JP2003016311A - 電子取引システム、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

電子取引システム、プログラムおよび記録媒体

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JP2003016311A
JP2003016311A JP2001200557A JP2001200557A JP2003016311A JP 2003016311 A JP2003016311 A JP 2003016311A JP 2001200557 A JP2001200557 A JP 2001200557A JP 2001200557 A JP2001200557 A JP 2001200557A JP 2003016311 A JP2003016311 A JP 2003016311A
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Yoichi Kanai
洋一 金井
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 公的な評価・認証の仕組みを活用して取引相
手の確認を行い、取引相手としての適性を判断できるよ
うにした電子取引システムを提供する。 【解決手段】 この電子取引システムは、通信網を介し
て入札者の保有する入札端末に接続された電子取引シス
テムにおいて、前記入札者から、電子的な入札書類およ
びその入札者が公的認証を取得していることを示す電子
認証書を受信する手段230と、前記電子認証書が正し
いものであるかどうかを検証する手段240と、前記電
子認証書が入札条件に合致するかどうかを検証する手段
250と、これらの検証手段で前記電子認証書が正し
く、前記入札条件に合致している場合にのみ入札を受け
付ける手段270とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、公的な評価・認証
の仕組みを活用した電子取引システム、電子取引システ
ムの機能を実行するためのプログラムおよびそのプログ
ラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、組織や製品がある特定の基準を満
たすかどうかを第三者に評価してもらい、認証してもら
うという社会的な仕組みが確立されつつある。このよう
な認証の例としては以下のようなものがある。 ISO9000に基づく品質マネジメントシステムの評
価と認証 ISO14000に基づく環境マネジメントシステムの
評価と認証 ISO17799に基づくセキュリティマネジメントシ
ステムの評価と認証 CMMに基づくソフトウェア開発能力の評価と認証 ISO15408に基づく製品のITセキュリティの評
価と認証
【0003】こういった社会的な仕組みは、例えばある
組織が資材を調達する際に、調達先の組織がある基準を
満たしているかどうかの判断に用いられ、基準を満たし
ていなければその組織からの資材の調達を行わない、と
いうような形で利用されるようになりつつある。また逆
に、これまで取引の実績がなくとも、例えばISO14
000とISO9000の認証を取得していれば、取引
への新規参入の障壁を低くするという運用も行われ始め
ている。
【0004】一方、インターネットを使った電子商取引
システムには、例えば、特開2000−285180号
公報のように、電子商取引を成立させる際に価格だけで
なく、商品の購入量(売却量)や決済方法、納期などを
条件として加味することができる技術がある。また、特
開平10−261026号公報の電子商取引システム
は、取引条件が合致する商品などをクライアントに配信
したり表示させたりするための技術である。また、特開
平11−232350号、特開平11−232351
号、特開平11−232352号、特開平11−232
353号、特開平11−232354号公報の商品取引
システムは、取引を行う際に取引条件を様々に設定して
効率良く計画的に調達を行うことができる。
【0005】さらに、電子取引を行う上で、相手が正当
な取引相手であることを認証する技術的な仕組みはPK
I(Public Key Infrastructu
re)という形で一般的に確立されている。このPKI
の仕組みについて、以下に説明する。
【0006】まず、取引をする相手Aは、自身のプライ
ベートキーとパブリックキーのペアを持っている。ここ
でプライベートキーは相手Aが秘密に持つべきキーであ
り、パブリックキーは相手Aが一般に公開しているキー
である。相手Aを認証しなければならない取引主体B
は、相手Aに対して乱数を送付する。相手Aはその乱数
を自身のプライベートキーで暗号化し、取引主体Bに返
す。取引主体Bは返された暗号化乱数を相手Aの公開し
ているパブリックキーを用いて復号し、復号したものが
先に送付した乱数と一致すれば、相手Aは確かに相手A
のプライベートキーを持っているということになる。し
かし、相手Aが公開しているパブリックキーが本物かど
うか疑わしくなるため、相手Aが公開しているパブリッ
クキーには、パブリックキー証明書がつけられている。
このパブリックキー証明書は、そのパブリックキーが確
かに相手Aのパブリックキーであることを示す電子的な
証明書であり、認証局Cから発行されるものであり、そ
の認証局Cの電子署名が付与されている。取引主体B
は、その認証局Cの電子署名を信頼することができれ
ば、相手Aのパブリックキーも確かに相手Aのものであ
ると信頼することができる。ここで、認証局から発行さ
れるパブリックキー証明書は、複数の認証局による階層
的な証明書の形態になっていることもあるが、基本原理
は同じである。このような仕組みを使って、取引主体B
は取引相手Aが確かに相手Aであることを電子的に認証
することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなある組織が資材を調達する際に、調達先の組織
がある基準を満たしているかどうかの判断に用いるとい
う運用はまだ始められたばかりであり、調達部門の人間
が取引相手の信頼性を判断するために使うといった簡易
的な使われ方にとどまっている。また、認証書は紙で発
行されるため、調達に応じたい組織はその認証書を持っ
てあらかじめ調達元の組織に赴き、信頼関係を築いてか
ら取引を始めるということになる。そのようなやり方の
場合、国際的な調達においては非効率的であるだけでな
く、結局のところ参入障壁が非常に高いということにな
ってしまう。
【0008】今後、電子取引が一般化するにつれ、相手
との信頼関係を築くためにいちいち人が介在していては
非常に効率が悪い。効率を高めるためには、上記のよう
な公的な認証を取得した取引相手については自動的に信
頼できるような仕組みを導入することが望ましい。
【0009】しかし、上述した特開2000−2851
80号公報では、取引相手が公的な認証、例えばISO
9001の認証の取得を確認できないため、その認証取
得を条件に取引することには全く対応できないものであ
る。また、取引相手のデータベースにISO9001の
認証取得情報を登録するようにした場合、この技術の特
徴である不特定多数の取引相手が参入できなくなってし
まう。また、特開平10−261026号公報では、取
引相手が特定の取引条件を満たしているかどうかを確認
できず、特開平11−232350号、特開平11−2
32351号、特開平11−232352号、特開平1
1−232353号、特開平11−232354号公報
のいずれの技術も取引する商品に関する条件を指定する
ことができるだけで、売り手業者がどのような相手であ
るかに応じた取引条件を設定することができない。
【0010】本発明の目的は、すでに社会的インフラと
して確立されつつある公的な評価・認証の仕組みを活用
して取引相手の確認を行い、取引相手としての適性を判
断できるようにした電子取引システム、電子取引システ
ムの機能を実行するためのプログラムおよびそのプログ
ラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体
を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明の請求項1の電子取引システムは、通信
網を介して入札者の保有する入札端末に接続された電子
取引システムにおいて、前記入札者から、電子的な入札
書類およびその入札者が公的認証を取得していることを
示す電子認証書を受信する手段と、前記電子認証書が正
しいものであるかどうかを検証する手段と、前記電子認
証書が入札条件に合致するかどうかを検証する手段と、
これらの検証手段で前記電子認証書が正しく、前記入札
条件に合致している場合にのみ入札を受け付ける手段と
を備えることを特徴とする。したがって、すでに社会的
インフラとして確立されつつある公的な評価・認証の仕
組みを活用して取引相手の確認を行い、取引相手として
の適性を判断できる。また、入札を電子化することがで
きるので、公的な認証を取得した相手との信頼関係を築
きやすくなり、人的な介在がないので効率がよくなり、
特に国際的な調達においても効率化が図れるとともに参
入障壁を低くすることができる。
【0012】また、本発明の請求項2は、請求項1に記
載の電子取引システムにおいて、前記電子認証書が示す
認証内容に応じて調達を優遇するようにしたことを特徴
とする。したがって、公的な認証を取得したことによっ
て取引が優遇されれば、認証取得のコストに見合うだけ
のメリットが明確に得られ、健全な電子取引の促進につ
ながり、健全な社会情報システムの構築に寄与すること
ができる。
【0013】また、本発明の請求項3は、請求項1また
は2に記載の電子取引システムにおいて、前記入札書類
には、前記入札者の電子署名が付与されていることを特
徴とする。したがって、受信した入札書類が確かに入札
者のものであることが保証される。
【0014】また、本発明の請求項4は、請求項1、2
または3に記載の電子取引システムにおいて、前記電子
認証書は公的な認証機関による電子署名が付与されてい
ることを特徴とする。したがって、評価結果が確かに評
価機関によって作成されたものであることが保証され
る。
【0015】また、本発明の請求項5は、請求項1、
2、3または4に記載の電子取引システムにおいて、前
記電子認証書には、認証対象の名称、認証書の発行日時
および認証した内容が含まれていることを特徴とする。
したがって、取得された認証書の名称や発行日が明確に
なるので、入札者に対してどのような認証が発行された
のかを確認しやすくなる。
【0016】また、本発明の請求項6は、請求項1、
2、3、4または5に記載の電子取引システムにおい
て、前記入札書類および/または前記電子認証書を構造
化記述言語でその内容を記述することを特徴とする。し
たがって、入札書類や電子認証書をXML(eXten
sible Markup Language)などの
文書交換用記述言語で記述することによって、情報シス
テムにおいて自動処理がしやすくなる。
【0017】また、本発明の請求項7のプログラムは、
請求項1乃至6のいずれか1に記載の電子取引システム
として機能させるプログラムである。したがって、すで
に社会的インフラとして確立されつつある公的な評価・
認証の仕組みを活用して取引相手の確認を行い、取引相
手としての適性を判断できる。
【0018】また、本発明の請求項8の記録媒体は、請
求項7に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体である。したがって、すでに社会的
インフラとして確立されつつある公的な評価・認証の仕
組みを活用して取引相手の確認を行い、取引相手として
の適性を判断できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態について説明する。本実施の形態は、イ
ンターネットのような通信網を介して入札制によって物
品の調達を行うシステムである。その際、物品の調達を
行う調達者は、入札者に対して公的な評価・認証を要求
することによって、入札者が取引相手として適切である
かを判断できるようにした電子取引システムである。
【0020】本実施の形態を説明する前に、認証機関で
認証書を受けるまでの流れについて図6を参照して説明
する。
【0021】(1)法務省は商業登記簿をもとに企業A
に対して、企業Aであることを電子的に証明するための
公開鍵証明書を発行する(登記されている法人に対し
て、法務省が公開鍵証明書を発行することが計画されて
いる)。この公開鍵証明書には企業Aであることを示す
固有識別名称が含まれている。この公開鍵証明書に対応
するプライベートキーは企業Aが作成し安全に保管して
おく。 (2)また、企業Aは、例えばISO9001,900
2,9004などのISO9000シリーズの認証を取
得するために、ISO9000評価機関に評価依頼を行
う。 (3)ISO9000評価機関は、依頼に基づいて企業
Aの品質マネジメントシステムについて実際に評価を行
う。 (4)ISO9000評価機関は、評価の結果、企業A
の品質マネジメントシステムが満たすべき要件をすべて
満足していれば、合格であるとして、評価に合格したこ
とを示す評価レポートを電子データとして作成する。こ
の評価レポートの内容は、例えば、表1に示すような項
目を含んでいる。ここで固有識別名称は、企業Aの持つ
公開鍵証明書に含まれているものと同じものである。
【0022】
【表1】
【0023】この電子的な評価レポートは、図7のよう
にXML(eXtensibleMarkup Lan
guage)などの文書交換用記述言語で記述すれば、
情報システムにおいて自動処理がしやすくなる。 (5)評価機関は、作成した電子的な評価レポートに対
して、評価機関の電子署名を計算し、その評価レポート
に添付する。例えば、公開鍵暗号アルゴリズムを用いて
電子署名を計算する。 (6)電子署名の添付された評価レポートは、評価機関
から企業Aに渡される。評価レポートには評価機関の電
子署名が添付されているため、その評価レポートに記載
されている内容が確かに評価機関によって作成されたも
のであることが保証される。 (7)企業Aは、ISO9000認証機関に対して認証
依頼を行い、先に受け取った電子署名つきの評価レポー
トを認証機関に電子的に渡す。企業Aが評価に合格した
とき、認証機関に認証依頼を出すようにあらかじめ指定
しておけば、評価レポートは評価機関から認証機関に直
接渡されることによって、評価から認証取得までの処理
が効率良く流れるようになる。 (8)認証機関は、企業Aから渡された電子署名つきの
評価レポートについて、添付されている電子署名が、そ
の評価レポートに記載されている評価機関による電子署
名として正当であるかどうかの検証を行う。例えば、一
般的な公開鍵暗号アルゴリズムを用いて電子署名の検証
を行う。 (9)評価レポートの電子署名が正当であることが確認
されると、認証機関は認証書を電子データとして作成す
る。認証書の内容は、例えば表2に示すような項目を含
んでおり、固有識別名称は評価レポートに記載されてい
るものと同じものである。
【0024】
【表2】
【0025】この電子的な認証書は、図8のようにXM
L(eXtensible Markup Langu
age)などの文書交換用記述言語で記述すれば、情報
システムにおいて自動処理がしやすくなる。 (10)認証機関は、作成した認証書に対して認証機関
の電子署名を計算し、認証書に添付する。例えば、公開
鍵暗号アルゴリズムを用いて電子署名を計算する。 (11)電子署名が添付された認証書は、認証機関から
企業Aに渡される。認証書には認証機関の電子署名が添
付されているため、その認証書に記載されている内容が
確かに認証機関によって作成されたものであることが保
証される。
【0026】企業Aは、このようにしてISO9000
だけでなく、他にも例えばISO14000やISO1
7799といった様々な評価・認証を受ける。
【0027】次に、本発明の電子取引システムの実施の
形態について、図1〜図5を用いて詳細に説明する。図
1は、本発明の実施の形態の概略構成を示すブロック図
である。図1において、本システムは、調達者が物品の
入札を受け付ける調達サーバ200、調達者が取引を行
ったことのある取引相手に関する情報を保持する取引実
績データベース210、入札条件に合致して入札の受付
を行った入札者に関する情報を保持する入札受付データ
ベース220、入札端末100とから構成される。これ
らの入札端末100および調達サーバ200とは通信網
10を介して接続されており、入札端末100は任意の
数だけ接続してもよい。また、通信網10は、入札端末
100および調達サーバ200とを結合するための伝送
路であって、一般には、ケーブルで実現され、通信プロ
トコルにはTCP/IPが使われる。但し、伝送路とし
てはケーブルだけではなく、それらの間の通信プロトコ
ルが一致するものであれば無線および有線のいずれでも
よい。
【0028】まず、物品を調達する調達者は、例えば図
2のようなWebページを用いて、物品を調達すること
をインターネットのような通信網10を介して調達サー
バ200上に公開する。このWebページは調達サーバ
200ではなく、別途もうけられたWebサーバ上に開
設してもよい。このWebページの画面には、物品調達
において公的な評価・認証を受けていることが入札条件
や優遇条件になると通知している(図2参照)。入札者
は、入札端末100を用いて、このWebページを開
き、「入札する」というリンクをたどって、調達者に対
して入札書類と電子認証書を通信網10経由で送信す
る。
【0029】調達者は、調達サーバ200でこの入札端
末100からの入札書類および電子認証書を受信して、
入札書類および電子認証の正当性の検証を経て、取引実
績データベース210を参照して取引実績があるかどう
か、また電子認証書が入札条件に合致しているかを判定
し、入札者が取得している電子認証の種類に応じて評価
ポイントを計算する。この評価ポイントの多寡に応じ
て、入札者が優遇されているかどうかを判定することが
できる。調達サーバ200は、入札が入札条件を満たし
た場合には、この入札者に関する情報を入札受付データ
ベース220へ登録するとともに、正常に入札を受け付
けたことを入札者へ通知する。上記の検証過程で正当性
が検証できないときには、入札者へエラーの通知を行
う。さらに、入札条件の判定過程で入札条件を満足して
いないときには、その旨入札者へ通知する。
【0030】以上の入札処理を様々な入札者に対して実
行することによって、入札受付データベース220に
は、入札者の固有識別名称、入札価格、評価ポイント等
のリストができあがる。入札締め切りの期日となって落
札者を決定する際には、この入札受付データベース22
0を参照して最も評価ポイントの低い入札者を落札者と
して選定する。このようにして、調達者は、公的な評価
・認証の仕組みを活用して効率良く電子取引の相手を選
別することができるようになる。
【0031】図3は、本発明の電子取引システムにおけ
る調達サーバ200の機能構成を示すブロック図であ
る。図3において、調達サーバ200は、入札受信手段
230、入札検証手段240、認証検証手段250、評
価ポイント算出手段260、入札登録手段270とを含
み、さらに、取引実績データベース210および入札受
付データベース220を備えている。
【0032】入札受信手段230は、図2にあるような
Webページによる物品調達の通知経由で入札者が送付
した入札書類と電子認証書とを受信する。これらの入札
書類や電子認証書(入札者が複数種類の認証を受けてい
ることもあるが、この入札に必要な認証はすべて送付さ
れてくる。)とこれらに対応する電子署名も併せて送付
されてくる。
【0033】入札検証手段240は、受信した入札書類
に付与されている電子署名が正当なものであるかを検証
する。この検証は、入札者が法務省から発行された公開
鍵証明書とそれに対応するプライベートキーを使用して
行われる。この検証に不正と判定されたときには、入札
者(入札端末100)へ入札書類が認証されなかったこ
とを通知する。
【0034】認証検証手段250は、入札書類とともに
送られてきたすべての電子認証書の正当性を検証する。
検証にはまず、電子認証書の電子署名を検証し、正当で
あれば、さらに、電子認証書に記載されている固有識別
名称が、先に認証した入札書類の入札者のものであるか
どうかを確認することで、確かに入札者が認証を取得し
ているということを確認できる。この検証に不正と判定
されたときには、入札者(入札端末100)へ電子認証
書が認証されなかったことを通知する。
【0035】評価ポイント算出手段260は、取引実績
のある入札者である場合や電子認証書の種類に応じて、
優遇処理を行うための評価ポイントを算出する。この評
価ポイントは、入札価格に認証書の種類に応じて入札価
格が低くなるような重みを掛けて計算する。例えば、取
引実績がなくてもISO9000の品質マネジメントに
関する認証を受けていれば入札を受付け、また、ISO
14000やISO17799の認証を受けていれば、
入札価格に重み(例えば、0.8)を掛けて入札価格を
減らすように評価ポイントを算出することにより、これ
らの公的な認証書を受けた入札者が優遇され、参入障壁
をへらすことができる。
【0036】入札登録手段270は、入札条件に合致し
た入札者の情報を入札受付データベース220へ登録
し、入札者(入札端末100)へ正常に入札の受付が行
われた旨を通知する。
【0037】取引実績データベース210は、取引実績
のある取引相手に関する情報、例えば、取引相手の固有
識別名称、取引の種類および電子認証書等の情報を保持
し、ここに登録された取引相手が入札に応じたときには
優遇処理を行う。
【0038】入札受付データベース220は、受け付け
られた入札者の固有識別名称、入札価格、評価ポイン
ト、入札書類および電子認証書等の情報を保持する。入
札締め切り日になった時には、最も低い評価ポイントか
ら最終落札者が決定される。この落札者の決定処理は、
調達サーバ200とは別のサーバで入札受付データベー
ス220を参照して行われるようにしてもよいし、この
調達サーバ200で行うように構成してもよい。
【0039】図4は、調達サーバ200の入札処理を説
明するためのフローチャートである。まず、物品を調達
する調達者は、例えば図2のようなWebページを用い
て、物品調達に際して公的な評価・認証を受けているこ
とが入札条件や優遇条件になることをインターネットの
ような通信網10を介して調達サーバ200上に公開す
る。入札者は、入札端末100を用いて、このWebペ
ージを開き、「入札する」というリンクをたどって、調
達者に対して入札書類と電子認証書を通信網10経由で
送信する。
【0040】調達者は、この入札端末100からの入札
書類および電子認証書を受信する(ステップS10)。
この受信した入札書類に付与されている電子署名が正当
なものであるかを検証する(ステップS20)。この検
証は、入札者が法務省から発行された公開鍵証明書とそ
れに対応するプライベートキーを使用して行われる。こ
の検証に不正と判定されたときには、入札者(入札端末
100)へ入札書類が認証されなかったことを通知する
(ステップS120)。
【0041】入札書類とともに送られてきたすべての電
子認証書の正当性を検証する(ステップS30)。この
検証にはまず、電子認証書の電子署名を検証し、正当で
あれば、さらに、電子認証書に記載されている固有識別
名称が、先に認証した入札書類の入札者のものであるか
どうかを確認することで、確かに入札者が認証を取得し
ているということを確認する。この検証に不正と判定さ
れたときには、入札者(入札端末100)へ電子認証書
が認証されなかったことを通知する(ステップS12
0)。
【0042】入札書類の電子署名から入札者の固有識別
名称を取り出し、この固有識別名称が取引実績データベ
ース210に登録されているかを検索し、登録されてい
れば、取引実績があるものとする(ステップS40)。
取引実績がなければ、入札者がISO9000シリーズ
の電子認証書を送付しているかを判断し、送付していな
ければ、入札者(入札端末100)へISO9000シ
リーズの電子認証書が送付されていないので入札できな
いことを通知する(ステップS120)。
【0043】評価ポイントを計算する初期値として、入
札価格を設定する(ステップS60)。入札者がISO
14000の電子認証書を送付しているかを判断し(ス
テップS70)、取得していれば評価ポイントに0.8
を掛けて、取得していない入札者より入札しやすくする
(ステップS80)。さらに、入札者がISO1779
9の電子認証書を送付しているかを判断し(ステップS
90)、取得していれば評価ポイントに0.9を掛け
て、取得していない入札者より入札しやすくする(ステ
ップS100)。このように入札価格を減らすように評
価ポイントを算出することにより、これらの公的な認証
書を受けた入札者が優遇され、参入障壁をへらすことが
できる。
【0044】この入札者の固有識別名称、入札価格、評
価ポイント、入札書類および電子認証書等の情報を入札
受付データベース220へ登録し、正常に入札を受け付
けたことを入札者へ通知する(ステップS110)。
【0045】上述した入札処理では、取引実績がある
か、ISO9000の認証を取れていなければ、入札を
受け付けないようにしているが、取引実績がなくても入
札できるように構成することもできる。図5は、取引実
績がなくても入札できるようにした調達サーバ200の
入札処理を説明するためのフローチャートである。図5
において、図4と同じ処理を行う機能には同一のステッ
プ番号を記して説明を省略し、以下相違点のみ説明す
る。
【0046】検証の済んだ入札書類の電子署名から入札
者の固有識別名称を取り出し、この固有識別名称が取引
実績データベース210に登録されているかを検索し、
登録されていれば、取引実績があるものとする(ステッ
プS240)。取引実績がなければ、入札者がISO9
000シリーズの電子認証書を送付したかを判定し(ス
テップS260)、送付されていなければ、この入札者
の評価ポイントを入札価格のままとする(ステップS2
70)。一方、取引実績があるか、またはISO900
0シリーズの電子認証書を送付した入札者の評価ポイン
トは、入札価格に0.8を掛けて、入札しやすくする。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、すでに社会的インフラとして確立されつつある
公的な評価・認証の仕組みを活用して取引相手の確認を
行い、取引相手としての適性を判断できる。また、入札
を電子化することができるので、公的な認証を取得した
相手との信頼関係を築きやすくなり、人的な介在がない
ので効率がよくなり、特に国際的な調達においても効率
化が図れるとともに参入障壁を低くすることができる。
また、請求項2の発明によれば、公的な認証を取得した
ことによって取引が優遇されれば、認証取得のコストに
見合うだけのメリットが明確に得られ、健全な電子取引
の促進につながり、健全な社会情報システムの構築に寄
与することができる。また、請求項3の発明によれば、
受信した入札書類に付与された電子署名を検証すること
によって、確かに入札者のものであることが保証される
また、請求項4の発明によれば、添付された電子認証書
の内容が確かに評価機関によって作成されたものである
ことが保証される。また、請求項5の発明によれば、取
得された認証書の名称や発行日が明確になるので、入札
者に対してどのような認証が発行されたのかを確認しや
すくなる。また、請求項6の発明によれば、入札書類や
電子認証書をXML(eXtensible Mark
up Language)などの文書交換用記述言語で
記述することによって、情報システムにおいて自動処理
がしやすくなる。また、請求項7および請求項8の発明
によれば、すでに社会的インフラとして確立されつつあ
る公的な評価・認証の仕組みを活用して取引相手の確認
を行い、取引相手としての適性を判断できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 調達者が物品調達の通知を行うときのWeb
ページの例である。
【図3】 調達サーバの構成を示すブロック図である。
【図4】 入札処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図5】 他の入札処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図6】 認証機関で認証書を受けるまでの流れの説明
である。
【図7】 XMLによる評価レポートの記述例である。
【図8】 XMLによる認証書の記述例である。
【符号の説明】
100…入札端末、200…調達サーバ、210…取引
実績データベース、220…入札受付データベース、2
30…入札受信手段、240…入札検証手段、250…
認証検証手段、260…評価ポイント算出手段、270
…入札登録手段。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信網を介して入札者の保有する入札端
    末に接続された電子取引システムにおいて、前記入札者
    から、電子的な入札書類およびその入札者が公的認証を
    取得していることを示す電子認証書を受信する手段と、
    前記電子認証書が正しいものであるかどうかを検証する
    手段と、前記電子認証書が入札条件に合致するかどうか
    を検証する手段と、これらの検証手段で前記電子認証書
    が正しく、前記入札条件に合致している場合にのみ入札
    を受け付ける手段とを備えることを特徴とする電子取引
    システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子取引システムにお
    いて、前記電子認証書が示す認証内容に応じて調達を優
    遇するようにしたことを特徴とする電子取引システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の電子取引シス
    テムにおいて、前記入札書類には、前記入札者の電子署
    名が付与されていることを特徴とする電子取引システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の電子取引
    システムにおいて、前記電子認証書は公的な認証機関に
    よる電子署名が付与されていることを特徴とする電子取
    引システム。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4に記載の電子
    取引システムにおいて、前記電子認証書には、認証対象
    の名称、認証書の発行日時および認証した内容が含まれ
    ていることを特徴とする電子取引システム。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5に記載の
    電子取引システムにおいて、前記入札書類および/また
    は前記電子認証書を文書交換用記述言語でその内容を記
    述することを特徴とする電子取引システム。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1に記載の電
    子取引システムとして機能させるためのプログラム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のプログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007129488A1 (ja) * 2006-05-10 2007-11-15 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology 電子商取引システム及び方法
JP2012533223A (ja) * 2009-07-10 2012-12-20 カーン,ロバート,エス. オンライン会員資格検証

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