JP2003014106A - 変速操作装置 - Google Patents

変速操作装置

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JP2003014106A
JP2003014106A JP2001200803A JP2001200803A JP2003014106A JP 2003014106 A JP2003014106 A JP 2003014106A JP 2001200803 A JP2001200803 A JP 2001200803A JP 2001200803 A JP2001200803 A JP 2001200803A JP 2003014106 A JP2003014106 A JP 2003014106A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シフトアクチュエータを構成する一対の電磁
ソレノイドの可動鉄心に作用する重力の影響を補正する
ように構成し、常に略同一のシフト作動力を得ることが
できるシフトアクチュエータを備えた変速操作装置を提
供する。 【解決手段】 ケーシング内に配設されシフトレバーを
軸方向に摺動可能で且つ回動可能に支持するシフトレバ
ー支持機構と、該シフトレバー支持機構に基部が装着さ
れた作動レバーと、シフトレバーをセレクト方向である
軸方向に作動するセレクトアクチュエータと、作動レバ
ーの作用部を挟んで対向して配設された一対の電磁ソレ
ノイドを有するシフトアクチュエータとを有する変速操
作装置であって、一対の電磁ソレノイドは水平に対して
傾斜した同一軸線上に配置されており、一対の電磁ソレ
ノイドが配設された軸線と作動レバーとの交差角が、傾
斜によって生ずる一対の電磁ソレノイドの可動部材の重
力の影響を補正する角度に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
変速機の変速操作を行うための変速操作装置に関する。 【0002】 【従来の技術】変速機の変速操作を行う変速操作装置
は、変速機構のシフトレバーをセレクト方向に作動する
セレクトアクチュエータと、該シフトレバーをシフト方
向に作動するシフトアクチュエータとからなっている。
このようなセレクトアクチュエータおよびシフトアクチ
ュエータとしては、一般に空気圧や油圧等の流体圧を作
動源とした流体圧シリンダが用いられている。この流体
圧シリンダを用いたセレクトアクチュエータおよびシフ
トアクチュエータは、流体圧源と各アクチュエータとを
接続する配管が必要であるとともに、作動流体の流路を
切り換えるための電磁切り換え弁を配設する必要があ
り、これらを配置するためのスペースを要するととも
に、装置全体の重量が重くなるという問題がある。また
近年、圧縮空気源や油圧源を具備していない車両に搭載
する変速機の変速操作装置として、電動モータによって
構成したセレクトアクチュエータおよびシフトアクチュ
エータが提案されている。電動モータによって構成した
セレクトアクチュエータおよびシフトアクチュエータ
は、流体圧シリンダを用いたアクチュエータのように流
体圧源と接続する配管や電磁切り換え弁を用いる必要が
ないので、装置全体をコンパクトで且つ軽量に構成する
ことができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】電動モータを用いたア
クチュエータにおいては、所定の作動力を得るために減
速機構が必要となる。この減速機構としては、ボールネ
ジ機構を用いたものと、歯車機構を用いたものが提案さ
れている。これらボールネジ機構および歯車機構を用い
たアクチュエータは、ボールネジ機構および歯車機構の
耐久性および電動モータの耐久性、作動速度において必
ずしも満足し得るものではない。 【0004】本出願人は、減速機構等を用いずにシフト
レバーをシフト方向およびセレクト方向に作動すること
ができるセレクトアクチュエータおよびシフトアクチュ
エータの駆動原として、電磁ソレノイドを用いた変速操
作装置を特願2001−183470として提案した。
而して、電磁ソレノイドは軸方向に作動する質量の大き
い可動鉄心等の可動部材を有するため、可動部材が自体
の重力の影響を受けるので、電磁ソレノイドの配置によ
って作動力が変化する。特に、作動レバーを挟んで対向
して配設された一対の電磁ソレノイドを有するシフトア
クチュエータにおいては、一対の電磁ソレノイドの作動
力が変化すると、一方向へのシフト作動力と他方向への
シフト作動力に差が生ずる。シフトアクチュエータを構
成する一対の電磁ソレノイドを可動部材が水平面内を作
動するように配置すれば一対の電磁ソレノイドのシフト
作動力に変化は生じないが、レイアウトの関係で電磁ソ
レノイドを水平に対して傾斜した状態で配置せざるを得
ない場合が生ずる。即ち、一対の電磁ソレノイドを水平
に対して傾斜した状態で配置したシフトアクチュエータ
においては、傾斜に沿って下方に作動する一方の電磁ソ
レノイドは可動部材の重力の影響により作動力が増加
し、傾斜に沿って上方に作動する他方の電磁ソレノイド
は可動部材の重力の影響により作動力が減少する。この
ため、作動力が減少する他方の電磁ソレノイドによるシ
フト作動においては、シフト作動力が不足する虞があ
る。 【0005】本発明は上記事実に鑑みてなされたもの
で、その主たる技術的課題は、シフトアクチュエータを
構成する一対の電磁ソレノイドの可動部材に作用する重
力の影響を補正するように構成し、常に略同一のシフト
作動力を得ることができるシフトアクチュエータを備え
た変速操作装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記技
術的課題を解決するために、ケーシング内に配設されシ
フトレバーを軸方向に摺動可能で且つ回動可能に支持す
るシフトレバー支持機構と、該シフトレバー支持機構に
基部が装着された作動レバーと、該シフトレバーをセレ
クト方向である軸方向に作動するセレクトアクチュエー
タと、該作動レバーの作用部を挟んで対向して配設され
た一対の電磁ソレノイドを有するシフトアクチュエータ
とを有する変速操作装置において、該シフトアクチュエ
ータを構成する一対の電磁ソレノイドは、水平に対して
傾斜した同一軸線上に配置されており、該一対の電磁ソ
レノイドが配設された軸線と該作動レバーとの交差角
が、該傾斜によって生ずる該一対の電磁ソレノイドの可
動部材の重力の影響を補正する角度に設定されている、
ことを特徴とする変速操作装置が提供される。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
変速操作装置の好適実施形態を図示している添付図面を
参照して、更に詳細に説明する。 【0008】図1は本発明に従って構成された変速操作
装置の一実施形態を示す断面図、図2は図1におけるA
−A線断面図、図3は図1におけるB−B線断面図であ
る。図示の実施形態における変速操作装置2は、セレク
トアクチュエータ3とシフトアクチュエータ6とから構
成されている。図示の実施形態におけるセレクトアクチ
ュエータ3は、円筒状に形成され互いに連結された3個
のケーシング31a、31b、31cを具備している。
左側のケーシング31aは、両端が開放されており、中
央部の下部には開口311aが形成されている。中央の
ケーシング31bは、両端が開放されており、図1およ
び図2において右端部には下部に開口311bが形成さ
れている。なお、中央のケーシング31bは下方の突出
して形成されたシフトアクチュエータ取付部312bを
備えており、このシフトアクチュエータ取付部312b
には上記開口311bと連通しケーシングの軸方向に対
して直角方向に開口313bが形成されている。右側の
ケーシング31cは、図1および図2において左端が開
放されており、図1および図2において右端には端壁3
11cが設けられている。 【0009】上記のように構成された3個のケーシング
31a、31b、31c内にはコントロールシャフト3
2が配設されている。このコントロールシャフト32
は、図1および図2において右側部に内歯スプラインを
備えた嵌合部321が設けられており、この嵌合部32
1に回動軸33の左端部に形成された外歯スプライン部
331が軸方向に摺動可能にスプライン嵌合している。
なお、回動軸33の図1および図2において右側部は、
右側のケーシング31cの右端部に装着された軸受34
によって回動可能に支持されている。このように回動可
能に支持された回動軸33は、後述するシフトアクチュ
エータ6によってシフト方向に回動せしめられる。 【0010】このようにして回動軸33とスプライン嵌
合したコントロールシャフト32は、ケーシング31
a、31b、31c内に軸方向に摺動可能で且つ回転可
能に配設されている。コントロールシャフト32には、
シフトレバー35が装着されている。このシフトレバー
35は、筒状の装着部351と該装着部351から径方
向に突出して形成されたレバー部352とからなってお
り、装着部351がコントロールシャフト32にスプラ
イン嵌合している。このようにコントロールシャフト3
2にスプライン嵌合されたシフトレバー35の装着部3
51は、コントロールシャフト32に装着されたスナッ
プリング36によって軸方向の移動が規制されている。
このため、シフトレバー35は、コントロールシャフト
32と一体的に作動する。従って、シフトレバー35を
装着したコントロールシャフト32と回動軸33は、シ
フトレバーを軸方向に摺動可能で且つ回動可能に支持す
るシフトレバー支持機構を構成している。なお、シフト
レバー35のレバー部352は、図2に示すように左側
のケーシング31aの下部に形成された開口311aを
挿通して配設されている。シフトレバー35を構成する
レバー部352の先端部は、第1のセレクト位置SP
1、第2のセレクト位置SP2、第3のセレクト位置S
P3、第4のセレクト位置SP4に配設された図示しな
い変速機のシフト機構を構成するシフトブロック30
1、302、303、304と適宜係合するようになっ
ている。なお、図示の実施形態においては、第1のセレ
クト位置SP1は後進−1速段セレクト位置、第2のセ
レクト位置SP2は2速−3速段セレクト位置、第3の
セレクト位置SP3は4速−5速段セレクト位置、第4
のセレクト位置SP4は6速段セレクト位置に設定され
ている。 【0011】上記ケーシング31aの図1および図2に
おいて左端には、上記コントロールシャフト32と同一
軸上に配設された電磁ソレノイド4が装着されている。
電磁ソレノイド4は、筒状のケース41と、該ケース4
1内に配設された電磁コイル42と、該電磁コイル42
内に配設された固定鉄心43と、該固定鉄心43の一端
面(図1において左端面)と対向して同一軸上に配設さ
れた可動鉄心44と、該可動鉄心44に装着された作動
ロッド45と、上記筒状のケース41の一端(図1およ
び図2において左端)に取り付けられたカバー46を具
備している。 【0012】上記筒状のケース41は、一端(図1およ
び図2において左端)には中央部に穴412を有する端
壁411を備えており、他端(図1および図2において
右端)が開放されている。上記電磁コイル42は、合成
樹脂等の非磁性材からなる環状のボビン47に捲回され
ケース41の内周に沿って配設されている。上記固定鉄
心43は、磁性材によって形成され、他端(図1および
図2において右端)にはフランジ部431が設けられて
おり、このフランジ部431を介してケース41の他端
側(図1および図2において右端側)に装着されてい
る。上記可動鉄心44は、磁性材によって形成され、固
定鉄心43に対して軸方向に接離可能に構成されてい
る。上記作動ロッド45は、ステンレス鋼等の非磁性材
によって形成され、その一端部(図1および図2におい
て左端部)に小径部451が設けられている。このよう
に構成された作動ロッド45は、小径部451を上記可
動鉄心44の中央部に形成された穴441に挿通し、一
端をカシメることにより可動鉄心44に装着する。この
ようにして可動鉄心44に装着された作動ロッド45
は、他端部が上記固定鉄心43の中央部に形成された穴
432を貫通して軸方向に摺動可能に配置され、他端面
(図1および図2において右端面)が上記コントロール
シャフト32の左端面と当接するようになっている。上
記カバー46は、ビス48によってケース41の一端に
装着され、ケース41の一端および可動鉄心44の一端
部を覆う。 【0013】図示の実施形態における電磁ソレノイド4
は、以上のように構成されており、電磁コイル42に通
電すると固定鉄心43が磁化され、可動鉄心44は固定
鉄心43に吸引されて可動鉄心44即ち作動ロッド45
には図1および図2において右方への推力が発生する。
この可動鉄心44即ち作動ロッド45に発生する推力の
大きさは、電磁コイル42に供給する電力量によって決
まる。 【0014】図示の実施形態におけるセレクトアクチュ
エータ3は、上記電磁ソレノイド4の電磁コイル42に
供給する電力量に対応して可動鉄心44即ち作動ロッド
45に発生する推力の大きさと協働してシフトレバー3
5を上記第1のセレクト位置SP1、第2のセレクト位
置SP2、第3のセレクト位置SP3、第4のセレクト
位置SP4に位置規制するためのセレクト位置規制機構
5を具備している。セレクト位置規制機構5は、左側の
ケーシング31aおよび中央のケーシング31bとコン
トロールシャフト32および回動軸33に沿って摺動可
能に配設された第1の移動リング51と第2の移動リン
グ52と第3の移動リング53を具備している。第1の
移動リング71は、左側のケーシング31aの内周面に
装着されたスナップリング58によって図1および図2
において左方への移動が規制されている。第1の移動リ
ング51と第2の移動リング52との間には第1の圧縮
コイルばね54が配設され、第2の移動リング52と回
動軸33に摺動可能に嵌合され中央のケーシング31b
の内周に形成された段部314bで位置決めされたスト
ッパー59との間には第2の圧縮コイルばね55が配設
されている。また、第2の移動リング52と第3の移動
リング53との間には第3の圧縮コイルばね56が配設
され、第3の移動リング53とストッパー59との間に
は第4の圧縮コイルばね57が配設されている。なお、
第2の圧縮コイルばね55のばね力は第1の圧縮コイル
ばね54のばね力より大きく設定されており、第4の圧
縮コイルばね57のばね力は第3の圧縮コイルばね53
のばね力より大きく設定されている。従って、第1の移
動リング51は、第1の圧縮コイルばね54および第2
の圧縮コイルばね55のばね力によって図1および図2
において左方に押圧されスナップリング58に当接せし
められている。なお、第1の移動リング51は、その図
1および図2において左端が上記コントロールシャフト
32の外周に設けられた係合部322と係合するように
なっている。 【0015】図示の実施形態におけるセレクトアクチュ
エータ3は以上のように構成されており、以下その作用
について説明する。セレクトアクチュエータ3を構成す
る電磁ソレノイド4の電磁コイル42に電力が供給され
ていないとき(非通電時)には、セレクト位置規制機構
5を構成する第1の移動リング51と第2の移動リング
52および第3の移動リング53は第1の圧縮コイルば
ね54と第2の圧縮コイルばね55と第3の圧縮コイル
ばね53および第4の圧縮コイルばね57のばね力が釣
り合った図1および図2に示す状態に位置付けられてい
る。このとき、電磁ソレノイド4を構成する可動鉄心4
4および作動ロッド45は図1および図2に示す状態に
位置付けられ、作動ロッド45の右端面がコントロール
シャフト32の左端面と当接している。そして、コント
ロールシャフト32は、その外周に設けられた係合部3
22が第1の移動リング51と当接する第1の作動位置
(P1)に位置付けられている。この第1の作動位置
(P1)は本実施形態においては上述したように後進−
1速段セレクト位置に設定されているので、電磁ソレノ
イド4が故障した場合にはセレクトアクチュエータ3は
シフトレバー35を後進−1速段セレクト位置に位置付
けることになる。従って、電磁ソレノイド4が故障した
場合には、車両の発進が可能な1速段または後進段にシ
フトすることができるので、車両を修理工場などの所定
の場所まで走行することができる。 【0016】図1および図2に示す状態から電磁ソレノ
イド4を構成する電磁コイル42に例えば2Vの電圧を
印加すると、可動鉄心44は固定鉄心43に吸引され、
可動鉄心44および作動ロッド45には図において右方
への推力が発生する。この結果、図4の(a)に示すよ
うに可動鉄心44、作動ロッド45、コントロールシャ
フト32および第1の移動リング51が第1の圧縮コイ
ルばね54のばね力に抗して図において右方に移動す
る。このとき、第2の圧縮コイルばね55のばね力は第
1の圧縮コイルばね54のばね力より大きく設定されて
いるので、第2の移動リング52は変位しない。そし
て、可動鉄心44、作動ロッド45、コントロールシャ
フト32および第1の移動リング51は、第1の移動リ
ング51が第2の移動リング52に当接した位置で停止
する。従って、コントロールシャフト32に装着された
シフトレバー35は、図4の(a)に示すように第2の
作動位置(P2)に位置付けられる。 【0017】次に、電磁ソレノイド4を構成する電磁コ
イル42に例えば4Vの電圧を印加すると、可動鉄心4
4および作動ロッド45に発生する右方への推力が増大
する。この結果、図4の(b)に示すように可動鉄心4
4と作動ロッド45およびコントロールシャフト32
は、第1の移動リング51が第2の移動リング52に当
接した状態で第2の圧縮コイルばね55のばね力に抗し
て図において右方に移動する。そして、可動鉄心44、
作動ロッド45、コントロールシャフト32および第1
の移動リング51は、第2の移動リング52が第3の移
動リング53に当接した位置で停止する。従って、コン
トロールシャフト32に装着されたシフトレバー35
は、図4の(b)に示すように第3の作動位置(P3)
に位置付けられる。 【0018】次に、電磁ソレノイド4を構成する電磁コ
イル42に例えば8Vの電圧を印加すると、可動鉄心4
4および作動ロッド45に発生する右方への推力が更に
増大する。この結果、図4の(c)に示すように可動鉄
心44と作動ロッド45およびコントロールシャフト3
2は、第2の移動リング52が第3の移動リング53に
当接した状態で第2の圧縮コイルばね55および第4の
圧縮コイルばね57のばね力に抗して図において右方に
移動する。そして、可動鉄心44、作動ロッド45、コ
ントロールシャフト32および第1の移動リング51
は、第3の移動リング53がストッパー59に当接した
位置で停止する。従って、コントロールシャフト32に
装着されたシフトレバー35は、図4の(c)に示すよ
うに第4の作動位置(P4)に位置付けられる。 【0019】以上のように、変速操作装置2を構成する
セレクトアクチュエータ3は、シフトレバー35を一体
的に装着したコントロールシャフト32を電磁ソレノイ
ド4によって作動するので、回転機構がないため耐久性
が向上するとともに、電動モータを用いたアクチュエー
タのようにボールネジ機構や歯車機構からなる減速機構
が不要となるので、コンパクトに構成することができる
とともに、作動速度を速くすることができる。更に、図
示のセレクトアクチュエータ3はセレクト位置規制機構
を備え、電磁コイル42に供給する電力量に対応して作
動ロッド45に発生する推力に応じてコントロールシャ
フト32を複数のセレクト位置に位置付けるように構成
したので、1個の電磁ソレノイド2によって複数のセレ
クト動位置をとることができるため、コンパクトで且つ
安価となる。 【0020】次に、シフトアクチュエータ6について、
主に図3を参照して説明する。図示のシフトアクチュエ
ータ6は、上記セレクトアクチュエータ3の回動軸33
に装着された作動レバー60を作動せしめる一対の電磁
ソレノイド即ち第1の電磁ソレノイド7と第2の電磁ソ
レノイド8を具備している。この第1の電磁ソレノイド
7と第2の電磁ソレノイド8は、水平面Hに対して所定
の角度(θ)をもって傾斜した同一軸線6a上に配置さ
れている。なお、作動レバー60は、その基部61に回
動軸33と嵌合する穴611を備えており、該穴611
の内周面に形成されたキー溝612と回動軸33の外周
面に形成されたキー溝332にキー613を嵌合するこ
とにより回動軸33と一体的に回動するように構成され
ている。また、作動レバー60は、中央のケーシング3
1bの下部に形成された開口311bを挿通して配設さ
れ、その先端部(下端部)である作用部62は上記シフ
トアクチュエータ取付部312bに形成された開口31
3bの中心部に達している。なお、作動レバー60の作
用部62は、上記第1の電磁ソレノイド7および第2の
電磁ソレノイド8と対向する側面が球面状または円弧面
に形成されている。また、作動レバー60は、図示の実
施形態においてはニュートラル(中立)状態で水平面H
に対して略垂直な状態に配設されている。従って、上記
第1の電磁ソレノイド7および第2の電磁ソレノイド8
と作動レバー60は、交差角(α)をもって配置されて
いる。 【0021】次に、第1の電磁ソレノイド7について説
明する。第1の電磁ソレノイド7は、上記電磁ソレノイ
ド4と同様の構成であり、筒状のケース71と、該ケー
ス71内に配設され合成樹脂等の非磁性材からなる環状
のボビン77に捲回された電磁コイル72と、該電磁コ
イル72内に配設され磁性材によって形成された固定鉄
心73と、該固定鉄心73の一端面と対向して同一軸上
に配設され磁性材によって形成された可動鉄心74と、
ステンレス鋼等の非磁性材からなり一端部が該可動鉄心
74に装着され他端部が固定鉄心73の中央部に形成さ
れた穴731を貫通して軸方向に摺動可能に配置され作
動ロッド75と、上記筒状のケース71の一端にビス7
8によって取り付けられたカバー76とからなってい
る。なお、可動鉄心74とカバー76との間には圧縮コ
イルばね70が配設されている。この圧縮コイルばね7
0は、作動レバー60の作用部62と作動ロッド75と
の隙間を無くすためのもので、必ずしも必要ではない。
このように構成された第1の電磁ソレノイド7は、上記
中央のケーシング31bに設けられたシフトアクチュエ
ータ取付部312bの一側面にケース71が取付けボル
ト79によって装着され、作動ロッド75の先端が上記
作動レバー60の作用部62の側面にニュートラル(中
立)状態で第1の接触点62aに当接するようになって
いる。このようにしてシフトアクチュエータ取付部31
2bの一側面に装着された第1の電磁ソレノイド7は、
電磁コイル72に通電されると、可動鉄心74が固定鉄
心73に吸引される。この結果、可動鉄心74および作
動ロッド75が上記軸線6aに沿って図3において右斜
め下方に移動し、その先端が上記作動レバー60の作用
部62に作用して、回動軸33を中心として図3におい
て反時計方向に回動する。これにより、回動軸33とス
プライン嵌合されているコントロールシャフト32が回
動するので、該コントロールシャフト32に装着された
シフトレバー35が第1の方向にシフト作動せしめられ
る。 【0022】次に、第2の電磁ソレノイド8について説
明する。第2の電磁ソレノイド8は、上記第1の電磁ソ
レノイド7と対向して配設され、上記シフトアクチュエ
ータ取付部312bの他側面に装着される。第2の電磁
ソレノイド8も第1の電磁ソレノイド7と同様に、筒状
のケース81と、該ケース81内に配設され合成樹脂等
の非磁性材からなる環状のボビン87に捲回された電磁
コイル82と、該電磁コイル82内に配設され磁性材に
よって形成された固定鉄心83と、該固定鉄心83の一
端面と対向して同一軸上に配設され磁性材によって形成
された可動鉄心84と、ステンレス鋼等の非磁性材から
なり一端部が該可動鉄心84に装着され他端部が固定鉄
心83の中央部に形成された穴831を貫通して軸方向
に摺動可能に配置され作動ロッド85と、上記筒状のケ
ース81の一端にビス88によって取り付けられたカバ
ー86とからなっている。なお、可動鉄心84とカバー
86との間には圧縮コイルばね80が配設されている。
この圧縮コイルばね80は、作動レバー60の作用部6
2と作動ロッド85との隙間を無くすためのもので、必
ずしも必要ではない。このように構成された第2の電磁
ソレノイド8は、上記シフトアクチュエータ取付部31
2bの他側面にケース81が取付けボルト89によって
装着され、作動ロッド85の先端が上記作動レバー60
の作用部62の側面にニュートラル(中立)状態で第2
の接触点62bに当接するようになっている。なお、作
動レバー60の装着中心から第2の接触点62bまでの
長さ(L2)は、上記第1の接触点62aまでの長さ
(L1)より長くなる(L1<L2)。このようにして
シフトアクチュエータ取付部312bの他側面に装着さ
れた第2の電磁ソレノイド8は、電磁コイル82に通電
されると、可動鉄心84が固定鉄心83に吸引される。
この結果、可動鉄心84および作動ロッド85が上記軸
線6aに沿って図3において左斜め上方に移動し、その
先端が上記作動レバー60の作用部62に作用して、回
動軸33を中心として図3において時計方向に回動す
る。これにより、回動軸33とスプライン嵌合されてい
るコントロールシャフト32が回動するので、該コント
ロールシャフト32に装着されたシフトレバー35が第
2の方向にシフト作動せしめられる。 【0023】ここで、シフトアクチュエータを構成する
第1の電磁ソレノイド7と第2の電磁ソレノイド8によ
って作動せしめられる作動レバー60を装着した回転軸
33の回転トルクについて説明する。第1の電磁ソレノ
イド7によって作動せしめられる回転軸33の回転トル
ク(TI)は、電磁コイル72に所定の電力を供給する
ことによって発生する磁界に基づき可動鉄心74に発生
する推力(F)に、作動レバー60の装着中心から上記
第1の接触点62aまでの長さ(L1)を乗算した値で
ある。しかるに、第1の電磁ソレノイド7が水平面Hに
対して所定の角度(θ)をもって傾斜して配設されてい
るので、第1の電磁ソレノイド7および第2の電磁ソレ
ノイド8の可動鉄心74、84および作動ロッド75、
85等の可動部材には傾斜に沿って斜め下方に作動する
際に重力に基づく力(f)が傾斜に沿って斜め下方向に
作用する。従って、実際に第1の電磁ソレノイド7によ
って作動せしめられる作動レバー60を装着した回転軸
33の回転トルク(TI)は、上記可動鉄心74に発生
する推力(F)と上記可動部材の重力に基づく力(f)
を加算した値に上記作動レバー60の長さ(L1)を乗
算した値となる(TI=(F+f)×L1)。 【0024】一方、第2の電磁ソレノイド8によって作
動せしめられる回転軸33の回転トルク(T2)は、電
磁コイル82に所定の電力を供給することによって発生
する磁界に基づき可動鉄心84に発生する推力(F)
に、作動レバー60の装着中心から上記第2の接触点6
2bまでの長さ(L2)を乗算した値である。しかる
に、第2の電磁ソレノイド8が水平面Hに対して所定の
角度(θ)をもって傾斜して配設されているので、第1
の電磁ソレノイド7および第2の電磁ソレノイド8の可
動鉄心74、84および作動ロッド75、85等の可動
部材には傾斜に沿って斜め上方に作動する際に重力に基
づく力(−f)が傾斜に沿って斜め下方向に作用する。
従って、実際に第2の電磁ソレノイド8によって作動せ
しめられる回転軸33の回転トルク(T2)は、上記可
動鉄心84に発生する推力(F)から上記可動部材の重
力に基づく力(f)を減算した値に上記作動レバー60
の長さ(L2)を乗算した値となる(T2=(F−f)
×L2)。 【0025】第1の電磁ソレノイド7によって作動せし
められる回転軸33の回転トルク(TI=(F+f)×
L1)と第2の電磁ソレノイド8によって作動せしめら
れる回転軸33の回転トルク(T2=(F−f)×L
2)が等しくなるようにすれば(TI=T2)、第1の
電磁ソレノイド7と第2の電磁ソレノイド8によるシフ
ト作動力が同一となる。第1の電磁ソレノイド7と第2
の電磁ソレノイド8によって作動せしめられる回転軸3
3の回転トルク(TI)と(T2)を等しくするために
は、上記作動レバー60の長さ(L1)および(L2)
を上記可動部材の重力に基づく力(f)を相殺する値に
設定すればよく、即ち、第1の電磁ソレノイド7および
第2の電磁ソレノイド8が配設されたの軸線6aと作動
レバー60との交差角(α)を上記可動部材の重力の影
響を補正する角度に設定すればよい。 【0026】 【発明の効果】本発明による変速操作装置は以上のよう
に構成されているので、以下に述べる作用効果を奏す
る。 【0027】即ち、本発明によれば、変速操作装置のシ
フトアクチュエータを構成する一対の電磁ソレノイドが
水平に対して傾斜した同一軸線上に配置されており、該
一対の電磁ソレノイドが配設された軸線と作動レバーと
の交差角が、傾斜によって生ずる一対の電磁ソレノイド
の可動部材の重力の影響を補正する角度に設定されてい
るので、一対の電磁ソレノイドが水平に対して傾斜した
状態で配置された場合でも常に略同一のシフト作動力を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に従って構成された変速操作装置の一実
施形態を示す断面図。 【図2】図1におけるA−A線断面図。 【図3】図1におけるB−B線断面図。 【図4】図1に示す変速操作装置を構成するセレクトア
クチュエータの作動説明図。 【符号の説明】 2:変速操作装置 3:セレクトアクチュエータ 31a、31b、31c:ケーシング 32:コントロールシャフト 33:回転軸 34:軸受 35:シフトレバー 4:電磁ソレノイ 41:筒状のケース 42:電磁コイル 43:固定鉄心 44:可動鉄心 45:作動ロッド 46:カバー 5:セレクト位置規制機構 51:第1の移動リング 52:第2の移動リング 53:第3の移動リング 54:第1の圧縮コイルばね 55:第2の圧縮コイルばね 56:第3の圧縮コイルばね 57:第4の圧縮コイルばね 6:シフトアクチュエータ 60:作動レバー 7:第1の電磁ソレノイド 71:ケース 72:電磁コイル 73:固定鉄心 74:可動鉄心 75:作動ロッド 76:カバー 8:第2の電磁ソレノイド 81:ケース 82:電磁コイル 83:固定鉄心 84:可動鉄心 85:作動ロッド 86:カバー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ケーシング内に配設されシフトレバーを
    軸方向に摺動可能で且つ回動可能に支持するシフトレバ
    ー支持機構と、該シフトレバー支持機構に基部が装着さ
    れた作動レバーと、該シフトレバーをセレクト方向であ
    る軸方向に作動するセレクトアクチュエータと、該作動
    レバーの作用部を挟んで対向して配設された一対の電磁
    ソレノイドを有するシフトアクチュエータとを有する変
    速操作装置において、 該シフトアクチュエータを構成する一対の電磁ソレノイ
    ドは、水平に対して傾斜した同一軸線上に配置されてお
    り、 該一対の電磁ソレノイドが配設された軸線と該作動レバ
    ーとの交差角が、該傾斜によって生ずる該一対の電磁ソ
    レノイドの可動部材の重力の影響を補正する角度に設定
    されている、 ことを特徴とする変速操作装置。
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