】 物理光ディスクのラベル情報を読み取
    るハード環境及び入力条件を設定する機能と、 前記ラベル情報をイメージセンサにより情報処理装置に
    取り込む機能と、 取り込んだ画像データを所定フォーマットに変換し保存
    する機能と、 前記画像データを基づいてビジュアルアイコンを作成
    し、所定フォルダ又はファイルに付ける機能と、 前記ビジュアルアイコンの集合体をラベルアイコンバー
    又は上位フォルダの形で画面上に一括表示させる機能
    と、 前記ビジュアルアイコンの集合体より、所定アイコンを
    選択し拡大表示する機能と、 前記所定ビジュアルアイコンの画像データを編集し再び
    保存する機能と、 を有することを特徴とするソフトウェア。
  50. 【請求項50】 請求項49に記載のソフトウェアにお
    いて、 前記ビジュアルラベルアイコンを物理ディスクの記録情
    報に基づいて圧縮されたデータフォルダに付けることに
    より、情報記憶装置内にビジュアル仮想ディスクを作成
    することを特徴とするソフトウェア。
  51. 【請求項51】 請求項1乃至請求項12のいずれかに
    記載の回転式プリンタ又は請求項21乃至請求項23の
    いずれかに記載の熱発色型ラベルプリンタを周辺機器と
    して、情報処理装置のオペレーティングシステム(O
    S)に登録し認識させる周辺機器ドライバ機能を有する
    ソフトウェア。
  52. 【請求項52】 請求項25乃至請求項36のいずれか
    に記載の複合型メディアデバイスを情報処理装置に周辺
    機器として、情報処理装置のオペレーティングシステム
    (OS)に登録し認識させる周辺機器ドライバ機能を有
    するソフトウェア。
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