JP2003016580A - 移動体検知装置及び移動体検知システム - Google Patents

移動体検知装置及び移動体検知システム

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JP2003016580A
JP2003016580A JP2001196304A JP2001196304A JP2003016580A JP 2003016580 A JP2003016580 A JP 2003016580A JP 2001196304 A JP2001196304 A JP 2001196304A JP 2001196304 A JP2001196304 A JP 2001196304A JP 2003016580 A JP2003016580 A JP 2003016580A
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vehicle detection
unit
moving body
signal
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Takeshi Furuike
剛 古池
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Toyota Industries Corp
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Toyota Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の移動体検知装置を有する移動体検知シス
テムに好適な移動体検知装置を提供する。 【解決手段】車両検知部3と中継部4とにより車両検知
装置1を構成する。車両検知装置1は、車両の検知をし
て、検知信号を送信するとともに、他の車両検知装置か
らの検知信号を中継する。そのため、中継機を別途設け
ることなく、遠距離に配置された車両検知装置からの検
知信号を、途中に配置された他の車両検知装置において
中継することにより、受信することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動体検知装置に係
り、詳しくは、例えば、道路を通行する車両の検知を行
う複数の車両検知装置と、当該車両検知装置からの車両
検知信号の処理等を行う管理所とからなる車両検知シス
テムの構築に好適な移動体検知装置及び当該移動体検知
装置を用いた移動体検知システムに関するものである。
【0002】本明細書において、「移動体」とは、自動
車のように自ら移動する手段を有するもののほか、例え
ばベルトコンベアに載せられて移動する荷物のような、
外部からの作用を受けて移動するものや、手押し台車の
ような人力にて移動するものも含む。
【0003】
【従来の技術】近年、高度道路交通システム(ITS)
に関わる種々のシステムが提案されており、その中で
も、道路上の車両の交通量に関する情報から、渋滞情報
を提供したり、交通量の制御をしたりするシステムが現
実のものとなってきている。
【0004】これらのシステムにおいては、道路上の車
両検知装置で、道路を通行する車両を検知し、その車両
検知情報を、管理所に伝送する。管理所では、各所に配
置された車両検知装置からの情報を収集、処理して、渋
滞情報等の情報に換え、通行中の車両等に提供する。
【0005】また、管理所では、車両検知装置からの情
報を元に、高速道路の料金所のゲート数を変えるなどし
て、道路の交通量を制御する。一方、コンピュータをは
じめとする情報処理機器の進歩に伴い、短時間に大量の
情報を処理できるようになってきた。このため、前記車
両検知システムにおける管理所においても、より多くの
車両検知装置からの情報を処理できるようになり、提供
する情報の精度を上げるために、今後、より広範囲に、
より多くの車両検知装置を設置するようになると予想さ
れる。
【0006】そして、前記車両検知システムにおける車
両検知装置と管理所との情報等の伝送は、その簡便性か
ら、無線で行われることが多いが、管理所から遠距離に
ある車両検知装置は、送信出力を大きなものにする必要
がある。
【0007】しかし、電波法等により、無線出力は制限
されているため、管理所と車両検知装置との距離や、管
理所と車両検知装置との間の地形によっては、電波によ
る直接の情報伝達が不可能な場合も考えられる。
【0008】係る場合には、管理所と車両検知装置との
間に、中継機を設けて、信号を伝送する手法が採られる
ことが多い。また、近年、生産システムの集中管理が進
み、生産ライン上にある生産物を個々に管理するように
なってきている。係るシステムにおいては、工場の各所
に設けられた生産物検知装置によって、生産物を検知し
て、当該検知情報を管理所に伝送する。管理所では、工
場に設けられた生産物検知装置からの情報を収集・処理
して、生産ラインの制御に用いる。
【0009】工場の中に設置される生産物検知システム
では、生産物検知装置と管理所との距離は、前記車両検
知システムにおける車両検知装置と管理所の距離ほどは
離れていないが、工場の中は、他の生産設備から発生す
るノイズが大きく、生産物検知装置からの情報伝送は、
大きな出力で行わなければ、管理所に正しく伝送できな
い。
【0010】しかし、ここでも、電波法等の法規制によ
り、生産物検知装置からの送信出力は制限されているた
め、特に大規模な工場においては、生産物検知装置から
の伝送信号を途中で中継する必要がある。
【0011】中継機を用いたデータ伝送システムの例と
して、例えば、特開平2−109439号公報には、中
継機を用いたデータ伝送方式が開示されている。図3に
示すように、この方式では、送信ユニット51から送信
された信号は、中継機52A〜54Cのうち適当なもの
を中継して、受信ユニット55〜57のいずれかに届
く。
【0012】従って、この方式によれば、小出力の送信
ユニット及び小出力の中継機により、遠方の受信ユニッ
トまで、データを伝送することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記データ
伝送方式においては、中継機52A〜54Cは、送信ユ
ニット51や他の中継機から伝送されたデータを中継す
るのみで、他の機能は有していない。従って、送信ユニ
ット51や受信ユニット55〜57の他に中継機52A
〜54Cを設置する必要があり、コストがかかる。特
に、送信ユニット51として、前記移動体検知装置を用
いる場合には、移動体検知装置の設置数に応じて、中継
機の数も増えるため、システム全体として、非常にコス
トがかかる。また、移動体検知装置とは別に中継機を設
置する必要があるため、設置場所の確保も困難になる。
【0014】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は小型で設置場所の確保が
容易な移動体検知装置、及び当該移動体検知装置を用い
た移動体検知システムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、移動体の接近を検知して
移動体検知信号を出力する移動体検知部と、伝送される
信号を中継する中継部とを有することをその要旨とし
た。
【0016】従って、移動体検知装置が中継機としての
機能も有するため、中継機を別途設ける必要がなく、小
型で安価な移動体検知システムの構成要素を提供するこ
とができる。
【0017】請求項2に記載の発明は、移動体の接近を
検知して移動体検知信号を出力する移動体検知部と、伝
送される信号を受信する受信部と、信号を送信する送信
部と、中継及び送信のために、前記移動体検知部、前記
受信部、及び前記送信部を制御する制御部とからなるこ
とをその要旨とした。
【0018】従って、移動体検知信号の送信を行う送信
部と、中継のための送信を行う送信部とを1つにするこ
とができるため、更に小型かつ安価にすることができ
る。請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に
記載の移動体検知装置において、前記移動体は、道路を
走行する車両であることをその要旨とした。
【0019】従って、小型で安価な車両検知システムの
構成要素を提供することができる。請求項4に記載の発
明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の複
数の移動体検知装置と、少なくとも1つの、前記移動体
検知装置に移動体検知情報を要求する要求信号を送ると
ともに、前記移動体検知装置からの前記移動体検知情報
を受け取る管理所とからなることをその要旨とした。
【0020】従って、移動体検知装置とは別に中継機を
設置する必要がなくなるので、安価な移動体検知システ
ムを提供できる。請求項5に記載の発明は、前記移動体
検知装置間及び前記移動体検知装置と前記管理所との間
において、前記制御信号及び前記移動体検知信号を無線
にて伝送することをその要旨とした。
【0021】従って、通信ケーブルが不要となるため、
更に低コストで移動体検知システムを提供することがで
きる。その上、前記移動体検知装置の増設・移設等を簡
単に行えるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を無線車両検知シス
テムに具体化した一実施の形態を図1及び図2に従って
説明する。
【0023】図2に示すように、無線車両検知システム
は、複数の車両検知装置1と、一箇所の管理所2とから
なる。車両検知装置1は、図1(a)に示すように、道路
上を通過する車両を検知する車両検知部3、他の車両検
知装置又は管理所から伝送された信号を中継する中継部
4、及び電波の受信・送信を行うアンテナ5とを備えて
いる。
【0024】車両検知部3は、道路に埋設された磁気セ
ンサ6と、磁気センサ6を駆動・制御するセンサ回路部
7とからなる。磁気センサ6は、磁性体片に導線を巻回
したものであり、道路の表面付近に埋設されている。そ
して、磁気センサ6は、センサ回路部7内の発信回路に
接続されている。
【0025】センサ回路部7は、前記発信回路と、磁気
センサ6に流れる電流を測定する電流検出回路を含む。
発信回路は、高周波でON・OFFするスイッチング素
子を備え、当該スイッチング素子により、磁気センサ6
に流れる電流を断続する。磁気センサ6に流れる電流
は、前記スイッチング素子の発信周波数と、磁気センサ
6のインピーダンスとによって決まる。そして、磁気セ
ンサ6が埋設された場所を車両11が通過すると、磁気
センサ6の前記磁性体片付近を金属でできた車両11が
通過することとなり、磁気センサ6のインピーダンスが
変化する。その結果、磁気センサ6を流れる電流が変化
することとなる。
【0026】磁気センサ6を流れる電流の変化を前記電
流検出回路で検出することにより、車両の通過を検知
し、車両検知信号を発生する。中継部4は、受信した信
号から伝送されてきた情報を取り出す受信部8と、伝送
すべき情報を搬送波に載せて送信する送信部9と、受信
部8、送信部9及びセンサ回路部7を制御する制御部1
0とからなる。
【0027】制御部10は、受信部8で受信した情報
が、自検知装置における車両検知情報を要求する情報な
のか、他の車両検知装置における車両検知情報を要求す
る情報なのかを判別する。そして、自検知装置に対する
要求情報であれば、センサ回路部7からの車両検知情報
を受けて、送信部9に送り、送信部9において、搬送波
に載せるための信号処理をした後、送信する。すなわ
ち、この場合には、車両検知装置1は、車両検知機とし
て動作する。
【0028】制御部10は、受信部8で受信した情報
が、他の車両検知装置に対する要求情報であった場合に
は、受信した情報をそのまま送信部9に送り、送信部9
において、搬送波に載せるための信号処理をした後、送
信する。すなわち、この場合には、車両検知装置1は、
中継機として動作する。
【0029】また、制御部10は、センサ回路部7から
発せられる車両検知信号を受け取り、当該車両検知信号
を保存、処理することにより、車両検知情報を生成す
る。アンテナ5は、送受信のためのものであり、受信部
8及び送信部9に接続されている。
【0030】一方、管理所2は、図1(b)に示すよう
に、受信部21、送信部22、制御部23、アンテナ2
4及び、情報処理部25とからなる。管理所2における
受信部21、送信部22及びアンテナ24は、車両検知
装置1における受信部8、送信部9及びアンテナ5とそ
れぞれ同様の機能を有する。
【0031】制御部23は、車両検知情報を要求する車
両検知装置、及び当該車両検知情報を要求する車両検知
装置から管理所2までの中継経路を指定する情報を、送
信部22に送る。また、受信部21で受信した情報を情
報処理部25に送る。
【0032】情報処理部25は、受信部21で受信し
た、各車両検知装置からの車両検知情報を処理して、例
えば渋滞情報といった、所要の情報を生成する。次に、
上記のように構成された車両検知システムの作用を図1
に従って説明する。
【0033】管理所2において、車両検知情報の要求が
あると、制御部23は、車両検知情報を要求された車両
検知装置と、当該車両検知情報を要求された車両検知装
置と管理所2との間の中継経路を決定する。そして、決
定した車両検知装置と中継経路を指定する符号、及び送
信元を示す識別符号(以下、送信元IDという。)とし
て、管理所を示す識別符号を送信部22に伝達する。
【0034】送信部22では、制御部23から伝達され
た車両検知装置を指定する符号、中継経路を指定する符
号、及び送信元IDを、搬送波を変調するのに適した符
号(以下、変調用符号という。)に変換した後、当該変
調用符号を用いて搬送波を変調し、要求信号としてアン
テナ24から送信する。
【0035】要求信号を受信した車両検知装置1は、そ
の受信部8において、受信した信号から、車両検知装置
を指定する符号、中継経路を指定する符号、及び送信元
IDを復調し、制御部10に伝達する。
【0036】制御部10では、受信部8から伝達された
車両検知装置を指定する符号を解析し、自検知装置を指
定する符号であるのか、他の車両検知装置を指定する符
号であるのかを判断する。
【0037】受信部8から伝達された車両検知装置を指
定する符号を解析した結果が、他の車両検知装置を指定
する符号であった場合には、制御部10は、更に、受信
部8から伝達された中継経路を指定する符号及び送信元
IDを解析し、当該送信元IDが、当該指定された中継
経路において、自検知装置の直前に指定されている車両
検知装置を示すものであるか否かを判断する。
【0038】受信部8から伝達された送信元IDが、指
定された中継経路において、自検知装置の直前に指定さ
れた車両検知装置を示すものである場合には、制御部1
0は、受信部8から伝達された、車両検知装置を指定す
る符号及び中継経路を指定する符号をそのまま送信部に
伝達するとともに、送信元IDとして、自検知装置を示
す識別符号を送信部9に伝達する。
【0039】制御部10から、車両検知装置を指定する
符号、中継経路を指定する符号、及び送信元IDを伝達
された送信部9は、管理所2の送信部22における手続
と同様の手続を経て、要求信号をアンテナ5より送信す
る。
【0040】この場合には、車両検知装置1は中継機と
して動作している。受信部8から伝達された送信元ID
が、指定された中継経路において、自検知装置の直前に
指定されている車両検知装置を示すものではない場合に
は、制御部10は、送信部9に対して何の符号も伝達せ
ず、送信部9は何の信号も送信しない。
【0041】一方、受信部8から伝達された符号を解析
した結果が、自検知装置を指定する符号であった場合に
は、制御部10は、センサ回路部7からの車両検知信号
より生成した前記車両検知情報を符号化し、更に、管理
所2からの中継経路を指定する符号を変換して、中継経
路を自検知装置から管理所2への経路とする。そして、
符号化された車両検知情報、新たな中継経路を指定する
符号、及び送信元IDとしての自検知装置を示す識別符
号を、送信部9に伝達する。
【0042】送信部9では、管理所2の送信部22にお
ける手続と同様の手続を経て、報告信号として、アンテ
ナ5より送信する。以上のような動作を、管理所2及び
各車両検知装置において行うことにより、信号が中継さ
れて、指定された車両検知装置における車両検知情報が
管理所2に伝送される。
【0043】なお、前記車両検知情報は、ある時点での
車両の有無を示す情報である他、一定期間内に検知した
車両の数に関する情報や、前回の車両検知信号の送信か
ら今回の送信までに検知した車両の数に関する情報等が
ある。
【0044】報告信号が管理所2の受信部21で受信さ
れると、受信部21は受信した信号から、車両検知情報
を復調する。復調された車両検知情報は、制御部23を
経て情報処理部25に伝達され、情報処理部25におい
て、必要な情報を生成するのに用いられる。
【0045】次に、上述の管理所及び車両検知装置の具
体的な動作を、図2に示す例を用いて、説明する。図2
に示すように、車両検知システムは、管理所1箇所と、
3台の車両検知装置A,B,Cとからなる。管理所2は
図1(b)に示すような構成を有し、車両検知装置A,
B,Cはどれも図1(a)に示すような構成を有する。
【0046】以下、経路を表す場合には、管理所2、車
両検知装置A,B,Cをそれぞれ単にO,A,B,Cと
表す。また、車両検知装置の構成要素は、構成要素名の
後に車両検知装置の識別子A,B,Cを付けて区別す
る。
【0047】管理所2が、車両検知装置Cにおける車両
検知情報を、中継経路をO→A→B→Cと指定して、取
得する場合を考える。なお、車両検知装置Cにおける車
両検知信号が管理所2まで伝達される経路は、上記の指
定された中継経路と逆の経路、すなわち、C→B→A→
Oであるとする。
【0048】管理所2の制御部23は、車両検知装置C
を指定する符号、中継経路としてO→A→B→Cを指定
する符号、及び送信元IDとしての管理所を表す識別符
号を、送信部22に伝達する。
【0049】送信部22は、これらの符号を変調用符号
に変換した後、当該変調用符号を用いて搬送波を変調
し、要求信号として、アンテナ24から送信する。要求
信号を受信した車両検知装置Aにおいては、受信部A
は、受信した信号から、車両検知装置を指定する符号、
中継経路を指定する符号、及び送信元IDを復調して、
制御部Aに伝達する。
【0050】この場合、車両検知装置を指定する符号
は、車両検知装置Cを指定するものであり、車両検知装
置Aを指定するものではない。また、中継経路はO→A
→B→Cであり、送信元IDは送信元が管理所2である
ことを示している。従って、制御部Aは、車両検知装置
を指定する符号及び中継経路を指定する符号はそのまま
送信部Aに伝達し、送信元IDとして自検知装置を示す
識別符号を送信部Aに伝達する。
【0051】送信部Aは、制御部Aから伝達された各符
号を変調用符号に変換した後、変調し、制御信号として
アンテナから送信する。管理所2から送信された要求信
号が、直接、車両検知装置Bでも受信された場合には、
受信部Bは、受信した制御信号から車両検知装置を指定
する符号、中継経路を指定する符号、及び送信元IDを
復調して、制御部Bに伝達する。
【0052】この場合、中継経路がO→A→B→Cであ
り、送信元IDは送信元が管理所2であることを示して
いる。すなわち、送信元IDが、中継経路において、自
検知装置の直前に指定された車両検知装置Aを示すもの
ではない。したがって、制御部Bは、送信部Bに何ら符
号を伝達せず、送信部Bは何ら信号を送信しない。
【0053】しかし、車両検知装置Aから送信された要
求信号を受信した車両検知装置Bにおいては、前述の管
理所2からの要求信号を受信した車両検知装置Aと同様
の手続により、要求信号を送信する。このとき、送信元
IDは、車両検知装置Bを表すものに置換されている。
【0054】車両検知装置Bからの要求信号を受信した
車両検知装置Cでは、受信部Cが復調した車両検知装置
を指定する符号から、自検知装置の車両検知情報を要求
している制御信号であることを知る。
【0055】制御部Cは、車両検知情報を符号化する。
また、受信部が復調した中継経路を指定する符号を変換
して、中継経路としてC→B→A→Oを指定する符号を
生成する。そして、符号化された車両検知情報、新たな
中継経路を指定する符号、及び送信元IDとして自検知
装置を示す識別符号を送信部Cに伝達する。
【0056】送信部Cでは、制御部Cからの各符号を変
調用符号に変換した後、当該変調用符号を用いて搬送波
を変調し、報告信号としてアンテナより送信する。要求
信号の中継と同様に、前記報告信号も車両検知装置B及
び車両検知装置Aにおいて中継され、管理所2に届く。
【0057】管理所2の受信部21においては、受信し
た報告信号から、車両検知情報を復調し、制御部23を
経由して情報処理部25に伝達される。そして、情報処
理部25において、当該車両検知情報から所要の情報が
生成される。
【0058】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)車両検知装置と中継器を別々に設置する必要がな
いため、車両検知システム全体のコストを低減すること
ができる。
【0059】(2)中継器を設置する必要がないため、
車両検知装置の設置場所に関する制約が少なくなる。ま
た、中継機を設置する場所を確保する必要もなくなる。
(3)無線で信号を送信するため、車両検知装置の増
設、移設を容易に行うことができる。
【0060】(4)中継経路と送信元を比較して、中継
動作を行うので、管理所が指定した通りの中継経路を通
って信号が伝達される。尚、実施の形態は、上記のもの
に限られるわけではなく、例えば以下の態様で実施して
もよい。
【0061】○前記実施の形態では、車両を検知するた
めに磁気センサを用いたが、磁気センサに限られるわけ
ではなく、光センサや電波によるセンサ等も用いること
ができる。
【0062】○前記実施の形態は、1の管理所と3の車
両検知装置とからなる車両検知システムであったが、管
理所及び車両検知装置の数は上記のものに限られず、複
数の管理所を有する車両検知システムであってもよく、
また、車両検知装置は複数であればいくつあってもよ
い。
【0063】○前記実施の形態では、本発明を車両検知
システムに具体化したが、車両検知システムに限られ
ず、他の移動体検知装置に具体化してもよい。例えば、
工場内の生産ラインにおけるベルトコンベア上の生産物
や、人力にて移動する手押し台車等を検知するシステム
等にも具体化できる。
【0064】○前記実施の形態における車両検知システ
ムでは、管理所が、信号の中継経路を指定したが、中継
経路を指定する方法に限られるわけではなく、例えば、
中継する信号が複数の中継機で重複送受信されることを
防止する手段を講じた上で、中継経路を指定しないこと
としてもよい。
【0065】また、車両検知システムの構築の際に、中
継経路をはじめから固定してもよい。 ○前記実施の形態では、管理所及び車両検知装置が送信
した場合に、送信した信号が管理所又は他の車両検知装
置で受信されたことを確認する確認動作、及び確認動作
によって受信が確認されなかった場合に、再度同一の信
号を送信する再送動作を有することとはしなかったが、
確認動作及び再送動作をすることとしてもよい。
【0066】受信の確認動作は、受信した管理所又は車
両検知装置が受信確認用の確認信号を送信することによ
って行ってもよい。また、中継した信号の送信を受信確
認のための確認信号として用いることにより、受信の確
認動作をしてもよい。この方法によれば、1回の送信
で、中継送信と受信確認送信との両方を実現することが
できる。
【0067】例えば、送信されるデータが、中継機にお
いて中継される度に、当該送信されるデータに、当該中
継した中継機を表す識別符号を次々に付加して識別符号
列を形成し、当該データを受信した中継機において、当
該識別符号列の中に、自中継機を表す識別符号が含まれ
ている場合には、当該受信した中継機が、当該受信の前
に送信したデータは、他の中継機により受信されている
とみなすことにより、受信確認を行ってもよい。
【0068】前記実施の形態で述べた車両検知システム
においては、受信した前記送信元IDと前記中継経路を
指定する符号から、前記送信元IDが、指定された中継
経路において、自検知装置の直後の管理所又は車両検知
装置のものである場合には、自検知装置が送信した信号
は、当該送信元IDが示す車両検知装置において受信さ
れたと、確認することができる。
【0069】○前記実施の形態では、無線にて信号の伝
送を行ったが、無線に限られず、有線であってもよい次
に、前記実施の形態から把握できる技術的思想につい
て、以下に追記する。
【0070】(1)1回の送信で、中継送信と受信確認
送信とを実現する請求項5に記載の移動体検知システ
ム。この移動体検知システムによれば、中継送信と受信
確認送信を、一度の送信で済ませられるため、移動体検
知情報の取得に要する時間を短くすることができる。ま
た、送信回数を低減できるため、消費電力等を低減する
ことができる。
【0071】(2)請求項5に記載の移動体検知システ
ムにおいて、伝送される信号が、前記移動体検知装置に
おいて中継される度に、当該中継した移動体検知装置を
表す識別符号を、前記伝送される信号に次々に付加し
て、識別符号列を形成し、当該信号を受信した移動体検
知装置においては、前記識別符号列に、当該受信した移
動体検知装置を表す識別符号が含まれている場合には、
当該受信した移動体検知装置が当該受信の前に送信した
信号は、他の移動体検知装置において受信されたとみな
すことにより、受信確認を行う移動体検知システム。
【0072】(3)所定の中継経路で信号の伝送を行う
技術的思想の(1)に記載の移動体検知システムであっ
て、送信された送信元識別子により表される送信元と、
前記所定の中継経路において、当該送信元識別子を受信
した前記移動体検知装置の直後に割り当てられている移
動体検知装置とが一致した場合には、前記送信元識別子
を受信した移動体検知装置からの送信は、当該移動体検
知装置の直後に割り当てられている移動体検知装置にお
いて、受信されたとみなすことにより、受信確認を行う
移動体検知システム。
【0073】
【発明の効果】請求項1から請求項3に記載の発明によ
れば、小型で安価な移動体検知装置を提供することがで
きる。
【0074】請求項4及び請求項5に記載の発明によれ
ば、中継機を必要としない移動体検知システムを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両検知装置及び管理所の構成図。
【図2】 車両検知システムの作用を示す模式図。
【図3】 従来のデータ伝送方式の構成図。
【符号の説明】
1…移動体検知装置としての車両検知装置、2…管理
所、3…移動体検知部としての車両検知部、4…中継
部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の接近を検知して移動体検知信号
    を出力する移動体検知部と、 伝送される信号を中継する中継部とを有する移動体検知
    装置。
  2. 【請求項2】 移動体の接近を検知して移動体検知信号
    を出力する移動体検知部と、 伝送される信号を受信する受信部と、 信号を送信する送信部と、 中継及び送信のために、前記移動体検知部、前記受信
    部、及び前記送信部を制御する制御部とからなる移動体
    検知装置。
  3. 【請求項3】 前記移動体は、道路を走行する車両であ
    る請求項1又は請求項2に記載の移動体検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1項に
    記載の複数の移動体検知装置と、 少なくとも1つの、前記移動体検知装置に移動体検知情
    報を要求する要求信号を送るとともに、前記移動体検知
    装置からの前記移動体検知情報を受け取る管理所とから
    なる移動体検知システム。
  5. 【請求項5】 前記移動体検知装置間及び前記移動体検
    知装置と前記管理所との間において、前記要求信号及び
    前記移動体検知情報を含む信号を無線にて伝送する請求
    項4に記載の移動体検知システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006042221A (ja) * 2004-07-30 2006-02-09 Clarion Co Ltd 無線通信システム、路側無線通信装置、移動局、路側無線通信装置の制御方法、移動局の制御方法、路側無線通信装置の制御プログラム及び移動局の制御プログラム
KR100885530B1 (ko) 2008-05-27 2009-02-26 이정준 루프코일을 이용한 일체형 루프식 차량검지장치 및 이를이용한 주차정보시스템

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