JP2003014494A - ポジションセンサ - Google Patents

ポジションセンサ

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JP2003014494A
JP2003014494A JP2001199836A JP2001199836A JP2003014494A JP 2003014494 A JP2003014494 A JP 2003014494A JP 2001199836 A JP2001199836 A JP 2001199836A JP 2001199836 A JP2001199836 A JP 2001199836A JP 2003014494 A JP2003014494 A JP 2003014494A
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circuit
electrode
electrodes
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JP2001199836A
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Masahisa Niwa
正久 丹羽
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精密な部品、組み立て、及び温度補償が不要
で、変位に対する出力の十分なリニアリティを得ること
ができるポジションセンサを提供する。 【解決手段】 ハウジング7と、ハウジング7に固定さ
れた面状の固定電極10と、固定電極10の上面と平行
対向した面を有してハウジング7及び固定電極10に対
してX方向に相対変位し、その変位量に応じて固定電極
10との面方向の重なり面積(Z方向から見た重なり面
積)が変化する面状の可動電極20と、互いに対向した
固定電極10の上面と可動電極20の下面との間で固定
電極10に固定した誘電体板30と、固定電極10、可
動電極20、及び誘電体板30により形成される静電容
量Cに応じて固定電極10と可動電極20との位置情報
を示す電気信号を出力するセンサ回路4とを備える。固
定電極10及び可動電極20はセンサ回路4と電気的に
接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の変位を検
出するポジションセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の非接触式のポジションセンサは、
永久磁石と感磁性素子を用いるものが多い。この方法で
は、感磁性素子にリニアな磁界を作用させる磁気回路の
構成が最重要ポイントとなる。
【0003】図24は特公平6−82041号公報で開
示された一例であって、断面コの字状のヨーク100の
内上面に設けた永久磁石101にテーパーを形成し、永
久磁石101とヨーク100の内下面との間に感磁性素
子102を配置して、感磁性素子102のZ方向の変位
に対して磁束103のリニアな磁界変化を実現してい
る。
【0004】また、最大のメリットは、感磁性素子10
2とセンサ回路(感磁性素子102への電源供給、信号
処理回路)をモノリシックICとして作り込み、1つの
パッケージに納めることにより小型化、部品点数の削減
を図ることができることである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような磁
気式のポジションセンサにおいては、変位に対する磁界
103のリニアリティを得るためには、研削加工等によ
る正確な永久磁石101の寸法出しと、永久磁石101
と感磁性素子102との精密な位置決めが必要となる。
【0006】この感磁性素子102はInSb薄膜等を
用い、特殊な半導体プロセスを必要とするため高価であ
り、その感度特性は周囲温度による特性変化が大きいた
め、温度補償回路が不可欠となり回路が複雑となる。
【0007】また、感磁性素子102とセンサ回路とを
モノリシックICとして車載用に用いる場合には、フェ
ールセーフシステムの思想に基づいてセンサの検出部は
2重にしなければならず、2個のモノリシックICが本
質的に必要となる。
【0008】本発明は、上記事由に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、精密な部品、組み立て、及び温度
補償が不要で、変位に対する出力の十分なリニアリティ
を得ることができるポジションセンサを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ハウ
ジングと、前記ハウジングに固定された面状の固定電極
と、前記固定電極の面と平行対向した面を有して前記ハ
ウジング及び固定電極に対して面方向に相対変位し、前
記変位量に応じて前記固定電極との面方向の重なり面積
が変化する面状の可動電極と、前記固定電極と可動電極
との互いに対向した各内面間で前記固定電極または可動
電極のうち一方の電極に固定した誘電体板と、前記固定
電極、可動電極、及び誘電体板により形成される静電容
量に応じて前記固定電極と前記可動電極との位置情報を
示す電気信号を出力するセンサ回路とを備えることを特
徴とする。
【0010】請求項2の発明は、ハウジングと、前記ハ
ウジングに固定された面状の固定電極と、前記固定電極
の面と平行対向した面を有して前記ハウジング及び固定
電極に対して面方向に相対変位し、前記変位量に応じて
前記固定電極との面方向の重なり面積が変化する面状の
可動電極と、前記固定電極と可動電極との互いに対向し
た各内面のうち少なくとも一方の面に形成した誘電体膜
と、前記固定電極、可動電極、及び誘電体膜により形成
される静電容量に応じて前記固定電極と前記可動電極と
の位置情報を示す電気信号を出力するセンサ回路とを備
えることを特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、ハウジングと、前記ハ
ウジングに固定された面状の固定電極と、前記固定電極
の面と平行対向した面を有して前記ハウジング及び固定
電極に対して面方向に相対変位し、前記変位量に応じて
前記固定電極との面方向の重なり面積が変化する面状の
可動電極と、前記固定電極と可動電極との互いに対向し
た各内面のうち少なくとも一方の面に形成した絶縁膜
と、前記固定電極、可動電極、及び絶縁膜により形成さ
れる静電容量に応じて前記固定電極と前記可動電極との
位置情報を示す電気信号を出力するセンサ回路とを備え
ることを特徴とする。
【0012】請求項4の発明は、請求項2または3の発
明において、前記固定電極と可動電極とのうちいずれか
の電極はプリント基板上に設けた銅箔で形成されること
を特徴とする。
【0013】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、前記固定電極と可動電極とのうちいずれかの電極と
前記誘電体板とを一体に形成したセラミック基板を具備
することを特徴とする。
【0014】請求項6の発明は、ハウジングと、前記ハ
ウジングに固定されて互いに平行対向した面状の第1の
固定電極及び第2の固定電極と、前記各固定電極の互い
に対向した各内面間で前記ハウジング及び各固定電極に
対して面方向に相対変位し、前記変位量に応じて前記各
固定電極との面方向の重なり面積が変化する面状の誘電
体板と、前記各固定電極、及び誘電体板により形成され
る静電容量に応じて前記各固定電極と誘電体板との位置
情報を示す電気信号を出力するセンサ回路とを備えるこ
とを特徴とする。
【0015】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記第1の固定電極と第2の固定電極とのうち少な
くとも一方の固定電極を、他方の固定電極と平行対向し
たプリント基板の内面に設けた銅箔で形成し、前記プリ
ント基板に前記センサ回路を配置したことを特徴とす
る。
【0016】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、前記第1の固定電極はプリント基板の内面に設けた
銅箔で形成され、前記第2の固定電極は板金部品からな
って、前記プリント基板上のセンサ回路に接続するため
の端子を前記板金部品を曲げ加工することによって形成
したことを特徴とする。
【0017】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、前記ハウジングと前記第2の固定電極とは一体成形
されたことを特徴とする。
【0018】請求項10の発明は、請求項7の発明にお
いて、前記第1の固定電極はプリント基板の内面に設け
た銅箔で形成され、前記第2の固定電極は、前記ハウジ
ングに施した金属蒸着またはめっきで形成されることを
特徴とする。
【0019】請求項11の発明は、請求項7の発明にお
いて、前記第1の固定電極は前記プリント基板の内面に
設けた銅箔で形成されて、前記センサ回路のGND電位
に接続され、前記第2の固定電極の外面側に前記第2の
固定電極に対向した面状のアース電極を設け、前記アー
ス電極を前記GND電位または安定電源電圧に接続した
ことを特徴とする。
【0020】請求項12の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記ハウジングと前記アース電極とは一体成形
されたことを特徴とする。
【0021】請求項13の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記アース電極は、前記固定電極の面と垂直方
向の面からなる外周側壁面を有することを特徴とする。
【0022】請求項14の発明は、請求項7の発明にお
いて、前記第1の固定電極はプリント基板の内面に設け
た銅箔で形成され、前記第2の固定電極は前記センサ回
路のGND電位に接続されて、前記プリント基板の外面
に前記第1の固定電極を覆うようにGND電極を形成し
たことを特徴とする。
【0023】請求項15の発明は、請求項14の発明に
おいて、前記GND電極はメッシュ状に形成されたこと
を特徴とする。
【0024】請求項16の発明は、請求項14の発明に
おいて、前記第2の固定電極は、前記固定電極の面と垂
直方向の面からなる外周側壁面を有することを特徴とす
る。
【0025】請求項17の発明は、請求項1または6の
発明において、前記誘電体板は前記電極の面に垂直方向
のシャフトによって支持され、前記シャフトによって支
持されている部分は面に垂直方向の厚みが厚く形成され
ることを特徴とする。
【0026】請求項18の発明は、請求項1乃至3、6
いずれかの発明において、前記センサ回路は、前記対向
した電極に直流の定電流を供給する直流定電流回路と、
前記対向した電極間の電位と所定のしきい値とを比較す
るコンパレータ回路と、前記コンパレータ回路の比較結
果が前記対向した電極間の電位は所定のしきい値以上で
ある場合には前記対向した電極間に蓄積した電荷を放電
する放電回路と、前記コンパレータ回路の出力がオンす
る周期に応じて前記位置情報を示す電気信号を出力する
信号処理回路とを備えることを特徴とする。
【0027】請求項19の発明は、請求項1乃至3、6
いずれかの発明において、前記センサ回路は、前記対向
した電極間に所定の周波数、振幅の交流電圧を印加する
交流定電圧回路と、前記対向した電極間を流れる電流を
電圧に変換する電流電圧変換回路と、前記電流電圧変換
回路の出力電圧に応じて前記位置情報を示す電気信号を
出力する信号処理回路とを備えることを特徴とする。
【0028】請求項20の発明は、請求項19の発明に
おいて、前記センサ回路は、前記交流定電圧回路の所定
の周波数近傍の周波数成分のみを通過させるバンドパス
フィルタを前記電流電圧変換回路と信号処理回路との間
に付加し、前記信号処理回路は前記バンドパスフィルタ
の出力に応じて前記位置情報を示す電気信号を出力する
ことを特徴とする。
【0029】請求項21の発明は、請求項1乃至3、6
いずれかの発明において、前記センサ回路は、前記静電
容量に応じた信号をデジタル信号に変換するA/D変換
回路と、前記デジタル信号をデジタルトリミングする補
正回路とを備える信号補正回路を具備し、前記信号補正
回路の出力は、位置検出に必要な分解能を満たすビット
数のデジタル信号であることを特徴とする。
【0030】請求項22の発明は、請求項1乃至3、6
いずれかの発明において、前記センサ回路は、前記静電
容量に応じた信号をデジタル信号に変換するA/D変換
回路と、前記デジタル信号をデジタルトリミングする補
正回路とを備える信号補正回路を具備し、前記信号補正
回路の出力は、出力開始信号と、前記出力開始信号が出
力してから前記位置情報に応じた時間を経て出力される
パルス信号とから構成されることを特徴とする。
【0031】請求項23の発明は、請求項1乃至3、6
いずれかの発明において、前記センサ回路は、前記静電
容量に応じた信号をデジタル信号に変換するA/D変換
回路と、前記デジタル信号をデジタルトリミングする補
正回路とを備える信号補正回路を具備し、前記信号補正
回路の出力は、出力開始信号と、前記出力開始信号に続
いて出力される前記位置情報に応じたデューティ比のパ
ルス信号とから構成されることを特徴とする。
【0032】請求項24の発明は、請求項1乃至3、6
いずれかの発明において、前記センサ回路は、前記静電
容量に応じた信号をデジタル信号に変換するA/D変換
回路と、前記デジタル信号をデジタルトリミングする補
正回路とを備える信号補正回路を具備し、前記信号補正
回路の出力は、出力開始信号と、前記出力開始信号に続
いて出力される前記位置情報に応じたパルス幅のパルス
信号とから構成されることを特徴とする。
【0033】請求項25の発明は、請求項1乃至3、6
いずれかの発明において、前記センサ回路は、前記静電
容量に応じた信号をデジタル信号に変換するA/D変換
回路と、前記デジタル信号をデジタルトリミングする補
正回路とを備える信号補正回路を具備し、前記信号補正
回路の出力は、出力開始信号と、前記出力開始信号に続
いて出力される前記位置情報に応じた数のパルス信号と
から構成されることを特徴とする。
【0034】請求項26の発明は、請求項1乃至3、6
いずれかの発明において、前記対向した電極のうち一方
の電極は並列した2つの電極からなり、他方の電極は1
つの電極からなって、前記センサ回路は前記並列した2
つの電極に各々対応することを特徴とする。
【0035】請求項27の発明は、請求項1または6の
発明において、前記対向した電極のうち少なくとも一方
の電極は並列した2つの電極からなり、前記並列した2
つの電極に共通の誘電体板を設けて、前記センサ回路は
前記並列した2つの電極に各々対応することを特徴とす
る。
【0036】請求項28の発明は、請求項5の発明にお
いて、前記固定電極と可動電極とのうち一方の電極と前
記誘電体板とを一体に形成したセラミック基板を具備
し、前記一方の電極は前記センサ回路のGND電位に接
続され、前記固定電極と可動電極とのうちいずれかの電
極は並列した2つの電極からなり、前記センサ回路は前
記並列した2つの電極に各々対応することを特徴とす
る。
【0037】請求項29の発明は、請求項7の発明にお
いて、前記第1の固定電極をプリント基板の内面に設け
た銅箔で形成し、前記第1の固定電極と第2の固定電極
とのうちいずれかの固定電極は並列した2つの電極から
なり、前記センサ回路は前記並列した2つの電極に各々
対応することを特徴とする。
【0038】請求項30の発明は、請求項29の発明に
おいて、前記プリント基板の内面に設けた銅箔で形成さ
れた第1の固定電極は並列した2つの電極からなり、前
記第2の固定電極は1つの電極からなることを特徴とす
る。
【0039】請求項31の発明は、請求項26乃至30
いずれかの発明において、前記センサ回路は、前記並列
した2つの電極に直流の定電流を供給する1つの直流定
電流回路と、前記2つの対向した電極間の各電位と所定
のしきい値とを比較するコンパレータ回路と、前記コン
パレータ回路の比較結果が前記対向した電極間の各電位
は所定のしきい値以上である場合には前記対向した電極
間に蓄積した電荷を各々放電する放電回路と、前記コン
パレータ回路の出力がオンする周期に応じて前記位置情
報を示す電気信号を各々出力する信号処理回路とを備え
ることを特徴とする。
【0040】請求項32の発明は、請求項26乃至30
いずれかの発明において、前記センサ回路は、前記並列
した2つの電極と前記並列した2つの電極に対向する電
極との間に所定の周波数、振幅の交流電圧を各々印加す
る1つの交流定電圧回路と、前記対向した電極間を流れ
る各電流を電圧に変換する電流電圧変換回路と、前記電
流電圧変換回路の各出力電圧に応じて前記位置情報を示
す電気信号を各々出力する信号処理回路とを備えること
を特徴とする。
【0041】請求項33の発明は、請求項26乃至32
いずれかの発明において、前記各回路の能動回路は単一
のモノリシックICで構成したことを特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0043】(実施形態1)本実施形態は、図1に示す
ように、ハウジング7と、ハウジング7に固定された面
状の固定電極10と、固定電極10の上面と平行対向し
た面を有してハウジング7及び固定電極10に対してX
方向に相対変位し、その変位量に応じて固定電極10と
の面方向の重なり面積(Z方向から見た重なり面積)が
変化する面状の可動電極20と、互いに対向した固定電
極10の上面と可動電極20の下面との間で固定電極1
0に固定した誘電体板30と、固定電極10、可動電極
20、及び誘電体板30により形成される静電容量Cに
応じて固定電極10と可動電極20との位置情報を示す
電気信号を出力するセンサ回路4とを備える。固定電極
10及び可動電極20はセンサ回路4と電気的に接続さ
れている。
【0044】固定電極10−可動電極20間の静電容量
Cは、相対変位量x、面方向の重なり面積A(x)、誘
電体板30の誘電率ε、誘電体30の厚みdとすると、
C=ε×A(x)/dである。例えば、電極の形を長方
形にすれば重なり面積A(x)は相対変位量xに対して
直線的に変化する。もし、固定電極10−可動電極20
間の寸法が組立て等でばらついても、誘電体板30の誘
電率εが大きいので、静電容量Cにはほとんど影響がな
い。ここで、もし誘電体板30がないとすると、固定電
極10−可動電極20間の寸法のばらつきはそのまま静
電容量Cのばらつきとなる。誘電体板30の厚みdは静
電容量Cのばらつきに影響するが、例えば誘電体板30
がセラミック板の場合、その厚みは0.1mm以下の精
度が十分に期待でき、静電容量Cのばらつきを小さくで
きる。
【0045】このように本実施形態は、固定電極10と
可動電極20との相対変位量xに比例した静電容量Cを
得ることできるので、静電容量Cを電気信号として取り
出すセンサ回路4の出力は、変位に対する出力の十分な
リニアリティを得ることができる。また、センサ部の温
度特性は誘電体板30の誘電率εの温度係数で決まるの
で、温度に対して出力はリニアな変化となる(変位には
依存しない)。したがってこのセンサ回路に温度補正の
ための回路を付加する場合には、比較的小規模の回路構
成で補正回路を実現することができる。
【0046】また、誘電体板30は、可動電極20に固
定しても同様の効果を得ることができる。
【0047】なお、誘電体板30の代わりに、固定電極
10の上面または可動電極20の下面の少なくとも一方
の面に、誘電体膜または絶縁膜を形成しても同様の効果
を得ることができる。
【0048】(実施形態2)本実施形態は、図2
(a),(b)に示すように、ハウジング(図示なし)
に固定された面状の固定電極10と、固定電極10の上
面と平行対向した面を有してハウジング及び固定電極1
0に対してX方向に相対変位し、その変位量に応じて固
定電極10との面方向の重なり面積が変化する面状のセ
ラミック基板5と、センサ回路4とを備える。
【0049】セラミック基板5は、誘電体板であるセラ
ミック板31と、その上面に一体に形成した銅箔からな
る可動電極21とを有して、その上面端部にセンサ回路
4を配置しており、センサ回路4は固定電極10、可動
電極21、及びセラミック板31により形成される静電
容量Cに応じて固定電極10と可動電極21との位置情
報を示す電気信号を出力する。固定電極10はセラミッ
ク基板5とワイヤ等で電気的に接続されることによって
セラミック基板5を介してセンサ回路4と接続され、可
動電極21はセラミック基板5上の配線でセンサ回路4
と接続されている。
【0050】本実施形態は実施形態1と同様の効果を得
ることができる上に、可動電極21とセラミック板31
とセンサ回路4とを一体的に形成できるので、外来ノイ
ズの影響を受けにくくなり、且つ組立て工数の削減、小
型化を図ることができる。
【0051】(実施形態3)本実施形態は、図3に示す
ように、ハウジング(図示なし)に固定されて互いに平
行対向した一対の面状の固定電極10,10’と、固定
電極10の上面と固定電極10’の下面との間でハウジ
ング及び固定電極10,10’に対してX方向に相対変
位し、その変位量に応じて固定電極10,10’との面
方向の重なり面積が変化する面状の誘電体板30と、固
定電極10、10’、及び誘電体板30により形成され
る静電容量Cに応じて固定電極10,10’と誘電体板
30との位置情報を示す電気信号を出力するセンサ回路
4とを備える。固定電極10,10’はセンサ回路4と
電気的に接続されている。
【0052】実施形態1は、可動電極20とセンサ回路
4との間の電気接続部が可動となり、そのために、余分
なインピーダンス変化を伴う、断線の恐れがあるために
寿命に関わる、接続のための可動用ワイヤ等が必要とな
るためコストアップとなる、等の問題があるが、本実施
形態は実施形態1と同様の効果を得ることができる上
に、センサ回路4と接続する電極は固定電極10,1
0’であるのでこのような問題は発生しない。
【0053】(実施形態4)図4に構成を示す本実施形
態は、実施形態3を示す図3の固定電極10’を、固定
電極10(第2の固定電極)と平行対向したプリント基
板6の下面に設けた銅箔からなる固定電極11(第1の
固定電極)としたものである。プリント基板6の上面に
はセンサ回路4が配置されて、第1の固定電極11とセ
ンサ回路4とはプリント基板6のパターン配線で容易に
接続でき、第1の固定電極11とプリント基板6とセン
サ回路4とを一体的に形成できるので、外来ノイズの影
響を受けにくくなり、且つ組立て工数の削減、小型化を
図ることができる。なお、本実施形態では、固定電極1
0はプリント基板6とワイヤをはんだ付けすることによ
って、プリント基板6を介してセンサ回路4と電気的に
接続されている。
【0054】なお、実施形態3と同様の構成には同一の
符号を付して説明は省略する。
【0055】(実施形態5)図5に構成を示す本実施形
態は、実施形態4を示す図4の第2の固定電極10を板
金部品で構成し、プリント基板6上のセンサ回路4に接
続するための端子10aを板金部品をプリント基板6の
方向に曲げ加工することによって形成したもので、固定
電極10は端子10aをプリント基板6にはんだ付けす
ることによって、プリント基板6を介してセンサ回路4
と電気的に接続される。したがって、組立てやすい簡単
な構造で、センサ回路4と第2の固定電極10とを確実
に接続することができる。
【0056】なお、実施形態4と同様の構成には同一の
符号を付して説明は省略する。
【0057】(実施形態6)図6に構成を示す本実施形
態は、実施形態5を示す図5の第2の固定電極10とハ
ウジング7とを一体成形したもので、ハウジング7に対
する第2の固定電極10の浮きがなくなり、組立て時の
寸法誤差を小さくすることができる。また、第1の固定
電極11と第2の固定電極10との距離をできるだけ小
さくする方が静電容量Cを大きくとれるので、図6に示
すように第2の固定電極10はハウジング7から露出さ
せる方が望ましい。
【0058】なお、実施形態5と同様の構成には同一の
符号を付して説明は省略する。
【0059】(実施形態7)図7に構成を示す本実施形
態は、実施形態5を示す図5の第2の固定電極10を、
ハウジング7に金属蒸着またはめっきを施すことによっ
て形成した第2の固定電極10としたもので、第2の固
定電極10とプリント基板6とは、ワイヤボンディング
で接続される。したがって、ハウジング7に対する第2
の固定電極10の浮きがなくなり、組立て時の寸法誤差
を小さくすることができる。
【0060】また、第2の固定電極の一部である側壁面
10bにも金属蒸着またはめっきが施されることによっ
て外来のノイズに対するシールド効果が向上する。
【0061】なお、実施形態5と同様の構成には同一の
符号を付して説明は省略する。
【0062】(実施形態8)図8に示す本実施形態は、
実施形態5を示す図5の第2の固定電極10に対して下
面側のハウジング7内に所定の間隔を設けてアース電極
8を備えたもので、ハウジング7とアース電極8とは一
体成形されている。アース電極8はプリント基板6の方
向に曲げ加工を施して、端子8aと、第1の固定電極1
1及び第2の固定電極10の各面に垂直な外周側壁面8
bとを形成している。端子8aをプリント基板6にはん
だ付けすることによって、アース電極8をプリント基板
6のGND電位または安定電源電圧に接続して外来ノイ
ズに対して強くし、外周側壁面8bは外来ノイズに対す
るシールド効果がある。
【0063】また、第2の固定電極10とアース電極8
との距離が小さいと静電容量Cの変化の感度が小さくな
るので、第2の固定電極10とアース電極8との距離は
できるだけ大きい方がよい。本実施形態では、ハウジン
グ7とアース電極8とは一体成形されているために、ハ
ウジング7に対するアース電極8の浮きがなくなり、ア
ース電極8と第2の固定電極10との組立て寸法誤差を
最小にすることができる。
【0064】さらに、第1の固定電極11はセンサ回路
4のGND電位に接続しており、これは、センサ回路4
をプリント基板6上に作成する上で、必ずGNDパター
ンを引く必要があり、このGNDパターンは外来ノイズ
の対策上、広いほどよいためである。そこで、第1の固
定電極11をセンサ回路4のGND電位に接続すること
によって、このGNDパターンと第1の固定電極11と
を兼用させているのである。
【0065】なお、実施形態5と同様の構成には同一の
符号を付して説明は省略する。
【0066】(実施形態9)図9に示す本実施形態は、
実施形態5を示す図5の第2の固定電極10に形成した
端子10aをプリント基板6にはんだ付けして、第2の
固定電極10をセンサ回路4のGND電位に接続してい
る。これは、信号を発生する第1の固定電極11をプリ
ント基板6の下面に形成して、第1の固定電極11とセ
ンサ回路4との間のインピーダンスを小さくしているこ
とに加えて、さらに第2の固定電極10をセンサ回路4
のGND電位に接続することによって第2の固定電極1
0とセンサ回路4との間の不要なインピーダンスを最小
にすることによって、回路動作上有利になる。
【0067】さらに、プリント基板6の上面に第1の固
定電極11を覆うようにGND電極9を形成し、GND
電極9をセンサ回路4のGND電位に接続する。したが
って、第1の固定電極11の外側にGND電極9がある
ので外来ノイズに強くなり、センサ回路4はGND電極
9を用いて配線することで配置が容易になる。
【0068】また、GND電極9はメッシュ上に形成す
れば、第1の固定電極11との対向面積を減らすことが
できて、GND電極9と第1の固定電極11との間の静
電容量を小さくでき、第1の固定電極11と第2の固定
電極10との間に生じる信号容量の感度比を向上させる
ことができ、さらにプリント基板6の厚みを厚くすれば
静電容量Cの変化の感度を大きくすることができる。
【0069】そして、第2の固定電極10がその面に垂
直な外周側壁面を備えれば、外来ノイズに対するシール
ド効果がさらに向上する。
【0070】なお、実施形態5と同様の構成には同一の
符号を付して説明は省略する。
【0071】(実施形態10)図10は、回転角度を検
知する回転角度センサの断面分解斜視図を示している
(センサ回路部は図示なし)。基本的な構成は実施形態
4を示す図4と同様であるが、誘導体板30の変位方向
がシャフト40を中心とする回転方向である点が異な
る。
【0072】一般に、誘導体板30は薄いほど電極間の
静電容量Cが大きくなって、出力のダイナミックレンジ
を大きく取れるので望ましいが、薄いとシャフト40と
の連結部30aでの強度が十分に取れなくなり、そこで
本実施形態では、誘導体板30がシャフト40と連結す
る連結部30aの厚さを厚くして、静電容量Cの低下を
最小限に抑えて連結部30での強度を十分に保ってい
る。
【0073】(実施形態11)図11は、実施形態1乃
至10のセンサ回路4の回路構成を示す。
【0074】センサ回路4は、対向した電極90,91
(電極90,91は本発明における固定電極、可動電極
の組み合わせのうちいずれでもよい)に直流の定電流を
供給する直流定電流回路S1と、対向した電極90,9
1間の電極間電圧Vcと所定のしきい値とを比較するコ
ンパレータ回路S2と、コンパレータ回路S2の比較結
果が電極間電圧Vcは所定のしきい値以上である場合に
は対向した電極90,91間に蓄積した電荷を放電する
放電回路S3と、コンパレータ回路S2の出力Vsがオ
ンする周期に応じて位置情報を示す電気信号Voutを
出力する信号処理回路S4とを備える。
【0075】直流定電流回路S1は、エミッタを制御電
圧に接続し、ゲートとコレクタを接続したPNP型のト
ランジスタQ1と、エミッタを制御電圧に接続し、コレ
クタに電極90とコンパレータ回路S2と放電回路S3
とを接続し、ゲートにトランジスタQ1のゲートを接続
したPNP型のトランジスタQ2と、トランジスタQ1
のコレクタと接地電位との間に接続した定電流源J1と
から構成される。
【0076】コンパレータ回路S2は、出力が放電回路
S3及び信号処理回路S4に接続されたコンパレータC
P1と、コンパレータCP1の非反転入力に接続した抵
抗R1と、反転入力に接続した直流電圧源E1とから構
成され、放電回路S3は、コンパレータCP1の出力に
接続した抵抗R2と、ゲートを抵抗R2に接続し、コレ
クタを電極90に接続し、エミッタを接地したNPN型
のトランジスタQ3とから構成される。
【0077】次にこの回路の動作について図12の波形
図を用いて説明する。直流定電流回路S1は、トランジ
スタQ2のコレクタ電流を定電流Ioとして出力し、電
極90,91間を充電する。そしてコンパレータCP1
は、電極間電圧Vcと、直流電圧源E1のしきい値電圧
Vthとを比較し、Vc>Vthの場合はHレベルの電
圧信号Vsを出力し、Vc<Vthの場合はLレベルの
電圧信号Vsを出力する。電極90,91間が充電され
て電極間電圧Vcがしきい値電圧Vthを超えると、抵
抗R2を介してゲートにHレベルの電圧信号Vsを入力
されたトランジスタQ3はエミッタ−コレクタ間をオン
にして、電極90,91間に蓄積した電荷を放電する。
そして、コンパレータCP1が出力する電圧信号Vsが
Lレベルになると、トランジスタQ3のエミッタ−コレ
クタ間はオフになり、再び定電流Ioによって電極9
0,91間を充電する。以後、この動作を繰り返す。
【0078】信号処理回路S4は、コンパレータCP1
が出力する電圧信号VsがHレベルになる周期T3毎に
オン・オフを繰り返す電圧信号Voutを出力する。
【0079】ここで、電極90,91間の静電容量Cに
対して、周期T3=C×Vth/Ioで表される。そし
て、信号処理回路S4の出力に接続したECU(図示な
し)で周期T3をタイマで計測すれば、しきい値電圧V
th、定電流Ioは所定の値であるので、静電容量Cを
特定でき、静電容量Cに対応した相対変位量xを特定す
ることができる。そして、静電容量Cを電極90,91
の相対変位量xに対してリニアに変化する特性にしてお
けば、周期T3も相対変位量xに対してリニアに変化す
る特性となる。
【0080】なお、電極90,91間への充電時間が放
電時間に対して十分に長くなることが重要であるが、放
電時間は信号処理回路S4が電圧信号Vsのパルスを認
識できる程度の長さは必要であり、また、実際にはコン
パレータCP1にヒステリシスを設ける等の工夫は必要
であるが、本実施形態は電極90,91のインピーダン
スの変化に依らず消費電流が一定であるというメリット
がある。
【0081】(実施形態12)図13は、実施形態1乃
至10のセンサ回路4の回路構成を示す。
【0082】センサ回路4は、対向した電極90,91
(電極90,91は本発明における固定電極、可動電極
の組み合わせのうちいずれでもよい)に所定の周波数、
振幅の交流電圧を印加する交流電源E2と、対向した電
極90,91間を流れる電流を電圧に変換する電流電圧
変換回路S5と、電流電圧変換回路S5の出力電圧に応
じて位置情報を示す電気信号を出力する信号処理回路S
4とを備える。
【0083】電流電圧変換回路S5は、出力を信号処理
回路S4に接続し、非反転入力を接地したオペアンプO
P1と、オペアンプOP1の反転入力−出力間に接続し
た抵抗R4と、反転入力に接続した抵抗R3とから構成
される。
【0084】次にこの回路の動作について説明する。交
流電源E2は、所定の周波数、振幅の交流電圧を電極9
0,91に印加する。このとき、交流電圧の周波数f、
振幅Vo、時間tとすると、電極90,91間の静電容
量Cに対して電極90,91間を流れる電流Icは、I
c=2×π×f×C×Vo×sin(2×π×f×t)
で表され、この電流Icを電流電圧変換回路S5によっ
て電圧に変換した出力を信号処理回路S4で検波すれ
ば、静電容量Cに比例した電圧信号Voutを得ること
ができる。
【0085】そして、信号処理回路S4の出力に接続し
たECU(図示なし)で電圧信号Voutの振幅を計測
すれば、静電容量Cを特定でき、静電容量Cに対応した
相対変位量xを特定することができる。そして、静電容
量Cを電極90,91の相対変位量xに対してリニアに
変化する特性にしておけば、電圧信号Voutの振幅も
相対変位量xに対してリニアに変化する。
【0086】また、図14に示すように、電流電圧変換
回路S5と信号処理回路S4との間に交流電源E2の周
波数f近傍の周波数成分のみを通過させるバンドパスフ
ィルタS6を付加すれば、周波数f近傍の周波数成分以
外の外来ノイズを遮断して、外来ノイズに対するシール
ド効果を向上させることができる。
【0087】(実施形態13)本実施形態では、実施形
態11または12のセンサ回路4が出力する電圧信号V
outの構成について説明する。
【0088】ポジションセンサの信号を受けて処理する
システムであるECUがデジタル回路である場合、電圧
信号Voutがアナログ信号であると余計なA/D変換
やD/A変換を繰り返すことにより誤差が生じ、且つ応
答遅れを伴うが、電圧信号がデジタル信号であればアナ
ログ信号のような前記問題はなく、さらに信号伝達の際
の外部ノイズの影響を受けにくい。そこで、センサ回路
4が出力する電圧信号Voutをデジタル信号で構成し
た例を示す。センサ回路4は、信号処理回路S4の出力
をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、前記デジ
タル信号をデジタルトリミングする補正回路とを有する
信号補正回路を具備している。
【0089】図15は、信号補正回路が出力する電圧信
号Voutの第1の例を示し、基準パルスVrのパルス
幅3個分の幅T1を有する出力開始信号と、出力開始信
号が出力してから位置情報に応じた時間T2を経て出力
されるパルス信号とから構成される。ECU側では出力
開始信号のパルス幅T1と、パルス信号が表れるまでの
時間T2とをタイマで測定することによって、静電容量
Cを特定することができる。
【0090】図16は、信号補正回路が出力する電圧信
号Voutの第2の例を示し、基準パルスVrのパルス
幅3個分の幅を有する出力開始信号と、出力開始信号に
続いて出力される位置情報に応じた数のパルス信号とか
ら構成される。
【0091】ECU側では出力開始信号に続くパルス信
号の数をカウンタで計数することによって、静電容量C
を特定することができる。
【0092】図17は、信号補正回路が出力する電圧信
号Voutの第3の例を示し、位置情報に応じたデュー
ティ比のパルス信号とから構成され、そのデューティ比
のオン,オフ時間は基準パルスVrのパルス数によって
各々決められる。
【0093】ECU側では周期とパルス幅とをタイマで
計測することによって、静電容量Cを特定することがで
きる。
【0094】なお、必要ビット数のデジタル出力を確保
するとポジションセンサ−ECU間の配線数が増えてし
まうが、図15〜17に示す例によれば信号線は1本で
済む。また、電圧信号Voutは、静電容量Cに応じた
パルス幅のパルス信号とから構成されてもよい。さら
に、信号線の数が問題にならなければ、電圧信号Vou
tを位置検出に必要な分解能を満たすビット数のデジタ
ル信号で構成してもよい。
【0095】(実施形態14)本実施形態のポジション
センサは、車載用に使用することを考慮して、フェール
セーフシステムの思想に基づいてセンサの検出部を2重
にしたものである。
【0096】検出部を2重にした例1は、図18に示す
ように、ハウジング(図示なし)に固定されて互いに平
行対向した2組の一対の面状の固定電極12,12’及
び固定電極13,13‘と、固定電極12,13の各上
面と固定電極12’,12’の各下面との間でハウジン
グ及び固定電極12,13,12’,13’に対してX
方向に相対変位し、その変位量に応じて固定電極12,
12’及び固定電極13,13’との各面方向の重なり
面積が変化する1つの面状の誘電体板30と、固定電極
12、12’、及び誘電体板30により形成される静電
容量に応じて固定電極12,12’と誘電体板30との
位置情報を示す電気信号を出力するセンサ回路4aと、
固定電極13、13’、及び誘電体板30により形成さ
れる静電容量に応じて固定電極13,13’と誘電体板
30との位置情報を示す電気信号を出力するセンサ回路
4bとを備える。固定電極12,12’はセンサ回路4
aと電気的に接続され、固定電極13,13’はセンサ
回路4bと各々電気的に接続されている。
【0097】このように2つの検出部で誘電体板30を
共用することによって検出部2重化に伴なうコストアッ
プが小さくなる。
【0098】なお、各動作については実施形態3と同様
であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0099】検出部を2重にした例2は、図19
(a),(b)に示すように、ハウジング(図示なし)
に固定された2つの面状の固定電極12,13と、固定
電極12,13の各上面と平行対向した面を有してハウ
ジング及び固定電極12,13に対してX方向に相対変
位し、その変位量に応じて固定電極12,13との各面
方向の重なり面積が変化する1つの面状のセラミック基
板5と、センサ回路4とを備える。
【0100】セラミック基板5は、誘電体板であるセラ
ミック板31と、その上面に一体に形成した銅箔からな
る可動電極21とを有して、その上面にセンサ回路4を
配置しており、可動電極21はセンサ回路4のGND電
位に接続されている。センサ回路4は固定電極12、可
動電極21、及びセラミック板31により形成される静
電容量に応じて固定電極12と可動電極21との位置情
報を示す電気信号、及び固定電極13、可動電極21、
及びセラミック板31により形成される静電容量に応じ
て固定電極13と可動電極21との位置情報を示す電気
信号を各々出力する。固定電極12,13はセラミック
基板5とワイヤ等で電気的に接続されることによってセ
ラミック基板5を介してセンサ回路4と接続され、可動
電極21はセラミック基板5上の配線でセンサ回路4と
接続されている。
【0101】このように2つの検出部でセラミック基板
5を共用することによって検出部2重化に伴なうコスト
アップが小さくなる。 特に、セラミック基板5は高価
なので、共用メリットが大きい。
【0102】なお、各動作については実施形態2と同様
であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略
する。検出部を2重にした例3は、図20に示すよう
に、 本実施形態の例1を示す図18の2つの固定電極
12’,13’を、固定電極12,13(第2の固定電
極)と平行対向した1つのプリント基板6の下面に設け
た銅箔からなる固定電極14,15(第1の固定電極)
としたものである。プリント基板6の上面にはセンサ回
路(図示なし)が配置されて、第1の固定電極14,1
5とセンサ回路とはプリント基板6のパターン配線で容
易に接続でき、第1の固定電極14,15とプリント基
板15とセンサ回路とを一体的に形成できるので、外来
ノイズの影響を受けにくくなり、且つ組立て工数の削
減、小型化を図ることができる。
【0103】また、第2の固定電極12,13を板金部
品で構成し、プリント基板6上のセンサ回路に接続する
ための端子12a,13aを板金部品をプリント基板6
の方向に曲げ加工することによって形成したもので、第
2の固定電極12,13は端子12a,13aをプリン
ト基板6にはんだ付けすることによって、プリント基板
6を介してセンサ回路と電気的に接続される。したがっ
て、組立てやすい簡単な構造で、センサ回路と第2の固
定電極12,13とを確実に接続することができる。
【0104】このように、2つの検出部でプリント基板
6を共用することによって 検出部2重化に伴なうコス
トアップが小さくなり、特に、プリント基板6は高価な
ので、共用メリットが大きい。
【0105】なお、各動作については実施形態4と同様
であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0106】検出部を2重にした例4は、図21に示す
ように、本実施形態の例3を示す図20の2つの第2の
固定電極12,13を1つの第2の固定電極10とした
ものであり、2つの検出部で、第1の固定電極10を共
用するので検出部2重化に伴なうコストアップが小さく
なり、検出部の2重化をしても、プリント基板6と第2
の固定電極10との接続数を増やさなくてもよいので、
プリント基板6の面積を増やさなくてもよい。
【0107】(実施形態15)図22は、実施形態14
に示した検出部を2重化したポジションセンサのセンサ
回路4の回路構成を示す。
【0108】センサ回路4は、対向した電極90a,9
1a,90b,91b(電極90a,91a,90b,
91bは本発明における固定電極、可動電極の組み合わ
せのうちいずれでもよい)に直流の定電流を供給する1
つの直流定電流回路S7と、対向した電極90a,91
a間及び対向した電極90b,91b間の各電極間電圧
Vca,Vcbと所定の各しきい値とを比較する2つの
コンパレータ回路S2a,S2bと、コンパレータ回路
S2a,S2bの各比較結果が電極間電圧Vca,Vc
bは所定の各しきい値以上である場合には対向した電極
90a,91a間及び対向した電極90b,91b間に
各々蓄積した電荷を放電する2つの放電回路S3a,S
3bと、コンパレータ回路S2a,S2bの各出力Vs
a,Vsbがオンする周期に応じて位置情報を示す電気
信号Vouta,Voutbを各々出力する2つの信号
処理回路S4a,S4bとを備える。
【0109】本実施形態では、2つの検出部の電極90
a,91a及び電極90b,91bに対して、単一の直
流定電流回路S7から定電流Ioa,Iobを供給する
ので、検出部の2重化に伴なうコストアップが小さくな
る。
【0110】また、前記各回路を単一のモノリシックI
Cとして構成すれば、検出部2重化に伴なうコストアッ
プがさらに小さくなり、特に、ICは高価なので、共用
メリットがさらに大きくなる。そして、モノリシック化
により、外来ノイズの影響を受け難くなる。
【0111】なお、各動作については実施形態11と同
様であり、同様の構成には同一の符号を付して説明は省
略する。
【0112】(実施形態16)図23は、実施形態14
に示した検出部を2重化したポジションセンサのセンサ
回路4の回路構成を示す。
【0113】センサ回路4は、対向した電極90a,9
1a,90b,91b(電極90a,91a,90b,
91bは本発明における固定電極、可動電極の組み合わ
せのうちいずれでもよい)に所定の周波数、振幅の交流
電圧を印加する1つの交流電源E2と、対向した電極9
0a,91a,90b,91b間を流れる電流を電圧に
変換する2つの電流電圧変換回路S5a,S5bと、電
流電圧変換回路S5a,S5bの各出力電圧に応じて位
置情報を示す電気信号Vouta,Voutbを各々出
力する2つの信号処理回路S4a,S4bとを備える。
【0114】本実施形態では、2つの検出部の電極90
a,91a,90b,91bに対して、単一の交流電源
E2が所定の周波数、振幅の交流電圧を印加するので、
検出部の2重化に伴なうコストアップが小さくなる。
【0115】また、前記各回路を単一のモノリシックI
Cとして構成すれば、検出部2重化に伴なうコストアッ
プがさらに小さくなり、特に、ICは高価なので、共用
メリットがさらに大きくなる。そして、モノリシック化
により、外来ノイズの影響を受け難くなる。
【0116】
【発明の効果】請求項1の発明は、ハウジングと、前記
ハウジングに固定された面状の固定電極と、前記固定電
極の面と平行対向した面を有して前記ハウジング及び固
定電極に対して面方向に相対変位し、前記変位量に応じ
て前記固定電極との面方向の重なり面積が変化する面状
の可動電極と、前記固定電極と可動電極との互いに対向
した各内面間で前記固定電極または可動電極のうち一方
の電極に固定した誘電体板と、前記固定電極、可動電
極、及び誘電体板により形成される静電容量に応じて前
記固定電極と前記可動電極との位置情報を示す電気信号
を出力するセンサ回路とを備えるので、可動電極と固定
電極との相対変位量に比例した静電容量が得られるの
で、変位に対する出力の十分なリニアリティを得ること
ができるという効果がある。また、誘電体板を有するこ
とによって厚み方向に多少の組立て誤差が生じたとして
もその影響は小さい、さらに、センサ部の温度特性は誘
電体板の誘電率の温度係数で決まるので変位には依存せ
ず、温度に対してリニアな変化となり、したがってセン
サ回路に温度補償回路を付けるとしても比較的小規模の
回路構成で温度補償回路が実現できる。
【0117】請求項2の発明は、ハウジングと、前記ハ
ウジングに固定された面状の固定電極と、前記固定電極
の面と平行対向した面を有して前記ハウジング及び固定
電極に対して面方向に相対変位し、前記変位量に応じて
前記固定電極との面方向の重なり面積が変化する面状の
可動電極と、前記固定電極と可動電極との互いに対向し
た各内面のうち少なくとも一方の面に形成した誘電体膜
と、前記固定電極、可動電極、及び誘電体膜により形成
される静電容量に応じて前記固定電極と前記可動電極と
の位置情報を示す電気信号を出力するセンサ回路とを備
えるので、変位に対する出力の十分なリニアリティを得
ることができるという効果がある。
【0118】請求項3の発明は、ハウジングと、前記ハ
ウジングに固定された面状の固定電極と、前記固定電極
の面と平行対向した面を有して前記ハウジング及び固定
電極に対して面方向に相対変位し、前記変位量に応じて
前記固定電極との面方向の重なり面積が変化する面状の
可動電極と、前記固定電極と可動電極との互いに対向し
た各内面のうち少なくとも一方の面に形成した絶縁膜
と、前記固定電極、可動電極、及び絶縁膜により形成さ
れる静電容量に応じて前記固定電極と前記可動電極との
位置情報を示す電気信号を出力するセンサ回路とを備え
るので、変位に対する出力の十分なリニアリティを得る
ことができるという効果がある。
【0119】請求項4の発明は、請求項2または3の発
明において、前記固定電極と可動電極とのうちいずれか
の電極はプリント基板上に設けた銅箔で形成されるの
で、組立工数が減り、小型化が可能になるという効果が
ある。
【0120】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、前記固定電極と可動電極とのうちいずれかの電極と
前記誘電体板とを一体に形成したセラミック基板を具備
するので、センサ回路も一体的に形成でき外来ノイズの
影響を低減でき、組立工数が減り、小型化が可能になる
という効果がある。
【0121】請求項6の発明は、ハウジングと、前記ハ
ウジングに固定されて互いに平行対向した面状の第1の
固定電極及び第2の固定電極と、前記各固定電極の互い
に対向した各内面間で前記ハウジング及び各固定電極に
対して面方向に相対変位し、前記変位量に応じて前記各
固定電極との面方向の重なり面積が変化する面状の誘電
体板と、前記各固定電極、及び誘電体板により形成され
る静電容量に応じて前記各固定電極と誘電体板との位置
情報を示す電気信号を出力するセンサ回路とを備えるの
で、請求項1乃至3のように可動電極と固定電極とを用
いた場合には、可動電極とセンサ回路との電気接続部も
可動になり、余分なインピーダンス変化を伴う、断線の
恐れがあるために寿命に関わる、接続のための可動用ワ
イヤ等が必要となるためコストアップとなる、等の問題
があるが、本請求項では請求項1と同様の効果を得るこ
とができる上に、センサ回路と接続する電極は固定電極
であるのでこのような問題は発生しないという効果があ
る。
【0122】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記第1の固定電極と第2の固定電極とのうち少な
くとも一方の固定電極を、他方の固定電極と平行対向し
たプリント基板の内面に設けた銅箔で形成し、前記プリ
ント基板に前記センサ回路を配置したので、センサ回路
も一体的に形成でき外来ノイズの影響を低減でき、組立
工数が減り、小型化が可能になるという効果がある。
【0123】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、前記第1の固定電極はプリント基板の内面に設けた
銅箔で形成され、前記第2の固定電極は板金部品からな
って、前記プリント基板上のセンサ回路に接続するため
の端子を前記板金部品を曲げ加工することによって形成
したので、組立て易い簡単な構造で第2の固定電極とセ
ンサ回路とを接続することができるという効果がある。
【0124】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、前記ハウジングと前記第2の固定電極とは一体成形
されたので、ハウジングに対する第2の固定電極の浮き
がなくなり、組立て時の寸法誤差がなくなるという効果
がある。
【0125】請求項10の発明は、請求項7の発明にお
いて、前記第1の固定電極はプリント基板の内面に設け
た銅箔で形成され、前記第2の固定電極は、前記ハウジ
ングに施した金属蒸着またはめっきで形成されるので、
請求項9と同様の効果を得ることができる。
【0126】請求項11の発明は、請求項7の発明にお
いて、前記第1の固定電極は前記プリント基板の内面に
設けた銅箔で形成されて、前記センサ回路のGND電位
に接続され、前記第2の固定電極の外面側に前記第2の
固定電極に対向した面状のアース電極を設け、前記アー
ス電極を前記GND電位または安定電源電圧に接続した
ので、プリント基板上のGNDパターンと第1の固定電
極とを兼用して小型化、低コスト化を図ることができ、
且つ第2の固定電極の外側にアース電極があるので外来
ノイズに強くなるという効果がある。
【0127】請求項12の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記ハウジングと前記アース電極とは一体成形
されたので、ハウジングに対するアース電極の浮きがな
くなり、アース電極と第2の固定電極との組立て寸法誤
差を最小にすることができるという効果がある。
【0128】請求項13の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記アース電極は、前記固定電極の面と垂直方
向の面からなる外周側壁面を有するので、外来ノイズに
対するシールド効果を向上させることができるという効
果がある。
【0129】請求項14の発明は、請求項7の発明にお
いて、前記第1の固定電極はプリント基板の内面に設け
た銅箔で形成され、前記第2の固定電極は前記センサ回
路のGND電位に接続されて、前記プリント基板の外面
に前記第1の固定電極を覆うようにGND電極を形成し
たので、第2の固定電極をセンサ回路のGND電位に接
続することによって第2の固定電極とセンサ回路との間
の不要なインピーダンスを最小にすることによって、回
路動作上有利になり、また、第1の固定電極の外側にG
ND電極を配置することによって外来ノイズに強くな
り、さらにこのGND電極を利用することによってセン
サ回路を問題なく配置することができる。
【0130】請求項15の発明は、請求項14の発明に
おいて、前記GND電極はメッシュ状に形成されたの
で、第1の固定電極とGND電極との対向面積を減らし
て、その間の静電容量を減らすことができ、第1の固定
電極と第2の固定電極との間に生じる信号容量の感度比
を向上させることができるという効果がある。
【0131】請求項16の発明は、請求項14の発明に
おいて、前記第2の固定電極は、前記固定電極の面と垂
直方向の面からなる外周側壁面を有するので、外来ノイ
ズに対するシールド効果を向上させることができるとい
う効果がある。
【0132】請求項17の発明は、請求項1または6の
発明において、前記誘電体板は前記電極の面に垂直方向
のシャフトによって支持され、前記シャフトによって支
持されている部分は面に垂直方向の厚みが厚く形成され
るので、薄い誘導体板を用いて場合にシャフトとの連結
部の強度を十分に保つことができる。
【0133】請求項18の発明は、請求項1乃至3、6
いずれかの発明において、前記センサ回路は、前記対向
した電極に直流の定電流を供給する直流定電流回路と、
前記対向した電極間の電位と所定のしきい値とを比較す
るコンパレータ回路と、前記コンパレータ回路の比較結
果が前記対向した電極間の電位は所定のしきい値以上で
ある場合には前記対向した電極間に蓄積した電荷を放電
する放電回路と、前記コンパレータ回路の出力がオンす
る周期に応じて前記位置情報を示す電気信号を出力する
信号処理回路とを備えるので、電極間の静電容量に比例
してコンパレータ回路がオンする周期が決まり、結果と
して変位に対する出力の十分なリニアリティを得ること
ができ、また電極のインピーダンス変化に依らず消費電
流を一定のできるという効果がある。
【0134】請求項19の発明は、請求項1乃至3、6
いずれかの発明において、前記センサ回路は、前記対向
した電極間に所定の周波数、振幅の交流電圧を印加する
交流定電圧回路と、前記対向した電極間を流れる電流を
電圧に変換する電流電圧変換回路と、前記電流電圧変換
回路の出力電圧に応じて前記位置情報を示す電気信号を
出力する信号処理回路とを備えるので、電極間の静電容
量に比例して電極間を流れる電流が決まり、結果として
変位に対する出力の十分なリニアリティを得ることがで
き、また請求項18と比べて応答性がよいという効果が
ある。
【0135】請求項20の発明は、請求項19の発明に
おいて、前記センサ回路は、前記交流定電圧回路の所定
の周波数近傍の周波数成分のみを通過させるバンドパス
フィルタを前記電流電圧変換回路と信号処理回路との間
に付加し、前記信号処理回路は前記バンドパスフィルタ
の出力に応じて前記位置情報を示す電気信号を出力する
ので、外来ノイズに対するシールド効果を向上させるこ
とができるという効果がある。
【0136】請求項21の発明は、請求項1乃至3、6
いずれかの発明において、前記センサ回路は、前記静電
容量に応じた信号をデジタル信号に変換するA/D変換
回路と、前記デジタル信号をデジタルトリミングする補
正回路とを備える信号補正回路を具備し、前記信号補正
回路の出力は、位置検出に必要な分解能を満たすビット
数のデジタル信号であるので、ポジションセンサの出力
を入力されて処理するシステム(ECU)がデジタル回
路である場合、ポジションセンサの出力がアナログ信号
であると余計なAD変換、DA変換を繰り返すことによ
って誤差が生じ、且つ応答遅れを伴うが、ポジションセ
ンサの出力はデジタル出力であるのでこのような問題は
発生しない。また、アナログ出力に比べて信号伝達の際
に外部ノイズの影響を受けにくい。さらに、必要な分解
能を満たすビット数のデジタル信号であるので、ECU
側はリアルタイムに読出しを行うことができ、且つ処理
を迅速に行うことができるという効果がある。
【0137】請求項22の発明は、請求項1乃至3、6
いずれかの発明において、前記センサ回路は、前記静電
容量に応じた信号をデジタル信号に変換するA/D変換
回路と、前記デジタル信号をデジタルトリミングする補
正回路とを備える信号補正回路を具備し、前記信号補正
回路の出力は、出力開始信号と、前記出力開始信号が出
力してから前記位置情報に応じた時間を経て出力される
パルス信号とから構成されるので、ポジションセンサの
出力を入力されて処理するシステム(ECU)がデジタ
ル回路である場合、ポジションセンサの出力がアナログ
信号であると余計なAD変換、DA変換を繰り返すこと
によって誤差が生じ、且つ応答遅れを伴うが、ポジショ
ンセンサの出力はデジタル出力であるのでこのような問
題は発生しない。また、アナログ出力に比べて信号伝達
の際に外部ノイズの影響を受けにくい。さらに、信号線
が1本でよいという効果がある。
【0138】請求項23の発明は、請求項1乃至3、6
いずれかの発明において、前記センサ回路は、前記静電
容量に応じた信号をデジタル信号に変換するA/D変換
回路と、前記デジタル信号をデジタルトリミングする補
正回路とを備える信号補正回路を具備し、前記信号補正
回路の出力は、出力開始信号と、前記出力開始信号に続
いて出力される前記位置情報に応じたデューティ比のパ
ルス信号とから構成されるので、請求項22と同様の効
果を得ることができる。
【0139】請求項24の発明は、請求項1乃至3、6
いずれかの発明において、前記センサ回路は、前記静電
容量に応じた信号をデジタル信号に変換するA/D変換
回路と、前記デジタル信号をデジタルトリミングする補
正回路とを備える信号補正回路を具備し、前記信号補正
回路の出力は、出力開始信号と、前記出力開始信号に続
いて出力される前記位置情報に応じたパルス幅のパルス
信号とから構成されるので、請求項22と同様の効果を
得ることができる。
【0140】請求項25の発明は、請求項1乃至3、6
いずれかの発明において、前記センサ回路は、前記静電
容量に応じた信号をデジタル信号に変換するA/D変換
回路と、前記デジタル信号をデジタルトリミングする補
正回路とを備える信号補正回路を具備し、前記信号補正
回路の出力は、出力開始信号と、前記出力開始信号に続
いて出力される前記位置情報に応じた数のパルス信号と
から構成されるので、ので、請求項22と同様の効果を
得ることができる。
【0141】請求項26の発明は、請求項1乃至3、6
いずれかの発明において、前記対向した電極のうち一方
の電極は並列した2つの電極からなり、他方の電極は1
つの電極からなって、前記センサ回路は前記並列した2
つの電極に各々対応するので、検出部の2重化に伴うコ
ストアップを低減できるという効果がある。
【0142】請求項27の発明は、請求項1または6の
発明において、前記対向した電極のうち少なくとも一方
の電極は並列した2つの電極からなり、前記並列した2
つの電極に共通の誘電体板を設けて、前記センサ回路は
前記並列した2つの電極に各々対応するので、請求項2
6と同様の効果を得ることができる。
【0143】請求項28の発明は、請求項5の発明にお
いて、前記固定電極と可動電極とのうち一方の電極と前
記誘電体板とを一体に形成したセラミック基板を具備
し、前記一方の電極は前記センサ回路のGND電位に接
続され、前記固定電極と可動電極とのうちいずれかの電
極は並列した2つの電極からなり、前記センサ回路は前
記並列した2つの電極に各々対応するので、請求項26
と同様の効果を得ることができる。特にセラミック基板
は、コストが高い部品であるので、共用化のメリットが
大きい。
【0144】請求項29の発明は、請求項7の発明にお
いて、前記第1の固定電極をプリント基板の内面に設け
た銅箔で形成し、前記第1の固定電極と第2の固定電極
とのうちいずれかの固定電極は並列した2つの電極から
なり、前記センサ回路は前記並列した2つの電極に各々
対応するので、請求項26と同様の効果を得ることがで
きる。特にプリント基板は、コストが高い部品であるの
で、共用化のメリットが大きい。
【0145】請求項30の発明は、請求項29の発明に
おいて、前記プリント基板の内面に設けた銅箔で形成さ
れた第1の固定電極は並列した2つの電極からなり、前
記第2の固定電極は1つの電極からなるので、請求項2
6と同様の効果を得ることができる。また、検出部を2
重化しても、プリント基板と第2の固定電極との接続箇
所数を増やさなくてもよいので、プリント基板の面積を
ふやさなくてもよい。
【0146】請求項31の発明は、請求項26乃至30
いずれかの発明において、前記センサ回路は、前記並列
した2つの電極に直流の定電流を供給する1つの直流定
電流回路と、前記2つの対向した電極間の各電位と所定
のしきい値とを比較するコンパレータ回路と、前記コン
パレータ回路の比較結果が前記対向した電極間の各電位
は所定のしきい値以上である場合には前記対向した電極
間に蓄積した電荷を各々放電する放電回路と、前記コン
パレータ回路の出力がオンする周期に応じて前記位置情
報を示す電気信号を各々出力する信号処理回路とを備え
るので、請求項26と同様の効果を得ることができる。
【0147】請求項32の発明は、請求項26乃至30
いずれかの発明において、前記センサ回路は、前記並列
した2つの電極と前記並列した2つの電極に対向する電
極との間に所定の周波数、振幅の交流電圧を各々印加す
る1つの交流定電圧回路と、前記対向した電極間を流れ
る各電流を電圧に変換する電流電圧変換回路と、前記電
流電圧変換回路の各出力電圧に応じて前記位置情報を示
す電気信号を各々出力する信号処理回路とを備えるの
で、請求項26と同様の効果を得ることができる。
【0148】請求項33の発明は、請求項26乃至32
いずれかの発明において、前記各回路の能動回路は単一
のモノリシックICで構成したので、請求項26と同様
の効果を得ることができる。特にICは、コストが高い
部品であるので、共用化のメリットが大きく、またモノ
リシック化により外来ノイズの影響を受けにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す構成図である。
【図2】(a),(b)本発明の実施形態2を示す構成
図である。
【図3】本発明の実施形態3を示す構成図である。
【図4】本発明の実施形態4を示す構成図である。
【図5】本発明の実施形態5を示す構成図である。
【図6】本発明の実施形態6を示す構成図である。
【図7】本発明の実施形態7を示す構成図である。
【図8】本発明の実施形態8を示す構成図である。
【図9】本発明の実施形態9を示す構成図である。
【図10】本発明の実施形態10を示す構成図である。
【図11】本発明の実施形態11のセンサ回路を示す構
成図である。
【図12】本発明の実施形態11の動作を示す波形図で
ある。
【図13】本発明の実施形態12のセンサ回路を示す第
1の構成図である。
【図14】本発明の実施形態12のセンサ回路を示す第
2の構成図である。
【図15】本発明の実施形態13のセンサ回路が出力す
る電圧信号を示す第1の波形図である。
【図16】本発明の実施形態13のセンサ回路が出力す
る電圧信号を示す第2の波形図である。
【図17】本発明の実施形態13のセンサ回路が出力す
る電圧信号を示す第3の波形図である。
【図18】本発明の実施形態14を示す第1の構成図で
ある。
【図19】(a),(b)本発明の実施形態14を示す
第2の構成図である。
【図20】本発明の実施形態14を示す第3の構成図で
ある。
【図21】本発明の実施形態14を示す第4の構成図で
ある。
【図22】本発明の実施形態15のセンサ回路を示す構
成図である。
【図23】本発明の実施形態16のセンサ回路を示す構
成図である。
【図24】従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
4 センサ回路 7 ハウジング 10 固定電極 20 可動電極 30 誘電体板

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、前記ハウジングに固定さ
    れた面状の固定電極と、前記固定電極の面と平行対向し
    た面を有して前記ハウジング及び固定電極に対して面方
    向に相対変位し、前記変位量に応じて前記固定電極との
    面方向の重なり面積が変化する面状の可動電極と、前記
    固定電極と可動電極との互いに対向した各内面間で前記
    固定電極または可動電極のうち一方の電極に固定した誘
    電体板と、前記固定電極、可動電極、及び誘電体板によ
    り形成される静電容量に応じて前記固定電極と前記可動
    電極との位置情報を示す電気信号を出力するセンサ回路
    とを備えることを特徴とするポジションセンサ。
  2. 【請求項2】 ハウジングと、前記ハウジングに固定さ
    れた面状の固定電極と、前記固定電極の面と平行対向し
    た面を有して前記ハウジング及び固定電極に対して面方
    向に相対変位し、前記変位量に応じて前記固定電極との
    面方向の重なり面積が変化する面状の可動電極と、前記
    固定電極と可動電極との互いに対向した各内面のうち少
    なくとも一方の面に形成した誘電体膜と、前記固定電
    極、可動電極、及び誘電体膜により形成される静電容量
    に応じて前記固定電極と前記可動電極との位置情報を示
    す電気信号を出力するセンサ回路とを備えることを特徴
    とするポジションセンサ。
  3. 【請求項3】 ハウジングと、前記ハウジングに固定さ
    れた面状の固定電極と、前記固定電極の面と平行対向し
    た面を有して前記ハウジング及び固定電極に対して面方
    向に相対変位し、前記変位量に応じて前記固定電極との
    面方向の重なり面積が変化する面状の可動電極と、前記
    固定電極と可動電極との互いに対向した各内面のうち少
    なくとも一方の面に形成した絶縁膜と、前記固定電極、
    可動電極、及び絶縁膜により形成される静電容量に応じ
    て前記固定電極と前記可動電極との位置情報を示す電気
    信号を出力するセンサ回路とを備えることを特徴とする
    ポジションセンサ。
  4. 【請求項4】 前記固定電極と可動電極とのうちいずれ
    かの電極はプリント基板上に設けた銅箔で形成されるこ
    とを特徴とする請求項2または3記載のポジションセン
    サ。
  5. 【請求項5】 前記固定電極と可動電極とのうちいずれ
    かの電極と前記誘電体板とを一体に形成したセラミック
    基板を具備することを特徴とする請求項1記載のポジシ
    ョンセンサ。
  6. 【請求項6】 ハウジングと、前記ハウジングに固定さ
    れて互いに平行対向した面状の第1の固定電極及び第2
    の固定電極と、前記各固定電極の互いに対向した各内面
    間で前記ハウジング及び各固定電極に対して面方向に相
    対変位し、前記変位量に応じて前記各固定電極との面方
    向の重なり面積が変化する面状の誘電体板と、前記各固
    定電極、及び誘電体板により形成される静電容量に応じ
    て前記各固定電極と誘電体板との位置情報を示す電気信
    号を出力するセンサ回路とを備えることを特徴とするポ
    ジションセンサ。
  7. 【請求項7】 前記第1の固定電極と第2の固定電極と
    のうち少なくとも一方の固定電極を、他方の固定電極と
    平行対向したプリント基板の内面に設けた銅箔で形成
    し、前記プリント基板に前記センサ回路を配置したこと
    を特徴とする請求項6記載のポジションセンサ。
  8. 【請求項8】 前記第1の固定電極はプリント基板の内
    面に設けた銅箔で形成され、前記第2の固定電極は板金
    部品からなって、前記プリント基板上のセンサ回路に接
    続するための端子を前記板金部品を曲げ加工することに
    よって形成したことを特徴とする請求項7記載のポジシ
    ョンセンサ。
  9. 【請求項9】 前記ハウジングと前記第2の固定電極と
    は一体成形されたことを特徴とする請求項8記載のポジ
    ションセンサ。
  10. 【請求項10】 前記第1の固定電極はプリント基板の
    内面に設けた銅箔で形成され、前記第2の固定電極は、
    前記ハウジングに施した金属蒸着またはめっきで形成さ
    れることを特徴とする請求項7記載のポジションセン
    サ。
  11. 【請求項11】 前記第1の固定電極は前記プリント基
    板の内面に設けた銅箔で形成されて、前記センサ回路の
    GND電位に接続され、前記第2の固定電極の外面側に
    前記第2の固定電極に対向した面状のアース電極を設
    け、前記アース電極を前記GND電位または安定電源電
    圧に接続したことを特徴とする請求項7記載のポジショ
    ンセンサ。
  12. 【請求項12】 前記ハウジングと前記アース電極とは
    一体成形されたことを特徴とする請求項11記載のポジ
    ションセンサ。
  13. 【請求項13】 前記アース電極は、前記固定電極の面
    と垂直方向の面からなる外周側壁面を有することを特徴
    とする請求項11記載のポジションセンサ。
  14. 【請求項14】 前記第1の固定電極はプリント基板の
    内面に設けた銅箔で形成され、前記第2の固定電極は前
    記センサ回路のGND電位に接続されて、前記プリント
    基板の外面に前記第1の固定電極を覆うようにGND電
    極を形成したことを特徴とする請求項7記載のポジショ
    ンセンサ。
  15. 【請求項15】 前記GND電極はメッシュ状に形成さ
    れたことを特徴とする請求項14記載のポジションセン
    サ。
  16. 【請求項16】 前記第2の固定電極は、前記固定電極
    の面と垂直方向の面からなる外周側壁面を有することを
    特徴とする請求項14記載のポジションセンサ。
  17. 【請求項17】 前記誘電体板は前記電極の面に垂直方
    向のシャフトによって支持され、前記シャフトによって
    支持されている部分は面に垂直方向の厚みが厚く形成さ
    れることを特徴とする請求項1または6記載のポジショ
    ンセンサ。
  18. 【請求項18】 前記センサ回路は、前記対向した電極
    に直流の定電流を供給する直流定電流回路と、前記対向
    した電極間の電位と所定のしきい値とを比較するコンパ
    レータ回路と、前記コンパレータ回路の比較結果が前記
    対向した電極間の電位は所定のしきい値以上である場合
    には前記対向した電極間に蓄積した電荷を放電する放電
    回路と、前記コンパレータ回路の出力がオンする周期に
    応じて前記位置情報を示す電気信号を出力する信号処理
    回路とを備えることを特徴とする請求項1乃至3、6い
    ずれか記載のポジションセンサ。
  19. 【請求項19】 前記センサ回路は、前記対向した電極
    間に所定の周波数、振幅の交流電圧を印加する交流定電
    圧回路と、前記対向した電極間を流れる電流を電圧に変
    換する電流電圧変換回路と、前記電流電圧変換回路の出
    力電圧に応じて前記位置情報を示す電気信号を出力する
    信号処理回路とを備えることを特徴とする請求項1乃至
    3、6いずれか記載のポジションセンサ。
  20. 【請求項20】 前記センサ回路は、前記交流定電圧回
    路の所定の周波数近傍の周波数成分のみを通過させるバ
    ンドパスフィルタを前記電流電圧変換回路と信号処理回
    路との間に付加し、前記信号処理回路は前記バンドパス
    フィルタの出力に応じて前記位置情報を示す電気信号を
    出力することを特徴とする請求項19記載のポジション
    センサ。
  21. 【請求項21】 前記センサ回路は、前記静電容量に応
    じた信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、
    前記デジタル信号をデジタルトリミングする補正回路と
    を備える信号補正回路を具備し、前記信号補正回路の出
    力は、位置検出に必要な分解能を満たすビット数のデジ
    タル信号であることを特徴とする請求項1乃至3、6い
    ずれか記載のポジションセンサ。
  22. 【請求項22】 前記センサ回路は、前記静電容量に応
    じた信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、
    前記デジタル信号をデジタルトリミングする補正回路と
    を備える信号補正回路を具備し、前記信号補正回路の出
    力は、出力開始信号と、前記出力開始信号が出力してか
    ら前記位置情報に応じた時間を経て出力されるパルス信
    号とから構成されることを特徴とする請求項1乃至3、
    6いずれか記載のポジションセンサ。
  23. 【請求項23】 前記センサ回路は、前記静電容量に応
    じた信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、
    前記デジタル信号をデジタルトリミングする補正回路と
    を備える信号補正回路を具備し、前記信号補正回路の出
    力は、出力開始信号と、前記出力開始信号に続いて出力
    される前記位置情報に応じたデューティ比のパルス信号
    とから構成されることを特徴とする請求項1乃至3、6
    いずれか記載のポジションセンサ。
  24. 【請求項24】 前記センサ回路は、前記静電容量に応
    じた信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、
    前記デジタル信号をデジタルトリミングする補正回路と
    を備える信号補正回路を具備し、前記信号補正回路の出
    力は、出力開始信号と、前記出力開始信号に続いて出力
    される前記位置情報に応じたパルス幅のパルス信号とか
    ら構成されることを特徴とする請求項1乃至3、6いず
    れか記載のポジションセンサ。
  25. 【請求項25】 前記センサ回路は、前記静電容量に応
    じた信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、
    前記デジタル信号をデジタルトリミングする補正回路と
    を備える信号補正回路を具備し、前記信号補正回路の出
    力は、出力開始信号と、前記出力開始信号に続いて出力
    される前記位置情報に応じた数のパルス信号とから構成
    されることを特徴とする請求項1乃至3、6いずれか記
    載のポジションセンサ。
  26. 【請求項26】 前記対向した電極のうち一方の電極は
    並列した2つの電極からなり、他方の電極は1つの電極
    からなって、前記センサ回路は前記並列した2つの電極
    に各々対応することを特徴とする請求項1乃至3、6い
    ずれか記載のポジションセンサ。
  27. 【請求項27】 前記対向した電極のうち少なくとも一
    方の電極は並列した2つの電極からなり、前記並列した
    2つの電極に共通の誘電体板を設けて、前記センサ回路
    は前記並列した2つの電極に各々対応することを特徴と
    する請求項1または6記載のポジションセンサ。
  28. 【請求項28】 前記固定電極と可動電極とのうち一方
    の電極と前記誘電体板とを一体に形成したセラミック基
    板を具備し、前記一方の電極は前記センサ回路のGND
    電位に接続され、前記固定電極と可動電極とのうちいず
    れかの電極は並列した2つの電極からなり、前記センサ
    回路は前記並列した2つの電極に各々対応することを特
    徴とする請求項5記載のポジションセンサ。
  29. 【請求項29】 前記第1の固定電極をプリント基板の
    内面に設けた銅箔で形成し、前記第1の固定電極と第2
    の固定電極とのうちいずれかの固定電極は並列した2つ
    の電極からなり、前記センサ回路は前記並列した2つの
    電極に各々対応することを特徴とする請求項7記載のポ
    ジションセンサ。
  30. 【請求項30】 前記プリント基板の内面に設けた銅箔
    で形成された第1の固定電極は並列した2つの電極から
    なり、前記第2の固定電極は1つの電極からなることを
    特徴とする請求項29記載のポジションセンサ。
  31. 【請求項31】 前記センサ回路は、前記並列した2つ
    の電極に直流の定電流を供給する1つの直流定電流回路
    と、前記2つの対向した電極間の各電位と所定のしきい
    値とを比較するコンパレータ回路と、前記コンパレータ
    回路の比較結果が前記対向した電極間の各電位は所定の
    しきい値以上である場合には前記対向した電極間に蓄積
    した電荷を各々放電する放電回路と、前記コンパレータ
    回路の出力がオンする周期に応じて前記位置情報を示す
    電気信号を各々出力する信号処理回路とを備えることを
    特徴とする請求項26乃至30いずれか記載のポジショ
    ンセンサ。
  32. 【請求項32】 前記センサ回路は、前記並列した2つ
    の電極と前記並列した2つの電極に対向する電極との間
    に所定の周波数、振幅の交流電圧を各々印加する1つの
    交流定電圧回路と、前記対向した電極間を流れる各電流
    を電圧に変換する電流電圧変換回路と、前記電流電圧変
    換回路の各出力電圧に応じて前記位置情報を示す電気信
    号を各々出力する信号処理回路とを備えることを特徴と
    する請求項26乃至30いずれか記載のポジションセン
    サ。
  33. 【請求項33】 前記各回路の能動回路は単一のモノリ
    シックICで構成したことを特徴とする請求項26乃至
    32いずれか記載のポジションセンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013029457A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Murata Mfg Co Ltd 電歪センサ
US9895276B2 (en) 2012-01-20 2018-02-20 Daio Paper Corporation Underpants-type disposable diaper having side seal sections with welded regions of differing densities
JP2019002778A (ja) * 2017-06-14 2019-01-10 株式会社デンソー ポジションセンサ

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