JP2000197092A - ダイバ―シティハンドオ―バにおける無線回線ブランチ制御方法および移動通信装置 - Google Patents

ダイバ―シティハンドオ―バにおける無線回線ブランチ制御方法および移動通信装置

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JP2000197092A
JP2000197092A JP36837898A JP36837898A JP2000197092A JP 2000197092 A JP2000197092 A JP 2000197092A JP 36837898 A JP36837898 A JP 36837898A JP 36837898 A JP36837898 A JP 36837898A JP 2000197092 A JP2000197092 A JP 2000197092A
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Koji Otaki
幸治 大滝
Yoshihisa Ueda
佳央 植田
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CDMA移動通信システムにおいて、ダイバ
ーシティハンドオーバにおける移動局と基地局の受信す
る上り下り両方の無線回線品質情報を移動通信網主導で
総合的に判断することで、通話品質を確保しながら無線
リソースを効率的に使用し得る無線回線ブランチ制御方
法及び移動通信システムを提供することにある。 【解決手段】 基地局制御装置の無線ブランチ状態監視
部において、上り下り伝搬損失/干渉容量を基準に作成
された無線ブランチ状態管理リストの上り下り無線状態
度数に基づいて削除すべきブランチを判定しているの
で、ダイバーシティハンドオーバにおける一つの移動局
と複数の基地局との間の無駄な無線回線ブランチを削除
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号分割多元接続
方式(以下、CDMAと略称する)移動通信システムの
ダイバーシティハンドオーバにおける一つの移動局と複
数の基地局との間の無線回線のブランチ制御方法とその
装置に関し、特に、前記ブランチ制御処理が移動通信網
主導で行われる無線回線ブランチ制御方法及び移動通信
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA移動通信システムにおけるダイ
バシティハンドオーバを説明する。図11は、当初基地
局112のサービスエリア117に在圏している状態の
移動局119が、その後移動して位置が変わり、サービ
スエリア116、サービスエリア117、サービスエリ
ア118が交差している位置に在圏している状態の移動
局110となった状況を示している。
【0003】移動局119の状態では基地局112との
み送受信を行っていたが、移動局110の状態になると
交差しているそれぞれのサービスエリアを構成する基地
局111、基地局112、基地局113と同時に送受信
を行うようになる。この状態の移動局110は、異なる
三つの基地局から受信する同一周波数の下り電波を最大
比合成を行って良好な受信動作を行う。
【0004】一方、移動局110から基地局111、基
地局112、基地局113へ向かう上り電波は各基地局
で受信され、受信信号は上位の基地局制御装置114に
送られる。基地局制御装置114は異なった三つの基地
局からのそれぞれの受信信号をフレームレベルで誤り率
の少ない信号を取捨選択し、一つの信号に合成する。
【0005】図12は、前述した三つのサービスエリア
が交差している位置に在圏している状態の移動局110
がさらに移動して、サービスエリア117とサービスエ
リア118のみが交差している位置に在圏している状態
の移動局121となった状態を示している。
【0006】図12に示すように、3本の無線回線で通
話していた移動局110の位置が変わり、基地局112
のサービスエリア117と基地局113のサービスエリ
ア118が交差している位置に移動した移動局121
は、電波の届かなくなった基地局111の無線回線を切
り離して基地局112と基地局113の無線回線2本で
通話を継続する。
【0007】このように移動局がサービスエリア境界付
近に位置する時は、2〜3本の無線回線ブランチ接続を
行い、移動局がサービスエリア内部に移動すると1〜2
本の無線回線ブランチに戻るといったハンドオーバを繰
り返すことにより、受信状態の良い干渉の少ない無瞬断
のハンドオーバを行うことができる。これがダイバーシ
ティ状態を保ちながら実行されるハンドオーバのこと
で、ダイバーシティハンドオーバ(別名ソフトハンドオ
ーバ)と呼ばれる。
【0008】但し、一つの移動局が二つの無線回線(場
合によっては三つの無線回線)を使用するというのは、
移動通信システムから見れば無線回線リソースの無駄使
いである。しかし、上述したように、ダイバーシティハ
ンドオーバは干渉を軽減するためにCDMA移動通信シ
ステムでは必須のものであり、このダイバーシティハン
ドオーバをいかに制御するかによってCDMA移動通信
システムの無線回線容量、ひいては加入者容量も左右さ
れることになる。
【0009】従って、多数の移動局が同時に通信しなけ
ればならないCDMA移動通信システムでは、干渉を考
慮しながら無線回線を有効利用する方法が検討されてい
る。例えば、特開平9−261725号公報には、ダイ
バーシティハンドオーバ時の各基地局と基地局制御装置
との間の有線伝送コストを低減し得る移動通信システム
における有線回線情報伝送方法(有線回線の回線ブラン
チ制御方法)が示されている。
【0010】図13は上記の先行技術と類似の無線回線
ブランチ制御方法の一つを説明した構成図である。図1
3に示すように、CDMA移動通信システムのダイバー
シティハンドオーバ処理を行う際、移動局130におい
て現在通信中の基地局132の他に周辺基地局131や
周辺基地局133(ハンドオーバ先となる周辺基地局
群)の下り電波を受信し、この複数の無線回線の品質を
測定している。
【0011】そしてこの移動局130は、複数の測定値
に基づいて合成上の冗長性及び有効性を無線回線毎に判
定する無線回線品質判定部135、136、137を持
っており、この判定の結果、冗長であるまたは有効でな
いと判定された無線回線ブランチを削除している。
【0012】また、測定すべき無線回線の品質として、
誤り検出結果、干渉波以外の目的とする希望波受信レベ
ル、希望波受信レベルと干渉波受信レベルとの比である
受信SIR値、および送信電力制御における送信電力増
減指示頻度のいずれか一つまたは複数を使用するもので
ある。更に、無線状態品質の測定および判定をすべて移
動局または基地局で行ったり、または測定のみを移動局
で行い、判定を基地局で行うことができるとしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ダイバーシティハンドオーバ処理は、移動局側または基
地局側においてそれぞれ単独で回線ブランチ制御を行
い、冗長であるまたは有効でないと判定された無線回線
ブランチを削除しているため、移動通信システム全体と
して無線回線リソースを効率的に活用できないという問
題があった。
【0014】図14を使い、この問題点を詳細に説明す
る。
【0015】図14に示すように、移動局140には無
線回線品質判定部145が搭載されており、移動局主導
の回線ブランチ制御が行われる形である。移動局140
は、基地局141と基地局142の二つに接続されてお
り、基地局141との無線回線143をブランチ1、基
地局142との無線回線144をブランチ2とする。
【0016】これらの無線回線の品質として、希望波受
信レベルと干渉波受信レベルとの比である受信SIR値
を使用して各無線回線状態を設定するが、その値を無線
回線143(ブランチ1)の上りをSIR3、下りをS
IR3、無線回線144(ブランチ2)の上りをSIR
1、下りをSIR3とする。なお、これらSIRの値
は、説明の便宜上、SIR3=良好状態、SIR2=普
通の状態、SIR1=劣化状態とする。
【0017】ここで、移動局140においては、ブラン
チ1とブランチ2の下りSIRが共に“SIR3”なの
で、不要なブランチを見出すことができず、両方とも接
続されたままとなるが、移動通信システム全体で見る
と、ブランチ2の上り無線回線はSIR1なので、不要
無線回線であり削除対象である。しかも、ブランチ2を
削除してブランチ1のみでも上り/下り共にSIR3の
無線品質を保持できる。
【0018】即ち、上り下りの無線回線状態がアンバラ
ンスの場合、上り下りのどちらかの無線回線が1ブラン
チでも良好な通話状態が続くと、そのブランチは無条件
に保有されてしまい、移動通信システム全体として無線
回線リソースを効率的に活用できない。
【0019】また、従来のダイバーシティハンドオーバ
処理は、移動局側または基地局側においてそれぞれ単独
に回線ブランチ数制御を行い、冗長であるまたは有効で
ないと判定された無線回線ブランチを削除しているた
め、通話品質に一時的な悪い影響を与えるという問題が
あった。
【0020】図15を使い、この問題点を詳細に説明す
る。
【0021】図15に示すように、移動局150には無
線回線品質判定部156が搭載されており、移動局主導
の回線ブランチ制御が行われる形である。移動局150
は、基地局151と基地局152の二つに接続されてお
り、基地局151との無線回線154をブランチ1、基
地局152との無線回線155をブランチ2とし、基地
局151と基地局152は基地局制御装置153と接続
されている。
【0022】これらの無線回線の品質として、希望波受
信レベルと干渉波受信レベルとの比である受信SIR値
を使用して各無線回線状態を設定するが、その値を無線
回線154(ブランチ1)の上りをSIR2、下りをS
IR3、無線回線155(ブランチ2)の上りをSIR
2、下りをSIR1とする。
【0023】ここで、移動局150においては、ブラン
チ2の下りSIRが“SIR1”なので、ブランチ2を
不要無線回線と判断し、切り離し処理を行う。一方、基
地局制御装置153においては、ブランチ1の上り無線
回線がSIR2であり、またブランチ2の上り無線回線
がSIR2なので合成してSIR3として受信していた
が、移動局150によるブランチ2の切り離しの結果、
ブランチ1による上り無線回線のみとなり、基地局制御
装置153における受信状態がSIR3からSIR2に
低下してしまう。
【0024】即ち、上り下りの無線回線状態がアンバラ
ンスの場合、上り下りのどちらかの無線回線が劣化状態
と判断して回線ブランチ削除が行われた結果、反対側の
無線回線の信号合成動作ができなくなり、一時的に通話
品質が悪くなってしまう。
【0025】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、CDMA移動通信システムに
おいて、ダイバーシティハンドオーバにおける移動局と
基地局の受信する上り下り両方の無線回線品質情報を移
動通信網主導で総合的に判断することで、通話品質を確
保しながら無線リソースを効率的に使用し得る回線ブラ
ンチ制御方法及び移動通信システムを提供することにあ
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は一つの移動局と複数の基地局との間で接続
された無線回線ブランチの数が、あらかじめ設定されて
いる標準ブランチ数を超える場合において、各ブランチ
の伝搬損失/干渉容量の良否に対応するあらかじめ定め
られた度数における上り下りの平均値を計算し、この計
算結果が最低となるブランチを削除すべきブランチと判
定し、この削除対象ブランチに対応する無線回線を解放
するものである。
【0027】また、本発明は一つの移動局と複数の基地
局との間で接続された無線回線ブランチの数が、あらか
じめ設定されている標準ブランチ数を超える場合におい
て、各ブランチの伝搬損失/干渉容量の良否に対応する
あらかじめ定められた度数における上り下りの平均値を
計算し、この計算結果が最低となるブランチを求め、こ
の最低平均値が複数になった場合には、この最低平均値
の中の上り度数と下り度数の絶対値の差が一番大きいブ
ランチを削除すべきブランチと判定し、この削除対象ブ
ランチに対応する無線回線を解放するものである。
【0028】また、本発明は一つの移動局と複数の基地
局との間で接続された無線回線ブランチの数が、あらか
じめ設定されている標準ブランチ数を超える場合におい
て、各ブランチの品質情報の良否に対応するあらかじめ
定められた度数における上り下りの平均値を計算し、こ
の結果が最低となるブランチを削除すべきブランチと判
定し、この削除対象ブランチと判定された移動局や基地
局の基準品質情報を強制的に低く補正することにより、
上り下りの送信電力を低下させ、これにより通常移動局
がサービスエリア外になったら起動される移動局側及び
基地局側の無線回線切断処理が実行されるものである。
【0029】また、本発明は一つの移動局と複数の基地
局との間で接続された無線回線ブランチの数が、あらか
じめ設定されている標準ブランチ数を超える場合におい
て、各ブランチの品質情報の良否に対応するあらかじめ
定められた度数における上り下りの平均値を計算し、こ
の計算結果が最低となるブランチを求め、この最低平均
値が複数になった場合には、この最低平均値の中の上り
度数と下り度数の絶対値の差が一番大きいブランチを削
除すべきブランチと判定し、この削除対象ブランチと判
定された移動局や基地局の基準品質情報を強制的に低く
補正することにより、上り下りの送信電力を低下させ、
これにより通常移動局がサービスエリア外になったら起
動される移動局側及び基地局側の無線回線切断処理が実
行されるものである。
【0030】また、本発明は一つの移動局と複数の基地
局との間で接続された無線回線ブランチの数が、あらか
じめ設定されている標準ブランチ数以下の場合にはブラ
ンチ削除動作を実行しないで接続ブランチを保持し、無
線ブランチ回線の信号合成動作を行うものである。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0032】《第一の実施の形態》図1は本発明の移動
通信システムの全体構成図である。
【0033】図1に示すように、この移動通信システム
は、移動局1と、移動局1と無線回線で接続された基地
局2及び基地局3と、基地局2及び基地局3と有線回線
で接続された基地局制御装置4と、基地局制御装置4と
有線回線で接続された移動交換局5から構成されてお
り、基地局2及び基地局3はそれぞれ無線サービスエリ
ア6及びサービスエリア7を形成している。また、移動
交換局5は公衆回線網8へのインタフェースも備えてい
る。図1に示す移動通信システムの全体構成は以降のす
べての実施の形態においても用いられる。
【0034】図2は図1における基地局制御装置4の第
一の実施の形態を示す構成図である。図2に示すよう
に、基地局制御装置4は基地局2及び基地局3と接続さ
れる無線送受信部23と、ダイバーシティハンドオーバ
を行うATMスイッチで構成されているスイッチ部24
と、移動交換局5との信号送受信を行う回線送受信部2
5と、複数の無線回線ブランチ状態を保持し、必要に応
じて無線回線ブランチの追加/削除を判断する無線ブラ
ンチ状態監視部20と、基地局制御装置全体をコントロ
ールする制御部21と、基地局制御装置が動作する上で
必要な各種情報や制御プログラムを蓄積するメモリ部2
2から構成されている。
【0035】図4は図2に示す無線ブランチ状態監視部
20の詳細を示す構成図である。
【0036】図4に示すように、無線ブランチ状態監視
部20は、上り下りの無線ブランチ毎の伝搬損失/干渉
容量を後述する度数に置き換えるための伝搬損失/干渉
容量−度数変換テーブル42と、無線ブランチ状態監視
部20全体の制御を行うブランチ制御部41と、無線ブ
ランチに関する各種制御情報と度数に変換された無線伝
搬損失/干渉容量の値などが記録されている無線ブラン
チ状態管理リスト40から構成されている。さらに無線
ブランチ状態管理リスト40は、一次リスト43と二次
リスト48で構成され、一次リスト43には呼の生起毎
に呼識別子49を索引して二次リストアドレスが記憶さ
れ、二次リストエリア48が確保される。なお、この二
次リストはブランチ番号と、基地局識別子44と、セク
タ番号45と、上り無線状態度数46と、下り無線状態
度数47とで構成されている。
【0037】図5は図1、図2、図4に示す移動通信シ
ステムにおけるダイバーシティハンドオーバ処理の無線
ブランチ削除処理の全体動作を示すシーケンス図であ
る。
【0038】以下、図1、図2、図4及び図5を用いて
第一の実施の形態の動作を説明する。
【0039】図5に示すように、移動局1と基地局2と
基地局制御装置4との通信ルートが確立した後、基地局
2は上り無線回線の伝搬損失/干渉容量を随時測定し、
その結果を上りユーザデータ501の中に入れて基地局
制御装置4に送る。
【0040】基地局制御装置4の無線送受信部23にお
いて受信した上り無線回線の伝搬損失/干渉容量は、上
り無線状態報告502として無線ブランチ監視部20に
通知される。無線ブランチ監視部20では通知された上
り無線状態報告502を基に上り無線ブランチ状態の更
新(503)を行う。
【0041】また、下り無線回線の伝搬損失/干渉容量
は移動局1において随時測定され、その結果は、下り無
線状態報告505として基地局2を経由して基地局制御
装置4の無線送受信部23に定期的に送り込まれる。
【0042】基地局制御装置4の無線送受信部23で
は、その報告を下り無線状態報告506として無線ブラ
ンチ監視部20に通知する。無線ブランチ監視部20で
は通知された下り無線状態報告506を基に下り無線ブ
ランチ状態の更新(507)を行う。
【0043】基地局制御装置4の無線ブランチ監視部2
0では、無線回線ブランチの追加/削除を判断するが、
ここでは無線ブランチ削除動作説明なので、無線ブラン
チ追加動作は省略し、これ以降無線ブランチ削除動作に
限定して説明する。
【0044】無線ブランチ監視部20では、移動局1と
基地局2と基地局制御装置4との通信ルートが確立した
後、適時上り下りブランチの削除判断処理508が起動
され、記憶されている上り下り無線ブランチ状態の中に
削除対象ブランチが存在するかどうかを調査する。そし
て、削除対象ブランチが存在した場合は、無線ブランチ
監視部20は基地局制御装置4の制御部21に対してブ
ランチ削除要求510を通知するし、存在しない場合は
通知しない等の処理(509)を行う。
【0045】基地局制御装置4の制御部21ではブラン
チ削除要求510を受けると、削除要求通知内容の呼識
別子、基地局識別子、セクタ番号から、基地局制御装置
4のメモリ部22にて管理している呼制御情報を導き出
して、当該呼にかかわる移動局1に対して無線ブランチ
削除要求511を送り、基地局2に対して無線ブランチ
削除要求514を送る。
【0046】無線ブランチ削除要求511を受けた移動
局1は、無線ブランチ解放処理512を行い、完了する
と無線ブランチ削除応答513を制御部21に返送し、
無線ブランチ削除要求514を受けた基地局2は、無線
ブランチ解放処理515を行い、完了すると無線ブラン
チ削除応答516を制御部21に返送する。
【0047】基地局制御装置4の制御部21では、上記
の無線ブランチ削除応答513と無線ブランチ削除応答
516を受信すると、無線ブランチ監視部20にブラン
チ削除応答517を通知し、無線ブランチ状態の更新を
行う。
【0048】次に、図4を参照して無線ブランチ状態監
視詳細動作を説明する。ここでは、無線回線ブランチ状
態管理リストの更新動作と無線回線ブランチ削除通知動
作の二つがあり、以下にそれぞれ個別に説明する。
【0049】まず無線回線ブランチ状態管理リストの更
新動作を説明する。
【0050】無線送受信部23から通知される各無線回
線ブランチ毎の上り下りの受信状態情報である上り下り
無線状態報告は、ブランチ制御部41に伝えられ、ブラ
ンチ制御部41が伝搬損失/干渉容量−度数変換テーブ
ル42を参照して10段階の度数に変換する。
【0051】この度数変換動作は、各無線回線ブランチ
毎の上り下り無線状態報告の最高状態(移動局が基地局
の近傍にいる状態)を10とし、最低状態(移動局が基
地局から遠く離れて、サービスエリアの周辺部にいる状
態)を1とし、それらを含めた無線状態値を10段階に
比例配分し、値(度数)を付けている。なお、ここで示
した最高状態値や最低状態値は、移動通信システムにお
けるシステム仕様から計算した設計値を基に実測して決
まる値であるため、変換テーブル形式にしてソフトウェ
ア処理の設定変更を楽にしている。
【0052】度数に変換された各無線ブランチ毎の上り
下りの受信状態情報は、ブランチ制御部41により無線
ブランチ状態管理リスト40に記憶される。この記憶動
作は、まず呼設定時に移動通信交換局5から送られてき
て、基地局制御装置4のメモリ部22に蓄えられている
呼制御情報の中の呼識別子49を索引して一次リスト4
3から二次リストアドレスを入手し、入手した二次リス
トアドレスから、二次リスト48のエリアを確保する。
この二次リスト48にブランチ番号と共に、通信中にお
いて移動局1、基地局2、基地局3から基地局制御装置
4に対して定期的に報告される報告情報の内、基地局制
御装置4のメモリ部22に蓄えられている基地局識別子
とセクタ番号を取り出し、それぞれ基地局識別子エリア
44とセクタ番号エリア45に記憶する。
【0053】そして、前記度数に変換された各無線ブラ
ンチ毎の上り下り受信状態情報をそれぞれ上り受信状態
度数エリア46と下り受信状態度数エリア47に記憶す
る。
【0054】図4の例では、ブランチ1の基地局識別子
は10で、セクタ番号は2、そして上り無線状態度数は
10、下り無線状態度数は7となっている。なお、以下
同様に現在接続されている各ブランチ毎の記憶情報は、
ブランチ2では基地局識別子5、セクタ番号1、上り無
線状態度数6、下り無線状態度数9となっており、ブラ
ンチ3では基地局識別子8、セクタ番号2、上り無線状
態度数3、下り無線状態度数4となっている。
【0055】次に無線回線ブランチ削除通知動作を説明
する。
【0056】(1)ブランチ制御部41は、以下の状態
が発生した時無線ブランチ削除判断処理を開始する。
【0057】無線ブランチ状態管理リストの上り無線
状態度数が更新された場合 無線ブランチ状態管理リストの下り無線状態度数が更
新された場合 周期処理が発生した場合 新しい呼接続時や異なった周波数チャネルに切り換え
るハンドオーバ(ハードハンドオーバ)実行時 (2)ブランチ制御部41にあらかじめ標準ブランチ数
を設定しておき、無線ブランチ状態管理リスト40に登
録されているブランチ数が標準ブランチ数以下の場合
は、本ブランチ削除判断処理は実行されない。そして、
無線ブランチ状態管理リスト40に登録されているブラ
ンチ数が標準ブランチ数を超える場合は、本ブランチ削
除判断処理は実行される。言い換えると、接続されてい
るブランチの数が標準ブランチ数以下の場合は、ブラン
チ削除を行わず積極的に無線ブランチ回線の活用を考
え、接続されているブランチの数が標準ブランチ数を超
えた場合は、積極的にブランチ削除を行い無線回線リソ
ースの効率的な使用を考えるようにしている。
【0058】図4の例では、標準ブランチ数を2とし、
図4における登録ブランチ数は3なのでブランチ削除判
断処理は実行される。
【0059】(3)削除対象ブランチを判定する動作
は、上り無線状態度数と下り無線状態度数の平均値を取
り、この結果が最低のブランチを削除対象とする。ま
た、この上り下りの平均値が同じになった場合には、上
り無線状態度数と下り無線状態度数の絶対値の差が一番
大きいブランチを削除対象とする。
【0060】図4の例では、ブランチ1の平均値は8.
5であり、ブランチ2の平均値は7.5であり、ブラン
チ3の平均値は3.5となり、ブランチ3が削除対象と
なる。
【0061】(4)削除対象ブランチが存在した場合ブ
ランチ制御部41は、基地局制御装置4の制御部21に
対して「ブランチ削除要求」を通知するし、存在しない
場合は通知しない。なお、この時の通知内容は、呼識別
子、基地局識別子、セクタ番号を含む。
【0062】(5)ブランチ削除要求通知を受けた制御
部21は上記通知に含まれる情報(呼識別子、基地局識
別子、セクタ番号)を基にメモリ部22に蓄えられてい
る各種制御情報や報告情報を調査し、この通知情報に対
応する移動局や基地局に対して無線ブランチ削除要求を
行い、無線ブランチ解放が実現する。
【0063】以上、この第一の実施の形態によれば、一
つの移動局と複数の基地局との間で接続された無線回線
ブランチの数が、ブランチ制御部にあらかじめ設定され
ている標準ブランチ数を超える場合において、無線ブラ
ンチ状態管理リストに記録された各ブランチの伝搬損失
/干渉容量の良否に対応するあらかじめ定められた度数
における上り下りの平均値を計算し、この計算結果が最
低となるブランチを削除すべきブランチと判定し、この
削除対象ブランチに対応する無線回線を解放することに
より、無駄な上り下り無線回線ブランチを削除すること
ができる。
【0064】また、この第一の実施の形態によれば、一
つの移動局と複数の基地局との間で接続された無線回線
ブランチの数が、ブランチ制御部にあらかじめ設定され
ている標準ブランチ数を超える場合において、無線ブラ
ンチ状態管理リストに記録された各ブランチの伝搬損失
/干渉容量の良否に対応するあらかじめ定められた度数
における上り下りの平均値を計算し、この計算結果が最
低となるブランチを求め、この最低平均値が複数になっ
た場合には、この最低平均値の中の上り無線状態度数と
下り無線状態度数の絶対値の差が一番大きいブランチを
削除すべきブランチと判定し、この削除対象ブランチに
対応する無線回線を解放することにより、無駄な上り下
り無線回線ブランチを削除することができる。
【0065】更に、この第一の実施の形態によれば、一
つの移動局と複数の基地局との間で接続された無線回線
ブランチの数が、ブランチ制御部にあらかじめ設定され
ている標準ブランチ数以下の場合には、ブランチ削除動
作を実行しないようにしている。
【0066】そして、この第一の実施の実施の形態にお
いて使用される伝搬損失/干渉容量の具体的単位は、信
号1ビット当たりのエネルギーと1Hz当たりの干渉波
電力との比であるEb/Ioを使用する。
【0067】《第二の実施の形態》図3は図1における
基地局制御装置4の第二の実施の形態を示す構成図であ
る。図3に示すように、基地局制御装置4は基地局2及
び基地局3と接続される無線ブランチ状態監視部30
と、基地局2及び基地局3と移動交換局5の間でユーザ
データをスイッチングするスイッチ部32と、基地局制
御装置4の動作を制御する制御部31から構成されてい
る。また、無線ブランチ状態監視部30は、基地局2及
び基地局3からの上り無線信号を受信して選択合成する
ための選択合成回路33と、下り無線信号を基地局2及
び基地局3に分配して送るための分配回路34から構成
されている。
【0068】さらに、制御部31は、無線ブランチ状態
監視部30から送られる上り無線ブランチ毎の無線品質
を示す各種パラメータを一元化した品質情報に変換する
上り品質情報変換部35と、移動局1と基地局2及び基
地局3との間の上り送信電力を制御する上り送信電力制
御部36と、移動局1から送られてくる下り無線ブラン
チ毎の無線品質を示す各種パラメータを一元化した品質
情報に変換する下り品質情報変換部39と、基地局2及
び基地局3と移動局1との間の下り送信電力を制御する
下り送信電力制御部38と、上り下りの品質情報を制御
することで無線ブランチ数を最適化するブランチ数制御
部37から構成されている。
【0069】ここで、本第二の実施の形態の前提となる
上り送信電力制御動作と下り送信電力制御動作を説明す
る。
【0070】まず図6を参照して上り送信電力制御動作
を説明する。
【0071】図6は図1に示す移動通信システムにおけ
る上り送信電力制御の動作図である。図6に示すよう
に、移動局1から送信される上り情報600及び上り情
報601は基地局2及び基地局3を経由して無線ブラン
チ監視部30に届けられ、無線ブランチ監視部30出は
この上り情報内にある各種品質パラメータを抽出し、制
御部31に品質元情報603として伝える。制御部31
はこの品質元情報から上り基準品質情報を決定(60
4)し、基地局2及び基地局3にそれぞれ上り送信電力
制御を行う基準品質情報605及び基準品質情報610
として送る。基地局2及び基地局3では移動局から送出
される上り情報の干渉量と基地局制御装置4から伝えら
れた基準品質情報605及び基準品質情報610をもと
に、移動局1の上り送信電力増減制御ビット値を決定す
る。この上り送信電力増減制御ビットは基地局2及び基
地局3の下り情報に載せられ、移動局1に送られる。移
動局1では送られてきた上り送信電力増減制御ビットに
より上り送信電力が決定される。
【0072】そして基地局2及び基地局3と移動局1の
間で高速閉ループによる上り送信電力制御処理606及
び上り送信電力制御処理608が繰り返し行われ、最適
な上り送信電力制御動作が行われる。
【0073】即ち、この上り送信電力制御動作は、基地
局制御装置4の制御部31から各基地局へ送られる上り
基準品質情報を上げると移動局の送信電力は上がり、上
り基準品質情報を下げれば移動局の送信電力は下がるよ
うに動作する。
【0074】次に図7を参照して下り送信電力制御動作
を説明する。
【0075】図7は図1に示す移動通信システムにおけ
る下り送信電力制御の動作図である。図7に示すよう
に、下り情報700及び下り情報701は移動局1で受
信され、各ブランチ毎の下り干渉量と下り電力値等の受
信品質情報を測定(702)する。移動局1は測定され
た各種品質パラメータを基地局2及び基地局3を経由し
て基地局制御装置4の制御部31に定期的に下り受信状
態通知703として報告する。制御部31は報告された
各ブランチ毎の各種品質パラメータと下り基準品質情報
をもとに、最小の伝播損失となるように下り送信電力値
を決定(704)し、それを基地局2及び基地局3に下
り送信電力制御(送信電力値)705及び下り送信電力
制御708として伝える。基地局2及び基地局3では基
地局制御装置から受信した新たな下り送信電力値で送信
動作を行う。
【0076】そして移動局1と基地局2及び基地局3の
間で低速ループによる下り送信電力制御処理706及び
下り送信電力制御処理707が繰り返し行われ、最適な
下り送信電力制御動作が行われる。
【0077】即ち、この下り送信電力制御動作は、基地
局制御装置4の制御部31が決定する下り基準品質情報
を上げると基地局の送信電力は上がり、下り基準品質情
報を下げれば基地局の送信電力は下がるように動作す
る。以上が本第二の実施の形態の前提となる上り送信電
力制御動作と下り送信電力制御動作の説明である。
【0078】ここで、本第二の実施の形態の上り下りの
送信電力制御処理を利用した無線ブランチ制御動作を説
明する。
【0079】以下、図1、図3、図8、図9、図10を
用いて第二の実施の形態の動作を説明する。
【0080】図8は図1、図3に示す移動通信システム
における上り下り送信電力制御を利用した無線ブランチ
削除処理の動作構成図である。まず図8における上り送
信電力制御を利用したブランチ削除処理方法を説明す
る。
【0081】図8に示すように、移動局1と基地局80
0、基地局801、基地局802と基地局制御装置4と
の通信ルートが確立した後、基地局800、基地局80
1、基地局802の各基地局は適時移動局1の上り電波
の信号品質を測定し、その測定結果は各基地局からの上
り情報803、上り情報804、上り情報805に乗せ
られ、基地局制御装置4の無線ブランチ状態監視部30
に届けられる。ここで各ブランチ毎の上り品質元情報Bn
i(807)を抽出し、これを制御部31の上り品質情
報変換部35に送る。
【0082】無線ブランチ状態監視部30から得た各ブ
ランチ毎の上り品質元情報Bni(807)は各種の品質
パラメータから構成されており、制御部31の上り品質
情報変換部35はそれらのパラメータ情報をブランチ別
品質情報Qni(808)に変換し、その値を上り送信電
力制御部36に伝える。
【0083】上り送信電力制御部36では上り品質情報
変換部35から送られてきたブランチ別品質情報Qni
(808)をそのままブランチ数制御部37にブランチ
別品質情報Qni(812)として送り、品質情報の補正
を要求する。
【0084】なお、ブランチ数制御部37では、無線回
線ブランチの追加や削除制御を行うが、ここでは無線ブ
ランチ削除動作説明なので、無線ブランチ追加動作は省
略し、これ以降無線ブランチ削除動作に限定して説明す
る。
【0085】ブランチ数制御部37では上り下りの各ブ
ランチ全ての品質情報を総合的に判断して、後述するよ
うに削除対象となるブランチを調査、選択し、その削除
対象として選択した上り無線ブランチの品質情報を徐々
に低い値に補正してブランチ削除レベルまで下げるよう
にし、接続対象とした無線ブランチの品質情報は補正を
行わず、そのままの値にしている。そして、ブランチ数
制御部37では、このように補正した品質情報を補正済
品質情報Qni'(813)として上り送信電力制御部36
に返送する。
【0086】上り送信電力制御部36ではこの補正済品
質情報Qni'(813)から各基地局毎の基準品質情報Qn
1'(809)、Qn2'(810)、Qn3'(811)を算出
して基地局800、基地局801、基地局802に送
り、上り送信電力制御を要求する。各基地局では移動局
1に対してこの基準品質情報に基づいた送信電力制御bi
t情報を送り、移動局1では受信したこの送信電力制御b
itにより各基地局向けの上り送信電力が決定し、削除対
象ブランチの上り送信電力値は品質情報の補正分だけ低
くなる。
【0087】即ち、この上り送信電力制御を利用した無
線回線ブランチ削除処理は、削除対象と判断された移動
局の送信電力制御bitを強制的に低く補正することによ
り、移動局の上り送信電力を低下させ、これにより通常
移動局がサービスエリア外になったら起動される基地局
側の無線回線切断処理が実行されるようになり、この削
除対象上り無線ブランチが解放される。
【0088】次に図8における下り送信電力制御を利用
したブランチ削除処理方法を説明する。
【0089】図8に示すように、移動局1と基地局80
0、基地局801、基地局802と基地局制御装置4と
の通信ルートが確立した後、移動局1では基地局80
0、基地局801、基地局802の各基地局の下り電波
の信号品質を適時測定して各ブランチ毎の下り品質元情
報Bni(820)を作成し、各基地局を経由して基地局
制御装置4の制御部31の下り品質情報変換部39に送
る。
【0090】この各ブランチ毎の下り品質元情報Bni
(820)は各種の品質パラメータから構成されてお
り、制御部31の下り品質情報変換部39はそれらのパ
ラメータ情報からブランチ別品質情報Qni(819)に
変換し、下り送信電力制御部38に伝える。
【0091】下り送信電力制御部38では下り品質情報
変換部39から送られてきたブランチ別品質情報Qni
(819)をそのままブランチ数制御部37にブランチ
別品質情報Qni(814)として送り、品質情報の補正
を要求する。
【0092】ブランチ数制御部37では上り下りの各ブ
ランチ全ての品質情報を総合的に判断して、後述するよ
うに削除対象となるブランチを調査、選択し、その削除
対象として選択した下り無線ブランチの品質情報を徐々
に低い値に補正してブランチ削除レベルまで下げるよう
にし、接続対象とした無線ブランチの品質情報は補正を
行わず、そのままの値にしている。そして、ブランチ数
制御部37では、このように補正した品質情報を補正済
品質情報Qni'(815)として下り送信電力制御部36
に返送する。
【0093】下り送信電力制御部38ではこの補正済品
質情報Qni'(815)から各基地局毎の下り送信電力制
御値Pn1'(816)、Pn2'(817)、Pn3'(818)
を算出して基地局800、基地局801、基地局802
に通知し、下り送信電力制御を要求する。各基地局では
通知されたこの送信電力制御値により、移動局向けの下
り送信電力が決定し、削除対象ブランチの下り送信電力
値は品質情報の補正分だけ低くなる。
【0094】即ち、この下り送信電力制御を利用した無
線回線ブランチ削除処理は、削除対象と判断された基地
局の送信電力制御値を強制的に低く補正することによ
り、基地局の下り送信電力を低下させ、これにより通常
移動局がサービスエリア外になったら起動される移動局
側の無線回線切断処理が実行されるようになり、この削
除対象下り無線ブランチが解放される。
【0095】ここで、図9を参照してブランチ数制御部
の品質情報補正動作を説明する。
【0096】図9は図8に示すブランチ数制御部の品質
情報補正動作の説明図である。(1)図9に示すよう
に、ブランチ数制御部の品質情報補正動作に関する前提
条件を以下に述べる。
【0097】ブランチ数制御部では、通話品質を満足
させるための上り品質情報のしきい値及び下り品質情報
のしきい値をそれぞれあらかじめ設定しておく。今回の
図9における説明では、上り下りの品質情報しきい値を
Sとする。
【0098】ブランチ数制御部では、標準ブランチ数
をあらかじめ設定しておく。ブランチ数制御部に登録さ
れているブランチ数が標準ブランチ数以下の場合は、本
ブランチ数制御部の補正動作は実行されない。そして、
ブランチ数制御部に登録されているブランチ数が標準ブ
ランチ数を超える場合は、本ブランチ数制御部の補正動
作は実行される。言い換えると、接続されているブラン
チの数が標準ブランチ数以下の場合は、ブランチ削除を
行わず積極的に無線ブランチ回線の活用を考え、接続さ
れているブランチの数が標準ブランチ数を超えた場合
は、積極的にブランチ削除を行い無線回線リソースの効
率的な使用を考えるようにしている。今回の図9におけ
る説明では、標準ブランチ数を2とし、図9(1)の状
態では、登録ブランチ数は3なのでブランチ数制御部の
補正動作は実行される。
【0099】ブランチ数制御部では、品質情報レベル
に対応した品質度数に変換する機能があり、図9におけ
る品質情報を品質度数に変換した結果を以下の通りとす
る。
【0100】品質情報のS+2α以上から S+3α未
満を品質度数2とし、 品質情報S+α以上から S+2
α未満を品質度数1とする。以下同様にS以上からS+
α未満を0、S−α以上からS未満を−1、S−2α以
上からS−α未満を−2、S−3α以上からS−2α未
満を−3とし、 S−3α未満をブランチ削除レベルと
する。
【0101】ブランチ数制御部で行われる一回の送信
電力制御動作で、増減させる品質情報値をαとする。
【0102】図9に示されている各ブランチにおける
上り下り品質情報のポジションは○印で表現する。
【0103】各ブランチ毎の上りブランチ品質度数と
下りブランチ品質度数との平均値をQaveとし、各ブラ
ンチ毎の上りブランチ品質度数と下りブランチ品質度数
との絶対値の差をQabsとする。
【0104】(2)上述した前提をもとに補正手順は以
下の様に行われる。まず、補正動作の前に削除対象ブラ
ンチの判定を行う。この削除対象ブランチの判定処理は
別途図10による詳細説明を行うが、概略説明として、
まず各ブランチ毎に上りブランチ品質度数と下りブラン
チ品質度数との平均値であるQaveを算出し、この平均
値Qaveが最低のブランチを削除対象とする。
【0105】そして平均値Qaveが同じになった場合に
は、上りブランチ品質度数と下りブランチ品質度数との
絶対値の差であるQabsが最大となるブランチを削除対
象とする。図9(1)の状態では最低Qaveは、ブラン
チ1とブランチ2の二つが同数の−0.5となり、次に
この二つのブランチのQabsを比べるとブランチ1は1
であり、ブランチ2は3であり、最大Qabsはブランチ
2となる。この結果、削除対象ブランチはブランチ2に
決定する。
【0106】(3)次に一回目の補正として以下の処理
を行う。 上記(2)の処理により接続対象ブランチとして、ブ
ランチ1とブランチ3が選択され、この選択したブラン
チに対して、上り下り共に品質度数が0( S〜S+
α)となるブランチについては、補正をしない。図9
(1)の状態ではブランチ1の上りとブランチ3の上り
下りがこれに相当する。
【0107】同じく接続対象ブランチとして選択した
ブランチに対して、上り下り共に品質度数が1( S+
α〜 S+2α)以上にあるブランチについては、−α
の補正を行う。図9(1)の状態では該当なし。
【0108】同じく選択したブランチに対して、上り
下り共に品質度数が0( S〜S+α)未満にあるブラ
ンチについては、+αの補正を行う。図9(1)の状態
ではブランチ1の下りに対して+αの補正が行われる。
【0109】削除対象ブランチに対しては、上り下り
共に−αの補正を行う。図9(1)の状態ではブランチ
2の上り下りに対して−αの補正が行われる。
【0110】上記〜の補正を行った結果ブランチ
削除レベルに達した場合は、この補正処理は終了する。
また、ブランチ削除レベルに達しなかった場合は、次の
二回目の補正処理を行う。一回目の補正後の状態である
図9(2)ではまだブランチ削除レベルに達したものは
なく、続いて二回目の補正に移行する。
【0111】(4)一回目の補正と同じ事を二回目の補
正として繰り返し行った結果、図9(3)に示す状態と
なり、ブランチ2の下りがブランチ削除レベルになり、
この時の品質情報が最終の補正済品質情報となる。
【0112】以上がブランチ数制御部の品質情報補正動
作で、この補正済品質情報は適時上り送信電力制御部3
6や下り送信電力制御部38へ送られ、補正があるたび
に徐々に上り下り送信電力が変化し、最終の補正済品質
情報の値になると、ブランチ2の下り送信電力が、通常
移動局がサービスエリア外になったら起動される移動局
側の無線回線切断処理が実行されるまでの値になり、こ
の削除対象無線ブランチ2が切り離される。
【0113】ブランチ2が切り離されたことにより、基
地局制御装置4の中に存在するブランチ2に関する各種
品質情報は削除され、最終的にブランチ数制御部37の
品質情報登録が削除され、これで上り下り送信電力制御
を利用したブランチ削除処理が完了する。
【0114】ここで、図10を参照してブランチ数制御
部の削除対象ブランチ決定手順の動作フローチャート説
明を行う。図10は図8に示すブランチ数制御部の削除
対象ブランチ決定手順の動作フローチャート図である。
【0115】図10のフローチャートに示すように、ス
テップ100ではブランチ数制御部に登録された全ブラ
ンチ数をn、ブランチ数制御部にあらかじめ設定された
標準ブランチ数をmとし、nの値がm以下の場合は本処
理は実行されず処理終了となる。またmよりも大きい場
合は、ステップ101にジャンプする。
【0116】ステップ101では上り下り品質度数平均
値の最低値をQave_worstとし、この初期値として99
99をセットする。また、上り下り品質度数差の最大値
をQabs_worstとし、この初期値として0をセットす
る。更に、削除決定判定を行うブランチ番号をiとし、
この初期値として1をセットする。
【0117】ステップ102では削除決定判定を行うた
め、セットされた対象ブランチ番号iに関する上り品質
度数と下り品質度数の平均値を計算し、その値をQave
にセットする。また、ブランチ番号iの上り品質度数と
下り品質度数の絶対値の差を計算し、その値をQabsに
セットする。
【0118】ステップ103ではブランチ番号iの上り
下り品質度数の平均値Qaveの値と上り下り品質度数平
均値の最低値Qave_worstの値を比較し、Qaveの値が大
きい時はステップ107へジャンプし、Qaveの値が小
さい時はステップ105へジャンプし、QaveとQave_w
orstの値が一致した時はステップ104へジャンプす
る。
【0119】ステップ104では、ブランチ番号iの上
り下り品質度数の絶対値の差Qabsの値と上り下り品質
度数差の最大値Qabs_worstの値を比較し、Qabsの値が
大きい時はステップ106へジャンプし、QabsとQabs
_worstが等しいかQabsが小さい時はステップ107へ
ジャンプする。
【0120】ステップ105ではここへジャンプしてき
た時のブランチ番号iを削除対象ブランチと判定し、削
除対象ブランチ番号記憶エリアi_delにブランチ番号i
をセットする。また、この時のQaveを上り下り品質度
数平均値の最低値Qave_worstにセット(上書き)す
る。更に、この時のQabsを上り下り品質度数差の最大
値Qabs_worstにセット(上書き)する。
【0121】ステップ106ではここへジャンプしてき
た時のブランチ番号iを削除対象ブランチと判定し、削
除対象ブランチ番号記憶エリアi_delにブランチ番号i
をセットする。また、この時のQabsを上り下り品質度
数差の最大値Qabs_worstにセット(上書き)する。
【0122】ステップ107ではここへジャンプしてき
た時のブランチ番号iに1を加えて次のブランチに移行
する準備を行う。
【0123】ステップ108ではブランチ番号iと全ブ
ランチ数nと比較し、ブランチ番号iの値が全ブランチ
数n以下の時は削除対象ブランチ決定処理を繰り返すた
め、ステップ102へジャンプする。また、ブランチ番
号iの値が全ブランチ数nを越えた場合は処理終了とな
る。これらの結果、最終的に削除対象ブランチ番号記憶
エリアi_delに記憶された番号が削除対象ブランチとな
る。
【0124】以上、また、この第二の実施の形態によれ
ば、一つの移動局と複数の基地局との間で接続された無
線回線ブランチの数が、ブランチ数制御部にあらかじめ
設定されている標準ブランチ数を超える場合において、
ブランチ数制御部に登録された各ブランチの品質情報の
良否に対応するあらかじめ定められた度数の平均値を計
算し、この結果が最低となるブランチを削除すべきブラ
ンチと判定し、この削除対象ブランチと判定された移動
局や基地局の基準品質情報を強制的に低く補正すること
により、上り下りの送信電力を低下させ、これにより通
常移動局がサービスエリア外になったら起動される移動
局側及び基地局側の無線回線切断処理が実行されるの
で、無駄な上り下り無線回線ブランチを削除することが
できる。
【0125】また、この第二の実施の形態によれば、一
つの移動局と複数の基地局との間で接続された無線回線
ブランチの数が、ブランチ数制御部にあらかじめ設定さ
れている標準ブランチ数を超える場合において、ブラン
チ数制御部に登録された各ブランチの品質情報の良否に
対応するあらかじめ定められた度数における上り下りの
平均値を計算し、この計算結果が最低となるブランチを
求め、この最低平均値が複数になった場合には、この最
低平均値の中の上りブランチ品質度数と下りブランチ品
質度数の絶対値の差が一番大きいブランチを削除すべき
ブランチと判定し、この削除対象ブランチと判定した移
動局や基地局の基準品質情報を強制的に低く補正するこ
とにより、上り下りの送信電力を低下させ、これにより
通常移動局がサービスエリア外になったら起動される移
動局側及び基地局側の無線回線切断処理が実行されるの
で、無駄な上り下り無線回線ブランチを削除することが
できる。
【0126】更に、この第二の実施の形態によれば、一
つの移動局と複数の基地局との間で接続された無線回線
ブランチの数が、ブランチ数制御部にあらかじめ設定さ
れている標準ブランチ数以下の場合には、ブランチ削除
動作を実行しないようにしている。
【0127】そして、この第二の実施の形態において無
線回線の品質を表わす単位は、ビット誤り率(BE
R)、フレーム誤り率(FER)、希望波受信電界強度
と干渉波受信電界強度との比である受信SIR値、信号
1ビット当たりのエネルギーと1Hz当たりの干渉波電
力との比である受信Eb/Ioのいずれか一つまたは複
数を使用する。
【0128】また、この第一と第二の実施の形態におい
て基地局制御装置と移動交換局は別々の構成として記載
したが、これに限定するものではなく、基地局制御装置
と移動交換局が一つに構成された場合も含むものとす
る。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
CDMA移動通信システムにおけるダイバーシティハン
ドオーバの無線回線ブランチ削除方法であって、一つの
移動局と複数の基地局との間で接続された無線回線ブラ
ンチの数が、あらかじめ設定されている標準ブランチ数
を超える場合において、各ブランチの伝搬損失/干渉容
量の良否に対応するあらかじめ定められた度数における
上り下りの平均値を計算し、この計算結果が最低となる
ブランチを削除すべきブランチと判定し、この削除対象
ブランチに対応する無線回線を解放することにより、移
動通信網内の一つの移動局と複数の基地局との間の無駄
な無線回線が無くなり、無線回線リソースの効率的な使
用が可能になる。
【0130】また、本発明によれば、CDMA移動通信
システムにおけるダイバーシティハンドオーバの無線回
線ブランチ削除方法であって、一つの移動局と複数の基
地局との間で接続された無線回線ブランチの数が、あら
かじめ設定されている標準ブランチ数を超える場合にお
いて、各ブランチの伝搬損失/干渉容量の良否に対応す
るあらかじめ定められた度数における上り下りの平均値
を計算し、この計算結果が最低となるブランチを求め、
この最低平均値が複数になった場合には、この最低平均
値の中の上り度数と下り度数の絶対値の差が一番大きい
ブランチを削除すべきブランチと判定し、この削除対象
ブランチに対応する無線回線を解放することにより、移
動通信網内の一つの移動局と複数の基地局との間の無駄
な無線回線が無くなり、無線回線リソースの効率的な使
用が可能になる。
【0131】また、本発明によれば、CDMA移動通信
システムにおけるダイバーシティハンドオーバの無線回
線ブランチ削除方法であって、一つの移動局と複数の基
地局との間で接続された無線回線ブランチの数が、あら
かじめ設定されている標準ブランチ数を超える場合にお
いて、各ブランチの品質情報の良否に対応するあらかじ
め定められた度数における上り下りの平均値を計算し、
この結果が最低となるブランチを削除すべきブランチと
判定し、この削除対象ブランチと判定された移動局や基
地局の基準品質情報を強制的に低く補正することによ
り、上り下りの送信電力を低下させ、これにより通常移
動局がサービスエリア外になったら起動される移動局側
及び基地局側の無線回線切断処理が実行されるので、移
動通信網内の一つの移動局と複数の基地局との間の無駄
な無線回線が無くなり、無線回線リソースの効率的な使
用が可能になる。
【0132】また、本発明によれば、CDMA移動通信
システムにおけるダイバーシティハンドオーバの無線回
線ブランチ削除方法であって、一つの移動局と複数の基
地局との間で接続された無線回線ブランチの数が、あら
かじめ設定されている標準ブランチ数を超える場合にお
いて、各ブランチの品質情報の良否に対応するあらかじ
め定められた度数における上り下りの平均値を計算し、
この計算結果が最低となるブランチを求め、この最低平
均値が複数になった場合には、この最低平均値の中の上
り度数と下り度数の絶対値の差が一番大きいブランチを
削除すべきブランチと判定し、この削除対象ブランチと
判定された移動局や基地局の基準品質情報を強制的に低
く補正することにより、上り下りの送信電力を低下さ
せ、これにより通常移動局がサービスエリア外になった
ら起動される移動局側及び基地局側の無線回線切断処理
が実行されるので、移動通信網内の一つの移動局と複数
の基地局との間の無駄な無線回線が無くなり、無線回線
リソースの効率的な使用が可能になる。
【0133】また、本発明によれば、 CDMA移動通
信システムにおけるダイバーシティハンドオーバの無線
回線ブランチ削除方法であって、一つの移動局と複数の
基地局との間で接続された無線回線ブランチの数が、あ
らかじめ設定されている標準ブランチ数以下の場合には
ブランチ削除動作を実行しないで接続ブランチを保持
し、無線ブランチ回線の信号合成動作を行うので、一時
的に通話品質が悪くなるようなことが無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動通信システムの全体構成図であ
る。
【図2】図1における基地局制御装置4の第一の実施の
形態を示す構成図である。
【図3】図1における基地局制御装置4の第二の実施の
形態を示す構成図である。
【図4】図1、図2に示す無線ブランチ状態監視部20
の詳細動作構成図である。
【図5】図1、図2、図4に示す本発明の移動通信シス
テムにおけるダイバーシティハンドオーバ処理の無線ブ
ランチ削除全体シーケンス図である。
【図6】移動通信システムにおける一般的な上り送信電
力制御の動作図である。
【図7】移動通信システムにおける一般的な下り送信電
力制御の動作図である。
【図8】図1、図3に示す本発明移動通信システムにお
ける上り下り送信電力制御を利用した無線ブランチ制御
の動作構成図である。
【図9】図8に示すブランチ数制御部の詳細動作説明図
である。
【図10】削除対象ブランチ決定手順の詳細フローチャ
ート図である。
【図11】ダイバーシティハンドオーバ概念図1であ
る。
【図12】ダイバーシティハンドオーバ概念図2であ
る。
【図13】従来の無線回線ブランチ制御方法を説明した
構成図である。
【図14】従来の問題点を説明した構成図1である。
【図15】従来の問題点を説明した構成図2である。
【符号の説明】
1 移動局 2、3 基地局 4 基地局制御装置 5 移動交換局 6、7 無線サービスエリア 8 公衆回線網 20 無線ブランチ状態監視部 21 制御部 22 メモリ 23 無線送受信部 24 スイッチ部 25 回線送受信部 30 無線ブランチ状態監視部 31 制御部 32 スイッチ部 33 選択合成回路 34 分配回路 35 上り品質情報変換部 36 上り送信電力制御部 37 ブランチ数制御部 38 下り送信電力制御部 39 下り品質情報変換部 40 無線ブランチ状態管理リスト 41 ブランチ制御部 42 伝搬損失/干渉量−度数変換テーブル 43 無線ブランチ状態管理リストの一次リスト 44 無線ブランチ状態管理リストの二次リストの基
地局識別子 45 無線ブランチ状態管理リストの二次リストのセ
クタ番号 46 無線ブランチ状態管理リストの二次リストの上
り無線状態度数 47 無線ブランチ状態管理リストの二次リストの下
り無線状態度数 48 無線ブランチ状態管理リストの二次リスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K067 AA11 AA23 CC00 CC10 CC24 DD42 DD43 DD45 DD57 EE02 EE10 EE16 EE24 HH01 HH21 HH22 HH23

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号分割多元接続方式の移動通信システ
    ムの一つの移動局が複数の基地局と同時に無線回線で接
    続されるダイバーシティハンドオーバ時に前記複数の基
    地局を制御する基地局制御手段における無線回線ブラン
    チ制御方法であって、 前記移動局が測定した各基地局からの下り方向の無線回
    線の品質と、各基地局が測定した前記移動局からの上り
    方向の無線回線の品質を受信し、 一つの移動局と複数の基地局との間で接続された無線回
    線の数が、あらかじめ定められた数値を超える場合にお
    いて、前記下り及び上りの無線回線の品質が最悪の基地
    局に対応する無線回線を削除対象無線回線ブランチに選
    定し、 前記選定された基地局及び前記移動局に対して当該無線
    回線の使用停止を指示する無線ブランチ削除要求を行う
    ことを特徴とするダイバーシティハンドオーバにおける
    無線回線ブランチ制御方法。
  2. 【請求項2】 符号分割多元接続方式の移動通信システ
    ムの一つの移動局が複数の基地局と同時に無線回線で接
    続されるダイバーシティハンドオーバ時に前記複数の基
    地局を制御する基地局制御手段における無線回線ブラン
    チ制御方法であって、 前記移動局が測定して定期的に報告する各基地局からの
    下り方向の無線回線の品質値と、各基地局が測定して定
    期的に報告する前記移動局からの上り方向の無線回線の
    品質値のそれぞれを受信し、 前記受信した無線回線品質情報から定まる呼識別情報に
    対応して、当該呼に係わる無線回線の回線品質を品質の
    良否に対応するあらかじめ定められた数値の度数に変換
    して更新記憶し、 一つの移動局と複数の基地局との間で接続された無線回
    線の数が、あらかじめ定められた数値を超える場合にお
    いて、前記更新記憶した下り方向及び上り方向の各無線
    回線の品質値に対応する度数を基地局毎に比較判定し、 前記下り及び上りの無線回線の品質値に対応する度数を
    平均化して、この計算結果が最も小さい基地局を選定
    し、 前記選定された基地局及び前記移動局に対して当該無線
    回線の使用停止を指示する無線ブランチ削除要求を行う
    ことを特徴とするダイバーシティハンドオーバにおける
    無線回線ブランチ制御方法。
  3. 【請求項3】 符号分割多元接続方式の移動通信システ
    ムの一つの移動局が複数の基地局と同時に無線回線で接
    続されるダイバーシティハンドオーバ時に前記複数の基
    地局を制御する基地局制御手段における無線回線ブラン
    チ制御方法であって、 前記移動局が測定して定期的に報告する各基地局からの
    下り方向の無線回線の品質値と、各基地局が測定して定
    期的に報告する前記移動局からの上り方向の無線回線の
    品質値のそれぞれを受信し、 前記受信した無線回線品質情報から定まる呼識別情報に
    対応して、当該呼に係わる無線回線の回線品質を品質の
    良否に対応するあらかじめ定められた数値の度数に変換
    して更新記憶し、 一つの移動局と複数の基地局との間で接続された無線回
    線の数が、あらかじめ定められた数値を超える場合にお
    いて、前記更新記憶した下り方向及び上り方向の各無線
    回線の度数を基地局毎に比較判定し、 前記下り及び上りの無線回線の度数の平均値が最も小さ
    く、かつ、下り及び上りの無線回線の度数の差が最も大
    きくなる基地局を選定し、 前記選定された基地局及び前記移動局に対して当該無線
    回線の使用停止を指示する無線ブランチ削除要求を行う
    ことを特徴とするダイバーシティハンドオーバにおける
    無線回線ブランチ制御方法。
  4. 【請求項4】 符号分割多元接続方式の移動通信システ
    ムの一つの移動局が複数の基地局と同時に無線回線で接
    続されるダイバーシティハンドオーバ時に前記複数の基
    地局を制御する基地局制御手段における無線回線ブラン
    チ制御方法であって、 前記移動局が測定して定期的に報告する各基地局からの
    下り方向の無線回線の回線品質情報と、各基地局が測定
    して定期的に報告する前記移動局からの上り方向の無線
    回線の回線品質情報のそれぞれを受信し、 前記受信した品質値を、品質の良否に対応するあらかじ
    め定められた度数に変換して更新記憶し、 一つの移動局と複数の基地局との間で接続された無線回
    線の数が、あらかじめ定められた数値を超える場合にお
    いて、前記更新記憶した下り方向及び上り方向の各無線
    回線の度数を基地局毎に比較判定し、 前記下り及び上りの無線回線の品質値に対応する度数を
    平均化して、この計算結果が最も小さい基地局を削除対
    象無線回線ブランチに選定し、 前記選定された削除対象無線回線ブランチを使用する基
    地局及び移動局に対するそれぞれの送信電力制御情報を
    強制的に低く設定して送信し、 前記削除対象無線回線ブランチの基地局及び移動局から
    の送信電力が回線切断レベルに達するまで送信電力制御
    情報を強制的に順次低く設定することを特徴とするダイ
    バーシティハンドオーバにおける無線回線ブランチ制御
    方法。
  5. 【請求項5】 符号分割多元接続方式の移動通信システ
    ムの一つの移動局が複数の基地局と同時に無線回線で接
    続されるダイバーシティハンドオーバ時に前記複数の基
    地局を制御する基地局制御手段における無線回線ブラン
    チ制御方法であって、 前記移動局が測定して定期的に報告する各基地局からの
    下り方向の無線回線の回線品質情報と、各基地局が測定
    して定期的に報告する前記移動局からの上り方向の無線
    回線の回線品質情報のそれぞれを受信し、 前記受信した品質値を、品質の良否に対応するあらかじ
    め定められた度数に変換して更新記憶し、 一つの移動局と複数の基地局との間で接続された無線回
    線の数が、あらかじめ定められた数値を超える場合にお
    いて、前記更新記憶した下り方向及び上り方向の各無線
    回線の度数を基地局毎に比較判定し、 前記下り及び上りの無線回線の品質値に対応する度数の
    平均値が最も小さく、かつ、下り及び上りの無線回線の
    度数の差が最も大きくなる基地局を削除対象無線回線ブ
    ランチに選定し、 前記選定された削除対象無線回線ブランチを使用する基
    地局及び移動局に対するそれぞれの送信電力制御情報を
    強制的に低く設定して送信し、 前記削除対象無線回線ブランチの基地局及び移動局から
    の送信電力が回線切断レベルに達するまで送信電力制御
    情報を強制的に順次低く設定することを特徴とするダイ
    バーシティハンドオーバにおける無線回線ブランチ制御
    方法。
  6. 【請求項6】 符号分割多元接続方式の移動通信システ
    ムの一つの移動局が複数の基地局と同時に無線回線で接
    続されるダイバーシティハンドオーバ時に前記複数の基
    地局を制御する基地局制御手段における無線回線ブラン
    チ制御方法であって、 一つの移動局と複数の基地局との間で接続された無線回
    線の数が、あらかじめ定められた数値以下の場合には、
    無線回線ブランチ削除動作を実行しないことを特徴とす
    るダイバーシティハンドオーバにおける無線回線ブラン
    チ制御方法。
  7. 【請求項7】 符号分割多元接続方式の移動通信システ
    ムの一つの移動局が複数の基地局と同時に無線回線で接
    続されるダイバーシティハンドオーバ時に前記複数の基
    地局を制御する基地局制御装置における無線回線ブラン
    チ制御方式であって、 前記移動局が測定して定期的に報告する各基地局からの
    下り方向の無線回線の品質値と、各基地局が測定して定
    期的に報告する前記移動局からの上り方向の無線回線の
    品質値のそれぞれを受信する手段と、 前記受信した無線回線品質情報から定まる呼識別情報に
    対応して、当該呼に係わる無線回線の回線品質を品質の
    良否に対応するあらかじめ定められた数値の度数に変換
    して更新記憶する手段と、 一つの移動局と複数の基地局との間で接続された無線回
    線の数が、あらかじめ定められた数値を超える場合にお
    いて、前記更新記憶した下り方向及び上り方向の各無線
    回線の品質値に対応する度数を基地局毎に比較判定する
    手段と、 前記下り及び上りの無線回線の品質値に対応する度数を
    平均化して、この計算結果が最も小さい基地局を選定す
    る手段と、 前記選定された基地局及び前記移動局に対して当該無線
    回線の使用停止を指示する無線ブランチ削除要求を行う
    手段を有することを特徴とする移動通信システム。
  8. 【請求項8】 符号分割多元接続方式の移動通信システ
    ムの一つの移動局が複数の基地局と同時に無線回線で接
    続されるダイバーシティハンドオーバ時に前記複数の基
    地局を制御する基地局制御装置における無線回線ブラン
    チ制御方式であって、 前記移動局が測定して定期的に報告する各基地局からの
    下り方向の無線回線の品質値と、各基地局が測定して定
    期的に報告する前記移動局からの上り方向の無線回線の
    品質値のそれぞれを受信する手段と、 前記受信した無線回線品質情報から定まる呼識別情報に
    対応して、当該呼に係わる無線回線の回線品質を品質の
    良否に対応するあらかじめ定められた数値の度数に変換
    して更新記憶する手段と、 一つの移動局と複数の基地局との間で接続された無線回
    線の数が、あらかじめ定められた数値を超える場合にお
    いて、前記更新記憶した下り方向及び上り方向の各無線
    回線の品質値に対応する度数を基地局毎に比較判定する
    手段と、 前記下り及び上りの無線回線の品質値に対応
    する度数の平均値が最も小さく、かつ、下り及び上りの
    両方向の無線回線の度数の差が最も大きくなる基地局を
    選定する手段と、 前記選定された基地局及び前記移動局に対して当該無線
    回線の使用停止を指示する無線ブランチ削除要求を行う
    手段を有することを特徴とする移動通信システム。
  9. 【請求項9】 符号分割多元接続方式の移動通信システ
    ムの一つの移動局が複数の基地局と同時に無線回線で接
    続されるダイバーシティハンドオーバ時に前記複数の基
    地局を制御する基地局制御装置における無線回線ブラン
    チ制御方式であって、 前記移動局が測定して定期的に報告する各基地局からの
    下り方向の無線回線の回線品質情報と、各基地局が測定
    して定期的に報告する前記移動局からの上り方向の無線
    回線の回線品質情報のそれぞれを受信する手段と、 前記受信した品質値を、品質の良否に対応するあらかじ
    め定められた度数に変換して更新記憶する手段と、 一つの移動局と複数の基地局との間で接続された無線回
    線の数が、あらかじめ定められた数値を超える場合にお
    いて、前記更新記憶した下り方向及び上り方向の各無線
    回線の前記度数を基地局毎に比較判定する手段と、 前記下り及び上りの無線回線の品質値に対応する度数を
    平均化して、この計算結果が最も小さい基地局を削除対
    象無線回線ブランチに選定する手段と、 前記選定された削除対象無線回線ブランチを使用する基
    地局及び移動局に対するそれぞれの送信電力制御情報を
    強制的に低く設定する手段と前記削除対象無線回線ブラ
    ンチの基地局及び移動局からの送信電力が回線切断レベ
    ルに達するまで送信電力制御情報を強制的に順次低く設
    定する手段を有することを特徴とする移動通信システ
    ム。
  10. 【請求項10】 符号分割多元接続方式の移動通信シス
    テムの一つの移動局が複数の基地局と同時に無線回線で
    接続されるダイバーシティハンドオーバ時に前記複数の
    基地局を制御する基地局制御装置における無線回線ブラ
    ンチ制御方式であって、 前記移動局が測定して定期的に報告する各基地局からの
    下り方向の無線回線の回線品質情報と、各基地局が測定
    して定期的に報告する前記移動局からの上り方向の無線
    回線の回線品質情報のそれぞれを受信する手段と、 前記受信した品質値を、品質の良否に対応するあらかじ
    め定められた度数に変換して更新記憶する手段と、 一つの移動局と複数の基地局との間で接続された無線回
    線の数が、あらかじめ定められた数値を超える場合にお
    いて、前記更新記憶した下り方向及び上り方向の各無線
    回線の度数を基地局毎に比較判定する手段と、 前記下り及び上りの無線回線の品質値に対応する数値の
    平均値が最も小さく、かつ、下り及び上りの無線回線の
    度数の差が最も大きくなる基地局を削除対象無線回線ブ
    ランチに選定する手段と、 前記選定された削除対象無線回線ブランチを使用する基
    地局及び移動局に対するそれぞれの送信電力制御情報を
    強制的に低く設定する手段と前記削除対象無線回線ブラ
    ンチの基地局及び移動局からの送信電力が回線切断レベ
    ルに達するまで送信電力制御情報を強制的に順次低く設
    定する手段を有することを特徴とする移動通信システ
    ム。
  11. 【請求項11】 符号分割多元接続方式の移動通信シス
    テムの一つの移動局が複数の基地局と同時に無線回線で
    接続されるダイバーシティハンドオーバ時に前記複数の
    基地局を制御する基地局制御装置における無線回線ブラ
    ンチ制御方式であって、 一つの移動局と複数の基地局との間で接続された無線回
    線の数が、あらかじめ定められた数値以下の場合には、
    無線回線ブランチ削除動作を実行しない手段を有するこ
    とを特徴とする移動通信システム。
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