JP2003017332A - ガス入り静止誘導電器 - Google Patents
ガス入り静止誘導電器Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造リードタイムの圧縮および据付け面積の
低減を図ると共に、、部品点数およびコストの削減を可
能とするガス入り静止誘導電器を得る。 【解決手段】 タンク8は上部タンク6と下部タンク7
とから構成され、上部タンク6と下部タンク7との接合
部14はタンク8の底面に近い側に配置されている。ま
た、ガス取入用配管11およびガス取出用配管12は両
方とも上部タンク6側に連通接続されている。このよう
なガス入り静止誘導電器によれば、両配管11,12を
上部タンク6に配置したので、上部タンク6単独でタン
ク8と配管11,12が可能となる。したがって、上部
タンク6および下部タンク7を並行して製作することが
できる。
低減を図ると共に、、部品点数およびコストの削減を可
能とするガス入り静止誘導電器を得る。 【解決手段】 タンク8は上部タンク6と下部タンク7
とから構成され、上部タンク6と下部タンク7との接合
部14はタンク8の底面に近い側に配置されている。ま
た、ガス取入用配管11およびガス取出用配管12は両
方とも上部タンク6側に連通接続されている。このよう
なガス入り静止誘導電器によれば、両配管11,12を
上部タンク6に配置したので、上部タンク6単独でタン
ク8と配管11,12が可能となる。したがって、上部
タンク6および下部タンク7を並行して製作することが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻線および鉄心を
有する静止誘導電器中身を収納したタンク内にガス媒体
を封入し、このガスにより静止誘導電器中身の絶縁・冷
却を行うガス入り静止誘導電器に関するものである。
有する静止誘導電器中身を収納したタンク内にガス媒体
を封入し、このガスにより静止誘導電器中身の絶縁・冷
却を行うガス入り静止誘導電器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、静止誘導電器には絶縁紙を巻回
した巻線や鉄心からなる静止誘導電器中身がタンク内に
収納されており、このタンク内には静止誘導電器中身の
絶縁ならびに冷却を行う媒体が封入されている。絶縁・
冷却媒体としてタンク内に絶縁油を封入したものを油入
静止誘導電器と呼んでいる。しかし、油入静止誘導電器
では原理的に大量の可燃性油を使用するため、防災上の
観点から見直しが迫られており、油入方式以外の静止誘
導電器が開発、実用化されている。
した巻線や鉄心からなる静止誘導電器中身がタンク内に
収納されており、このタンク内には静止誘導電器中身の
絶縁ならびに冷却を行う媒体が封入されている。絶縁・
冷却媒体としてタンク内に絶縁油を封入したものを油入
静止誘導電器と呼んでいる。しかし、油入静止誘導電器
では原理的に大量の可燃性油を使用するため、防災上の
観点から見直しが迫られており、油入方式以外の静止誘
導電器が開発、実用化されている。
【0003】具体的には樹脂でモールドされた乾式静止
誘導電器が知られている。ところが、この方式ではモー
ルド絶縁を行うための製造設備に限界があり、比較的小
さい容量の静止誘導電器にしか適用できず、高電圧・大
容量器は製造が困難であった。そこで、高電圧・大容量
の静止誘導電器としては絶縁・冷却媒体にSF6ガスな
どの気体を採用したガス入り静止誘導電器が提案されて
いる。
誘導電器が知られている。ところが、この方式ではモー
ルド絶縁を行うための製造設備に限界があり、比較的小
さい容量の静止誘導電器にしか適用できず、高電圧・大
容量器は製造が困難であった。そこで、高電圧・大容量
の静止誘導電器としては絶縁・冷却媒体にSF6ガスな
どの気体を採用したガス入り静止誘導電器が提案されて
いる。
【0004】例えば、数MVA を超える静止誘導電器の場
合は0.1MPa以上の圧力のSF6ガスを封入したものが用
いられており、さらに容量が大きくなるとガス圧を0.4M
Pa以上に上昇させたものが用いられている。このような
ガス入り静止誘導電器は不燃性・難燃性に優れている。
そのため、電力需要密度の高い都心部のビルの地下や密
集地帯の変電所をはじめ、病院、空港、ホテル、デパー
トなど不特定多数の人が出入りする建物の受電設備など
にも好適であり、近年、高い需要を得ている。
合は0.1MPa以上の圧力のSF6ガスを封入したものが用
いられており、さらに容量が大きくなるとガス圧を0.4M
Pa以上に上昇させたものが用いられている。このような
ガス入り静止誘導電器は不燃性・難燃性に優れている。
そのため、電力需要密度の高い都心部のビルの地下や密
集地帯の変電所をはじめ、病院、空港、ホテル、デパー
トなど不特定多数の人が出入りする建物の受電設備など
にも好適であり、近年、高い需要を得ている。
【0005】ここで、図16の平面図および図17の正
面図を参照してガス入り静止誘導電器の従来例について
説明する。天板8aを有するタンク8内には巻線1およ
び鉄心2などからなる静止誘導電器中身5が収納される
と共に、絶縁および冷却媒体として冷却ガス9が封入さ
れている。また、タンク8のほぼ中央にはタンク8内を
上下2室つまり上部ガス室23と下部ガス室24に仕切
るガス仕切り板10が取付けられている。
面図を参照してガス入り静止誘導電器の従来例について
説明する。天板8aを有するタンク8内には巻線1およ
び鉄心2などからなる静止誘導電器中身5が収納される
と共に、絶縁および冷却媒体として冷却ガス9が封入さ
れている。また、タンク8のほぼ中央にはタンク8内を
上下2室つまり上部ガス室23と下部ガス室24に仕切
るガス仕切り板10が取付けられている。
【0006】さらに、タンク8の下部にはタンク8内へ
冷却ガス9を取入れるガス取入用配管11が接続され、
タンク8の天板8aにはタンク8外へ冷却ガス9を取出
すガス取出用配管12が接続されている。ガス取入用配
管11には下部共通配管21が、ガス取出用配管12に
はガスブロア20を介して上部共通配管22がそれぞれ
接続され、これら共通配管21,22は冷却ガス9を冷
却する冷却装置13に連結されている。なお、ガスブロ
ア20は冷却装置13の下に設置されることもある。
冷却ガス9を取入れるガス取入用配管11が接続され、
タンク8の天板8aにはタンク8外へ冷却ガス9を取出
すガス取出用配管12が接続されている。ガス取入用配
管11には下部共通配管21が、ガス取出用配管12に
はガスブロア20を介して上部共通配管22がそれぞれ
接続され、これら共通配管21,22は冷却ガス9を冷
却する冷却装置13に連結されている。なお、ガスブロ
ア20は冷却装置13の下に設置されることもある。
【0007】以上の構成を有するガス入り静止誘導電器
において、上部共通配管21内で各外部冷却装置13へ
分岐した冷却ガス9は、冷却装置13内を通過する際に
冷却され、下部共通配管22で合流する。さらに温度の
下がった冷却ガス9がガス取入用配管11を通り、再び
タンク8中の下部ガス室24へ送り込まれる。下部ガス
室24内に均一に広がった冷却ガス9は、上部ガス室2
3と下部ガス室24の圧力差により、巻線1および鉄心
2中のガス道を通り、上部ガス室23に流入する。この
とき、冷却ガス9は下部ガス室24で広がり、圧力が均
一化する。そのため、冷却ガス9は前記巻線1、鉄心2
中のガス道の一部に集中することなく、均等に巻線1、
鉄心2中を流れることができる。以上のようなガス循環
により、タンク8内で発生する熱を冷却媒体である冷却
ガス9を介して冷却装置13に伝え、外部に放出するこ
とが可能となり、ガス入り静止誘導電器は効率良く冷却
されることになる。
において、上部共通配管21内で各外部冷却装置13へ
分岐した冷却ガス9は、冷却装置13内を通過する際に
冷却され、下部共通配管22で合流する。さらに温度の
下がった冷却ガス9がガス取入用配管11を通り、再び
タンク8中の下部ガス室24へ送り込まれる。下部ガス
室24内に均一に広がった冷却ガス9は、上部ガス室2
3と下部ガス室24の圧力差により、巻線1および鉄心
2中のガス道を通り、上部ガス室23に流入する。この
とき、冷却ガス9は下部ガス室24で広がり、圧力が均
一化する。そのため、冷却ガス9は前記巻線1、鉄心2
中のガス道の一部に集中することなく、均等に巻線1、
鉄心2中を流れることができる。以上のようなガス循環
により、タンク8内で発生する熱を冷却媒体である冷却
ガス9を介して冷却装置13に伝え、外部に放出するこ
とが可能となり、ガス入り静止誘導電器は効率良く冷却
されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガス入り静止誘導電器では、次のような問題点が指摘さ
れている。すなわち、ガス取出用配管12がタンク8の
天板8aに配置され、またガス取入用ガス配管11がタ
ンク8の下部に配置されているため、タンク8と天板8
aの両方が完成した後で、タンク8側と配管11,12
の位置合わせ作業を行わなくてはならない。この結果、
ガス入り静止誘導電器の製造リードタイムが長くなって
いた。また、冷却装置13はタンク8の側面に配置され
るため、静止誘導電器の据付け面積が増大していた。
ガス入り静止誘導電器では、次のような問題点が指摘さ
れている。すなわち、ガス取出用配管12がタンク8の
天板8aに配置され、またガス取入用ガス配管11がタ
ンク8の下部に配置されているため、タンク8と天板8
aの両方が完成した後で、タンク8側と配管11,12
の位置合わせ作業を行わなくてはならない。この結果、
ガス入り静止誘導電器の製造リードタイムが長くなって
いた。また、冷却装置13はタンク8の側面に配置され
るため、静止誘導電器の据付け面積が増大していた。
【0009】さらに、ガス仕切り板10をタンク8に取
付ける場合、ガス仕切り板10の支持部材や締結物など
の部品が必要となるばかりでなく、図18に示すように
ガス仕切り板10外縁部にガスもれ防止のためのパッキ
ン19を取りつけなければならず、部品点数が多かっ
た。しかも、ガス仕切り板10はタンク8内壁との間に
隙間ができないようにその外縁部をできるだけタンク1
0内壁の近付けることが望ましかった。したがって、ガ
ス仕切板10製作の際には高い精度が要求されており、
コストの高騰を招いていた。
付ける場合、ガス仕切り板10の支持部材や締結物など
の部品が必要となるばかりでなく、図18に示すように
ガス仕切り板10外縁部にガスもれ防止のためのパッキ
ン19を取りつけなければならず、部品点数が多かっ
た。しかも、ガス仕切り板10はタンク8内壁との間に
隙間ができないようにその外縁部をできるだけタンク1
0内壁の近付けることが望ましかった。したがって、ガ
ス仕切板10製作の際には高い精度が要求されており、
コストの高騰を招いていた。
【0010】本発明は、このような従来技術の持つ課題
を解消するために提案されてものであり、その目的は、
製造リードタイムの圧縮および据付け面積の低減を図る
と共に、部品点数およびコストの削減を可能とするガス
入り静止誘導電器を得ることにある。
を解消するために提案されてものであり、その目的は、
製造リードタイムの圧縮および据付け面積の低減を図る
と共に、部品点数およびコストの削減を可能とするガス
入り静止誘導電器を得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1〜7の発明は、タンク内に巻線および鉄
心および鉄心を有する静止誘導電器中身が収納されると
共に、絶縁および冷却媒体としてガスが封入され、前記
タンク内へ前記ガスを取入れるガス取入用配管と、前記
タンク外へ前記ガスを取出すガス取出用配管とが設けら
れたガス入り静止誘導電器において、次のような技術的
な特徴を有している。
めに、請求項1〜7の発明は、タンク内に巻線および鉄
心および鉄心を有する静止誘導電器中身が収納されると
共に、絶縁および冷却媒体としてガスが封入され、前記
タンク内へ前記ガスを取入れるガス取入用配管と、前記
タンク外へ前記ガスを取出すガス取出用配管とが設けら
れたガス入り静止誘導電器において、次のような技術的
な特徴を有している。
【0012】請求項1に対応するガス入り静止誘導電器
は、前記タンクは上部タンクと下部タンクとから構成さ
れ、前記上部タンクと前記下部タンクとの接合部は前記
タンクの底面に近接して配置され、前記ガス取入用配管
および前記ガス取出用配管は前記上部タンクに連通接続
されたことを特徴としている。上記のような請求項1記
載の発明によれば、ガス取入用配管およびガス取出用配
管の両方を上部タンクに連通接続したので、上部タンク
単独でタンクと配管との位置合わせが可能となる。した
がって、上部タンクの製作と下部タンクの製作を並行し
て進めることができ、製造リードタイムの圧縮が可能と
なる。また、タンクを上部タンクと下部タンクとから構
成し、その接合部をタンク底面に近い側に配置している
ので、静止誘導電器の事故時に静止誘導電器中身の点検
・補修を実施する際、上部タンクを取り外すだけで可能
である。つまり、静止誘導電器中身をタンクからつり出
す必要がない。一般に、静止誘導電器中身はタンクの数
倍以上の質量を持っているので、中身つり出し用のクレ
ーンはタンクつり用のクレーンよりの数倍以上大きなつ
り上げ能力が必要となる。本発明ではこのような中身つ
り出し作業を省くことができるため、静止誘導電器中身
を効率良く点検・補修することができる。
は、前記タンクは上部タンクと下部タンクとから構成さ
れ、前記上部タンクと前記下部タンクとの接合部は前記
タンクの底面に近接して配置され、前記ガス取入用配管
および前記ガス取出用配管は前記上部タンクに連通接続
されたことを特徴としている。上記のような請求項1記
載の発明によれば、ガス取入用配管およびガス取出用配
管の両方を上部タンクに連通接続したので、上部タンク
単独でタンクと配管との位置合わせが可能となる。した
がって、上部タンクの製作と下部タンクの製作を並行し
て進めることができ、製造リードタイムの圧縮が可能と
なる。また、タンクを上部タンクと下部タンクとから構
成し、その接合部をタンク底面に近い側に配置している
ので、静止誘導電器の事故時に静止誘導電器中身の点検
・補修を実施する際、上部タンクを取り外すだけで可能
である。つまり、静止誘導電器中身をタンクからつり出
す必要がない。一般に、静止誘導電器中身はタンクの数
倍以上の質量を持っているので、中身つり出し用のクレ
ーンはタンクつり用のクレーンよりの数倍以上大きなつ
り上げ能力が必要となる。本発明ではこのような中身つ
り出し作業を省くことができるため、静止誘導電器中身
を効率良く点検・補修することができる。
【0013】請求項2に対応するガス入り静止誘導電器
は、請求項1に記載の発明において、前記ガス取入用配
管および前記ガス取出用配管には前記ガスを冷却する冷
却装置が接続され、前記冷却装置は前記タンク上方に配
置されたことを特徴としている。このような請求項2記
載の発明によれば、タンク上方に冷却装置を配置するた
め、立体的なレイアウトが可能となり、静止誘導電器全
体の据付面積を縮小化できる。
は、請求項1に記載の発明において、前記ガス取入用配
管および前記ガス取出用配管には前記ガスを冷却する冷
却装置が接続され、前記冷却装置は前記タンク上方に配
置されたことを特徴としている。このような請求項2記
載の発明によれば、タンク上方に冷却装置を配置するた
め、立体的なレイアウトが可能となり、静止誘導電器全
体の据付面積を縮小化できる。
【0014】請求項3に対応するガス入り静止誘導電器
は、請求項1または2に記載の発明において、前記ガス
取入用配管は前記タンクの内部に配置されたことを特徴
としている。以上の請求項3記載の発明によれば、タン
ク内部にガス取入用配管を設置することで、これをタン
ク外部に取り付けるための部品点数およびコストを削減
でき、さらには輸送準備および据付作業時のリードタイ
ムを短縮できる。しかも、騒音源の1つである配管をタ
ンク内に配置することにより、騒音を大幅に低減するこ
とも可能となる。
は、請求項1または2に記載の発明において、前記ガス
取入用配管は前記タンクの内部に配置されたことを特徴
としている。以上の請求項3記載の発明によれば、タン
ク内部にガス取入用配管を設置することで、これをタン
ク外部に取り付けるための部品点数およびコストを削減
でき、さらには輸送準備および据付作業時のリードタイ
ムを短縮できる。しかも、騒音源の1つである配管をタ
ンク内に配置することにより、騒音を大幅に低減するこ
とも可能となる。
【0015】請求項4に対応するガス入り静止誘導電器
は、請求項3に記載の発明において、前記ガス取入用配
管として前記タンクの内壁と絶縁板とからなる送ガス用
ダクトが設けられことを特徴としている。このような請
求項4記載の発明によれば、タンク内に送ガス用ダクト
を配置したことで、請求項3の発明と同一の効果を得る
ことができるうえ、ダクトが絶縁板を有することで、巻
線およびリードとの絶縁に注意を払う必要がなくなる。
したがって、タンク内の任意の場所に任意の断面積を有
する送ガス用ダクトを配置することが可能となる。
は、請求項3に記載の発明において、前記ガス取入用配
管として前記タンクの内壁と絶縁板とからなる送ガス用
ダクトが設けられことを特徴としている。このような請
求項4記載の発明によれば、タンク内に送ガス用ダクト
を配置したことで、請求項3の発明と同一の効果を得る
ことができるうえ、ダクトが絶縁板を有することで、巻
線およびリードとの絶縁に注意を払う必要がなくなる。
したがって、タンク内の任意の場所に任意の断面積を有
する送ガス用ダクトを配置することが可能となる。
【0016】請求項5に対応するガス入り静止誘導電器
は、請求項4に記載の発明において、前記送ガス用ダク
トの少なくとも一部に金属板が設けられたことを特徴と
している。上記の請求項5記載の発明によれば、送ガス
用ダクトの材質として部分的もしくは全てに金属板を採
用することで、強い送ガス圧に耐えうる堅固なダクトを
容易に構成することが可能となる。
は、請求項4に記載の発明において、前記送ガス用ダク
トの少なくとも一部に金属板が設けられたことを特徴と
している。上記の請求項5記載の発明によれば、送ガス
用ダクトの材質として部分的もしくは全てに金属板を採
用することで、強い送ガス圧に耐えうる堅固なダクトを
容易に構成することが可能となる。
【0017】請求項6に対応するガス入り静止誘導電器
は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明におい
て、前記タンクには上下方向にわたって延びる中空のタ
ンク補強用ビームが形成され、このタンク補強用ビーム
内に前記ガスを通流させるように構成されたことを特徴
としている。以上の請求項6記載の発明によれば、既存
のタンク補強用ビームを利用してガスを流通させること
ができ、ガス流通のための配管やダクトの取り付けが不
要となる。したがって、部品点数およびコストを大きく
削減でき、且つ製造リードタイム短縮に寄与することが
できる。
は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明におい
て、前記タンクには上下方向にわたって延びる中空のタ
ンク補強用ビームが形成され、このタンク補強用ビーム
内に前記ガスを通流させるように構成されたことを特徴
としている。以上の請求項6記載の発明によれば、既存
のタンク補強用ビームを利用してガスを流通させること
ができ、ガス流通のための配管やダクトの取り付けが不
要となる。したがって、部品点数およびコストを大きく
削減でき、且つ製造リードタイム短縮に寄与することが
できる。
【0018】請求項7に対応するガス入り静止誘導電器
は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明におい
て、前記上部タンクと前記下部タンクとの接合部間に、
前記タンク内部を上下2室に仕切るガス仕切り板が挟み
込まれたことを特徴としている。このような請求項7記
載の発明によれば、ガス仕切り板を上下タンクの接合部
に挟みこむことで、確実に両者の隙間をなくすことがで
きる。このため、ガス仕切り板自体も簡単な構造とな
り、工作精度を下げることができる。また、ガス仕切り
板外縁部にガスもれ防止用のパッキンを取付ける必要も
なくなる。したがって、製造リードタイムの短縮および
部品点数ならびにコストの削減が可能となる。
は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明におい
て、前記上部タンクと前記下部タンクとの接合部間に、
前記タンク内部を上下2室に仕切るガス仕切り板が挟み
込まれたことを特徴としている。このような請求項7記
載の発明によれば、ガス仕切り板を上下タンクの接合部
に挟みこむことで、確実に両者の隙間をなくすことがで
きる。このため、ガス仕切り板自体も簡単な構造とな
り、工作精度を下げることができる。また、ガス仕切り
板外縁部にガスもれ防止用のパッキンを取付ける必要も
なくなる。したがって、製造リードタイムの短縮および
部品点数ならびにコストの削減が可能となる。
【0019】また、請求項8〜13の発明は、タンク内
には巻線、鉄心、前記巻線を締付ける上部締付板および
下部締付板を有する静止誘導電器中身が収納されると共
に、絶縁および冷却媒体としてガスが封入され、前記タ
ンク内へ前記ガスを取入れるガス取入用配管と、前記タ
ンク外へ前記ガスを取出すガス取出用配管とが設けられ
たガス入り静止誘導電器において、次のような技術的な
特徴を有している。
には巻線、鉄心、前記巻線を締付ける上部締付板および
下部締付板を有する静止誘導電器中身が収納されると共
に、絶縁および冷却媒体としてガスが封入され、前記タ
ンク内へ前記ガスを取入れるガス取入用配管と、前記タ
ンク外へ前記ガスを取出すガス取出用配管とが設けられ
たガス入り静止誘導電器において、次のような技術的な
特徴を有している。
【0020】すなわち、請求項8に対応するガス入り静
止誘導電器は、前記ガス取入用配管は前記下部締付板よ
りも下側に、前記ガス取出用配管は前記下部締付板より
も上側にそれぞれ配置され、前記下部締付板の大きさは
前記タンクを被せる際に必要なクリアランス分だけタン
ク内法寸法より小さく設定され、上記クリアランスがシ
ールされることにより前記タンク内部が上下2室に仕切
られることを特徴としている。上記請求項8の発明では
下部締付板によりタンク内部を仕切っているが、これに
対して請求項10の発明では上部締付板によりタンク内
部を仕切る構成となっている。すなわち、請求項10に
対応するガス入り静止誘導電器は、前記前記ガス取入用
配管は前記上部締付板よりも下側に、前記ガス取出用配
管は前記上部締付板よりも上側にそれぞれ配置され、前
記上部締付板の大きさは前記タンクを被せる際に必要な
クリアランス分だけタンク内法寸法より小さく設定さ
れ、上記クリアランスがシールされることにより前記タ
ンク内部が上下2室に仕切られることを特徴としてい
る。以上のような請求項8および10記載の発明によれ
ば、下部あるいは上部の締付板によりタンク内部を上下
2室に仕切ることができるため、ガス仕切板を独立して
取付ける必要がなくなる。したがって、大幅な部品点数
およびコストの削減を実現できると共に、製造リ−ドタ
イムの圧縮が可能となる。また、請求項10記載の発明
においては、ガス取入用配管を前記上部締付板より下側
に配置すれば良いので、ガス取入用配管の取付位置への
制約が少なくすることができる。
止誘導電器は、前記ガス取入用配管は前記下部締付板よ
りも下側に、前記ガス取出用配管は前記下部締付板より
も上側にそれぞれ配置され、前記下部締付板の大きさは
前記タンクを被せる際に必要なクリアランス分だけタン
ク内法寸法より小さく設定され、上記クリアランスがシ
ールされることにより前記タンク内部が上下2室に仕切
られることを特徴としている。上記請求項8の発明では
下部締付板によりタンク内部を仕切っているが、これに
対して請求項10の発明では上部締付板によりタンク内
部を仕切る構成となっている。すなわち、請求項10に
対応するガス入り静止誘導電器は、前記前記ガス取入用
配管は前記上部締付板よりも下側に、前記ガス取出用配
管は前記上部締付板よりも上側にそれぞれ配置され、前
記上部締付板の大きさは前記タンクを被せる際に必要な
クリアランス分だけタンク内法寸法より小さく設定さ
れ、上記クリアランスがシールされることにより前記タ
ンク内部が上下2室に仕切られることを特徴としてい
る。以上のような請求項8および10記載の発明によれ
ば、下部あるいは上部の締付板によりタンク内部を上下
2室に仕切ることができるため、ガス仕切板を独立して
取付ける必要がなくなる。したがって、大幅な部品点数
およびコストの削減を実現できると共に、製造リ−ドタ
イムの圧縮が可能となる。また、請求項10記載の発明
においては、ガス取入用配管を前記上部締付板より下側
に配置すれば良いので、ガス取入用配管の取付位置への
制約が少なくすることができる。
【0021】請求項9に対応するガス入り静止誘導電器
は、請求項8に記載の発明において、前記下部締付板の
厚さ寸法は前記巻線を締付ける部分と前記タンク内部を
上下2室に仕切る部分とで変えられ、前記タンク内部を
2室に仕切る部分の厚さ寸法の方が前記巻線を締付ける
部分の厚さ寸法より薄く設定されたことを特徴としてい
る。請求項11に対応するガス入り静止誘導電器は、請
求項10に記載の発明において、前記上部締付板の厚さ
寸法は前記巻線を締付ける部分と前記タンク内部を上下
2室に仕切る部分とで変えられ、前記タンク内部を2室
に仕切る部分の厚さ寸法の方が前記巻線を締付ける部分
の厚さ寸法より薄く設定されたことを特徴としている。
このような請求項9および11記載の発明によれば、巻
線を締付ける部分の締付板は巻線を締付けるのにある程
度の強度が必要であり、それに伴って締付板の厚さ寸法
を大きくしなくてはならない。これに対して、タンク内
部を2室に仕切る部分についてはそれ程強度を必要とし
ない。つまり、仕切り板としての機能を果たす部分に関
しては厚さ寸法を薄くすることができる。したがって、
締付板の材料を削減しても同程度の効果を得ることがで
き、コスト的に有利である。
は、請求項8に記載の発明において、前記下部締付板の
厚さ寸法は前記巻線を締付ける部分と前記タンク内部を
上下2室に仕切る部分とで変えられ、前記タンク内部を
2室に仕切る部分の厚さ寸法の方が前記巻線を締付ける
部分の厚さ寸法より薄く設定されたことを特徴としてい
る。請求項11に対応するガス入り静止誘導電器は、請
求項10に記載の発明において、前記上部締付板の厚さ
寸法は前記巻線を締付ける部分と前記タンク内部を上下
2室に仕切る部分とで変えられ、前記タンク内部を2室
に仕切る部分の厚さ寸法の方が前記巻線を締付ける部分
の厚さ寸法より薄く設定されたことを特徴としている。
このような請求項9および11記載の発明によれば、巻
線を締付ける部分の締付板は巻線を締付けるのにある程
度の強度が必要であり、それに伴って締付板の厚さ寸法
を大きくしなくてはならない。これに対して、タンク内
部を2室に仕切る部分についてはそれ程強度を必要とし
ない。つまり、仕切り板としての機能を果たす部分に関
しては厚さ寸法を薄くすることができる。したがって、
締付板の材料を削減しても同程度の効果を得ることがで
き、コスト的に有利である。
【0022】請求項12に対応するガス入り静止誘導電
器は、請求項8〜11のいずれか1項に記載の発明にお
いて、前記タンクは上部タンクと下部タンクとから構成
され、前記下部タンクの内法寸法は前記上部タンクの内
法寸法より小さく設定され、更に前記上部タンクおよび
前記下部タンクの接合面は前記下部締付板の近傍に配置
され、前記下部締付板および下部タンクの上面部には前
記タンク内部を上下2室に仕切るガス仕切り板が取付け
られ、前記ガス仕切り板の下部に前記ガスを導く送ガス
用ダクトが設けられたことを特徴としている。上記のよ
うな構成を有する請求項12記載の発明によれば、タン
ク内部を上下2室に仕切るガス仕切り板を下部締付板お
よび下部タンクの上面部に直接取付けることができる。
したがって、静止誘導電器中身にガス仕切り板を取付け
るための多数の支持部材を取付ける必要がなくなる。こ
れにより、大幅な部品点数およびコストの削減と、製造
リ−ドタイムの圧縮とが可能となる。
器は、請求項8〜11のいずれか1項に記載の発明にお
いて、前記タンクは上部タンクと下部タンクとから構成
され、前記下部タンクの内法寸法は前記上部タンクの内
法寸法より小さく設定され、更に前記上部タンクおよび
前記下部タンクの接合面は前記下部締付板の近傍に配置
され、前記下部締付板および下部タンクの上面部には前
記タンク内部を上下2室に仕切るガス仕切り板が取付け
られ、前記ガス仕切り板の下部に前記ガスを導く送ガス
用ダクトが設けられたことを特徴としている。上記のよ
うな構成を有する請求項12記載の発明によれば、タン
ク内部を上下2室に仕切るガス仕切り板を下部締付板お
よび下部タンクの上面部に直接取付けることができる。
したがって、静止誘導電器中身にガス仕切り板を取付け
るための多数の支持部材を取付ける必要がなくなる。こ
れにより、大幅な部品点数およびコストの削減と、製造
リ−ドタイムの圧縮とが可能となる。
【0023】請求項13に対応するガス入り静止誘導電
器は、請求項8〜11のいずれか1項に記載の発明にお
いて、前記タンクは上部タンクと下部タンクとから構成
され、前記下部タンクの内法寸法は前記上部タンクの内
法寸法より小さく設定され、更に上部タンクおよび下部
タンクの接合面は前記下部締付板と同じ高さに配置さ
れ、前記下部締付板の外縁部には前記下部タンクの上面
部に取付けられる締付板支持部が形成され、前記下部締
付板の下部に前記ガスを導く送ガス用ダクトが設けられ
たことを特徴としている。このような構成を有する請求
項13記載の発明によれば、下部締付板つまり鉄心を除
いた静止誘導器中身を下部タンクにて支持・固定するこ
とができる。また、締付板支持部により下部締付板を下
部タンクの上面部に取付けることにより、下部締付板の
みでタンク内部を2室に仕切ることができる。したがっ
て、鉄心を除いた静止誘導器中身を支持・固定するため
の部品を削減できると同時に、タンク内部を2室に仕切
るための部品を削減することができ、大幅な部品点数お
よびコストの削減が可能であり、製造リ−ドタイムの圧
縮をさらに進めることができる。
器は、請求項8〜11のいずれか1項に記載の発明にお
いて、前記タンクは上部タンクと下部タンクとから構成
され、前記下部タンクの内法寸法は前記上部タンクの内
法寸法より小さく設定され、更に上部タンクおよび下部
タンクの接合面は前記下部締付板と同じ高さに配置さ
れ、前記下部締付板の外縁部には前記下部タンクの上面
部に取付けられる締付板支持部が形成され、前記下部締
付板の下部に前記ガスを導く送ガス用ダクトが設けられ
たことを特徴としている。このような構成を有する請求
項13記載の発明によれば、下部締付板つまり鉄心を除
いた静止誘導器中身を下部タンクにて支持・固定するこ
とができる。また、締付板支持部により下部締付板を下
部タンクの上面部に取付けることにより、下部締付板の
みでタンク内部を2室に仕切ることができる。したがっ
て、鉄心を除いた静止誘導器中身を支持・固定するため
の部品を削減できると同時に、タンク内部を2室に仕切
るための部品を削減することができ、大幅な部品点数お
よびコストの削減が可能であり、製造リ−ドタイムの圧
縮をさらに進めることができる。
【0024】請求項14に対応するガス入り静止誘導電
器は、請求項1〜13のいずれか1項に記載の発明にお
いて、前記下部タンクは平板状の部材から構成され、前
記静止誘導電器中身は該下部タンクに固定されたことを
特徴としている。このような請求項14記載の発明によ
れば、下部タンクを平板状の部材にすることにより、下
部タンクに要する部品点数削減および製作性簡素化を図
ることができる。また、静止誘導電器中身を平板状部材
に固定して両者を一体化することができる。したがっ
て、静止誘導電器中身の固定作業を簡略化することが可
能となる。
器は、請求項1〜13のいずれか1項に記載の発明にお
いて、前記下部タンクは平板状の部材から構成され、前
記静止誘導電器中身は該下部タンクに固定されたことを
特徴としている。このような請求項14記載の発明によ
れば、下部タンクを平板状の部材にすることにより、下
部タンクに要する部品点数削減および製作性簡素化を図
ることができる。また、静止誘導電器中身を平板状部材
に固定して両者を一体化することができる。したがっ
て、静止誘導電器中身の固定作業を簡略化することが可
能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態の
一例について、図1〜図15に基づいて具体的に説明す
る。なお、図16および図17に示した従来例と同一部
分については同一符号で示し、説明は省略する。
一例について、図1〜図15に基づいて具体的に説明す
る。なお、図16および図17に示した従来例と同一部
分については同一符号で示し、説明は省略する。
【0026】(1)第1の実施の形態…請求項1対応
[構成]図1は本発明に係る第1の実施の形態の正面図
である。第1の実施の形態では、タンク8は上部タンク
6と下部タンク7とから構成され、これら上部タンク6
と下部タンク7の接合部14は、タンク8底面に近接し
て配置されている。また、ガス取入用配管11とガス取
出用配管12の両方が上部タンク6に連通接続されてい
る。より詳しくは、ガス取入用配管11は接合部14の
上部付近に、ガス取出用配管12は上部タンク6の天板
部分にそれぞれ配置されている。
である。第1の実施の形態では、タンク8は上部タンク
6と下部タンク7とから構成され、これら上部タンク6
と下部タンク7の接合部14は、タンク8底面に近接し
て配置されている。また、ガス取入用配管11とガス取
出用配管12の両方が上部タンク6に連通接続されてい
る。より詳しくは、ガス取入用配管11は接合部14の
上部付近に、ガス取出用配管12は上部タンク6の天板
部分にそれぞれ配置されている。
【0027】[作用効果]以上の構成を採用する第1の
実施の形態では、配管11,12を両方とも上部タンク
6に連通接続したので、上部タンク6とガス取入用配管
11、ガス取出用配管12のみで位置合わせが可能とな
る。これにより、上部タンク6の製作と下部タンク7を
並行して製作することができ、製造リードタイムを圧縮
することができる。また、タンク6,7同士の接合部1
4をタンク8底面に近い側に配置したことで、上部タン
ク6を下部タンク7から取り外すだけで静止誘導電器中
身5の点検・補修を実施可能である。この結果、タンク
8よりも数倍重い静止誘導電器中身5を、わさわざタン
ク8からつり出すといった面倒な作業を省くことがで
き、静止誘導電器中身5の点検・補修における作業性が
向上する。
実施の形態では、配管11,12を両方とも上部タンク
6に連通接続したので、上部タンク6とガス取入用配管
11、ガス取出用配管12のみで位置合わせが可能とな
る。これにより、上部タンク6の製作と下部タンク7を
並行して製作することができ、製造リードタイムを圧縮
することができる。また、タンク6,7同士の接合部1
4をタンク8底面に近い側に配置したことで、上部タン
ク6を下部タンク7から取り外すだけで静止誘導電器中
身5の点検・補修を実施可能である。この結果、タンク
8よりも数倍重い静止誘導電器中身5を、わさわざタン
ク8からつり出すといった面倒な作業を省くことがで
き、静止誘導電器中身5の点検・補修における作業性が
向上する。
【0028】(2)第2の実施の形態…請求項2対応
[構成]図2は本発明に係る第2の実施の形態の正面図
である。第2の実施の形態の特徴は、冷却装置13が上
部タンク6の上方に配置された点にある。
である。第2の実施の形態の特徴は、冷却装置13が上
部タンク6の上方に配置された点にある。
【0029】[作用効果]以上の構成を採用する第2の
実施の形態では、従来ではタンク8側面に配置されてい
た冷却装置13による占有場所が不要となる。このた
め、機器全体の据付面積を縮小することができる。ま
た、ガス入静止誘導電器は油入静止誘導電器と異なり、
上部タンク6上にコンサベータを配置する必要がない。
したがって、冷却装置13を上部タンク6のすぐ上に取
り付けることは容易であり、これにより冷却装置13の
支持構造物を簡素な構成とすることができる。
実施の形態では、従来ではタンク8側面に配置されてい
た冷却装置13による占有場所が不要となる。このた
め、機器全体の据付面積を縮小することができる。ま
た、ガス入静止誘導電器は油入静止誘導電器と異なり、
上部タンク6上にコンサベータを配置する必要がない。
したがって、冷却装置13を上部タンク6のすぐ上に取
り付けることは容易であり、これにより冷却装置13の
支持構造物を簡素な構成とすることができる。
【0030】(3)第3の実施の形態…請求項3対応
[構成]図3は本発明に係る第3の実施の形態の正面図
である。第3の実施の形態はガス取入用配管11が上部
タンク6の内部に配置された点に構成上の特徴がある。
である。第3の実施の形態はガス取入用配管11が上部
タンク6の内部に配置された点に構成上の特徴がある。
【0031】[作用効果]以上の構成を採用する第3の
実施の形態では、ガス取入用配管11を上部タンク6内
部に収納したので、輸送時におけるガス取入用配管11
の取付・取外し作業が不要となる。したがって、輸送準
備および現地据付作業時のかかるリードタイムを短縮す
ることができる。また、ガス入り静止誘導電器では、ガ
ス配管が騒音発生源の一つとなっているが、タンク8内
に配置することで、騒音低減の効果を得ることができ
る。
実施の形態では、ガス取入用配管11を上部タンク6内
部に収納したので、輸送時におけるガス取入用配管11
の取付・取外し作業が不要となる。したがって、輸送準
備および現地据付作業時のかかるリードタイムを短縮す
ることができる。また、ガス入り静止誘導電器では、ガ
ス配管が騒音発生源の一つとなっているが、タンク8内
に配置することで、騒音低減の効果を得ることができ
る。
【0032】(4)第4の実施の形態…請求項4対応
[構成]図4は本発明に係る第4の実施の形態の正面図
である。第4の実施の形態では、図3に示した第3の実
施の形態において上部タンク6内に収納したガス取入用
配管11に代えて、絶縁板15と上部タンク6の内壁よ
り構成される送ガス用ダクト16が上部タンク6内部に
配置されている。送ガス用ダクト16の中には冷却装置
13で冷却された冷却ガス9が通流し、冷却ガス9は下
部タンク7側の下部ガス室24へ流れるようになってい
る。
である。第4の実施の形態では、図3に示した第3の実
施の形態において上部タンク6内に収納したガス取入用
配管11に代えて、絶縁板15と上部タンク6の内壁よ
り構成される送ガス用ダクト16が上部タンク6内部に
配置されている。送ガス用ダクト16の中には冷却装置
13で冷却された冷却ガス9が通流し、冷却ガス9は下
部タンク7側の下部ガス室24へ流れるようになってい
る。
【0033】[作用効果]以上の構成を採用する第4の
実施の形態では、前記第3の実施の形態が持つ作用効果
に加えて、送ガス用ダクト16が絶縁板15を有するた
め、巻線1やリードとの絶縁に注意を払う必要がない。
したがって、上部タンク6内の任意の場所に任意の断面
積を有するダクト16を配置可能であるといったメリッ
トを導くことができる。
実施の形態では、前記第3の実施の形態が持つ作用効果
に加えて、送ガス用ダクト16が絶縁板15を有するた
め、巻線1やリードとの絶縁に注意を払う必要がない。
したがって、上部タンク6内の任意の場所に任意の断面
積を有するダクト16を配置可能であるといったメリッ
トを導くことができる。
【0034】(5)第5の実施の形態…請求項5対応
[構成]図5は本発明に係る第5の実施の形態の正面図
である。第5の実施の形態は上記第4の実施の形態の変
形例であり、送ガス用ダクト16が金属板17と上部タ
ンク6の内壁より構成された点に特徴がある。
である。第5の実施の形態は上記第4の実施の形態の変
形例であり、送ガス用ダクト16が金属板17と上部タ
ンク6の内壁より構成された点に特徴がある。
【0035】[作用効果]以上の構成を採用する第5の
実施の形態では、送ガス用ダクト16の構成物として金
属板17を採用することにより、前記絶縁板15に比べ
てダクト16を堅固とすることができる。このため、ダ
クト16は簡単な構造で強い送ガス圧に耐え得ることが
でき、信頼性が向上する。
実施の形態では、送ガス用ダクト16の構成物として金
属板17を採用することにより、前記絶縁板15に比べ
てダクト16を堅固とすることができる。このため、ダ
クト16は簡単な構造で強い送ガス圧に耐え得ることが
でき、信頼性が向上する。
【0036】(6)第6の実施の形態…請求項6対応
[構成]図6は本発明に係る第6の実施の形態の正面図
である。第6の実施の形態では上部タンク6の側面に中
空の補強用縦ビーム18が設けられており、この補強用
縦ビーム18内に冷却ガス9を通流させる点に特徴があ
る。
である。第6の実施の形態では上部タンク6の側面に中
空の補強用縦ビーム18が設けられており、この補強用
縦ビーム18内に冷却ガス9を通流させる点に特徴があ
る。
【0037】[作用効果]以上の構成を採用する第6の
実施の形態によれば、冷却ガス9を通流させる部材とし
てガス取入用配管11や送ガス用ダクト16を別途設け
る必要がなくなる。このため、製造リードタイムの短縮
ならびに部品点数およびコストの削減効果を獲得するこ
とができる。
実施の形態によれば、冷却ガス9を通流させる部材とし
てガス取入用配管11や送ガス用ダクト16を別途設け
る必要がなくなる。このため、製造リードタイムの短縮
ならびに部品点数およびコストの削減効果を獲得するこ
とができる。
【0038】(7)第7の実施の形態…請求項7対応
[構成]図7は本発明に係る第7の実施の形態の正面図
である。第7の実施の形態ではタンク8内を上下2室に
仕切るガス仕切り板10の外縁部を、単に上部タンク6
の側板に押し当てているのではなく、上部および下部タ
ンク6,7間の接合部14に挟みこんでいる。
である。第7の実施の形態ではタンク8内を上下2室に
仕切るガス仕切り板10の外縁部を、単に上部タンク6
の側板に押し当てているのではなく、上部および下部タ
ンク6,7間の接合部14に挟みこんでいる。
【0039】[作用効果]以上の構成を採用する第7の
実施の形態によれば、上部および下部タンク6,7間の
接合部14にてガス仕切り板10を挟みこんでいるの
で、ガス仕切り板10外縁部の工作精度を低下させて
も、ガス仕切板10外縁部とタンク8内壁の隙間からガ
ス漏れするという可能性がなくなる。この点に関して図
8の拡大図を用いてさらに詳しく説明する。すなわち、
ガス仕切り板10の端部構造は、従来では図18に示す
ように外縁部にパッキン19を取付けてガスもれを防ぐ
ものであったが、第7の実施の形態では前記パッキン1
9が不要となっている。これらの点から、第7の実施の
形態においてはいっそう製造リードタイムを短縮でき、
且つ部品点数およびコストの削減を進めることができ
る。
実施の形態によれば、上部および下部タンク6,7間の
接合部14にてガス仕切り板10を挟みこんでいるの
で、ガス仕切り板10外縁部の工作精度を低下させて
も、ガス仕切板10外縁部とタンク8内壁の隙間からガ
ス漏れするという可能性がなくなる。この点に関して図
8の拡大図を用いてさらに詳しく説明する。すなわち、
ガス仕切り板10の端部構造は、従来では図18に示す
ように外縁部にパッキン19を取付けてガスもれを防ぐ
ものであったが、第7の実施の形態では前記パッキン1
9が不要となっている。これらの点から、第7の実施の
形態においてはいっそう製造リードタイムを短縮でき、
且つ部品点数およびコストの削減を進めることができ
る。
【0040】(8)第8の実施の形態…請求項8対応
[構成]図9は本発明に係る第8の実施の形態の正面図
である。第8の実施の形態において、静止誘導電器中身
5には巻線1を上部から締付ける上部締付板3と、巻線
1を下部から締付ける下部締付板4が設けられている。
第8の実施の形態では、ガス取入用配管11が下部締付
板4より下側に、ガス取出用配管12が上部締付板3よ
り上側にそれぞれ配置されている。なお、これらの配管
11,12は上記第1の実施の形態と同様、上部タンク
6側に配置されている。また、下部締付板4の大きさは
上部タンク6を下部タンク7に被せる際に必要なクリア
ランス分だけ上部タンク6の内法寸法より小さく設定さ
れており、上記クリアランスをシールしてタンク8内部
を上下2室に仕切るようになっている。
である。第8の実施の形態において、静止誘導電器中身
5には巻線1を上部から締付ける上部締付板3と、巻線
1を下部から締付ける下部締付板4が設けられている。
第8の実施の形態では、ガス取入用配管11が下部締付
板4より下側に、ガス取出用配管12が上部締付板3よ
り上側にそれぞれ配置されている。なお、これらの配管
11,12は上記第1の実施の形態と同様、上部タンク
6側に配置されている。また、下部締付板4の大きさは
上部タンク6を下部タンク7に被せる際に必要なクリア
ランス分だけ上部タンク6の内法寸法より小さく設定さ
れており、上記クリアランスをシールしてタンク8内部
を上下2室に仕切るようになっている。
【0041】[作用効果]このように構成された第8の
実施の形態においては、下部締付板4によりタンク8内
部を2室に仕切ることができるため、タンク8内部を2
室に仕切るためのガス仕切り板10を取付ける必要がな
い。したがって、部品点数およびコストを大幅に削減で
き、製造リ−ドタイムの圧縮が可能となる。
実施の形態においては、下部締付板4によりタンク8内
部を2室に仕切ることができるため、タンク8内部を2
室に仕切るためのガス仕切り板10を取付ける必要がな
い。したがって、部品点数およびコストを大幅に削減で
き、製造リ−ドタイムの圧縮が可能となる。
【0042】(9)第9の実施の形態…請求項9対応
[構成]図10は本発明に係る第9の実施の形態の正面
図である。第9の実施の形態は前記第8の実施の形態に
改良を施したものであり、下部締付板4の厚さを巻線1
を締付ける部分とタンク8内部を2室に仕切る部分とで
変えている。すなわち、タンク8内部を上下2室に仕切
る部分の厚さ寸法は巻線1を締付ける部分より薄く設定
されている。
図である。第9の実施の形態は前記第8の実施の形態に
改良を施したものであり、下部締付板4の厚さを巻線1
を締付ける部分とタンク8内部を2室に仕切る部分とで
変えている。すなわち、タンク8内部を上下2室に仕切
る部分の厚さ寸法は巻線1を締付ける部分より薄く設定
されている。
【0043】[作用効果]このように構成された第9の
実施の形態において、巻線1を締付ける部分の下部締付
板4は巻線1を締付けるのに必要な強度を確保する性質
上、ある程度の厚さが必要である。しかし、タンク8内
部を2室に仕切る部分についてはそれ程強度を必要とし
ないので、この部分に関しては薄くすることができる。
したがって、下部締付板4の材料を削減しても、前記第
8の実施の形態と同様の作用効果を発揮ができると共
に、優れた経済性を獲得することができる。
実施の形態において、巻線1を締付ける部分の下部締付
板4は巻線1を締付けるのに必要な強度を確保する性質
上、ある程度の厚さが必要である。しかし、タンク8内
部を2室に仕切る部分についてはそれ程強度を必要とし
ないので、この部分に関しては薄くすることができる。
したがって、下部締付板4の材料を削減しても、前記第
8の実施の形態と同様の作用効果を発揮ができると共
に、優れた経済性を獲得することができる。
【0044】(10)第10の実施の形態…請求項10
対応 [構成]図11は本発明に係る第10の実施の形態の正
面図である。第10の実施の形態では、前記第8の実施
の形態と同じく、静止誘導電器中身5に巻線1を上部か
ら締付ける上部締付板3と、巻線1を下部から締付ける
下部締付板4が設けられており、ガス取入用配管11が
上部締付板3より下側に、ガス取出用配管12が上部締
付板3より上側にそれぞれ配置されている。なお、これ
らの配管11,12は上記第1の実施の形態と同様、上
部タンク6側に配置されている。また、上部締付板3の
大きさは上部タンク6を下部タンク7に被せる際に必要
なクリアランス分だけ上部タンク6の内法寸法より小さ
く設定されており、上記クリアランスをシールしてタン
ク8内部を上下2室に仕切るようになっている。
対応 [構成]図11は本発明に係る第10の実施の形態の正
面図である。第10の実施の形態では、前記第8の実施
の形態と同じく、静止誘導電器中身5に巻線1を上部か
ら締付ける上部締付板3と、巻線1を下部から締付ける
下部締付板4が設けられており、ガス取入用配管11が
上部締付板3より下側に、ガス取出用配管12が上部締
付板3より上側にそれぞれ配置されている。なお、これ
らの配管11,12は上記第1の実施の形態と同様、上
部タンク6側に配置されている。また、上部締付板3の
大きさは上部タンク6を下部タンク7に被せる際に必要
なクリアランス分だけ上部タンク6の内法寸法より小さ
く設定されており、上記クリアランスをシールしてタン
ク8内部を上下2室に仕切るようになっている。
【0045】[作用効果]このように構成された第10
の実施の形態においては、上部締付板3によりタンク8
内部を2室に仕切ることができる。このため、前記第8
の実施の形態と同様に、タンク8内部を2室に仕切るた
めのガス仕切り板10は不要となり、部品点数およびコ
ストを大幅に削減でき、製造リ−ドタイムの圧縮が可能
となる。また、ガス取入用配管11は上部締付板3より
下側の任意の位置に配置すれば良いため、その取付け位
置への制約を少なくすることができる。
の実施の形態においては、上部締付板3によりタンク8
内部を2室に仕切ることができる。このため、前記第8
の実施の形態と同様に、タンク8内部を2室に仕切るた
めのガス仕切り板10は不要となり、部品点数およびコ
ストを大幅に削減でき、製造リ−ドタイムの圧縮が可能
となる。また、ガス取入用配管11は上部締付板3より
下側の任意の位置に配置すれば良いため、その取付け位
置への制約を少なくすることができる。
【0046】(11)第11の実施の形態…請求項11
対応 [構成]図12は本発明に係る第11の実施の形態の正
面図である。第11の実施の形態は、上部締付板3の厚
さを巻線1を締付ける部分とタンク内部を2室に仕切る
部分とで変え、タンク8内部を上下2室に仕切る部分の
厚さを巻線1を締付ける部分より薄くしたことを特徴と
している。
対応 [構成]図12は本発明に係る第11の実施の形態の正
面図である。第11の実施の形態は、上部締付板3の厚
さを巻線1を締付ける部分とタンク内部を2室に仕切る
部分とで変え、タンク8内部を上下2室に仕切る部分の
厚さを巻線1を締付ける部分より薄くしたことを特徴と
している。
【0047】[作用効果]このように構成された第11
の実施の形態において、上部締付板3の巻線1を締付け
る部分は必要な強度を確保すべくある程度の厚さが不可
欠である。しかし、タンク8内部を2室に仕切る部分に
ついてはそれ程の強度を必要としないので、この部分に
関しては薄くすることができる。したがって、上部締付
板3の材料を削減しても前記第10の実施の形態と同様
の作用効果を確保でき、且つ優れた経済性を得ることが
できる。
の実施の形態において、上部締付板3の巻線1を締付け
る部分は必要な強度を確保すべくある程度の厚さが不可
欠である。しかし、タンク8内部を2室に仕切る部分に
ついてはそれ程の強度を必要としないので、この部分に
関しては薄くすることができる。したがって、上部締付
板3の材料を削減しても前記第10の実施の形態と同様
の作用効果を確保でき、且つ優れた経済性を得ることが
できる。
【0048】(12)第12の実施の形態…請求項12
対応 [構成]図13は本発明に係る第12の実施の形態の正
面図である。第12の実施の形態では、下部タンク7の
内法寸法は上部タンク6の内法寸法より小さく設定され
ている。また、上部タンク6および下部タンク7の接合
面14は下部締付板4の近傍に配置されている。さら
に、下部締付板4と上部および下部タンク6,7の接合
面14、より詳しくは下部タンク7の上面部である接合
面14に、ガス仕切り板10が取付けられている。そし
て、ガス仕切り板10の下部には冷却ガス9を下部ガス
室24内に導く送ガス用ダクト16が配置されている。
対応 [構成]図13は本発明に係る第12の実施の形態の正
面図である。第12の実施の形態では、下部タンク7の
内法寸法は上部タンク6の内法寸法より小さく設定され
ている。また、上部タンク6および下部タンク7の接合
面14は下部締付板4の近傍に配置されている。さら
に、下部締付板4と上部および下部タンク6,7の接合
面14、より詳しくは下部タンク7の上面部である接合
面14に、ガス仕切り板10が取付けられている。そし
て、ガス仕切り板10の下部には冷却ガス9を下部ガス
室24内に導く送ガス用ダクト16が配置されている。
【0049】[作用効果]このように構成された第12
の実施の形態では、ガス仕切り板10を下部締付板4と
下部タンク7の上面部に直接取付けることができ、静止
誘導電器中身5にガス仕切り板10を取付けるための多
数の支えを取付ける必要がなくなる。したがって、大幅
な部品点数およびコストの削減と、製造リ−ドタイムの
圧縮とが可能となる。
の実施の形態では、ガス仕切り板10を下部締付板4と
下部タンク7の上面部に直接取付けることができ、静止
誘導電器中身5にガス仕切り板10を取付けるための多
数の支えを取付ける必要がなくなる。したがって、大幅
な部品点数およびコストの削減と、製造リ−ドタイムの
圧縮とが可能となる。
【0050】(13)第13の実施の形態…請求項13
対応 [構成]図14は本発明に係る第13の実施の形態の正
面図である。第13の実施の形態の特徴は次の点にあ
る。すなわち、下部タンク7の内法寸法は上部タンク6
の内法寸法より小さく設定され、上部タンク6および下
部タンク7の接合面14は下部締付板4と同じ高さに配
置されている。また、下部締付板4の外縁部には下部タ
ンク7の上面部に取付けられる支持部4aが形成されて
おり、下部締付板4の下部には冷却ガス9を下部ガス室
24内に導く送ガス用ダクト16が配置されている。
対応 [構成]図14は本発明に係る第13の実施の形態の正
面図である。第13の実施の形態の特徴は次の点にあ
る。すなわち、下部タンク7の内法寸法は上部タンク6
の内法寸法より小さく設定され、上部タンク6および下
部タンク7の接合面14は下部締付板4と同じ高さに配
置されている。また、下部締付板4の外縁部には下部タ
ンク7の上面部に取付けられる支持部4aが形成されて
おり、下部締付板4の下部には冷却ガス9を下部ガス室
24内に導く送ガス用ダクト16が配置されている。
【0051】[作用効果]このように構成された第13
の実施の形態では、下部締付板4つまり鉄心2を除く静
止誘導器中身5を下部タンク7にて支持・固定すること
ができる。また、下部締付板4を下部タンク7の上面部
に取付けることにより、下部締付板4のみでタンク8内
部を2室に仕切ることができる。したがって、鉄心2を
除く静止誘導器中身5を支持・固定するための部品およ
びタンク8内部を2室に仕切るための部品を削減するこ
とができる。この結果、大幅な部品点数およびコストの
削減、ならびに製造リ−ドタイムの圧縮が可能となる。
の実施の形態では、下部締付板4つまり鉄心2を除く静
止誘導器中身5を下部タンク7にて支持・固定すること
ができる。また、下部締付板4を下部タンク7の上面部
に取付けることにより、下部締付板4のみでタンク8内
部を2室に仕切ることができる。したがって、鉄心2を
除く静止誘導器中身5を支持・固定するための部品およ
びタンク8内部を2室に仕切るための部品を削減するこ
とができる。この結果、大幅な部品点数およびコストの
削減、ならびに製造リ−ドタイムの圧縮が可能となる。
【0052】(14)第14の実施の形態…請求項14
対応 [構成]図15は本発明に係る第14の実施の形態の正
面図である。第14の実施の形態は下部タンク7が平板
状部材から構成され、静止誘導電器中身5は下部タンク
7に固定されたことを特徴としている。
対応 [構成]図15は本発明に係る第14の実施の形態の正
面図である。第14の実施の形態は下部タンク7が平板
状部材から構成され、静止誘導電器中身5は下部タンク
7に固定されたことを特徴としている。
【0053】[作用効果]このような第14の実施の形
態によれば、下部タンク7を平板状部材にすることによ
り、下部タンク7に要する部品点数を削減でき、且つ製
作性を簡素化することができる。また、静止誘導電器中
身5を平板の下部タンク7に固定し、両者を一体化する
ことが可能であり、静止誘導電器中身5の固定作業の簡
略化を図ることができる。
態によれば、下部タンク7を平板状部材にすることによ
り、下部タンク7に要する部品点数を削減でき、且つ製
作性を簡素化することができる。また、静止誘導電器中
身5を平板の下部タンク7に固定し、両者を一体化する
ことが可能であり、静止誘導電器中身5の固定作業の簡
略化を図ることができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
タンクを上部および下部の2つのタンクから構成し、こ
れらタンクの接合部をタンク底面に近い側に配置し、さ
らにガス取入用配管およびガス取出用配管を上部タンク
側に連通接続するといった簡単な構成により、製造リー
ドタイムの圧縮および据付け面積の低減を図ると共に、
部品点数およびコストの削減を可能としたガス入り静止
誘導電器を得ることができる。
タンクを上部および下部の2つのタンクから構成し、こ
れらタンクの接合部をタンク底面に近い側に配置し、さ
らにガス取入用配管およびガス取出用配管を上部タンク
側に連通接続するといった簡単な構成により、製造リー
ドタイムの圧縮および据付け面積の低減を図ると共に、
部品点数およびコストの削減を可能としたガス入り静止
誘導電器を得ることができる。
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の正面図。
【図2】本発明に係る第2の実施の形態の正面図。
【図3】本発明に係る第3の実施の形態の正面図。
【図4】本発明に係る第4の実施の形態の正面図。
【図5】本発明に係る第5の実施の形態の正面図。
【図6】本発明に係る第6の実施の形態の正面図。
【図7】本発明に係る第7の実施の形態の正面図。
【図8】第7の実施の形態の要部拡大図。
【図9】本発明に係る第8の実施の形態の正面図。
【図10】本発明に係る第9の実施の形態の正面図。
【図11】本発明に係る第10の実施の形態の正面図。
【図12】本発明に係る第11の実施の形態の正面図。
【図13】本発明に係る第12の実施の形態の正面図。
【図14】本発明に係る第13の実施の形態の正面図。
【図15】本発明に係る第14の実施の形態の正面図。
【図16】従来のガス入り静止誘導電器の平面図。
【図17】従来のガス入り静止誘導電器の正面図。
【図18】従来のガス入り静止誘導電器の要部拡大図。
1…巻線
2…鉄心
3…上部締付板
4…下部締付板
4a…締付板支持部
5…静止誘導器中身
6…上部タンク
7…下部タンク
8…タンク
8a…天板
9…冷却ガス
10…ガス仕切り板
11…ガス取入用配管
12…ガス取出用配管
13…冷却装置
14…上下タンク間の接合部
15…絶縁板
16…送ガス用ダクト
17…金属板
18…補強用縦ビ−ム
19…パッキン
20…ガスブロア
21…上部共通配管
22…下部共通配管
23…上部ガス室
24…下部ガス室
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 竹尾 正一
神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株
式会社東芝浜川崎工場内
(72)発明者 杉原 正己
神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株
式会社東芝浜川崎工場内
(72)発明者 村松 浩史
神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株
式会社東芝浜川崎工場内
Fターム(参考) 5E050 HA06
Claims (14)
- 【請求項1】 タンク内には巻線および鉄心を有する静
止誘導電器中身が収納されると共に、絶縁および冷却媒
体としてガスが封入され、前記タンク内へ前記ガスを取
入れるガス取入用配管と、前記タンク外へ前記ガスを取
出すガス取出用配管とが設けられたガス入り静止誘導電
器において、 前記タンクは上部タンクと下部タンクとから構成され、 前記上部タンクと前記下部タンクとの接合部は前記タン
クの底面に近接して配置され、 前記ガス取入用配管および前記ガス取出用配管は前記上
部タンクに連通接続されたことを特徴とするガス入り静
止誘導電器。 - 【請求項2】 前記ガス取入用配管および前記ガス取出
用配管には前記ガスを冷却する冷却装置が接続され、 前記冷却装置は前記タンク上方に配置されたことを特徴
とする請求項1に記載のガス入り静止誘導電器。 - 【請求項3】 前記ガス取入用配管は前記タンクの内部
に配置されたことを特徴とする請求項1または2に記載
のガス入り静止誘導電器。 - 【請求項4】 前記ガス取入用配管として前記タンクの
内壁と絶縁板とからなる送ガス用ダクトが設けられこと
を特徴とする請求項3に記載のガス入り静止誘導電器。 - 【請求項5】 前記送ガス用ダクトの少なくとも一部に
金属板が設けられたことを特徴とする請求項4に記載の
ガス入り静止誘導電器。 - 【請求項6】 前記タンクには上下方向にわたって延び
る中空のタンク補強用ビームが形成され、 このタンク補強用ビーム内に前記ガスを通流させるよう
に構成されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
1項に記載のガス入り静止誘導電器。 - 【請求項7】 前記上部タンクと前記下部タンクとの接
合部間に、前記タンク内部を上下2室に仕切るガス仕切
り板が挟み込まれたことを特徴とする請求項1〜6のい
ずれか1項に記載のガス入り静止誘導電器。 - 【請求項8】 タンク内には巻線、鉄心、前記巻線を締
付ける上部締付板および下部締付板を有する静止誘導電
器中身が収納されると共に、絶縁および冷却媒体として
ガスが封入され、前記タンク内へ前記ガスを取入れるガ
ス取入用配管と、前記タンク外へ前記ガスを取出すガス
取出用配管とが設けられたガス入り静止誘導電器におい
て、 前記ガス取入用配管は前記下部締付板よりも下側に、前
記ガス取出用配管は前記下部締付板よりも上側にそれぞ
れ配置され、 前記下部締付板の大きさは前記タンクを被せる際に必要
なクリアランス分だけタンク内法寸法より小さく設定さ
れ、上記クリアランスがシールされることにより前記タ
ンク内部が上下2室に仕切られることを特徴とするガス
入り静止誘導電器。 - 【請求項9】 前記下部締付板の厚さ寸法は前記巻線を
締付ける部分と前記タンク内部を上下2室に仕切る部分
とで変えられ、前記タンク内部を2室に仕切る部分の厚
さ寸法の方が前記巻線を締付ける部分の厚さ寸法より薄
く設定されたことを特徴とする請求項8に記載のガス入
り静止誘導電器。 - 【請求項10】 タンク内には巻線、鉄心、前記巻線を
締付ける上部締付板および下部締付板を有する静止誘導
電器中身が収納されると共に、絶縁および冷却媒体とし
てガスが封入され、前記タンク内へ前記ガスを取入れる
ガス取入用配管と、前記タンク外へ前記ガスを取出すガ
ス取出用配管とが設けられたガス入り静止誘導電器にお
いて、 前記ガス取入用配管は前記上部締付板よりも下側に、前
記ガス取出用配管は前記上部締付板よりも上側にそれぞ
れ配置され、 前記上部締付板の大きさは前記タンクを被せる際に必要
なクリアランス分だけタンク内法寸法より小さく設定さ
れ、上記クリアランスがシールされることにより前記タ
ンク内部が上下2室に仕切られることを特徴とするガス
入り静止誘導電器。 - 【請求項11】 前記上部締付板の厚さ寸法は前記巻線
を締付ける部分と前記タンク内部を上下2室に仕切る部
分とで変えられ、前記タンク内部を2室に仕切る部分の
厚さ寸法の方が前記巻線を締付ける部分の厚さ寸法より
も薄く設定されたことを特徴とする請求項10に記載の
ガス入り静止誘導電器。 - 【請求項12】 前記タンクは上部タンクと下部タンク
とから構成され、 前記下部タンクの内法寸法は前記上部タンクの内法寸法
より小さく設定され、 更に前記下部タンクの上面部は前記下部締付板の近傍に
配置され、 前記下部締付板および前記下部タンクの上面部には前記
タンク内部を上下2室に仕切るガス仕切り板が取付けら
れ、 前記ガス仕切り板の下部に前記ガスを導く送ガス用ダク
トが設けられたことを特徴とする請求項8〜11のいず
れか1項に記載のガス入り静止誘導電器。 - 【請求項13】 前記タンクは上部タンクと下部タンク
とから構成され、 前記下部タンクの内法寸法は前記上部タンクの内法寸法
より小さく設定され、 更に上部タンクおよび下部タンクの接合面は前記下部締
付板と同じ高さに配置され、 前記下部締付板の外縁部には前記下部タンクの上面部に
取付けられる締付板支持部が形成され、 前記下部締付板の下部に前記ガスを導く送ガス用ダクト
が設けられたことを特徴とする請求項8〜11のいずれ
か1項に記載のガス入り静止誘導電器。 - 【請求項14】 前記下部タンクは平板状の部材から構
成され、 前記静止誘導電器中身は該下部タンクに固定されたこと
を特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載のガ
ス入り静止誘導電器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001204116A JP2003017332A (ja) | 2001-07-04 | 2001-07-04 | ガス入り静止誘導電器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001204116A JP2003017332A (ja) | 2001-07-04 | 2001-07-04 | ガス入り静止誘導電器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003017332A true JP2003017332A (ja) | 2003-01-17 |
Family
ID=19040632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001204116A Pending JP2003017332A (ja) | 2001-07-04 | 2001-07-04 | ガス入り静止誘導電器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003017332A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009076825A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-09 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 変圧器盤 |
JP2009189245A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-08-27 | Toshiyuki Nagai | ねずみ捕り器 |
WO2015182199A1 (ja) * | 2014-05-26 | 2015-12-03 | 東芝産業機器システム株式会社 | モールド形静止誘導機器およびモールド形静止誘導機器の製造方法 |
WO2019181152A1 (ja) * | 2018-03-22 | 2019-09-26 | 株式会社日立製作所 | 静止誘導器 |
CN115626497A (zh) * | 2022-11-11 | 2023-01-20 | 北新建材(陕西)有限公司 | 一种防蓬料淀粉添加装置及方法 |
-
2001
- 2001-07-04 JP JP2001204116A patent/JP2003017332A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009076825A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-09 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 変圧器盤 |
JP2009189245A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-08-27 | Toshiyuki Nagai | ねずみ捕り器 |
WO2015182199A1 (ja) * | 2014-05-26 | 2015-12-03 | 東芝産業機器システム株式会社 | モールド形静止誘導機器およびモールド形静止誘導機器の製造方法 |
JP2015225894A (ja) * | 2014-05-26 | 2015-12-14 | 東芝産業機器システム株式会社 | モールド形静止誘導機器およびその製造方法 |
EP3151254A4 (en) * | 2014-05-26 | 2018-01-24 | Toshiba Industrial Products and Systems Corporation | Molded stationary induction apparatus and method for manufacturing molded stationary induction apparatus |
US10026541B2 (en) | 2014-05-26 | 2018-07-17 | Toshiba Industrial Products And Systems Corporation | Molded stationary induction apparatus and method for manufacturing molded stationary induction apparatus |
WO2019181152A1 (ja) * | 2018-03-22 | 2019-09-26 | 株式会社日立製作所 | 静止誘導器 |
JP2019169502A (ja) * | 2018-03-22 | 2019-10-03 | 株式会社日立製作所 | 静止誘導器 |
CN115626497A (zh) * | 2022-11-11 | 2023-01-20 | 北新建材(陕西)有限公司 | 一种防蓬料淀粉添加装置及方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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A711 | Notification of change in applicant |
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