JP2003018611A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2003018611A
JP2003018611A JP2001203906A JP2001203906A JP2003018611A JP 2003018611 A JP2003018611 A JP 2003018611A JP 2001203906 A JP2001203906 A JP 2001203906A JP 2001203906 A JP2001203906 A JP 2001203906A JP 2003018611 A JP2003018611 A JP 2003018611A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に色再現範囲がひろく(ワイド・ガミュー
ト)、かつ撮影対象となる物体反射光と再現画像との色
差の小さく、忠実な色再現を行うこと。 【解決手段】 CIE 1931XY等色関数から青、
緑及び赤のスペクトル3原色を基底にとった線形変換を
行って求められた第1の等色関数から、当該関数におけ
る負の分光感度の波長領域が実質的になくなるような線
形変換を行って求められた第2の等色関数に近似し、更
に第2の等色関数をガウス関数で近似して得られる分光
感度を固体撮像素子4にもたせるようにカラー・フィル
ター3を構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば動画を撮像
するビデオカメラや静止画を撮像する電子スチルカメラ
等の撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】青、緑、赤のレーザー・スペクトルを三
原色(プライマリー・カラー)とするディスプレーの色
再現範囲は、XY色度図上で、色三角形の頂点はスペクト
ル軌跡上に位置する。そのような、青、緑、赤のレーザ
ーを三原色とするディスプレーとしては、グレーティン
グ・ライト・バルブ(GLV)プロジェクターが公知であ
る。
【0003】GLVプロジェクターに使用される青、緑、
赤のレーザーのように、三原色の波長を、例えば、青45
7ナノメートル、緑532ナノメートル、赤642ナノメート
ルに選ぶと、図25に示すように、色再現範囲は従来の
NTSC規格よりも、さらに広い色再現範囲を包含すること
になる。
【0004】図27に示されるように、GLVプロジェク
ターの場合、赤から緑までの色再現範囲がスペクトル軌
跡とほぼ重なっている。よって、特に赤から緑までの範
囲で高い飽和度の色再現が可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ビデオカメラ等の固体撮像装置は、NTSC規格や、CRT蛍
光体の色再現範囲を前提としていたため、このような撮
像装置によって撮像された画像を高い飽和度の色再現が
可能なGLVプロジェクターで再現したとしても撮像対象
物を小さな色差で忠実に色再現することができない、と
いう問題がある。
【0006】かかる事情に鑑み、本発明の主たる目的
は、特に色再現範囲がひろく(ワイド・ガミュート)、
かつ撮影対象となる物体反射光と再現画像との色差の小
さく、忠実な色再現を可能とする撮像装置を提供するこ
とにある。すなわち、例えばGLVプロジェクターのよう
な高い飽和度の色再現が可能なディスプレーに表示する
のに好適な画像を撮像する好適な撮像装置を実現するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明の主たる観点に係る撮像装置は、青、緑及び
赤の3原色の各光量を計測する撮像素子と、CIE 1
931XYZ等色関数から青、緑及び赤のスペクトル3
原色を基底にとった線形変換を行って求められた第1の
等色関数から、当該関数における負の分光感度の波長領
域が実質的になくなるような線形変換を行って求められ
た第2の等色関数に近似するような分光感度を前記撮像
素子にもたせるように光の所定波長領域を吸収または分
離する手段とを具備することを特徴とするものである。
【0008】本発明では、CIE 1931XYZ等色
関数から青、緑及び赤のスペクトル3原色を基底にとっ
た線形変換を行って求められた第1の等色関数から、当
該関数における負の分光感度の波長領域が実質的になく
なるような線形変換を行って求められた第2の等色関数
に近似するような分光感度を撮像素子にもたせるように
しているので、特に色再現範囲がひろく(ワイド・ガミ
ュート)、かつ撮影対象となる物体反射光と再現画像と
の色差の小さく、忠実な色再現をすることが可能とな
る。
【0009】本発明の一の形態によれば、前記光吸収・
分離手段が、前記第2の等色関数をガウス関数で近似し
て得られる分光感度をもたせる青、緑及び赤の各カラー
・フィルターであることを特徴とするものである。
【0010】本発明の一の形態によれば、前記光吸収・
分離手段が、前記第2の等色関数をガウス関数で近似し
て得られる分光感度をもたせる青、緑及び赤の各一対の
干渉フィルターとバンド・パス・フィルターとの組み合
わせであることを特徴とするものである。そして、前記
バンド・パス・フィルターはバンド・パス・フィルター
用多層膜がプリズム斜面上、もしくは光軸に対して一定
角度傾けた平板上に形成され、その膜面が前記干渉フィ
ルターの膜面と平行にならないようにすることが好まし
い。これにより、有害な多重反射を制限することができ
るからである。また、前記干渉フィルターの前後に長波
長側をカットするフィルターが挿入されていることが好
ましい。これにより、干渉フィルターとバンド・パス・
フィルターとの組み合わせによって除去しえないガウス
関数で近似される撮像素子の分光感度のリップルを除去
し、色差を改善することが可能となる。
【0011】本発明の一の形態によれば、前記第2の等
色関数をガウス関数で近似して分光感度を得ようとする
とき、前記三原色のスペクトル波長を赤642ナノメート
ル、緑532ナノメートル、青457ナノメートルで近似し、
青のガウス関数の中心波長を454±5ナノメートル、青の
ガウス関数の標準偏差を23±1ナノメートル、緑のガウ
ス関数の中心波長を544±5ナノメートル、緑のガウス関
数の標準偏差を33±1ナノメートル、赤のガウス関数の
中心波長を584±5ナノメートル、赤のガウス関数の標準
偏差を39±1ナノメートルのガウス関数で近似すること
を特徴とするものである。
【0012】本発明の一の形態によれば、前記光吸収・
分離手段が、色分解プリズムであり、前記色分解プリズ
ムは、第2の等色関数をGram Schmidtの直交化法を用い
て直交化した青、緑、赤の第3の等色関数を求め、青の
分光感度が緑の分光感度より大きい波長帯から、その反
対に青の分光感度が緑の分光感度より小さくなる波長帯
への遷移波長を第1の波長、緑の分光感度が赤の分光感
度より大きい波長帯から、その反対に緑の分光感度が赤
の分光感度より小さくなる波長帯への遷移波長を第2の
波長としたときの、これらの第1及び第2の波長を前記
第3の等色関数から求め、前記求められた第1及び第2
の波長で色分解するものであることを特徴とするもので
ある。
【0013】本発明の一の形態によれば、前記三原色の
スペクトル波長を赤642ナノメートル、緑532ナノメート
ル、青457ナノメートルで近似するとき、前記第1の波
長は490ナノメートル±5ナノメートル、前記第2の波長
は580ナノメートル±5ナノメートルであることを特徴と
するものである。
【0014】本発明の別の観点に係る撮像装置は、光を
第1の光路と第2の光路とに分離する半透明鏡プリズム
又はビーム・スプリティッング・プリズムと、前記第1
の光路に分離された光を赤と青とに分離する色分解プリ
ズムと、前記第2の光路上に配置された緑用カラー・フ
ィルター及び第1の撮像素子と、前記色分解プリズムの
赤色分離側に配置された赤用カラー・フィルター及び第
2の撮像素子と、前記色分解プリズムの青色分離側に配
置された青用カラー・フィルター及び第3の撮像素子と
を具備することを特徴とするものである。かかる構成に
より、各撮像素子に対して最適化されたカラー・フィル
ターを使用することができる。そして、このように最適
化されたカラー・フィルターを用いることで、色差を非
常に小さくすることが可能である。
【0015】本発明の一の形態によれば、前記各カラー
・フィルターは、CIE 1931XYZ等色関数から
青、緑及び赤のスペクトル3原色を基底にとった線形変
換を行って求められた第1の等色関数から、当該関数に
おける負の分光感度の波長領域が実質的になくなるよう
な線形変換を行って求められた第2の等色関数を求め、
更に前記第2の等色関数をガウス関数で近似して得られ
る分光感度を前記各撮像素子にもたせるものであること
を特徴とするものである。
【0016】本発明の一の形態によれば、前記各カラー
・フィルターに代えて、それぞれ一対の青、緑及び赤用
の干渉フィルターとバンド・パス・フィルターとの組み
合わせを用いたことを特徴とするものである。
【0017】本発明の一の形態によれば、前記バンド・
パス・フィルターにはバンド・パス・フィルター用多層
膜がプリズム斜面上、もしくは光軸に対して一定角度傾
けた平板上に形成され、その膜面が前記干渉フィルター
の膜面と平行にならないようにされていることを特徴と
するものである。
【0018】本発明の一の形態によれば、前記干渉フィ
ルターの前後に長波長側をカットするフィルターが挿入
されていることを特徴とするものである。
【0019】本発明の一の形態によれば、前記第2の等
色関数をガウス関数で近似して分光感度を得ようとする
とき、前記三原色のスペクトル波長を赤642ナノメート
ル、緑532ナノメートル、青457ナノメートルで近似し、
青のガウス関数の中心波長を454±5ナノメートル、青の
ガウス関数の標準偏差を23±1ナノメートル、緑のガウ
ス関数の中心波長を544±5ナノメートル、緑のガウス関
数の標準偏差を33±1ナノメートル、赤のガウス関数の
中心波長を584±5ナノメートル、赤のガウス関数の標準
偏差を39±1ナノメートルのガウス関数で近似すること
を特徴とするものである。
【0020】本発明の更なる目的と利益は以下の実施形
態によって明らかにされる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0022】図1は本発明の一実施形態に係る撮像装置
の構成を示すブロック図である。
【0023】図1に示すように、撮像装置1は、撮像レ
ンズ2と、色分解プリズムやカラー・フィルター等の光
吸収・分離手段3と、3板の固体撮像素子4と、その出
力を変換しXY座標として出力するマトリックス回路5を
備えるものである。
【0024】ここで、忠実な色再現のためには、カラー
・フィルター等の光吸収・分離手段3の設計と、これに
応じたマトリックス回路5の調整が重要である。
【0025】固体撮像素子4としては、一般的な200万
画素のフルHD方式でプログレッシブスキャン方式のもの
を想定しているが、特に動画に限定されるものではな
い。
【0026】色分解プリズムやカラー・フィルター等の
光吸収・分離手段3と固体撮像素子素子4からなるセン
サーの分光感度は、例えば色分解プリズム上の誘電体多
層膜によって実現できる分光反射率特性に限定される。
【0027】一方、理想とするセンサーの分光感度は、
人間の目の、三種の錐体の分光感度を線形変換したもの
であり、これを等色関数と呼ぶ。
【0028】等色関数は、照明光とディスプレーの三原
色が決まれば、CIE 1931XYZ等色関数を線形変換して
求めることができる。すなわち、三原色から行列
【数1】
【0029】を定義する。照明光よりベクトル
【数2】
【0030】を定義し
【数3】
【0031】より求めたベクトル
【数4】
【0032】の成分と前述の三原色の行列Mの行列成分
を用いて、行列
【数5】
【0033】を作成し、CIE 1931XYZ等色関数からRG
B等色関数を以下のように作成する。
【数6】
【0034】ここで光源色としてCIE標準D光源のうちD6
5と、GLVプロジェクターの三原色を用いて具体的に計算
した。
【0035】図2は、その計算結果として得られたRGB
等色関数である。横軸は波長である。縦軸はカラー・セ
ンサーの分光感度である。
【0036】ここで変換行列は
【数7】
【0037】である。
【0038】もしRGB等色関数が実現可能であれば、そ
のような分光感度を有するカラー・センサーで計測し、
結果をするには、センス信号を前述の行列M0で変換すれ
ばXY出力が得られる。
【0039】ところで、図2に示したRGB等色関数を実
際のカラー・センサーとして実現するのは、等色関数の
一部に負の分光感度を有しているから、物理的は困難で
ある。しかし、もしRGB等色関数を線形変換したものが
実現可能であれば、この変換された等色関数でセンス
し、変換分も含めて変換マトリックスで戻してやり、X
Y出力すればよい。
【0040】どのような変換を行うかについては任意性
があるが、ここでは負の分光感度が発生しないことを優
先した。その変換行列は
【数8】
【0041】において
【数9】
【0042】である。
【0043】図3に変換後のRGB等色関数を示す。これ
を等価なRGB等色関数と呼ぶことにする。
【0044】このような変換後のRGB等色関数は良好に
ガウス関数で近似することができる。図4にガウス関数
で近似した変換後のRGB等色関数を示す。
【0045】図4では、 赤:xbar=584nm σ=38.5nm 緑:xbar=544nm σ=32.8nm 青:xbar=454nm σ=23nm となっている。
【0046】なお、変換行列の合成行列は
【数10】
【0047】である。
【0048】ここで、変換後のRGB等色関数のうち、例
えば赤について考えると、透過率0%から100%までほぼ波
長100ナノメートルにわたって透過率がゆっくり変化し
ている。このような大きな波長変化幅は誘電体多層膜で
実現するのは困難である。従って、本発明には、色ガラ
ス・フィルターのような無機の吸収フィルターや、TAC
ベースの有機色素フィルターが好適であると考えられ
る。
【0049】図5はそのような色ガラス・フィルターを
使用した撮像装置の構成の一例である。
【0050】図5において、6は撮像レンズを示してい
る。7は撮像レンズを通過した光(像)を第1の光路7
aと第2の光路7bとに分離する半透明鏡プリズム又は
ビーム・スプリティッング・プリズム、8は第1の光路
7aに分離された光を赤と青とに分離する色分解プリズ
ムである。
【0051】第2の光路7b上には、緑用カラー・フィ
ルター9a及び第1の撮像素子9bが配置され、色分解
プリズム8の赤色分離側には、赤用カラー・フィルター
10a及び第2の撮像素子10bが配置され、色分解プ
リズム8の青色分離側には、青用カラー・フィルター1
1a及び第3の撮像素子11bが配置されている。
【0052】ここで、赤と青の組み合わせと緑は最初の
半透明鏡プリズム又はビーム・スプリティッング・プリ
ズム7で分離される。赤と青の分離は両者のカラー・フ
ィルターの分光透過率特性が波長500 ナノメートルで交
わるので、分解波長を500ナノメートルに設計した色分
解プリズム8で行われる。
【0053】ガウス関数で近似したRGB等色関数でセン
スしたときのCIELAB色差公式による、平均色差はΔE=1.
9であることを、マクベス色票18色で確認した。
【0054】図6はガウス関数で近似したカラー・フィ
ルターを用いたときの色差/レーザー三原色を示してい
る。ここで横軸はマクベスの色票の番号である。
【0055】図7はこのような評価に用いた色票のX,Y
色度点を示している。
【0056】これらの色票の色再現における色差の評価
はCIELAB色差公式を用いた。すなわち、
【数11】
【0057】より求めた
【数12】
【0058】で評価した。
【0059】比較のために、NTSC規格の、赤、緑、青の
蛍光体を3原色とするディスプレーにおいては、RGB等
色関数は図8に示す如くである。
【0060】この図8に示したRGB等色関数を線形変換
した後ガウス関数で近似した分光感度曲線をもつセンサ
ーでセンスしたときの色差は、図9に示す通りである。
【0061】これにより、マクべス色票18色において平
均色差ΔE=2.75であることを確認した。ここにガウス関
数で近似したセンサー感度は 赤:xbar=577nm σ=39nm 緑:xbar=542nm σ=31nm 青:xbar=452nm σ=21nm である。
【0062】従って、レーザー・スペクトルを3原色と
すると、蛍光体を3原色とするものより、原理的には色
差が小さくなる傾向にある。これは前者の方がRGB等色
関数の負の部分の面積が小さいことに関係していると考
えられる。
【0063】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
【0064】上述した実施形態では、吸収フィルターの
使用を前提にした設計であったが、この実施形態では、
色分解プリズムの使用を前提にした設計である。変換後
のRGB等色関数から出発して、青、緑、赤のセンサー感
度が互いに直交するようにGram Schmidtの直交化を行
う。
【0065】その変換行列は以下のようになる。
【数13】
【0066】ここで、
【数14】
【0067】図10(a)及び(b)は正規直交化等色
関数であり、λ0=420nm, λ1=490nm, λ2=570nm,
λ3=630nmである。ここで、波長λ1は青と緑の等色関
数の交点(第1の波長)、波長λ2は青との等色関数の
交点(第2の波長)である。さらにλ0とλ3を定義し
て、図10(b)に示すように、青:λ0〜λ1、緑:λ
1〜λ2、赤:λ2〜λ3で一定の透過率を有する色分解プ
リズムを考える。いまi番目のセンサーの感度をベクト
ルsiで表すとき、行列Aをベクトルsiと正規直交等色関
数の内積で以下のように定義すると、
【数15】
【0068】センサー感度は近似的に以下のようにかけ
る。
【数16】
【0069】ここでAは試作品の色分解プリズムの分光
感度曲線より計算した。これより変換行列は
【数17】
【0070】である。
【0071】色分解プリズムの場合、センサー感度が
青、緑、赤で独立で、重なり合いの部分が少なく、図5
に示した実施形態の構成と比し、半透明鏡あるいはビー
ム・スプリティッング・プリズムの使用の必要性がない
から、2倍明るい。
【0072】図11にこの実施形態に係る色分解プリズ
ムのみを用いた撮像装置の構成例を示す。
【0073】図11において、12は撮像レンズを示し
ている。この撮像レンズ12を通過する光軸上には第1
及び第2の色分解プリズム13、14が順番に配置され
ている。第1の色分解プリズム13により分離された緑
の光は、全反射プリズム15反射して第1の撮像素子1
6aに入射し、第2の色分解プリズム14により分離さ
れた赤と青の各光は、それぞれ第2の撮像素子16b、
第3の撮像素子16cに入射されるようになっている。
【0074】図11に示した撮像装置を実際に試作した
もののセンサーの分光感度を図12に示す。図12にお
いて縦軸の単位は%である。
【0075】図12をみてわかるように、上述した実施
形態では緑から赤への色分解プリズムの分離波長が570
ナノメートルであったところが、試作品の色分解プリズ
ムの分離波長は580ナノメートルとなっている。この試
作品の色分解プリズムについて、マクベスの色票を用い
て、再現色の色差を評価すると、図13に示す通りであ
る。ここで、図13では色分解プリズムを用いてセンス
したときの色差/レーザー三原色であり、平均色差はΔ
E=7である。試作品の色分解プリズムの赤、緑の分離
波長は580ナノメートルで、青、緑の分離波長は490ナノ
メートルであるが、その前後5ナノメートルの範囲で、
ΔEは最小で、その平均値は7.2程度であることを確認し
た。
【0076】同様に蛍光体を3原色とするディスプレー
において、色分解プリズムを用いてセンスしたときの色
差は、図14に示す通りである。ここで、図14では分
解プリズムを用いてセンスしたときの色差/蛍光体三原
色であり、ΔEの平均値は7.5程度で、ほぼ同等である。
【0077】以上、色分解プリズムを用いた本実施形態
につきまとめると、マクべス・チャートの色票の範囲で
あるが、レーザーを3原色とするディスプレーと、蛍光
体を3原色とするディスプレーの色差が同等であるなら
ば、色再現範囲の広い前者が勝る。
【0078】さらに最初に示した実施形態におけるガウ
ス関数型カラー・フィルターと比較すると、色分解プリ
ズムを用いた方が、ガウス関数型カラー・フィルターよ
り原理的に明るいが、色差をΔEで平均5以下にするのは
困難であるが、ガウス関数型カラー・フィルターの場
合、カラー・プリンターに迫る色差が実現されると結論
される。
【0079】なお、図4に示したガウス関数の中心波長
及び標準偏差はについては、以下の範囲であっても構わ
ない。 (1)青のガウス関数の中心波長は454±5ナノメート
ル、ガウス関数の標準偏差は23±1ナノメートル (2)緑のガウス関数の中心波長は544±5ナノメート
ル、ガウス関数の標準偏差は33±1ナノメートル (3)赤のガウス関数の中心波長は584±5ナノメート
ル、ガウス関数の標準偏差は39±1ナノメートル ここで、ガウス関数の波長標準偏差の許容範囲について
考察する。
【0080】実際に波長標準偏差を変化させ、CIELABの
色差の平均値の変化をみる。色差の平均値の極小解の近
傍では、赤、緑、青カラーセンサーの波長標準偏差のう
ち、青は概して独立であるが、赤と緑は従属しており、
これを図示すると図15に示す通りである。ここで横
軸、縦軸は、赤と緑の標準偏差の相対値XとYである。
【0081】このXとYを用いると解を通る直線のうち、
色差の変化が最小になる直線はY-1.028〜0.7(X-1.049)
のように近似され、これに直交する方向に、色差の変化
が数倍大きい。このXと青の標準偏差の相対値Zをパラメ
ータに色差の平均値の最小を求めた。色差の平均値の最
小を与えるのは、X=1.0584、Y=1.03458、Z=0.9212であ
った。ここで、図16は赤のガウス関数型カラーセンサ
ーの標準偏差に対する色差を示している。色差について
赤と緑のガウス関数型カラーセンサーの標準偏差は従属
関係にあるから、色差の変化について最急勾配方向と最
緩勾配方向が存在する。
【0082】ΔXに対して、最緩勾配方向と、最急勾配
方向で、色差の平均値の変化をプロットすると図16に
示すようになり、最急勾配方向の赤と緑の標準変化誤差
の組み合わせで考えると、色差の平均値を5以下にする
には、ΔX<0.015にする必要がある。ところで赤の標準
偏差は39ナノメートルであったから、その±1.5%は±0.
6ナノメートルである。
【0083】一方、図17は青のガウス関数型カラーセ
ンサーの標準偏差に対する色差を示している。青の場合
ΔZ<0.06にする必要がある。ところで青の標準偏差は23
ナノメートルであったから、その±6%は±1.4ナノメー
トルである。青のマージンが赤に比べひろく見えるが、
赤の場合は従属する緑の誤差分も含んだワーストケース
であることを勘案して、各色のガウス関数型フィルター
の標準偏差の許容値を一律に±1ナノメートルとする。
【0084】ガウス関数型フィルターの中心波長精度に
ついても赤と緑については従属性があるから、比較的独
立な青の場合を吟味し、赤と緑はこれに準拠するものと
する。
【0085】図18は青のガウス関数型カラーセンサー
の中心波長に対する色差を示している。
【0086】図18に示すように、青の中心波長誤差が
5ナノメートルあっても色差の平均値は5.3程度である。
これより赤、緑、青のガウス関数型フィルターの中心波
長精度を±5ナノメートルとすればよい。
【0087】上述した実施形態では、このガウス関数型
フィルターとして吸収フィルターを用いていたが、吸収
フィルター以外に、干渉フィルターとバンド・パス・フ
ィルターの組み合わせでガウス関数型フィルターを比較
的容易に実現できる。
【0088】以下の実施形態は、図5に示した撮像装置
の変形であって、図5に示した撮像装置では吸収フィル
ターによってガウス関数型フィルターを近似していたも
のを、これに代えて干渉フィルターとバンド・パス・フ
ィルターの組み合わせを用いて実現する方法を示してい
る。
【0089】干渉フィルターは厚さd、屈折率nの中間層
の両側を振幅反射率rmの薄膜で挟んだもので、その分光
透過率はローレンツ型関数で近似される。その中心波長
をλとするとき、中間層の光学的厚みはnd=λ/2であ
る。中間層の両側の振幅反射率rmの薄膜は、高屈折率
nH、低屈折率nLのλ/4膜の多層膜で実現され、ここで
は図19に示すように干渉フィルタの膜を4層膜とし
た。図20には干渉フィルタの分光透過率を示す。
【0090】ここで青は、nH=2.4、nL=1.4、nd=111ナノ
メートルで、中心波長はλ=444ナノメートル、緑は、n
H=2.2、nL=1.4、nd=134.5ナノメートルで、中心波長は
λ=538ナノメートル、赤は、nH=2.0、nL=1.4、nd=144.
5ナノメートルで、中心波長はλ=578ナノメートルであ
る。
【0091】図21はこのようなバンド・パス・フィル
ターと干渉フィルターの組み合わせを実現するための構
成図である。図21において、17は撮像レンズを示し
ている。この撮像レンズ17を通過する光軸上には赤外
カットフィルター18、偏光ビームスプリッター19、
半波長板20、青バンドパスフィルター21、赤バンド
パスフィルター22が順番に配置されている。
【0092】偏光ビームスプリッター19により反射さ
れたs偏光は、緑バンドパスフィルター23で緑干渉フ
ィルター24を介して第1の撮像素子25に入射し、透
過したp偏光は半波長板20を通りs偏光となし青バン
ドパスフィルター21により分離された青の光は、赤カ
ットフィルター26及び青干渉フィルター27を介して
第2の撮像素子28に入射し、赤バンドパスフィルター
22により分離された赤の光は、赤干渉フィルター29
を介して第3の撮像素子30に入射するようになってい
る。なお、偏光ビームスプリッター19により反射され
たs偏光を半波長板を通したp偏光が緑バンドパスフィ
ルター22側へ、透過したp偏光が青バンドパスフィル
ター20側に分離されるようにしても構わない。
【0093】このような構成の撮像装置によれば、特に
バンド・パス・フィルターがバンド・パス・フィルター
用多層膜が光軸に対して一定角度傾けて形成され、その
膜面が前記干渉フィルターの膜面と平行にならないよう
にされているので、有害な多重反射を制限することがで
きる。また、干渉フィルターの前後に長波長側をカット
するフィルター18、26が挿入されているので、干渉
フィルターとバンド・パス・フィルターとの組み合わせ
によって除去しえないガウス関数で近似される撮像素子
の分光感度のリップルを除去し、色差を改善することが
可能となる。
【0094】なお、ここでバンドパス・フィルターは45
°入射を仮定している。一方、上述した実施形態では垂
直入射が仮定されていた。バンドパス・フィルターは反
射モードで使用されるから、入射光と反射光が空間的に
分離される斜め入射が現実的である。斜め入射の場合、
分光反射率特性に偏光依存性がある。一般には、自然光
はp偏光成分強度とs偏光成分強度が等しいと考えられる
から、一方の偏光についてセンスしてもよい。本発明の
場合s偏光成分に対してバンドパス・フィルターを設計
した。そこで、図21中の半透明鏡は可視帯域の偏光板
と半波長板の組み合わせであってもよい。
【0095】また、実際に設計したバンド・パス・フィ
ルターは高屈折率と高屈折率のl/4膜の11層膜であ
る。ここで青は、nH=1.68、nL=1.4、ndcosθ=109ナノ
メートルで、中心波長はλ=436ナノメートル、緑は、n
H=1.75、nL=1.4、ndcosθ =132.5ナノメートルで、中
心波長はλ=530ナノメートル、赤は、nH=1.68、nL=1.
4、ndcosθ=144ナノメートルで、中心波長はλ=576ナノ
メートルである。また基板の屈折率は1.76である。な
お、バンド・パス・フィルターの最終層は高屈折率膜で
終わっているが、膜厚1/2の低屈折率保護膜をつけて
もよい。
【0096】図22はこのようなバンド・パス・フィル
ターの分光透過率特性(45°入射、s偏光)を示してい
る。
【0097】そして、このバンド・パス・フィルターに
前述の干渉フィルターと、シリコンセンサー総合分光感
度を組み合わせると、図23の分光透過率特性が得られ
る。すなわち、図23はバンド・パス・フィルターと干
渉フィルターの組み合わせ分光透過率特性を示してい
る。
【0098】これより色差を計算すると、図24のよう
になり、平均色差で2.06であった。なお、図24はバン
ド・パス・フィルターと干渉フィルターの組み合わせで
実現される色差を示している。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特に色再現範囲がひろく(ワイド・ガミュート)、かつ
撮影対象となる物体反射光と再現画像との色差の小さ
く、忠実な色再現を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る撮像素子の構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るカラー・センサーの
分光感度特性を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る負の領域をなくすよ
うな変換後のRGB等色関数を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るガウス関数で近似し
た変換後のRGB等色関数を示す図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る撮像装置の構成を
示すブロック図である。
【図6】本発明に係るガウス関数で近似したカラーフィ
ルタを用いたときの色差/レーザー三原色を示す図であ
る。
【図7】本発明に係る評価に用いた色票のX,Y色度点を
示す図である。
【図8】蛍光体三原色を用いたときの等色関数を示す図
である。
【図9】ガウス関数で近似したカラーフィルタを用いた
ときの色差/蛍光体三原色を示す図である。
【図10】本発明に係る正規直交化等色関数を示す図で
ある。
【図11】本発明の更に別の実施形態に係る撮像装置の
構成を示すブロック図である。
【図12】図11に示した撮像装置の試作品の色分解プ
リズムと固体撮像素子からなるセンサーの分光感度を示
す図である。
【図13】本発明に係る色分解プリズムを用いてセンス
したときの色差/レーザー三原色を示す図である。
【図14】色分解プリズムを用いてセンスしたときの色
差/蛍光体三原色を示す図である。
【図15】本発明の係る赤、緑ガウス関数型カラーセン
サーの標準偏差の関数としての色差を示す図である。
【図16】本発明に係る赤のガウス関数型カラーセンサ
ーの標準偏差に対する色差を示す図である。
【図17】本発明に係る青のガウス関数型カラーセンサ
ーの標準偏差に対する色差を示す図である。
【図18】本発明に係る青のガウス関数型カラーセンサ
ーの中心波長に対する色差を示す図である。
【図19】本発明に係る 干渉フィルタの膜の構成を示
す図である。
【図20】図19に示した干渉フィルタの分光透過率を
示す図である。
【図21】本発明の更に別の実施形態に係るバンド・パ
ス・フィルターと干渉フィルターの組み合わせを実現す
る構成図である。
【図22】上記のバンド・パス・フィルターの分光透過
率特性(45°入射、s偏光)を示す図である。
【図23】バンド・パス・フィルターと干渉フィルター
の組み合わせ分光透過率特性を示す図である。
【図24】バンド・パス・フィルターと干渉フィルター
の組み合わせで実現される色差を示すずである。
【図25】XY色度図である。
【符号の説明】
1 撮像装置 2 撮像レンズ 3 分解プリズムやカラー・フィルター等の光吸収・分
離手段 4 固体撮像素子 5 マトリックス回路 6 撮像レンズ 7 半透明鏡プリズム又はビーム・スプリティッング・
プリズム 8 色分解プリズム 9a 緑用カラー・フィルター 9b 第1の撮像素子 10a 赤用カラー・フィルター 10b 第2の撮像素子 11a 青用カラー・フィルター 11b 第3の撮像素子 12 撮像レンズ 13 第1の色分解プリズム 14 第2の色分解プリズム 15 全反射プリズム 16a 第1の撮像素子 16b 第2の撮像素子 16c 第3の撮像素子 17 撮像レンズ 18 赤外カットフィルター 19 偏光ビームスプリッター 20 半波長板 21 青バンドパスフィルター 22 赤バンドパスフィルター 23 緑バンドパスフィルター 24 緑干渉フィルター 25、28、30 撮像素子 26 赤カットフィルター 27 青干渉フィルター 29 赤干渉フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 11/00 G03B 11/00 5C065 19/02 19/02 H04N 9/097 H04N 9/097 Fターム(参考) 2G020 AA08 DA05 DA13 DA31 DA34 DA35 DA65 2H042 CA08 CA14 CA17 2H048 CA04 CA05 CA12 CA14 CA17 CA23 CA24 CA25 GA09 GA12 GA24 GA45 GA51 GA61 2H054 AA01 BB00 BB02 BB07 2H083 AA02 AA11 AA19 AA26 AA27 AA32 AA51 AA54 5C065 AA01 BB48 CC01 DD01 EE01 EE06

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 青、緑及び赤の3原色の各光量を計測す
    る撮像素子と、CIE 1931XYZ等色関数から
    青、緑及び赤のスペクトル3原色を基底にとった線形変
    換を行って求められた第1の等色関数から、当該関数に
    おける負の分光感度の波長領域が実質的になくなるよう
    な線形変換を行って求められた第2の等色関数に近似す
    るような分光感度を前記撮像素子にもたせるように光の
    所定波長領域を吸収または分離する手段とを具備するこ
    とを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の撮像装置において、 前記光吸収・分離手段が、前記第2の等色関数をガウス
    関数で近似して得られる分光感度をもたせる青、緑及び
    赤の各カラー・フィルターであることを特徴とする撮像
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の撮像装置において、 前記光吸収・分離手段が、前記第2の等色関数をガウス
    関数で近似して得られる分光感度をもたせる青、緑及び
    赤の各一対の干渉フィルターとバンド・パス・フィルタ
    ーとの組み合わせであることを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の撮像装置において、 前記バンド・パス・フィルターはバンド・パス・フィル
    ター用多層膜がプリズム斜面上、もしくは光軸に対して
    一定角度傾けた平板上に形成され、その膜面が前記干渉
    フィルターの膜面と平行にならないようにされているこ
    とを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の撮像装置において、 前記干渉フィルターの前後に長波長側をカットするフィ
    ルターが挿入されていることを特徴とする撮像装置。
  6. 【請求項6】 請求項2から請求項5のうちいずれか1
    項に記載の撮像装置において、 前記第2の等色関数をガウス関数で近似して分光感度を
    得ようとするとき、前記三原色のスペクトル波長を赤64
    2ナノメートル、緑532ナノメートル、青457ナノメート
    ルで近似し、青のガウス関数の中心波長を454±5ナノメ
    ートル、青のガウス関数の標準偏差を23±1ナノメート
    ル、緑のガウス関数の中心波長を544±5ナノメートル、
    緑のガウス関数の標準偏差を33±1ナノメートル、赤の
    ガウス関数の中心波長を584±5ナノメートル、赤のガウ
    ス関数の標準偏差を39±1ナノメートルのガウス関数で
    近似することを特徴とする撮像装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の撮像装置において、 前記光吸収・分離手段が、色分解プリズムであり、 前記色分解プリズムは、第2の等色関数をGram Schmidt
    の直交化法を用いて直交化した青、緑、赤の第3の等色
    関数を求め、青の分光感度が緑の分光感度より大きい波
    長帯から、その反対に青の分光感度が緑の分光感度より
    小さくなる波長帯への遷移波長を第1の波長、緑の分光
    感度が赤の分光感度より大きい波長帯から、その反対に
    緑の分光感度が赤の分光感度より小さくなる波長帯への
    遷移波長を第2の波長としたときの、これらの第1及び
    第2の波長を前記第3の等色関数から求め、前記求めら
    れた第1及び第2の波長で色分解するものであることを
    特徴とする撮像装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の撮像装置において、 前記三原色のスペクトル波長を赤642ナノメートル、緑5
    32ナノメートル、青457ナノメートルで近似するとき、
    前記第1の波長は490ナノメートル±5ナノメートル、前
    記第2の波長は580ナノメートル±5ナノメートルである
    ことを特徴とする撮像装置。
  9. 【請求項9】 光を第1の光路と第2の光路とに分離す
    る半透明鏡プリズム又はビーム・スプリティッング・プ
    リズムと、 前記第1の光路に分離された光を赤と青とに分離する色
    分解プリズムと、 前記第2の光路上に配置された緑用カラー・フィルター
    及び第1の撮像素子と、 前記色分解プリズムの赤色分離側に配置された赤用カラ
    ー・フィルター及び第2の撮像素子と、 前記色分解プリズムの青色分離側に配置された青用カラ
    ー・フィルター及び第3の撮像素子とを具備することを
    特徴とする撮像装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の撮像装置において、 前記各カラー・フィルターは、CIE 1931XYZ
    等色関数から青、緑及び赤のスペクトル3原色を基底に
    とった線形変換を行って求められた第1の等色関数か
    ら、当該関数における負の分光感度の波長領域が実質的
    になくなるような線形変換を行って求められた第2の等
    色関数を求め、更に前記第2の等色関数をガウス関数で
    近似して得られる分光感度を前記各撮像素子にもたせる
    ものであることを特徴とする撮像装置。
  11. 【請求項11】 請求項9又は請求項10に記載の撮像
    装置において、 前記各カラー・フィルターに代えて、それぞれ一対の
    青、緑及び赤用の干渉フィルターとバンド・パス・フィ
    ルターとの組み合わせを用いたことを特徴とする撮像装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の撮像装置におい
    て、 前記バンド・パス・フィルターはバンド・パス・フィル
    ター用多層膜がプリズム斜面上、もしくは光軸に対して
    一定角度傾けた平板上に形成され、その膜面が前記干渉
    フィルターの膜面と平行にならないようにされているこ
    とを特徴とする撮像装置。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の撮像装置におい
    て、 前記干渉フィルターの前後に長波長側をカットするフィ
    ルターが挿入されていることを特徴とする撮像装置。
  14. 【請求項14】 請求項10から請求項13のうちいず
    れか1項に記載の撮像装置において、 前記第2の等色関数をガウス関数で近似して分光感度を
    得ようとするとき、前記三原色のスペクトル波長を赤64
    2ナノメートル、緑532ナノメートル、青457ナノメート
    ルで近似し、青のガウス関数の中心波長を454±5ナノメ
    ートル、青のガウス関数の標準偏差を23±1ナノメート
    ル、緑のガウス関数の中心波長を544±5ナノメートル、
    緑のガウス関数の標準偏差を33±1ナノメートル、赤の
    ガウス関数の中心波長を584±5ナノメートル、赤のガウ
    ス関数の標準偏差を39±1ナノメートルのガウス関数で
    近似することを特徴とする撮像装置。
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