JP2003014137A - 板ブラシシール装置 - Google Patents

板ブラシシール装置

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JP2003014137A
JP2003014137A JP2001199206A JP2001199206A JP2003014137A JP 2003014137 A JP2003014137 A JP 2003014137A JP 2001199206 A JP2001199206 A JP 2001199206A JP 2001199206 A JP2001199206 A JP 2001199206A JP 2003014137 A JP2003014137 A JP 2003014137A
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plate brush
brush
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄板を短冊状にしたブラシシールのシール能
力を向上させると共に、ロータの当接に対する応答性を
向上させることにある。 【解決手段】 薄板をスリットにより短冊状に形成した
板ブラシ部2aのスリットを交差するように積層すると
共に、板ブラシシール単板2Pを被密封流体の圧力に応
じて被封流体の圧力方向へ積層するように構成したもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、航空機、
ガスタービン等の回転軸と相対移動する相手部品との間
をシールする薄板をブラシ状に加工した板ブラシシール
装置に関する。特に、相対移動する二部品間で一方部品
が微少な変動をしても板ブラシシールが一方部品の変動
に追随して変形すると共に、両部品間をブラシにより効
果的にシールするようにした板ブラシシール装置の技術
分野に係わるものである。
【0002】
【従来技術】本発明に関する先行技術には、図9に示す
ブラシシール装置100が存在する。図9は、回転軸1
20が貫通するケーシング110との間に取り付けられ
たブラシシール装置100の断面図である。そして、こ
のケーシング110は、蒸気タービンやガスタービンの
部品であって、 ブラシシール装置100がケーシング
110と回転軸120との間を仕切るようにして被密封
流体をシールしているものである。
【0003】図9において、ブラシシール装置100
は、リング状に形成されて、ケーシング110の溝部1
12に取り付けられている。このブラシシール装置10
0の主要な構成は、ブラシシール109と背板102と
支持板103である。このブラシシール109は、剛毛
101が円周に沿って壁状に配列され、一端部が結合さ
れて取付部104を形成している。そして、ブラシシー
ル109の自由端面105は回転軸120に対向する。
この剛毛101の線形は、一般に、0.02mmから
0.5mmのものが用いられている。そして、その本数は
何万、何十万本と用いられている。
【0004】このブラシシール109の側面には、環状
をした背板102が側面108をブラシシール109と
接触状態にして配置され、被密封流体の圧力の作用に対
して剛毛101を支持している。又、ブラシシール10
9の他方の面には、保持板103がリング板に形成され
て背板102との間でブラシシール109の取付部10
4側を狭持するごとく一体に配置されている。この保持
板103は、被密封流体がブラシシール109の側面に
作用できるように径方向の幅が狭くされてブラシシール
109を露出させている。そして、背板102とブラシ
シール109の取付部104と保持板103とは、一端
が溶接されて結合部106に形成されている。
【0005】このブラシシール装置100は、図9の実
線で示すように、ブラシシール109と回転軸120と
が揺動しない正常に嵌合した状態であって、剛毛101
は、直線状を成して回転軸120の径方向に対して回転
する方向へ傾斜している。このブラシシール109の正
常状態は、回転軸120が自由端面105に接触又は近
接しているものである。このために自由端面105は、
ブラシシール109に完成後回転軸に嵌合するように精
密仕上げ加工されている。この加工も困難な加工の1つ
である。
【0006】更に、他の従来技術として特開平10−1
96801号公報には図11に示す板シール装置が開示
されている。この図11には、板シール209として薄
板を回転軸120の周方向に重ねて高圧側領域P1と低
圧側領域P2をシールするものである。そして、板シー
ル209の外周部はろう付けされて取付部104に形成
されていると共に、このろう付けされた取付部104を
介してケーシング110の溝部に取り付けられる。又、
板シール209の低圧側領域P2の側面には背板102
が配置されていると共に、高圧領域側P1の側面には保
持板103が配置され、この両板102,103により
板シール209の両側を支持している。
【0007】しかし、この様に形成された板シール20
9に対し、回転軸120が偏心して圧接したときに、重
ねられて環状体を成す板シール209は、弾性変形する
逃げ場を失って、弾性変形に対応するバネ常数が大きく
なるので、回転軸120の偏心に対して追随することが
困難になる問題を生じている。更に、被密封流体の圧力
が作用する方向に接合して重ねられた板シール209
は、その接合面間が軸方向に高圧領域側P1と低圧領域
側P2とに連通しており、被密封流体の圧力を受けると
隙間が生じるから、被密封流体の漏れに対してシール能
力に問題が生じてくる。更に、板シール209の環状の
内周長さと外周長さとは、その周長さが異なるから、外
周側にスペーサを設けなければ成らず、接合面間に間隙
が生じることになる。この点からもシール能力の問題が
存する。更に又、可撓性が阻害される構成の積層状態
は、板シール209の自由端面105を早期に摩耗させ
る結果となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとく構成され
たブラシシール装置1は、回転軸120が振動や揺動な
どにより、ブラシシール109に接触すると、ブラシシ
ール109は、回転軸120と圧接された状態になりな
がら傾斜角度も増加させる。
【0009】この状態で、被密封流体の圧力が高圧P1
の場合には、低圧P2との差圧(P1−P2)が大きく
なるから、ブラシシール109の直線状の剛毛101
は、全体が板の様な状態で撓みにくくなり、回転軸12
0に対して追随性を悪化させる。図10(a)と図10
(b)は、ブラシシール109の内径側から見た一部の
平面図である。この図10(a)と図10(b)に於い
て、直線状の剛毛101間に被密封流体が侵入すると内
周面側から見て図10(a)の様に配列されている各剛
毛101は、図10(b)に示すように剛毛101間が
開くように押し分けられるので、この分けられた間隙か
ら被密封流体が漏洩することになる。この作用は更に、
傾斜した状態の剛毛101が圧力により分けられると、
分けられた一方側が、傾斜角度を小さくするように変位
しようとするので、径方向の長さが長い状態になり、回
転軸120との圧接状態を更に増加させて摩耗すること
になる。
【0010】この様な状態と共に、ブラシシール101
の回転軸120に圧接した位置に対し軸心の径方向反対
側は、図9の仮想線で示す回転軸120の位置に揺動す
るために剛毛101の自由端面105と回転軸120と
の隙間Cが大きく開くことになる。そして、この間隙C
から被密封流体の漏れが惹起する。
【0011】又、板シール209に於いても、被密封流
体が作用する方向に薄板が接合しているので、被密封流
体が作用すると、図10(b)と同様に薄板の接合面間
が分けられるので、被密封流体が漏洩することになる。
更に、板シール209の自由端部105は可撓性が阻害
されるから、摩耗を早めることになる。
【0012】本発明は、上述のような問題点に鑑み成さ
れたものであって、その技術的課題は、ブラシシール装
置の剛毛間から被密封流体が漏洩するのを防止すること
にある。又、ブラシシールの回転軸の変動に対応する外
周面との追随性を良好にしてシール能力を向上させるこ
とにある。更に、薄板を短冊状にしたブラシシールを可
能にして追随性のある弾性変形を可能にすると共に、シ
ール能力を向上させることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上述のような課
題を解決するために成されたものであって、その課題を
解決するための技術的手段は以下のように構成されてい
る。
【0014】請求項1に係わる本発明の板ブラシシール
は、間隙を有して相対回動する構成部品間の前記一方の
部品に取付けられて前記他方の部品との間をシールする
板ブラシシール装置であって、薄板の前記他方の部品の
相対面側にスリット(9)と前記スリット(9)間に断
面が角形状を成すブラシ部分(8)とを設けて短冊状に
形成された板ブラシ部(2a)を有すると共に、前記板
ブラシ部(2a)と反対側に前記一方の部品に固着され
る基部から成る取付部(3)を有する板ブラシシール単
板(2P)を積層した板ブラシシールと、前記板ブラシ
シール(2)の取付部(3)と結合して前記板ブラシシ
ール(2)の側面が支持される支持面(7)を有する背
板部(6)と、前記板ブラシシール(2)の前記取付部
(3)を前記背板部(6)との間で保持する保持部(1
0)とを具備し、前記板ブラシシール(2)は被封流体
の圧力方向へスリット(9)が交差するように構成され
ているものである。
【0015】請求項1に係わる本発明の板ブラシシール
では、薄板の一方側が短冊状に加工されてその自由端部
が他方の部品の相対面と対向する板ブラシシール単板を
被密封流体の圧力作用方向へ積層に重ねられており、こ
の積層が各スリットを交差するように周方向にずらして
配列されているものである。このために、板ブラシシー
ルの各スリットは隣接するブラシ部分に接合してスリッ
トの間隔が塞がれたようになるから、被密封流体を効果
的に密封することが可能になる。
【0016】しかも。従来の剛毛より成るブラシシール
は、数十万本から成るために取付部を保持することが困
難であったが、ブラシ部分を固定した薄板の基部から構
成される取付部は、ブラシ部分が横づれするのを防止す
るから、ブラシ部分を正確に保持して効果的にシールす
る。又、数枚で構成される板ブラシシールは内径面を再
加工することなく内径の精度を保持することが可能にな
るので、密封能力を向上させることができる。
【0017】請求項2に係わる本発明の板ブラシシール
は、前記ブラシ部分(8)の断面が長方形状に形成され
ているものである。
【0018】請求項2に係わる本発明の板ブラシシール
では、ブラシ部分が長方形状に形成されているので、ブ
ラシ部分が隣接するスリットの間隔を塞ぐことが可能に
なる。そして、薄板の幅方向に長い長方形状に形成され
たブラシ部分は、幅広によりスリットの間隔を塞ぐ効果
が向上するから、被密封流体を密封するシール能力が発
揮される。更に、板ブラシ部の多数の幅広により被密封
流体を密封するシール効果も発揮される。更に、ブラシ
部分の断面長方形の1辺の長さが被密封流体が作用する
方向に長くされたブラシ部分は、被密封流体の圧力に対
して耐圧に構成することが可能になる。そして、ブラシ
部分の他辺をロータの回転方向には薄く形成できるか
ら、ロータとの当接に対してばね常数の小さな馴染みや
すい作用を発揮させることができる。
【0019】請求項3に係わる本発明の板ブラシシール
は、ブラシ部分(8)の被密封流体が作用する方向と直
交する方向の幅が異なるものを交互に積層されているも
のである。
【0020】請求項3に係わる本発明の板ブラシシール
では、前記板ブラシシールのブラシ部分の被密封流体が
作用する方向と直交する方向の幅が異なるものを交互に
積層されているので、幅の広いブラシ部分により被密封
流体を密封する能力を向上させることが可能になる。そ
して、幅の大きいブラシ部分の厚さを薄くすると全体的
にロータの当接に対して追随性を向上させることが可能
になる。同時に、ブラシ部分の被密封流体が作用する方
向へ幅広くしたものも混在するから、被密封流体の圧力
に対し耐圧性も発揮される。
【0021】請求項4に係わる本発明の板ブラシシール
は、前記板ブラシシール分割片(4)を周方向組み合わ
されて1対の板ブラシシール単板(2P)に形成すると
共に、板ブラシシール単板(2P)が軸方向に積層され
て前記各板ブラシシール分割片(4)が互いに周方向に
ずれているものである。
【0022】請求項4に係わる本発明の板ブラシシール
では、板ブラシシール単板が積層されていると共に各板
ブラシシール分割片が互いに周方向にずれているので、
被密封流体をシールする能力に優れた構成にすることが
可能になる。更にスリットの間隔も隣接するブラシ部分
が互いに接合して塞ぐので、シール効果が発揮される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる実施の形態
についての板ブラシシール装置を図面に基づいて詳述す
る。尚、以下の図面は不正確な概念図ではなく、形状が
正確な寸法の設計図である。
【0024】図1は、ガスタービンのケーシング50と
ロータ60との間隙を高圧P1側と低圧P2側とに仕切
る板ブラシシール装置1の半断面図である。又、図2
は、内径側から見た図1に示す板ブラシシールの正面図
である。更に、図3は、板ブラシシール単体2Pの平面
図である。
【0025】図1において、1は板ブラシシール装置で
ある。この板ブラシシール装置1の外周側の固定部20
は、構成部品の一方の部品であるケーシング50の内周
面に設けられた段部51に側板12を介して取り付けら
れている。尚、固定部20は側板12の代わりにスナッ
プリング等により取り付けることできる。又、板ブラシ
シール装置1の内周側の自由端部5は他方の部品である
ロータ60の外周面と対向して接面又は近接した状態に
配置されている。そして、板ブラシシール装置1により
高圧P1側の被密封流体をシールする。
【0026】板ブラシシール装置1は、板ブラシシール
2、背板部6及び保持部10が主要な構成である。この
うちの板ブラシシール2は、図3に示すように、環状を
成す薄板の内周側がロータ60の回転方向へ傾斜させる
スリット9により傾斜した短冊状に形成されており、こ
のスリット9により内周板が板ブラシ部2aに構成され
ていると共に、外周板の基部2bが取付部3を構成す
る。この板ブラシ部2aは、環状の薄板の内径側が細か
い短冊状に形成されて断面が軸方向へ長方形状を成して
ブラシ8に形成されているものである。そして、ロータ
(回転軸)60の軸方向へ板ブラシシール単板2Pを複
数枚重ねることにより積層状態に配置して壁を形成して
いる。又、薄板基部の外周端部が溶接により一体化され
て取付部3を形成している。
【0027】板ブラシシール2は、一実施例として、リ
ング状を成す薄板の内周側に三角形状の間隙を成すスリ
ット9を設けてブラシ部分8の断面が角形状(矩形又は
正方形)に形成されていると共に、その角形状の断面寸
法の1辺は、0.2〜0.005×0.3〜0.008
mm、好ましくは0.15〜0.008×0.2〜0.
01mmである。又、長さは5〜50mmの範囲であ
る。更に、壁の厚さは0.5〜5mmの範囲にしたが、
この厚さは、被密封流体の圧力により決められるもので
ある。更に、板ブラシシール2の材質は、鋼、ステンレ
ス、ニッケル基の合金、セラミック材等が用いられる。
【0028】図3は、板ブラシシール単板2Pの平面図
である。板ブラシシール2は、被密封流体の圧力の大き
さに応じて、単数だけでなく複数の板ブラシシール単板
2Pを積層に重ね合わせて構成するものである。そし
て、板ブラシシール2単板2Pは、環状を成す薄板の内
周側をイッチング処理加工、プレス加工、放電加工等の
方法によりスリット9に加工して短冊状に形成した板ブ
ラシ部2aが形成されている。又、外周側はスリットの
ない薄板基部4bに形成されて板ブラシ部2aが一体化
されている。又、各スリット9は内径側が小さくなる寸
法の三角形状をした間隙に形成されている。このスリッ
ト9の形状は必要に応じて平行な間隙に形成しても良
し、狭い間隔に形成しても良い。更に、このスリット9
は、ロータ60の回転する方向に傾斜してブラシ部分8
に形成されているが、この傾斜角度はロータ60の回転
数などから決定される。又、正逆両用回転としてブラシ
部分8を径方向に形成することも可能である。
【0029】背板部6は、板ブラシシール2の取付部3
を保持する固着部6Aと板ブラシシール2に被密封流体
の圧力が作用して極端に曲げられないように支持する支
持面7とを設けている。そして、板ブラシシール2と支
持面7との間は、図1のように接合させても良いし、離
間する形に形成しても良い。
【0030】板ブラシシール2は、回転軸60が大きく
振れると自由端部5が回転軸60と接触するが、板ブラ
シ部2aは微細な角状板のブラシ部分8に形成されてい
るから、ばね常数が小さく、ロータ60の揺動による当
接に対して弾性的に追随する。このために、板ブラシシ
ール2は、ロータ60に当接してもロータ60の変動に
応じて弾性的に変形して追随することができる。つま
り、ロータ60に振れが生じても板ブラシシール2に設
定されたばね常数に応じて当接が弾性的に和らげられ
る。更に、ロータ60がそれより少し触れ回りが大きく
揺動しても、角状板の板ブラシシール2に有するブラシ
部分8は、接触圧力を更に減少させるから摩耗するのが
更に防止される。
【0031】板ブラシシール2は、背板部6と保持板部
10とにより取付部3が電子ビーム等の歪みが小さい溶
接により一体に結合され、この三部品の溶接部は固定部
20を形成する。そして、保持部10は、リング状に形
成されて、背板部6より径方向幅が小さい寸法に形成さ
れている。尚、図1では、保持部10が固定部20を形
成する長さであるが、背板部6に近い径方向の長さに形
成することも可能である。そして、この長さの長い保持
部10の場合には、板ブラシシール2と保持板部10の
側面との間に被密封流体が流入できる空間部に形成され
る。
【0032】背板部6と保持部10は、ケーシング50
の線膨張係数に合わせて材質を選定することが好まし
い。例えば、ニッケル基の合金、鉄、鋼、ステンレスそ
の他非鉄金属で製作される。更には、被密封流体の種
類、温度、又は、その他の適用分野の条件によって種々
の材質が選定されている。
【0033】図4(a)は、板ブラシシール装置1の内
径側から見た1部の正面図である。又、図4(b)は図
4(a)のC部の拡大図である。この図4は、本発明に
係わる第2の実施の形態を示す板ブラシシール装置1で
ある。図(a)において、板ブラシシール2は、板ブラ
シシール単板2Pが8層に積層されている。そして、図
(b)に拡大して示すように、ブラシ部分8は断面が正
方形状に形成されているとともに、スリット9は被密封
流体の圧力が作用する方向に1列にならないように互い
にずらして交差した状態に配置されている。この様に配
列することにより全てのスリット8は、隣接接合するブ
ラシ部分8により両端が塞がれたようになるから、被密
封流体の漏れは防止されて、シール能力が向上する。こ
の断面が正方形のブラシ部分8は方向性が無くロータ6
0の当接に対してしなやかなタッチで弾性的追随性が発
揮される。
【0034】図5(a)は、板ブラシシール装置1の内
径側から見た1部の正面図である。又、図5(b)は、
図5(a)のD部の拡大図である。この図5は、本発明
に係わる第3の実施の形態を示す板ブラシシール装置1
である。図5(a)において、板ブラシシール2は、板
ブラシシール単板2Pが4層に積層されている。そし
て、図(b)に拡大して示すように、ブラシ部分8は断
面が被密封流体の圧力が作用する方向に長手の長方形状
に形成されているとともに、スリット9が被密封流体の
圧力が作用する方向に1列にならないように互いにづら
して交差した状態に配置され、スリット9の両側が隣接
接合するブラシ部分8により塞がれる。この様なブラシ
部分8の断面形状の配列によりシール能力が向上すると
共に、ブラシ部分8の弾性変形能力を向上させることが
可能になる。そして、ブラシ部分8は、被密封流体の圧
力が作用する方向に長方形状に形成されているから、被
密封流体の圧力に対抗するので板ブラシシール単板2P
を少なくした構成にすることが可能になる。
【0035】図6(a)は、図4(b)に類似の断面が
正方形のブラシ部分8の斜視図である。従来の断面が円
形の線形ブラシの場合には、ブラシシールに作用する被
密封流体の圧力が大きいなれば、それに応じて線径も太
くして圧力に対向しなければならない。線径を太くすれ
ば線径の径方向の剛性も上昇するから、線形の長さを長
くしなければならない。例えば、剛毛4の線径を2倍に
すると線径の長さは2.5倍にしなければならなく成
る。一方、この図6(a)に示す断面の1辺がa×bの
正方形を成すブラシ部分8の長さがLのものに対して図
6(b)に示すように被密封流体が作用する方向に2×
aの幅に成るように二倍にすると、同一条件の材質で、
ブラシ部分8の長さLを1.3倍にしただけで同一剛性
にすることができる。
【0036】つまり、断面が四角形のブラシ部分8の場
合には、被密封流体の圧力に応じて耐圧性を持たせるた
めに四角形の1辺の長さを大きくしてもその割にブラシ
部分8の長さを長くしなくとも同一機能を発揮すること
が可能になる。一般に、シールする二部品間の間隙は狭
い場合が多いから、この間隙が狭く耐圧性を必要とする
場合に本発明のブラシ部分8は、耐圧性やシール能力を
発揮させる上で優れた効果を奏することが出来る。更
に、ロータ60の当接に対しても線径の剛毛より成るブ
ラシシール装置に比較して弾性的な追随性に優れてい
る。
【0037】図7は、図1に示す板ブラシシール装置1
に於ける板ブラシシール2の軸方向の一部を示す正面図
である。この板ブラシシール2は、ロータ60に接合し
た状態図である。このロータ60が揺動や振動により板
ブラシシール2に圧接すると、ブラシ部分8は四角状に
形成されているから、傾斜角度を大きくして摩擦力を低
減する。つまり、断面が四角状のブラシ部分は座屈方向
に対し、ばね常数が線径のものに比べて小さくすること
ができる。
【0038】図7(b)は、図1の板ブラシ部2aのA
部を拡大したものである。この断面が四角状のブラシ部
分8を設けた板ブラシ部2aに被密封流体の高圧P1の
圧力が作用した状態の内径から見た正面図であ。四角状
のブラシ部分8を設けた板ブラシ部2aに流体圧力が作
用してもスリット9は図7(b)に示すように若干開い
ても閉鎖されており、被密封流体をシールすることが可
能になる。このための線径の剛毛を設けたブラシシール
装置に比較してシール能力に優れた効果を発揮する。
【0039】図8は、本発明に係わる第4の実施の形態
の板ブラシシール装置1の平面図である。この板ブラシ
シール単板2Pは円弧状に形成された板ブラシシール分
割片4の分割面11を互いに組み合わせて全体を環状に
形成するものである。この板ブラシシール分割片4は、
円弧状を成す薄板の内周面にスリット9を加工して板ブ
ラシシール分割片4を形成したものである。そして、ス
リット9はロータ60の回転方向に傾斜している。つま
り、ブラシ部分8もスリット9と同様に同角度で傾斜し
ている。又、内周端には自由端部5が設けられてロータ
60に嵌合する。更に、外周のスリット9が設けられて
いない薄板の基部により取付部3に形成される。
【0040】又、この板ブラシシール分割片4は積層に
配列するとき各隣接する分割面11をずらして配列する
ことにより分割面11間の開口する間隙が突き抜けに成
らずに隣接する板ブラシシール2に接合して塞がれるか
ら被密封流体が漏洩するのを効果的に防止することが可
能になる。又、スリット9についても同様に各スリット
9を交差するように板ブラシシール分割片4をづらして
配置するものである。その結果、図7(b)に示すよう
にスリットの間隔は塞がれ、板ブラシシール装置は、シ
ール能力に優れた効果を発揮する。この様な板ブラシシ
ール分割片4の組合せによるブラシシール装置1の構成
は、大径の板ブラシシール装置1を製作するのにコスト
の面からも、組立の面からも効果的である。
【0041】
【発明の効果】請求項1に係わる本発明の板ブラシシー
ル装置によれば、薄板の一方側がスリットの加工により
短冊状に形成された断面四角状のブラシ部分を有する板
ブラシ部が積層されていると共に、角スリットが交差す
るように配置されているので、スリットは各々隣接する
ブラシ部分により閉塞されて可撓性のある板状になる。
このために板ブラシシールは板状と同様な機能を発揮し
て被密封流体をシールする効果を奏する。又、板ブラシ
シール装置は板ブラシシール単板を被密封流体の圧力に
応じて被密封流体の圧力作用方向へ積層に重ねることが
できるので、被密封流体の圧力が大きい場合には、この
圧力に応じて複数枚積層にすればよいから、従来のよう
に数十万本の剛毛の取付部を一体化してブラシシールを
製作するものに比較すると、耐圧能力と共にシール能力
を向上させることが期待できる。更に、薄板から短冊状
に形成するので製作コストも飛躍的に低減することが可
能になる。
【0042】しかも。従来の剛毛より成るブラシシール
は数十万本から成るために内周面をワイヤー放電加工等
で円形に加工しなければならなかったが、外周が板の基
部によりブラシ部分は固定されており、この数枚の薄板
から構成される板ブラシシールは内径面を加工すること
なく内径の精度が向上している。このため、板ブラシシ
ール装置の自由端部をロータに嵌合しても近接できるか
ら、スリットの閉塞による効果と共に、ロータ側の被密
封流体のシール能力を向上させることが可能になる。
【0043】請求項2に係わる本発明の板ブラシシール
によれば、ブラシ部分が断面長方形状に形成されている
から、被密封流体の作用方向に長手に形成すれば被密封
流体の圧力に対向して高圧力に対してもシールする効果
が期待できる。又、被密封流体の圧力と直交する方向に
長手に形成すれば、各スリットをより確実に閉塞するこ
とができるから、シール能力を向上させることが可能に
なる。
【0044】請求項3に係わる本発明の板ブラシシール
によれば、異なる幅のブラシ部分を交互に配置すること
により、長手の幅によりスリットの開口間隙を閉塞でき
ると共に、狭い幅によりロータとの当接に対しても弾性
的に追随して接合することが可能になる。そして、ブラ
シ部分の大きさの異なる混合により全体が複合して弾性
的になり、ロータに対する追随性と共に、シール能力が
優れた効果を奏する。
【0045】請求項4に係わる本発明の板ブラシシール
によれば、板ブラシシール分割片を組み合わせて成る板
ブラシシール単板が積層されていると共に、各板ブラシ
シール分割片の分割面の間隔が互いに周方向にずれて連
通しないように構成されており、更に、スリットの間隔
も連通しないように交差しているので、この各間隙が閉
鎖されることになる。このため、板ブラシシール装置と
して被密封流体をシールする優れた効果を奏する。又、
設定に応じて板ブラシシール分割片組み合わせて行け
ば、必要とする大径の板ブラシシールを形成することが
可能になるので、大型の製作困難なブラシシール装置の
製作コストを低減する効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施の形態を示す板ブラシ
シール装置の半断面図である。
【図2】図1の内径側から板ブラシシール装置を見た正
面図である。
【図3】図2に示す板ブラシシール単板の平面図であ
る。
【図4】(a)は本発明に係わる第2実施の形態を示す
板ブラシシール装置の内径から見た1部の正面図、
(b)は図4(a)のC部の拡大図である。
【図5】(a)は本発明に係わる第3の実施の形態を示
す板ブラシシール装置の内径から見た1部の正面図、
(b)は図5(a)のD部の拡大図である。
【図6】(a)は本発明に係わる正方形をしたブラシ部
分の斜視図、(b)は本発明に係わる長方形をしたブラ
シ部分の斜視図である。
【図7】(a)は本発明に係わる板ブラシシールの正面
図、(b)は図7(a)に示す板ブラシシール装置に被
密封流体が作用した状態で板ブラシ部を自由端部から見
た正面図である。
【図8】本発明に係わる第4の実施の形態を示す板ブラ
シシール装置の正面図である。
【図9】従来例のブラシシール装置の半断面図である。
【図10】(a)は図9の板ブラシ部を自由端部側から
見た正面図、(b)は図9の板ブラシに被密封流体が作
用して剛毛間が開いた状態の内径側から見た正面図であ
る。
【図11】従来例の他の板シール装置の斜視図である。
【符号の説明】 1 板ブラシシール装置 2 板ブラシシール 2a 板ブラシ部 2b 基部 2P 板ブラシシール単体 3 取付部 4 板ブラシシール分割片 5 自由端部 6 背板部 6A 固着部 7 支持面 8 ブラシ部分 9 スリット 10 保持部 11 分割面 12 側板 20 固定部 50 一方の部品(ケーシング) 51 段部 60 他方の部品(ロータ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隙を有して相対回動する構成部品間の
    前記一方の部品に取付けられて前記他方の部品との間を
    シールする板ブラシシール装置であって、 薄板の前記他方の部品の相対面側にスリットと前記スリ
    ット間に断面が角形状を成すブラシ部分とを有して短冊
    状に形成された板ブラシ部を有すると共に、前記板ブラ
    シ部と反対側に前記一方の部品に固着される基部から成
    る取付部を有する板ブラシシール単板が積層された板ブ
    ラシシールと、 前記板ブラシシールの取付部と結合して前記板ブラシシ
    ールの側面が支持される支持面を有する背板部と、 前記板ブラシシールの前記取付部を前記背板部との間で
    保持する保持部とを具備し、 前記板ブラシシールは被封流体の圧力方向へ各スリット
    が交差するように構成されていることを特徴とする板ブ
    ラシシール装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラシ部分の断面が矩形状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の板ブラシシ
    ール装置。
  3. 【請求項3】 前記板ブラシシールは、ブラシ部分の被
    密封流体が作用する方向と直交する方向の幅が異なるも
    のを交互に積層されていることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の板ブラシシール装置。
  4. 【請求項4】 前記板ブラシシールは板ブラシシール分
    割片の各分割面を周方向に組み合わされて1対に形成さ
    れていると共に軸方向に積層されて前記板ブラシシール
    分割片の前記スリットが互いに周方向にずれていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3に記載
    の板ブラシシール装置。
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