JP2003016692A - ディスク記録媒体 - Google Patents

ディスク記録媒体

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JP2003016692A
JP2003016692A JP2001194911A JP2001194911A JP2003016692A JP 2003016692 A JP2003016692 A JP 2003016692A JP 2001194911 A JP2001194911 A JP 2001194911A JP 2001194911 A JP2001194911 A JP 2001194911A JP 2003016692 A JP2003016692 A JP 2003016692A
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JP
Japan
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recording medium
disk recording
mold
disk
antibacterial agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001194911A
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English (en)
Inventor
Yasushi Endo
靖 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カビ発生やカビ付着を顕著に防止できるディ
スク記録媒体を提供する。 【解決手段】 ディスク記録媒体20は、樹脂製基板2
1に抗菌剤25を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク、光磁
気ディスク等の、ディスク記録媒体に関する。 【0002】 【従来の技術】カートリッジに収納されずに、いわゆる
単品状態で使用されるディスク記録媒体として、一方の
面を印刷面とされ、他方の面を記録面とされたものがあ
る。印刷面には、印刷インキを用いて印刷層が形成され
ている。印刷面は、ディスク記録媒体の記録内容等を表
示する。このようなディスク記録媒体として、例えば音
楽用CD、CD−R、DVD等の光ディスクが挙げられ
る。ディスク記録媒体は、非使用時にはプラスチックケ
ースに収納保管されることが多い。プラスチックケース
には、一般に、ディスク記録媒体の記録内容等を示すイ
ンデックスカード(タイトルカード)も収納される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】例えば、適度な温湿度
環境下で、ディスク記録媒体がプラスチックケース内に
長期間保管されると、インデックスカードの紙繊維中や
ディスク記録媒体の印刷層中に栄養素が含まれているた
め、インデックスカードやディスク記録媒体(特に印刷
面)にカビが発生することがある。また、ユーザーがイ
ンデックスカード、ディスク記録媒体及びプラスチック
ケースを取り扱う際に、それらに手の汚れや油分が付着
するが、この汚れや油分もカビ発生の原因となる。とり
わけ、インデックスカードの紙繊維の保湿効果が大きい
ため、インデックスカードに発生したカビは周囲に移行
しやすい。インデックスカードに発生したカビが、プラ
スチックケースやディスク記録媒体に移行することで、
プラスチックケースやディスク記録媒体の印刷面に、加
速的にカビが発生することもある。ディスク記録媒体の
印刷面がカビによって汚染されていると、汚れが目立つ
ためユーザーの信頼を大きく落とし、商品価値が下が
る。また、ディスク記録媒体の記録面が、印刷面等から
移行したカビによって汚染されていると、正常な記録の
読み書きができなくなる可能性が生じる。 【0004】近年の高容量光ディスク(例えばDVDな
ど)では、高密度記録化を達成するために、記録用の光
を非常に小さいスポット径にすることが求められる。そ
こで、短波長のレーザ光源を使用したり、レンズの開口
度を高くしたりしている。このような光ディスクでは、
記録層と集光レンズとの距離が非常に狭くなる傾向があ
り、記録面にカビがあると、レーザピックアップレンズ
やドライブ内部にそのカビが移行して、正常な記録の読
み書きができなくなる可能性が生じる。 【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的は、カビ発生やカビ付着を顕著に防
止できるディスク記録媒体を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、樹
脂製基板に抗菌剤を含有することを特徴とするディスク
記録媒体によって達成される。前記抗菌剤が、金属系の
抗菌剤であって、その添加量が0.1〜10重量%であ
ることが好ましい。 【0007】基板の樹脂材料としては、ポリカーボネー
ト、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂;ポリ
塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹
脂、エポキシ樹脂;アモルファスポリオレフィン;ポリ
エステル等を例示できる。基板として、記録光や再生光
が透過可能な、透明ないし半透明なものを用いることが
できる。樹脂製基板に添加される抗菌剤に要求される特
性として、持続性があること、混練や成型時の加工
温度に対して十分な耐熱性があること、樹脂に練り込
んだ時に溶解性があること、添加することにより樹脂
の化学的/物理的な変化が生じる等の副作用がないこ
と、などが挙げられる。これらの特性を満足するよう
に、抗菌剤を適宜選択し、単独または種々混合して使用
する。抗菌剤としては、公知の種々のものを用いること
ができる。例えば、プロムシンナムアルデヒド、2−イ
ソプロピル−5−メチルフェノール等の揮発性の防カビ
剤や、2−(4−チアゾリール)−ベンズイミダゾー
ル、ベンジルブロモアセテート、N−ジメチル−N’−
フェノール−N’−(フルオロジクロロメチルチオ)−
スルフアミド等の不揮発性の防カビ剤が挙げられる。ま
た、ゼオライト(結晶性アミノケイ酸塩)、粘土鉱物、
シリカゲルといったケイ酸塩系、若しくはリン酸ジルコ
ニウム、リン酸カルシウムといったリン酸塩系、溶解性
ガラス、活性炭、金属、合金、有機金属或いは酸化チタ
ンといった、無機系の微粒子担体に銀を吸着坦持させ
た、いわゆる無機系の抗菌剤を例示できる。有機系の抗
菌剤を用いることもできる。これらの中でも、持続性・
耐久性および耐熱性の高い、銀系又は亜鉛系等の無機抗
菌剤が好ましい。抗菌剤の含有量は、その種類によって
異なるが、金属系無機抗菌剤の場合、0.1〜10重量
%とすることが好ましく、0.5〜3重量%とすること
が特に好ましい。この好ましい範囲とすることで、表面
に染み出しムラが生じたり、可塑化等による力学的特性
劣化や光学特性の劣化が生じたりすることを確実に回避
しつつ、高い防カビ効果が得られる。抗菌剤を樹脂に添
加する方法に制限はなく、樹脂を重合する時に添加して
もよいし(すなわち、抗菌剤が練り込まれたペレットを
形成してもよい)、成型機の原料投入ホッパー内で樹脂
ペレットと抗菌剤とを混合・溶融させて基板を成型して
もよい。 【0008】以上のような構成のディスク記録媒体によ
れば、基板が、高い防カビ作用ないし抗菌作用を有して
いるので、ディスク記録媒体の記録面や印刷面にカビが
発生することを顕著に防止できる。このディスク記録媒
体を用いることで、インデックスカードやプラスチック
ケースにも、カビが発生しにくくなる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照しながら詳細に説明する。図1に示す第1実施形
態であるディスク記録媒体(DVD)10は、一方の面
(図では下面)を記録面とされている。図示しないが、
両方の面を記録面とすることもできる。ディスク記録媒
体10は、中心孔11aを有する円板状の樹脂製基板1
1を有している。ポリカーボネート等からなる基板11
には、金属系無機抗菌剤が適宜量(0.1〜10重量
%)含有されている。 【0010】図示するように、基板11の他方の面(図
では上面)に印刷層12を設けることができる。基板1
1は、複数の(ここでは2枚の)樹脂板を貼り合わせて
構成されている。それら全ての樹脂板に抗菌剤を含有し
てもよいし、例えば印刷層12側の樹脂板のみに抗菌剤
を含有してもよい。図示しないが、ディスク記録媒体
は、片面に印刷層12を有していなくてもよい。 【0011】図2は、第2実施形態であるディスク記録
媒体20の概念的縦断面図である。このディスク記録媒
体20は、基板21が1枚の樹脂板から構成されてい
る。基板21の一方の面(図では上面)には、印刷層2
2が設けられている。基板21と印刷層22との間に
は、記録層23や反射層24が形成されている。ディス
ク記録媒体20の記録面(図では下面)に、記録光又は
再生光としてのレーザ光Lが投射されると、レーザ光L
は、基板21を透過して記録層23に達する。基板21
に含有された金属系無機抗菌剤25が、光学特性に影響
を与えることはない。レーザ光Lの波長λに制限はない
が、780nm、650nm、405nm等を例示でき
る。 【0012】以上のような構成のディスク記録媒体1
0,20によれば、基板11,21が、高い防カビ作用
ないし抗菌作用を有しているので、ディスク記録媒体の
記録面や印刷面にカビが発生することを顕著に防止でき
る。これらのディスク記録媒体10,20を用いること
で、図示しないインデックスカードやプラスチックケー
スにも、カビが発生しにくくなる。 【0013】 【実施例】ポリカーボネート樹脂ペレットとリン酸カル
シウムに銀を坦時させた無機抗菌剤を所定の量(重量
%)添加混合したものを、ホッパー内に投入し、複数の
ディスク基板(例1〜4)を作製した。あらかじめエチ
ルアルコールを内部に噴霧して殺菌し、乾燥させた調温
容器を使用し、30℃98%RH環境条件で、作製した
ディスク基板を40日間保存した。その後、各ディスク
基板の表面を肉眼で観察してカビの発生を評価し、
(株)島津製作所製UV−3100PCにより波長40
5nmの光の透過率を評価し、WYKO社製HD200
0により表面粗さ(Ra)を評価した。比較のため、ポ
リカーボネートのみからなるディスク基板(例5)を作
製し、上記と同様な試験・評価を行った。 【0014】評価結果を表1に示す。 【表1】 【0015】表1に示す、例5の評価結果から、抗菌剤
を添加しないものではカビが生じることがわかる。ま
た、例1〜4の評価結果から、抗菌剤の添加量を所定以
下とすることで、光透過率を良好に保てることがわか
る。また、抗菌剤の添加量を所定以下とすることで、表
面平滑性を良好に保てることがわかる。表面が粗いと、
ノイズ特性が劣化する。 【0016】なお、本発明は前述した実施形態、実施例
に限定されるものではなく、適宜な変形、変更等が可能
である。 【0017】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カビ発生やカビ付着を顕著に防止できるディスク記録媒
体を提供できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施形態を示す斜視図である。 【図2】本発明の第2実施形態を示す概念的断面図であ
る。 【符号の説明】 10,20 ディスク記録媒体 11,21 基板 12,22 印刷層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 樹脂製基板に抗菌剤を含有することを特
    徴とするディスク記録媒体。
JP2001194911A 2001-06-27 2001-06-27 ディスク記録媒体 Pending JP2003016692A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110572528A (zh) * 2014-03-25 2019-12-13 佳能株式会社 传输装置以及传输装置的控制方法

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CN110572528A (zh) * 2014-03-25 2019-12-13 佳能株式会社 传输装置以及传输装置的控制方法
CN110572528B (zh) * 2014-03-25 2022-03-11 佳能株式会社 传输装置以及传输装置的控制方法
US11523023B2 (en) 2014-03-25 2022-12-06 Canon Kabushiki Kaisha Transmitting apparatus having transmission report output, method for controlling the transmitting apparatus, and computer-readable storage medium

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