JP2003018068A - Cdmaシステム及び故障移動機検出方法 - Google Patents

Cdmaシステム及び故障移動機検出方法

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JP2003018068A
JP2003018068A JP2001196136A JP2001196136A JP2003018068A JP 2003018068 A JP2003018068 A JP 2003018068A JP 2001196136 A JP2001196136 A JP 2001196136A JP 2001196136 A JP2001196136 A JP 2001196136A JP 2003018068 A JP2003018068 A JP 2003018068A
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transmission power
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mobile device
failure
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JP2001196136A
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Katsumi Tagami
勝巳 田上
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NEC Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04B17/00Monitoring; Testing

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基地局から移動機へ向けて送信する下り信号
の送信電力を監視することで受信系統が故障した移動機
の存在を検出し、故障した移動機からの下り送信電力増
加要求によって下り送信電力が不必要に増加されるのを
防止することで、他の移動機の通信への妨害を低減す
る。 【解決手段】 基地局NodeBは移動機UEへ向けて
送信する下り信号の送信電力を基地局制御装置RNCに
報告する。基地局制御装置は下り信号の送信電力が予め
設定したしきい値を超えている状態が所定時間継続して
いる場合には移動機が故障であると判定し、故障移動機
を移動機管理データベースDBに登録する。基地局制御
装置は故障移動機からの呼接続要求に際して通常よりも
低い目標通信品質を移動機に設定する。移動機の目標通
信品質を低く設定しても下り送信電力の増加が要求され
る場合、基地局制御装置は故障移動機からの呼接続要求
を拒否する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCDMAシステム及
び故障移動機検出方法に係り、詳しくは、基地局から移
動機へ向けて送信する下り信号の送信電力を監視するこ
とで移動機の故障を検出し、故障した移動機からの下り
送信電力増加要求によって下り送信電力が不必要に増加
されるのを防止するようにしたCDMAシステム及び故
障移動機検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMAシステムでは、移動機及び基地
局は双方向で高速な送信電力制御を常時実行し、相手局
からの送信電力が予め設定される受信品質を確保するた
めに最適となるようにしている。
【0003】特開2000−91982号公報には、移
動機の出力情報を継続して監視し、異常な出力を発して
いる故障した移動機を検出した場合、その移動機の送信
出力を強制停止させることで、CDMA移動無線通信シ
ステムの無線品質劣化を防止する技術が記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、CDMAシ
ステム内に受信系統が故障または受信系統の性能が劣化
した移動機が存在した場合、その移動機は設定される受
信品質を確保できないため、基地局からの下り信号の送
信電力を増加させることを要求し続けることになる。そ
の結果として基地局から当該移動機への下り信号の送信
電力が不必要に増加されることになる。そのため故障し
た移動機への電力が他の移動機に対しては干渉波となっ
てしまい、他の移動機の通信に悪影響を与えてしまう。
【0005】
【発明の目的】本発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、受信系統が故障した移動機の存在を検
出し、その移動機に対する下り信号の送信電力を増加さ
せないように制御することで、他の移動機の通信への妨
害を低減するようにしたCDMAシステム及び故障移動
機検出方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明に係るCDMAシステムは、移動機と基地局と基
地局制御装置と移動機管理データベースとからなるCD
MAシステムであって、移動機は現在の受信品質が目標
品質になるように基地局の送信電力の変更を要求する送
信電力変更要求手段を備え、基地局は移動機から供給さ
れる送信電力変更要求に基づいて移動機へ向けて送信す
る下り信号の送信電力を変更する送信電力制御手段と、
下り信号の送信電力に係る情報を基地局制御装置へ供給
する送信電力情報供給手段とを備え、基地局制御装置は
下り信号の送信電力が予め設定したしきい値を超えてい
る状態が予め設定した時間継続したことに基づいて移動
機を故障と判定する移動機故障検出手段と、故障と判定
された移動機を移動機管理データベースに登録する故障
機登録要求を移動機管理データベースへ供給する故障機
登録要求手段と、移動機からの呼接続要求に対して前記
移動機管理データベースを検索してその移動機が故障で
ある場合には移動機の目標受信品質クラスを下げる指示
又は接続要求を拒否するメッセージを前記移動機へ供給
する目標受信品質変更指示手段とを備えたことを特徴と
する。
【0007】移動機は、基地局からの下り信号の受信品
質が目標品質を満足しない場合、基地局に対して送信電
力の増加を要求する。基地局は、移動機からの送信電力
の増加要求に応じて下り信号の送信電力を増加する。基
地局は、下り信号の送信電力を基地局制御装置に供給す
る。基地局制御装置は、基地局から供給された下り信号
の送信電力を監視し、下り信号の送信電力が所定レベル
以上に高い状態が継続している場合には、移動機の受信
系統が故障しているものと判断し、その移動機を移動機
管理データベースに登録する。基地局制御装置は、故障
と判定された移動機(移動機管理データベースに登録さ
れている移動機)からの呼接続要求に対して目標受信ク
ラスを下げる指示を供給する。移動機の目標受信クラス
を低下させ、移動機がその低下させた目標受信クラスの
受信品質を満足できれば、基地局側の送信電力の増加は
要求されなくなる。これにより、基地局側の送信電力が
不要に増加されるのを抑止し、他の移動機への妨害を軽
減できる。さらに、移動機の目標受信クラスを低下させ
ても、基地局側の送信電力が不要に増加される場合は、
その移動機からの接続要求を拒否する。これにより、他
の移動機への妨害を抑止する。
【0008】移動機管理データベースは、故障機登録要
求が供給された際に故障と判定された移動機が既に登録
されているか否かをチェックし、未登録である場合には
故障クラスを第1段階として登録し、故障クラスが第1
段階として登録されている場合には故障クラスを第2段
階として登録し、故障クラスが第2段階として登録され
ている場合には故障クラスを第3段階として登録する。
そして、目標受信品質変更指示手段は、移動機からの呼
接続要求に対して移動機管理データベースを検索してそ
の移動機の故障クラスを取得し、故障クラスが第1段階
である場合には通常よりも1段階低い目標受信品質クラ
スを設定する指示を基地局へ供給し、故障クラスが第2
段階である場合には通常よりも2段階低い目標受信品質
クラスを設定する指示を基地局へ供給し、故障クラスが
第3段階である場合には接続要求を拒否するメッセージ
を前記基地局へ供給し、基地局は基地局制御装置側から
供給された目標受信品質クラスを移動機へ供給する。
【0009】これにより、移動機の受信系統の故障が継
続している際には、その移動機の目標受信品質を段階的
に低下させることができ、最終的にはその移動機からの
接続要求を拒否することができる。
【0010】また、本発明に係るCDMAシステムは、
基地局制御装置において移動機が故障であると判定され
た場合に、基地局に対して下り信号の送信電力値を予め
設定した値に固定する指示を供給する。これにより、移
動機が故障であると判定された時点で送信電力制御を停
止し、故障した移動機に対する下り信号の送信電力値を
他の移動機の通信に妨害を与えない程度の送信電力に固
定することができる。
【0011】本発明に係る故障移動機検出方法は、基地
局から移動機へ向けて送信する下り信号の送信電力を監
視し、下り信号の送信電力が予め設定したしきい値を超
えている状態が予め設定した時間継続した場合には移動
機が故障であると判定する。
【0012】移動機の受信系統が故障しており受信品質
を満足できない場合は基地局側の送信電力の増加を要求
する。したがって、下り信号の送信電力を監視すること
で、移動機の故障を検出できる。基地局側または基地局
制御装置側で移動機の故障を検出できる。
【0013】そして、故障と判定した移動機を移動機管
理データベースに登録し、故障と判定した移動機からの
呼接続要求時に移動機の目標受信品質クラスを低下する
指令を故障と判定した移動機へ供給することで、故障と
判定した移動機が基地局に対して下り送信電力の増加要
求を行なわないようにさせることができる。
【0014】さらに、故障と判定した移動機に対して目
標受信品質クラスを低下する指令を供給した後でも、移
動機から下り送信電力の増加要求が供給される場合に
は、故障と判定した移動機からの呼接続要求を拒否する
ようにしてもよい。
【0015】なお、移動機の故障を検出した場合には、
下り信号の送信電力を予め設定した電力に固定するよう
にしてもよい。これにより、移動機が故障であると判定
された時点で送信電力制御を停止し、故障した移動機に
対する下り信号の送信電力値を他の移動機の通信に妨害
を与えない程度の送信電力に固定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る故障移動
機検出方法の説明図、図2は本発明に係るCDMAシス
テムの移動機−基地局制御装置間のブロック構成図、図
3は本発明に係るCDMAシステムの基地局制御装置−
移動機管理データベース間のブロック構成図、図4は基
地局制御装置と移動機管理データベース間のデータ授受
方法を示す図、図5は呼接続時の基地局制御装置の動作
を示す図、図6は他の実施形態における下り送信電力情
報通知フォーマットを示す図である。
【0017】本発明に係るCDMAシステムは、図2に
示すように、移動機UEと複数の基地局(無線基地局装
置)NodeBと無線基地局制御装置RNCと、図3に
示すように、複数の無線基地局制御装置RNCにネット
ワークNWを介して接続された移動機管理データベース
DBとからなる。
【0018】本発明に係るCDMAシステムは、図2に
示すように、移動機UEと基地局制御装置RNC間では
複数の基地局NodeBを経由して通信が行なえる構成
であり、移動機UE及び基地局制御装置RNCにて下り
信号、上り信号の合成・分配が行なわれている。ここ
で、移動機UE−基地局制御装置RNC間の複数本の経
路をブランチと呼ぶ。
【0019】基地局制御装置RNCは、移動機UE−基
地局制御装置RNC間での通信開始時に、基地局Nod
eBに対して当該移動機UEに対する許容送信電力範囲
(最大送信電力、最小送信電力)を設定する。この許容
送信電力範囲(最大送信電力、最小送信電力)は、当該
移動機UEに対して要求されたサービスに対する目標品
質に応じて設定される。目標品質とは、例えばビットエ
ラーレート、ブロックエラーレート等で与えられる。
【0020】移動機UEは、基地局NodeBから供給
される目標受信品質クラスと現在の受信品質とを比較し
て現在の受信品質が目標品質になるように基地局Nod
eBに対してその送信電力の変更を要求する送信電力変
更要求手段を備える。そして、移動機UEは、基地局N
odeBからの下り受信信号(下り信号)により現在の
受信品質を算出し、与えられた目標品質と比較して、受
信品質が目標品質よりも高い場合には基地局NodeB
に対して送信電力を1ステップ(例えば1dB)下げる
要求を、受信品質が目標品質よりも低い場合には、基地
局NodeBに対して送信電力を1ステップ(例えば1
dB)上げる要求を行なう。
【0021】上記の機能は高速送信電力制御と呼ばれて
おり、この高速送信電力制御は、1CDMA無線フレー
ムをさらに複数のタイムスロットに分割したスロット単
位で行なわれている。ここでは、下り送信電力の制御に
関して説明したが、同様の制御は上り送信電力に関して
も行なわれている。本発明は下り送信電力の増大に伴う
干渉波の抑止を目的とするものであるため、上り送信電
力に関する説明は割愛する。
【0022】基地局NodeBは、移動機UEから供給
される送信電力変更要求に基づいて基地局NodeBか
ら移動機UEへ向けて送信する下り信号の送信電力を変
更する送信電力制御手段と、下り信号の送信電力に係る
情報を基地局制御装置RNCへ供給する送信電力情報供
給手段とを備える。
【0023】基地局制御装置RNCは、下り信号の送信
電力が予め設定したしきい値を超えている状態が予め設
定した時間継続したことに基づいて移動機UEを故障と
判定する移動機故障検出手段と、故障と判定された移動
機を移動機管理データベースDBに登録する故障機登録
要求を移動機管理データベースDBへ供給する故障機登
録要求手段と、移動機UEからの呼接続要求に対して移
動機管理データベースDBを検索してその移動機UEが
故障であるとして登録されている場合には移動機UEの
目標受信品質クラスを下げる指示又は接続要求を拒否す
るメッセージを移動機URへ供給する目標受信品質変更
指示手段とを備える。
【0024】移動機管理データベースDBは、故障機登
録要求が供給された際に故障と判定された移動機が既に
登録されているか否かをチェックし、未登録である場合
には故障クラスを第1段階(Minor)として登録
し、故障クラスが第1段階として登録されている場合に
は故障クラスを第2段階(Major)として登録し、
故障クラスが第2段階として登録されている場合には故
障クラスを第3段階(Critical)として登録す
る。
【0025】基地局制御装置RNCは移動機UEとの通
信実施時に、各基地局NodeBから当該移動機UEに
対する送信電力値を逐次収集し、基地局NodeBに対
して設定した許容送信電力範囲と比較し、ブランチを構
成する全ての基地局NodeBからの下り送信電力がし
きい値を上回った場合に、移動機管理データベースDB
に対して当該移動機UEを故障移動機のブラックリスト
に追加するよう要求する。
【0026】移動機管理データベースDBは、基地局制
御装置RNCからの故障移動機追加要求回数に応じて、
例えば3段階(Minor,Major,Critic
al)の故障クラスを算出し、ネットワークNW内の各
基地局制御装置RNCに当該情報を報知する。基地局制
御装置RNCは、移動機UEからの接続要求時に当該移
動機UEが移動機管理データベースDBに登録されてい
るかどうかを判断し、登録されている場合には故障クラ
スに応じて目標品質を一定値分下げて移動機UEへ通知
する。
【0027】上記の動作を繰り返すことによって、目標
品質を下げても移動機UEに対する送信電力が下がらな
い場合には、移動機管理データベースDB及び基地局制
御装置RNC間で、故障クラスが上がることとなる。そ
して、故障クラスが第3段階(Critical)とな
った場合には、当該移動機UEからの接続要求に対して
接続を拒否する。これにより、干渉波増大によるシステ
ムダウンを防止できる。
【0028】次に、本実施の形態の動作を詳細に説明す
る。図2に示すCDMAシステムにおいて、移動機UE
と基地局NodeBとの間の無線区間はW−CDMA無
線インタフェースで接続され、基地局NodeBと基地
局制御装置RNCとの間の有線区間はATMベースのW
−CDMA有線インタフェースで接続されているものと
する。
【0029】図1は基地局制御装置RNCにおける故障
移動機検出方法を示している。図1に示すように、移動
機UEと基地局NodeBが複数のブランチ経由で接続
されている状態において、各ブランチの基地局Node
Bは定期的に当該移動機UEへの下り送信電力値を下り
送信電力値報告メッセージ31にて基地局制御装置RN
Cへ報告する。
【0030】基地局制御装置RNCは、各基地局Nod
eBから受信した下り送信電力値と、当該移動機UEと
の通信手順確立時に各基地局NodeBに設定した送信
電力範囲(最大送信電力、最小送信電力)とを比較し、
全ブランチの基地局NodeBにおいて下り送信電力が
最大送信電力の一定比率以上である時間が一定時間継続
した場合、当該移動機UEを故障移動機とし、移動機管
理データベースDBに故障移動機登録要求メッセージ3
2を送出する。
【0031】図4は基地局制御装置RNCと移動機管理
データベースとの間のデータ授受方法を示している。移
動機管理データベースDBは複数の基地局制御装置RN
CとネットワークNWを介して接続されている。移動機
管理データベースDBは、基地局制御装置RNCから送
信される故障移動機登録要求メッセージ32を受信した
ならば、先ず当該移動機UEが移動機管理データベース
DB内の故障移動機リストに登録されているかどうかを
判断する。登録されていない場合は、当該移動機UEを
故障移動機リストに登録し、故障クラスをMinorに
設定する。すでに当該移動機UEが故障移動機リストに
登録されている場合には、故障クラスを1ランク更新す
る。ここでいうランクとは、Minor、Major、
Criticalのことであり、故障移動機登録要求前
にMinorであった場合には、Majorになること
を1ランク更新すると呼ぶこととする。更新された故障
クラス情報は、故障移動機通知メッセージ42にて配下
の全基地局制御装置RNCに対して通知される。この故
障移動機通知メッセージ42には、故障クラス情報と当
該移動機UEの検索情報が含まれている。移動機UEの
検索情報とは例えば各移動機が個々で持っている機体番
号等である。
【0032】図5は移動機UEからの呼接続要求時の基
地局制御装置RNCの動作を説明するためのものであ
る。以下では移動機UEからの発信時を例に簡略化して
説明する。通常の移動機、すなわち、故障移動機でない
移動機の接続シーケンスは次の通りである。移動機UE
はオフフック検出により、基地局NodeB経由で基地
局制御装置RNCに対して呼接続要求メッセージ51を
送信する。呼接続要求メッセージ51を受信した基地局
制御装置RNCは、下り送信電力範囲及び下り目標品質
を算出し、基地局制NodeBに対して下り送信電力範
囲をNodeB接続要求メッセージ53にて通知し、移
動機UEに対して下り目標品質を呼接続応答メッセージ
52にて通知する。
【0033】次に故障移動機に対する接続シーケンスを
説明する。移動機UEはオフフックにより、基地局No
deB経由で基地局制御装置RNCに対して呼接続要求
メッセージ51を送信する。呼接続要求メッセージ51
を受信した基地局制御装置RNCは、移動機管理データ
ベースDBから通知された故障移動機情報を呼接続要求
メッセージ51に含まれる移動機検索情報を基に検索す
る。検索の結果、当該移動機UEが故障移動機情報に含
まれていた場合、さらに割り当てられた故障クラスに応
じて以下の通りの処理を行なう。
【0034】(1)故障クラスがMinorの場合 移動機UEに設定する目標品質クラスとして通常の設定
値から1段階低くした呼応答メッセージ52を移動機U
Eへ送出する。
【0035】(2)故障クラスがMajorの場合 移動機UEに設定する目標品質クラスとして通常の設定
値から2段階低くした呼応答メッセージ52を移動機U
Eへ送出する。
【0036】(3)故障クラスがCriticalの場
合 移動機UEからの接続要求を拒否する。すなわち、呼接
続要求拒否メッセージを移動機UEへ送出する。
【0037】上記における3段階の目標品質(通常値、
1段階下げたもの、2段階下げたもの)はそれぞれ予め
基地局制御装置RNCに設定されているものとする。
【0038】以上のようにして、故障移動機UEの目標
品質クラスを下げることにより、基地局NodeBから
の下り送信電力の増大を防ぐことができ、他の移動機へ
の干渉波レベルを低減することが可能となる。
【0039】また、一度故障移動機として検出された移
動機を復旧される手順は次の通りである。
【0040】(1)Minorから通常、Majorか
らMinorへの復旧 基地局制御装置RNCにおいて各基地局NodeBから
受信した下り送信電力値と、当該移動機UEとの通信手
順確立時に各基地局NodeBに設定した送信電力範囲
(最大送信電力、最小送信電力)とを比較し、いずれか
のブランチの基地局NodeBにおいて、下り送信電力
が最大送信電力の一定比率以下である時間が一定時間継
続した場合、当該移動機UEの故障クラス情報を1ラン
ク下げて移動機管理データベースDBに報告する。
【0041】CriticalからMajorへの復旧 移動機管理データベースDBにおいて、当該移動機UE
がCriticalとなったときから、ある一定時間の
タイマを実行し、当該タイマがタイムアウトした際に当
該移動機UEをMajor状態へと復旧させる。
【0042】なお、図1では基地局NodeBから基地
局制御装置RNCに対して送信電力値報告メッセージ3
1を供給することで送信電力に係る情報を基地局制御装
置RNCに供給する例を示したが、図6で示されるフォ
ーマットのように基地局NodeBから基地局制御装置
RNCへ通知されるユーザ信号に下り送信電力値を相乗
りさせることによって、基地局制御装置RNCへの下り
送信電力値報告を常時行なうことが可能となる。
【0043】また、本実施の形態では、下り送信電力に
基づいて移動機UEの故障を検出すると、故障した移動
機UWを移動機管理データベースDBに登録しておき、
故障した移動機UEからの次回以降の呼接続要求時に移
動機UEの目標受信品質クラスを下げることによって、
当該移動機UEが基地局NodeBに対して下り送信電
力の増加要求を行なわないようにさせる構成ならびに方
法を示したが、基地局制御装置RNCが故障移動機登録
要求メッセージ31を移動機管理データベースDBに送
信すると同時に、各ブランチの基地局NodeBに対し
て下り送信電力値変更指令を送信するようにしてもよ
い。ここで、下り送信電力値変更指令は、各基地局No
deBに対して下り送信電力の絶対値(下り送信電力
値)を指定するとともに、下り送信電力制御の停止を指
示するものである。これにより、故障移動機による干渉
波の増大を瞬時に防止することが可能となる。
【0044】また、本実施の形態では、基地局Node
Bから基地局制御装置RNCに対して下り信号の送信電
力値に係る情報を供給し、基地局制御装置RNC側で下
り信号の送信電力値を監視する構成を示したが、基地局
NodeB側で下り信号の送信電力を監視し、下り信号
の送信電力がしきい値を超えている状態が所定時間継続
した場合はその旨を基地局制御装置RNCへ通知する構
成としてもよい。これにより、基地局NodeBから基
地局制御装置RNCへ供給するデータ量を低減できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るCDM
Aシステム及び故障移動機検出方法によれば、CDMA
システム内に故障移動機が存在し、その故障移動機が基
地局からの下り送信電力の増加を要求し続けることによ
って下り干渉波が増大することを防止できる。なぜなら
ば、故障移動機をランク分けし、それぞれのランクに応
じた目標品質クラスにて通信を実行するためである。さ
らに、最高ランクの故障移動機にランク付けられた移動
機からの通信は拒否することにより、他の移動機の通信
に悪影響を与えないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る故障移動機検出方法の説明図であ
る。
【図2】本発明に係るCDMAシステムの移動機−基地
局制御装置間のブロック構成図である。
【図3】本発明に係るCDMAシステムの基地局制御装
置−移動機管理データベース間のブロック構成図であ
る。
【図4】基地局制御装置と移動機管理データベース間の
データ授受方法を示す図である。
【図5】呼接続時の基地局制御装置の動作を示す図であ
る。
【図6】他の実施形態における下り送信電力情報通知フ
ォーマットを示す図である。
【符号の説明】
UE 移動機 NodeB 基地局 RNC 基地局制御装置 NW ネットワーク DB 移動機管理データベース 31 送信電力値報告メッセージ 32 故障移動機登録要求メッセージ 42 故障移動機通知メッセージ 51 呼接続要求メッセージ 52 NodeB接続要求メッセージ 53 呼接続応答メッセージ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動機と、この移動機と無線通信を行な
    う基地局と、この基地局の呼接続機能の一部を集中制御
    する基地局制御装置と、この基地局制御装置に接続され
    た移動機管理データベースとからなるCDMAシステム
    であって、 前記移動機は、前記基地局から供給される目標受信品質
    クラスと現在の受信品質とを比較して現在の受信品質が
    目標品質になるように前記基地局に対して前記基地局の
    送信電力の変更を要求する送信電力変更要求手段を備
    え、 前記基地局は、前記移動機から供給される送信電力変更
    要求に基づいて前記基地局から前記移動機へ向けて送信
    する下り信号の送信電力を変更する送信電力制御手段
    と、前記下り信号の送信電力に係る情報を前記基地局制
    御装置へ供給する送信電力情報供給手段とを備え、 前記基地局制御装置は、前記下り信号の送信電力が予め
    設定したしきい値を超えている状態が予め設定した時間
    継続したことに基づいて前記移動機を故障と判定する移
    動機故障検出手段と、故障と判定された移動機を前記移
    動機管理データベースに登録する故障機登録要求を前記
    移動機管理データベースへ供給する故障機登録要求手段
    と、前記移動機からの呼接続要求に対して前記移動機管
    理データベースを検索してその移動機が故障である場合
    には移動機の目標受信品質クラスを下げる指示又は接続
    要求を拒否するメッセージを前記移動機へ供給する目標
    受信品質変更指示手段とを備えたことを特徴とするCD
    MAシステム。
  2. 【請求項2】 前記移動機管理データベースは、前記故
    障機登録要求が供給された際に故障と判定された移動機
    が既に登録されているか否かをチェックし、未登録であ
    る場合には故障クラスを第1段階として登録し、故障ク
    ラスが第1段階として登録されている場合には故障クラ
    スを第2段階として登録し、故障クラスが第2段階とし
    て登録されている場合には故障クラスを第3段階として
    登録することを特徴とする請求項1記載のCDMAシス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記目標受信品質変更指示手段は、前記
    移動機からの呼接続要求に対して前記移動機管理データ
    ベースを検索してその移動機の故障クラスを取得し、故
    障クラスが第1段階である場合には通常よりも1段階低
    い目標受信品質クラスを設定する指示を前記基地局へ供
    給し、故障クラスが第2段階である場合には通常よりも
    2段階低い目標受信品質クラスを設定する指示を前記基
    地局へ供給し、故障クラスが第3段階である場合には接
    続要求を拒否するメッセージを前記基地局へ供給し、 前記基地局は前記基地局制御装置側から供給された目標
    受信品質クラスを前記移動機へ供給することを特徴とす
    る請求項2記載のCDMAシステム。
  4. 【請求項4】 移動機と、この移動機と無線通信を行な
    う基地局と、この基地局の呼接続機能の一部を集中制御
    する基地局制御装置とからなるCDMAシステムであっ
    て、 前記基地局は、前記移動機から供給される送信電力変更
    要求に基づいて前記基地局から前記移動機へ向けて送信
    する下り信号の送信電力を変更するとともに、前記基地
    局制御装置から下り信号の送信電力値を予め設定した値
    に固定する指示が供給された場合にはその指示された送
    信電力値に下り信号の送信電力を固定する送信電力制御
    手段と、前記下り信号の送信電力に係る情報を前記基地
    局制御装置へ供給する送信電力情報供給手段とを備え、 前記基地局制御装置は、前記下り信号の送信電力が予め
    設定したしきい値を超えている状態が予め設定した時間
    継続したことに基づいて前記移動機を故障と判定する移
    動機故障検出手段と、前記移動機故障検出手段によって
    前記移動機が故障であると判定された場合に前記基地局
    に対して前記下り信号の送信電力値を予め設定した値に
    固定する指示を供給する送信電力値変更指示手段とを備
    えたことを特徴とするCDMAシステム。
  5. 【請求項5】 基地局から移動機へ向けて送信する下り
    信号の送信電力を監視し、前記下り信号の送信電力が予
    め設定したしきい値を超えている状態が予め設定した時
    間継続したことに基づいて前記移動機を故障と判定する
    ことを特徴とする故障移動機検出方法。
  6. 【請求項6】 基地局から移動機へ向けて送信する下り
    信号の送信電力を監視し、前記下り信号の送信電力が予
    め設定したしきい値を超えている状態が予め設定した時
    間継続したことに基づいて前記移動機を故障と判定する
    とともに、前記故障と判定した移動機を移動機管理デー
    タベースに登録し、前記故障と判定した移動機からの呼
    接続要求時に前記移動機の目標受信品質クラスを低下す
    る指令を前記故障と判定した移動機へ供給することを特
    徴とする故障移動機検出方法。
  7. 【請求項7】 前記故障と判定した移動機に対して前記
    目標受信品質クラスを低下する指令を供給した後でも、
    前記移動機から下り送信電力の増加要求が供給される場
    合には、前記故障と判定した移動機からの呼接続要求を
    拒否することを特徴とする請求項6記載の故障移動機検
    出方法。
  8. 【請求項8】 基地局から移動機へ向けて送信する下り
    信号の送信電力を監視し、前記下り信号の送信電力が予
    め設定したしきい値を超えている状態が予め設定した時
    間継続したことに基づいて前記移動機を故障と判定する
    とともに、前記下り信号の送信電力を予め設定した電力
    に固定することを特徴とする故障移動機検出方法。
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