JP2003015363A - 静電荷像現像用トナー、画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

静電荷像現像用トナー、画像形成方法及び画像形成装置

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JP2003015363A
JP2003015363A JP2001194661A JP2001194661A JP2003015363A JP 2003015363 A JP2003015363 A JP 2003015363A JP 2001194661 A JP2001194661 A JP 2001194661A JP 2001194661 A JP2001194661 A JP 2001194661A JP 2003015363 A JP2003015363 A JP 2003015363A
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toner
developing
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JP2001194661A
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Shinichi Kuramoto
信一 倉本
Mitsuo Aoki
三夫 青木
Kazuyuki Yazaki
和之 矢崎
Minoru Masuda
増田  稔
Tamotsu Kajiwara
保 梶原
Hiyo Shu
冰 朱
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残留トナーの廃棄作業をなくし、コストの低
減を図ると共に、環境汚染防止などに有効なクリーナレ
ス画像形成プロセスを採用したときに生じる残像現象を
防止することのできる静電荷像現像用トナー、このトナ
ーを用いた画像形成方法及び画像形成装置を提供するこ
と。 【解決手段】 極性制御剤を含有してなる静電荷像現像
用トナーであって、該極性制御剤が、0.4μm2以上
の投影断面積を有し、かつトナー1μm2当たり0.1
個以下の含有量としたことを特徴とする静電荷像現像用
トナーが、少なくとも潜像保持体の表面に潜像を形成す
る潜像形成工程、トナーを用いて潜像を顕像化する現像
工程及びトナー像を支持体上に転写する転写工程を有
し、転写後に潜像保持体表面上に残存するトナーを、現
像工程において潜像を顕像化すると同時に現像装置内に
回収する画像形成方法において、上記の静電荷像現像用
トナーを用いることを特徴とする画像形成方法及び画像
形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電荷像現像用ト
ナー、画像形成方法及び画像形成装置に関し、さらに詳
しくは、転写後の残存トナーをクリーニングする装置を
用いることなく画像記録を行なうことができる静電荷像
現像用トナー、このトナーを用いた画像形成方法及び画
像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置や静電記録装置等、感光体
ドラム等の潜像保持体上に所定の潜像を形成し、トナー
を用いて画像化する画像形成装置は、潜像保持体上に形
成されたトナー像を紙等の支持体上に必ずしも100%
転写できないことから、通常は、潜像保持体上の残留ト
ナーを除去するためのクリーニング装置を備えている。
クリーニング装置としては、潜像保持体表面に弾性ゴム
ブレードを押し当て、残存トナーを機械的に除去するブ
レードクリーニング装置や、細い繊維を植えたブラシロ
ーラーを高速回転させ、ブラシの毛先にトナーを付着さ
せて残存トナーを除去するブラシクリーニング装置が知
られている。
【0003】しかし、クリーニング装置内に蓄積した残
留トナーを廃棄する作業が生じたり、いまだ使用可能な
残留トナーを廃棄することから、相対的に一枚当たりの
印字コストが上昇する、廃棄時の装置周囲及び環境の汚
染を招く可能性がある等の問題があった。これらを回避
するために、クリーニング装置内に蓄積した残留トナー
を現像部に戻し、再使用する方法もあるが、配管を用い
てトナーを移送する必要があることから、装置コストが
上がったり、装置設計上の自由度の低下、配管中でのト
ナー劣化等の問題が生じるものであった。また、ブレー
ドクリーニング装置を用いた場合には、感光体ドラムが
クリーニングブレードとの摩擦により摩耗されて、画像
形成特性や寿命の低下が生じることもあった。
【0004】このような問題を解消するために、転写後
に感光体ドラム等の潜像保持体上の残存トナーを、クリ
ーニング装置を用いることなく現像装置によって現像と
同時に残留トナーを現像装置内に回収する画像形成方法
(以下、クリーナレス画像形成方法という)が提案され
ている(特開昭59−133573号公報、特開昭59
−157661号公報)。
【0005】一方、クリーナレス画像形成方法に用いら
れるトナーとして、残存トナー電荷による残像を防止す
るために好適なトナーの電気抵抗と帯電量を規定したト
ナー(特開平5−2287号公報)、画像濃度とクリー
ニング性を両立させるために好適な粒径分布や形状、帯
電量を規定したトナー(特開平5−188637号公
報)、転写残トナーをより少なくしてクリーナレス画像
形成方法により好適なトナーを提供するために形状や添
加剤を規定したトナー(特開平9−288373号公
報)、画像安定化のために特定の添加剤とその被覆率を
規定した球状トナー(特開平10−20539号公報)
が知られている。
【0006】しかしながら、これらのクリーナレス画像
形成方法を用いて本発明者らが検討したところ、トナー
の帯電量が従来技術に示される適正領域であっても、い
わゆる残像が生じるトナーがあることが分った。これ
は、トナー中に存在する微小な粒子が現像時、印可する
バイアス電界で現像器側に取り込め切れず、例えば、縦
線や黒帯画像が連続すると少量残ったトナーが蓄積し、
これが転写されて画像欠陥になるということが判明し
た。特に、トナーに極性を付与する極性制御剤の分散径
が大きいと、粉砕時に樹脂と極性制御剤との界面で粉砕
され易く、トナー粒子の粒径が小さい場合、表面に極性
制御剤の占める割合が増加するため、トナーがチャージ
アップし易くなり、さらに現像時、印可するバイアス電
界で現像器側に取り込めないものと考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の不都合を解消し、残留トナーの廃棄作業をなく
し、コストの低減を図ると共に、環境汚染防止などに有
効なクリーナレス画像形成プロセスを採用したときに生
じる残像現象を防止することのできる静電荷像現像用ト
ナー、このトナーを用いた画像形成方法及び画像形成装
置を提供することをその課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、トナー中に含有させる極性制御剤に
着目して鋭意検討を重ねた結果、特定の投影断面積を有
し、特定の含有量とした極性制御剤を用いることによっ
て、上記課題が解決できるということを見出し、この知
見に基づいて本発明を完成するに到った。
【0009】すなわち、本発明によれば、第1に、極性
制御剤を含有してなる静電荷像現像用トナーであって、
該極性制御剤が、0.4μm2以上の投影断面積を有
し、かつトナー1μm2当たり0.1個以下の含有量と
したことを特徴とする静電荷像現像用トナーが提供され
る。
【0010】この第1の発明には、4μm以下の粒径を
有するトナーが、トナー全体に対し、25個数%以下で
ある静電荷像現像用トナーが含まれる。
【0011】本発明によれば、第2に、少なくとも潜像
保持体の表面に潜像を形成する潜像形成工程、トナーを
用いて潜像を顕像化する現像工程及びトナー像を支持体
上に転写する転写工程を有し、転写後に潜像保持体表面
上に残存するトナーを、現像工程において潜像を顕像化
すると同時に現像装置内に回収する画像形成方法におい
て、第1の静電荷像現像用トナーを用いることを特徴と
する画像形成方法が提供される。
【0012】本発明によれば、第3に、少なくとも潜像
保持体の表面に潜像を形成する潜像形成手段、トナーを
用いて潜像を顕像化する現像手段及びトナー像を支持体
上に転写する転写手段を有し、転写後に潜像保持体表面
上に残存するトナーを、現像手段において潜像を顕像化
すると同時に現像装置内に回収する画像形成装置におい
て、第1の静電荷像現像用トナーを用いることを特徴と
する画像形成装置が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において、トナーに含有せ
しめる極性制御剤とは、トナーに適正かつ安定な摩擦帯
電性を付与する作用を有するものであり、具体的には例
えば、ニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、
クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、
ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニ
ウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アル
キルアミド、燐の単体又は化合物、タングステンの単体
又は化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、
サリチル酸誘導体の金属塩等を挙げることができる。
【0014】本発明は、トナー中の分散径の大きな極性
制御剤の量を限定することにより、微小トナーのチャー
ジアップを防止することにより、クリーナレス画像形成
方法を用いたとき生じる画像欠陥を防止するものであ
る。発明者らが、極性制御剤の分散径を変えたトナーを
使い、クリーナレス画像形成方法を用いた実験機で検討
したところ、トナーの帯電量が従来技術に示される適正
領域であっても、評価したトナーの中に残像が生じるト
ナーがあることが分った。そして、トナー中の断面観察
において、0.4μm2以上の投影断面積を有する極性
制御剤の割合に着目して調べたところ、1μm2当たり
0.1個を超えると、残像が起き易くなることが確認さ
れた。
【0015】さらに、トナー中に微粒子が多いと、この
残像現象が顕著になることが分った。特に、4μm以下
の個数含有量に着目すると、その割合が、全体の25個
数%を越えると、残像が多くなることが判明した。殊
に、15個数%以下とすることがより好ましいことも見
出した。
【0016】分散径を測定する手段としては、レーザー
等の散乱を利用する手段等あるが、本発明においては、
粉砕前の混練物をミクロトームで薄膜切片を作製し、日
立製作所製透過電子顕微鏡H−9000NAR(以下、
TEMという)で観察、切片0.1mm四方相当中の極
性制御剤分散径の最大長軸径をもって評価した。粉砕後
のトナーを樹脂で固め、ミクロトームで薄膜切片を作製
し、TEMで観察評価してもよい。コールターカウンタ
ー法によるトナー粒子の粒度分布の測定装置としては、
コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイ
ザーII(いずれもコールター社製)が挙げられる。
【0017】以下に、測定方法について説明する。ま
ず、電解水溶液100〜150ml中に、分散剤として
界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸
塩)を0.1〜5ml加える。ここで、電解水溶液は、
塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製し
たもので、例えば、ISOTON−II(コールター社
製)が使用できる。ここで、さらに測定試料を2〜20
mg加える。試料を懸濁した電解水溶液は、超音波分散
器で約1〜3分間、分散処理を行ない、上記測定装置に
より、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用
いて、トナー粒子又はトナーの体積、個数を測定して、
体積分布と個数分布を算出する。
【0018】本発明に用いられるトナーの材料に関して
は、公知のものが使用可能である。帯電制御剤としては
公知のものが使用でき、例えば、ニグロシン系染料、ト
リフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モ
リブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキ
シ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アン
モニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体又は化
合物、タングステンの単体又は化合物、フッ素系活性
剤、サリチル酸金属塩及びサリチル酸誘導体の金属塩等
が挙げられる。
【0019】帯電制御剤の分散径をより細かくする手段
としては、混練工程において、三本ロールミルやニー
デックスのように、混練エネルギーをかけられる混練機
を使用する。混練時間を長くする。品温を下げる
(溶融粘度を上げる)等が、また、混練工程の前に各
原材料をより細かな粒子に整え、粉体状態で均一混合を
行う等が挙げられる。
【0020】本発明における荷電制御剤の使用量は、バ
インダー樹脂の種類、必要に応じて使用される添加剤の
有無、分散方法を含めたトナー製造方法によって決定さ
れ、一義的に決定されるものではないが、好ましくは、
バインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重
量部の範囲で用いられ、好ましくは、2〜5重量部の範
囲である。0.1重量部未満では、トナーの負帯電が不
足し、実用的でなく、10重量部を越える場合には、ト
ナーの帯電性が大きすぎ、キャリアとの静電的吸引力の
増大のため、現像剤の流動性の低下や、画像濃度の低下
を招く。また、必要に応じて、複数の帯電制御剤を用い
てもよい。
【0021】バインダー樹脂としては、ポリスチレン、
ポリp−クロロスチレン、ポリビニルトルエン等のスチ
レン及びその置換体の重合体;スチレン−p−クロロス
チレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチ
レン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフ
タリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−
アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オク
チル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン
−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロル
メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニト
リル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプ
レン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン
共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−
マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体;
ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステル、エポキシ樹脂、エポキ
シポリオール樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビ
ニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロ
ジン、テルペン樹脂、脂肪族叉は脂環族炭化水素樹脂、
芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワッ
クス等が挙げられ、単独又は混合して使用することがで
きる。
【0022】着色剤としては、公知の染料及び顔料が全
て使用でき、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染
料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(1
0G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化
鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイル
イエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピ
グメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、G
R)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファ
ストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノ
リンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イ
ソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カド
ミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アン
チモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファ
イセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッ
ド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントフ
ァストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パ
ーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRL
L、F4RH)、ファストスカーレトVD、ベルカンフ
ァストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソー
ルルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアン
トカーミン6B、ポグメントスカーレット3B、ボルド
ー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF
2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマル
ーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、
ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリン
レーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルー
ン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレ
ッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジ
ジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コ
バルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレー
キ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレー
キ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブル
ー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(R
S、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブ
ルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレ
ーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレッ
ト、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジ
ンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグ
リーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーン
B、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラ
カイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アン
トラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及
びこれらの混合物が挙げられる。その使用量は、通常、
バインダー樹脂100重量部に対し、0.1〜50重量
部である。
【0023】また、その他の添加物として、例えば、コ
ロイド状シリカ、疎水性シリカ、脂肪酸金属塩(ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム等)、金属酸化
物(酸化チタン、酸化アルミニュウム、酸化錫、酸化ア
ンチモン等)、フルオロポリマー等を含有させてもよ
い。本発明においては、トナー単独で現像剤となし、静
電潜像を顕像化する、いわゆる一成分現像法で現像して
もよく、トナーとキャリアを混合してなる二成分現像剤
を用いて静電潜像を顕像化する二成分現像法で現像して
もよい。
【0024】二成分現像法で使用されるキャリヤとして
は、鉄粉、フェライト、ガラスビーズ等、従来公知のも
のが挙げられる。なお、これらキャリヤは、樹脂を被覆
したものであってもよい。この場合、使用される樹脂
は、ポリ弗化炭素、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、フェノール樹脂、ポリビニルアセタール、シリコー
ン樹脂等である。トナーとキャリヤとの混合割合は、通
常は、キャリヤ100重量部に対し、トナー0.5〜
6.0重量部程度が適当である。
【0025】図1に、本発明の画像形成装置の断面を示
す。1は潜像保持体としての感光体ドラム、3は現像装
置(ここでは一成分非磁性現像装置を例示したが、本発
明においては、一成分磁性現像であっても二成分現像で
あってもよい)、4は上記現像装置3に装着されたトナ
ー担持体である現像ローラであり、表面に担持するトナ
ー薄層を介して感光体ドラム1の表面に接触し、感光体
1の1.2〜4.0倍程度の周速で回転している。ま
た、図1において、5は転写帯電器、8は除電ランプ、
9は帯電器(スコロトロン帯電器)、10は光ビーム
(レーザービーム)、11は均一化ブラシである。12
は均一化ブラシ11に電位を与える直流電源、13はト
ナー担持体4にトナー2を供給するトナー供給ローラ、
14はトナー担持体4面にが対接して担持されるトナー
層厚規制部材である薄層ブレード、15はアジテーター
である。
【0026】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳し
く説明するが、これら実施例によって、本発明はなんら
限定されるものではない。なお、「部」とあるのは重量
部である。
【0027】 実施例 スチレン−アクリル共重合体 100部 (スチレン/n−BA共重合体;77/23、Mw/Mn; 114000/41000、Tg;60℃) カルナウバワックス(エステルワックス、融点:約82℃) 5部 カーボンブラック(キャボット;ブラックパールス800) 10部 含クロムアゾ染料(オリエント化学;S−34) 2部 上記に示す処方の混合物をヘンシェルミキサーで混合
後、0.5mmのスクリーンを備え付けたパルペライザ
ーで粉砕した後、ロール型ニーデックスで溶融混練し、
冷却後、パルペライザーで粗粉砕した。粗粉砕品の薄膜
切片を作製し、TEM像を撮り観察したところ、0.4
μm2以上の投影断面積を有する極性制御剤が1μm2
たり0.08個であった。粗粉砕品をI式ジェット粉砕
機で微粉砕、分級機132MPで分級した。粉砕時のフ
ィード量と分級時のカットポイントを変えることにより
粒径を変え、トナーA、B、Cとした。さらに、分級品
100部に対し、0.5部の疎水性シリカ(クラリアン
ト;HDK2000H)を加えミキサーで混合してトナ
ーを得た。
【0028】各トナーの粒径分布を表1〜3に示す。こ
こで、トナーAの4μm以下のトナーの割合は7.7個
数%、トナーBの4μm以下のトナーの割合は24.5
9個数%、トナーCの4μm以下のトナーの割合は3
4.25個数%であった。
【0029】
【表1】 d(num.):個数平均径、d(vol.):重量平
均径(以下、同じ)
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】トナーA、B、Cと同一処方の原材料をビ
ニール袋に採り、軽く振り混ぜた後、二本ロールミルで
溶融混練し、冷却後パルペライザーで粗粉砕した。さら
に、粗粉砕品の薄膜切片を作製し、TEM像を撮り観察
したところ、0.4μm2以上の投影断面積を有する極
性制御剤が1μm2当たり0.15個であった。粗粉砕
品をI式ジェット粉砕機で微粉砕、分級機132MPで
分級した。続いて、分級品100部に対し、0.5部の
疎水性シリカ(クラリアント;HDK2000H)を加
えミキサーで混合してトナーDを得た。
【0032】トナーDの粒径分布を表4に示す。ここ
で、トナーDの4μm以下のトナーの割合は2.87個
数%であった。
【0033】
【表4】 図1に示す現像部を有する実験機を用い、トナーA〜D
を評価した。実験は、400ドット/インチの光学系で
行った。まず、実験機にトナーを入れ、実験を行う環境
に放置した後、400ドットの縦ラインをA4サイズで
連続1000枚印字、その後1×1のハーフトーン画像
を5枚印字して、画像評価を行った。結果を表5に示
す。
【0034】
【表5】
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、残留トナーの廃棄作業
をなくし、コストの低減を図ると共に、環境汚染防止な
どに有効なクリーナレス画像形成プロセスを採用したと
きに生じる残像現象を防止することのできる静電荷像現
像用トナー、このトナーを用いた画像形成方法及び画像
形成装置が提供され、電子写真、静電記録分野に寄与す
るところはきわめて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置(クリーナレス記録装
置)の要部構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 潜像保持体(感光体ドラム) 2 トナー 2′ 残留トナー 3 現像装置 4 トナー担持体(現像ローラ) 5 転写帯電器 6 像支持体 7 電源 8 除電ランプ 9 帯電器 10 光ビーム 11 トナー均一化ブラシ 12 直流電源 13 トナー供給ローラ 14 薄層ブレード 15 アジテーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢崎 和之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 増田 稔 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 梶原 保 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 朱 冰 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H005 AA06 DA01 EA05 2H077 AA37 AD00 EA01 EA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極性制御剤を含有してなる静電荷像現像
    用トナーであって、該極性制御剤が、0.4μm2以上
    の投影断面積を有し、かつトナー1μm2当たり0.1
    個以下の含有量としたことを特徴とする静電荷像現像用
    トナー。
  2. 【請求項2】 4μm以下の粒径を有するトナーが、ト
    ナー全体に対し、25個数%以下である請求項1に記載
    の静電荷像現像用トナー。
  3. 【請求項3】 少なくとも潜像保持体の表面に潜像を形
    成する潜像形成工程、トナーを用いて潜像を顕像化する
    現像工程及びトナー像を支持体上に転写する転写工程を
    有し、転写後に潜像保持体表面上に残存するトナーを、
    現像工程において潜像を顕像化すると同時に現像装置内
    に回収する画像形成方法において、請求項1又は2に記
    載の静電荷像現像用トナーを用いることを特徴とする画
    像形成方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも潜像保持体の表面に潜像を形
    成する潜像形成手段、トナーを用いて潜像を顕像化する
    現像手段及びトナー像を支持体上に転写する転写手段を
    有し、転写後に潜像保持体表面上に残存するトナーを、
    現像手段において潜像を顕像化すると同時に現像装置内
    に回収する画像形成装置において、請求項1又は2に記
    載の静電荷像現像用トナーを用いることを特徴とする画
    像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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