JP2003015913A - 操作分析装置、操作分析方法、操作分析プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

操作分析装置、操作分析方法、操作分析プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2003015913A
JP2003015913A JP2001199468A JP2001199468A JP2003015913A JP 2003015913 A JP2003015913 A JP 2003015913A JP 2001199468 A JP2001199468 A JP 2001199468A JP 2001199468 A JP2001199468 A JP 2001199468A JP 2003015913 A JP2003015913 A JP 2003015913A
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JP
Japan
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user
time
factor
program
human factor
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Application number
JP2001199468A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Inoue
徹也 井上
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器またはプログラムによる影響およびユー
ザの操作時間の個人差による影響を除外して操作時間を
分析し、問題点を容易に抽出することが可能な操作分析
装置または方法を提供する。 【解決手段】 ユーザが被分析装置102に対して操作
を行うと、操作履歴記録装置103が操作の内容と操作
を行った時刻とを操作履歴データとして保存する。誤操
作部分除去装置104が正解の操作が行われた時刻を求
め、ヒューマンファクタ計算装置106は、正解の操作
の時刻から算出した操作時間からシステムファクタデー
タ保存装置107に予め保存しておいた各操作のシステ
ムファクタを引き算し、ヒューマンファクタを求める。
ヒューマンファクタ正規化装置108は、ユーザごと
に、各操作のヒューマンファクタを、全ての操作に対す
るヒューマンファクタの合計時間で割り算して正規化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器または機器の
機能の一部を模した装置またはプログラムに対してユー
ザが行う一連の操作を記憶して分析する操作分析装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報通信機器が一般家庭に普及
し、家電製品の機能は高度化・複合化していく傾向があ
る。これらの機器の操作には高度な知識や訓練を必要と
するものが多い。そのため、充分な知識がなく訓練され
ていない一般家庭のユーザには機器の機能を充分に使い
こなせないことが多く、ユーザにとって不満な点となっ
ている。逆に言えば、簡単に使えるかどうかが、多くの
ユーザにとって製品を評価する重要な指標となってお
り、製品を設計するメーカも、「使いやすさ=使用性
(ユーザビリティ)」を製品設計における重要な品質の
1つと考えるようになってきている。
【0003】また、インターネットを介した情報サービ
スや携帯電話を端末とする情報サービスにおいても、サ
ービスの使いやすさや判りやすさがユーザの満足度に関
連する重要な品質の1つと考えられている。
【0004】「使いやすさ=使用性(ユーザビリテ
ィ)」の優れた製品、プログラムおよびサービスを提供
するには、使いやすさを客観的に評価するための指標が
必要となる。使いやすさを客観的に評価する従来の技術
としては、ユーザが対象機器を操作すると同時にその内
容をテープレコーダなどに吹込む、あるいはユーザが対
象製品を操作する様子をビデオ撮影するなどの方法で操
作内容を記録し、後で操作内容の問題を分析する方法な
どが行われている。しかしながら、このような方法は、
テープレコーダおよびビデオなどに記録した後に、テー
プやビデオを再生しながら、操作内容と各操作を行った
時刻とを記録し、さらに統計的処理などを使って分析す
る必要があり、多大な人的労力を要していた。
【0005】これに対して、特開平8−36510号公
報記載のユーザインタフェイス評価装置は、対象製品の
試作品またはコンピュータ上の仮想モデルに操作内容と
各操作を行った時刻とを自動的に記録する手段を組込
み、実験後にその記録を分析して時間を要する操作を検
出し、さらに誤操作の部分を自動的に除去し、正しい操
作にかかった時間から使いやすさを評価している。この
ような装置であれば、操作内容と各操作を行った時刻が
自動的に記録されることになり、人的労力の削減が可能
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来技術においては、操作に要した時間を算出し、評価
しているが、操作に要した時間にはユーザが操作を行う
に要した時間(ヒューマンファクタ)とユーザがある操
作を完了してから、次の操作を実施できるようになるま
でに最低限必要となると考えられる時間(システムファ
クタ)の両方が含まれていたため、長い時間かかってい
る操作があっても、ユーザが操作を行うに時間を要して
いるのか、機器の処理時間が長いのか判らず、問題がど
こにあるのかが充分に判断できない。
【0007】また通常、工業製品は、同一の設計による
製品を多数製造し、同一の設計による製品を多数のユー
ザが操作することを前提にして設計する。またプログラ
ムは、多数のユーザが複製、配布して操作し、ネットワ
ークを介した多数のユーザの要求に応じてサービスを提
供することを前提にして設計する。
【0008】したがって、製品となる機器またはプログ
ラムの使われ方および使いやすさを正確に評価するため
には、様々なユーザによる複数回の操作を分析、評価す
る必要がある。
【0009】上記従来技術においては、複数のユーザに
よる操作時間の平均と標準偏差とを評価指標としている
が、この場合、合計操作時間の短いユーザの記録が軽視
され、合計操作時間の長いユーザの記録が重要視される
傾向となる。たとえば、合計操作時間が1分のユーザと
合計操作時間が30分のユーザとがいる場合、合計操作
時間が1分のユーザが平均の値に寄与する割合は、合計
操作時間が30分のユーザの30分の1になる。操作時
間が他のユーザと比較して極端に長いユーザがいると、
そのユーザの数値によって平均時間が大きく左右されて
しまい、逆にその機器を使いこなす能力の高いユーザの
操作があまり結果に反映されないこととなる。したがっ
て、単に操作時間を用いるだけでは、「製品およびサー
ビスの使いやすさを評価する」という目的の指標とし
て、適切な値にはならないことが多い。
【0010】本発明の目的は、機器またはプログラムに
よる影響およびユーザの操作時間の個人差による影響を
除外して操作時間を分析し、問題点を容易に抽出するこ
とが可能な操作分析装置または方法を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、機器または機
器の機能の一部を模した装置またはプログラムに対して
ユーザが行う一連の複数の操作を記憶して分析する操作
分析装置において、ユーザが1つの操作を開始してから
完了するまでに要した操作時間を計る計時手段と、ユー
ザが1つの操作を開始してから、ユーザが次に行う操作
を操作可能とするまでに前記機器または装置またはプロ
グラムが必要とする時間であるシステムファクタを保存
するシステムファクタデータ保存手段と、前記操作時間
から前記システムファクタを引き算してヒューマンファ
クタを計算するヒューマンファクタ計算手段とを備える
ことを特徴とする操作分析装置である。
【0012】本発明に従えば、ユーザが1つの操作を開
始してから、次に行う操作を操作可能とするまでに機器
または装置またはプログラムが必要とする時間であるシ
ステムファクタを保存し、ユーザが1つの操作を開始し
てから完了するまでに要した操作時間からシステムファ
クタを引き算してヒューマンファクタを計算するので、
機器またはプログラムによる影響を除外して操作時間を
分析し、問題点を容易に抽出することができる。
【0013】また本発明は、自動実行プログラムによっ
て、一連の操作を実行する自動実行手段を有し、前記シ
ステムファクタデータ保存手段は、自動実行プログラム
が操作を実行するに要した時間をシステムファクタとし
て保存することを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、自動実行プログラムが操
作を実行するに要した時間をシステムファクタとするこ
とができる。
【0015】また本発明は、前記システムファクタデー
タ保存手段は、操作に習熟したユーザが操作を行うのに
要した操作時間をシステムファクタとして保存すること
を特徴とする。
【0016】本発明に従えば、操作に習熟したユーザが
操作を行うに要した操作時間をシステムファクタとする
ことができる。
【0017】また本発明は、ユーザごとに、各操作のヒ
ューマンファクタを、全ての操作に対するヒューマンフ
ァクタの合計時間で割り算して正規化するヒューマンフ
ァクタ正規化手段を備えることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、各操作のヒューマンファ
クタを、全ての操作に対するヒューマンファクタの合計
時間で割り算して正規化するので、機器またはプログラ
ムによる影響およびユーザの操作時間の個人差による影
響を除外して操作時間を分析し、問題点を容易に抽出す
ることができる。
【0019】また本発明は、機器または機器の機能の一
部を模した装置またはプログラムに対してユーザが行う
一連の複数の操作を記憶して分析する操作分析装置にお
いて、ユーザが1つの操作を開始してから完了するまで
に要した操作時間を計る計時手段と、各操作時間を全て
の操作に対する操作時間の合計時間で割り算して正規化
する正規化手段とを備えることを特徴とする操作分析装
置である。
【0020】本発明に従えば、ユーザが1つの操作を開
始してから完了するまでに要した操作時間を計り、各操
作時間を全ての操作に対する操作時間の合計時間で割り
算して正規化するので、ユーザの操作時間の個人差によ
る影響を除外して操作時間を分析し、問題点を容易に抽
出することができる。
【0021】また本発明は、機器または機器の機能の一
部を模した装置またはプログラムに対してユーザが行う
一連の複数の操作を記憶して分析する操作分析方法にお
いて、システムファクタデータ保存手段によって、ユー
ザが1つの操作を開始してから、ユーザが次に行う操作
を操作可能とするまでに前記機器または装置またはプロ
グラムが必要とする時間であるシステムファクタを保存
するステップと、計時手段によって、ユーザが1つの操
作を開始してから完了するまでに要した操作時間を計る
ステップと、ヒューマンファクタ計算手段が、前記操作
時間から前記システムファクタを引き算してヒューマン
ファクタを計算するステップとを備えることを特徴とす
る操作分析方法である。
【0022】本発明に従えば、ユーザが1つの操作を開
始してから、次に行う操作を操作可能とするまでに機器
または装置またはプログラムが必要とする時間であるシ
ステムファクタを保存し、ユーザが1つの操作を開始し
てから完了するまでに要した操作時間からシステムファ
クタを引き算してヒューマンファクタを計算するので、
機器またはプログラムによる影響およびを除外して操作
時間を分析し、問題点を容易に抽出することができる。
【0023】また本発明は、自動実行手段が、自動実行
プログラムによって一連の操作を実行するステップを有
し、前記システムファクタデータ保存手段は、自動実行
プログラムが操作を実行するに要した時間をシステムフ
ァクタとして保存することを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、自動実行プログラムが操
作を実行するに要した時間をシステムファクタとするこ
とができる。
【0025】また本発明は、前記システムファクタデー
タ保存手段は、操作に習熟したユーザが操作を行うのに
要した操作時間をシステムファクタとして保存すること
を特徴とする。
【0026】本発明に従えば、操作に習熟したユーザが
操作を行うに要した操作時間をシステムファクタとする
ことができる。
【0027】また本発明は、ヒューマンファクタ正規化
手段によって、ユーザごとに、各操作のヒューマンファ
クタを全ての操作に対するヒューマンファクタの合計時
間で割り算して正規化するステップを有することを特徴
とする。
【0028】本発明に従えば、各操作のヒューマンファ
クタを、全ての操作に対するヒューマンファクタの合計
時間で割り算して正規化するので、機器またはプログラ
ムによる影響およびユーザの操作時間の個人差による影
響を除外して操作時間を分析し、問題点を容易に抽出す
ることができる。
【0029】また本発明は、機器または機器の機能の一
部を模した装置またはプログラムに対してユーザが行う
一連の操作を記憶して分析する操作分析方法において、
計時手段によって、ユーザが1つの操作を開始してから
完了するまでに要した操作時間を計るステップと、正規
化手段が各操作時間を全ての操作に対する操作時間の合
計時間で割り算して正規化するステップとを備えること
を特徴とする操作分析方法である。
【0030】本発明に従えば、本発明に従えば、ユーザ
が1つの操作を開始してから完了するまでに要した操作
時間を計り、各操作時間を全ての操作に対する操作時間
の合計時間で割り算して正規化するので、ユーザの操作
時間の個人差による影響を除外して操作時間を分析し、
問題点を容易に抽出することができる。
【0031】また本発明は、上記の操作分析方法をコン
ピュータに実行させるための操作分析プログラムであ
る。
【0032】本発明に従えば、上記の操作分析方法をコ
ンピュータに実行させることにより、機器またはプログ
ラムによる影響およびユーザの操作時間の個人差による
影響を除外して操作時間を分析し、問題点を容易に抽出
することができる。
【0033】また本発明は、上記の操作分析方法をコン
ピュータに実行させるための操作分析プログラムを記憶
したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【0034】本発明に従えば、上記の操作分析方法をコ
ンピュータに実行させることにより、機器またはプログ
ラムによる影響およびユーザの操作時間の個人差による
影響を除外して操作時間を分析し、問題点を容易に抽出
することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0036】図1は、本発明の実施の一形態である操作
分析装置101の構成を示すブロック図である。本発明
の操作分析装置101は、操作履歴記憶装置103、誤
操作部分除去装置104、正解操作手順データ保存装置
105、ヒューマンファクタ計算装置106、システム
ファクタデータ保存装置107、ヒューマンファクタ正
規化装置108、統計処理装置109および表示制御装
置110からなり、被分析装置102と表示装置111
とに接続されている。
【0037】被分析装置102は、実際に分析を行う製
品などの機器であり、ユーザインタフェイスを有する評
価実験用試作品でもよいし、機器の機能の一部を模した
装置でもよい。また、プログラムや情報サービスを提供
する装置でもよい。操作履歴記録装置103は、ユーザ
が被分析装置102に対して操作を行うと、操作の内容
と操作を行った時刻とを操作履歴データとして保存する
計時手段である。誤操作部分除去装置104は、前記操
作履歴データと、正解操作手順データ保存装置105に
予め保存しておいた正解操作データとから、正解の操作
が行われた時刻を求め、ヒューマンファクタ計算装置1
06に送る。ヒューマンファクタ計算装置106は、前
記正解の操作の時刻から算出した操作時間からシステム
ファクタデータ保存装置107に予め保存しておいた各
操作のシステムファクタを引き算し、ヒューマンファク
タを求め、ヒューマンファクタ正規化装置108に送
る。機器には、バッチファイルなどの自動実行プログラ
ムによって、一連の操作を実行する自動実行手段が備え
られており、システムファクタデータ保存装置107
は、自動実行プログラムが操作を実行するに要した時間
をシステムファクタとして保存する。あるいは、操作に
習熟したユーザが操作を行うに要した操作時間をシステ
ムファクタとして保存する。
【0038】ヒューマンファクタ正規化装置108は、
ユーザごとに、各操作のヒューマンファクタを、全ての
操作に対するヒューマンファクタの合計時間で割り算し
て正規化し、正規化したヒューマンファクタを統計処理
装置109に送る。統計処理装置109は、ヒューマン
ファクタを各操作毎に統計処理し、統計処理により求め
た結果を表示制御装置110に送る。表示制御装置11
0は、統計処理により求まった分析結果を図表化して、
図表を表示装置111に送る。表示装置111は前記図
表を表示する。
【0039】まず、操作履歴記録装置103について詳
細に説明する。たとえば、機器のディスプレイに表示さ
れた操作パネルにおいて、ボタンAを押すと、ボタンA
に対応するボタンBが表示されてユーザが操作可能とな
り、次にユーザがこのボタンBを押すという一連の操作
の場合、ユーザが第1の操作であるボタンAを押すと、
「ボタンAを押す」という内容と、ボタンAが押された
時刻とが記録される。ユーザがボタンAを押す操作を開
始してから、次の操作可能となるまでに機器または装置
またはプログラムの内部では、ボタンAが押されたこと
による処理を行う時間(システムファクタ)を必要とす
る。ここでは、ボタンAに対応したボタンBを表示する
処理を行う。次にユーザが第2の操作であるボタンBを
押すと、第1の操作が完了すると同時に第2の操作が開
始され、「ボタンBを押す」という内容と、ボタンBが
押された時刻とが記録される。2つの時刻を用いて、ユ
ーザが1つの操作を開始してから完了するまでに要した
操作時間を計ることができる。
【0040】次に、m人のユーザがn回の操作より構成
される一連の操作について実施した場合を例として、誤
操作部分除去装置104が行う処理について詳細に説明
する。i番目のユーザは、一連の操作をN(i)回の操
作で完了したとする。N(i)はnと等しいとは限らな
い。なぜならば、ユーザは誤操作を行うことがあり、ユ
ーザが誤操作を行った場合、n回の操作で一連の操作を
完了するとは限らないからである。ここで、i番目のユ
ーザが実施したN(i)回の操作のうち、p回目の操作
履歴データをU′(i,p)と記す。U′(i,p)は
操作内容S′(i,p)、操作時刻T′(i,p)を含
んでおり、U′(i,p)は操作履歴記録装置103に
記録される。正解操作データ保存装置105に保存され
ているq番目の正解操作データをUC(q)と記す。q
はn以下の自然数である。q番目の操作データUC
(q)は、操作内容SC(q)を含む。
【0041】誤操作部分除去装置104は、N以下の全
ての自然数qについて、S′(i,C(q))=SC
(q)となるルックアップテーブルC(q)を求める。
ただし、r>sならばC(r)>C(s)を満たす。C
(q)を求めるためのフローチャートを図2に示す。図
2に示すフローチャートの方法では、x,y2つの変数
を用いる。ただし、x,yという変数名は、説明のため
に用いられるものであって、他の名前であってもかまわ
ない。
【0042】まず、ステップs1において、x,yにそ
れぞれ1を代入する。次にステップs2においてxがn
より大きいまたはyがN(i)より大きいかどうか判断
し、xがnより大きいまたはyがN(i)より大きい場
合は、このフローを終了する。そうでない場合はステッ
プs3へ進む。ステップs3においてSC(x)とS′
(i,y)が等しいかどうか判断する。等しくない場合
はステップs6へ進む。等しい場合はステップs4へ進
み、C(x)にyの値を代入してステップs5へ進む。
ステップs5ではxに1を加えてステップs6へ進み、
yに1を加えてステップs2へ戻る。このフローチャー
トを実施することにより、ユーザが行った操作のうち何
回目の操作内容が正解の操作内容であるかを示すC
(q)を求めることできる。なお、C(q)を求める方
法は、図2に示すフローチャート以外にも存在してお
り、それらの方法を用いてもかまわない。
【0043】次に操作履歴データから正解の操作時刻T
(i,q)を求める方法を説明する。具体的には、n以
下の全ての自然数qについて、T(i,q)にT′
(i,C(q))の値を代入する。
【0044】図3は、正解操作時刻T(i,q)を求め
る方法を示す模式図である。一連の操作はn=4であ
り、ユーザが行った操作回数をN(i)=6とする。図
2に示すようなフローチャート、あるいはその他の方法
を用いてC(q)を求め、C(1)=1、C(2)=
2、C(3)=3、C(4)=6を得た。このとき、ユ
ーザの操作S′(i,1)は、q=1の正解操作SC
(1)と同じであり、そのときの操作時刻T′(i,
1)を正解操作時刻T(i,1)とする。q=2〜4に
ついても同様に求めると、T(i,2)=T′(i,
2)、T(i,3)=T′(i,3)、T(i,4)=
T′(i,6)となる。
【0045】次に、システムファクタデータ保存装置1
07に保存するシステムファクタについて説明する。ユ
ーザがある操作を開始してから、次の操作が実施可能に
なるまでに機器または装置またはプログラムが最低限必
要とする時間をシステムファクタと呼ぶ。SC(q)に
保存されている操作内容をユーザが実施後に、SC(q
+1)に保存されている操作内容をユーザが実施できる
ようになるまでに最低限必要となる時間をシステムファ
クタts(q)と記する。ただし、qはnより小さな自
然数である。自動実行機能を付加し、正解操作データに
含まれる操作内容を順次、自動実行させて操作データ記
録装置103で操作履歴データを記録し、操作履歴デー
タに保存されている各操作時刻の間の時間を求め、その
時間をts(q)としてもよい。また、操作に習熟した
ユーザが操作を行い、操作した時刻を計測器で計測し、
計測した時刻からある操作を開始してから次の操作が実
施可能となるまでの時間を求め、その時間をts(q)
の値としてもよい。
【0046】次に、ヒューマンファクタ計算装置106
について説明する。ヒューマンファクタ計算装置106
では、まずi番目のユーザのq+1番目の正解の操作の
時刻T(i,q+1)値からq番目の正解の操作の時刻
T(i,q)の値を引いて時間t(i,q)を求める。
t(i,q)の値はq番目の正解の操作とq+1番目の
正解の操作との間に所要した操作時間である。次に、操
作時間t(i,q)の値からシステムファクタts
(q)の値を引き算した値th(i,q)を求める。t
h(i,q)をヒューマンファクタと呼ぶ。
【0047】次に、ヒューマンファクタ正規化装置10
8について説明する。ヒューマンファクタ正規化装置1
08では、i番目のユーザのq番目の正解操作とq+1
番目の正解操作との間の正規化ヒューマンファクタth
r(i,q)を求める。具体的には、i番目のユーザの
q番目のヒューマンファクタth(i,q)をi番目の
ユーザの全てのヒューマンファクタの合計時間で割り算
する。thr(i,q)の定義式を式1に示す。
【0048】
【数1】
【0049】上記に説明した正規化の方法をm人のユー
ザ全員について実施することにより、m人のユーザに関
するq番目の正解の操作とq+1番目の正解の操作との
間のヒューマンファクタthr(i,q)を求めること
ができる。
【0050】このように、機器またはプログラムによる
影響であるシステムファクタを除外してヒューマンファ
クタによる操作性を分析し、また、このヒューマンファ
クタを正規化することでユーザの操作時間の個人差によ
る影響を除外して操作時間を分析することで、製品の問
題点を容易に抽出することができる。
【0051】さらに、統計処理装置109では、正規化
ヒューマンファクタthr(i,q)のiに関する平均
thra(q)の値を求める。thra(q)の定義式
を式2に示す。
【0052】
【数2】
【0053】また、正規化ヒューマンファクタthr
(i,q)のiに関する標準偏差thrσ(q)などの
他の統計データを求め、図4に示すように正規化ヒュー
マンファクタthr(i,q)、平均thra(q)お
よび標準偏差thrσ(q)のデータ一覧を作成しても
よい。
【0054】表示制御装置110では、正規化ヒューマ
ンファクタの平均thra(q)の値を図表データに変
換し、表示装置111に送る。表示装置111は図表デ
ータを表示する。図5は、各操作に対する正規化ヒュー
マンファクタの平均値および標準偏差を示すグラフであ
る。正規化ヒューマンファクタの平均値301が大きい
場合は、たとえば、操作すべきボタンの位置がわかりに
くいために時間がかかる、表示される選択肢が多すぎて
ユーザが判断できないなどユーザにとって機器またはプ
ログラムなどが使いにくい要素が含まれていることがわ
かる。標準偏差302が大きい場合は、ユーザによるバ
ラツキが大きいことを示しており、たとえば、年齢、性
別、習熟度などによって操作時間が変わってしまう要素
が含まれている。このような分析結果をもとに各操作の
問題点を抽出することで改良を加え、さらに使いやすい
機器またはプログラムを提供することが可能となる。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、機器また
はプログラムによる影響およびユーザの操作時間の個人
差による影響を除外して操作時間を分析し、問題点を容
易に抽出することができる。
【0056】また本発明によれば、自動実行プログラム
が操作を実行するに要した時間をシステムファクタとす
ることができる。
【0057】また本発明によれば、操作に習熟したユー
ザが操作を行うに要した操作時間をシステムファクタと
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である操作分析装置10
1の構成を示すブロック図である。
【図2】C(q)を求めるためのフローチャートであ
る。
【図3】正解操作時刻T(i,q)を求める方法を示す
模式図である。
【図4】正規化ヒューマンファクタthr(i,q)、
平均thra(q)および標準偏差thrσ(q)のデ
ータ一覧を示す図である。
【図5】各操作に対する正規化ヒューマンファクタの平
均値および標準偏差を示すグラフである。
【符号の説明】
101 操作分析装置 102 被分析装置 103 操作履歴記録装置 104 誤操作部分除去装置 105 正解操作手順データ保存装置 106 ヒューマンファクタ計算装置 107 システムファクタデータ保存装置 108 ヒューマンファクタ正規化装置 109 統計処理装置 110 表示制御装置 111 表示装置 301 平均値 302 標準偏差

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器または機器の機能の一部を模した装
    置またはプログラムに対してユーザが行う一連の複数の
    操作を記憶して分析する操作分析装置において、 ユーザが1つの操作を開始してから完了するまでに要し
    た操作時間を計る計時手段と、 ユーザが1つの操作を開始してから、ユーザが次に行う
    操作を操作可能とするまでに前記機器または装置または
    プログラムが必要とする時間であるシステムファクタを
    保存するシステムファクタデータ保存手段と、 前記操作時間から前記システムファクタを引き算してヒ
    ューマンファクタを計算するヒューマンファクタ計算手
    段とを備えることを特徴とする操作分析装置。
  2. 【請求項2】 自動実行プログラムによって、一連の操
    作を実行する自動実行手段を有し、 前記システムファクタデータ保存手段は、自動実行プロ
    グラムが操作を実行するに要した時間をシステムファク
    タとして保存することを特徴とする請求項1記載の操作
    分析装置。
  3. 【請求項3】 前記システムファクタデータ保存手段
    は、操作に習熟したユーザが操作を行うのに要した操作
    時間をシステムファクタとして保存することを特徴とす
    る請求項1記載の操作分析装置。
  4. 【請求項4】 ユーザごとに、各操作のヒューマンファ
    クタを、全ての操作に対するヒューマンファクタの合計
    時間で割り算して正規化するヒューマンファクタ正規化
    手段を備えることを特徴とする請求項1記載の操作分析
    装置。
  5. 【請求項5】 機器または機器の機能の一部を模した装
    置またはプログラムに対してユーザが行う一連の複数の
    操作を記憶して分析する操作分析装置において、 ユーザが1つの操作を開始してから完了するまでに要し
    た操作時間を計る計時手段と、 各操作時間を全ての操作に対する操作時間の合計時間で
    割り算して正規化する正規化手段とを備えることを特徴
    とする操作分析装置。
  6. 【請求項6】 機器または機器の機能の一部を模した装
    置またはプログラムに対してユーザが行う一連の複数の
    操作を記憶して分析する操作分析方法において、 システムファクタデータ保存手段によって、ユーザが1
    つの操作を開始してから、ユーザが次に行う操作を操作
    可能とするまでに前記機器または装置またはプログラム
    が必要とする時間であるシステムファクタを保存するス
    テップと、 計時手段によって、ユーザが1つの操作を開始してから
    完了するまでに要した操作時間を計るステップと、 ヒューマンファクタ計算手段が、前記操作時間から前記
    システムファクタを引き算してヒューマンファクタを計
    算するステップとを備えることを特徴とする操作分析方
    法。
  7. 【請求項7】 自動実行手段が、自動実行プログラムに
    よって一連の操作を実行するステップを有し、 前記システムファクタデータ保存手段は、自動実行プロ
    グラムが操作を実行するに要した時間をシステムファク
    タとして保存することを特徴とする請求項6記載の操作
    分析方法。
  8. 【請求項8】 前記システムファクタデータ保存手段
    は、操作に習熟したユーザが操作を行うのに要した操作
    時間をシステムファクタとして保存することを特徴とす
    る請求項6記載の操作分析方法。
  9. 【請求項9】 ヒューマンファクタ正規化手段によっ
    て、ユーザごとに、各操作のヒューマンファクタを全て
    の操作に対するヒューマンファクタの合計時間で割り算
    して正規化するステップを有することを特徴とする請求
    項6記載の操作分析方法。
  10. 【請求項10】 機器または機器の機能の一部を模した
    装置またはプログラムに対してユーザが行う一連の操作
    を記憶して分析する操作分析方法において、 計時手段によって、ユーザが1つの操作を開始してから
    完了するまでに要した操作時間を計るステップと、 正規化手段が各操作時間を全ての操作に対する操作時間
    の合計時間で割り算して正規化するステップとを備える
    ことを特徴とする操作分析方法。
  11. 【請求項11】 請求項6〜10のいずれか1つに記載
    の操作分析方法をコンピュータに実行させるための操作
    分析プログラム。
  12. 【請求項12】 請求項6〜10のいずれか1つに記載
    の操作分析方法をコンピュータに実行させるための操作
    分析プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な
    記憶媒体。
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