JP2003019502A - 連続圧延方法およびその設備 - Google Patents

連続圧延方法およびその設備

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビレット等の材料の端部を溶接前に切断する
ことなく、十分な接合強度を持つフラッシュ溶接を可能
にした連続圧延方法およびその設備を提供する。 【解決手段】 上流側より、第1ピンチロール1、デス
ケーラ2、溶接機3、バリ取り機4、加熱装置5、第2
ピンチロール6、緊急切断機7、第1圧延スタンド8を
配置し、連続鋳造機から直送されるビレット10を連続
鋳造機から第1圧延スタンド8の間で順次先行材10A
の後端と後行材10Bの先端を走間にてフラッシュ溶接
し、その後溶接部のバリを除去し、連続した材料となし
て圧延する方法において、フラッシュ溶接工程は、材料
の端部を溶接前に切断することなく、連続的にフラッシ
ュを発生させることにより材料の端部を加熱し平滑化す
る第1段階と、第1段階に続いて後行材を先行材にアプ
セットして接合する第2段階とを含み、溶接部のバリ取
り工程は、溶接機の外部下流側に固定したバリ取り機4
により行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラッシュ溶接で
連続化した材料から棒材、条鋼等の鉄鋼製品を製造する
ための連続圧延方法およびその設備に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造によるビレットまたはブルーム
を材料とする連続圧延方法は従来より多くの提案があ
り、その方法の基本的概念は、圧延に先立ってビレット
等の材料を順次溶接にて接続していき、ついで溶接部の
バリを除去し、この連続したエンドレス状の材料を圧延
ラインに供給して各種の鉄鋼製品を圧延するものであ
る。ビレット等の溶接には一般にフラッシュ溶接が用い
られる。そのため、溶接部には鋳バリが生じるので、圧
延前にこの鋳バリをバイトや砥石等で削除するのが通例
である。
【0003】このような連続圧延方法は、例えばEP0
832700A1号公報に開示されている。しかし、こ
の方法では溶接すべきビレットの端部を溶接前に切断す
ることとしている。これは、溶接すべき2つのビレット
端面が平面でかつ平行になっていないと完全な接合が得
られないという意図からくるものである。そのため、平
行な2枚の回転刃を有するクロップ切断機をフラッシュ
溶接機に設置している。
【0004】しかしながら、ビレット端部を溶接前に切
断するときは、その切断時間が溶接のタイムサイクルに
影響を及ぼすことになる。また、材料の無駄が生じ、コ
スト面でも不利は免れない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】連続圧延方法の本来の
長所を活かすためには、溶接強度は圧延時の引張強度に
十分に耐えることができ、なおかつ短時間で実施可能な
溶接方法の確立が急務の課題である。さらに、溶接方法
はできるだけシンプルでコストの上昇を抑えられる方法
が望まれる。
【0006】また、前記公報では、バリ取り機を溶接機
上に設置している。つまり、バリ取り機が溶接機と一体
となっているため、溶接が終了した当該溶接部に対する
バリ取りが完了するまでは、溶接機は元のスタート位置
に戻ることができないことになる。そのため、タイムサ
イクルが大幅に長くなるという課題がある。
【0007】また、連続圧延設備は一般的に長大で大規
模な設備を必要とする。したがって、設備投資が莫大な
ものとなるので、できるだけ既存の設備を利用できる工
夫が望まれる。
【0008】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、ビレット等の材料の端部を溶
接前に切断することなく、十分な接合強度を持つフラッ
シュ溶接を可能にした連続圧延方法およびその設備を提
供することを目的とする。本発明の他の目的は、溶接部
のバリ取りを溶接機に依存させずに独立にバリ取りを行
うことによって、タイムサイクルの短縮を可能にした連
続圧延方法およびその設備を提供することにある。本発
明のさらに他の目的は、既存の設備を利用できるように
小規模で連続圧延を実施可能にすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の連続圧延方法は、連続鋳造機から直送される材料を該
連続鋳造機から第1圧延スタンドの間で順次先行材の後
端と後行材の先端を走間にてフラッシュ溶接する工程
と、その後溶接部のバリを除去する工程を含み、連続し
た材料となして圧延する連続圧延方法において、フラッ
シュ溶接工程は、連続フラッシュ加熱式溶接法により材
料の端部を溶接前に切断することなく、溶接初期(開始
時)から連続的にフラッシュを発生させることにより該
材料の端部を加熱し平滑化する第1段階と、該第1段階
に続いて後行材を先行材にアプセットして接合する第2
段階とを含み、溶接部のバリ取り工程は、溶接機の外部
下流側に固定したバリ取り機により行うことを特徴とす
る。
【0010】本発明による材料のフラッシュ溶接は、材
料の端部において連続的にフラッシュを発生させること
により該材料の端部を加熱し平滑化する第1段階と、該
第1段階に続いて後行材を先行材にアプセットして接合
する第2段階とを含む「連続フラッシュ加熱式溶接」で
ある。したがって、材料端部の自己整形・平滑化効果が
あるため、材料の端部を溶接前に切断しなくても、十分
な強度でもって溶接することができる。また、溶接部の
バリ取り工程を溶接機の外部下流側に固定したバリ取り
機によって行うことにより、バリ取り工程を溶接工程と
別個独立に行うことができるため、バリ取り時間が溶接
時間に影響することが全くなく、したがって、サイクル
タイムは溶接時間で決まることになるため、更なるサイ
クルタイムの短縮が可能となる。よって、本発明は、連
続圧延方法本来の高能率生産、省エネルギー化の向上に
貢献するものとなる。
【0011】本発明の請求項2に記載の連続圧延方法
は、加熱炉から抽出される材料を該加熱炉から第1圧延
スタンドの間で順次先行材の後端と後行材の先端を走間
にてフラッシュ溶接する工程と、その後溶接部のバリを
除去する工程を含み、連続した材料となして圧延する連
続圧延方法において、フラッシュ溶接工程は、連続フラ
ッシュ加熱式溶接法により材料の端部を溶接前に切断す
ることなく、溶接初期(開始時)から連続的にフラッシ
ュを発生させることにより該材料の端部を加熱し平滑化
する第1段階と、該第1段階に続いて後行材を先行材に
アプセットして接合する第2段階とを含み、溶接部のバ
リ取り工程は、溶接機の外部下流側に固定したバリ取り
機により行うことを特徴とする。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明が連続
鋳造によるビレットまたはブルームを材料とするのに対
し、加熱炉から抽出されるビレットまたはブルームを材
料とするものであり、製造設備の規模に配慮したもので
ある。発明の効果は請求項1と同様である。
【0013】本発明の請求項3に記載の連続圧延方法
は、圧延機と圧延機の間で順次先行材の後端と後行材の
先端を走間にてフラッシュ溶接する工程と、その後溶接
部のバリを除去する工程を含み、連続した材料となして
圧延する連続圧延方法において、被圧延材の先端部およ
び後端部を切断する工程を含み、フラッシュ溶接工程
は、連続フラッシュ加熱式溶接法により溶接初期(開始
時)から連続的にフラッシュを発生させることにより被
圧延材の端部を加熱し平滑化する第1段階と、該第1段
階に続いて後行材を先行材にアプセットして接合する第
2段階とを含み、溶接部のバリ取り工程は、溶接機の外
部下流側に定着したバリ取り機により行うことを特徴と
する。
【0014】請求項3の発明は、圧延機と圧延機の間で
本発明の連続圧延方法を実施するものである。ただし、
この場合には、材料は一般的に粗圧延された被圧延材料
であり、そのため先後端部はクロップ部となっているこ
とから、先後端部を溶接前に切断する工程が必要とな
る。クロップ部切断後の被圧延材に対して、前記連続フ
ラッシュ加熱式溶接を行い、その後外部固定式のバリ取
り機により溶接部のバリ取りを行うことになる。
【0015】本発明の請求項4に記載の連続圧延方法
は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の連続圧延
方法において、フラッシュ時の溶接電流あるいは電力を
検出し、該溶接電流あるいは電力に基づいて溶接機のプ
ラテンの押し、引きをフィードバック制御することを特
徴とする。
【0016】請求項4の発明は、前記連続フラッシュ加
熱式溶接を実施可能にするためには溶接機のプラテンの
押し、引きの制御方法が問題となるので、フラッシュ時
の溶接電流あるいは電力を検出することによりこの溶接
電流あるいは電力に基づいてフィードバック制御するこ
ととしたものである。
【0017】本発明の請求項5に記載の連続圧延方法
は、請求項4に記載の連続圧延方法において、プラテン
の押し、引きの周波数を5Hz以上とすることを特徴と
する。
【0018】請求項5の発明は、プラテンの押し、引き
の周波数を5Hz以上とすることにより、前記連続フラ
ッシュ加熱式溶接の実施が可能となる。このような高応
答性をもつシステムとしては電気油圧制御システムが好
適である。
【0019】本発明の請求項6に記載の連続圧延方法
は、請求項4または請求項5に記載の連続圧延方法にお
いて、溶接電源として、タップ切替式交流電源もしくは
インバータ式直流電源または三相整流式直流電源を用い
ることを特徴とする。
【0020】請求項6の発明は、前記連続フラッシュ加
熱式溶接の実施を可能にするための溶接電源を規定した
ものであり、これらの溶接電源を使用し、交流において
は低インピーダンス、直流においては低抵抗化により、
高出力を実現し、これにより連続フラッシュを可能とす
るとともに短時間、高品質溶接を可能にしている。
【0021】本発明の請求項7に記載の連続圧延方法
は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の連続圧延
方法において、先行材と後行材の溶接時に、溶接機のそ
れぞれ相対する2つのジョーは一方が固定で、他方のみ
が材料の対角方向に移動することにより、固定側ジョー
の面基準で芯出しをすることを特徴とする。
【0022】このように構成することにより、ビレット
等の材料をパスライン上で正確に芯出しすることができ
る。ジョーは直交する2辺をもつL型に構成される。
【0023】本発明の請求項8に記載の連続圧延方法
は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の連続圧延
方法において、先行材と後行材の溶接時に、溶接機のそ
れぞれ相対する2つのジョーがともに材料の対角方向に
移動することにより芯出しをすることを特徴とする。
【0024】相対する2つのジョーはともに材料の対角
方向に移動可能にすることもでき、この場合、材料のサ
イズ変更に対して容易に調整が可能となる。
【0025】本発明の請求項9に記載の連続圧延方法
は、請求項1から請求項8のいずれかに記載の連続圧延
方法において、溶接機のジョーのクランプ力を可変と
し、フラッシュ時は低く、アプセット時は高くすること
を特徴とする。
【0026】この構成により、材料のクランプ部の過冷
却を抑えることができ、連続フラッシュによる加熱時間
の短縮にもつながる。
【0027】本発明の請求項10に記載の連続圧延方法
は、請求項1から請求項9のいずれかに記載の連続圧延
方法において、溶接機の入側に材料の先後端を検出する
先後端検出器を、該溶接機の出側または下流側にメジャ
リングロールを設置し、該メジャリングロールにより先
行材の後端位置をトラッキングし、この信号により、先
行材後端の溶接機内位置決めを行い、後行材先端の位置
決めは、さきの先行材後端に後行材を押しつけることに
より行うことを特徴とする。
【0028】溶接機入側の先後端検出器と、溶接機出側
または下流側のメジャリングロールで、先行材の後端位
置のトラッキングができるので、先行材の後端位置が溶
接機内の所定位置に来たときに後行材を追従させ、前記
連続フラッシュ加熱式溶接に必要な間隔で後行材の位置
決めが可能となる。
【0029】本発明の請求項11に記載の連続圧延方法
は、請求項10に記載の連続圧延方法において、溶接機
の出側または下流側に設けたメジャリングロールにより
先行材および溶接機の相対速度差を測定することによ
り、溶接機の同期速度制御を行うことを特徴とする。
【0030】また、このメジャリングロールにより先行
材と溶接機の相対速度差を測定できるので、相対速度差
がゼロとなるように溶接機の走行速度を制御することに
より溶接機の同期速度制御を行うことができる。
【0031】本発明の請求項12に記載の連続圧延設備
は、少なくとも1つの引出装置と、デスケーラと、搬送
ローラ装置と、走間溶接機と、バリ取り機とを備え、連
続鋳造機から直送される材料を該連続鋳造機と第1圧延
スタンドの間で順次先行材の後端と後行材の先端を走間
にてフラッシュ溶接し、その後溶接部のバリを除去し、
連続した材料となして圧延する連続圧延設備において、
前記走間溶接機は、走行台車と、該走行台車上に搭載し
た溶接機を備え、かつ、材料の端部を溶接前に切断する
ことなく、連続的にフラッシュを発生させることにより
該材料の端部を加熱し平滑化する第1段階と、該第1段
階に続いて後行材を先行材にアプセットして接合する第
2段階とを行う連続フラッシュ加熱式溶接機であり、溶
接部のバリを除去するバリ取り機は、前記連続フラッシ
ュ加熱式溶接機の外部下流側に固定されていることを特
徴とする。
【0032】請求項12の発明は、請求項1の発明方法
を実施するための設備である。本発明における連続フラ
ッシュ加熱式溶接機は、後述するごとく下流側に固定側
クランプ装置を、上流側に可動側クランプ装置を備えた
ものである。
【0033】本発明の請求項13に記載の連続圧延設備
は、少なくとも1つの引出装置と、デスケーラと、搬送
ローラ装置と、走間溶接機と、バリ取り機とを備え、加
熱炉から抽出される材料を該加熱炉と第1圧延スタンド
の間で順次先行材の後端と後行材の先端を走間にてフラ
ッシュ溶接し、その後溶接部のバリを除去し、連続した
材料となして圧延する連続圧延設備において、前記走間
溶接機は、走行台車と、該走行台車上に搭載した溶接機
を備え、かつ、材料の端部を溶接前に切断することな
く、連続的にフラッシュを発生させることにより該材料
の端部を加熱し平滑化する第1段階と、該第1段階に続
いて後行材を先行材にアプセットして接合する第2段階
とを行う連続フラッシュ加熱式溶接機であり、溶接部の
バリを除去するバリ取り機は、前記連続フラッシュ加熱
式溶接機の外部下流側に固定されていることを特徴とす
る。
【0034】請求項13の発明は、請求項2の発明方法
を実施するための設備であり、各装置は請求項12と同
じである。
【0035】本発明の請求項14に記載の連続圧延設備
は、圧延機と圧延機の間に、少なくとも1つの引出装置
と、クロップ切断装置と、搬送ローラ装置と、走間溶接
機と、バリ取り機とを備え、圧延機と圧延機の間で順次
先行材の後端と後行材の先端を走間にてフラッシュ溶接
し、その後溶接部のバリを除去し、連続した材料となし
て圧延する連続圧延設備において、被圧延材の先端部お
よび後端部を走間にて切断する走間切断機を備え、前記
走間溶接機は、走行台車と、該走行台車上に搭載した溶
接機を備え、かつ、連続的にフラッシュを発生させるこ
とにより被圧延材の端部を加熱し平滑化する第1段階
と、該第1段階に続いて後行材を先行材にアプセットし
て接合する第2段階とを行う連続フラッシュ加熱式溶接
機であり、溶接部のバリを除去するバリ取り機は、前記
連続フラッシュ加熱式溶接機の外部下流側に固定されて
いることを特徴とする。
【0036】請求項14の発明は、請求項3の発明方法
を実施するための設備である。被圧延材の先後端部を切
断するために、連続フラッシュ加熱式溶接機の上流側に
クロップ切断機を設置する。溶接機内部に切断機を設け
る方式よりもこの方が制御しやすいものとなる。
【0037】本発明の請求項15に記載の連続圧延設備
は、請求項12から請求項14のいずれかに記載の連続
圧延設備において、前記連続フラッシュ加熱式溶接機の
走行区間において、前記搬送ローラ装置は、該溶接機に
繋がれていて、該溶接機の走行に伴い走行方向前方のロ
ーラ間隔を順次縮小し、走行方向後方のローラ間隔を順
次拡張する複数のカート式ローラ支持台からなることを
特徴とする。
【0038】溶接機は往復移動するものであるので、そ
の前後に配設される搬送ローラ装置は、溶接機の走行に
支障があってはならないことは当然である。請求項15
の発明では、ショッピングカート式のローラ支持台とす
ることにより溶接機の走行と材料の搬送支持を可能にす
るものである。溶接機とローラ支持台並びに各ローラ支
持台同士の連結はチェーンや伸縮自在のリンクにより連
結される。
【0039】本発明の請求項16に記載の連続圧延設備
は、請求項12から請求項14のいずれかに記載の連続
圧延設備において、前記連続フラッシュ加熱式溶接機の
走行区間において、該溶接機は舟形ガイドを備え、前記
搬送ローラ装置は、該溶接機の走行に伴い前記舟形ガイ
ドと係合することにより走行方向前方のローラを順次下
降させ、走行方向後方のローラを順次上昇復帰させる複
数の昇降式ローラ支持台からなることを特徴とする。
【0040】請求項16の発明では、昇降式のローラ支
持台とし、ローラ支持台を押し下げながら溶接機が通過
できるように溶接機に舟形ガイドを設ける。昇降式のロ
ーラ支持台は溶接機の移動範囲のみに配置することがで
きる。つまり溶接機の移動範囲の後方には配置しなくて
もよい利点がある。なお、ローラ支持台はバネやアクチ
ュエータにより元の位置に復帰できる。
【0041】本発明の請求項17に記載の連続圧延設備
は、請求項12から請求項14のいずれかに記載の連続
圧延設備において、前記連続フラッシュ加熱式溶接機の
走行区間において、該溶接機は舟形ガイドを備え、前記
搬送ローラ装置が、該溶接機の走行に伴い前記舟形ガイ
ドと係合することにより走行方向前方のローラを順次傾
倒させ、走行方向後方のローラを順次起立させる複数の
起倒式ローラ支持台からなることを特徴とする。
【0042】請求項17の発明では、起倒式のローラ支
持台とし、溶接機には同じく舟形ガイドを設ける。この
場合も、溶接機の移動範囲のみに起倒式ローラ支持台を
配置することができる。
【0043】本発明の請求項18に記載の連続圧延設備
は、請求項12から請求項17のいずれかに記載の連続
圧延設備において、前記連続フラッシュ加熱式溶接機
は、下流側に固定クランプ装置と、上流側に可動クラン
プ装置を備え、各々の固定クランプ装置および可動クラ
ンプ装置は材料の対角方向に相対する2つのジョーを有
し、これらのジョーのうち一方は固定で、他方は移動可
能となっていることを特徴とする。
【0044】本発明の請求項19に記載の連続圧延設備
は、請求項12から請求項17のいずれかに記載の連続
圧延設備において、前記連続フラッシュ加熱式溶接機
は、下流側に固定クランプ装置と、上流側に可動クラン
プ装置を備え、各々の固定クランプ装置および可動クラ
ンプ装置は材料の対角方向に相対する2つのジョーを有
し、これらのジョーはいずれも移動可能となっているこ
とを特徴とする。
【0045】本発明の請求項20に記載の連続圧延設備
は、請求項12から請求項19のいずれかに記載の連続
圧延設備において、前記連続フラッシュ加熱式溶接機の
固定クランプ装置の出側にメジャリングロールを設置し
たことを特徴とする。
【0046】本発明の請求項21に記載の連続圧延設備
は、請求項12から請求項20のいずれかに記載の連続
圧延設備において、前記連続フラッシュ加熱式溶接機の
可動クランプ装置の駆動手段が、5Hz以上の周波数で
押し、引き可能な電気油圧式シリンダ装置からなること
を特徴とする。
【0047】本発明の請求項22に記載の連続圧延設備
は、請求項12から請求項20のいずれかに記載の連続
圧延設備において、溶接電流あるいは電力を検出し、該
溶接電流あるいは電力に基づいて前記電気油圧式シリン
ダ装置をフィードバック制御する制御手段を備えたこと
を特徴とする。
【0048】本発明の請求項23に記載の連続圧延設備
は、請求項12から請求項22のいずれかに記載の連続
圧延設備において、前記バリ取り機の内部または出側に
メジャリングロールを設置したことを特徴とする。
【0049】本発明の請求項24に記載の連続圧延設備
は、請求項12から請求項23のいずれかに記載の連続
圧延設備において、材料の緊急切断機を備えたことを特
徴とする。
【0050】本発明の請求項25に記載の連続圧延設備
は、請求項12から請求項24のいずれかに記載の連続
圧延設備において、連続化した材料を加熱する加熱装置
を設けたことを特徴とする。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの実施の
形態を図面を用いて説明するが、本発明は図示の例に限
定されるものでないことはいうまでもない。図1は本発
明の連続圧延設備の一例を示す配置図である。この連続
圧延設備は、上流側(矢印方向が下流側である。)よ
り、第1のピンチロール1、デスケーラ2、溶接機3、
バリ取り機4、加熱装置5、第2のピンチロール6、緊
急切断機7、第1圧延スタンド8をこの順に配置し、各
設備間に材料を搬送するための搬送ローラ装置9を配設
したものである。材料のビレット10は、上流側の連続
鋳造機(図示せず)により連続鋳造され、この連続圧延
設備に供給される。また、本来の圧延設備は第1圧延ス
タンド8より下流側に配置されており、一般に粗圧延機
列、中間圧延機列、仕上圧延機列からなる。ここでの第
1圧延スタンド8は、粗圧延機列の第1スタンドを示し
ている。ビレット搬送用の搬送ローラ装置9は、固定式
の搬送ローラ91と、可動式の搬送ローラ92とからな
っている。この可動式の搬送ローラ92は後で詳しく述
べるように、溶接機3の前後に配置され、溶接機3の走
行に伴いローラ間隔が変化するようになっている。
【0052】ビレット10は先行ビレット10Aの後端
と後行ビレット10Bの先端を溶接機3により溶接接合
することにより、連続した圧延材料となって第1圧延ス
タンド8に供給される。デスケーラ2は、主にビレット
端部のスケールを溶接に先立って除去するためのもので
ある。また、第1のピンチロール1は、後行ビレット1
0Bを溶接機3に送り込むためのものであるが、上流側
に図示しない加熱炉を設置する場合にはその加熱炉より
ビレットを引き出す装置としても働くものである。
【0053】本発明における溶接機3は、前述したよう
に連続フラッシュ加熱式となっており、かつ、往復走行
式となっているものである。この連続フラッシュ加熱式
走間溶接機3においては、溶接工程が2つの主要な段階
を含んでいる。すなわち、第1段階は、ビレット端部に
おいて連続的にフラッシュを発生させることにより該ビ
レット端部を加熱し平滑化する段階であり、これに続く
第2段階は、後行ビレット10Bを先行ビレット10A
にアプセットして接合する段階である。これにより、ビ
レット端部を溶接前に切断することなく、十分な溶接強
度でもって短時間に溶接することを可能にするものであ
る。
【0054】図2に、本発明の連続フラッシュ加熱式溶
接方法を示す。(a)図は、先行ビレット10Aと後行
ビレット10Bの端面の状態を示すものである。少し誇
張して示してある。連続鋳造機から引き出されたビレッ
トは一定の長さで熱間切断されるので、その切断面は多
少なりとも凹凸面を呈している。このようなビレットが
溶接機3に供給される。溶接機3においては、固定側ク
ランプ部のジョー31と移動側クランプ部のジョー32
により、それぞれ先行ビレット10Aの後端部と後行ビ
レット10Bの先端部をクランプし、走間において通電
状態で電気油圧シリンダ式のプラテンにより後行ビレッ
ト10Bを連続的に押し、引きする((a)図)。この
ときのプラテンの押し引き、つまり短絡と開放の周期を
少なくとも5Hz以上が可能としている。
【0055】この動作により、ビレット端面の最も高い
凸部10a、10b同士でフラッシュが発生し、その部
分が火花となって飛散し除かれる((b)図)。そして
前記押し引き動作を連続的に繰り返すことにより、次の
凸部10c、10dが同様に火花となって飛散し除かれ
((c)図)、ビレット端面は次第に平滑な表面になっ
てくると同時に相互の端部がアーク熱およびジュール熱
によって加熱され溶融状態となってくる((d)図)。
この状態になるまでの連続フラッシュによる加熱時間は
ビレットの断面積、鋼種、入力熱量等に応じて経験的に
定められる。
【0056】ビレット端部が溶融直前状態になるまで加
熱されたとき、後行ビレット10Bをアプセットし、先
行ビレット10Aと接合する((e)図)。このとき、
ビレットの溶接部には周上にバリ10Cが発生するの
で、その後このバリ10Cは溶接機3の外部下流側に固
定された定置固定式のバリ取り機4によって除去され
る。
【0057】このように本発明の連続フラッシュ加熱式
溶接方法は連続フラッシュによる整形・平滑化効果があ
るので、ビレット端面を溶接前に予め平滑にするための
切断を行う必要は全くなく、したがってビレット端面に
多少の凹凸部があっても何ら差し支えないものである。
しかも、溶接強度はその後に実施される連続圧延時の引
張強度に十分に耐え得るものである。
【0058】上述した本発明の連続フラッシュ加熱式溶
接方法と従来のフラッシュ溶接方法を比較すると図3の
ようになる。(a)図が従来法であり、(b)図が本発
明法である。各図は、150mm、1000℃の普通
鋼のビレットに対するもので、横軸は時間、縦軸は溶接
電流(A)をあらわしている。すなわち、従来法は、溶
接電圧・電流の断続的印加のため、予熱・加熱工程、フ
ラッシュ工程、アプセット工程の3工程が必要であり、
特に予熱・加熱工程では溶接電圧・電流の断続的印加を
要するため15秒、フラッシュ工程で7秒、計約22秒
かかっていたのに対し、本発明法では、溶接電圧・電流
の連続的印加のため、加熱・フラッシュ工程とアプセッ
ト工程の2工程ですみ、約15秒でフラッシュ工程が終
了するため、7秒の時間短縮が可能となる。これは、5
Hz以上のプラテン押し引き性能により連続フラッシュ
を発生させることができるため、ビレット端部を短時間
にアプセット直前の温度にまで加熱することができるか
らである。したがって、本発明の連続フラッシュ加熱式
溶接方法によれば、ビレットの溶接時間を大幅に短縮す
ることができ、タイムサイクルの短縮が可能となる。し
かも材料の無駄がなく歩留まりが向上する。また熱損失
も少なくなるため省エネルギー化が可能となる。
【0059】次に、本発明の連続フラッシュ加熱式溶接
方法における制御方法を図4〜図6により説明する。こ
れらの図に示すように、この制御系は基本的に高応答性
を持つ電気油圧制御系で構成する。すなわち、機械的に
5Hz以上の押し引き応答特性を有する電気油圧システ
ムからなる。油圧シリンダ300およびこれによって押
し引きされるプラテン301にはそれぞれクランプジョ
ー31、32が連結され、ビレット10Bを前記フィー
ドバック制御で連続的に押し引きする。この電気油圧シ
ステムには、例えば、電気油圧サーボ弁302のような
高応答性の比例弁あるいはDDHS(Direct Drive Hyd
raulic System)等が用いられる。
【0060】図4は高出力電源システムとして、タップ
切替方式のAC電源システムの例を示し、図5はインバ
ータ方式のDC電源システムの例を、図6は三相整流式
DC電源システムの例を示すものである。図4のタップ
切替方式のAC電源システムの場合は、三相交流電源3
03と溶接変圧器305の間にサイリスタタップ切替器
304を設け、図3(b)の加熱・フラッシュ工程の後
半で二次電圧を下げるように切り替えることにより溶接
品質の向上を図ることもできる。もちろん、溶接品質を
それほど重視しない場合にはタップ切替なしに高電圧の
ままで溶接を行えばよい。また、図4の例では、溶接変
圧器305の一次電圧と電流を検出器306により検出
し、その検出値とシーケンスコントローラ307からの
設定値との偏差に応じてプラテンコントローラ308に
より電気油圧サーボ弁302を制御することによって、
プラテン301をフィードバック制御している。すなわ
ち、検出値が設定値以上のときはプラテン301を引
き、設定値以下のときは押す指令を高速度処理(例え
ば、10ms以下で処理)して電気油圧システムに出力
している。なお、前記検出値は一次電力のほかに、一次
電流、二次電流、二次電力等でもよい。図中、310は
油圧ユニットである。このようなプラテン301のフィ
ードバック制御により、5Hz以上の高応答性をもつ押
し引き動作が可能となる。
【0061】図5のインバータ方式のDC電源システム
の場合は、タップ切替機能を持つインバータユニット3
09を設けたものである。311は二次電圧のダイオー
ド整流部、312はサーブアンプ、313はサーボモー
タである。このDCシステムの場合は、一次電流を電流
検出器306により検出し、検出された電流値が設定電
流値となるようにシーケンスコントローラ307により
サーボアンプ312を介して油圧シリンダ300の駆動
用サーボモータ313をフィードバック制御している。
このDCシステムの場合は、図4のACシステムと異な
り回路のインダクタンスによらず高出力が可能となる。
また、タップ切替なしで一定電圧としてもよい。また、
高品質を狙う場合は、インバータ入力電圧をサイリスタ
式点弧角制御による可変電圧制御可能とすることによ
り、フラッシュプロセス中の各ステージにおいて各々最
適な電圧に変えることで溶接品質の向上を図ることがで
きる。図6の三相整流式DC電源システムの場合も図5
のDCシステムと同様の機能をもつ。
【0062】再び図1において、この連続フラッシュ加
熱式走間溶接機3は、例えば100〜150角ビレット
の場合、所定のストロークSを20秒程度で前進しなが
らその間にビレットの溶接を完了し、10秒程度で元の
位置に戻ってくる。したがって、ビレットの溶接サイク
ルは、30秒から40秒以下の範囲に設定できる。
【0063】溶接機3は、ピット100内で往復移動す
るようになっており、ピット100内において溶接機3
の前後に前記可動式搬送ローラ92が配設されている。
この可動式搬送ローラ92は、例えば特開平10−21
6818号公報に示されたショッピングカート式のロー
ラ支持台を使用している。このローラ支持台は、複数の
装置本体をワイヤ、チェーン94等で相互に、および溶
接機走行台車30とピット100間を連結したもので、
溶接機3の走行に伴い走行方向前方側のローラ支持台9
3は走行台車30によって押され、差込式に収納されて
ローラ間隔を縮小し、後方側のローラ支持台93は牽引
されてローラ間隔を等間隔に拡張するようになってい
る。
【0064】図7、図8は溶接機3の側面図と正面図で
ある。走行輪を備えた溶接機走行台車30上には、固定
側クランプ装置33と移動側クランプ装置34が設置し
てあり、各クランプ装置はそれぞれ油圧シリンダ35、
36によってビレットをクランプするための一対のジョ
ー31、32を備えている。固定側クランプ装置33
は、先行ビレット10Aの後端部をクランプし、移動側
クランプ装置34は後行ビレット10Bの先端部をクラ
ンプする。また、移動側クランプ装置34はアプセット
用油圧シリンダ37を介して固定側クランプ装置33に
連結され、ガイド機構38に沿って移動する。このアプ
セット用油圧シリンダ37に対して図4〜図6に示した
電気油圧制御システムが適用される。各ビレットのクラ
ンプは電極からなるそれぞれ上下1組のジョー31、3
2によって行われ、図8に示すように、直角の2辺をも
つL型の1組のジョー32a、32b(移動側クランプ
装置のジョーを示すが、固定側クランプ装置のジョーも
同様である。)がビレット10の対角方向に配設され、
一方のジョー32aはクランプ装置本体に固定され、他
方のジョー32bは油圧シリンダ36によりビレット1
0の対角方向に移動するようになっている。
【0065】このようなジョーの形状により、固定側ジ
ョー32a(31a)の水平面・垂直面基準で先後のビ
レットの調心を行うことができる。また、固定側ジョー
も移動側ジョーと同様に油圧シリンダによりビレットの
対角方向に移動可能にしてもよい。この場合、ビレット
のサイズ変更の際にビレットサイズにかかわらず、パス
ラインセンタを一定とすることが可能となる。また、各
クランプ装置33、34のクランプ力は変更可能とし、
連続フラッシュ時のクランプ力をアプセット時のクラン
プ力より低く設定することにより、ビレットのジョーに
よるクランプ部の過冷却を抑えることができ、またクラ
ンプ部の凹みを小さくすることができる。
【0066】図9は走間溶接におけるビレット送り制御
方法を示す説明図である。溶接機3の入側(入側の機内
または機外)にはビレット先後端を検出するビレット先
後端検出器110が設けられ、また溶接機3の出側には
先行ビレット10Aの後端位置をトラッキングするため
のメジャリングロール111が設けられている。メジャ
リングロール111はパルス発振器112に接続されて
いる。また、先行・後行ビレットの搬送速度および溶接
機3の走行速度も図示しないセンサーにより検出され、
かつ制御装置(図示せず)により速度制御を行ってい
る。
【0067】このビレット送り制御方法について説明す
ると下記のとおりである。まず、(a)図に示すよう
に、溶接終了後の先行ビレット10Aの後端が、スター
ト点に待機している溶接機3の入側に設けられているビ
レット先後端検出器110上を通過すると同時に、メジ
ャリングロール111が距離計測を開始するとともに溶
接機3も走行を開始する。そして、図示しない制御装置
において、先行ビレット10Aと溶接機3の速度差に基
づく相対的距離の累積をメジャリングロール111のパ
ルス発振器112のパルス数をカウントすることにより
演算する。ビレット先後端検出器110と溶接機3の中
心(ビレット位置決め位置)との距離Lは既知であるた
め、この相対的累積距離を検知することによって先行ビ
レット10Aの後端位置をトラッキングすることができ
る。そして、(b)図のように、先行ビレット10Aの
後端位置が溶接機3のほぼ中心位置に来たとき、溶接機
3の走行速度を先行ビレット10Aの搬送速度と同期さ
せる。またこの時、あるいはその前から、後行ビレット
10Bの搬送速度を増速し、先行ビレット10Aに追い
つくように速度制御する。後行ビレット10Bの先端を
ビレット先後端検出器110により検出した時、その搬
送速度から後行ビレット10Bの先端と先行ビレット1
0Aの後端との距離を演算し、両者間の間隔が所定値に
なったとき、あるいは後行ビレットを先行ビレットに押
しつけた後に(このとき先行ビレット、溶接機、後行ビ
レットの三者の速度は同期している。)、先行ビレット
10Aの後端部と後行ビレット10Bの先端部を前述し
たようにジョーでクランプし、連続フラッシュ加熱式溶
接を行うものである((c)図)。なお、別に先行・後
行ビレット間隔を検出する検出器を設けてもよい。
【0068】また、後述するバリ取り機にも同様のメジ
ャリングロールが設けられており、上記ビレットの位置
決め制御および速度の同期制御は、溶接機側のメジャリ
ングロール、バリ取り機側のメジャリングロールのいず
れを用いてもよい。ただし、本例では最初の1本目のビ
レットに対しては溶接機側のメジャリングロール111
を使用して制御している。
【0069】ビレットの溶接完了後は各クランプ装置3
3、34のクランプを開放し、溶接機3を元のスタート
位置に高速で復帰させる。ここに、ビレット溶接の1サ
イクルが完了する。溶接後のビレットは次のバリ取り工
程へ搬送される。ビレットの溶接部には前述のようにバ
リが発生する。バリを除去する方法としては、研削、切
削、ガス切断、ガウジング、突っ切り等の方法がある
が、いずれでもよい。要は、短時間で行え、バイト等工
具の交換頻度が少なく、操業にあまり影響のない方法を
採用すればよい。ここでは、回転自由の円形バイトを用
いた切削方式を示す。図10、図11はこの方式による
バリ取り機4の正面図および側面図である。また、図1
2はこの円形バイト切削方式の原理を示す説明図であ
る。
【0070】このバリ取り機4は、各々油圧シリンダ4
4、45により水平および垂直方向に移動可能な2組の
切削装置42、43を備えたもので、各切削装置は、一
対の円錐台形状の円形バイト41をヨーク部材46の内
側に対向させて回転自在に軸支してなるものである。一
対の円形バイト41は進行方向の先端の間隔がビレット
10の一辺の寸法にほぼ等しく設定され、後端の間隔は
先端間隔より多少大きくなるように傾斜している。そし
てさらに、図12に示すように、溶接部中心47に対し
て円形バイト41の中心48は所定の距離だけ偏心させ
てある。したがって、この一対の円形バイト41を矢印
方向に移動させることにより、各円形バイト41は溶接
部のバリ10Cに当接したとき矢印方向に回転しながら
当該バリ10Cを押し切る。そのため、例えば、最初水
平方向の切削装置42で上下面のバリ10Cを押し切り
で切削したのち、垂直方向の切削装置43で左右方向の
バリ10Cを押し切ることにより、ビレット10の溶接
部のバリ10Cを全周にわたってほぼ平滑に除去するこ
とができる。もちろん、バリ取りの際には図示しないス
トッパーあるいは支持ロール等で溶接部の前後のビレッ
ト部を支える手段が設けられている。このバリ取りの1
サイクルは約10秒程度である。また、バリ取りに際し
て溶接部の位置を検出するために前記同様のメジャリン
グロール113がバリ取り機4の内部または出側に設け
られている(図1参照)。
【0071】このバリ取り機4は、前記溶接機3の外部
下流側に固定されたものであるため、ビレット10の溶
接とは独立にバリ取りを行うことができるので、サイク
ルタイムの短縮が可能となる。つまり、該サイクルタイ
ムは一連の圧延前工程の中で最も長い溶接サイクルタイ
ムで決まることになる。
【0072】バリ取り工程が終了した後は、ビレット1
0は、図1の例えばトンネル式の加熱装置5に送られ、
この加熱装置5にて必要に応じて圧延温度にまで昇温さ
れる。その後、連続圧延ラインの第1圧延スタンド8に
装入され、所要の線材、棒鋼、ストリップ、あるいは形
鋼等が連続圧延により製造される。緊急切断機7は、ビ
レットの供給工程や圧延工程等において不測の事態が発
生したときに、連続状態のビレットを切断し、復旧まで
の作業時間を短縮するためのものである。
【0073】図13は本発明の他の実施の形態を示す連
続圧延設備の配置図である。基本的には図1と同じレイ
アウトとなっている。図1と相違する点は、可動式の搬
送ローラ92を起倒式に構成した点で、溶接機3の前後
(但し、この例では溶接機3の前進方向のみでよい。)
に複数ほぼ等間隔に配設し、溶接機3の走行に伴い起倒
可能にしたものである。そのため、搬送ローラ92を上
部に軸支したローラ支持台94はいずれか一方の方向に
傾斜した状態で軸95で起倒自在に取付部材(図示せ
ず)に軸支されており、ローラ支持台94の下端部には
カウンターウエイト96、あるいはバネ等により、無負
荷時搬送ローラ92の支持面が常にビレット10の支持
ライン上に一致するようになっている。また、溶接機走
行台車30にこれらの搬送ローラ92と係合する舟形の
ガイド97を設け、その両側のガイド部97a、97b
は走行台車30より前後に突出するように設けられてい
る。
【0074】この起倒式の搬送ローラ92の動作は次の
とおりである。溶接機3が走行すると、舟形ガイド97
の前部のガイド部97aが搬送ローラ92と係合しこれ
を押し下げるため、搬送ローラ92のローラ支持台94
は軸95を中心に倒伏し、搬送ローラ92は舟形ガイド
97の底面にもぐり込むこととなり、これによって溶接
機3の通過を許す。このようにして溶接機3は次々に搬
送ローラ92を押し下げながら通過し、所定のストロー
クエンドでバックするときも同様である。また、搬送ロ
ーラ92の無負荷時(舟形ガイド97との係合が解放さ
れたとき)には、搬送ローラ92はカウンターウエイト
96等の力により起立し元の位置に復帰する。このよう
な起倒式の搬送ローラ92を使用すると、ピット100
内において少なくとも溶接機3の後方には何らの搬送ロ
ーラを設ける必要がなくなるので、搬送設備の縮小、簡
素化、ラインの短縮等の利点がある。
【0075】図14は溶接機3の前後に配設される可動
式搬送ローラ92の別の例を示す図で、(a)は可動式
搬送ローラ92のビレット搬送時の状態図、(b)、
(c)は溶接機3の通過時の正面図と側面図である。こ
の例は昇降式の搬送ローラ92としたもので、基本的に
は図13の起倒式のものと同様に溶接機3の前進方向の
みに等間隔に配置してよいものである。この昇降式の搬
送ローラ92は、昇降用バネ要素またはアクチュエータ
99によりパスライン上にビレット10を支持する。昇
降部のローラ支持台98には複数の昇降ガイド101が
設けられる。また、溶接機3の舟形ガイド97に係合す
る昇降用ローラ102が昇降部に設けられており、溶接
機3は舟形ガイド97によって昇降用ローラ102を介
してローラ支持台98押し下げながら通過する。通過後
は昇降用バネ要素またはアクチュエータ99のバネ圧、
空圧等の復元力により元の位置に搬送ローラ92を上昇
させる。この昇降式搬送ローラ92の場合も図13の起
倒式と同様の利点がある。
【0076】図15は本発明のさらに他の実施の形態を
示す連続圧延設備の配置図である。この実施の形態は圧
延機と圧延機の間で材料(被圧延材)を前記のようにフ
ラッシュ加熱式溶接で連続化し、かつ溶接部のバリ取り
を行う方式である。すなわち、粗圧延機列201と中間
圧延機列202の間に、上流側より走間切断機203、
および図1と同様の第1のピンチロール1、デスケーラ
2、走間溶接機3、バリ取り機4、第2のピンチロール
6、加熱装置5、緊急切断機7をこの順に配列したもの
である。なお、デスケーラ2、第2のピンチロール6、
加熱装置5、および緊急切断機7は必ずしも必要なもの
ではない。
【0077】この実施の形態では、材料は圧延前の工程
で連続化されていないため、粗圧延機列201で粗圧延
された被圧延材200が対象材料となる。そのため、被
圧延材200の先後端部はクロップ部となっているた
め、溶接前に走間切断機203によりクロップ部を切断
することとしている。切断は、走行式のガストーチやホ
ットソーなどを用いて行う。また、メジャリングロール
204は走間切断機203の速度同期制御のために用い
ている。このように被圧延材200の先後端クロップ部
を切断することによって、走間溶接機3にて実施される
フラッシュ加熱式溶接に支障のない端部形状に整形す
る。
【0078】バリ取り後の被圧延材200は中間圧延機
列202、および図示しない仕上圧延機列で所望の形鋼
などの鉄鋼製品に仕上げられる。したがって、この連続
圧延設備によると、既存の圧延設備の延長上で構成でき
るため、大幅な改造を伴わず、比較的小規模の設備で連
続圧延を実施することができ、経済的である。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
連続フラッシュ加熱式溶接方法により材料を溶接接合す
るものであるので、溶接前に材料の端部を切断する必要
がなく、かつ、溶接強度上も何ら問題のないものであ
る。また、バリ取り機は溶接機の外部下流側に固定して
いるので、バリ取りと溶接が別個独立に行えるので、更
なる溶接時間の短縮が可能となり、連続圧延方法本来の
高能率生産、省エネルギー化の向上に貢献するものであ
る。
【0080】また、圧延機と圧延機の間で実施すること
もでき、この場合、被圧延材の先後端部を切断した後、
前記連続フラッシュ加熱式溶接を行い、その後バリ取り
を行うことによって、既存設備の利用が可能となり、小
規模の設備で連続圧延を実施することができ、経済的で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連続圧延設備の配置図である。
【図2】本発明の連続フラッシュ加熱式溶接方法の説明
図である。
【図3】従来の溶接法と本発明の溶接法の比較のための
説明図である。
【図4】本発明の溶接制御方法のブロック図である。
【図5】本発明の他の溶接制御方法のブロック図であ
る。
【図6】本発明のさらに他の溶接制御方法のブロック図
である。
【図7】溶接機の側面図である。
【図8】溶接機の正面図である。
【図9】ビレット送り制御方法の説明図である。
【図10】バリ取り機の正面図である。
【図11】バリ取り機の側面図である。
【図12】円形バイトによるバリ取り原理の説明図であ
る。
【図13】本発明の他の実施の形態を示す連続圧延設備
の配置図である。
【図14】可動式搬送ローラの他の例を示す説明図であ
る。
【図15】本発明のさらに他の実施の形態を示す連続圧
延設備の配置図である。
【符号の説明】
1 第1のピンチロール 2 デスケーラ 3 溶接機 4 バリ取り機 5 加熱装置 6 第2のピンチロール 7 緊急切断機 8 第1圧延スタンド 9 搬送ローラ装置 10 ビレット 10A 先行ビレット 10B 後行ビレット 10C バリ 30 溶接機走行台車 31、32 ジョー 35 固定側クランプ装置 36 移動側クランプ装置 37 アプセット用油圧シリンダ 92 可動搬送ローラ装置 93 カート式ローラ支持台 94 起倒式ローラ支持台 98 昇降式ローラ支持台 200 被圧延材 201 粗圧延機列 202 中間圧延機列 203 走間切断機
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 11/04 102 B23K 11/04 102 310 310 11/24 345 11/24 345 347 347 (72)発明者 土居 真 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 林 宏優 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4E002 AA04 AC12 AC14 BD02 BD05 CB08

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造機から直送される材料を該連続
    鋳造機から第1圧延スタンドの間で順次先行材の後端と
    後行材の先端を走間にてフラッシュ溶接する工程と、そ
    の後溶接部のバリを除去する工程を含み、連続した材料
    となして圧延する連続圧延方法において、 フラッシュ溶接工程は、連続フラッシュ加熱式溶接法に
    より材料の端部を溶接前に切断することなく、溶接初期
    (開始時)から連続的にフラッシュを発生させることに
    より該材料の端部を加熱し平滑化する第1段階と、該第
    1段階に続いて後行材を先行材にアプセットして接合す
    る第2段階とを含み、 溶接部のバリ取り工程は、溶接機の外部下流側に固定し
    たバリ取り機により行うことを特徴とする連続圧延方
    法。
  2. 【請求項2】 加熱炉から抽出される材料を該加熱炉か
    ら第1圧延スタンドの間で順次先行材の後端と後行材の
    先端を走間にてフラッシュ溶接する工程と、その後溶接
    部のバリを除去する工程を含み、連続した材料となして
    圧延する連続圧延方法において、 フラッシュ溶接工程は、連続フラッシュ加熱式溶接法に
    より材料の端部を溶接前に切断することなく、溶接初期
    (開始時)から連続的にフラッシュを発生させることに
    より該材料の端部を加熱し平滑化する第1段階と、該第
    1段階に続いて後行材を先行材にアプセットして接合す
    る第2段階とを含み、 溶接部のバリ取り工程は、溶接機の外部下流側に固定し
    たバリ取り機により行うことを特徴とする連続圧延方
    法。
  3. 【請求項3】 圧延機と圧延機の間で順次先行材の後端
    と後行材の先端を走間にてフラッシュ溶接する工程と、
    その後溶接部のバリを除去する工程を含み、連続した材
    料となして圧延する連続圧延方法において、 被圧延材の先端部および後端部を切断する工程を含み、 フラッシュ溶接工程は、連続フラッシュ加熱式溶接法に
    より溶接初期(開始時)から連続的にフラッシュを発生
    させることにより被圧延材の端部を加熱し平滑化する第
    1段階と、該第1段階に続いて後行材を先行材にアプセ
    ットして接合する第2段階とを含み、 溶接部のバリ取り工程は、溶接機の外部下流側に定着し
    たバリ取り機により行うことを特徴とする連続圧延方
    法。
  4. 【請求項4】 フラッシュ時の溶接電流あるいは電力を
    検出し、該溶接電流あるいは電力に基づいて溶接機のプ
    ラテンの押し、引きをフィードバック制御することを特
    徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の連続
    圧延方法。
  5. 【請求項5】 プラテンの押し、引きの周波数を5Hz
    以上とすることを特徴とする請求項4記載の連続圧延方
    法。
  6. 【請求項6】 溶接電源として、タップ切替式交流電源
    もしくはインバータ式直流電源または三相整流式直流電
    源を用いることを特徴とする請求項4または請求項5記
    載の連続圧延方法。
  7. 【請求項7】 先行材と後行材の溶接時に、溶接機のそ
    れぞれ相対する2つのジョーは一方が固定で、他方のみ
    が材料の対角方向に移動することにより、固定側ジョー
    の面基準で芯出しをすることを特徴とする請求項1から
    請求項6のいずれかに記載の連続圧延方法。
  8. 【請求項8】 先行材と後行材の溶接時に、溶接機のそ
    れぞれ相対する2つのジョーがともに材料の対角方向に
    移動することにより芯出しをすることを特徴とする請求
    項1から請求項6のいずれかに記載の連続圧延方法。
  9. 【請求項9】 溶接機のジョーのクランプ力を可変と
    し、フラッシュ時は低く、アプセット時は高くすること
    を特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の
    連続圧延方法。
  10. 【請求項10】 溶接機の入側に材料の先後端を検出す
    る先後端検出器を、該溶接機の出側または下流側にメジ
    ャリングロールを設置し、該メジャリングロールにより
    先行材の後端位置をトラッキングし、この信号により、
    先行材後端の溶接機内位置決め制御を行い、後行材先端
    の位置決めは、さきの先行材後端に後行材を押しつける
    ことにより行うことを特徴とする請求項1から請求項9
    のいずれかに記載の連続圧延方法。
  11. 【請求項11】 溶接機の出側または下流側に設けたメ
    ジャリングロールにより先行材および溶接機の相対速度
    差を測定することにより、溶接機の同期速度制御を行う
    ことを特徴とする請求項10記載の連続圧延方法。
  12. 【請求項12】 少なくとも1つの引出装置と、デスケ
    ーラと、搬送ローラ装置と、走間溶接機と、バリ取り機
    とを備え、連続鋳造機から直送される材料を該連続鋳造
    機と第1圧延スタンドの間で順次先行材の後端と後行材
    の先端を走間にてフラッシュ溶接し、その後溶接部のバ
    リを除去し、連続した材料となして圧延する連続圧延設
    備において、 前記走間溶接機は、走行台車と、該走行台車上に搭載し
    た溶接機を備え、かつ、材料の端部を溶接前に切断する
    ことなく、連続的にフラッシュを発生させることにより
    該材料の端部を加熱し平滑化する第1段階と、該第1段
    階に続いて後行材を先行材にアプセットして接合する第
    2段階とを行う連続フラッシュ加熱式溶接機であり、 溶接部のバリを除去するバリ取り機は、前記連続フラッ
    シュ加熱式溶接機の外部下流側に固定されていることを
    特徴とする連続圧延設備。
  13. 【請求項13】 少なくとも1つの引出装置と、デスケ
    ーラと、搬送ローラ装置と、走間溶接機と、バリ取り機
    とを備え、加熱炉から抽出される材料を該加熱炉と第1
    圧延スタンドの間で順次先行材の後端と後行材の先端を
    走間にてフラッシュ溶接し、その後溶接部のバリを除去
    し、連続した材料となして圧延する連続圧延設備におい
    て、 前記走間溶接機は、走行台車と、該走行台車上に搭載し
    た溶接機を備え、かつ、材料の端部を溶接前に切断する
    ことなく、連続的にフラッシュを発生させることにより
    該材料の端部を加熱し平滑化する第1段階と、該第1段
    階に続いて後行材を先行材にアプセットして接合する第
    2段階とを行う連続フラッシュ加熱式溶接機であり、 溶接部のバリを除去するバリ取り機は、前記連続フラッ
    シュ加熱式溶接機の外部下流側に固定されていることを
    特徴とする連続圧延設備。
  14. 【請求項14】 圧延機と圧延機の間に、少なくとも1
    つの引出装置と、クロップ切断装置と、搬送ローラ装置
    と、走間溶接機と、バリ取り機とを備え、圧延機と圧延
    機の間で順次先行材の後端と後行材の先端を走間にてフ
    ラッシュ溶接し、その後溶接部のバリを除去し、連続し
    た材料となして圧延する連続圧延設備において、 被圧延材の先端部および後端部を走間にて切断する走間
    切断機を備え、 前記走間溶接機は、走行台車と、該走行台車上に搭載し
    た溶接機を備え、かつ、連続的にフラッシュを発生させ
    ることにより被圧延材の端部を加熱し平滑化する第1段
    階と、該第1段階に続いて後行材を先行材にアプセット
    して接合する第2段階とを行う連続フラッシュ加熱式溶
    接機であり、 溶接部のバリを除去するバリ取り機は、前記連続フラッ
    シュ加熱式溶接機の外部下流側に固定されていることを
    特徴とする連続圧延設備。
  15. 【請求項15】 前記連続フラッシュ加熱式溶接機の走
    行区間において、前記搬送ローラ装置は、該溶接機に繋
    がれていて、該溶接機の走行に伴い走行方向前方のロー
    ラ間隔を順次縮小し、走行方向後方のローラ間隔を順次
    拡張する複数のカート式ローラ支持台からなることを特
    徴とする請求項12から請求項14のいずれかに記載の
    連続圧延設備。
  16. 【請求項16】 前記連続フラッシュ加熱式溶接機の走
    行区間において、該溶接機は舟形ガイドを備え、前記搬
    送ローラ装置は、該溶接機の走行に伴い前記舟形ガイド
    と係合することにより走行方向前方のローラを順次下降
    させ、走行方向後方のローラを順次上昇復帰させる複数
    の昇降式ローラ支持台からなることを特徴とする請求項
    12から請求項14のいずれかに記載の連続圧延設備。
  17. 【請求項17】 前記連続フラッシュ加熱式溶接機の走
    行区間において、該溶接機は舟形ガイドを備え、前記搬
    送ローラ装置が、該溶接機の走行に伴い前記舟形ガイド
    と係合することにより走行方向前方のローラを順次傾倒
    させ、走行方向後方のローラを順次起立させる複数の起
    倒式ローラ支持台からなることを特徴とする請求項12
    から請求項14のいずれかに記載の連続圧延設備。
  18. 【請求項18】 前記連続フラッシュ加熱式溶接機は、
    下流側に固定クランプ装置と、上流側に可動クランプ装
    置を備え、各々の固定クランプ装置および可動クランプ
    装置は材料の対角方向に相対する2つのジョーを有し、
    これらのジョーのうち一方は固定で、他方は移動可能と
    なっていることを特徴とする請求項12から請求項17
    のいずれかに記載の連続圧延設備。
  19. 【請求項19】 前記連続フラッシュ加熱式溶接機は、
    下流側に固定クランプ装置と、上流側に可動クランプ装
    置を備え、各々の固定クランプ装置および可動クランプ
    装置は材料の対角方向に相対する2つのジョーを有し、
    これらのジョーはいずれも移動可能となっていることを
    特徴とする請求項12から請求項17のいずれかに記載
    の連続圧延設備。
  20. 【請求項20】 前記連続フラッシュ加熱式溶接機の固
    定クランプ装置の出側にメジャリングロールを設置した
    ことを特徴とする請求項12から請求項19のいずれか
    に記載の連続圧延設備。
  21. 【請求項21】 前記連続フラッシュ加熱式溶接機の可
    動クランプ装置の駆動手段が、5Hz以上の周波数で押
    し、引き可能な電気油圧式シリンダ装置からなることを
    特徴とする請求項12から請求項20のいずれかに記載
    の連続圧延設備。
  22. 【請求項22】 溶接電流あるいは電力を検出し、該溶
    接電流あるいは電力に基づいて前記電気油圧式シリンダ
    装置をフィードバック制御する制御手段を備えたことを
    特徴とする請求項12から請求項20のいずれかに記載
    の連続圧延設備。
  23. 【請求項23】 前記バリ取り機の内部または出側にメ
    ジャリングロールを設置したことを特徴とする請求項1
    2から請求項22のいずれかに記載の連続圧延設備。
  24. 【請求項24】 材料の緊急切断機を備えたことを特徴
    とする請求項12から請求項23のいずれかに記載の連
    続圧延設備。
  25. 【請求項25】 連続化した材料を加熱する加熱装置を
    設けたことを特徴とする請求項12から請求項24のい
    ずれかに記載の連続圧延設備。
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