JP2003019587A - レーザー加工方法およびレーザー加工装置 - Google Patents

レーザー加工方法およびレーザー加工装置

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JP2003019587A
JP2003019587A JP2001202971A JP2001202971A JP2003019587A JP 2003019587 A JP2003019587 A JP 2003019587A JP 2001202971 A JP2001202971 A JP 2001202971A JP 2001202971 A JP2001202971 A JP 2001202971A JP 2003019587 A JP2003019587 A JP 2003019587A
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laser
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scanning
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electric field
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JP2001202971A
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English (en)
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Katsumi Midorikawa
克美 緑川
Shigeyuki Koito
繁之 小糸
Kuninori Nishio
國憲 西尾
Kazuhiko Yomoyama
和彦 四方山
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Namiki Precision Jewel Co Ltd
Hoya Continuum KK
RIKEN
Original Assignee
Namiki Precision Jewel Co Ltd
Hoya Continuum KK
RIKEN
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Abstract

(57)【要約】 【課題】難加工透明材料などの各種の材料を加工する際
に用いることのできる新規なレーザー加工方法およびレ
ーザー加工装置を提供する。 【解決手段】レーザー光を被加工物に対して相対的に走
査させながら照射することにより該被加工物を加工する
レーザー加工方法において、直線偏光のレーザー光の電
場ベクトルの振動方向と被加工物に対するレーザー光の
走査方向とが常に所定の角度を保持するようにして、該
被加工物に対して該レーザー光を照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー加工方法
およびレーザー加工装置に関し、さらに詳細には、レー
ザー光を被加工物に対して相対的に走査させながら照射
することにより、当該被加工物をレーザーアブレーショ
ンして加工するレーザー加工方法およびレーザー加工装
置に関する。
【0002】
【発明の背景】一般に、各種材料を加工する際には、バ
イトなどを用いる機械加工やレーザー光を用いるレーザ
ー加工などが行われている。
【0003】ところで、サファイアやダイヤモンドなど
の透明な結晶材料は、バイトなどを用いる機械加工では
劈開が生じやすいため、バイトなどを用いる機械加工に
より溝形成加工や切断加工を含む各種の加工を行うこと
は困難であることが知られている。
【0004】こうしたことから、上記したようなサファ
イアやダイヤモンドなどの透明な結晶材料を加工するた
めに、レーザー光を用いるレーザー加工を利用すること
が提案されている。
【0005】しかしながら、パルス時間幅の長いパルス
レーザー光はサファイアやダイヤモンドなどの透明な結
晶材料を透過してしまうため、サファイアやダイヤモン
ドなどの透明な結晶材料を加工することは困難であるこ
とが指摘されていた。
【0006】一方、最近の研究によれば、パルス時間幅
が1フェムト秒以上1ピコ秒以下の通常はフェムト秒レ
ーザーと称されるレーザーなどのようなパルス時間幅の
極めて短いレーザー(以下、「超短パルスレーザー」と
総称する。)により生成されるレーザー光(以下、「超
短パルスレーザー光」と総称する。)を、上記したよう
なサファイアやダイヤモンドなどの透明な結晶材料(以
下、「難加工透明材料」と総称する。)へ照射した場合
には、多光子吸収プロセスにより難加工透明材料のレー
ザーアブレーションが可能であることが報告されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、難加工透明材料などの各種の材料を加工する際に用
いることのできる新規なレーザー加工方法およびレーザ
ー加工装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるレーザー加工方法およびレーザー加工
装置は、レーザー光の走査方向とレーザー光の電場ベク
トルの振動方向とを制御することにより、レーザー加工
の加工特性を向上するようにしたものである。
【0009】より詳細には、レーザー光を被加工物に対
して相対的に走査させながら照射して、レーザー光によ
り被加工物をレーザーアブレーションして溝形成加工や
切断加工を含む各種の加工を行う際に、被加工物に対す
るレーザー光の走査方向と該レーザー光の電場ベクトル
の振動方向とが常に所定の角度を保持するようにして、
レーザー光を被加工物に照射するようにしたものであ
る。
【0010】そして、レーザー光としてパルス時間幅が
ナノ秒オーダー以下の超短パルスレーザー光、例えば、
フェムト秒レーザー光などを用いれば、難加工透明材料
に対する加工を行うことができる。
【0011】即ち、本発明のうち請求項1に記載の発明
は、レーザー光を被加工物に対して相対的に走査させな
がら照射することにより該被加工物を加工するレーザー
加工方法において、直線偏光のレーザー光の電場ベクト
ルの振動方向と被加工物に対するレーザー光の走査方向
とが常に所定の角度を保持するようにして、該被加工物
に対して該レーザー光を照射するようにしたものであ
る。
【0012】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
は、レーザー光を被加工物に対して相対的に走査させな
がら照射することにより該被加工物を加工するレーザー
加工方法において、被加工物に対する該レーザー光の走
査方向と該レーザー光の電場ベクトルの振動方向との位
置関係が常に垂直となるようにして、該被加工物に対し
て該レーザー光を照射するようにしたものである。
【0013】また、本発明のうち請求項3に記載の発明
は、レーザー光を被加工物に対して相対的に走査させな
がら照射することにより該被加工物を加工するレーザー
加工方法において、被加工物に対する該レーザー光の走
査方向と該レーザー光の電場ベクトルの振動方向との位
置関係が常に平行となるようにして、該被加工物に対し
て該レーザー光を照射するようにしたものである。
【0014】また、本発明のうち請求項4に記載の発明
は、本発明のうち請求項1、請求項2または請求項3の
いずれか1項に記載の発明において、上記レーザー光と
して、パルス時間幅がナノ秒オーダー以下の超短パルス
レーザー光を用いるようにしたものである。
【0015】また、本発明のうち請求項5に記載の発明
は、レーザー光を被加工物に対して相対的に走査させな
がら照射することにより該被加工物を加工するレーザー
加工装置において、レーザー光を照射するレーザー装置
と、上記レーザー装置から照射されたレーザー光を被加
工物に対して相対的に走査する走査手段と、上記レーザ
ー装置から上記被加工物に照射されるレーザー光の電場
ベクトルの振動方向を設定する設定手段と、上記走査手
段により上記レーザー装置から照射されたレーザー光が
相対的に走査される走査方向と上記設定手段により設定
された電場ベクトルの振動方向とが常に所定の角度を保
持するように制御する制御手段とを有するようにしたも
のである。
【0016】また、本発明のうち請求項6に記載の発明
は、本発明のうち請求項5記載の発明において、上記制
御手段は、上記走査手段と上記設定手段とのいずれか一
方または双方を制御して、上記レーザー装置から照射さ
れたレーザー光が相対的に走査される走査方向と設定手
段により設定される電場ベクトルの振動方向とのいずれ
か一方または双方を制御するようにしたものである。
【0017】また、本発明のうち請求項7に記載の発明
は、本発明のうち請求項5または請求項6のいずれか1
項に記載の発明において、上記レーザー装置として、パ
ルス時間幅がナノ秒オーダー以下の超短パルスレーザー
光を照射する超短パルスレーザー装置を用いるようにし
たものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づいて、本
発明によるレーザー加工方法およびレーザー加工装置の
実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
【0019】図1には、本発明によるレーザー加工装置
の概念構成説明図が示されており、このレーザー加工装
置10は、難加工透明材料などより形成された被加工物
12を載置するとともにXY座標系におけるX方向およ
びY方向の任意の位置に移動可能に配設されたステージ
14と、ステージ14上に載置された被加工物12にレ
ーザー光を照射するレーザー装置16と、レーザー装置
16から出射されたレーザー光が入射されるとともに入
射されるレーザー光に対して任意の角度に配設可能であ
って該角度に応じて入射されたレーザー光の電場ベクト
ルの振動方向を設定して該レーザー光の電場ベクトルの
振動方向を設定する変換素子としてのλ/2板18と、
レーザー装置16から出射されたレーザー光を被加工物
12上に集光するレンズ20と、ステージ14をX方向
およびY方向の任意の位置へ駆動するステージ用モータ
ー22と、λ/2板18をレーザー光に対して任意の角
度に回転するλ/2板用モーター24と、ステージ用モ
ーター22の駆動とλ/2板用モーター24の駆動とを
それぞれ制御するマイクロ・コンピュータにより構成さ
れる制御装置26とを有して構成されている。
【0020】ここで、λ/2板18は、入射されるレー
ザー光に対して配設された角度に応じて直線偏光の電場
ベクトルの振動方向を変えるものであり、該レーザー光
の電場ベクトルの振動方向を設定する。
【0021】なお、このレーザー加工装置10は、大気
中においてレーザー光を被加工物12に照射するように
なされている。
【0022】以上の構成において、図2乃至図3を参照
しながら、レーザー加工装置10を用いて、被加工物1
2として、例えば、所定の厚さtを備えた略正方形板状
体の透明なサファイア基板を加工する場合について説明
する。なお、符号12aは被加工物12の表面(レーザ
ー装置16からレーザー光が照射される面)を示し、符
号12bは被加工物12の裏面(レーザー装置16から
レーザー光が照射されない面)を示す。
【0023】このレーザー加工装置10によりサファイ
ア基板の加工を行うには、レーザー装置16として、超
短パルスレーザー光を照射する超短パルスレーザー装置
を用いる。ここで、超短パルスレーザー装置は、例え
ば、パルス時間幅がナノ秒オーダー以下の超短パルスレ
ーザー光を照射するものが好ましい。
【0024】レーザー加工装置10においては、制御装
置26によりステージ用モーター22の駆動とλ/2板
用モーター24の駆動とを制御して、レーザー装置16
から出射されてステージ14に載置された被加工物12
に集光されるレーザー光の走査方向と電場ベクトルの振
動方向とを制御する。
【0025】ここで、被加工物12に対するレーザー光
の走査方向とレーザー光の電場ベクトルの振動方向との
位置関係が常に垂直となるようにして被加工物12に対
してレーザー光を照射する、即ち、レーザー光の電場ベ
クトルの振動方向と垂直な方向にレーザー光を走査した
場合(以下、「第1の場合」と称する。)には、レーザ
ー光の照射された部位のみがレーザーアブレーションさ
れて加工され、被加工物12の裏面12bにアブレーシ
ョン部位100、102(後述する。)は殆ど形成され
ない(図2参照)。
【0026】これにより、被加工物12におけるレーザ
ー光の照射されない部位にダメージを殆ど与えることな
く、溝形成加工や切断加工などの所望の加工を行うこと
ができる。
【0027】なお、切断加工は、レーザーアブレーショ
ンを発展させることにより実現することができる。
【0028】一方、被加工物12に対するレーザー光の
走査方向とレーザー光の電場ベクトルの振動方向との位
置関係が常に平行となるようにして被加工物12に対し
てレーザー光を照射する、即ち、レーザー光の電場ベク
トルの振動方向と水平な方向にレーザー光を走査した場
合(以下、「第2の場合」と称する。)には、レーザー
光の照射された部位がレーザーアブレーションされて加
工されるとともに、レーザー光が照射されることのない
被加工物12の裏面12b側における部位がアブレーシ
ョンされる(図3参照)。この被加工物12の裏面12
b側においてアブレーションされたアブレーション部位
100、102は、裏面12b側から表面12a側へ透
視した際に、レーザー光の照射部位の両側に被加工物1
2の厚さtと略同一の間隔を開けて、レーザー光の走査
方向に沿うようにして形成されている。
【0029】このように、レーザー光が照射されないに
も関わらずアブレーションされたアブレーション部位1
00、102は、例えば、一定の幅のマーキングを施す
場合などに利用することができる。
【0030】ここで、第1の場合に示す状態と第2の場
合に示す状態との中間の状態、即ち、レーザー光の電場
ベクトルの振動方向として上記した第1の場合と第2の
場合との中間の状態においては、上記した第2の場合の
傾向が強くなるほど被加工物12の裏面12b側におい
てアブレーションされたアブレーション部位100、1
02が形成されるようになり、上記した第1の場合の傾
向が強くなるほどアブレーション部位100、102は
形成されなくなる。
【0031】ここで、第1の場合においては被加工物1
2の裏面12b側においてアブレーションされたアブレ
ーション部位100、102が殆ど形成されず、第2の
場合においてはこれらアブレーション部位100、10
2が形成される現象について図4乃至図5を参照しなが
ら説明する。
【0032】まず、図4には、上記したアブレーション
部位100、102が被加工物12の裏面12bに形成
される現象を表す模式図が示されている。後述するよう
に、アブレーション部位100、102は、被加工物1
2の表面12aに照射されたレーザー光が被加工物12
により屈折し、この屈折されたレーザー光によって被加
工物12の裏面12bにアブレーションが起こるもので
ある。
【0033】こうした現象が生ずる要因の一つは、図5
(a)に示すように、被加工物12の表面12aをレー
ザー光が走査することによって、レーザー光の照射によ
るレーザーアブレーションによって表面に溝形状の加工
部位12cが形成され、この加工部位12cの形状が影
響してレーザー光の進行方向が変化するためである。
【0034】図5(b)は、被加工物12における加工
部位12c近傍の拡大断面説明図であり、この加工部位
12cの開き角(α1+α2)は約20°である。従っ
て、一旦レーザーアブレーションされて加工部位12c
が形成された部分にレーザー光が入射されると、入射さ
れたレーザー光は屈折して進行することになる。ここ
で、入射角度を80°とすると、被加工物12としての
サファイア基板の屈折率が「1.76」であり、空気の
屈折率が「1」であるので、スネルの法則を用いて計算
すると、屈折角βは34°となる。
【0035】従って、レーザー光の進行方向は、レーザ
ー光の照射方向からに対して46°傾いていることにな
る。即ち、レーザー光は、照射方向から約45°の方向
に進行する。
【0036】このため、被加工物12としてのサファイ
ア基板の厚さtと殆ど同じ距離だけ離れた位置の裏面1
2bにレーザー光の一部が進行することになり、裏面1
2bでアブレーションが起こっているものと考えられ
る。
【0037】次に、本願発明者による第1の実験乃至第
3の実験の実験結果について説明する。
【0038】なお、本願発明者による第1の実験乃至第
3の実験において用いたレーザー加工装置10に関し
て、その具体的な構成について説明する。
【0039】まず、レーザー装置16としては、フェム
ト秒レーザー装置を用いており、具体的には、ホーヤ・
コンテニュアム株式会社製のFLC−5000(型番
号)を用いている。このFLC−5000のパラメータ
ならびにレンズ20の焦点距離は、以下に示す通り、 ・中心波長 775nm ・パルス幅 150fs ・繰り返し周波数 1kHz ・出力 700mW ・レンズ20の焦点距離 100mm である。
【0040】被加工物12としては、サファイア基板を
用いた。サファイア基板は側端面のみを支持されてステ
ージ14上に配置されており、フェムト秒レーザー光が
照射される領域はステージ14上に浮かせた状態で支持
されている。即ち、サファイア基板におけるフェムト秒
レーザー光が照射される領域の下面はステージ14とは
直接には接触しておらず、空間(空気)が存在する。
【0041】〔第1の実験〕被加工物12としてのサフ
ァイア基板は、厚さが300μmであり、両面とも研磨
されて透明なものを用いた。
【0042】この第1の実験においては、大気中におい
てステージ14に載置された被加工物12としてのサフ
ァイア基板に対して、フェムト秒レーザー光をレンズ2
0で集光し、集光したフェムト秒レーザー光を一辺1m
mの正方形を描くように走査した(図6乃至図7参
照)。なお、同じ部分を繰り返し走査してサファイア基
板の切断を試みた。
【0043】図6には、上記した第1の場合、即ち、走
査方向に対してレーザー光の電場ベクトルの振動方向を
垂直にして切り出したサファイア基板片の顕微鏡写真が
示されている。図6において、明るい四角形状の領域が
サファイア基板片の側端面部位を示しており、サファイ
ア基板片の中側には殆どダメージが見られない。即ち、
アブレーション部位100、102に相当する部位は殆
ど形成されていない。
【0044】一方、図7には、上記した第2の場合、即
ち、走査方向に対してレーザー光の電場ベクトルの振動
方向を水平にして切り出したサファイア基板片の顕微鏡
写真が示されている。図7において、サファイア基板片
の中側にまで明るい領域が形成されており、サファイア
基板片は大きなダメージを受けている。即ち、アブレー
ション部位100に相当する部位が形成されている。
【0045】なお、図8には、サファイア基板片の裏面
のダメージを受けている箇所、即ち、アブレーション部
位100に相当する部位のAFM像であり、裏面がアブ
レーションされていることが示されている。
【0046】〔第2の実験〕厚さが異なる3種類のサフ
ァイア基板(両面研磨済み。厚さはそれぞれ300μ
m、500μm、800μmである。)を用意し、裏面
にダメージが現れるまでフェムト秒レーザー光を走査し
た。
【0047】その結果、図9に示すように、厚さ300
μmのサファイア基板では、走査位置から約300μm
離れた位置の裏面にダメージ、即ち、アブレーション部
位100、102に相当する部位が形成された。同様
に、厚さ500μmのサファイア基板では、走査位置か
ら約500μm離れた位置の裏面にダメージ、即ち、ア
ブレーション部位100、102に相当する部位が形成
され、また、厚さ800μmのサファイア基板では、走
査位置から約800μm離れた位置の裏面にダメージ、
即ち、アブレーション部位100、102に相当する部
位が形成された(図9参照)。
【0048】即ち、被加工物12の裏面12bにおける
アブレーション部位100、102の発生位置は、被加
工物12の厚さtに依存するものと認められる。
【0049】〔第3の実験〕フェムト秒レーザー光をレ
ンズ20で集光し、サファイア基板をレーザーアブレー
ションする。フェムト秒レーザー光は電場ベクトルの振
動方向を一定に固定し、ステージ14に載置されたサフ
ァイア基板に対して集光したフェムト秒レーザー光を一
辺1mmの正方形を描くように、ステージ14をX方向
およびY方向へ移動した。1mmの正方形の走査回数を
2周とし、当該2周が終わる毎にλ/2板18を10°
づつ回転させてレーザー光の電場ベクトルの振動方向を
回転させ、実験を繰り返し行った。
【0050】λ/2板18が回転されない初期状態(回
転角0°)においては、ダメージ、即ち、アブレーショ
ン部位100、102に相当する部位が縦方向に見られ
る(図10参照)。
【0051】λ/2板18を10°づつ回転させて行く
に従い、横方向におけるダメージ、即ち、アブレーショ
ン部位100、102に相当する部位が見られるように
なっていき、さらに、λ/2板18を10°づつ回転さ
せて行くと、縦方向におけるダメージ、即ち、アブレー
ション部位100、102に相当する部位は減少し、横
方向におけるダメージ、即ち、アブレーション部位10
0、102に相当する部位が強くなっていく(図11乃
至図14参照)。
【0052】つまり、レーザー光の電場ベクトルの振動
方向に応じて、アブレーション部位100、102の形
成状態が変化していく。
【0053】なお、上記した実施の形態は、以下の
(1)乃至(6)に示すように変形してもよい。
【0054】(1)上記した実施の形態においては、レ
ーザー加工装置10のステージ14がX方向およびY方
向へ移動することにより、ステージ14上に載置された
被加工物12の任意の箇所にレーザー光が集光されるよ
うに構成したが、これに限られるものではないことは勿
論であり、光学系を適宜に構成することにより、レーザ
ー装置16から出射されるレーザー光の集光位置を任意
に移動可能とすれば、ステージ14を固定系として構成
してもよい。
【0055】(2)上記した実施の形態においては、レ
ーザー加工装置10のレーザー装置16として超短パル
スレーザー装置を用いるようにしたが、これに限られる
ものではないことは勿論であり、パルス時間幅が比較的
長いパルスレーザー光を照射するパルスレーザー装置を
用いてもよい。
【0056】(3)上記した実施の形態においては、直
線偏光の第1の場合と第2の場合との成分割合を設定す
るための変換素子としてλ/2板18を用いたが、これ
に限られることなしに、適宜に公知の変換素子を用いる
ことようにしてもよい。
【0057】(4)上記した実施の形態においては、被
加工物12としてサファイア基板を用いた場合について
説明したが、被加工物12はサファイア基板に限られる
ものではないことは勿論であり、例えば、セラミック
ス、透明材料、金属材料、半導体材料などの各種の材料
よりなるものを用いることができる。
【0058】ここで、透明材料としては、単結晶Al
(サファイア)、SiO(石英、石英ガラス)、
ダイヤモンド、TiO(ルチル)、ガラス材料、光学
窓などに用いられる素材などがある。
【0059】また、金属材料としては、鉄や合金などが
あり、半導体材料としては、Si、GaAs、GaN、
SiN、SiCなどがあり、その他にBNやWCなどを
用いることもできる。
【0060】(5)上記した実施の形態においては、本
発明によるレーザー加工装置10を大気中において使用
する場合について説明したが、これに限られるものでは
ないことは勿論であり、例えば、本発明によるレーザー
加工装置10を真空中において使用するようにしてもよ
い。
【0061】(6)上記した実施の形態ならびに上記し
た(1)乃至(5)に示す変形例は、適宜に組み合わせ
るようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、難加工透明材料などの各種の材料を加工す
る際に用いることのできる新規なレーザー加工方法およ
びレーザー加工装置を提供することができるという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザー加工装置の概念構成説明
図である。
【図2】被加工物に対するレーザー光の走査方向とレー
ザー光の電場ベクトルの振動方向との位置関係が常に垂
直となるようにして被加工物に対してレーザー光を照射
する、即ち、レーザー光の電場ベクトルの振動方向と垂
直な方向にレーザー光を走査した場合(第1の場合)に
おけるレーザー加工を示す説明図であり、(a)は斜視
説明図であり、(b)は被加工物の説明図である。
【図3】被加工物に対するレーザー光の走査方向とレー
ザー光の電場ベクトルの振動方向との位置関係が常に平
行となるようにして被加工物に対してレーザー光を照射
する、即ち、レーザー光の電場ベクトルの振動方向と水
平な方向にレーザー光を走査した場合(第2の場合)に
おけるレーザー加工を示す説明図であり、(a)は斜視
説明図であり、(b)は被加工物の説明図である。
【図4】アブレーション部位が被加工物の裏面に形成さ
れる現象を表す模式図である。
【図5】(a)は被加工物の断面説明図であり、(b)
は被加工物における加工部位近傍の拡大断面説明図であ
る。
【図6】第1の場合の実験結果を示すサファイア基板片
の顕微鏡写真である。
【図7】第2の場合の実験結果を示すサファイア基板片
の顕微鏡写真である。
【図8】サファイア基板片の裏面側におけるダメージを
受けている箇所、即ち、サファイア基板片の裏面側にお
けるアブレーション部位に相当する部位のAFM像であ
る。
【図9】厚さが異なる3種類のサファイア基板(両面研
磨済み。厚さはそれぞれ300μm、500μm、80
0μmである。)の裏面にダメージが現れるまでフェム
ト秒レーザー光を走査した場合における顕微鏡写真であ
る。
【図10】λ/2板18を10°づつ回転させて電場ベ
クトルの振動方向を回転させた場合におけるダメージ、
即ち、アブレーション部位に相当する部位の形成状態の
変化を示す顕微鏡写真であり、初期状態(回転角0°)
の場合を示す。
【図11】λ/2板18を10°づつ回転させて電場ベ
クトルの振動方向を回転させた場合におけるダメージ、
即ち、アブレーション部位に相当する部位の形成状態の
変化を示す顕微鏡写真であり、回転角10°の場合を示
す。
【図12】λ/2板18を10°づつ回転させて電場ベ
クトルの振動方向を回転させた場合におけるダメージ、
即ち、アブレーション部位に相当する部位の形成状態の
変化を示す顕微鏡写真であり、回転角20°の場合を示
す。
【図13】λ/2板18を10°づつ回転させて電場ベ
クトルの振動方向を回転させた場合におけるダメージ、
即ち、アブレーション部位に相当する部位の形成状態の
変化を示す顕微鏡写真であり、回転角30°の場合を示
す。
【図14】λ/2板18を10°づつ回転させて電場ベ
クトルの振動方向を回転させた場合におけるダメージ、
即ち、アブレーション部位に相当する部位の形成状態の
変化を示す顕微鏡写真であり、回転角40°の場合を示
す。
【符号の説明】
10 レーザー加工装置 12 被加工物 12a 表面 12b 裏面 14 ステージ 16 レーザー装置 18 λ/2板 20 レンズ 22 ステージ用モーター 24 λ/2板用モーター 26 制御装置 100 裏面のアブレーション部位 102 裏面のアブレーション部位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 緑川 克美 埼玉県和光市広沢2番1号 理化学研究所 内 (72)発明者 小糸 繁之 埼玉県和光市広沢2番1号 理化学研究所 内 (72)発明者 西尾 國憲 東京都足立区新田3丁目8番22号 並木精 密宝石株式会社内 (72)発明者 四方山 和彦 埼玉県戸田市氷川町3−5−24 ホーヤ・ コンテニュアム株式会社内 Fターム(参考) 2H099 AA17 CA08 DA00 4E068 CA03 CB10 CD06 CE03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー光を被加工物に対して相対的に
    走査させながら照射することにより該被加工物を加工す
    るレーザー加工方法において、 直線偏光のレーザー光の電場ベクトルの振動方向と被加
    工物に対するレーザー光の走査方向とが常に所定の角度
    を保持するようにして、該被加工物に対して該レーザー
    光を照射するレーザー加工方法。
  2. 【請求項2】 レーザー光を被加工物に対して相対的に
    走査させながら照射することにより該被加工物を加工す
    るレーザー加工方法において、 被加工物に対する該レーザー光の走査方向と該レーザー
    光の電場ベクトルの振動方向との位置関係が常に垂直と
    なるようにして、該被加工物に対して該レーザー光を照
    射するレーザー加工方法。
  3. 【請求項3】 レーザー光を被加工物に対して相対的に
    走査させながら照射することにより該被加工物を加工す
    るレーザー加工方法において、 被加工物に対する該レーザー光の走査方向と該レーザー
    光の電場ベクトルの振動方向との位置関係が常に平行と
    なるようにして、該被加工物に対して該レーザー光を照
    射するレーザー加工方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3のい
    ずれか1項に記載のレーザー加工方法において、 前記レーザー光は、パルス時間幅がナノ秒オーダー以下
    の超短パルスレーザー光であるレーザー加工方法。
  5. 【請求項5】 レーザー光を被加工物に対して相対的に
    走査させながら照射することにより該被加工物を加工す
    るレーザー加工装置において、 レーザー光を照射するレーザー装置と、 前記レーザー装置から照射されたレーザー光を被加工物
    に対して相対的に走査する走査手段と、 前記レーザー装置から前記被加工物に照射されるレーザ
    ー光の電場ベクトルの振動方向を設定する設定手段と、 前記走査手段により前記レーザー装置から照射されたレ
    ーザー光が相対的に走査される走査方向と前記設定手段
    により設定された電場ベクトルの振動方向とが常に所定
    の角度を保持するように制御する制御手段とを有するレ
    ーザー加工装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のレーザー加工装置におい
    て、 前記制御手段は、前記走査手段と前記設定手段とのいず
    れか一方または双方を制御して、前記レーザー装置から
    照射されたレーザー光が相対的に走査される走査方向と
    設定手段により設定される電場ベクトルの振動方向との
    いずれか一方または双方を制御するレーザー加工装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6のいずれか1項
    に記載のレーザー加工装置において、 前記レーザー装置は、パルス時間幅がナノ秒オーダー以
    下の超短パルスレーザー光を照射する超短パルスレーザ
    ー装置であるレーザー加工装置。
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